JP2022062157A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. エフェクター部分にコンジュゲートした結合性ポリペプチドを作製する方法であって、
   結合性ポリペプチドの天然の、または改変されたＮ結合型グリカンを１つまたはそれ以上のグリコシルトランスフェラーゼおよび場合により１つまたはそれ以上のグリコシダーゼにより処理して、コンジュゲーションに適した末端の糖残基を作製すること；および
   末端の糖残基をエフェクター部分と反応させることを含む、前記方法。
2. １つまたはそれ以上のグリコシダーゼは、不要の糖をＮ結合型グリカンから除去するために用いられ、１つまたはそれ以上のグリコシルトランスフェラーゼは、特定の糖残基を、結合性ポリペプチドの天然の、または改変されたＮ－グリカンに付加するために用いられる、請求項１に記載の方法。
3. １つまたはそれ以上のグリコシルトランスフェラーゼは、ガラクトシルトランスフェラーゼおよび／またはシアリルトランスフェラーゼを含む、請求項１または２に記載の方法。
4. ガラクトシルトランスフェラーゼとシアリルトランスフェラーゼの両方を使用する、請求項１に記載の方法。
5. 末端の糖残基は、ガラクトースまたはシアル酸部分である、請求項１～４のいずれか１項に記載の方法。
6. グリカンは、Ｇ１Ｆ、Ｇ１、Ｇ２Ｆ、Ｇ２、Ｇ１Ｓ１Ｆ、Ｇ１Ｓ１、Ｇ２Ｓ１Ｆ、Ｇ２Ｓ１、Ｇ２Ｓ２Ｆ、およびＧ２Ｓ２からなる群から選択されるコンジュゲーションに適したガラクトシル化またはシアリル化された構造に変換される、請求項３～５のいずれか１項に記載の方法。
7. エフェクター部分にコンジュゲートした結合性ポリペプチドを作製する方法であって、
   結合性ポリペプチドの天然の、または改変されたグリカンをシアリルトランスフェラー
   ゼおよび／またはガラクトシルトランスフェラーゼで処理して、末端シアル酸および／またはガラクトース残基を導入することにより修飾グリカンを作成すること、
   末端シアル酸および／またはガラクトース残基を酸化剤と反応させて、酸化されたシアル酸および／または酸化されたガラクトース残基を作製すること、および
   酸化されたシアル酸および／またはガラクトース残基をエフェクター部分と反応させることを含む、前記方法。
8. 酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである、請求項７に記載の方法。
9. １ｍＭ未満の過ヨウ素酸ナトリウムを用いる、請求項８に記載の方法。
10. 酸化剤はガラクトースオキシダーゼである、請求項７に記載の方法。
11. 結合性ポリペプチドはＦｃドメインを含み、エフェクター部分は、ＥＵナンバリングによるＦｃドメインのアミノ酸２９７位でグリカンにコンジュゲートしている、請求項７～１０のいずれか１項に記載の方法。
12. 結合性ポリペプチドはＦｃドメインを含み、エフェクター部分は、ＥＵナンバリングによるＦｃドメインのアミノ酸２９８位でグリカンにコンジュゲートしている、請求項７～１０のいずれか１項に記載の方法。
13. 結合性ポリペプチドはＣＨ１ドメインを含み、エフェクター部分は、ＫａｂａｔナンバリングによるＣＨ１ドメインのアミノ酸１１４位でグリカンにコンジュゲートしている、請求項７～１０のいずれか１項に記載の方法。
14. エフェクター部分はアミノオキシ基を含む、請求項７～１３のいずれか１項に記載の方法。
15. エフェクター部分はヒドラジン基を含む、請求項７～１３のいずれか１項に記載の方法。
16. ＵＤＰ－ガラクトース基質の使用をさらに含む、請求項７～１５のいずれか１項に記載の方法。
17. ＣＭＰ－シアル酸基質の使用をさらに含む、請求項７～１６のいずれか１項に記載の方法。
18. エフェクター部分の、結合性ポリペプチドに対する比率は約４未満である、請求項７～１７のいずれか１項に記載の方法。
19. エフェクター部分の、結合性ポリペプチドに対する比率は約２である、請求項１８に記載の方法。
20. 請求項７～１９のいずれか１項に記載の方法であって、酸化されたシアル酸および／またはガラクトース残基を、式（Ｉ）：
    ＮＨ２－Ｑ－ＣＯＮ－Ｘ
    式（Ｉ）
    ［式中、
    Ａ）Ｑは、ＮＨまたはＯであり、
    Ｂ）ＣＯＮは、接続部分であり、
    Ｃ）Ｘは、細胞毒、検出剤、および標的化部分からなる群から選択される］
    を含む部分と反応させることを含む、前記方法。