JP2022030392A - 過熱保護回路及びこれを備えるスイッチングレギュレータ - Google Patents

過熱保護回路及びこれを備えるスイッチングレギュレータ Download PDF

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Abstract

【課題】過熱検出の正確性を向上させた過熱保護回路及びスイッチングレギュレータを提供する。【解決手段】スイッチングレギュレータは、出力制御回路及び過熱保護回路1Aを備える。過熱保護回路1Aは、制御端子と、基準電圧VREFが供給される第1端子と、接地端子2と接続される第2端子とを有し、入力端子Tiの電圧である入力電圧VINの電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能なNPNトランジスタ20と、NPNトランジスタ20の第2端子と接地端子2との節点N2と接続されるベースと、接地端子2に接続されるエミッタと、定電流が供給され、出力端子Toに接続されるコレクタと、を有し、前記ベースに供給される参照電圧VB1の電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能な第1のNPNトランジスタ50と、を備え、参照電圧の温度特性は、ゼロ以上の温度係数を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、過熱保護回路及びこれを備えるスイッチングレギュレータに関する。
IC(Integrated Circuit)を温度上昇から保護する観点から、過熱保護回路を有するICが提案されている。また、低消費電力化を促進する観点から、過熱保護回路を有するICの中には、いわゆる間欠動作するように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。この間欠動作は、ICが動作中に温度が上昇することに鑑み、温度が上昇しないICの非動作中においては、過熱保護回路の検出動作を一時的に停止させる期間が含まれている。
特開2017-163741号公報
従前の過熱保護回路は、温度上昇時に感温素子が発生する電圧の低下を検出している。また、間欠動作時(動作停止時)には、感温素子への電流供給をカットすることでICの消費電力を低く抑えている。
しかしながら、上記間欠動作時には、感温素子の電圧が低下するため、ICが所定の温度に到達している状態(以下、「過熱状態」とする)にある旨を検出した状態(以下、「過熱検出状態」とする)への遷移が起こり得る。この場合、ICが過熱状態でないにもかかわらず、過熱状態であると誤検出してしまい、過熱検出の正確性が低下してしまう。
本発明は、上述した事情を考慮し、過熱検出の正確性を向上させた過熱保護回路及びこれを備えるスイッチングレギュレータを提供することを目的とする。
本発明に係る過熱保護回路は、制御端子と、基準電圧が供給される第1端子と、接地端子と接続される第2端子と、を有し、入力端子の電圧である入力電圧の電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能な第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの第2端子と前記接地端子との節点と接続されるベースと、前記接地端子に接続されるエミッタと、定電流が供給され、出力端子に接続されるコレクタと、を有し、前記ベースに供給される参照電圧の電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能な第1のNPNトランジスタと、を備え、前記参照電圧の温度特性は、ゼロ以上の温度係数を有することを特徴とする。
本発明に係るスイッチングレギュレータは、入力される電圧から、スイッチング素子によって、所望の出力電圧を出力するスイッチングレギュレータであって、前記スイッチング素子の制御端子に制御信号を出力する出力制御回路と、上述した過熱保護回路と、を備えることを特徴とする。この過熱保護回路は、前記制御信号に基づく信号の電圧に基づいて前記出力制御回路を制御する信号を前記出力制御回路へ供給する。
本発明によれば、過熱検出の正確性を向上させることができる。
実施形態に係るスイッチングレギュレータの回路図である。 第1の実施形態に係る過熱保護回路の回路図である。 実施形態に係る過熱保護回路の温度検出動作の概要を説明する説明図である。 実施形態に係る過熱保護回路のコンパレータがオフ状態にある場合における時間に対する、(a)入力電圧の関係を示す関係図、(b)参照電圧の関係を示す関係図、(c)出力電圧の関係を示す関係図である。 実施形態に係る過熱保護回路のコンパレータがオフ状態からオン状態にある場合における時間に対する、(a)参照電圧の関係を示す関係図、(b)出力電圧の関係を示す関係図である。 第2の実施形態に係る過熱保護回路の回路図である。 (a)実施形態に係るスイッチングレギュレータの他の構成例を示す回路図、(b)電圧DH,DL及びVINの時間に対する変化を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る過熱保護回路及びスイッチングレギュレータを、図面を参照して説明する。本実施形態に係る過熱保護回路は、IC等の過熱から保護したい保護対象に接続され、当該保護対象の温度が過熱状態であるか否(通常状態)であるかを検出する。ここで、過熱状態とは、当該保護対象の温度が設定された温度以上にある状態をいう。
また、本実施形態に係る過熱保護回路は、その出力電圧に基づく信号を、保護対象又は保護対象のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチ回路へ供給することによって、保護対象を過熱状態から保護する。ここでは、本実施形態に係る過熱保護回路の保護対象をスイッチングレギュレータとし、先ず、本実施形態に係るスイッチングレギュレータについて説明する。
図1は、本実施形態に係るスイッチングレギュレータの一例であるスイッチングレギュレータ200の回路図である。
スイッチングレギュレータ200は、入力端子INに入力された電圧を定電圧に変換し、変換後の電圧を出力電圧Voとして出力端子OUTから出力するように構成されている。スイッチングレギュレータ200は、スイッチング素子であるPMOSトランジスタ201と、ダイオード202と、インダクタ203と、出力コンデンサ204と、エラーコンパレータ205と、オン時間制御回路211と、基準電圧回路212と、RS-FF回路213と、タイマー回路214と、出力制御回路215と、バッファー回路216と、分圧回路を構成する抵抗217,218と、過熱保護回路1Aと、を備えている。
抵抗217,218は、出力端子OUTの出力電圧Voに応じたフィードバック電圧Vfを抵抗217,218の接続点に出力する。基準電圧回路212は、基準電圧Vrをエラーコンパレータ205へ出力する。エラーコンパレータ205は、フィードバック電圧Vfと基準電圧Vrとを比べる。エラーコンパレータ205は、フィードバック電圧Vfが基準電圧以下に低下すると、RS-FF回路213にセット信号を出力する。
オン時間制御回路211は、RS-FF回路213の出力端子Qの出力信号に基づきRS-FF回路213にリセット信号を出力する。RS-FF回路213は、セット端子Sに供給されるセット信号とリセット端子Rに供給されるリセット信号に応じて出力端子Qから出力信号が出力される。出力制御回路215は、RS-FF回路213の信号を受けて、バッファー回路216を介し、PMOSトランジスタ201を制御し、出力電圧Voを発生させる。
過熱保護回路1Aは、スイッチングレギュレータ200の温度を監視し、スイッチングレギュレータ200が発熱し、過熱状態であると判定されると出力制御回路215に信号を出力する。スイッチングレギュレータ200において、最も温度が高くなるのは、出力端子OUTに出力電圧Vo及び出力電流を供給するPMOSトランジスタ201である。過熱保護回路1Aの信号を受けた出力制御回路215は、バッファー回路216を介してPMOSトランジスタ201の制御端子であるゲートに制御信号を供給し、PMOSトランジスタ201のオン状態及びオフ状態を何れかに遷移させる。
タイマー回路214は、出力制御回路215から出力される制御信号を受け、PMOSトランジスタ201がオン状態に遷移すると、計時を開始する。計時が開始されてから一定時間が経過すると、後述するように、過熱保護回路1Aは、制御信号に基づく信号の電圧を入力電圧VIN(図2参照)として受け取り、出力制御回路215を制御する信号である出力電圧VOUTを出力する。続いて、本実施形態に係る過熱保護回路について、実施形態毎に説明する。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態に係る過熱保護回路の一例である過熱保護回路1Aの回路図である。
過熱保護回路1Aは、入力回路10と、第1のトランジスタ又は第2のNPNトランジスタとしてのNPNトランジスタ20と、温度ヒステリシス生成回路30と、抵抗41,43と、キャパシタ45と、感温素子兼コンパレータとして機能するNPNトランジスタ50と、を備えている。また、過熱保護回路1Aは、入力端子Tiと、出力端子Toを備えている。
入力回路10は、インバータ11と、第1のスイッチング素子としてのPMOSトランジスタ12と、第2のスイッチング素子としてのNMOSトランジスタ13と、例えば、BGR(Band Gap Reference)回路等の基準電圧回路14と、を有している。
インバータ11は、入力端子Tiと接続される入力端と、PMOSトランジスタ12のゲート及びNMOSトランジスタ13のゲートとそれぞれ接続される出力端と、を有している。
PMOSトランジスタ12は、第1のトランジスタの第1端子としてのNPNトランジスタ20のコレクタ及び基準電圧回路14の出力端と接続されるソースと、第1のトランジスタの制御端子としてのNPNトランジスタ20のベースとNMOSトランジスタ13のドレインと接続されるドレインと、を有している。NMOSトランジスタ13は、接地電位を与える接地端子2と接続されるソースを有している。
温度ヒステリシス生成回路30は、抵抗31と、NMOSトランジスタ32と、を有している。抵抗31は、抵抗41の第2端と接続される第1端と、NMOSトランジスタ32のドレインと接続される第2端とを有している。NMOSトランジスタ32は、節点N1と接続されるゲートと、接地端子2に接続されるソースと、を有している。
ここで、節点N1は、NPNトランジスタ50のコレクタと、定電流源60の第2端、インバータ70の入力端と、NMOSトランジスタ32のゲートとの接続点である。
第1の抵抗としての抵抗41は、第1のトランジスタの第2端子としてのNPNトランジスタ20のエミッタと接続される第1端と、抵抗43の第1端及び抵抗31の第1端と接続される第2端と、を有している。第2の抵抗としての抵抗43は、抵抗41の第2端と接続される第1端と、接地端子2に接続される第2端と、を有している。直列接続される2個の抵抗41,43は、分圧回路を構成している。
キャパシタ45は、節点N2と接地端子2との間に、抵抗43と並列に接続されている。キャパシタ45は、抵抗41とともに、ローパスフィルタを構成している。ここで、節点N2は、抵抗41の第2端、抵抗43の第1端、抵抗31の第1端及びNPNトランジスタ50のベースとの接続点である。節点N2と接地端子2との間には、互いに並列に、温度ヒステリシス生成回路30、抵抗43及びキャパシタ45が接続されている。
第1のNPNトランジスタとしてのNPNトランジスタ50は、節点N1に接続されるコレクタと、接地端子2に接続されるエミッタと、節点N2に接続されるベースと、を有している。
定電流源60は、電源端子3に接続される第1端と、節点N1に接続される第2端と、を有している。
インバータ70は、節点N1に接続される入力端と、出力端子Toと接続される出力端を有している。
次に、過熱保護回路1Aの作用及び効果について説明する。
過熱保護回路1Aでは、入力回路10によって、基準電圧VREFがNPNトランジスタ20のコレクタへ供給される。より具体的に説明すれば、基準電圧回路14が、基準電圧VREFを発生させ、基準電圧VREFを出力端からNPNトランジスタ20のコレクタへ供給する。基準電圧VREFは、温度依存性の無い電圧、すなわち温度に対して不感な電圧である。
過熱保護回路1Aは、保護対象となるスイッチングレギュレータ200の負荷が増える等してスイッチングレギュレータ200の温度が上昇する段階に移行した場合、当該段階に移行して所定時間が継続したことを示す過熱検出信号を入力電圧VINとして取得する。過熱検出信号としては、保護対象となる回路内の節点から取り出し可能な信号又はこの保護対象に外付された回路内の節点から取り出し可能な信号を用いることができる。図1に例示されるスイッチングレギュレータ200では、タイマー回路214からの出力信号を過熱検出信号として用いている。
入力回路10は、入力電圧VINの電圧レベルに応じて、PMOSトランジスタ12及びNMOSトランジスタ13の接続(オン)状態と非接続(オフ)状態とを排他的に切替制御する。入力回路10は、PMOSトランジスタ12及びNMOSトランジスタ13の接続状態及び非接続状態を切替制御することによって、NPNトランジスタ20のベースの接続先を、NPNトランジスタ20のコレクタ又は接地端子2に切り替える。
上述した入力回路10による経路の切り替え動作によって、NPNトランジスタ20は、入力電圧VINの電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能に動作する。
より具体的に説明すれば、過熱保護回路1Aに接続されるスイッチングレギュレータ200が動作停止状態にある場合、すなわち入力電圧VINの電圧レベルがロー(以下、「L」とする)レベルの場合、過熱保護回路1Aは非動作状態である。過熱保護回路1Aの非動作状態では、PMOSトランジスタ12はオフ、NMOSトランジスタ13はオンするので、NPNトランジスタ20はオフする。
また、NPNトランジスタ20がオフなので、コンパレータの入力電圧であるNPNトランジスタ50のベース電圧は、抵抗43によってプルダウンされるため、NPNトランジスタ50はオフ状態となる。従って、入力電圧VINの電圧レベルがLレベルの場合、NPNトランジスタ50は、スイッチングレギュレータ200の過熱状態の検出を行わない。
一方、過熱保護回路1Aに接続されるスイッチングレギュレータ200が動作状態にある場合、すなわち入力電圧VINの電圧レベルがハイ(以下、「H」とする)レベルの場合、過熱保護回路1Aは動作状態である。過熱保護回路1Aの動作状態では、PMOSトランジスタ12はオン、NMOSトランジスタ13はオフするので、NPNトランジスタ20はコレクタとベースとが短絡される。従って、NPNトランジスタ20はオンする。
NPNトランジスタ20がオン状態では、NPNトランジスタ20のエミッタ電圧が抵抗41と抵抗43とで構成される分圧回路に入力される。NPNトランジスタ20のエミッタ電圧は、基準電圧VREFからNPNトランジスタ20のベース・エミッタ間電圧VBE20低下した電圧となる。NPNトランジスタ20のエミッタ電圧の分圧電圧は、節点N2の電圧であり、温度検出のための参照電圧VB1となる。参照電圧VB1は、NPNトランジスタ50のベースに入力される。
NPNトランジスタ50は、参照電圧VB1及び温度Tに応じた電圧を出力する。NPNトランジスタ50の出力電圧は、インバータ70によって反転されて出力電圧VOUTが出力端子Toから出力される。
図3は、本実施形態に係る過熱保護回路の過熱検出動作の概要を説明する説明図である。より具体的には、感温素子兼コンパレータであるNPNトランジスタ50の温度Tに対する参照電圧及び閾値電圧の関係(上部)と、出力電圧VOUTの温度Tに対する関係(下部)と、を示す関係図である。
ここで、NPNトランジスタ50の閾値電圧は、NPNトランジスタ50がオン状態に遷移するのに必要な閾値電圧、すなわちベース・エミッタ間電圧VBE50である。温度Trは、スイッチングレギュレータ200が過熱状態にあると検出している過熱検出状態を解除する温度(以下、単に「解除温度」とする)、すなわち過熱保護回路1Aが過熱検出状態から非過熱検出状態へ遷移する際の温度である。温度Td(>Tr)は、過熱保護回路1Aが非過熱検出状態から過熱検出状態へ遷移する際の温度(以下、単に「検出温度」とする)である。
図4(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、NPNトランジスタ50がオフ状態にある場合における、時間tに対する入力電圧VINの関係(入力電圧VINの時間推移)、時間tに対する参照電圧VB1の関係(参照電圧VB1の時間推移)及び時間tに対する出力電圧VOUTの関係(出力電圧VOUTの時間推移)を示す関係図である。図4(a),(b),(c)において、横軸は時間tであり、図示される時間範囲は共通とする。
過熱保護回路1Aの過熱温度の検出は、NPNトランジスタ50によって行われる。NPNトランジスタ50がオフ状態では、過熱保護回路1Aは、非過熱検出状態である。基準時間(t=0)からt1(>0)が経過した時間t=t1において、入力電圧VINの電圧レベルがLレベルからHレベルに遷移すると(図4(a)参照)、NPNトランジスタ20はオフ状態からオン状態に遷移する。
NPNトランジスタ20がオン状態では、参照電圧VB1がNPNトランジスタ50のベースに入力される。参照電圧VB1は、NPNトランジスタ50がオフ状態にある場合、NPNトランジスタ50がオン状態に遷移するのに必要な閾値電圧、すなわちベース・エミッタ間電圧VBE50よりも低く設定されている(図4(b)参照)。参照電圧VB1は、抵抗41とキャパシタ45でフィルタリングされるため、重畳されるノイズが軽減されるとともに、滑らかに上昇する。
ここで、NPNトランジスタ20,50のベース・エミッタ間電圧VBE20,VBE50の温度特性は-2mV/℃とし、抵抗41,43の抵抗値をそれぞれR41,R43とし、上述した電圧の関係に基づけば、参照電圧VB1の温度特性は、次の式(1)で求められる。
ΔVB1/ΔT=(VREF-VBE20×(-2mV/℃))×R41/(R41+R43
= VREF+VBE20×( 2mV/℃) ×R41/(R41+R43)…(1)
式(1)の右辺から、参照電圧VB1の温度特性は、正の温度係数を有し、直線L1で表される。すなわち、参照電圧VB1は、温度上昇に伴って増加する。スイッチングレギュレータ200の温度が検出温度Tdに未到達の非過熱検出状態では、参照電圧VB1がベース・エミッタ間電圧VBE50を超えず(VB1<VBE50を満たし)、出力電圧VOUTはLレベルを維持する(図4(c)参照)。
図5(a)及び図5(b)は、それぞれ、過熱保護回路1AのNPNトランジスタ50がオフ状態からオン状態に遷移する場合における、時間tに対する参照電圧VB1の関係(参照電圧VB1の時間推移)及び時間tに対する出力電圧VOUTの関係(出力電圧VOUTの時間推移)を示す関係図である。図5(a),(b)において、横軸は時間tであり、図示される時間範囲は共通とする。また、図5(a),(b)に図示される時間範囲は、図4(a),(b),(c)に図示される時間範囲を含んでいる。
さらに、時間が経過して、時間t2(>t1>0)に到達すると、NPNトランジスタ50がオフ状態からオン状態に遷移し、過熱保護回路1Aは、スイッチングレギュレータ200の過熱検出状態に遷移する。NPNトランジスタ50がオンすると、参照電圧VB1は、NPNトランジスタ50のベース・エミッタ間電圧VBE50にクランプされる(図5(a)参照)。ここで、ベース・エミッタ間電圧VBE50は、上述したように、負の温度係数を有し、直線L2(図3参照)で表される。すなわち、参照電圧VB1は、検出温度Td以上の温度領域において、直線L2に従って推移する。
また、NPNトランジスタ50がオンすると、出力電圧VOUTがLレベルからHレベルへ反転し(図5(b)参照)、反転した出力電圧VOUTがNMOSトランジスタ32のオン状態とオフ状態とを切り替えることによって、温度に対するヒステリシスが付与される。
一方、温度に対してヒステリシスが付与された結果、スイッチングレギュレータ200の温度が下降して検出温度Tdを下回っても、NPNトランジスタ50はオフ状態に遷移しない。参照電圧VB1は、直線L2に従って推移する。さらに、スイッチングレギュレータ200の温度が下降して解除温度Trに到達すると、NPNトランジスタ50はオフ状態に遷移する。NPNトランジスタ50がオフ状態に遷移すると、出力電圧VOUTはLレベルに遷移する。
NPNトランジスタ20がオフ状態では、キャパシタ45に蓄電された電荷が抵抗43で放電される。参照電圧VB1は、抵抗43でプルダウンされることによって、NPNトランジスタ50はオン状態からオフ状態へ遷移する。すなわち、過熱保護回路1Aは過熱検出状態から非過熱検出状態へ戻る。NPNトランジスタ20,50は、オフ状態となるため、スイッチングレギュレータ200の過熱検出を停止する。
過熱保護回路1Aによれば、参照電圧VB1が、正の温度係数を有するので、参照電圧VB1の変化方向と温度の変化方向とが一致する。従って、過熱保護回路1Aによれば、温度が低下している段階において、誤って過熱検出状態へ遷移するのを防止することができる。過熱検出状態の誤検出が低減されるので、過熱検出の正確性を向上させることができる。
また、過熱保護回路1Aによれば、抵抗41とキャパシタ45とがローパスフィルタを構成するので、NPNトランジスタ50のベースの前段にローパスフィルタを追設することなく、抵抗41及びキャパシタ45によって、参照電圧VB1に重畳されるノイズをフィルタリングできる。従って、NPNトランジスタ50のベースの前段にローパスフィルタを追設することなく、参照電圧VB1に重畳されるノイズを低減でき、ノイズに起因する過熱検出状態の誤検出を低減することができる。
ここで、NPNトランジスタ50のベースの前段に別途のローパスフィルタが不要であることの利点は、ローパスフィルタの高インピーダンスによって、NPNトランジスタ50のベース電流が制限されることがない点である。すなわち、NPNトランジスタ50の動作制御を難化させることがない点である。
また、過熱保護回路1Aによれば、過熱保護回路1Aが非動作状態では、NPNトランジスタ20,50がオフ状態となるため、過熱保護回路1Aはスイッチングレギュレータ200の過熱検出を停止するとともに、過熱保護回路1Aにおける消費電流をゼロにすることができる。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る過熱保護回路の一例である過熱保護回路1Bの回路図である。
過熱保護回路1Bは、過熱保護回路1Aに対して、入力回路10及びNPNTr20の代わりに、入力回路110及びNMOSトランジスタ120を備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、本実施形態では、入力回路110及びNMOSトランジスタ120を中心に説明し、第1の実施形態と重複する説明を省略する。
入力回路110は、入力回路10に対して、インバータ11と、PMOSトランジスタ12と、NMOSトランジスタ13が省略されて構成されている。すなわち、入力回路110は、基準電圧回路14を有している。
第1のトランジスタとしてのNMOSトランジスタ120は、第1端子としてのドレインと、制御端子としてのゲートと、第2端子としてのソースと、を有している。NMOSトランジスタ120のドレインは基準電圧回路14の出力端と接続されている。NMOSトランジスタ120のゲートは、入力端子Tiに接続される直列接続されている。NMOSトランジスタ120のソースは、抵抗41,43を介して接地端子2に接続されている。
NMOSトランジスタ120は、入力電圧VINの電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能に動作する。
直列接続される抵抗41及び抵抗43は、NMOSトランジスタ120のゲート・ソース間電圧、すなわち入力電圧VINを分圧している。
このように構成される過熱保護回路1Bは、参照電圧VB1の温度特性が、過熱保護回路1Aの参照電圧VB1の温度特性と相違するものの、その出力電圧VOUTは、過熱保護回路1Aの出力電圧VOUTと同様である。すなわち、過熱保護回路1Bの出力電圧VOUTは、温度に対して、ヒステリシス特性を持った温度特性を有している。
具体的には、過熱保護回路1Bの参照電圧VB1の温度特性は、入力電圧VINがLレベル、すなわちNPNトランジスタ50が過熱を検出していない状態において、温度に対して一定値である。換言すれば、温度係数に相当する直線L1(図3参照)の傾きが0(ゼロ)になる。
このように構成される過熱保護回路1B及び過熱保護回路1Bを備えるスイッチングレギュレータの作用及び効果は、過熱保護回路1A及び過熱保護回路1Aを備えるスイッチングレギュレータ200の作用及び効果と同様である。
なお、上述した実施形態では、過熱保護回路1A,1Bを、IC等の過熱保護に適用した例を説明したが、用途は過熱保護に限定されない。過熱保護回路1A,1Bは、過熱保護動作を行わない、過熱検出回路として適用されてもよい。また、上述した実施形態では、保護対象の一例としてスイッチングレギュレータの例を説明したが、これに限定されない。温度上昇を示す電圧を取り出し可能な保護対象であれば、例えば、シリーズレギュレータ等、スイッチングレギュレータ以外の回路にも適用可能である。
また、スイッチングレギュレータについても、エラーコンパレータ205を備えているスイッチングレギュレータ200に限らず、エラーコンパレータ205を備えていないスイッチングレギュレータ300(図7(a)参照)に対しても、例えば、過熱保護回路1A等の本実施形態に係る過熱保護回路を適用することができる。
スイッチングレギュレータ300は、スイッチング素子としてのNMOSトランジスタ219,220と、インダクタ203と、出力コンデンサ204と、出力制御回路215と、バッファー回路216と、OR回路221と、過熱保護回路1Aと、を備えている。電圧DH及び電圧DLは、過熱保護回路1Aが動作状態にあるとき、一方がLレベルで他方がHレベルと異なる電圧レベルで周期的に遷移する(図7(b)参照)。また、過熱保護回路1Aが非動作状態にあるときは、電圧DH及び電圧DLの電圧レベルは共にLレベルである。
また、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更をすることができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B 過熱保護回路
10 入力回路
12 PMOSトランジスタ(第1のスイッチング素子)
13 NMOSトランジスタ(第2のスイッチング素子)
20 NPNトランジスタ(第1のトランジスタ、第2のNPNトランジスタ)
30 温度ヒステリシス生成回路
41 抵抗(第1の抵抗)
43 抵抗(第2の抵抗)
45 キャパシタ
50 NPNトランジスタ(第1のNPNトランジスタ)
120 NMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)
200,300 スイッチングレギュレータ
215 出力制御回路
N2 節点

Claims (7)

  1. 制御端子と、基準電圧が供給される第1端子と、接地端子と接続される第2端子と、を有し、入力端子の電圧である入力電圧の電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能な第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタの第2端子と前記接地端子との節点と接続されるベースと、前記接地端子に接続されるエミッタと、定電流が供給され、出力端子に接続されるコレクタと、を有し、前記ベースに供給される参照電圧の電圧レベルに応じてオン状態とオフ状態とを切替可能な第1のNPNトランジスタと、を備え、
    前記参照電圧の温度特性は、ゼロ以上の温度係数を有することを特徴とする過熱保護回路。
  2. 前記入力電圧の電圧レベルに応じて、接続状態と非接続状態とが排他的に切替制御される第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子とを有する入力回路をさらに備え、
    前記第1のトランジスタは、前記制御端子であるベースと、前記第1端子であるコレクタと、前記第2端子であるエミッタとを有する第2のNPNトランジスタであり、
    前記第1のスイッチング素子は、前記第2のNPNトランジスタのベース及びコレクタの間に接続され、
    前記第2のスイッチング素子は、前記第2のNPNトランジスタのエミッタと前記接地端子との間に接続される請求項1に記載の過熱保護回路。
  3. 前記第1のトランジスタは、前記制御端子であって、前記入力端子に接続されるゲートと、前記第1端子であるドレインと、前記第2端子であるソースとを有するNMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の過熱保護回路。
  4. 前記第1のトランジスタの第2端子と前記節点とを接続する第1の抵抗と、前記節点と前記接地端子との間に接続される第2の抵抗と、をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の過熱保護回路。
  5. 前記節点と前記接地端子との間に、前記第2の抵抗と並列に接続されるキャパシタをさらに備える請求項4に記載の過熱保護回路。
  6. 前記節点と前記接地端子との間に、前記第2の抵抗と並列に接続される温度ヒステリシス生成回路をさらに備える請求項4に記載の過熱保護回路。
  7. 入力される電圧から、スイッチング素子によって、所望の出力電圧を出力するスイッチングレギュレータであって、
    前記スイッチング素子の制御端子に制御信号を出力する出力制御回路と、
    請求項1から6の何れか一項に記載の過熱保護回路と、備え、
    前記過熱保護回路は、前記制御信号に基づく信号に基づいて前記出力制御回路を制御する信号を前記出力制御回路へ供給することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
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