経時的に、メモリ・セルの1つまたは複数の特性が劣化することがある。たとえば、強誘電体メモリ・セルは、減極、疲労、インプリント、他の形の劣化、またはこれらの組み合わせによる劣化を経験することがある。実際の特性(たとえば、劣化した特性)がメモリ・セルの予想特性とは異なることがあるので、メモリ・セルの劣化は、さまざまなアクセス動作中にもたらされるいくつかのエラーを増加させることがある。自己参照メモリ・セルは、メモリ・セルの劣化によってもたらされ得るいくつかのエラーを軽減することがある。
自己参照メモリ・デバイスならびに関係する方法および技法が、本明細書において説明される。自己参照メモリ・デバイスは、強誘電体メモリ・セルを含むことがある。自己参照メモリ・セルは、強誘電体メモリ・セルを使用して生成された状態信号と強誘電体メモリ・セルを使用して生成された基準信号とに基づいてメモリ・セル記憶された論理状態を決定するように構成されることがある。強誘電体メモリ・セルのプレート線のバイアスは、読み取り動作の第1の時間期間中に状態信号を生成し読み取り動作の第2の時間期間中に基準信号を生成するために必要とされる電圧を生成するために使用されることがある。メモリ・コントローラは、状態信号および基準信号を生成するために、読み取り動作中にさまざまな手順およびコマンドを実行することがある。そのような手順およびコマンドとしては、スイッチング構成要素を活性化および/もしくは非活性化すること、入力をハイもしくはローに駆動すること、他の動作、またはこれらの組み合わせがあり得る。
上記で紹介された本開示の特徴が、メモリ・デバイスおよびメモリ回路の文脈でさらに説明される。本開示のこれらおよび他の特徴は、自己参照メモリ・デバイスに関係する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに図示され、これらを参照しながら説明される。
図1は、本開示のさまざまな実施形態による例示的なメモリ・デバイス100を図示する。メモリ・デバイス100は、電子的メモリ装置と呼ばれることもある。メモリ・デバイス100は、異なる状態を記憶するようにプログラム可能であるメモリ・セル105を含む。各メモリ・セル105は、論理0および論理1と示される2つの状態を記憶するようにプログラム可能であってよい。場合によっては、メモリ・セル105は、3つ以上の論理状態を記憶するように構成される。メモリ・セル105は、キャパシタ内のプログラム可能な状態を表す電荷を蓄えることがある。たとえば、充電されたキャパシタおよび充電されていないキャパシタはそれぞれ、2つの論理状態を表す。DRAMアーキテクチャは、通例、そのような設計を使用してよく、用いられるキャパシタは、絶縁体として線形電気分極性または常誘電性電気分極性をもつ誘電材料を含むことがある。対照的に、強誘電体メモリ・セルは、絶縁材料として強誘電体をもつキャパシタを含むことがある。強誘電体キャパシタの電荷の異なるレベルは、異なる論理状態を表し得る。強誘電材料は、非線形分極性を有する。強誘電体メモリ・セル105のいくつかの詳細および利点は、以下で説明される。
読み取りおよび書き込みなどの動作は、アクセス線110およびディジット線115を活性化または選択することによって、メモリ・セル105上で実行されてよい。アクセス線110は、ワード線110としても知られることがあり、ビット線115は、ディジット線115として知られることがある。ワード線およびビット線、またはそれらの類似物への言及は、理解または動作の損失なしに交換可能である。ワード線110またはディジット線115を活性化または選択することは、電圧をそれぞれの線に印加することを含むことがある。ワード線110およびディジット線115は、金属(たとえば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、タングステン(W)など)、金属合金、炭素、導電的にドープされた半導体、または他の導電材料、合金、化合物などの導電材料から作製されてよい。
図1の例によれば、メモリ・セル105の各行は単一のワード線110に接続され、メモリ・セル105の各列は単一のディジット線115に接続される。1つのワード線110および1つのディジット線115を活性化する(たとえば、ワード線110またはディジット線115に電圧を印加すること)ことによって、単一のメモリ・セル105は、それらの交差点においてアクセスされ得る。メモリ・セル105にアクセスすることは、メモリ・セル105を読み取るまたは書き込むことを含むことがある。
メモリ・デバイス100は、2次元(2D)メモリ・アレイであってもよいし、3次元(3D)メモリ・アレイであってもよい。3Dメモリ・アレイは、互いの上に形成された2次元(2D)メモリ・アレイを含むことがある。このことは、2Dアレイと比較して単一のダイまたは基板上に置かれるまたは作製されることがあるメモリ・セルの数を増加させることがあり、これは、生産コストを減少させるもしくはメモリ・アレイの性能を増加させる、またはこの両方を行うことがある。メモリ・デバイス100は、任意の数のレベルを含んでよい。各レベルは、メモリ・セル105が各レベルにわたって互いとほぼ位置合わせされることがあるように、位置合わせされるまたは配置されることがある。
メモリ・セル105の各行は単一のワード線110に接続されることがあり、メモリ・セル105の各列は単一のディジット線115に接続されることがある。図1に示される例では、メモリ・デバイス100は、メモリ・セル105の1つ/2つのレベルを含み、したがって、2次元/3次元メモリ・アレイと考えられ得る。しかしながら、レベルの数は制限されない。1つのワード線110および1つのディジット線115を活性化すること(たとえば、ワード線110またはディジット線115に電圧を印加すること)によって、単一のメモリ・セル105は、それらの交差点においてアクセスされ得る。加えて、たとえば、3Dメモリ・アレイでは、行内の各レベルは、各レベルがワード線110もしくはディジット線115を共有するまたは別個のワード線110もしくはディジット線115を含むことがあるように、共通導電線を有することがある。したがって、3D構成では、同じレベルの1つのワード線110および1つのディジット線115が、単一のメモリ・セル105に交差点でアクセスするために活性化されることがある。ワード線110とディジット線115の交差点は、2D構成または3D構成のどちらかで、メモリ・セルのアドレスと呼ばれることがある。いくつかの例では、メモリ・デバイス100は、何らかの他の構成要素ではなくメモリ・セルを使用して基準信号が発達される(developed)自己参照メモリ・デバイスであることがある。したがって、強誘電体メモリ・デバイスの動作は、メモリ・デバイスの自己参照部分に相当するように変えられることがある。
いくつかのアーキテクチャでは、セルの論理記憶デバイス、たとえば、キャパシタは、選択構成要素によってディジット線から電気的に絶縁されることがある。ワード線110は、選択構成要素に接続されることがあり、これを制御することがある。たとえば、選択構成要素はトランジスタであってよく、ワード線110はトランジスタのゲートに接続されてよい。ワード線110を活性化すると、メモリ・セル105のキャパシタとその対応するディジット線115との間の電気接続または閉回路という結果になる。次いで、ディジット線が、メモリ・セル105を読み取るまたは書き込むのどちらかのためにアクセスされることがある。他の線(図1に図示せず)が存在することがある。たとえば、少なくとも図2を参照してより詳細に説明されるプレート線は、メモリ・セル105に結合されることがある。
メモリ・セル105にアクセスすることは、行デコーダ120、列デコーダ130、および/または、場合によっては、プレート線デコーダ(図示せず)を通して制御されることがある。たとえば、行デコーダ120は、メモリ・コントローラ140から行アドレスを受け取り、受け取った行アドレスに基づいて、適切なワード線110を活性化することがある。同様に、列デコーダ130は、メモリ・コントローラ140から列アドレスを受け取り、適切なディジット線115を活性化する。たとえば、メモリ・デバイス100は、WL_1〜WL_Mとラベルされた複数のワード線110と、DL_1〜DL_Nとラベルされた複数のディジット線115とを含むことがあり、ここで、MおよびNはアレイ・サイズに依存する。したがって、ワード線110およびディジット線115、たとえば、WL_2およびDL_3を活性化することによって、それらの交差点にあるメモリ・セル105がアクセスされ得る。
アクセスすると、メモリ・セル105が、メモリ・セル105の記憶された状態を決定するために、感知構成要素125によって、読まれることがある、または感知されることがある。たとえば、メモリ・セル105にアクセスした後、メモリ・セル105の強誘電体キャパシタは、その対応するディジット線115の上に放電することがある。強誘電体キャパシタを放電することは、強誘電体キャパシタに電圧をバイアスまたは印加することから生じることがある。放電は、ディジット線115の電圧の変化を引き起こすことがあり、この感知構成要素125は、メモリ・セル105の記憶された状態を決定するために基準電圧(図示せず)と比較し得る。たとえば、ディジット線115が基準電圧よりも高い電圧を有する場合、感知構成要素125は、メモリ・セル105内の記憶された状態が論理1であったことと、その逆も同様であることを決定することがある。感知構成要素125は、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。次いで、メモリ・セル105の検出された論理状態は、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。場合によっては、感知構成要素125は、列デコーダ130または行デコーダ120の一部であることがある。または、感知構成要素125は、列デコーダ130または行デコーダ120に接続されてもよいし、これと電子通信してもよい。いくつかの例では、読み取られた論理状態は、メモリ・セル105からの状態信号をメモリ・セル105から生成された基準信号と比較することによっても決定されることがある。そのような動作は、自己参照メモリ・デバイスによって実行されてもよいし、これに関係してもよい。
メモリ・セル105は、関連のあるワード線110およびディジット線115を同様に活性化することによって設定されてもよいし、これによって書き込まれてもよい。すなわち、論理値は、メモリ・セル105内に記憶されてよい。列デコーダ130または行デコーダ120は、メモリ・セル105に書き込まれるために、データ、たとえば入力/出力135を受け入れることがある。強誘電体メモリ・セル105は、強誘電体キャパシタにわたって電圧を印加することによって書き込まれることがある。このプロセスは、以下でより詳細に説明される。
いくつかのメモリ・アーキテクチャでは、メモリ・セル105にアクセスすると、記憶された論理状態が劣化または破壊することがあり、再書き込み動作またはリフレッシュ動作が、元の論理状態をメモリ・セル105に戻すために実行されることがある。DRAMでは、たとえば、キャパシタは、感知動作中に部分的にまたは完全に放電され、記憶された論理状態を損なうことがある。そのため、論理状態は、感知動作後に再度書き込まれることがある。加えて、単一のワード線110を活性化すると、行内のすべてのメモリ・セルの放電という結果になることがある。したがって、行内のいくつかまたはすべてのメモリ・セル105は、再度書き込まれる必要があることがある。
DRAMを含むいくつかのメモリ・アーキテクチャは、外部電源によって周期的にリフレッシュされない限り、経時的に記憶された状態を失うことがある。たとえば、充電されたキャパシタは、漏れ電流を通して経時的に放電し、記憶された情報の消失という結果になることがある。これらのいわゆる揮発性メモリ・デバイスのリフレッシュ・レートは、比較的高くてよく、たとえば、DRAMアレイの場合は毎秒数十のリフレッシュ動作であってよく、かなりの電力消費という結果になることがある。ますます大きくなるメモリ・アレイがあれば、増加された電力消費は、特にバッテリなどの有限電源に依拠するモバイル・デバイスの場合、メモリ・アレイの展開または動作(たとえば、電力供給、熱生成、材料制限など)を阻害することがある。以下で論じられるように、強誘電体メモリ・セル105は、他のメモリ・アーキテクチャと比較して改善された性能という結果になり得る有益な性質を有することがある。
メモリ・コントローラ140は、さまざまな構成要素、たとえば、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知構成要素125を通して、メモリ・セル105の動作(たとえば、読み取り、書き込み、再書き込み、リフレッシュ、放電など)を制御することがある。場合によっては、行デコーダ120、列デコーダ130、および感知構成要素125のうちの1つまたは複数は、メモリ・コントローラ140と同じ場所に設置されることがある。メモリ・コントローラ140は、所望のワード線110およびディジット線115を活性化するために、行アドレス信号および列アドレス信号を生成し得る。メモリ・コントローラ140はまた、メモリ・デバイス100の動作中に使用されるさまざまな電圧または電流を生成および制御し得る。たとえば、メモリ・コントローラ140は、1つまたは複数のメモリ・セル105にアクセスした後、ワード線110またはディジット線115に放電電圧を印加することがある。一般に、本明細書において論じられる印加された電圧または電流の振幅、形状、または継続時間は、調整または変化されてよく、メモリ・デバイス100を動作させる際に論じられるさまざまな動作に対して異なってよい。そのうえ、メモリ・デバイス100内の1つの、複数の、またはすべてのメモリ・セル105は、同時にアクセスされることがある。たとえば、メモリ・デバイス100の複数またはすべてのセルは、すべてのメモリ・セル105、またはメモリ・セル105のグループが単一の論理状態に設定されるリセット動作中に、同時にアクセスされることがある。いくつかの例では、メモリ・コントローラ140は、自己参照態様および自己参照強誘電体メモリ・デバイスの構成要素を使用してアクセス動作を実行するためのコマンドおよび手順を含むことがある。
図2は、本開示のさまざまな実施形態による例示的なメモリ回路200を図示する。回路200は、メモリ・セル105−aと、ワード線110−aと、ディジット線115−aと、感知構成要素125−aとを含み、これらはそれぞれ、図1を参照しながら説明されるように、メモリ・セル105、ワード線110、ディジット線115、および感知構成要素125の例であってよい。メモリ・セル105−aは、第1のプレートすなわちセル・プレート230と第2のプレートすなわちセル底部215とを有するキャパシタ205などの論理記憶構成要素を含むことがある。セル・プレート230とセル底部215は、それらの間に配置された強誘電材料を通して容量的に結合されることがある。セル・プレート230およびセル底部215の方角は、メモリ・セル105−aの動作を変更することなく反転されることがある。回路200は、選択構成要素220と、基準線225も含む。セル・プレート230は、プレート線210を介してアクセスされることがあり、セル底部215は、ディジット線115−aを介してアクセスされることがある。上記で説明されたように、キャパシタ205を充電または放電することによって、さまざまな状態が記憶され得る。場合によっては、基準線225上の基準信号は、メモリ・セル105−aを使用して発達されることがある。そのような場合、メモリ・セル105−aは、たとえば、線235を使用して基準線225と結合されることがある。いくつかの例では、基準信号回路は、メモリ・セル105−aに基づいて基準信号を生成するように構成されることがある。そのような構成では、状態信号回路は、基準信号が、アクセス動作の第2の時間期間中にメモリ・セル105−aを使用して生成され得るように、第1の時間期間中にメモリ・セル105−aを使用して状態信号を生成するように構成されることがある。
キャパシタ205の記憶された状態は、回路200内で表されたさまざまな要素を動作させることによって読み取られるまたは感知されることがある。キャパシタ205は、ディジット線115−aと電子通信し得る。たとえば、キャパシタ205は、選択構成要素220が非活性化されるとき、ディジット線115−aから絶縁可能であり、キャパシタ205は、選択構成要素220が活性化されるとき、ディジット線115−aに接続可能である。選択構成要素220を活性化することは、メモリ・セル105−aを選択することと呼ばれることがある。場合によっては、選択構成要素220はトランジスタであり、その動作は、トランジスタ・ゲートに電圧を印加することによって制御され、この電圧の大きさは、トランジスタの閾値の大きさよりも大きい。ワード線110−aは、選択構成要素220を活性化することがある。たとえば、ワード線110−aに印加された電圧がトランジスタ・ゲートに印加され、キャパシタ205をディジット線115−aと接続する。場合によっては、強誘電体メモリ・セルのための基準信号が、メモリ・セル105−aを使用して生成されることがある。そのような場合、回路200の動作は、基準信号の発達を引き起こすように、感知スキーム中に修正されることがある。自己参照メモリ・セルを使用することは、いくつかの実施形態では、メモリ・セル105−aの劣化によりエラーを減少させることがある。
他の例では、選択構成要素220およびキャパシタ205の位置は、選択構成要素220がプレート線210とセル・プレート230との間に接続されるように、およびキャパシタ205がディジット線115−aと選択構成要素220の他の端子との間にあるように、交換されることがある。この実施形態では、選択構成要素220は、キャパシタ205を通してディジット線115−aと電子通信しているままであることがある。この構成は、読み取り動作および書き込み動作のための代替タイミングおよびバイアスと関連づけられることがある。
キャパシタ205のプレート間の強誘電材料により、および以下でより詳細に論じられるように、キャパシタ205は、ディジット線115−aへの接続時に放電しないことがある。1つのスキームでは、強誘電体キャパシタによって記憶された論理状態を感知するために、ワード線110−aは、メモリ・セル105−aを選択するようにバイアスされることがあり、電圧は、プレート線210に印加されることがある。場合によっては、ディジット線115−aは仮想的に接地され、次いで、仮想接地から絶縁され、これは「フローティング」と呼ばれることがあり、その後、プレート線210およびワード線110−aをバイアスされる。プレート線210をバイアスすることは、キャパシタ205にわたる電圧差(たとえば、プレート線210電圧−ディジット線115−a電圧)引き起こすことがある。電圧差は、キャパシタ205上に蓄えられた電荷の変化をもたらすことがあり、この蓄えられた電荷の変化の大きさは、キャパシタ205の初期状態、たとえば、記憶された初期状態が論理1であるか論理0であるか、に依存することがある。これは、キャパシタ205上に蓄えられた電荷に基づいたディジット線115−aの電圧の変化を引き起こすことがある。セル・プレート230への電圧を変化させることによるメモリ・セル105−aの動作は、「セル・プレートの移動」と呼ばれることがある。
ディジット線115−aの電圧の変化は、その固有容量に依存することがある。すなわち、電荷がディジット線115−aを流れると、ある程度の有限電荷は、ディジット線115−a内に記憶されることがあり、結果として生じる電圧は、固有容量に依存する。固有容量は、ディジット線115−aの、寸法を含む物理的特性に依存することがある。ディジット線115−aは、多数のメモリ・セル105を接続することがあり、そのため、ディジット線115−aは、無視できない容量(たとえば、ピコファラド(pF)程度)という結果になる長さを有することがある。次いで、結果として生じるディジット線115−aの電圧が、メモリ・セル105−a内の記憶された論理状態を決定するために、感知構成要素125−aによって基準信号(たとえば、基準線225の電圧)と比較されることがある。他の感知プロセスも使用されてよい。場合によっては、基準信号は、メモリ・セル105−aを使用して発達されることがある。
感知構成要素125−aは、信号の差を検出および増幅するためにさまざまなトランジスタまたは増幅器を含むことがあり、これは、ラッチングと呼ばれることがある。感知構成要素125−aは、ディジット線115−aおよび基準線225の電圧を受け取って比較する感知増幅器を含むことがあり、基準線225の電圧は基準電圧であることがある。感知増幅器出力は、比較に基づいて、より高い(たとえば、正)またはより低い(たとえば、負または接地)供給電圧に駆動されることがある。たとえば、ディジット線115−aが、基準線225よりも高い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、正の供給電圧に駆動されることがある。場合によっては、感知増幅器は、加えて、ディジット線115−aを供給電圧に駆動することがある。次いで、感知構成要素125−aが、感知増幅器の出力および/またはディジット線115−aの電圧をラッチすることがあり、これは、メモリ・セル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理1を決定するために使用されることがある。代替的に、ディジット線115−aが、基準線225よりも低い電圧を有する場合、感知増幅器出力は、負の電圧または接地電圧に駆動されることがある。同様に、感知構成要素125−aが、メモリ・セル105−a内の記憶された状態、たとえば、論理0を決定するために、感知増幅器出力をラッチすることがある。次いで、メモリ・セル105のラッチされた論理状態は、図1を参照すると、列デコーダ130を通して、出力135として出力されることがある。
メモリ・セル105−aを書き込むために、電圧は、キャパシタ205にわたって印加されることがある。さまざまな方法が使用されてよい。一例では、選択構成要素220が、キャパシタ205をディジット線115−aに電気的に接続するために、ワード線110−aを通して活性化されることがある。電圧は、(プレート線210を通して)セル・プレート230の電圧および(ディジット線115−aを通して)セル底部215の電圧を制御することによって、キャパシタ205にわたって印加されることがある。論理0を書き込むために、セル・プレート230がハイとみなされること、すなわち、正の電圧がプレート線210に印加されることがあり、セル底部215がローとみなされること、たとえば、ディジット線115−aを仮想的に接地するまたは負の電圧をディジット線115−aに印加することがある。逆のプロセスは、論理1を書き込むために実行され、セル・プレート230はローとみなされ、セル底部215はハイとみなされる。
図3は、本開示のさまざまな実施形態により動作する強誘電体メモリ・セルのためのヒステリシス曲線300−aおよび300−bとともに、非線形電気的性質の一例を図示する。ヒステリシス曲線300−aおよび300−bはそれぞれ、例示的な強誘電体メモリ・セルの書き込みプロセスおよび読み取りプロセスを図示する。ヒステリシス曲線300−aおよび300−bは、電圧差Vの関数として強誘電体キャパシタ(たとえば、図2のキャパシタ205)上に蓄積される電荷Qを示す。ヒステリシス曲線300−aおよび300−bは、何らかの様式で劣化することがある例示的な強誘電体メモリ・セルに関係するならびに劣化および他の問題の影響に対抗するための自己参照デバイス、技法、および方法に関係する態様を図示する。
強誘電材料は、自発電気分極によって特徴づけられる、すなわち、電界の非存在下で非ゼロ電気分極を維持する。例示的な強誘電材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、およびタンタル酸ストロンチウム・ビスマス(SBT)がある。本明細書において説明される強誘電体キャパシタは、これらまたは他の強誘電材料を含んでよい。強誘電体キャパシタ内の電気分極は、強誘電材料の表面における正味電荷という結果になり、キャパシタ端子を通して反対の電荷を引きつける。したがって、電荷は、強誘電材料とキャパシタ端子の境界面において蓄えられる。電気分極は、比較的長い時間にわたって、無期限ですら、外部から印加された電界の非存在下で維持され得るので、電荷漏洩は、たとえば、DRAMアレイ内で用いられるキャパシタと比較して、著しく減少されることがある。これによって、上記でいくつかのDRAMアーキテクチャに関して説明されたリフレッシュ動作を実行する必要性が減少され得る。
ヒステリシス曲線300−aおよび300−bは、キャパシタの単一の端子の観点から理解され得る。例として、強誘電材料が負の分極を有する場合、正の電荷が端子に蓄積する。同様に、強誘電材料が正の分極を有する場合、負の電荷が端子に蓄積する。加えて、ヒステリシス曲線300−aおよび300−bにおける電圧は、キャパシタにわたる電圧差を表し、指向性であることが理解されるべきである。たとえば、正の電圧は、正の電圧を問題の端子(たとえば、セル・プレート230)に印加し、第2の端子(たとえば、セル底部215)を接地(または約ゼロ・ボルト(0V))に維持することによって、実現され得る。負の電圧は、問題の端子を接地に維持し、正の電圧を第2の端子に印加することによって印加され得る。すなわち、正の電圧は、問題の端子を負に分極させるために印加され得る。同様に、2つの正の電圧、2つの負の電圧、または正の電圧と負の電圧の任意の組み合わせは、ヒステリシス曲線300−aおよび300−bに示される電圧差を生成するために適切なキャパシタ端子に印加され得る。
ヒステリシス曲線300−aにおいて示されるように、強誘電材料は、電圧差ゼロで正の分極または負の分極を維持し、2つの可能な充電された状態、すなわち、電荷状態305および電荷状態310という結果になることがある。図3の例によれば、電荷状態305は論理0を表し、電荷状態310は論理1を表す。いくつかの例では、それぞれの電荷状態の論理値は、メモリ・セルを動作させるための他のスキームに対応するために逆転されることがある。
論理0または1は、電圧を印加することにより、強誘電材料の電気分極、したがってキャパシタ端子上の電荷を制御することによって、メモリ・セルに書き込まれることがある。たとえば、キャパシタ上に正味の正の電圧315を印加すると、電荷状態305−aが到達されるまでの電荷蓄積という結果になる。電圧315を除去すると、電荷状態305−aは、ゼロ電圧において電荷状態305に到達するまで経路320をたどる。同様に、電荷状態310は、正味の負の電圧325を印加することによって書き込まれ、これによって、電荷状態310−aという結果になる。負の電圧325を除去した後、電荷状態310−aは、ゼロ電圧において電荷状態310に到達するまで経路330をたどる。電荷状態305−aおよび310−aは、残留分極(Pr)値、すなわち、外部バイアス(たとえば、電圧)を除去するときに残留する分極(または電荷)と呼ばれることもある。抗電圧とは、電荷(または分極)がゼロである電圧である。電荷状態の分極値は、メモリ・セルの劣化により経時的に変化することがある。劣化は、メモリ・セルによって記憶されたデータにもたらされたエラーの数を増加させることがある。
強誘電体キャパシタの記憶された状態を読み取る、またはこれを感知するために、電圧が、キャパシタにわたって印加されることがある。それに応答して、蓄えられた電荷Qは変化し、変化の程度は、初期電荷状態に依存する。すなわち、最終的な蓄えられた電荷(Q)は、電荷状態305−bが最初に記憶されたか電荷状態310−bが最初に記憶されたかに依存する。たとえば、ヒステリシス曲線300−bは、2つの可能な蓄えられた電荷状態305−bおよび310−bを図示する。電圧335が、図2を参照して論じられるように、キャパシタにわたって印加されることがある。他の場合では、固定電圧は、セル・プレートに印加されることがあり、正の電圧として示されているが、電圧335は負であることがある。電圧335に応答して、電荷状態305−bは、経路340をたどることがある。同様に、電荷状態310−bが最初に記憶された場合、電荷状態310−bは経路345をたどる。電荷状態305−cおよび電荷状態310−cの最終的な位置は、具体的な感知スキームおよび回路を含むいくつかの要因に依存する。
場合によっては、最終的な電荷は、メモリ・セルに接続されたディジット線の固有容量に依存することがある。たとえば、キャパシタがディジット線に電気的に接続され、電圧335が印加された場合、ディジット線の電圧は、その固有容量により上昇することがある。そのため、感知構成要素において測定される電圧は、電圧335に等しくないことがあり、その代わりに、ディジット線の電圧に依存することがある。したがって、ヒステリシス曲線300−b上での最終的な電荷状態305−cおよび310−cの位置は、ディジット線の容量に依存することがあり、ロードライン解析を通して決定されることがある。すなわち、電荷状態305−cおよび310−cは、ディジット線容量を参照して規定されることがある。その結果、キャパシタの電圧、電圧350または電圧355は、異なってよく、キャパシタの初期状態に依存してよい。
ディジット線電圧を基準電圧と比較することによって、キャパシタの初期状態が決定されることがある。ディジット線電圧は、電圧335と、キャパシタにわたっての最終的な電圧、電圧350、または電圧355との差、すなわち、(電圧335−電圧350)または(電圧335−電圧355)であってよい。基準電圧は、記憶された論理状態を決定するために、すなわち、ディジット線電圧が基準電圧よりも高いまたは低い場合に、その大きさが2つの可能なディジット線電圧の2つの可能な電圧の間の差であるように生成されることがある。たとえば、基準電圧は、2つの量すなわち(電圧335−電圧350)および(電圧335−電圧355)の平均であることがある。感知構成要素による比較時、感知されるディジット線電圧は、基準電圧よりも高いまたは低いように決定されることがあり、強誘電体メモリ・セルの記憶される論理値(すなわち、論理0または1)が決定され得る。
上記で論じられたように、強誘電体キャパシタを使用しないメモリ・セルを読み取ることは、記憶された論理状態を劣化または破壊することがある。しかしながら、強誘電体メモリ・セルは、読み取り動作の後で初期論理状態を維持することがある。たとえば、電荷状態305−bが記憶される場合、電荷状態は、読み取り動作中に電荷状態305−cへの経路340をたどることがあり、電圧335を除去した後、電荷状態は、経路340を反対方向にたどることによって、初期電荷状態305−bに戻ることがある。
ヒステリシス曲線300−bは、記憶された電荷状態305aおよび310−aの読み取りの一例を図示する。読み取られた電圧335は、たとえば、図2を参照しながら説明されるように、ディジット線115およびプレート線210を介して電圧差として印加されることがある。ヒステリシス曲線300−bは、読み取られた電圧335が負の電圧差Vcapである(たとえば、Vbottom−Vplateが負である)読み取り動作を図示することがある。プレート線210が最初に高電圧とみなされ、ディジット線115が最初に低電圧(たとえば、接地電圧)にある場合、キャパシタにわたっての負の読み取られた電圧は、「プレート・ハイ」読み取り動作と呼ばれることがある。読み取られた電圧335は、強誘電体キャパシタ205にわたる負の電圧として示されているが、代替動作では、読み取られた電圧は、強誘電体キャパシタ205にわたる正の電圧であることがあり、これは、「プレート・ロー」読み取り動作と呼ばれることがある。
読み取られた電圧335は、メモリ・セル105が(たとえば、図2を参照して説明されるように選択構成要素250を活性化することによって)選択されるとき、強誘電体キャパシタ205にわたって印加されることがある。読み取られた電圧335を強誘電体キャパシタ205に印加すると、電荷が、ディジット線115およびプレート線210を介して強誘電体キャパシタ205へと流れ込むまたはこれから流れ出すことがあり、異なる電荷状態が、強誘電体キャパシタ205が電荷状態305−a(たとえば、論理1)にあるか電荷状態310−a(たとえば、論理0)にあるかに応じて、起こることがある。図4を参照してより多く説明されるように、例示的なヒステリシス曲線と関連づけられたさまざまな性質および他の動作は、自己参照メモリ・デバイスおよび方法および技法のさまざまな実施形態に関係する。
図4は、本開示のさまざまな実施形態による自己参照メモリ・デバイスに関係するヒステリシス曲線400の一例を図示する。ヒステリシス曲線400は、何らかの様式(たとえば、インプリントによる劣化)で劣化した例示的な強誘電体メモリ・セルに関係する態様を図示する。ヒステリシス曲線400は、電圧差Vの関数として強誘電体キャパシタ(たとえば、図2のキャパシタ205)上に蓄えられた電荷Qを示す。ヒステリシス曲線400は、図3を参照して説明されるヒステリシス曲線300−aおよび300−bの一例であることがある。
経時的に、強誘電体メモリ・セルが劣化することがある。劣化のタイプおよび劣化の重大度は、強誘電体メモリ・セルの寿命を決定することがある。劣化のタイプは、減極、インプリント、および他のタイプを含むことがある。減極による劣化は、各電荷状態405、410の分極のレベルが減らされる状況に関係する。そのような減極による劣化は、1つまたは複数の電荷状態405、410がゼロ電荷状態により近く配置されることによって、ヒステリシス曲線上に表されることがある。
インプリントによる劣化は、強誘電体メモリ・セル内の強誘電体キャパシタは分極の反転に対する抵抗になり得る状況に関係する。そのような状況では、強誘電体メモリ・セルを1つの電荷状態(たとえば、電荷状態410)に分極することは、強誘電体メモリ・セルを別の電荷状態(たとえば、電荷状態405)に分極するよりも簡単であることがある。そのようなインプリントによる劣化は、ヒステリシス曲線の左方シフトまたは右方シフトによってヒステリシス曲線上に表されることがある。
たとえば、ヒステリシス曲線400は、ヒステリシス曲線の右方シフトを伴うインプリントによる劣化を示す。そのような例では、電荷状態410の繰り返された記憶によって、強誘電体キャパシタが、電荷状態410で「インプリント」させられることがある。したがって、強誘電体キャパシタを電荷状態410に分極するために必要とされる電圧415の量は、強誘電体キャパシタを電荷状態405に分極するために必要とされる電圧420の量よりも少ないことがある。インプリントによる劣化は、データを読み取るまたは電荷状態405に書き込むことをより困難にさせることがある。技法および実施形態は、本明細書では、さまざまなタイプの劣化を補償する自己参照強誘電体メモリ・セルに関して提供される。
図5は、本開示のさまざまな実施形態による自己参照メモリ・デバイスをサポートするメモリ回路500を図示する。メモリ回路500は、図1および図2を参照して説明されるメモリ・デバイス100の一例であることがある。
メモリ回路500は、自己参照強誘電体メモリ・デバイスの一例であることがある。いくつかのメモリ・デバイスでは、感知構成要素(たとえば、感知構成要素125)は、メモリ・セルのキャパシタ内に蓄えられた電荷を表す信号を基準信号と比較することによって、メモリ・セル内に記憶された論理状態を決定することがある。自己参照メモリ・デバイスでは、基準信号は、メモリ・セルを使用して生成されることがある。他のメモリ・デバイスでは、基準信号は、メモリ・セルとは異なる構成要素を使用して生成されることがある。
メモリ・セルが(たとえば、減極またはインプリントによって)劣化する場合、メモリ・セル・キャパシタ内に蓄えられた電荷を表す信号は、基準信号に対して変化することがある。これが発生する場合、予想感知ウィンドウが変化することがあるので、読み取りエラーおよび書き込みエラーが増加することがある。
いくつかの自己参照メモリ・デバイスでは、基準信号はメモリ・セルに基づいて生成されるので、メモリ・セルの特性が、時には劣化により、変化するにつれて、基準信号および状態信号も変化する。したがって、メモリ・デバイスの特性は(たとえば、劣化により)経時的に変化するので、自己参照セルは、独立して参照されるセルよりも、経験するエラーが少なくなることがあるが、それは、メモリ・セルが経年変化する(たとえば、インプリントによる劣化が状態信号と基準信号の両方に影響する)につれて、状態信号および基準信号も変化するからである。
メモリ回路500は、アクセス動作中にメモリ・セルから2Prを抽出する自己参照強誘電体メモリ・デバイスの一例であることがある。メモリ回路500は、態様の中でも、アクセス動作(たとえば、読み取り動作、書き込み動作)において使用される構成要素を図示したものである。
メモリ回路500は、メモリ・セル502と、感知構成要素504と、状態信号回路506と、基準信号回路508と、プレート線駆動回路510とを含むことがある。メモリ回路500のさまざまな構成要素は、アクセス動作の第1の時間期間中に生成される状態信号とアクセス動作の第2の時間期間中に生成される基準信号とに基づいてメモリ・セル502内に記憶される論理状態を決定するように構成されることがある。いくつかの例では、メモリ回路500は、状態信号回路506によって強誘電体キャパシタから抽出された電荷、基準信号回路508によって生成された基準信号、または両方に基づいて論理状態を決定するように構成されることがある。
メモリ回路500は、ディジット線512と、ワード線514と、プレート線516も含むことがある。メモリ・セル502は、ディジット線512、ワード線514、および/またはプレート線516と結合されることがある。メモリ・セル502は、セル・キャパシタ518と、選択構成要素520とを含むことがある。セル・キャパシタ518は、論理状態を表す電荷を蓄えるように構成されることがある。セル・キャパシタ518は、図2を参照して説明される例示的なキャパシタ205であってよい。メモリ・セル502は、メモリ・セルのアレイ(図示せず)の一部であってよい。
選択構成要素520は、ワード線514を使用してメモリ・コントローラによって通信されるワード線信号522に基づいてセル・キャパシタ518をディジット線512と選択的に結合するように構成されることがある。選択構成要素520は、トランジスタ(たとえば、n型、p型)などのスイッチング構成要素の一例であってよい。ワード線514は、選択構成要素520のゲートと結合されることがある。選択構成要素520が活性化されるとき、ディジット線512とプレート線516との間の電圧差は、セル・キャパシタ518から論理状態を読み取らせる、論理状態をセル・キャパシタ518に書き込ませる、セル・キャパシタ518を事前に充電させる、またはこれらの組み合わせであることがある。選択構成要素520は、図2を参照して説明される選択構成要素220の一例であることがある。
感知構成要素504は、メモリ・セル502の記憶される状態を決定するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、感知構成要素504は、メモリ・セル502上に蓄えられた電荷を示す状態信号を基準信号と比較することによって、メモリ・セル502の記憶される状態を決定することがある。状態信号が基準信号よりも大きい場合、感知構成要素504は、第1の論理状態がメモリ・セル502上に記憶されることを決定することがある。状態信号が基準信号よりも小さい場合、感知構成要素504は、第1の論理状態とは異なる第2の論理状態がメモリ・セル502上に記憶されることを決定することがある。感知構成要素504は、図1および図2を参照して説明される感知構成要素125の一例であることがある。
感知構成要素504は、メモリ・セル502と関連づけられた状態ノード526と結合された第1のノード524と、メモリ・セル502と関連づけられた基準ノード530と結合された第2のノード528とを含むことがある。感知構成要素504は、感知構成要素を状態ノード526および/または基準ノード530から選択的に絶縁するために、第1の絶縁スイッチング構成要素532と第2の絶縁スイッチング構成要素534とを含むことがある。スイッチング構成要素532、534は、2つの構成要素間の電気接続を選択的に確立するトランジスタまたは他のタイプの電子スイッチの例であることがある。感知構成要素504は、電圧源536(たとえば、Vmsa、Vdd、Vcc)および/または接地538と選択的に結合されることがある。接地538は、いくつかの実施形態では、仮想接地(たとえば、Vss、Vee)の一例であることがある。場合によっては、第1のノード524は、ディジット線512に結合されることがある。場合によっては、第1のノード524は、状態信号回路506に結合されることがある。
状態信号回路506は、読み取り動作の第1の時間期間中に論理状態を示す電荷をメモリ・セル502から抽出するように構成されることがある。状態信号回路506は、電荷キャパシタ550と、状態ノード526と、スイッチング構成要素552とを含むことがある。
読み取り動作中、メモリ・セル502上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分は、電荷キャパシタ550に移されることがある。いくつかの例では、メモリ・セル502上に蓄えられた電荷のうちのいくらかは、電荷キャパシタ550に移され、いくらかは基準キャパシタ560に移される。いくつかの例では、メモリ・セル502から電荷キャパシタ550に移される電荷の量は、論理状態を区別するのに十分である。いくつかの例では、メモリ・セル502の電荷のすべてが電荷キャパシタ550に移される。感知構成要素504は、状態ノード526と結合されることがある。したがって、状態信号回路506は、電荷キャパシタ550を使用して状態信号を感知構成要素504に送り得る。電荷キャパシタ550は、第1のキャパシタ値(たとえば、ファラド単位)を含むことがある。電荷キャパシタ550は、接地538と結合されることがある。
状態信号回路506は、スイッチング構成要素552によってディジット線512と選択的に結合されることがある。スイッチング構成要素552は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたゲート信号554(たとえば、Vrefp)によって制御されることがある。いくつかの実施形態では、スイッチング構成要素552は、カスコードの一例であることがある。いくつかの実施形態では、スイッチング構成要素552は、p型トランジスタの一例であることがある。いくつかの実施形態では、スイッチング構成要素552は、基準信号回路508をディジット線512に選択的に結合するトランジスタ型とは異なるトランジスタ型であることがある。
基準信号回路508は、読み取り動作の第2の時間期間中に基準信号を示す電荷をメモリ・セル502から抽出するように構成されることがある。場合によっては、第2の時間期間は、読み取り動作における論理状態を示す電荷を抽出するために第1の時間期間の後に発生することがある。基準信号回路508は、基準キャパシタ560、基準信号回路508をディジット線512に選択的に結合する第1のスイッチング構成要素562、第2のスイッチング構成要素564、第1の2経路スイッチ566、第2の2経路スイッチ568、電圧源570、基準ノード530、および/またはRbノード572を含むことがある。
読み取り動作中、メモリ・セル502は、基準キャパシタ560上で基準信号を生成するために使用されることがある。感知構成要素504は、基準ノード530と結合されることがある。したがって、基準信号回路508は、基準キャパシタ560を使用して基準信号を感知構成要素504に送ることがある。基準キャパシタ560は、電荷キャパシタ550の第1のキャパシタ値と異なる第2のキャパシタ値(たとえば、ファラド単位)を含むことがある。場合によっては、第2のキャパシタ値は、第1のキャパシタ値よりも大きいことがある。場合によっては、第2のキャパシタ値は、第1のキャパシタ値の2倍であることがある。場合によっては、第2のキャパシタ値は、第1のキャパシタ値よりも大きい、何らかの整数の倍数であることがある。場合によっては、第2のキャパシタ値は、第1のキャパシタ値よりも小さいことがある。
基準信号回路508は、第1のスイッチング構成要素562によってディジット線512と選択的に結合されることがある。第1のスイッチング構成要素562は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたゲート信号574(たとえば、Vrefn)によって制御されることがある。いくつかの例では、第1のスイッチング構成要素562は、カスコードの一例であることがある。いくつかの例は、第1のスイッチング構成要素562は、n型トランジスタの一例であることがある。いくつかの例では、第1のスイッチング構成要素562は、状態信号回路506のスイッチング構成要素552のトランジスタ型とは正反対のトランジスタ型であることがある。場合によっては、ゲート信号574は、状態信号回路506のためのゲート信号554を補足するものであることがある。場合によっては、第1のスイッチング構成要素562はp型トランジスタであることがあり、スイッチング構成要素552はn型トランジスタであることがある。
第2のスイッチング構成要素564は、Rbノード572を電圧源570と選択的に結合するように構成されることがある。第2のスイッチング構成要素564は、任意の型のスイッチング構成要素、トランジスタ、または2つの電気経路を選択的に一緒に結合することができるこれらの組み合わせの一例であってよい。第2のスイッチング構成要素564は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたコマンド信号(たとえば、信号SW3)によって制御されることがある。場合によっては、電圧源570は、電圧源536よりも大きいことがある。たとえば、電圧源570は、電圧源536の値の2倍(たとえば、2Vmsa、2Vdd、2Vee)であることがある。
第1の2経路スイッチ566は、Rbノード572を接地538または第1のスイッチング構成要素562のどちらかと選択的に結合するように構成されることがある。たとえば、場合によっては、第1の2経路スイッチ566への(たとえば、メモリ・コントローラ140からの)コマンド信号(たとえば、信号SW4)が第1の値(たとえば、ロー値、論理「0」によって表される値)を示す場合、第1の2経路スイッチ566は、Rbノード572を接地538と結合することがある。第1の2経路スイッチ566への(たとえば、メモリ・コントローラ140からの)コマンド信号(たとえば、信号SW4)が第2の値(たとえば、ハイ値、論理「1」によって表される値)を示す場合、第1の2経路スイッチ566は、Rbノード572を第1のスイッチング構成要素562と結合することがある。第1の2経路スイッチ566は、スイッチング構成要素、トランジスタ、またはノードを2つの異なる電気経路のうちの1つに選択的に結合するように構成された複数のスイッチング構成要素および/もしくはトランジスタの組み合わせの一例であることがある。場合によっては、2経路スイッチは、ノードを2経路スイッチと結合された選択可能な経路の任意のサブセットと結合するように構成されることがある。
第2の2経路スイッチ568は、基準キャパシタ560を電圧源570または基準ノード530のどちらかと選択的に結合するように構成されることがある。たとえば、場合によっては、第2の2経路スイッチ568への(たとえば、メモリ・コントローラ140からの)コマンド信号(たとえば、信号SW5)が第1の値(たとえば、ロー値、論理「0」によって表される値)を示す場合、第2の2経路スイッチ568は、基準キャパシタ560を基準ノード530と結合することがある。第2の2経路スイッチ568への(たとえば、メモリ・コントローラ140からの)コマンド信号(たとえば、信号SW5)が第2の値(たとえば、ハイ値、論理「1」によって表される値)を示す場合、第2の2経路スイッチ568は、基準キャパシタ560を電圧源570と結合することがある。第2の2経路スイッチ568は、スイッチング構成要素、トランジスタ、またはノードを2つの異なる電気経路のうちの1つに選択的に結合するように構成された複数のスイッチング構成要素および/もしくはトランジスタの組み合わせの一例であることがある。場合によっては、2経路スイッチは、ノードを2経路スイッチと結合された選択可能な経路の任意のサブセットと結合するように構成されることがある。
アクセス動作中、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)は、第2の時間期間中に基準信号を生成するようにコマンドをさまざまなスイッチ(たとえば、スイッチング構成要素562、564、566、568)に協調させることがある。メモリ・コントローラは、アクセス動作中に基準キャパシタ560を基準ノード530に選択的に結合することもある。基準信号回路508の動作の詳細は、セクションの中でも、図6を参照してより詳細に説明される。
プレート線駆動回路510は、メモリ・セル502のアクセス動作中にプレート線516を駆動するように構成されることがある。プレート線516の値は、アクセス動作中に状態信号および基準信号を生成するために使用されることがある。たとえば、プレート線駆動回路510は、状態信号を生成するために第1の時間期間中にプレート線516をハイに駆動することがあり、基準信号を生成するために第2の時間期間中にプレート線516をローに駆動することがある。
プレート線駆動回路510は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたプレート・ドライバ信号582によって駆動されるインバータ580と、キャパシタ584と、第1のスイッチング構成要素586と、第2のスイッチング構成要素588とを含むことがある。
第1のスイッチング構成要素586は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたコマンド信号(たとえば、信号SW1)に基づいてプレート線516を電圧源536と選択的に結合するように構成されることがある。第1のスイッチング構成要素586は、任意の型のスイッチング構成要素、トランジスタ、または2つの電気経路を選択的に一緒に結合することができるこれらの組み合わせの一例であってよい。
第2のスイッチング構成要素588は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたコマンド信号(たとえば、信号SW0)に基づいてプレート線516を接地538と選択的に結合するように構成されることがある。第2のスイッチング構成要素588は、任意の型のスイッチング構成要素、トランジスタ、または2つの電気経路を選択的に一緒に結合することができるこれらの組み合わせの一例であってよい。
アクセス動作中、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)は、アクセス動作中にプレート線信号を生成するようにコマンドをさまざまなドライバ(たとえば、プレート・ドライバ信号582)およびスイッチ(たとえば、スイッチング構成要素586、588)に協調させることがある。プレート線駆動回路510の動作の詳細は、図6を参照してより詳細に説明される。
メモリ回路500は、アクセス動作中にディジット線512を電圧源536に選択的に結合するスイッチング構成要素590も含むことがある。スイッチング構成要素590は、メモリ・コントローラ(たとえば、メモリ・コントローラ140)から受信されたコマンド信号(たとえば、信号SW2)によって制御されることがある。
図6は、本開示のさまざまな実施形態による自己参照メモリ・デバイスをサポートするタイミング図600の一例を図示する。タイミング図600は、第1のタイミング図605と、第2のタイミング図610とを含む。第1のタイミング図605は、アクセス動作中に図5を参照して説明されるメモリ回路500内のノードにおける電圧値を示す。第2のタイミング図610は、アクセス動作中にメモリ回路500内で使用されるコマンド信号の論理値を示す。第2のタイミング図610に示される論理値は、特定の電圧値を示すものではなく、そうではなく、例示的である。コマンド信号と関連づけられた特定の電圧値は、コマンド信号を受信する構成要素およびメモリ回路500の全体的な構造の特性に基づいて決定されてよいことが諒解されるべきである。
タイミング図600に表される信号は、図5を参照して説明されるメモリ回路500の構成要素に対応する。ディジット線信号640は、アクセス動作中のディジット線512上の信号に対応し得る。ワード線信号645は、ワード線信号522に対応し得る。プレート線信号650は、アクセス動作中のプレート線516上の信号に対応し得る。状態信号655は、アクセス動作中の状態ノード526上の信号に対応し得る。基準信号660は、アクセス動作中の基準ノード530上の信号に対応し得る。Rbノード信号665は、アクセス動作中のRbノード572上の信号に対応し得る。コマンド信号(たとえば、Vrefp、Vrefn、PLドライバ、SW0、SW1、SW2、SW3、SW4、SW5)は、メモリ回路500内に示されるさまざまな構成要素(たとえば、スイッチング構成要素552、562、564、566、568、586、588、590、およびプレート線駆動回路510)に対応し得る。
コマンド信号と関連づけられた構成要素またはメモリ回路500の他の態様が修正される場合、対応するコマンド信号も修正されてよいことが諒解されるべきである。たとえば、スイッチング構成要素がp型トランジスタからn型トランジスタであるように修正される場合、対応するコマンド信号の変更も実施されてよい。
タイミング図600は、メモリ回路500によって実行される読み取り動作を表すことがある。読み取り動作は、複数の時間期間を含むことがある。バイアス時間期間615は、メモリ・セル502に読み取り動作の準備をさせるように構成されることがある。状態信号時間期間620は、状態信号655を生成するように構成されることがある。基準信号時間期間625は、基準信号660を生成するように構成されることがある。感知構成要素作動時間期間630は、感知構成要素504を活性化させ、状態信号655および基準信号660に基づいてメモリ・セル502上に記憶される論理状態を決定するように構成されることがある。リセット時間期間635は、アクセス動作が完了した後、メモリ・セル502をリセットするように構成されることがある。場合によっては、リセット時間期間635は、メモリ・セル502から読み取られた論理状態がメモリ・セル上に書き戻される書き戻し動作(図示せず)も含むことがある。それがあり得るのは、読み取り動作がメモリ・セル502(たとえば、強誘電体メモリ技術)上に記憶された論理状態を破壊することがあるからである。
時間t0では、メモリ・コントローラは、メモリ・セル502上でアクセス動作(たとえば、読み取り動作)を実行することを決定することがある。時間t0では、メモリ・セル502は、メモリ回路500内のさまざまなスイッチおよびスイッチング構成要素の活性化/非活性化に基づいて安定した記憶状態にあることがある。たとえば、状態信号回路506および基準信号回路508は、時間t0においてスイッチング構成要素552、562が開位置にあることに基づいて、ディジット線512から絶縁されることがある。メモリ回路500の他の態様は、時間t0におけるコマンド信号の値に基づいて決定され得るが、本明細書では論じられない。別の例では、スイッチング構成要素586、590は、プレート線516およびディジット線512をそれぞれ電圧源536(たとえば、Vmsa)に結合することがある。そのような例では、ディジット線512とプレート線516が、アクセス動作が始まる前に同じ電圧レベル(たとえば、Vread)にバイアスされることがある。ディジット線信号640とプレート線信号650との間のオフセットは、信号をより読みやすくするために図示される。
バイアス時間期間615中、基準キャパシタ560は、ディジット線512およびプレート線の電圧レベル(たとえば、Vread)よりも高い電圧レベル(たとえば、2Vread)に充電されることがある。これを達成するために、スイッチング構成要素564、568は、基準キャパシタ560および電圧源570の両方のプレートを結合することがある。
時間t1では、メモリ・コントローラは、ディジット線512およびプレート線516を電圧源536から絶縁することがある。メモリ・コントローラは、絶縁を達成するためにスイッチング構成要素586、590を開くように信号SW1およびSW2を修正することがある。
時間t2では、メモリ・コントローラは、状態信号回路506をディジット線512と結合することがある。メモリ・コントローラは、スイッチング構成要素552に状態信号回路506をディジット線512と結合させるようにVrefpコマンド信号を修正することがある。たとえば、スイッチング構成要素552はp型トランジスタであることがあるので、メモリ・コントローラは、ハイからローになるようにVrefp信号を修正することがある。場合によっては、Vrefpコマンド信号のハイ値は、2Vmsaに等しいことがある。場合によっては、Vrefpコマンド信号のロー値は、ディジット線512の電圧レベル(たとえば、Vdl)−スイッチング構成要素552の閾値電圧(たとえば、Vth)に等しいことがある。状態信号回路506をディジット線512と結合することが、アクセス動作の状態信号時間期間620の開始であることがある。
時間t3では、メモリ・コントローラが、メモリ・セル502をディジット線512と結合することがあり、プレート線516をより高い電圧レベルにバイアスし始めることがある。メモリ・セル502をディジット線512と結合するために、メモリ・コントローラが、ワード線信号645をハイに(たとえば、2Vreadよりも高い電圧レベルに)することがある。メモリ・セル502をディジット線512に結合することは、電圧レベルVreadの周りでのディジット線信号640に対する摂動を引き起こすこともある。
メモリ・セル502をディジット線512に結合することは、メモリ・セル502のセル・キャパシタ518上に蓄えられた電荷に基づいて状態信号655を上昇させることもある。メモリ・セル502と状態信号回路506の両方がディジット線512に結合されるので、セル・キャパシタ518は、セル・キャパシタ518上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分に基づいて電荷キャパシタ550を充電することがある。このようにして、電荷キャパシタ550は、セル・キャパシタ518から論理状態を抽出することがあり、したがって、アクセス動作の他の部分に関して論理状態を記憶することがある。例示的な例では、状態信号655は、第1の値(たとえば、基準信号660よりも大きい)にある。他の状況では、状態信号655は、第1の値とは異なる第2の値(たとえば、基準信号660よりも小さい)にあり得ることが諒解されるべきである。
メモリ・コントローラは、プレート線ドライバコマンド信号をハイからローに変更することもある。プレート線ドライバコマンド信号がローになるとき、インバータ580は、ハイであるように信号を変換することがある。キャパシタ584は、インバータ580からのハイ信号に基づいてハイ値に充電し始めることがある。時間t4では、プレート線信号650が、電圧レベルの(たとえば、Vreadから2Vreadへの)増加を示し始めることがある。時間t5では、プレート線信号650は、プレート線駆動コマンド信号がローであることに基づいて、そのより高いバイアス・レベル(たとえば、2Vread)にあることがある。時間t6では、メモリ・コントローラは、基準信号回路のRbノード372を電圧源370から絶縁することがある。
時間t7では、メモリ・コントローラは、状態信号回路506をディジット線512から絶縁することがある。メモリ・コントローラは、Vrefp信号をハイにし、それによって、スイッチング構成要素552を開くことがあり、スイッチング構成要素552はp型トランジスタである。場合によっては、状態信号時間期間620は、時間t7で終わることがある。他の場合では、状態信号時間期間620は、時間t8で終わることがある。
プレート線信号650は、時間t7のあたりで、2Vreadから、異なる、より低い電圧レベルに減少し始めることがある。状態信号回路506がディジット線512から絶縁されるとき、プレート線駆動回路510は、依然として、メモリ・セル502を通してディジット線512に接続されることがある。場合によっては、ディジット線信号640はVreadである、またはおおよそVreadであり、プレート線信号650は2Vreadである、またはおおよそ2Vreadであるので、プレート線信号650は、ディジット線512と結合されていることに基づいて減少することがある。
時間t8では、メモリ・コントローラは、基準信号回路508をディジット線512と結合することがある。メモリ・コントローラは、スイッチング構成要素562に基準信号回路508をディジット線512と結合させるようにVrefnコマンド信号を修正することがある。たとえば、スイッチング構成要素562はn型トランジスタであることがあるので、メモリ・コントローラは、ローからハイになるようにVrefn信号を修正することがある。場合によっては、Vrefnコマンド信号のロー値は、0ボルトに等しいことがある。場合によっては、Vrefnコマンド信号のハイ値は、ディジット線512の電圧レベル(たとえば、Vdl)+スイッチング構成要素562の閾値電圧(たとえば、Vth)に等しいことがある。基準信号回路508をディジット線512と結合することが、アクセス動作の基準信号時間期間625の開始であることがある。
時間t9では、メモリ・コントローラは、プレート線516を接地538と結合させ、それによって、プレート線信号650をさらに低く(たとえば、接地またはゼロ・ボルトに)することがある。メモリ・コントローラは、SW0信号をハイにし、それによって、プレート線516と接地538との間の回路を閉じることによって、第2のスイッチング構成要素588を活性化することがある。
時間t10では、プレート線信号650は、初期化された電圧レベルよりも低い電圧レベルであることがある(たとえば、ゼロ・ボルトはVreadよりも小さい)。時間t8と時間t11との間のある時に、基準キャパシタ560は、メモリ・セル502に基づいて基準信号660を発達する。基準信号時間期間625中、Rbノード572の電圧レベルが、基準ノード530の電圧レベルから変化することがある。
時間t11では、メモリ・コントローラは、基準信号回路508をディジット線512から絶縁することがある。基準信号回路508を絶縁するために、メモリ・コントローラは、Vrefn信号をローにすることによってスイッチング構成要素562を非活性化することがある。基準信号時間期間625は、基準信号回路508がディジット線512から絶縁されるときに終わることがある。基準信号660は、時間t11において減少し始め、メモリ・セル502上に記憶された論理状態を決定するために使用される安定した基準信号値になることがある。
時間t12では、メモリ・コントローラが、基準キャパシタ560を基準ノード530と結合することがある。この結合を行うために、メモリ・コントローラが、コマンド信号SW5をハイからローに変更することがある。コマンド信号SW5がローであるとき、第2の2経路スイッチ568は、基準キャパシタ560を、コマンド信号SW5がハイであるとき(たとえば、電圧源570)とは異なる回路(たとえば、基準ノード530)と結合することがある。
時間t13では、メモリ・コントローラが、基準キャパシタ560を接地538と結合することがある。このようにして、基準キャパシタ560は、一方のプレートを接地538に結合させ、他方を基準ノード530に結合させることがある。この結合を行うために、メモリ・コントローラが、コマンド信号SW4をハイからローに変更することがある。コマンド信号SW4がローであるとき、第1の2経路スイッチ566は、基準キャパシタ560(および/またはRbノード572)を、コマンド信号SW5がハイであるとき(たとえば、スイッチング構成要素562)とは異なる回路(たとえば、接地538)と結合することがある。場合によっては、基準キャパシタ560が接地されていると、基準信号660は、メモリ・セル502の論理状態を決定するために使用可能である基準信号レベルで安定することがある。
時間t14では、メモリ・コントローラが、感知構成要素504を作動させ、状態信号655および基準信号660に基づいてメモリ・セル502上に記憶される論理状態を決定することがある。感知構成要素504は、t13の後の任意の時間に活性化されてよい。そのような様式では、t14の正確なタイミングは、メモリ回路500の実施例に基づいて変えられることがある。
時間t15では、メモリ・コントローラは、メモリ・セル502をディジット線512から絶縁することがあり、プレート線ドライバコマンド信号を再度ハイにすることがある。メモリ・セル502を絶縁するために、メモリ・コントローラは、ワード線信号645をロー(たとえば、ゼロ・ボルト)にすることによって、選択構成要素520を非活性化することがある。時間t16では、メモリ・コントローラは、プレート線516を接地538から絶縁することがある。
時間t17またはそのあたりで、メモリ・コントローラが、アクセス動作(たとえば、読み取り動作)を完了し、さまざまな構成要素を休止状態にリセットすることがある。場合によっては、メモリ・コントローラは、読み取られた論理状態値をメモリ・セル502に書き戻すために、感知構成要素が活性化された後(たとえば、時間t14の後)に書き戻し手順を実行することがある。書き戻し手順は、図6のタイミング図600に示されていない。さまざまな動作および関連するタイミング態様が図6を参照して説明されているが、変形形態および他の実施形態が企図され、本開示の範囲に含まれる。
図7は、本開示の実施形態による自己参照メモリ・デバイスをサポートするメモリ・デバイス705のブロック図700を示す。メモリ・デバイス705は、電子的メモリ装置と呼ばれることがあり、本明細書において説明されるメモリ・デバイス100またはメモリ回路500の構成要素の一例であることがある。
メモリ・デバイス705は、1つまたは複数のメモリ・セル710と、メモリ・コントローラ715と、ワード線720と、プレート線725と、基準生成器730と、感知構成要素735と、ディジット線740と、ラッチ745と、状態信号生成器760とを含むことがある。これらの構成要素は、互いと電子通信することがあり、本明細書において説明される機能のうちの1つまたは複数を実行することがある。場合によっては、メモリ・コントローラ715は、バイアス構成要素750と、タイミング構成要素755とを含むことがある。場合によっては、感知構成要素735は、基準生成器730として働くことがある。他の場合には、基準生成器730は任意選択であることがある。
メモリ・コントローラ715は、ワード線720、ディジット線740、感知構成要素735、およびプレート線725と電子通信することがあり、これらは、図1および図2を参照して説明されたワード線110、ディジット線115、感知構成要素125、およびプレート線210の例であることがある。メモリ・デバイス705は、基準生成器730と、状態信号生成器760と、ラッチ745も含むことがある。メモリ・デバイス705の構成要素は、互いと電子通信することがあり、図1から図6を参照して説明された機能の態様を実行することがある。場合によっては、基準生成器730、状態信号生成器760、感知構成要素735、およびラッチ745は、メモリ・コントローラ715の構成要素であることがある。
いくつかの例では、ディジット線740は、感知構成要素735および強誘電体メモリ・セル710の強誘電体キャパシタと電子通信する。強誘電体メモリ・セル710は、論理状態(たとえば、第1の論理状態または第2の論理状態)を用いて書き込み可能であってよい。ワード線720は、メモリ・コントローラ715および強誘電体メモリ・セル710の選択構成要素と電子通信することがある。プレート線725は、メモリ・コントローラ715および強誘電体メモリ・セル710の強誘電体キャパシタのプレートと電子通信することがある。感知構成要素735は、メモリ・コントローラ715、ディジット線740、ラッチ745、基準生成器730、および/または状態信号生成器760と電子通信することがある。基準生成器730は、メモリ・セル710および/またはメモリ・コントローラ715と電子通信することがある。状態信号生成器760は、メモリ・セル710および/またはメモリ・コントローラ715と電子通信することがある。感知制御線765は、感知構成要素735とメモリ・コントローラ715を結合することがある。これらの構成要素は、他の構成要素、接続、またはバスを介して、上記で列挙されていない構成要素に加えて、メモリ・デバイス705の内部と外部の両方にある他の構成要素とも電子通信することがある。
メモリ・コントローラ715は、電圧をそれらのさまざまなノードに印加することによって、ワード線720、プレート線725、および/またはディジット線740を活性化するように構成されることがある。たとえば、バイアス構成要素750は、上記で説明されたように、メモリ・セル710を読み取るまたはこれに書き込むようにメモリ・セル710を動作させるために、電圧を印加するように構成されることがある。場合によっては、メモリ・コントローラ715は、本明細書において説明されるように、行デコーダ、列デコーダ、または両方を含むことがある。これによって、メモリ・コントローラ715が、1つまたは複数のメモリ・セル105にアクセスすることが可能になることがある。バイアス構成要素750はまた、感知構成要素735のための基準信号を生成するために基準生成器730に電圧を提供することがある。加えて、バイアス構成要素750は、感知構成要素735の動作のための電圧を提供することがある。
場合によっては、メモリ・コントローラ715は、その動作を、タイミング構成要素755を使用して実行することがある。たとえば、タイミング構成要素755は、本明細書において論じられる、読み取りおよび書き込みなどのメモリ機能を実行するために、スイッチングおよび電圧印加のためのタイミングを含む、さまざまなワード線選択またはプレートバイアスのタイミングを制御する。場合によっては、タイミング構成要素755は、バイアス構成要素750の動作を制御することがある。
基準生成器730は、感知構成要素735のための基準信号を生成するためにさまざまな構成要素を含むことがある。基準生成器730は、図5および図6を参照して説明される基準信号回路508の一例であることがある。基準生成器730は、基準信号を生み出すように構成された回路を含むことがある。場合によっては、基準生成器730は、選択された強誘電体メモリ・セルを使用して実施されてもよいし、他の強誘電体メモリ・セル105を使用して実施されてもよい。感知構成要素735は、メモリ・セル710からの(ディジット線740および/または状態信号生成器760を通る)信号を基準生成器730からの基準信号と比較することがある。論理状態を決定すると、次いで、感知構成要素は、ラッチ745内の出力を記憶することがあり、それは、メモリ・デバイス705が一部である電子デバイスの動作に従って使用されることがある。感知構成要素735は、ラッチおよび強誘電体メモリ・セルと電子通信する感知増幅器を含むことがある。
状態信号生成器760は、感知構成要素735のための状態信号を生成するためにさまざまな構成要素を含むことがある。状態信号生成器760は、図5および図6を参照して説明される状態信号回路506の一例であることがある。状態信号生成器760は、1つまたは複数のメモリ・セル710の状態信号を生み出すように構成された回路を含むことがある。場合によっては、状態信号生成器760は、選択された強誘電体メモリ・セルを使用して実施されてもよいし、他の強誘電体メモリ・セル105を使用して実施されてもよい。感知構成要素735は、メモリ・セル710からの(ディジット線740および/または状態信号生成器760を通る)信号を基準生成器730からの基準信号と比較することがある。論理状態を決定すると、次いで、感知構成要素は、ラッチ745内の出力を記憶することがあり、それは、メモリ・デバイス705が一部である電子デバイスの動作に従って使用されることがある。
読み取り構成要素770は、図8を参照して説明される読み取り構成要素の態様の一例であることがある。読み取り構成要素770および/またはそのさまざまな副構成要素のうちの少なくともいくつかは、ハードウェア内で実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェア内で実施されてもよいし、ファームウェア内で実施されてもよいし、これらの任意の組み合わせで実施されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェア内で実施される場合、読み取り構成要素770および/またはそのさまざまな副構成要素のうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは他のプログラム可能論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または本開示において説明される機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせによって実行されてよい。読み取り構成要素770および/またはそのさまざまな副構成要素のうちの少なくともいくつかは、1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的な場所において機能の部分が実施されるように分散されることを含めて、さまざまな位置に物理的に設置されてよい。いくつかの例では、読み取り構成要素770および/またはそのさまざまな副構成要素のうちの少なくともいくつかは、本開示のさまざまな実施形態による別個の異なる構成要素であってよい。他の例では、読み取り構成要素770および/またはそのさまざまな副構成要素のうちの少なくともいくつかは、限定されるものではないが、I/O構成要素、トランシーバ、ネットワーク・サーバ、別のコンピューティング・デバイス、本開示において説明される1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示のさまざまな実施形態によるそれらの組み合わせを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてよい。
読み取り構成要素770は、ディジット線と結合された状態信号回路によって、アクセス動作の第1の時間期間中にディジット線上の第1の信号に基づいて強誘電体キャパシタ上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を受信し、ディジット線と結合された基準信号回路によって、第1の時間期間の後のアクセス動作の第2の時間期間中にディジット線上の第2の信号に基づいて基準信号を生成し、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と、基準信号とに基づいて、強誘電体キャパシタの論理状態を決定することがある。読み取り構成要素770はまた、強誘電体メモリ・セルの電荷の少なくとも一部分を電荷キャパシタに移すために、アクセス動作の第1の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧にバイアスし、ディジット線上の強誘電体メモリ・セルによって生成された信号に基づいて基準信号を決定するために、アクセス動作の第2の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧にバイアスし、電荷キャパシタに移された電荷と、基準信号とに基づいて、強誘電体メモリ・セルの論理状態を決定することがある。
図8は、本開示の実施形態による自己参照メモリ・デバイスをサポートするデバイス815のブロック図800を示す。いくつかの例では、デバイス815は、読み取り構成要素の一例であることがある。読み取り構成要素は、図7および図9を参照して説明される読み取り構成要素770、915の態様の一例であることがある。読み取り構成要素は、バイアス構成要素820と、タイミング構成要素825と、状態信号回路830と、基準信号回路835と、論理状態マネージャ840と、プレート線マネージャ845と、結合マネージャ850と、接地マネージャ855と感知構成要素860とを含むことがある。これらのモジュールの各々は、互いと(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接的または間接的に通信することがある。
状態信号回路830は、ディジット線と結合された状態信号回路によって、アクセス動作の第1の時間期間中にディジット線上の第1の信号に基づいて強誘電体キャパシタ上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を受信することがある。
基準信号回路835は、ディジット線と結合された基準信号回路835によって、第1の時間期間の後のアクセス動作の第2の時間期間中にディジット線上の第2の信号に基づいて基準信号を生成することがある。
論理状態マネージャ840は、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と、基準信号とに基づいて、強誘電体キャパシタの論理状態を決定し、電荷キャパシタに移された電荷と、基準信号とに基づいて、強誘電体メモリ・セルの論理状態を決定することがある。
プレート線マネージャ845は、第1の時間期間中に、強誘電体キャパシタと結合されたプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧レベルにバイアスすることがあり、ディジット線上の第1の信号は、プレート線をバイアスすることに基づく。プレート線マネージャ845は、第2の時間期間中に、強誘電体キャパシタと結合されたプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧レベルにバイアスすることがあり、ディジット線上の第2の信号が、プレート線をバイアスすることに基づく。プレート線マネージャ845は、強誘電体メモリ・セルの電荷の少なくとも一部分を電荷キャパシタに移すために、アクセス動作の第1の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧にバイアスすることがある。プレート線マネージャ845は、ディジット線上の強誘電体メモリ・セルによって生成された信号に基づいて基準信号を決定するために、アクセス動作の第2の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧にバイアスすることがある。
結合マネージャ850は、カスコードを活性化することによって、第1の時間期間中に状態信号回路をディジット線に結合することがある。結合マネージャ850は、基準信号を生成する前に状態信号回路をディジット線から絶縁することがある。結合マネージャ850は、カスコードを活性化することによって、第2の時間期間中に基準信号回路をディジット線に結合することがある。
結合マネージャ850は、カスコードを非活性化することによって、基準信号回路をディジット線から絶縁することがある。結合マネージャ850は、アクセス動作中に基準信号回路がディジット線から絶縁された後、第1のスイッチング構成要素を使用して基準信号回路の基準キャパシタの第1のノードを感知構成要素の基準ノードに結合することがあり、論理状態を決定することは、基準キャパシタの第1のノードを基準ノードに結合することに基づく。結合マネージャ850は、アクセス動作中に強誘電体キャパシタをディジット線に結合することがあり、強誘電体キャパシタがディジット線と結合されている間に第1の時間期間および第2の時間期間が発生する。結合マネージャ850は、電荷キャパシタをディジット線に結合することがあり、プレート線を第1の電圧にバイアスすることは、電荷キャパシタをディジット線に結合した後に発生する。結合マネージャ850は、プレート線が第2の電圧にバイアスされている間、基準キャパシタをディジット線に結合することがある。結合マネージャ850は、基準キャパシタをディジット線に結合する前に電荷キャパシタをディジット線から絶縁することがある。
接地マネージャ855は、アクセス動作中に基準信号回路がディジット線から絶縁された後、第2のスイッチング構成要素を使用して基準キャパシタの第2のノードを接地することがあり、論理状態を決定することは、基準キャパシタの第2のノードを接地することに基づく。
感知構成要素860は、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と基準信号を比較するために感知構成要素860を活性化することがあり、論理状態を決定することは、この比較に基づく。
図9は、本開示の実施形態による自己参照メモリ・デバイスをサポートするデバイス905を含むシステム900の図を示す。デバイス905は、上記でたとえば図1および図5〜6を参照して説明されたメモリ・デバイス100またはメモリ回路500の構成要素の一例であってもよいし、これを含んでもよいことがある。デバイス905は、読み取り構成要素915と、メモリ・セル920と、基本入力/出力システム(BIOS)構成要素925と、プロセッサ930と、I/Oコントローラ935と、周辺構成要素940とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含むことがある。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス910)を介して電子通信することがある。メモリ・セル920は、本明細書において説明されるように、情報を(すなわち、論理的な状態の形で)記憶することがある。
BIOS構成要素925は、さまざまなハードウェア構成要素を初期化して走らせ得る、ファームウェアとして動作されるBIOSを含むソフトウェア構成要素であってよい。BIOS構成要素925はまた、プロセッサとさまざまな他の構成要素、たとえば、周辺構成要素、入力/出力制御構成要素などとの間のデータ・フローを管理することがある。BIOS構成要素925は、読み出し専用メモリ、フラッシュ・メモリ、または他の任意の不揮発性メモリ内に記憶されたプログラムまたはソフトウェアを含むことがある。
プロセッサ930は、インテリジェント・ハードウェア・デバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラム可能論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別のハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組み合わせ)を含むことがある。場合によっては、プロセッサ930は、メモリ・コントローラを使用してメモリ・デバイスを動作させるように構成されることがある。他の場合には、メモリ・コントローラは、プロセッサ930に統合されることがある。プロセッサ930は、さまざまな機能(たとえば、自己参照メモリ・デバイスをサポートする機能またはタスク)を実行するために、メモリ内に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成されることがある。
I/Oコントローラ935は、デバイス905のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ935は、デバイス905に統合されていない周辺機器も管理し得る。場合によっては、I/Oコントローラ935は、外部周辺機器への物理的接続またはポートを表すことがある。場合によっては、I/Oコントローラ935は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS−DOS(登録商標)、MS−WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の既知のオペレーティング・システムなどのオペレーティング・システムを利用することがある。他の場合には、I/Oコントローラ935は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表す、またはこれと相互作用することがある。場合によっては、I/Oコントローラ935は、プロセッサの一部として実施されることがある。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ935を介して、またはI/Oコントローラ935によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス905と対話することがある。
周辺構成要素940は、任意の入力デバイスもしくは出力デバイス、またはそのようなデバイスのためのインタフェースを含んでよい。例としては、ディスク・コントローラ、サウンド・コントローラ、グラフィックス・コントローラ、イーサネット(登録商標)・コントローラ、モデム、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コントローラ、シリアル・ポートもしくはパラレル・ポート、または周辺構成要素相互接続(PCI)スロットまたはアクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(AGP)スロットなどの周辺カード・スロットがあり得る。
入力945は、デバイス905またはその構成要素に入力を提供する、デバイス905の外部にあるデバイスまたは信号を表すことがある。これは、ユーザ・インタフェースを含んでもよいし、他のデバイスとの、またはこれとの間の、インタフェースを含んでもよい。場合によっては、入力945は、I/Oコントローラ935によって管理されることがあり、周辺構成要素940を介してデバイス905と相互作用することがある。
出力950は、デバイス905またはその構成要素のいずれかから出力を受信するように構成された、デバイス905の外部にあるデバイスまたは信号を表すこともある。出力950の例としては、ディスプレイ、オーディオ・スピーカ、印刷デバイス、別のプロセッサ、またはプリント回路基板などがあり得る。場合によっては、出力950は、周辺構成要素940を介してデバイス905とインタフェースする周辺要素であることがある。場合によっては、出力950は、I/Oコントローラ935によって管理されることがある。
一例では、メモリ・デバイス905またはシステム900は、電荷を蓄え、ディジット線と結合された強誘電体メモリ・セルと、ディジット線と選択的に結合された状態信号回路であって、ディジット線の第1の信号に基づいて強誘電体メモリ・セルから電荷の少なくとも一部分を抽出するように構成された状態信号回路と、ディジット線と選択的に結合された基準信号回路であって、第1の信号とは異なる、ディジット線の第2の信号に少なくとも一部は基づいて、基準信号を生成するように構成された基準信号回路とを含むことがある。
上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例は、第1のノードと第2のノードとを有する感知構成要素であって、第1のノードは状態信号回路のノードと結合され、第2のノードは基準信号回路のノードと結合される、感知構成要素も含むことがある。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、状態信号回路は、強誘電体メモリ・セルから抽出された電荷を蓄える電荷キャパシタを含む。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例は、アクセス動作中に電荷キャパシタをディジット線に選択的に結合するp−mosカスコードも含むことがある。
上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、基準信号回路は、感知回路の電荷キャパシタのキャパシタ値よりも大きいことがあるキャパシタ値を有する基準キャパシタを含む。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、基準キャパシタのキャパシタ値は、感知回路の電荷キャパシタのキャパシタ値の少なくとも2倍であることがある。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、基準信号回路は、アクセス動作中に基準キャパシタをディジット線に選択的に結合するn−mosカスコードを含む。
上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、基準信号回路は、アクセス動作中に基準キャパシタを感知構成要素の基準ノードまたは電圧源に選択的に結合するスイッチング構成要素を含む。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、基準信号回路は、アクセス動作中に基準キャパシタをn−mosカスコードに選択的に結合するスイッチング構成要素を含む。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例は、アクセス動作中にプレート線を複数の電圧にバイアスするように構成されたプレート線駆動回路も含むことがある。上記で説明されたメモリ・デバイス905またはシステム900のいくつかの例では、プレート線駆動回路は、アクセス動作中のプレート線のバイアス電圧を制御する複数のスイッチング構成要素を含む。
デバイス905の構成要素は、さまざまな機能を行うように設計された回路を含んでよい。これには、本明細書において説明される機能を行うように構成されたさまざまな回路要素、たとえば、導電線、トランジスタ、キャパシタ、インダクタ、抵抗、増幅器、または他の活性要素もしくは不活性要素があり得る。デバイス905は、コンピュータ、サーバ、ラップトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、携帯電話、ウェアラブル電子デバイス、パーソナル電子デバイスなどであってよい。または、デバイス905は、そのようなデバイスの一部分または一態様であってよい。
図10は、本開示の実施形態による自己参照メモリ・デバイスのための方法1000を示すフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書において説明されるメモリ・デバイス100またはメモリ回路500またはその構成要素によって実施されることがある。たとえば、方法1000の動作は、図7から図9を参照して説明される読み取り構成要素によって実行されることがある。いくつかの例では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、以下で説明される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行することがある。加えて、または代替的に、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、特殊目的ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行することがある。
ブロック1005では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、ディジット線と結合された状態信号回路によって、アクセス動作の第1の時間期間中にディジット線上の第1の信号に基づいて強誘電体キャパシタ上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を受信することがある。ブロック1005の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1005の動作の態様は、図7から図9を参照して説明される感知回路によって実行され得る。
ブロック1010では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、ディジット線と結合された基準信号回路によって、第1の時間期間の後のアクセス動作の第2の時間期間中にディジット線上の第2の信号に基づいて基準信号を生成することがある。ブロック1010の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1010の動作の態様は、図7から図9を参照して説明される基準信号回路によって実行され得る。
ブロック1015では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と、基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体キャパシタの論理状態を決定することがある。ブロック1015の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1015の動作の態様は、図7から図9を参照して説明される論理状態マネージャによって実行され得る。
方法1000を実行するための装置は、ディジット線と結合された状態信号回路によって、アクセス動作の第1の時間期間中にディジット線上の第1の信号に基づいて強誘電体キャパシタ上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を受信するための手段と、ディジット線と結合された基準信号回路によって、第1の時間期間の後のアクセス動作の第2の時間期間中にディジット線上の第2の信号に基づいて基準信号を生成するための手段と、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と、基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体キャパシタの論理状態を決定するための手段とを含むことがある。
方法1000を実行するための別の装置は、メモリ・セルと、このメモリ・セルと電子通信するメモリ・コントローラとを含むことがあり、メモリ・セルは、ディジット線と結合された状態信号回路によって、アクセス動作の第1の時間期間中にディジット線上の第1の信号に基づいて強誘電体キャパシタ上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を受信し、ディジット線と結合された基準信号回路によって、第1の時間期間の後のアクセス動作の第2の時間期間中にディジット線上の第2の信号に基づいて基準信号を生成し、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と、基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体キャパシタの論理状態を決定するように動作可能である。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、カスコードを活性化することによって第1の時間期間中に状態信号回路をディジット線に結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、第1の時間期間中に、強誘電体キャパシタと結合されたプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧レベルにバイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、ディジット線上の第1の信号は、プレート線をバイアスすることに少なくとも一部は基づくことがある、バイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、基準信号を生成する前に状態信号回路をディジット線から絶縁するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、第2の時間期間中に、強誘電体キャパシタと結合されたプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧レベルにバイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、ディジット線上の第2の信号は、プレート線をバイアスすることに少なくとも一部は基づくことがある、バイアスするためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、カスコードを活性化することによって第2の時間期間中に基準信号回路をディジット線に結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、カスコードを非活性化することによって基準信号回路をディジット線から絶縁するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、アクセス動作中に基準信号回路がディジット線から絶縁された後、第1のスイッチング構成要素を使用して基準信号回路の基準キャパシタの第1のノードを感知構成要素の基準ノードに結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、論理状態を決定することは、基準キャパシタの第1のノードを基準ノードに結合することに少なくとも一部は基づくことがある、結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、アクセス動作中に基準信号回路がディジット線から絶縁された後、第2のスイッチング構成要素を使用して基準キャパシタの第2のノードを接地するためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、論理状態を決定することは、基準キャパシタの第2のノードを接地することに少なくとも一部は基づくことがある、接地するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、状態信号回路によって受信された電荷を示す状態信号と基準信号を比較するために感知構成要素を活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、論理状態を決定することは比較に少なくとも一部は基づくことがある、活性化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1000および装置のいくつかの例は、アクセス動作中に強誘電体キャパシタをディジット線に結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、強誘電体キャパシタがディジット線と結合され得る間に第1の時間期間および第2の時間期間が発生する、結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
図11は、本開示の実施形態による自己参照メモリ・デバイスのための方法1100を図示するフローチャートを示す。方法1100の動作は、本明細書において説明されるメモリ・デバイス100またはメモリ回路500またはその構成要素によって実施されることがある。たとえば、方法1100の動作は、図7から図9を参照して説明される読み取り構成要素によって実行されることがある。いくつかの例では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、以下で説明される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行することがある。加えて、または代替的に、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、特殊目的ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行することがある。
ブロック1105では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、強誘電体メモリ・セルの電荷の少なくとも一部分を電荷キャパシタに移すために、アクセス動作の第1の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧にバイアスすることがある。ブロック1105の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1105の動作の態様は、図7から図9を参照して説明されるプレート線マネージャによって実行され得る。
ブロック1110では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、ディジット線上の強誘電体メモリ・セルによって生成された信号に少なくとも一部は基づいて基準信号を決定するために、アクセス動作の第2の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧にバイアスすることがある。ブロック1110の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1110の動作の態様は、図7から図9を参照して説明されるプレート線マネージャによって実行され得る。
ブロック1115では、メモリ・デバイス100またはメモリ回路500は、電荷キャパシタに移された電荷と基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体メモリ・セルの論理状態を決定することがある。ブロック1115の動作は、本明細書において説明される方法により実行され得る。いくつかの例では、ブロック1115の動作の態様は、図7から図9を参照して説明される論理状態マネージャによって実行され得る。
方法1100を実行するための装置は、強誘電体メモリ・セルの電荷の少なくとも一部分を電荷キャパシタに移すために、アクセス動作の第1の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧にバイアスするための手段と、ディジット線上の強誘電体メモリ・セルによって生成された信号に少なくとも一部は基づいて基準信号を決定するために、アクセス動作の第2の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧にバイアスするための手段と、電荷キャパシタに移された電荷と基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体メモリ・セルの論理状態を決定するための手段とを含むことがある。
方法1100を実行するための装置は、メモリ・セルと、メモリ・セルと電子通信するメモリ・コントローラとを含むことがあり、メモリ・セルは、強誘電体メモリ・セルの電荷の少なくとも一部分を電荷キャパシタに移すために、アクセス動作の第1の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも高い第1の電圧にバイアスし、ディジット線上の強誘電体メモリ・セルによって生成された信号に少なくとも一部は基づいて基準信号を決定するために、アクセス動作の第2の時間期間中にプレート線を、ディジット線の電圧レベルよりも低い第2の電圧にバイアスし、電荷キャパシタに移された電荷と基準信号とに少なくとも一部は基づいて、強誘電体メモリ・セルの論理状態を決定するように動作可能である。
上記で説明された方法1100および装置のいくつかの例は、電荷キャパシタをディジット線に結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令であって、プレート線を第1の電圧にバイアスすることは、電荷キャパシタをディジット線に結合した後に発生する、結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1100および装置のいくつかの例は、プレート線が第2の電圧にバイアスされている間、基準キャパシタをディジット線に結合するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法1100および装置のいくつかの例は、基準キャパシタをディジット線に結合する前に電荷キャパシタをディジット線から絶縁するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含むことがある。
上記で説明された方法は可能な実施例について説明するものであり、動作およびステップは、並べ替えられてもよいし、他の方法で修正されてもよく、他の実施例も可能であることが留意されるべきである。そのうえ、方法のうちの2つ以上からの実施形態が組み合わされてよい。
本明細書において説明される情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されることがある。いくつかの図面は、信号を単一の信号として図示することがある。しかしながら、信号が信号のバスを表すことがあり、バスはさまざまなビット幅を有することがあることは、当業者によって理解されよう。
本明細書で使用されるとき、「仮想接地」という用語は、約ゼロ・ボルト(0V)の電圧に保たれるが接地と直接的に接続されていない電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は、一時的に変動し、定常状態で約0Vに戻ることがある。仮想接地は、演算増幅器および抵抗器からなる電圧分割器などのさまざまな電子回路要素を使用して実施され得る。他の実施例も可能である。「仮想接地すること」または「仮想的に接地される」は、約0Vに接続されることを意味する。
「電子通信」および「結合される」という用語は、構成要素間の電子流をサポートする構成要素間の関係を指す。これは、構成要素間の直接接続を含んでもよいし、中間構成要素を含んでもよい。互いと電子通信するまたは互いに結合された構成要素は、電子もしくは信号を(たとえば、通電された回路内で)能動的に交換することがあり、または、電子もしくは信号を(たとえば、遮断された回路内で)能動的に交換しないことがあるが、回路が通電されると電子もしく信号を交換するように構成および動作可能であることがある。例として、スイッチ(たとえば、トランジスタ)を介して物理的に接続された2つの構成要素は、電子通信をし、または、スイッチの状態(すなわち、開いているまたは閉じられている)にかかわらず結合されることがある。
本明細書で使用されるとき、「実質的に」という用語は、修飾された特性(たとえば、実質的にという用語によって修飾された動詞または形容詞)は、絶対的である必要はないが、特性の利点を達成するように十分に近いことを意味する。
「絶縁された」という用語は、電子がそれらの間を流れることが現在不可能である構成要素間の関係を指す。構成要素は、それらの間に開回路がある場合、互いから絶縁される。たとえば、スイッチによって物理的に接続された2つの構成要素は、スイッチが開いているとき、互いから絶縁されることがある。
本明細書で使用されるとき、「短絡」という用語は、問題の2つの構成要素間の単一の中間構成要素の活性化を介して構成要素間に導電性経路が確立される構成要素間の関係を指す。たとえば、第2の構成要素に短絡された第1の構成要素は、2つの構成要素間のスイッチが閉じられているとき、第2の構成要素と電子を交換し得る。したがって、短絡は、電子通信する構成要素(または線)間の電荷の流れを可能にする動的な動作であることがある。
メモリ・デバイス100を含む、本明細書において論じられるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム合金、ガリウム砒素、窒化ガリウムなどの半導体基板上に形成されてよい。場合によっては、基板は、半導体ウェハである。他の場合には、基板は、シリコン・オン・ガラス(SOG)またはシリコン・オン・サファイア(SOP)などのシリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板であってもよいし、別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であってもよい。基板または基板の副領域の導電性は、限定するものではないが、リン、ホウ素、またはヒ素を含むさまざまな化学種を使用したドーピングを通して制御されることがある。ドーピングは、基板の初期形成または成長中に、イオン注入によって、または他の任意のドーピング手段によって、実行されてよい。
本明細書において論じられる1つまたは複数のトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表し、ソース、ドレイン、およびゲートを含む3つの端子デバイスを備えることがある。端子は、導電材料、たとえば金属を通して、他の電子要素に接続されることがある。ソースおよびドレインは、導電性であってよく、多量にドーピングされた、たとえば縮退した、半導体領域を備えることがある。ソースとドレインは、軽度にドーピングされた半導体領域またはチャネルによって分離されることがある。チャネルがn形(すなわち、多数キャリアが電子である)場合、FETは、n形FETと呼ばれることがある。チャネルがp形(すなわち、多数キャリアが正孔である)場合、FETは、p形FETと呼ばれることがある。チャネルは、絶縁性ゲート酸化物によってキャップされることがある。チャネル導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御されることがある。たとえば、n形FETまたはp−タイプ形に正の電圧または負の電圧をそれぞれ印加すると、チャネルが導電性になるという結果になることがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも大きいまたはこれに等しい電圧がトランジスタ・ゲートに印加されるとき、「オン」であるまたは「活性化される」ことがある。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも小さい電圧がトランジスタ・ゲートに印加されるとき、「オフ」であるまたは「非活性化される」ことがある。
本明細書において、添付の図面に関連して記載される説明は、例示的な構成について説明し、実施され得るまたは特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書において使用される「例示的」という用語は、「一例、事例、または例示として役立つ」ことを意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利である」ことを意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、よく知られている構造およびデバイスは、説明される例の概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図形式で示される。
添付の図では、類似の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有することがある。さらに、同じタイプのさまざまな構成要素は、ダッシュを参照ラベルの後ろに付けることおよび類似の構成要素を区別する第2のラベルによって区別され得る。ただ第1の参照ラベルが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベルには関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれか1つに適用可能である。
本明細書において説明される情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されることがある。
本明細書における開示に関連して説明されるさまざまな例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラム可能論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または本明細書において説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて、実施または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティング・デバイスの組み合わせ(たとえば、デジタル信号プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のそのような構成)として実施されてもよい。
本明細書において説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施されてよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されてもよいし、送信されてもよい。他の例および実施例は、本開示および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのいずれかの組み合わせを使用して実施可能である。機能を実施する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的な場所において実施されるように分散されることを含めて、さまざまな位置に物理的に設置されてよい。また、特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句が前に置かれる項目のリスト)内で使用される「または」は包括的なリストを示し、したがって、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つというリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。また、本明細書で使用されるとき、「〜に基づく」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきでない。たとえば、「A条件に基づく」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてよい。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「〜に基づく」という句は、「〜に少なくとも一部は基づく」という句と同じ様式で解釈されるべきでない。
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的なコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的な記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく、例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、コンパクト・ディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラム・コード手段を搬送もしくは記憶するために使用可能であり、汎用コンピュータもしくは特殊目的コンピュータ、または汎用プロセッサもしくは特殊目的プロセッサによってアクセス可能である他の任意の非一時的な媒体を含むことができる。また、あらゆる接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれるのが適切である。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモート・ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用されるとき、CD、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー・ディスク、およびBlu−ray(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
本明細書における説明は、当業者が開示を作製または使用することを可能にするために提供される。本開示のさまざまな修正形態は、当業者には容易に明らかであろう。本明細書において定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書において説明される例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規な特徴に合致する最も幅広い範囲が与えられるべきである。