JP2022055131A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022055131000001
【課題】3つの平面スパイラルコイルを備えたコイル部品において、内外周差に起因する直流抵抗の差を低減する。
【解決手段】コイル部品1は、導体層10に形成された平面スパイラルコイルC1a、C3aと、導体層20に形成された平面スパイラルコイルC2aと、導体層30に形成された平面スパイラルコイルC1b,C3bと、導体層40に形成された平面スパイラルコイルC2bとを備える。平面スパイラルコイルC1a,C1bのパターン幅W1a,W1bは、スパイラルコイルC3a,C3bのパターン幅W3a,W3bよりも広く、平面スパイラルコイルC2a,C2bは平面視で平面スパイラルコイルC3a,C3b側にオフセットしている。これにより、内外周差に起因する直流抵抗の差が低減するとともに、平面スパイラルコイルC1a,C1bと平面スパイラルコイルC3a,C3bのパターン幅の差に起因する容量バランスの崩れが抑制される。
【選択図】図13

Description

本発明はコイル部品に関し、特に、3つの平面スパイラルコイルが互いに磁気結合するコイル部品に関する。
一般的なコモンモードフィルタは、2つの平面スパイラルコイルが互いに磁気結合するコイル部品であり、差動伝送線路に重畳するコモンモードノイズを除去するために広く使用されている。ところが、近年においては3ラインを1セットとする伝送線路が用いられることがあり、このような伝送線路に重畳するコモンモードノイズを除去するためのコイル部品として、3つの平面スパイラルコイルが互いに磁気結合するコイル部品が求められている。
3つの平面スパイラルコイルが互いに磁気結合するコイル部品としては、特許文献1~3に記載されたコイル部品が知られている。特許文献1の図2、特許文献2の図3及び特許文献3の図3には、2つの平面スパイラルコイルが形成された導体層と1つの平面スパイラルコイルが形成された導体層が交互に積層された構造を有するコイル部品が開示されている。
特許第6586878号公報 特開2020-038979号公報 特許第6678292号公報
しかしながら、特許文献1~3に記載のコイル部品は、同じ導体層に形成された2つの平面スパイラルコイルのパターン幅が同じであることから、内外周差によって直流抵抗に差が生じるという問題があった。
したがって、本発明は、3つの平面スパイラルコイルを備えたコイル部品において、内外周差に起因する直流抵抗の差を低減することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、絶縁層を介して積層され、互いに巻回数の等しい第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルが形成された複数の導体層と、第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルの一端にそれぞれ接続された第1、第2及び第3の端子電極と、第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルの他端にそれぞれ接続された第4、第5及び第6の端子電極とを備え、複数の導体層は積層方向にこの順に配列された第1及び第2の導体層を含み、第1及び第3の平面スパイラルコイルは第1の導体層に形成され、第2の平面スパイラルコイルは第2の導体層に形成され、第1の平面スパイラルコイルは第3の平面スパイラルコイルよりも外周側に位置し、第1の平面スパイラルコイルは第3の平面スパイラルコイルよりもパターン幅が広く、第2の平面スパイラルコイルは平面視で第3の平面スパイラルコイル側にオフセットしていることを特徴とする。
本発明によれば、外周側に位置する第1の平面スパイラルコイルのパターン幅が拡大されていることから、内外周差に起因する直流抵抗の差が低減する。しかも、第2の平面スパイラルコイルが第3の平面スパイラルコイル側にオフセットしていることから、第1の平面スパイラルコイルと第3の平面スパイラルコイルのパターン幅の差に起因する容量バランスの崩れを抑制することも可能となる。
本発明において、複数の導体層は積層方向にこの順に配列された第1、第2、第3及び第4の導体層を含み、第1及び第3の平面スパイラルコイルは第3の導体層にさらに形成され、第2の平面スパイラルコイルは第4の導体層にさらに形成されていても構わない。これによれば、より多くのターン数を確保することが可能となる。
この場合、第2の導体層に形成された第2の平面スパイラルコイルのパターン幅は、第4の導体層に形成された第2の平面スパイラルコイルのパターン幅よりも狭く、或いは、第3の導体層に形成された第1及び第3の平面スパイラルコイルのパターン幅は、第1の導体層に形成された第1及び第3の平面スパイラルコイルのパターン幅よりも狭くても構わない。これによれば、第2の導体層と第3の導体層の間で生じる浮遊容量が低減されることから、3つの平面スパイラルコイルを備えた従来のコイル部品と比べてモード変換特性などの高周波特性を高めることが可能となる。
このように、本発明によれば、3つの平面スパイラルコイルを備えたコイル部品において、内外周差に起因する直流抵抗の差を低減することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態によるコイル部品1の外観を示す略斜視図である。 図2はコイル部品1の略分解斜視図である。 図3は、導体層10の略平面図である。 図4は、絶縁層70の略平面図である。 図5は、導体層20の略平面図である。 図6は、絶縁層80の略平面図である。 図7は、導体層30の略平面図である。 図8は、絶縁層90の略平面図である。 図9は、導体層40の略平面図である。 図10は、絶縁層100の略平面図である。 図11は、コイル部品1の等価回路図である。 図12は、コイル部品1が搭載される回路基板5のパターン形状を説明するための模式的な平面図である。 図13は、積層方向における平面スパイラルコイルC1a~C3a,C1b~C3bの部分断面図である。 図14は、変形例による平面スパイラルコイルC1a~C3a,C1b~C3bの部分断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるコイル部品1の外観を示す略斜視図であって、実装状態に対して上下反転させた図である。
図1に示すように、本実施形態によるコイル部品1は、略直方体形状である表面実装型のコモンモードフィルタであり、基板2と、基板2の表面に設けられたコイル層3と、コイル層3を覆う樹脂層4と、コイル層3に接続された6つの端子電極51~56とを備えている。基板2はフェライトなどの磁性材料又は非磁性材料からなり、コイル層3を支持するとともに、コイル部品1の機械的強度を確保する役割を果たす。基板2が磁性材料からなる場合、基板2はコイル層3によって生じる磁界の磁路としても機能する。樹脂層4についても、磁性材料又は非磁性材料を用いることができる。樹脂層4が磁性材料、例えば、バインダー樹脂に金属磁性体などからなる磁性粉が分散された複合材料からなる場合、コイル層3によって生じる磁界の磁路として機能する。樹脂層4については省略することも可能である。端子電極51~56は、それぞれコイル部品1の角部又は縁部に配置されており、上面及び側面が露出するよう樹脂層4に埋め込まれている。
端子電極51~53はx方向に延在する一方の長辺に沿って設けられ、端子電極54~56はx方向に延在する他方の長辺に沿って設けられている。特に限定されるものではないが、端子電極51,53,54,56はコイル部品1の角部に配置されている。このため、これら端子電極51,52,54,55については、コイル部品1の3つの側面(xy面、xz面、yz面)に露出している。これに対し、残りの端子電極52,55については、コイル部品1の2つの側面(xy面、xz面)に露出している。特に限定されるものではないが、端子電極51~56は厚膜めっき法によって形成され、その厚さはスパッタリング法やスクリーン印刷により形成される電極パターンよりも十分に厚い。
図2はコイル部品1の略分解斜視図である。
図2に示すように、コイル層3は、基板2側から樹脂層4側に向かって順に積層された絶縁層60,70,80,90,100を備えており、これら絶縁層60,70,80,90,100間に4つの導体層10,20,30,40が形成されている。絶縁層60,70,80,90,100は樹脂などの絶縁材料からなり、導体層10,20,30,40を互いに分離する役割を果たす。導体層10,20,30,40は、銅(Cu)などの良導体からなる。
絶縁層60の表面には、導体層10が形成される。図3に示すように、導体層10は、平面スパイラルコイルC1a,C3aと接続パターン11,13,17,19を備えている。平面スパイラルコイルC1a,C3aは、平面スパイラルコイルC1aが外周側、平面スパイラルコイルC3aが内周側となるよう、互いに沿って同心円状に3ターン巻回されており、その巻回方向は、いずれも平面視で外周端から内周端に向かって時計回り(右回り)である。平面スパイラルコイルC1aの外周端は接続パターン11に接続され、内周端は接続パターン17に接続されている。平面スパイラルコイルC3aの外周端は接続パターン13に接続され、内周端は接続パターン19に接続されている。後述するように、平面スパイラルコイルC1aのパターン幅は、平面スパイラルコイルC3aのパターン幅よりも大きい。
導体層10は絶縁層70で覆われる。図4に示すように、絶縁層70にはビア71,73,77,79が設けられている。ビア71,73,77,79はそれぞれ接続パターン11,13,17,19と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン11,13,17,19はそれぞれビア71,73,77,79を介して絶縁層70から露出する。
絶縁層70の表面には、導体層20が形成される。図5に示すように、導体層20は、平面スパイラルコイルC2aと接続パターン21~23,27~29を備えている。平面スパイラルコイルC2aは、平面視で外周端から内周端に向かって時計回り(右回り)に3ターン巻回されている。平面スパイラルコイルC2aの外周端は接続パターン22に接続され、内周端は接続パターン28に接続されている。他の接続パターン21,23,27,29は面内において他のパターンに接続されておらず、それぞれ独立して設けられている。接続パターン21,23,27,29は、それぞれビア71,73,77,79と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン21,23,27,29はそれぞれ接続パターン11,13,17,19に接続される。
導体層20は絶縁層80で覆われる。図6に示すように、絶縁層80にはビア81~83,87~89が設けられている。ビア81~83,87~89はそれぞれ接続パターン21~23,27~29と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン21~23,27~29はそれぞれビア81~83,87~89を介して絶縁層80から露出する。
絶縁層80の表面には、導体層30が形成される。図7に示すように、導体層30は、平面スパイラルコイルC1b,C3bと接続パターン31~34,36~39を備えている。平面スパイラルコイルC1b,C3bは、平面スパイラルコイルC1bが外周側、平面スパイラルコイルC3bが内周側となるよう、互いに沿って同心円状に3ターン巻回されており、その巻回方向は、いずれも平面視で外周端から内周端に向かって反時計回り(左回り)である。平面スパイラルコイルC1bの外周端は接続パターン34に接続され、内周端は接続パターン37に接続されている。平面スパイラルコイルC3bの外周端は接続パターン36に接続され、内周端は接続パターン39に接続されている。後述するように、平面スパイラルコイルC1bのパターン幅は、平面スパイラルコイルC3bのパターン幅よりも大きい。他の接続パターン31~33,38は面内において他のパターンに接続されておらず、それぞれ独立して設けられている。接続パターン31~33,37~39は、それぞれビア81~83,87~89と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン31~33,37~39はそれぞれ接続パターン21~23,27~29に接続される。その結果、平面スパイラルコイルC1bの内周端は、接続パターン37,27,17を介して平面スパイラルコイルC1aの内周端に接続される。同様に、平面スパイラルコイルC3bの内周端は、接続パターン39,29,19を介して平面スパイラルコイルC3aの内周端に接続される。
導体層30は絶縁層90で覆われる。図8に示すように、絶縁層90にはビア91~94,96,98が設けられている。ビア91~94,96,98はそれぞれ接続パターン31~34,36,38と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン31~34,36,38はそれぞれビア91~94,96,98を介して絶縁層90から露出する。
絶縁層90の表面には、導体層40が形成される。図9に示すように、導体層40は、平面スパイラルコイルC2bと接続パターン41~46,48を備えている。平面スパイラルコイルC2bは、平面視で外周端から内周端に向かって反時計回り(左回り)に3ターン巻回されている。平面スパイラルコイルC2bの外周端は接続パターン45に接続され、内周端は接続パターン48に接続されている。他の接続パターン41~44,46は面内において他のパターンに接続されておらず、それぞれ独立して設けられている。接続パターン41~44,46,48は、それぞれビア91~94,96,98と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン41~44,46,48はそれぞれ接続パターン31~34,36,38に接続される。その結果、平面スパイラルコイルC2bの内周端は、接続パターン48,38,28を介して平面スパイラルコイルC2aの内周端に接続される。
導体層40は絶縁層100で覆われる。図10に示すように、絶縁層100にはビア101~106が設けられている。ビア101~106はそれぞれ接続パターン41~46と重なる位置に設けられており、これにより接続パターン41~46はそれぞれビア101~106を介して絶縁層100から露出する。
絶縁層100の表面には樹脂層4及び端子電極51~56が設けられる。端子電極51~56は、それぞれビア101~106と重なる位置に設けられており、これにより端子電極51~56はそれぞれ接続パターン41~46に接続される。
図11は、本実施形態によるコイル部品1の等価回路図である。
図11に示すように、端子電極51と端子電極54の間には平面スパイラルコイルC1a,C1bが直列に接続され、端子電極52と端子電極55の間には平面スパイラルコイルC2a,C2bが直列に接続され、端子電極53と端子電極56の間には平面スパイラルコイルC3a,C3bが直列に接続される。直列接続された平面スパイラルコイルC1a,C1bはインダクタL1を構成し、直列接続された平面スパイラルコイルC2a,C2bはインダクタL2を構成し、直列接続された平面スパイラルコイルC3a,C3bはインダクタL3を構成する。インダクタL1~L3のターン数はいずれも6ターンである。そして、本実施形態によるコイル部品1は、3つのインダクタL1~L3が互いに磁気結合する3ラインのコモンモードフィルタ回路を構成する。
図12は、コイル部品1が搭載される回路基板5のパターン形状を説明するための模式的な平面図である。
図12に示す回路基板5は、コイル部品1が搭載される搭載領域6を有している。搭載領域6には、それぞれ端子電極51~56に対応するランドパターンP1~P6が設けられており、コイル部品1が搭載領域6に搭載されると、半田を介して、端子電極51~56とランドパターンP1~P6がそれぞれ電気的に接続される。
回路基板5には、それぞれランドパターンP1~P6に接続された信号配線D1~D6が設けられている。このうち、3ラインの信号配線D1~D3は1セットの配線群S1を構成し、3ラインの信号配線D4~D6も1セットの配線群S2を構成する。配線群S1は例えば入力側の配線群であり、配線群S2は例えば出力側の配線群である。各配線群S1,S2によって伝送される3信号は、2つの信号の電位差によってデータが表現される。例えば、配線群S1においては、信号配線D1のレベルと信号配線D2のレベルの大小関係、信号配線D1のレベルと信号配線D3のレベルの大小関係、並びに、信号配線D2のレベルと信号配線D3のレベルの大小関係によってデータが表現される。配線群S2においても同様である。したがって、この例では一度に3ビットのデータを伝送することができる。そして、このような配線群S1と配線群S2との間に本実施形態によるコイル部品1を挿入することにより、3信号に重畳したコモンモードノイズを除去することができる。
図13は、積層方向における平面スパイラルコイルC1a~C3a,C1b~C3bの部分断面図である。
図13に示すように、平面スパイラルコイルC1a~C3a,C1b~C3bの径方向における幅はそれぞれW1a~W3a,W1b~W3bである。また、平面スパイラルコイルC1a,C3aの厚さはH13aであり、平面スパイラルコイルC2aの厚さはH2aであり、平面スパイラルコイルC1b,C3bの厚さはH13bであり、平面スパイラルコイルC2bの厚さはH2bである。そして、本実施形態においては、
W2a=W2b>W1a=W1b>W3a=W3b
H13a=H13b>H2a=H2b
を満たしている。
このように、導体層10,30において外周側に位置する平面スパイラルコイルC1a,C1bのパターン幅W1a,W1bを内周側に位置する平面スパイラルコイルC3a,C3bのパターン幅W3a,W3bよりも広くすることによって、内外周差に起因する直流抵抗の差を低減することができる。
さらに、平面スパイラルコイルC2a,C2bは、仮想線7に対して平面スパイラルコイルC3a,C3b側にオフセットして配置されている。仮想線7は、平面スパイラルコイルC1a,C3a(C1b,C3b)の同一ターン間における中心位置である。つまり、平面スパイラルコイルC1a,C3a(C1b,C3b)の同一ターン間におけるスペース幅をW0a(W0b)とした場合、平面スパイラルコイルC1a,C3a(C1b,C3b)のエッジからW0a/2(W0b/2)となる位置が仮想線7の位置である。そして、平面スパイラルコイルC2a,C2bの径方向における中心位置は仮想線7とは一致せず、平面スパイラルコイルC3a,C3b側にオフセットしている。
これは、平面スパイラルコイルC2a,C2bの径方向における中心位置を仮想線7と一致させると、平面スパイラルコイルC1a,C1bのパターン幅W1a,W1bが拡大されている分、平面スパイラルコイルC1a,C2a間(C1b,C2b間)の容量成分が平面スパイラルコイルC3a,C2a間(C3b,C2b間)の容量成分よりも大きくなり、容量バランスが崩れてしまう。この点を考慮し、本実施形態においては、平面スパイラルコイルC2a,C2bを平面スパイラルコイルC3a,C3b側にオフセットさせることにより、容量バランスの崩れを防止している。これにより、インダクタL1~L3が略均等に磁気結合する。
尚、幅W1aとW1bが互いに同じである点は必須ではなく、幅W3aとW3bが互いに同じである点も必須ではない。また、幅W1a,W3a,W1b,W3bが幅W2a,W2bよりも小さい点も必須ではない。厚さH13a,H13bについても互いに同じである点は必須ではなく、厚さH2a,H2bについても互いに同じである点は必須でない。さらに、厚さH13a,H13bが厚さH2a,H2bよりも厚い点も必須ではない。
このように、本実施形態によるコイル部品1は、外周側に位置する平面スパイラルコイルC1a,C1bのパターン幅W1a,W1bを拡大していることから、内外周差に起因する直流抵抗の差を低減することができる。しかも、平面スパイラルコイルC2a,C2bを平面スパイラルコイルC3a,C3b側にオフセットさせていることから、容量バランスも維持される。
図14は、変形例による平面スパイラルコイルC1a~C3a,C1b~C3bの部分断面図である。
図14に示す変形例では、
W2b>W2a
を満たしている点において、上記実施形態によるコイル部品1と相違している。このように、平面スパイラルコイルC2aのパターン幅W2aを細くすれば、導体層20に位置する平面スパイラルコイルC2aと導体層30に位置する平面スパイラルコイルC1b,C3bの間の浮遊容量が減少することから、かかる浮遊容量に起因する高周波特性の悪化を防止することができる。浮遊容量をより低減するためには、平面視で、平面スパイラルコイルC2aと平面スパイラルコイルC1b,C3bが重ならないよう設計することが好ましい。一方、平面スパイラルコイルC2aのパターン幅W2aを細くすると、インダクタL2の直流抵抗が高くなるとともに、インダクタL2とインダクタL1,L3との間の容量バランスが変化することから、これを相殺すべく、導体層40に位置する平面スパイラルコイルC2bのパターン幅W2bをパターン幅W2aよりも拡大している。これにより、インダクタL2の直流抵抗の増加が抑えられるとともに、インダクタL2とインダクタL1,L3との間の容量バランスを維持することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、基板2に導体層10,20,30,40がこの順に積層されているが、逆に、導体層40,30,20,10の順に積層しても構わない。
また、平面スパイラルコイルC2aと平面スパイラルコイルC1b,C3bの間に生じる浮遊容量をよりいっそう低減すべく、絶縁層80の材料として、他の絶縁層60,70,90,100よりも誘電率の低い材料を用いることも可能である。
1 コイル部品
2 基板
3 コイル層
4 樹脂層
5 回路基板
6 搭載領域
7 仮想線
10,20,30,40 導体層
11,13,17,19,21~23,27~29,31~34,36~39,41~46,48 接続パターン
51~56 端子電極
60,70,80,90,100 絶縁層
71,73,77,79,81~83,87~89,91~94,96,98,101~106 ビア
C1a~C3a,C1b~C3b 平面スパイラルコイル
D1~D6 信号配線
L1~L3 インダクタ
P1~P6 ランドパターン
S1,S2 配線群

Claims (3)

  1. 絶縁層を介して積層され、互いに巻回数の等しい第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルが形成された複数の導体層と、
    前記第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルの一端にそれぞれ接続された第1、第2及び第3の端子電極と、
    前記第1、第2及び第3の平面スパイラルコイルの他端にそれぞれ接続された第4、第5及び第6の端子電極と、を備え、
    前記複数の導体層は、積層方向にこの順に配列された第1及び第2の導体層を含み、
    前記第1及び第3の平面スパイラルコイルは、前記第1の導体層に形成され、
    前記第2の平面スパイラルコイルは、前記第2の導体層に形成され、
    前記第1の平面スパイラルコイルは、前記第3の平面スパイラルコイルよりも外周側に位置し、
    前記第1の平面スパイラルコイルは、前記第3の平面スパイラルコイルよりもパターン幅が広く、
    前記第2の平面スパイラルコイルは、平面視で前記第3の平面スパイラルコイル側にオフセットしていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記複数の導体層は、積層方向にこの順に配列された前記第1、前記第2、第3及び第4の導体層を含み、
    前記第1及び第3の平面スパイラルコイルは、前記第3の導体層にさらに形成され、
    前記第2の平面スパイラルコイルは、前記第4の導体層にさらに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第2の導体層に形成された前記第2の平面スパイラルコイルのパターン幅は、前記第4の導体層に形成された前記第2の平面スパイラルコイルのパターン幅よりも狭く、或いは、前記第3の導体層に形成された前記第1及び第3の平面スパイラルコイルのパターン幅は、前記第1の導体層に形成された前記第1及び第3の平面スパイラルコイルのパターン幅よりも狭いことを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
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