クロスリファレンス
本特許出願は、2018年4月25日に出願され、本出願の譲受人に与えられ、参照によりその全体が本明細書に明白に組み込まれる、Voらによる「SENSING A MEMORY CELL」という名称の米国特許出願第15/962,938号の優先権を主張するものである。
以下は、一般に、メモリアレイを動作させることに関し、より詳細には、メモリセルを感知することに関する。
メモリデバイスは、コンピュータ、ワイヤレス通信デバイス、カメラ、デジタルディスプレイなどのさまざまな電子デバイス内に情報を記憶するために広く使用されている。情報は、メモリデバイスの異なる状態をプログラムすることによって記憶される。たとえば、2値デバイスは、多くの場合は論理「1」または論理「0」によって示される、2つの状態を有する。他のシステムでは、3つ以上の状態が記憶されることがある。記憶された情報にアクセスするために、電子デバイスのコンポーネントが、メモリデバイス内に記憶された状態を読み取るまたは感知することがある。情報を記憶するために、電子デバイスのコンポーネントは、メモリデバイス内に状態を書き込むまたはプログラムすることがある。
磁気ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM)、強誘電体RAM(FeRAM)、磁気RAM(MRAM)、抵抗RAM(RRAM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ(PCM)などを含むさまざまなタイプのメモリデバイスが存在する。メモリデバイスは、揮発性であってもよいし、不揮発性であってもよい。不揮発性メモリ、たとえば、FeRAMは、外部電源の非存在下であっても、延長された時間の期間にわたって記憶された論理状態を維持し得る。揮発性メモリデバイス、たとえば、DRAMは、外部電源によって周期的にリフレッシュされない限り、経時的に記憶された状態を失うことがある。FeRAMは、揮発性メモリと類似のデバイスアーキテクチャを使用することがあるが、記憶デバイスとしての強誘電体キャパシタの使用により、不揮発性の性質を有することがある。したがって、FeRAMデバイスは、他の不揮発性メモリデバイスおよび揮発性メモリデバイスと比較して、改善された性能を有し得る。
メモリデバイスを改善することは、一般的に、さまざまなメトリクスの中でもとりわけ、メモリセル密度を増加させること、読み取り/書き込み速度を増加させること、信頼性を増加させること、データ保持を増加させること、電力消費量を減少させること、または製造コストを減少させることを含むことがある。メモリデバイスのセンシング・コンポーネントの効率を改善すること(たとえば、より少ない電力消費量、改善された感知マージン)も望ましいことがある。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリアレイの一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知するための技法をサポートする回路の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするヒステリシス曲線の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするタイミング図の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするデバイスのブロック図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするデバイスのブロック図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知するための方法を示す図である。
いくつかのメモリデバイスでは、メモリセルの動作電圧が、情報を記憶するためにメモリセル内で使用される材料(たとえば、強誘電体材料)の電気的性質を活用するように決定されることがある。場合によっては、メモリセルの動作電圧は、周辺回路(たとえば、感知コンポーネント)が動作し得る別の電圧よりも大きいことがある。周辺回路が、メモリセルに適したより大きい動作電圧をサポートするように設計されるとき、周辺回路は、より大きい電力消費量、劣っている感知特性、または他のあまり望ましくない特徴を有してよい。
回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)とアクセス動作(たとえば読み取り動作)中に回路を使用してメモリセルを感知するための方法が、本明細書において説明される。回路、たとえばダウンコンバージョン回路は、読み取り動作中に感知コンポーネントによって経験される電圧または電荷を減少させるように構成されることがある。ダウンコンバージョン回路が使用されるとき、たとえば、感知コンポーネントは、ダウンコンバージョン回路が使用されない感知コンポーネントよりも低い電力で動作するように構成されることがある。ダウンコンバージョン回路は、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいてメモリセルをセンシング・コンポーネントと選択的に結合することがある。加えて、ダウンコンバージョン回路は、メモリセル上に記憶された論理状態を示す電圧を、センシング・コンポーネントにとってますます良い第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。ダウンコンバージョン回路は、読み取り動作中のセンシング・コンポーネントのセンシングウィンドウを改善し得、エネルギー効率の良い読み取り動作にとって望ましい動作電圧で動作するために感知コンポーネントを容易にし得る。
場合によっては、ダウンコンバージョン回路は、メモリセルとセンシング・コンポーネントとの間に配置されることがある。回路は、直接構成で配列され得るT1(たとえば、第1のスイッチング・コンポーネント)とT2(たとえば、第2のスイッチング・コンポーネント)とを含んでよい。いくつかの実施例では、T1はp型金属酸化物半導体(PMOS)電界効果トランジスタ(FET)であってよく、T2はn型金属酸化物半導体(NMOS)電界効果トランジスタ(FET)であってよい。さらに、T1は、ノード(たとえば、第1のノード)と結合されることがあり、T2は、T1および感知コンポーネントと結合されることがあり、T2のゲートは、ノードに電気的に接続されることがある。読み取り動作中、メモリセルはノードと結合されることがあり、異なる電圧が、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいて、ノードにおいて確立されることがある。
ダウンコンバージョン回路のT1は、ノードをメモリセルと結合した結果として第1の電圧がノードで現れるとき、オンになる(たとえば、活性化する)ように構成されることがある。場合によっては、第1の電圧は、メモリセル上に記憶された「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)に対応し得る。T1は、ノードをメモリセルと結合した結果として第1の電圧とは異なる第2の電圧がノードで現れるとき、非活性化されたままであることがある。場合によっては、第2の電圧は、メモリセル上に記憶された「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)に対応し得る。読み取り動作中のそのようなT1の動作は、T1の閾値電圧と上記で説明された回路構成に基づいてT1のゲートに印加された電圧を使用して達成され得る。したがって、T1、T1のノードに存在するメモリセル105−bの論理状態を示す電荷に基づいて読み取り動作中にメモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させることがある。
加えて、ダウンコンバージョン回路のT2は、ノードにおける第1の電圧(たとえば、T2のゲートに印加される電圧)がT2の閾値電圧よりも大きいとき、ノードにおいて第1の電圧を通過させるためにT2がオンになり(たとえば、活性化し)得るように、ソースフォロア構成内で構成されることがある。したがって、T2は、T2の閾値電圧の分だけノードにおける第1の電圧を制限し(たとえば、減少させ、ダウンコンバートし)、減少した電圧を感知コンポーネントに通過させることがある。したがって、ノードにおける第1の電圧は、T2の閾値電圧を選択することによって感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である電圧に減少され得る。
T1は、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいてメモリセルを感知コンポーネントと(たとえば、ノードを通じて)結合するために選択的に活性化することがある。たとえば、T1は、メモリセルが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあるが、T1は、メモリセルが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。ノードにおける電圧は、読み取り動作中のメモリセルの論理状態を示し得る。加えて、T1が活性化されたとき、T2は、ノードにおける電圧を、感知コンポーネントが動作するのに適し得る減少した電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。上記で説明されたダウンコンバージョン回路の動作は、センシング・コンポーネントのより低い動作電圧ならびに改善された感知マージンにより、エネルギー効率がより高く信頼性のより高い感知動作を提供し得る。
上記で紹介された本開示の特徴は、以下で図1〜図3の文脈でさらに説明される。次いで、具体的な実施例が、図4〜図5に関して説明される。本開示のこれらおよび他の特徴は、メモリセルを感知することに関連する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示され、これらを参照しながら説明される。
図1は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリアレイ100の一実施例を示す。図1は、メモリアレイ100のさまざまなコンポーネントおよび特徴の例示的な概略図である。したがって、メモリアレイ100のコンポーネントおよび特徴は、メモリアレイ100内の実際の物理的位置ではなく、機能的相互関係を示すために示されていることが理解されるべきである。メモリアレイ100は、電子メモリ装置またはデバイスとも呼ばれることがある。メモリアレイ100は、異なる状態を記憶するようにプログラム可能であるメモリセル105を含む。場合によっては、各メモリセル105は、絶縁材料として強誘電体材料をもつキャパシタを含み得る強誘電体メモリセルであってよい。場合によっては、キャパシタは、強誘電体容器と呼ばれることがある。各メモリセル105は、論理0および論理1と示される2つの状態を記憶するようにプログラム可能であってよい。各メモリセル105は、互いの上に積み重ねられ、メモリセル145の2つのデッキをもたらすことがある。したがって、図1における実施例は、メモリアレイの2つのデッキを示す一例であってよい。
場合によっては、メモリセル105は、3つ以上の論理状態を記憶するように構成される。メモリセル105は、キャパシタ内のプログラム可能な状態を表す電荷を蓄え得る。たとえば、充電されたキャパシタと充電されていないキャパシタはそれぞれ、2つの論理状態を表す。電荷は、コンポーネントまたは導体内またはその上に存在する電荷の量を表し得る。場合によっては、電荷は、メモリセル105のキャパシタ内に記憶された論理状態に対応することがある。場合によっては、電荷は、何らかの他の値および/またはコンポーネントに対応することがある。本明細書で使用されるとき、電荷は、単一の陽子または電子によって搬送される特定の値に限定されない。DRAMアーキテクチャは、通例、そのような設計を使用してよく、用いられるキャパシタは、絶縁体として常誘電性電気分極性または線形電気分極性をもつ誘電材料を含むことがある。対照的に、強誘電体メモリセルは、絶縁材料として強誘電体材料をもつキャパシタを含むことがある。強誘電体キャパシタの電荷の異なるレベルは、異なる論理状態を表し得る。強誘電体材料は、非線形分極性を有する。強誘電体メモリセル105のいくつかの詳細および利点は、以下で説明される。
アクセス動作と呼ばれることがある読み取りおよび書き込みなどの動作は、ワード線110およびディジット線115を活性化または選択することによって、メモリセル105上で実行され得る。ワード線110は、行線(row line)、感知線、およびアクセス線としても知られることがある。ディジット線115は、ビット線、列線(column line)、アクセス線としても知られることがある。ワード線およびディジット線、またはそれらの類似物への言及は、理解または動作の損失なしに交換可能である。ワード線110とディジット線115は、アレイを作成するために互いと直角をなして(または、ほぼ直角をなして)よい。メモリセルのタイプ(たとえば、FeRAM、RRAM)に応じて、たとえば、プレート線などの他のアクセス線が存在することがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。
ワード線110またはディジット線115を活性化または選択することは、電圧をそれぞれの線に印加することを含むことがある。ワード線110およびディジット線115は、金属(たとえば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、タングステン(W))、金属合金、炭素、導電的にドープされた半導体、または他の導電材料、合金、化合物などの導電材料から作製されてよい。
メモリアレイ100は、2次元(2D)メモリアレイまたは3次元(3D)メモリアレイであってよい。3Dメモリアレイは、互いの上に形成された2Dメモリアレイを含んでよい。これは、2Dアレイと比較して単一のダイまたは基板上に置かれ得るまたは作成され得るメモリセルの数を増加させ得、このことによって、生産コストが減少される、またはメモリアレイの性能が増加される、または両方がなされ得る。メモリアレイ100は、任意の数のレベルを含んでよい。各レベルは、メモリセル105が各レベル上で互いとほぼ位置決めされ得るように位置決めまたは配置されてよい。メモリセル105の各行は単一のワード線110に接続されることがあり、メモリセル105の各列は単一のディジット線115に接続される。1つのワード線110および1つのディジット線115を活性化すること(たとえば、ワード線110またはディジット線115に電圧を印加すること)によって、単一のメモリセル105は、それらの交差点においてアクセスされ得る。メモリセル105にアクセスすることは、メモリセル105を読み取るまたは書き込むことを含むことがある。ワード線110とディジット線115の交差点は、メモリセルのアドレスと呼ばれることがある。
いくつかのアーキテクチャでは、セルの論理記憶デバイス、たとえば、キャパシタは、セレクタデバイスによってディジット線から電気的に絶縁されることがある。ワード線110は、セレクタデバイスに接続されることがあり、これを制御し得る。たとえば、セレクタデバイスはトランジスタ(たとえば、薄膜トランジスタ(TFT))であってよく、ワード線110は、トランジスタのゲートに接続されてよい。ワード線110を活性化すると、メモリセル105のキャパシタとその対応するディジット線115との間の電気接続または閉回路という結果になる。次いで、ディジット線が、メモリセル105を読み取るまたは書き込むのどちらかのためにアクセスされることがある。加えて、以下で図2において説明されるように、強誘電体メモリセルのアクセス動作は、強誘電体メモリセルのノード、すなわちプレート線を介したセルプレートノードへの追加の接続を必要とすることがある。場合によっては、ディジット線115は、読み取り動作中にプリチャージされることがある。その後、ワード線110は、ディジット線115をプリチャージした後でメモリセル105をディジット線115と結合するために活性化されることがある。場合によっては、電荷が、ワード線110を活性化したことに基づいて読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じて、メモリセル105と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125)との間で移動されることがある。場合によっては、メモリセル105上に記憶される論理状態は、回路を通じて移動された電荷に基づいて決定されることがある。
メモリセル105にアクセスすることは、行デコーダ120および列デコーダ130を通して制御され得る。たとえば、行デコーダ120は、メモリ・コントローラ140から行アドレスを受け取り、受け取った行アドレスに基づいて、適切なワード線110を活性化し得る。同様に、列デコーダ130は、メモリ・コントローラ140から列アドレスを受け取り、適切なディジット線115を活性化する。たとえば、メモリアレイ100は、WL_1〜WL_Mとラベルされた複数のワード線110と、DL_1〜DL_Nとラベルされた複数のディジット線115とを含むことがあり、ここで、MおよびNはアレイサイズに依存する。したがって、ワード線110およびディジット線115、たとえば、WL_2およびDL_3を活性化することによって、それらの交差点にあるメモリセル105がアクセスされ得る。加えて、強誘電体メモリセルのアクセス動作は、プレート線デコーダと関連づけられた、メモリセル105のための対応するプレート線を活性化する必要があることがある。
アクセスすると、メモリセル105は、メモリセル105の記憶された状態を決定するために、感知コンポーネント125によって、読み取られることがある、または感知されることがある。たとえば、メモリセル105にアクセスした後、メモリセル105の強誘電体キャパシタは、その対応するディジット線115の上に放電することがある。強誘電体キャパシタを放電することは、強誘電体キャパシタに電圧をバイアスまたは印加することから生じることがある。放電は、ディジット線115の電圧の変化を引き起こすことがあり、感知コンポーネント125は、メモリセル105の記憶された状態を決定するために基準電圧と比較し得る。たとえば、ディジット線115が基準電圧よりも高い電圧を有する場合、感知コンポーネント125は、メモリセル105に記憶された状態が論理1であったと決定することがあり、またその逆の場合もある。感知コンポーネント125は、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。次いで、メモリセル105の検出された論理状態は、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125は、列デコーダ130または行デコーダ120の一部であることがある。または、感知コンポーネント125は、列デコーダ130または行デコーダ120に接続されてもよいし、これと電子通信してもよい。
場合によっては、回路は、メモリセル105と感知コンポーネント125との間に配置されることがある。回路は、読み取り動作中に感知コンポーネント125をメモリセル105と選択的に結合し、読み取り動作中にメモリセル105から受信された信号を選択的にダウンコンバートするように構成されることがある。回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネント125をメモリセル105と選択的に結合し、それらの間で電荷を、メモリセル105上に記憶されたある論理状態に対してメモリセル105上に記憶された論理状態に基づいて移動させることがある。加えて、回路の第2のスイッチング・コンポーネントは、メモリセル105上に記憶されたある論理状態に対して読み取り動作中に感知コンポーネント125のための電荷と関連づけられた電圧を減少させることがある。
メモリセル105は、関連のあるワード線110およびディジット線115を同様に活性化することによって設定されてもよいし、これによって書き込まれてもよい。すなわち、論理値は、メモリセル105内に記憶されてよい。列デコーダ130または行デコーダ120は、メモリセル105に書き込まれることになるデータ、たとえば入力/出力135を受け入れることがある。強誘電体メモリセル105は、強誘電体キャパシタにわたって電圧を印加することによって書き込まれ得る。このプロセスは、以下でより詳細に説明される。
いくつかのメモリ・アーキテクチャでは、メモリセル105にアクセスすると、記憶された論理状態が劣化または破壊されることがあり、メモリセル105に元の論理状態を戻すために、再書き込み動作またはリフレッシュ動作が実行されることがある。DRAMでは、たとえば、キャパシタは、感知動作中に部分的にまたは完全に放電され、記憶された論理状態を損なうことがある。そのため、論理状態は、感知動作後に再度書き込まれることがある。加えて、単一のワード線110を活性化すると、行内のすべてのメモリセルの放電という結果になることがある。したがって、行内のいくつかまたはすべてのメモリセル105は、再度書き込まれる必要があることがある。
DRAMを含むいくつかのメモリ・アーキテクチャでは、メモリセルは、外部電源によって周期的にリフレッシュされない限り、経時的に記憶された状態を失うことがある。たとえば、充電されたキャパシタは、漏れ電流を通して経時的に放電され、記憶された情報の消失をもたらすことがある。これらのいわゆる揮発性メモリデバイスのリフレッシュレートは、比較的高いことがあり、たとえば、DRAMアレイの場合は毎秒数十のリフレッシュ動作であることがあり、かなりの電力消費量を招くことがある。メモリアレイがますます大きくなると、電力消費量の増加は、特にバッテリなどの有限電源に依拠するモバイルデバイスの場合、メモリアレイの展開または動作を阻害することがある(たとえば、電力供給、熱生成、材料制限)。以下で論じられるように、強誘電体メモリセル105は、他のメモリ・アーキテクチャと比較して改善された性能をもたらし得る有益な性質を有することがある。
メモリ・コントローラ140は、さまざまなコンポーネント、たとえば、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知コンポーネント125を通して、メモリセル105の動作(たとえば、読み取り、書き込み、再書き込み、リフレッシュ、放電)を制御することがある。場合によっては、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知コンポーネント125のうちの1つまたは複数が、メモリ・コントローラ140と同じ場所に設置されることがある。メモリ・コントローラ140は、所望のワード線110およびディジット線115を活性化するために、行アドレス信号および列アドレス信号を生成し得る。メモリ・コントローラ140はまた、メモリアレイ100の動作中に使用されるさまざまな電圧または電流を生成および制御し得る。たとえば、メモリ・コントローラ140は、1つまたは複数のメモリセル105にアクセスした後、ワード線110またはディジット線115に放電電圧を印加することがある。
場合によっては、メモリ・コントローラ140は、読み取り動作のさまざまなフェーズを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、選択されたディジット線115をプリチャージすることとディジット線115をプリチャージした後でメモリセル105をディジット線115と結合するためにワード線110を活性化することと関連づけられたタイミングを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、読み取り動作中に移動された電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)を通じて、メモリセル105と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125)との間で電荷を移動させることを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、ディジット線を第1のノードと結合したことに基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスすることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、回路を通じて移動された電荷に基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。
一般に、本明細書において論じられる印加された電圧または電流の振幅、形状、または継続時間は、調整または変化されてよく、メモリアレイ100を動作させる際に論じられるさまざまな動作に対して異なってよい。そのうえ、メモリアレイ100内の1つの、複数の、またはすべてのメモリセル105は、同時にアクセスされることがある。たとえば、メモリアレイ100の複数またはすべてのセルは、すべてのメモリセル105またはメモリセル105のグループが単一の論理状態に設定または再設定されるアクセス(または書き込みまたはプログラム)動作中に、同時にアクセスされることがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。他のアクセス線たとえばプレート線が存在し得るいくつかの実施例では、ワード線およびディジット線と協働する対応するプレート線は、メモリアレイのある特定のメモリセル105にアクセスするために、活性化される必要があることがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。
図2は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路200の図を示す。回路200は、メモリセル105−aと、ワード線110−aと、ディジット線115−aと、感知コンポーネント125−aとを含み、これらはそれぞれ、図1を参照しながら説明される、メモリセル105、ワード線110、ディジット線115、および感知コンポーネント125の実施例であり得る。メモリセル105−aは、第1のプレートすなわちセルプレート230と第2のプレートすなわちセル底部215とを有するキャパシタ205などの論理記憶コンポーネントを含むことがある。セルプレート230とセル底部215は、それらの間に配置された強誘電体材料を通して容量的に結合されることがある。セルプレート230およびセル底部215の向きは、メモリセル105−aの動作を変更することなく反転され得る。回路200は、セレクタデバイス220と、基準線225も含む。セルプレート230は、プレート線210を介してアクセスされることがあり、セル底部215は、ディジット線115−aを介してアクセスされることがある。上記で説明されたように、キャパシタ205を充電または放電することによって、さまざまな状態が記憶され得る。
キャパシタ205の記憶された状態は、回路200内で表されたさまざまな要素を動作させることによって読み取られ得るまたは感知され得る。キャパシタ205は、ディジット線115−aと電子通信し得る。たとえば、キャパシタ205は、セレクタデバイス220が非活性化されるときは、ディジット線115−aから絶縁可能であり、キャパシタ205は、セレクタデバイス220が活性化されるときは、ディジット線115−aに接続可能である。セレクタデバイス220を活性化することは、メモリセル105−aを選択することと呼ばれることがある。場合によっては、セレクタデバイス220はトランジスタ(たとえば、薄膜トランジスタ(TFT))であり、その動作は、トランジスタゲートに電圧を印加することによって制御され、この電圧の大きさは、トランジスタの閾値電圧の大きさよりも大きい。ワード線110−aは、セレクタデバイス220を活性化し得る。たとえば、ワード線110−aに印加された電圧がトランジスタゲートに印加され、キャパシタ205をディジット線115−aと接続する。
場合によっては、ディジット線115−aは、読み取り動作中にプリチャージされることがある。その後、ワード線110−aは、メモリセル105−aをプリチャージされたディジット線115−aと結合するためにバイアスされることがある。メモリセル105−aをプリチャージされたディジット線115−aと結合することによって、メモリセル105−aとプリチャージされたディジット線115−aと結合された第1のノード(たとえば、ノードA)との間で電荷が移動され得る。場合によっては、電荷の電圧を制限するように構成された回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)が、第1のノードと感知コンポーネント125−aとの間に配置されることがある。場合によっては、回路は、第1のノードと結合された第1のスイッチング・コンポーネントと、第1のスイッチング・コンポーネントおよび感知コンポーネント125−aと結合された第2のスイッチング・コンポーネントとを含み、第2のスイッチング・コンポーネントのゲートは、第1のノードに電気的に接続される。場合によっては、回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセルがハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させたことに基づいて感知コンポーネント125−aを第1のノードと選択的に結合するように構成される。場合によっては、回路の記第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
他の実施例では、セレクタデバイス220およびキャパシタ205の位置は、セレクタデバイス220がプレート線210とセルプレート230との間に接続されるように、およびキャパシタ205がディジット線115−aとセレクタデバイス220の他の端子との間にあるように、交換されることがある。この実施例では、セレクタデバイス220は、キャパシタ205を通してディジット線115−aと電子通信しているままであることがある。この構成は、読み取り動作および書き込み動作のための代替タイミングおよびバイアスと関連づけられることがある。
キャパシタ205のプレート間の強誘電体材料により、および以下でより詳細に論じられるように、キャパシタ205は、ディジット線115−aへの接続時に放電しないことがある。1つのスキームでは、強誘電体キャパシタ205によって記憶された論理状態を感知するために、ワード線110−aは、メモリセル105−aを選択するようにバイアスされることがあり、電圧は、プレート線210に印加されることがある。場合によっては、ディジット線115−aは、プレート線210およびワード線110−aをバイアスする前に、仮想的に接地され、次いで、仮想接地から絶縁され、これは「フローティング」と呼ばれることがある。プレート線210をバイアスすることは、キャパシタ205にわたる電圧差(たとえば、プレート線210電圧マイナスディジット線115−a電圧)引き起こすことがある。電圧差は、キャパシタ205上に記憶された電荷の変化をもたらすことがあり、この記憶された電荷の変化の大きさは、キャパシタ205の初期状態、たとえば記憶された初期状態が論理1であるか論理0であるかに依存することがある。これは、キャパシタ205上に記憶された電荷に基づいたディジット線115−aの電圧の変化を引き起こすことがある。セルプレート230への電圧を変化させることによるメモリセル105−aの動作は、「セルプレートの移行」と呼ばれることがある。
ディジット線115−aの電圧の変化は、その固有容量に依存することがある。すなわち、電荷がディジット線115−aを流れると、ある程度の有限電荷は、ディジット線115−a内に記憶されることがあり、結果として生じる電圧は、固有容量に依存することがある。固有容量は、ディジット線115−aの、寸法を含む物理的特性に依存することがある。ディジット線115−aは、多数のメモリセル105を接続することがあり、そのため、ディジット線115−aは、無視できない容量(たとえば、ピコファラド(pF)程度)という結果になる長さを有することがある。次いで、結果として生じるディジット線115−aの電圧は、メモリセル105−a内の記憶される論理状態を決定するために、感知コンポーネント125−aによって基準(たとえば、基準線225の電圧)と比較されることがある。他の感知プロセスも使用されてよい。
感知コンポーネント125−aは、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。感知コンポーネント125−aは、ディジット線115−aおよび基準線225の電圧を受け取って比較する感知増幅器を含むことがあり、基準線225の電圧は基準電圧であってよい。感知増幅器出力は、比較に基づいて、より高い(たとえば、正)またはより低い(たとえば、負または接地)供給電圧に駆動されることがある。たとえば、ディジット線115−aが、基準線225よりも高い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、正の供給電圧に駆動されることがある。場合によっては、感知増幅器は、加えて、ディジット線115−aを供給電圧に駆動することがある。次いで、感知コンポーネント125−aが、感知増幅器の出力および/またはディジット線115−aの電圧をラッチすることがあり、これは、メモリセル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理1を決定するために使用されることがある。代替的に、ディジット線115−aが、基準線225よりも低い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、負の電圧または接地電圧に駆動されることがある。同様に、感知コンポーネント125−aが、メモリセル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理0を決定するために、感知増幅器出力をラッチすることがある。次いで、図1を参照すると、メモリセル105−aのラッチされた論理状態は、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。
場合によっては、感知コンポーネント125−aは、メモリセル105−aと関連づけられた第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成されることがある。たとえば、メモリセル105−aは、読み取り動作中にノードA上で第1の電圧よりも大きい信号を発現させるように構成されることがある。より低い動作電圧は、感知コンポーネント125−aのさまざまなトランジスタまたは増幅器により薄いゲート酸化物を使用することを容易にし得る。より薄いゲート酸化物を用いるトランジスタまたは増幅器は、より少ない電力消費量に加えて、(たとえば、感知ノードと基準ノードとの間のより良いマッチング特性により)より単純な感知動作を提供し得る。そのうえ、より低い動作電圧は、メモリセル105−aと関連づけられた第2の電圧で動作するように構成されたさまざまな感知コンポーネントと比較して、さまざまな回路コンポーネントを並べることと関連づけられた横方向の物理的寸法(たとえば、トランジスタのゲート長さ、絶縁のための空間)を減少させることによって、感知コンポーネント125−aによって占有される面積のスケーリングを容易にし得る。
メモリセル105−aを書き込むために、電圧は、キャパシタ205にわたって印加されることがある。さまざまな方法が使用されてよい。一実施例では、セレクタデバイス220が、キャパシタ205をディジット線115−aに電気的に接続するために、ワード線110−aを通して活性化されることがある。電圧は、(プレート線210を通じて)セルプレート230および(ディジット線115−aを通じて)セル底部215の電圧を制御することによって、キャパシタ205にわたって印加されることがある。論理0を書き込むために、セルプレート230はハイとみなされることがある、すなわち、正の電圧がプレート線210に印加されることがあり、セル底部215は、ローとみなされることがある、たとえば、ディジット線115−aを仮想的に接地するまたは負の電圧をディジット線115−aに印加することがある。逆のプロセスが論理1を書き込むために実行され、セルプレート230はローとみなされ、セル底部215はハイとみなされる。
図3は、本開示のさまざまな態様による、メモリセルを感知することをサポートする強誘電体メモリセルのためのヒステリシス曲線300−aおよび300−bとともに、非線形電気的性質の一例を示す。ヒステリシス曲線300−aおよび300−bはそれぞれ、例示的な強誘電体メモリセルの書き込みプロセスおよび読み取りプロセスを示す。ヒステリシス曲線300は、電圧差Vの関数として強誘電体キャパシタ(たとえば、図2のキャパシタ205)上に記憶される電荷Qを示す。
強誘電体材料は、自発電気分極によって特徴づけられる、すなわち、電界の非存在下で非ゼロ電気分極を維持する。例示的な強誘電材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、およびタンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)がある。本明細書において説明される強誘電体キャパシタは、これらまたは他の強誘電体材料を含んでよい。強誘電体キャパシタ内の電気分極は、強誘電材料の表面における正味電荷をもたらし、キャパシタ端子を通して反対の電荷を引きつける。したがって、電荷は、強誘電材料とキャパシタ端子の境界面において記憶される。電気分極は、比較的長い時間にわたって、無期限でさえ、外部から印加された電界の非存在下で維持され得るので、電荷漏洩は、たとえば、DRAMアレイ内で用いられるキャパシタと比較して、著しく減少されることがある。これによって、上記でいくつかのDRAMアーキテクチャに関して説明されたリフレッシュ動作を実行する必要性が減少され得る。
ヒステリシス曲線300−aおよび300−bは、キャパシタの単一の端子の観点から理解され得る。例として、強誘電材料が負の分極を有する場合、正の電荷が端子に蓄積する。同様に、強誘電材料が正の分極を有する場合、負の電荷が端子に蓄積する。加えて、ヒステリシス曲線300における電圧は、キャパシタ上の電圧差を表し、指向性であることが理解されるべきである。たとえば、正の電圧は、正の電圧を問題の端子(たとえば、セルプレート230)に印加し、第2の端子(たとえば、セル底部215)を接地(または約ゼロ・ボルト(0V))に維持することによって、実現され得る。負の電圧は、問題の端子を接地に維持し、正の電圧を第2の端子に印加することによって印加され得る。すなわち、正の電圧は、問題の端子を負に分極させるために印加され得る。同様に、2つの正の電圧、2つの負の電圧、または正の電圧と負の電圧の任意の組み合わせは、ヒステリシス曲線300−aおよび300−bに示される電圧差を生成するために適切なキャパシタ端子に印加され得る。
ヒステリシス曲線300−aにおいて示されるように、強誘電体材料は、電圧差ゼロで正の分極または負の分極を維持し、2つの可能な充電された状態、すなわち、電荷状態305および電荷状態310という結果になることがある。図3の実施例によれば、電荷状態305は論理0を表し、電荷状態310は論理1を表す。いくつかの実施例では、それぞれの電荷状態の論理値は、メモリセルを動作させるための他のスキームに対応するために逆転されることがある。
論理0または1は、電圧を印加することにより、強誘電材料の電気分極、したがってキャパシタ端子上の電荷を制御することによって、メモリセルに書き込まれることがある。たとえば、キャパシタ上に正味の正の電圧315を印加すると、電荷状態305−aが到達されるまでの電荷蓄積をもたらす。電圧315を除去すると、電荷状態305−aは、ゼロ電圧において電荷状態305に到達するまで経路320をたどる。同様に、電荷状態310は、正味の負の電圧325を印加することによって書き込まれ、これによって、電荷状態310−aをもたらす。負の電圧325を除去した後、電荷状態310−aは、ゼロ電圧において電荷状態310に到達するまで経路330をたどる。電荷状態305−aおよび310−aは、残留分極(Pr)値、すなわち、外部バイアス(たとえば、電圧)を除去するときに残留する分極(または電荷)と呼ばれることもある。抗電圧とは、電荷(または分極)がゼロである電圧である。
強誘電体キャパシタの記憶された状態を読み取る、またはこれを感知するために、電圧がキャパシタ上に印加されることがある。それに応答して、記憶された電荷Qは変化し、変化の程度は、初期電荷状態に依存する。すなわち、最終的な記憶された電荷(Q)は、電荷状態305−bが最初に記憶されたか電荷状態310−bが最初に記憶されたかに依存する。たとえば、ヒステリシス曲線300−bは、2つの可能な記憶された電荷状態305−bおよび310−bを示す。図2を参照して論じられるように、電圧335がキャパシタ上に印加されることがある。他の場合では、固定電圧は、セルプレートに印加されることがあり、正の電圧として示されているが、電圧335は負であってもよい。電圧335に応答して、電荷状態305−bは、経路340をたどることがある。同様に、電荷状態310−bが最初に記憶された場合、電荷状態310−bは経路345をたどる。電荷状態305−cおよび電荷状態310−cの最終的な位置は、具体的な感知スキームおよび回路を含むいくつかの要因に依存する。
場合によっては、最終的な電荷は、メモリセルに接続されたディジット線の固有容量に依存することがある。たとえば、キャパシタがディジット線に電気的に接続され、電圧335が印加された場合、ディジット線の電圧は、その固有容量により上昇することがある。そのため、感知コンポーネントにおいて測定される電圧は、電圧335に等しくないことがあり、その代わりに、ディジット線の電圧に依存することがある。場合によっては、ディジット線は、キャパシタが読み取り動作中にディジット線に電気的に接続される前に、プリチャージされることがある。したがって、ヒステリシス曲線300−b上での最終的な電荷状態305−cおよび310−cの位置は、ディジット線の容量に依存することがあり、ロードライン解析を通して決定されることがある。すなわち、電荷状態305−cおよび310−cは、ディジット線容量を参照して規定されることがある。その結果、キャパシタの電圧、電圧350、または電圧355は、異なってよく、キャパシタの初期状態に依存してよい。
ディジット線電圧を基準電圧と比較することによって、キャパシタの初期状態が決定されることがある。ディジット線電圧は、電圧335と、キャパシタにわたっての最終的な電圧、電圧350、または電圧355との差、すなわち、(電圧335−電圧350)または(電圧335−電圧355)であってよい。基準電圧は、記憶される論理状態を決定するために、すなわち、ディジット線電圧が基準電圧よりも高いまたは低い場合に、その大きさが2つの可能なディジット線電圧の2つの可能な電圧の間の差であるように生成されることがある。たとえば、基準電圧は、2つの量すなわち(電圧335−電圧350)および(電圧335−電圧355)の平均であることがある。感知コンポーネントによる比較時、感知されるディジット線電圧は、基準電圧よりも高いまたは低いように決定されることがあり、強誘電体メモリセルの記憶される論理値(すなわち、論理0または1)が決定され得る。
場合によっては、ディジット線と感知コンポーネントとの間に配置された回路は、ディジット線電圧を、感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧に減少させるように構成されることがある。場合によっては、感知コンポーネントは、電力消費量を減少させ感知特性を改善するために薄いゲート酸化物を使用して製作されたさまざまなトランジスタおよび増幅器を含んでよい。場合によっては、回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、強誘電体メモリセル上に記憶された論理状態に基づいて感知コンポーネントをディジット線と選択的に結合するように構成される。加えて、回路の第2のスイッチング・コンポーネントは、ディジット線電圧を第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ように構成されることがある。
上記で論じられたように、強誘電体キャパシタを使用しないメモリセルを読み取ることによって、記憶された論理状態が劣化または破壊されることがある。しかしながら、強誘電体メモリセルは、読み取り動作の後で初期論理状態を維持することがある。たとえば、電荷状態305−bが記憶される場合、電荷状態は、読み取り動作中に電荷状態305−cへの経路340をたどることがあり、電圧335を除去した後、電荷状態は、経路340を反対方向にたどることによって、初期電荷状態305−bに戻ることがある。
図4は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路400の一実施例を示す。回路400は、メモリセルの感知を容易にする目的で協働するいくつかの回路コンポーネントを強調するために簡略化された回路構成を示す。回路400は、感知コンポーネント125−bと別の感知回路420との間に配置されたダウンコンバージョン回路410を含む。感知コンポーネント125−bは、図1および図2を参照して説明された感知コンポーネント125または125−aの一実施例またはその何らかの部分であってよい。加えて、感知回路420は、メモリセル105−bと結合するように構成されることがある。メモリセル105−bは、図1または図2を参照して説明されたメモリセル105または105−aの一実施例であってよい。回路400は、図5を参照して説明されるように、読み取り動作中にメモリセル105−a上に記憶された論理状態を感知するように構成されることがある。
ダウンコンバージョン回路410は、読み取り動作中にメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成されることがある。さらに、ダウンコンバージョン回路410は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいて、メモリセル105−bを(たとえば、ノード1を通じて)感知コンポーネント125−bと選択的に結合するように構成されることがある。そのようなメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間の選択的結合は、回路400を含むメモリデバイスの感知動作を改善し得る。たとえば、より大きい感知マージン、より速い感知動作、読み取り動作中のより少ない電力消費量である。場合によっては、ダウンコンバージョン回路410は、回路と呼ばれることがある。
ダウンコンバージョン回路410は、T1(たとえば、第1のスイッチング・コンポーネント)と、T2(たとえば、第2のスイッチング・コンポーネント)とを含んでよい。T1はPMOS FETであってよく、T2はNMOS FETであってよい。場合によっては、PMOS FETとNMOS FETは、直列構成で配列されてよい。さらに、T1はノード1(たとえば、第1のノード)と結合されることがあり、T2はT1および感知コンポーネント125−bと結合されることがあり、T2のゲートはノード1(たとえば、第1のノード)と結合される。したがって、感知回路420は、読み取り動作中にメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成されることがある。場合によっては、感知回路420は、回路と呼ばれることがある。
T1の動作(たとえば、活性化または非活性化する)は、T1の閾値電圧、T1のゲートに印加される電圧(すなわち、ISObF)、ノード1における電圧、またはこれらの組み合わせによって決定され得る。T1は、特定の閾値電圧を有するように構成されることがある。加えて、ISObFと関連づけられた電圧の大きさ(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、読み取り動作中にノード1において確立される電圧に応じて、T1の特定の閾値電圧に関連して、T1を選択的にオンにする(たとえば、活性化する)ように構成されることがある。読み取り動作中、メモリセル105−bはノード1と結合されることがあり、異なる電圧が、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいて、ノード1において確立されることがある。このようにして、T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいてメモリセル105−bを感知コンポーネント125−bと結合するために選択的にオンにする(たとえば、活性化する)ことがある。たとえば、T1は、第1の電圧がT1のゲートに印加され、第2の電圧(たとえば、ハイ論理状態がメモリセル105−b上に記憶されることを示す電荷)がT1のノードに印加されるとき、活性化するように構成されることがある。加えて、T1は、第1の電圧がT1のゲートに印加され、第2の電圧よりも小さい第3の電圧(たとえば、ロー論理状態がメモリセル105−b上に記憶されることを示す電荷)がT1のノードに印加されるとき、非活性化されたままであるように構成されることがある。
T2の動作は、T2の閾値電圧およびT2のゲートに印加される電圧によって決定され得る。T2のゲートはノード1に電気的に接続されているので、T2のゲートに印加される電圧は、ノード1における電圧に対応する。T2の動作は、ソースフォロア構成ではNMOS FETの動作として説明されることがある。すなわち、T2は、T2のゲートに印加される電圧(たとえば、ノード1における電圧)がT2の閾値電圧よりも大きいとき、活性化することがある。言い換えれば、T2は、ノード3における電圧が少なくともT2の閾値電圧の分だけノード1における電圧よりも小さくなり得るようにT1とT2の両方が活性化されるとき、ノード1における電圧を制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)。T2の閾値電圧は、ノード3における電圧が感知コンポーネント125−bの動作電圧の範囲内であるように構成されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、メモリセル105−bが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。
T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいてメモリセル105−bを感知コンポーネント125−bと(たとえば、ノード1を通じて)結合するために選択的に活性化することがある。たとえば、T1は、メモリセル105−bが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあるが、T1は、メモリセル105−bが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。T1の選択的活性化は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態と関連づけられた電圧レベルのより大きな差により、感知コンポーネント125−bの読み取り電圧ウィンドウ(たとえば、感知ウィンドウ)を改善し得る。加えて、T1が活性化されたとき、T2は、ノード1における電圧を、感知コンポーネント125−bが動作するのに適し得る第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。
場合によっては、ダウンコンバージョン回路410は、ノード3への点線接続を用いて表されるT3(たとえば、第3のスイッチング・コンポーネント)を含むことがある。点線接続は、T3が任意選択のコンポーネントであってよいことを示す。T3は、感知コンポーネント125−bおよびT2と結合され得る。
場合によっては、感知コンポーネント125−bの基準ノード(たとえば、VSAref信号と関連づけられたノード)は、信頼性の高い基準電圧を提供するために追加のコンポーネント(たとえば、NMOS FET)と結合されることがある。基準ノードにおける電圧(たとえば、VSAref信号)は、感知動作中のメモリセルの論理状態を決定するために、ノード3における電圧(たとえば、信号電圧)と比較されることがある。感知コンポーネント125−bの基準ノードは、図2を参照して説明された基準線225と関連づけられたノードの一実施例であってよい。場合によっては、基準ノードにおける追加のコンポーネント(たとえば、NMOS FET)は、追加の寄生素子(たとえば、NMOS FETと関連づけられたゲート容量)を導入することがある。したがって、T3は、信頼性が高く高速の感知動作を容易にするように感知コンポーネントの基準ノードの負荷(たとえば、容量性負荷)と合致するように構成されることがある。
場合によっては、T1のゲートに印加される電圧(たとえば、ISObF)は一定の電圧(たとえば、0.6Vから1Vの間の電圧)であってよく、T2のゲートはイネーブル信号(たとえば、ISOa)に結合されてよい。感知動作の一部分(たとえば、図5を参照して説明されるフェーズ6)の間、T2のゲートに印加されるイネーブル信号(たとえば、ISOa)は、T1のゲートに印加される電圧をトグルする(たとえば、フェーズ6の間にISObFがVHSAからpPCASCEnに遷移し、次いでVHSAに戻る)代わりに、T2を活性化するためにトグルする(たとえば、0Vから1.5Vに遷移し、次いで0Vに戻る)。したがって、イネーブル信号(たとえば、ISOa)をトグルすることと関連づけられた電圧変化は、結合ノイズとしてノード3に結合され得る。場合によっては、T3のゲートは、イネーブリング信号(たとえば、ISOa)の反対の極性を有し得る別のイネーブリング信号(たとえば、ISOaF)に結合されることがある。たとえば、ISOaFは、感知動作の部分の間に1.5Vから0Vに遷移し、次いで1.5Vに戻る。T3は、感知動作中に発生し得る結合ノイズを低下させるように、他のイネーブリング信号(たとえば、ISOaF)によって制御されることがある。
メモリセル105−bは、セレクタデバイスT8と、キャパシタ(たとえば、キャパシタ205−a)とを含むことがある。場合によっては、キャパシタ(たとえば、キャパシタ205−a)は、強誘電体キャパシタの一実施例であってよい。セレクタデバイスT8は、図2を参照して説明されるセレクタデバイス220の一実施例であってよい。キャパシタ205−aは、図2を参照して説明されるキャパシタ205の一実施例であってよい。さらに、メモリセル105−bは、ワード線(WL)110−bと関連づけられ得る。ワード線110−bは、図1および図2を参照して説明されるワード線110の一実施例であってよい。場合によっては、キャパシタ205−aは、図1および図2を参照して説明されるメモリセル105のFeRAMキャパシタであってよい。キャパシタ205−aは、論理状態(たとえば、論理状態1または論理状態0)を記憶し得る。アクセス動作(たとえば、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態を読み取る読み取り動作)中、ワード線110−bは、キャパシタ205−aがディジット線115−bと結合され得るようにセレクタデバイスT8を活性化するためにバイアスされる(たとえば、選択される)ことがある。ディジット線115−bは、図1および図2を参照して説明されるディジット線115の一実施例であってよい。ディジット線選択信号(たとえば、電圧信号YL)が、ディジット線115−bがノード2に結合され得るようにT9を活性化するためにT9のゲートに印加されることがある。
感知回路420は、読み取り動作中の信号のさまざまなタイミングを容易にし得る。感知回路420は、トランジスタT4〜T7を含んでよい。T4は、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)への応答としてノード2をVSSに接続するように構成されることがある。場合によっては、VSSは、0Vまたは仮想接地を表すことがある。T4がノード2をVSSに接続した結果として、ノード2(たとえば、ノード2に接続されたディジット線)は、VSS(たとえば、0V)に放電されることがある。T5は、DL2VDD1(たとえば、T5のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をVDLBノードに接続するように構成されることがある。T5がノード1をVDLBノードに接続した結果として、ノード1は、VDLBノードの電圧レベルに対応する電圧レベルにプリチャージされることがある。T6は、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をVHSAに接続するように構成されることがある。T6がノード1をVHSAに接続した結果として、ノード1は、VHSAにプリチャージされることがある。場合によっては、T5が、ノード1をVDLBノードの電圧レベルにプリチャージするために活性化されることがあり、次いで、T6が、ノード1をVHSAにさらにプリチャージするために活性化されることがある。T7は、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をノード2に接続するように構成されることがある。T7は、読み取り動作のさまざまなフェーズ中にノード1およびノード2において異なる電圧レベルを確立することを容易にすることがある。
場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネント(たとえば、T1)は、メモリセル(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態に基づいて、読み取り動作中に第1のノード(たとえば、ノード1)と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125−b)を選択的に結合するように構成される。場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセルがハイ論理状態(たとえば、論理状態「1」)を示す第1の電荷を第1のノードに移動させた後に感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。場合によっては、第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネントはPMOS FETを備え、第2のスイッチング・コンポーネントはNMOS FETを備え、PMOS FETとNMOS FETは直列構成で配列される。場合によっては、PMOS FETは、メモリセル上に記憶された論理状態およびPMOS FETの閾値電圧に少なくとも一部は基づいて、第2の電圧がPMOS FETのゲートに印加されたことに応答して、メモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させるように構成される。場合によっては、PMOS FETは、PMOS FETのゲートに印加された第2の電圧に少なくとも一部は基づいて、第3の電圧が前記第1のノードに存在するときは活性化され、第4の電圧が前記第1のノードに存在するときは活性化されないように構成される。第1のノードにおける第3の電圧はメモリセルのハイ論理状態に対応し、第1のノードにおける第4の電圧はメモリセルのロー論理状態に対応する。
場合によっては、NMOS FETは、電荷と関連づけられた電圧を感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧にダウンコンバートするためにソースフォロアとして構成され、この第2の電圧は、NMOS FETの閾値電圧に対応する量の分だけ電荷と関連づけられた電圧よりも低い。場合によっては、回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路410)は、感知コンポーネントおよび第2のスイッチング・コンポーネントと結合された第3のスイッチング・コンポーネント(たとえば、T3)をさらに含み、この第3のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネントと第2のスイッチング・コンポーネントとの間の結合ノイズを低下させるように構成される。場合によっては、感知コンポーネントは、メモリセルが動作するように構成される第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。場合によっては、回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路410)は、読み取り動作中にメモリセルが、ハイ論理状態(たとえば、論理状態「1」)を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するように構成され、回路は、読み取り動作中にメモリセルが、ロー論理状態(たとえば、論理状態「0」)を示す第2の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルから絶縁するように構成される。
メモリセルを感知することをサポートする、読み取り動作のさまざまなフェーズ中のダウンコンバージョン回路410および感知回路420の動作を含む回路400の詳細な動作が、図5を参照して説明されるように、さらに示されている。
図5は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするタイミング図500の一実施例を示す。タイミング図500は、メモリセル上に記憶された論理状態を感知するための、読み取り動作中の手順を示す。タイミング図500は、メモリセルを感知することがどのように実行され得るかを示すために図4を参照して説明される回路400のコンポーネントおよびノードと関連づけられたさまざまな電圧レベル(たとえば、時間の関数としての電圧信号)を示す。図5において使用される時間および電圧スケールは、例示のためにすぎず、場合によっては特定の値を正確に示さないことがある。タイミング図500は、T4のゲートに印加される電圧(すなわち、DL2VSS)と、T5のゲートに印加される電圧(すなわち、DL2VDD1)と、T6のゲートに印加される電圧(すなわち、DLChF)と、T7のゲートに印加される電圧(すなわち、CASCEn)と、T1のゲートに印加される電圧(すなわち、ISObF)と、感知コンポーネント125−bに印加される電圧(たとえば、ARNsa)と、ワード線110−bと関連づけられた電圧(すなわち、V_WL)と、ノード1における電圧(すなわち、V_Node 1)と、ノード2における電圧(すなわち、V_Node 2)と、ノード3における電圧(すなわち、V_Node 3)とを含む。場合によっては、ノード3における電圧(すなわち、V_Node 3)は、感知コンポーネント125−bの基準電圧(たとえば、VSAref信号の基準電圧)と比較して感知コンポーネント125−bの信号電圧に対応することがある。
初期フェーズ510(たとえば、フェーズ0)の間、ノード1とノード2(たとえば、ディジット線115−b)の両方が、VSSに放電されることがある。場合によっては、VSSは、0Vまたは仮想接地に対応することがある。初期フェーズ510の間、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)は、T4がノード2をVSSに放電し得るようにT4を活性化するためにVHSAであるように構成されることがある。場合によっては、VHSAは、2.5Vから3Vの間であることがある。加えて、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)は、T7を活性化するためにpCASCEnであるように構成されることがある。場合によっては、pCASCEnは、2.5Vから3Vの間であることがある。T7を活性化した結果として、T7はノード2をノード1と結合し、T4は、初期フェーズ510の間にノード1をVSSに放電し得る。初期フェーズ510は、t0からt1の間の時間期間に対応し得る。
時間t1では、回路400をプリチャージすることが始まり得る第1のフェーズ520(たとえば、フェーズ1)が始まり得る。t1では、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)は、ノード2における電圧(たとえば、ディジット線115−bに対応する電圧)がもはやVssに接続されないことがあるように、T4を非活性化するためにVSSに減少するように構成されることがある。第1のフェーズ520の間、T7は、T7がノード1とノード2を結合するように、活性化されたままである(たとえば、CASCEnはpCASCEnであるままである)。時間t1では、DL2VDD1(たとえば、T5のゲートに印加される電圧)は、T5を活性化するためにVCCPであるように構成されることがある。場合によっては、VCCPは、3.1Vから3.4Vの間であることがある。T5を活性化した結果として、T5は、ノード1(およびディジット線115−bと結合されたノード2)をVDLBノードにおける電圧レベルにプリチャージする。場合によっては、VDLBノードにおける電圧レベルはVDD1に対応し、VDD1は1.5から2Vの間であることがある。したがって、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)は、第1のフェーズ520の間にVDD1に上昇し得る。同時に、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧)もVDD1に上昇し得る。したがって、ノード1とノード2の両方が、第1のフェーズ520の間にVDD1にプリチャージされ得る。第1のフェーズ520は、t1からt2の間の時間期間に対応し得る。
時間t2では、回路400のプリチャージが継続する第2のフェーズ530(たとえば、フェーズ2)が始まり得る。t2では、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)は、T6を活性化するためにVHSAからVSSに減少するように構成されることがある。T6を活性化した結果として、T6は、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧)に示されるように、ノード1をVDD1からVHSAにさらにプリチャージし得る。場合によっては、pCASCEn(たとえば、CASCEnの値、T7のゲートに印加される電圧)は、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)がフェーズ2の間にVDD1を超えないように構成されることがある。場合によっては、T6を活性化した結果として、T6は、ノード1におけるキャパシタをVHSAにプリチャージすることがある。第2のフェーズ530の間、感知コンポーネント125−bの基準ノード(たとえば、VSAref信号と関連づけられたノード)および信号ノード(たとえば、ノード3と結合されたノード)も放電される(たとえば、リフレッシュされる)ことがある。第2のフェーズ530は、t2からt3の間の時間期間に対応し得る。
時間t3では、メモリセル105−bを感知回路420と結合するためにワード線110−bがバイアスされ得る第3のフェーズ540(たとえば、フェーズ3)が始まり得る。t3では、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)は、T6を非活性化するためにVHSAに戻るように構成されることがある。したがって、非活性化されたT6は、第2のフェーズ530の間にVHSAにプリチャージされたノード1をVHSAから絶縁する。加えて、CASCEnは、時間t3においてVDD1に減少され得る。さらに、ワード線110−bは、T8を活性化するためにVCCPにバイアスされることがある。場合によっては、ワード線110−bは、寄生素子(たとえば、寄生抵抗および寄生容量、これらは組み合わると、V_WLが上昇するための遅延を招き得る)と関連づけられることがあり、V_WL(たとえば、ワード線110−bと関連づけられた電圧)は、図5に示されるように、上昇時間を示すことがある。場合によっては、そのような上昇時間は変化することがあり、ワード線ドライバ(たとえば、図1を参照して説明される行デコーダ120と関連づけられたワード線ドライバ)からのメモリセルの特定の物理的場所に依存することがある。V_WLは、第3のフェーズ540の終了に向けてVCCPに上昇し得る。第3のフェーズ540は、t3からt4の間の時間期間に対応し得る。
時間t4では、メモリセル105−bと回路400の残部との間の充電共有が始まり得る第4のフェーズ550(たとえば、フェーズ4)が始まり得る。時間t4では、V_WLは、T8を完全活性化するために、VCCPに到達し得る。T8を活性化した結果として、T8はキャパシタ205−aをディジット線115−bと結合し、ディジット線115−bは、第1のフェーズ520の間にVDD1にプリチャージされたノード2と結合される。プリチャージされたDL115−bとキャパシタ205−aを結合することによって、キャパシタ205−aとプリチャージされたディジット線115−bとの間の電荷共有による、ノード2における電圧(たとえば、V_Node 2)の減少がもたらされる。ノード2における異なる電圧(たとえば、V_Node 2)は、電荷共有の結果としてキャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態に基づいて発現し得る。場合によっては、キャパシタ205−aの「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)は、V_Node 2(たとえば、ノード2と関連づけられた電圧)において示される、第4のフェーズ550の終了時におけるキャパシタ205−aの「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)に対応する、ノード2における別の電圧よりも高いノード2における電圧をもたらすことがある。第4のフェーズ550の間、T7は、ノード2がノード1から絶縁されている間に電荷共有(たとえば、キャパシタ205−aの論理状態に基づいてノード2における異なる電圧を発現させる)が達成され得るように、ノード1から絶縁されたノード2に対して非活性化されたままである。第4のフェーズ550は、t4からt5の間の時間期間に対応し得る。
時間t5では、第5のフェーズ560(たとえば、フェーズ5)が始まり得、ノード2における電荷がノード1と共有されることがある。時間t5では、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)は、T7を活性化するためにpCASCEnまで増加するように構成されることがある。T7を活性化した結果として、T7は、ノード1とノード2を結合し得る。ノード1とノード2を結合すると、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧または場合によってはノード1におけるキャパシタ上の電圧)が減少することがあるが、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)は、VDD1近くまで増加することがある。ノード1における異なる電圧(たとえば、V_Node 1)は、ノード2における異なる電圧(たとえば、V_Node 2)に基づいて発現させることがあり、この電圧は、キャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態を示す。したがって、ノード1における2つの異なる電圧値(たとえば、V_Node 1)は、第5のフェーズ560の終了時に発現させることがあり、ノード1におけるこの2つの異なる電圧値は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態に対応する。第5のフェーズ560は、t5からt6の間の時間期間に対応し得る。
時間t6では、第6のフェーズ570(たとえば、フェーズ6)が始まり得、感知コンポーネントは、ダウンコンバージョン回路410を使用してノード2における電荷をサンプリングすることがある。時間t6では、ISObF(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、pPCASCEnに減少するように構成されることがある。場合によっては、pPCASCEnは、0.6Vから1Vの間であることがある。上記で図4を参照して論じられたように、T1は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態に基づいてノード1をノード3(たとえば、感知コンポーネント125−bの信号ノード)と結合するために選択的に活性化することがある。言い換えれば、T1は、メモリセル105−bが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあり、T1は、メモリセル105−bが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。さらに、T1が活性化されているとき、T2は、ノード1における電圧を、感知コンポーネント125−bが動作するのに適し得る第2の電圧(たとえば、ノード3における電圧)に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。したがって、第6のフェーズ570の間に確立されるV_Node 3(たとえば、感知コンポーネント125−bの信号ノードと結合されたノード3における電圧)は、キャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された特定の論理状態を示す減少された(たとえば、ダウンコンバートされた)電圧を表し得る。V_Node 3はVDD2に対応してよく、VDD2は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態が「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)に対応するときの感知コンポーネント125−bの動作電圧に等しいまたはこれより小さくてよい。場合によっては、VDD2は、1Vから1.4Vの間であることがある。第6のフェーズ570は、t6からt7の間の時間期間に対応し得る。
場合によっては、T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態(たとえば、「ロー」論理状態、論理状態「0」)がT1を完全には活性化しないとき、少量の電荷を移動させることがある。そのような少量の電荷の移動は、通常のプロセス変化(たとえば、T1の閾値電圧の変化、キャパシタ205−aの容量値の変化、ディジット線115−bと関連づけられた変化寄生容量)から起こり得る。少量の電荷は、図5に示されるように、V_Node 3の小さな上昇をもたらすことがある。論理状態「0」に対応するV_Node 3の上昇は、ラッチング動作(たとえば、信号の差を検出および増幅すること)中は、メモリセルの論理状態を決定するにはわずかであることがある。
時間t7では、第7のフェーズ580(たとえば、フェーズ7)が始まり得る。時間t7では、ISObF(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、V_Node 3(たとえば、ノード3の電圧)が安定化した後でT1を非活性化するためにVHSAに増加するように構成されることがある。第7のフェーズ580は、t7からt8の間の時間期間に対応し得る。
時間t8では、ノード3における電荷を基準信号と比較するために、ラッチング動作が始まり得る(たとえば、ラッチが始動され得る)。時間t8では、ARNsa(たとえば、感知コンポーネント125−bに印加される電圧)は、VDD2に上昇するように構成されることがある。場合によっては、ARNsaは、メモリセル105−b(たとえば、キャパシタ205−a)上に記憶される論理状態を決定する目的でV_Node 3と基準電圧(たとえば、VSAref信号の基準電圧)との間の電圧差を検出および増幅するために感知コンポーネント125−bの一部分を活性化することがある。たとえば、ラッチング動作である。場合によっては、t7とt8との間の間隔が非常に短いことがある。
図6は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリデバイスのブロック図600を示す。メモリアレイ100−aは、電子的メモリ装置と呼ばれることがあり、メモリ・コントローラ140−aと、メモリセル105−cとを含み、メモリ・コントローラ140−aおよびメモリセル105−cは、図1を参照して説明されるメモリ・コントローラ140およびメモリセル105の実施例であってよい。メモリ・コントローラ140−aは、バイアス・コンポーネント650と、タイミング・コンポーネント655とを含んでよく、図1を参照して説明されるメモリアレイ100−aを動作させ得る。メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−c、ディジット線115−c、プレート線210−b、および感知コンポーネント125−cと電子通信し、ワード線110−c、ディジット線115−c、プレート線210−b、および感知コンポーネント125−cは、図1〜図4を参照して説明される、ワード線110、ディジット線115、プレート線210、および感知コンポーネント125の実施例であってよい。メモリアレイ100−aは、基準コンポーネント660と、ラッチ665も含んでよい。メモリアレイ100−aのコンポーネントは、互いと電子通信することがあり、図1〜図5を参照して説明される機能を実行し得る。場合によっては、基準コンポーネント660、感知コンポーネント125−c、およびラッチ665は、メモリ・コントローラ140−aのコンポーネントであってよい。
メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−c、プレート線210−b、またはディジット線115−cを、電圧をそれらのさまざまなノードに印加することによって活性化するように構成されることがある。たとえば、バイアス・コンポーネント650は、上記で説明されるように、メモリセル105−bを読み出すまたは書き込むようにメモリセル105−bを動作させるために電圧を印加するように構成されることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、図1を参照して説明されるように、行デコーダ、列デコーダ、または両方を含んでよい。これによって、メモリ・コントローラ140−aは、1つまたは複数のメモリセル105にアクセスすることが可能になり得る。バイアス・コンポーネント650は、感知コンポーネント125−cのための基準信号を生成するために、電位を基準コンポーネント660に提供することもある。加えて、バイアス・コンポーネント650は、感知コンポーネント125−cの動作のための電位を提供することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、読み取り動作のさまざまなフェーズを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、読み取り動作中にディジット線115−cをプリチャージすることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、ディジット線115−cをプリチャージした後でメモリセル105−cをディジット線115−cと結合するためにワード線110−cを活性化することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−cを活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中の電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセル105−cと感知コンポーネント125−cとの間で電荷を移動させることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル105−c上に記憶される論理状態を決定することがある。
場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、その動作を、タイミング・コンポーネント655を使用して実行することがある。たとえば、タイミング・コンポーネント655は、本明細書において論じられる、読み取りおよび書き込みなどのメモリ機能を実行するために、スイッチングおよび電圧印加のためのタイミングを含む、さまざまなワード線選択、ディジット線選択、またはプレート線バイアスのタイミングを制御する。場合によっては、タイミング・コンポーネント655は、バイアス・コンポーネント650の動作を制御し得る。
場合によっては、メモリアレイ100−aは、基準コンポーネント660を含んでよい。基準コンポーネント660は、感知コンポーネント125−cのための基準信号を生成するためにさまざまなコンポーネントを含んでよい。基準コンポーネント660は、基準信号を生み出すように構成された回路を含むことがある。場合によっては、基準コンポーネント660は、他のメモリセル105を含むことがある。いくつかの実施例では、基準コンポーネント660は、図3を参照して説明されるように、2つの感知電圧の間の値をもつ電圧を出力するように構成されることがある。または、基準コンポーネント660は、仮想接地電圧(すなわち、約0V)を出力するように設計されることがある。
感知コンポーネント125−cは、メモリセル105−cからの(ディジット線115−cを通しての)信号を基準コンポーネント660からの基準信号と比較することがある。論理状態を決定すると、次いで、感知コンポーネントは、ラッチ665内の出力を記憶することがあり、それが、メモリアレイ100−aが一部である電子デバイスの動作に従って使用されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、感知コンポーネント125−bと関連づけられた第2のノード(たとえば、図4を参照して説明されるノード3)における第2の電圧(たとえば、図5を参照して説明される時間t8の後のV_Node 3)を確立することがあり、この第2の電圧は、メモリセル105−c上に記憶された論理状態を示す。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、メモリセル105−cが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成されることがある。
場合によっては、電子メモリデバイスと呼ばれることがあるメモリデバイスは、ディジット線およびワード線と結合されたメモリセルを含むメモリアレイと、このメモリアレイと結合されたコントローラとを含むことがある。場合によっては、コントローラは、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ、回路を通じて移動される電荷に少なくとも一部は基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定するように構成されることがある。
図7は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリ・コントローラ715のブロック図700を示す。メモリ・コントローラ715は、図1および図6を参照して説明されるメモリ・コントローラ140の態様の一実施例であってよい。メモリ・コントローラ715は、バイアス・コンポーネント720と、タイミング・コンポーネント725と、プリチャージ・コンポーネント730と、センシング・コンポーネント735と、ダウンコンバート・コンポーネント740とを含んでよい。これらのモジュールの各々は、互いと(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接的または間接的に通信し得る。
バイアス・コンポーネント720は、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ディジット線を第1のノードと結合したことに基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスすることがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、メモリセルがハイ論理状態を記憶するときに第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスしたことに基づいて感知コンポーネントを第1のノードと結合するために第1のスイッチング・コンポーネントを活性化することがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、第1のノードを第1の電圧にプリチャージしたことに基づいて、読み取り動作中に継続時間にわたって第1のノードからディジット線を絶縁することがあり、メモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することは、ディジット線を第1のノードから絶縁することに基づく。
場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ワード線を活性化したことに基づいて読み取り動作中に継続時間の後でディジット線を第1のノードと再結合することがあり、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと再結合することに基づく。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ワード線を活性化したことに基づいて第1の電圧にプリチャージされた第1のノードとディジット線を結合することがあり、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと結合することに基づく。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ディジット線を第1のノードと結合して、メモリセル上に記憶された論理状態を示す、第1のノードにおける電圧を確立してもよい。
プリチャージ・コンポーネント730は、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし得る。場合によっては、プリチャージ・コンポーネント730は、ディジット線をプリチャージしたことに基づいて、第1のノードを第1の電圧にプリチャージすることがある。
センシング・コンポーネント735は、ワード線を活性化したことに基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、回路を通じて移動された電荷に基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、メモリセルがロー論理状態を記憶する際に、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートが第2の電圧にバイアスされるとき、第1のスイッチング・コンポーネントを非活性化状態に維持することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させたことに基づいて、感知コンポーネントを活性化することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、感知コンポーネントを活性化したことに基づいて、感知コンポーネントと関連づけられた第2のノードにおける第2の電圧を確立することがあり、この第2の電圧は、メモリセル上に記憶された論理状態を示す。
場合によっては、回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、メモリセルが、読み取り動作中にハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化することをさらに含む。場合によっては、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することは、回路を通じて移動された電荷と関連づけられた減少された電圧を感知コンポーネントの基準電圧と比較することをさらに含む。
ダウンコンバート・コンポーネント740は、回路の第2のスイッチング・コンポーネントによって、電荷と関連づけられた電圧を第3の電圧にダウンコンバートすることがあり、この第3の電圧は、第2のスイッチング・コンポーネントの閾値電圧に対応する量の分だけ、電荷と関連づけられた電圧よりも低い。場合によっては、ダウンコンバート・コンポーネント740は、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化したことに基づいて、感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧をダウンコンバートすることがある。
図8は、本開示の態様による、メモリセルを感知するための方法800を示すフローチャートを示す。方法800の動作は、本明細書において説明されるメモリアレイ100またはそのコンポーネントによって実施されることがある。たとえば、方法800の動作は、図1、図6、および図7を参照して説明されるメモリ・コントローラによって実行されることがある。いくつかの例では、メモリアレイ100は、以下で説明される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行することがある。加えて、または代替的に、メモリアレイ100は、特殊目的ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行することがある。
805では、メモリアレイ100が、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし得る。ブロック805の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、805の動作の態様は、図6および図7を参照して説明されるプリチャージ・コンポーネントによって実行されることがある。
810では、メモリアレイ100が、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し得る。ブロック810の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、810の動作の態様は、図6および図7を参照して説明されるバイアス・コンポーネントによって実行されることがある。
815では、メモリアレイ100が、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ得る。ブロック815の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、815の動作の態様は、図7を参照して説明されるセンシング・コンポーネントによって実行されることがある。
820では、メモリアレイ100は、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。ブロック820の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、820の動作の態様は、図7を参照して説明されるセンシング・コンポーネントによって実行されることがある。
方法800を実行するための装置が説明される。この装置は、読み取り動作中にディジット線をプリチャージするための手段と、ディジット線をプリチャージした後にメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化するための手段と、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させるための手段と、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定するための手段とを含んでよい。
方法800を実行するための別の装置が説明される。この装置は、メモリセルと、このメモリセルと電子通信するメモリ・コントローラとを含んでよく、メモリセルは、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし、ディジット線をプリチャージした後にメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル上に記憶される論理状態を決定するように動作可能である。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線を第1のノードと結合したことに少なくとも一部は基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルがハイ論理状態を記憶するとき、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスしたことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントを第1のノードと結合するために第1のスイッチング・コンポーネントを活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、回路の第2のスイッチング・コンポーネントによって、電荷と関連づけられた電圧を第3の電圧にダウンコンバートするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、この第3の電圧は、第2のスイッチング・コンポーネントの閾値電圧に対応する量の分だけ、電荷と関連づけられた電圧よりも低い。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルがロー論理状態を記憶する際に、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートが第2の電圧にバイアスされるとき、第1のスイッチング・コンポーネントを非活性化状態に維持するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例では、回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、読み取り動作中にメモリセルが、ハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧をダウンコンバートするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例では、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することは、回路を通じて移動された電荷と関連づけられた減少された電圧を感知コンポーネントの基準電圧と比較するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線をプリチャージしたことに少なくとも一部は基づいて、第1のノードを第1の電圧にプリチャージするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、第1のノードを第1の電圧にプリチャージしたことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に継続時間にわたってディジット線を第1のノードから絶縁するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することは、ディジット線を第1のノードから絶縁することに少なくとも一部は基づくことがある。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に継続時間の後でディジット線を第1のノードと再結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと再結合することに少なくとも一部は基づくことがある。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、第1の電圧にプリチャージされた可能性のある第1のノードとディジット線を結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと結合することに少なくとも一部は基づくことがある。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線を第1のノードと結合することによって、メモリセル上に記憶された論理状態を示す、第1のノードにおける電圧を確立するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させたことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントを活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、感知コンポーネントを活性化したことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントと関連づけられた第2のノードにおける第2の電圧を確立するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、この第2の電圧は、メモリセル上に記憶された論理状態を示し得る。
上記で説明された方法は可能な実施例について説明するものであり、動作およびステップは、並べ替えられてもよいし、他の方法で修正されてもよく、他の実施例も可能であることが留意されるべきである。そのうえ、方法のうちの2つ以上からの特徴が組み合わされてよい。
デバイスが説明される。このデバイスは、論理状態を記憶するように構成されたメモリセルと、読み取り動作中にメモリセル上に記憶される論理状態を決定するように構成された感知コンポーネントと、第1のノードと結合された第1のスイッチング・コンポーネントと、この第1のスイッチング・コンポーネントおよび感知コンポーネントと結合された第2のスイッチング・コンポーネントとを備える回路とを含んでよく、この第2のスイッチング・コンポーネントのゲートは第1のノードと結合され、回路は、読み取り動作中にメモリセルと感知コンポーネントの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成される。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセル上に記憶された論理状態に少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、ハイ論理状態を示す第1の電荷をメモリセルが第1のノードに移動させた後で感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントはPMOS FETを備え、第2のスイッチング・コンポーネントはNMOS FETを備え、PMOS FETとNMOS FETは直列構成で配列される。いくつかの実施例では、PMOS FETは、メモリセル上に記憶された論理状態およびPMOS FETの閾値電圧に少なくとも一部は基づいて、第2の電圧がPMOS FETのゲートに印加されたことに応答して、メモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させるように構成される。
いくつかの実施例では、PMOS FETは、PMOS FETのゲートに印加された第2の電圧に少なくとも一部は基づいて、第3の電圧が第1のノードに存在するときは活性化され、第4の電圧が第1のノードに存在するときは活性化されないように構成され、第1のノードにおける第3の電圧はメモリセルのハイ論理状態に対応し、第1のノードにおける第4の電圧はメモリセルのロー論理状態に対応する。いくつかの実施例では、NMOS FETは、電荷と関連づけられた電圧を感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧にダウンコンバートするためにソースフォロアとして構成され、この第2の電圧は、NMOS FETの閾値電圧に対応する量の分だけ電荷と関連づけられた電圧よりも低い。
いくつかの実施例では、回路は、感知コンポーネントおよび第2のスイッチング・コンポーネントと結合された第3のスイッチング・コンポーネントをさらに備え、この第3のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネントと第2のスイッチング・コンポーネントとの間の結合ノイズを低下させるように構成される。いくつかの実施例では、感知コンポーネントは、メモリセルが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。いくつかの実施例では、回路は、メモリセルが、読み取り動作中にハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するように構成され、回路は、メモリセルが、読み取り動作中にロー論理状態を示す第2の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルから絶縁するように構成される。
本明細書において説明される情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてよい。いくつかの図面は、信号を単一の信号として示すことがある。しかしながら、信号は信号のバスを表すことがあり、バスはさまざまなビット幅を有することがあることは、当業者によって理解されよう。
本明細書で使用されるとき、「仮想接地」という用語は、約ゼロ・ボルト(0V)の電圧に保たれるが接地と直接的に接続されていない電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は、一時的に変動し、定常状態で約0Vに戻ることがある。仮想接地は、演算増幅器および抵抗器からなる電圧分割器などのさまざまな電子回路要素を使用して実施され得る。他の実施例も可能である。「仮想接地すること」または「仮想的に接地される」は、約0Vに接続されることを意味する。
「電子通信」および「結合される」という用語は、コンポーネント間の電子流をサポートするコンポーネント間の関係を指す。これは、コンポーネント間の直接接続を含んでもよいし、中間コンポーネントを含んでもよい。互いと電子通信するまたは互いに結合されたコンポーネントは、電子もしくは信号を(たとえば、通電された回路内で)能動的に交換することがあり、または、電子もしくは信号を(たとえば、遮断された回路内で)能動的に交換しないことがあるが、回路が通電されると電子もしく信号を交換するように構成され、そのように動作可能であることがある。例として、スイッチ(たとえば、トランジスタ)を介して物理的に接続された2つのコンポーネントは、電子通信をし、または、スイッチの状態(すなわち、開いているまたは閉じられている)にかかわらず結合されることがある。
本明細書で使用されるとき、「実質的に」という用語は、修飾された特性(たとえば、実質的にという用語によって修飾された動詞または形容詞)は、絶対的である必要はないが、特性の利点を達成するとなるように十分に近いことを意味する。
本明細書で使用されるとき、「電極」という用語は、電気導体を指すことがあり、場合によっては、メモリセルまたはメモリアレイの他のコンポーネントへの電気接点として用いられることがある。電極は、メモリアレイ100の要素またはコンポーネント間の導電性経路を提供する、トレース、ワイヤ、導電ライン、導電層などを含んでよい。
「絶縁された」という用語は、電子がそれらの間を流れることが現在不可能であるコンポーネント間の関係を指す。コンポーネントは、それらの間に開回路がある場合、互いから絶縁される。たとえば、スイッチによって物理的に接続された2つのコンポーネントは、スイッチが開いているとき、互いから絶縁されることがある。
本明細書で使用されるとき、「短絡」という用語は、問題の2つのコンポーネント間の単一の中間コンポーネントの活性化を介してコンポーネント間に導電性経路が確立されるコンポーネント間の関係を指す。たとえば、第2のコンポーネントに短絡された第1のコンポーネントは、2つのコンポーネント間のスイッチが閉じられているとき、第2のコンポーネントと電子を交換し得る。したがって、短絡は、電子通信するコンポーネント(または線)間の電荷の流れを可能にする動的な動作であることがある。
メモリアレイ100を含む、本明細書において論じられるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム合金、ガリウム砒素、窒化ガリウムなどの半導体基板上に形成されてよい。場合によっては、基板は、半導体ウェハである。他の場合には、基板は、シリコン・オン・ガラス(SOG)またはシリコン・オン・サファイア(SOS)などのシリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板であってもよいし、別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であってもよい。基板または基板の副領域の導電性は、限定するものではないが、リン、ホウ素、またはヒ素を含むさまざまな化学種を使用したドーピングを通して制御されることがある。ドーピングは、基板の初期形成または成長中に、イオン注入によって、または他の任意のドーピング手段によって、実行されてよい。
本明細書において論じられる1つまたは複数のトランジスタは、FETを表し、ソースとドレインとゲートとを含む3つの端子デバイスを備えることがある。端子は、導電材料、たとえば金属を通して、他の電子要素に接続されることがある。ソースおよびドレインは、導電性であってよく、多量にドーピングされた、たとえば縮退した、半導体領域を備えることがある。ソースとドレインは、軽度にドーピングされた半導体領域またはチャネルによって分離されることがある。チャネルがn型(すなわち、多数キャリアが電子である)場合、FETは、n型FETと呼ばれることがある。チャネルがp型(すなわち、多数キャリアが正孔である)場合、FETは、p型FETと呼ばれることがある。チャネルは、絶縁性ゲート酸化物によってキャップされることがある。チャネル導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御されることがある。たとえば、n型FETまたはp型FETに正の電圧または負の電圧をそれぞれ印加すると、チャネルが導電性になることをもたらすことがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも大きいまたはこれに等しい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オン」であるまたは「活性化される」ことがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも小さい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オフ」であるまたは「非活性化される」ことがある。
本明細書において、添付の図面に関連して記載される説明は、例示的な構成について説明し、実施され得るまたは特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書において使用される「例示的な」という用語は、「好ましい」または「他の例よりも有利である」ではなく、「実施例、事例、または例示として役立つ」を意味する。詳細な説明は、説明される技法の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、よく知られている構造およびデバイスは、説明される例の概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図形式で示される。
添付の図では、類似のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有することがある。さらに、同じタイプのさまざまなコンポーネントは、ダッシュおよび類似のコンポーネントを区別する第2のラベルによって参照ラベルを追跡することによって、区別され得る。ただ第1の参照ラベルが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベルには関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する類似のコンポーネントのいずれか1つに適用可能である。
本明細書において説明される情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてよい。
本明細書における開示に関連して説明されるさまざまな例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書において説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせとともに実施または実行されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実施されてもよい。
本明細書において説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施されてよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されてもよいし、送信されてもよい。他の例および実施例は、本開示および添付の特許請求の範囲内である。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのいずれかの組み合わせを使用して実施可能である。機能を実施する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的な場所において実施されるように分散されることを含めて、さまざまな位置に物理的に設置されてよい。また、特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句が前に置かれる項目のリスト)内で使用される「または」は包括的なリストを示し、したがって、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つというリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。また、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきでない。たとえば、「A条件に基づく」と説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてよい。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という句は、「に少なくとも一部は基づく」という句と同じ様式で解釈されるべきである。
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的なコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的な記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく、例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用可能であり、汎用コンピュータもしくは特殊目的コンピュータ、または汎用プロセッサもしくは特殊目的プロセッサによってアクセス可能である他の任意の非一時的な媒体を含むことができる。また、あらゆる接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれるのが適切である。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用されるとき、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびBlu−rayディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
本明細書における説明は、当業者が開示を作製または使用することを可能にするために提供される。本開示のさまざまな修正形態は、当業者には容易に明らかであろう。本明細書において定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書において説明される例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規な特徴に合致する最も幅広い範囲が与えられるべきである。
クロスリファレンス
本特許出願は、2018年4月25日に出願された、Voらによる「SENSING A MEMORY CELL」という名称の米国特許出願第15/962,938号の優先権を主張する、2019年4月2日に出願された、Voらによる「SENSING A MEMORY CELL」という名称のPCT出願番号PCT/US2019/025379の優先権を主張し、その各々は、本出願の譲受人に与えられ、かつその各々は、参照によりその全体が本明細書に明白に組み込まれる。
以下は、一般に、メモリアレイを動作させることに関し、より詳細には、メモリセルを感知することに関する。
メモリデバイスは、コンピュータ、ワイヤレス通信デバイス、カメラ、デジタルディスプレイなどのさまざまな電子デバイス内に情報を記憶するために広く使用されている。情報は、メモリデバイスの異なる状態をプログラムすることによって記憶される。たとえば、2値デバイスは、多くの場合は論理「1」または論理「0」によって示される、2つの状態を有する。他のシステムでは、3つ以上の状態が記憶されることがある。記憶された情報にアクセスするために、電子デバイスのコンポーネントが、メモリデバイス内に記憶された状態を読み取るまたは感知することがある。情報を記憶するために、電子デバイスのコンポーネントは、メモリデバイス内に状態を書き込むまたはプログラムすることがある。
磁気ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM)、強誘電体RAM(FeRAM)、磁気RAM(MRAM)、抵抗RAM(RRAM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ(PCM)などを含むさまざまなタイプのメモリデバイスが存在する。メモリデバイスは、揮発性であってもよいし、不揮発性であってもよい。不揮発性メモリ、たとえば、FeRAMは、外部電源の非存在下であっても、延長された時間の期間にわたって記憶された論理状態を維持し得る。揮発性メモリデバイス、たとえば、DRAMは、外部電源によって周期的にリフレッシュされない限り、経時的に記憶された状態を失うことがある。FeRAMは、揮発性メモリと類似のデバイスアーキテクチャを使用することがあるが、記憶デバイスとしての強誘電体キャパシタの使用により、不揮発性の性質を有することがある。したがって、FeRAMデバイスは、他の不揮発性メモリデバイスおよび揮発性メモリデバイスと比較して、改善された性能を有し得る。
メモリデバイスを改善することは、一般的に、さまざまなメトリクスの中でもとりわけ、メモリセル密度を増加させること、読み取り/書き込み速度を増加させること、信頼性を増加させること、データ保持を増加させること、電力消費量を減少させること、または製造コストを減少させることを含むことがある。メモリデバイスのセンシング・コンポーネントの効率を改善すること(たとえば、より少ない電力消費量、改善された感知マージン)も望ましいことがある。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリアレイの一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知するための技法をサポートする回路の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするヒステリシス曲線の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするタイミング図の一実施例を示す図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするデバイスのブロック図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするデバイスのブロック図である。
本開示の態様による、メモリセルを感知するための方法を示す図である。
いくつかのメモリデバイスでは、メモリセルの動作電圧が、情報を記憶するためにメモリセル内で使用される材料(たとえば、強誘電体材料)の電気的性質を活用するように決定されることがある。場合によっては、メモリセルの動作電圧は、周辺回路(たとえば、感知コンポーネント)が動作し得る別の電圧よりも大きいことがある。周辺回路が、メモリセルに適したより大きい動作電圧をサポートするように設計されるとき、周辺回路は、より大きい電力消費量、劣っている感知特性、または他のあまり望ましくない特徴を有してよい。
回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)とアクセス動作(たとえば読み取り動作)中に回路を使用してメモリセルを感知するための方法が、本明細書において説明される。回路、たとえばダウンコンバージョン回路は、読み取り動作中に感知コンポーネントによって経験される電圧または電荷を減少させるように構成されることがある。ダウンコンバージョン回路が使用されるとき、たとえば、感知コンポーネントは、ダウンコンバージョン回路が使用されない感知コンポーネントよりも低い電力で動作するように構成されることがある。ダウンコンバージョン回路は、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいてメモリセルをセンシング・コンポーネントと選択的に結合することがある。加えて、ダウンコンバージョン回路は、メモリセル上に記憶された論理状態を示す電圧を、センシング・コンポーネントにとってますます良い第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。ダウンコンバージョン回路は、読み取り動作中のセンシング・コンポーネントのセンシングウィンドウを改善し得、エネルギー効率の良い読み取り動作にとって望ましい動作電圧で動作するために感知コンポーネントを容易にし得る。
場合によっては、ダウンコンバージョン回路は、メモリセルとセンシング・コンポーネントとの間に配置されることがある。回路は、直接構成で配列され得るT1(たとえば、第1のスイッチング・コンポーネント)とT2(たとえば、第2のスイッチング・コンポーネント)とを含んでよい。いくつかの実施例では、T1はp型金属酸化物半導体(PMOS)電界効果トランジスタ(FET)であってよく、T2はn型金属酸化物半導体(NMOS)FETであってよい。さらに、T1は、ノード(たとえば、第1のノード)と結合されることがあり、T2は、T1および感知コンポーネントと結合されることがあり、T2のゲートは、ノードに電気的に接続されることがある。読み取り動作中、メモリセルはノードと結合されることがあり、異なる電圧が、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいて、ノードにおいて確立されることがある。
ダウンコンバージョン回路のT1は、ノードをメモリセルと結合した結果として第1の電圧がノードで現れるとき、オンになる(たとえば、活性化する)ように構成されることがある。場合によっては、第1の電圧は、メモリセル上に記憶された「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)に対応し得る。T1は、ノードをメモリセルと結合した結果として第1の電圧とは異なる第2の電圧がノードで現れるとき、非活性化されたままであることがある。場合によっては、第2の電圧は、メモリセル上に記憶された「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)に対応し得る。読み取り動作中のそのようなT1の動作は、T1の閾値電圧と上記で説明された回路構成に基づいてT1のゲートに印加された電圧を使用して達成され得る。したがって、T1、T1のノードに存在するメモリセル105−bの論理状態を示す電荷に基づいて読み取り動作中にメモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させることがある。
加えて、ダウンコンバージョン回路のT2は、ノードにおける第1の電圧(たとえば、T2のゲートに印加される電圧)がT2の閾値電圧よりも大きいとき、ノードにおいて第1の電圧を通過させるためにT2がオンになり(たとえば、活性化し)得るように、ソースフォロア構成内で構成されることがある。したがって、T2は、T2の閾値電圧の分だけノードにおける第1の電圧を制限し(たとえば、減少させ、ダウンコンバートし)、減少した電圧を感知コンポーネントに通過させることがある。したがって、ノードにおける第1の電圧は、T2の閾値電圧を選択することによって感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である電圧に減少され得る。
T1は、メモリセル上に記憶された論理状態に基づいてメモリセルを感知コンポーネントと(たとえば、ノードを通じて)結合するために選択的に活性化することがある。たとえば、T1は、メモリセルが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあるが、T1は、メモリセルが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。ノードにおける電圧は、読み取り動作中のメモリセルの論理状態を示し得る。加えて、T1が活性化されたとき、T2は、ノードにおける電圧を、感知コンポーネントが動作するのに適し得る減少した電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。上記で説明されたダウンコンバージョン回路の動作は、センシング・コンポーネントのより低い動作電圧ならびに改善された感知マージンにより、エネルギー効率がより高く信頼性のより高い感知動作を提供し得る。
上記で紹介された本開示の特徴は、以下で図1〜図3の文脈でさらに説明される。次いで、具体的な実施例が、図4〜図5に関して説明される。本開示のこれらおよび他の特徴は、メモリセルを感知することに関連する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示され、これらを参照しながら説明される。
図1は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリアレイ100の一実施例を示す。図1は、メモリアレイ100のさまざまなコンポーネントおよび特徴の例示的な概略図である。したがって、メモリアレイ100のコンポーネントおよび特徴は、メモリアレイ100内の実際の物理的位置ではなく、機能的相互関係を示すために示されていることが理解されるべきである。メモリアレイ100は、電子メモリ装置またはデバイスとも呼ばれることがある。メモリアレイ100は、異なる状態を記憶するようにプログラム可能であるメモリセル105を含む。場合によっては、各メモリセル105は、絶縁材料として強誘電体材料をもつキャパシタを含み得る強誘電体メモリセルであってよい。場合によっては、キャパシタは、強誘電体容器と呼ばれることがある。各メモリセル105は、論理0および論理1と示される2つの状態を記憶するようにプログラム可能であってよい。各メモリセル105は、互いの上に積み重ねられ、メモリセル145の2つのデッキをもたらすことがある。したがって、図1における実施例は、メモリアレイの2つのデッキを示す一例であってよい。
場合によっては、メモリセル105は、3つ以上の論理状態を記憶するように構成される。メモリセル105は、キャパシタ内のプログラム可能な状態を表す電荷を蓄え得る。たとえば、充電されたキャパシタと充電されていないキャパシタはそれぞれ、2つの論理状態を表す。電荷は、コンポーネントまたは導体内またはその上に存在する電荷の量を表し得る。場合によっては、電荷は、メモリセル105のキャパシタ内に記憶された論理状態に対応することがある。場合によっては、電荷は、何らかの他の値および/またはコンポーネントに対応することがある。本明細書で使用されるとき、電荷は、単一の陽子または電子によって搬送される特定の値に限定されない。DRAMアーキテクチャは、通例、そのような設計を使用してよく、用いられるキャパシタは、絶縁体として常誘電性電気分極性または線形電気分極性をもつ誘電材料を含むことがある。対照的に、強誘電体メモリセルは、絶縁材料として強誘電体材料をもつキャパシタを含むことがある。強誘電体キャパシタの電荷の異なるレベルは、異なる論理状態を表し得る。強誘電体材料は、非線形分極性を有する。強誘電体メモリセル105のいくつかの詳細および利点は、以下で説明される。
アクセス動作と呼ばれることがある読み取りおよび書き込みなどの動作は、ワード線110およびディジット線115を活性化または選択することによって、メモリセル105上で実行され得る。ワード線110は、行線(row line)、感知線、およびアクセス線としても知られることがある。ディジット線115は、ビット線、列線(column line)、アクセス線としても知られることがある。ワード線およびディジット線、またはそれらの類似物への言及は、理解または動作の損失なしに交換可能である。ワード線110とディジット線115は、アレイを作成するために互いと直角をなして(または、ほぼ直角をなして)よい。メモリセルのタイプ(たとえば、FeRAM、RRAM)に応じて、たとえば、プレート線などの他のアクセス線が存在することがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。
ワード線110またはディジット線115を活性化または選択することは、電圧をそれぞれの線に印加することを含むことがある。ワード線110およびディジット線115は、金属(たとえば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、タングステン(W))、金属合金、炭素、導電的にドープされた半導体、または他の導電材料、合金、化合物などの導電材料から作製されてよい。
メモリアレイ100は、2次元(2D)メモリアレイまたは3次元(3D)メモリアレイであってよい。3Dメモリアレイは、互いの上に形成された2Dメモリアレイを含んでよい。これは、2Dアレイと比較して単一のダイまたは基板上に置かれ得るまたは作成され得るメモリセルの数を増加させ得、このことによって、生産コストが減少される、またはメモリアレイの性能が増加される、または両方がなされ得る。メモリアレイ100は、任意の数のレベルを含んでよい。各レベルは、メモリセル105が各レベル上で互いとほぼ位置決めされ得るように位置決めまたは配置されてよい。メモリセル105の各行は単一のワード線110に接続されることがあり、メモリセル105の各列は単一のディジット線115に接続される。1つのワード線110および1つのディジット線115を活性化すること(たとえば、ワード線110またはディジット線115に電圧を印加すること)によって、単一のメモリセル105は、それらの交差点においてアクセスされ得る。メモリセル105にアクセスすることは、メモリセル105を読み取るまたは書き込むことを含むことがある。ワード線110とディジット線115の交差点は、メモリセルのアドレスと呼ばれることがある。
いくつかのアーキテクチャでは、セルの論理記憶デバイス、たとえば、キャパシタは、セレクタデバイスによってディジット線から電気的に絶縁されることがある。ワード線110は、セレクタデバイスに接続されることがあり、これを制御し得る。たとえば、セレクタデバイスはトランジスタ(たとえば、薄膜トランジスタ(TFT))であってよく、ワード線110は、トランジスタのゲートに接続されてよい。ワード線110を活性化すると、メモリセル105のキャパシタとその対応するディジット線115との間の電気接続または閉回路という結果になる。次いで、ディジット線が、メモリセル105を読み取るまたは書き込むのどちらかのためにアクセスされることがある。加えて、以下で図2において説明されるように、強誘電体メモリセルのアクセス動作は、強誘電体メモリセルのノード、すなわちプレート線を介したセルプレートノードへの追加の接続を必要とすることがある。場合によっては、ディジット線115は、読み取り動作中にプリチャージされることがある。その後、ワード線110は、ディジット線115をプリチャージした後でメモリセル105をディジット線115と結合するために活性化されることがある。場合によっては、電荷が、ワード線110を活性化したことに基づいて読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じて、メモリセル105と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125)との間で移動されることがある。場合によっては、メモリセル105上に記憶される論理状態は、回路を通じて移動された電荷に基づいて決定されることがある。
メモリセル105にアクセスすることは、行デコーダ120および列デコーダ130を通して制御され得る。たとえば、行デコーダ120は、メモリ・コントローラ140から行アドレスを受け取り、受け取った行アドレスに基づいて、適切なワード線110を活性化し得る。同様に、列デコーダ130は、メモリ・コントローラ140から列アドレスを受け取り、適切なディジット線115を活性化する。たとえば、メモリアレイ100は、WL_1〜WL_Mとラベルされた複数のワード線110と、DL_1〜DL_Nとラベルされた複数のディジット線115とを含むことがあり、ここで、MおよびNはアレイサイズに依存する。したがって、ワード線110およびディジット線115、たとえば、WL_2およびDL_3を活性化することによって、それらの交差点にあるメモリセル105がアクセスされ得る。加えて、強誘電体メモリセルのアクセス動作は、プレート線デコーダと関連づけられた、メモリセル105のための対応するプレート線を活性化する必要があることがある。
アクセスすると、メモリセル105は、メモリセル105の記憶された状態を決定するために、感知コンポーネント125によって、読み取られることがある、または感知されることがある。たとえば、メモリセル105にアクセスした後、メモリセル105の強誘電体キャパシタは、その対応するディジット線115の上に放電することがある。強誘電体キャパシタを放電することは、強誘電体キャパシタに電圧をバイアスまたは印加することから生じることがある。放電は、ディジット線115の電圧の変化を引き起こすことがあり、感知コンポーネント125は、メモリセル105の記憶された状態を決定するために基準電圧と比較し得る。たとえば、ディジット線115が基準電圧よりも高い電圧を有する場合、感知コンポーネント125は、メモリセル105に記憶された状態が論理1であったと決定することがあり、またその逆の場合もある。感知コンポーネント125は、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。次いで、メモリセル105の検出された論理状態は、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125は、列デコーダ130または行デコーダ120の一部であることがある。または、感知コンポーネント125は、列デコーダ130または行デコーダ120に接続されてもよいし、これと電子通信してもよい。
場合によっては、回路は、メモリセル105と感知コンポーネント125との間に配置されることがある。回路は、読み取り動作中に感知コンポーネント125をメモリセル105と選択的に結合し、読み取り動作中にメモリセル105から受信された信号を選択的にダウンコンバートするように構成されることがある。回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネント125をメモリセル105と選択的に結合し、それらの間で電荷を、メモリセル105上に記憶されたある論理状態に対してメモリセル105上に記憶された論理状態に基づいて移動させることがある。加えて、回路の第2のスイッチング・コンポーネントは、メモリセル105上に記憶されたある論理状態に対して読み取り動作中に感知コンポーネント125のための電荷と関連づけられた電圧を減少させることがある。
メモリセル105は、関連のあるワード線110およびディジット線115を同様に活性化することによって設定されてもよいし、これによって書き込まれてもよい。すなわち、論理値は、メモリセル105内に記憶されてよい。列デコーダ130または行デコーダ120は、メモリセル105に書き込まれることになるデータ、たとえば入力/出力135を受け入れることがある。強誘電体メモリセル105は、強誘電体キャパシタにわたって電圧を印加することによって書き込まれ得る。このプロセスは、以下でより詳細に説明される。
いくつかのメモリ・アーキテクチャでは、メモリセル105にアクセスすると、記憶された論理状態が劣化または破壊されることがあり、メモリセル105に元の論理状態を戻すために、再書き込み動作またはリフレッシュ動作が実行されることがある。DRAMでは、たとえば、キャパシタは、感知動作中に部分的にまたは完全に放電され、記憶された論理状態を損なうことがある。そのため、論理状態は、感知動作後に再度書き込まれることがある。加えて、単一のワード線110を活性化すると、行内のすべてのメモリセルの放電という結果になることがある。したがって、行内のいくつかまたはすべてのメモリセル105は、再度書き込まれる必要があることがある。
DRAMを含むいくつかのメモリ・アーキテクチャでは、メモリセルは、外部電源によって周期的にリフレッシュされない限り、経時的に記憶された状態を失うことがある。たとえば、充電されたキャパシタは、漏れ電流を通して経時的に放電され、記憶された情報の消失をもたらすことがある。これらのいわゆる揮発性メモリデバイスのリフレッシュレートは、比較的高いことがあり、たとえば、DRAMアレイの場合は毎秒数十のリフレッシュ動作であることがあり、かなりの電力消費量を招くことがある。メモリアレイがますます大きくなると、電力消費量の増加は、特にバッテリなどの有限電源に依拠するモバイルデバイスの場合、メモリアレイの展開または動作を阻害することがある(たとえば、電力供給、熱生成、材料制限)。以下で論じられるように、強誘電体メモリセル105は、他のメモリ・アーキテクチャと比較して改善された性能をもたらし得る有益な性質を有することがある。
メモリ・コントローラ140は、さまざまなコンポーネント、たとえば、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知コンポーネント125を通して、メモリセル105の動作(たとえば、読み取り、書き込み、再書き込み、リフレッシュ、放電)を制御することがある。場合によっては、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知コンポーネント125のうちの1つまたは複数が、メモリ・コントローラ140と同じ場所に設置されることがある。メモリ・コントローラ140は、所望のワード線110およびディジット線115を活性化するために、行アドレス信号および列アドレス信号を生成し得る。メモリ・コントローラ140はまた、メモリアレイ100の動作中に使用されるさまざまな電圧または電流を生成および制御し得る。たとえば、メモリ・コントローラ140は、1つまたは複数のメモリセル105にアクセスした後、ワード線110またはディジット線115に放電電圧を印加することがある。
場合によっては、メモリ・コントローラ140は、読み取り動作のさまざまなフェーズを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、選択されたディジット線115をプリチャージすることとディジット線115をプリチャージした後でメモリセル105をディジット線115と結合するためにワード線110を活性化することと関連づけられたタイミングを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、読み取り動作中に移動された電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)を通じて、メモリセル105と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125)との間で電荷を移動させることを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、ディジット線を第1のノードと結合したことに基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスすることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140は、回路を通じて移動された電荷に基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。
一般に、本明細書において論じられる印加された電圧または電流の振幅、形状、または継続時間は、調整または変化されてよく、メモリアレイ100を動作させる際に論じられるさまざまな動作に対して異なってよい。そのうえ、メモリアレイ100内の1つの、複数の、またはすべてのメモリセル105は、同時にアクセスされることがある。たとえば、メモリアレイ100の複数またはすべてのセルは、すべてのメモリセル105またはメモリセル105のグループが単一の論理状態に設定または再設定されるアクセス(または書き込みまたはプログラム)動作中に、同時にアクセスされることがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。他のアクセス線たとえばプレート線が存在し得るいくつかの実施例では、ワード線およびディジット線と協働する対応するプレート線は、メモリアレイのある特定のメモリセル105にアクセスするために、活性化される必要があることがある。メモリデバイスの正確な動作は、メモリセルのタイプおよび/またはメモリデバイス内で使用される特定のアクセス線に基づいて変えられてよいことが理解されるべきである。
図2は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路200の図を示す。回路200は、メモリセル105−aと、ワード線110−aと、ディジット線115−aと、感知コンポーネント125−aとを含み、これらはそれぞれ、図1を参照しながら説明される、メモリセル105、ワード線110、ディジット線115、および感知コンポーネント125の実施例であり得る。メモリセル105−aは、第1のプレートすなわちセルプレート230と第2のプレートすなわちセル底部215とを有するキャパシタ205などの論理記憶コンポーネントを含むことがある。セルプレート230とセル底部215は、それらの間に配置された強誘電体材料を通して容量的に結合されることがある。セルプレート230およびセル底部215の向きは、メモリセル105−aの動作を変更することなく反転され得る。回路200は、セレクタデバイス220と、基準線225も含む。セルプレート230は、プレート線210を介してアクセスされることがあり、セル底部215は、ディジット線115−aを介してアクセスされることがある。上記で説明されたように、キャパシタ205を充電または放電することによって、さまざまな状態が記憶され得る。
キャパシタ205の記憶された状態は、回路200内で表されたさまざまな要素を動作させることによって読み取られ得るまたは感知され得る。キャパシタ205は、ディジット線115−aと電子通信し得る。たとえば、キャパシタ205は、セレクタデバイス220が非活性化されるときは、ディジット線115−aから絶縁可能であり、キャパシタ205は、セレクタデバイス220が活性化されるときは、ディジット線115−aに接続可能である。セレクタデバイス220を活性化することは、メモリセル105−aを選択することと呼ばれることがある。場合によっては、セレクタデバイス220はトランジスタ(たとえば、薄膜トランジスタ(TFT))であり、その動作は、トランジスタゲートに電圧を印加することによって制御され、この電圧の大きさは、トランジスタの閾値電圧の大きさよりも大きい。ワード線110−aは、セレクタデバイス220を活性化し得る。たとえば、ワード線110−aに印加された電圧がトランジスタゲートに印加され、キャパシタ205をディジット線115−aと接続する。
場合によっては、ディジット線115−aは、読み取り動作中にプリチャージされることがある。その後、ワード線110−aは、メモリセル105−aをプリチャージされたディジット線115−aと結合するためにバイアスされることがある。メモリセル105−aをプリチャージされたディジット線115−aと結合することによって、メモリセル105−aとプリチャージされたディジット線115−aと結合された第1のノード(たとえば、ノードA)との間で電荷が移動され得る。場合によっては、電荷の電圧を制限するように構成された回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路)が、第1のノードと感知コンポーネント125−aとの間に配置されることがある。場合によっては、回路は、第1のノードと結合された第1のスイッチング・コンポーネントと、第1のスイッチング・コンポーネントおよび感知コンポーネント125−aと結合された第2のスイッチング・コンポーネントとを含み、第2のスイッチング・コンポーネントのゲートは、第1のノードに電気的に接続される。場合によっては、回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセルがハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させたことに基づいて感知コンポーネント125−aを第1のノードと選択的に結合するように構成される。場合によっては、回路の記第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
他の実施例では、セレクタデバイス220およびキャパシタ205の位置は、セレクタデバイス220がプレート線210とセルプレート230との間に接続されるように、およびキャパシタ205がディジット線115−aとセレクタデバイス220の他の端子との間にあるように、交換されることがある。この実施例では、セレクタデバイス220は、キャパシタ205を通してディジット線115−aと電子通信しているままであることがある。この構成は、読み取り動作および書き込み動作のための代替タイミングおよびバイアスと関連づけられることがある。
キャパシタ205のプレート間の強誘電体材料により、および以下でより詳細に論じられるように、キャパシタ205は、ディジット線115−aへの接続時に放電しないことがある。1つのスキームでは、強誘電体キャパシタ205によって記憶された論理状態を感知するために、ワード線110−aは、メモリセル105−aを選択するようにバイアスされることがあり、電圧は、プレート線210に印加されることがある。場合によっては、ディジット線115−aは、プレート線210およびワード線110−aをバイアスする前に、仮想的に接地され、次いで、仮想接地から絶縁され、これは「フローティング」と呼ばれることがある。プレート線210をバイアスすることは、キャパシタ205にわたる電圧差(たとえば、プレート線210電圧マイナスディジット線115−a電圧)引き起こすことがある。電圧差は、キャパシタ205上に記憶された電荷の変化をもたらすことがあり、この記憶された電荷の変化の大きさは、キャパシタ205の初期状態、たとえば記憶された初期状態が論理1であるか論理0であるかに依存することがある。これは、キャパシタ205上に記憶された電荷に基づいたディジット線115−aの電圧の変化を引き起こすことがある。セルプレート230への電圧を変化させることによるメモリセル105−aの動作は、「セルプレートの移行」と呼ばれることがある。
ディジット線115−aの電圧の変化は、その固有容量に依存することがある。すなわち、電荷がディジット線115−aを流れると、ある程度の有限電荷は、ディジット線115−a内に記憶されることがあり、結果として生じる電圧は、固有容量に依存することがある。固有容量は、ディジット線115−aの、寸法を含む物理的特性に依存することがある。ディジット線115−aは、多数のメモリセル105を接続することがあり、そのため、ディジット線115−aは、無視できない容量(たとえば、ピコファラド(pF)程度)という結果になる長さを有することがある。次いで、結果として生じるディジット線115−aの電圧は、メモリセル105−a内の記憶される論理状態を決定するために、感知コンポーネント125−aによって基準(たとえば、基準線225の電圧)と比較されることがある。他の感知プロセスも使用されてよい。
感知コンポーネント125−aは、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。感知コンポーネント125−aは、ディジット線115−aおよび基準線225の電圧を受け取って比較する感知増幅器を含むことがあり、基準線225の電圧は基準電圧であってよい。感知増幅器出力は、比較に基づいて、より高い(たとえば、正)またはより低い(たとえば、負または接地)供給電圧に駆動されることがある。たとえば、ディジット線115−aが、基準線225よりも高い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、正の供給電圧に駆動されることがある。場合によっては、感知増幅器は、加えて、ディジット線115−aを供給電圧に駆動することがある。次いで、感知コンポーネント125−aが、感知増幅器の出力および/またはディジット線115−aの電圧をラッチすることがあり、これは、メモリセル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理1を決定するために使用されることがある。代替的に、ディジット線115−aが、基準線225よりも低い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、負の電圧または接地電圧に駆動されることがある。同様に、感知コンポーネント125−aが、メモリセル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理0を決定するために、感知増幅器出力をラッチすることがある。次いで、図1を参照すると、メモリセル105−aのラッチされた論理状態は、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。
場合によっては、感知コンポーネント125−aは、メモリセル105−aと関連づけられた第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成されることがある。たとえば、メモリセル105−aは、読み取り動作中にノードA上で第1の電圧よりも大きい信号を発現させるように構成されることがある。より低い動作電圧は、感知コンポーネント125−aのさまざまなトランジスタまたは増幅器により薄いゲート酸化物を使用することを容易にし得る。より薄いゲート酸化物を用いるトランジスタまたは増幅器は、より少ない電力消費量に加えて、(たとえば、感知ノードと基準ノードとの間のより良いマッチング特性により)より単純な感知動作を提供し得る。そのうえ、より低い動作電圧は、メモリセル105−aと関連づけられた第2の電圧で動作するように構成されたさまざまな感知コンポーネントと比較して、さまざまな回路コンポーネントを並べることと関連づけられた横方向の物理的寸法(たとえば、トランジスタのゲート長さ、絶縁のための空間)を減少させることによって、感知コンポーネント125−aによって占有される面積のスケーリングを容易にし得る。
メモリセル105−aを書き込むために、電圧は、キャパシタ205にわたって印加されることがある。さまざまな方法が使用されてよい。一実施例では、セレクタデバイス220が、キャパシタ205をディジット線115−aに電気的に接続するために、ワード線110−aを通して活性化されることがある。電圧は、(プレート線210を通じて)セルプレート230および(ディジット線115−aを通じて)セル底部215の電圧を制御することによって、キャパシタ205にわたって印加されることがある。論理0を書き込むために、セルプレート230はハイとみなされることがある、すなわち、正の電圧がプレート線210に印加されることがあり、セル底部215は、ローとみなされることがある、たとえば、ディジット線115−aを仮想的に接地するまたは負の電圧をディジット線115−aに印加することがある。逆のプロセスが論理1を書き込むために実行され、セルプレート230はローとみなされ、セル底部215はハイとみなされる。
図3は、本開示のさまざまな態様による、メモリセルを感知することをサポートする強誘電体メモリセルのためのヒステリシス曲線300−aおよび300−bとともに、非線形電気的性質の一例を示す。ヒステリシス曲線300−aおよび300−bはそれぞれ、例示的な強誘電体メモリセルの書き込みプロセスおよび読み取りプロセスを示す。ヒステリシス曲線300は、電圧差Vの関数として強誘電体キャパシタ(たとえば、図2のキャパシタ205)上に記憶される電荷Qを示す。
強誘電体材料は、自発電気分極によって特徴づけられる、すなわち、電界の非存在下で非ゼロ電気分極を維持する。例示的な強誘電材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、およびタンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)がある。本明細書において説明される強誘電体キャパシタは、これらまたは他の強誘電体材料を含んでよい。強誘電体キャパシタ内の電気分極は、強誘電材料の表面における正味電荷をもたらし、キャパシタ端子を通して反対の電荷を引きつける。したがって、電荷は、強誘電材料とキャパシタ端子の境界面において記憶される。電気分極は、比較的長い時間にわたって、無期限でさえ、外部から印加された電界の非存在下で維持され得るので、電荷漏洩は、たとえば、DRAMアレイ内で用いられるキャパシタと比較して、著しく減少されることがある。これによって、上記でいくつかのDRAMアーキテクチャに関して説明されたリフレッシュ動作を実行する必要性が減少され得る。
ヒステリシス曲線300−aおよび300−bは、キャパシタの単一の端子の観点から理解され得る。例として、強誘電材料が負の分極を有する場合、正の電荷が端子に蓄積する。同様に、強誘電材料が正の分極を有する場合、負の電荷が端子に蓄積する。加えて、ヒステリシス曲線300における電圧は、キャパシタ上の電圧差を表し、指向性であることが理解されるべきである。たとえば、正の電圧は、正の電圧を問題の端子(たとえば、セルプレート230)に印加し、第2の端子(たとえば、セル底部215)を接地(または約ゼロ・ボルト(0V))に維持することによって、実現され得る。負の電圧は、問題の端子を接地に維持し、正の電圧を第2の端子に印加することによって印加され得る。すなわち、正の電圧は、問題の端子を負に分極させるために印加され得る。同様に、2つの正の電圧、2つの負の電圧、または正の電圧と負の電圧の任意の組み合わせは、ヒステリシス曲線300−aおよび300−bに示される電圧差を生成するために適切なキャパシタ端子に印加され得る。
ヒステリシス曲線300−aにおいて示されるように、強誘電体材料は、電圧差ゼロで正の分極または負の分極を維持し、2つの可能な充電された状態、すなわち、電荷状態305および電荷状態310という結果になることがある。図3の実施例によれば、電荷状態305は論理0を表し、電荷状態310は論理1を表す。いくつかの実施例では、それぞれの電荷状態の論理値は、メモリセルを動作させるための他のスキームに対応するために逆転されることがある。
論理0または1は、電圧を印加することにより、強誘電材料の電気分極、したがってキャパシタ端子上の電荷を制御することによって、メモリセルに書き込まれることがある。たとえば、キャパシタ上に正味の正の電圧315を印加すると、電荷状態305−aが到達されるまでの電荷蓄積をもたらす。電圧315を除去すると、電荷状態305−aは、ゼロ電圧において電荷状態305に到達するまで経路320をたどる。同様に、電荷状態310は、正味の負の電圧325を印加することによって書き込まれ、これによって、電荷状態310−aをもたらす。負の電圧325を除去した後、電荷状態310−aは、ゼロ電圧において電荷状態310に到達するまで経路330をたどる。電荷状態305−aおよび310−aは、残留分極(Pr)値、すなわち、外部バイアス(たとえば、電圧)を除去するときに残留する分極(または電荷)と呼ばれることもある。抗電圧とは、電荷(または分極)がゼロである電圧である。
強誘電体キャパシタの記憶された状態を読み取る、またはこれを感知するために、電圧がキャパシタ上に印加されることがある。それに応答して、記憶された電荷Qは変化し、変化の程度は、初期電荷状態に依存する。すなわち、最終的な記憶された電荷(Q)は、電荷状態305−bが最初に記憶されたか電荷状態310−bが最初に記憶されたかに依存する。たとえば、ヒステリシス曲線300−bは、2つの可能な記憶された電荷状態305−bおよび310−bを示す。図2を参照して論じられるように、電圧335がキャパシタ上に印加されることがある。他の場合では、固定電圧は、セルプレートに印加されることがあり、正の電圧として示されているが、電圧335は負であってもよい。電圧335に応答して、電荷状態305−bは、経路340をたどることがある。同様に、電荷状態310−bが最初に記憶された場合、電荷状態310−bは経路345をたどる。電荷状態305−cおよび電荷状態310−cの最終的な位置は、具体的な感知スキームおよび回路を含むいくつかの要因に依存する。
場合によっては、最終的な電荷は、メモリセルに接続されたディジット線の固有容量に依存することがある。たとえば、キャパシタがディジット線に電気的に接続され、電圧335が印加された場合、ディジット線の電圧は、その固有容量により上昇することがある。そのため、感知コンポーネントにおいて測定される電圧は、電圧335に等しくないことがあり、その代わりに、ディジット線の電圧に依存することがある。場合によっては、ディジット線は、キャパシタが読み取り動作中にディジット線に電気的に接続される前に、プリチャージされることがある。したがって、ヒステリシス曲線300−b上での最終的な電荷状態305−cおよび310−cの位置は、ディジット線の容量に依存することがあり、ロードライン解析を通して決定されることがある。すなわち、電荷状態305−cおよび310−cは、ディジット線容量を参照して規定されることがある。その結果、キャパシタの電圧、電圧350、または電圧355は、異なってよく、キャパシタの初期状態に依存してよい。
ディジット線電圧を基準電圧と比較することによって、キャパシタの初期状態が決定されることがある。ディジット線電圧は、電圧335と、キャパシタにわたっての最終的な電圧、電圧350、または電圧355との差、すなわち、(電圧335−電圧350)または(電圧335−電圧355)であってよい。基準電圧は、記憶される論理状態を決定するために、すなわち、ディジット線電圧が基準電圧よりも高いまたは低い場合に、その大きさが2つの可能なディジット線電圧の2つの可能な電圧の間の差であるように生成されることがある。たとえば、基準電圧は、2つの量すなわち(電圧335−電圧350)および(電圧335−電圧355)の平均であることがある。感知コンポーネントによる比較時、感知されるディジット線電圧は、基準電圧よりも高いまたは低いように決定されることがあり、強誘電体メモリセルの記憶される論理値(すなわち、論理0または1)が決定され得る。
場合によっては、ディジット線と感知コンポーネントとの間に配置された回路は、ディジット線電圧を、感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧に減少させるように構成されることがある。場合によっては、感知コンポーネントは、電力消費量を減少させ感知特性を改善するために薄いゲート酸化物を使用して製作されたさまざまなトランジスタおよび増幅器を含んでよい。場合によっては、回路の第1のスイッチング・コンポーネントは、強誘電体メモリセル上に記憶された論理状態に基づいて感知コンポーネントをディジット線と選択的に結合するように構成される。加えて、回路の第2のスイッチング・コンポーネントは、ディジット線電圧を第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ように構成されることがある。
上記で論じられたように、強誘電体キャパシタを使用しないメモリセルを読み取ることによって、記憶された論理状態が劣化または破壊されることがある。しかしながら、強誘電体メモリセルは、読み取り動作の後で初期論理状態を維持することがある。たとえば、電荷状態305−bが記憶される場合、電荷状態は、読み取り動作中に電荷状態305−cへの経路340をたどることがあり、電圧335を除去した後、電荷状態は、経路340を反対方向にたどることによって、初期電荷状態305−bに戻ることがある。
図4は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートする回路400の一実施例を示す。回路400は、メモリセルの感知を容易にする目的で協働するいくつかの回路コンポーネントを強調するために簡略化された回路構成を示す。回路400は、感知コンポーネント125−bと別の感知回路420との間に配置されたダウンコンバージョン回路410を含む。感知コンポーネント125−bは、図1および図2を参照して説明された感知コンポーネント125または125−aの一実施例またはその何らかの部分であってよい。加えて、感知回路420は、メモリセル105−bと結合するように構成されることがある。メモリセル105−bは、図1または図2を参照して説明されたメモリセル105または105−aの一実施例であってよい。回路400は、図5を参照して説明されるように、読み取り動作中にメモリセル105−a上に記憶された論理状態を感知するように構成されることがある。
ダウンコンバージョン回路410は、読み取り動作中にメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成されることがある。さらに、ダウンコンバージョン回路410は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいて、メモリセル105−bを(たとえば、ノード1を通じて)感知コンポーネント125−bと選択的に結合するように構成されることがある。そのようなメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間の選択的結合は、回路400を含むメモリデバイスの感知動作を改善し得る。たとえば、より大きい感知マージン、より速い感知動作、読み取り動作中のより少ない電力消費量である。場合によっては、ダウンコンバージョン回路410は、回路と呼ばれることがある。
ダウンコンバージョン回路410は、T1(たとえば、第1のスイッチング・コンポーネント)と、T2(たとえば、第2のスイッチング・コンポーネント)とを含んでよい。T1はPMOS FETであってよく、T2はNMOS FETであってよい。場合によっては、PMOS FETとNMOS FETは、直列構成で配列されてよい。さらに、T1はノード1(たとえば、第1のノード)と結合されることがあり、T2はT1および感知コンポーネント125−bと結合されることがあり、T2のゲートはノード1(たとえば、第1のノード)と結合される。したがって、感知回路420は、読み取り動作中にメモリセル105−bと感知コンポーネント125−bとの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成されることがある。場合によっては、感知回路420は、回路と呼ばれることがある。
T1の動作(たとえば、活性化または非活性化する)は、T1の閾値電圧、T1のゲートに印加される電圧(すなわち、ISObF)、ノード1における電圧、またはこれらの組み合わせによって決定され得る。T1は、特定の閾値電圧を有するように構成されることがある。加えて、ISObFと関連づけられた電圧の大きさ(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、読み取り動作中にノード1において確立される電圧に応じて、T1の特定の閾値電圧に関連して、T1を選択的にオンにする(たとえば、活性化する)ように構成されることがある。読み取り動作中、メモリセル105−bはノード1と結合されることがあり、異なる電圧が、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいて、ノード1において確立されることがある。このようにして、T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいてメモリセル105−bを感知コンポーネント125−bと結合するために選択的にオンにする(たとえば、活性化する)ことがある。たとえば、T1は、第1の電圧がT1のゲートに印加され、第2の電圧(たとえば、ハイ論理状態がメモリセル105−b上に記憶されることを示す電荷)がT1のノードに印加されるとき、活性化するように構成されることがある。加えて、T1は、第1の電圧がT1のゲートに印加され、第2の電圧よりも小さい第3の電圧(たとえば、ロー論理状態がメモリセル105−b上に記憶されることを示す電荷)がT1のノードに印加されるとき、非活性化されたままであるように構成されることがある。
T2の動作は、T2の閾値電圧およびT2のゲートに印加される電圧によって決定され得る。T2のゲートはノード1に電気的に接続されているので、T2のゲートに印加される電圧は、ノード1における電圧に対応する。T2の動作は、ソースフォロア構成ではNMOS FETの動作として説明されることがある。すなわち、T2は、T2のゲートに印加される電圧(たとえば、ノード1における電圧)がT2の閾値電圧よりも大きいとき、活性化することがある。言い換えれば、T2は、ノード3における電圧が少なくともT2の閾値電圧の分だけノード1における電圧よりも小さくなり得るようにT1とT2の両方が活性化されるとき、ノード1における電圧を制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)。T2の閾値電圧は、ノード3における電圧が感知コンポーネント125−bの動作電圧の範囲内であるように構成されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、メモリセル105−bが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。
T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態に基づいてメモリセル105−bを感知コンポーネント125−bと(たとえば、ノード1を通じて)結合するために選択的に活性化することがある。たとえば、T1は、メモリセル105−bが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあるが、T1は、メモリセル105−bが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。T1の選択的活性化は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態と関連づけられた電圧レベルのより大きな差により、感知コンポーネント125−bの読み取り電圧ウィンドウ(たとえば、感知ウィンドウ)を改善し得る。加えて、T1が活性化されたとき、T2は、ノード1における電圧を、感知コンポーネント125−bが動作するのに適し得る第2の電圧に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。
場合によっては、ダウンコンバージョン回路410は、ノード3への点線接続を用いて表されるT3(たとえば、第3のスイッチング・コンポーネント)を含むことがある。点線接続は、T3が任意選択のコンポーネントであってよいことを示す。T3は、感知コンポーネント125−bおよびT2と結合され得る。
場合によっては、感知コンポーネント125−bの基準ノード(たとえば、VSAref信号と関連づけられたノード)は、信頼性の高い基準電圧を提供するために追加のコンポーネント(たとえば、NMOS FET)と結合されることがある。基準ノードにおける電圧(たとえば、VSAref信号)は、感知動作中のメモリセルの論理状態を決定するために、ノード3における電圧(たとえば、信号電圧)と比較されることがある。感知コンポーネント125−bの基準ノードは、図2を参照して説明された基準線225と関連づけられたノードの一実施例であってよい。場合によっては、基準ノードにおける追加のコンポーネント(たとえば、NMOS FET)は、追加の寄生素子(たとえば、NMOS FETと関連づけられたゲート容量)を導入することがある。したがって、T3は、信頼性が高く高速の感知動作を容易にするように感知コンポーネントの基準ノードの負荷(たとえば、容量性負荷)と合致するように構成されることがある。
場合によっては、T1のゲートに印加される電圧(たとえば、ISObF)は一定の電圧(たとえば、0.6Vから1Vの間の電圧)であってよく、T2のゲートはイネーブル信号(たとえば、ISOa)に結合されてよい。感知動作の一部分(たとえば、図5を参照して説明されるフェーズ6)の間、T2のゲートに印加されるイネーブル信号(たとえば、ISOa)は、T1のゲートに印加される電圧をトグルする(たとえば、フェーズ6の間にISObFがVHSAからpPCASCEnに遷移し、次いでVHSAに戻る)代わりに、T2を活性化するためにトグルする(たとえば、0Vから1.5Vに遷移し、次いで0Vに戻る)。したがって、イネーブル信号(たとえば、ISOa)をトグルすることと関連づけられた電圧変化は、結合ノイズとしてノード3に結合され得る。場合によっては、T3のゲートは、イネーブリング信号(たとえば、ISOa)の反対の極性を有し得る別のイネーブリング信号(たとえば、ISOaF)に結合されることがある。たとえば、ISOaFは、感知動作の部分の間に1.5Vから0Vに遷移し、次いで1.5Vに戻る。T3は、感知動作中に発生し得る結合ノイズを低下させるように、他のイネーブリング信号(たとえば、ISOaF)によって制御されることがある。
メモリセル105−bは、セレクタデバイスT8と、キャパシタ(たとえば、キャパシタ205−a)とを含むことがある。場合によっては、キャパシタ(たとえば、キャパシタ205−a)は、強誘電体キャパシタの一実施例であってよい。セレクタデバイスT8は、図2を参照して説明されるセレクタデバイス220の一実施例であってよい。キャパシタ205−aは、図2を参照して説明されるキャパシタ205の一実施例であってよい。さらに、メモリセル105−bは、ワード線(WL)110−bと関連づけられ得る。ワード線110−bは、図1および図2を参照して説明されるワード線110の一実施例であってよい。場合によっては、キャパシタ205−aは、図1および図2を参照して説明されるメモリセル105のFeRAMキャパシタであってよい。キャパシタ205−aは、論理状態(たとえば、論理状態1または論理状態0)を記憶し得る。アクセス動作(たとえば、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態を読み取る読み取り動作)中、ワード線110−bは、キャパシタ205−aがディジット線115−bと結合され得るようにセレクタデバイスT8を活性化するためにバイアスされる(たとえば、選択される)ことがある。ディジット線115−bは、図1および図2を参照して説明されるディジット線115の一実施例であってよい。ディジット線選択信号(たとえば、電圧信号YL)が、ディジット線115−bがノード2に結合され得るようにT9を活性化するためにT9のゲートに印加されることがある。
感知回路420は、読み取り動作中の信号のさまざまなタイミングを容易にし得る。感知回路420は、トランジスタT4〜T7を含んでよい。T4は、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)への応答としてノード2をVSSに接続するように構成されることがある。場合によっては、VSSは、0Vまたは仮想接地を表すことがある。T4がノード2をVSSに接続した結果として、ノード2(たとえば、ノード2に接続されたディジット線)は、VSS(たとえば、0V)に放電されることがある。T5は、DL2VDD1(たとえば、T5のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をVDLBノードに接続するように構成されることがある。T5がノード1をVDLBノードに接続した結果として、ノード1は、VDLBノードの電圧レベルに対応する電圧レベルにプリチャージされることがある。T6は、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をVHSAに接続するように構成されることがある。T6がノード1をVHSAに接続した結果として、ノード1は、VHSAにプリチャージされることがある。場合によっては、T5が、ノード1をVDLBノードの電圧レベルにプリチャージするために活性化されることがあり、次いで、T6が、ノード1をVHSAにさらにプリチャージするために活性化されることがある。T7は、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)への応答としてノード1をノード2に接続するように構成されることがある。T7は、読み取り動作のさまざまなフェーズ中にノード1およびノード2において異なる電圧レベルを確立することを容易にすることがある。
場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネント(たとえば、T1)は、メモリセル(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態に基づいて、読み取り動作中に第1のノード(たとえば、ノード1)と感知コンポーネント(たとえば、感知コンポーネント125−b)を選択的に結合するように構成される。場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセルがハイ論理状態(たとえば、論理状態「1」)を示す第1の電荷を第1のノードに移動させた後に感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。場合によっては、第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
場合によっては、第1のスイッチング・コンポーネントはPMOS FETを備え、第2のスイッチング・コンポーネントはNMOS FETを備え、PMOS FETとNMOS FETは直列構成で配列される。場合によっては、PMOS FETは、メモリセル上に記憶された論理状態およびPMOS FETの閾値電圧に少なくとも一部は基づいて、第2の電圧がPMOS FETのゲートに印加されたことに応答して、メモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させるように構成される。場合によっては、PMOS FETは、PMOS FETのゲートに印加された第2の電圧に少なくとも一部は基づいて、第3の電圧が前記第1のノードに存在するときは活性化され、第4の電圧が前記第1のノードに存在するときは活性化されないように構成される。第1のノードにおける第3の電圧はメモリセルのハイ論理状態に対応し、第1のノードにおける第4の電圧はメモリセルのロー論理状態に対応する。
場合によっては、NMOS FETは、電荷と関連づけられた電圧を感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧にダウンコンバートするためにソースフォロアとして構成され、この第2の電圧は、NMOS FETの閾値電圧に対応する量の分だけ電荷と関連づけられた電圧よりも低い。場合によっては、回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路410)は、感知コンポーネントおよび第2のスイッチング・コンポーネントと結合された第3のスイッチング・コンポーネント(たとえば、T3)をさらに含み、この第3のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネントと第2のスイッチング・コンポーネントとの間の結合ノイズを低下させるように構成される。場合によっては、感知コンポーネントは、メモリセルが動作するように構成される第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。場合によっては、回路(たとえば、ダウンコンバージョン回路410)は、読み取り動作中にメモリセルが、ハイ論理状態(たとえば、論理状態「1」)を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するように構成され、回路は、読み取り動作中にメモリセルが、ロー論理状態(たとえば、論理状態「0」)を示す第2の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルから絶縁するように構成される。
メモリセルを感知することをサポートする、読み取り動作のさまざまなフェーズ中のダウンコンバージョン回路410および感知回路420の動作を含む回路400の詳細な動作が、図5を参照して説明されるように、さらに示されている。
図5は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするタイミング図500の一実施例を示す。タイミング図500は、メモリセル上に記憶された論理状態を感知するための、読み取り動作中の手順を示す。タイミング図500は、メモリセルを感知することがどのように実行され得るかを示すために図4を参照して説明される回路400のコンポーネントおよびノードと関連づけられたさまざまな電圧レベル(たとえば、時間の関数としての電圧信号)を示す。図5において使用される時間および電圧スケールは、例示のためにすぎず、場合によっては特定の値を正確に示さないことがある。タイミング図500は、T4のゲートに印加される電圧(すなわち、DL2VSS)と、T5のゲートに印加される電圧(すなわち、DL2VDD1)と、T6のゲートに印加される電圧(すなわち、DLChF)と、T7のゲートに印加される電圧(すなわち、CASCEn)と、T1のゲートに印加される電圧(すなわち、ISObF)と、感知コンポーネント125−bに印加される電圧(たとえば、ARNsa)と、ワード線110−bと関連づけられた電圧(すなわち、V_WL)と、ノード1における電圧(すなわち、V_Node 1)と、ノード2における電圧(すなわち、V_Node 2)と、ノード3における電圧(すなわち、V_Node 3)とを含む。場合によっては、ノード3における電圧(すなわち、V_Node 3)は、感知コンポーネント125−bの基準電圧(たとえば、VSAref信号の基準電圧)と比較して感知コンポーネント125−bの信号電圧に対応することがある。
初期フェーズ510(たとえば、フェーズ0)の間、ノード1とノード2(たとえば、ディジット線115−b)の両方が、VSSに放電されることがある。場合によっては、VSSは、0Vまたは仮想接地に対応することがある。初期フェーズ510の間、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)は、T4がノード2をVSSに放電し得るようにT4を活性化するためにVHSAであるように構成されることがある。場合によっては、VHSAは、2.5Vから3Vの間であることがある。加えて、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)は、T7を活性化するためにpCASCEnであるように構成されることがある。場合によっては、pCASCEnは、2.5Vから3Vの間であることがある。T7を活性化した結果として、T7はノード2をノード1と結合し、T4は、初期フェーズ510の間にノード1をVSSに放電し得る。初期フェーズ510は、t0からt1の間の時間期間に対応し得る。
時間t1では、回路400をプリチャージすることが始まり得る第1のフェーズ520(たとえば、フェーズ1)が始まり得る。t1では、DL2VSS(たとえば、T4のゲートに印加される電圧)は、ノード2における電圧(たとえば、ディジット線115−bに対応する電圧)がもはやVssに接続されないことがあるように、T4を非活性化するためにVSSに減少するように構成されることがある。第1のフェーズ520の間、T7は、T7がノード1とノード2を結合するように、活性化されたままである(たとえば、CASCEnはpCASCEnであるままである)。時間t1では、DL2VDD1(たとえば、T5のゲートに印加される電圧)は、T5を活性化するためにVCCPであるように構成されることがある。場合によっては、VCCPは、3.1Vから3.4Vの間であることがある。T5を活性化した結果として、T5は、ノード1(およびディジット線115−bと結合されたノード2)をVDLBノードにおける電圧レベルにプリチャージする。場合によっては、VDLBノードにおける電圧レベルはVDD1に対応し、VDD1は1.5から2Vの間であることがある。したがって、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)は、第1のフェーズ520の間にVDD1に上昇し得る。同時に、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧)もVDD1に上昇し得る。したがって、ノード1とノード2の両方が、第1のフェーズ520の間にVDD1にプリチャージされ得る。第1のフェーズ520は、t1からt2の間の時間期間に対応し得る。
時間t2では、回路400のプリチャージが継続する第2のフェーズ530(たとえば、フェーズ2)が始まり得る。t2では、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)は、T6を活性化するためにVHSAからVSSに減少するように構成されることがある。T6を活性化した結果として、T6は、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧)に示されるように、ノード1をVDD1からVHSAにさらにプリチャージし得る。場合によっては、pCASCEn(たとえば、CASCEnの値、T7のゲートに印加される電圧)は、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)がフェーズ2の間にVDD1を超えないように構成されることがある。場合によっては、T6を活性化した結果として、T6は、ノード1におけるキャパシタをVHSAにプリチャージすることがある。第2のフェーズ530の間、感知コンポーネント125−bの基準ノード(たとえば、VSAref信号と関連づけられたノード)および信号ノード(たとえば、ノード3と結合されたノード)も放電される(たとえば、リフレッシュされる)ことがある。第2のフェーズ530は、t2からt3の間の時間期間に対応し得る。
時間t3では、メモリセル105−bを感知回路420と結合するためにワード線110−bがバイアスされ得る第3のフェーズ540(たとえば、フェーズ3)が始まり得る。t3では、DLChF(たとえば、T6のゲートに印加される電圧)は、T6を非活性化するためにVHSAに戻るように構成されることがある。したがって、非活性化されたT6は、第2のフェーズ530の間にVHSAにプリチャージされたノード1をVHSAから絶縁する。加えて、CASCEnは、時間t3においてVDD1に減少され得る。さらに、ワード線110−bは、T8を活性化するためにVCCPにバイアスされることがある。場合によっては、ワード線110−bは、寄生素子(たとえば、寄生抵抗および寄生容量、これらは組み合わると、V_WLが上昇するための遅延を招き得る)と関連づけられることがあり、V_WL(たとえば、ワード線110−bと関連づけられた電圧)は、図5に示されるように、上昇時間を示すことがある。場合によっては、そのような上昇時間は変化することがあり、ワード線ドライバ(たとえば、図1を参照して説明される行デコーダ120と関連づけられたワード線ドライバ)からのメモリセルの特定の物理的場所に依存することがある。V_WLは、第3のフェーズ540の終了に向けてVCCPに上昇し得る。第3のフェーズ540は、t3からt4の間の時間期間に対応し得る。
時間t4では、メモリセル105−bと回路400の残部との間の充電共有が始まり得る第4のフェーズ550(たとえば、フェーズ4)が始まり得る。時間t4では、V_WLは、T8を完全活性化するために、VCCPに到達し得る。T8を活性化した結果として、T8はキャパシタ205−aをディジット線115−bと結合し、ディジット線115−bは、第1のフェーズ520の間にVDD1にプリチャージされたノード2と結合される。プリチャージされたDL115−bとキャパシタ205−aを結合することによって、キャパシタ205−aとプリチャージされたディジット線115−bとの間の電荷共有による、ノード2における電圧(たとえば、V_Node 2)の減少がもたらされる。ノード2における異なる電圧(たとえば、V_Node 2)は、電荷共有の結果としてキャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態に基づいて発現し得る。場合によっては、キャパシタ205−aの「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)は、V_Node 2(たとえば、ノード2と関連づけられた電圧)において示される、第4のフェーズ550の終了時におけるキャパシタ205−aの「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)に対応する、ノード2における別の電圧よりも高いノード2における電圧をもたらすことがある。第4のフェーズ550の間、T7は、ノード2がノード1から絶縁されている間に電荷共有(たとえば、キャパシタ205−aの論理状態に基づいてノード2における異なる電圧を発現させる)が達成され得るように、ノード1から絶縁されたノード2に対して非活性化されたままである。第4のフェーズ550は、t4からt5の間の時間期間に対応し得る。
時間t5では、第5のフェーズ560(たとえば、フェーズ5)が始まり得、ノード2における電荷がノード1と共有されることがある。時間t5では、CASCEn(たとえば、T7のゲートに印加される電圧)は、T7を活性化するためにpCASCEnまで増加するように構成されることがある。T7を活性化した結果として、T7は、ノード1とノード2を結合し得る。ノード1とノード2を結合すると、V_Node 1(たとえば、ノード1における電圧または場合によってはノード1におけるキャパシタ上の電圧)が減少することがあるが、V_Node 2(たとえば、ノード2における電圧)は、VDD1近くまで増加することがある。ノード1における異なる電圧(たとえば、V_Node 1)は、ノード2における異なる電圧(たとえば、V_Node 2)に基づいて発現させることがあり、この電圧は、キャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された論理状態を示す。したがって、ノード1における2つの異なる電圧値(たとえば、V_Node 1)は、第5のフェーズ560の終了時に発現させることがあり、ノード1におけるこの2つの異なる電圧値は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態に対応する。第5のフェーズ560は、t5からt6の間の時間期間に対応し得る。
時間t6では、第6のフェーズ570(たとえば、フェーズ6)が始まり得、感知コンポーネントは、ダウンコンバージョン回路410を使用してノード2における電荷をサンプリングすることがある。時間t6では、ISObF(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、pPCASCEnに減少するように構成されることがある。場合によっては、pPCASCEnは、0.6Vから1Vの間であることがある。上記で図4を参照して論じられたように、T1は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態に基づいてノード1をノード3(たとえば、感知コンポーネント125−bの信号ノード)と結合するために選択的に活性化することがある。言い換えれば、T1は、メモリセル105−bが「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)を記憶するとき、活性化することがあり、T1は、メモリセル105−bが「ロー」論理状態(たとえば、論理状態「0」)を記憶するとき、非活性化されたままであることがある。さらに、T1が活性化されているとき、T2は、ノード1における電圧を、感知コンポーネント125−bが動作するのに適し得る第2の電圧(たとえば、ノード3における電圧)に制限する(たとえば、減少させる、ダウンコンバートする)ことがある。したがって、第6のフェーズ570の間に確立されるV_Node 3(たとえば、感知コンポーネント125−bの信号ノードと結合されたノード3における電圧)は、キャパシタ205−a(たとえば、メモリセル105−b)上に記憶された特定の論理状態を示す減少された(たとえば、ダウンコンバートされた)電圧を表し得る。V_Node 3はVDD2に対応してよく、VDD2は、キャパシタ205−a上に記憶された論理状態が「ハイ」論理状態(たとえば、論理状態「1」)に対応するときの感知コンポーネント125−bの動作電圧に等しいまたはこれより小さくてよい。場合によっては、VDD2は、1Vから1.4Vの間であることがある。第6のフェーズ570は、t6からt7の間の時間期間に対応し得る。
場合によっては、T1は、メモリセル105−b上に記憶された論理状態(たとえば、「ロー」論理状態、論理状態「0」)がT1を完全には活性化しないとき、少量の電荷を移動させることがある。そのような少量の電荷の移動は、通常のプロセス変化(たとえば、T1の閾値電圧の変化、キャパシタ205−aの容量値の変化、ディジット線115−bと関連づけられた変化寄生容量)から起こり得る。少量の電荷は、図5に示されるように、V_Node 3の小さな上昇をもたらすことがある。論理状態「0」に対応するV_Node 3の上昇は、ラッチング動作(たとえば、信号の差を検出および増幅すること)中は、メモリセルの論理状態を決定するにはわずかであることがある。
時間t7では、第7のフェーズ580(たとえば、フェーズ7)が始まり得る。時間t7では、ISObF(たとえば、T1のゲートに印加される電圧)は、V_Node 3(たとえば、ノード3の電圧)が安定化した後でT1を非活性化するためにVHSAに増加するように構成されることがある。第7のフェーズ580は、t7からt8の間の時間期間に対応し得る。
時間t8では、ノード3における電荷を基準信号と比較するために、ラッチング動作が始まり得る(たとえば、ラッチが始動され得る)。時間t8では、ARNsa(たとえば、感知コンポーネント125−bに印加される電圧)は、VDD2に上昇するように構成されることがある。場合によっては、ARNsaは、メモリセル105−b(たとえば、キャパシタ205−a)上に記憶される論理状態を決定する目的でV_Node 3と基準電圧(たとえば、VSAref信号の基準電圧)との間の電圧差を検出および増幅するために感知コンポーネント125−bの一部分を活性化することがある。たとえば、ラッチング動作である。場合によっては、t7とt8との間の間隔が非常に短いことがある。
図6は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリデバイスのブロック図600を示す。メモリアレイ100−aは、電子的メモリ装置と呼ばれることがあり、メモリ・コントローラ140−aと、メモリセル105−cとを含み、メモリ・コントローラ140−aおよびメモリセル105−cは、図1を参照して説明されるメモリ・コントローラ140およびメモリセル105の実施例であってよい。メモリ・コントローラ140−aは、バイアス・コンポーネント650と、タイミング・コンポーネント655とを含んでよく、図1を参照して説明されるメモリアレイ100−aを動作させ得る。メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−c、ディジット線115−c、プレート線210−b、および感知コンポーネント125−cと電子通信し、ワード線110−c、ディジット線115−c、プレート線210−b、および感知コンポーネント125−cは、図1〜図4を参照して説明される、ワード線110、ディジット線115、プレート線210、および感知コンポーネント125の実施例であってよい。メモリアレイ100−aは、基準コンポーネント660と、ラッチ665も含んでよい。メモリアレイ100−aのコンポーネントは、互いと電子通信することがあり、図1〜図5を参照して説明される機能を実行し得る。場合によっては、基準コンポーネント660、感知コンポーネント125−c、およびラッチ665は、メモリ・コントローラ140−aのコンポーネントであってよい。
メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−c、プレート線210−b、またはディジット線115−cを、電圧をそれらのさまざまなノードに印加することによって活性化するように構成されることがある。たとえば、バイアス・コンポーネント650は、上記で説明されるように、メモリセル105−bを読み出すまたは書き込むようにメモリセル105−bを動作させるために電圧を印加するように構成されることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、図1を参照して説明されるように、行デコーダ、列デコーダ、または両方を含んでよい。これによって、メモリ・コントローラ140−aは、1つまたは複数のメモリセル105にアクセスすることが可能になり得る。バイアス・コンポーネント650は、感知コンポーネント125−cのための基準信号を生成するために、電位を基準コンポーネント660に提供することもある。加えて、バイアス・コンポーネント650は、感知コンポーネント125−cの動作のための電位を提供することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、読み取り動作のさまざまなフェーズを制御することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、読み取り動作中にディジット線115−cをプリチャージすることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、ディジット線115−cをプリチャージした後でメモリセル105−cをディジット線115−cと結合するためにワード線110−cを活性化することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、ワード線110−cを活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中の電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセル105−cと感知コンポーネント125−cとの間で電荷を移動させることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル105−c上に記憶される論理状態を決定することがある。
場合によっては、メモリ・コントローラ140−aは、その動作を、タイミング・コンポーネント655を使用して実行することがある。たとえば、タイミング・コンポーネント655は、本明細書において論じられる、読み取りおよび書き込みなどのメモリ機能を実行するために、スイッチングおよび電圧印加のためのタイミングを含む、さまざまなワード線選択、ディジット線選択、またはプレート線バイアスのタイミングを制御する。場合によっては、タイミング・コンポーネント655は、バイアス・コンポーネント650の動作を制御し得る。
場合によっては、メモリアレイ100−aは、基準コンポーネント660を含んでよい。基準コンポーネント660は、感知コンポーネント125−cのための基準信号を生成するためにさまざまなコンポーネントを含んでよい。基準コンポーネント660は、基準信号を生み出すように構成された回路を含むことがある。場合によっては、基準コンポーネント660は、他のメモリセル105を含むことがある。いくつかの実施例では、基準コンポーネント660は、図3を参照して説明されるように、2つの感知電圧の間の値をもつ電圧を出力するように構成されることがある。または、基準コンポーネント660は、仮想接地電圧(すなわち、約0V)を出力するように設計されることがある。
感知コンポーネント125−cは、メモリセル105−cからの(ディジット線115−cを通しての)信号を基準コンポーネント660からの基準信号と比較することがある。論理状態を決定すると、次いで、感知コンポーネントは、ラッチ665内の出力を記憶することがあり、それが、メモリアレイ100−aが一部である電子デバイスの動作に従って使用されることがある。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、感知コンポーネント125−bと関連づけられた第2のノード(たとえば、図4を参照して説明されるノード3)における第2の電圧(たとえば、図5を参照して説明される時間t8の後のV_Node 3)を確立することがあり、この第2の電圧は、メモリセル105−c上に記憶された論理状態を示す。場合によっては、感知コンポーネント125−bは、メモリセル105−cが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成されることがある。
場合によっては、電子メモリデバイスと呼ばれることがあるメモリデバイスは、ディジット線およびワード線と結合されたメモリセルを含むメモリアレイと、このメモリアレイと結合されたコントローラとを含むことがある。場合によっては、コントローラは、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ、回路を通じて移動される電荷に少なくとも一部は基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定するように構成されることがある。
図7は、本開示の態様による、メモリセルを感知することをサポートするメモリ・コントローラ715のブロック図700を示す。メモリ・コントローラ715は、図1および図6を参照して説明されるメモリ・コントローラ140の態様の一実施例であってよい。メモリ・コントローラ715は、バイアス・コンポーネント720と、タイミング・コンポーネント725と、プリチャージ・コンポーネント730と、センシング・コンポーネント735と、ダウンコンバート・コンポーネント740とを含んでよい。これらのモジュールの各々は、互いと(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接的または間接的に通信し得る。
バイアス・コンポーネント720は、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ディジット線を第1のノードと結合したことに基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスすることがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、メモリセルがハイ論理状態を記憶するときに第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスしたことに基づいて感知コンポーネントを第1のノードと結合するために第1のスイッチング・コンポーネントを活性化することがある。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、第1のノードを第1の電圧にプリチャージしたことに基づいて、読み取り動作中に継続時間にわたって第1のノードからディジット線を絶縁することがあり、メモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することは、ディジット線を第1のノードから絶縁することに基づく。
場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ワード線を活性化したことに基づいて読み取り動作中に継続時間の後でディジット線を第1のノードと再結合することがあり、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと再結合することに基づく。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ワード線を活性化したことに基づいて第1の電圧にプリチャージされた第1のノードとディジット線を結合することがあり、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと結合することに基づく。場合によっては、バイアス・コンポーネント720は、ディジット線を第1のノードと結合して、メモリセル上に記憶された論理状態を示す、第1のノードにおける電圧を確立してもよい。
プリチャージ・コンポーネント730は、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし得る。場合によっては、プリチャージ・コンポーネント730は、ディジット線をプリチャージしたことに基づいて、第1のノードを第1の電圧にプリチャージすることがある。
センシング・コンポーネント735は、ワード線を活性化したことに基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、回路を通じて移動された電荷に基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、メモリセルがロー論理状態を記憶する際に、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートが第2の電圧にバイアスされるとき、第1のスイッチング・コンポーネントを非活性化状態に維持することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させたことに基づいて、感知コンポーネントを活性化することがある。場合によっては、センシング・コンポーネント735は、感知コンポーネントを活性化したことに基づいて、感知コンポーネントと関連づけられた第2のノードにおける第2の電圧を確立することがあり、この第2の電圧は、メモリセル上に記憶された論理状態を示す。
場合によっては、回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、メモリセルが、読み取り動作中にハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化することをさらに含む。場合によっては、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することは、回路を通じて移動された電荷と関連づけられた減少された電圧を感知コンポーネントの基準電圧と比較することをさらに含む。
ダウンコンバート・コンポーネント740は、回路の第2のスイッチング・コンポーネントによって、電荷と関連づけられた電圧を第3の電圧にダウンコンバートすることがあり、この第3の電圧は、第2のスイッチング・コンポーネントの閾値電圧に対応する量の分だけ、電荷と関連づけられた電圧よりも低い。場合によっては、ダウンコンバート・コンポーネント740は、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化したことに基づいて、感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧をダウンコンバートすることがある。
図8は、本開示の態様による、メモリセルを感知するための方法800を示すフローチャートを示す。方法800の動作は、本明細書において説明されるメモリアレイ100またはそのコンポーネントによって実施されることがある。たとえば、方法800の動作は、図1、図6、および図7を参照して説明されるメモリ・コントローラによって実行されることがある。いくつかの例では、メモリアレイ100は、以下で説明される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行することがある。加えて、または代替的に、メモリアレイ100は、特殊目的ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行することがある。
805では、メモリアレイ100が、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし得る。ブロック805の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、805の動作の態様は、図6および図7を参照して説明されるプリチャージ・コンポーネントによって実行されることがある。
810では、メモリアレイ100が、ディジット線をプリチャージした後でメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し得る。ブロック810の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、810の動作の態様は、図6および図7を参照して説明されるバイアス・コンポーネントによって実行されることがある。
815では、メモリアレイ100が、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ得る。ブロック815の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、815の動作の態様は、図7を参照して説明されるセンシング・コンポーネントによって実行されることがある。
820では、メモリアレイ100は、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することがある。ブロック820の動作は、本明細書において説明される方法により実行されてよい。いくつかの実施例では、820の動作の態様は、図7を参照して説明されるセンシング・コンポーネントによって実行されることがある。
方法800を実行するための装置が説明される。この装置は、読み取り動作中にディジット線をプリチャージするための手段と、ディジット線をプリチャージした後にメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化するための手段と、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させるための手段と、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいてメモリセル上に記憶される論理状態を決定するための手段とを含んでよい。
方法800を実行するための別の装置が説明される。この装置は、メモリセルと、このメモリセルと電子通信するメモリ・コントローラとを含んでよく、メモリセルは、読み取り動作中にディジット線をプリチャージし、ディジット線をプリチャージした後にメモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化し、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に電荷と関連づけられる電圧を減少させるように構成された回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させ、回路を通じて移動された電荷に少なくとも一部は基づいて、メモリセル上に記憶される論理状態を決定するように動作可能である。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線を第1のノードと結合したことに少なくとも一部は基づいて、回路の第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルがハイ論理状態を記憶するとき、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートを第2の電圧にバイアスしたことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントを第1のノードと結合するために第1のスイッチング・コンポーネントを活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、回路の第2のスイッチング・コンポーネントによって、電荷と関連づけられた電圧を第3の電圧にダウンコンバートするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、この第3の電圧は、第2のスイッチング・コンポーネントの閾値電圧に対応する量の分だけ、電荷と関連づけられた電圧よりも低い。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルがロー論理状態を記憶する際に、第1のスイッチング・コンポーネントのゲートが第2の電圧にバイアスされるとき、第1のスイッチング・コンポーネントを非活性化状態に維持するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例では、回路を通じてメモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、読み取り動作中にメモリセルが、ハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、感知コンポーネントをメモリセルと結合するために回路を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントのための第1の電荷と関連づけられた電圧をダウンコンバートするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例では、メモリセル上に記憶される論理状態を決定することは、回路を通じて移動された電荷と関連づけられた減少された電圧を感知コンポーネントの基準電圧と比較するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線をプリチャージしたことに少なくとも一部は基づいて、第1のノードを第1の電圧にプリチャージするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、第1のノードを第1の電圧にプリチャージしたことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に継続時間にわたってディジット線を第1のノードから絶縁するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルをディジット線と結合するためにワード線を活性化することは、ディジット線を第1のノードから絶縁することに少なくとも一部は基づくことがある。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に継続時間の後でディジット線を第1のノードと再結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと再結合することに少なくとも一部は基づくことがある。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ワード線を活性化したことに少なくとも一部は基づいて、第1の電圧にプリチャージされた可能性のある第1のノードとディジット線を結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させることは、ディジット線を第1のノードと結合することに少なくとも一部は基づくことがある。
上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、ディジット線を第1のノードと結合することによって、メモリセル上に記憶された論理状態を示す、第1のノードにおける電圧を確立するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、メモリセルと感知コンポーネントとの間で電荷を移動させたことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントを活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。上記で説明された方法800および装置のいくつかの実施例は、感知コンポーネントを活性化したことに少なくとも一部は基づいて、感知コンポーネントと関連づけられた第2のノードにおける第2の電圧を確立するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、この第2の電圧は、メモリセル上に記憶された論理状態を示し得る。
上記で説明された方法は可能な実施例について説明するものであり、動作およびステップは、並べ替えられてもよいし、他の方法で修正されてもよく、他の実施例も可能であることが留意されるべきである。そのうえ、方法のうちの2つ以上からの特徴が組み合わされてよい。
デバイスが説明される。このデバイスは、論理状態を記憶するように構成されたメモリセルと、読み取り動作中にメモリセル上に記憶される論理状態を決定するように構成された感知コンポーネントと、第1のノードと結合された第1のスイッチング・コンポーネントと、この第1のスイッチング・コンポーネントおよび感知コンポーネントと結合された第2のスイッチング・コンポーネントとを備える回路とを含んでよく、この第2のスイッチング・コンポーネントのゲートは第1のノードと結合され、回路は、読み取り動作中にメモリセルと感知コンポーネントの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成される。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセル上に記憶された論理状態に少なくとも一部は基づいて、読み取り動作中に感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、ハイ論理状態を示す第1の電荷をメモリセルが第1のノードに移動させた後で感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントはPMOS FETを備え、第2のスイッチング・コンポーネントはNMOS FETを備え、PMOS FETとNMOS FETは直列構成で配列される。いくつかの実施例では、PMOS FETは、メモリセル上に記憶された論理状態およびPMOS FETの閾値電圧に少なくとも一部は基づいて、第2の電圧がPMOS FETのゲートに印加されたことに応答して、メモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させるように構成される。
いくつかの実施例では、PMOS FETは、PMOS FETのゲートに印加された第2の電圧に少なくとも一部は基づいて、第3の電圧が第1のノードに存在するときは活性化され、第4の電圧が第1のノードに存在するときは活性化されないように構成され、第1のノードにおける第3の電圧はメモリセルのハイ論理状態に対応し、第1のノードにおける第4の電圧はメモリセルのロー論理状態に対応する。いくつかの実施例では、NMOS FETは、電荷と関連づけられた電圧を感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧にダウンコンバートするためにソースフォロアとして構成され、この第2の電圧は、NMOS FETの閾値電圧に対応する量の分だけ電荷と関連づけられた電圧よりも低い。
いくつかの実施例では、回路は、感知コンポーネントおよび第2のスイッチング・コンポーネントと結合された第3のスイッチング・コンポーネントをさらに備え、この第3のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネントと第2のスイッチング・コンポーネントとの間の結合ノイズを低下させるように構成される。いくつかの実施例では、感知コンポーネントは、メモリセルが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。いくつかの実施例では、回路は、メモリセルが、読み取り動作中にハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するように構成され、回路は、メモリセルが、読み取り動作中にロー論理状態を示す第2の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルから絶縁するように構成される。
デバイスが説明される。このデバイスは、論理状態を記憶するように構成されたメモリセルと、読み取り動作中にメモリセル上に記憶される論理状態を決定するように構成された感知コンポーネントと、第1のノードと結合された第1のスイッチング・コンポーネントと、この第1のスイッチング・コンポーネントおよび感知コンポーネントと結合された第2のスイッチング・コンポーネントとを含む回路であって、第2のスイッチング・コンポーネントのゲートは第1のノードと結合され、回路は、読み取り動作中にメモリセルと感知コンポーネントの間で移動される電荷の電圧を制限するように構成された、回路とを含むことがある。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセル上に記憶された論理状態に少なくとも一部は基づいて読み取り動作中に感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントは、メモリセルが、ハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させた後で、感知コンポーネントを第1のノードと選択的に結合するように構成される。いくつかの実施例では、第2のスイッチング・コンポーネントは、読み取り動作中に感知コンポーネントのための電荷と関連づけられた電圧を減少させるように構成される。
いくつかの実施例では、第1のスイッチング・コンポーネントはPMOS FETを備え、第2のスイッチング・コンポーネントはNMOS FETを備え、PMOS FETとNMOS FETは直列構成で配列される。いくつかの実施例では、PMOS FETは、メモリセル上に記憶された論理状態およびPMOS FETの閾値電圧に少なくとも一部は基づいて、第2の電圧がPMOS FETのゲートに印加されたことに応答して、メモリセルの電荷を感知コンポーネントに選択的に移動させるように構成される。
いくつかの実施例では、PMOS FETは、PMOS FETのゲートに印加された第2の電圧に少なくとも一部は基づいて、第3の電圧が第1のノードに存在するときは活性化され、第4の電圧が第1のノードに存在するときは活性化されないように構成され、第1のノードにおける第3の電圧はメモリセルのハイ論理状態に対応し、第1のノードにおける第4の電圧はメモリセルのロー論理状態に対応する。いくつかの実施例では、NMOS FETは、電荷と関連づけられた電圧を、感知コンポーネントの動作電圧の範囲内である第2の電圧にダウンコンバートするために、ソースフォロアとして構成され、第2の電圧は、NMOS FETの閾値電圧に対応する量の分だけ、電荷と関連づけられた電圧よりも低い。
いくつかの実施例では、回路は、感知コンポーネントおよび第2のスイッチング・コンポーネントと結合された第3のスイッチング・コンポーネントをさらに備え、この第3のスイッチング・コンポーネントは、感知コンポーネントと第2のスイッチング・コンポーネントとの間の結合ノイズを低下させるように構成される。いくつかの実施例では、感知コンポーネントは、メモリセルが動作するように構成された第2の電圧よりも低い第1の電圧で動作するように構成される。いくつかの実施例では、回路は、読み取り動作中にメモリセルが、ハイ論理状態を示す第1の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルと結合するように構成され、回路は、読み取り動作中にメモリセルが、ロー論理状態を示す第2の電荷を第1のノードに移動させるとき、感知コンポーネントをメモリセルから絶縁するように構成される。
本明細書において説明される情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてよい。いくつかの図面は、信号を単一の信号として示すことがある。しかしながら、信号は信号のバスを表すことがあり、バスはさまざまなビット幅を有することがあることは、当業者によって理解されよう。
本明細書で使用されるとき、「仮想接地」という用語は、約ゼロ・ボルト(0V)の電圧に保たれるが接地と直接的に接続されていない電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は、一時的に変動し、定常状態で約0Vに戻ることがある。仮想接地は、演算増幅器および抵抗器からなる電圧分割器などのさまざまな電子回路要素を使用して実施され得る。他の実施例も可能である。「仮想接地すること」または「仮想的に接地される」は、約0Vに接続されることを意味する。
「電子通信」および「結合される」という用語は、コンポーネント間の電子流をサポートするコンポーネント間の関係を指す。これは、コンポーネント間の直接接続を含んでもよいし、中間コンポーネントを含んでもよい。互いと電子通信するまたは互いに結合されたコンポーネントは、電子もしくは信号を(たとえば、通電された回路内で)能動的に交換することがあり、または、電子もしくは信号を(たとえば、遮断された回路内で)能動的に交換しないことがあるが、回路が通電されると電子もしく信号を交換するように構成され、そのように動作可能であることがある。例として、スイッチ(たとえば、トランジスタ)を介して物理的に接続された2つのコンポーネントは、電子通信をし、または、スイッチの状態(すなわち、開いているまたは閉じられている)にかかわらず結合されることがある。
本明細書で使用されるとき、「実質的に」という用語は、修飾された特性(たとえば、実質的にという用語によって修飾された動詞または形容詞)は、絶対的である必要はないが、特性の利点を達成するとなるように十分に近いことを意味する。
本明細書で使用されるとき、「電極」という用語は、電気導体を指すことがあり、場合によっては、メモリセルまたはメモリアレイの他のコンポーネントへの電気接点として用いられることがある。電極は、メモリアレイ100の要素またはコンポーネント間の導電性経路を提供する、トレース、ワイヤ、導電ライン、導電層などを含んでよい。
「絶縁された」という用語は、電子がそれらの間を流れることが現在不可能であるコンポーネント間の関係を指す。コンポーネントは、それらの間に開回路がある場合、互いから絶縁される。たとえば、スイッチによって物理的に接続された2つのコンポーネントは、スイッチが開いているとき、互いから絶縁されることがある。
本明細書で使用されるとき、「短絡」という用語は、問題の2つのコンポーネント間の単一の中間コンポーネントの活性化を介してコンポーネント間に導電性経路が確立されるコンポーネント間の関係を指す。たとえば、第2のコンポーネントに短絡された第1のコンポーネントは、2つのコンポーネント間のスイッチが閉じられているとき、第2のコンポーネントと電子を交換し得る。したがって、短絡は、電子通信するコンポーネント(または線)間の電荷の流れを可能にする動的な動作であることがある。
メモリアレイ100を含む、本明細書において論じられるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム合金、ガリウム砒素、窒化ガリウムなどの半導体基板上に形成されてよい。場合によっては、基板は、半導体ウェハである。他の場合には、基板は、シリコン・オン・ガラス(SOG)またはシリコン・オン・サファイア(SOS)などのシリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板であってもよいし、別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であってもよい。基板または基板の副領域の導電性は、限定するものではないが、リン、ホウ素、またはヒ素を含むさまざまな化学種を使用したドーピングを通して制御されることがある。ドーピングは、基板の初期形成または成長中に、イオン注入によって、または他の任意のドーピング手段によって、実行されてよい。
本明細書において論じられる1つまたは複数のトランジスタは、FETを表し、ソースとドレインとゲートとを含む3つの端子デバイスを備えることがある。端子は、導電材料、たとえば金属を通して、他の電子要素に接続されることがある。ソースおよびドレインは、導電性であってよく、多量にドーピングされた、たとえば縮退した、半導体領域を備えることがある。ソースとドレインは、軽度にドーピングされた半導体領域またはチャネルによって分離されることがある。チャネルがn型(すなわち、多数キャリアが電子である)場合、FETは、n型FETと呼ばれることがある。チャネルがp型(すなわち、多数キャリアが正孔である)場合、FETは、p型FETと呼ばれることがある。チャネルは、絶縁性ゲート酸化物によってキャップされることがある。チャネル導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御されることがある。たとえば、n型FETまたはp型FETに正の電圧または負の電圧をそれぞれ印加すると、チャネルが導電性になることをもたらすことがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも大きいまたはこれに等しい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オン」であるまたは「活性化される」ことがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも小さい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オフ」であるまたは「非活性化される」ことがある。
本明細書において、添付の図面に関連して記載される説明は、例示的な構成について説明し、実施され得るまたは特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書において使用される「例示的な」という用語は、「好ましい」または「他の例よりも有利である」ではなく、「実施例、事例、または例示として役立つ」を意味する。詳細な説明は、説明される技法の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、よく知られている構造およびデバイスは、説明される例の概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図形式で示される。
添付の図では、類似のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有することがある。さらに、同じタイプのさまざまなコンポーネントは、ダッシュおよび類似のコンポーネントを区別する第2のラベルによって参照ラベルを追跡することによって、区別され得る。ただ第1の参照ラベルが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベルには関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する類似のコンポーネントのいずれか1つに適用可能である。
本明細書における開示に関連して説明されるさまざまな例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書において説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせとともに実施または実行されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実施されてもよい。
本明細書において説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施されてよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されてもよいし、送信されてもよい。他の例および実施例は、本開示および添付の特許請求の範囲内である。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのいずれかの組み合わせを使用して実施可能である。機能を実施する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的な場所において実施されるように分散されることを含めて、さまざまな位置に物理的に設置されてよい。また、特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句が前に置かれる項目のリスト)内で使用される「または」は包括的なリストを示し、したがって、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つというリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。また、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきでない。たとえば、「A条件に基づく」と説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてよい。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という句は、「に少なくとも一部は基づく」という句と同じ様式で解釈されるべきである。
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的なコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的な記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく、例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用可能であり、汎用コンピュータもしくは特殊目的コンピュータ、または汎用プロセッサもしくは特殊目的プロセッサによってアクセス可能である他の任意の非一時的な媒体を含むことができる。また、あらゆる接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれるのが適切である。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用されるとき、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびBlu−rayディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
本明細書における説明は、当業者が開示を作製または使用することを可能にするために提供される。本開示のさまざまな修正形態は、当業者には容易に明らかであろう。本明細書において定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書において説明される例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規な特徴に合致する最も幅広い範囲が与えられるべきである。