JPH09314334A - 高速ガスシールドアーク溶接装置および溶接方法 - Google Patents

高速ガスシールドアーク溶接装置および溶接方法

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JPH09314334A
JPH09314334A JP15190396A JP15190396A JPH09314334A JP H09314334 A JPH09314334 A JP H09314334A JP 15190396 A JP15190396 A JP 15190396A JP 15190396 A JP15190396 A JP 15190396A JP H09314334 A JPH09314334 A JP H09314334A
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Katsu Kodama
児玉  克
Takayuki Kono
隆之 河野
Kazuhiro Kojima
一浩 児嶋
Takashi Tanaka
隆 田中
Masao Fuji
雅雄 藤
Harutoshi Kubota
晴敏 窪田
Masao Kamata
政男 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速すみ肉溶接や、狭隘部へのすみ肉溶接を
行なうための2電極高速ガスシールドアーク溶接装置お
よび方法を提供する。 【解決手段】 溶接ワイヤを消耗電極とする2トーチ4
ワイヤのガスシールドアーク溶接装置において、同一ト
ーチ内で第1ワイヤと第2ワイヤの2本の溶接ワイヤを
給電チップに送給する先行ツインワイヤ溶接トーチが、
同一トーチ内で第3ワイヤと第4ワイヤの2本の溶接ワ
イヤを給電チップに送給する後行ツインワイヤ溶接トー
チより溶接方向前方に設置され、前記先行ツインワイヤ
溶接トーチ内の第1ワイヤと第2ワイヤは互いに電気的
に絶縁されて独立した電源から給電を受け、これら4本
の溶接ワイヤはすべて独立のワイヤ送給手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はワイヤを消耗電極と
するガスシールドアーク溶接で、特に鋼管の爪付け溶接
や、造船でのすみ肉溶接を高能率で行う装置および方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熟練溶接者の高齢化、若手労働者
の溶接分野への従事敬遠などから溶接士確保は深刻な問
題となりつつある一方、社会資本充実や景気対策面から
土木建築分野での鋼材使用は根強いものがあり、また、
環境汚染防止のため造船界ではタンカーの二重底化(ダ
ブルボトム、ダブルハル)を進めつつある。前者の土木
建築分野で鋼管杭などに使用されるスパイラル鋼管は、
製造された素管の70%近くが何らかの二次加工溶接が
なされている。これらの作業は人力に頼っているのが現
状であるが、今後予想される需要増に対応するには、前
述のように溶接士の確保が難しく、かつ、新たな工場立
地スペース入手も非常に困難な環境になってきつつあ
る。
【0003】したがって、現状の資源で生産性を向上さ
せるためには溶接速度を高め、溶接能率をアップするこ
とが焦眉の問題であり、ロボット化し易いガスシールド
アーク溶接(以下、MAG、あるいはMIG法と称す)
で、従来、爪付け溶接で用いられているサブマージアー
ク溶接(以下、SAWと称す)の能率をしのぐ高速化技
術出現が待たれている。また、造船ではダブルボトム化
ですみ肉溶接工程が増大するため、この高速化が切望さ
れている。
【0004】近年、高速MAG溶接法として、特開平2
−280968公報に開示されているような2電極高速
MAG法が開発されている。また、突合せ溶接には大電
流を用いて溶接能率を向上させた特公昭59−8475
公報に見られるような大電流MIG溶接法の採用で高速
化、高能率化が進められつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
2電極高速MAG法では水平すみ肉溶接脚長5〜6mm
で溶接速度1.5m/minが限界であり、現在、期待
される2.5m/min超の溶接速度には耐えられな
い。溶接速度1.5m/min超の高速溶接では、所定
の等脚長を十分保証できるワイヤ溶着量を与えても目標
脚長には届かず、幅が狭く凸型のビードになる。これは
高速溶接になるほど使用する溶接電流も高くなり、アー
ク力がより強力になって溶融プールが後方に押しやられ
るとともに、溶融プールの形状も涙滴型から溶接線方向
に細長く伸びた形状に変化するためである。したがっ
て、幅が狭い状態でビード止端の凝固が開始するため、
残された溶融金属はビード高さ方向に盛り上がり、結果
として凸ビードとなったり、アンダーカットが発生し易
くなるものと考えられる。
【0006】溶接高速化を阻害する要因は上述したよう
に、高速溶接になるほどアークが後方に引かれ、幅方向
の広がりが小さくなること、また高溶接電流化によって
アーク力が強力になって溶融プールが後方に押しやられ
るためである。この阻害要因を解消する手段としては溶
接ワイヤを複数化してアーク力を分散し、溶融プール後
退を抑えることが有効であり、これまで種々の提案がな
されている。例えば特公平1−50507号公報、特開
昭61−212480号公報にみられるような1トーチ
を2ワイヤ化したSAW法、特開昭63−140773
号公報にみられるごとく1溶接トーチに複数ワイヤを送
給するMAG法などが開示されている。
【0007】しかしながら、後者の1溶接トーチに複数
ワイヤを送給するMAG法や、前述の大電流MIG法で
は使用する溶接トーチが大型化して水平すみ肉溶接を行
うには不適で、特に鋼管の爪付け溶接のような狭隘部へ
の適用は全く不可能である。また特開平6−26994
4号公報に見られるような3ワイヤでの高速MAG溶接
法も開示されているが、これでも溶接速度は2.5m/
分が限界であり、これ以上の高速化は無理である。そこ
で、本発明は溶接速度2.5m/minを超える水平す
み肉溶接方法および狭隘部での高能率MAG法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、溶接ワイヤを消耗電極とする2トー
チ4ワイヤのガスシールドアーク溶接装置において、同
一トーチ内で第1ワイヤと第2ワイヤの2本の溶接ワイ
ヤを給電チップに送給する先行ツインワイヤ溶接トーチ
が、同一トーチ内で第3ワイヤと第4ワイヤの2本の溶
接ワイヤを給電チップに送給する後行ツインワイヤ溶接
トーチより溶接方向前方に設置され、前記先行ツインワ
イヤ溶接トーチ内の第1ワイヤと第2ワイヤは互いに電
気的に絶縁されて独立した電源から給電を受け、前記後
行ツインワイヤ溶接トーチ内の第3ワイヤと第4ワイヤ
は互いに電気的に絶縁されておらず同一の電源から給電
を受けるか、あるいは互いに絶縁されて独立の電源から
給電を受け、またこれら4本の溶接ワイヤはすべて独立
のワイヤ送給手段を有することを特徴とする高速ガスシ
ールドアーク溶接装置である。
【0009】またここにおいて、シールドガスを溶接ア
ークに向けて供給するためのパイプを先行電極前方およ
び後行電極後方に装着したことも特徴とする。また、上
記の高速ガスシールドアーク溶接装置を用いて、ワイヤ
相互の間隔を間隔を5〜40mmとし、さらに第1ワイ
ヤの溶接電流を300〜500A、第2ワイヤ以降の溶
接電流を100〜450Aとし、第1ワイヤの溶接電流
と第2ワイヤの溶接電流差を20〜200Aとして溶接
を行い、溶接速度2.5m/minを超えることを特徴
とする高速ガスシールドアーク溶接方法である。またこ
れら溶接方法において、第4ワイヤにはフラックス入り
ワイヤを用いることも特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の3電源2トーチ4
ワイヤのガスシールドアーク溶接装置の実施態様の側断
面図であり、図2は本発明の4電源2トーチ4ワイヤの
ガスシールドアーク溶接装置の実施態様の側断面図であ
る。以下、図1の参照符号を用いて説明すると、それぞ
れに独立したワイヤ送給ローラ(図示せず)によって送
られた第1ワイヤ1、第2ワイヤ2、第3ワイヤ3、第
4ワイヤ4は先行ツインワイヤ溶接トーチ5、後行ツイ
ンワイヤ溶接トーチ6に連結されたツインワイヤ用コン
ジツト7、8を介してワイヤガイド13、14に導かれ
る。そして、ワイヤ相互の間隔を5〜40mmに保つよ
う給電チップ9、10、11を装着し、前方および後方
に配置したパイプ15、16を介して溶接アーク部にシ
ールドガスを供給しつつ、2トーチで4ワイヤMAG溶
接を行う構成としたものである。なお17は絶縁板であ
る。
【0011】また図2は後行ツインワイヤ溶接トーチ4
0も先行ツインワイヤ溶接トーチ5と同様に絶縁板17
を有する構造になっており、給電チップ41、42を別
々に有している。その他の構造については図1と同様で
ある。なお図1、図2において、18は第1ワイヤと第
2ワイヤの間に存在する溶融プール、19は第2ワイヤ
と第3ワイヤの間に存在する溶融プール、20は第3ワ
イヤの第4ワイヤの間に存在する溶融プール、21は第
4ワイヤの後に存在する溶融プール、22は母材、23
は溶接金属、24はスラグである。
【0012】本発明では2トーチでありながら、ツイン
ワイヤ溶接トーチを用いたことにより4本のワイヤにア
ーク力を分散できるので、溶融プールの後退が回避で
き、2.5m/分を超える溶接速度でもアンダーカット
が無いビードが得られる。ここで、第3ワイヤと第4ワ
イヤへの給電は図1の装置による同一電源でも差し支え
ないが、電源容量が不足する場合や、ビード形状のさら
なる向上のために、第3ワイヤと第4ワイヤの電圧を独
立に制御したい場合などでは図2の装置による独立電源
とすることも可能である。
【0013】また、シールドガスの供給に関して、曲率
を有するパイプ15、16をツインワイヤ溶接トーチ5
および6もしくは40の前方および後方に設置し、この
パイプにシールドガスを導入して両方向から溶接部にガ
スを供給するのが好ましい。このように溶接トーチ部と
シールドガス供給部とを分離することで溶接トーチをス
リム化し、狭隘部溶接が可能となる。
【0014】さらに、溶接速度2.5m/min超の高
速溶接を行う場合には、鋼管の爪付け溶接のような狭隘
部への溶接ばかりでなく、すみ肉溶接においても、上記
の先行電極前方および後行電極の後方から溶接アークに
向けてシールドガスを供給する方法が有効である。すな
わち、図3および図4は3電源法および4電源法の溶接
トーチ先端近傍の断面図をそれぞれ示したものである
が、先行ツインワイヤ溶接トーチ5A、後行ツインワイ
ヤ溶接トーチ6Aまたは40Aともガスシールドが一体
型のトーチを使用している。ビード形状を支配する後行
ツインワイヤ溶接トーチ6Aまたは40Aが一体型のシ
ールド方式では、図3および図4に示すように後行ツイ
ンワイヤ溶接トーチ6Aまたは40Aのアーク力が作用
する方向25とシールドガスの流れる方向26が同じ方
向にあるため、高速溶接になるほど溶融プール後退距離
Xが長くなるように助長する。
【0015】一方、図5および図6も図3および図4と
同様な断面図であるが、先行ツインワイヤ溶接トーチ
5、後行ツインワイヤ溶接トーチ6または40ともシー
ルドガスがパイプ15、16によって別々に供給され
る。図5および図6に示す後行ツインワイヤ溶接トーチ
6または40の後方から溶接部前方に向かってシールド
ガスを供給する方式では、溶融プールの後退を抑制する
ようにシールドガスの流れ26が作用するために溶融プ
ールの後退距離Yが小さくなり、高速溶接でもアンダー
カットなどの溶接欠陥のない良好なビードが得られるも
のである。
【0016】次に、本発明の溶接方法に関しワイヤ間隔
を規定した理由について述べる。毎分2.5m超の高速
溶接で5mm以上の脚長を得るためには、各ワイヤ間で
安定した溶融プール溜まり18、19、20を形成させ
ることが重要である。本発明で各ワイヤ間隔L、M、N
(図1および図2)を5〜40mmと限定した理由は、
この溶融プール溜まりを安定して維持できる範囲を明示
したものである。すなわち、各ワイヤ間隔L、M、Nが
5mm未満では溶融プール溜まりとして存在しえず、逆
に40mmを超えると、溶融プールを安定維持するワイ
ヤ間の相互作用効果が弱まるために、溶融プール溜まり
が不安定になり、アンダーカット等の欠陥を生じる原因
となる。さらに、好ましくは先行ツインワイヤ溶接トー
チの後退角と後行溶接トーチの前進角はそれぞれ0゜〜
30゜とするのが溶融プールを安定維持するために良
い。また、すみ肉溶接を行う場合、各ワイヤの狙い位置
は基本的には上板と下板の交差部とする。
【0017】次に溶接電流範囲について述べる。本発明
では個々のワイヤに独立したワイヤ送給装置が付帯して
いるので、各ワイヤの溶接電流を独立に設定できる。電
流範囲を規定したのは、下限値未満の場合には溶加金属
が不足して5mm以上の脚長が得られないからであり、
上限値超だとアーク力が強すぎて、溶融プールの後退を
抑えきれないことにより、アンダーカットが発生するか
らである。
【0018】さらに、第1ワイヤと第2ワイヤの電流差
を20〜200Aと規定したのは、スパッタ発生量がこ
の範囲で著しく抑制されるからである。2.5m/分超
の速度で脚長5mm以上を得るためには、スパッタを低
減させ、溶加金属の損失を極力少なくすることが重要で
あるが、スパッタ抑制には第1ワイヤと第2ワイヤ間に
できる溶融プール溜まり18を適切に制御することが特
に重要であり、第1ワイヤと第2ワイヤの電流差がこの
範囲にある時に最もスパッタの発生が抑制されることが
本発明では確認された。
【0019】また本発明の溶接方法においてはフラック
ス入りワイヤを第4ワイヤに使用するのが好ましい。す
なわちパイプ15、16によるシールドガス供給では、
一体型溶接トーチに比べ、ピット等の欠陥発生防止にパ
イプの位置調整が重要で、アーク発生位置へ確実にシー
ルドガスを供給する必要があるが、ソリッドワイヤに比
べシールド特性のよいフラックス入りワイヤを第4ワイ
ヤに使用すれば、厳密な位置調整の必要がなく、容易に
安定した溶接を行うことができるのである。
【0020】このフラックス入りワイヤはJIS Z3
313相当品で、ワイヤ全重量に対してスラグ形成剤
(例えば特開平2−205299に開示されているよう
な酸化物、弗化物)として10〜25wt%充填された
ものが好ましい。10%未満ではシールド特性が劣化
し、25%を超えると生成したスラグ量が過多となって
スラグ巻き込みなどが発生しやすくなる。また、溶接ワ
イヤ径は1.2〜1.6mmのものが使い易く、1.2
mm未満ではワイヤ癖が大きく、ワイヤの溶接位置狙い
が不安定になり、1.6mmを超える径ではワイヤ抵抗
加熱が少なくなり溶融効率が低下するため、同じ溶着量
を得るのにより大きな溶接電流が必要となり好ましくな
い。
【0021】
【実施例】図7の正面図(a)と側面図(b)に示すよ
うに、板厚9mm、幅100mm、長さ1000mmの
JIS SM400Aの2枚の鋼板を逆T型に組み立て
その上板28と下板29の交差部を表1ないし表3に示
す条件で水平すみ肉溶接を行った。また、狭隘部への溶
接として、図8に示すように、前記SM400Aに板厚
9mm、幅30mm、高さ60mm、長さ1000mm
のL形の鋼板を取付け、そのL形鋼31と前記鋼板30
との交差部の水平すみ肉溶接を表1ないし表3の条件で
行った。なお、表中のNo.1、No.2、No.5、
No.6およびNo.9〜19は逆T型の試験体のもの
で、No.3、No.4、No.7、No.8は狭隘部
への溶接のものである。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】シールドガスは炭酸ガスで各電極に対し、
25リットル/minずつ供給した。また、フラックス
入りワイヤはJIS Z3313 YFW相当品で、
1.2mm径を使用し、ワイヤ突出し長は25mmで行
った。なお、表1中のシールド方法で一体型とは溶接ト
ーチにノズルを装着し、シールドガスをトーチ内部から
供給する方式で、分離型とは本発明でのパイプによる溶
接前後方向からシールドガスを供給する方式を意味して
いる。なお、各ワイヤの狙い位置は上板と下板の交差部
とした。
【0026】溶接後、ビード外観検査および横断面マク
ロ組織試験を行って溶接ビード品質を評価した。その結
果を表4に示す。本発明法を用いて水平すみ肉溶接を行
なった試験No.1〜No.8では溶接速度2.5mm
/minでも3.0m/minでも溶接欠陥が無く、か
つ、両脚長とも目標5mmを超えるすみ肉ビードが得ら
れた。一方、比較例のNo.9〜No.19は本発明で
規定した溶接条件を逸脱しているので、溶接速度が2.
5m/minであってもアンダーカット等の欠陥が発生
しかつ脚長も不足した。
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】上述したように本発明法によれば、従来
法では困難であった高速すみ肉溶接が可能となり、特に
狭隘な箇所での高速すみ肉溶接が可能であることは大き
なメリットである。したがって、溶接高能率化に対し、
溶接士要員増や、新工場建設を行なわなくとも生産性向
上が可能となり、本発明によって溶接コストダウン、溶
接能率を大幅に向上できるので産業上のメリットは大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接装置の実施態様の一つを示す側断
面図
【図2】本発明の溶接装置の実施態様の一つを示す側断
面図
【図3】一体型シールド方式でのガスの流れと溶融プー
ル挙動を説明する図
【図4】一体型シールド方式でのガスの流れと溶融プー
ル挙動を説明する図
【図5】分離型シールド方式でのガスの流れと溶融プー
ル挙動を説明する図
【図6】分離型シールド方式でのガスの流れと溶融プー
ル挙動を説明する図
【図7】水平すみ肉溶接用試験片形状を示す(a)正面
図と(b)側面図
【図8】狭隘部への水平すみ肉溶接用試験片形状を示す
(a)正面図と(b)側面図
【符号の説明】
1、2、3、4 溶接ワイヤ 5、5A、6、6A 溶接トーチ 7、8 コンジツト 9、10、11、12 給電チップ 13、14 ワイヤガイド 15、16 パイプ 17 絶縁板 18 第1ワイヤと第2ワイヤの間に存在する溶融プ
ール 19 第2ワイヤと第3ワイヤの間に存在する溶融プ
ール 20 第3ワイヤの第4ワイヤの間に存在する溶融プ
ール 21 第4ワイヤの後に存在する溶融プール 22 母材 23 溶接金属 24 スラグ 25 アーク力の作用する方向 26 シールドガスの作用する方向 28 上板 29 下板 30 SM400A鋼板 31 L形鋼 40、40A 溶接トーチ 41、42 給電チップ L 第1、第2ワイヤ間隔 M 第2、第3ワイヤ間隔 N 第3、第4ワイヤ間隔 X、Y 溶融プールの後退距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児嶋 一浩 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 田中 隆 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 藤 雅雄 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 窪田 晴敏 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 鎌田 政男 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤを消耗電極とする2トーチ4
    ワイヤのガスシールドアーク溶接装置において、同一ト
    ーチ内で第1ワイヤと第2ワイヤの2本の溶接ワイヤを
    給電チップに送給する先行ツインワイヤ溶接トーチが、
    同一トーチ内で第3ワイヤと第4ワイヤの2本の溶接ワ
    イヤを給電チップに送給する後行ツインワイヤ溶接トー
    チより溶接方向前方に設置され、前記先行ツインワイヤ
    溶接トーチ内の第1ワイヤと第2ワイヤは互いに電気的
    に絶縁されて独立した電源から給電を受け、前記後行ツ
    インワイヤ溶接トーチ内の第3ワイヤと第4ワイヤは互
    いに電気的に絶縁されておらず同一の電源から給電を受
    けるか、あるいは互いに絶縁されて独立の電源から給電
    を受け、またこれら4本の溶接ワイヤはすべて独立のワ
    イヤ送給手段を有することを特徴とする高速ガスシール
    ドアーク溶接装置。
  2. 【請求項2】 シールドガスを溶接アークに向けて供給
    するためのパイプを先行電極前方および後行電極後方に
    装着したことを特徴とする請求項1記載の高速ガスシー
    ルドアーク溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の高速ガ
    スシールドアーク溶接装置を用いて、ワイヤ相互の間隔
    を5〜40mmとし、さらに第1ワイヤの溶接電流を3
    00〜500A、第2ワイヤ以降の溶接電流を100〜
    450Aとし、第1ワイヤの溶接電流と第2ワイヤの溶
    接電流との差を20〜200Aとして溶接を行い、溶接
    速度2.5m/minを超えることを特徴とする高速ガ
    スシールドアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 第4ワイヤにはフラックス入り溶接ワイ
    ヤを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の高速ガスシールドアーク溶接方法。
JP15190396A 1996-05-24 1996-05-24 高速ガスシールドアーク溶接装置および溶接方法 Withdrawn JPH09314334A (ja)

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