JP2022070004A - ゴム組成物及びそれを架橋したゴム部材。 - Google Patents

ゴム組成物及びそれを架橋したゴム部材。 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂部材と接触した際に、樹脂部材のクレージングの発生が抑制されるゴム組成物を提供する。【解決手段】ゴム組成物は、樹脂部材と接触するゴム部材の形成に用いられる。ゴム組成物は、クロロプレンゴムを主成分とするベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有する。可塑剤は、石油由来の炭化水素系可塑剤、DOS、及びDOPのうちの1種又は2種以上を含む。金属酸化物の含有量は、ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下である。架橋促進剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下である。可塑剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して30質量部以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂と接触する用途に適するゴム組成物及びそれを架橋したゴム部材に関する。
クロロプレンゴムは、天然ゴムに比べて、耐候性、耐薬品性、耐熱性、耐オゾン性、耐油性が優れる。そのため、クロロプレンゴムをベースゴムとする架橋ゴム組成物が、Oリング、グロメット、コンベヤベルト、ロール、ライジング、ウエットスーツ、電線の被覆等の形成材料として広く用いられている(例えば特許文献1)。
特開2014-185197号公報
本発明の課題は、樹脂部材と接触した際に、樹脂部材のクレージングの発生が抑制されるゴム組成物及びその組成物を架橋したゴム部材を提供することである。
本発明は、樹脂部材と接触するゴム組成物であって、クロロプレンゴムを主成分とするベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有し、前記可塑剤は、石油由来の炭化水素系可塑剤を含み、前記金属酸化物の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下であり、前記架橋促進剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、前記可塑剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して30質量部以下である。
本発明は、樹脂部材と接触するゴム組成物であって、クロロプレンゴムを主成分とするベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有し、前記可塑剤は、ビス(2-エチルヘキシル)セバケート及びビス(2-エチルヘキシル)フタレートのうちの1種又は2種を含み、前記金属酸化物の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下であり、前記架橋促進剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、前記可塑剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して30質量部以下である。
本発明は、上記ゴム組成物を架橋したゴム部材である。
本発明によれば、ゴム部材がクロロプレンゴムをベースゴムの主成分とする特定の配合のゴム組成物で形成されることとなるので、樹脂部材と接触されたときにおける樹脂部材のクレージングの発生を抑制することができる。
以下、実施形態について詳細に説明する。
(ゴム組成物)
実施形態に係るゴム組成物は、樹脂部材と接触するゴム部材の形成に用いられる。実施形態に係るゴム組成物は、ベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有する。
ベースゴムは、クロロプレンゴム(CR)を主成分とする。ベースゴムにおけるCRの含有量は、50質量%以上であり、好ましくは80質量%以上、より好ましくは100質量%である。ベースゴムは、CR以外に、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等を含んでいてもよい。
CRのムーニー粘度は、良好な耐スコーチ性及び成形加工性を得る観点から、好ましくは60~140ML(1+4)100℃、より好ましくは100~120ML(1+4)100℃である。このCRのムーニー粘度は、JIS K6300-1:2013に基づいて測定される。
市販のCRとしては、例えば、昭和電工社製のショウプレン(登録商標)が挙げられる。具体的には、ショウプレンWHV(ムーニー粘度109~130ML(1+4)100℃)、ショウプレンWHV100(ムーニー粘度95~105ML(1+4)100℃)、ショウプレンWXK(ムーニー粘度73~89ML(1+4)100℃)、ショウプレンWXKT(ムーニー粘度106~117ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND5(ムーニー粘度[67~76ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND35(ムーニー粘度63~73ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND37(ムーニー粘度73~89ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND43(ムーニー粘度78~88ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND45(ムーニー粘度60~73ML(1+4)100℃)、ショウプレンSND48(ムーニー粘度85~100ML(1+4)100℃)、ショウプレンTW100(ムーニー粘度85~102ML(1+4)100℃)、ショウプレンWB(ムーニー粘度41~52ML(1+4)100℃)等が挙げられる。
ベースゴムは、ムーニー粘度が相対的に低いCR-Aと、ムーニー粘度が相対的に高いCR-Bを含むことが好ましい。具体的には、例えば、ベースゴムは、CR-AとしてショウプレンWBを含み、且つCR-BとしてショウプレンWXKTを含んでいてもよい。また、ベースゴムは、CR-AとしてショウプレンWBを含み、且つCR-BとしてショウプレンWHVを含んでいてもよい。この場合、ベースゴムにおけるCR-Aの含有量(A)は、同様の観点から、CR-Bの含有量(B)よりも多いことが好ましい。ベースゴムにおけるCR-Aの含有量(A)のCR-Bの含有量(B)に対する質量比(A/B)は、同様の観点から、好ましくは2以上5以下、より好ましくは2.5以上4以下である。
金属酸化物は、酸受容体であって、ベースゴムのCRの架橋剤として機能する。金属酸化物としては、例えば、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム等が挙げられる。金属酸化物は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛のうちの1種又は2種を含むことがより好ましく、少なくとも酸化マグネシウムを含むことが更に好ましく、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛を含むことがより更に好ましい。
ゴム組成物における金属酸化物の含有量は、ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下であり、好ましくは7質量部以上13質量部以下、より好ましくは8質量部以上11質量部以下である。
金属酸化物が酸化マグネシウムを含む場合、架橋前のゴム組成物における酸化マグネシウムの含有量は、ベースゴム100質量部に対して、好ましくは1質量部以上10質量部以下、より好ましくは2質量部以上6質量部以下である。
金属酸化物が酸化亜鉛を含む場合、酸化亜鉛の含有量は、ベースゴム100質量部に対して、好ましくは1質量部以上10質量部以下、より好ましくは2質量部以上6質量部以下である。
金属酸化物が酸化マグネシウム及び酸化亜鉛を含む場合、架橋前のゴム組成物における酸化マグネシウムの含有量は、酸化亜鉛の含有量よりも少ないことが好ましい。
架橋促進剤としては、例えば、チオウレア系架橋促進剤、グアニジン系架橋促進剤、アルデヒド-アンモニア系架橋促進剤、アルデヒド-アミン系架橋促進剤、スルフェンアミド系架橋促進剤、ジチオカルバミン酸塩系架橋促進剤、キサントゲン酸塩系架橋促進剤等が挙げられる。具体的なチオウレア系架橋促進剤としては、例えば、トリメチルチオウレア、N,N’-ジエチルチオウレア、1,3-ジプロピルチオウレアなどのアルキル基の炭素数が3以上12以下であるジアルキルチオウレア等が挙げられる。具体的なグアニジン系架橋促進剤としては、例えば、1,3-ジフェニルグアニジン、1,3-ジ-o-トリルグアニジン、ジカテコールボレートのジ-o-トリルグアニジン塩等が挙げられる。架橋促進剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、チオウレア系架橋促進剤を含むことがより好ましく、チオウレア系架橋促進剤及びグアニジン系架橋促進剤を含むことが更に好ましい。架橋促進剤は、同様の観点から、チオウレア系架橋促進剤では、トリメチルチオウレアを含むことが好ましく、グアニジン系架橋促進剤では、1,3-ジ-o-トリルグアニジンを含むことが好ましい。
架橋促進剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、好ましくは2質量部以上4質量部以下、より好ましくは2.5質量部以上3.5質量部以下である。
架橋促進剤がチオウレア系架橋促進剤を含む場合、架橋前のゴム組成物におけるチオウレア系架橋促進剤の含有量(P)は、ベースゴム100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上1質量部以下、より好ましくは0.2質量部以上0.5質量部以下である。
架橋促進剤がグアニジン系架橋促進剤を含む場合、架橋前のゴム組成物におけるグアニジン系架橋促進剤の含有量(Q)は、ベースゴム100質量部に対して、好ましくは1質量部以上10質量部以下、より好ましくは2質量部以上5質量部以下である。
架橋促進剤がチオウレア系架橋促進剤及びグアニジン系架橋促進剤を含む場合、チオウレア系架橋促進剤の含有量(P)は、グアニジン系架橋促進剤の含有量(Q)よりも少ないことが好ましい。チオウレア系架橋促進剤の含有量(P)のグアニジン系架橋促進剤の含有量(Q)に対する質量比(P/Q)は、同様の観点から、好ましくは1/15以上1/5以下、より好ましくは1/12以上1/8以下である。
可塑剤は、石油由来の炭化水素系可塑剤、下記式(I)で示されるビス(2-エチルヘキシル)セバケート(DOS)、及び下記式(II)で示されるビス(2-エチルヘキシル)フタレート(DOP)のうちの1種又は2種を含む。市販の石油由来の炭化水素系可塑剤としては、例えば、コスモ石油ルブリカンツ社製のナフテン系オイルであるコスモピュアフレックスシリーズ、日本サン石油社製のナフテン系オイルであるサンセンシリーズ(410、415、450、4130、4240、250)が挙げられる。
Figure 2022070004000001
Figure 2022070004000002
ゴム組成物における可塑剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して30質量部以下であり、好ましくは10質量部以上28質量部以下、より好ましくは15質量部以上25質量部以下である。
ゴム組成物は、本発明のゴム部材の特性歩留まりを損なわない範囲において、スコーチ防止剤を増減してよい。
CRを主成分とするベースゴムのスコーチ防止剤としては、例えば、チウラム系スコーチ防止剤、チアゾール系スコーチ防止剤等が挙げられる。具体的なチウラム系スコーチ防止剤としては、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等が挙げられる。具体的なチアゾール系スコーチ防止剤としては、例えば、2-メルカプトベンゾチアゾール、ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド、2-メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、2-(4'-モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等が挙げられる。スコーチ防止剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、チウラム系スコーチ防止剤を含むことがより好ましく、テトラメチルチウラムジスルフィドを含むことが更に好ましい。
架橋前のゴム組成物におけるスコーチ防止剤の含有量は、架橋促進剤との関係から、ベースゴム100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上3質量部以下、より好ましくは0.2質量部以上2質量部以下、更に好ましくは0.3質量部以上1質量部以下である。
架橋前のゴム組成物は、その他に、例えば、老化防止剤、充填剤、滑剤、共架橋剤等を含有していてもよい。
老化防止剤としては、例えば、芳香族第二級アミン系老化防止剤、アミン-ケトン系老化防止剤、モノフェノール系老化防止剤、ビスフェノール系老化防止剤、ポリフェノール系老化防止剤等が挙げられる。老化防止剤は、芳香族第二級アミン系老化防止剤を含むことが好ましく、N-フェニル-N'-イソプロピル-p-フェニレンジアミン及び4,4'-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミンのうちの1種又は2種を含むことがより好ましい。ゴム組成物における老化防止剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して例えば2質量部以上6質量部以下である。
充填剤としては、例えば、カーボンブラック、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、シリカ等が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、SFR、MT、FEF、GPF、FT等が挙げられる。充填剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましく、カーボンブラックを含むことが好ましく、SFR及びMTのうちの1種又は2種を含むことがより好ましい。ゴム組成物における充填剤の含有量は、ベースゴム100質量部に対して例えば20質量部以上60質量部以下である。
以上の構成の実施形態に係るゴム組成物によれば、ゴム部材がクロロプレンゴムをベースゴムの主成分とする特定の配合のゴム組成物を架橋したゴム部材で形成されることとなるので、樹脂部材と接触したときにおける、樹脂部材のクレージングの発生を抑制することができる。
(ゴム部材)
実施形態に係るゴム組成物は、上記の通り、樹脂部材と接触されるゴム部材の形成に用いられる。かかるゴム部材としては、例えば、樹脂部材である樹脂板材の周縁を封止するゴム部材が挙げられ、ゴム-樹脂複合体を形成する、
樹脂部材は、樹脂材料で形成されている。樹脂部材を形成する樹脂材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂部材は、これらのうちのアクリル樹脂で形成されていることが好ましい。
アクリル樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸及びその共重合体、ポリアクリル酸エステル及びその共重合体、ポリメタクリル酸及びその共重合体、ポリメタクリル酸エステル及びその共重合体等が挙げられる。ポリアクリル酸エステルとしては、例えば、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸プロピル、ポリアクリル酸イソプロピル、ポリアクリル酸ブチル等が挙げられる。ポリメタクリル酸エステルとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸イソプロピル、ポリメタクリル酸ブチル等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂としては、脂肪族ポリカーボネート及び芳香族ポリカーボネートが挙げられる。脂肪族ポリカーボネートとしては、例えば、ポリエチレンカーボネート、ポリプロピレンカーボネート等が挙げられる。芳香族ポリカーボネートとしては、例えば、主鎖にビスフェノールA構造を含むポリカーボネート等が挙げられる。
ゴム部材は、金型内にゴム組成物充填し、加熱及び加圧し、ゴム組成物を成形架橋させてゴム部材を形成することにより製造することができる。
(ゴム部材)
以下の実施例1乃至4及び比較例1乃至4のゴム組成物を架橋して作製した。それぞれのゴム部材の構成については表1にも示す。
<実施例1>
CR-1(ショウプレンWB 昭和電工社製、ムーニー粘度41~52ML(1+4)100℃)を75質量部と、CR-2(ショウプレンWXKT 昭和電工社製、ムーニー粘度106~117ML(1+4)100℃)を25質量部とを混合したブレンドゴムをベースゴムとした。
このベースゴムに、ベースゴム100質量部に対して、金属酸化物の酸化マグネシウムを4質量部、金属酸化物の酸化亜鉛を5質量部、チオウレア系架橋促進剤のトリメチルチオウレア(ノクセラーTMU 大内新興化学社製)を0.3質量部、グアニジン系架橋促進剤の1,3-ジ-o-トリルグアニジン(ノクセラーDT 大内新興化学社製)を3質量部、石油由来のナフテン系オイルの炭化水素系可塑剤1(コスモピュアフレックス コスモ石油ルブリカンツ社製)を20質量部、チウラム系スコーチ防止剤のテトラメチルチウラムジスルフィド(ノクセラーTT 大内新興化学社製)を0.5質量部、充填剤のカーボンブラックSRF(シーストG-S 東海カーボン社製)を10質量部、充填剤のカーボンブラックMT(N990)を30質量部、芳香族第二級アミン系老化防止剤1のN-フェニル-N'-イソプロピル-p-フェニレンジアミン(ノクラック810-NA 大内新興化学社製)を2質量部、芳香族第二級アミン系老化防止剤2の4,4'-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(ノクラックCD 大内新興化学社製)を2質量部、滑剤のステアリン酸を0.5質量部、滑剤のパラフィンワックス(サンノック 大内新興化学社製)を2質量部、及び共架橋剤の液状ポリブタジエン(B-3000 日本曹達社製)を3質量部添加して混練することによりゴム組成物を調製した。
金型内に調製したゴム組成物を充填し加熱及び加圧してプレス成形し、架橋してゴム部材を作製し実施例1とした。
<実施例2>
CR-1を75質量部と、CR-3(ショウプレンWHV 昭和電工社製、ムーニー粘度109~130ML(1+4)100℃)を25質量部とを混合したブレンドゴムをベースゴムとし、可塑剤として、石油由来のナフテン系オイルの炭化水素系可塑剤2(サンセン410 日本サン石油社製)を用いたことを除いて実施例1と同様にしてゴム部材を作製し実施例2とした。
<実施例3>
可塑剤として、DOSを用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材を作製し、実施例3とした。
<実施例4>
可塑剤として、DOPを用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材を作製し、を実施例4とした。
<比較例1>
可塑剤として、ドデカン二酸ビス(2-エチルヘキシル)(DODN)を用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材とし比較例1とした。
<比較例2>
可塑剤として、脂肪族・芳香族ポリエステル系可塑剤(ストラクトールWB 300A エスアンドエスジャパン社製)を用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材を作製し、比較例2とした。
<比較例3>
可塑剤として、ポリエーテルエステル系可塑剤1(チオコールTP-759 The HallStar Comopany社製)を用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材を作製し、比較例3とした。
<比較例4>
可塑剤として、ポリエーテルエステル系可塑剤2(アデカサイザーRS-700 ADEKA社製)を用いたことを除いて実施例2と同様にしてゴム部材を作製し比較例4とした。
Figure 2022070004000003
(試験方法)
<クレージング試験>
実施例1乃至4及び比較例1乃至4のそれぞれのゴム部材について、MIL-PRF-6855Fに基づいて、クレージング試験を行った。そして、 アクリル板のクレージング(ひび割れ)の認められなかった場合をA評価とし、認められた場合をB評価とした。
<ブリード試験>
実施例1乃至4及び比較例1乃至4のそれぞれのゴム部材について、ゴム部材表面をペーパーウエス(キムワイプ 日本製紙クレシア社製)で拭き、ウエス表面の付着物からブリードの有無を目視で確認した。そして、ブリードが認められない場合をA評価、ブリードが僅かに認められる場合をB評価、及びブリードが多く認められる場合をC評価とした。
(試験結果)
試験結果を表1に示す。表1によれば、可塑剤として、石油由来の炭化水素系可塑剤、DOS、又はDOPを用いた実施例1乃至4では、クレージングが認められなかったのに対し、それ以外の可塑剤を用いた比較例1乃至4では、クレージングが認められた。
また、可塑剤として石油由来の炭化水素系可塑剤を用いた実施例1及び2では、ブリードが僅かに認められ、可塑剤としてDOS又はDOPを用いた実施例3及び4では、ブリードが認められなかったのに対し、それ以外の可塑剤を用いた比較例1乃至4では、ブリードが多く認められた。
本発明は、樹脂部材と接触するゴム組成物、並びにそれを架橋したゴム部材の技術分野について有用である。

Claims (8)

  1. 樹脂部材と接触するゴム組成物であって、
    クロロプレンゴムを主成分とするベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有し、
    前記可塑剤は、石油由来の炭化水素系可塑剤を含み、
    前記金属酸化物の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下であり、
    前記架橋促進剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、
    前記可塑剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して30質量部以下であるゴム組成物。
  2. 樹脂部材と接触するゴム組成物であって、
    クロロプレンゴムを主成分とするベースゴムと、金属酸化物と、架橋促進剤と、可塑剤とを含有し、
    前記可塑剤は、ビス(2-エチルヘキシル)セバケート及びビス(2-エチルヘキシル)フタレートのうちの1種又は2種を含み、
    前記金属酸化物の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して5質量部以上且つ15質量部以下であり、
    前記架橋促進剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、
    前記可塑剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して30質量部以下であるゴム組成物。
  3. 請求項1又は2に記載されたゴム組成物において、
    前記金属酸化物が酸化マグネシウム及び酸化亜鉛のうちの1種又は2種を含むゴム組成物。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記架橋促進剤がチオウレア系架橋促進剤を含むゴム組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記ゴム組成物がスコーチ防止剤を更に含有するゴム組成物。
  6. 請求項5に記載されたゴム組成物において、
    前記スコーチ防止剤の含有量は、前記ベースゴム100質量部に対して0.1質量部以上3質量部以下であるゴム組成物。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載されたゴム組成物において、
    前記樹脂部材がアクリル樹脂で形成されているゴム組成物。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載されたゴム組成物を架橋したゴム部材。
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