JP2022039225A - 給油装置のノズル掛け - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化や磁性体の有無に関わらず、ノズルスイッチの検出に必要な磁力線を確実に伝達或いは遮断し、ノズルスイッチが正確に作動する給油装置のノズル掛けの提供。【解決手段】本発明の給油装置のノズル掛け(1)は、給油ノズル(20)が保持されるフード部(2)と受け部(3)を有し、給油ノズル(20)のレバーガード(22)に当接するレバースイッチ(15)のスイッチ作動片(16)は、給油ノズル(20)の掛け外しに連動してレバースイッチ(15)により押圧され、前記スイッチ作動片(16)が押圧されることにより作動するスイッチ部(4)を有し、非検出部(5)と検出部(6)は間隔を有して対向して配設されるノズル掛け(1)において、給油ノズル(20)がノズル掛け(1)より外されると前記検出部(6)とは異なる箇所に位置する導通部材により前記スイッチ部(4)が作動する。【選択図】図10

Description

本発明は、車両等に燃料油等を供給する給油装置のノズル掛けに関する。より詳細には、給油ノズルの掛け外しに連動して作動する(オン・オフする)ノズルスイッチが設けられたノズル掛けであって、ノズルスイッチが常に正確に作動出来る給油装置のノズル掛けに関する。
給油所等に設置された給油装置では、給油ホースの先端に設けられた給油ノズルをノズル掛けから外して車両の給油口に給油ノズルを差し込んで燃料タンクに給油を行う。
給油装置のノズル掛けには、給油ノズルが係止している(掛かっている)こと、外れていることを検出するノズルスイッチが設けられており、給油装置の制御部はノズルスイッチのオン・オフにより給油ポンプを起動または停止、表示計の帰零の制御を行っている。
従来技術として、磁力線或いは光を用いた非接触式のノズルスイッチが提案されている(特許文献1参照)。
係る従来技術(特許文献1)では、磁石を用いた非接触式のノズルスイッチが開示されているが、給油装置に直射日光が照射する等の原因により磁石の温度が上昇すると、磁石から発せられる磁力線が低下し、磁力線の低下に起因してノズルスイッチが「オン」状態である旨を検出する検出精度が低下し、その結果、給油ポンプが駆動せず、給油作業を行うことができなくなってしまう恐れが存在する。
一方、極寒地で前記従来技術(特許文献1)を適用した場合には、磁石の温度が低下することにより磁石から発せられる磁力線が増加或いは上昇し、そのため、ノズルスイッチが「オフ」状態である旨を検出する検出精度が低下して、給油ポンプを停止することができなくなる恐れが存在する。
また、給油装置のハウジング本体等の様に、ノズルスイッチ周辺には磁性体を包含する機器が存在し、その様な機器の磁性体により磁力線が弱化して、ノズルスイッチのオン、オフを検出する検出精度が悪化してしまう恐れも存在する。
さらに、ノズルスイッチは、ハウジング本体の側面におけるフレームの前面側(給油装置から離隔する側)に配置されるため、フレーム前面側にノズルスイッチが突出する構造になっている。そのため、メンテナンス作業時等において、作業者が突出したノズルスイッチに接触して怪我をする恐れがある。
国際公開公報WO2018/025455A1
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、ノズルスイッチを設けた箇所における温度変化や、ノズルスイッチ周辺における磁性体の有無に関わらず、ノズルスイッチの検出に必要な磁力線を確実にスイッチ部に伝達し或いは遮断し、以て、ノズルスイッチが常に正確に作動する給油装置のノズル掛けの提供を目的としている。
本発明の給油装置(100)のノズル掛け(1)は、
給油ノズル(20)の吐出管(21)が保持されるフード部(2)と、
前記給油ノズル(20)のレバーガード(22)を保持する受け部(3)を有し、
前記レバーガード(22)に当接するレバースイッチ(15)はスイッチ作動片(16)を有し、当該スイッチ作動片(16)は給油ノズル(20)の掛け外しに連動して前記レバースイッチ(15)により押圧され、前記スイッチ作動片(16)が押圧されることにより作動するスイッチ部(4)を有し、
当該スイッチ部(4)は磁力線を発する非検出部(5)と、該非検出部(5)から発した磁力線を検出する検出部(6)とを有しており、前記非検出部(5)と前記検出部(6)は間隔を有して対向する位置に配設されている給油装置(100)のノズル掛け(1)において、
給油ノズル(20)がノズル掛け(1)より外されると前記検出部(6)とは異なる箇所に位置する(前記検出部6とは別個の)導通部材(7)により前記スイッチ部(4)が作動することを特徴としている。
本発明において、前記導通部材(7)は、非検出部(5)に隣接した位置に移動可能であり且つ強磁性体から構成された第1の折り曲げ部材(8)と、第1の折り曲げ部材(8)に取り付けられたボルト(9)と、当該ボルト(9)に取り付けられて強磁性体で構成されており且つ検出部(6)に隣接する位置に移動可能である第2の折り曲げ部材(10)を備えており、
給油ノズル(20)がノズル掛け(1)から外れた場合には、前記非検出部(5)から発せられた磁力線は前記第1の折り曲げ部材(8)、前記ボルト(9)、前記第2の折り曲げ部材(10)を経由して検出部(6)に伝達されることが好ましい。
ここで、非検出部(5)から磁力が発せられる方向に導通部(7)が設けられているのが好ましい。
本発明において、回転部材(11)を有し、当該回転部材(11)は、給油ノズル(20)がノズル掛け(1)に係止されている状態及び/又は給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)では前記非検出部(5)と前記検出部(6)との間に位置しており、回転部材(11)の非検出部(5)に隣接する箇所に強磁性体(11A、11B)が配置されているのが好ましい。
ここで、係る強磁性体の断面積は、前記従来技術(特許文献1)における強磁性体の断面積よりも大きく、好ましくは1.8倍以上であることが好ましい。
本発明において、給油ノズル(20)がノズル掛け(1)に係止されている状態で前記非検出部(5)から前記検出部(6)への磁力線を遮断する部材(スイッチ用機構部品)と、給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)で前記非検出部(5)から前記検出部(6)への磁力線を遮断する部材(メンテナンス用機構部品)が回転部材(11)として一体化されており、ノズルスイッチ(4)が給油装置(100)のハウジング本体の(例えば側面において)フレーム(19)の背面に配置されているのが好ましい。
本発明において、回転部材(11)はスイッチ作動片(16)がレバースイッチ(15)に押圧されることにより、
給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている(パネル18が開いている状態)ときにおける(回転部材11が)押圧されない第1の位置と、
第1の位置の状態から、給油装置(100)にパネル(18)が取り付けられ(パネル18が閉められ)且つ給油ノズル(20)がノズル掛け(1)から外された際に、スイッチ作動片(16)の先端の第1の押圧片(16A)が回転部材(11)の第1の受圧片(11C)を押圧する第2の位置と、
第2の位置の状態から、給油ノズル(20)をノズル掛け(1)に係止した際に、スイッチ作動片(16)の第2の押圧片(16B)が回転部材(11)の第2の受圧片(11D)を押圧する第3の位置に回転部材(11)が回動し、
回転部材(11)を前記第3の位置で止めるためのストッパ(17)が設けられているのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、前記検出部(6)とは異なる箇所に位置する導通部材(7)を設け、当該導通部において非検出部(5)から発せられた磁力線の伝達を強化することが出来るので、前記導通部材(7)を経由して非検出部(5)から発せられた磁力線を検出部(6)に伝達することが出来る。そのため、ノズルスイッチ(4)の磁石の温度が上昇して非検出部(5)から発せられる磁力線が低下しても、確実にノズルスイッチ(4)がオン、オフを検出することが出来る。そのため、給油ポンプの駆動・停止を正確に行って、給油に必要な作業を実行することが出来る。
本発明において、前記導通部材(7)は、非検出部(5)に隣接した位置に移動可能であり且つ強磁性体から構成された第1の折り曲げ部材(8)と、第1の折り曲げ部材(8)に取り付けられたボルト(9)と、当該ボルト(9)に取り付けられて強磁性体で構成されており且つ検出部に隣接する位置に移動可能である第2の折り曲げ部材(10)を備えており、給油ノズル(20)がノズル掛け(1)から外れた場合には、前記非検出部(5)から発せられた磁力線は前記第1の折り曲げ部材(8)、前記ボルト(9)、前記第2の折り曲げ部材(10)を経由して検出部(6)に伝達される様に構成されていれば、磁石の温度変化のみならず、ノズルスイッチ(4)周辺に磁性体で構成された部材が存在していても、非検出部(5)に隣接する導通部(導通部材7)を介して、非検出部(5)で発生した磁力線が確実に検出部(6)に伝達され、ノズルスイッチ(4)のオン、オフを確実に検出することが出来る。換言すれば、非検出部(5)から発せられる磁力線が弱化して不安定になっても、導通部(導通部材7)が非検出部(5)に隣接しているため、前記第1の折り曲げ部材(8)、前記ボルト(9)、前記第2の折り曲げ部材(10)を経由して、確実に磁力線を検出部(6)に伝達することが出来る。
ここで、非検出部(5)から磁力線が発せられる方向に導通部(導通部材7)が設けられていれば、磁力線を検出部(6)に伝えることがより確実に行われる。
本発明において、回転部材(11)を有し、当該回転部材(11)は、給油ノズル(20)がノズル掛け(11)に係止されている状態及び/又は給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)では前記非検出部(5)と前記検出部(6)との間に位置しており、回転部材(11)の非検出部(5)に隣接する箇所に強磁性体が配置されていれば、例えば、寒冷地において永久磁石から発せられる磁力線が強くなっても、非検出部(5)から発する磁力線が強磁性体により遮断され、検出部(6)に到達することを防止するので、ノズルスイッチ(4)が「オフ」であることを確実に検出出来る。
また本発明において、回転部材(11)は、給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)でも前記非検出部(5)と前記検出部(6)との間に位置しているので、給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)では、回転部材(11)の非検出部(5)に隣接する箇所に配置されている強磁性体により、非検出部(5)から発する磁力線が検出部(6)に到達するのを妨げることが出来るので、パネル(18)が開いている状態で給油が開始されてしまうことを確実に防止出来る。
ここで、係る強磁性体の断面積は、前記従来技術(特許文献1)における強磁性体の断面積よりも大きく、好ましくは1.8倍以上にすれば、非検出部(5)から発する磁力線が強磁性体により遮断する効果がより確実になる。
本発明において、給油ノズル(20)がノズル掛け(1)に係止されている状態で前記非検出部(5)から前記検出部(6)への磁力線を遮断する部材(スイッチ用機構部品)と、給油装置(100)からパネル(18)が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)で前記非検出部(5)から前記検出部(6)への磁力線を遮断する部材(メンテナンス用機構部品)が回転部材(11)として一体化されていれば、メンテナンス時等でパネル(18)を給油装置(100)から取り外した際に、ノズル掛け(1)から給油ノズル(20)が外されて給油可能な状態にあると誤判断されることが防止される。
そして、ノズルスイッチ(4)が給油装置(100)のハウジング本体の(例えば側面において)フレーム(19)の背面に配置されているので、メンテナンス時の様にパネル(18)を給油装置(100)から取り外した際に、フレーム(19)背面に配置されたノズルスイッチ(4)が作業者と接触する危険性は少なくなる。
さらにスイッチ用機構部品とメンテナンス用機構部品が回転部材(11)として一体化されているので、部品点数が削減され、組み立てが容易になる。また、スイッチ用機構部品とメンテナンス用機構部品の回転部材(11)を一体化することで、メンテナンス用機構部品の不良によるメンテナンス時のノズル外れ(給油可能な状態)と誤判断されることがなくなる。ノズルスイッチ(4)が給油装置(100)のハウジング本体の側面において、フレーム(19)の背面に配置されているので、メンテナンス時に作業者がノズルスイッチ(4)に接触する危険性を低減することが出来る。さらに、一体化によって部品点数が削減され、組み立ても容易となる。
本発明が適用される給油装置を示す斜視図である。 パネルを外して給油ノズルをノズル掛けから外した状態におけるノズル掛けの断面及びスイッチ部を示す説明図である。 図2の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を示す拡大説明図である。 図2の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を、図3の矢印A4方向から見た拡大説明図である。 パネルを閉じて給油ノズルをノズル掛けから外した状態におけるノズル掛け及びスイッチ部を示す説明斜視図である。 図5の状態におけるノズル掛けの断面及びスイッチ部を示す説明図である。 図5、図6の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を示す拡大説明図である。 図5、図6の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を、図7の矢印A8方向から見た拡大説明図である。 パネルを閉じて給油ノズルをノズル掛けに係止した状態におけるノズル掛け及びスイッチ部を示す説明斜視図である。 図9の状態におけるノズル掛けの断面及びスイッチ部を示す説明図である。 図9、図10の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を示す拡大説明図である。 図9、図10の状態におけるスイッチ部と回転部材の相対位置関係を、図11の矢印A12方向から見た拡大説明図である。 パネルを外した状態を示す説明斜視図である。 パネルを外した状態におけるノズルスイッチを示す説明斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、本発明のノズル掛け1が適用される給油装置は全体が符号100で示されており、ノズル掛け1には給油ノズル20(図9、図10参照:図1では図示せず)が掛け外しされる。給油ノズル20は、図示しない給油ホースの先端に設けられている。車両(図示せず)に給油するに際しては、給油ノズル20をノズル掛け1から外し、車両の給油口(図示せず)に給油ノズル20を差し込み、当該車両の燃料タンクに給油する。
後述する様に、給油装置100のノズル掛け1には、スイッチ部4(ノズルスイッチ:例えば図2参照:図1では図示せず)が設けられており、スイッチ部4は、給油ノズル20がノズル掛け1に係止されているか、或いは、給油ノズル20がノズル掛け1から外されていることを検出する。そしてスイッチ部4のオン・オフに基づいて、図示しない制御部は給油ポンプ(図示せず:給油装置100内に設置)の起動、停止の制御を行う。
図1において、給油装置100には、異なる油種毎に設けられている3油種の給油ノズル(図1では図示せず)を係止する3個のノズル掛け1が設けられている。
図1において、パネル18は給油装置100に対して脱着自在に構成されている。パネル18を給油装置100から外した状態については、例えば図13で示されている。
次に図2~図14を参照して、図示の実施形態におけるノズル掛け1及びスイッチ部4を説明する。
最初に図2~図4を参照して、パネル18を外した状態(図13参照)であって、給油ノズル20(図9、図10参照:図2には図示せず)をノズル掛け1から外した状態について説明する。
図2において、ノズル掛け1は、給油ノズル20の吐出管21(図2では図示せず)が保持されるフード部2と、給油ノズル20のレバーガード22(図2では図示せず)を保持する受け部3と、全体を符号4で示すスイッチ部(ノズルスイッチ)を有している。
フード部2はノズル掛け1の上方の領域に設けられ、ノズル掛け1の本体の表面は、フード部2から下方にかけて、滑らかな湾曲面により構成されている。
受け部3には爪片3Aが設けられ、爪片3Aは図示しない付勢手段により(図2、図6における上方に)突出する様に付勢されている。給油ノズル20を掛止した際には、レバーガード22側の係止孔(図示せず)に爪片3Aが嵌入して、給油ノズル20はノズル掛け1に安定して保持される。
ノズル掛け1の本体と受け部3は、図示しない締結手段により給油装置100(図1)のパネル18(図1、図13)に固定される。ここで、パネル18は、図2、図6、図10においては、図面に垂直な方向に延在して配置されている。
図2において、スイッチ部4は、磁力線を発する非検出部5と、非検出部5から発した磁力線を検出する検出部6とを有しており、非検出部5と検出部6は間隔を有して対向する位置に配設されている。スイッチ部4(非検出部5、検出部6)は、図示しない締結手段により給油装置100(図1)のハウジングに固定される。
スイッチ部4は、非検出部5と検出部6の概略中間位置方向に延在する部分を有する回転部材11を有しており、回転部材11は、回転軸11E(後述する導通部材7を構成するボルト9が内在する)に対して回転(回動)して、所定回転位置を維持する。回転部材11の所定回転位置として、非検出部5から発した磁力線が検出部6に到達するのを妨げない位置(すなわちスイッチ4が「ON」となる位置)と、非検出部5から発した磁力線が検出部6に到達するのを妨げる位置(すなわちスイッチ4が「OFF」となる位置)が選択される。
スイッチ部(4)の構成、作動については、図3、図4を参照して説明する。
図2(及び図6)において、軸部14により回動自在に軸支されたレバースイッチ15は、図示しない付勢手段の反発力により、ノズル掛け1の本体の開口1Aからノズル掛け1の外方(図2では左方向)に突出している。符号15A、15Bは、レバースイッチ15が突出した際に、レバースイッチ15をノズル掛け1の本体に係止するためのストッパ部を示している。
図2(及び図6)において、図示しない給油ノズルをノズル掛け1に掛止すると、給油ノズルのレバーガード21(図2では図示せず)によりレバースイッチ15は矢印A1方向に押圧され、軸部14を中心に反時計方向(矢印A2方向)に回動して、ノズル掛け1の開口1A内に収まった位置で停止する。なお、レバースイッチ15がノズル掛け1の開口1A内に収まった状態が、図10(及び図9)に示されており、図10(図9)では給油ノズル20、給油ノズル20の吐出管21、レバーガード22が図示されている。
図2において、レバースイッチ15はスイッチ作動片16を有している。ここで、図2(及び図6)において、スイッチ作動片16は、図示しない給油ノズルのレバーガードに当接する様に配置されている。図5にも示されている様に、スイッチ作動片16は、概略L字状の部材を組み合わせて構成されており、第1の押圧片16A、第2の押圧片16Bを備えている。図2(及び図6、図10)において、スイッチ作動片16は黒塗りして表示される。
スイッチ作動片16は、ノズル掛け1が配設されるパネル18の開閉、ノズル掛け1への給油ノズル20の掛け外し(係止:図10参照)に連動してレバースイッチ15により押圧され、スイッチ部4を作動させる。レバースイッチ15により押圧される際に、スイッチ作動片16の第1の押圧片16Aはスイッチ部4の回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧し、スイッチ作動片16の第2の押圧片16Bは回転部材11の第2の受圧片11Dを押圧する。
図2では、ノズル掛け1が配置されるパネル18が開いた状態(給油装置100からパネル18が外された状態)を示しており、給油装置100のハウジング本体であって、パネル18の開閉に拘らず不動の部材(フレーム)に固定されたスイッチ部4は、スイッチ作動片16と離隔して位置している。この場合、スイッチ作動片16(第1の押圧片16A、第2の押圧片16B)は、スイッチ部4の回転部材11の受圧片11C、11Dを押圧していない。
図2(及び図6、図10)において、符号6Aは検出部6の検出結果を制御装置(図示せず)に送信するケーブルである。
パネル18が開いた状態のスイッチ部4の詳細を示す図3、図4において、磁力線M(図4)を発する非検出部5と、非検出部5から発した磁力線を検出する検出部6が、図4で示す様に所定の間隔を有して対向する位置に配設されている。そして、非検出部5と検出部6は一体的に形成されている。
スイッチ部4には、非磁性体から成る概略コの字状断面を有する固定部材12(図4)が配設されており、一体的に形成された非検出部5及び検出部6は、固定部材12を介して図示しない締結手段により、給油装置100のハウジングに固定される。また、固定部材12には、ボルト9(図3参照)により回転部材11が回動自在に支持されており、図示の実施形態ではボルト9は回転軸11Eに内在している。
図3、図4では、回転部材11は非検出部5と前記検出部6との中間位置に配置されており、回転可能(回動可能)に設けられている。回転部材11の本体部は非磁性体で構成されるが、2ヶ所に強磁性体(例えば永久磁石)が配置されている。当該強磁性体が配置される位置は、パネル18が開いている状態の位置、及び/又は、給油ノズルがノズル掛け1に係止されている状態の位置において、非検出部5に隣接する箇所である。当該2ヶ所の強磁性体は、第1の強磁性体部11A、第2の強磁性体部11Bにより構成される。ここで、第1及び第2の強磁性体部11A、11Bの断面積は、前記従来技術(特許文献1)における強磁性体の断面積よりも大きく、例えば、前記従来技術(特許文献1)における強磁性体の断面積1.8倍以上に設定されている。
また、回転部材11は、上述した様に、第1の受圧片11C、第2の受圧片11Dを有している。パネル18の開閉(給油装置100への取付、取外し)、或いは、ノズル掛け1への給油ノズル20(図10参照)の掛け外し(係止、係止解除)に連動して、第1の受圧片11Cはスイッチ作動片16の第1の押圧片16A(図2)により押圧され、第2の受圧片11Dは第2の押圧片16B(図2)により押圧される(図5参照)。第1の受圧片11C、第2の受圧片11Dは、図3~図5で示す様に、概略L字状の部材で構成されている。
スイッチ部4は導通部材7を有しており、導通部材7は、第1の折り曲げ部材8(図7、図8)と、ボルト9と、第2の折り曲げ部材10(図7、図8)により構成される。第1の折り曲げ部材8は回転部材11に配設されており、第2の折り曲げ部材10は固定部材12に配設されている。導通部材7については、図7、図8を参照して後述する。
図3、図4では、パネル18が開いた状態(パネル18が給油装置100から外れた状態)におけるスイッチ部4を示しており、図2で示す状態ではスイッチ部4はスイッチ作動片16(図2)と離隔しているため、スイッチ部4の回転部材11の受圧片(第1の受圧片11C、第2の受圧片11D)はスイッチ作動片16(第1の押圧片16A、第2の押圧片16B)により押圧されていない。この状態における回転部材11の位置を「第1の位置」と記載する。
なお、回転軸11E(ボルト9が内在する)に回動自在に軸支された回転部材11は、図示しない付勢手段の反発力により、スイッチ作動片16から押圧力を受けない状態(図2の状態)においては図3、図4で示す状態を維持する。すなわち、図2に示す様に、回転部材11がスイッチ作動片16に当接せず、スイッチ作動片16により押圧されない位置を維持している。
回転部材11がスイッチ作動片16に当接せず、スイッチ作動片16により押圧されておらず、回転部材11が「第1の位置」に位置している場合、回転部材11は非検出部5と前記検出部6との間に位置しており、非検出部5に隣接する箇所には強磁性体が配置された第1の強磁性体部11Aが位置している。
そのため、例えば、寒冷地の冬季の様な低温時において永久磁石から発せられる磁力線が強くなっても、非検出部5から発する磁力線(矢印M、図4)は第1の強磁性体部11Aにより完全に遮断され、検出部6に到達するのを防止することが出来る。そのため、ノズルスイッチ4が「オフ」の状態があることが確実に検出され、パネル18が開いている状態で給油が開始されてしまうことが確実に防止出来る。
また、図3、図4の状態では導通部材7は非検出部5から離隔しているので、非検出部5から発した磁力線が導通部材7を経由して検出部6に到達することも無い。
次に図5~図8を参照して、パネル18が給油装置100に取り付けられており(パネル18を閉じて)、且つ、給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態について説明する。
図5、図6において、ノズル掛け1については上述と同様である。
パネル18を閉じる(パネル18を給油装置に取り付ける)ことにより、ノズル掛け1の下方(図5、図6の下方)に位置する図示しないパネル回動軸に対してノズル掛け1が回動し、図2の状態(パネル18が開いている状態)に比較してノズル掛け1はスイッチ部4に近接する。その際、レバースイッチ15に接続されたスイッチ作動片16の第1の押圧片16Aは、スイッチ部4の回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧する。
スイッチ作動片16の第1の押圧片16Aが回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧することにより、回転部材11は、図5、図6に示す位置までに回動して、当該位置を維持している。図5、図6の状態(パネル18が給油装置100に取り付けられ、給油ノズル20がノズル掛け1から外れた状態)における回動部材11の位置を「第2の位置」と記載する。
図5、図6において、回動部材11が第2の位置にある状態におけるスイッチ部4の詳細が、図7、図8に示されている。
図7、図8において、スイッチ部4は、第2の位置にある回転部材11の第1の強磁性体部11A及び第2の強磁性体部11Bは、非検出部5と検出部6との間に位置していない。図7、図8では、回転部材11の本体部(非磁性体)であって、第1の強磁性体部11Aと第2の強磁性体部11Bの中間部11F(図8)が、非検出部5と検出部6との間に位置している。
図8において、非検出部5に隣接した位置であって、非検出部5から磁力線Mが発せられる方向(図8では左方向)に導通部材7(図8)が配置されている。導通部材7は、強磁性体で構成される第1の折り曲げ部材8、第1の折り曲げ部材8に取り付けられた磁性体であるボルト9(図7参照)、ボルト9に取り付けられ強磁性体で構成される第2の折り曲げ部材10(図8)により構成されている。ここで、図8ではボルト9は図示されておらず、回転軸11Eが図示されているが、ボルト9はスリーブ状の中空構造物である回転軸11Eの中空部を貫通して延在している。
図7において、導通部材7の第1の折り曲げ部材8は概略L字状の板材であり、固定ボルト13(図7)により回転部材11に固定される。そして第1の折り曲げ部材8は、回転部材11と平行に延在する付設部8Aと、非検出部5近傍で立ち上がる(折り曲がる)立ち上がり部8Bを備えている。
図7、図8の状態(パネル18を閉じて、給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態)では、第1の折り曲げ部材8の立ち上がり部8Bは非検出部5に隣接した位置(図7、図8で非検出部5近傍の左側の位置)に位置する。
導通部材7の第2の折り曲げ部材10も概略L字状の板材であり、ボルト9(及び回転部材11)を介して第1の折り曲げ部材8に接続される。第2の折り曲げ部材10は、回転部材11と平行に延在する付設部10Aと検出部6近傍で立ち上がる(折り曲がる)立ち上がり部10Bを備えている。
図7、図8の状態(パネル18を閉じて、給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態)では、第2の折り曲げ部材10の立ち上がり部10B(強磁性体製)は検出部6に隣接した位置(図7、図8では検出部6近傍の左側の位置)に位置している。
上述した様に、導通部材7の構成部材である第1の折り曲げ部材8、ボルト9、第2の折り曲げ部材10は、磁力的に接続された構成となっている。
次に、図7、図8に示す状態におけるスイッチ部4における磁力線(矢印M、図8)の流れを説明する。
図7、図8で示す状態では、非磁性体性の回転部材11の本体部の中間部11F(図8)が非検出部5と検出部6との間に位置しているため、非検出部5から発生した磁力線は中間部11Fで遮断され、対抗する位置の検出部6には到達しない。
図8における複数の矢印Mで示す様に、非検出部5から発せられた磁力線は左方向に進行して磁性体で構成された部材である第1の折り曲げ部材8の立ち上がり部8B、付設部8A、ボルト9、第2の折り曲げ部材10の付設部10A、立ち上がり部10Bを経由して伝播し、検出部6に到達する。
そのため、磁石の温度が上昇し、磁石から発せられる磁力線が低下(弱化)した場合であっても、或いは、スイッチ部4の周辺に磁性体で構成された部材が存在していても、パネル18が閉じ且つ給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態であれば、非検出部5で生じた磁力線Mが、非検出部5に隣接する導通部材7(第1の折り曲げ部材8、ボルト9、第2の折り曲げ部材10)を介して、確実に検出部6に伝達される。そのため、スイッチ部4(ノズルスイッチ)のオン、オフを確実に検出することが出来る。
換言すれば、非検出部5から発せられる磁力線Mが不安定であっても、導通部材7が非検出部5に隣接しているため、磁力線Mは導通部材7を経由して確実に検出部6に伝達される。これにより、給油装置100内の給油ポンプの駆動・停止を正確に行って、給油に必要な作業を実行することが出来る。
次に図9~図12を参照して、パネル18を給油装置100に取り付けて(パネル18を閉じて)、且つ、給油ノズル20をノズル掛け1に係止した状態を説明する。
図9、図10において、パネル18を給油装置100に取り付け且つ給油ノズル20をノズル掛け1に掛止すると、給油ノズル20のレバーガード22によりレバースイッチ15は押圧され(矢印A1:図2)、レバースイッチ15は軸部14を中心に反時計方向に回動し(矢印A2:図2)、ノズル掛け1の開口1A内に収まった位置で停止する。図9、図10の状態では、給油ノズル20の吐出管21はフード2内に挿入され、給油ノズル20のレバーガード22は受け部3に保持される。
図9、図10において、給油ノズル20をノズル掛け1に係止することにより、図5、図6の状態(パネル18を閉じ且つ給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態)に比較して、レバースイッチ15はさらに反時計方向に回転して、レバースイッチ15に接続されたスイッチ作動片16の第2の押圧片16Bが、スイッチ部4の回転部材11の第2の受圧片11Dを押圧する。その際に、スイッチ作動片16の第1の押圧片16Aは回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧せず、第1の押圧片16Aによる第1の受圧片11Cへの押圧は解除されている。
給油ノズル20がノズル掛け1に完全に係止された状態において、スイッチ作動片16の第2の押圧片16Bが回転部材11の第2の受圧片11Dを押圧するため、回転部材11は図11、図12に示す位置まで回動する。パネル18を閉じ且つ給油ノズル20をノズル掛け1から外した場合(図9、図10で示す場合)における回転部材11の位置(図11、図12で示す回転部材11の位置)を「第3の位置」と記載する。
図9、図10に示す場合(パネル18を閉じ且つ給油ノズル20をノズル掛け1から外した場合)におけるスイッチ部4の詳細が図11、図12に示されている。
図11、図12で示す第3の位置における回転部材11は非検出部5と前記検出部6との間に位置しており、非検出部5に隣接する箇所には第2の強磁性体部11Bが位置している。
そのため、例えば、寒冷地や厳冬期の気温が低い状態で永久磁石から発せられる磁力線が強くなっても、非検出部5から発する磁力線(矢印M:図12)は第2の強磁性体部11Bにより完全に遮断され、検出部6には到達しない。そのため、ノズルスイッチ4が「オフ」であることが確実に検出できる。
また、図11、図12の状態では導通部材7は非検出部5から離隔しているので、非検出部5から発した磁力線が導通部材7を経由して検出部6に到達することも無い。
回転部材11が、図11、図12に示す第3の位置を超えて、更に反時計方向に回動することを防止するため、図9で示す様に、回転部材11にはストッパ17が設けられている。図9において、回転部材11が第3の位置を超えて反時計方向に回動しようとした場合、ストッパ17がノズル掛け1側に固定される構成部材23(図9)に当接して、反時計方向の回動が阻止される。
上述した様に、スイッチ部4において、回転軸11E(ボルト9が内在する)に回動自在に軸支された回転部材11は、図示しない付勢手段の反発力により、図3、図4の状態(第1の位置)を維持している。
給油ノズル20がノズル掛け1に係止された状態(図9~図12)から、ノズル20をノズル掛け1から外すと(図5~図8)、給油ノズル20のレバーガード22によりノズル掛け1のレバースイッチ15は押圧されない状態となり、スイッチ作動片16の第2の押圧片16Bが回転部材11の第2の受圧片11Dを押圧する状態(図9~図12)から、スイッチ作動片16の第1の押圧片16Aが回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧する状態(図5~図8)に移行する。
そのため、スイッチ部4における回転部材11の回動位置は、図11、図12で示す第3の位置から、図7、図8で示す第2位置に移動する。
また、給油ノズル20がノズル掛け1から外され、且つ、パネル18が閉じられた状態(図5~図8)から、給油装置100からパネル18を取り外す(図2~図4)と、パネル18を取り外すことにより、図5、図6の状態(パネル18が閉じている状態)に比較してノズル掛け1はスイッチ部4から離隔する(図2の状態)。その際、スイッチ作動片16の第1の押圧片16Aが回転部材11の第1の受圧片11Cを押圧している状態(図5~図8)から、スイッチ作動片16が回転部材11の何れの受圧片も押圧しない状態(図2~図4)に移行する。
そして、スイッチ部4における回転部材11の回動位置は図7、図8の第2の位置から図3、図4の第1の位置に回動する。
図2~図4を参照して上述した通り、図示の実施形態では、パネル18を給油装置100から取り外した状態(パネル18を開いた状態)では、スイッチ部4の非検出部5から発した磁力線は回転部材11の強磁性体部11Aにより遮断され、検出部6に到達することはない。また、導通部材7の立ち上がり部8Bは非検出部5に隣接しておらず、離隔しているため、非検出部5から発した磁力線は導通部材7を経由せず、検出部6に到達しない。そのため、パネル18を給油装置100から取り外した状態(パネル18を開いた状態)では、ノズルスイッチ4が誤作動して給油動作が開始されることが確実に防止される。
そして図5~図8で説明した通り、パネル18を給油装置100に取り付けた状態(パネル18を閉じた状態)で給油ノズル20がノズル掛け1から外されれば、スイッチ部4の非検出部5から発した磁力線は導通部材7を経由して確実に検出部6に到達する。そのため、パネル18を給油装置100に取り付け、給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態であれば、ノズルスイッチ4は確実にその旨を検知するので、給油動作が可能な状態である旨の判断が確実に行われる。
さらに、図9~図12を参照して説明した通り、パネル18を給油装置100に取り付けた状態で且つ給油ノズル20がノズル掛け1に係止された状態であれば、スイッチ部4の非検出部5から発した磁力線は、既存の技術に比較して断面積が大きい強磁性体部11Bにより確実に遮断され、検出部6に到達することはない。そして、導通部材7の立ち上がり部8Bは非検出部5に隣接していないので、導通部材7を経由して検出部6に到達することも無い。そのため、パネル18を給油装置100に取り付け(パネル18を閉じ)、給油ノズル20をノズル掛け1に係止した状態において、ノズルスイッチ4が誤作動して給油動作が開始されることが確実に防止される。
図示の実施形態において、図11、図12に示す様に、回転部材11の強磁性体部11Bは、パネル18が取り付けられ且つ給油ノズル20がノズル掛け1に係止されている状態において非検出部5から検出部6への磁力線の伝達を遮断するスイッチ用機構部品である。そして、図3、図4に示す様に、給油装置100からパネル18が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)で非検出部5から検出部6への磁力線の伝達を遮断する回転部材11の強磁性体部11Aはメンテナンス用機構部品である。係るスイッチ用機構部品である強磁性体部11Bと、メンテナンス用機構部品である強磁性体部11Aは、回転部材11として一体化されている。
この様に、スイッチ用機構部品である強磁性体部11Bと、メンテナンス用機構部品である強磁性体部11Aを回転部材11として一体化することで、メンテナンス用機構部品の不良によりメンテナンス時のノズル外れ(給油可能な状態)と誤判断されることがなくなる。また、一体化することにより、部品点数の削減となり、組み立ても容易となる。
上述した様に、パネル18は給油装置100から取り外すことが出来るが、図13はパネル18を給油装置100から取り外した状態を示している。
パネル18の外面側にはノズル掛け1が設置されている。
パネル18を取り外した図13に示される様に、給油装置100のハウジング本体の側面にはフレーム19が取り付けられており、フレーム19の背面側(図13においてパネル18から離隔した側)にはスイッチ部4が配置される。
フレーム19におけるスイッチ部4の配置箇所は開口しており(開口部19Aを形成しており)、スイッチ部4とノズル掛け1は対応する位置に設けられている。
図14において、スイッチ部4はフレーム19のパネル18とは反対側(各種機械側)に設けられており、パネル18の外面側(矢印AP側)に配置されていないので、フレーム19の矢印AP側に突出してはいない。フレーム19においてパネル18の外面側(矢印AP側)に突出している部材は、(スイッチ部4が配置される)開口部19Aに形成されたフランジ19Bのみである。
例えばメンテナンスのためパネル18を取り外して作業をしている場合に、フレーム19のフランジ19Bのパネル18側(矢印AP側)に突出している吐出寸法は小さいので、作業員の頭部が吐出箇所に衝突するという危険が極めて小さい。
図示の実施形態によれば、検出部6とは異なる箇所であって、パネル18が給油装置100に取り付けられており(パネル18を閉じて)且つ給油ノズル20をノズル掛け1から外した状態で、非検出部5から発生する磁力線が到達する箇所に導通部材7が位置する様に移動可能に構成されている。そして、導通部材7は、強磁性体から構成された第1の折り曲げ部材8と、第1の折り曲げ部材8に取り付けられた磁性体のボルト9と、ボルト9に取り付けられて強磁性体で構成された第2の折り曲げ部材10を備えている。
パネル18が給油装置100に取り付けられている状態で、給油ノズル20がノズル掛け1から外れた場合、非検出部5から発せられた磁力線は第1の折り曲げ部材8に到達し、そして、第1の折り曲げ部材8、ボルト9、第2の折り曲げ部材10を経由して検出部6に伝達される。その際、磁石の温度上昇等の温度変化のみならず、ノズルスイッチ4周辺に磁性体で構成された部材が存在していても、非検出部5に隣接する導通部材7を介して、非検出部5で発生した磁力線が確実に検出部6に伝達され、ノズルスイッチ4のオン、オフを確実に検出することが出来る。その結果、給油ポンプの駆動・停止を正確に行って、給油に必要な作業を実行することが出来る。
また、図示の実施形態によれば、スイッチ部4の回転部材11を有し、回転部材11は、パネル18が給油装置100に取り付けられており且つ給油ノズル20がノズル掛け11に係止されている状態(図9、図10参照)では、非検出部5と検出部6との間に位置している。そして、回転部材11における第2の強磁性体部11Bは、非検出部5と検出部6の間に配置される。そのため、例えば、寒冷地において永久磁石から発せられる磁力線が強くなっても、非検出部5から発する磁力線が第2の強磁性体部11Bにより遮断され、検出部6に到達するのが防止される。その結果、ノズルスイッチ4が「オフ」であることを確実に検出できる。
また、給油装置100からパネル18が取り外されている状態(パネル18が開いている状態:図2参照)でも、スイッチ部4の回転部材11は非検出部5と検出部6との間に位置しており、回転部材11における第1の強磁性体部11Aが非検出部5と検出部6の間に位置している。そのため、前記給油ノズル20がノズル掛け11に係止されている場合と同様に、非検出部5から発する磁力線が第1の強磁性体部11Aにより遮断され、検出部6に到達するのが防止され、パネル18が開いている状態で給油が開始されてしまうことを確実に防止できる。
ここで、図示の実施形態においては、回転部材11における第1の強磁性体部11A、第2の強磁性体部11Bの強磁性体の断面積が従来技術(特許文献1)における強磁性体の断面積よりも大きく、例えば1.8倍以上となっているので、非検出部5から発する磁力線が第1の強磁性体部11A、第2の強磁性体部11Bにより遮断する効果がより確実に発揮できる。
それに加えて図示の実施形態によれば、給油ノズル20がノズル掛け1に係止されている状態で非検出部5から検出部6への磁力線を遮断する(図11、図12参照)スイッチ用機構部品として、回転部材11の第2の強磁性体部11Bが設けられている。また、給油装置100からパネル18が取り外されている状態(パネル18が開いている状態)で非検出部5から検出部6への磁力線を遮断する(図3、図4参照)メンテナンス用機構部品として、回転部材11の第1の強磁性体部11Aが設けられている。そして、第1の強磁性体部11Aと第2の強磁性体部11Bは、第1の回転部材11として一体化されている。メンテナンス用機構部品である第1の強磁性体部11Aと、スイッチ用機構部品である第2の強磁性体部11Bを一体化したため、パネル18を給油装置100から取り外した際(パネルを開いた際)に、給油可能な状態にあると誤判断されることが防止される。また、一体化することにより、部品点数の削減となり、組み立ても容易となる。
さらに、ノズルスイッチ4が、給油装置100のハウジング本体の側面に取り付けられるフレーム19の背面側(図13において、取り外したパネル18から離隔した側)に配置されているので、例えばメンテナンス時にパネル18を給油装置100から取り外した際に、フレーム19背面に配置されたノズルスイッチ4が作業者と接触する危険性が少なくなる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1・・・ノズル掛け
2・・・フード部
3・・・受け部
4・・・スイッチ部(ノズルスイッチ)
5・・・非検出部
6・・・検出部
7・・・導通部材
8・・・第1の折り曲げ部材
9・・・ボルト
10・・・第2の折り曲げ部材
11・・・回転部材
11A・・・第1の強磁性体部
11B・・・第2の強磁性体部
11C・・・第1の受圧片
11D・・・第2の受圧片
11E・・・回転軸
15・・・レバースイッチ
16・・・スイッチ作動片
16A・・・第1の押圧片
16B・・・第2の押圧片
17・・・ストッパ
18・・・パネル
19・・・フレーム
20・・・給油ノズル
21・・・吐出管
22・・・レバーガード
100・・・給油装置

Claims (5)

  1. 給油ノズルの吐出管が保持されるフード部と、
    前記給油ノズルのレバーガードを保持する受け部を有し、
    前記レバーガードに当接するレバースイッチはスイッチ作動片を有し、当該スイッチ作動片は給油ノズルの掛け外しに連動して前記レバースイッチにより押圧され、前記スイッチ作動片が押圧されることにより作動するスイッチ部を有し、
    当該スイッチ部は磁力線を発する非検出部と、該非検出部から発した磁力線を検出する検出部とを有しており、前記非検出部と前記検出部は間隔を有して対向する位置に配設されている給油装置のノズル掛けにおいて、
    給油ノズルがノズル掛けより外されると前記検出部とは別に位置する導通部材により前記スイッチ部が作動することを特徴とする給油装置のノズル掛け。
  2. 前記導通部材は、非検出部に隣接した位置に移動可能であり且つ強磁性体から構成された第1の折り曲げ部材と、第1の折り曲げ部材に取り付けられたボルトと、当該ボルトに取り付けられて強磁性体で構成されており且つ検出部に隣接する位置に移動可能である第2の折り曲げ部材を備えており、
    給油ノズルがノズル掛けから外れた場合には、前記非検出部から発せられた磁力線は前記第1の折り曲げ部材、前記ボルト、前記第2の折り曲げ部材を経由して検出部に伝達される請求項1の給油装置のノズル掛け。
  3. 回転部材を有し、当該回転部材は、給油ノズルがノズル掛けに係止されている状態及び/又は給油装置からパネルが取り外されている状態では前記非検出部と前記検出部との間に位置しており、回転部材の非検出部に隣接する箇所に強磁性体が配置されている請求項1、2の何れかの給油装置のノズル掛け。
  4. 給油ノズルがノズル掛けに係止されている状態で前記非検出部から前記検出部への磁力線を遮断する部材と、給油装置からパネルが取り外されている状態で前記非検出部から前記検出部への磁力線を遮断する部材が回転部材として一体化されており、ノズルスイッチが給油装置のハウジング本体のフレーム背面に配置されている請求項1~3の何れか1項の給油装置のノズル掛け。
  5. 回転部材はスイッチ作動片がレバースイッチに押圧されることにより、
    給油装置からパネルが取り外されている(パネルが開いている状態)ときにおける押圧されない第1の位置と、
    第1の位置の状態から、給油装置にパネルが取り付けられ且つ給油ノズルがノズル掛けから外された際に、スイッチ作動片の先端の第1の押圧片が回転部材の第1の受圧片を押圧する第2の位置と、
    第2の位置の状態から、給油ノズルをノズル掛けに係止した際に、スイッチ作動片の第2の押圧片が回転部材の第2の受圧片を押圧する第3の位置に回転部材が回動し、
    回転部材を前記第3の位置で止めるためのストッパが設けられている請求項3、4の何れかの給油装置のノズル掛け。
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