JP2022025589A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布膜を1スキャンで形成することができ、塗布膜に継ぎ目ムラが形成されてしまうのを抑えることができる塗布装置を提供する。【解決手段】ステージユニットに保持された基板と、塗布ユニットとを相対的に移動させつつ、塗布ユニットから塗布液を吐出させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、ステージユニットは、基板を所定高さ位置に浮上させる浮上ステージ部と、基板を吸着保持する吸着保持部とを有しており、浮上ステージ部上に浮上する基板を吸着保持部で保持した状態で、基板が搬入出される基板入替位置と基板上に塗布液が塗布される塗布位置とに移動するように形成されており、吸着保持部は、浮上ステージ部の移動方向と直交する方向位置で基板を吸着保持する第1吸着保持部と、浮上ステージ部の移動方向位置で基板を吸着保持する第2吸着保持部とを備えている構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を浮上させた状態で、基板上に塗布膜を形成する塗布装置に関するものである。
OLEDのバリア膜パターンの形成には、インクジェット型の塗布装置が使用されている。この塗布装置では、基板の塗布領域に塗布膜を形成するが、基板の剥離帯電による影響をなくすため、基板を浮上させた状態で塗布が行えるエア浮上方式が採用されている。具体的には、図9に示すように、塗布液を吐出するインクジェットヘッド100を有する塗布ユニット101と、基板Wを浮上させる浮上搬送路102と、浮上した状態の基板Wを吸着して保持する吸着保持部103と、吸着保持部103を基板Wの搬送方向に移動させる搬送駆動部104とを有しており、搬送駆動部104を駆動させて吸着保持部103を移動させることにより、基板Wが浮上搬送路102上を浮上した状態で基板Wを一方向に移動させつつ、インクジェットヘッド100から塗布液を吐出させることにより基板W上に塗布膜が形成される。すなわち、浮上した基板Wが搬送方向(移動方向)と直交する方向位置に配置される吸着保持部103で保持された状態で水平な姿勢を保ちつつ、インクジェットヘッド100を通過する際に所定位置に塗布液が吐出されることにより、基板W上の塗布領域αに精度よく塗布膜が形成される。
ここで、塗布膜は複数回の走査で形成すると塗布膜にスキャンムラ(継ぎ目ムラP)が形成されてしまうため、塗布膜は、一回の走査で形成される。そのため、基板Wには多面取りが行われるが、形成される最大の大きさの塗布膜が1回の走査で塗れる程度の塗布幅を有するインクジェットヘッド100が使用される。インクジェットヘッド100は非常に高価であるため、たいていの場合、使用される基板Wの半分の寸法幅を有するインクジェットヘッド100が使用される。すなわち、図10(a)の例では、最大の塗布領域αが2つ設定されており、1スキャン(往路)で一方の塗布領域αに塗布膜を形成し、もう1スキャン(復路)で残りの塗布領域αに塗布膜を形成する。また、図10(b)の例では、幅方向に3つの塗布領域αが設定されており、1スキャンでは真ん中の塗布領域αが完全には塗布することができない。このような場合には、3スキャンにより、左端、中央、右端というように順に塗布することで、すべての塗布領域αが1回の走査で塗布することができ、形成される塗布膜に継ぎ目ムラPが形成されるのを抑えることができる。
特開2011-213435号公報
しかし、上記塗布装置では、継ぎ目ムラPを抑えることができないという問題があった。すなわち、モニタのサイズに応じて塗布領域αの大きさが決まるが、大きさによっては図11に示すように、塗布領域αの長辺部分が横向きに配置した方が効率がよい場合がある。しかし、このような場合には、塗布領域αに対して1スキャンで塗布することができず、継ぎ目ムラPが形成されてしまう。そのため、このサイズの塗布領域αの場合には、基板1枚から1つしか取得することができず、その結果、基板W1枚に対する製品の取得率が低下し、生産効率の低下に繋がるという問題がある。
一方、インクジェットヘッド100の幅寸法を基板Wの幅寸法に合わせて製作するということも考えられるが、インクジェットヘッド100は非常に高価であり、数が増えるとそれにつれて、イニシャルコスト、メンテナンスコストも高額になり、生産コストアップを招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、塗布膜を1スキャンで形成することができ、塗布膜に継ぎ目ムラが形成されてしまうのを抑えることができる塗布装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、基板を保持するステージユニットと、前記ステージユニット上の基板に塗布液を塗布する塗布ユニットと、を備え、前記ステージユニットに保持された基板と、前記塗布ユニットとを相対的に移動させつつ、前記塗布ユニットから塗布液を吐出させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、前記ステージユニットは、基板を所定高さ位置に浮上させる浮上ステージ部と、基板を吸着保持する吸着保持部とを有しており、前記浮上ステージ部上に浮上する基板を前記吸着保持部で保持した状態で、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが前記塗布ユニットに対して、基板が搬入出される基板入替位置と基板上に塗布液が塗布される塗布位置とに移動するように形成されており、前記吸着保持部は、前記浮上ステージ部の移動方向と直交する方向位置で基板を吸着保持する第1吸着保持部と、前記浮上ステージ部の移動方向位置で基板を吸着保持する第2吸着保持部とを備えていることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、浮上ステージ部の移動方向と直交する方向位置で基板を吸着保持する第1吸着保持部と、浮上ステージ部の移動方向位置で基板を吸着保持する第2吸着保持部とを備えているため、基板を第1吸着保持部で保持する保持状態と、基板を第2吸着保持部で保持する保持状態のいずれの保持状態にも対応でき、基板の姿勢を90°変更した場合であっても吸着保持することができる。すなわち、基板上に形成された塗布領域の長辺部分の寸法が、インクジェットヘッドの塗布幅を超える場合であっても、短辺部分の寸法がインクジェットヘッドの塗布幅より小さい場合には、塗布領域の短辺部分が塗布方向と直交するように、基板を90°回転させた状態で保持することにより、その塗布領域に1スキャンで塗布膜を形成することが可能になる。したがって、インクジェットヘッドを幅方向に増設することなく、塗布膜を1スキャンで形成でき、塗布膜に継ぎ目ムラが形成される問題を抑えることができる。なお、基板の大きさにより、第1吸着保持部と第2吸着保持部の両方で基板を吸着保持できる場合には、基板上の塗布領域を1スキャンで塗布できる姿勢した状態で、第1吸着保持部、第2吸着保持部の両方で基板を吸着保持してもよい。
また、長辺部と短辺部を有する矩形状の基板が前記浮上ステージ部上に供給される際、前記基板の長辺部が前記浮上ステージ部の移動方向と直交する方向と一致するように供給された場合には、前記第1吸着保持部で基板が保持され、前記基板の長辺部が前記浮上ステージ部の移動方向と一致するように供給された場合には、前記第2吸着保持部で基板が保持される構成にしてもよい。
この構成によれば、基板の長辺部の存在に応じて、第1吸着保持部、第2吸着保持部のいずれかの吸着保持部により基板を吸着保持することができるため、基板を90°回転させたいずれの姿勢であっても吸着保持することができる。したがって、基板に形成された塗布領域の配置状態に応じて基板を吸着保持することができ、その塗布領域に1スキャンで塗布膜を形成することができる。
また、前記浮上ステージ部では、エアにより基板が所定高さ位置に浮上される構成にしてもよい。
この構成によれば、基板が浮上ステージ部と接触することによる剥離帯電の問題を回避することができる。
また、前記浮上ステージ部では、支持ピンにより基板が所定高さ位置に浮上される構成にしてもよい。
この構成によれば、エアにより浮上させる場合に比べて、装置を安価にすることができ、技術的にも容易に構成することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、基板を保持するステージユニットと、前記ステージユニット上の基板に塗布液を塗布する塗布ユニットと、を備え、前記ステージユニットに保持された基板と、前記塗布ユニットとを相対的に移動させつつ、前記塗布ユニットから塗布液を吐出させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、前記ステージユニットは、基板を所定高さ位置に浮上させる浮上ステージ部と、基板を吸着保持する吸着保持部とを有しており、前記浮上ステージ部上に浮上する基板を前記吸着保持部で保持した状態で、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが前記塗布ユニットに対して、基板が搬入出される基板入替位置と基板上に塗布液が塗布される塗布位置とに移動するように形成されており、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが、前記浮上ステージ部の中心を回転中心として回転可能に形成されており、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが回転することにより、前記吸着保持部で保持された基板の向きが90°変更されることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、浮上ステージ部に基板が供給された状態で基板の姿勢を90°変更することができるため、基板をステージユニットに供給する前に、基板の姿勢を90°変更するロボットハンド等の装置を設ける必要性を抑えることができる。
また、具体的な前記塗布ユニットの態様としては、インクジェット塗布方式を採用することができるが、スリットノズル方式、ストライプ塗布方式等を採用してもよい。
本発明の塗布装置によれば、塗布膜を1スキャンで形成することができ、塗布膜に継ぎ目ムラが形成されてしまうのを抑えることができる。
本発明の塗布装置を概略的に示す上面図である。 上記塗布装置の側面図である。 ステージユニットを拡大した正面図である。 インクジェットヘッド部のノズルの配置を示す図である。 吸着保持部を説明する図であり、(a)はY軸方向から見た図、(b)は上方から見た図である。 ステージユニットと塗布ユニットの位置関係を示す図であり、(a)はステージユニットが通常状態で移動した状態を示す図であり、(b)はステージユニットが回転機構により塗布ユニットに対して基板を傾斜させて移動した状態を示す図である。 基板に塗布膜を形成する状態を示す図であり、(a)は、インクジェットヘッドの塗布幅よりも小さい塗布領域の短辺が、インクジェットヘッドの走査方向と直交するように形成された塗布領域に塗布膜を形成する状態を示す図、(b)は、その左図がインクジェットヘッドの塗布幅よりも小さい塗布領域の短辺が、インクジェットヘッドの走査方向と一致するように形成された塗布領域に塗布膜を形成する状態を示す図、右図が左図の基板を90°回転させて方向を変えた状態を示す図である。 基板に塗布膜を形成する状態を示す図であり、左図は、複数の塗布領域が配置され、長辺部がインクジェットヘッドの走査方向と一致させて配置された基板に塗布膜を形成する状態を示す図、右図の基板は、左図の基板を90°回転させて方向を変えた状態を示す図である。 従来の塗布装置を示す図である。 基板に塗布膜を形成する状態を示す図であり、(a)は、塗布領域が2つ形成された基板に塗布膜を形成する状態を示す図、(b)は、塗布領域が複数形成された基板に塗布膜を形成する状態を示す図である。 基板に塗布膜を形成する状態を示す図であり、塗布領域に2スキャンで塗布することにより、塗布膜に継ぎ目ムラが形成された状態を示す図である。
本発明の塗布装置に係る実施の形態を図面を用いて説明する。本実施形態では、塗布ユニット2がインクジェット塗布方式の場合について説明するが、スリットノズル方式、ストライプ塗布方式等であってもよく、本発明は、塗布方式の様態に限定されるものではない。
図1は、塗布装置の一実施形態を示す上面図、図2は、その塗布装置の側面図である。
塗布装置は、図1、図2に示すように、基板Wを載置するステージユニット1と、基板Wにインク(塗布液)を塗布する塗布ユニット2とを有しており、塗布ユニット2とステージユニット1に載置された基板Wとが相対的に移動しつつ、基板W上に形成された塗布領域αにインクを吐出させることにより、塗布領域α上に塗布膜(塗布パターンを含む)が形成される。本実施形態の基板Wは、長辺部と短辺部とを有する矩形状に形成されており、基板Wには、複数の塗布領域αが形成されている。
なお、以下の説明では、ステージユニット1が移動する方向をX軸方向(主走査方向)、これと水平面上で直交する方向をY軸方向(副走査方向)、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
塗布装置は、基台3を有しており、この基台3上にステージユニット1、塗布ユニット2が設けられている。具体的には、基台3上には、ステージユニット1が走行する第1レール部31と塗布ユニット2が走行する第2レール部32とが設けられており、本実施形態では、第1レール部31が第2レール部32の内側に配置されている。これら第1レール部31と第2レール部32とは、X軸方向に延びて形成されており、ステージユニット1、塗布ユニット2がそれぞれ第1レール部31、第2レール部32に沿ってX軸方向に移動しできるように形成されている。本実施形態では、ステージユニット1は、基板入替位置と塗布位置とに移動でき、塗布ユニット2は、塗布位置とメンテナンス位置とに移動できるようになっている。
また、塗布ユニット2は、基板W上に塗布材料であるインクを着弾させて塗布するものであり、塗布材料を吐出するインクジェットヘッド部21と、このインクジェットヘッド部21を支持するガントリ部22とを有している。
このガントリ部22は、略門型形状に形成されており、第1レール部31のY軸方向両外側に配置される脚部22aと、これらの脚部22aを連結しY軸方向に延びるビーム部材22bとを有している。そして、このビーム部材22bにインクジェットヘッド部21が取付けられており、ガントリ部22は、第1レール部31をY軸方向に跨いだ状態でX軸方向に移動可能に取り付けられている。具体的には、脚部22aが第2レール部32にスライド自在に取り付けられており、脚部22aに設けられたリニアモータを駆動制御することにより、ガントリ部22がX軸方向に移動し、任意の位置で停止できるようになっている。本実施形態では、塗布動作が行われる塗布位置と、メンテナンス動作が行われるメンテナンス位置とに停止できるようになっている。なお、塗布動作中は、ガントリ部22は塗布位置で固定されるようになっている。
また、ビーム部材22bは、両脚部22aを連結する柱状部材である。このビーム部材22bには、インクジェットヘッド部21が取付けられている。具体的には、ビーム部材22bのX軸方向中央位置に、インクジェットヘッド部21が取り付けられており、このインクジェットヘッド部21に設けられたノズル23b、24b(図4参照)が第1レール部31に向く姿勢で取付けられている。すなわち、ガントリ部22が塗布位置に位置する状態でステージユニット1が第1レール部31を移動し、ステージユニット1に載置された基板Wがインクジェットヘッド部21直下に位置したときに塗布材料であるインク(液滴状の塗布液)を吐出することにより基板W上に塗布膜が形成される。
また、インクジェットヘッド部21は、複数のノズル23b、24bを一体化させたものである。本実施形態では、インクジェットヘッド部21は、複数のノズル23bを有する第1ノズルユニット23と、複数のノズル24bを有する第2ノズルユニット24とを有しており、第1ノズルユニット23と第2ノズルユニット24とがX軸方向に互いに隣接して配置された状態で固定されている。本実施形態では、ノズル23bとノズル24bは同じノズルが用いられており、同じ大きさの粒径を吐出できるようになっているが、ノズル23bとノズル24bとで異形ノズルを用いて粒径の異なるインクを吐出できる構成にしてもよい。
このインクジェットヘッド部21は、ビーム部材22bに沿って延びる形状に第1ノズルユニット23と第2ノズルユニット24とが一体となって形成されている。この第1ノズルユニット23と第2ノズルユニット24は、基板Wの短辺部の寸法のほぼ半分の寸法に形成されており、基板Wの短辺部寸法の半分より小さい塗布領域αに対して、一度の走査(1スキャン)で塗布膜を形成することができる。
また、ビーム部22b上にはY軸方向に延びるレール(不図示)が設けられており、このレールにインクジェットヘッド部21がスライド自在に取り付けられている。そして、リニアモータを駆動制御することにより任意の位置に移動、及び、停止できるようになっている。すなわち、インクジェットヘッド部21は、Y軸方向に移動できようになっており、塗布領域αのY軸方向位置に合わせて移動し、塗布材料であるインクを精度よく着弾させることができる。これにより、ガントリ部22が塗布位置に停止した状態で、ステージユニット1がX軸方向に移動しつつ、インクジェットヘッド部21がY軸方向に移動することにより、インクジェットヘッド部21とステージユニット1とが相対的に移動し、インクジェットヘッド部21のノズル23b、24bからインクを吐出することによりステージユニット1上の基板Wの塗布領域αに精度よくインクを着弾させることができるようになっている。
第1ノズルユニット23は、図4に示すように、ノズル23bを有する複数のヘッドモジュール23aを備えている。本実施形態では、複数のヘッドモジュール23aがY軸方向に沿って配列されており、塗布方向に対して直交する方向に配置されている。ヘッドモジュール23aは、複数のノズル23bを有しており、ノズル23bが一方向に所定の配列ピッチで整列した状態で設けられている。このノズル23bは、汎用性のあるノズルが使用されており、ヘッドモジュール23aに駆動電圧が印加されると、各ノズル23bに共通の駆動電圧が印加され、各ノズル23bから所定の液量のインクが吐出されるようになっている。
また、ヘッドモジュール23aは、それぞれが互いに重複する部分を有するようにずらして配置されている。図4の例では、隣接するヘッドモジュール23aがX軸方向に交互にずらして配置されている。すなわち、これらのヘッドモジュール23aは、ノズル23bの配置間隔とヘッドモジュール23aの両端部分とでは寸法が異なっているため、この両端部分の寸法分を相殺できるようにX軸方向にずらしつつY軸方向に配列される。すなわち、第1ノズルユニット23は、X軸方向に見て通常ノズル23bがY軸方向に等間隔で配置されており、第1ノズルユニット23全体としてX軸方向に見て、すべての通常ノズル23bがY軸方向に沿って一定の配列ピッチで配列され、X軸方向から見てY軸方向に亘って等間隔で配置されている。これにより、基板W上の塗布領域αの所定位置に精度よくインクを着弾させることができ、塗布領域αに精度よく塗布膜を形成できるようになっている。
なお、第2ノズルユニット24は、第1ノズルユニット23と同じ構成であるため、説明を省略する。
ステージユニット1は、基板Wを保持するものである。ここで、図3は、ステージユニット1を拡大した正面図である。このステージユニット1は、第1レール部31に取り付けられるベース部50と、このベース部50上に配置される浮上ステージ部11と、吸着保持部4とを有している。すなわち、ステージユニット1は、浮上ステージ部11によって浮上させた状態の基板Wを吸着保持部4で吸着保持し、ベース部50が第1レール部31に沿って移動することにより、基板Wを吸着保持した状態でX軸方向に搬送できるようになっている。すなわち、浮上ステージ部11の移動方向(X軸方向)に基板Wを搬送できるようになっている。
浮上ステージ部11は、基板Wを浮上させるものであり、本実施形態ではエア浮上機構を有している。浮上ステージ部11は、ベース部50上に設けられており、1枚の矩形平板形状に形成されている。この浮上ステージ部11は、平滑な基板浮上面11a(図3参照)を有しており、基板浮上面11a全体が所定高さ位置になるように設定されている。そして、浮上ステージ部11は、基板浮上面11aと搬送させる基板Wとの間に空気層が形成されることにより基板Wを所定高さ位置に浮上させることができるようになっている。具体的には、浮上ステージ部11には、基板浮上面11aに開口する微小な噴出口(不図示)と吸引口(不図示)とが形成されており、噴出口とコンプレッサとが配管で接続され、吸引口と真空ポンプとが配管で接続されている。そして、噴出口から噴出されるエアと吸引口に発生する吸引力とをバランスさせることにより、基板Wが基板浮上面11aから所定高さに水平の姿勢で浮上させることができるようになっている。これにより、基板Wの平面姿勢(平面度という)を高精度に維持した状態で保持できるようになっている。
また、図5(b)に示すように、浮上ステージ部11は、ほぼ正方形に形成されており、基板Wの長辺部の寸法より小さく形成されている。そのため、基板Wを基板浮上面11a上に載置すると、基板浮上面11aから基板Wの端部がはみ出した状態となる(図3、図5参照)。このはみ出した部分(はみ出し領域T)を後述の吸着保持部4で保持することにより、基板Wを搬送できるようになっている。この浮上ステージ部11のY軸方向寸法は、はみ出し領域Tが吸着保持部4で保持できる必要最小限の寸法になるように設定されている。本実施形態では、基板Wの除外領域に設定されている。
ベース部50は、浮上ステージ部11を支持するものであり、第1レール部31に沿って走行可能に取り付けられている。ベース部50は、第1レール部31の上面を覆うように設けられている。そして、ベース部50の下面(第1レール部31との対向面)には、エアパッド51が取り付けられており、リニアモータ(不図示)を駆動させることにより、ベース部50が第1レール部31上に浮上した状態で第1レール部31に沿って走行するようになっている。すなわち、リニアモータを駆動制御することにより、ベース部50が第1レール部31上を滑らかに走行し、所定の位置で停止できるようになっている。本実施形態では、基板入替位置と塗布位置とに移動し、それぞれの位置で停止できるように構成されている。すなわち、浮上ステージ部11及び吸着保持部4が一体となって、基板入替位置と塗布位置とに移動し、それぞれの位置で停止できるように構成されている。
また、浮上ステージ部11には、基板Wを昇降動作させる基板昇降機構が設けられている。すなわち、基板浮上面11aには複数のピン孔15が形成されており、このピン孔15にはZ軸方向に昇降動作可能なリフトピン14(図2参照)が埋設されている。これにより、基板Wを搬入、搬出させることができる。すなわち、基板Wの搬入時には、基板入替位置において、基板浮上面11aからリフトピン14を突出させた状態で待機させ、ロボットハンドF等により基板Wが搬入されると突出した状態のリフトピン14の先端部分に基板Wが載置されることにより基板Wがリフトピン14上に保持される。そして、その状態からリフトピン14を下降させてピン孔15に収容させることにより、基板Wを基板浮上面11aに載置することができる。また、基板Wの搬出時には、基板入替位置において、リフトピン14を突出させることにより基板浮上面11aに浮上した基板Wを所定の高さ位置で保持させる。そして、ロボットハンドF等により基板Wの下側から保持することによりリフトピン14からロボットハンドFに基板Wの受け渡しを行うことができるようになっている。
また、吸着保持部4は、基板Wを吸着して保持するものであり、ベース部50に取り付けられている。吸着保持部4は、基板WのY軸方向端部を保持する第1吸着保持部12と、基板WのX軸方向端部を保持する第2吸着保持部とを有している。すなわち、基板Wを浮上ステージ部11に載置した際に、基板Wの長辺部がY軸方向にはみ出る場合には、第1吸着保持部12で基板Wを吸着保持し、基板Wの長辺部がX軸方向にはみ出る場合には、第2吸着保持部で基板Wを吸着保持するようになっている。なお、基板Wが浮上ステージ部11からX軸方向、Y軸方向ともにはみ出る場合には、第1吸着保持部12と第2吸着保持部の両方で吸着保持してもよい。
図1、図3、図5に示すように、第1吸着保持部12は、X軸方向に延びる平板状のフレーム部12aと、このフレーム部12aに取り付けられた吸着部12bとを有している。この吸着部12bは、昇降動作するように設けられており、吸着部12bが昇降動作することにより、浮上ステージ部11上で浮上している基板Wの裏面に対して接離できるようになっている。本実施形態では、図5(a)に示すように、フレーム部12aに昇降機構12cが設けられており、この昇降機構12cの昇降動作により、フレーム部12aと吸着部12bが共に昇降動作するようになっている。
フレーム部12aは、吸着部12bを支持するものであり、ベース部50上に配置されている。すなわち、浮上ステージ部11を挟むようにY軸方向両側に配置されており(図3、図5(b)参照)、浮上ステージ部11のX軸方向に沿って配置されている。このフレーム部12aには、吸着部12bが複数個取り付けられており、本実施形態では、フレーム部12aの長手方向に等間隔で配置されている(図5(a)、図5(b)参照)。
吸着部12bは、基板Wを吸着して保持するものであり、直方体のブロック状に形成されている。吸着部12bは、長手方向がX軸方向に沿って配置されており、複数の吸着部12bがフレーム部12aに一列に配列されて取り付けられている。吸着部12bは、上面部12bsが平坦に形成されており、全ての吸着部12bの上面部12bsが同じ高さ位置になるように設定されている。すなわち、吸着部12bは、下端位置と上端位置とに昇降動作する際、この下端位置、及び、上端位置において、全ての吸着部12bの上面部12bsが同じ高さ位置になるように形成されている。そして、上面部12bsには、開口部が形成されており、この開口部に吸引力が発生するように形成されている。したがって、吸着部12bの上面部12bsに基板Wの下面が当接された状態で開口部に吸引力を発生させることにより、基板Wが吸着部12bの上面部12bsに吸着され、吸着部12bの設定された上面部12bsの高さ位置に基板Wが吸着保持されるようになっている。
また、第2吸着保持部13は、第1吸着保持部12と同様の構成を有しており、Y軸方向に延びる平板状のフレーム部13aと、このフレーム部13aに取り付けられた吸着部13bとを有している。この吸着部13bは、昇降動作するように設けられており、吸着部13bが昇降動作することにより、浮上ステージ部11上で浮上している基板Wの裏面に対して接離できるようになっている。本実施形態では、図5(a)に示すように、フレーム部13aに昇降機構13cが設けられており、この昇降機構13cの昇降動作により、フレーム部13aと吸着部13bが共に昇降動作するようになっている。
フレーム部13aは、吸着部13bを支持するものであり、ベース部50上に配置されている。すなわち、浮上ステージ部11を挟むようにX軸方向両側に配置されており(図3、図5(b)参照)、浮上ステージ部11のY軸方向に沿って配置されている。このフレーム部13aには、吸着部13bが複数個取り付けられており、本実施形態では、フレーム部13aの長手方向に等間隔で配置されている(図5(a)、図5(b)参照)。
吸着部13bは、基板Wを吸着して保持するものであり、直方体のブロック状に形成されている。吸着部13bは、長手方向がX軸方向に沿って配置されており、複数の吸着部13bがフレーム部13aに一列に配列されて取り付けられている。吸着部13bは、上面部13bs(図3参照)が平坦に形成されており、全ての吸着部13bの上面部13bsが同じ高さ位置になるように設定されている。すなわち、吸着部13bは、下端位置と上端位置とに昇降動作する際、この下端位置、及び、上端位置において、全ての吸着部13bの上面部13bsが同じ高さ位置になるように形成されている。そして、上面部13bsには、開口部が形成されており、この開口部に吸引力が発生するように形成されている。したがって、吸着部13bの上面部12bsに基板Wの下面が当接された状態で開口部に吸引力を発生させることにより、基板Wが吸着部13bの上面部13bsに吸着され、吸着部13bの設定された上面部13bsの高さ位置に基板Wが吸着保持されるようになっている。なお、この昇降機構13cは、昇降機構12cとは独立して動作できるように構成されている。したがって、第1吸着保持部12と第2吸着保持部13は、それぞれ独立して基板Wを吸着保持できるようになっている。
本実施形態では、この第1吸着保持部12、第2吸着保持部13は、基板Wの向きによって一方の吸着保持部4が動作するようになっている。すなわち、図5(b)に示すように、基板Wの長辺部がY軸方向に沿う姿勢(図5(b)において基板Wが2点鎖線の姿勢)、すなわち、基板Wの長辺部が浮上ステージ部11の移動方向と直交する方向と一致するように供給された場合には、第1吸着保持部12によって基板Wが吸着保持される。また、基板Wの長辺部がX軸方向に沿う姿勢(図5(b)において基板Wが破線の姿勢)、すなわち、基板Wの長辺部が浮上ステージ部11の移動方向と一致するように供給された場合には、第2吸着保持部13によって基板Wが吸着保持される。この基板Wの姿勢は、基板W上に形成される塗布領域αに対して1スキャンで塗布できるか否かによって決定され、基板Wの姿勢情報は、塗布動作におけるレシピ情報に含まれる。
この基板Wの姿勢は、基板W上に形成された塗布領域αの形状によって決定される。具体的には、図7に示すように、図7(a)に示される基板Wは、その長辺部がX軸方向に沿う姿勢において、塗布領域αの幅がインクジェットヘッド部21の塗布幅より小さいため、このまま長辺部がX軸方向に沿う姿勢で供給され、第2吸着保持部13によって基板Wが吸着保持される。その後、インクジェットヘッド部21が往路復路(X軸方向)に走査し、それぞれの塗布領域αが1スキャンで塗布される。
また、図7(b)の左側に示される基板Wは、その長辺部がX軸方向に沿う姿勢において、塗布領域αの幅がインクジェットヘッド部21の塗布幅より大きい。すなわち、この状態でインクジェットヘッド21を走査して塗布動作を行っても、1スキャンで塗布領域αに塗布膜を形成することができない。このような場合には、塗布領域αの短辺部分がインクジェットヘッド21の塗布幅より小さいため、1スキャンで塗布することができる。したがって、この場合には、基板Wを90°回転させて長辺部がY軸方向に沿う姿勢で基板Wを供給し(図7(b)右側の基板W)、第1吸着保持部12で基板Wが吸着保持される。その後、インクジェットヘッド部21が往路復路(X軸方向)に走査し、それぞれの塗布領域αが1スキャンで塗布される。
また、図8の左側に示される基板Wは、その長辺部がX軸方向に沿う姿勢において、1つの塗布領域αの幅がインクジェットヘッド部21の塗布幅より小さい。そのため、基板Wに対してインクジェットヘッド21を3スキャンさせることにより、左側の塗布領域α、中央の塗布領域α、右側の塗布領域αという順に塗布すれば、すべての塗布領域αが1スキャンで塗布膜を形成することができる。しかし、タクトタイム短縮の観点からスキャン回数を減らすことが好ましい。すなわち、図8の右図に示される基板Wのように、90°回転させて基板Wの長辺部がY軸方向に沿う姿勢で供給し、第1吸着保持部12で基板Wを保持すれば、2つの塗布領域αの短辺部分を合わせてもインクジェットヘッド21の塗布幅より小さいため、往路復路(X軸方向)で塗布領域αを2列ずつ塗布することにより、基板Wに対して2スキャンで、すべての塗布領域αが1スキャンで塗布膜を形成することができる。
なお、本実施形態では、この基板Wは、レシピ情報に基づいて、浮上ステージ部11に供給される前にロボットハンドF等により、基板Wの長辺部がX軸方向に沿う姿勢、又は、長辺部がY軸方向に沿う姿勢に保持されており、このロボットハンドFにより基板入替位置に供給される。
また、ステージユニット1は、Z軸回りに回転できるように形成されている。本実施形態では、ベース部50にZ軸回りに回転する回転機構53が設けられており、浮上ステージ部11がZ軸周りに回転できるように構成されている。具体的には、ベース部50の浮上ステージ部11が載置される平板部52が第1レール部31と連結される下側部分に対してZ軸回りに回転する回転機構53が設けられており、回転機構53の回転によって平板部52が回転することにより、平板部52に連結される浮上ステージ部11及び吸着保持部4が共通のZ軸回りに回転することができる。すなわち、通常、図6(a)に示すように、基板Wがステージユニット1に吸着保持されたまま、塗布ユニット2側に移動して基板W上に塗布膜が形成されるが、図6(b)に示すように、基板Wがステージユニット1に吸着保持されたまま、浮上ステージ部11の中心軸回りに回転させることができる。そして、インクジェットヘッド部21に対して、基板Wを所定角度を有したまま塗布ユニット2側に移動させて基板W上に塗布膜を形成することができる。これにより、インクジェットヘッド部21のノズル23b、24bのそれぞれの配列ピッチよりも小さいピッチでインクを着弾させることができ、高精細に塗布膜を形成できるようになっている。
また、ステージユニット1のX軸方向反対側には、メンテナンスユニット6が設けられている。このメンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド部21のノズル23b、24bの保守作業を行うものである。メンテナンスユニット6には、洗浄装置、拭き取り装置、排液トレイが設けられており、定期的にこれらを用いて保守作業が行われる。具体的には、メンテナンス動作時には、ガントリ部22が第2レール部32を塗布位置からメンテナンス位置まで移動し、洗浄装置によりインクジェットヘッド部21のノズル面が洗浄される。そして、拭き取り装置により、ノズル面に付着した洗浄液等が拭き取られた後、排液トレイ上でブリード動作、フラッシング動作が行われ、インクジェットヘッド部21のノズル23b、24bの回復が行われる。一連の保守作業が終了するとガントリ部22が塗布位置に移動し、次の塗布工程に備えるようになっている。
このように、上記実施形態によれば、浮上ステージ部11の移動方向と直交する方向位置で基板Wを吸着保持する第1吸着保持部12と、浮上ステージ部11の移動方向位置で基板Wを吸着保持する第2吸着保持部13とを備えているため、基板Wを第1吸着保持部12で保持する保持状態と、基板Wを第2吸着保持部13で保持する保持状態のいずれの保持状態にも対応でき、基板Wの姿勢を90°変更した場合であっても吸着保持することができる。すなわち、基板W上に形成された塗布領域αの長辺部分の寸法が、インクジェットヘッド21の塗布幅を超える場合であっても、短辺部分の寸法がインクジェットヘッド21の塗布幅より小さい場合には、その短辺部分が塗布方向(浮上ステージ部11の移動方向)と直交するように基板Wを90°回転させた状態に保持することにより、その塗布領域αに1スキャンで塗布膜を形成することが可能になる。したがって、インクジェットヘッド21を幅方向に増設することなく、塗布膜を1スキャンで形成でき、塗布膜に継ぎ目ムラが形成される問題を抑えることができる。
また、上記実施形態では、基板Wの姿勢の変更は、ロボットハンドF等により行う例について説明したが、ステージユニット1の回転機構53によって行うものであってもよい。この場合、基板Wが第1吸着保持部12で保持された状態で回転機構53により変更することにより、基板Wの長辺部がX軸方向に沿う姿勢か、Y軸方向に沿う姿勢か、1スキャンで塗布できる向きに基板Wが保持される姿勢を変更することができる。なお、基板Wの姿勢を回転機構53で行う場合には、基板Wが吸着保持部4により吸着保持された状態で行うことができるため、第1吸着保持部12、第2吸着保持部13の両方を備える必要がなく、いずれか一方の吸着保持部4を有していればよい。
また、上記実施形態では、第1吸着保持部12、第2吸着保持部13の吸着部12b、吸着部13bが、浮上ステージ部11を挟んで両側に配置される例について説明したが、吸着部12b(又は、吸着部13b)が浮上ステージ部11のいずれか一方のみに配置されて、その1つの吸着部12b(又は、吸着部13b)のみで基板Wが吸着保持されるものであってもよい。また、吸着部12b(又は、吸着部13b)が浮上ステージ部11の両側に配置されており、一方の吸着部12b(又は、吸着部13b)のみ作動させて、基板Wが吸着保持されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、基板Wが浮上ステージ11上にエアにより浮上させる例について説明したが、基板Wがリフトピン14により保持させて所定高さに浮上させるものであってもよい。また、リフトピン14とは別に、浮上ステージ11上に所定高さ位置に頂点を有する直立棒状の支持ピンを複数箇所設け、この支持ピンにより基板Wを所定高さに浮上させた状態で保持するものであってもよい。エアによる浮上の方が接触しない点で好ましいが、リフトピン14、支持ピンであれば、塗布装置全体のコストを抑えて安価に製作することができる。なお、基板Wの浮上は、浮上ステージ部11を超音波振動させて基板Wを浮上させる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第1吸着保持部12及び第2吸着保持部13が昇降機構12c、13cにより昇降動作する例について説明したが、昇降機構12c、13cがなく、吸着部12b及び吸着部13bを固定して設け、基板Wが所定高さ位置となる位置に固定されるものであってもよい。すなわち、リフトピン14により所定高さ位置よりも高い位置に基板Wが搬入された後、リフトピン14を下降させることにより、第1吸着保持部12の吸着部12b、第2吸着保持部の吸着部13bに載置し吸引されることにより基板Wが所定高さ位置に位置した状態で吸着保持される構成であってもよい。
1 ステージユニット
2 塗布ユニット
4 吸着保持部
11 浮上ステージ部
12 第1吸着保持部
13 第2吸着保持部
50 ベース部
W 基板

Claims (6)

  1. 基板を保持するステージユニットと、
    前記ステージユニット上の基板に塗布液を塗布する塗布ユニットと、
    を備え、前記ステージユニットに保持された基板と、前記塗布ユニットとを相対的に移動させつつ、前記塗布ユニットから塗布液を吐出させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、
    前記ステージユニットは、基板を所定高さ位置に浮上させる浮上ステージ部と、基板を吸着保持する吸着保持部とを有しており、前記浮上ステージ部上に浮上する基板を前記吸着保持部で保持した状態で、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが前記塗布ユニットに対して、基板が搬入出される基板入替位置と基板上に塗布液が塗布される塗布位置とに移動するように形成されており、
    前記吸着保持部は、前記浮上ステージ部の移動方向と直交する方向位置で基板を吸着保持する第1吸着保持部と、前記浮上ステージ部の移動方向位置で基板を吸着保持する第2吸着保持部とを備えていることを特徴とする塗布装置。
  2. 長辺部と短辺部を有する矩形状の基板が前記浮上ステージ部上に供給される際、前記基板の長辺部が前記浮上ステージ部の移動方向と直交する方向と一致するように供給された場合には、前記第1吸着保持部で基板が保持され、前記基板の長辺部が前記浮上ステージ部の移動方向と一致するように供給された場合には、前記第2吸着保持部で基板が保持されることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記浮上ステージ部では、エアにより基板が所定高さ位置に浮上されることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 前記浮上ステージ部では、支持ピンにより基板が所定高さ位置に浮上されることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
  5. 基板を保持するステージユニットと、
    前記ステージユニット上の基板に塗布液を塗布する塗布ユニットと、
    を備え、前記ステージユニットに保持された基板と、前記塗布ユニットとを相対的に移動させつつ、前記塗布ユニットから塗布液を吐出させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、
    前記ステージユニットは、基板を所定高さ位置に浮上させる浮上ステージ部と、基板を吸着保持する吸着保持部とを有しており、前記浮上ステージ部上に浮上する基板を前記吸着保持部で保持した状態で、前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが前記塗布ユニットに対して、基板が搬入出される基板入替位置と基板上に塗布液が塗布される塗布位置とに移動するように形成されており、
    前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが、前記浮上ステージ部の中心を回転中心として回転可能に形成されており、
    前記浮上ステージ部と前記吸着保持部とが回転することにより、前記吸着保持部で保持された基板の向きが90°変更されることを特徴とする塗布装置。
  6. 前記塗布ユニットは、インクジェット塗布方式であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の塗布装置。
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