JP2014080238A - 給油装置のノズル掛け - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給油ノズル(31)の吐出管(32)が保持されるノズル掛け本体(2)と、給油ノズル(31)のレバーガード(33)を保持する受け部(3)と、スイッチ作動レバー(7)を有し且つ当該スイッチ作動レバー(7)が前記レバーガード(33)により押圧されると作動するノズルスイッチ(18)を有する。
【選択図】図4
Description
上述した様に、給油装置のノズル掛けには、給油ノズルが掛け外しされていることを検出するノズルスイッチが設けられており、当該ノズルスイッチは給油ノズルの掛け外しに連動して作動(オン・オフ)して、オン・オフ信号を発生する。
給油装置の制御装置は、ノズルスイッチのオン・オフ信号により、給油ポンプの起動、停止等の制御を行なっている。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、給油後にノズル掛けに戻された給油ノズルに付着した油が垂れ落ちて、給油ノズルや給油作業を行った者(給油所の作業員、セルフタイプの給油所では顧客)の手や衣服に付着する恐れがある。
また、ノズルスイッチを給油装置のハウジング側に設け、ノズル掛けに設けられたスイッチ作動レバーの動作をリンク機構を介してノズルスイッチに伝達しているので、ノズル掛けの(ハウジングへの)取付位置について高い精度が要求され、取付位置の精度悪いと、ノズルスイッチが正常にオン・オフしない場合があり、給油装置による給油作業に支障を来たす可能性がある。
そして、前記スイッチ作動レバー(7)に設けられた被検出片(14)は板バネで、前記ノズルスイッチ(18)に設けられた検出片(18a)はアクチュエータで、板バネ(14)がアクチュエータ(18a)に当接するのが好ましい。
そして、受け部(3)の金属としては、例えばアルミニューム、アルミ合金、亜鉛合金、マグネシウム合金が好ましい。
そのため、給油ノズル(31)や給油作業を行った者(給油所の作業員、セルフタイプの給油所では顧客)の手や衣服に油が付着する恐れがなくなり、常に快適な給油作業を行うことが出来る。
これに対して、本発明では、ノズルスイッチ(18、44)をノズル掛け(1、41)に設けられており、ノズルスイッチ(18、44)とノズル掛け(1、41)を一体的に構成することが可能である。そのため、スイッチ作動レバー(7)とノズルスイッチ(18、44)の位置関係が常に一定であり、組立時にスイッチ作動レバー(7)とノズルスイッチ(18、44)の相対位置を調整する必要がないので、取り付け作業が容易となる。
また本発明において、給油ノズルの掛け外しに連動して回動する前記スイッチ作動レバー(7)が被検出片(42:例えば磁石)を備えており、前記ノズルスイッチ(44)は被検出片(42)の近接、離隔を検知して作動する非接触タイプ(例えば、磁気センサ型)で構成していれば、ノズル掛け(41)の組み付け時に多少のずれがあっても非接触タイプのノズルスイッチ(44)は確実に作動し、ノズル掛けの組み立てがより容易になる。
上述した様に本発明を構成すれば、ノズル掛け(1、41)の給油装置ハウジングに対する取り付けの精度が低くても、ノズルスイッチ(44)は確実に作動し、給油装置による給油作業が確実に行われる。
それに対して、本発明の給油装置のノズル掛け(1、41)において、ノズル掛け本体(2)の開口(8)の内側(ノズル掛けを収容する位置の裏側)の上方に、前記スイッチ作動レバー(7)を軸支すれば、スイッチ作動レバー(7)の軸支されている部分に雪がかかることが無く、寒冷地においてもスイッチ作動レバー(7)は確実に回動し、ノズルスイッチ(18、44)は給油ノズル(31)がノズル掛け(1、41)から外されたことを正確に検知することが出来る。
本発明において、前記受け部(3)にはレバーガード(33)を係止する爪片(20)を設け、当該爪片(20)を構成すれば、給油ノズル(31)をノズル掛け(1、41)から引っ張ると爪片(20)が回動して、爪片(20)とレバーガード(33)との係合状態が解除される。従って、給油ノズル(31)をノズル掛け(1、41)から容易に外すことが出来る。
最初に図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
第1実施形態では、スイッチ作動レバー7に設けられた被検出片は板バネ14であり、ノズルスイッチ18に設けられた検出片はアクチュエータ18aであり、板バネ14がアクチュエータ18aに当接している。
ノズル掛け本体2の上方にはフード4が形成され、図4で示すように、フード4には給油ノズルの吐出管32が保持される。再び図1において、ノズル掛け本体2の下方には穴5と溝6が形成され、穴5と溝6には受け部3が組み込まれる。ノズル掛け本体2の上下方向中間の領域には開口8が形成されており、開口8にはスイッチ作動レバー7が組み込まれている。
ノズル掛け本体2の表面が滑らかな曲面に成形されているので、給油ノズルの吐出管32(図4参照)から油が垂れ出たとしても、当該油はノズル掛け本体2の表面に溜まることが無く、そのためノズル掛け本体2の汚れが少なくなり、作業環境を極力良好に保つことができる。
ピン10にはバネ11が設けられており、バネ11は、スイッチ作動レバー7を開口8から突出させる様に(図3では、ピン10を中心として時計方向に回動する様に)付勢している。
このように、スイッチ作動レバー7を軸支する機構(凸片9、ピン10、バネ11等)は開口8の内側にあり、ノズル掛け本体2の給油装置側(図3では右側)に設けられているので、当該軸支する機構はノズル掛け本体2により風雪から護られている。そのため、当該軸支する機構に雪が溜まり、それが凍結してスイッチ作動レバー7の回動を妨げることが防止される。
そしてスイッチ作動レバー7の裏面には、U字状の板バネ14(被検出片)がビス15で取り付けられている。
ノズルスイッチ18のアクチュエータ18a(検出片)と板バネ14は、ノズル掛け1に給油ノズル31が係止された際に(図4参照)、アクチュエータ18aが板バネ14と当接して「オン」の状態となるように位置している。そして、図1〜図3で示すように、ノズル掛け1に給油ノズル31が係止されていない場合には、アクチュエータ18aと板バネ14は当接せず、「オフ」の状態となるように位置している。
また、板バネ14を介してノズルスイッチ18をオン・オフする(作動する)様に構成されているので、少々の誤差ならば板バネ14が吸収し、ノズル掛けの組み立てが容易となる。
図1において、受け部3の裏面(図1では下側)には、山型の爪片20がピン21により回動可能に軸支される。そして爪片20は、バネ22により、受け部3の表面(図1では上方)に突出する様に付勢されている。
受け部3には、棒片23と凸片24が設けられている。棒片23はノズル掛け本体2の穴5に挿入され、凸片24は溝6に嵌入する。
図2で示す状態のノズル掛け本体2及び受け部3は、給油装置のハウジング25の所定位置に配置される。そして図3で示す様に、ノズル掛け本体2と受け部3は、それぞれがボルト26でハウジング25に固定されている。
ノズルスイッチ18の信号線18bは、制御装置39(図6参照:図3では図示せず)へ接続する。
従って、給油ノズル31をノズル掛け1へ係止する際に受け部3に作用する衝撃は、ノズル掛け1を介することなく、直接、ハウジング25に伝達される。換言すれば、給油ノズル31の係止の際に受け部3に作用する衝撃は、ハウジング25へ分散されることになり、ノズル掛け1の損傷が少なくなり、ノズル掛け1の耐久性が向上する。
図4に示すように給油ノズル31をノズル掛け1に掛けた状態では、給油ノズル31の吐出管32はフード4内に挿入され、レバーガード33は受け部3に保持される。
そして図4における状態、すなわち、給油ノズル31をノズル掛け1に掛けた状態では、受け部3の爪片20はバネ22により付勢されて、図4における上方へ突出するので、爪片20はレバーガード33の係止穴33aに嵌入する。
これにより、給油ノズル31はノズル掛け1に保持される。
給油ノズル31はノズル掛け1に保持された状態において、スイッチ作動レバー7はレバーガード33に押圧され、バネ11の反撥力に抵抗する側(図4では反時計方向)に回動し、板バネ14はノズルスイッチ18のアクチュエータ18aを押圧して、ノズルスイッチ18は「オフ」の状態になる。
すなわち、爪片20が回動することにより、給油ノズル31を手前側(図4では左側)に引くだけで、給油ノズル31を容易にノズル掛け1から外すことができる。
給油ノズル31をノズル掛け1から外すことにより、スイッチ作動レバー7はバネ11により(図4における時計方向へ)回動する。スイッチ作動レバー7の回動により、板バネ14がノズルスイッチ18のアクチュエータ18aから離隔して、アクチュエータ18aを押圧している状態も解除されル。その結果、ノズルスイッチ18は「オン」の状態になる。
図6において、給油装置35のハウジング25内には、給油ポンプ36及び流量計37が設けられ、給油ノズル31に接続された給油ホース38は流量計37に接続している。
ノズル掛け1は、ハウジング25に取り付けられ、ノズルスイッチ18の信号線18bが制御装置39に接続されている。
給油が終了し、給油ノズル31をノズル掛け1に掛けると、ノズルスイッチ18がオフ信号を発信して、給油ポンプ36が停止する。
なお、図7〜図9の第2実施形態の説明に際しては、第1実施形態と同様な部材には同様な符号を付して、説明を簡略化或いは省略する。
第2実施形態では、スイッチ作動レバー7の被検出片は磁石42であり、ノズルスイッチ44は非接触型のスイッチ、例えば、磁石42との距離の変動(磁石42への接近或いは離隔)により作動するタイプのスイッチで構成されている。
図7において、スイッチ作動レバー7の裏面側(給油装置側:図1では左側)には磁石42(被検出片)がビス43により固定されている。
上述した様に、非接触式のノズルスイッチ44は磁束密度の変化により作動するタイプの磁束センサ型スイッチであり、非検出片である磁石42が近接したときに「オフ」の状態となり、磁石42が離隔したときに「オン」の状態になる。
そして、スイッチ作動レバー7とノズルスイッチ44の相対位置関係を高精度で組み立てる必要がなくなるため、ノズル掛け41の組立作業が容易になる。
図9に示すように給油ノズル31をノズル掛け41に掛けた状態では、給油ノズル31の吐出管32はフード4内に挿入され、レバーガード33は受け部3に保持され、受け部3の爪片20はバネ22により(図9の上方へ)突出し、爪片20がレバーガード33の係止穴33aに嵌入する。その結果、給油ノズル31はノズル掛け41に保持されている。
給油ノズル31はノズル掛け41に保持されている状態では、スイッチ作動レバー7はレバーガード33に押圧されるので、バネ11に抗して図9の反時計方向へ回動する。そのため、磁石42はノズルスイッチ44に近接する様に移動する。磁石42がノズルスイッチ44に近接すると、磁束密度が増加した旨をノズルスイッチ44が検知して、ノズルスイッチ44は「オフ」の状態になる。
その結果、ノズルスイッチ44は磁束密度が減少した旨を検知して、「オン」の状態になる。
図7〜図9の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図6の第1実施形態と同様である。
そのため、給油ノズル31に油が付着せず、給油所の作業員やセルフタイプの給油所における顧客の手や衣服に油が付着することもない。
ここで、図1〜図6の第1実施形態では、組み付け時における多少の誤差は、ノズルスイッチ18の板バネ14で吸収される。
また、図7〜図9の第2実施形態では、磁石42の近接、離隔による磁束密度の変化をノズルスイッチ44が検知することが出来れば、スイッチ作動レバー7とノズルスイッチ44の相対位置関係の精度が低くても、ノズルスイッチ44は確実に作動し、給油装置による給油作業が確実に行われる。
2・・・ノズル掛け本体
3・・・受け部
4・・・フード
5・・・穴
6・・・溝
7・・・スイッチ作動レバー
8・・・開口
9・・・凸部
10、21・・・ピン
11、22・・・バネ
12・・・ワッシャー
13・・・化粧カバー
14・・・被検出片(板バネ)
15、17、19、26・・・ビス
16・・・ブラケット
18・・・ノズルスイッチ
18a・・・検出片(アクチュエータ)
18b・・・信号線
20・・・爪片
23・・・棒片
24・・・凸片
25・・・ハウジング
31・・・給油ノズル
32・・・吐出管
33・・・レバーガード
33a・・・係止穴
33P・・・レバーガードのピン
35・・・給油装置
36・・・給油ポンプ
37・・・流量計
38・・・給油ホース
39・・・制御装置
40・・・表示器
41・・・ノズル掛け
42・・・被検出片(磁石)
43・・・ビス
44・・・ノズルスイッチ
44b・・・信号線
Claims (6)
- 給油ノズルの吐出管が保持されるノズル掛け本体と、給油ノズルのレバーガードを保持する受け部と、スイッチ作動レバーを有し且つ当該スイッチ作動レバーが前記レバーガードにより押圧されると作動するノズルスイッチを有することを特徴とする給油装置のノズル掛け。
- 前記スイッチ作動レバーは給油ノズルの掛け外しに連動して回動し且つ被検出片を備えており、前記ノズルスイッチは被検出片に当接する検出片を有している請求項1の給油装置のノズル掛け。
- 前記スイッチ作動レバーに設けられた被検出片は板バネで、前記ノズルスイッチに設けられた検出片はアクチュエータで、板バネがアクチュエータに当接する請求項2の給油装置のノズル掛け。
- 前記スイッチ作動レバーは被検出片を備えており、前記ノズルスイッチは被検出片との距離の変動により作動する請求項1の給油装置のノズル掛け。
- 前記ノズル掛け本体には開口が形成され、当該開口の内側の上方に前記スイッチ作動レバーが軸支され、スイッチ作動レバーは開口から突出付勢されている請求項1〜4の何れか1項の給油装置のノズル掛け。
- 前記受け部にはレバーガードを係止する爪片が設けられ、当該爪片は回動自在である請求項1〜5の何れか1項の給油装置のノズル掛け。
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