JP2022050923A - ステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法 - Google Patents

ステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カバーとステーターとの位置ずれを抑制できるステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法を提供する。【解決手段】ステーターユニット30は、周壁部41と上端壁部42とを有するカバー40と、カバー40の内側に配置された円筒形状のステーター50と、を有している。ステーター50は、上端壁部42に接する円環形状の上板51a1と、上板51a1の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の下向き極歯51a4と、を一体的に有している。そして、上端壁部42には、上端壁部42の当接面46から周壁部41の下端41b側に突出し、複数の下向き極歯51a4の間に配置された位置決め突起47が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、電動弁で用いられるステーターユニット、および、ステーターユニットを有する電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法に関する。
従来のステーターユニットの一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1のステーターユニット(電動弁用コイル)は、カバーと、ステーターと、を有している。カバーは、キャップ形状を有している。ステーターは、円筒形状を有している。ステーターには、側方に突出する複数のコイル端子ピンが設けられている。複数のコイル端子ピンは、先端部分が下方に向けて折り曲げられている。複数のコイル端子ピンの先端部分には、リード線コネクタが接続されている。ステーターは、カバー内に配置される。カバーとステーターとの間には、可とう性を有する充填樹脂が充填されている。
特開2001-343085号公報
特許文献1のステーターユニットは、カバー内にステーターを配置し、液状の充填樹脂を注ぎ込み、当該充填樹脂を硬化させることにより作製される。しかしながら、カバー内にステーターを配置したときに、ステーターがその軸線周りに位置ずれしてしまうことがあった。そのため、コイル端子ピンやリード線コネクタがカバーに近づいてしまい、これらの絶縁距離が設計値より短くなってしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、カバーとステーターとの位置ずれを抑制できるステーターユニットおよび電動弁、ならびに、ステーターユニットの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るステーターユニットは、周壁部と前記周壁部の一端に連設された端壁部とを有するカバーと、前記カバーの内側に配置された円筒形状のステーターと、前記ステーターと前記カバーとの間に充填された充填樹脂からなるモールドと、を有し、前記ステーターは、前記端壁部に接する円環形状のヨーク板と、前記ヨーク板の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の極歯と、を一体的に有し、前記端壁部には、前記端壁部から前記周壁部の他端側に突出し、前記複数の極歯の間に配置された1または複数の位置決め突起が設けられていることを特徴とする。
本発明において、前記位置決め突起における前記周方向の長さが、前記複数の極歯の間隔の大きさと同じであることが好ましい。
本発明において、弁本体と、前記弁本体に取り付けられたキャンと、前記キャンの外側に取り付けられたステーターユニットと、を有する電動弁であって、前記ステーターユニットが、上記ステーターユニットであることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様に係るステーターユニットの製造方法は、周壁部と前記周壁部の一端に連設された端壁部とを有するカバーと、円筒形状のステーターと、を有するステーターユニットの製造方法であって、前記ステーターは、円環形状のヨーク板と、前記ヨーク板の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の極歯と、を一体的に有し、前記端壁部は、前記端壁部から前記周壁部の他端側に突出する1または複数の位置決め突起を有し、前記ヨーク板が前記端壁部に接しかつ前記位置決め突起が前記複数の極歯の間に配置されるように、前記ステーターを前記カバーの内側に配置し、前記カバーの周壁部の他端を上方に向けた状態で、前記ステーターと前記カバーとの間に液状の充填樹脂を充填することを特徴とする。
本発明によれば、ステーターが、カバーの端壁部に接する円環形状のヨーク板と、ヨーク板の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の極歯と、を一体的に有している。そして、端壁部には、当該端壁部からカバーの周壁部の他端側に突出し、複数の極歯の間に配置された1または複数の位置決め突起が設けられている。このようにしたことから、位置決め突起と複数の極歯とがステーターの軸線周りに並び、カバーに対してステーターが軸線周りに回転することが規制される。そのため、カバーとステーターとの軸線周りの位置ずれを抑制できる。
本発明の一実施例に係るステーターユニットを有する電動弁を示す図である。 図1のステーターユニットのカバーの底面図である。 図2のカバーの一部断面を含む斜視図である。 図1のステーターユニットのステーターの断面図である。 図1のステーターユニットの製造方法を説明する図である(分解状態)。 図1のステーターユニットの製造方法を説明する図である(組み付け状態)。 図1のステーターユニットの製造方法を説明する図である(完成状態)。 図6の組み付け状態のステーターユニットを示す図である(位置ずれなし) 図6の組み付け状態のステーターユニットを示す図である(位置ずれあり) 図1のステーターユニットの変形例の構成を示す断面図である。 図10のステーターユニットのカバーの底面図である。 図10のカバーの一部断面を含む斜視図である。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁について、図1~図9を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るステーターユニットを有する電動弁を示す正面図である。図1では、ステーターユニットを断面図で示している。図2は、図1のステーターユニットのカバーの底面図である。図3は、図2のカバーの一部断面を含む斜視図である。図4は、図1のステーターユニットのステーターの断面図である。図5~図7は、図1のステーターユニットの製造方法を説明する図である。図5~図7は、順に、分解状態、組み付け状態および完成状態を示す。図5~図7において、カバー、ステーターおよびモールドを断面図で示している。図6において、治具である心棒を破線で示している。図8、図9は、図6の組み付け状態のステーターユニットを示す図である。図8、図9は、図6に示すステーターユニットを上方から見た図である。図8は、ステーターがカバーに対して軸線周りに位置ずれしていない状態を示している。図9は、ステーターがカバーに対して軸線周りに位置ずれしている状態を示している。
図1に示すように、電動弁1は、弁本体10と、キャン20と、ステーターユニット30と、を有している。なお、以下の説明において、明示の記載がない場合、「上下」は図1、図4における位置関係を示している。
弁本体10は、有底円筒形状を有している。弁本体10は、弁室と、弁室に開口した弁口と、を有している。弁本体10には、第1導管11および第2導管12がろう付けされている。第1導管11は、弁室に接続されている。第2導管12は、弁口に接続されている。弁室には、弁口を開閉する弁体(図示なし)が配置されている。
キャン20は、上端が塞がれた円筒形状を有している。キャン20は、円筒部21と、天井部22と、を一体的に有している。円筒部21の下端には、弁本体10が取り付けられている。円筒部21の外周面には、複数の突部23が設けられている。各突部23は、半球形状を有している。複数の突部23は、円筒部21の外周面に90度間隔で4つ設けられている。天井部22は、ドーム形状を有している。天井部22は、円筒部21の上端に連設されている。天井部22は、円筒部21の上端を塞いでいる。キャン20の内側には、ローター(図示なし)が配置されている。ローターは、ステーターユニット30とともにステッピングモーターを構成する。弁本体10はステンレス製または真ちゅう製である。キャン20はステンレス製である。
ステーターユニット30は、キャン20の外側に配置される。ステーターユニット30は、カバー40と、ステーター50と、モールド60と、を有している。
カバー40は、合成樹脂製である。カバー40は、キャップ形状を有している。カバー40は、周壁部41と、上端壁部42と、を一体的に有している。周壁部41は、その内側にステーター50が配置されたときに周壁部41とステーター50との間にスペースが設けられるように、ステーター50の外形より大きく形成されている。上端壁部42は、周壁部41の上端41a(一端)に連設されている。上端壁部42におけるキャン20と対向する箇所には、上方に突出するドーム部43が設けられている。なお、ドーム部43の頂部に開口が設けられていてもよい。ドーム部43の内面には、内向きの円周面45が設けられている。円周面45の径は、キャン20の外径と同一である。
図2、図3に示すように、上端壁部42の内面には、当接面46が設けられている。当接面46は、下方を向く円環状の平面である。当接面46の内周縁には、円周面45が接続されている。上端壁部42は、2つの位置決め突起47、47を有している。位置決め突起47、47は、当接面46から下方(周壁部41の下端41b側)に向けて突出している。位置決め突起47、47は、当接面46の内周縁近傍に配置されている。また、位置決め突起47、47は、周方向に180度間隔で配置されている。位置決め突起47、47の内向きの面は、円周面45と面一である。なお、上端壁部42は、1つの位置決め突起47のみ有していてもよい。
カバー40は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT、線膨張係数2.5×10-5/℃)やポリフェニレンエーテル(PPE、線膨張係数6.6×10-5/℃)などの硬質樹脂で構成されている。
ステーター50は、円筒形状を有している。ステーター50は、第1ステーター51と、第2ステーター52と、固定部材53と、リード線接続部57と、を有している。第1ステーター51と第2ステーター52と固定部材53とは、各図において上下方向(軸線L方向)に並べて配置されている。
図4に示すように第1ステーター51は、金属部品であるヨーク51aと、ボビン51bと、コイル51cと、を有している。ヨーク51aには、コイル51cを構成するコイル線材がボビン51bを介して巻回されている。
ヨーク51aは、上板51a1と、下板51a2と、側板51a3と、複数の下向き極歯51a4と、複数の上向き極歯51a7と、を一体的に有している。上板51a1および下板51a2は、円環平板形状を有している。側板51a3は、上板51a1の外周縁および下板51a2の外周縁を連結している。上板51a1の内周縁には、複数の下向き極歯51a4が周方向に間隔をあけて配置されている。複数の下向き極歯51a4は、上板51a1の内周縁から径方向内方に突出し、先端部51a5が下方を向くように基端部51a6が直角に折り曲げられている。下板51a2の内周縁には、複数の上向き極歯51a7が周方向に間隔をあけて配置されている。複数の上向き極歯51a7は、下板51a2の内周縁から径方向内方に突出し、先端部51a8が上方を向くように基端部51a9が直角に折り曲げられている。複数の下向き極歯51a4と複数の上向き極歯51a7とは、クローポール型の極歯であり、周方向に交互に並べて配置されている。複数の下向き極歯51a4の間隔の大きさと、位置決め突起47、47における上板51a1の内周縁の周方向の長さ(当接面46の内周縁の周方向の長さ)とが、同じであることが好ましい。
第2ステーター52は、第1ステーター51と同様の構成を有している。第2ステーター52は、金属部品であるヨーク52aと、ボビン52bと、コイル52cと、を有している。第2ステーター52も、第1ステーター51と同様に、クローポール型の極歯(下向き極歯52a4および上向き極歯52a7)を有している。第1ステーター51および第2ステーター52の内径は、キャン20の外径と同一である。
固定部材53は、円環状の平板部54と、複数の接続片55と、複数の保持片56と、を有している。固定部材53は、平板部54、複数の接続片55および複数の保持片56の形状に板金を打ち抜き、複数の接続片55を、平板部54に対して直交するように一方向に折り曲げ、複数の保持片56を平板部54に対して直交するように他方向に折り曲げて形成される。平板部54には、複数の貫通孔54aが設けられている。複数の接続片55は、第2ステーター52のヨーク52aに溶接されている。第1ステーター51と、第2ステーター52と、固定部材53と、は同軸に配置されている。
本実施例において、複数の保持片56は、キャン20の複数の突部23に対応するように4つ設けられている。複数の保持片56のうちステーター50の径方向に対向する2つの保持片56の距離は、キャン20の外径と同一である。すなわち、複数の保持片56は、ステーター50の内側にキャン20を挿入したときに、複数の保持片56の内向きの面がキャン20の外周面に接するように配置されている。複数の保持片56に設けられた保持孔56aに、複数の突部23が嵌まることにより、キャン20とステーターユニット30との位置が固定される。
リード線接続部57は、ステーター50から軸線Lと直交する方向に延びるコイル端子ピン58の先端に接続された基板である。リード線接続部57には、リード線59が接続されている。
本実施例において、ステーター50の内径(具体的には、第1ステーター51および第2ステーター52の内径)は、カバー40の円周面45の径と同一である。
ステーター50は、円周面45と同軸になるようにカバー40の内側に配置される。これにより、第1ステーター51の上板51a1が当接面46に接し、第1ステーター51の複数の下向き極歯52a4の間に位置決め突起47、47が配置される。上板51a1は、カバー40の上端壁部42の当接面46に接する円環形状のヨーク板である。
モールド60は、ステーター50の内部(具体的には、第1ステーター51の内部、第2ステーター52の内部、第2ステーター52と平板部54との間、および、平板部54の複数の貫通孔54a)に充填されている。平板部54は、モールド60に埋もれている。また、モールド60は、カバー40とステーター50との間にも充填されている。
モールド60は、例えば、ウレタン、エポキシ、シリコーンなどの可とう性の高い樹脂(以下、「充填樹脂」という。)で構成されている。本実施例において、充填樹脂として、熱硬化性のウレタンを用いている。
電動弁1において、弁本体10、キャン20、カバー40(円周面45、当接面46)、ステーター50(第1ステーター51、第2ステーター52、固定部材53)は、それぞれの中心軸が軸線Lに一致するように配置されている。
次に、上述した電動弁1のステーターユニット30の製造に用いる心棒100について説明する。
心棒100は、円筒形状を有する治具である。心棒100は、中実の円柱形状を有していてもよい。心棒100は、合成樹脂製である。心棒100は、射出成形により作製される。心棒100は、カバー40の線膨張係数より大きい線膨張係数を有する合成樹脂で構成されている。心棒100は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE、線膨張係数10×10-5/℃)、ポリスチレン(PS、線膨張係数5.0~8.3×10-5/℃)、ポリアセタール(POM、線膨張係数3.3~7.5×10-5/℃)などの硬質樹脂で構成されている。または、心棒100は、金属で構成されていてもよい。
心棒100は、胴部101と、ステーター保持部102と、を有している。胴部101は、円筒形状を有している。胴部101の外径は、常温において、カバー40の円周面45の径と同一かわずかに小さい。また、胴部101の外径は、キャン20の外径と略同一である。ステーター保持部102は、胴部101に連設されている。ステーター保持部102は、円筒形状を有している。ステーター保持部102の外径は、胴部101の外径より大きい。ステーター保持部102と胴部101との間に、環状のスリット103が設けられている。複数の保持片56は、ステーター50の内側に心棒100を挿入したとき、複数の保持片56の内向きの面が心棒100の胴部101の外周面101bに接し、かつ、スリット103に挿入されるように配置されている(図6)。
次に、上述した電動弁1のステーターユニット30の製造方法について、図5~図9を参照して説明する。
常温雰囲気中において、図5に示すように、カバー40を、周壁部41の下端41b(他端)が上方を向くように配置する。そして、図6に示すように、カバー40の内側に、ステーター50を配置する。具体的には、上板51a1が当接面46に接するように、ステーター50を配置する。これにより、カバー40とステーター50との上下方向の位置が決まる。また、複数の下向き極歯51a4の間に位置決め突起47、47が配置されるように、ステーター50を配置する。これにより、上板51a1の内周縁に沿って複数の下向き極歯51a4と位置決め突起47、47とが並ぶ。そのため、図8に示すように、ステーター50が軸線L周りに正しく位置決めされ、ステーター50の軸線L周りの回転が規制される。なお、位置決め突起47、47を有しないステーターユニットでは、ステーター50の軸線L周りの回転が規制されず、図9に示すように、ステーター50がカバー40に対して軸線L周りに位置ずれしてしまうことがある。これにより、リード線接続部57やコイル端子ピン58、リード線59などの絶縁距離が設計値より短くなってしまう。
次に、ステーター50の内側に心棒100の胴部101を挿入する。胴部101の先端101aをカバー40のドーム部43の内側に進入させて、胴部101の外周面101bと円周面45とが軸線Lと直交する方向に対向するように、心棒100を配置する。このとき、ステーター50の複数の保持片56が胴部101に当接され、複数の保持片56が心棒100のスリット103の内側に位置づけられる。これにより、ステーター50と心棒100とが同軸に配置される。また、心棒100のステーター保持部102が平板部54に当接される。
次に、互いに組み付けたカバー40、ステーター50および心棒100を加熱する。カバー40の線膨張係数より心棒100の線膨張係数の方が大きいため、カバー40の円周面45の径の変化より心棒100の外径の変化の方が大きく、心棒100の先端101aの外周面101bと円周面45とが全周にわたって当接する。これにより、円周面45と心棒100とが同軸に配置された状態で、心棒100がカバー40に固定される。また、心棒100とステーター50も同軸に配置され、ステーター50が、カバー40と心棒100のステーター保持部102との間に保持される。
次に、液状の充填樹脂であるウレタンをカバー40に注ぎ込み、ウレタンをステーター50の内部およびカバー40とステーター50との間に充填する。ウレタンが硬化してモールド60が形成される。そして、カバー40、ステーター50および心棒100の温度が常温まで低下したのち、心棒100をステーター50から引き抜く。このようにして、ステーターユニット30が完成する。
以上説明したように、本実施例の電動弁1が有するステーターユニット30は、カバー40と、ステーター50と、モールド60と、を有している。カバー40は、周壁部41と周壁部41の上端41aに連設された上端壁部42とを有している。ステーター50は、円筒形状を有しており、カバー40の内側に配置されている。モールド60は、カバー40とステーター50との間に充填されている。ステーター50は、上端壁部42に接する円環形状の上板51a1と、上板51a1の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の下向き極歯51a4と、を一体的に有している。そして、上端壁部42には、当該上端壁部42から周壁部41の下端41b側に突出し、複数の下向き極歯51a4の間に配置された位置決め突起47、47が設けられている。このようにしたことから、位置決め突起47、47と複数の下向き極歯51a4とがの軸線L周りに並び、カバー40に対してステーター50が軸線L周りに回転することが規制される。そのため、カバー40とステーター50との軸線L周りの位置ずれを抑制できる。
また、位置決め突起47、47における上板51a1の内周縁の周方向の長さを、複数の下向き極歯51a4の間隔の大きさと同じにすることで、複数の下向き極歯51a4の間に位置決め突起47、47が嵌合される。これにより、カバー40に対するステーター50の軸線L周りの位置が固定される。そのため、カバー40とステーター50との軸線L周りの位置ずれをより効果的に抑制でき、カバー40に対するステーター50の軸線L周りの位置のばらつき(基準位置に対するずれ角度のばらつき)を抑えることができる。なお、位置決め突起47、47における上板51a1の内周縁の周方向の長さを、複数の下向き極歯51a4の間隔より小さくしてもよい。この場合、上記位置ずれが生じてもリード線接続部57やコイル端子ピン58、リード線59の絶縁距離が確保でき、かつ上記ずれ角度のばらつきが許容範囲内に収まるように、位置決め突起47、47の前記長さを設定する。
上述したステーターユニット30では、カバー40が2つの位置決め突起47、47を有する構成であったが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。図10~図12に、上述したステーターユニット30の変形例であるステーターユニット30Aを示す。このステーターユニット30Aのカバー40Aには、位置決め突起47がステーター50の複数の下向き極歯51a4と同数(本変形例においては12個)設けられている。そして、複数の下向き極歯51a4の間のすべてに位置決め突起47が配置されている。このような構成でも、上述したステーターユニット30と同様の作用効果を奏する。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁、10…弁本体、11…第1導管、12…第2導管、20…キャン、21…円筒部、22…天井部、23…突部、30、30A…ステーターユニット、40、40A…カバー、41…周壁部、42…上端壁部、43…ドーム部、45…円周面、46…当接面、47…位置決め突起、50…ステーター、51…第1ステーター、51a…ヨーク、51a1…上板、51a2…下板、51a3…側板、51a4…下向き極歯、51a5…先端部、51a6…基端部、51a7…上向き極歯、51a8…先端部、51a9…基端部、51b…ボビン、51c…コイル、52…第2ステーター、52a…ヨーク、52a4…下向き極歯、52a7…上向き極歯、52b…ボビン、52c…コイル、53…固定部材、54…平板部、54a…貫通孔、55…接続片、56…保持片、56a…保持孔、57…リード線接続部、58…コイル端子ピン、59…リード線、60…モールド、100…心棒、101…胴部、102…ステーター保持部、103…スリット、L…軸線

Claims (4)

  1. 周壁部と前記周壁部の一端に連設された端壁部とを有するカバーと、
    前記カバーの内側に配置された円筒形状のステーターと、
    前記ステーターと前記カバーとの間に充填された充填樹脂からなるモールドと、を有し、
    前記ステーターは、前記端壁部に接する円環形状のヨーク板と、前記ヨーク板の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の極歯と、を一体的に有し、
    前記端壁部には、前記端壁部から前記周壁部の他端側に突出し、前記複数の極歯の間に配置された1または複数の位置決め突起が設けられていることを特徴とするステーターユニット。
  2. 前記位置決め突起における前記周方向の長さが、前記複数の極歯の間隔の大きさと同じである、請求項1に記載のステーターユニット。
  3. 弁本体と、前記弁本体に取り付けられたキャンと、前記キャンの外側に取り付けられたステーターユニットと、を有する電動弁であって、
    前記ステーターユニットが、請求項1または請求項2に記載のステーターユニットである、電動弁。
  4. 周壁部と前記周壁部の一端に連設された端壁部とを有するカバーと、円筒形状のステーターと、を有するステーターユニットの製造方法であって、
    前記ステーターは、円環形状のヨーク板と、前記ヨーク板の内周縁に周方向に間隔をあけて配置された複数の極歯と、を一体的に有し、
    前記端壁部は、前記端壁部から前記周壁部の他端側に突出する1または複数の位置決め突起を有し、
    前記ヨーク板が前記端壁部に接しかつ前記位置決め突起が前記複数の極歯の間に配置されるように、前記ステーターを前記カバーの内側に配置し、
    前記カバーの周壁部の他端を上方に向けた状態で、前記ステーターと前記カバーとの間に液状の充填樹脂を充填することを特徴とするステーターユニットの製造方法。

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