JP2021182433A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理装置の生産効率の向上に寄与する。【解決手段】基板処理方法は、第1ロットに対する処理である第1コントロールジョブCJ1のデータを受け付ける工程(t1)と、その後に第2ロットに対する処理である第2コントロールジョブCJ2のデータを受け付ける工程(t2)を含む。第1コントロールジョブCJ1は、プロセスジョブPJ11〜PJ13を含む。第2コントロールジョブCJ2は、プロセスジョブPJ21〜PJ23を含む。たとえば、プロセスジョブPJ11,PJ13,PJ21〜PJ23のレシピが共通属性を含み、プロセスジョブPJ12のレシピが異なる属性を含む。この場合、共通属性のプロセスジョブが連続するように、第1コントロールジョブCJ1の完了前であっても、第2コントロールジョブCJ2に含まれるプロセスジョブの実行が計画される。【選択図】図16

Description

この発明は、基板を処理するための基板処理装置および基板処理方法に関する。
特許文献1は、基板を一枚ずつ処理する枚葉型の処理ユニットを有する基板処理装置の
動作を規定するスケジュールを作成する方法を開示している。基板の処理を規定するプロ
セスジョブ情報がホストコンピュータから入力され、入力された順序でプロセスジョブ情
報に対応するスケジュールが作成される。その作成されたスケジュールに従って、基板が
処理ユニットに搬送され、処理ユニットにおいて基板に対する処理が実行され、処理後の
基板が処理ユニットから搬出される。プロセスジョブは、1枚または複数枚の基板に対す
る処理である。
特許文献1は、さらに、基板種や薬液温度といったカテゴリが共通するプロセスジョブ
が連続するようにプロセスジョブの実行順序をスケジュールする構成を開示している。
特開2016−139667号公報
基板処理装置には、基板を収容した基板収容器がセットされる。基板処理装置は、その
基板収容器から基板を取り出して処理し、その基板収容器に処理後の基板を収容するよう
に動作する。基板収容器は、複数枚(たとえば25枚)の基板を収容可能である。一つの
基板収容器に収容された1枚以上の基板は処理ロットを構成する。この処理ロットに対す
る処理を規定する情報は、たとえばコントロールジョブ情報と呼ばれる。このコントロー
ルジョブ情報は、1または複数のプロセスジョブ情報を含む。換言すれば、処理ロットに
対する処理がコントロールジョブであり、一つのコントロールジョブは、一つまたは複数
のプロセスジョブを含む。
基板処理装置は、複数個の基板収容器をそれぞれセット可能な複数の収容器保持部を備
える場合がある。この場合、複数の処理ロットに対する処理を基板処理装置に対して予約
することができる。より具体的には、複数の処理ロットに対応する複数のコントロールジ
ョブ情報がホストコンピュータから基板処理装置に入力される。特許文献1に従ってプロ
セスジョブの順序が変更される場合であっても、コントロールジョブの範囲を超えてプロ
セスジョブの順序が入れ替えられることはない。それにより、処理ロットが順次処理され
ることを保証し、一つの処理ロットの処理開始から処理終了までの時間が一定限度を超え
ないようになっている。
しかし、このような制限のために、生産性の向上が妨げられる場合がある。たとえば、
第1のコントロールジョブが、第1カテゴリの第1プロセスジョブと、第2カテゴリの第
2プロセスジョブを含み、第2のコントロールジョブが第1カテゴリの第3プロセスジョ
ブを含む場合を想定する。コントロールジョブの範囲内でのみプロセスジョブの順序変更
が可能であるとすれば、第1プロセスジョブ、第2プロセスジョブおよび第3プロセスジ
ョブの順に処理が実行される。すると、第1および第2プロセスジョブの間で第1カテゴ
リから第2カテゴリへの変更のための準備工程が行われ、第2および第3プロセスジョブ
の間で第2カテゴリから第1カテゴリへの変更のための準備工程が行われる。したがって
、第1カテゴリから第2カテゴリに変更し、再度、第1カテゴリに戻す処理が行われ、そ
のために、2回の準備工程が必要となる。このように、準備工程の回数が多くなるため、
基板処理装置の生産効率の向上が妨げられる。
そこで、この発明の一つの目的は、基板処理装置の生産効率の向上に寄与することがで
きる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
この発明は、基板に対する処理を実行する処理ユニットを備えた基板処理装置によって
基板を処理する基板処理方法を提供する。この方法は、前記基板処理装置が、第1ロット
に対する処理である第1コントロールジョブを規定する第1コントロールジョブ情報を受
け付ける工程と、前記基板処理装置が、前記第1コントロールジョブ情報を受け付けた後
に、第2ロットに対する処理である第2コントロールジョブを規定する第2コントロール
ジョブ情報を受け付ける工程と、を含む。前記第1コントロールジョブ情報は、前記第1
ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第1レシピによる処理である第1プロ
セスジョブを規定する第1プロセスジョブ情報と、前記第1ロットに含まれる1枚または
複数枚の基板に対する第2レシピによる処理である第2プロセスジョブを規定する第2プ
ロセスジョブ情報と、を含む。前記第2コントロールジョブ情報は、前記第2ロットに含
まれる1枚または複数枚の基板に対する第3レシピによる処理である第3プロセスジョブ
を規定する第3プロセスジョブ情報を含む。そして、前記基板処理方法は、前記第1レシ
ピおよび前記第3レシピが共通する属性を含み、前記第2レシピが当該属性を含まない場
合に、前記第1プロセスジョブおよび前記第2プロセスジョブの間に前記第3プロセスジ
ョブを実行する順序で前記第1、第2および第3プロセスジョブの実行計画を策定するス
ケジューリング工程と、前記策定された実行計画に従って前記処理ユニットによって基板
を処理する処理実行工程と、をさらに含む。
ロットとは、1枚または複数枚の基板で構成され、基板処理装置に対して処理の指令ま
たは予約がされる処理単位である。所定枚数の基板を収容することができる基板収容器を
用いて基板処理装置に対して処理対象の基板が導入される場合には、その基板収容器に収
容された1枚または複数枚の基板が一つのロットを構成してもよい。
コントロールジョブは、ロットに対して基板処理装置が実行すべき処理である。コント
ロールジョブ情報とは、コントロールジョブの内容を規定する情報である。したがって、
コントロールジョブ情報によって、ロットが規定され、かつそのロットに対する処理内容
が規定されるということもできる。一つのコントロールジョブは、一つまたは複数のプロ
セスジョブを含む。それに応じて、コントロールジョブ情報は、一つまたは複数のプロセ
スジョブ情報を含む。
プロセスジョブとは、共通のレシピによる1枚または複数枚の基板に対する処理である
。プロセスジョブ情報は、プロセスジョブの内容を規定する情報である。プロセスジョブ
情報は、レシピを指定する情報を含む。レシピとは、基板に対する処理条件を規定する情
報である。処理条件は、基板に供給する流体(液体または気体)に関する条件を含んでい
てもよい。流体に関する条件は、流体の種類、流体の温度、供給流量、供給時間などであ
ってもよい。
レシピの属性とは、レシピのカテゴリと言い換えることもできる。たとえば、処理の連
続実行が可能かどうかという観点に着目してレシピの属性を分類してもよい。より具体的
には、プロセスジョブの実行計画を策定する際に着目されるレシピの属性は、基板に供給
される流体の種類(たとえば薬液の種類)や流体の温度であってもよい。
基板処理装置は、複数の処理ユニットを含んでいてもよい。この場合、レシピは、処理
をすべき1または複数の処理ユニットを指定する処理ユニット指定情報を含んでいてもよ
い。
基板処理装置は、処理対象の基板を待機させておくための基板待機場所から処理ユニッ
トまで基板を搬送する基板搬送手段を備えていてもよい。この場合、プロセスジョブの実
行計画は、基板の搬送に関する計画を含むことが好ましい。それに応じて、処理実行工程
では、基板の搬送および処理ユニットでの基板処理が行われる。
この発明では、第1コントロールジョブに含まれる全てのプロセスジョブが完了する前
に第2コントロールジョブに含まれるプロセスジョブが実行される場合がある。より具体
的には、第1コントロールジョブに含まれるプロセスジョブと共通属性のレシピが指定さ
れたプロセスジョブが第2コントロールジョブに含まれている場合に、コントロールジョ
ブの枠を超えて、プロセスジョブの順序が入れ替えられる。すなわち、第1コントロール
ジョブが異なる属性のレシピが指定された第1プロセスジョブおよび第2プロセスジョブ
を含み、第2コントロールジョブが第1プロセスジョブのレシピと共通属性を有するレシ
ピが指定された第3プロセスジョブを有する場合を考える。この場合、第1プロセスジョ
ブ、第3プロセスジョブ、第2プロセスジョブの順にプロセスジョブを実行する計画が策
定される。すなわち、第1コントロールジョブの完了よりも前に、第2コントロールジョ
ブのプロセスジョブが割り込む。それにより、コントロールジョブの枠を超えてプロセス
ジョブの順序が入れ替えられ、共通属性のレシピが指定されたプロセスジョブをまとめて
(連続して)実行できる。これにより、レシピの属性の切り替わり回数を減らすことがで
きるので、生産効率の高い基板処理を実現できる。
この発明の一実施形態では、前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程
を必要とする属性であり、前記スケジューリング工程が、前記第3プロセスジョブの後に
前記第2レシピに含まれる属性に対応する準備工程を実行する計画を策定する。
この方法では、準備工程を必要とする属性に着目してレシピを分類し、共通属性のレシ
ピを指定したプロセスジョブをまとめて(連続して)実行することができる。それにより
、レシピの切替えに際して必要となる準備工程の回数を少なくできるから、生産効率の高
い基板処理を実現できる。
この発明の一実施形態では、前記スケジューリング工程が、所定の割込実行条件が充足
されると、未実行のプロセスジョブの計画を変更して、当該割込実行条件に基づいて選択
されるプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリング工程を含む。
「割込実行を計画する」とは、或るプロセスジョブの実行順序を繰り上げて割り込ませ
るように計画変更することをいう。
たとえば、割込実行条件は、共通属性のレシピを指定したプロセスジョブをまとめて実
行するよりも優先すべき条件であってもよい。このような割込実行条件を設定しておくこ
とによって、コントロールジョブの枠を超えたプロセスジョブの入れ替えに伴って不都合
が生じる場合には、そのような不都合を回避または解消できる。それにより、適切な基板
処理を確保しながら、生産効率の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態では、前記基板処理方法が、前記第1コントロールジョブの実行
開始からの経過を表すコントロールジョブライフを計測する工程をさらに含み、前記スケ
ジューリング工程が、前記コントロールジョブライフが所定の閾値に達することを含む割
込実行条件が充足されると、前記第1コントロールジョブに含まれる未処理のプロセスジ
ョブの割込実行を計画する割込スケジューリング工程を含む。
この方法では、コントロールジョブの実行開始からの経過を表すコントロールジョブラ
イフが所定の閾値に達すると、そのコントロールジョブに含まれる未処理(未開始)のプ
ロセスジョブの実行順序が繰り上げられる。たとえば、直前に開始されたプロセスジョブ
の次(または実行可能な最も早い順序)に実行するように実行順序が変更される。これに
より、一つのコントロールジョブの実行開始から終了までに実質的な時間制限を課するこ
とができる。したがって、コントロールジョブの枠を超えてプロセスジョブを入れ替えて
生産効率の向上を図り、併せて、一つのコントロールジョブの処理を合理的な時間内に終
了させることができる。
この発明の一実施形態では、前記基板処理方法が、前記第1レシピおよび前記第3レシ
ピに共通する共通属性を用いた処理の継続状況を表す属性ライフを求める工程をさらに含
み、前記スケジューリング工程が、前記属性ライフが所定の閾値に達することを含む割込
実行条件が充足されると、前記共通属性を用いた処理を中断して、別の属性を有するレシ
ピのプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリング工程を含む。
一つの属性のレシピによる処理の継続に制限を設けることが好ましい場合がある。たと
えば、共通の薬液を用いた処理を長く継続することにより、薬液の性能(品質)が劣化し
、それによって、基板処理の品質が劣化する場合がある。このような場合には、共通属性
のレシピによる処理を継続するよりも、属性を切り替えることで、基板処理の品質を保持
できる。
そこで、一つの属性による処理の継続状況を表す属性ライフが閾値に達することを割込
実行条件とし、別の属性を有するレシピを指定したプロセスジョブの割込実行を計画することにより、高品質および高効率を両立した基板処理を実現できる。
処理の継続状況は、一つの属性の処理の継続時間、処理の繰り返し回数などであっても
よい。処理の繰り返し回数とは、一つの属性の処理を連続して施した基板枚数、プロセス
ジョブの数、またはコントロールジョブの数であってもよい。
この発明の一実施形態では、前記スケジューリング工程が、前記割込スケジューリング
工程によって割込実行が計画されたプロセスジョブに続いて、当該プロセスジョブのレシ
ピと共通する属性を有するプロセスジョブの実行を計画する。
この方法では、割込スケジューリングによって計画されたプロセスジョブに続いて、そ
のプロセスジョブのレシピと共通属性のレシピを指定したプロセスジョブの実行が計画さ
れる。これにより、プロセスジョブの割込実行を許容しながら、属性の切り替わりを抑制
できる。したがって、割込スケジューリングによって適切な基板処理を確保しながら、処
理効率の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置に対する、使用者による割込実行条件の
入力を受け付ける工程をさらに含み、前記割込スケジューリング工程において、前記受け
付けられた割込実行条件が適用される。この方法では、使用者による割込実行条件の指定
が可能であるので、使用者の要求に対応しながら、処理効率を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、前記処理ユニットに処理液を供給す
る処理液供給ユニットを含み、前記属性が、前記処理液供給ユニットから供給される処理
液に関する条件を含み、前記第1レシピおよび第3レシピが第1処理液条件を共通に指定
しており、前記第2レシピが前記第1処理液条件とは異なる第2処理液条件を指定してい
る。
この方法により、処理液条件が共通するプロセスジョブをまとめて(連続して)実行で
きるので、処理液条件の切り替わり回数を少なくできる。それにより、効率的な基板処理
が可能になる。とくに、処理液条件の切り替わりに応じて準備工程が必要な場合には、準
備工程の回数を少なくできるから、処理効率を高めることができる。
処理液条件は、処理液の種類および処理液の温度の一方または両方を含んでいてもよい
この発明は、また、基板に対する処理を実行する処理ユニットを備えた基板処理装置に
よって基板を処理する基板処理方法であって、前記基板処理装置が、第1ロットに含まれ
る1枚または複数枚の基板に対して処理を実行する第1処理工程と、前記基板処理装置が
、前記第1処理工程の後に、前記第1ロットとは異なる第2ロットに含まれる1枚または
複数枚の基板に対して処理を実行する第2処理工程と、前記基板処理装置が、前記第2処
理工程の後に、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対して処理を実行す
る第3処理工程と、を含む基板処理方法を提供する。
この発明の一実施形態では、前記第1ロットが、第1レシピによって処理すべき1枚ま
たは複数枚の基板と、前記第1レシピとは属性が異なる第2レシピによって処理すべき1
枚または複数枚の基板とを含み、前記第2ロットが、前記第1レシピと共通の属性を有す
る第3レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板を含み、前記第1処理工程が、
前記第1レシピによる処理を含み、前記第2処理工程が、前記第3レシピによる処理を含
み、前記第3処理工程が、前記第2レシピによる処理を含む。
この発明の一実施形態では、前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程
を必要とする属性であり、前記基板処理装置が、前記第2処理工程と前記第3処理工程と
の間に属性を切り替えるための準備工程を実行する。
この発明の一実施形態では、共通属性のレシピによる継続状況が所定の閾値に達すると
、前記基板処理装置が、異なる属性のレシピによって処理すべき基板に対する処理を実行
する。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が前記第1ロットに対する処理を開始し
てからの経過が所定の閾値に達すると、前記基板処理装置は、前記第1ロットの未処理の
基板を優先的に処理する。
この発明は、また、基板処理装置に備えられるコンピュータによって実行されるプログ
ラムであって、前記基板処理装置において、前述のような特徴を有する基板処理方法を実
行するようにステップ群が組みこまれたコンピュータプログラムを提供する。このコンピ
ュータプログラムを基板処理装置に備えられたコンピュータによって実行させることによ
って、前述のような処理効率の高い基板処理方法を実現できる。
この発明は、また、基板に対する処理を実行する処理ユニットと、ロットに対する処理
であるコントロールジョブを規定するコントロールジョブ情報の入力を受け付けるコント
ロールジョブ情報受け付け手段と、を含む、基板処理装置を提供する。前記コントロール
ジョブ情報は、前記ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する処理であるプロセ
スジョブを規定するプロセスジョブ情報を含む。前記基板処理装置は、さらに、前記プロ
セスジョブ情報に基づいて、基板に対する処理計画を策定するスケジューリング手段と、
前記スケジューリング手段によって策定された処理計画に従って前記処理ユニットによっ
て基板処理を実行させる処理実行制御手段とを含む。前記コントロールジョブ受け付け手
段は、第1ロットに対する処理である第1コントロールジョブを規定する第1コントロー
ルジョブ情報を受け付け、前記第1コントロールジョブ情報を受け付けた後に、第2ロッ
トに対する処理である第2コントロールジョブを規定する第2コントロールジョブ情報を
受け付ける。前記第1コントロールジョブ情報は、前記第1ロットに含まれる1枚または
複数枚の基板に対する第1レシピによる処理である第1プロセスジョブを規定する第1プ
ロセスジョブ情報と、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第2レ
シピによる処理である第2プロセスジョブを規定する第2プロセスジョブ情報と、を含む
。前記第2コントロールジョブ情報は、前記第2ロットに含まれる1枚または複数枚の基
板に対する第3レシピによる処理である第3プロセスジョブを規定する第3プロセスジョ
ブ情報を含む。そして、前記スケジューリング手段は、前記第1レシピおよび前記第3レ
シピが共通する属性を含み、前記第2レシピが当該属性を含まない場合に、前記第1プロ
セスジョブおよび前記第2プロセスジョブの間に前記第3プロセスジョブを実行する順序
で前記第1、第2および第3プロセスジョブの実行計画を策定する。
この発明の一実施形態では、前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程
を必要とする属性であり、前記スケジューリング手段が、前記第3プロセスジョブの後に
前記第2レシピに含まれる属性に対応する準備工程を実行する計画を策定する。
この発明の一実施形態では、前記スケジューリング手段が、所定の割込実行条件が充足
されると、未実行のプロセスジョブの計画を変更して、当該割込実行条件に基づいて選択
されるプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリングを実行する。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、前記第1コントロールジョブの実行
開始からの経過を表すコントロールジョブライフを計測する手段をさらに含み、前記スケ
ジューリング手段が、前記コントロールジョブライフが所定の閾値に達することを含む割
込実行条件が充足されると、前記第1コントロールジョブに含まれる未処理のプロセスジ
ョブの割込実行を計画する割込スケジューリングを実行する。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、前記第1レシピおよび前記第3レシ
ピに共通する共通属性を用いた処理の継続状況を表す属性ライフを求める手段をさらに含
み、前記スケジューリング手段が、前記属性ライフが所定の閾値に達することを含む割込
実行条件が充足されると、前記共通属性を用いた処理を中断して、別の属性を有するレシ
ピのプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリングを実行する。
この発明の一実施形態では、前記スケジューリング手段が、前記割込スケジューリング
によって割込実行が計画されたプロセスジョブに続いて、当該プロセスジョブのレシピと共通する属性を有するプロセスジョブの実行を計画する。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、使用者による割込実行条件の入力を
受け付ける手段をさらに含み、前記スケジューリング手段が、前記割込スケジューリング
において、前記受け付けられた割込実行条件を適用する。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、前記処理ユニットに処理液を供給す
る処理液供給ユニットをさらに含み、前記属性が、前記処理液供給ユニットから供給され
る処理液に関する条件を含み、前記第1レシピおよび第3レシピが第1処理液条件を共通
に指定しており、前記第2レシピが前記第1処理液条件とは異なる第2処理液条件を指定
している。
この発明は、また、基板に対する処理を実行する処理ユニットと、前記処理ユニットに
対して基板を搬送する基板搬送手段と、前記処理ユニットおよび前記基板搬送手段を制御
する制御ユニットと、を含む、基板処理装置を提供する。前記制御ユニットは、第1ロッ
トに含まれる1枚または複数枚の基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユニットに搬
送して処理させる第1処理工程と、前記第1処理工程の後に、前記第1ロットとは異なる
第2ロットに含まれる1枚または複数枚の基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユニ
ットに搬送して処理させる第2処理工程と、前記第2処理工程の後に、前記第1ロットに
含まれる1枚または複数枚の基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユニットに搬送し
て処理させる第3処理工程と、を実行する。
この発明の一実施形態では、前記第1ロットが、第1レシピによって処理すべき1枚ま
たは複数枚の基板と、前記第1レシピとは属性が異なる第2レシピによって処理すべき1
枚または複数枚の基板とを含み、前記第2ロットが、前記第1レシピと共通の属性を有す
る第3レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板を含み、前記第1処理工程が、
前記第1レシピによる処理を含み、前記第2処理工程が、前記第3レシピによる処理を含
み、前記第3処理工程が、前記第2レシピによる処理を含む。
この発明の一実施形態では、前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程
を必要とする属性であり、前記制御ユニットが、前記第2処理工程と前記第3処理工程と
の間に属性を切り替えるための準備工程を実行する。
この発明の一実施形態では、共通属性のレシピによる継続状況が所定の閾値に達すると
、前記制御ユニットが、異なる属性のレシピによって処理すべき基板を前記基板搬送手段
によって前記処理ユニットに搬送して処理させる。
この発明の一実施形態では、前記第1ロットに対する処理を開始してからの経過が所定
の閾値に達すると、前記制御ユニットが、前記第1ロットの未処理の基板を優先的に前記
基板搬送手段によって前記処理ユニットに搬送して処理させる。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 図2は、前記基板処理装置の図解的な側面図である。 図3は、前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図4は、前記基板処理装置に備えられたスケジューリング機能部による処理例を説明するためのフローチャートである。 図5は、全体スケジューリングの詳細を説明するためのフローチャートである。 図6は、割込発生のための処理例を説明するためのフローチャートである。 図7は、割込発生のための他の処理例を説明するためのフローチャートである。 図8は、一つの処理ユニットを通る経路に対応した仮タイムテーブルの一例を示す。 図9は、ホストコンピュータから基板処理装置に入力されるコントロールジョブデータの例を説明するための図である。 図10Aおよび図10Bは、図9のコントロールジョブデータに対応して作成される仮タイムテーブルの一例を示す。 図11は、最初に受信したコントロールジョブCJ1の最初のプロセスジョブPJ11の一枚の基板に対応する仮タイムテーブルを構成する全てのブロックを配置した例を示す。 図12は、コントロールジョブCJ1の2番目のプロセスジョブPJ12を保留して、3番目のプロセスジョブPJ13を計画した状態を示す。 図13は、コントロールジョブの枠内でプロセスジョブを入れ替えたスケジューリング例(第1の比較例)を示す。 図14は、コントロールジョブの順序およびプロセスジョブの順序に従うスケジューリング例(第2の比較例)を示す。 図15は、コントロールジョブの枠を越えてプロセスジョブを入れ替えたスケジューリング例(実施例)を示す。 図16A〜16Dは、割込スケジューリングを適用した例(実施例)を示しており、図16Aは、コントロールジョブCJ1の受け付け直後のスケジューリング例を示し、図16Bは、コントロールジョブCJ2の受け付け直後のスケジューリング例を示し、図16Cは、コントロールジョブCJ1のライフが閾値に達した直後の割込スケジューリングの例を示し、図16Dは、コントロールジョブCJ3の受け付け直後のスケジューリング例を示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図
であり、図2はその図解的な側面図である。この基板処理装置は、インデクサセクション
1と、処理セクション2と、薬液キャビネットCC1とを含む。処理セクション2は、イ
ンデクサセクション1との間で基板Wを受け渡しするための受け渡しユニットPASSを
備えている。インデクサセクション1は、未処理の基板Wを受け渡しユニットPASSに
渡し、受け渡しユニットPASSから処理済みの基板Wを受け取る。処理セクション2は
、受け渡しユニットPASSから未処理の基板Wを受け取って、その基板Wに対して、処
理剤(処理液または処理ガス)を用いた処理、紫外線等の電磁波を用いた処理、物理洗浄
処理(ブラシ洗浄、スプレーノズル洗浄等)などの各種の処理を施す。そして、処理セク
ション2は、処理後の基板Wを受け渡しユニットPASSに渡す。
インデクサセクション1は、複数のステージST1〜ST4と、インデクサロボットI
Rとを含む。
ステージST1〜ST4は、複数枚の基板W(たとえば半導体ウエハ)を積層状態で収
容した基板収容器Cをそれぞれ保持することができる基板収容器保持部であり、基板待機
場所を提供する。基板収容器Cは、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Op
ening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)
ポッド、OC(Open Cassette)等であってもよい。たとえば、基板収容器Cをステージ
ST1〜ST4に載置したとき、基板収容器Cでは、水平姿勢の複数枚の基板Wが互いに
間隔を開けて鉛直方向に積層された状態となる。
インデクサロボットIRは、たとえば、基台部6と、多関節アーム7と、一対のハンド
8A,8Bとを含む。基台部6は、たとえば、当該基板処理装置のフレームに固定されて
いる。多関節アーム7は、水平面に沿って回動可能な複数本のアーム部を互いに回動可能
に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を変更
することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム7の基端部は、基台部
6に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多関節ア
ーム7は、基台部6に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部6には、多
関節アーム7を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム7を鉛直軸線回りに回動さ
せるための回動駆動機構が内蔵されている。また、多関節アーム7には、各アーム部を独
立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。多関節アーム7の先端部に
、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であるように、ハンド8A
,8Bが結合されている。多関節アーム7には、ハンド8A,8Bを鉛直軸線回りに個別
に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド8A,8Bを水平方向に個別に進退さ
せるためのハンド進退機構とが備えられている。ハンド8A,8Bは、たとえば、1枚の
基板Wをそれぞれ保持できるように構成されている。なお、ハンド8A,8Bは上下に重
なった状態で配置されていてもよいが、図1では、明瞭化のために、ハンド8A,8Bを
紙面に平行な方向(水平方向)にずらして描いてある。
この構成により、インデクサロボットIRは、いずれかのステージST1〜ST4に保
持された基板収容器Cから一枚の未処理基板Wをハンド8Aで搬出して受け渡しユニット
PASSに渡すように動作する。さらに、インデクサロボットIRは、受け渡しユニット
PASSから一枚の処理済み基板Wをハンド8Bで受け取って、いずれかのステージST
1〜ST4に保持された基板収容器Cに収容するように動作する。
処理セクション2は、複数(この実施形態では12個)の処理ユニットMPC1〜MP
C12と、主搬送ロボットCRと、前述の受け渡しユニットPASSとを含む。
処理ユニットMPC1〜MPC12は、この実施形態では、立体的に配置されている。
より具体的には、三層構造をなすように複数の処理ユニットMPC1〜MPC12が配置
されており、各層部分に4つの処理ユニットが配置されている。すなわち、第1層部分に
4つの処理ユニットMPC1,MPC4,MPC7,MPC10が配置され、第2層部分
に別の4つの処理ユニットMPC2,MPC5,MPC8,MPC11が配置され、第3
層部分にさらに別の処理ユニットMPC3,MPC6,MPC9,MPC12が配置され
ている。
さらに具体的には、平面視において処理セクション2の中央に主搬送ロボットCRが配
置されており、この主搬送ロボットCRとインデクサロボットIRとの間に受け渡しユニ
ットPASSが配置されている。受け渡しユニットPASSを挟んで対向するように、3
つの処理ユニットMPC1〜MPC3を積層した第1処理ユニット群G1と、別の3つの
処理ユニットMPC4〜MPC6を積層した第2処理ユニット群G2とが配置されている
。そして、第1処理ユニット群G1に対してインデクサロボットIRから遠い側に隣接す
るように、3つの処理ユニットMPC7〜MPC9を積層した第3処理ユニット群G3が
配置されている。同様に、第2処理ユニット群G2に対してインデクサロボットIRから
遠い側に隣接するように、3つの処理ユニットMPC10〜MPC12を積層した第4処
理ユニット群G4が配置されている。第1〜第4処理ユニット群G1〜G4によって、主
搬送ロボットCRが取り囲まれている。
主搬送ロボットCRは、たとえば、基台部11と、多関節アーム12と、一対のハンド
13A,13Bとを含む。基台部11は、たとえば、当該基板処理装置のフレームに固定
されている。多関節アーム12は、水平面に沿って延びた複数本のアーム部を互いに回動
可能に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を
変更することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム12の基端部は基
台部11に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多
関節アーム12は、基台部11に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部
11には、多関節アーム12を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム12を鉛直
軸線回りに回動させるための回動駆動機構が内蔵されている。また、多関節アーム12に
は、各アーム部を独立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。多関節
アーム12の先端部に、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であ
るように、ハンド13A,13Bが結合されている。多関節アーム12には、ハンド13
A,13Bを鉛直軸線回りに個別に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド13
A,13Bを水平方向に個別に進退させるためのハンド進退機構とが備えられている。ハ
ンド13A,13Bは、たとえば、1枚の基板Wをそれぞれ保持できるように構成されて
いる。なお、ハンド13A,13Bは上下に重なった状態で配置されていてもよいが、図
1では、明瞭化のために、ハンド13A,13Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずら
して描いてある。
この構成により、主搬送ロボットCRは、受け渡しユニットPASSから未処理の一枚
の基板Wをハンド13Aで受け取り、その未処理の基板Wをいずれかの処理ユニットMP
C1〜MPC12に搬入する。また、主搬送ロボットCRは、処理ユニットMPC1〜M
PC12で処理された処理済みの基板Wをハンド13Bで受け取り、その基板Wを受け渡
しユニットPASSに渡す。
処理ユニットMPC1〜MPC12は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型の処理ユニッ
トである。処理ユニットMPC1〜MPC12は、たとえば、1枚の基板Wを水平姿勢で
保持して回転させるスピンチャック15と、スピンチャック15に対して処理液(薬液ま
たはリンス液)を供給する処理液ノズル16とを処理室17(チャンバ)内に備えた、回
転液処理ユニットであってもよい。図2では、処理ユニットMPC3についてのみ、その
内部構成を示し、他の処理ユニットの内部構成の図示を省いてある。
薬液キャビネットCC1は、処理ユニットMPC1〜MPC12に処理液としての薬液
を供給する処理液供給ユニットの一例である。この実施形態では、薬液キャビネットCC
1は、全ての処理ユニットMPC1〜MPC12に共通に薬液を供給するように構成され
ている。ただし、複数の薬液キャビネットを設けて、各薬液キャビネットが別の一つまた
は複数の処理ユニットに対して薬液をそれぞれ供給する構成としてもよい。薬液キャビネ
ットCC1は、薬液を貯留するタンク3と、タンク3内の薬液の温度を調節する温度調節
ユニット4と、タンク3内の薬液を処理ユニットMPC1〜MPC12に送り出すポンプ
5とを備えている。
図3は、前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。基板処理
装置は、制御ユニットとしてのコンピュータ20を備えている。コンピュータ20は、処
理ユニットMPC1〜MPC12、薬液キャビネットCC1、主搬送ロボットCRおよび
インデクサロボットを制御する。コンピュータ20は、パーソナルコンピュータ(FAパ
ソコン)の形態を有していてもよい。コンピュータ20は、制御部21と、出入力部22
と、記憶部23とを備えている。制御部21は、CPU等の演算ユニットを含む。出入力
部22は、表示ユニット等の出力機器と、キーボード、ポインティングデバイス、タッチ
パネル等の入力機器とを含む。さらに、出入力部22は、外部コンピュータであるホスト
コンピュータ24との通信のための通信モジュールを含む。記憶部23は、固体メモリデ
バイス、ハードディスクドライブ等の記憶装置を含む。
制御部21は、スケジューリング機能部25(スケジューリング手段)と、処理実行指
示部26(処理実行制御手段)とを含む。スケジューリング機能部25は、基板Wを基板
収容器Cから搬出し、処理ユニットMPC1〜MPC12のうちの一つ以上で処理した後
、基板収容器Cに収容するために、基板処理装置のリソースを時系列に従って作動させる
ための計画(スケジュール)を作成する。処理実行指示部26は、スケジューリング機能
部25によって作成されたスケジュールに従って、基板処理装置のリソースを作動させる
。リソースとは、基板処理装置に備えられ、基板Wの処理のために用いられる各種のユニ
ットであり、具体的には、処理ユニットMPC1〜MPC12、インデクサロボットIR
、主搬送ロボットCR、薬液キャビネットCC1およびそれらの構成要素を含む。インデ
クサロボットIRおよび主搬送ロボットCRは、基板搬送手段の一例である。
記憶部23は、制御部21が実行するプログラム30と、ホストコンピュータ24から
受信したコントロールジョブデータ(コントロールジョブ情報)40と、スケジューリン
グ機能部25によって作成されたスケジュールデータ50とを含む各種データ等を記憶す
るように構成されている。コントロールジョブデータ40は、プロセスジョブデータ(プ
ロセスジョブ情報)41を含む。
記憶部23に記憶されたプログラム30は、制御部21をスケジューリング機能部25
として作動させるためのスケジュール作成プログラム31と、制御部21を処理実行指示
部26として作動させるための処理実行プログラム32ととを含む。
コントロールジョブデータ40は、一つの基板収容器Cに収容された1枚または複数枚
の基板によって定義される処理ロットに付与されたコントロールジョブ(CJ)符号と、
一つまたは複数のプロセスジョブデータ41とを含む。プロセスジョブデータ41は、各
基板Wに付与されたプロセスジョブ(PJ)符号と、プロセスジョブ符号に対応付けられ
たレシピとを含む。
レシピは、基板処理内容を定義したデータであり、基板処理条件および基板処理手順を
含む。より具体的には、基板種情報、並行処理ユニット情報、使用処理液情報、処理時間
情報等を含む。基板種情報は、処理対象の基板の種類を表す情報である。基板の種類の具
体例は、製品を作り込むために使用される製品基板、処理ユニットのメンテナンス等のた
めに使用され、製品の製造には使用されない非製品基板などである。並行処理ユニット情
報とは、使用可能な処理ユニットを指定する処理ユニット指定情報であり、指定された処
理ユニットによる並行処理が可能であることを表す。換言すれば、指定処理ユニットのう
ちの一つが使用できないときには、それ以外の指定処理ユニットによる代替が可能である
ことを表す。「使用できないとき」とは、当該処理ユニットが別の基板Wの処理のために
使用中であるとき、当該処理ユニットが故障中であるとき、オペレータが当該処理ユニッ
トで基板Wの処理をさせたくないと考えているとき、などである。使用処理液情報とは、
基板処理のために用いる処理液の種類を指定する情報である。具体例は、薬液の種類およ
び薬液の温度を指定する情報である。処理時間情報とは、処理液を供給する継続時間など
である。使用処理液情報および処理時間情報は、処理条件情報の例である。
プロセスジョブ(PJ)とは、共通の処理が施されるべき1枚または複数枚の基板Wに
対して行われる当該処理をいう。プロセスジョブ符号とは、プロセスジョブを識別するた
めの識別情報(基板群識別情報)である。すなわち、共通のプロセスジョブ符号が付与さ
れた複数枚の基板Wには、当該プロセスジョブ符号に対応付けられたレシピによる共通の
処理が施される。ただし、異なるプロセスジョブ符号に対応する基板処理内容(レシピ)
が同じである場合もあり得る。たとえば、処理順序(基板収容器Cからの払い出し順序)
が連続している複数枚の基板Wに対して共通の処理が施されるとき、それらの複数枚の基
板Wに対して共通のプロセスジョブ符号が付与される。
コントロールジョブ(CJ)は、一つの処理ロットに対する処理である。一つのコント
ロールジョブは、一つまたは複数のプロセスジョブを含む。
制御部21は、各基板収容器C(ロット)に対応するコントロールジョブデータを、ホ
ストコンピュータ24から出入力部22を介して取得し、記憶部23に記憶させる。それ
によって、制御部21は、コントロールジョブデータに含まれているプロセスジョブデー
タを取得して、記憶部23に記憶させる。プロセスジョブデータの取得および記憶は、各
基板Wに対するスケジューリングが実行されるよりも前に行われればよい。たとえば、基
板収容器CがステージST1〜ST4に保持された直後に、ホストコンピュータ24から
制御部21に当該基板収容器Cに対応するコントロールジョブデータが与えられてもよい
。スケジューリング機能部25は、記憶部23に格納されたコントロールジョブデータ4
0に含まれるプロセスジョブデータ基づいて各プロセスジョブを計画し、その計画を表す
スケジュールデータ50を記憶部23に格納する。処理実行指示部26は、記憶部23に
格納されたスケジュールデータ50に基づいて、インデクサロボットIR、主搬送ロボッ
トCR、処理ユニットMPC1〜MPC12、および薬液キャビネットCC1を制御する
ことにより、基板処理装置にプロセスジョブを実行させる。
図4〜図7は、スケジューリング機能部25による処理例を説明するためのフローチャ
ートである。より具体的には、制御部21(コンピュータ20)がスケジュール作成プロ
グラム31を実行することによって、所定の制御周期で繰り返し行われる処理が表されて
いる。換言すれば、スケジュール作成プログラム31には、図4〜図7に示す処理をコン
ピュータに実行させるようにステップ群が組み込まれている。
ホストコンピュータ24は、コントロールジョブデータを制御部21に与えて、そのコ
ントロールジョブデータ(CJ)に含まれるプロセスジョブデータ(PJ)によって定義
されるプロセスジョブの開始を指示する。制御部21は、そのコントロールジョブデータ
を受信して(ステップS1。コントロールジョブ情報受け付け手段)、そこに含まれるプ
ロセスジョブデータを記憶部23に格納する(ステップS2)。そのプロセスジョブデー
タを用いて、スケジューリング機能部25は、プロセスジョブを実行するためのスケジュ
ーリングを行う。
スケジューリング機能部25は、まず、プロセスジョブの処理対象である各基板を処理
するための仮タイムテーブルを作成する(ステップS3)。たとえば、プロセスジョブデ
ータにおいて或るプロセスジョブ符号に対応付けられたレシピが、処理ユニットMPC1
〜MPC12の並行処理を指定しているとする。すなわち、当該レシピに従う基板処理が
、12個の処理ユニットMPC1〜MPC12のいずれにおいても実行可能である場合を
考える。この場合、当該プロセスジョブ符号が付与された基板Wが処理を受けるときに通
る経路は、12通りである。すなわち、その基板Wの処理のために選択し得る経路は、処
理ユニットMPC1〜MPC12のいずれかを通る12個の経路である。そこで、スケジ
ューリング機能部25は、その12個の経路に対応した仮タイムテーブルを各基板に対し
て作成する。
処理ユニットMPC1を通る経路に対応した仮タイムテーブルを図8に示す。この仮タ
イムテーブルは、インデクサロボットIRによる基板収容器Cからの基板Wの搬出(Ge
t)を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの受け渡しユニットP
ASSへの搬入(Put)を表すブロックと、主搬送ロボットCRによる受け渡しユニッ
トPASSからの当該基板Wの搬出(Get)を表すブロックと、主搬送ロボットCRに
よる当該基板Wの処理ユニットMPC1への搬入(Put)を表すブロックと、処理ユニ
ットMPC1による当該基板Wに対する処理を表す処理ブロックと、主搬送ロボットCR
による処理ユニットMPC1からの処理済みの基板Wの搬出(Get)を表すブロックと
、主搬送ロボットCRによる当該基板Wの受け渡しユニットPASSへの搬入(Put)
を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの受け渡しユニットPAS
Sからの搬出(Get)を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの
基板収容器Cへの搬入(Put)を表すブロックとを含む。スケジューリング機能部25
は、これらのブロックを時間軸上で重なり合いのないように順番に配置することによって
、仮タイムテーブルを作成する。さらに、図8の仮タイムテーブルは、処理ブロックが配
置された期間中において、薬液キャビネットCC1からの薬液の供給を表す薬液供給ブロ
ックを含む。
スケジューリング機能部25は、同じ基板Wに対して、処理ユニットMPC2〜MPC
12をそれぞれ通る経路に対応した同様の仮タイムテーブル(処理ブロックを処理ユニッ
トMPC2〜MPC12にそれぞれ配置した仮タイムテーブル)を作成する。こうして、
一枚の基板Wに対して合計12経路分の仮タイムテーブルが作成される。
一方、図4に示すように、スケジューリング機能部25は、プロセスジョブデータに基
づいて、プロセスジョブの属性を判別し、その属性を表す属性データを記憶部23に記憶
する(ステップS4)。属性とは、処理の種別である。より具体的には、処理対象の基板
の種類は、属性の一つの例である。属性の他の例は、基板の処理条件である。より具体的
には、プロセスジョブデータ中のレシピで指定された処理液(とくに薬液)の種類、処理
液の温度などが基板の処理条件の例である。図8に示す仮タイムテーブルの例では、薬液
キャビネットCC1から60℃に温度調節された薬液の供給がレシピにおいて指定されて
いる場合を示してある。したがって、この例では、60℃での薬液供給を表す属性データ
が記憶部23に格納される。
薬液キャビネットCC1が同時に異なる2つ以上の温度の薬液供給が不可能な構成の場
合には、同時には1種類の温度の薬液供給のみが計画可能である。異なる温度の薬液を供
給するためには、タンク3(図2参照)内の薬液の温度を変更するための調節が必要であ
る。したがって、異なる温度の薬液供給は、異なる時間に計画される必要がある。より具
体的には、薬液温度の変更のための準備工程に要する充分な時間を空けた異なる期間に計
画される必要がある。したがって、或る温度の薬液の使用が計画されている期間には、他
の温度の薬液を使うプロセスジョブの計画は禁止される。この実施形態では、全ての処理
ユニットMPC1〜MPC12に対して、一つの薬液キャビネットCC1からの薬液が供
給されるように構成されており、かつ薬液キャビネットCC1は同時には一種類のみの温
度の薬液供給が可能である。そこで、或る温度の薬液の使用がいずれかの処理ユニットに
対して計画されると、いずれの処理ユニットにおいても、他の温度の薬液使用の計画は禁
止される。
薬液キャビネットCC1は、所定の複数個の処理ユニットへと同時に薬液を供給できる
ように構成されていてもよい。この場合には、重複した期間に異なる処理ユニットで同じ
温度の同種薬液を使用する計画を立てることが許容される。
作成された仮タイムテーブルは、スケジュールデータ50の一部として記憶部23に格
納される(図4のステップS5)。同様の仮タイムテーブルが同じプロセスジョブ符号が
付与された基板Wの全てに対応して作成される。仮タイムテーブルの作成段階では、別の
基板Wに関するブロックとの干渉(時間軸上での重なり合い)は考慮されない。
受信済みの全てのプロセスジョブに対して仮タイムテーブルの作成を終えると(ステッ
プS6:YES)、スケジューリング機能部25は、全体スケジューリングを実行する(
ステップS7)。全体スケジューリングとは、作成された仮タイムテーブルのブロックを
、各リソースの他のブロックと重複しないように、時間軸上に配置することである。全体
スケジューリングによって作成されたスケジュールデータは記憶部23に格納される(ス
テップS8)。
新たなコントロールジョブデータが受信された場合に(ステップS1:YES)、既に
スケジューリング済みでかつ未実行のプロセスジョブが存在するときもあり得る。このよ
うな場合には、全体スケジューリング(ステップS7)では、それらの未実行のプロセス
ジョブも含めて、再度、全ての未実行プロセスジョブに対するスケジューリングが実行さ
れる。
新たなコントロールジョブデータの受信がなければ(ステップS1:NO)、スケジュ
ーリング機能部25は、再スケジューリングのための割込が発生したかどうかを判断する
(ステップS9)。割込の発生がなければ(ステップS9:NO)、今制御周期の処理を
終える。割込が発生すると(ステップS9:YES)、再度、全ての未実行プロセスジョ
ブに対するスケジューリングが実行される(ステップS7。割込スケジューリング工程)
。再スケジューリングのための割込は、図6および図7を参照して後述する割込判定処理
によって、必要な場合に生じる。割込判定処理は、未実行のプロセスジョブの実行順序を
計画済みの順序から変更すべき割込実行条件が成立すると、割込を発生する。
図5は、全体スケジューリング(図4のステップS7)の詳細を説明するためのフロー
チャートである。スケジューリング機能部25は、基板Wの仮タイムテーブルを記憶部2
3から読み出して、その仮タイムテーブルを構成しているブロックを時間軸上に配置して
いく。
さらに具体的には、スケジューリング機能部25は、割込が発生したかどうかを判断し
(ステップS21)、割込の発生がなければ、未計画のプロセスジョブがあるかどうかを
判断する(ステップS22)。「未計画のプロセスジョブ」とは、一度も計画されたこと
のないプロセスジョブのほか、再スケジューリングのための割込が発生した場合には、当
該再スケジューリングにおいて未計画のプロセスジョブも含む。つまり、スケジューリン
グ対象のプロセスジョブのうちで未計画のプロセスジョブである。
全てのプロセスジョブが計画済みであれば(ステップS22:NO)、今制御周期の処
理を終える。未計画のプロセスジョブがあれば(ステップS22:YES)、スケジュー
リング機能部25は、受信時間が最も早い未計画のプロセスジョブの1枚の基板Wに対応
する仮タイムテーブルを読み出す(ステップS23)。スケジューリング機能部25は、
その読み出した仮タイムテーブルに対応する属性が、現在処理実行中のプロセスジョブの
属性と共通かどうかを判断する(ステップS24)。より具体的には、基板処理装置にお
いて現在実行中のプロセスジョブに用いられている薬液の温度(属性、処理液条件の一例
)が、当該仮タイムテーブルに対応するプロセスジョブのレシピで指定されている属性と
共通しているかどうかを判断する。この判断は、仮タイムテーブル毎(あるいはプロセス
ジョブ毎)に記憶部23に格納されている属性データを用いて行うことができる。現在実
行中のプロセスジョブが存在しなければ、ステップS24の判断は否定となる。
現在実行中のプロセスジョブの属性と共通していれば(ステップS24:YES)、ス
ケジューリング機能部25は、当該仮タイムテーブルを構成する各ブロックを対応するリ
ソースに時間軸上で前詰めに配置する(ステップS27)。すなわち、各ブロックは、同
一リソースが同じ時間に重複して使用されないようにしながら、時間軸上で最も早い位置
に配置される。同様の処理が同じプロセスジョブの全ての基板の仮タイムテーブルについ
て実行される。
そして、同様の処理が、記憶部23に格納された未計画のプロセスジョブデータに対し
て、繰り返される(ステップS22)。
仮タイムテーブルを読み出したプロセスジョブの属性が現在実行中のプロセスジョブの
属性と異なる場合には(ステップS24:NO)、現在実行中のプロセスジョブと属性が
共通する未計画のプロセスジョブが存在するかどうかが判断される(ステップS25)。
該当するプロセスジョブが存在すれば、当該共通属性のプロセスジョブのうちで受信順序
が最先のプロセスジョブの仮タイムテーブルが読み出される(ステップS26)。そして
、この仮タイムテーブルに対して、ステップS27の処理が実行される。
一方、共通属性の未計画プロセスジョブが存在しなければ(ステップS25:NO)、
スケジューリング機能部25は、読み出した仮タイムテーブルのプロセスジョブの属性に
基づいて、準備工程が必要かどうかを判断する(ステップS28)。たとえば、薬液キャ
ビネットCC1から供給すべき薬液の温度を変更すべきときには、薬液キャビネットCC
1内で薬液の温度を調整するための準備工程が必要である。このような準備工程が必要な
ときには(ステップS28:YES)、スケジューリング機能部25は、薬液キャビネッ
トCC1に対して、準備工程を表す準備工程ブロックを配置し(ステップS29)、その
後に、ステップS27の処理を実行する。このとき、準備工程よりも前、すなわち、たと
えば薬液の温度調節が完了するよりも前に処理ブロックを配置しないように、時間軸上で
の処理ブロックの配置が調整される。準備工程が必要でないときには(ステップS28:
NO)、準備工程ブロックの配置は省かれる。
割込が発生したときには(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は
、その割込によって優先的に処理すべきプロセスジョブの仮タイムテーブルを記憶部23
から読み出す。その仮タイムテーブルに対して、ステップS28,S29,S27の処理
が実行される(割込スケジューリング)。
割込が発生することによって、未実行の全てのプロセスジョブについての再スケジュー
リングが行われる。したがって、割込によって優先処理すべきプロセスジョブ(成立した
割込実行条件に応じて選択されるプロセスジョブ)についての計画(ステップS27)の
後には、その他の未実行のプロセスジョブが未計画のプロセスジョブとして扱われ(ステ
ップS22:YES)、そのスケジューリングが実行される。
図6は、割込判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。制御部21は、
コントロールジョブに含まれる最初のプロセスジョブの実行を指示すると(ステップS4
1:YES)、当該コントロールジョブのライフ(コントロールジョブライフ)の計測を
開始する(ステップS42)。コントロールジョブライフとは、この例では、コントロー
ルジョブの開始からの経過を表す数量である。コントロールジョブライフの一つの具体例
は、コントロールジョブを開始してからの経過時間である。コントロールジョブライフの
他の例は、コントロールジョブを開始してから基板処理装置によって処理開始(または処
理終了)したプロセスジョブの数、コントロールジョブを開始してから基板処理装置によ
って処理開始(または処理終了)した基板Wの数、コントロールジョブを開始してから基
板処理装置によって処理開始(または処理終了)したコントロールジョブの数などである
コントロールジョブライフの計測は、個々のコントロールジョブについてそれぞれ行わ
れる。すなわち、制御部21は、実行中の全てのコントロールジョブのそれぞれのコント
ロールジョブライフを計測する。制御部21は、新たなコントロールジョブが開始される
と当該コントロールジョブのコントロールジョブライフの計測を開始する(ステップS4
2)。また、制御部21は、いずれかのコントロールジョブが終了すると、そのコントロ
ールジョブのコントロールジョブライフの計測を終了する(ステップS43,S44)。
スケジューリング機能部25は、計測中の全てのコントロールジョブライフを参照し、
いずれかのコントロールジョブライフが予め定める閾値に達したかどうか(割込実行条件
)を判断する(ステップS45)。いずれのコントロールジョブライフも閾値に達してい
なければ(ステップS45:NO)、割込を発生させずに、処理を終える。いずれかのコ
ントロールジョブライフが閾値に達すると、スケジューリング機能部25は、割込を発生
させる(ステップS46)。より具体的には、スケジューリング機能部25は、コントロ
ールジョブライフが閾値に達したコントロールジョブ中の未実行のプロセスジョブを他の
プロセスジョブに優先して割込実行させるための割込を発生させる。
スケジューリング機能部25は、そのプロセスジョブを優先的に実行するために、作成
済みのスケジューリングに対して、当該プロセスジョブを割り込ませるための再スケジュ
ーリングを実行する(図4のステップS9:YES、図5のステップS21:YES)。
この再スケジューリングでは、スケジューリング機能部25は、その割込対象のプロセス
ジョブが実行開始済みのプロセスジョブの次に実行されるように、既存のスケジューリン
グを破棄して、スケジューリングを再度実行する。
このような割込再スケジューリングにより、一つのコントロールジョブの処理開始から
終了までに実質的な時間制限を設けることができる。それにより、或るコントロールジョ
ブの最初の基板が処理終了してから基板収容器C内で長時間待機させられることを回避で
きる。たとえば、基板収容器Cが開閉蓋付の容器(FOUP等)である場合に、開閉蓋が
長時間に渡って開状態のままになることを回避できる。それにより、処理済みの基板の表
面への悪影響、たとえば自然酸化膜の成長や周囲雰囲気による影響などを抑制できる。さ
らに、基板収容器Cを保持するステージSTが長時間にわたって一つの基板収容器Cで占
有されることを回避でき、次の基板収容器Cを投入できるまでの時間を短縮できる。
図7は、割込判定処理の他の例を説明するためのフローチャートである。この例では、
制御部21は、新たな属性を指定したレシピを有するプロセスジョブが実行開始されると
(ステップS51:YES)、当該属性のライフ(属性ライフ)を計測する。属性ライフ
とは、この例では、或る属性による処理開始(換言すれば属性の切替え)からの経過を表
す数量である。属性ライフの一つの具体例は、新たな属性による処理開始してからの経過
時間である。属性ライフの他の例は、新たな属性による処理を開始してから基板処理装置
によって処理開始(または処理終了)したプロセスジョブの数、新たな属性による処理を
開始してから基板処理装置によって処理開始(または処理終了)した基板Wの数、新たな
属性による処理を開始してから基板処理装置によって処理開始(または処理終了)したコ
ントロールジョブの数などである。
複数の属性が定義される場合には、属性ライフの計測は、個々の属性についてそれぞれ
行われる。すなわち、制御部21は、基板処理のために現に適用されている属性のそれぞ
れの属性ライフを計測する。制御部21は、新たな属性による処理が開始されると当該属
性の計測を開始する(ステップS52)。また、制御部21は、いずれかの属性の適用が
終了すると、その属性の属性ライフの計測を終了する(ステップS53,S54)。
スケジューリング機能部25は、計測中の全ての属性ライフを参照し、いずれかの属性
ライフが予め定める閾値に達したかどうか(割込実行条件)を判断する(ステップS55
)。いずれの属性ライフも閾値に達していなければ(ステップS55:NO)、割込を発
生させずに、処理を終える。いずれかの属性ライフが閾値に達すると、スケジューリング
機能部25は、割込を発生させる(ステップS56)。より具体的には、スケジューリン
グ機能部25は、属性ライフが閾値に達した属性とは異なる属性が指定された未実行のプ
ロセスジョブを優先して割込実行させるための割込を発生させる。
スケジューリング機能部25は、そのプロセスジョブを優先的に実行するために、作成
済みのスケジューリングに対して、当該プロセスジョブを割り込ませるための再スケジュ
ーリングを実行する(図4のステップS9:YES、図5のステップS21:YES)。
この再スケジューリングでは、スケジューリング機能部25は、その割込対象のプロセス
ジョブが実行開始済みのプロセスジョブの次に実行されるように、既存のスケジューリン
グを破棄して、スケジューリングを再度実行する。
たとえば、薬液の種類が属性の一つである場合に、同じ薬液を繰り返し循環使用すると
、薬液の品質が劣化し、基板処理に影響を及ぼすおそれがある。そこで、或る種類の薬液
について使用開始からのライフ(たとえば処理した基板枚数)を計測し、そのライフが閾
値に達した時点で別の種類の薬液を指定したプロセスジョブを優先実行する一方で、ライ
フが閾値に達した薬液を交換する措置をとることができる。
図6および図7の割込判定処理は、いずれか一方のみが行われてもよいし、両方が行わ
れてもよい。また、さらに別の観点から再スケジューリングの契機を提供する割込判定処
理が行われてもよい。
図9は、ホストコンピュータ24からコンピュータ20に入力されるコントロールジョ
ブデータの一例を示す。この例では、3つのコントロールジョブCJ1,CJ2,CJ3
に対応するコントロールジョブデータが、この順序でコンピュータ20に与えられた場合
を想定している。
コンピュータ20は、ホストコンピュータ24からコントロールジョブデータが与えら
れると、受信した順にコントロールジョブに符号CJ1,CJ2,CJ3を与えて管理す
る。この例では、コントロールジョブCJ1は複数のプロセスジョブPJ11,PJ12
,PJ13を含み、これらは、コントロールジョブデータ中で順序付けられている。すな
わち、コントロールジョブCJ1のデータ(コントロールジョブデータ)は、複数のプロ
セスジョブPJ11〜PJ13を表すプロセスジョブデータを含む。また、コントロール
ジョブCJ2は複数のプロセスジョブPJ21,PJ22,PJ23を含み、これらは、
コントロールジョブデータ中で順序付けられている。すなわち、コントロールジョブCJ
2のデータ(コントロールジョブデータ)は、複数のプロセスジョブPJ21〜PJ23
を表すプロセスジョブデータを含む。コントロールジョブCJ3は複数のプロセスジョブ
PJ31,PJ32,PJ33を含み、これらは、コントロールジョブデータ中で順序付
けられている。すなわち、コントロールジョブCJ3のデータ(コントロールジョブデー
タ)は、複数のプロセスジョブPJ31〜PJ33を表すプロセスジョブデータを含む。
コンピュータ20は、受信したコントロールジョブに含まれるプロセスジョブに対して、
重複しないように符号PJ11,PJ12,PJ13;PJ21,PJ22,PJ23;
PJ31,PJ32,PJ33を与えて管理する。
各プロセスジョブを表すプロセスジョブデータは、基板処理条件を表すレシピを規定す
るレシピデータを含む。レシピデータは、使用可能な処理ユニット、処理ユニットにおけ
る具体的な処理手順、および各処理手順において使用する処理液(とくに薬液)に関する
指示(処理液条件)を含む。処理液に関する指示は、この実施形態では、薬液の種類およ
び/または温度を指定する薬液レシピデータを含む。プロセスジョブデータは、さらに、
搬送オプションデータを含んでいてもよい。搬送オプションデータは、たとえば、基板搬
送時に使用するロボットのハンドを設定するためのハンド設定データを含む。プロセスジ
ョブデータは、さらに、前後処理スキップの設定データを含んでいてもよい。前後処理ス
キップとは、直前に実行されるプロセスジョブのレシピと同じレシピがプロセスジョブデ
ータにおいて指定されているときに、前後処理を省くことをいう。前後処理とは、レシピ
の異なるプロセスジョブの間で必要に応じて実行される準備処理をいう。
図9の例では、プロセスジョブPJ11,PJ13;PJ21,PJ22,PJ23;
PJ32,PJ33に対して薬液レシピC1(第1処理液条件)が指定されており、プロ
セスジョブPJ12;PJ31に対して薬液レシピC2(第2処理液条件)が指定されて
いる。たとえば、薬液レシピC1は、第1の温度(たとえば60℃)の薬液の使用を指定
し、それに応じて、薬液キャビネットCC1は、第1の温度の薬液を供給するように制御
される。また、薬液レシピC2は、第1の温度とは異なる第2の温度(たとえば80℃)
の薬液の使用を指定し、それに応じて、薬液キャビネットCC1は、第2の温度の薬液を
供給するように制御される。薬液キャビネットCC1から供給される薬液の温度の切替え
は、瞬時に行うことはできない。すなわち、薬液キャビネットCC1内で温度調整のため
の準備工程が必要であり、薬液温度を変更し、変更後の温度で安定した薬液を供給するに
は、相応の時間を要する。
説明を簡単にするために、プロセスジョブPJ11,PJ12,PJ13;PJ21,
PJ22,PJ23;PJ31,PJ32,PJ33のレシピデータが、いずれも、一つ
の処理ユニットMPC1での処理を指定している場合を想定する。
図10Aは薬液レシピC1が指定されたプロセスジョブPJ11,PJ13;PJ21
,PJ22,PJ23;PJ32,PJ33の各基板に対して作成される仮タイムテーブ
ルを示し、図10Bは薬液レシピC2が指定されたプロセスジョブPJ12;PJ31の
各基板に対して作成される仮タイムテーブルを示す。
スケジューリング機能部25は、全てのプロセスジョブPJ11,PJ12,PJ13
;PJ21,PJ22,PJ23;PJ31,PJ32,PJ33に対応する仮タイムテ
ーブルをそれぞれ作成する。
想定している例では、プロセスジョブPJ11,PJ12,PJ13;PJ21,PJ
22,PJ23;PJ31,PJ32,PJ33のレシピデータが、いずれも、一つの処
理ユニットMPC1での処理を指定しているので、一つの処理ユニットMPC1での処理
を指定して基板に対する処理を行うための仮タイムテーブルが作成される。すなわち、処
理ユニットMPC1に処理ブロックをそれぞれ配置した仮タイムテーブルが作成される。
処理ブロックは、基板処理のために当該処理ユニットが占有されることを表す。もしも、
或るプロセスジョブのレシピが複数の処理ユニットでの並行処理を許容している場合には
、当該許容された複数の処理ユニットにそれぞれ処理ブロックを配置した複数の仮タイム
テーブルが作成される。
また、処理ユニットMPC1に配置された処理ブロックの期間中において、薬液キャビ
ネットCC1から薬液を供給すべき期間には、薬液キャビネットCC1に対応して薬液供
給ブロックが配置される。薬液供給ブロックは、薬液キャビネットCC1が薬液供給のた
めに使用されることを表す。図10Aの仮タイムテーブルでは、薬液レシピC1に従って
第1の温度(たとえば60℃)の薬液供給を指定する薬液供給ブロックが配置されており
、図10Bの仮タイムテーブルでは、薬液レシピC2に従って第2の温度(たとえば80
℃)の薬液供給を指定する薬液供給ブロックが配置されている。
図11は、最初に受信したコントロールジョブCJ1の最初のプロセスジョブPJ11
の最初の基板に対応する仮タイムテーブルを構成する全てのブロックを配置した例を示す

スケジューリング機能部25は、まず、プロセスジョブPJ11の仮タイムテーブルか
ら取得されたブロックを対応するリソースのスペースに時間軸上において最も早い位置に
(すなわち前詰めで)順に配置していく。このとき、スケジューリング機能部25は、同
一のリソースのスペースでブロックが重なり合わないように各ブロックを配置する。プロ
セスジョブPJ11は、たとえば1枚の基板に対する処理を処理ユニットMPC1で行う
べきことを指定する処理である。そこで、スケジューリング機能部25は、処理ブロック
を処理ユニットMPC1に対応するように配置する。
また、プロセスジョブPJ11の薬液レシピC1は、第1の温度(たとえば60℃)の
薬液の使用を指定しているので、処理ブロックを配置した期間内において薬液を使用する
期間には、薬液キャビネットCC1に対応付けて薬液供給ブロック(60℃)が配置され
る。プロセスジョブPJ11の直前に薬液レシピC1を指定した別のプロセスジョブが実
行または計画されていない場合には、薬液供給ブロック(60℃)の前には、薬液レシピ
C1に対応した薬液温度調整のための準備工程ブロックが配置される。こうして、プロセ
スジョブPJ11に対するスケジューリングを終える。
もしも、プロセスジョブPJ11が2枚以上の基板に対する処理である場合には、2枚
目以降の基板に対しても同様にして処理ユニットMPC1での処理が繰り返し計画される
。プロセスジョブPJ11が複数の処理ユニットでの並行処理を許容している場合には、
処理ブロックがより早い時刻に配置できるように、当該許容された複数の処理ユニットの
いずれかを用いる仮タイムテーブルが選択される。
次に、スケジューリング機能部25は、コントロールジョブCJ1のデータ中において
プロセスジョブPJ11の次に記述されたプロセスジョブPJ12に対するスケジューリ
ングを開始する。ところが、プロセスジョブPJ12のレシピデータは、第2温度(たと
えば80℃)の薬液の使用を指定する薬液レシピC2を含み、この薬液レシピC1は、直
前に計画したプロセスジョブPJ11の薬液レシピC1とは異なる。そこで、スケジュー
リング機能部25は、プロセスジョブPJ12の計画を保留する。
次に、図12に示すように、スケジューリング機能部25は、プロセスジョブPJ12
の処理スケジューリングを保留した状態で、コントロールジョブCJ1においてプロセス
ジョブPJ12の次に情報(プロセスジョブデータ)が記述されているプロセスジョブP
J13に対するスケジューリングを行う。プロセスジョブPJ13のレシピは、プロセス
ジョブPJ11と同じ薬液レシピC1を指定しているので、直前に計画済みのプロセスジ
ョブPJ11の処理条件(薬液温度)と計画中のプロセスジョブPJ13の処理条件(薬
液温度)とが同じである。
そこで、スケジューリング機能部25は、プロセスジョブPJ13の仮タイムテーブル
を構成するブロックを、同一リソースの他のブロックと重複しないように時間軸上で前詰
めに配置していく。これにより、処理ブロックが処理ユニットMPC1に配置される。ま
た、プロセスジョブPJ13は、60℃の薬液の使用を指定しているので、処理ブロック
を配置した期間内において薬液を使用する期間には、薬液キャビネットCC1に対応付け
て薬液供給ブロックが配置される。こうして、プロセスジョブPJ13に対するスケジュ
ーリングを終える。
もしも、プロセスジョブPJ13が2枚以上の基板に対する処理である場合には、2枚
目以降の基板に対しても同様にして処理ユニットMPC1での処理が繰り返し計画される

以下、同様にして、プロセスジョブがスケジューリングされていく。
図13は、第1の比較例に係るスケジューリングを示す。説明を簡単にするために、図
13では、処理ブロック、薬液供給ブロックおよび準備工程ブロックのみを示す。準備工
程ブロックとは、薬液レシピを実行するために必要な準備工程を指示するためのブロック
である。より具体的には、薬液レシピC1の実行に先立って、薬液キャビネットCC1内
では、薬液を第1の温度(たとえば60℃)に調整するための準備工程が行われる。同様
に、薬液レシピC2の実行に先立って、薬液キャビネットCC1内では、薬液を第2の温
度(たとえば80℃)に調整するための準備工程が行われる。薬液の温度が調整済みであ
れば、準備工程を計画する必要はない。
最初のプロセスジョブPJ11のレシピは、薬液レシピC1を指定しているので、対応
する処理ブロックよりも前(より正確には、薬液供給ブロックよりも前)に、準備工程ブ
ロックが配置される。この準備工程ブロックは、薬液レシピC1(第1の温度の薬液供給
)を実行するための準備工程を指示する。プロセスジョブPJ11の次には、同じ薬液レ
シピC1を指定するプロセスジョブPJ13の実行が計画されるので、対応する処理ブロ
ックに先立って準備工程を実行する必要がなく、したがって、準備工程ブロックは配置さ
れない。
この比較例では、プロセスジョブの順序の入れ替えは、一つのコントロールジョブの範
囲内においてのみ許容されている。したがって、プロセスジョブPJ13の次に、プロセ
スジョブPJ12の実行が計画されている。プロセスジョブPJ12のレシピは、薬液レ
シピC2(第2の温度の薬液供給)を指定しているので、対応する処理ブロックよりも前
に準備工程ブロックが配置される。この準備工程ブロックは、薬液キャビネットCC1に
おいて、第2の温度に薬液の温度調整を行わせるためのブロックである。
こうして、コントロールジョブCJ1の全てのプロセスジョブPJ11〜PJ13の計
画を終えると、次のコントロールジョブCJ2が計画される。コントロールジョブCJ2
に含まれるプロセスジョブPJ21〜PJ23のレシピは、いずれも薬液レシピC1(第
1の温度の薬液供給)を指定しているので、最初のプロセスジョブPJ21に対応する処
理ブロックよりも前に、準備工程ブロックが配置される。この準備工程ブロックは、薬液
キャビネットCC1において、第1の温度に薬液の温度調整を行わせるためのブロックで
ある。コントロールジョブCJ1を構成する他のプロセスジョブPJ22,PJ23のレ
シピは、いずれも薬液レシピC1を指定しているので、これらの処理ブロックが処理ユニ
ットMPC1に対して順に配置され、それらの処理ブロックと先の処理ブロックとの間に
は準備工程ブロックは配置されない。
こうして、コントロールジョブCJ2の全てのプロセスジョブPJ21〜PJ23の計
画を終えると、次のコントロールジョブCJ3が計画される。コントロールジョブCJ2
を後回しにして、コントロールジョブCJ1の次にコントロールジョブCJ3が計画され
ることはない。
コントロールジョブCJ3は、直前に計画済みのプロセスジョブPJ23のレシピと同
じ薬液レシピC1を指定するプロセスジョブPJ32,PJ33を含む。そこで、プロセ
スジョブPJ31よりも前に、プロセスジョブPJ32,PJ33が順に計画され、その
後に、薬液レシピC2(第2の温度の薬液)を指定するプロセスジョブPJ31が計画さ
れる。それにより、プロセスジョブPJ23,PJ32の処理ブロックの間に準備工程ブ
ロックを配置する必要がなくなる。プロセスジョブPJ33とPJ31との間には、準備
工程ブロックが配置される。この準備工程ブロックは、薬液キャビネットCC1において
、第2の温度に薬液の温度を調整するための準備工程を指示するブロックである。
図14は、第2の比較例に係るスケジューリングを示す。この第2の比較例では、コン
トロールジョブCJ1,CJ2,CJ3が、この順序で計画されており、かつ各コントロ
ールジョブに含まれるプロセスジョブが記述された順序で計画されている。その結果、プ
ロセスジョブPJ11の処理ブロックの前、プロセスジョブPJ11,PJ12の処理ブ
ロック間、プロセスジョブPJ12,PJ13の処理ブロック間、プロセスジョブPJ2
3,PJ31の処理ブロック間、プロセスジョブPJ31,PJ32の処理ブロック間に
、それぞれ準備工程ブロックが配置されている。したがって、合計で5回の準備工程が実
行される。これに対して、図13に示す第1の比較例では、合計で4回の準備工程が実行
される。したがって、第1の比較例の方が準備工程の回数が少ないので、全体の基板処理
時間が短く、生産性が高い。
図15は、この発明の一実施形態におけるスケジューリング例(実施例)を示す。この
実施形態では、コントロールジョブCJ1,CJ2,CJ3が、それらの受信順序で実行
される必要がなく、コントロールジョブの範囲を超えて、プロセスジョブの実行順序を入
れ替えることが許容される。すなわち、受信済みのプロセスジョブは、直前に計画された
プロセスジョブが指定する薬液レシピと同じ薬液レシピを指定するプロセスジョブが連続
するように順序を入れ替えて計画される。
つまり、プロセスジョブPJ11,PJ13,PJ21,PJ22,PJ23,PJ3
2,PJ33,PJ12,PJ31の順序で計画される。その結果、プロセスジョブPJ
11の処理ブロックの前、プロセスジョブPJ33,PJ12の処理ブロック間に、それ
ぞれ準備工程ブロックが配置されている。したがって、準備工程は2回実行されるに過ぎ
ないので、第1および第2の比較例よりも、全体の基板処理時間が短く、生産性が高い。
図16A〜図16Dは、この発明の一実施形態におけるスケジューリングの他の例(実
施例)を示す。このスケジューリング例では、コントロールジョブの実行開始からの経過
時間(コントロールジョブライフの一例)に基づく割込スケジューリングが実行されてい
る。
図15のスケジューリング例では、コントロールジョブCJ1の中で最初に実行される
プロセスジョブPJ11の実行開始から、最後に実行されるプロセスジョブPJ12の開
始までに長時間を要し、それまでに、経過時間(コントロールジョブライフ)が閾値に達
するおそれがある。それにより、プロセスジョブPJ11に対応した基板は、処理を終了
して基板収容器Cに収容された後、最後のプロセスジョブPJ12の全ての基板が当該基
板収容器Cに収容されるまで、長時間に渡って待機状態となる。たとえば、基板収容器C
が開閉蓋を備えている場合に、開閉蓋が長時間に渡って開放状態となり、基板収容器C内
の基板が周囲の雰囲気に長時間に渡ってさらされる。図16A〜図16Dのスケジューリ
ング例は、このような課題を解決している。
このスケジューリング例は、コントロールジョブCJ1,CJ2,CJ3が、時刻t1
,t2,t3にそれぞれ受信される場合を想定している。
時刻t1にコントロールジョブCJ1が受信されると、スケジューリング機能部25は
、プロセスジョブPJ11,PJ12,PJ13の実行を計画し、処理実行指示部26は
その計画を即時に実行する。この時点では、コントロールジョブCJ2,CJ3は、未受
信である。直前にいずれのプロセスジョブも計画されていない場合、スケジューリング機
能部25は、コントロールジョブCJ1の最初のプロセスジョブPJ11を計画する。ス
ケジューリング機能部25は、図16Aに示すように、プロセスジョブPJ11の処理ブ
ロックよりも前(より正確には、薬液供給ブロックよりも前)に、薬液レシピC1のため
の準備工程ブロックを配置する。スケジューリング機能部25は、プロセスジョブPJ1
1の次に、共通の薬液レシピC1を指定するプロセスジョブPJ13の実行を計画し、そ
の後に、プロセスジョブPJ12の実行を計画する。プロセスジョブPJ13の処理ブロ
ックとプロセスジョブPJ12の処理ブロックとの間には、薬液レシピC2のための準備
工程ブロックが配置される。
プロセスジョブPJ11を実行開始した後であって、プロセスジョブPJ13の実行を
開始する前の時刻t2に別のコントロールジョブCJ2が受信されると、スケジューリン
グ機能部25は、その時点で未実行のプロセスジョブPJ13,PJ12およびPJ21
,PJ22,PJ23についてのスケジューリングを実行し、処理実行指示部26はその
計画を即時に実行する。すなわち、再スケジューリングを行い、その再スケジューリング
による処理が実行される。
図16Bに示すように、スケジューリング機能部25は、実行中のプロセスジョブPJ
11と共通の薬液レシピC1を指定するプロセスジョブPJ13,PJ21,PJ22,
PJ23を順に実行し、その後に、薬液レシピC2のための準備工程を経て、プロセスジ
ョブPJ12を実行するようにスケジューリングを行う。
この計画に従って処理を実行している間に、図16Cに示すように、プロセスジョブP
J22を実行開始し、プロセスジョブPJ23の実行を開始する前の時刻t11に、コン
トロールジョブCJ1の実行開始からの経過時間(コントロールジョブライフ)が閾値に
到達したとする。すると、スケジューリング機能部25は、コントロールジョブCJ1の
うち未実行のプロセスジョブPJ12の割込実行を計画する。
より具体的には、スケジューリング機能部25は、直前に実行開始したプロセスジョブ
PJ22に続いて、プロセスジョブPJ12を実行するように再スケジューリングを行う
。プロセスジョブPJ12は、薬液レシピC2を指定しているので、プロセスジョブPJ
2の処理ブロックの前に薬液レシピC2のための準備工程ブロックが配置される。時刻t
11の時点では、プロセスジョブPJ12の他に薬液レシピC2を指定するプロセスジョ
ブを受信していないので、スケジューリング機能部25は、プロセスジョブPJ12の次
に残りのプロセスジョブPJ23の実行を計画する。プロセスジョブPJ23の処理ブロ
ックの前には、薬液レシピC1のための準備工程ブロックが配置される。
このように再スケジューリングがされた後、図16Dに示すように、プロセスジョブP
J12の実行開始後であって、準備工程の実行開始前の時刻t3に、コントロールジョブ
CJ3が受信される。すると、スケジューリング機能部25は、時刻t3の時点で未開始
のプロセスジョブPJ23,PJ31,PJ32,PJ33についての再スケジューリン
グを行う。その結果、実行中のプロセスジョブPJ12と共通の薬液レシピC2を指定す
るプロセスジョブPJ31の実行が計画され、その後に薬液レシピC1に切り替えるため
の準備工程が計画され、さらに、薬液レシピC1を指定するプロセスジョブPJ23,P
J32,PJ33を順に実行する計画が策定される。
このように、スケジューリング機能部25は、コントロールジョブデータが受信される
たびに再スケジューリングを行って準備工程の回数を最小限とする。さらに、スケジュー
リング機能部25は、各コントロールジョブの最初のプロセスジョブの実行からの経過時
間等のライフを計測し、そのライフが閾値に達すると、当該コントロールジョブの未実行
のプロセスジョブを割込実行させるための再スケジューリングを行う。
以上のように、この実施形態によれば、コントロールジョブCJ1に含まれる全てのプ
ロセスジョブPJ11〜PJ13が完了する前に、別のコントロールジョブCJ2に含ま
れるプロセスジョブPJ21等が実行される。すなわち、コントロールジョブCJ1に含
まれるプロセスジョブPJ11,PJ13と共通属性の薬液レシピC1が指定されたプロ
セスジョブPJ21〜PJ23がコントロールジョブCJ2に含まれているので、コント
ロールジョブの枠を超えて、プロセスジョブの順序が入れ替えられる。これにより、共通
属性の薬液レシピC1が指定されたプロセスジョブをまとめて(連続して)実行できるの
で、薬液レシピの切り替わり回数を減らすことができ、それに応じて準備工程の回数を削
減できる。それにより、生産効率の高い基板処理を実現できる。
一方、所定の割込実行条件が充足されると(図6のステップS45、図7のステップS
55)、未実行のプロセスジョブの計画を変更して、割込実行条件に対応したプロセスジ
ョブを優先的に実行させる。それにより、コントロールジョブの枠を超えたプロセスジョ
ブの入れ替えに伴って不都合が生じる場合には、そのような不都合を回避または解消でき
る。それにより、適切な基板処理を確保しながら、生産効率の向上を図ることができる。
具体的には、一つのコントロールジョブの処理開始から終了までに実質的な時間制限を設
けることができる(図6参照)。それにより、或るコントロールジョブの最初の基板が処
理終了してから基板収容器C内で長時間待機させられることを回避できる。たとえば、基
板収容器Cが開閉蓋付の容器(FOUP等)である場合に、開閉蓋が長時間に渡って開状
態のままになることを回避できる。それにより、処理済みの基板の表面への悪影響、たと
えば自然酸化膜の成長や周囲雰囲気による影響などを抑制できる。さらに、基板収容器C
を保持するステージSTが長時間にわたって一つの基板収容器Cで占有されることを回避
でき、次の基板収容器Cを投入できるまでの時間を短縮できる。また、薬液の継続使用に
対して制限を設けることができる(図7参照)。同じ薬液を繰り返し循環使用すると、薬
液の品質が劣化し、基板処理に影響を及ぼすおそれがある。そこで、或る種類の薬液につ
いて使用開始からのライフ(たとえば処理した基板枚数)を計測し、そのライフが閾値に
達した時点で別の種類の薬液を指定したプロセスジョブを優先実行する一方で、ライフが
閾値に達した薬液を交換する措置をとることができる。
さらに、このような割込スケジューリングが行われると、割込実行が計画されたプロセ
スジョブに続いて、当該プロセスジョブのレシピと共通する属性を有するプロセスジョブ
の実行が計画される。それにより、これにより、割込実行の計画を許容しながら、属性の
切り替わりを抑制できる。したがって、割込実行によって適切な基板処理を確保しながら
、処理効率の向上を図ることができる。
割込実行条件は、出入力部22(図3参照)の一例である操作装置を用いて、使用者が
入力して指定できるようになっていてもよい。コンピュータ20は、このような入力を受
け付けて、割込実行条件を監視し、条件が充足されると、割込スケジューリングを実行す
る。それにより、使用者の要求に対応しながら、基板処理装置の処理効率を向上できる。
以上、この発明の一実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で
実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、レシピによって規定される属性
の例として、主として処理液の温度を例に説明したが、前述のとおり、処理液の種類につ
いても、その変更に際して準備工程が必要な属性の例である。これらの例に限らず、開始
または変更に際して準備が必要な属性がレシピで指定されている場合には、その属性が可
能な限り連続するようにコントロールジョブの枠を越えてプロセスジョブの実行順序を入
れ替えることにより、基板処理装置の生産効率を向上できる。
また、前述の実施形態では、一つの薬液キャビネットCC1が備えられている構成につ
いて説明したが、2つ以上の薬液キャビネットが備えられていてもよい。
また、前述の実施形態では、処理セクション2に1台の主搬送ロボットCRが備えられ
ている構成について説明したが、2台以上の主搬送ロボットが備えられていてもよい。そ
れらの2台以上の主搬送ロボットは、それぞれがインデクサロボットIRとの間で直接的
に(他の主搬送ロボットを介さずに)基板Wの受け渡しを行うように配置されていてもよ
い。また、2台以上の主搬送ロボットのうちの少なくとも一台が、他の主搬送ロボットを
介してインデクサロボットIRとの間で基板Wをやりとりするように配置されていてもよ
い。
また、前述の実施形態における処理ユニットMPC1〜MPC12の配置および数につ
いても一例に過ぎず、配置および数の変更が可能であることはもちろんである。むろん、
複数の処理ユニットは、同種の処理ユニットであってもよいし、異なる種類の処理ユニッ
トを含んでいてもよい。
また、前述の実施形態では、主として、ホストコンピュータ24からコントロールジョ
ブデータが与えられる場合について説明したが、使用者が操作する操作装置(出入力部2
2の一例)からの指示によってコントロールジョブデータが制御部21に与えられてもよ
い。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
1 :インデクサセクション
2 :処理セクション
3 :タンク
4 :温度調節ユニット
5 :ポンプ
15 :スピンチャック
16 :処理液ノズル
17 :処理室
20 :コンピュータ
21 :制御部
22 :出入力部
23 :記憶部
24 :ホストコンピュータ
25 :スケジューリング機能部
26 :処理実行指示部
30 :プログラム
31 :スケジュール作成プログラム
32 :処理実行プログラム
40 :コントロールジョブデータ
41 :プロセスジョブデータ
50 :スケジュールデータ
C :基板収容器
C1,C2 :薬液レシピ
CC1 :薬液キャビネット
CJ1〜CJ3:コントロールジョブ
CR :主搬送ロボット
G1〜G4 :処理ユニット群
IR :インデクサロボット
MPC1〜MPC12:処理ユニット
PASS :受け渡しユニット
PJ11〜PJ13:プロセスジョブ
PJ21〜PJ23:プロセスジョブ
PJ31〜PJ33:プロセスジョブ
ST1〜ST4:ステージ
W :基板
この発明は、また、基板に対する処理を実行する処理ユニットと、ロットに対する処理であるコントロールジョブを規定するコントロールジョブ情報の入力を受け付けるコントロールジョブ情報受け付け手段と、を含む、基板処理装置を提供する。前記コントロールジョブ情報は、前記ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する処理であるプロセスジョブを規定するプロセスジョブ情報を含む。前記基板処理装置は、さらに、前記プロセスジョブ情報に基づいて、基板に対する処理計画を策定するスケジューリング手段と、前記スケジューリング手段によって策定された処理計画に従って前記処理ユニットによって基板処理を実行させる処理実行制御手段とを含む。前記コントロールジョブ情報受け付け手段は、第1ロットに対する処理である第1コントロールジョブを規定する第1コントロールジョブ情報を受け付け、前記第1コントロールジョブ情報を受け付けた後に、第2ロットに対する処理である第2コントロールジョブを規定する第2コントロールジョブ情報を受け付ける。前記第1コントロールジョブ情報は、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第1レシピによる処理である第1プロセスジョブを規定する第1プロセスジョブ情報と、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第2レシピによる処理である第2プロセスジョブを規定する第2プロセスジョブ情報と、を含む。前記第2コントロールジョブ情報は、前記第2ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第3レシピによる処理である第3プロセスジョブを規定する第3プロセスジョブ情報を含む。そして、前記スケジューリング手段は、前記第1レシピおよび前記第3レシピが共通する属性を含み、前記第2レシピが当該属性を含まない場合に、前記第1プロセスジョブおよび前記第2プロセスジョブの間に前記第3プロセスジョブを実行する順序で前記第1、第2および第3プロセスジョブの実行計画を策定する。

Claims (27)

  1. 基板に対する処理を実行する処理ユニットを備えた基板処理装置によって基板を処理す
    る基板処理方法であって、
    前記基板処理装置が、第1ロットに対する処理である第1コントロールジョブを規定す
    る第1コントロールジョブ情報を受け付ける工程と、
    前記基板処理装置が、前記第1コントロールジョブ情報を受け付けた後に、第2ロット
    に対する処理である第2コントロールジョブを規定する第2コントロールジョブ情報を受
    け付ける工程と、を含み、
    前記第1コントロールジョブ情報が、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基
    板に対する第1レシピによる処理である第1プロセスジョブを規定する第1プロセスジョ
    ブ情報と、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第2レシピによる
    処理である第2プロセスジョブを規定する第2プロセスジョブ情報と、を含み、
    前記第2コントロールジョブ情報が、前記第2ロットに含まれる1枚または複数枚の基
    板に対する第3レシピによる処理である第3プロセスジョブを規定する第3プロセスジョ
    ブ情報を含み、
    前記基板処理方法が、さらに
    前記第1レシピおよび前記第3レシピが共通する属性を含み、前記第2レシピが当該属
    性を含まない場合に、前記第1プロセスジョブおよび前記第2プロセスジョブの間に前記
    第3プロセスジョブを実行する順序で前記第1、第2および第3プロセスジョブの実行計
    画を策定するスケジューリング工程と、
    前記策定された実行計画に従って前記処理ユニットによって基板を処理する処理実行工
    程と、を含む、基板処理方法。
  2. 前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程を必要とする属性であり、
    前記スケジューリング工程が、前記第3プロセスジョブの後に前記第2レシピに含まれ
    る属性に対応する準備工程を実行する計画を策定する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記スケジューリング工程が、所定の割込実行条件が充足されると、未実行のプロセス
    ジョブの計画を変更して、当該割込実行条件に基づいて選択されるプロセスジョブの割込
    実行を計画する割込スケジューリング工程を含む、請求項1または2に記載の基板処理方
    法。
  4. 前記第1コントロールジョブの実行開始からの経過を表すコントロールジョブライフを
    計測する工程をさらに含み、
    前記スケジューリング工程が、前記コントロールジョブライフが所定の閾値に達するこ
    とを含む割込実行条件が充足されると、前記第1コントロールジョブに含まれる未処理の
    プロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリング工程を含む、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 前記第1レシピおよび前記第3レシピに共通する共通属性を用いた処理の継続状況を表
    す属性ライフを求める工程をさらに含み、
    前記スケジューリング工程が、前記属性ライフが所定の閾値に達することを含む割込実
    行条件が充足されると、前記共通属性を用いた処理を中断して、別の属性を有するレシピ
    のプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリング工程を含む、請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 前記スケジューリング工程が、前記割込スケジューリング工程によって割込実行が計画
    されたプロセスジョブに続いて、当該プロセスジョブのレシピと共通する属性を有するプ
    ロセスジョブの実行を計画する、請求項3〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  7. 前記基板処理装置に対する、使用者による割込実行条件の入力を受け付ける工程をさら
    に含み、
    前記割込スケジューリング工程において、前記受け付けられた割込実行条件が適用され
    る、請求項3〜6のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  8. 前記基板処理装置が、前記処理ユニットに処理液を供給する処理液供給ユニットを含み

    前記属性が、前記処理液供給ユニットから供給される処理液に関する条件を含み、
    前記第1レシピおよび第3レシピが第1処理液条件を共通に指定しており、前記第2レ
    シピが前記第1処理液条件とは異なる第2処理液条件を指定している、請求項1〜7のい
    ずれか一項に記載の基板処理方法。
  9. 基板に対する処理を実行する処理ユニットを備えた基板処理装置によって基板を処理す
    る基板処理方法であって、
    前記基板処理装置が、第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対して処理を実
    行する第1処理工程と、
    前記基板処理装置が、前記第1処理工程の後に、前記第1ロットとは異なる第2ロット
    に含まれる1枚または複数枚の基板に対して処理を実行する第2処理工程と、
    前記基板処理装置が、前記第2処理工程の後に、前記第1ロットに含まれる1枚または
    複数枚の基板に対して処理を実行する第3処理工程と、を含む基板処理方法。
  10. 前記第1ロットが、第1レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板と、前記第
    1レシピとは属性が異なる第2レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板とを含
    み、
    前記第2ロットが、前記第1レシピと共通の属性を有する第3レシピによって処理すべ
    き1枚または複数枚の基板を含み、
    前記第1処理工程が、前記第1レシピによる処理を含み、
    前記第2処理工程が、前記第3レシピによる処理を含み、
    前記第3処理工程が、前記第2レシピによる処理を含む、請求項9に記載の基板処理方
    法。
  11. 前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程を必要とする属性であり、
    前記基板処理装置が、前記第2処理工程と前記第3処理工程との間に属性を切り替える
    ための準備工程を実行する、請求項10に記載の基板処理方法。
  12. 共通属性のレシピによる継続状況が所定の閾値に達すると、前記基板処理装置が、異な
    る属性のレシピによって処理すべき基板に対する処理を実行する、請求項10または11
    に記載の基板処理方法。
  13. 前記基板処理装置が前記第1ロットに対する処理を開始してからの経過が所定の閾値に
    達すると、前記基板処理装置は、前記第1ロットの未処理の基板を優先的に処理する、請
    求項9〜12のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  14. 基板処理装置に備えられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記
    基板処理装置において、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法を実行するようにス
    テップ群が組みこまれたコンピュータプログラム。
  15. 基板に対する処理を実行する処理ユニットと、
    ロットに対する処理であるコントロールジョブを規定するコントロールジョブ情報であ
    って、前記ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する処理であるプロセスジョブ
    を規定するプロセスジョブ情報を含むコントロールジョブ情報の入力を受け付けるコント
    ロールジョブ情報受け付け手段と、
    前記プロセスジョブ情報に基づいて、基板に対する処理計画を策定するスケジューリン
    グ手段と、
    前記スケジューリング手段によって策定された処理計画に従って前記処理ユニットによ
    って基板処理を実行させる処理実行制御手段と、を含み、
    前記コントロールジョブ受け付け手段が、第1ロットに対する処理である第1コントロ
    ールジョブを規定する第1コントロールジョブ情報を受け付け、前記第1コントロールジ
    ョブ情報を受け付けた後に、第2ロットに対する処理である第2コントロールジョブを規
    定する第2コントロールジョブ情報を受け付け、
    前記第1コントロールジョブ情報が、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基
    板に対する第1レシピによる処理である第1プロセスジョブを規定する第1プロセスジョ
    ブ情報と、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板に対する第2レシピによる
    処理である第2プロセスジョブを規定する第2プロセスジョブ情報と、を含み、
    前記第2コントロールジョブ情報が、前記第2ロットに含まれる1枚または複数枚の基
    板に対する第3レシピによる処理である第3プロセスジョブを規定する第3プロセスジョ
    ブ情報を含み、
    前記スケジューリング手段が、前記第1レシピおよび前記第3レシピが共通する属性を
    含み、前記第2レシピが当該属性を含まない場合に、前記第1プロセスジョブおよび前記
    第2プロセスジョブの間に前記第3プロセスジョブを実行する順序で前記第1、第2およ
    び第3プロセスジョブの実行計画を策定する、基板処理装置。
  16. 前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程を必要とする属性であり、
    前記スケジューリング手段が、前記第3プロセスジョブの後に前記第2レシピに含まれ
    る属性に対応する準備工程を実行する計画を策定する、請求項15に記載の基板処理装置
  17. 前記スケジューリング手段が、所定の割込実行条件が充足されると、未実行のプロセス
    ジョブの計画を変更して、当該割込実行条件に基づいて選択されるプロセスジョブの割込
    実行を計画する割込スケジューリングを実行する、請求項15または16に記載の基板処
    理装置。
  18. 前記第1コントロールジョブの実行開始からの経過を表すコントロールジョブライフを
    計測する手段をさらに含み、
    前記スケジューリング手段が、前記コントロールジョブライフが所定の閾値に達するこ
    とを含む割込実行条件が充足されると、前記第1コントロールジョブに含まれる未処理の
    プロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリングを実行する、請求項15〜1
    7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  19. 前記第1レシピおよび前記第3レシピに共通する共通属性を用いた処理の継続状況を表
    す属性ライフを求める手段をさらに含み、
    前記スケジューリング手段が、前記属性ライフが所定の閾値に達することを含む割込実
    行条件が充足されると、前記共通属性を用いた処理を中断して、別の属性を有するレシピ
    のプロセスジョブの割込実行を計画する割込スケジューリングを実行する、請求項15〜
    18のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  20. 前記スケジューリング手段が、前記割込スケジューリングによって割込実行が計画されたプロセスジョブに続いて、当該プロセスジョブのレシピと共通する属性を有するプロセスジョブの実行を計画する、請求項17〜19のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  21. 使用者による割込実行条件の入力を受け付ける手段をさらに含み、
    前記スケジューリング手段が、前記割込スケジューリングにおいて、前記受け付けられ
    た割込実行条件を適用する、請求項17〜20のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  22. 前記処理ユニットに処理液を供給する処理液供給ユニットをさらに含み、
    前記属性が、前記処理液供給ユニットから供給される処理液に関する条件を含み、
    前記第1レシピおよび第3レシピが第1処理液条件を共通に指定しており、前記第2レ
    シピが前記第1処理液条件とは異なる第2処理液条件を指定している、請求項15〜21
    のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  23. 基板に対する処理を実行する処理ユニットと、
    前記処理ユニットに対して基板を搬送する基板搬送手段と、
    前記処理ユニットおよび前記基板搬送手段を制御する制御ユニットと、を含み、
    前記制御ユニットが、
    第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユ
    ニットに搬送して処理させる第1処理工程と、
    前記第1処理工程の後に、前記第1ロットとは異なる第2ロットに含まれる1枚または
    複数枚の基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユニットに搬送して処理させる第2処
    理工程と、
    前記第2処理工程の後に、前記第1ロットに含まれる1枚または複数枚の基板を前記基
    板搬送手段によって前記処理ユニットに搬送して処理させる第3処理工程と、
    を実行する、基板処理装置。
  24. 前記第1ロットが、第1レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板と、前記第
    1レシピとは属性が異なる第2レシピによって処理すべき1枚または複数枚の基板とを含
    み、
    前記第2ロットが、前記第1レシピと共通の属性を有する第3レシピによって処理すべ
    き1枚または複数枚の基板を含み、
    前記第1処理工程が、前記第1レシピによる処理を含み、
    前記第2処理工程が、前記第3レシピによる処理を含み、
    前記第3処理工程が、前記第2レシピによる処理を含む、請求項23に記載の基板処理
    装置。
  25. 前記属性が、前記処理ユニットでの処理開始前に準備工程を必要とする属性であり、
    前記制御ユニットが、前記第2処理工程と前記第3処理工程との間に属性を切り替える
    ための準備工程を実行する、請求項24に記載の基板処理装置。
  26. 共通属性のレシピによる継続状況が所定の閾値に達すると、前記制御ユニットが、異な
    る属性のレシピによって処理すべき基板を前記基板搬送手段によって前記処理ユニットに
    搬送して処理させる、請求項24または25に記載の基板処理装置。
  27. 前記第1ロットに対する処理を開始してからの経過が所定の閾値に達すると、前記制御
    ユニットが、前記第1ロットの未処理の基板を優先的に前記基板搬送手段によって前記処
    理ユニットに搬送して処理させる、請求項23〜26のいずれか一項に記載の基板処理装
    置。
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