JP2022034080A - 組成物、塗料、塗膜およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高固形分かつ低粘度の状態を維持できる組成物の提供。【解決手段】含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有する単位を含み、組成物における固形分の含有割合が65~90質量%であり、含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.010~0.10質量部含むことを特徴とする組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、組成物、塗料、塗膜およびその製造方法に関する。
環境保護の点から、揮発性有機化合物(VOC)の含有量の低い塗料が求められている。この要求に対して、VOC含有量を下げた高固形分の塗料が開発されている。一般的に、含フッ素重合体およびVOCを含むフッ素系塗料を高固形分にする場合、粘度が上昇しやすく、塗布が困難となりやすい。特許文献1には、含フッ素重合体およびVOCを含む高固形分の組成物であって、かつ粘度が低く塗布が容易である組成物が開示されている。
本発明者らは、特許文献1に記載の組成物を検討した結果、高固形分かつ低粘度の状態を維持することが難しいことを知見した。つまり、特許文献1に記載の組成物は、経時的に増粘しやすく、増粘した組成物を再び塗布可能な粘度に戻すには再度VOCを添加する必要があり、結果としてVOC含有量が大きくなる場合があった。
そこで、本発明は、高固形分かつ低粘度の状態を維持できる組成物の提供を課題とする。また、本発明は、上記組成物を含む塗料、塗膜およびその製造方法の提供も課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の構成により課題を解決できるのを見出した。
[1] 含フッ素重合体、有機溶剤および水を含む組成物であって、
上記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有する単位を含み、上記組成物における含フッ素重合体の含有割合が65~90質量%であり、上記含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.010~0.10質量部含むことを特徴とする組成物。
[2] 上記組成物における水の含有割合が100~1,000質量ppmである[1]に記載の組成物。
[3] 上記組成物における有機溶剤の含有割合が9~34質量%である[1]または[2]に記載の組成物。
[4] 上記含フッ素重合体の数平均分子量が2,000~30,000である[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5] 25℃における粘度が200~3,000mPa・sである[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6] 上記ヒドロキシ基を有する単位は、ヒドロキシ基を有するビニルエーテルまたはヒドロキシ基を有するアリルエーテルに基づく単位である[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7] 上記フルオロオレフィンが、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2およびCF3CH=CH2からなる群から選択される少なくとも一種である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8] 上記フルオロオレフィンがCF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方と、CF3CH=CH2とを含み、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの合計質量に対する上記CF3CH=CH2のモル比が1.0~5.0である[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9] [1]~[8]のいずれかに記載の組成物を脱水し、硬化剤を混合して塗料を得る、塗料の製造方法。
[10] 上記脱水を、上記組成物の蒸留または上記組成物に脱水剤を添加することによって行う、[9]に記載の塗料の製造方法。
[11] 含フッ素重合体、有機溶剤、水および硬化剤を含む塗料であって、上記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有するビニルエーテルに基づく単位を含み、上記塗料における固形分の含有割合が65~90質量%であり、上記含フッ素重合体の100質量部に対して上記水を0.001~0.10質量部含む塗料。
[12] [11]に記載の塗料を塗布して形成される、膜厚が1~1,000μmである塗膜。
[13] [11]に記載の塗料を塗布し、10℃以下で硬化させて塗膜を形成する、塗膜の製造方法。
上記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有する単位を含み、上記組成物における含フッ素重合体の含有割合が65~90質量%であり、上記含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.010~0.10質量部含むことを特徴とする組成物。
[2] 上記組成物における水の含有割合が100~1,000質量ppmである[1]に記載の組成物。
[3] 上記組成物における有機溶剤の含有割合が9~34質量%である[1]または[2]に記載の組成物。
[4] 上記含フッ素重合体の数平均分子量が2,000~30,000である[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5] 25℃における粘度が200~3,000mPa・sである[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6] 上記ヒドロキシ基を有する単位は、ヒドロキシ基を有するビニルエーテルまたはヒドロキシ基を有するアリルエーテルに基づく単位である[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7] 上記フルオロオレフィンが、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2およびCF3CH=CH2からなる群から選択される少なくとも一種である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8] 上記フルオロオレフィンがCF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方と、CF3CH=CH2とを含み、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの合計質量に対する上記CF3CH=CH2のモル比が1.0~5.0である[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9] [1]~[8]のいずれかに記載の組成物を脱水し、硬化剤を混合して塗料を得る、塗料の製造方法。
[10] 上記脱水を、上記組成物の蒸留または上記組成物に脱水剤を添加することによって行う、[9]に記載の塗料の製造方法。
[11] 含フッ素重合体、有機溶剤、水および硬化剤を含む塗料であって、上記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有するビニルエーテルに基づく単位を含み、上記塗料における固形分の含有割合が65~90質量%であり、上記含フッ素重合体の100質量部に対して上記水を0.001~0.10質量部含む塗料。
[12] [11]に記載の塗料を塗布して形成される、膜厚が1~1,000μmである塗膜。
[13] [11]に記載の塗料を塗布し、10℃以下で硬化させて塗膜を形成する、塗膜の製造方法。
本発明によれば、高固形分かつ低粘度の状態を維持できる組成物、塗料、塗膜およびその製造方法を提供できる。
本発明における用語の意味は以下の通りである。
「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」および「メタクリレート」の総称であり、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および「メタクリル」の総称である。
「単位」とは、単量体が重合して直接形成された、上記単量体1分子に基づく原子団と、上記原子団の一部を化学変換して得られる原子団との総称である。なお、重合体が含む全単位に対する、それぞれの単位の含有量(モル%)は、重合体を核磁気共鳴スペクトル(NMR)法により分析して求められる。
「酸価」と「水酸基価」は、それぞれ、JIS K 0070-3(1992)の方法に準じて測定される値である。
「ガラス転移温度」は、示差走査熱量測定(DSC)法で測定される、重合体の中間点ガラス転移温度である。「ガラス転移温度」は「Tg」ともいう。
「最低造膜温度」は、含フッ素重合体を乾燥させたとき、亀裂のない均一な塗膜が形成される最低温度であり、造膜温度測定装置IMC-1535型(株式会社井元製作所製品名)を用いて測定される値である。「最低造膜温度」は、「MFT」ともいう。
「数平均分子量」および「重量平均分子量」は、ポリスチレンを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定される値である。「数平均分子量」は「Mn」ともいう。
組成物または塗料が含む水分量は、水分測定装置を用いて測定される値である。
「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」および「メタクリレート」の総称であり、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および「メタクリル」の総称である。
「単位」とは、単量体が重合して直接形成された、上記単量体1分子に基づく原子団と、上記原子団の一部を化学変換して得られる原子団との総称である。なお、重合体が含む全単位に対する、それぞれの単位の含有量(モル%)は、重合体を核磁気共鳴スペクトル(NMR)法により分析して求められる。
「酸価」と「水酸基価」は、それぞれ、JIS K 0070-3(1992)の方法に準じて測定される値である。
「ガラス転移温度」は、示差走査熱量測定(DSC)法で測定される、重合体の中間点ガラス転移温度である。「ガラス転移温度」は「Tg」ともいう。
「最低造膜温度」は、含フッ素重合体を乾燥させたとき、亀裂のない均一な塗膜が形成される最低温度であり、造膜温度測定装置IMC-1535型(株式会社井元製作所製品名)を用いて測定される値である。「最低造膜温度」は、「MFT」ともいう。
「数平均分子量」および「重量平均分子量」は、ポリスチレンを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定される値である。「数平均分子量」は「Mn」ともいう。
組成物または塗料が含む水分量は、水分測定装置を用いて測定される値である。
塗膜の膜厚は、渦電流式膜厚計(商品名「EDY-5000」、サンコウ電子社製品名)を用いて測定される値である。塗膜が複数種の塗膜が積層されている積層構造を有する場合、各層の厚みは、エネルギー分散型X線分析装置を備えた走査型電子顕微鏡によって塗膜の断面を観察して得られる各層の厚みの比と、塗膜全体の膜厚とから算出される値である。
固形分とは、組成物または塗料が溶媒を含む場合に、溶媒を除去して残存する成分である。なお、組成物または塗料の固形分を構成する成分に関して、その性状が液体状であっても、固形分とみなす。固形分の質量は、組成物または塗料を130℃で20分加熱した後に残存する質量として求められる。なお、本明細書において、高固形分とは、溶媒と固形分との合計において、固形分の割合が高いことを意味する。具体的には、固形分の含有割合が、組成物または塗料の全質量に対して65質量%以上である場合に、組成物または塗料が高固形分であるとみなす。
固形分とは、組成物または塗料が溶媒を含む場合に、溶媒を除去して残存する成分である。なお、組成物または塗料の固形分を構成する成分に関して、その性状が液体状であっても、固形分とみなす。固形分の質量は、組成物または塗料を130℃で20分加熱した後に残存する質量として求められる。なお、本明細書において、高固形分とは、溶媒と固形分との合計において、固形分の割合が高いことを意味する。具体的には、固形分の含有割合が、組成物または塗料の全質量に対して65質量%以上である場合に、組成物または塗料が高固形分であるとみなす。
本発明の組成物(以下、「本組成物」ともいう。)は、高固形分かつ低粘度の状態を維持できる。この理由は、必ずしも明らかではないが、以下のように推測される。
ヒドロキシ基を有する含フッ素重合体は、ヒドロキシ基間の相互作用により経時的に凝集しやすく、増粘しやすいと考えられる。ここで、本組成物においては、含フッ素重合体に対し好適な量の水が存在するため、含フッ素重合体におけるヒドロキシ基間の相互作用を緩和でき、含フッ素重合体の溶解性を保持できると考えられる。
ヒドロキシ基を有する含フッ素重合体は、ヒドロキシ基間の相互作用により経時的に凝集しやすく、増粘しやすいと考えられる。ここで、本組成物においては、含フッ素重合体に対し好適な量の水が存在するため、含フッ素重合体におけるヒドロキシ基間の相互作用を緩和でき、含フッ素重合体の溶解性を保持できると考えられる。
本組成物は、フルオロオレフィンに基づく単位(以下、「単位F」ともいう。)およびヒドロキシ基を有する単位(以下、「単位C」ともいう。)を含む含フッ素重合体(以下、単に「含フッ素重合体」ともいう。)、有機溶剤および水を含む。
本組成物は、VOC含有量を低減し、かつ低粘度を達成する点から、本組成物における固形分の含有割合(本組成物全質量に対する固形分の含有割合)が、65~90質量%であり、70~85質量%であることが特に好ましい。
本組成物は、固形分における含フッ素重合体の含有割合(固形分全質量に対する含フッ素重合体の含有割合)が、90~100質量%であることが好ましく、95~100質量%であることが特に好ましい。
本組成物は、固形分における含フッ素重合体の含有割合(固形分全質量に対する含フッ素重合体の含有割合)が、90~100質量%であることが好ましく、95~100質量%であることが特に好ましい。
本組成物は、本組成物を含む塗料の塗布が容易である点から、25℃にて50rpmで撹拌して測定される粘度が、300~3,000mPa・sであることが好ましく、400~2,500mPa・sであることが特に好ましい。
また、本組成物は特に、本組成物における固形分の割合が70~85質量%である場合の、25℃にて50rpmで撹拌して測定される粘度が、1,000~2,500mPa・sであることがより好ましく、1,300~2,300mPa・sであることが特に好ましい。
また、本組成物は特に、本組成物における固形分の割合が70~85質量%である場合の、25℃にて50rpmで撹拌して測定される粘度が、1,000~2,500mPa・sであることがより好ましく、1,300~2,300mPa・sであることが特に好ましい。
本組成物は、本組成物の全質量に対して、含フッ素重合体、有機溶剤および水を、この順にそれぞれ、65~90質量%、4~34質量%、および100~1,000質量ppm含むことが好ましく、70~85質量%、14~29質量%、および200~800質量ppm含むことが特に好ましい。
本組成物は、本組成物の増粘を抑制する点から、含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.01~0.10質量部含み、0.02~0.08質量部含むことが好ましく、0.03~0.06質量部含むことが特に好ましい。
本組成物における水の含有割合は、本組成物の増粘を抑制する点から、100~1,000質量ppmであり、150~800質量ppmが好ましく、250~500質量ppmが特に好ましい。なお、ppmとは、parts per millionの略であり、100万分の1を意味する。
本組成物において、水は、有機溶剤中に溶解していてもよく、分散していてもよい。なお、本組成物において、水と有機溶剤とを総称して溶媒という。
本組成物における水の含有割合は、本組成物の増粘を抑制する点から、100~1,000質量ppmであり、150~800質量ppmが好ましく、250~500質量ppmが特に好ましい。なお、ppmとは、parts per millionの略であり、100万分の1を意味する。
本組成物において、水は、有機溶剤中に溶解していてもよく、分散していてもよい。なお、本組成物において、水と有機溶剤とを総称して溶媒という。
本発明における含フッ素重合体は、有機溶剤に溶解している。
フルオロオレフィンは、水素原子の1個以上がフッ素原子で置換されたオレフィンである。フルオロオレフィンは、フッ素原子で置換されていない水素原子の1個以上が塩素原子で置換されていてもよい。
フルオロオレフィンの具体例としては、CF2=CF2、CF2=CFCl、CF2=CHF、CH2=CF2、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CH2、CF3CH=CHCl、CF3CCl=CH2、CF3CCl=CHF、CF3CCl=CF2、CF3CF=CHCl、CF3CH=CFClが挙げられる。
フルオロオレフィンは、水素原子の1個以上がフッ素原子で置換されたオレフィンである。フルオロオレフィンは、フッ素原子で置換されていない水素原子の1個以上が塩素原子で置換されていてもよい。
フルオロオレフィンの具体例としては、CF2=CF2、CF2=CFCl、CF2=CHF、CH2=CF2、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CH2、CF3CH=CHCl、CF3CCl=CH2、CF3CCl=CHF、CF3CCl=CF2、CF3CF=CHCl、CF3CH=CFClが挙げられる。
単位Fは、本組成物が高固形分でも低粘度を維持できる点から、炭素数2以上のフルオロオレフィンに基づく単位を含むことが好ましく、炭素数3以上のフルオロオレフィンに基づく単位からなることが特に好ましい。炭素数3以上のフルオロオレフィンとしては、低粘度の組成物が得られる点から、側鎖に-CF3基を有するフルオロオレフィンが好ましい。フルオロオレフィンの炭素素は、5以下が好ましく、4以下がより好ましい。
炭素数3以上のフルオロオレフィンとしては、含フッ素重合体の重合性の点から、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2およびCF3CH=CH2からなる群から選択される少なくとも一種が好ましく、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2およびCF3CH=CH2からなる群から選択される少なくとも一種がより好ましい。
単位Fは、低粘度の組成物が得られる点から、フルオロオレフィンの2種以上に基づく単位であることが好ましく、フルオロオレフィンの2種からなる単位であることが特に好ましい。
単位Fは、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方と、CF3CH=CH2とからなる単位を含むことが好ましい。この場合、単位Fにおける、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方に基づく単位の合計モル数に対するCF3CH=CH2のモル比は、1~5であることが好ましい。単位Fが上記構成であれば、低粘度の組成物が得られるとともに、本組成物が高固形分であっても低粘度を維持できる。
単位Fは、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方と、CF3CH=CH2とからなる単位を含むことが好ましい。この場合、単位Fにおける、CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方に基づく単位の合計モル数に対するCF3CH=CH2のモル比は、1~5であることが好ましい。単位Fが上記構成であれば、低粘度の組成物が得られるとともに、本組成物が高固形分であっても低粘度を維持できる。
単位Fは、塩素原子を有するフルオロオレフィンに基づく単位を、単位Fの全モル数に対して0モル%超10モル%未満含むことが好ましく、0モル%超1モル%未満含むことが特に好ましい。塩素原子を有するフルオロオレフィンとしては、炭素数3以上のフルオロオレフィンが好ましく、炭素数3~5のフルオロオレフィンが特に好ましい。
塩素原子を有するフルオロオレフィンとしては、CF2=CFCl、CF3CH=CHCl、CF3CCl=CH2、CF3CCl=CHF、CF3CCl=CF2、CF3CF=CHCl、CF3CH=CFClから選択される少なくとも1種が好ましく、CF3CH=CHClまたはCF3CCl=CH2が特に好ましい。
含フッ素重合体が塩素原子を有するフルオロオレフィンを含むと、本組成物を用いて塗料を製造する場合に、塗料と混合されうる添加剤との分散性(以下、単に「本組成物の分散性」ともいう。)が向上する。
塩素原子を有するフルオロオレフィンとしては、CF2=CFCl、CF3CH=CHCl、CF3CCl=CH2、CF3CCl=CHF、CF3CCl=CF2、CF3CF=CHCl、CF3CH=CFClから選択される少なくとも1種が好ましく、CF3CH=CHClまたはCF3CCl=CH2が特に好ましい。
含フッ素重合体が塩素原子を有するフルオロオレフィンを含むと、本組成物を用いて塗料を製造する場合に、塗料と混合されうる添加剤との分散性(以下、単に「本組成物の分散性」ともいう。)が向上する。
単位Fの含有割合は、含フッ素重合体の耐候性の点から、含フッ素重合体が含む全単位に対して、30~70モル%が好ましく、40~65モル%がより好ましく、50~60モル%が特に好ましい。
単位Cは、ヒドロキシ基を有する単量体(以下、「単量体C」ともいう。)に基づく単位であることが好ましい。単位Cは、単位Fとの重合性の点からは、フッ素原子を有さないことが好ましい。
単量体Cとしては、ヒドロキシ基を有する、ビニルエーテル、ビニルエステル、アリルエーテル、アリルエステル、(メタ)アクリル酸エステル、アリルアルコール等が挙げられる。単量体Cとしては、ヒドロキシビニルエーテルまたはヒドロキシアリルエーテルを用いる場合、特にヒドロキシビニルエーテルを用いる場合に、本発明の効果が顕著である。
ヒドロキシビニルエーテルは、他の成分との反応により、水を放出して式-O-CR2-O-で表されるアセタール構造を有する成分(以下、「アセタール成分」ともいう。)を生成する場合がある。ただし、複数のRはそれぞれ独立に水素原子または1価の有機基であり、複数のRのうち少なくとも一方は1価の有機基である。
すなわち、重合前のヒドロキシビニルエーテルがアセタール化すると、重合時に重合されずアセタール成分として組成物中に残存する場合がある。また、未反応単量体として本組成物に残存しているヒドロキシビニルエーテルにより、水とともにアセタール成分が生成される場合もある。このアセタール成分の量によっては、アセタール成分自体の劣化等により、本組成物の経時的な増粘が引き起こされやすくなるとも考えられる。したがって、本組成物にあらかじめ所定量の水を含ませることで、アセタール成分の生成を抑制でき、本組成物の増粘を抑制できると考えられる。
一方で、アセタール成分は、適量であれば、本組成物の分散性を向上させる役割を果たすとも考えられる。特に、本組成物が単位Fとして炭素数3以上のフルオロオレフィンを含む場合、本組成物の分散性は低下しやすい。さらには、本組成物は高固形分の状態で塗料化されるため、塗料中における本組成物の分散性の低下はより顕著となる。したがって、本組成物の経時的な増粘を引き起こさない程度でアセタール成分を含むことにより、本組成物の分散性は飛躍的に向上すると考えられる。
すなわち、重合前のヒドロキシビニルエーテルがアセタール化すると、重合時に重合されずアセタール成分として組成物中に残存する場合がある。また、未反応単量体として本組成物に残存しているヒドロキシビニルエーテルにより、水とともにアセタール成分が生成される場合もある。このアセタール成分の量によっては、アセタール成分自体の劣化等により、本組成物の経時的な増粘が引き起こされやすくなるとも考えられる。したがって、本組成物にあらかじめ所定量の水を含ませることで、アセタール成分の生成を抑制でき、本組成物の増粘を抑制できると考えられる。
一方で、アセタール成分は、適量であれば、本組成物の分散性を向上させる役割を果たすとも考えられる。特に、本組成物が単位Fとして炭素数3以上のフルオロオレフィンを含む場合、本組成物の分散性は低下しやすい。さらには、本組成物は高固形分の状態で塗料化されるため、塗料中における本組成物の分散性の低下はより顕著となる。したがって、本組成物の経時的な増粘を引き起こさない程度でアセタール成分を含むことにより、本組成物の分散性は飛躍的に向上すると考えられる。
本組成物がアセタール成分を含む場合、本組成物における、式-O-CR2-O-で表されるアセタール結合(複数のRはそれぞれ独立に水素原子または1価の有機基であり、複数のRのうち少なくとも一方は1価の有機基である。)の含有割合は、本組成物の固形分をNMR分析して得られる、重合体における各単量体に基づく単位と上記アセタール結合に基づく単位との合計モル数に対して、0モル%超10モル%未満が好ましく、4~8モル%が特に好ましい。アセタール成分は、上述したヒドロキシビニルエーテルに由来する成分であってもよく、ヒドロキシビニルエーテルに由来しない公知の成分であってもよい。
アセタール成分としては、式(R1)(R2)C(OR3)(OR4)で表される化合物が挙げられる。
R1およびR2は、1価の有機基または水素原子である。R1およびR2は、互いに結合して、これらの基が結合する炭素原子とともに環を形成してもよい。ただし、R1およびR2のうち一方が水素原子である場合は、他方は必ず1価の有機基である。
R1およびR2の少なくとも一方が1価の有機基である場合、1価の有機基としては、アルキル基または窒素原子またはハロゲン原子を有していてもよいアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1~8が好ましく、1~6が特に好ましく、メチル基が特に好ましい。R1およびR2は、一方が1価の有機基であり、他方が水素原子であることが好ましい。
R1およびR2が互いに結合して環構造を形成している場合、環構造としては、シクロアルキル基が好ましい。シクロアルキル基の炭素数は、R1およびR2が直接結合している炭素原子を含めて3~8が好ましく、5または6が特に好ましい。
R3およびR4は、1価の有機基または水素原子である。R3およびR4は、互いに結合して、これらの基が結合する酸素原子、および酸素原子が結合する炭素原子とともに環を形成してもよい。ただし、R3およびR4のうち一方が水素原子である場合は、他方は必ず1価の有機基であり、ヘミアセタール構造となる。
R3およびR4の少なくとも一方が1価の有機基である場合、1価の有機基としては、ヒドロキシ基またはH2C=CH-O-で表されるビニルエーテル構造を有していてもよい有機基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1~10が好ましく、1~4が特に好ましい。
R1およびR2は、1価の有機基または水素原子である。R1およびR2は、互いに結合して、これらの基が結合する炭素原子とともに環を形成してもよい。ただし、R1およびR2のうち一方が水素原子である場合は、他方は必ず1価の有機基である。
R1およびR2の少なくとも一方が1価の有機基である場合、1価の有機基としては、アルキル基または窒素原子またはハロゲン原子を有していてもよいアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1~8が好ましく、1~6が特に好ましく、メチル基が特に好ましい。R1およびR2は、一方が1価の有機基であり、他方が水素原子であることが好ましい。
R1およびR2が互いに結合して環構造を形成している場合、環構造としては、シクロアルキル基が好ましい。シクロアルキル基の炭素数は、R1およびR2が直接結合している炭素原子を含めて3~8が好ましく、5または6が特に好ましい。
R3およびR4は、1価の有機基または水素原子である。R3およびR4は、互いに結合して、これらの基が結合する酸素原子、および酸素原子が結合する炭素原子とともに環を形成してもよい。ただし、R3およびR4のうち一方が水素原子である場合は、他方は必ず1価の有機基であり、ヘミアセタール構造となる。
R3およびR4の少なくとも一方が1価の有機基である場合、1価の有機基としては、ヒドロキシ基またはH2C=CH-O-で表されるビニルエーテル構造を有していてもよい有機基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1~10が好ましく、1~4が特に好ましい。
アセタール成分の具体例としては、ジエチルアセタール、N,N-ジメチルホルムアミドジ-tert-ブチルアセタール、アセトアルデヒドエチレンアセタール等が挙げられる。
単量体Cの具体例としては、CH2=CHO-CH2-cycloC6H10-CH2OH、CH2=CHCH2O-CH2-cycloC6H10-CH2OH、CH2=CHO-CH2-cycloC6H10-CH2-(OCH2CH2)15OH、CH2=CHOCH2CH2OH、CH2=CHCH2OCH2CH2OH、CH2=CHOCH2CH2CH2CH2OH、CH2=CHCH2OCH2CH2CH2CH2OHが挙げられ、本発明の効果が顕著である点から、CH2=CHCH2OCH2CH2OHまたはCH2=CHOCH2CH2CH2CH2OHが好ましく、CH2=CHOCH2CH2CH2CH2OHが特に好ましい。
なお、「-cycloC6H10-」はシクロへキシレン基を表し、「-cycloC6H10-」の結合部位は、通常1,4-である。
なお、「-cycloC6H10-」はシクロへキシレン基を表し、「-cycloC6H10-」の結合部位は、通常1,4-である。
単量体Cは、2種以上を併用してもよい。
含フッ素重合体における単位Cの含有割合は、含フッ素重合体が含む全単位に対して、0.5~40モル%が好ましく、5~35モル%がより好ましく、10~30モル%が特に好ましい。
含フッ素重合体における単位Cの含有割合は、含フッ素重合体が含む全単位に対して、0.5~40モル%が好ましく、5~35モル%がより好ましく、10~30モル%が特に好ましい。
含フッ素重合体は、単位Fおよび単位C以外の単位(以下、「単位D」ともいう。)を有していてもよい。なお、単位Dは、フッ素原子およびヒドロキシ基を有さない単位である。
含フッ素重合体は、単位Dとして、架橋性基を有する単位をさらに含んでもよい。架橋性基としては、カルボキシ基、アミノ基、加水分解性シリル基、エポキシ基、オキセタニル基等が挙げられ、カルボキシ基が好ましい。なお、加水分解性シリル基とは、加水分解してシラノール基を生成する基である。架橋性基を有する単量体は、2種以上を併用してもよい。
含フッ素重合体は、単位Dとして、架橋性基を有する単位をさらに含んでもよい。架橋性基としては、カルボキシ基、アミノ基、加水分解性シリル基、エポキシ基、オキセタニル基等が挙げられ、カルボキシ基が好ましい。なお、加水分解性シリル基とは、加水分解してシラノール基を生成する基である。架橋性基を有する単量体は、2種以上を併用してもよい。
カルボキシ基を有する単位Dは、カルボキシ基を有する単量体に基づく単位であってもよく、カルボキシ基に変換可能な基を有する単位を含む含フッ素重合体において、該基をヒドロキシ基に変換させて得られる単位であってもよい。このような単位としては、ヒドロキシ基を有する単位を含む含フッ素重合体に、ポリカルボン酸やその酸無水物等を反応させて、ヒドロキシ基の一部または全部をカルボキシ基に変換させて得られる単位が挙げられる。
カルボキシ基を有する単量体としては、不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシ基を有する単量体のヒドロキシ基にカルボン酸無水物を反応させて得られる単量体等が挙げられる。
カルボキシ基を有する単量体の具体例としては、CH2=CHCOOH、CH(CH3)=CHCOOH、CH2=C(CH3)COOH、HOOCCH=CHCOOH、CH2=CH(CH2)n11COOHで表される単量体(ただし、n11は1~10の整数を示す。)、CH2=CHO(CH2)n12OC(O)CH2CH2COOHで表される単量体(ただし、n12は1~10の整数を示す。)が挙げられ、フルオロオレフィンとの共重合性の点から、CH2=CH(CH2)n11COOHで表される単量体またはCH2=CHO(CH2)n12OC(O)CH2CH2COOHで表される単量体が好ましい。
カルボキシ基を有する単量体の具体例としては、CH2=CHCOOH、CH(CH3)=CHCOOH、CH2=C(CH3)COOH、HOOCCH=CHCOOH、CH2=CH(CH2)n11COOHで表される単量体(ただし、n11は1~10の整数を示す。)、CH2=CHO(CH2)n12OC(O)CH2CH2COOHで表される単量体(ただし、n12は1~10の整数を示す。)が挙げられ、フルオロオレフィンとの共重合性の点から、CH2=CH(CH2)n11COOHで表される単量体またはCH2=CHO(CH2)n12OC(O)CH2CH2COOHで表される単量体が好ましい。
含フッ素重合体は、単位Dとして、架橋性基を有さない単位(以下、「単位D1」ともいう。)を含んでもよい。単位D1は、ビニルエーテル、ビニルエステル、アリルエーテル、アリルエステル、および(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種(以下、「単量体D1」ともいう。)に基づく単位が好ましい。
単量体D1としては、フルオロオレフィンとの共重合性および含フッ素重合体の耐候性の点から、ビニルエーテルおよびビニルエステルの一方または両方が好ましい。
単量体D1としては、フルオロオレフィンとの共重合性および含フッ素重合体の耐候性の点から、ビニルエーテルおよびビニルエステルの一方または両方が好ましい。
単量体D1の具体例としては、エチルビニルエーテル、tert-ブチルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、酢酸ビニル、ピバル酸ビニル、ネオノナン酸ビニル(HEXION社商品名「ベオバ9」)、バーサチック酸ビニル、ネオデカン酸ビニル(HEXION社商品名「ベオバ10」)、安息香酸ビニル、tert-ブチル安息香酸ビニル、tert-ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが挙げられる。
単量体D1は、2種以上を併用してもよい。
含フッ素重合体が単位D1を含む場合、単位D1の含有割合は、含フッ素重合体が含む全単位に対して、5~60モル%が好ましく、10~50モル%が特に好ましい。
単量体D1は、2種以上を併用してもよい。
含フッ素重合体が単位D1を含む場合、単位D1の含有割合は、含フッ素重合体が含む全単位に対して、5~60モル%が好ましく、10~50モル%が特に好ましい。
含フッ素重合体は、含フッ素重合体が含む全単位に対して、単位Fと単位Cと単位Dとを、この順に20~70モル%、0.5~40モル%、5~60モル%含むのが好ましく、40~65モル%、5~35モル%、10~50モル%含むのが特に好ましい。
含フッ素重合体のMnは、2,000~30,000が好ましく、2,000~15,000がより好ましく、3,000~10,000が特に好ましい。含フッ素重合体のMnが上記範囲内にあると、本組成物を低粘度の状態で高固形分化することができる。
含フッ素重合体の水酸基価は、10~150mgKOH/gが好ましく、30~120mgKOH/gがより好ましい。
含フッ素重合体が酸価を有する場合、含フッ素重合体の酸価は、10~150mgKOH/gが好ましく、30~120mgKOH/gがより好ましい。
含フッ素重合体は、水酸基価のみを有してもよく、両方を有してもよい。含フッ素重合体が酸価および水酸基価の両方を有する場合、酸価および水酸基価の合計が、10~150mgKOH/gであるのが好ましい。
含フッ素重合体の酸価および水酸基価の一方または両方が上記範囲内にあると、本組成物を含む塗料を硬化させて塗膜を形成する場合に、塗膜の耐久性が向上する。
含フッ素重合体が酸価を有する場合、含フッ素重合体の酸価は、10~150mgKOH/gが好ましく、30~120mgKOH/gがより好ましい。
含フッ素重合体は、水酸基価のみを有してもよく、両方を有してもよい。含フッ素重合体が酸価および水酸基価の両方を有する場合、酸価および水酸基価の合計が、10~150mgKOH/gであるのが好ましい。
含フッ素重合体の酸価および水酸基価の一方または両方が上記範囲内にあると、本組成物を含む塗料を硬化させて塗膜を形成する場合に、塗膜の耐久性が向上する。
含フッ素重合体は、公知の方法で製造されればよい。例えば、含フッ素重合体は、溶媒とラジカル重合開始剤の存在下、各単量体を共重合させて得られる。含フッ素重合体の製造方法としては、溶液重合が好ましい。含フッ素重合体の製造時または製造後には、必要に応じて、重合安定剤、重合禁止剤、界面活性剤等が使用されていてもよい。
本組成物における含フッ素重合体の含有割合は、通常5~95質量%であり、高固形分の組成物を得る点から、65~90質量%であることが好ましく、70~85質量%であることが特に好ましい。本発明における含フッ素重合体であれば、本組成物における含有割合が高くとも、本組成物の粘度を低くできる。
本組成物は、溶媒として有機溶剤を含む。本組成物における有機溶剤は、本発明の含フッ素重合体を溶解させることのできる、常温(20~25℃程度)で液状である溶剤であればよい。有機溶剤としては、アルコール、ケトン、エステル、炭化水素等が挙げられ、メタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、キシレン、トルエン、酢酸ブチル、ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、ホワイトスピリット、ミネラルターペン等)等が好ましい。
本組成物における有機溶剤の含有割合は、環境保護の点および本組成物の粘度の点から、9~34質量%であることが好ましく、14~29質量%であることが特に好ましい。本組成物は、有機溶剤の含有割合が低くとも粘度が低く、また低粘度を維持できるため、高固形分の状態で好適に使用できる。
本組成物における有機溶剤の含有割合は、環境保護の点および本組成物の粘度の点から、9~34質量%であることが好ましく、14~29質量%であることが特に好ましい。本組成物は、有機溶剤の含有割合が低くとも粘度が低く、また低粘度を維持できるため、高固形分の状態で好適に使用できる。
本組成物は、含フッ素重合体と、有機溶剤と、水とを混合して得ればよい。また、本組成物は、含フッ素重合体を溶媒である有機溶剤中で重合して得たのち、各成分の含有量を本組成物の範囲内になるよう適宜添加または除去して得てもよい。
本発明における塗料(以下、「本塗料」ともいう。)は、本組成物と添加剤とを含む。本塗料は、本塗料に対して本組成物の10~90質量%と、添加剤の10~90質量%とを含むことが好ましい。
本塗料は、VOC含有量を低減し、かつ低粘度を達成する点から、本塗料における固形分の含有割合が65~90質量%であり、70~85質量%であることが特に好ましい。
本塗料は、VOC含有量を低減し、かつ低粘度を達成する点から、本塗料における固形分の含有割合が65~90質量%であり、70~85質量%であることが特に好ましい。
本塗料は、本塗料の塗布が容易である点から、25℃にて50rpmで撹拌した場合の粘度が、100~3,000mPa・sであることが好ましく、200~1,000mPa・sであることがより好ましく、240~600mPa・sであることが特に好ましい。
本塗料は、本塗料から形成される塗膜の耐候性の点から、本塗料の固形分に対して、含フッ素重合体を1~99質量%含むのが好ましく、10~90質量%含むのがより好ましく、30~70質量%含むのが特に好ましい。
本塗料における有機溶剤の含有割合は、環境保護の点から、本塗料の全質量に対して9~34質量%であることが好ましく、14~29質量%であることが特に好ましい。
本塗料における水の含有割合は、30~1,000質量ppmが好ましく、50~400質量ppmが好ましく、80~100質量ppmが特に好ましい。
本塗料は、含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.010~0.100質量部含むことが好ましく、0.020~0.080質量部含むことがより好ましく、0.020~0.050質量部含むことが特に好ましい。
本組成物は所定量の水を含むため、本塗料が後述する硬化剤(特に、イソシアネート基を1分子中に2以上有する化合物)を含む場合、本塗料の硬化速度が上昇する。したがって、所望の硬化速度に応じて、本組成物または本塗料を脱水して用いてもよい。この場合、脱水は本塗料の塗布直前に行われることが好ましい。
脱水方法としては、脱水剤を添加する方法等が挙げられる。脱水剤としては、シリカゲル、塩化カルシウム、無水硫酸ナトリウム、ゼオライト等の公知の脱水剤を使用できる。脱水剤は、本組成物または本塗料に添加して混合した後に除去してもよい。
本塗料は、含フッ素重合体の100質量部に対して水を0.010~0.100質量部含むことが好ましく、0.020~0.080質量部含むことがより好ましく、0.020~0.050質量部含むことが特に好ましい。
本組成物は所定量の水を含むため、本塗料が後述する硬化剤(特に、イソシアネート基を1分子中に2以上有する化合物)を含む場合、本塗料の硬化速度が上昇する。したがって、所望の硬化速度に応じて、本組成物または本塗料を脱水して用いてもよい。この場合、脱水は本塗料の塗布直前に行われることが好ましい。
脱水方法としては、脱水剤を添加する方法等が挙げられる。脱水剤としては、シリカゲル、塩化カルシウム、無水硫酸ナトリウム、ゼオライト等の公知の脱水剤を使用できる。脱水剤は、本組成物または本塗料に添加して混合した後に除去してもよい。
添加剤としては、硬化剤、硬化触媒、フィラー(シリカ等の無機フィラー、樹脂ビーズ等の有機フィラー等)、着色剤(染料、有機顔料、無機顔料、金属またはマイカ等を用いた光輝顔料等)、紫外線吸収剤、光安定剤、つや消し剤、レベリング剤、表面調整剤、脱ガス剤、充填剤、熱安定剤、増粘剤、分散剤、界面活性剤、帯電防止剤、防錆剤、シランカップリング剤、防汚剤、低汚染化処理剤、可塑剤、接着剤等が挙げられる。
また、本塗料は、本塗料の耐候性を向上させるために、炭素原子1個分の層厚みを有する単層または多層のグラフェンを含んでいてもよい。 グラフェンの層厚みは、0.1~100nmであり、3.0~10nmであることが特に好ましい。本塗料であれば、高固形分であっても、グラフェンのように通常は分散しにくい化合物を良好に分散させて用いることができる。
添加剤は、2種以上を併用してもよい。
また、本塗料は、本塗料の耐候性を向上させるために、炭素原子1個分の層厚みを有する単層または多層のグラフェンを含んでいてもよい。 グラフェンの層厚みは、0.1~100nmであり、3.0~10nmであることが特に好ましい。本塗料であれば、高固形分であっても、グラフェンのように通常は分散しにくい化合物を良好に分散させて用いることができる。
添加剤は、2種以上を併用してもよい。
本塗料は、添加剤として、硬化剤を含むことが好ましい。
硬化剤は、含フッ素重合体が有する架橋性基(単位Cが有するヒドロキシ基、単位Dが有する架橋性基等)と反応し得る基を1分子中に2以上有する化合物である。硬化剤と、含フッ素重合体が有するヒドロキシ基またはカルボキシ基とが反応すると、含フッ素重合体が硬化剤を介して架橋し、フッ素樹脂が形成される。硬化剤は、ヒドロキシ基またはカルボキシ基と反応し得る基を、通常2~30個有する。
硬化剤としては、イソシアネート基、エポキシ基、オキサゾリン基、β-ヒドロキシアルキルアミド基等を1分子中に2以上有する化合物が挙げられる。
含フッ素重合体がヒドロキシ基を有する場合、硬化剤としては、イソシアネート基を1分子中に2以上有する化合物であるポリイソシアネートが好ましい。
硬化剤は、含フッ素重合体が有する架橋性基(単位Cが有するヒドロキシ基、単位Dが有する架橋性基等)と反応し得る基を1分子中に2以上有する化合物である。硬化剤と、含フッ素重合体が有するヒドロキシ基またはカルボキシ基とが反応すると、含フッ素重合体が硬化剤を介して架橋し、フッ素樹脂が形成される。硬化剤は、ヒドロキシ基またはカルボキシ基と反応し得る基を、通常2~30個有する。
硬化剤としては、イソシアネート基、エポキシ基、オキサゾリン基、β-ヒドロキシアルキルアミド基等を1分子中に2以上有する化合物が挙げられる。
含フッ素重合体がヒドロキシ基を有する場合、硬化剤としては、イソシアネート基を1分子中に2以上有する化合物であるポリイソシアネートが好ましい。
ポリイソシアネートとは、イソシアネート基またはブロック化イソシアネート基を1分子中に2以上有する化合物である。
ポリイソシアネートとしては、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート誘導体が好ましい。
ポリイソシアネート単量体としては、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートが好ましい。ポリイソシアネート誘導体としては、ポリイソシアネート単量体の多量体または変性体(アダクト体、アロファネート体、ビウレット体、イソシアヌレート体等)が好ましい。
ポリイソシアネートとしては、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート誘導体が好ましい。
ポリイソシアネート単量体としては、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートが好ましい。ポリイソシアネート誘導体としては、ポリイソシアネート単量体の多量体または変性体(アダクト体、アロファネート体、ビウレット体、イソシアヌレート体等)が好ましい。
脂肪族ポリイソシアネートの具体例としては、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4-トリメチル-1,6-ジイソシアナトヘキサン、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、リジントリイソシアネート、4-イソシアナトメチル-1,8-オクタメチレンジイソシアネート、ビス(2-イソシアナトエチル)2-イソシアナトグルタレートが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアナトメチル)-シクロヘキサン、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートの具体例としては、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアナトメチル)-シクロヘキサン、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートの具体例としては、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネートは、上述したポリイソシアネート単量体またはポリイソシアネート誘導体が有する2以上のイソシアネート基が、ブロック化剤によってブロックされている化合物であってもよい。
ブロック化剤は、活性水素を有する化合物であり、具体例としては、アルコール、フェノール、活性メチレン、アミン、イミン、酸アミド、ラクタム、オキシム、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、ピリミジン、グアニジンが挙げられる。
ブロック化剤は、活性水素を有する化合物であり、具体例としては、アルコール、フェノール、活性メチレン、アミン、イミン、酸アミド、ラクタム、オキシム、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、ピリミジン、グアニジンが挙げられる。
硬化剤のMnは、100~900であるのが好ましく、200~500であるのが特に好ましい。
Mnが2,000~30,000である含フッ素重合体と、Mnが100~900である硬化剤とを用いると、含フッ素重合体と硬化剤との相溶性に優れ、含フッ素重合体と硬化剤との架橋反応が好適に進行する。また、低温であっても塗料中の分散性に優れるため、低温硬化性にも優れる。なお、本明細書において、低温硬化性とは、10℃以下での硬化を意味する。
硬化剤の25℃における粘度は、含フッ素重合体と硬化剤との相溶性の点から、100~900mPa・sであるのが好ましく、200~600mPa・sであるのが特に好ましい。
本塗料が硬化剤を含む場合、硬化剤の含有割合は、本塗料が含む含フッ素重合体の全質量に対して、2~50質量%が好ましく、5~30質量%が特に好ましい。硬化剤は、二種以上を併用してもよい。
Mnが2,000~30,000である含フッ素重合体と、Mnが100~900である硬化剤とを用いると、含フッ素重合体と硬化剤との相溶性に優れ、含フッ素重合体と硬化剤との架橋反応が好適に進行する。また、低温であっても塗料中の分散性に優れるため、低温硬化性にも優れる。なお、本明細書において、低温硬化性とは、10℃以下での硬化を意味する。
硬化剤の25℃における粘度は、含フッ素重合体と硬化剤との相溶性の点から、100~900mPa・sであるのが好ましく、200~600mPa・sであるのが特に好ましい。
本塗料が硬化剤を含む場合、硬化剤の含有割合は、本塗料が含む含フッ素重合体の全質量に対して、2~50質量%が好ましく、5~30質量%が特に好ましい。硬化剤は、二種以上を併用してもよい。
本塗料は、本発明における含フッ素重合体以外の樹脂を含んでもよい。本発明における含フッ素重合体以外の樹脂としては、ヒドロキシ基を有さない含フッ素重合体(フルオロオレフィンの単独重合体等)、フッ素原子を有さない樹脂((メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等)が挙げられる。
本塗料は、本組成物が含んでもよい成分として上述したアセタール成分を含んでもよい。本塗料がアセタール成分を含む場合、本塗料におけるアセタール成分の含有割合は、本塗料が含む含フッ素重合体の100質量部に対して0超5質量部以下が好ましく、2~4質量部が特に好ましい。
本塗料は、本組成物と添加剤とを混合して製造すればよい。本塗料を所望の硬化速度に調節する場合、本組成物と添加剤との混合前後に上述した脱水を行ってもよい。
本発明における塗膜は、基材上、または基材上にさらに形成された本塗膜以外の塗膜上に本塗料を塗布し、乾燥させて形成すればよい。
塗布方法としては、スプレーコート法、スキージコート法、フローコート法、バーコート法、スピンコート法、ディップコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ダイコート法、インクジェット法、カーテンコート法、はけやへらを用いる方法等が挙げられる。
本塗料が硬化剤を含む場合、塗布後に乾燥させて溶媒を除去したのち、加熱して硬化させるのが好ましい。乾燥温度は、通常、0~50℃であり、乾燥時間は、通常、1分~2週間である。加熱硬化温度は、通常50℃~300℃であり、加熱硬化時間は、通常1分~24時間である。
本塗料は、所定量の水を含むので、ゲル化することなく、かつ通常の塗料よりも速く硬化させることができる。また、本塗料は、10℃以下、さらには0℃以下の低温であっても良好に塗膜を形成することができる。
塗布方法としては、スプレーコート法、スキージコート法、フローコート法、バーコート法、スピンコート法、ディップコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ダイコート法、インクジェット法、カーテンコート法、はけやへらを用いる方法等が挙げられる。
本塗料が硬化剤を含む場合、塗布後に乾燥させて溶媒を除去したのち、加熱して硬化させるのが好ましい。乾燥温度は、通常、0~50℃であり、乾燥時間は、通常、1分~2週間である。加熱硬化温度は、通常50℃~300℃であり、加熱硬化時間は、通常1分~24時間である。
本塗料は、所定量の水を含むので、ゲル化することなく、かつ通常の塗料よりも速く硬化させることができる。また、本塗料は、10℃以下、さらには0℃以下の低温であっても良好に塗膜を形成することができる。
本塗膜の膜厚は、本塗膜の耐候性の点から、1~1,000μmが好ましく、25~500μmがより好ましく、50~100μmが特に好ましい。
本塗料を用いれば、基材と、基材上に形成された本塗膜とを有する塗膜付き基材が得られる。
本発明における基材の材質の具体例としては、無機物、有機物、有機無機複合材が挙げられる。
無機物の具体例としては、コンクリート、自然石、ガラス、金属材料が挙げられる。
有機物の具体例としては、プラスチック、ゴム、接着剤、木材が挙げられる。
有機無機複合材の具体例としては、繊維強化プラスチック、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリートが挙げられる。
基材は、公知の表面処理がなされていてもよい。表面処理としては、金属皮膜処理、化成処理等が挙げられる。金属皮膜処理としては、電気めっき、溶融めっき、蒸着めっきが挙げられる。化成処理としては、クロメート処理、リン酸塩処理等が挙げられる。
基材上に下塗り塗膜を形成したのちに、下塗り塗膜上に本塗膜を形成してもよい。下塗り塗膜は、下塗り塗料を用いて形成すればよく、下塗り塗料としては、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を含む塗料が挙げられる。
本発明における基材の材質の具体例としては、無機物、有機物、有機無機複合材が挙げられる。
無機物の具体例としては、コンクリート、自然石、ガラス、金属材料が挙げられる。
有機物の具体例としては、プラスチック、ゴム、接着剤、木材が挙げられる。
有機無機複合材の具体例としては、繊維強化プラスチック、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリートが挙げられる。
基材は、公知の表面処理がなされていてもよい。表面処理としては、金属皮膜処理、化成処理等が挙げられる。金属皮膜処理としては、電気めっき、溶融めっき、蒸着めっきが挙げられる。化成処理としては、クロメート処理、リン酸塩処理等が挙げられる。
基材上に下塗り塗膜を形成したのちに、下塗り塗膜上に本塗膜を形成してもよい。下塗り塗膜は、下塗り塗料を用いて形成すればよく、下塗り塗料としては、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を含む塗料が挙げられる。
基材は、本発明における塗膜付き基材の耐候性の点から、金属からなるのが好ましい。金属としては、鉄、アルミニウム、亜鉛、錫、チタン、鉛、銅、マグネシウム、マンガン、ケイ素、クロム、ジルコニウム、バナジウム、ニッケル、ビスマス等の金属を含む材料が挙げられる。金属としては、鉄またはアルミニウムが特に好適である。金属は、二種以上の金属を含む合金でもよい。
金属としては、耐候性の点から、鉄合金(鉄鋼、ステンレス等)またはアルミニウム合金が好ましく、鉄鋼が特に好ましい。
金属としては、耐候性の点から、鉄合金(鉄鋼、ステンレス等)またはアルミニウム合金が好ましく、鉄鋼が特に好ましい。
本組成物は、低粘度であり、さらに高固形分かつ低粘度の状態を長期間維持できるため、環境保護に大きく貢献できる。
以下、例を挙げて本発明を詳細に説明する。ただし本発明はこれらの例に限定されない。なお、例1~4は実施例であり、例5および6は比較例である。
(製造例1)
真空脱気したオートクレーブ内に、酢酸ブチル(400g)、CF3CH=CHF(291g)、CF3CH=CH2(63g)、バーサチック酸ビニル(203g)、およびヒドロキシエブチルビニルエーテル(82g)を導入して撹拌下で昇温し、65℃に保持した。次いで、オートクレーブ内にtert-ブチルペルオキシピバレートの50質量%キシレン溶液を添加して重合を開始させ、15時間後にオートクレーブを水冷して重合を停止した。オートクレーブ内溶液をろ過した後、酢酸ブチルの一部を減圧留去するとともに水を添加して混合して、含フッ素重合体1を含む組成物1を得た。組成物1の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体1は、CF3CH=CHFに基づく単位、CF3CH=CH2に基づく単位、バーサチック酸ビニルエステルに基づく単位、ヒドロキシブチルビニルエーテルに基づく単位を、この順に51モル%、13モル%、22モル%、14モル%含む重合体であった。
含フッ素重合体1のMnは18,400であり、水酸基価は75mgKOH/gであった。
真空脱気したオートクレーブ内に、酢酸ブチル(400g)、CF3CH=CHF(291g)、CF3CH=CH2(63g)、バーサチック酸ビニル(203g)、およびヒドロキシエブチルビニルエーテル(82g)を導入して撹拌下で昇温し、65℃に保持した。次いで、オートクレーブ内にtert-ブチルペルオキシピバレートの50質量%キシレン溶液を添加して重合を開始させ、15時間後にオートクレーブを水冷して重合を停止した。オートクレーブ内溶液をろ過した後、酢酸ブチルの一部を減圧留去するとともに水を添加して混合して、含フッ素重合体1を含む組成物1を得た。組成物1の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体1は、CF3CH=CHFに基づく単位、CF3CH=CH2に基づく単位、バーサチック酸ビニルエステルに基づく単位、ヒドロキシブチルビニルエーテルに基づく単位を、この順に51モル%、13モル%、22モル%、14モル%含む重合体であった。
含フッ素重合体1のMnは18,400であり、水酸基価は75mgKOH/gであった。
(製造例2)
製造例1において、使用する溶媒をキシレンに変更し、かつ使用する単量体の種類と量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体2を含む組成物2を得た。組成物2の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体2は、CF2=CFClに基づく単位、エチルビニルエーテルに基づく単位、アルキルビニルエーテルに基づく単位、ヒドロキシブチルビニルエーテルに基づく単位を、この順に50モル%、30モル%、20モル%含む重合体であった。含フッ素重合体1のMnは3,700であり、水酸基価は100mgKOH/gであった。
製造例1において、使用する溶媒をキシレンに変更し、かつ使用する単量体の種類と量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体2を含む組成物2を得た。組成物2の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体2は、CF2=CFClに基づく単位、エチルビニルエーテルに基づく単位、アルキルビニルエーテルに基づく単位、ヒドロキシブチルビニルエーテルに基づく単位を、この順に50モル%、30モル%、20モル%含む重合体であった。含フッ素重合体1のMnは3,700であり、水酸基価は100mgKOH/gであった。
(製造例3)
製造例1において、使用する単量体の種類と量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体3を含む組成物3を得た。組成物3の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体3は、CF2=CF2に基づく単位、ヒドロキシエチルアリルエーテルに基づく単位、バーサチック酸ビニルに基づく単位、安息香酸ビニルに基づく単位、酢酸ビニルに基づく単位を、この順に45モル%、14モル%、31モル%、6モル%、4モル%含む重合体であった。含フッ素重合体3のMnは11,800であり、水酸基価は60mgKOH/gであった。
製造例1において、使用する単量体の種類と量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体3を含む組成物3を得た。組成物3の詳細を表1に示す。
含フッ素重合体3は、CF2=CF2に基づく単位、ヒドロキシエチルアリルエーテルに基づく単位、バーサチック酸ビニルに基づく単位、安息香酸ビニルに基づく単位、酢酸ビニルに基づく単位を、この順に45モル%、14モル%、31モル%、6モル%、4モル%含む重合体であった。含フッ素重合体3のMnは11,800であり、水酸基価は60mgKOH/gであった。
(製造例4および5)
製造例1において、添加する水の量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体1を含む組成物4および5を得た。組成物4および5の詳細を表1に示す。
製造例1において、添加する水の量を変更する以外は同様にして、含フッ素重合体1を含む組成物4および5を得た。組成物4および5の詳細を表1に示す。
〔例1~6〕
表2に記載の塗料の成分のうち、硬化剤以外を混合して各例の塗料Aを得て、貯蔵安定性の評価を行った。ただし、例2においては、さらに脱水剤の0.5gを混合して20分間撹拌したのち、吸引濾過により脱水剤を除去した。
さらに、上記各塗料Aに硬化剤を混合して各例の塗料Bを得て、速乾性の評価を行った。
表2に記載の塗料の成分のうち、硬化剤以外を混合して各例の塗料Aを得て、貯蔵安定性の評価を行った。ただし、例2においては、さらに脱水剤の0.5gを混合して20分間撹拌したのち、吸引濾過により脱水剤を除去した。
さらに、上記各塗料Aに硬化剤を混合して各例の塗料Bを得て、速乾性の評価を行った。
(水分量)
水分気化装置VA-07を備えた電量滴定方式自動水分測定装置(CA-07型、ダイアンスツルメンツ社製品)を用い、加熱温度を120℃として、気化した水分をカールフィッシャー水分計にて測定し、試料中の水分量を算出した。
表1において、水質量とは組成物における含フッ素重合体の100質量部に対する水の質量部であり、含水率とは組成物の全質量に対する水の含有割合(質量ppm)である。
表2において、水質量とは塗料における含フッ素重合体の100質量部に対する水の質量部であり、含水率とは塗料の全質量に対する水の含有割合(質量ppm)である。
水分気化装置VA-07を備えた電量滴定方式自動水分測定装置(CA-07型、ダイアンスツルメンツ社製品)を用い、加熱温度を120℃として、気化した水分をカールフィッシャー水分計にて測定し、試料中の水分量を算出した。
表1において、水質量とは組成物における含フッ素重合体の100質量部に対する水の質量部であり、含水率とは組成物の全質量に対する水の含有割合(質量ppm)である。
表2において、水質量とは塗料における含フッ素重合体の100質量部に対する水の質量部であり、含水率とは塗料の全質量に対する水の含有割合(質量ppm)である。
(組成物の貯蔵安定性)
JIS K 5600-2-3:2014に規定されるコーン・プレート粘度計法に準拠し、No.4のローターを使用して、25℃において回転数50rpmにて組成物の粘度を測定した。
表1において、初期粘度とは、組成物の製造から30分以内に測定した粘度である。
表1において、粘度増加とは、組成物の初期粘度に対する、組成物の製造から1ヶ月経過時に測定した粘度の倍率である。
粘度増加が1.1倍以下の場合はA、1.1倍超の場合はBとした。
JIS K 5600-2-3:2014に規定されるコーン・プレート粘度計法に準拠し、No.4のローターを使用して、25℃において回転数50rpmにて組成物の粘度を測定した。
表1において、初期粘度とは、組成物の製造から30分以内に測定した粘度である。
表1において、粘度増加とは、組成物の初期粘度に対する、組成物の製造から1ヶ月経過時に測定した粘度の倍率である。
粘度増加が1.1倍以下の場合はA、1.1倍超の場合はBとした。
(塗料の貯蔵安定性)
組成物の貯蔵安定性と同様の測定方法にて塗料Aの粘度を測定した。
表2において、初期粘度とは、塗料Aの調製から30分以内に測定した粘度である。
表2において、粘度増加とは、塗料Aの初期粘度に対する、塗料Aの調製から1週間経過時に測定した粘度の倍率である。粘度増加が小さいほど、貯蔵安定性に優れる。
組成物の貯蔵安定性と同様の測定方法にて塗料Aの粘度を測定した。
表2において、初期粘度とは、塗料Aの調製から30分以内に測定した粘度である。
表2において、粘度増加とは、塗料Aの初期粘度に対する、塗料Aの調製から1週間経過時に測定した粘度の倍率である。粘度増加が小さいほど、貯蔵安定性に優れる。
(塗料の速乾性)
組成物の貯蔵安定性と同様の測定方法にて塗料Bの粘度を測定した。
表2において、初期粘度とは、塗料Bの調製から30分以内に測定した粘度である。
表2において、粘度増加とは、塗料Bの初期粘度に対する、塗料Aの調製から6時間経過時に測定した粘度の倍率である。粘度増加が大きいほど、硬化速度が大きい。
なお、例5および例6の塗料に関しては、貯蔵安定性が悪かったため、速乾性の試験を行わなかった。
組成物の貯蔵安定性と同様の測定方法にて塗料Bの粘度を測定した。
表2において、初期粘度とは、塗料Bの調製から30分以内に測定した粘度である。
表2において、粘度増加とは、塗料Bの初期粘度に対する、塗料Aの調製から6時間経過時に測定した粘度の倍率である。粘度増加が大きいほど、硬化速度が大きい。
なお、例5および例6の塗料に関しては、貯蔵安定性が悪かったため、速乾性の試験を行わなかった。
(略称)
酸化チタン:R-960(Dupont社製品)
硬化剤:N-3390(Bayer社製品)
酸化チタン:R-960(Dupont社製品)
硬化剤:N-3390(Bayer社製品)
Claims (13)
- 含フッ素重合体、有機溶剤および水を含む組成物であって、
前記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有する単位を含み、
前記組成物における固形分の含有割合が65~90質量%であり、
前記含フッ素重合体の100質量部に対して前記水を0.010~0.10質量部含むことを特徴とする組成物。 - 前記組成物における前記水の含有割合が100~1,000質量ppmである請求項1に記載の組成物。
- 前記組成物における前記有機溶剤の含有割合が9~34質量%である請求項1または2に記載の組成物。
- 前記含フッ素重合体の数平均分子量が2,000~30,000である請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
- 25℃における粘度が200~3,000mPa・sである請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ヒドロキシ基を有する単位は、ヒドロキシ基を有するビニルエーテルまたはヒドロキシ基を有するアリルエーテルに基づく単位である請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記フルオロオレフィンが、CF3CF=CF2、CF3CH=CF2、CF3CF=CHF、CF3CH=CHF、CF3CF=CH2およびCF3CH=CH2からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記フルオロオレフィンがCF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの一方または両方と、CF3CH=CH2とを含み、前記CF3CF=CH2およびCF3CH=CHFの合計質量に対する前記CF3CH=CH2のモル比が1.0~5.0である請求項1~7のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載の組成物を脱水し、硬化剤を混合して塗料を得る、塗料の製造方法。
- 前記脱水を、前記組成物の蒸留または前記組成物に脱水剤を添加することによって行う、請求項9に記載の塗料の製造方法。
- 含フッ素重合体、有機溶剤、水および硬化剤を含む塗料であって、
前記含フッ素重合体は、フルオロオレフィンに基づく単位およびヒドロキシ基を有するビニルエーテルに基づく単位を含み、
前記塗料における固形分の含有割合が65~90質量%であり、
前記含フッ素重合体の100質量部に対して前記水を0.001~0.10質量部含む塗料。 - 請求項11に記載の塗料を塗布して形成される、膜厚が1~1,000μmである塗膜。
- 請求項11に記載の塗料を塗布し、10℃以下で硬化させて塗膜を形成する、塗膜の製造方法。
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