JP2005050421A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧や抵抗値を用いずに、高速且つ安定した読み出し動作を可能とする半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 メモリセルM3と、メモリセルM3の取り得る複数の状態を少なくとも1つずつ備えた複数の参照セルM1、M2と、メモリセルM1に電流を供給して、メモリセルM1の記憶状態に応じた第1出力電圧を出力する第1プリセンス回路11と、参照セルM1、M2に各別に電流を供給して、参照セルM1、M2の各記憶状態に応じた第2出力電圧を各別に出力する複数の第2プリセンス回路12、13と、差動増幅回路で構成され、一方の差動入力段を参照セルと同数に並列に分割して、分割した夫々の入力に複数の第2プリセンス回路12、13の第2出力電圧を各別に供給し、他方の差動入力段に第1プリセンス回路11の第1出力電圧を供給可能に構成されたセンスアンプ14と、を備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置、特に、半導体記憶装置に関し、更に詳細には、メモリセルに流れる電流を検知して、その記憶状態を判定する半導体記憶装置の読み出し回路に関する。
半導体記憶装置においては、そのメモリセルの記憶状態を読み出すために、様々な手法が利用されている。不揮発性の半導体記憶装置の1つであるフラッシュメモリを例に説明する。フラッシュメモリは、各メモリセルがフローティングゲート構造のメモリトランジスタを備えて構成され、各メモリセルのフローティングゲートに注入された電荷(電子)の蓄積量に従って情報を記憶している。具体的には、フローティングゲートに電子が多く注入されている状態においては、チャネル領域には反転層が形成されにくく、このためメモリセルの閾値電圧は高くなる(プログラム状態と定義する)。一方、フローティングゲートから電子が放出されている状態では、チャネル領域には反転層が形成されやすく、このメモリセルの閾値電圧は低くなる(消去状態と定義する)。選択したメモリセルの状態が上記プログラム状態か上記消去状態かを高速に判定するために、プログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧を有する参照セルを用意して差動入力型のセンスアンプ回路に入力する。
このような判定回路、すなわちメモリセルの読み出し回路の基本的な回路構成を図2に示す。図2に示す読み出し回路は、参照セル204、複数のメモリセルの中から読み出し対象として選択された選択メモリセル205、選択メモリセル205に負荷回路206から電流を供給して、選択メモリセル205の記憶状態に応じた第1出力電圧をslselノードに出力する第1プリセンス回路、参照セル204に負荷回路201から電流を供給して、参照セル204の記憶状態に応じた第2出力電圧をslrefノードから出力する第2プリセンス回路、及び、第1出力電圧と第2出力電圧を比較して、選択メモリセルの状態がプログラム状態か消去状態かを判定するセンスアンプ200を備えて構成される。参照セル204のソースは接地され、ドレインは選択トランジスタであるN型MOSFET202のソースに接続される。またN型MOSFET202のドレインはslrefノードによって負荷回路201とセンスアンプ200の一方の入力に接続される。同様に、選択メモリセル205のソースは接地され、ドレインは選択トランジスタであるN型MOSFET203のソースに接続される。またN型MOSFET203のドレインはslselノードによって負荷回路206とセンスアンプ200の他方の入力に接続される。
センスアンプ200は公知回路を用いて構成され、例えば、図3に示すようなカレントミラー型センスアンプ回路が知られている。P型MOSFETのP1、P2のゲート及びP1のドレインを接続してカレントミラーを構成し、N型MOSFETのN1、N2のドレインとP型MOSFETのP1、P2のドレインをそれぞれ接続し、N型MOSFETのN1、N2のソースをN型MOSFET、N3のドレインに接続する。また、N型MOSFET、N3のソースを接地し、ゲートにはバイアス電圧を印加する。かかる構成のカレントミラー型センスアンプを用いて、参照セルのslrefノードのビット線電圧(第2出力電圧)と選択セルのslselノードのビット線電圧(第1出力電圧)を比較して読み出しを行っている。ここで、参照セル204の閾値電圧を3Vと仮定する。選択メモリセル205が3Vより高い閾値電圧を有する場合は、選択メモリセル205を流れる電流が参照セル204を流れる電流より少ないため、負荷回路201と206の抵抗特性が同等とすると第1出力電圧は第2出力電圧より高くなる。この電圧差を差動入力型のセンスアンプ200で増幅し、センスアンプ200の出力sdoutはLレベル(低電圧レベル)を出力する。一方、選択メモリセルが3Vより低い閾値電圧を有する場合は、選択メモリセル205を流れる電流が参照セル204を流れる電流より多いため、負荷回路201と206の抵抗特性が同等とすると第1出力電圧は第2出力電圧より低くなる。この電圧差を差動入力型のセンスアンプ200で増幅し、センスアンプ200の出力sdoutはHレベル(高電圧レベル)を出力する。用途やチップ面積の観点からセンスアンプ200の回路構成はその他にも多数存在し、例えば、図3では、Pチャンネルカレントミラー型センスアンプ回路を示したが、例えば、下記の特許文献1等に示されているようなNチャンネルカレントミラー型センスアンプ回路でもよい。この場合、N型MOSFETでカレントミラー回路を構成して、P型MOSFETのゲートに信号線を入力すればよい。
また、メモリの大容量化に伴い、各ビット線に接続されるメモリセルの数が増加するだけでなくビット線長も長くなるため、ビット線上に寄生する抵抗と容量のRC定数の増加による配線遅延も増加する。このため、帰還型バイアス回路を導入することにより、ビット線の寄生抵抗及び容量の影響を最小限に抑える手法が用いられている。この手法としては、例えば、下記の特許文献2等に開示されている。
かかる帰還型バイアス回路を用いた読み出し回路の一例を図4に示す。参照セル411のソースは接地され、ドレインは選択トランジスタ404を介してN型MOSFET400のソースおよび充電回路403に接続される。また、N型MOSFET400のソースはインバータ401の入力に接続され、インバータ401の出力はN型MOSFET400のゲートに接続され、帰還型バイアス回路410を構成している。さらにN型MOSFET400のドレインはslrefノードによってセンスアンプ200と負荷回路402に接続されている。また、選択メモリセル412のソースは接地され、ドレインは選択トランジスタ409を介してN型MOSFET405のソースおよび充電回路408に接続される。また、N型MOSFET405のソースはインバータ406の入力に接続され、インバータ406の出力はN型MOSFET405のゲートに接続され、帰還型バイアス回路を構成している。さらにN型MOSFET405のドレインはslselノードによってセンスアンプ200と負荷回路407に接続されている。
次に、図4に示す読み出し回路の動作について述べる。まず充電回路403及び408にてノードn1〜n4を充電する。この時にN型MOSFET400及び405のVgs(ゲート・ソース間電圧)が閾値電圧付近でカットオフ状態になるようにインバータ401及び406の反転レベルを調整することが望ましい。充電レベルもその反転レベル付近とするのが好ましい。この結果、slselノードとslrefノードは、N型MOSFET400及び405によってノードn1、n3と分離し、夫々負荷回路407と負荷回路402によって所定の高電圧レベルに充電される。充電回路403及び408による充電期間は、参照セル411と選択メモリセル412を活性化するワード線WLが立ち上る前から開始し、ワード線WLが立ち上り、所定時間経過後に充電回路403及び408を停止すると、選択メモリセル412が消去状態である場合には、ノードn3の電圧が低下し、且つ、インバータ406の入力レベルが反転レベル以下となるためN型MOSFET405のVgs(ゲート・ソース間電圧)が閾値電圧以上となり急峻にオン状態となる。このためslselノードの第1出力電圧は、ノードn3に追従して低下する。一方、選択メモリセルがプログラム状態である場合には、選択メモリセルより電流が流れないために、ノードn3の電圧は低下しない。このためN型MOSFET405はオフ状態となるため、slselノードは負荷回路407による充電レベルを維持する。
しかしながら、参照セル411の場合には、前述のようにプログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧を有しているため、ノードn1の電圧がノードn3よりは緩やかではあるが低下し、且つ、インバータ401の入力レベルが反転レベル以下となるためN型MOSFET400のVgs(ゲート・ソース間電圧)が閾値電圧以上となり、N型MOSFET405よりは緩やかではあるが急峻にオン状態となる。このため、slrefノードの第2出力電圧も、ノードn1に追従して一旦低下する。
従って、選択メモリセル412が消去状態である場合には、slselノードの第1出力電圧とslrefノードの第2出力電圧の両方が同時に低下し、最終的に、第1出力電圧は、負荷回路407の負荷電流と消去状態の選択メモリセル412のセル電流の釣り合う電圧値まで低下し、第2出力電圧は、負荷回路402の負荷電流と参照セル411のセル電流の釣り合う電圧値まで低下して、両出力電圧に電圧差が生じる。この時の第1出力電圧と第2出力電圧の低下速度は、ビット線の負荷(寄生抵抗及び容量)に依存するため、読み出し速度が遅くなり、帰還型バイアス回路を導入した効果が全く発揮されず、反って逆影響を与える結果となる。
上記の説明では、負荷回路402、407として直流負荷型のものを想定したが、ダイナミック型で充電回路403、408の停止とともにslselノードとslrefノードの充電を開始する場合を想定しても、同様に、第1出力電圧と第2出力電圧の充電速度が、ビット線の負荷(寄生抵抗及び容量)に依存する結果となる。
フラッシュメモリはメモリセルの閾値電圧を制御可能なメモリであるため、読み出し時に使用する参照電圧(第2出力電圧)は、同じメモリセルを用いた参照セルの閾値電圧を自在に設定することにより容易に生成可能であった。一方、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、OUM(Ovonic Unified Memory)、RRAM(Resistance control nonvolatile Random Access Memory)等のように電気抵抗を変化させる事で情報を記憶し、その変化した抵抗値に対応付けられた情報を読み出すという形で不揮発性メモリを実現しているものがある。かかる可変抵抗素子型のメモリにおいては、中間の抵抗値を1セルで生成することが困難であるため、2極端の可変抵抗素子4つを用いて、その合成抵抗により中間の抵抗値を示す参照セルを得ていた。これを図5に示す。電気抵抗値の高いRma(プログラム状態)と電気抵抗値の低いRmi(消去状態)を直列に接続した2組の抵抗を並列に接続することにより1(Rma+Rmi) /2の参照抵抗値を生成する。しかしながら、この場合、参照セルは4つの可変抵抗素子を備えて構成されるのに対し、選択メモリセルは1つの可変抵抗素子を備えて構成されることから、製造上、参照セルと選択メモリセル間で容量負荷等を同一にすることは困難であるという問題があった。このため参照電圧が安定するまでの待ち時間が生じて、読み出し速度に影響が出たり、場合によっては読み出し不良を誘発する可能性があった。
特開昭62−008398号公報 特開平2−285593号公報
上述の如く、プログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧や抵抗値を有する参照セルを用いると、大容量化に対応した高速読み出し技術を十分に活用できないという問題や、参照セルと選択メモリセル間で容量負荷等を同一にすることが困難という問題等があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記問題点を解消し、プログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧や抵抗値を用いずに、高速且つ安定した読み出し動作を可能とする半導体記憶装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体記憶装置は、状態の変化によって情報を記憶するメモリセルと、前記メモリセルの取り得る複数の状態を各別に備えた複数の参照セルと、前記メモリセルに電流を供給して、前記メモリセルの記憶状態に応じた第1出力電圧を出力する第1プリセンス回路と、前記複数の参照セルに各別に電流を供給して、前記複数の参照セルの各記憶状態に応じた第2出力電圧を各別に出力する複数の第2プリセンス回路と、差動増幅回路で構成され、前記差動増幅回路の一方の入力を前記参照セルと同数に並列に分割して、分割した夫々の入力に前記複数の第2プリセンス回路の前記第2出力電圧を各別に供給し、前記差動増幅回路の他方の入力に前記第1プリセンス回路の前記第1出力電圧を供給可能に構成されたセンスアンプと、を備えてなることを第1の特徴とする。
本発明に係る半導体記憶装置は、第1の特徴に加えて、前記差動増幅回路の両方の入力を夫々前記参照セルと同数のMOSトランジスタで構成し、前記一方の入力を構成する前記各MOSトランジスタのゲートに前記複数の第2プリセンス回路の前記第2出力電圧を各別に供給し、前記他方の入力を構成する前記各MOSトランジスタの全てのゲートに前記第1プリセンス回路の前記第1出力電圧を供給することを第2の特徴とする。
上記何れかの特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、参照セルとして中間的な閾値電圧や抵抗値のものを用意せずとも、実質的に中間的な閾値電圧や抵抗値の参照セルを用いた場合と同様にメモリセルの記憶状態の読み出しが可能となる。ここで、説明の簡単のためにメモリセルに記憶する情報を2値データとして一方の記憶状態をプログラム状態、他方の記憶状態を消去状態とすると、センスアンプの一方の分割された入力に供給される複数の第2出力電圧は、プログラム状態の参照セルの第2出力電圧と消去状態の第2出力電圧を必ず含むため、実効的には第2出力電圧はプログラム状態と消去状態の中間的な値となり、センスアンプの他方の入力に供給されるメモリセルのプログラム状態または消去状態の何れかに対応する第1出力電圧となるため、センスアンプで両電圧を差動増幅して出力することで、メモリセルの記憶情報を読み出すことができる。
更に、参照セルの状態としてプログラム状態と消去状態の何れかに固定されるため、従来技術で説明した帰還型バイアス回路を第1及び第2プリセンス回路に導入することで、その読み出し速度の促進効果を享受することができる。また、参照セル及びメモリセルに可変抵抗素子を用いた場合でも、中間的な抵抗値の参照セルを、可変抵抗素子4つを用いて抵抗値の合成により形成する必要がないため、容量負荷の不平衡の問題も解消され、高速読み出し、安定読み出しが可能となる。
本発明に係る半導体記憶装置は、第1または第2の特徴に加えて、前記センスアンプが独立して少なくとも前記参照セルと同数存在し、前記参照セルと同数の前記センスアンプの前記一方の入力に、前記複数の第2プリセンス回路の前記各第2出力電圧が共通に供給されることを第3の特徴とする。
また、上記第3の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、前記複数の第2プリセンス回路の前記各第2出力電圧の容量負荷と、第1プリセンス回路の第1出力電圧の容量負荷を等しくでき、より確実に高速読み出し、安定読み出しが可能となる。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、上記何れかの特徴に加えて、前記参照セルの数が2であることを第4の特徴とし、更に、前記メモリセルが2値データを記憶可能であって、前記参照セルの一方が前記2値データの一方値に対応する状態に固定され、前記参照セルの他方が前記2値データの他方値に対応する状態に固定されていることを第5の特徴とする。
上記第4または第5の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、参照セルの数が2の簡単な回路構成で、上記第1乃至第3の特徴の作用効果を奏する半導体記憶装置が実現できる。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、上記第1乃至第3の何れかの特徴に加えて、前記参照セルの数が3以上であることを第6の特徴とし、更に、前記メモリセルが2値データを記憶可能であって、前記参照セルの少なくとも1つが前記2値データの一方値に対応する状態に固定され、前記参照セルの少なくとも1つが前記2値データの他方値に対応する状態に固定されるように、前記各参照セルが前記2値データの何れかに対応する状態に固定されていることを第7の特徴とする。
上記第6または第7の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、参照セルの数が3以上であるので、上記第1の特徴において説明した実効的に取り得る第2出力電圧のプログラム状態と消去状態の中間的な値を細かく調整することができ、プログラム状態と消去状態における参照セル及びメモリセルの電流特性に応じた調整が可能となる。更に、不揮発性メモリにおけるメモリセルの書き込み動作、消去動作のベリファイ(検証用の読み出し)では、単なるプログラム状態と消去状態の判定ではなく、十分にプログラム状態或いは消去状態となっているかの判定であるので、その判定に使う参照レベルはプログラム状態と消去状態の中間値を、プログラム状態寄り、或いは、消去状態寄りにシフトさせるのが好ましい。従って、本特徴構成によれば、高速且つ安定動作可能なベリファイ用の読み出し回路を実現できる。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、上記何れかの特徴に加えて、前記第1プリセンス回路と前記複数の第2プリセンス回路が、夫々同じ回路構成で、対応する回路素子の設計寸法が同じであることを第8の特徴とする。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、上記何れかの特徴に加えて、前記第1プリセンス回路が、前記メモリセルと前記第1出力電圧を出力する第1出力ノードとの間の電流経路上に、少なくとも1つの第1分離トランジスタを設け、前記第1分離トランジスタの前記メモリセル側の第1中間ノードの電圧に応じて前記第1分離トランジスタの電流量を制御して、前記第1中間ノードを所定電位にバイアスする第1帰還バイアス回路を備え、前記複数の第2プリセンス回路の夫々が、前記参照セルと前記第2出力電圧を出力する第2出力ノードとの間の電流経路上に、少なくとも1つの第2分離トランジスタを設け、前記第2分離トランジスタの前記参照セル側の第2中間ノードの電圧に応じて前記第2分離トランジスタの電流量を制御して、前記第2中間ノードを所定電位にバイアスする第2帰還バイアス回路を備えていることを第9の特徴とする。
上記第9の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、第1プリセンス回路と第2プリセンス回路の両方が夫々帰還バイアス回路を備えているので、メモリセル及び参照セルの状態に応じて変化するセル電流の電流差が微小でも、第1プリセンス回路と第2プリセンス回路の各状態に対応する出力電圧間に大きな電圧差をつけて高速に出力することができ、高速且つ安定した読み出しが可能となる。ここで、参照セルがメモリセルの取り得る何れかの状態に設定されるため、参照セルの中間的な状態に起因する従来の帰還バイアス回路を用いた読み出し回路の問題点は解消されている。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、第9の特徴に加えて、前記第1プリセンス回路が、前記第1中間ノードを所定期間中に充電する第1充電回路を備え、前記複数の第2プリセンス回路の夫々が、前記第2中間ノードを所定期間中に充電する第1充電回路を備えていることを第10の特徴とする。
上記第10の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、半導体記憶装置の大容量化に伴ってメモリセル及び参照セルと第1プリセンス回路及び第2プリセンス回路を夫々連絡するビット線の寄生容量や寄生抵抗の増加による配線遅延の影響を抑制して、第1中間ノードと第2中間ノードを夫々の帰還バイアス回路で定まる所定電圧値に高速に充電できるため、帰還バイアス回路による高速動作を安定して発揮することができる。
本発明に係る半導体記憶装置は、更に、上記何れかの特徴に加えて、前記メモリセルと前記参照セルは、閾値電圧の変化によって情報を記憶可能な不揮発性のメモリトランジスタを備えて構成されることを第11の特徴とし、また、上記何れかの特徴に加えて、前記メモリセルと前記参照セルは、抵抗値の変化によって情報を記憶可能な不揮発性の抵抗素子を備えて構成されることを第12の特徴とする。
上記第11または第12の特徴を備えた本発明に係る半導体記憶装置によれば、上記第1乃至第10の特徴の作用効果を発揮して、高速で安定した記憶情報の読み出しが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
以上詳細に説明したように、本発明に係る半導体記憶装置によれば、メモリセルに流れる微少な電流差を読み取り、その記憶状態を判定するメモリにおいても、従来のような参照セルにオン状態とオフ状態の中間的な状態を用いずに参照電流を生成できるため、高速かつ高精度の読み出しを行うことが可能となる。また、プログラム状態と消去状態の中間の閾値電圧を有する参照セルが不必要になるため、ノイズやプロセスばらつき等の影響を受けにくい読み出し回路を実現できる。これは情報記憶に抵抗値を用いる場合にも同様に有効である。更に、参照セルを3つ以上設けてこれらのプログラム状態と消去状態を組み合わせることにより異なる複数の参照電流を生成できるため、1つのセルに1ビット以上の多値を記憶させる場合にも高速な読み出しを実現することができる。
本発明に係る半導体記憶装置(以下、適宜「本発明装置」という。)の一実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
本発明装置は、図1に示す回路構成の読み出し回路10を備えて構成される。本発明装置は、その読み出し回路10(以下、適宜「本発明回路」という。)に特徴があり、その他のメモリセルアレイ、及び、アドレス入力回路、アドレスデコーダ回路、データ入出力回路、データ書き込み回路、データの読み出し及び書き込みに係る制御を行う制御回路等の周辺回路部の構成は、半導体記憶装置の種類及び容量に応じて適宜周知の回路構成を採用するものとし、本発明の本旨ではないので説明を省略する。尚、以下の説明では、半導体記憶装置としては不揮発性メモリの1つであるフラッシュメモリを想定し、そのメモリセルとしてフローティングゲート構造のメモリトランジスタを備えて構成されるものとする。従って、メモリセルはその記憶状態を、フローティングゲートに蓄積される電子の多寡で設定し、その記憶状態が、メモリトランジスタの閾値電圧の差となって現れる。つまり、同じゲート電圧を印加した状態で、閾値電圧の高いプログラム状態と、閾値電圧の低い消去状態では、メモリトランジスタのドレイン・ソース間を流れるドレイン電流が異なる。本発明回路10はそのドレイン電流を判別してメモリセルの記憶情報を読み出す回路である。
図1に本発明回路10の回路図を示す。本発明回路10は、図1に示すように、メモリセルM3と、メモリセルM3の取り得る複数の状態(プログラム状態と消去状態)を1つずつ備えた2つの参照セルM1及びM2と、メモリセルM3に電流を供給して、メモリセルM3の記憶状態に応じた第1出力電圧をslselノードから出力する第1プリセンス回路11と、参照セルM1とM2に各別に電流を供給して、参照セルM1とM2の各記憶状態に応じた第2出力電圧をslref1ノードとslref2ノードから各別に出力する2つの第2プリセンス回路12,13と、第1プリセンス回路11の第1出力電圧を一方の差動入力とし、2つの第2プリセンス回路12,13の各第2出力電圧を他方の差動入力とする差動増幅回路で構成されたセンスアンプ14とを、備えて構成される。
メモリセルM3は、通常メモリ容量に応じてその複数がアレイ状に配列されているが、図1では、読み出し対象として選択された1または複数の選択メモリセルの1つのみを表示している。データ入出力端子が複数ある半導体記憶装置において、1回の読み出し動作で複数のメモリセルが選択され、これらを同時並列に高速に読み出す場合は、図1に示す本発明回路10が複数必要となる。
また、参照セルM1とM2は、選択メモリセルM3と同じワード線に接続されており、選択メモリセルM3と同じメモリアレイ内の同一行に配置されている。従って、参照セルM1とM2は、選択メモリセルの行アドレスに応じて、異なる参照セルが選択されることになる。更に、参照セルM1とM2、及び、選択メモリセルM3は、各ドレインが夫々のビット線(図1中、夫々のビット線はノードn4,n2,n6に対応している。)に接続しているが、同じメモリアレイ内の同じ行に配置されていることから、夫々同じ長さのビット線を有し、そのビット線上の寄生抵抗、寄生容量は同じとなっている。図1中、参照セルM1とM2、及び、選択メモリセルM3の各ソースは接地されているが、実際は共通ソース線に接続される。しかし、読み出し動作中は共通ソース線がグランドレベルであるので、上記各ソースも実質的に接地状態となる。
N型MOSFET111、106、107はコラム選択用の選択トランジスタで、各ビット線と対応する各プリセンス回路11,12,13との間に挿入されている。図1中は、夫々1つのトランジスタであるが2段以上の階層的な構造であっても構わない。
各プリセンス回路11,12,13は、同じ回路構成で、第1プリセンス回路11を例に説明すれば、メモリセルM3に電流を供給する負荷回路108と、出力ノードslselと選択トランジスタ111のドレイン側に位置する第1中間ノードn3との間に設けられたN型MOSFETからなる第1分離トランジスタ109と、第1中間ノードn3と入力が接続し第1分離トランジスタ109のゲートと出力が接続するインバータ110と、第1中間ノードn3を所定電圧に所定期間中充電する充電回路114を備えて構成される。ここで、第1分離トランジスタ109とインバータ110で帰還バイアス回路(第1帰還バイアス回路)が構成される。
充電回路114は、この第1帰還バイアス回路と類似の回路構成で、N型MOSFETからなる第1プルアップトランジスタ109’とインバータ110’を備えて構成される。第1プルアップトランジスタ109’は、ドレインが電源電圧に、ソースが第1中間ノードn3に、ゲートがインバータ110’の出力に夫々接続し、インバータ110’の入力は第1中間ノードn3に接続している。インバータ110’はインバータ110と同じ反転レベルを有し、その電源は、選択されたワード線WLの立ち上がる前後の一定期間だけ電源電圧レベルとなるクロック信号CLKから供給され、当該期間外はグランドレベルとなり、インバータ110’の出力もグランドレベルとなって、第1プルアップトランジスタ109’はオフする。
2つの第2プリセンス回路12,13についても、図1に示すとおり、その回路構成は第1プリセンス回路11と全く同じである。第2プリセンス回路12は、参照セルM1に電流を供給する負荷回路100と、出力ノードslref1と選択トランジスタ106のドレイン側に位置する第2中間ノードn1との間に設けられたN型MOSFETからなる第2分離トランジスタ102と、第2中間ノードn1と入力が接続し第2分離トランジスタ102のゲートと出力が接続するインバータ104と、第2中間ノードn1を所定電圧に所定期間中充電する充電回路112を備えて構成される。ここで、第2分離トランジスタ102とインバータ104で帰還バイアス回路(第2帰還バイアス回路)が構成される。第2プリセンス回路13は、参照セルM2に電流を供給する負荷回路101と、出力ノードslref2と選択トランジスタ107のドレイン側に位置する第2中間ノードn5との間に設けられたN型MOSFETからなる第2分離トランジスタ103と、第2中間ノードn2と入力が接続し第2分離トランジスタ103のゲートと出力が接続するインバータ105と、第2中間ノードn2を所定電圧に所定期間中充電する充電回路113を備えて構成される。ここで、第2分離トランジスタ103とインバータ105で帰還バイアス回路(第2帰還バイアス回路)が構成される。
充電回路112,113の構成も、第1プリセンス回路11の充電回路114と同じであり、夫々のインバータ104’及び105’には同じクロック信号CLKが供給される。尚、その他の重複する説明は割愛する。
また、各トランジスタ及びインバータの回路定数(ゲート長やゲート幅等の設計寸法)の各プリセンス回路11,12,13間で対応するもの同士は同じ値に設定されている。
センスアンプ14は、図3に示した従来のPチャンネルカレントミラー型センスアンプ回路に対して、各差動入力段のN型MOSFETを夫々2つ並列にした構成とし、4つのN型MOSFET、N1、N2、N4、N5のトランジスタサイズ(ゲート長、ゲート幅等)は同寸法に設定している。第2プリセンス回路12のslref1ノードと第2プリセンス回路13のslref2ノードを夫々、一方の差動入力トランジスタN1、N4のゲートに夫々接続し、第1プリセンス回路11のslselノードを他方の差動入力トランジスタN2、N5のゲートに接続している。尚、図示していないが、第2プリセンス回路12のslref1ノードと第2プリセンス回路13のslref2ノードは、他の出力ビットのセンスアンプの同じ差動入力トランジスタN1、N4のゲートにも接続している。かかる構成により、各プリセンス回路11〜13の出力ノードのゲート容量負荷は何れも差動入力トランジスタN1、N2、N4、N5の2つ分となって同じとなる。従って、選択メモリセルM3と同じ記憶状態の参照セルM1またはM2のプリセンス回路11、12または13における過渡応答特性は同じとなる。
次に、本発明回路10の動作を説明する。ここで、説明の便宜上、参照セルM1が消去状態に設定されてその閾値電圧が低く、参照セルM2がプログラム状態に設定されてその閾値電圧が高いと仮定する。
本発明回路10の動作原理は、センスアンプ14の一方の差動入力トランジスタN1、N4には、参照セルM1、M2の2つの状態(消去状態とプログラム状態)に応じた合成電流(Ie+Ip)が流れ、センスアンプ14の他方の差動入力トランジスタN2、N5には、メモリセルM3の記憶状態(消去状態またはプログラム状態)に応じて、2×Ieまたは2×Ipが流れる。この時、Ip>Ieなる関係により、2×Ie<(Ie+Ip)<2×Ipなる関係にあるので、2つの差動入力トランジスタ群間で電流差が生じ、この電流差が差動増幅され、メモリセルM3の記憶状態に応じた出力sdoutが得られるという考えに基づく。
先ず、クロック信号CLKが電源電圧レベルに立ち上がり、充電回路112〜114が活性化されると、ノードn1〜n6の充電が開始され、夫々所定の電圧まで充電される。この時、第1中間ノードn3及び第2中間ノードn1、n5は、夫々の帰還バイアス回路で決定される電圧レベルまで急速に充電される。ここで、帰還バイアス回路で決定される電圧レベルは、第1分離トランジスタ109及び第2分離トランジスタ102,103の各ゲート・ソース間電圧Vgsが閾値電圧に略等しく、ぎりぎりカットオフしている(或いは、しかけている)状態を維持可能な電圧レベルである。従って、夫々のインバータ110,104,105は中間レベルを出力することになり、当該電圧レベルは、インバータ110,104,105の反転レベル近傍の値となっている。
この状態では、第1分離トランジスタ109及び第2分離トランジスタ102,103はオン抵抗が極めて高い状態或いはオフ状態であるので、各プリセンス回路11,12,13の出力ノードslsel,slref1,slref2は、夫々の中間ノードn3,n1,n5及びビット線ノードn4,n2,n6と分離された低負荷状態で、夫々の負荷回路108,100,101によって所定の電圧レベルまで高速に充電される。
一方、第1中間ノードn3及び第2中間ノードn1、n5の充電が完了した時点或いは完了前に、選択メモリセルM3及び参照セルM1,M2に接続する選択されたワード線WLが立ち上がる。尚、第1中間ノードn3及び第2中間ノードn1、n5の充電が完了後にクロック信号CLKがグランドレベルにリセットされ、充電回路112〜114を非活性化するように充電期間が予め設定されている。
選択ワード線WLが立ち上がると、参照セルM1の閾値電圧が低いのでオンし、参照セルM2に比べて大きな電流が流れ、第2中間ノードn1及びノードn2の電圧レベルが低下し、第2帰還バイアス回路のインバータ104によって第2分離トランジスタ102はオン状態となる。このため、第2プリセンス回路12のslref1ノードは、第2中間ノードn1の低下に追従してLレベル(低電圧レベル)となる。一方、参照セルM2は、選択ワード線WLが立ち上がっても、閾値電圧が高いため、オフ状態のままか、或いは、オンしても流れる電流が少ないため、第2中間ノードn5及びノードn6の電圧が低下せず、第2帰還バイアス回路のインバータ104によって第2分離トランジスタ103のカットオフ状態が維持される。従って、第2プリセンス回路13のslref2ノードは、負荷回路101による充電レベルを維持するじか、或いは、まだ充電途中の場合は、そのまま充電が続行される。
参照セルM1とM2の各第2プリセンス回路13の第2出力電圧をセンスアンプ14の一方の差動入力トランジスタN1、N4のゲートに夫々入力することにより、プログラム状態と消去状態の両状態に対応する電流を差動入力トランジスタN1、N4を通じて並列に流す。ここで、消去状態に対応する差動入力トランジスタN1を流れる電流をIe、プログラム状態に対応する差動入力トランジスタN4流れる電流をIpとすると、Ip>Ieであり、差動入力トランジスタN1、N4を流れる電流の合計は、(Ie+Ip)となる。
次に、選択メモリセルM3は、記憶状態に応じて消去状態とプログラム状態の何れかを取り得る。選択メモリセルM3が消去状態の場合には、上記参照セルM1と同様に、slselノードがLレベルとなる。消去状態に対応する出力電圧を、slselノードを通じて、センスアンプ14の他方の差動入力トランジスタN2、N5のゲートに入力することにより、消去状態に対応する電流(2×Ie)を差動入力トランジスタN2、N5を通じて流す。
他方、選択メモリセルM3がプログラム状態の場合には、上記参照セルM2と同様に、slselノードがHレベル(高電圧レベル)となる。プログラム状態に対応する電圧を、slselノードを通じて、センスアンプ14の他方の差動入力トランジスタN2、N5のゲートに入力することにより、プログラム状態に対応する電流(2×Ip)を差動入力トランジスタN2、N5を通じて流す。
以上から明らかなように、参照セルM1,M2に対応する合計電流値(Ie+Ip)と選択メモリセルM3に対応する合計電流値(2×Ie)または(2×Ip)には、上述の如く、2×Ie<(Ie+Ip)<2×Ipなる関係が成り立つため、この電流差をセンスアンプ14が差動増幅し、且つ、電圧変換して出力ノードsdoutから出力する。図1に例示する本発明回路10では、選択メモリセルM3が消去状態である場合には、出力ノードsdoutはHレベルを出力し、選択メモリセルM3がプログラム状態である場合には、Lレベルを出力する。
次に、本発明回路10の別実施の形態につき説明する。
〈1〉上記実施形態では、センスアンプ14の参照セルM1、M2側の差動入力段(トランジスタN1、N4)を流れる電流(参照電流)を、消去状態に対応する電流値Ieとプログラム状態に対応するIpの夫々の合計(Ie+Ip)になるような場合を説明した。しかしながら、参照セルM1、M2側の差動入力段を流れる参照電流は、必ずしも(Ie+Ip)である必要はなく、3つ以上の参照セルを用いて、IeとIpを任意に組み合わせて種々の参照電流を生成してもよい。
図6に3つの参照セルM1,M2,M4を使用して参照電流を生成する本発明回路20を示している。ここで、図1との相違点は、参照セルM4に係る第2プリセンス回路15が追加になった点と、センスアンプ14の差動入力段の各トランジスタが3つに増えた点であり、その他の構成、及び、各部の機能、動作は、図1に示す本発明回路10と同じである。
図6に示す本発明回路20は、通常の読み出し用だけでなく、プログラム後や消去後のベリファイ動作を行うためのベリファイ用の読み出し回路を構成することが可能である。
例えば、参照セルM1,M2,M4の内、2つが消去状態、1つがプログラム状態である場合には、(2×Ie+Ip)の参照電流を生成することができる。ここで、(2×Ie+Ip)以上の電流値を発生させるメモリセルM3を消去状態と判定するようにすれば、消去ベリファイ用の読み出し回路が実現できる。出力ノードsdoutがHレベルとなった場合には、センスアンプ14のメモリセル側の差動入力段を流れる被判定電流が(2×Ie+Ip)より小さい電流値であることを意味するため、選択メモリセルM3は、消去状態であると判定できる。一方、出力ノードsdoutがLレベルとなった場合には、(2×Ie+Ip)より大きい電流値であることを意味するため、選択メモリセルM3の消去が不十分であると判定できる。この場合には、再度消去動作を行えばよい。
例えば、参照セルM1,M2,M4の内、1つが消去状態、2つがプログラム状態である場合には、(Ie+2×Ip)の参照電流を生成することができる。ここで、(Ie+2×Ip)以下の電流値を発生させるメモリセルM3をプログラム状態と判定するようにすれば、プログラムベリファイ用の読み出し回路が実現できる。出力ノードsdoutがLレベルとなった場合には、センスアンプ14のメモリセル側の差動入力段を流れる被判定電流が(Ie+2×Ip)より大きい電流値であることを意味するため、選択メモリセルM3は、プログラム状態であると判定できる。一方、出力ノードsdoutがHレベルとなった場合には、(Ie+2×Ip)より小さい電流値であることを意味するため、選択メモリセルM3のプログラムが不十分であると判定できる。この場合には、再度プログラム動作を行えばよい。
〈2〉上記〈1〉の別実施の形態の本発明回路20を用いれば、3以上の参照セルを使用して、消去状態とプログラム状態の組み合わせで異なる複数の参照電流を生成することができるため、所定の範囲内に複数の参照電流を設定して、1つのメモリセルに3値以上の多値を記憶させる場合の読み出し回路にも、応用することができる。
〈3〉上記各実施形態では、メモリセルとしてフラッシュメモリセルを想定したが、メモリセルはこれに限定されるものではない。また、メモリセルは、記憶状態の違いがメモリトランジスタの閾値電圧の違いとなって現れるもの以外に、MRAM、OUM、RRAM等のように可変抵抗素子型のメモリセルであっても構わない。この場合、複数の参照セルは、その内の少なくとも1つの抵抗値が大きく、その内の少なくとも1つの抵抗値が小さく設定することにより、図1及び図6に示す本発明回路10,20が利用できる。
〈4〉上記実施形態において、各プリセンス回路11,12,13の帰還バイアス回路のインバータ110,104,105の反転レベルと、充電回路112,113,114のインバータ110’,104’,105’を同じに設定する場合を説明したが、両インバータの反転レベルは必ずしも等しく設定する必要はない。また、充電回路112,113,114による充電レベルの調整は、インバータ110’,104’,105’の反転レベルの他、クロック信号CLKのタイミングで調整しても構わない。
〈5〉上記実施形態において例示した、充電回路112,113,114の充電期間、ワード線の立ち上がり時期等のタイミング関係は、一例であり、適宜変更可能である。また、負荷回路108,100,101として直流負荷型のものを想定し、第1分離トランジスタ109及び第2分離トランジスタ102,103の動作状態に応じて、各プリセンス回路11,12,13の出力ノードslsel,slref1,slref2を充電する構成を説明したが、負荷回路108,100,101として制御信号によってオンオフするダイナミック型を想定し、ワード線の立ち上がり、或いは、充電期間の終了時期に同期して活性化する構成でも構わない。
〈6〉本発明回路において、各プリセンス回路11,12,13に充電回路112,113,114を設けることで、高速読み出しが実現できるが、必ずしも設けなくても構わない。また、本発明回路は、各プリセンス回路11,12,13に帰還バイアス回路を導入することにより、その効果を最大限に発揮できる。しかし、帰還型バイアス回路も必ずしも設けなくても、複数の参照セルを用いた本発明の読み出し原理は応用できる。
本発明に係る半導体記憶装置の読み出し回路の一実施形態を示す回路図。 半導体記憶装置の読み出し回路の一従来例を示す回路図。 Pチャンネルカレントミラー型センスアンプ回路の一例を示す回路図。 半導体記憶装置の帰還型バイアス回路を導入した読み出し回路の一従来例を示す回路図。 可変抵抗素子をメモリセルに使用した半導体記憶装置の読み出し回路で用いる参照セルの従来の構成例を示す回路図。 本発明に係る半導体記憶装置の読み出し回路の他の実施形態を示す回路図。
符号の説明
10、20 :本発明に係る半導体記憶装置の読み出し回路
11 :第1プリセンス回路
12、13、15 :第2プリセンス回路
14 :センスアンプ
100、101、108:負荷回路
115 :負荷回路
102、103 :第2分離トランジスタ(第2帰還バイアス回路)
102’、103’ :プルアップトランジスタ(充電回路)
104、105 :インバータ(第2帰還バイアス回路)
104’、105’ :インバータ(充電回路)
106、107、111:コラム選択用の選択トランジスタ
109 :第1分離トランジスタ(第1帰還バイアス回路)
109’ :プルアップトランジスタ(充電回路)
110 :インバータ(第1帰還バイアス回路)
110’ :インバータ(充電回路)
112、113、114:充電回路
119 :充電回路
M1、M2、M4 :参照セル
M3 :メモリセル(選択メモリセル)
n1、n5 :第2中間ノード
n3 :第1中間ノード
n2,n4,n6 :ノード(ビット線)
N1、N2、N4、N5:差動入力段の入力トランジスタ
N3 :N型MOSFET(バイアストランジスタ)
N6、N7 :差動入力段の入力トランジスタ
P1、P2 :P型MOSFET(カレントミラー)
slref1 :第2プリセンス回路の出力ノード
slref2 :第2プリセンス回路の出力ノード
slsel :第1プリセンス回路の出力ノード
sdout :センスアンプの出力ノード
WL :ワード線(選択ワード線)

Claims (12)

  1. 状態の変化によって情報を記憶するメモリセルと、
    前記メモリセルの取り得る複数の状態を少なくとも1つずつ備えた複数の参照セルと、
    前記メモリセルに電流を供給して、前記メモリセルの記憶状態に応じた第1出力電圧を出力する第1プリセンス回路と、
    前記複数の参照セルに各別に電流を供給して、前記複数の参照セルの各記憶状態に応じた第2出力電圧を各別に出力する複数の第2プリセンス回路と、
    差動増幅回路で構成され、前記差動増幅回路の一方の入力を前記参照セルと同数に並列に分割して、分割した夫々の入力に前記複数の第2プリセンス回路の前記第2出力電圧を各別に供給し、前記差動増幅回路の他方の入力に前記第1プリセンス回路の前記第1出力電圧を供給可能に構成されたセンスアンプと、を備えてなることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記差動増幅回路の両方の入力を夫々前記参照セルと同数のMOSトランジスタで構成し、前記一方の入力を構成する前記各MOSトランジスタのゲートに前記複数の第2プリセンス回路の前記第2出力電圧を各別に供給し、前記他方の入力を構成する前記各MOSトランジスタの全てのゲートに前記第1プリセンス回路の前記第1出力電圧を供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記センスアンプが独立して少なくとも前記参照セルと同数存在し、前記参照セルと同数の前記センスアンプの前記一方の入力に、前記複数の第2プリセンス回路の前記各第2出力電圧が共通に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記参照セルの数が2であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルが2値データを記憶可能であって、
    前記参照セルの一方が前記2値データの一方値に対応する状態に固定され、前記参照セルの他方が前記2値データの他方値に対応する状態に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置の読み出し回路。
  6. 前記参照セルの数が3以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記メモリセルが2値データを記憶可能であって、
    前記参照セルの少なくとも1つが前記2値データの一方値に対応する状態に固定され、前記参照セルの少なくとも1つが前記2値データの他方値に対応する状態に固定されるように、前記各参照セルが前記2値データの何れかに対応する状態に固定されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1プリセンス回路と前記複数の第2プリセンス回路は、夫々同じ回路構成で、対応する回路素子の設計寸法が同じであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1プリセンス回路は、前記メモリセルと前記第1出力電圧を出力する第1出力ノードとの間の電流経路上に、少なくとも1つの第1分離トランジスタを設け、前記第1分離トランジスタの前記メモリセル側の第1中間ノードの電圧に応じて前記第1分離トランジスタの電流量を制御して、前記第1中間ノードを所定電位にバイアスする第1帰還バイアス回路を備え、
    前記複数の第2プリセンス回路の夫々は、前記参照セルと前記第2出力電圧を出力する第2出力ノードとの間の電流経路上に、少なくとも1つの第2分離トランジスタを設け、前記第2分離トランジスタの前記参照セル側の第2中間ノードの電圧に応じて前記第2分離トランジスタの電流量を制御して、前記第2中間ノードを所定電位にバイアスする第2帰還バイアス回路を備えていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記第1プリセンス回路は、前記第1中間ノードを所定期間中に充電する第1充電回路を備え、
    前記複数の第2プリセンス回路の夫々は、前記第2中間ノードを所定期間中に充電する第1充電回路を備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記メモリセルと前記参照セルは、閾値電圧の変化によって情報を記憶可能な不揮発性のメモリトランジスタを備えて構成されることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記メモリセルと前記参照セルは、抵抗値の変化によって情報を記憶可能な不揮発性の抵抗素子を備えて構成されることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
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