JP2021181097A - アーク溶接機及びアーク溶接方法 - Google Patents

アーク溶接機及びアーク溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機が使用でき、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いないで、ガスシールドアーク溶接できる技術を提供する。【解決手段】厚みが10mm以上の厚鋼板を直径3.2〜6.4mmの複数の電極ワイヤを用いてアーク溶接するためのアーク溶接機であって、アーク溶接する際に、溶接部をシールドガスで覆うシールド手段を備えたアーク溶接機を用いてアーク溶接を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、厚鋼板を多電極で高能率にアーク溶接するアーク溶接機、及びアーク溶接方法に関する。
厚鋼板の溶接には、高効率で溶接ができるサブマージアーク溶接が主に用いられている。サブマージアーク溶接では、フラックスを多量に使用するため、それに要するコストが問題となっている。このため、サブマージアーク溶接と同等の効率性を有し、かつ、溶接材料コストの削減を達成できる溶接方法の開発が求められている。
フラックスの使用量を低減あるいは削減して、厚鋼板を高能率に溶接できるとされる技術として特許文献1、2に示すような技術がある。
特許文献1には、鋼板の突き合わせ部にガスシールドアーク溶接を行い、ガスシールドアーク溶接の後方でサブマージアーク溶接を行う複合溶接方法に関して、ガスシールドアーク溶接を2電極以上で行うとともにガスシールドアーク溶接の第1電極でワイヤ径1.4〜2.4mmの溶接用ワイヤを使用し、かつ第1電極の電流密度を320A/mm以上とするとともに、前記ガスシールドアーク溶接の最後尾の電極と前記サブマージアーク溶接の第1電極との電極間距離を40〜100mmとする技術が開示されている。
特許文献2には、板厚12mm以上の鋼板を、直径3mm以上のソリッドワイヤを用いて、Ar+COの混合ガス雰囲気中で、鋼板表裏面を各1パスでガスシールドアーク溶接する技術が開示されている。
特開2010−221298号公報 特公昭54−31753号公報
フラックスを用いるガスシールドアーク溶接の場合、溶接前にフラックスの散布し、溶接後に除去する必要があり、さらに、使用したフラックスの処理を行う必要があるため、製造コストが高くなる問題がある。
特許文献1の技術は、依然としてフラックスを用いるサブマージアーク溶接が実施されており、コストの改善の点では十分でない。
特許文献2では、フラックスを用いていないが、太径のワイヤを取り扱えるガスシールド溶接トーチを準備する必要があるという問題がある。
そこで、本発明は、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機が使用でき、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いずにガスシールドアーク溶接できる技術を提供し、厚鋼板の溶接における製造コストの低減を図ることを課題とする。
本発明では、前記の課題に対して、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接機を用い、フラックスを散布することなく、溶接部をガスによりシールドして、シールド雰囲気を維持した状態でアーク溶接し、さらに細径のワイヤを用いることによって上記課題を解決した。本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用いてアーク溶接するためのアーク溶接機であって、上面部と側壁部よりなり、下部が開放され、溶接方向に延伸し、上面部に電極ワイヤが挿通できるスリットを有する箱体と、上記スリットの位置で分割され、上記スリットを覆うように上記箱体に載置される可撓性を有する耐熱ブランケットと、上記箱体内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを供給するシールドガス供給部を有するシールド治具を備え、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径が3.2〜4.0mmであり、他の電極ワイヤの直径が3.2〜6.4mmであり、最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であり、前記厚鋼板へのスパッタ付着量を8.4mg/cm以下とできることを特徴とするアーク溶接機。
(2)前記シールドガスとして、Arと5〜90体積%COの混合ガスを用いることができることを特徴とする前記(1)のアーク溶接機。
(3)アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のアーク溶接機。
(4)前記シールドカス供給部に代えて、前記側壁部を貫通して前記箱体内に配置されるシールドガス供給パイプを有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかのアーク溶接機。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかのアーク溶接機を用いて、厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用い、前記シールド治具内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを流しながら、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径を3.2〜4.0mm、他の電極ワイヤの直径を3.2〜6.4mm、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下としてアーク溶接を行うことを特徴とするアーク溶接方法。
(6)前記シールドガスがArと5〜90体積%COの混合ガスであることを特徴とする前記(5)のアーク溶接方法。
(7)前記厚鋼板へのスパッタ付着量が8.4mg/cm以下となることを特徴とする前記(5)又は(6)のアーク溶接方法。
(8)アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする前記(5)〜(7)のいずれかのアーク溶接方法。
本発明によれば、厚鋼板の溶接においてフラックスの使用が不要となり、溶接材料、及び溶接作業にかかるコストを大幅に低減できる。
本発明の概要を説明するための図である。 シールド冶具の概略を示す図であり、図2aは上面図、図2b〜2dは側面図である。 シールド冶具の箱体上に断熱ブランケットを載置した状態を示す図であり、図3aは上面図、図3bは側面図である。 埋もれアークの概略を示す図である。 本発明により形成されたビード外観示す写真を用いた図である。 本発明により形成されたビードのX線画像を示す写真を用いた図である。 溶接ビード断面を示す写真を用いた図である。
以下、本発明の基本的な実施の形態の一例を、図面を用いて説明する。
図1に示す実施の形態では、既存の多電極サブマージアーク溶接機1を用いて、溶接部を、溶接部をシールドガスで覆うシールド手段であるシールド冶具10で囲う。溶接部をシールドジグ10で囲うことで、各電極位置付近のみでなく、電極間や電極が通過した後の凝固未完了の溶接金属部への大気の混入による溶接欠陥の発生を防ぐ。そして、シールド冶具内に、多電極サブマージアーク溶接機1に付属の通電ノズル2を挿入し、シールドガス15を、シールドガス供給部16を介してシールド冶具10内に供給する。シールド冶具10内をシールドガス雰囲気に維持しつつ、アーク溶接機1を溶接しようとする鋼板(以後、母材鋼板という)20間に形成された開先に沿って相対的に移動させて、溶接部にフラックスを散布することなく、開先を1パスあるいは多パスで溶接を行う。
母材鋼板20は10mm以上の厚鋼板とし、その鋼板に形成された開先部に対し電極ワイヤ5を複数本用いて溶接を行う。
厚みが10mm以上ある母材鋼板は、通常の多電極ガスシールドアーク溶接では、母材鋼板間に形成された開先内を1パス(一層盛り)で溶接できない。たとえば、板厚100mmの厚鋼板の場合、多パス溶接になるが、本発明では、フラックスを使用しないので、従来のサブマージアーク溶接のように1パスごとにスラグを除去する手間が省けるメリットがある。本発明においては、板厚の上限は特に限定されない。
溶接機としては、電極ワイヤ5を送給・案内する通電ノズル2を支持装置3に複数本設けた多電極サブマージアーク溶接機1を用いる。電極ワイヤ5としては、最も溶接方向進行側の電極ワイヤにはスパッタ抑制の観点から直径を3.2〜4.0mmのワイヤを、他の電極ワイヤには直径3.2〜6.4mmのワイヤを用いる。このため、通電ノズル2の先端部に設けられ、電極ワイヤに溶接電流を通電する給電チップ4の内径もワイヤ径に応じて直径3.2〜6.4mmの内径を有するものを用いる。
電極ワイヤの数は、図1では3本の例を示しているが、母材鋼板の板厚に応じて、たとえば2〜5本の間で適宜選択できる。
シールド冶具10は、図1〜3に示すように、上面部12と側壁部13よりなり、下部が開放され、溶接方向に延伸し、上面部12に前記電極ワイヤ5が挿通できるスリット14を有する箱体11と、スリット14の位置で分割され、スリット14を覆うように箱体11上に載置されるセラミックファイバー製の耐熱ブランケット18、18と、箱体内に配置されるシールドガス供給部16を備える。
シールドガス供給部16は、箱体内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスが供給され、アーク及び溶融金属を大気から遮蔽(シールド)するための部品であり、たとえば、ガス供給装置と接続されるノズルなどである。箱体の側壁部13を貫通して、溶接方向に沿って箱体内に配置されるようにシールドガス供給パイプ17を備えるようにしてもよい。
箱体11は、上面部12を構成する天板や側壁部13を構成する4方の側壁に鋼板を用いて箱状に形成されたもので、母材鋼板の溶接部に形成された開先を覆う幅を有し、好ましくは開先部の長手方向を全て覆うことができる長さを有するように形成される。しかし、箱体の長手方向の長さは、取扱い性を考慮して最大で5m程度とすることが好ましい。側壁部13の高さは、少なくとも通電ノズルの先端が箱体内に挿入される高さであればよい。
具体的なサイズとしては、幅方向:20〜30mm、高さ方向30〜50mm、長さ方向:最大5mが例示される。
箱体11の上面部12の幅方向中央には箱体の長手方向にスリット14が形成される。このスリット14は、箱体内に通電ノズルを挿入するためのもので、その間隔は、通電ノズル2の外径に多少のゆとりを持たせたものとする。
スリット14は、上面部12を形成する天板2枚を、スリットの幅を残して、側壁部13上に配置することにより形成することができる。またスリットの長さは、箱体の長手方向全長にわたって形成されるが、端部は、多少スリットのない部分があってもよい。
上面部12を構成する天板は、電極ワイヤ5の先端を溶接スタート位置にセットする際に目視できるようにするため、側壁部13から取り外し可能なように取付けられるのが好ましい。
このように箱体11の上面にスリット14が設けられるため、そのままではスリットからシールドガスが流出する。そのため、耐熱・耐火性で可撓性のある、例えばセラミックファイバー製の耐熱ブランケット18を箱体11の上面に載置して、スリット14からのシールドガスの流出を少なくする。図3では、耐熱ブランケット18を2分割し、スリット14の幅方向中央に耐熱ブランケットの合わせ目19が位置するように配置した例を示す。なお、ブランケットのスタート側の端部は、分離しないようにすることもできる。
箱体11には、内部をシールドガス雰囲気にするためのシールドガス供給パイプ17を、通電ノズルと干渉しない位置に配置するとよい。
図2、3では、長尺のパイプに多数のガス吹出し口を設けたシールドガス供給パイプ17を用い、そのシールドガス供給パイプ17を、箱体長手方向(図面左側の)端部の側壁を貫通して、箱体長手方向に沿って、開先を挟んで2箇所に配置した例を示す。
シールドガス供給パイプ17の長さは、箱体の長手方向長さと同程度にすることが好ましい。また、このシールドガス供給パイプ17の本数や配置位置は特に限定されるものではないが、シールド性の観点からは、図のように1本よりは2本にするほうが好ましく、箱体内の上方に設けるほうが好ましい。
厚鋼板の溶接にあたっては、シールド冶具の箱体11を、突合せて配置された鋼板間に形成された開先を囲むように母材鋼板20上にセットする。その際、スリット14の位置と開先位置が合致するようにする。また、母材鋼板20の端部には当て板21を設けて、箱体11の長手方向の端部を当て板21で支持して、開先端部から溶接を開始できるようにする。
次に、アーク溶接機1の通電ノズル2を箱体のスリット14を通して箱体内に挿入し、電極ワイヤ5の先端をスタート位置にセットする。その後、ガス供給パイプ17からシールドガスを箱体内に所定時間流して箱体内をシールドガスで置換した後、溶接をスタートし、箱体11内のシールドガス雰囲気を維持しながら開先内を溶接する。
溶接条件としては、通常の多電極サブマージアーク溶接の条件を採用することができる。ただし、厚みが10mm以上の厚鋼板をアーク溶接する際には大電流、大電圧を制御できる必要があり、最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であるアーク溶接機を用いるのが好ましい。
本発明では、フラックスを用いないため、スパッタの発生は避けられない。スパッタの発生を少なくするには、少なくとも先行電極は、サブマージアーク溶接で通常用いられているアーク電圧より低い電圧にして、アークをいわゆる埋もれアークの状態にすることが望ましい。図4に埋もれアークの概略を示す。(a)が通常のアーク溶接であり、(b)が埋もれアークである。
埋もれアークの状態とするための条件としては、たとえば、複数の電極ワイヤの直径を4.0mm以下とし、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下にする方法が挙げられる。このような条件にすることにより、鋼板へのスパッタ付着量が少なく抑えられ、好ましくは8.4mg/cm以下とすることができる。
また、アーク切れを少なく抑えることが可能となる。具体的には1mあたり2回以下に抑えることができる。
シールドガスとしてはArと5〜90体積%COの混合ガスを用いる。アークの安定性の観点からは、Arと10〜30体積%COの混合ガスが好ましい
シールドガスの供給量は、箱体内部がシールドガス雰囲気に維持できる量であればよく、例えば、毎分200mlが例示できる。
以上説明した実施の形態は本発明の一例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、上記以外の実施の形態も実施可能である。
次に、本発明の実施可能性及び効果を確認するために実施例を示す。
[実施例1]
厚鋼板に底部角度が70°で深さ6.5mmのV溝からなる開先加工を施し、図2、3に示すシールド冶具で開先をカバーした状態で、溶接前に200l/minの流量で5分間、冶具内にシールドガスを流して冶具内の雰囲気をシールドガスで置換した後、直径4.0mmのワイヤ電極を3本用いて、表1に示す溶接条件を用いて、開先内を1パスで溶接した。これらの条件は、同じ開先を3電極でサブマージアーク溶接する際に採用される条件と同様の条件である。
シールドガスとして、ArにCOを20体積%混合した混合ガスを用い、溶接中、200l/min×5minの量で流した。
溶接後のビード外観の写真を図5に、ビードをX線で撮影した写真を図6に、ビード断面の写真を図7に示す。これらの写真に示されるように、本発明による方法では、サブマージアーク溶接で得られるビード形状と同等のものが得られた。また、ビード内部に欠陥も認められなかった。
以上より、本発明によれば、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接用の溶接装置を使用し、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いないで、ガスシールドアーク溶接できることが確認された。
Figure 2021181097
[実施例2]
実施例1と同様の装置を用いて、種々の板厚の厚鋼板に、種々の形状のV溝からなる開先加工を施し、電極の数、電流、電圧、及び電極直径を変化させ、また、溶接速度、シールドガスのCO分率、ガス流量、ガス置換時間を変化させて、スパッタ量、アーク切れ、溶接部のブローホールの有無を評価した。表2に試験条件を示す。
各電極間の距離は10〜35mmとし、トーチ角度は、1電極目:−10〜0°、2電極目:−10〜20°、3電極目:0〜30°、4電極目:10〜40°とした。位相は1電極目:DC/AC(位相0〜360°)、2電極目:AC(位相0〜360°)、3電極目:AC(位相0〜360°)、4電極目:AC(位相0〜360°)とし適宜変更した。
Figure 2021181097
スパッタ量は、試験体上に300mm×60mmの薄板を設置し、付着したスパッタの重量を測定し、スパッタ発生量は8.4mg/cm2以下のものを「○」とした。アーク切れは、2回以下のものを「○」とした。ブローホールの有無は、実施例1と同様に、ビードをX線で撮影した写真により確認した。結果を表3に示す。
Figure 2021181097
本発明の方法によれば、厚板溶接用の多電極サブマージアーク溶接用の溶接装置を使用し、かつ、多電極サブマージアーク溶接で用いる溶接条件を大きく変更することなく、フラックスを用いないで、スパッタ量、アーク切れ回数の少ないガスシールドアーク溶接で、ブローホールのない良好な溶接金属が得られることが確認できた。
1 多電極サブマージアーク溶接機
2 通電ノズル
3 通電ノズル支持装置
4 給電チップ
5 電極ワイヤ
10 シールド冶具
11 箱体
12 箱体の上面部
13 箱体の側壁部
14 スリット
15 シールドガス
16 シールドガス供給部
17 シールドガス供給パイプ
18 耐熱ブランケット
19 耐熱ブランケットの合わせ目
20 母材鋼板
21 当て板
30 電極
31 溶接金属
32 溶融池
33 スパッタ

Claims (8)

  1. 厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用いてアーク溶接するためのアーク溶接機であって、
    上面部と側壁部よりなり、下部が開放され、溶接方向に延伸し、上面部に電極ワイヤが挿通できるスリットを有する箱体と、
    上記スリットの位置で分割され、上記スリットを覆うように上記箱体に載置される可撓性を有する耐熱ブランケットと、
    上記箱体内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを供給するシールドガス供給部
    を有するシールド治具を備え、
    上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径が3.2〜4.0mmであり、他の電極ワイヤの直径が3.2〜6.4mmであり、
    最大制御電流が600A以上、最大制御電圧が50V以上であり、前記厚鋼板へのスパッタ付着量を8.4mg/cm以下とできることを特徴とするアーク溶接機。
  2. 前記シールドガスとして、Arと5〜90体積%COの混合ガスを用いることができることを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接機。
  3. アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアーク溶接機。
  4. 前記シールドカス供給部に代えて、前記側壁部を貫通して前記箱体内に配置されるシールドガス供給パイプを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク溶接機を用いて、
    厚みが10mm以上の厚鋼板を、複数の電極ワイヤを用い、前記シールド治具内にArとCOの混合ガス、又はCOガスであるシールドガスを流しながら、上記複数の電極ワイヤのうち最も溶接方向進行側の電極ワイヤの直径を3.2〜4.0mm、他の電極ワイヤの直径を3.2〜6.4mm、各電極の電流を600A以上、電圧を30V以下としてアーク溶接を行うことを特徴とするアーク溶接方法。
  6. 前記シールドガスがArと5〜90体積%COの混合ガスであることを特徴とする請求項5に記載のアーク溶接方法。
  7. 前記厚鋼板へのスパッタ付着量が8.4mg/cm以下となることを特徴とする請求項5又は6に記載のアーク溶接方法。
  8. アーク切れが1mあたり2回以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
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