JP2021178556A - 車両の整流装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開空間への空気の流入に起因する空気抵抗を抑止することが可能な車両の整流装置を提供する。【解決手段】車両の整流装置は、開空間の車両前方側におけるフロア面2の少なくとも一部を覆うカバー部材6と、カバー部材6における車両後方側の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材7とを備える。整流部材7は、車両後方に向かうにつれて車両下側に傾斜して延びる傾斜部8と、傾斜部8からカバー部材6に向かって車両上下方向に延びる整流面9とを有する。整流面9とカバー部材6の表面との境界となる整流面9の辺10の延在方向は、車両前後方向を基準として車幅方向内側または外側に指向する。整流面9は、カバー部材6の表面に対して車幅方向内側または外側に傾倒している。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の整流装置に関する。
従来から、車両の外装表面や床下のフロア面に設けられた整流フィンを用いて車両周囲の空気の流れを整流することにより、空気抵抗を改善する技術が知られている。
例えば、特許文献1記載の整流装置は、タイヤの車幅方向外側への空気流れを抑制するために、車両床下のタイヤ前方に設けられた複数の整流フィンを有している。各整流フィンの後部は、車両前後方向に延びており、空気流れをタイヤに向かうように案内する。
しかし、上記のように、空気流れをタイヤに向かうように案内する整流フィンを設けた整流装置を用いても、車両のホイールハウスやトンネル部などのように床下に開口する大きな開空間への空気の流れ込みを防ぐことができない。そのため、開空間への空気の流入に起因して空気抵抗が増大し、燃費性能を低下させる要因の一つになっている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、開空間への空気の流入に起因する空気抵抗を抑止することが可能な車両の整流装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る車両の整流装置は、車両のフロア面に設けられ、前記フロア面の下方の車両前後方向の空気の流れを整流する整流装置であって、前記フロア面に形成された開空間の車両前方側における前記フロア面の少なくとも一部を覆うカバー部材と、前記カバー部材における車両後方側の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材とを備え、前記整流部材は、車両後方に向かうにつれて車両下側に傾斜して延びる傾斜部と、前記傾斜部から前記カバー部材に向かって車両上下方向に延びる整流面とを有し、前記整流面と前記カバー部材の表面との境界となる前記整流面の辺の延在方向は、車両前後方向を基準として車幅方向内側または外側に指向し、前記整流面は、前記カバー部材の前記表面に対して車幅方向内側または外側に傾倒していることを特徴とする。
かかる構成によれば、車両走行時においてフロア面の下方で車両後方に流れる空気が整流部材に車両前方から当たって傾斜部を乗り越える際に渦を発生させるとともに整流面によって渦を細長く連続するように整流することによって、フロア面の下方において車両後方に向かう細長い渦を形成することが可能になる。この車両後方に向かう渦が周囲の空気を車両前後方向に開空間の開口を縦断するように導くことによって、カバー部材の車両後方側において開空間に空気が流れ込むことを防止することが可能である。その結果、開空間への空気の流入に起因する空気抵抗を抑止することが可能になる。
上記の車両の整流装置において、前記傾斜部は、下面視で前記開空間に向かって前記車両前後方向に延びるのが好ましい。
かかる構成では、空気が傾斜部を乗り越える際に発生する渦が車両前後方向に向かうようになり、車両前方から流れる空気を渦とともに開空間に向かって車両前後方向に直線的に流すことが可能になる。その結果、開空間への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止効果をさらに向上することが可能になる。
上記の車両の整流装置において、前記整流部材は、前記カバー部材に複数設けられ、前記複数の整流部材は、前記車両の車幅方向中心位置で前記整流面の前記辺の延在方向および前記整流面の前記カバー部材に対する傾倒方向が左右対称となるように配置されている、のが好ましい。
かかる構成では、フロア面の下方で車幅方向中心位置の左側と右側で異なる向きの空気の流れに対して、車両の車幅方向中心位置で整流面の辺の延在方向および整流面のカバー部材に対する傾倒方向が左右対称となるように配置された複数の整流部材によりそれぞれ渦を発生させてそれぞれの渦の強さを左右均等に調整して、弱い渦の箇所を無くすことが可能である。その結果、開空間への空気の流れ込みを確実に防ぐことが可能になり、開空間への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止効果をさらに向上することが可能になる。
上記の車両の整流装置において、前記車両の下面視において、前記整流部材の前記辺の前記車両前後方向に対する傾斜角度は、0度より大きく30度以下に設定されているのが好ましい。
かかる構成では、整流部材により安定した高速の渦を発生させながら、当該渦の流速を維持することが可能である。
本発明の請求項5に係る車両の整流装置は、車両のフロントウインドシールドの上部に設けられ、前記フロントウインドシールドの上方の車両前後方向の空気の流れを整流する整流装置であって、前記フロントウインドシールド上端に設けられた外装部材と、前記外装部材における車両後方側の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材とを備え、前記整流部材は、車両後方に向かうにつれて車両上側に傾斜して延びる傾斜部と、前記傾斜部から前記外装部材に向かって車両上下方向に延びる整流面とを有し、前記整流面と前記外装部材の表面との境界となる前記整流面の辺の延在方向は、車両前後方向を基準として車幅方向内側または外側に指向し、前記整流面は、前記外装部材の前記表面に対して車幅方向内側または外側に傾倒していることを特徴とする。
かかる構成によれば、車両走行時においてフロントウインドシールドの上方で車両後方に流れる空気が外装部材に設けられた整流部材に車両前方から当たって傾斜部を乗り越える際に渦を発生させるとともに整流面によって渦を細長く連続するように整流することによって、フロントウインドシールドの上方において車両後方に向かう細長い渦を形成することが可能になる。この車両後方に向かう渦が周囲の空気を車両前後方向にフロントウインドシールドの後方の開空間の開口を縦断するように導くことによって、外装部材の車両後方側において開空間に空気が流れ込むことを防止することが可能である。その結果、フロントウインドシールドの後方においても開空間への空気の流入に起因する空気抵抗を抑止することが可能になる。
本発明の車両の整流装置によれば、開空間に空気が流れ込むことを防止することができ、その結果、開空間への空気の流入に起因する空気抵抗を抑止することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1に示される車両1の整流装置5は、車両1の外面として車両1の下側のフロア面2に形成された開空間であるホイールハウス4の車両前方側X2に配置されている。
図1では、車両1が上下反対に配置され、フロア面2が上を向いた状態が示されている。すなわち、図1では、車両1の下方向Z1が図1の上方を向き、上方向Z2が図1の下方を向いている。ホイールハウス4には、タイヤ3およびタイヤ3に連結された各種部品(ホイールや車軸など)が収容されている。
整流装置5は、具体的には、ホイールハウス4の車両前方側X2におけるフロア面2の少なくとも一部を覆うカバー部材6と、カバー部材6における車両後方側X1の部分に設けられた少なくとも1つ(図1では5つ)の整流部材7とを備える。図1に示される複数の整流部材7は、車幅方向Yに互いに離間して等間隔に配置されている。カバー部材6および複数の整流部材7は、樹脂によって一体形成される。
カバー部材6の車両後方側X1の端部は、ホイールハウス4の開口4aの車両前方側X2の縁4a1(図3参照)に一致する位置に配置されている。これにより、カバー部材6は、フロア面2におけるホイールハウス4に車両前方側X2に隣接する部分を覆うことが可能である。
整流部材7は、図3および図4(b)、(c)に示されるように、カバー部材6における最も車両後方側X1の位置、すなわち、整流部材7の車両後方側X1の角部12がホイールハウス4の開口4aの車両前方側X2の縁4a1に一致する位置に設けられている。
整流部材7は、具体的には、図2〜4に示されるように、斜辺である傾斜部8と、傾斜部8からカバー部材6の表面6aに向かって車両1の上下方向Zに延びる整流面9とを有する。
本実施形態では、整流部材7は、尖った角部11が車両前方X2を向く直角三角形の形状を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾斜部8と整流面9を有する形状であればよい。
傾斜部8は、車両後方X1に向かうにつれて車両下側Z1に延びるように傾斜している。
整流部材7の厚さ、すなわち、傾斜部8の幅は、小さい方が好ましい。その場合、車両前方X2から流れる空気が傾斜部8を乗り越える際に安定して渦S(図5参照)を形成することが可能になる。
整流面9とカバー部材6の表面6aとの境界となる整流面9の辺10の延在方向は、車両前後方向Xを基準として車幅方向Yの内側(すなわち、車幅方向Yの中心位置を向く側)または外側に指向している。具体的には、図2に示されるように、車両前後方向Xに延びて整流部材7の角部11を通る直線Lを基準に考えた場合、辺10が直線Lに対して車幅方向Yの内側または外側に傾斜している状態、すなわち、辺10が直線Lに対して所定の傾斜角度(ヨー角)θyで傾斜している状態になっている。
また、整流面9は、カバー部材6の表面6aに対して車幅方向Yの内側または外側に傾倒している。具体的には、図2に示されるように、整流面9は、辺10を回転軸として、カバー部材6の表面6aに対して車幅方向Yの内側または外側に傾倒している状態、すなわち、整流面9が表面6aに対して所定の傾斜角度(ロール角)θrで傾斜している状態になっている。
車両走行時において、フロア面2の下方において車両後方X1へ向かう空気流れF(図6参照)は、カバー部材6の表面に沿って流れる。この空気流れFは、図2〜4に示される整流部材7に対して、図5に示されるように、直線Lと平行に流れて車両前方X2から当たって傾斜部8を乗り越える際に渦を発生させるとともに整流面9によって渦を細長く連続するように整流することによって、図1および図5〜6に示される車両後方X1に向かう細長い渦Sを形成することが可能である。この車両後方X1に向かう渦Sは、周囲の空気を車両前後方向Xにホイールハウス4の開口4aを縦断するように導くことにより、ホイールハウス4への空気の流れ込みを防ぐ。
とくに、図1に示されるように、複数の整流部材7によって形成される複数の細長い渦Sがホイールハウス4の全体を覆うように延びることにより、ホイールハウス4への空気の流れ込みを確実に防ぐことが可能になる。
ここで、図2に示されるように、傾斜部8におけるカバー部材6の表面6aに対する傾斜角度(ピッチ角)θpは、0度より大きく60度以下であれば渦Sを発生することが可能であるが、30度前後の角度であれば安定して高速の渦を発生することが可能である。
また、辺10における直線Lに対する傾斜角度(ヨー角)θyは、0度より大きく60度以下であれば渦Sを発生することが可能であるが、30度前後の角度であれば、安定して高速の渦Sを発生することが可能である。
整流面9における表面6aに対する傾斜角度(ロール角)θrは、0度より大きく30度以下であれば渦Sを発生することが可能であるが、15度前後の角度であれば、安定して高速の渦Sを発生することが可能である。
整流部材7の高さhは、ホイールハウス4の開口4aの少なくとも一部(好ましくは全部)を縦断可能な細長い渦Sを形成可能な高さであればよく、例えば、2〜8mm程度に設定される。
図3および図4(c)に示されるように、傾斜部8は、図3の車両下側Z1から見た下面視では、ホイールハウス4(とくに、その開口4a参照)に向かって車両前後方向Xに延びるように設定されている場合には、図5に示されるように空気流れFが傾斜部8を乗り越える際に発生する渦Sが車両前後方向Xに向かうようになるので好ましい。
例えば、辺10が直線Lに対する傾斜角度(ヨー角)θyが30度、整流面9の表面6aに対する傾斜角度(ロール角)θrが15度の場合には、傾斜部8を、下面視でホイールハウス4に向かって車両前後方向Xに延びるように設定することが可能であり、その場合、細長く高速の渦Sを発生することが可能になる。
複数の整流部材7の配置は、図7に示されるように、車両前方X2から流れる空気流れFが車幅方向Yの中心位置Cの左側と右側で異なる流れ(具体的には、車両1の左右に分かれる異なる向きの流れなど)を考慮に入れて設定されるのが好ましい。具体的には、整流部材7は、カバー部材6に複数設けられ、複数の整流部材7は、車両1の車幅方向Yの中心位置Cで整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称となるように配置されているのが好ましい。このような整流部材7の配置の例として、図7に示されるように、中心位置Cよりも左側に位置する整流部材7は、整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が車幅方向左側Y2を向くように傾倒し、一方、図7における中心位置Cよりも右側に位置する整流部材7は、整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が車幅方向右側Y1を向くように傾倒するようにすればよい。この場合、複数の整流部材7により発生させるそれぞれの渦Sの強さを左右均等に調整することが可能になる。または、フロア面2の下方で車幅方向Yの中心位置Cの左側と右側で異なる流量の空気の流れに対して、整流部材7の数を中心位置Cの左側と右側で異なるように配置することによっても、複数の整流部材7により発生させるそれぞれの渦Sの強さを左右均等に調整することが可能になる。
なお、整流部材7は、少なくとも1個あればよく、車両1の外面の開空間が小さい場合には1個の整流部材7が形成する渦Sによって開空間への空気の流れ込みを防止することが可能である。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態の車両1の整流装置5は、車両1の整流装置5は、車両1のフロア面2に設けられ、フロア面2の下方の車両前後方向Xの空気の流れを整流するように構成されている。
(1)
本実施形態の車両1の整流装置5は、車両1の整流装置5は、車両1のフロア面2に設けられ、フロア面2の下方の車両前後方向Xの空気の流れを整流するように構成されている。
具体的には、整流装置5は、フロア面2におけるホイールハウス4の車両前方側X2におけるフロア面2の少なくとも一部を覆うカバー部材6と、カバー部材6における車両後方側X1の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材7とを備える。整流部材7は、車両後方X1に向かうにつれて車両下側Z1に傾斜して延びる傾斜部8と、傾斜部8からカバー部材6に向かって車両上下方向Zに延びる整流面9とを有する。
整流面9とカバー部材6の表面6aとの境界となる整流面9の辺10の延在方向は、車両前後方向Xを基準として車幅方向Y内側または外側に指向する。整流面9は、カバー部材6の表面6aに対して車幅方向Y内側または外側に傾倒している。
上記実施形態の整流装置5の構成では、車両1の走行時においてフロア面2の下方で車両後方X1に流れる空気が整流部材7に車両前方X2から当たって傾斜部8(図5参照)を乗り越える際に渦を発生させるとともに整流面9によって渦を細長く連続するように整流することによって、フロア面2の下方において車両後方X1に向かう細長い渦S(図1、図5〜6参照)を形成することが可能になる。このような細長い渦Sは、高速回転で回転しているので、通常の空気流れと比較して高い直進性を有する。この車両後方X1に向かう高速回転する渦Sが周囲の空気を車両前後方向Xにホイールハウス4の開口4a(図6参照)を縦断するように導くことによって、カバー部材6の車両後方側X1においてホイールハウス4に空気が流れ込むことを防止することが可能である。その結果、ホイールハウス4への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止が可能になる。
ここで、比較例として、上記実施形態の整流装置5が無い場合、すなわち、図10に示されるように、ホイールハウス4の車両前方X2にはフロア面2のみが有る場合を考える。この比較例の場合、車両走行時には、車両前方X2から流れる空気流れFの一部は、ホイールハウス4の内部に流れ込む空気流れF1となるので、空気抵抗が大きくなることが分かる。これを見れば、本実施形態の整流装置5が図5に示される渦Sを発生させて空気の流れ込みを防止して空気抵抗の抑止効果に寄与していることが理解される。
(2)
本実施形態の車両1の整流装置5では、図3および図4(c)に示されるように、傾斜部8は、下面視で(すなわち、車両1の下方向Z1から見て)ホイールハウス4に向かって車両前後方向Xに延びる。
本実施形態の車両1の整流装置5では、図3および図4(c)に示されるように、傾斜部8は、下面視で(すなわち、車両1の下方向Z1から見て)ホイールハウス4に向かって車両前後方向Xに延びる。
かかる構成では、空気が傾斜部8を乗り越える際に発生する渦Sが車両前後方向Xに向かうようになり、車両前方から流れる空気を渦Sとともにホイールハウス4に向かって車両前後方向Xに直線的に流すことが可能になる。その結果、ホイールハウス4への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止効果をさらに向上することが可能になる。
(3)
本実施形態の車両1の整流装置5では、図7に示されるように、整流部材7は、カバー部材6に複数設けられ、複数の整流部材7は、車両1の車幅方向Yの中心位置Cで整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称となるように配置されているのが好ましい。具体的には、図7の複数の整流部材7は、整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称の向き、すなわち、中心位置Cに対して反対を向く向きになっている。
本実施形態の車両1の整流装置5では、図7に示されるように、整流部材7は、カバー部材6に複数設けられ、複数の整流部材7は、車両1の車幅方向Yの中心位置Cで整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称となるように配置されているのが好ましい。具体的には、図7の複数の整流部材7は、整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称の向き、すなわち、中心位置Cに対して反対を向く向きになっている。
かかる構成では、フロア面2の下方で車幅方向Yの中心位置Cの左側と右側で異なる向きの空気流れFに対して、車両1の車幅方向Yの中心位置Cで整流面9の辺10の延在方向および整流面9のカバー部材6に対する傾倒方向が左右対称となるように配置された複数の整流部材7によりそれぞれ渦Sを発生させてそれぞれの渦Sの強さを左右均等に調整して、弱い渦の箇所を無くすことが可能である。その結果、ホイールハウス4への空気の流れ込みを確実に防ぐことが可能になり、ホイールハウス4への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止効果をさらに向上することが可能になる。
(4)
本実施形態の車両1の整流装置5では、車両1の下面視において、整流部材7の辺10の車両前後方向Xに対する傾斜角度θyは、0度より大きく30度以下(とくに好ましくは30度前後)に設定されているのが好ましい。
本実施形態の車両1の整流装置5では、車両1の下面視において、整流部材7の辺10の車両前後方向Xに対する傾斜角度θyは、0度より大きく30度以下(とくに好ましくは30度前後)に設定されているのが好ましい。
かかる構成では、整流部材7により安定した高速の渦を発生させながら、当該渦の流速を維持することが可能である。
(変形例)
(A)
上記実施形態の整流装置5は、図1に示されるように車両1のフロア面2に形成される開空間としてホイールハウス4の車両前方X2側に配置される例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
(A)
上記実施形態の整流装置5は、図1に示されるように車両1のフロア面2に形成される開空間としてホイールハウス4の車両前方X2側に配置される例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の変形例として、図8に示されるように、整流装置5は、フロア面2に形成された他の開空間として、排気ユニット17などが収容されたトンネルカバー部14の車両前方X2側に配置されてもよい。その場合も、整流装置5のカバー部材6は、トンネルカバー部14の車両前方X2のフロア面2を覆い、かつ、複数の整流部材7は、カバー部材6の車両後方側X1の部分に設けられていればよい。
図8に示される変形例の場合も、整流装置5の複数の整流部材7によって形成される複数の細長い渦Sが周囲の空気を車両前後方向Xにトンネルカバー部14の開口を縦断するように導く。これによって、トンネルカバー部14に空気が流れ込むことを防止し、その結果、トンネルカバー部14への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止が可能になる。
(B)
また、本発明は、上記実施形態および変形例(A)のように、整流装置5が車両1のフロア面2に形成される開空間の車両前方側X2に配置されることに限定されるものではない。本発明の他の変形例として、図9に示されるように、オープンカーなどのように、車両1の上側においてフロントウインドシールド20の車両後方側X1に開空間22を有する場合には、上記実施形態のようにホイールハウス4の車両前方側X2に整流装置5を設置するだけでなく、開空間22への空気の流れ込みを防止するために車両1の上側にも整流装置5を配置してもよい。
また、本発明は、上記実施形態および変形例(A)のように、整流装置5が車両1のフロア面2に形成される開空間の車両前方側X2に配置されることに限定されるものではない。本発明の他の変形例として、図9に示されるように、オープンカーなどのように、車両1の上側においてフロントウインドシールド20の車両後方側X1に開空間22を有する場合には、上記実施形態のようにホイールハウス4の車両前方側X2に整流装置5を設置するだけでなく、開空間22への空気の流れ込みを防止するために車両1の上側にも整流装置5を配置してもよい。
すなわち、図9に示される変形例の整流装置5は、車両1のフロントウインドシールド20の上部に設けられ、フロントウインドシールド20の上方の車両前後方向Xの空気の流れを整流する。整流装置5は、フロントウインドシールド20上端に設けられたガーニッシュなどの外装部材21と、外装部材21における車両後方側X1の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材7とを備える。整流部材7は、上記の図2〜5に示される構成と基本的に同じであるが、カバー部材6に下向きに設けられる代わりに外装部材21に上向きに設けられている点で図2〜5に示される構成と異なる。すなわち、図9に示される整流部材7は、図2〜5に示される整流部材7を上下反転して外装部材21に上向きに設けられた構成であり、具体的には、車両後方X1に向かうにつれて車両上側に傾斜して延びる傾斜部8(図2〜5参照)と、傾斜部8から外装部材21に向かって車両上下方向Zに延びる整流面9(図2〜5参照)とを有し、整流面9と外装部材21の表面との境界となる整流面9の辺10の延在方向は、車両前後方向Xを基準として車幅方向Yの内側または外側に指向し、整流面9は、外装部材21の表面に対して車幅方向Yの内側または外側に傾倒している。
図9に示される変形例では、車両走行時においてフロントウインドシールド20の上方で車両後方X1に流れる空気が外装部材21に設けられた整流部材7に車両前方X2から当たって傾斜部8を乗り越える際に渦Sを発生させるとともに整流面9によって渦Sを細長く連続するように整流することによって、フロントウインドシールド20の上方において車両後方X1に向かう細長い渦Sを形成することが可能になる。この車両後方X1に向かう渦Sが周囲の空気を車両前後方向Xにフロントウインドシールド20の後方の開空間22の開口を縦断するように導くことによって、外装部材21の車両後方側X1において開空間22に空気が流れ込むことを防止することが可能である。その結果、フロントウインドシールド20の後方においても開空間22への空気の流入に起因する空気抵抗の抑止が可能になる。
1 車両
2 フロア面
4 ホイールハウス(開空間)
5 整流装置
6 カバー部材
7 整流部材
8 傾斜部
9 整流面
10 辺
14 トンネルカバー部(開空間)
20 フロントウインドシールド
21 外装部材
2 フロア面
4 ホイールハウス(開空間)
5 整流装置
6 カバー部材
7 整流部材
8 傾斜部
9 整流面
10 辺
14 トンネルカバー部(開空間)
20 フロントウインドシールド
21 外装部材
Claims (5)
- 車両のフロア面に設けられ、前記フロア面の下方の車両前後方向の空気の流れを整流する整流装置であって、
前記フロア面に形成された開空間の車両前方側における前記フロア面の少なくとも一部を覆うカバー部材と、
前記カバー部材における車両後方側の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材と
を備え、
前記整流部材は、
車両後方に向かうにつれて車両下側に傾斜して延びる傾斜部と、
前記傾斜部から前記カバー部材に向かって車両上下方向に延びる整流面と
を有し、
前記整流面と前記カバー部材の表面との境界となる前記整流面の辺の延在方向は、車両前後方向を基準として車幅方向内側または外側に指向し、
前記整流面は、前記カバー部材の前記表面に対して車幅方向内側または外側に傾倒している、
車両の整流装置。 - 前記傾斜部は、下面視で前記開空間に向かって前記車両前後方向に延びる、
請求項1に記載の車両の整流装置。 - 前記整流部材は、前記カバー部材に複数設けられ、前記複数の整流部材は、前記車両の車幅方向中心位置を挟んで左右両側に配置され、
前記複数の整流部材は、前記車幅方向中心位置で前記整流面の前記辺の延在方向および前記整流面の前記カバー部材に対する傾倒方向が左右対称となるように配置されている、
請求項1または2に記載の車両の整流装置。 - 前記車両の下面視において、前記整流部材の前記辺の前記車両前後方向に対する傾斜角度は、0度より大きく30度以下に設定されている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の整流装置。 - 車両のフロントウインドシールドの上部に設けられ、前記フロントウインドシールドの上方の車両前後方向の空気の流れを整流する整流装置であって、
前記フロントウインドシールド上端に設けられた外装部材と、
前記外装部材における車両後方側の部分に設けられた少なくとも1つの整流部材と
を備え、
前記整流部材は、
車両後方に向かうにつれて車両上側に傾斜して延びる傾斜部と、
前記傾斜部から前記外装部材に向かって車両上下方向に延びる整流面と
を有し、
前記整流面と前記外装部材の表面との境界となる前記整流面の辺の延在方向は、車両前後方向を基準として車幅方向内側または外側に指向し、
前記整流面は、前記外装部材の前記表面に対して車幅方向内側または外側に傾倒している、
車両の整流装置。
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