JP2021181103A - アーク溶接機及びアーク溶接方法 - Google Patents

アーク溶接機及びアーク溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021181103A
JP2021181103A JP2020086853A JP2020086853A JP2021181103A JP 2021181103 A JP2021181103 A JP 2021181103A JP 2020086853 A JP2020086853 A JP 2020086853A JP 2020086853 A JP2020086853 A JP 2020086853A JP 2021181103 A JP2021181103 A JP 2021181103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
welding
shield
shield gas
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020086853A
Other languages
English (en)
Inventor
直人 藤山
Naoto Fujiyama
一浩 児嶋
Kazuhiro Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2020086853A priority Critical patent/JP2021181103A/ja
Publication of JP2021181103A publication Critical patent/JP2021181103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

【課題】厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機が使用でき、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いないで、ガスシールドアーク溶接できる技術を提供する。【解決手段】溶接線に沿って延伸するArとCO2の混合ガス、又はCO2ガスであるシールドガス噴出部を備えるシールド冶具を備え、記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径が3.2〜4.0mmであり、他の電極ワイヤの直径が3.2〜6.4mmであり、最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であり、シールドガス噴出部が、溶接線を挟み両側に備えられていることを特徴とするアーク溶接機。【選択図】図1

Description

本発明は、厚鋼板を多電極で高能率にアーク溶接するアーク溶接機、及びアーク溶接方法に関する。
厚鋼板の溶接には、高効率で溶接ができるサブマージアーク溶接が主に用いられている。サブマージアーク溶接では、フラックスを多量に使用するため、それに要するコストが問題となっている。このため、サブマージアーク溶接と同等の効率性を有し、かつ、溶接材料コストの削減を達成できる溶接方法の開発が求められている。
フラックスの使用量を低減あるいは削減して、厚鋼板を高能率に溶接できるとされる技術として特許文献1、2に示すような技術がある。
特許文献1には、鋼板の突き合わせ部にガスシールドアーク溶接を行い、ガスシールドアーク溶接の後方でサブマージアーク溶接を行う複合溶接方法に関して、ガスシールドアーク溶接を2電極以上で行うとともにガスシールドアーク溶接の第1電極でワイヤ径1.4〜2.4mmの溶接用ワイヤを使用し、かつ第1電極の電流密度を320A/mm以上とするとともに、前記ガスシールドアーク溶接の最後尾の電極と前記サブマージアーク溶接の第1電極との電極間距離を40〜100mmとする技術が開示されている。
特許文献2には、板厚12mm以上の鋼板を、直径3mm以上のソリッドワイヤを用いて、Ar+COの混合ガス雰囲気中で、鋼板表裏面を各1パスでガスシールドアーク溶接する技術が開示されている。
特開2010−221298号公報 特公昭54−31753号公報
フラックスを用いるガスシールドアーク溶接の場合、溶接前にフラックスの散布し、溶接後に除去する必要があり、さらに、使用したフラックスの処理を行う必要があるため、製造コストが高くなる問題がある。
特許文献1の技術は、依然としてフラックスを用いるサブマージアーク溶接が実施されており、コストの改善の点では十分でない。
特許文献2では、フラックスを用いていないが、太径のワイヤを取り扱えるガスシールド溶接トーチを準備する必要があるという問題がある。
そこで、本発明は、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機が使用でき、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いずにガスシールドアーク溶接できる技術を提供し、厚鋼板の溶接における製造コストの低減を図ることを課題とする。
本発明では、前記の課題に対して、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機を用い、フラックスを散布することなく、溶接部をガスによりシールドして、シールド雰囲気を維持した状態でアーク溶接し、さらに細径のワイヤを用いることによって上記課題を解決した。本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用いてアーク溶接するためのアーク溶接機であって、溶接線に沿って延伸するArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガス噴出部を備えるシールド冶具を備え、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径が3.2〜4.0mmであり、他の電極ワイヤの直径が3.2〜6.4mmであり、最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であり、上記シールドガス噴出部が、溶接線を挟み両側に備えられていることを特徴とするアーク溶接機。
(2)前記シールドガス噴出部を冷却するための冷却媒体供給部を備えることを特徴とする前記(1)のアーク溶接機。
(3)前記シールドガス噴出部は、2つの側壁部に挟まれ設けられることを特徴とする前記(1)又は(2)のアーク溶接機。
(4)前記シールドガス噴出部は、前記鋼板に対して5〜90°の角度をなすことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかのアーク溶接機。
(5)前記シールドガス噴出部のシールドガス噴出口にメッシュ構造体が設けられたことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかのアーク溶接機。
(6)前記シールドガスとして、Arと5〜90体積%COの混合ガスを用いることができることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかのアーク溶接機。
(7)前記厚鋼板へのスパッタ付着量を8.4mg/cm以下とできることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかのアーク溶接機。
(8)前記シールドガス噴出部のシールドガス噴出口にメッシュ構造体が設けられたことを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかのアーク溶接機。
(9)前記(1)〜(8)のいずれかのアーク溶接機を用いて、厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用い、前記シールド冶具内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを流しながら、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径を3.2〜4.0mm、他の電極ワイヤの直径を3.2〜6.4mm、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下としてアーク溶接を行うことを特徴とするアーク溶接方法。
(10)前記シールドガス噴出部が、前記鋼板に対して5〜90°の角度をなすことを特徴とする前記(9)のアーク溶接方法。
(11)前記シールドガスがArと5〜90体積%COの混合ガスであることを特徴とする前記(9)又は(10)のアーク溶接方法。
(12)前記厚鋼板へのスパッタ付着量が8.4mg/cm以下となることを特徴とする前記(9)〜(11)のいずれかのアーク溶接方法。
(13)アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする前記(9)〜(12)のいずれかのアーク溶接方法。
本発明によれば、厚鋼板の溶接においてフラックスの使用が不要となり、溶接材料、及び溶接作業にかかるコストを大幅に低減できる。
シールド冶具及びトーチの概略の一例を示す図であり、(a)は溶接方向が紙面に平行な側面図、(b)は溶接方向が紙面に垂直な正面図である。 シールド冶具及びトーチの概略の他の一例を示す図であり、(a)は溶接方向が紙面に平行な側面図、(b)は溶接方向が紙面に垂直な正面図である。 シールドガス噴出部と鋼板のなす角を説明する図である。 シールドガス噴出口の概略を示す図であり、(a)は開口部を設けたのみの噴出口、(b)は噴出口にメッシュ構造体を設けた図である。 埋もれアークの概略を示す図である。 本発明により形成されたビード外観示す写真を用いた図である。 本発明により形成されたビードのX線画像を示す写真を用いた図である。 溶接ビード断面を示す写真を用いた図である。
以下、本発明の基本的な実施の形態を、図面を用いて説明する。
本発明では、基本的に、既存の多電極サブマージアーク溶接機を用いて、溶接部にフラックスを散布することなく、溶接トーチを挟むようにシールド冶具を配置し、溶接部周辺をArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガス雰囲気に維持しつつ、アーク溶接機を溶接しようとする鋼板(以下「母材鋼板」という)間に形成された開先に沿って相対的に移動させて、開先を1パスあるいは多パスで溶接を行う。
本発明のアーク溶接機に用いられるシールド冶具の実施の形態の一例を、図1を参照して説明する。図1はトーチ1とシールド冶具10の概略を示す図であり、(a)は紙面に平行な方向を溶接方向とした図、(b)は紙面に平行な方向を溶接方向とした図である。シールド冶具10はトーチ1側に、溶接線に沿って延伸するシールドガス噴出部11を備える。シールドガス噴出部11は、長手方向に複数に分割されたガスの吹出し口であってもよいし、長手方向にひと繋がりとなった吹出し口でもよい。ただし、大気混入によるブローホールの発生などを防ぐために、電極間および電極が通過した後の凝固未完了の溶接金属部にも十分にシールドガスが供給される構造でなければならない。シールドガスはシールドガス供給部12より供給され、シールドガス噴出部11より噴出される。
このようにシールド冶具10を配置しシールドガスを溶接部に供給することにより、溶接部がガスによりシールドされ、シールド雰囲気を維持した状態でアーク溶接を行うことが可能となり、フラックスを散布することなく良好なアーク溶接を行うことができる。
本発明のアーク溶接機に用いられるシールド冶具の実施の形態の他の一例を、図2を参照して説明する。図2(a)はシールド冶具20と溶接トーチ1の概略を示す図である。溶接方向は紙面に平行な方向である。シールド冶具20は溶接方向に延伸する側壁部21を備え、2つの側壁部の間にシールドガス噴出部22aを備える。
シールドガスはシールドガス供給部23より供給される。シールドガス供給部23は長尺のパイプ(図2では側壁部21に挟まれた部分の下方)に多数のガス吹出し口を設けられている。シールドガスは側壁部21に沿ってシールドガス噴出部22aに送られ、シールドガス噴出口22bから噴出される。
シールド冶具冶具20は、溶接部に近い位置に配置されるため、アーク溶接を行うと高温となる。そのため、シールド冶具冶具20に、冷却媒体供給部24が設け、冷却媒体供給部24中に冷却水等の冷却媒体を供給することにより、シールド冶具冶具10が冷却することができる。
また、シールド冶具冶具20には、シールドガス噴出部が鋼板面に対して5〜90°、好ましくは40〜70°の角度をなすように固定することが可能な固定部25が設けられている。シールドガス噴出部が鋼板に対してなす角とは、シールドガス噴出口の中心の法線が鋼板となす角をいうものとする(図3)。
図2(b)は、溶接方向を紙面に垂直な方向としたときの、シールド冶具20とトーチ1の概略を示す図である。シールド冶具冶具20は、溶接トーチ1を挟むように、シールドガス噴出部が鋼板に対して5〜90°の角度をなすように配置される。なお、図2(b)においては、構造を理解するために、側壁部21に垂直な、法線が紙面に垂直となる面は開放となっているが、閉じられていてもよい。
シールド冶具20の設置位置は、溶接部がガスでシールドされる範囲であれば特に限定されるものではない。好ましい設置位置の例として、シールド冶具20の端と鋼板2の距離H=20〜90mm、シールド冶具20の端と溶接トーチ1の距離W=20〜50mm、シールドガス噴出部22bが鋼板2に対してのなす角θ=040〜70°が例示できる。また、シールド冶具20は、溶接トーチ1に対して両側に左右対称に配置するのが好ましい。
シールドガス噴出口22bは、図4(a)に示すように開放としてもよいが、図3(b)のようにメッシュ構造体を設けると、溶接時に発生したスパッタがシールド冶具冶具20内に飛び散ることを防ぐことができるので好ましい。図4(b)に示したメッシュ構造は一例であり、構造はこれに限定されるものではない。
本発明は、母材鋼板2は厚さ10mm以上の厚鋼板とし、その鋼板に形成された開先部に対し溶接トーチ1を複数本用いて溶接を行う際に好適である。
母材鋼板の厚さを10mm以上となると、通常、多電極ガスシールドアーク溶接では、母材鋼板間に形成された開先内を1パス(一層盛り)で溶接できない。例えば、板厚100mmの厚鋼板の場合、多パス溶接になり、従来のフラックスを使用するサブマージアーク溶接では、1パスごとにスラグを除去する必要が生じる。本発明では、フラックスを使用しないので、スラグを除去する手間が省け、作業効率が大幅に上昇する。本発明においては、板厚の上限は特に限定されない。
アーク溶接機としては、電極ワイヤを送給・案内する溶接トーチを複数本設けた多電極サブマージアーク溶接機を用いることができる。電極ワイヤとしては、最も溶接方向進行側の電極ワイヤにはスパッタ抑制の観点から直径を3.2〜4.0mmのワイヤを、他の電極ワイヤには直径3.2〜6.4mmのワイヤを用いる。このため、溶接トーチの先端部に設けられ、電極ワイヤに溶接電流を通電する通電チップの内径もワイヤ径に応じて直径3.2〜6.4mmの内径を有するものを用いる。
電極ワイヤの数は、図2では4本の例を示しているが、母材鋼板の板厚に応じて2〜5本の間で適宜選択できる。その際、溶接トーチの先端は、2つのシールド冶具に挟まれる位置に配置するようにする。
シールド冶具20の具体的なサイズとしては、幅方向20〜40mm、高さ方向100〜300mm、長さ方向200〜500mmが例示できる。
シールド冶具に用いる材料は、アーク溶接部付近で用いられるものであるため耐熱性が要求され、ステンレスや銅が例示できる。
シールドガス供給部は、図2では、側壁部の長手方向に沿って1箇所に配置した例を示されているが、本数や配置位置は特に限定されるものではない。シールドガス供給部の長さは、シールド冶具の長手方向長さと同程度にすることが好ましい。
厚鋼板の溶接にあたっては、シールド冶具を、溶接トーチを挟むように、鋼板上10〜30mm程度の位置にセットする。
アーク溶接は、シールドガス供給部からシールドガスを流して、シールド雰囲気とした後、溶接をスタートし、シールドガス雰囲気を維持しながら開先内を溶接する。
溶接条件としては、通常の多電極サブマージアーク溶接の条件を採用することができる。ただし、厚みが10mm以上の厚鋼板をアーク溶接する際には大電流、大電圧を制御できる必要があり、最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であるアーク溶接機を用いるのが好ましい。
本発明では、フラックスを用いないため、スパッタの発生は避けられない。スパッタの発生を少なくするには、少なくとも先行電極は、サブマージアーク溶接で通常用いられているアーク電圧より低い電圧にして、アークをいわゆる埋もれアークの状態にすることが望ましい。図5に埋もれアークの概略を示す。(a)が通常のアーク溶接であり、(b)が埋もれアークである。
埋もれアークの状態とするための条件としては、たとえば、複数の電極ワイヤの直径を4.0mm以下とし、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下にする方法が挙げられる。このような条件にすることにより、鋼板へのスパッタ付着量が少なく抑えられ、好ましくは8.4mg/cm以下とすることができる。
また、アーク切れを少なく抑えることが可能となる。具体的には1mあたり2回以下に抑えることができる。
シールドガスとしては、Arと5〜90体積%COの混合ガスを用いる。アークの安定性の観点からは、Arと10〜30体積%COの混合ガスが特に好ましい。
シールドガスの供給量は、溶接部周辺がシールドガス雰囲気に維持できる量であればよく、例えば、200l/minが例示できる。
以上説明した実施の形態は本発明の一例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、上記以外の実施の形態も実施可能である。
次に、本発明の実施可能性及び効果を確認するために実施例を示す。
図2に示すシールド冶具を溶接トーチの両側に配置した。鋼板からジグまでの距離Hは30mm、ジグから溶接トーチ中心までの距離Wは35mmとし、ジグは溶接トーチに対して35°傾けて左右対称に配置した。
厚鋼板には底部角度が60°で深さ11mmのV溝からなる開先加工を施し、直径3.2〜4.8mmのワイヤ電極を3本用いて、開先内を1パスで溶接した。
溶接トーチは、1本目のトーチを鋼板と垂直になるように配置し、2本目は10°、3本目は20°傾けて配置した。1本目と2本目のトーチの先端は17mm離し、2本目と3本目は15mm離した。シールドガスにはAr−20%COガスを用い、溶接中、それぞれのシールド冶具に200l/minの量で流した。
溶接時の電流は1本目からそれぞれ、900、800、700Aとし、電圧はすべて30Vとした。電流は、1本目は直流、2本目、3本目はそれぞれ、位相0°、120°の交流電流とした。溶接速度は1m/minとした。
これらの条件は、同じ開先を3電極でサブマージアーク溶接する際に採用される条件と同様の条件である。
溶接後のビード外観の写真を図6に、ビードをX線で撮影した写真を図7に、ビード断面の写真を図8に示す。これらの写真に示されるように、本発明による方法では、サブマージアーク溶接で得られるビード形状と同等のものが得られた。また、ビード内部に欠陥も認められなかった。
[実施例2]
実施例1と同様の装置を用いて、種々の板厚の厚鋼板に、種々の形状のV溝からなる開先加工を施し、電極の数、電流、電圧、及び電極直径を変化させ、また、溶接速度、シールドガスのCO分率、ガス流量、ガス置換時間を変化させて、スパッタ量、アーク切れ、溶接部のブローホールの有無を評価した。表1に試験条件を示す。
各電極間の距離は10〜35mmとし、トーチ角度は、1電極目:−10〜0°、2電極目:−10〜20°、3電極目:0〜30°、4電極目:10〜40°とした。位相は1電極目:DC/AC、2電極目:AC(位相0〜90°)、3電極目:AC(位相90〜180°)、4電極目:AC(位相0〜90°)とし適宜変更した。

Figure 2021181103
スパッタ量は、試験体上に300mm×60mmの薄板を設置し、付着したスパッタの重量を測定し、スパッタ発生量は8.4mg/cm2以下のものを「○」とした。アーク切れは、2回以下のものを「○」とした。ブローホールの有無は、実施例1と同様に、ビードをX線で撮影した写真により確認した。結果を表2に示す。
Figure 2021181103
以上より、本発明によれば、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接用の溶接装置を使用し、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いないで、ガスシールドアーク溶接できることが確認された。
1 溶接トーチ
2 鋼板
10 アーク溶接用シールド冶具
11 ガス噴出部
12 シールドガス供給部
20 アーク溶接用シールド冶具
21 側壁部
22a ガス噴出部
22b ガス噴出口
23 シールドガス供給部
24 冷却媒体供給部
25 固定部
21 溶接トーチ
25 鋼板
30 電極
31 溶接金属
32 溶融池
33 スパッタ

Claims (13)

  1. 厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用いてアーク溶接するためのアーク溶接機であって、
    溶接線に沿って延伸するArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガス噴出部を備えるシールド冶具を備え、
    上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径が3.2〜4.0mmであり、他の電極ワイヤの直径が3.2〜6.4mmであり、
    最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であり、
    上記シールドガス噴出部が、溶接線を挟み両側に備えられている
    ことを特徴とするアーク溶接機。
  2. 前記シールドガス噴出部を冷却するための冷却媒体供給部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接機。
  3. 前記シールドガス噴出部は、2つの側壁部に挟まれ設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接機。
  4. 前記シールドガス噴出部は、前記鋼板に対して5〜90°の角度をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  5. 前記シールドガス噴出部のシールドガス噴出口にメッシュ構造体が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  6. 前記シールドガスとして、Arと5〜90体積%COの混合ガスを用いることができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  7. 前記厚鋼板へのスパッタ付着量を8.4mg/cm以下とできることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  8. 前記シールドガス噴出部のシールドガス噴出口にメッシュ構造体が設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のアーク溶接機を用いて、
    厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用い、前記シールド冶具内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを流しながら、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径を3.2〜4.0mm、他の電極ワイヤの直径を3.2〜6.4mm、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下としてアーク溶接を行うことを特徴とするアーク溶接方法。
  10. 前記シールドガス噴出部が、前記鋼板に対して5〜90°の角度をなすことを特徴とする請求項9に記載のアーク溶接方法。
  11. 前記シールドガスがArと5〜90体積%COの混合ガスであることを特徴とする請求項9又は10に記載のアーク溶接方法。
  12. 前記厚鋼板へのスパッタ付着量が8.4mg/cm以下となることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
  13. アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
JP2020086853A 2020-05-18 2020-05-18 アーク溶接機及びアーク溶接方法 Pending JP2021181103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020086853A JP2021181103A (ja) 2020-05-18 2020-05-18 アーク溶接機及びアーク溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020086853A JP2021181103A (ja) 2020-05-18 2020-05-18 アーク溶接機及びアーク溶接方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021181103A true JP2021181103A (ja) 2021-11-25

Family

ID=78606343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020086853A Pending JP2021181103A (ja) 2020-05-18 2020-05-18 アーク溶接機及びアーク溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021181103A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101161885B1 (ko) 맞대기 용접 방법
JP5772977B2 (ja) 鋼板のサブマージアーク溶接方法
EP2532466A2 (en) Two-electrode welding method
JP5362914B2 (ja) 溶接装置、溶接棒ヘッドおよび方法
JP6137053B2 (ja) 狭開先ガスシールドアーク溶接方法
JP6512880B2 (ja) シールドノズルおよびシールド方法
JP2007030019A (ja) エレクトロガスアーク溶接方法
JP5354236B1 (ja) 鋼板のサブマージアーク溶接方法
JPH07204854A (ja) 高速ガスシールドアーク溶接装置及び方法
WO2015122047A1 (ja) 多電極片面サブマージアーク溶接方法、溶接物の製造方法
JP2021181103A (ja) アーク溶接機及びアーク溶接方法
JP3423467B2 (ja) 高速ガスシールドアーク溶接装置及び方法
JP2021181098A (ja) アーク溶接用シールド冶具
JP2021181102A (ja) アーク溶接機及びアーク溶接方法
JP2021181100A (ja) シールド性に優れた多電極ガスシールドアーク溶接用シールド冶具
CN115703163A (zh) 多电极单面埋弧焊接方法
JP2021181097A (ja) アーク溶接機及びアーク溶接方法
JP2015150571A (ja) 多電極片面サブマージアーク溶接方法、溶接物の製造方法
CN109262120B (zh) 一种不预热焊接薄板锡青铜的等离子弧焊方法及装置
JP2021181099A (ja) アーク溶接用トーチ冶具
JP2005319507A (ja) 多電極片面サブマージアーク溶接方法
JP4707949B2 (ja) 多電極片面サブマージアーク溶接方法
JP7351436B1 (ja) 狭開先ガスシールドアーク溶接方法および狭開先ガスシールドアーク溶接用溶接装置
JPH09314334A (ja) 高速ガスシールドアーク溶接装置および溶接方法
WO2023189026A1 (ja) 狭開先ガスシールドアーク溶接方法および狭開先ガスシールドアーク溶接用溶接装置