JP2022067652A - 流動ナノ粒子の測定装置及びそれを用いたナノ粒子の判断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動ナノ粒子の測定装置及びそれを用いた流動ナノ粒子の測定方法を提供すること。【解決手段】本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置は、液体試料が流動する流路を形成する流動セルと、第1レーザビームを発生させ、前記第1レーザビームを前記流動セルに照射するレーザ発生部と、前記流動セルに配置され、前記第1レーザビームによって前記流動セルで発生するプラズマの衝撃波を検知して検出信号を生成する複数の検出器と、前記複数の検出器から前記検出信号を取得し、前記検出信号から前記液体試料に含まれているナノ粒子の種類および大きさを判断する制御部とを含むことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、流動ナノ粒子の測定装置及びそれを用いたナノ粒子の判断方法に関する。より詳細には、流動を有するサンプル内に存在する微量のナノ粒子を測定するための測定装置に関する。
本発明は、液状の化学物質、すなわち溶媒のような高純度の化学物質を流速がある状態で分析する場合、100nm以下のpptレベルの低濃度の試料を検出できる高感度の検出法に関するものである。また、特定のエネルギーを有する光源によって、ナノサイズの粒子から誘導プラズマを生成させ、発生する信号を収集して分析する測定装置に関するものである。
ディスプレイおよび半導体などの高精度が求められる製品の製造工程で使用される各種有機無機の化学物質には、製造歩留まりの低下を防止するために現在よりも高い純度のケミカルが求められている。高純度のケミカルの品質を確認するために、高いレベルの分析技術が開発されて新たに適用されている。この中で、粒子分析の重要性はますます増加している。10ナノレベルの小さな粒子も半導体製造工程の歩留まりの低下および高集積化に影響を与えることがあるため、品質管理のための安定した分析法の開発とともに、工程過程で発生し得る不良の原因まで解析が可能なように技術の拡張性が保障されなければならない。
一般的に、物質が分子またはイオンの状態で液体中に均一に分散しているものを溶液という。この溶液に通常の分子やイオンよりも大きく、直径が1nm~1000nm程度の微粒子が凝集または沈殿せずに分散している状態をコロイド状態といい、このコロイド状態になっているものをコロイド(Colloid)と呼ぶ。
溶液中に存在する微細コロイドの研究は、分析しようとする物質の物理化学的な特性の情報を得ることや、分離分析器の検出力を向上させることに集中されている。最近までのコロイド粒子の分析は100nmサイズの限界を持っており、100nm以下のコロイド粒子の正確な分析のためには高濃度の試料が必要となる点で技術の開発が求められる。
コロイドナノ粒子を測定する方法としては、光散乱強度を用いて粒子の大きさを確認する光散乱分析法が通常使用されている。しかし、100nmよりも小さいサイズの微細ナノ粒子を測定する場合には、散乱光が発生したとしても、低濃度である場合には検出確率が急激に低下して信頼性の高い結果を得ることが難しく、粒子の濃度がppm(parts per million)以上でなければならない限界がある。粒子のサイズが大きいと、散乱強度が大きい一方、小さいほど光散乱できる面積が減少するため、散乱光の強度が弱くなって測定が難しい。そのため、相対的に多くの粒子が散乱に寄与しなければならないので、ppm未満の濃度では感度が大幅に低下する。
本発明の一側面では、100nm以下のPPT(part per trillion)濃度の粒子を検出できる流動ナノ粒子の測定装置及びそれを用いたナノ粒子の判断方法を提供する。
本発明の一側面では、ナノ粒子の測定の信頼度を向上させた動的流動ナノ粒子の測定装置及びそれを用いたナノ粒子の判断方法を提供する。
本発明は、一般的なナノ粒子の分析方法とは異なり、流動を有する試料で検出可能なようにデザインされた形状のセルを用いて、渦流なしに流動を調節できるようにピストンポンプとマグネチックバルブ(magnetic valve)で製作された流動制御部を有する流動ナノ粒子の測定装置、及びそれを用いたナノ粒子の判断方法を提供する。
本発明の一側面では、複数の検出器で検出されるナノ粒子の固有振動数および振幅に基づいて、ナノ粒子の種類および大きさを判断する流動ナノ粒子の測定装置を提供する。
前記または他の目的を達成するために、本発明の一側面によると、液体試料が流動する流路を形成する流動セルと、第1レーザビームを発生させ、前記第1レーザビームを前記流動セルに照射するレーザ発生部と、前記流動セルに配置され、前記第1レーザビームによって前記流動セルで発生するプラズマの衝撃波を検知して検出信号を生成する複数の検出器と、前記複数の検出器から前記検出信号を取得し、前記検出信号から前記液体試料に含まれているナノ粒子の種類および大きさを判断する制御部とを含む、流動ナノ粒子の測定装置を提供することができる。
本発明の他の側面によると、液体試料が流動する流路を形成する流動セルと、パルスレーザビームを発生させ、前記パルスレーザビームから分岐された第1レーザビームを前記流動セルに照射するレーザ発生部と、前記液体試料の流動方向に配置され、前記流動セルで発生するプラズマの衝撃波を検知して検出信号を生成する複数の検出器を備える、流動ナノ粒子の測定装置を用いた、流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)において、前記検出信号に基づいて前記衝撃波の振幅および振動数を測定するステップ(S210、310)と、前記複数の検出器ごとに検出された前記振幅および固有振動数に基づいて振幅比を算出するステップ(S220、S320)と、測定された固有振動数から前記液体試料に含まれているナノ粒子の種類を特定し、前記算出された振幅比に基づいて前記ナノ粒子の大きさを判断するステップ(S230、S330)とを含む、流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)を提供することができる。
本発明の一側面によると、流動が制御される液体試料のナノ粒子を測定することができる。
本発明の一側面によると、液体試料が流動する状態でナノ粒子を測定することにより、静的セルにおいて極小領域の測定値でナノ粒子の数を計算する場合に発生し得る測定誤差を減らすことができ、ナノ粒子の測定の信頼度を向上させることができる。
本発明の一側面によると、ナノ粒子の検出確率を向上させ、ナノ粒子の検出の信頼度を向上させることができる。
本発明は、プラズマの検出において瞬間的に発生する信号を検出するために、流速制御装置を用いて流速の流れを調節して、100nm以下の粒子と低濃度の極微量の試料を検出できるように検出力を向上させることにその目的がある。
本発明は、プラズマの発生による衝撃波信号を複数の検出器で検出することにより、振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の概略図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動装置に関する構成を示す図である。 図3aは、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動セルを示す図である。 図3bは、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動セルを示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動制御部の一例を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定方法(S100)を示すフローチャートである。 図6は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の時間による動作を示す図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の時間による動作を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置において、パルスレーザビームによるプラズマの発生を概略的に示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の制御部のブロック図である。 図10(a)、10(b)は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の一構成である複数の検出器で検出された衝撃波の振動数および振幅のグラフである。 図11は、本発明の一実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S200)のフローチャートである。 図12は、本発明の他の実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S300)のフローチャートである。
本明細書に記載される実施例と図面に示される構成は、開示された発明の好ましい一実施例に過ぎず、本出願の出願時点において本明細書の実施例と図面を代替できる多様な変形実施例があり得る。
また、各図面における同一の参照番号または符号は、実施的に同一の機能を行う部品または構成要素を示す。
以下で使用される用語は、単に特定の実施形態についての説明に使用されたものであり、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上、取り立てて明示しない限り、複数の表現を含む。以下において、「含む」または「有する」のような用語は、明細書上に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらの組み合わせが存在することを示すものであり、1またはそれ以上の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を事前に排除するものではない。
また、本明細書で第1、第2などの用語は、多様な構成要素の説明に使われるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素とも命名することができる。「及び/又は」という用語は、複数の関連項目の組み合わせ、または複数の関連項目のいずれかの項目を含む。
また、「…部」、「…器」、「…ブロック」、「…部材」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し得る。例えば、前記用語はFPGA(field-programmable gate array)/ASIC(application specific integrated circuit)などの少なくとも一つのハードウェア、メモリに保存された少なくとも一つのソフトウェアまたはプロセッサによって処理される少なくとも一つのプロセスを意味し得る。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態をより具体的に説明する。ただし、本明細書に添付される図面は、本発明の好適な実施形態を例示するものであって、発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解する一助となる役割を果たすものであるため、本発明は図面に記載された事項のみに限定されて解釈されるものではない。
本発明では、レーザを用いて微細粒子から誘導プラズマを発生させて放出される光を検出することもできるが、衝撃波とプラズマの大きさを分析する方法について集中して述べている。これはレーザ誘導破壊検出(LIBD、Laser-Induced Breakdown Detection)技術と命名され、高エネルギーのパルスレーザを水溶液中の粒子に集光させて発生する誘導プラズマの強度及び分布を様々な検出方法を用いて検出することにより、ナノ粒子の大きさ、濃度、分布度、さらには成分などの情報を取得できる微粒子の分析方法である。従来の光散乱法や透過電子顕微鏡、原子顕微鏡などよりも粒子の大きさが小さいほどさらに低い検出限界を有する方法であって、理論的には1ナノサイズの粒子まで測定可能なことが報告されており、濃度の範囲もppt濃度範囲の低い濃度であるナノ粒子の分析方法である。
従来の誘導破壊検出法では、誘導プラズマが発生するときに生成される衝撃波及びプラズマのフラッシュを測定する。衝撃波は音響学的に測定し、プラズマのフラッシュはカメラをセルの近くに取り付けて測定する。しかし、衝撃波やフラッシュの測定時に測定対象のナノ粒子ではない、他の不純物がプラズマを発生させた場合にも衝撃波やフラッシュとして検知される場合があり、発生したプラズマから連続してエネルギーを受けてプラズマが再度発生してノイズとして検知される場合がある。
本発明は、流速制御装置を用いて、流動を有する液体試料で発生する誘導衝撃波を検出し、それを数値化して大きさを区分する方法を提示する。流動を有する試料に対して、制御装置を用いてナノ粒子の大きさを判別する場合には、特定の領域の範囲を測定することにより、従来の検出よりも高い検出限界を有するとともに非接触のリアルタイム測定が可能であり、リアルタイムで測定経路を変更できるので、高信頼性の結果を得ることができる。また、従来の測定方式のように試料の一部のサンプルに対してのみ測定するのではなく、全試料に対してナノ粒子の測定が可能になったことにより、結果の信頼性を向上させることができる。
実際、レーザ光源が照射される面積は非常に極小面積であり、流動する試料を測定するために細い流路を非常に速い線速度を維持して測定する。このとき、プラズマの画像は、速い速度のため、大きく歪んで表示される。場合によっては、明暗比の変化のため検出が難しいため、再現性または検出感度が低くなる。これを改善するために、パルスレーザのような流動パルスを用いて、瞬間的な静的状態で画像を検出することが考えられる。そのためには、渦流なしに流れることができ、かつレーザビームが入射して最大限の信号値を出すことができるように設計された流動セルが必要となる。また、一時的な静的状態のために、速度を調節できる流動制御部では、内部のピストンポンプがパルス幅と一時に作動して線速度を調節する。詳しくは、流動制御部は、液体試料の流速をパルス幅に対応して調節するように構成できる。流動制御部による瞬間的な液体試料の静的状態で、パルスレーザビームによって発生したプラズマの信号値を検出することにより、プラズマの検出確率および感度を高め、それに伴う歪みや明暗比、衝撃波の感度などの問題を改善して結果の信頼性を効果的に改善する。
流動ナノ粒子の測定装置1では、レーザ誘導破壊検出法(LIBD、Laser-Induced Breakdown Detection)を使用することができる。レーザ誘導破壊検出法は、時間幅が数ナノ秒であるパルスレーザビームをレンズ18を介して入射させ、入射時にレンズ18の焦点領域で発生するレーザ誘導プラズマ(Laser-Induced Plasma)の原理を利用する技術である。詳しくは、パルスレーザビームをナノ粒子に照射すると、ナノ粒子のエネルギー準位は浮いた状態となり、その後、安定化状態、すなわち基底状態(または励起状態)で存在するためにエネルギーを放出することになる。この過程で放出されるエネルギーによって、ナノ粒子からプラズマまたは衝撃波が発生することになる。
このとき、プラズマまたは衝撃波を発生させる現象をブレークダウン(Breakdown)現象といい、粒子からプラズマが発生するのに必要な最小限のエネルギーを臨界エネルギー(threshold)という。臨界エネルギーは、物質ごとに必要なイオン化エネルギーが異なるため、物質の相に依存する。臨界エネルギーは、気体状態のときに最も高くなり、液体、固体の順に低くなる。
このとき、レーザ誘導プラズマを発生させるために必要なレーザビームのエネルギーは、固体、液体、気体の順に増加するので、適切なレーザビーム・エネルギーを使用すると、水溶液中の固体粒子のみを破壊してレーザ誘導プラズマ状態にすることができる。
このように固定されたレーザビーム・エネルギーの条件下で、粒子の濃度によって破壊確率(Breakdown Probability)が変化する特性、および粒子の大きさによって破壊に必要なレーザビームの閾値エネルギー(Threshold Energy)が変化する特性を用いて、ナノ粒子の濃度および大きさを分析できる。
流動ナノ粒子の測定装置1は、前記理論に基づいて粒子を検出した場合に発生し得る問題を改善して信頼性を補完することができる。ほとんどの粒子分析装置は、試料を採取して分析する過程で汚染が発生することがあり、汚染物質によって数値が誤認される余地がある。高純度の物質は汚染されやすいので、特殊製作された流動セルを用いて、汚染を最小限に抑えて試料を注入し、直接分析を可能にした。
図1は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の概略図である。
流動ナノ粒子の測定装置1は、レーザ発生部10と、流動装置20とを含むことができる。流動装置20は、流動セル30と、インレット部41と、アウトレット部42とを含むことができる。インレット部41を介して、液体試料を流動装置20に投入することができる。流動装置20に投入された液体試料は、流動セル30を通過することができる。流動セル30を通過した液体試料は、アウトレット部42を介して外部に排出できる。
レーザ発生部10は、レーザ発生装置12と、光学用絞り13と、ミラー14と、ビームスプリッタ16と、エネルギー検出部17と、レンズ18と、ビームブロック19とを含むことができる。
レーザ発生装置12は、パルスレーザビームBを発生することができる。パルスレーザビームBの波長は限定されない。パルスレーザビームBは、Qスイッチング(Q-switching)を用いて照射することができる。パルスレーザビームBは、一定周期T1(図6参照)のパルスをもって繰り返されるように照射できる。すなわち、レーザ発生装置12は、第1周期T1をもってオン・オフ(on/off)が繰り返されるようにパルスレーザビームBを照射できる。レーザ発生装置12から発生するパルスレーザビームは、532nmの波長を有するNd:YAGパルスレーザビームを含むことができる。しかし、これに限定されず、レーザ発生装置12から照射されるレーザビームの種類及びエネルギーの大きさは多様に適用することができる。
光学用絞り13(Diaphragm)は、レーザ発生装置12の一側に備えられ、前記レーザ発生装置12から放出された後に入射されるパルスレーザビームの直径を調整することができる。光学用絞り13によって、レーザ発生装置12から放出されるレーザビームの直径を可変的に調整することができる。
ミラー14は、パルスレーザビームBの経路上に設けられ、パルスレーザビームの経路を変換することができる。また、パルスレーザビームBの経路上に少なくとも一つのミラーを配置して、所望の波長のパルスレーザビームBだけを流動セル30に到達させることができる。
ビームスプリッタ16は、パルスレーザビームBの経路を調節することができる。ビームスプリッタ16は、パルスレーザビームBをいくつかの経路に分割する一方、一定の割合で分割することができる。ビームスプリッタ16は、パルスレーザビームBから分岐されたレーザビームの強度を調整することができる。
ビームスプリッタ16は、入射されるパルスレーザビームBの少なくとも一部のビームB1の経路を、流動セル30を向くように調節することができる。例えば、ビームスプリッタ16は、パルスレーザビームBを第1レーザビームB1と第2レーザビームB2に分岐させることができる。すなわち、ビームスプリッタ16に入射されたパルスレーザビームBは、第1レーザビームB1と第2レーザビームB2に分岐できる。第1レーザビームB1の光特性は、パルスレーザビームBの光特性に対応することができる。例えば、第1レーザビームB1は、一定周期を有するパルスレーザであってもよい。例えば、第1レーザビームB1のパルス周期は、第1周期T1(図6及び図7を参照)であってもよい。
例えば、第1レーザビームB1の進行方向は、ビームスプリッタ16に入射されるパルスレーザビームBの進行方向と異なってもよい。例えば、第1レーザビームB1の進行方向は、ビームスプリッタ16に入射されるパルスレーザビームBの進行方向と垂直であってもよい。例えば、第2レーザビームB2の進行方向は、ビームスプリッタ16に入射されるパルスレーザビームBの進行方向と同じであっても並んでいてもよい。
例えば、ビームスプリッタ16から発生する第1レーザビームB1のパワー(power)は、ビームスプリッタ16に入射するパルスレーザビームBのパワーよりも小さくてもよい。例えば、ビームスプリッタ16から発生する第1レーザビームB1のパワーは、ビームスプリッタ16から発生する第2レーザビームB2のパワーと同じであってもよい。
エネルギー検出部17は、第2レーザビームB2のパワー(またはエネルギー)を測定することができる。エネルギー検出部17は、ビームスプリッタ16と向き合うことができる。ビームスプリッタ16から発生した第2レーザビームB2は、エネルギー検出部17に入射することができる。第2レーザビームB2の進行方向は、第1レーザビームB1の進行方向と角度を形成することができる。
第1レーザビームB1のパワー(またはエネルギー)は、第2レーザビームB2のパワー(またはエネルギー)に対応することができる。そのため、エネルギー検出部17で測定されたパワー(またはエネルギー)の測定値は、第1レーザビームB1のパワー(またはエネルギー)の計算に用いることができる。例えば、第1レーザビームB1のパワーが第2レーザビームB2のパワーと同じであれば、エネルギー検出部17が測定したパワーは、第1レーザビームB1のパワーであり得る。
レンズ18は、ビームスプリッタ16と流動セル30との間に配置できる。例えば、ビームスプリッタ16から発生した第1レーザビームB1は、レンズ18に入射することができる。第1レーザビームB1の光特性は、レンズ18を通過しながら変化し得る。例えば、レンズ18を通過した第1レーザビームB1の焦点は、流動セル30の一地点であり得る。
言い換えれば、レンズ18は、流動セル30に入射する第1レーザビームB1の照射面積および焦点距離を調整することができる。ここで、第1レーザビームB1の焦点距離は、レンズ18を通過した第1レーザビームB1の焦点とレンズ18との間の距離を意味し得る。レンズ18は、流動セル30に入射する第1レーザビームB1の照射面積を調整することにより、ナノ粒子の検出性を向上させることができる。レンズ18の焦点距離は、第1レーザビームB1によるナノ粒子の誘導プラズマの発生に関するガウス分布(Gaussian distribution)に基づいて調整することができる。第1レーザビームB1の焦点距離は10~40mmに設定できるが、これに限定されるものではない。
流動セル30における誘導プラズマの発生地点は、第1レーザビームB1がナノ粒子と衝突する地点に対応することができる。流動セル30で流動する液体試料は、固有の屈折率を持つことができる。そのため、第1レーザビームB1の焦点距離は、流動セル30で流動する液体試料の種類によって異なり得る。様々な液体試料の測定のために、適切な焦点距離の調整が必要になる。そのために、液体試料の種類によって、レンズ18と流動セル30との距離を調整することにより、流動セル30における誘導プラズマの発生地点を調整することができる。レンズ18と流動セル30との間の距離は、制御部70によって調整することができる。例えば、制御部70は、レンズ18を移動させてレンズ18の位置を制御することができる。
ビームブロック19は、流動セル30と向き合うことができる。レンズ18とビームブロック19との間には、流動セル30を位置させることができる。例えば、第1レーザビームB1は、流動セル30を通過した後、ビームブロック19に入射することができる。ビームブロック19は、入射された第1レーザビームB1の進行を抑制することができる。例えば、ビームブロック19は、入射された第1レーザビームB1を遮断(または遮蔽)することができる。
流動セル30は、流動経路Fを形成することができる。図1では、流動経路Fを点線で示している。流動経路Fは、流動セル30の外部及び内部に形成することができる。流動経路Fとは、液体試料が流動する経路を意味し得る。流動経路Fとは、液体試料が流動する方向を意味し得る。この文脈では、流動経路Fは「流動方向」と称することができる。
流動経路Fは、狭い意味では、流動セル30の内部で液体試料が流動する経路を意味し得る。流動セル30は、セルインレット32(cell inlet)と、セルアウトレット34(cell outlet)とを含むことができる。
流動セル30の内部に形成される流動経路Fは、セルインレット32から延長されてセルアウトレット34につながることができる。例えば、液体試料は、セルインレット32を介して流動セル30の内部に投入され、セルアウトレット34を介して流動セル30の外部に排出できる。
流動経路Fは、広い意味では、流動装置20の内部で液体試料が流動する経路を意味し得る。流動装置20の内部に形成される流動経路Fは、インレット部41から延長されてアウトレット部42につながることができる。
流動ナノ粒子の測定装置1は、検出器60と、流動制御部50と、制御部70とを含むことができる。検出器60、流動制御部50および制御部70に関する説明は、図2に関する説明に含まれ得る。
図2は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動装置に関する構成を示す図であり、図3a、3bは、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動セルを示す図である。
流動装置20は、液体試料を流動させるように構成できる。
流動セル30は、その内部に液体試料が流動するように構成できる。流動セル30は、液体試料が流入されるセルインレット32と、液体試料が流出されるセルアウトレット34とを含むことができる。流動セル30は、クォーツ材質を含む材料で形成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、流動セル30は、アクリルのような高分子材料を含む材料で形成することができる。
流動セル30は、その外形が四角セルであるものが図示されているが、その形状は限定されない。流動セル30が四角セルで構成される場合には、後述する検出器60が四角セルの外面と垂直な方向に位置するか、または四角セルの外面と一定の角度傾いた方向に位置することができる。しかし、流動セル30の形状および流動セル30の形状による検出器60の配置はこれに限定されない。
流動セル30は、液体試料が流動セル30の内部で流動するように構成できる。流動セル30の内部に位置する液体試料に第1レーザビームB1が照射されるように、流動セル30の少なくとも一部は光透過材料で構成できる。
流動セル30は、その内部に液体試料が流動する流動部36を含むことができる。流動部36は、流動セル30の内部に形成された空間であってもよい。狭い意味の流動経路Fは、流動部36によって形成できる。流動部36は、セルインレット32から延長されてセルアウトレット34につながることができる。例えば、流動部36は、セルインレット32に形成された開口(opening)に連結することができる。例えば、流動部36は、セルアウトレット34に形成された開口に連結することができる。セルアウトレット34は、セルインレット32と離隔して位置することができる。
流動部36は、セルインレット32から延長されて形成され、さらに曲がって延長されてセルアウトレット34につながることができる。例えば、流動部36は、曲がった形状を形成することができる。流動部36の一端は、セルインレット32に連結することができる。流動部36の他端は、セルアウトレット34に連結することができる。
流動部36の内径は、10mm以内に形成できるが、これに限定されるものではない。流動部36の内径の大きさ及び形状は、多様に適用することができる。例えば、流動部36の断面は、図3aに示すように四角形状であってもよい。また流動部36の断面は、図3bに示すように円形であってもよい。
流動部36の断面が図3bに示すように円形である場合には、流動部36に対して検出器60が配置される方向が異なっても、流動部36から検出器60までの距離を同じように構成できるので、検出器60の配置の制約を減らすことができる。これにより、検出結果の信頼性を向上させることができる。
また、流動部36の断面が図3aに示すように四角形である場合には、流動部36に垂直な方向に第1レーザビームB1を照射することや、プラズマ信号を受信することができるので、信号の屈折のような歪みを低減することができる。このような構成により、より正確な検出結果を得ることができる。
また、流動部36の断面が図3aに示すように四角形である場合には、同じ幅に対して流路を大きく形成できるので、液体試料の円滑な流動を図ることができる。しかし、流動部36の形状は限定されるものではない。例えば、流動部36の少なくとも一部のみを曲面に形成し、流動部36の残りの部分を平面に形成してもよい。つまり、流動部36の断面は、曲面と多角形が組み合わされた形状であってもよい。流動部36の一部が曲面で形成される場合には、検出強度を最大化することができ、さらには流速による液体試料でのバブルの発生を最小限に抑えることができる。
流動部36の内径の大きさは、流動経路Fの全区間で一定に形成してもよく、流動経路Fによって異なってもよい。詳しくは、流動部36は、複数の区間に区分され、区間ごとに内径の大きさが異なるように構成してもよく、流動部36における後述するメイン流動部38の内径の大きさおよび形状が他の流動部36の内径の大きさおよび形状と異なるように構成してもよい。流動部36の内径の大きさ及び形状は限定されない。
流動部36は、第1レーザビームB1が透過するメイン流動部38を含むことができる。メイン流動部38は、液体試料が流動する流動空間37の少なくとも一部を形成することができる。第1レーザビームB1は、メイン流動部38に照射することができる。流動空間37は、液体試料が一方向に流動する流路を形成することができる。メイン流動部38は、流動空間37の一部を形成することができる。第1レーザビームB1が透過するメイン流動部38は、流動部36の一部であっても全部であってもよい。図3a、3bに示すように、メイン流動部38は、流動部36が折り曲げられる前の部分であってもよい。しかし、これに限定されず、メイン流動部38は、流動部36が折り曲げられた後の部分であってもよく、流動部36全体をメイン流動部38と定義してもよい。流動部36におけるメイン流動部38の位置は限定されない。
例えば、メイン流動部38は、図2に示すように、セルインレット32から一方向に延長して形成することができる。他の一例として、メイン流動部38は、セルアウトレット34から一方向に延長して形成することができる。
第1レーザビームB1は、メイン流動部38を通る液体試料の流動経路に照射することができる。具体的には、第1レーザビームB1は、メイン流動部38を通る液体試料の流動経路の中央に照射することができる。しかし、メイン流動部38に対する第1レーザビームB1の照射位置は、これに限定されない。
第1レーザビームB1は、メイン流動部38を貫通することができる。換言すれば、メイン流動部38は、一方向に延長されて形成され、第1レーザビームB1の経路を通過することができる。例えば、メイン流動部38において、液体試料の流動方向Fと第1レーザビームB1の照射方向は、互いに垂直であってもよい。すなわち、メイン流動部38の延長方向と第1レーザビームB1の入射方向は、垂直になっていてもよい。メイン流動部38は、セルインレット32から一方向に延長して形成することができる。
第1レーザビームB1の照射のために、流動セル30において、メイン流動部38を含む少なくとも一部が光透過性材料を含むように形成することができる。これにより、第1レーザビームB1は、流動セル30を貫通してメイン流動部38を通る液体試料に照射することができる。
しかし、これに限定されず、液体試料の流動方向Fと第1レーザビームB1の照射方向は、一定の角度に調整することができる。流動方向Fと第1レーザビームB1の照射方向が形成する角度は、検出器60の種類によって異なるように適用できる。
流動装置20は、インレット部41と、アウトレット部42とを含むことができる。
液体試料は、インレット部41を通過して流動セル30に流入できる。液体試料は、流動セル30から排出された後、アウトレット部42を介して流動装置20の外部に排出できる。
流動装置20は、液体試料が貯蔵される貯蔵槽に連結することができる。例えば、インレット部41とアウトレット部42は貯蔵槽に連結することができる。液体試料は、インレット部41を介して貯蔵槽から流動装置20に流入され得る。液体試料は、アウトレット部42を介して流動装置20から貯蔵槽に流入され得る。しかし、これに限定されず、インレット部41及びアウトレット部42は、それぞれ独立した貯蔵槽に連結されてもよい。
流動装置20は、流動制御部50を含むことができる。
流動制御部50は、液体試料の経路上に配置することができる。流動制御部50は、流動セル30を通る液体試料の流速、流量を制御することができる。制御部70は、流動制御部50を制御することにより、流動セル30を通る液体試料の流速または流量を制御することができる。
流動制御部50は、図1に示すように、流動セル30とアウトレット部42との間の経路上に位置することができる。すなわち、流動制御部50を液体試料の流動方向の下流に配置することにより、測定対象となる液体試料の汚染を最小限に抑えることができる。しかし、流動制御部50の配置はこれに限定されない。
一例として、流動制御部50は、流動セル30とインレット部41との間の経路上に位置してもよい。流動制御部50は、流動セル30を流動する液体試料の流速を制御できるように構成され、試料の汚染が発生しない位置に配置されればよい。
流動制御部50は、一定の流量の液体試料がメイン流動部38に停止状態で位置するように流速を制御することができる。すなわち、流動制御部50は、液体試料を一定周期T2(図6参照)のパルスをもって繰り返して流動するように制御できる。言い換えれば、流動制御部50は、液体試料を第2周期T2(図6及び図7を参照)のパルス波の形で流動するように液体試料の流速を制御できる。
流動制御部50は、液体試料の流動状態と流動停止状態が第2周期T2(図6及び図7を参照)で交互になるように動作できる。流動状態とは、液体試料が流動部36を流動する状態を意味し、流動停止状態とは、流動部36での液体試料の流動が停止されている状態を意味し得る。
流動制御部50は、図6に示すように、パルスの形で流動状態と流動停止状態が交互になるように液体試料を流動させることができる。流動制御部50が液体試料を流動状態に制御すると、液体試料は、第1流速V1で流動部36を流動することができる。図6では説明の都合上、第1流速V1を等速に示しているが、第1流速V1の大きさ及び変化はこれに限定されない。流動制御部50が液体試料を流動停止状態に制御すると、流動部36での液体試料の流動は停止することができる。
流動制御部50は、制御部70によって伝達される信号に基づいて流動状態と流動停止状態が繰り返されるように動作してもよく、機構的に流動状態と流動停止状態が繰り返されるように動作してもよい。流動制御部50の動作を具現する方法は限定されない。流動制御部50によって、液体試料の流動が制御されればよい。
流動制御部50による液体試料の流動動作は、レーザ発生装置12による第1レーザビームB1の照射に対応することができる。例えば、第1レーザビームB1の第1周期T1と流動制御部50の第2周期T2は、同じように構成できる。例えば、流動制御部50の第2周期T2が第1レーザビームB1の周期T1と同じであるように、流動制御部50は、流動セル30を通る液体試料の流速を制御することができる。
図6を参照すると、液体試料の流動停止状態が開始される時点は、第1レーザビームB1の出力が第2出力P2となる時点で同期化され得る。図7を参照すると、第1レーザビームB1の出力が第2出力P2となる時点は、液体試料の流動停止状態が開始される時点よりも第1遅延時間d1だけ遅れてもよい。
流動制御部50がメイン流動部38を通る液体試料の流動を停止させると、レーザ発生部10は、第1レーザビームB1を流動セル30のメイン流動部38に照射することにより、液体試料中のナノ粒子に誘導プラズマを発生させることができる。
その後、流動制御部50が液体試料を流動状態に制御すると、流動制御部50は、液体試料を流動させることによって、誘導プラズマが発生した液体試料を下流へ流動させ、誘導プラズマが発生していない液体試料をメイン流動部38に流入させることができる。液体試料が流動するとき、レーザ発生部10は、液体試料に誘導プラズマが発生しないように第1レーザビームB1の出力を制御できる。
流動制御部50がメイン流動部38を通る液体試料の流動を停止させると、レーザ発生部10によって、第1レーザビームB1が第2出力P2で流動セル30のメイン流動部38に照射されることにより、液体試料中のナノ粒子に誘導プラズマを発生させることができる。
この過程を繰り返すことにより、流動する液体試料のナノ粒子を測定することができ、ナノ粒子の測定の信頼度を向上させることができる。
流動装置20は、流動状態でメイン流動部38を通る液体試料の流量が、流動停止状態でメイン流動部38に位置する液体試料の量と同一であるか、又はそれより大きくなるように構成できる。このような構成により、第2出力P2の第1レーザビームB1に露出した液体試料が再度第2出力P2の第1レーザビームB1に露出することにより、ナノ粒子の測定にエラーが発生することを防止することができる。
流動装置20は、ナノ粒子が含まれた液体試料が流動セル30内に流入される前に、液体試料中のナノ粒子を分離する分離ユニット(図示せず)を含むことができる。分離ユニットは流動セル30とインレット部41との間に配置され、流動セル30に流入される液体試料に対してナノ粒子を分離するように構成できる。ナノ粒子の分離は、ナノ粒子の種類または大きさに基づいて行うことができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置における流動制御部の一例を示す図である。
流動制御部50は、液体試料の流動を制御するように構成できる。流動制御部50は、制御部70から制御信号を受信して動作することができる。
流動制御部50は、シングルピストン型のポンプを含むことができる。しかし、これに限定されず、流動制御部50は、制御部70からの信号を受信してパルスレーザビームBのパルスに対応するように液体試料の流速を制御する構成であればよい。その一例として、流動制御部50は、流量、流速を制御するためのマグネチックバルブ(magnetic valve)を含むことができる。
流動制御部50は、第1レーザビームB1(図1参照)の第1周期T1(図6及び図7を参照)に合わせて回転するカム51と、シリンダ54と、シリンダ54の内部に位置して移動するピストン52と、一端がカム51に回動可能に連結され、他端がピストン52に回動可能に連結され、カム51の回転力をピストン52に伝達するコネクティングロッド53とを含むことができる。内部空間55は、シリンダ54の内部に形成される空間を意味し得る。内部空間55の境界は、ピストン52によって決定できる。ピストン52は、内部空間55に配置することができる。ピストン52は、一方向に往復移動可能にシリンダ54に結合することができる。
カム51は、回転軸51aを中心に回転することができる。コネクティングロッド53の一端は、回転軸51aから離隔している地点でカム51に回動可能に連結することができる。カム51が回転すると、ピストン52は、コネクティングロッド53を介してシリンダ54の内部で往復移動することができる。
流動制御部50は、カム51の回転速度を制御することにより、液体試料の流動周期を調整することができる。つまり、流動制御部50は、カム51の回転速度を制御することにより、液体試料の流動状態と流動停止状態の周期を調整することができる。液体試料の流動量は、カム51の回転速度、カム51の回転軸51aとコネクティングロッド53の配置関係、シリンダ54の内部容積などによって調整することができる。例えば、液体試料の流動量を調節することにより、液体試料の流速を制御することもできる。
また、流動制御部50は、バルブ56a,56bを含むことができる。本実施形態では、バルブ56a,56bは、一対のバルブ56a,56bを含むことができる。一対のバルブ56a,56bのいずれか一方56aは、シリンダ54の液体試料流入部に配置することができる。一対のバルブ56a,56bのもう一方56bは、シリンダ54の液体試料流出部に配置することができる。
シリンダ54の液体試料流入部に配置されるバルブ56aは、流入側バルブ56aと称することができる。シリンダ54の液体試料流出部に配置されるバルブ56bは、流出側バルブ56bと称することができる。流入側バルブ56aは、流動セル30(図1参照)に連結することができる。流出側バルブ56bは、アウトレット部42(図1参照)に連結することができる。
バルブ56a,56bは、逆流防止バルブを含むことができる。例えば、逆流防止バルブは、チェックバルブであってもよい。流入側バルブ56aは、内部空間55への液体試料の流入を許容する一方、内部空間55の外部への液体試料の流出を抑制することができる。流出側バルブ56bは、内部空間55の外部への液体試料の流出を許容する一方、内部空間55への液体試料の流入を抑制することができる。
ピストン52、流入側バルブ56a、および流出側バルブ56bは、内部空間55に連結することができる。言い換えれば、ピストン52、流入側バルブ56a、および流出側バルブ56bは、内部空間55の境界の一部を形成することができる。
ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が加圧されると、流入側バルブ56aが閉鎖され、流出側バルブ56bが開放され得る。この過程で、内部空間55の液体試料は、流出側バルブ56bを介して流動制御部50の外部に排出できる。また、流入側バルブ56aが閉鎖されると、流動制御部50よりも上流に位置する液体試料の流動が停止され得る。すなわち、ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が加圧されると、流動セル30の内部での液体試料の流動が停止され得る。ピストン52によって、シリンダ54の内部空間55が加圧されることは、ピストン52によってシリンダ54の内部空間が減少することを意味し得る。
逆に、ピストン52が加圧方向と反対方向に動作する場合には、流出側バルブ56bは閉鎖され、流入側バルブ56aは開放され得る。ピストン52が加圧方向と反対方向に動作することは、ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が増加することを意味し得る。この過程で、シリンダ54の外部の液体試料は、開放された流入側バルブ56aを介してシリンダ54の内部空間55に流入できる。
ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が増加すると、流入側バルブ56aが開放され得る。流入側バルブ56aが開放されると、液体試料は流入側バルブ56aを介してシリンダ54の内部空間55に流入できる。液体試料が流入側バルブ56aを介してシリンダ54の内部空間55に流入されると、流動セル30の内部に位置する液体試料は流動することができる。すなわち、ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が増加すると、流動セル30の内部に位置する液体試料は流動することができる。
流動セル30が流動制御部50よりも上流に配置されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。流動セル30が流動制御部50よりも下流に配置される場合には、前記動作は逆になり得る。
つまり、ピストン52の加圧方向への移動は、流動セル30内の液体試料を流動状態で動作させることができ、ピストン52の加圧方向と反対方向への移動は、流動セル30内の液体試料の流動を停止させることができる。言い換えれば、例えば、流入側バルブ56aをインレット部41(図1参照)に連結し、流出側バルブ56bを流動セル30(図1参照)に連結することができる。例えば、ピストン52によってシリンダ54の内部空間55が加圧されると、流動セル30(図1参照)の液体試料は流動することができる。例えば、ピストン52がシリンダ54を加圧する方向の反対方向に移動すると、流動セル30(図1参照)の液体試料は、流動しなくなり得る。
このような過程によって、流動制御部50は、一定周期をもって液体試料の流動を制御することができる。
図1~図4を参照すると、流動ナノ粒子の測定装置1は、検出器60を含むことができる。
液体試料に含まれたナノ粒子は、第1レーザビームB1によってプラズマ状態になることができる。検出器60は、この過程で発生する衝撃波またはフラッシュを検出することができる。検出器60は、プラズマから発生する様々な信号を検出することができる。検出器60は、元素のスペクトルと衝撃波、プラズマの画像、熱および音のうちの少なくとも一つを検出することができる。
検出器60は、レーザ誘導プラズマが発生するときに伴われるレーザ誘導衝撃波(Laser-Induced Shock Wave)を測定する衝撃波検出器を含むことができる。検出器60は、レーザ誘導プラズマが発生するときに伴われるフラッシュを検出するフラッシュ検出器60を含むことができる。第1レーザビームB1によってナノ粒子に誘導プラズマが発生するとき、ナノ粒子の大きさによってレーザ誘導プラズマの特性が異なり得る。
衝撃波検出器は、圧電素子とマイクロフォンのうちの少なくとも一つを含むことができる。衝撃波検出器によって測定された信号は、増幅器(lock in amplifier)によって増幅することができる。
フラッシュ検出器は、CCDカメラを含むことができる。フラッシュ検出器60は、散乱光による測定エラーを制御するために、CCDカメラに向かう光経路上に配置されるノッチフィルタをさらに含むことができる。衝撃波検出器とフラッシュ検出器は、図1に示すように、それぞれ一つずつ流動セル30に隣接するように配置してもよい。衝撃波検出器とフラッシュ検出器のうちの少なくとも一つの検出器を流動セル30と隣接するように配置してもよい。
検出器60は、衝撃波またはフラッシュの検出によってナノ粒子の情報を取得することができる。ナノ粒子の情報は、ナノ粒子の数及び/又は大きさを含むことができる。
検出器60は、流動セル30の内部に配置することもでき、図1に示すように流動セル30の外側に配置することもできる。また、検出器60は、流動セル30の周囲に複数配置することができる。制御部70は、流動セル30の内部における誘導プラズマの発生地点から検出器60までの距離に基づいて、検出値の補正を行うことができる。制御部70は、流動セル30の内部における誘導プラズマの発生地点から検出器60に向かう方向と、第1レーザビームB1の照射方向との角度に基づいて、検出値の補正を行うこともできる。検出器60の種類は限定されず、検出器60は、熱感知センサーなどの様々な検出器を含むことができる。
流動ナノ粒子の測定装置1は、制御部70を含むことができる。
制御部70は、流動ナノ粒子の測定装置1の全体的な動作を制御することができる。例えば、制御部70は、レーザ発生装置12および流動制御部50を制御することができる。制御部70は、レーザ発生装置12を制御して、第1レーザビームB1の第1周期T1(図6及び図7を参照)及び/又は出力を制御することができる。また、制御部70は、流動制御部50を制御して、液体試料の第2周期T2(図6及び図7を参照)または流動時点を制御することができる。
制御部70によるレーザ発生装置12および流動制御部50の制御は、互いに独立して行うことができる。すなわち、制御部70は、レーザ発生装置12および流動制御部50をそれぞれ制御することができる。
また、制御部70は、第1レーザビームB1の焦点距離を調整するために、流動セル30に対してレンズ18を移動させることもできる。
制御部70は、検出器60からナノ粒子の情報を取得することができる。
制御部70は、検出器60からの信号を前処理することができる。制御部70は、検出器60から検出された信号を信号増幅器(lock-in-amplifier)によって増幅させ、帯域ろ波器で100Hz以下の低周波数領域のノイズを除去することができる。ろ過された信号は、変換器によってデジタル信号に変換することができる。変換された信号は、条件によって一部区間の信号値を抽出して、リアルタイムで高速フーリエ変換(FFT、Fast Fourier Transformation)を行うことができる。制御部70では、この過程によって信号を時間の関数から周波数の関数に変換して、プラズマによって発生する衝撃波の周波数成分を分析することができる。制御部70は、検出された衝撃波から変換された周波数成分、振幅の大きさに基づいて、ナノ粒子の種類、大きさ、または数を判断することができる。
同一の出力条件下では、粒子の大きさが大きくなるほど誘導プラズマの大きさが大きくなり、それによる衝撃波の大きさも大きくなり得る。衝撃波の周波数成分および振幅の大きさに基づいて、制御部70は、ナノ粒子の種類、大きさ、または数を判断することができる。
また、制御部70は、フラッシュ検出器から検出されるフラッシュの数および大きさに基づいて、ナノ粒子の大きさまたは数を判断することができる。
制御部70は、流動制御部50によって流動する液体試料の流量と、検出器60から検出されるナノ粒子の情報に基づいて、液体試料のナノ粒子の濃度を測定することができる。
以下、本発明の流動ナノ粒子の測定装置の動作について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定方法(S100)を示すフローチャートであり、図6は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の時間による動作を示す図である。
図5に示すフローチャートでは、前記方法を複数のステップに分けて示しているが、少なくとも一部のステップは、順序を変えて行ったり、他のステップと結合して行ったり、省略したり、細かなステップに分けて行ったり、図示されていない1以上のステップを付加して行ったりすることができる。
図6では、第1レーザビームB1の第2出力P2は、第1出力P1よりも大きくてもよい。第1出力P1は、例えばゼロ(zero)であってもよい。制御部70は、第1レーザビームB1の出力を時間によって制御することができる。
図1~図5を参照すると、流動ナノ粒子の測定装置1は、流動する液体試料に含まれているナノ粒子を測定するように動作できる。制御部70は、レーザ発生装置12および流動制御部50を制御することができる。
流動装置20は、ナノ粒子が含まれている液体試料を流動セル30のメイン流動部38に流動させることができる。詳しく説明すると、流動装置20は、セルインレット32を介して液体試料を流動セル30の内部に流入させ、セルアウトレット34を介して液体試料を流動セル30の外部に排出させることができる。流動装置20を流動する液体試料は、流動制御部50によって流速を制御することができる。
図1~図6を参照すると、流動制御部50は、一定流量の液体試料がメイン流動部38で停止状態で位置するように流速を制御できる。すなわち、流動制御部50は、液体試料を第2周期T2をもって繰り返して流動するように動作できる。
レーザ発生装置12から発生したパルスレーザビームBは、ビームスプリッタ16で第1レーザビームB1と第2レーザビームB2に分岐できる。第1レーザビームB1は、レンズ18を通って流動セル30のメイン流動部38に照射できる。第1レーザビームB1は、第1周期T1のパルスをもって繰り返すように照射できる。
本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定方法(S100)は、流動セル30で流動する液体試料にパルスレーザビームを照射するステップ(S110)を含むことができる。このステップ(S110)において、液体試料に照射されるパルスレーザビームは、第1レーザビームB1であってもよい。このステップ(S110)において、制御部70は、第1レーザビームB1の出力を制御して液体試料にパルスレーザビームを照射することができる。
第1レーザビームB1の第1周期T1は、パルスレーザビームBの周期と同じであってもよい。第1レーザビームB1の第1周期T1は、流動制御部50の第2周期T2と同じであってもよい。流動制御部50は、流動セル30を通る液体試料の流速をパルスレーザビームBの周期と対応するように制御できる。例えば、液体試料の流動停止状態が開始される時点は、第1レーザビームB1の出力が第2出力P2となる時点で同期化され得る。例えば、液体試料の流動状態が開始される時点は、第1レーザビームB1の出力が第1出力P1となる時点で同期化され得る。
そのため、流動制御部50によって、メイン流動部38を通る液体試料の流動が停止されたとき、第1レーザビームB1が流動セル30のメイン流動部38に照射されることにより、液体試料中のナノ粒子に誘導プラズマが発生できる。
本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定方法(S100)は、検出器によって検出信号を取得するステップ(S120)を含むことができる。第1レーザビームB1は、流動制御部50によって停止された液体試料のナノ粒子にプラズマまたは衝撃波を発生させることができる。検出器60は、発生したプラズマまたは衝撃波を検出して「検出信号」を生成することができる。検出信号は、衝撃波の情報を含むことができる。このステップ(S120)において、制御部70は、検出器60によって検出信号を取得することができる。
本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定方法(S100)は、液体試料の濃度情報を算出するステップ(S130)を含むことができる。このステップ(S130)で制御部70は、流動制御部50によって制御された液体試料の流量および検出器60から得られる検出信号に基づいて、液体試料に含まれているナノ粒子の濃度情報を算出することができる。
制御部70は、流動制御部50を制御することで、液体試料が一定周期をもって流動と流動停止を繰り返すように動作させ、レーザ発生部10を制御することで、第1レーザビームB1が一定周期をもって照射されるように動作させる。これにより、流動する液体試料中のナノ粒子を測定することにより、ナノ粒子の測定の信頼度を向上させることができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の時間による動作を示す図である。
図1~図7を参照すると、流動ナノ粒子の測定装置1は、流動する液体試料に含まれたナノ粒子を測定するように動作できる。
第1レーザビームB1の第1周期T1は、流動制御部50の第2周期T2と同じであってもよい。
また、第1レーザビームB1の第1周期T1の開始点は、流動制御部50の第2周期T2の開始点よりも第1遅延時間d1だけ遅延されるように制御できる。言い換えれば、第1レーザビームB1が第2出力P2で動作する開始点は、液体試料の流速がゼロ(zero)になる開始点よりも第1遅延時間d1だけ遅延され得る。これにより、流動制御部50によって液体試料の流動が停止されてから第1遅延時間d1が経過した後、第1レーザビームB1が流動セル30に照射され得る。
また、液体試料の流速が第1流速V1となる開始点は、第1レーザビームB1が第1出力P1となる開始点よりも第2遅延時間d2だけ遅延され得る。これにより、第1レーザビームB1が流動セル30に照射されてから第2遅延時間d2が経過した後、液体試料は第1流速V1で流動して流動セル30から排出できる。
第2周期T2の間に液体試料の流速がゼロ(zero)に維持される時間は、第1周期T1の間に第1レーザビームB1が第2出力P2で動作する時間よりも大きくてもよい。これにより、誘導プラズマが形成されていないナノ粒子に対して第1レーザビームB1が照射され、誘導プラズマを安定的に発生できる。
図8は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置において、パルスレーザビームによるプラズマの発生を概略的に示す図である。
図8を参照すると、検出器60は複数提供することができる。複数の検出器60a,60b,60cは、流動セル30に配置することができる。例えば、複数の検出器60a,60b,60cは、流動部36に隣接して配置することができ、流動部36で発生するプラズマによる衝撃波を検知することができる。
流動部36に対する複数の検出器60a,60b,60cの配置は、図8に示す配置に限定されない。一例として、複数の検出器60a,60b,60cは、流動部36の流動空間37に少なくとも一部が露出するように配置されてもよく、流動部36と一定間隔離隔するように流動セル30に配置されてもよい。
検出器60a,60b,60cで検知された衝撃波を検知して「衝撃波信号」を生成することができる。衝撃波信号(または情報)は、衝撃波分析部180によって振幅および振動数に関する信号に変換することができる。
複数の検出器60a,60b,60cは、液体試料の流動方向Fに沿って離隔して配置することができる。複数の検出器60a,60b,60cが既に設定された距離だけ離隔して配置されると、プラズマの発生による衝撃波は、振幅の大きさを異にして複数の検出器60a,60b,60cから検出することができる。
図8では、3つの検出器が配置されることを示しているが、これに限定されない。検出器は、少なくとも2以上配置されればよい。説明の都合上、複数の検出器60a,60b,60cは、第1検出器60aと、第1検出器60aよりも液体試料の流動方向Fの下流に配置される第2検出器60bと、第2検出器60bよりも流動方向Fの下流に配置される第3検出器60cとを含むことができる。
第1検出器60aは、第1レーザビームB1の照射により、プラズマが発生する位置Sに隣接して配置することができる。プラズマの発生位置Sは、流動部36に対する第1レーザビームB1の照射方向によって設定することができる。
第1検出器60aは、プラズマが発生する位置Sの半径方向に配置できる。しかし、第1検出器60aの位置は限定されるものではなく、プラズマが発生する位置Sと隣接して配置されればよい。このように、複数の検出器60a,60b,60cは、液体試料の流動方向Fに沿って一定間隔をもって配列され、またプラズマの発生から位置及び/又は角度が異なるように位置することにより、プラズマの発生による衝撃波を正確に検知することができる。また、複数の検出器60a,60b,60cによって、ノイズの発生による検知結果の歪みを最小限に抑えることができる。
プラズマの発生地点Sと検出器60a,60b,60cとの間の距離が相対的に短い場合には、長時間検出時に気泡が発生することがある。気泡は、衝撃波が検出素子に検出されることを妨害する可能性がある。また、プラズマの発生地点Sと検出器60a,60b,60cとの間の距離が相対的に長い場合には、流動部36の外面または液体試料の水面による反射波が検出され、検出結果に歪みが発生することがある。
複数の検出器60a,60b,60cは、縦、横、高さ2mmの圧電素子を含むことができる。複数の検出器60a,60b,60cは、ナノメートル(nano-meter)の単位で配置を調整することができ、プラズマの発生位置Sを考慮して高解像度で衝撃波を検知することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の制御部のブロック図である。図10(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る流動ナノ粒子の測定装置の一構成である複数の検出器で検出された衝撃波の振動数および振幅に関するグラフである。
本実施形態では、検出器60a,60bは、前述のように3以上配置することができるが、説明の都合上、第1、第2検出器60a,60bを有する場合について説明する。勿論、検出器60は、第3検出器60c及びそれ以上の検出器を含んでもよい。
図9及び図10を参照すると、制御部170は、複数の検出器60a,60bで検出された衝撃波に基づいてナノ粒子を分析することができる。
制御部170は、衝撃波分析部180を含むことができる。
衝撃波分析部180は、複数の検出器60a,60bで検出される衝撃波を分析することができる。衝撃波分析部180は、検出器60からの信号を図10に示すように振動数および振幅に関する関数に変換することができる。図10(a)は、第1検出器60aで検出される衝撃波を振動数および振幅に関するパラメータに変換したものであり、図10(b)は、第2検出器60bで検出される衝撃波を振動数および振幅に関するパラメータに変換したものである。
衝撃波分析部180は、固有振動数を測定する振動数測定部182と、振幅を測定する振幅測定部184とを含むことができる。
振動数測定部182は、振幅が発生する振動数を測定することができる。言い換えれば、振動数測定部182は、特定の振幅に対応する振動数を特定することができる。振動数測定部182で特定される振動数の中の一つの振動数は、固有振動数として定義することができる。例えば、固有振動数は、尖頭振幅(local peak amplitude)に対応する振動数を意味し得る。
振動数測定部182は、複数の検出器60a,60bでそれぞれ検出される衝撃波信号から、少なくとも一つの固有振動数を特定することができる。振動数測定部182は、プラズマの発生過程で発生するノイズを除去するために、複数の検出器60a,60bで特定される振動数の中の重複する振動数f1,f2を固有振動数として定義することができる。
振幅測定部184は、振動数測定部182で測定された固有振動数における振幅の大きさを測定することができる。
制御部は、振幅比算出部186と、ナノ粒子判断部188とを含むことができる。
振幅比算出部186は、固有振動数における振幅の大きさに対する比率を算出することができる。例えば、振幅比算出部186は、複数の検出器60a,60bごとに固有振動数の振幅比を算出することができる。
振幅比算出部186は、複数の検出器60a,60bごとに固有振動数の振幅比を算出することができる。ナノ粒子の固有振動数が複数である場合、振幅測定部184で測定される振幅の大きさは、固有振動数ごとに異なり得る。
振幅比算出部186は、第1検出器60aで測定される複数の固有振動数f1,f2における振幅の大きさA1a,A2aの比率である第1振幅比と、第2検出器60bで測定される複数の固有振動数f1,f2における振幅の大きさA1b,A2bの比率である第2振幅比とを算出することができる。例えば、第1振幅比は、第1検出器60aにおける、第1固有振動数f1での振幅大きさA1aに対する第2固有振動数f2での振幅大きさA2aの比率であってもよい。例えば、第2振幅比は、第2検出器60bにおける、第1固有振動数f1での振幅大きさA1bに対する第2固有振動数f2での振幅大きさA2bの比率であってもよい。「振幅大きさ」とは、 「振幅の大きさ」を意味し得る。
ナノ粒子判断部188は、振動数測定部182によって測定された固有振動数と、振幅比算出部186で算出された振幅比に基づいてナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。
ナノ粒子判断部188は、振動数測定部182によって測定された固有振動数に基づいてナノ粒子の種類を特定することができる。また、ナノ粒子判断部188は、振幅比の変化に基づいて特定されたナノ粒子の大きさを判断することができる。
つまり、ナノ粒子判断部188は、制御部170に既に貯蔵されたナノ粒子ごとの固有振動数に関するデータと、振動数測定部182で算出された固有振動数とを対比してナノ粒子の種類を特定することができる。ナノ粒子判断部188は、制御部170に既に貯蔵されたナノ粒子ごとの第1、第2振幅比に関するデータと、振幅比算出部186で算出された第1、第2振幅比とを対比してマッチングされるナノ粒子の大きさを判断することができる。これにより、ナノ粒子判断部188は、ナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。
図11は、本発明の一実施形態によるナノ粒子の種類及び大きさの判断方法(S200)のフローチャートである。
図1~図11を参照すると、第1レーザビームB1によってナノ粒子にプラズマが発生し、この過程で衝撃波が発生する。
複数の検出器60a,60bは、液体試料の流動方向Fに沿って相互に離隔して配置することにより、同一の衝撃波を衝撃波の発生位置から距離が異なるようにして検出することができる。
衝撃波分析部180は、複数の検出器60a,60bで検出された衝撃波の電気信号を分析することができる。衝撃波分析部180は、衝撃波の電気信号を振動数および振幅に関するパラメータに変換することができる。
衝撃波分析部180の振動数測定部182は、第1、第2検出器60a,60bにおける共通する固有振動数f1,f2を測定することができる。一例として、図10(a)、10(b)の振動数測定部182は、第1、第2検出器60a,60bで検出された衝撃波から、第1固有振動数f1を8kHzと、第2固有振動数f2を22kHzと共通する固有振動数として定義することができる。
本発明の一実施形態に係るナノ粒子の種類及び大きさの判断方法(S200)は、衝撃波から振幅および振動数を測定するステップ(S210)を含むことができる。このステップ(S210)において、制御部70は、検出信号に基づいて衝撃波の振幅および振動数を測定することができる。言い換えれば、このステップ(S210)で制御部70は、検出信号から振動数による振幅のスペクトル情報を生成することができる。
このステップ(S210)において、衝撃波分析部180の振幅測定部184は、固有振動数f1,f2での振幅の大きさを測定することができる。例えば、振幅測定部184は、図10(a)に示すように、第1固有振動数f1での振幅大きさA1aは0.015であり、第2固有振動数f2での振幅大きさA2aは0.16と測定することができる。また、振幅測定部184は、図10(b)に示すように、第1固有振動数f1での振幅A1bは0.012であり、第2固有振動数f2での振幅は0.004と測定することができる。
本発明の一実施形態に係るナノ粒子の種類及び大きさの判断方法(S200)は、測定された振幅及び固有振動数に基づいて、複数の検出器ごとに固有振動数での振幅比を算出するステップ(S220)を含むことができる。
このステップ(S220)において、振幅比算出部186は、衝撃波分析部180の分析結果に基づいて、第1検出器の振幅比及び第2検出器の振幅比を算出することができる。例えば、図10を参照すると、振幅比算出部186は、振幅測定部184で測定された振幅の大きさに基づいて、第1検出器の振幅比を0.015:0.16と、第2検出器の振幅比を0.012:0.004と算出することができる。検出器の振幅比は、第1検出器の振幅比と第2検出器の振幅比のうちの少なくとも一つを意味し得る。「検出器ごとの振幅比」は、検出器の振幅比を意味し得る。
本発明の一実施形態に係るナノ粒子の種類及び大きさの判断方法(S200)は、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、検出器ごとの振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断するステップ(S230)を含むことができる。
このステップ(S230)において、ナノ粒子判断部188は、ナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。ナノ粒子判断部188は、測定された固有振動数f1,f2に基づいてナノ粒子の種類を特定することができる。
このステップ(S230)において、ナノ粒子判断部188は、特定されたナノ粒子に対して、振幅比算出部186で算出された振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断することができる。つまり、ナノ粒子判断部188は、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、振幅比算出部186で算出された第1、第2検出器の振幅比と、既に貯蔵されたナノ粒子の種類ごとの第1、2検出器の振幅比に関するデータとを比較して、特定されたナノ粒子の大きさを判断することができる。
複数の検出器を衝撃波からの距離が異なるようにして、複数の検出器ごとの振幅比の変化に基づいてナノ粒子を判断することにより、より正確にナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。また、複数の検出器からの検出結果を利用することにより、判断結果の信頼性を向上させることができる。
制御部170は、衝撃波分析部180を含み、衝撃波分析部180は、固有振動数を測定する振動数測定部182と、振幅を測定する振幅測定部184とを含むことができる。
制御部170は、振幅比算出部186と、ナノ粒子判断部188とを含むことができる。
振幅比算出部186は、振幅の大きさに対する比率を算出することができる。振幅比算出部186は、固有振動数ごとの複数の検出器60a,60bにおける振幅比を算出することができる。
振幅比算出部186は、固有振動数f1,f2ごとの複数の検出器60a,60bにおける振幅比を算出することができる。ナノ粒子の固有振動数が1以上である場合、振幅測定部184で測定される振幅の大きさは、固有振動数ごとに検知することができる。
振幅比算出部186は、固有振動数f1,f2ごとに振幅比を算出することができる。すなわち、第1固有振動数の振幅比は、第1検出器60aで測定される第1固有振動数f1での振幅大きさA1aに対する第2検出器60bで測定される第1固有振動数f1での振幅大きさA1bの比率を意味し得る。また、第2固有振動数の振幅比は、第1検出器60aで測定される第2固有振動数f2での振幅大きさA2aに対する第2検出器60bで測定される第2固有振動数f2での振幅大きさA2bの比率を意味し得る。固有振動数の振幅比は、第1固有振動数の振幅比と第2固有振動数の振幅比のうちの少なくとも一つを意味し得る。
固有振動数の振幅比は固有振動数ごとに算出されるので、固有振動数が複数である場合には振幅比が複数算出され、固有振動数が1つである場合には固有振動数の振幅比が1つ算出され得る。
ナノ粒子判断部188は、振動数測定部182によって測定された固有振動数と、振幅比算出部186で算出された振幅比に基づいて、ナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。
ナノ粒子判断部188は、振動数測定部182によって測定された固有振動数に基づいてナノ粒子の種類を特定することができる。また、ナノ粒子判断部188は、既に貯蔵された固有振動数ごとの振幅比の変化に基づいて、振幅比算出部186で算出された振幅比とマッチングされるナノ粒子の大きさを特定することができる。つまり、ナノ粒子判断部188は、既に貯蔵されたナノ粒子ごとの固有振動数に関するデータと、振動数測定部で算出された固有振動数とを比較してナノ粒子の種類を特定することができるとともに、既に貯蔵された固有振動数ごとの振幅比に関するデータと、振幅比算出部186で算出された振幅比とを比較して、マッチングされるナノ粒子の大きさを判断することができる。
ナノ粒子判断部188は、一つのナノ粒子が有する固有振動数が複数である場合、複数の固有振動数ごとの振幅比を既に貯蔵されたデータと比較して、マッチングされるナノ粒子の大きさを判断することができる。これにより、ナノ粒子判断部188は、ナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。
図12は、本発明の他の実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S300)のフローチャートである。
第1レーザビームB1によって、液体試料に含まれたナノ粒子からプラズマが発生し、この過程で衝撃波が発生する。
複数の検出器60a,60bは、液体試料の流動方向Fに沿って相互に離隔して配置されることにより、同一の衝撃波を衝撃波の発生位置から距離が異なるようにして検出することができる。
衝撃波分析部180は、複数の検出器60a,60bで検出された衝撃波の電気信号を分析することができる。衝撃波分析部180は、衝撃波の電気信号を振動数および振幅に関するパラメータに変換することができる。
衝撃波分析部180の振動数測定部182は、第1、第2検出器60a,60bでの共通する固有振動数f1,f2を測定することができる。一例として、図10(a)、10(b)の振動数測定部182は、第1、第2検出器60a,60bで検出された衝撃波から8Hzと22Hzを共通する固有振動数として定義することができる。
図1~図10、そして図12を参照すると、本発明の他の実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S300)は、衝撃波から振幅および固有振動数を測定するステップ(S310)を含むことができる。このステップ(S310)において、制御部70は、検出信号に基づいて衝撃波の振幅および振動数を測定することができる。言い換えれば、このステップ(S310)で制御部70は、検出信号から振動数による振幅のスペクトル情報を生成することができる。
このステップ(S310)において、衝撃波分析部180の振幅測定部184は、固有振動数f1,f2での振幅大きさを測定することができる。例えば、振幅測定部184は、図10(a)に示すように、第1検出器60aにおいて、第1固有振動数f1での振幅A1aは0.015であり、第2固有振動数f2での振幅A2aは0.16と測定することができる。また、振幅測定部184は、図10(b)に示すように、第2検出器60bにおいて、第1固有振動数f1での振幅A1bは0.012であり、第2固有振動数f2での振幅は0.004と測定することができる。
本発明の他の実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S300)は、測定された振幅および固有振動数に基づいて、複数の検出器における固有振動数ごとの振幅比を算出するステップ(S320)を含むことができる。
このステップ(S320)において、振幅比算出部186は、衝撃波分析部180の分析結果に基づいて固有振動数ごとの振幅比を算出することができる。例えば、振幅比算出部186は、振幅測定部184で測定された振幅大きさに基づいて、第1固有振動数の振幅比および第2固有振動数の振幅比を算出することができる。「固有振動数の振幅比」は、第1固有振動数の振幅比と第2固有振動数の振幅比のうちの少なくとも一つを意味し得る。「固有振動数ごとの振幅比」は、固有振動数の振幅比を意味し得る。
第1固有振動数の振幅比は、第1固有振動数f1において、第1検出器60aで測定された振幅A1aに対する第2検出器60bで測定された振幅A1bの比率を意味し得る。例えば、第1固有振動数の振幅比は0.015:0.012であってもよい。
第2固有振動数の振幅比は、第2固有振動数f2において、第1検出器60aで測定された振幅A2aに対する第2検出器60bで測定された振幅A2bの比率を意味し得る。例えば、第2固有振動数の振幅比は0.16:0.004であってもよい。
本発明の他の実施形態に係るナノ粒子の種類および大きさの判断方法(S300)は、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、固有振動数ごとの振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断するステップ(S330)を含むことができる。
このステップ(S330)において、ナノ粒子判断部188は、ナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。ナノ粒子判断部188は、測定された固有振動数f1,f2に基づいてナノ粒子の種類を特定することができる。また、ナノ粒子判断部188は、特定されたナノ粒子に対して、振幅比算出部186で算出された固有振動数ごとの振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断することができる。つまり、ナノ粒子判断部188は、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、振幅比算出部186で算出された第1、第2固有振動数の振幅比と、既に貯蔵されたナノ粒子の種類ごとの第1、2固有振動数の振幅比に関するデータとを比較して、ナノ粒子の大きさを判断することができる(S330)。
図1~図12を参照すると、「振幅比」は、「検出器の振幅比」と「固有振動数の振幅比」のうちの少なくとも一つを意味し得る。
「振幅比を算出するステップ(S220、S320)」は、複数の検出器ごとの固有振動数における振幅比を算出するステップ(S220)と、複数の検出器における固有振動数ごとの振幅比を算出するステップ(S320)のうちの少なくとも一つを意味し得る。
「測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、前記算出された振幅比に基づいて前記ナノ粒子の大きさを判断するステップ(S230、S330)」は、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、検出器ごとの振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断するステップ(S230)と、測定された固有振動数からナノ粒子の種類を特定し、固有振動数ごとの振幅比に基づいてナノ粒子の大きさを判断するステップ(S330)のうちの少なくとも一つを意味し得る。
複数の検出器を衝撃波からの距離が異なるようにして、固有振動数ごとの振幅比の変化に基づいてナノ粒子を判断することにより、より正確にナノ粒子の種類および大きさを判断することができる。また、複数の検出器からの検出結果を利用することにより、判断結果の信頼性を向上させることができる。
以上、特定の実施形態について図示して説明した。しかし、本発明は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、以下の請求の範囲に記載される発明の技術的思想の要旨を逸脱することなく、多様に変更実施できるものである。
1:流動ナノ粒子の測定装置
10:レーザ発生部
12:レーザ発生装置
14:ミラー
16:ビームスプリッタ
18:レンズ
20:流動装置
30:流動セル
36:流動部
37:流動空間
38:透過部
41:インレット部
42:アウトレット部
50:流動制御部
60:検出器
70:制御部

Claims (19)

  1. 液体試料が流動する流路を形成する、流動セルと、
    第1レーザビームを発生させ、前記第1レーザビームを前記流動セルに照射する、レーザ発生部と、
    前記流動セルに配置され、前記第1レーザビームによって前記流動セルで発生するプラズマの衝撃波を検知して検出信号を生成する、複数の検出器と、
    前記複数の検出器から前記検出信号を取得し、前記検出信号から前記液体試料に含まれているナノ粒子の種類および大きさを判断する、制御部とを含む、
    流動ナノ粒子の測定装置。
  2. 前記複数の検出器は、前記液体試料の流動方向に沿って離隔配置される、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  3. 前記衝撃波は、前記流動セル内の設定された位置で発生し、
    前記複数の検出器は、前記設定された位置から距離が異なるように配置される、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  4. 前記制御部は、
    前記複数の検出器で検出される衝撃波の振幅および振動数に基づいて、前記ナノ粒子の種類および大きさを判断する、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  5. 前記制御部は、
    前記検出信号から前記衝撃波の振幅を測定する振幅測定部と、
    前記検出信号から前記衝撃波の固有振動数を測定する振動数測定部とを含む、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  6. 前記複数の検出器は、
    前記液体試料の流動方向に沿って離隔配置される、第1検出器及び第2検出器を含み、
    前記第2検出器は、
    前記第1検出器よりも前記流動方向の下流に配置され、
    前記制御部は、
    前記第1、第2検出器で測定された固有振動数が複数である場合、前記複数の固有振動数の中から前記第1、第2検出器に共通する固有振動数を抽出し、前記第1検出器から前記共通する複数の固有振動数での振幅比である第1検出器の振幅比を算出し、前記第2検出器から前記共通する複数の固有振動数での振幅比である第2検出器の振幅比を算出する、振幅比算出部と、
    前記制御部に既に貯蔵されたデータおよび前記共通する複数の固有振動数に基づいて前記ナノ粒子の種類を特定し、前記データおよび前記第1、第2検出器の振幅比に基づいて前記ナノ粒子の大きさを判断する、ナノ粒子判断部とを含む、
    請求項5に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  7. 前記複数の検出器は、
    前記液体試料の流動方向に沿って離隔配置される、第1検出器及び第2検出器を含み、
    前記第2検出器は、
    前記第1検出器よりも前記流動方向の下流に配置され、
    前記制御部は、
    前記第1、第2検出器で測定された少なくとも一つの共通する固有振動数を抽出し、前記第1検出器における前記共通する固有振動数に対応する振幅の大きさに対する前記第2検出器における前記共通する固有振動数に対応する振幅の大きさの比率である固有振動数の振幅比を算出する、振幅比算出部と、
    前記制御部に既に貯蔵されたデータと前記共通する固有振動数に基づいて前記ナノ粒子の種類を特定し、前記データと前記固有振動数の振幅比に基づいて前記ナノ粒子の大きさを判断するナノ粒子判断部とを含む、
    請求項5に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  8. 前記レーザ発生部は、
    前記パルスレーザビームを発生させるレーザ発生装置と、
    前記パルスレーザビームを前記第1レーザビームと第2レーザビームに分岐させるビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタと前記流動セルとの間に位置し、前記第1レーザビームの焦点距離を調節するレンズとを含み、
    前記焦点距離は、
    前記第1レーザビームの焦点と前記レンズとの間の距離である、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  9. 前記レーザ発生部は、
    前記ビームスプリッタに向き合い、前記第2レーザビームのパワー(power)を測定する、エネルギー検出部をさらに含み、
    前記第2レーザビームは、
    前記第1レーザビームと角度を形成して進行して前記エネルギー検出部に入射する、
    請求項8に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  10. 前記レーザ発生部は、
    前記流動セルに向き合い、前記流動セルを通過した第1レーザビームを遮断する、ビームブロックをさらに含み、
    前記流動セルは、
    前記レンズと前記ビームブロックとの間に位置する、
    請求項8に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  11. 前記流動セルは、
    前記流動セルの内部に形成される空間である、流動部と、
    前記流動セルに形成される開口であって、前記流動部に連結され、前記液体試料が注入される、セルインレットと、
    前記流動セルに形成される開口であって、前記流動部に連結され、前記セルインレットに離隔して位置し、前記液体試料が排出される、セルアウトレットとを含む、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  12. 前記流動部は、
    前記流動セルの内部に形成され、一方向に延長されて形成され、前記第1レーザビームの経路を通る、メイン流動部を含む、
    請求項11に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  13. 前記流動セルに連結され、前記液体試料の経路に配置され、前記液体試料の流速を制御する、流動制御部をさらに含む、
    請求項1に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  14. 前記流動制御部は、
    内部空間を形成し、前記内部空間へ前記液体試料が流入される流入部および前記液体試料が排出される流出部を備えるシリンダと、
    前記内部空間に配置され、一方向と並んで往復移動可能に前記シリンダに結合されるピストンと、
    前記流入部に位置し、前記液体試料の流入を許容し、前記液体試料の流出を抑制する流入側バルブと、
    前記流出部に位置し、前記液体試料の流出を許容し、前記液体試料の流入を抑制する流出側バルブとを含む、
    請求項13に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  15. 前記ピストンが前記一方向に移動して前記内部空間が加圧されると、前記流入側バルブが閉鎖され、前記流出側バルブが開放され、
    前記ピストンが他方向に移動すると、前記流入側バルブが開放され、前記流出側バルブが閉鎖される、
    請求項14に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  16. 前記流動制御部は、
    前記シリンダに離隔して配置され、回転軸を形成する、カムと、
    一端が前記回転軸から離隔している地点で前記カムに回動可能に連結され、他端が前記ピストンに回動可能に連結される、コネクティングロッドとをさらに含み、
    前記カムが回転すると、前記ピストンは前記内部空間で往復移動する、
    請求項15に記載の流動ナノ粒子の測定装置。
  17. 液体試料が流動する流路を形成する流動セルと、パルスレーザビームを発生させ、前記パルスレーザビームから分岐された第1レーザビームを前記流動セルに照射するレーザ発生部と、前記液体試料の流動方向に配置され、前記流動セルで発生するプラズマの衝撃波を検知して検出信号を生成する複数の検出器とを備える、流動ナノ粒子の測定装置を用いた、流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)において、
    前記検出信号に基づいて前記衝撃波の振幅および振動数を測定するステップ(S210、S310)と、
    前記複数の検出器ごとに検出された前記振幅および固有振動数に基づいて振幅比を算出するステップ(S220、S320)と、
    測定された固有振動数から前記液体試料に含まれているナノ粒子の種類を特定し、前記算出された振幅比に基づいて前記ナノ粒子の大きさを判断するステップ(S230、S330)とを含む、
    流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)。
  18. 前記振幅比を算出するステップ(S220、S320)は、
    前記固有振動数が複数である場合、前記振幅および前記固有振動数に基づいて、複数の検出器ごとの固有振動数での振幅比を算出するステップ(S220)を含む、
    請求項17に記載の流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)。
  19. 前記振幅比を算出するステップ(S220、S320)は、
    前記複数の検出器での固有振動数ごとの振幅比を算出するステップ(S320)を含む、
    請求項17に記載の流動ナノ粒子の測定方法(S200、S300)。
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