JP6849326B2 - ステータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングの内周面と渡り線との間を絶縁する絶縁壁が設けられたステータ、及び、このステータを含むモータに関する。
従来、インナーロータ型のブラシレスモータにおいて、ステータに設けられた複数の巻線部のうち周方向に離隔した同相の巻線部を結ぶ渡り線を、インシュレータの外周面側に配置したものがある。すなわち、渡り線が金属製ハウジングの内周面に近接して配置されたものである。このようなモータにおいて、高い耐電圧要求を満足するためには、ハウジング内周面と渡り線との間の絶縁性を高めることが重要である。これに対しては、例えば、ハウジング内周面と渡り線との間に樹脂製の絶縁部材や絶縁塗料を塗布した部材を配置することで、高い絶縁性を確保する方法が挙げられる(特許文献1参照)。
特開2015−52309号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、絶縁部材と一体形成された筐体がハウジングにねじ止めされることで、絶縁部材がハウジング内周面と渡り線との間に配置される構成であり、絶縁部材自体では位置が確定されない状態となっている。そのため、絶縁部材が正しい位置に配置されているのか否かを作業者が確認する術がない。すなわち、絶縁部材が渡り線に干渉することなく渡り線の存在する部分まで適切に配置されているのかを把握できないことから、渡り線とハウジング内周面との間の絶縁性が確実に確保されないおそれがある。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、渡り線とハウジング内周面との間を確実に絶縁することができるようにしたステータ及びモータを提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するステータは、ハウジングに固定される環状部及び前記環状部の内周側に突設された複数のティース部を有するステータコアと、前記複数のティース部のそれぞれに対しインシュレータを介して巻回された巻線部と、前記ステータコアの一端面及び前記ハウジングの内周面のそれぞれから離隔した位置で周方向に延設され、同相の前記巻線部を結ぶ渡り線と、前記ハウジングの前記内周面と前記渡り線との間で軸方向に立設され、絶縁体により形成された絶縁壁と、前記ハウジングの外部から前記巻線部へ電気を供給するリード線と、前記ハウジング内において、前記リード線を周方向に延設させる留め部品と、を備える。前記留め部品は、前記リード線の位置を規定する複数の規定部と、前記ハウジングの内周面に沿うように立設されて前記複数の規定部を径方向外側において連結した前記絶縁壁としての円環状の外周壁と、を有し、前記外周壁は、前記ステータコアと逆側の端部から径方向内側に向かって屈曲した断面L字型に形成され、前記絶縁壁は、前記絶縁壁に一体に設けられた固定構造により前記ハウジング内に係止されるとともに、前記絶縁壁の軸方向延在領域は、前記渡り線の軸方向配置領域を含むことを特徴としている。
(2)前記インシュレータは、前記ステータコアの前記環状部に載置されるとともに前記渡り線をガイドする絶縁環状部を有し、前記絶縁環状部の外周面が、前記絶縁壁に当接することが好ましい。
(3)前記固定構造はスナップフィット結合であって、前記絶縁壁は、前記スナップフィット結合により前記インシュレータに係止されることが好ましい。
(4)前記外周壁は、前記ステータコア側の端部に径方向内側に向かって突設された凸部を有し、前記インシュレータは、前記ステータコアの前記環状部に載置されるとともに前記凸部が係合する凹部が形成された絶縁環状部を有することが好ましい。
(5)前記留め部品は、前記外周壁の前記ステータコアと逆側の端部の径方向内側に連続して設けられるとともに軸方向に直交する方向に延在する平面状の平面部を有し、前記平面部は、前記渡り線及び前記絶縁環状部の上方を覆うように配置されていることが好ましい。
)また、ここで開示するモータは、ロータと、上記の(1)〜()のいずれか一つに記載のステータと、を備えたことを特徴としている。
開示のステータによれば、ハウジングの内周面と渡り線との間に立設される絶縁壁が、絶縁壁と一体に設けられた固定構造によりハウジング内に係止されるとともに、渡り線が配置される軸方向の領域が、絶縁壁が延在する軸方向の領域内にあることから、ハウジングの内周面と渡り線との間を確実に絶縁することができる。
実施形態に係るモータを分解して示す軸方向断面図である。 図1のモータに設けられる留め部品を下方から見た斜視図である。 図1のモータに設けられる上側インシュレータを下方から見た斜視図である。 図1のA部拡大図である。
図面を参照して、実施形態としてのステータ及びモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。以下の説明では、モータの軸方向を「上下方向」とし、ハウジングの底部側を「下方」,開口側を「上方」として説明する。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
図1は、本実施形態に係るブラシレスモータ1(以下「モータ1」という)の軸方向分解断面図である。モータ1は、インナーロータ型のブラシレスDCモータであり、マグネット22を有する円柱状のロータ2と、複数の巻線部33を有するステータ3と、モータ1の外郭をなすハウジング10とを備える。
図1に示すように、ロータ2は、シャフト20と一体回転するロータコア21と、ロータコア21に固定された複数のマグネット22とを有する。シャフト20は、ロータ2を支持する回転軸であり、モータ1の出力(機械エネルギ)を外部に取り出す出力軸としても機能する。シャフト20には、ロータコア21を挟んだ二箇所に軸受23,24が設けられる。本実施形態では、軸受23がシャフト20の一端部(下端部)に設けられ、軸受24がシャフト20の中間部に設けられる。
ステータ3は、中央にロータ2が配置される空間を持つ略円筒状の部品であり、ハウジング10に圧入固定される環状のステータコア30と、絶縁性を持ったインシュレータ31,32と、巻線部33と、電源入力用のリード線5を支持する留め部品35とを備える。ステータコア30は、略円筒状の環状部30aと、環状部30aの内周側に突設されるとともに周方向に等間隔に設けられた複数のティース部30bとを有する。ステータコア30には、軸方向両側(すなわち上方及び下方のそれぞれ)から、一対のインシュレータ31,32が取り付けられる。
ステータコア30の上方から取り付けられる上側インシュレータ31は、図1及び図3に示すように、各ティース部30bの両側面及び上面を覆う側面部31a及び上面部31cと、環状部30aの内周面(隣接するティース部30b間の内周面)を覆う外周面部31bと、複数組の面部31a〜31cを周方向に連結する環状部31d(以下「絶縁環状部31d」という)とを有する。絶縁環状部31dは、ステータコア30の環状部30aに載置される部位であり、上面部31cの径方向外側において上面部31cと連続して設けられる。絶縁環状部31dの詳細な構成は後述する。
ステータコア30の下方から取り付けられる下側インシュレータ32は、図1に示すように、上側インシュレータ31の各部31a〜31dにそれぞれ対応する側面部32a,外周面部32b,下面部及び絶縁環状部32dを有する。二つのインシュレータ31,32がステータコア30に対して装着されると、環状部30aの内周面と各ティース部30bの上下面及び両側面とがインシュレータ31,32で覆われる。コイルは、インシュレータ31,32で覆われた状態の各ティース部30bに巻回される。
巻線部33は、複数のティース部30bのそれぞれに対しインシュレータ31,32を介してコイルが巻回された部分である。本実施形態のステータ3には、周方向に互いに離隔して12個の巻線部33が設けられる。これらの巻線部33のうち、同相(すなわちU相,V相,W相のそれぞれ)の巻線部33は渡り線34によって繋がっている。本実施形態の渡り線34は、ステータコア30の上端面から離隔した位置で周方向に延設される。
留め部品35は、ハウジング10内においてステータコア30よりも上方に配置されて、周方向に間隔をあけた複数箇所においてリード線5の位置を規定するものである。リード線5は、ハウジング10の外部から巻線部33へ電気を供給するものであり、ハウジング10内において巻線部33の各相(U相,V相,W相)と接続されるとともに各相に対応する端子に接続される。三本のリード線5は、いずれもステータ3の中央の空間を回避して周方向に延設される。留め部品35は、これらのリード線5の位置がずれないように留めておく機能を持つ。なお、留め部品35の詳細な構成は後述する。
ハウジング10は、一方端が開口した有底筒状(略円筒状)であってロータ2及びステータ3を収容するものである。ハウジング10は、略円筒状の側壁11と円形状の底部12とを有し、側壁11の上端面(ハウジング10の上面開口部)にはエンドベル13(蓋)が取り付けられる。ハウジング10は、軸受23を介してシャフト20の一部を支持する。なお、渡り線34は、ハウジング10の側壁11の内周面からも離隔した位置に設けられる。
[1−2.要部構成]
図1のA部を拡大したものを図4に示す。同相の巻線部33を結ぶ渡り線34は、ステータコア30の上端面及びハウジング10の内周面のそれぞれから離隔した位置で周方向に延設される。ステータ3は、この渡り線34とハウジング10の内周面との間で軸方向に立設され、絶縁体(例えば樹脂)により形成された絶縁壁41を有する。絶縁壁41は、絶縁壁41に一体に設けられた固定構造によりハウジング10内に係止される。本実施形態では、固定構造としてスナップフィット結合が採用されており、絶縁壁41がこのスナップフィット結合によって上側インシュレータ31に係止される。
図2及び図4に示すように、本実施形態の絶縁壁41は、ステータコア30側の端部(以下「下端部41a」という)に径方向内側に向かって突設された凸部41bを有する。また、図3及び図4に示すように、本実施形態の上側インシュレータ31は、絶縁環状部31dの径方向外側かつ下側の角部に凹設された凹部31gを有する。この凹部31gには、絶縁壁41に一体に設けられた凸部41bが係合する。すなわち、絶縁壁41が上側インシュレータ31に対し上方から装着されると、絶縁壁41の凸部41bが上側インシュレータ31の凹部31gに嵌まり、絶縁壁41が上側インシュレータ31にスナップフィット結合される。なお、本実施形態では、絶縁壁41の周方向に複数の同一形状の凸部41bが離隔して設けられ、上側インシュレータ31の周方向にも、凸部41bに対応するように凹部31gが設けられる。
また、本実施形態のステータ3は、図4に示すように、絶縁壁41の軸方向延在領域Xが渡り線34の軸方向配置領域Yを含んでいる。絶縁壁41の軸方向延在領域Xとは、軸方向に立設された絶縁壁41が存在する領域を意味する。また、渡り線34の軸方向配置領域Yとは、周方向に延設される渡り線34が配置されうる軸方向領域を意味する。実際の生産品において、渡り線34の位置(軸方向位置を含む)は、設計値に対してばらつきを生じることがある。すなわち、実際の渡り線34の位置は、設計図の位置に対して上下方向や径方向にずれる可能性がある。また、ステータ3の周方向位置によっては、複数の渡り線34が軸方向に並んで配置される部分もある。このような渡り線34のずれや本数を考慮したうえで渡り線34が配置される可能性のある軸方向領域を、ここでは「渡り線34の軸方向配置領域Y」と定義する。そして、絶縁壁41の軸方向延在領域Xは、この軸方向配置領域Yを含む領域として設けられる。なお、凸部41b及び凹部31gは軸方向配置領域Yよりも下方に配置される。このため、スナップフィット結合させることで絶縁壁41は自ずと、軸方向延在領域Xが軸方向配置領域Yを含むように固定される。
本実施形態の渡り線34は、周方向に延設するように上側インシュレータ31によってガイドされる。言い換えると、上側インシュレータ31には渡り線34を周方向に延設させるガイド部分が設けられる。本実施形態では、図3及び図4に示すように、上側インシュレータ31の絶縁環状部31dと、絶縁環状部31dの上面に立設された複数のガイド壁部31fとが、渡り線34のガイド機能を有する。絶縁環状部31dは、渡り線34とステータコア30との間に位置して渡り線34を下方からガイドする。さらに絶縁環状部31dは、その外周面が絶縁壁41に当接して設けられる。これにより、渡り線34は、その下方が絶縁壁41及び上側インシュレータ31によって覆われるため、この部分においても絶縁性が向上する。
ガイド壁部31fは、絶縁環状部31dの径方向内側の部分に立設され、ガイド壁部31fの内周面が外周面部31bの内周面と同一面を形成する。ガイド壁部31fは、絶縁環状部31dの周方向に複数個設けられ、渡り線34を径方向内側からガイドする。さらに、本実施形態のガイド壁部31fは、径方向外側に向かって突設された突起状のガイド凸部31hを有する。渡り線34は、絶縁環状部31dの上面及びガイド壁部31fの外周面、またはガイド凸部31h及びガイド壁部31fに沿って周方向に延設される。また、渡り線34が軸方向に二本配置される場合には、渡り線34は絶縁環状部31dの上面及びガイド凸部31hの両方とガイド壁部31fとに沿って載置される。
本実施形態の絶縁壁41は、留め部品35の一部として設けられる。言い換えると、留め部品35の一部に上述した絶縁壁41としての機能を持たせる。本実施形態の留め部品35は、例えば樹脂成形により一体で形成される。図2に示すように、留め部品35は、絶縁壁41としての機能を持った円環状の外周壁(以下「外周壁41」と呼ぶ)と、円環状の内周壁42と、これらの周壁41,42間の複数箇所を放射状に連結する複数の規定部40と、これらの周壁41,42間の一部を連結する連結部43とを有する。
規定部40は、リード線5の位置を規定する部分であり、軸心Cに対して放射状に設けられる。各規定部40には、図2に示すように、上方又は下方に開放した溝が形成されており、この溝にリード線5が収容されることでリード線5が保持される。各規定部40は、図1に示すように、周方向に隣接する巻線部33間の空間(スロット)に配置され、巻線部33に対して非接触な状態とされる。また、各規定部40は、軸方向に沿った断面図において(または周方向から見たときに)、巻線部33と重なる位置に配置される。これにより、リード線5の軸方向位置が巻線部33に極力近づけられる。
外周壁41は、ハウジング10の側壁11の内周面に沿って配置されるように立設されて複数の規定部40を径方向外側において連結する部分であり、上述した絶縁壁41として機能する。すなわち、外周壁41の下端部41aには複数の凸部41bが一体で設けられており、これらの凸部41bが絶縁環状部31dの凹部31gに係合することで、留め部品35が上側インシュレータ31に係止され、ハウジング10内に収納,配置される。本実施形態の各凸部41bは、各規定部40の径方向外側に配置される。
本実施形態の外周壁41は、図4に示すように、ステータコア30と逆側の端部(以下「上端部41c」という)から径方向内側に向かって屈曲した断面L字型に形成されている。すなわち外周壁41は、その上端部41cの径方向内側に連続して設けられるとともに軸方向に直交する方向に延在する平面状の平面部41dを有する。平面部41dは、渡り線34と上側インシュレータ31の絶縁環状部31d及びガイド壁部31fとの上方を覆うように配置され、径方向内側において規定部40の上部と繋がっている。すなわち、渡り線34は、その上方が外周壁41によって覆われるため、この部分においても絶縁性が向上する。
図1及び図2に示すように、内周壁42は、外周壁41の径方向内側において外周壁41と同様に立設され、複数の規定部40をその内側で連結する部分である。本実施形態の内周壁42は、規定部40の内側上部と連続して設けられ、内周壁42の内周面と規定部40の内周面とで同一面を形成する。連結部43は、リード線5に接続される端子(図示略)が挿通される三つの筒状部43aが設けられた扇状の面部である。規定部40に保持された三本のリード線5は、連結部43の下方においてそれぞれの端子と接続される。
[2.効果]
(1)上述したステータ3では、同相の巻線部33を結ぶ渡り線34とハウジング10の内周面との間に絶縁壁41が設けられる。この絶縁壁41は、一体で設けられた固定構造(例えばスナップフィット結合)によりハウジング10内に係止されるとともに、絶縁壁41の軸方向延在領域Xが渡り線34の軸方向配置領域Yを含む。これにより、例えば渡り線34の位置が設計図の位置に対してばらつきを生じた場合であっても、絶縁壁41を係止させれば、絶縁壁41は渡り線34の上端部よりも確実に上方まで延在し、また、渡り線34の下端部よりも確実に下方まで延在する。このため、渡り線34とハウジング10の内周面との間を確実に絶縁することができる。すなわち、全てのステータ3において、渡り線34とハウジング10の内周面との間の絶縁性を確実に確保することができる。
(2)上述したステータ3では、絶縁環状部31dの外周面が絶縁壁41に当接することから、渡り線34の下方を二つの絶縁体で覆うことができ、絶縁性を向上させることができる。
(3)また、上述した絶縁壁41は、スナップフィット結合により上側インシュレータ31に係止されるため、例えばステータコア30やハウジング10等に係止させる場合と比べて構成を簡素化することができる。また、絶縁壁41も上側インシュレータ31も樹脂製であれば、いずれも弾性変形しやすいためスナップフィット結合しやすく、作業性を向上させることができる。さらに、絶縁壁41がスナップフィット結合により係止されるため、その手応えから作業者が「絶縁壁41が適切な位置に位置決めされたうえで固定された」ということを把握することができる。これにより、作業性を向上させることができるとともに、ステータ3の製品ばらつきをなくすこともできる。
(4)上述したステータ3では、ハウジング10内においてリード線5を周方向に延設させる留め部品35の外周壁41に上述した絶縁壁41としての機能を持たせる。すなわち、留め部品35の外周壁41を上述した絶縁壁41として兼用することで、リード線5の位置を規定することができるとともに、部品点数を増やすことなく渡り線34の絶縁性を向上させることができる。また、本実施形態では、外周壁41の凸部41bが、径方向への弾性変形量が最大である下端部41aに設けられることから、小さな力でスナップフィット結合することができる。
(5)また、上述したステータ3を備えたモータ1によれば、上述した(1)〜(4)と同様の作用効果を得ることができる。
[3.その他]
上述したステータ3では、絶縁壁41を上側インシュレータ31に対し上方から装着し、凸部41bが凹部31gに嵌まることでスナップフィット結合する構成を例示したが、絶縁壁41をハウジング10内に係止させる固定構造は、上述したものに限られない。固定構造としては、例えばねじ止めや圧入といった機械的に固定(係止)する構造や、機械固定でなく熱溶着や接着する構造が挙げられる。ねじ止めの場合には、例えば絶縁壁41の一部にねじ穴(雌ねじ)を設けることが考えられる。また、圧入の場合には、例えば絶縁壁41の下端部またはその近傍を上側インシュレータ31の一部に圧入する構成を絶縁壁41に設け、絶縁壁41の下端部を上側インシュレータ31の一部に突き当てて位置決めする構造にすることが考えられる。また、熱溶着や接着の場合には、例えば絶縁壁41の軸方向延在領域Xが渡り線34の軸方向配置領域Yを含むように絶縁壁41の一部に上側インシュレータ31への突き当て部を設けるなど位置決めをする構造を絶縁壁41に設けることが考えられる。少なくとも、固定構造はその一部が絶縁壁41に一体に設けられており、絶縁壁41を所定の位置に位置決めして固定する構成であればよい。
また、スナップフィット結合により係止させる構成も上述した以外の構成が考えられる。例えば、上述した絶縁環状部31dに、軸方向のガイド溝と、このガイド溝と凹部31gとを繋ぐ周方向のガイド溝とを追加してもよい。すなわち、絶縁壁41の凸部41bを、軸方向のガイド溝に沿って進入させて絶縁壁41の軸方向位置を合わせ、次いで絶縁壁41を回して凸部41bを周方向のガイド溝に沿って移動させて凹部31gに嵌め込むことでスナップフィット結合させる構成としてもよい。
このような構成であれば、絶縁壁41の径方向外側への弾性変形量が小さくて済むことから、絶縁壁41の割れや変形が生じるおそれを回避することができる。なお、この構成の場合、周方向のガイド溝と凹部31gとの間に、凸部41bが乗り越える突起を設けておくことで、絶縁壁41の装着後にその周方向位置のずれを防ぐことができる。また、このような構成において、周方向のガイド溝がらせん状であってもよいし、溝の深さを徐々に深くしてもよい。
また、上述した実施形態では、絶縁壁41の周方向に同一形状の凸部41bが複数設けられているが、これらの凸部41bの形状が全て同一でなくてもよい。例えば、一つの凸部41bの周方向寸法を他の凸部41bと異なる長さにし、この一つの凸部41bに対応する凹部31gも同様に周方向寸法を変更してもよい。このような構成とすることで、絶縁壁41の周方向の位置合わせを行うことができる。なお、凸部41bの軸方向位置は絶縁壁41の下端部41aに限られず、上端部41cから下端部41aの間に設けられていればよい。
また、上述した実施形態では、渡り線34とハウジング10の内周面との間を絶縁する絶縁壁41としての機能を、留め部品35の外周壁41に持たせた構成について説明したが、絶縁壁41の構成はこれに限られない。例えば、絶縁壁41の機能を持った専用部品を設けてもよいし、リード線5を保持する留め部品35以外の部品に絶縁壁41の機能を持たせてもよい。なお、絶縁壁41から平面部41dを省略し、断面I字型にしてもよい。
また、絶縁壁41を係止させる対象は上側インシュレータ31に限られず、ステータコア30やハウジング10等であってもよい。
また、渡り線34がステータコア30の下方において周方向に延設されていてもよい。この場合には、絶縁壁41をステータコア30の下方に配置すればよい。また、この場合に絶縁壁41を、例えば下側インシュレータ32に対してスナップフィット結合により係止させてもよい。少なくとも、渡り線34とハウジング10の内周面との間で軸方向に立設された絶縁性の壁部であって、スナップフィット結合によりハウジング内に係止されるとともに、その軸方向延在領域Xが渡り線34の軸方向配置領域Yを含んでいればよい。
なお、上記の実施形態で説明したステータ3及びモータ1の各構成は一例であって、上述したものに限られない。すなわち、ロータ2,ステータ3,ハウジング10の各形状や各構成は上述したものに限られず、リード線5の配置や引き出し位置も上述したものに限られない。例えば、インシュレータ31,32が上下に分割されたものでなくてもよいし、ステータ3から留め部品35を省略してもよい。また、上側インシュレータ31が渡り線34のガイド機能を有していなくてもよいし、上側インシュレータ31が渡り線34のガイド機能を有する場合であっても、絶縁環状部31dが上記の形状,構成でなくてもよい。
また、上述した実施形態では、エンドベル13からリード線5を引き出す縦出しのモータ1を例示したが、ハウジング10の側壁11からリード線5を径方向へ引き出す横出しのモータや、リード線5と信号線とを別方向へ引き出すモータに対しても、上述した絶縁壁41を適用可能である。
1 モータ(ブラシレスモータ)
2 ロータ
3 ステータ
30 ステータコア
30a 環状部
30b ティース部
31 上側インシュレータ
31d 絶縁環状部
32 下側インシュレータ
33 巻線部
34 渡り線
35 留め部品
40 規定部
41 絶縁壁,外周壁
41a 下端部
41b 凸部
10 ハウジング
X 絶縁壁の軸方向延在領域
Y 渡り線の軸方向配置領域

Claims (6)

  1. ハウジングに固定される環状部及び前記環状部の内周側に突設された複数のティース部を有するステータコアと、
    前記複数のティース部のそれぞれに対しインシュレータを介して巻回された巻線部と、
    前記ステータコアの一端面及び前記ハウジングの内周面のそれぞれから離隔した位置で周方向に延設され、同相の前記巻線部を結ぶ渡り線と、
    前記ハウジングの前記内周面と前記渡り線との間で軸方向に立設され、絶縁体により形成された絶縁壁と、
    前記ハウジングの外部から前記巻線部へ電気を供給するリード線と、
    前記ハウジング内において、前記リード線を周方向に延設させる留め部品と、を備え、
    前記留め部品は、前記リード線の位置を規定する複数の規定部と、前記ハウジングの内周面に沿うように立設されて前記複数の規定部を径方向外側において連結した前記絶縁壁としての円環状の外周壁と、を有し、
    前記外周壁は、前記ステータコアと逆側の端部から径方向内側に向かって屈曲した断面L字型に形成され、
    前記絶縁壁は、前記絶縁壁に一体に設けられた固定構造により前記ハウジング内に係止されるとともに、
    前記絶縁壁の軸方向延在領域は、前記渡り線の軸方向配置領域を含む
    ことを特徴とする、ステータ。
  2. 前記インシュレータは、前記ステータコアの前記環状部に載置されるとともに前記渡り線をガイドする絶縁環状部を有し、
    前記絶縁環状部の外周面が、前記絶縁壁に当接する
    ことを特徴とする、請求項1記載のステータ。
  3. 前記固定構造はスナップフィット結合であって、
    前記絶縁壁は、前記スナップフィット結合により前記インシュレータに係止される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のステータ。
  4. 記外周壁は、前記ステータコア側の端部に径方向内側に向かって突設された凸部を有し、
    前記インシュレータは、前記ステータコアの前記環状部に載置されるとともに前記凸部が係合する凹部が形成された絶縁環状部を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータ。
  5. 前記留め部品は、前記外周壁の前記ステータコアと逆側の端部の径方向内側に連続して設けられるとともに軸方向に直交する方向に延在する平面状の平面部を有し、
    前記平面部は、前記渡り線及び前記絶縁環状部の上方を覆うように配置されている
    ことを特徴とする、請求項2または4のいずれか1項に記載のステータ。
  6. ロータと、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のステータと、
    を備えたことを特徴とする、モータ。
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