JP2021170236A - 紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置 - Google Patents

紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上限枚数の設定値をより適正な値に設定することができる紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置を提供する。【解決手段】本発明の実施の形態に係る紙幣処理装置1(紙幣処理システム100)は、紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部と、収納部に収納される紙葉類を計数する少なくとも1つの計数部151と、収納部の満杯を検知する少なくとも1つの判定部152と、判定部152が収納部の満杯を検知した時点における、計数部151による複数の計数結果を用いて、収納部に収納可能な紙葉類の上限枚数の設定値を決定する決定部153(112)と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、紙葉類の入金に関する処理を行う紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置に関する。
紙葉類を受け入れ、識別して、収納部に収納する紙葉類処理装置が普及している。収納部の例として、紙葉類を積み重ねて収納するものがある。
収納部が有する物理的な容量を超えて紙葉類が収納されると、無理な収納のために紙葉類が痛んだり、収納部が破損したりすることがある。このような事態を回避するため、収納部が満杯になった場合には、それ以降の収納部への紙葉類の収納を停止させる紙葉類処理装置が開発されている。
収納部の満杯を検出する方法として、収納部に収納された枚数が予め決定された上限枚数の設定値に達したか否かを判定する方法がある。上限枚数の設定値は、例えば実際に収納部に満杯になるまで紙葉類を収納し、満杯になった時点で収納された枚数に基づいて、ある程度の余裕をもって設定される。
しかしながら、同じ種類の紙葉類でも、疲労の度合いや撓み方はそれぞれ異なる。皺や折れ曲がりが多いほど、複数の紙葉類を積み重ねたとき、紙葉類同士の隙間が大きくなり、収納部に収納できる枚数が実質的に少なくなる。このような場合、収納部に収納された紙葉類が設定値に達する前に、収納部に紙葉類を収納するだけの物理的なスペースがなくなってしまうことがある。
反対に、皺や折れ曲がりが少ない新券では、複数の紙葉類を積み重ねても、紙葉類同士の隙間が比較的小さいため、収納部に収納できる枚数は比較的多くなる。このような場合、収納部に収納された紙葉類が上限枚数に達しても、収納部には、さらに紙葉類を収納できる物理的なスペースが残されていることがある。
このため、設定値を適正な値に設定する方法が要望されている。特許文献1には、収納庫に格納されている貨幣群の大きさ又は重量を検出することで、収納庫が満杯であるか否かを検出し、満杯が検出された場合は、上限枚数の設定値に相当する収納限界量を、満杯が検出されたときの実際の収納量に補正することが開示されている。
国際公開第2008/152684号
本発明は、上限枚数に関する設定値をより適正な値に設定することができる紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理システムは、紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部と、前記収納部に収納される前記紙葉類の枚数を計数する少なくとも1つの計数部と、前記収納部の収納状態に基づいて、前記収納部の満杯を判定する判定部と、前記判定部が前記収納部の満杯を判定した時点における、前記計数部による複数の計数結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定する決定部と、前記決定部が決定した前記設定値を、前記収納部の前記設定値として設定する設定部と、を備える。
本発明の紙葉類処理方法は、紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部を備える紙葉類処理システムにおける紙葉類処理方法であって、前記収納部に収納される前記紙葉類の枚数を計数し、前記収納部の収納状態に基づいて、前記収納部の満杯を判定し、前記収納部の満杯が判定された時点において計数された複数の結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定し、決定した前記設定値を、前記収納部の設定値として設定する。
本発明の決定装置は、紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部をそれぞれ有する複数の紙葉類処理装置から、前記収納部が満杯と判定された時点における、前記収納部に収納された前記紙葉類の計数結果を取得する取得部と、複数の前記計数結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定する決定部と、を備える。
本発明によれば、上限枚数に関する設定値をより適正な値に設定することができる。
紙幣処理装置の内部の構造を、概念的に示す図 紙幣処理装置の構成を示すブロック図 収納装置の内部構造を正面から見た図 下側の第2収納部の構造を収納装置の右側から見た図 検知板、及び検知センサの動作原理について説明するための図 設定値決定処理を実行するためのコントローラーの構成の一例を示す図 複数の紙幣処理装置が互いに通信可能に接続されている紙幣処理システムを例示した図 テープ式収納部の一例を示す図
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。また、以下の説明および参照される図面は、当業者が本発明を理解するために提供されるものであって、本発明の請求の範囲を限定するためのものではない。
以下では、本発明の紙葉類処理システムの実施の形態としての紙幣処理装置1について説明する。すなわち、以下説明する実施の形態の紙幣処理装置1は、本発明の紙葉類処理システムの一例である。紙幣処理装置1は、例えば銀行等の金融機関に設置される。なお、紙幣処理装置1は、金融機関に設置する以外に、例えば小売店舗のバックオフィス等に設置して用いることも可能である。紙幣処理装置1は、入金処理及び出金処理を含む各種の処理を実行する装置である。以下説明する実施の形態では、紙葉類の一例として紙幣が用いられる場合について説明するが、本発明の紙葉類には、例えば小切手等の有価証券も含まれうる。
(紙幣処理装置の全体構成)
図1は、紙幣処理装置1の内部の構造を、概念的に示している。図2は、紙幣処理装置1の構成を示すブロック図である。紙幣処理装置1は、前後方向に細長い形状を有している。紙幣処理装置1の前は、後述する入金口211及び出金口221が形成されている部位を指す。紙幣処理装置1の後は、入金口211及び出金口221が形成されている部位とは逆の部位を指す。
紙幣処理装置1は、紙幣の処理を行う。紙幣処理装置1は、上部の処理部11と、下部の金庫部13とを有している。処理部11は、上部筐体20によって構成されている。上部筐体20の中には、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、及び、上側搬送部41が配設されている。上側搬送部41は、搬送部4の一部である。
金庫部13は、金庫筐体131によって構成されている。金庫筐体131の中には、複数の収納装置31〜35、下側搬送部42及び第2下側搬送部43が配設されている。下側搬送部42及び第2下側搬送部43は、搬送部4の一部である。金庫筐体131は、収納装置31〜35を、所定以上のセキュリティレベルで防護する。具体的に金庫筐体131は、所定の厚み以上の金属板によって形成されている。金庫筐体131のセキュリティレベルは上部筐体20より高い。
入金部21は、例えば入金処理の際に、入金対象の紙幣が投入される部分である。また、入金部21は、後述する計数処理の際に、計数対象の紙幣が投入される部分であってもよい。入金部21は、入金口211を有している。入金口211は、上部筐体20の前部において、上向きに開口している。操作者は、入金口211を通じて、入金部21に、紙幣を手で投入する。入金部21は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持できる。入金部21は、紙幣を一枚ずつ紙幣処理装置1内に取り込む機構を有している。
出金部22は、例えば出金処理の際に、収納装置から繰り出された紙幣が搬送される部分である。また、出金部22は、入金処理の際に発生したリジェクト紙幣が搬送される部分としても使用される。また、出金部22は、後述する計数処理の際に計数された正常な紙幣が搬送される部分としても使用される。出金部22は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持できる。出金部22は、出金口221を有している。出金口221は、入金口211よりも前の位置において、上向きに開口している。操作者は、出金部22に集積されている紙幣を、出金口221を通じて手で取り出すことができる。なお、出金口221に、開閉するシャッターを設けてもよい。
リジェクト部23は、例えば計数処理の際に発生したリジェクト紙幣が搬送される部分である。リジェクト部23は、上部筐体20内の前部に配設されている。リジェクト部23は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持するよう構成されている。リジェクト部23は、第2出金口231を有している。第2出金口231は、上部筐体20の前部において前向きに開口している。第2出金口231にはシャッターが設けられている。シャッターが開くと、操作者は、リジェクト部23に集積されている紙幣を、第2出金口231を通じて取り出すことができる。
一時保留部24は、例えば入金処理の際に、入金対象の紙幣を一時的に収納する。一時保留部24は、収納した紙幣を繰り出すことができる。一時保留部24は、上部筐体20の中における、前方位置に配設されている。一時保留部24は、リジェクト部23の下に配設されている。一時保留部24は、テープ式の収納ユニットである。一時保留部24は、紙幣を、テープと共にドラムに巻き取ることによって、紙幣を収納する。テープ式の収納ユニットは、紙幣の収納時及び紙幣の繰出時において、紙幣の順番が入れ替わらないという利点を有している。また、テープ式の収納ユニットは、様々なサイズの紙幣を、混合状態で収納することができる、という利点も有している。一時保留部24は、テープ式の収納ユニットの、公知の構成を採用できる。
識別部25は、第1搬送路411に配設されている。識別部25は、第1搬送路411に沿って搬送される紙幣の一枚一枚について、少なくとも、真偽、金種及び正損を識別する。識別部25はまた、紙幣の記番号を取得する。
図1に示す例では、紙幣処理装置1は、5つの収納装置31〜35を有する。以下の説明において、これら5つの収納装置を、第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、及び、第5収納装置35と記載することがある。第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、及び、第5収納装置35は、前後方向に並んでいる。
第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33は、それぞれ、一つの収納部Sを有する。これらの収納部Sは、紙幣を積み重ねて収納するスタック式の収納部である。
第1収納装置31、第2収納装置32、及び、第3収納装置33それぞれの収納部Sは、同じ第1の収納機構を有する。収納装置の内部には、紙幣を収納し保持する収納空間が形成される。収納機構とは、収納空間を構成する機構である。収納機構が同じであるとは、収納機構の構造がほぼ同じつくりであることを意味している。よって、収納機構が同じであるとは、収納空間の形状および容積がほぼ同じであることを意味している。第1収納装置31、第2収納装置32、及び、第3収納装置33は、同じ形状および容積の収納空間を有する。
第1収納装置31、第2収納装置32、及び、第3収納装置33それぞれの収納部Sは、また、搬送機構を有している。搬送機構は、収納装置の外から中へ紙幣を投入して、収納部Sの収納空間に紙幣を収納させる。搬送機構はまた、収納部Sの収納空間に収納されている紙幣を、収納装置の中から外へ投出する。なお、以下の説明において、収納部Sの収納空間に収納された紙幣を、単に収納部Sに収納された紙幣と記載することがある。
このように、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33は、同じ構成を有している。
第4収納装置34及び第5収納装置35は、それぞれ、二つの収納部(第1収納部S1及び第2収納部S2)を有する。第1収納部S1は第2の収納機構を有し、第2収納部S2は第1の収納機構とは異なる第3の収納機構を有する。第2の収納機構及び第3の収納機構は、第1の収納機構とは異なる構造を有する。
第4収納装置34の第1収納部S1と第5収納装置35の第1収納部S1は、同じ形状および容積の収納空間を有する。また、第4収納装置34の第2収納部S2と第5収納装置35の第2収納部S2は、同じ形状および容積の収納空間を有する。
第4収納装置34及び第5収納装置35において、第1収納部S1と第2収納部S2とは互いに独立しており、第2収納部S2は、第1収納部S1の下側に設けられている。第4収納装置34及び第5収納装置35はそれぞれ、第1収納部S1に紙幣を収納し、かつ、第1収納部S1から紙幣を繰り出すと共に、第2収納部S2に紙幣を収納し、かつ、第2収納部S2から紙幣を繰り出すことができる。
このように、第4収納装置34及び第5収納装置35は、同じ構成を有している。
なお、図1の収納装置の構成は一例であり、金庫筐体131内に収容する収納装置の数、及び、配置、並びに、各収納装置の構造は、図1の構成に限定されない。例えば、収納装置31〜35の少なくとも1つを、一時保留部24のような、テープ式の収納装置としてもよい。
搬送部4は、紙幣処理装置1内で、紙幣と紙幣との間に適宜の間隔を空けて、紙幣を一枚ずつ搬送する搬送路を有している。搬送路は、図示は省略するが、多数のローラ、複数のベルト、これらを駆動するモータ、及び、複数のガイド等の組み合わせによって構成されている。搬送部4は、例えば紙幣の長辺の縁を前にして、紙幣を搬送する。搬送部4は、紙幣の短辺の縁を前にして、紙幣を搬送してもよい。
搬送部4は、上側搬送部41と、下側搬送部42と、第2下側搬送部43と、を有している。上側搬送部41は、前述したように、上部筐体20内に配設されている。下側搬送部42及び第2下側搬送部43は、金庫筐体131内に配設されている。
上側搬送部41は、第1搬送路411、第2搬送路412、第3搬送路413、第4搬送路414、第5搬送路415、第6搬送路416、第7搬送路417、及び、第8搬送路418を有している。
なお、金庫筐体131を形成する上壁には、三つの搬送路が、上下方向に貫通して形成されている。これら三つの搬送路は、前後方向に並んでいる。三つの搬送路の一つは、第6搬送路416と後述する第9搬送路421とを接続している。また別の搬送路は、第7搬送路417と第10搬送路422とを接続する。また別の搬送路は、第8搬送路418と第11搬送路420とを接続する。
第1搬送路411は、ループ状に構成されている。より詳細に、第1搬送路411は、前後方向に伸びる上側路4111と、上側路4111に並列な下側路4112と、を有している。また、第1搬送路411は、前側において上側路4111と下側路4112とをつなぐ前反転部4113を有している。また、第1搬送路411は、後側において上側路4111と下側路4112とをつなぐ後反転部4114を有している。識別部25は、上側路4111に配設されている。搬送部4は、紙幣を、第1搬送路411に沿って、図1における時計回り方向及び反時計回り方向のそれぞれに搬送する。
第2搬送路412は、入金部21と第1搬送路411の上側路4111とを互いに接続する。第2搬送路412は、入金部21から第1搬送路411へ向かって、紙幣を搬送する。
第3搬送路413は、出金部22と第1搬送路411の前反転部4113とを互いに接続する。第3搬送路413は、前反転部4113から出金部22へ向かって、紙幣を搬送する。第3搬送路413と前反転部4113との接続箇所には、詳細な図示は省略するが、紙幣の搬送先を変える分岐機構が設けられている。
第4搬送路414は、リジェクト部23と第3搬送路413の途中箇所とを互いに接続する。第4搬送路414は、第3搬送路413からリジェクト部23へ向かって、紙幣を搬送する。第4搬送路414と第3搬送路413との接続箇所には、分岐機構が設けられている。
第5搬送路415は、一時保留部24と第1搬送路411の前反転部4113とを互いに接続する。第5搬送路415は、前反転部4113から一時保留部24へ向かって、紙幣を搬送すると共に、一時保留部24から前反転部4113へ向かって、紙幣を搬送する。第5搬送路415と前反転部4113との接続箇所には、分岐機構が設けられている。
第6搬送路416は、下側搬送部42と第1搬送路411の前反転部4113とを互いに接続する。第6搬送路416は、前反転部4113から下側搬送部42へ向かって、紙幣を搬送すると共に、下側搬送部42から前反転部4113へ向かって、紙幣を搬送する。第6搬送路416と前反転部4113との接続箇所には、分岐機構が設けられている。
第7搬送路417は、下側搬送部42と第1搬送路411の下側路4112とを互いに接続する。第7搬送路417は、下側路4112から下側搬送部42へ向かって、紙幣を搬送すると共に、下側搬送部42から下側路4112へ向かって、紙幣を搬送する。第7搬送路417と下側路4112との接続箇所には、分岐機構が設けられている。
下側搬送部42は、収納装置31〜35の上側に配設されている。下側搬送部42は、前後方向に広がっている。下側搬送部42は、第9搬送路421、第10搬送路422、及び、第11搬送路420を有している。下側搬送部42は、第9搬送路421、第10搬送路422、及び、第11搬送路420を含んでユニット化されている。
第9搬送路421は、第2下側搬送部43と、第6搬送路416とを互いに接続する。第9搬送路421は、第6搬送路416から第2下側搬送部43へ向かって、紙幣を搬送すると共に、第2下側搬送部43から第6搬送路416へ向かって、紙幣を搬送する。
第10搬送路422は、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33のそれぞれの収納部Sと、第7搬送路417とを互いに接続する。第10搬送路422は、第7搬送路417から各収納装置31〜33へ向かって、紙幣を搬送すると共に、各収納装置31〜33から第7搬送路417へ向かって、紙幣を搬送する。より詳細には、第10搬送路422は、前後方向に伸びている。第10搬送路422の端は、第1収納装置31に接続されている。第10搬送路422は、第1分岐路423、第2分岐路424、及び、第3分岐路425を含んでいる。第1分岐路423は、第2収納装置32に接続されている。第2分岐路424は、第3収納装置33に接続されている。第3分岐路425は、第4収納装置34の第1収納部S1に接続されている。なお、各分岐路423、424及び425の分岐箇所には、分岐機構が配設されている。
第11搬送路420は、第5収納装置35の第1収納部S1と第8搬送路418とを互いに接続する。第11搬送路420は、第8搬送路418から第5収納装置35へ向かって、紙幣を搬送すると共に、第5収納装置35から第8搬送路418へ向かって、紙幣を搬送する。
第2下側搬送部43は、第4収納装置34と第5収納装置35との間に配設されている。第2下側搬送部43は、上下方向に伸びている。第2下側搬送部43は、第12搬送路431を有している。第12搬送路431は、上下方向に伸びている。第12搬送路431は、第4分岐路433、及び第6分岐路435を含んでいる。第4分岐路433は、第5収納装置35の第2収納部S2に接続されている。第6分岐路435は、第4収納装置34の第2収納部S2に接続されている。なお、第4分岐路433及び第6分岐路435の分岐箇所には、分岐機構が配設されている。
搬送部4の各部には、図示は省略するが、紙幣の通過を検知する通過センサが配設されている。搬送部4は、後述するコントローラー15からの指令を受けると、通過センサの検知信号に基づいて各分岐機構を制御することにより、紙幣を、所定の搬送先に搬送する。また、コントローラー15は、通過センサの検知信号に基づいて、各収納部に収納された紙幣の枚数を計数する。
紙幣処理装置1は、図2に示すように、コントローラー15を備えている。コントローラー15には、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、搬送部4、第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、及び、第5収納装置35が、それぞれ信号の授受可能に接続されている。
紙幣処理装置1は、操作者が操作をする操作部26、各種のデータ等を記憶する記憶部27、端末機29との間で通信を行うための通信部28、及び、各種情報を表示する表示部210を有している。操作部26、記憶部27、通信部28、及び表示部210も、コントローラー15に信号の授受可能に接続されている。操作部26は、例えばタッチパネル式の表示装置によって構成してもよい。端末機29は、紙幣処理装置1を利用して行う各種の処理の実行のために、操作者が操作をする。
コントローラー15は、操作者が操作部26を操作したときや、操作者が端末機29を操作したときに、各種の処理が実行されるよう、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、搬送部4、第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、及び、第5収納装置35を制御する。
コントローラー15は、電気回路で構成される。より詳細には、コントローラー15は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)で構成される。コントローラー15は、1つのコンピュータで構成してもよいし、複数のコンピュータで構成してもよい。記憶部27は、RAM、ROM、eMMC、SSD等の半導体メモリによって構成されている。eMMCは、embedded Multi Media Cardの略称である。SSDは、Solid State Driveの略称である。記憶部27には、種々のデータ、およびソフトウェアが格納される。コントローラー15は、記憶部27内の各種ソフトウェアを実行する。記憶部27は、1つのメモリで構成してもよいし、複数のメモリで構成してもよい。以下、紙幣処理装置1が各種の処理を実行する際の動作について説明する。
(入金処理)
紙幣処理装置1は、入金処理時に、紙幣を受け入れ、各収納装置の収納部に収納する。操作者が、入金対象の紙幣を入金部21に投入すると、入金部21は、紙幣を一枚一枚、装置内に取り込む。搬送部4は、紙幣を識別部25に搬送する。識別部25は、紙幣を識別し、複数のカテゴリに分類する。搬送部4は、識別部25の識別の結果、分類されたカテゴリ毎に、紙幣を、第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、又は、第5収納装置35へ搬送する。各収納装置は、それぞれが有する収納部に、カテゴリ毎に紙幣を収納する。
識別部25によって分類されるカテゴリは、例えば金種、正損、および収納姿勢のうち、少なくとも1つに基づいて定義されるカテゴリである。金種とは、紙幣の額面金額の違いによる種類を意味する。正損とは、紙幣の痛み度合い、すなわち折れや汚れの多さによる分類を意味する。収納姿勢とは、紙幣の表裏、方向(例えば紙幣の長辺が向く方向)等による分類を意味する。具体例を挙げると、例えばカテゴリが金種である場合、第1収納装置31の収納部Sには千円札が、第2収納装置32の収納部Sには五千円札が、第3収納装置33の収納部Sには一万円札が、それぞれ収納される。
なお、搬送部4は、識別部25の識別結果に基づき、リジェクトすべきと判断された紙幣を、出金部22へ搬送する。入金処理におけるこれらの動作は、コントローラー15が各部を制御することによって行われる。
入金部21に投入された紙幣が全て紙幣処理装置1内に取り込まれると、例えば端末機29が、入金金額を表示する。操作者が端末機29を操作することによって、又は、操作部26を操作することによって入金処理が確定すれば、入金処理は終了する。コントローラー15は、入金された紙幣の金種や枚数などの入金取引に関するデータを、記憶部27に記憶する。また、コントローラー15は、収納装置31〜35に収納されている紙幣の在高に関するデータを更新し、記憶部27に記憶する。また、コントローラー15は、収納装置31〜35に収納した紙幣の記番号に関するデータを、記憶部27の記番号リストに追加する。
なお、入金処理時において、コントローラー15は、各収納部に収納される紙幣の枚数が、予め設定された設定値に達した場合、それ以上の紙幣の入金を停止させる。設定値は、各収納部に収納される紙幣の上限枚数である。例えば、コントローラー15は、各収納部に収納される紙幣の枚数を、それぞれの収納部の入口付近に設けられた通過センサの出力信号に基づいて計数する。コントローラー15は、収納部に収納された紙幣の枚数が設定値に達した時点で、入金部21によるそれ以降の紙幣の取り込みを停止させるとともに、搬送中の紙幣についても搬送を停止させる。コントローラー15は、搬送中の紙幣については、搬送部4によりリジェクト部23まで搬送させてリジェクトさせるようにしてもよい。
また、コントローラー15は、収納部に収納された紙幣の枚数が設定値に達した時点で、表示部210等を介して、収納部が満杯となったことを操作者に対して報知させる。これにより、操作者が、収納部の満杯状態を解消させるための適切な作業を行うことができる。具体的には、操作者により、満杯となった収納部を含む収納装置を交換する作業等が行われる。
なお、本発明の実施形態に係る紙幣処理装置1では、各収納部に収納される紙幣の上限枚数に関する設定値を予め決定する設定値決定処理を、随時行っている。設定値決定処理の詳細については、後述する。
また、コントローラー15は、収納部の収納状態に基づいて、収納部が満杯であると判定した場合も、それ以上の紙幣の入金を停止させる。収納部の収納状態は、例えば、収納部に収納された紙幣の状態である。また、収納部の収納状態は、収納部の構成部材の位置に基づく状態であってもよい。具体的には、収納部の収納状態は、後述の検知センサ71(図4等参照)により検知されてもよい。
また、紙幣処理装置1の入金処理時には、一時保留部24を利用して入金された紙幣を一時保留することもできる。この場合、搬送部4は、識別部25を通過した紙幣を、一時保留部24へ搬送する。一時保留部24は、紙幣を収納する。入金部21に投入された紙幣が全て紙幣処理装置1内に取り込まれた後、例えば端末機29が入金金額を表示する。操作者は、端末機29を操作することによって、又は、操作部26を操作することによって、入金処理の確定と入金処理のキャンセルとを選択できる。操作者が入金処理を確定した場合、搬送部4は、一時保留部24が繰り出した紙幣を、第1収納装置31、第2収納装置32、第3収納装置33、第4収納装置34、又は、第5収納装置35へ搬送する。収納装置31〜35は、紙幣を収納する。操作者が入金処理をキャンセルした場合、搬送部4は、一時保留部24が繰り出した紙幣を、出金部22へ搬送する。これにより、入金対象の紙幣が返却される。
(出金処理)
紙幣処理装置1は、出金処理時に、紙幣を紙幣処理装置1の外へ投出する。収納装置31〜35は、出金対象の紙幣を繰り出す。搬送部4は、紙幣を、識別部25に搬送する。識別部25は、紙幣の識別を行う。搬送部4は、識別後の紙幣を、出金部22へ搬送する。出金部22は、出金対象の紙幣を保持する。搬送部4は、識別部25がリジェクト紙幣であると識別をした紙幣を、リジェクト部23へ搬送する。リジェクト部23は、リジェクト紙幣を収納する。出金対象の紙幣が全て、出金部22に出金されれば、出金処理は終了する。コントローラー15は、出金された紙幣の金種や枚数などの出金取引に関するデータを、記憶部27に記憶させる。また、コントローラー15は、収納装置31〜35に収納されている紙幣の在高に関するデータを更新し、記憶部27に記憶させる。また、コントローラー15は、収納装置31〜35から繰り出した紙幣に関するデータを、記憶部27の記番号リストから消去する。
(収納装置の構成)
以下では、収納装置31〜35の構成について説明する。
前述したように、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33は、それぞれ一つの収納部Sを有しており、第4収納装置34及び第5収納装置35は、それぞれ二つの収納部(第1収納部S1及び第2収納部S2)を有している。第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33の収納部Sは、それぞれ同じ第1の収納機構を有している。また、第4収納装置34及び第5収納装置35の第1収納部S1は、それぞれ同じ第2の収納機構を有しており、第4収納装置34及び第5収納装置35の第2収納部S2は、それぞれ同じ第3の収納機構を有している。第1、第2および第3の収納機構は、互いに異なる。
以下では、二つの収納部を有する、第4収納装置34又は第5収納装置35の構成について説明する。なお、第4収納装置34と第5収納装置35とは同じ構成を有するため、以下の説明では、これらを区別せず、単に収納装置5と記載する。
図3は、収納装置5の内部構造を正面から見た図である。図4は、下側の第2収納部S2の構造を収納装置5の右側から見た図である。なお、簡単のため、図4においては、上側の第1収納部S1については図示を省略する。
収納装置5は、第1収納部S1及び第2収納部S2を有する。第1収納部S1及び第2収納部S2はそれぞれ、ステージ55を有している。ステージ55は、紙幣を積み重ねて保持する台である。ステージ55は、積み重なった紙幣の量に応じて、第1収納部S1又は第2収納部S2の収納空間内を上下に移動するようになっている。具体例を挙げると、ステージ55に所定量(例えば20枚)の紙幣が積み重なると、ステージ55は収納空間内を下方に移動する。このとき、コントローラー15は、収納空間の上部に設けた検知センサ71を用いて、ステージ55に集積された紙幣の有無を検知する。ステージ55に集積された紙幣が検知センサ71により検知できなくなった時点で、コントローラー15は、ステージ55の移動を停止する。これにより、ステージ55の上で積み重なった紙幣の最上位の位置は、紙幣の量に関わらず、ほぼ一定の位置となる。
第1収納部S1用の第1搬送機構61は、フィードローラ63、ゲートローラ64、キッカローラ65、札たたき車66、及び、第1伝達部67を有している。第2収納部S2用の第2搬送機構62は、フィードローラ63、ゲートローラ64、キッカローラ65、札たたき車66、及び、第2伝達部68を有している。なお、図4においては、札たたき車66の図示を省略している。
収納装置5の上面には、紙幣が通過する通過口(図示省略)が設けられている。通過口には、第11搬送路420の一部が挿入されている。フィードローラ63は、紙幣を、第11搬送路420から第1収納部S1内へ投入する。フィードローラ63はまた、第1収納部S1内の紙幣を、第11搬送路420を通じて投出する。フィードローラ63は、前後方向に直交する左右方向に伸びる支持軸631に支持されている。支持軸631は、五つのフィードローラ63を支持している。各フィードローラ63は、支持軸631を中心にして、時計回り方向及び反時計回り方向の両方向に回転可能である。
また、収納装置5の側面には、紙幣が通過する通過口54が設けられている。通過口54には、第4分岐路433の一部が挿入されている。フィードローラ63は、紙幣を、第4分岐路433から第2収納部S2内へ投入する。フィードローラ63はまた、第2収納部S2内の紙幣を、第4分岐路433を通じて投出する。フィードローラ63は、前後方向に直交する左右方向に伸びる支持軸631に支持されている。支持軸631は、五つのフィードローラ63を支持している。各フィードローラ63は、支持軸631を中心にして、時計回り方向及び反時計回り方向の両方向に回転可能である。
第1搬送機構61及び第2搬送機構62はそれぞれ、二つのゲートローラ64を有している。各ゲートローラは、フィードローラ63に対向すると共に、フィードローラ63に圧接している。ゲートローラ64には、図示を省略するワンウェイクラッチが設けられている。ワンウェイクラッチは、ゲートローラ64が、紙幣の投入方向(図4における時計回り方向)に回転することを許容し、投出方向(図4における反時計回り方向)に回転することを禁止する。第1収納部S1又は第2収納部S2に紙幣が投入される場合、ゲートローラ64は、フィードローラ63に連れ回って紙幣の投入方向に回転をする。紙幣が、第1収納部S1又は第2収納部S2から投出される場合、ゲートローラ64は、ワンウェイクラッチによって回転しない。第1収納部S1又は第2収納部S2から紙幣が投出される場合、フィードローラ63とゲートローラ64との間で紙幣が一枚ずつに分離される。
キッカローラ65は、詳細な図示は省略するが、その外周面の一部に摩擦部が形成されている。キッカローラ65は、ステージ55に積み重なっている紙幣を繰り出すときに、最上位の紙幣を一枚ずつ繰り出す。キッカローラ65が、図4における時計回り方向に回転すると、摩擦部が最上位の紙幣の表面に当たることで、紙幣が投出方向に移動する。その最上位の当該紙幣は、フィードローラ63とゲートローラ64との間に蹴り出される。
札たたき車66は、可撓性を有する複数の羽根を有している。複数の羽根は、周方向に等間隔で放射状に設けられている。札たたき車66は、紙幣をステージ55に積み重ねるときに回転する。羽根が、紙幣の後端部を叩いて、紙幣を下にはたき落とす。
収納装置5は、第1搬送機構61及び第2搬送機構62を駆動する駆動部を有していない。第1搬送機構61の第1伝達部67、及び、第2搬送機構62の第2伝達部68はそれぞれ、収納装置5が紙幣処理装置1に取り付けられた状態において、紙幣処理装置1の駆動部(図示省略)の駆動力を、フィードローラ63に伝達する。
第1伝達部67は、収納装置5の左側部に配設されている。第1伝達部67は、第1収納部S1用の第1搬送機構61に駆動力を伝達する。第1伝達部67は、上下方向に伸びている。第1伝達部67は、伝達ベルト670と、伝達ベルト670が巻きかけられる複数のプーリ671とを有している。伝達ベルト670は、この構成例では、歯付きベルトである。複数のプーリ671は、収納装置5の左側部において、上下方向の所定の位置に配設されている。伝達ベルト670は、第1プーリ673に巻きかけられている。第1プーリ673は、収納装置5の下部に配設されている。第1プーリ673は、第1接続部674に一体化されている。第1接続部674は、収納装置5を紙幣処理装置1に取り付けた状態において、紙幣処理装置1の第1の駆動部に接続される。第1接続部674は、第1の駆動部によって回転し、第1プーリ673は、第1接続部674と共に回転する。伝達ベルト670はまた、第2プーリ675に巻きかけられている。第2プーリ675は、収納装置5の上部に配設されている。第2プーリ675は、フィードローラ63を支持する支持軸631に固定されている。第1プーリ673が回転をすることによって伝達ベルト670が走行すれば、第2プーリ675が回る。第2プーリ675が回転すると、支持軸631を介してフィードローラ63が回転する。
第2伝達部68は、収納装置5の右側部に配設されている。第2伝達部68は、第2収納部S2用の第2搬送機構62に駆動力を伝達する。第2伝達部68は、上下方向に伸びている。第2伝達部68は、複数のギヤを有している。複数のギヤは、互いに噛み合ってギヤ列681を構成している。複数のギヤの内の一つは、第2接続部682を構成している。第2接続部682は、収納装置5を紙幣処理装置1に取り付けた状態において、紙幣処理装置1の第2の駆動部に接続される。第2接続部682は、第2の駆動部によって回転する。複数のギヤの内の一つは、フィードローラ63を支持する支持軸631に固定されている。第2接続部682が回転をすると、ギヤ列681を介して回転力が伝達する。その結果、支持軸631を介してフィードローラ63が回転する。
(検知センサの構成)
収納装置5は、収納部の収納状態を検知するセンサを有している。収納部の収納状態は、例えば、収納部の構成部材の位置である。収納部の構成部材は、例えば、ステージ55である。紙幣処理装置は、収納部の収納状態に基づき、収納部がフルまたはニアフルになったことを検知できる。即ち、収納装置5は、収納部がフルまたはニアフルになったことを検知する検知センサ71を有している。本実施の形態において、フルとは、収納部が満杯になった状態であって、収納部内に新たな紙幣を収納する物理的なスペースがない状態を意味する。また、ニアフルとは、フルに近い状態であって、収納部内に新たな紙幣を収納する物理的なスペースがわずかとなった状態を、それぞれ意味している。
検知センサ71は、例えば透過型の光学式センサによって構成される。検知センサ71は、詳細な図示は省略するが、発光部と受光部とを有している。検知センサ71は、発光部が発光した光を受光部が受光している状態と、発光部が発光した光を検知板72が遮ることによって受光部が受光していない状態とを検知する。図4に示すように、検知センサ71は、筐体50に取り付けられている。検知板72は、ステージ55に固定されている。前述したように、ステージ55は、収納部内に収納している紙幣の量に合わせて下降する。ステージ55は、フルの時には所定の位置になり、ニアフルの時には、所定の位置よりも上の位置になる。
図5は、検知板72、及び検知センサ71の動作原理について説明するための図である。検知板72は、上下方向に長い。検知板72は、遮光部721と、半遮光部722とを有している。遮光部721は、遮光率が100%又はほぼ100%であって、光を実質的に遮る部分である。半遮光部722は、遮光率が100%よりも低くかつ0%よりも高い。半遮光部722は、光を透過させるものの、透過した光の強度を低下させる。
図5に例示するように、検知センサ71は、受光した光の強度に対応する電圧信号を、コントローラー15へ出力する。遮光部721は光を遮るため、遮光部721が検知センサ71の光軸を遮る場合、検知センサ71の電圧信号は、ゼロ又は実質的にゼロである。検知板72が検知センサ71の光軸を遮らない場合、検知センサ71の電圧信号は、最大又は実質的に最大である。半遮光部722を透過する光の強度は低下するため、半遮光部722が検知センサ71の光軸を遮る場合、検知センサ71の電圧信号は、ゼロと最大との間になる。
遮光部721は、検知板72の上端部に設けられている。半遮光部722は、検知板72の上端部を除く部分に設けられている。半遮光部722は、遮光部721の下に設けられている。遮光部721と半遮光部722とは連続している。
ステージ55が、収納部における上部に位置している間、検知板72は、検知センサ71の光軸を遮らないため、検知センサ71の電圧信号は、最大となる。ステージ55が下降すると、検知板72の半遮光部722が、検知センサ71の光軸を遮るため、検知センサ71の電圧信号は、最大よりも下がるが、ゼロにはならない。これにより、コントローラー15は、収納部がニアフルであると判断できる。ステージ55がさらに下降すると、検知板72の遮光部721が、検知センサ71の光軸を遮るため、検知センサ71の電圧信号は、ゼロになる。これにより、コントローラー15は、収納部がフルであると判断できる。
収納部がニアフルの状態からステージ55が上昇すると、検知板72は、検知センサ71の光軸を遮らなくなるため、検知センサ71の電圧信号は、中間状態から最大へと変化する。この電圧信号の変化によって、コントローラー15は、ステージ55が上昇したことを検知できる。収納部がフルの状態からステージ55がさらに下降したとすると、検知板72は、検知センサ71の光軸を遮らなくなるから、検知センサ71の電圧信号は、ゼロから最大へと変化する。この電圧信号の変化によって、コントローラー15は、ステージ55がさらに下降したことを検知できる。従って、この検知板72を用いると、コントローラー15は、収納部のフル状態及びニアフル状態を検知できるだけでなく、ニアフルよりもステージ55の位置が高い状態、及び、フルよりもステージ55の位置が低い状態を検知できる。
このように、検知センサ71は、収納部に収納された紙幣の枚数とは関係なく、検知板72が光軸を遮るか否かに基づいて、収納部のフル又はニアフルを示す電気信号を出力している。このため、コントローラー15は、検知センサ71が出力する電気信号により、収納部に実際に収納された紙幣の枚数とは関係なく、収納部がフル又はニアフルであることを検知することができる。
なお、コントローラー15は、図5に示す検知板72における半遮光部722を使って、検知センサのレベル調整を行うようにしてもよい。さらに、検知板72において、遮光部721の位置と、半遮光部722との位置を入れ替えてもよい。
(設定値決定処理)
以下では、入金処理時において、収納部に収納可能な紙幣の上限枚数としての設定値を決定する設定値決定処理について詳細に説明する。なお、以下の説明における収納部とは、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33が有する収納部S、又は、第4収納装置34もしくは第5収納装置35が有する第1収納部S1もしくは第2収納部S2である。
図6は、設定値決定処理を実行するためのコントローラー15の構成の一例を示す図である。図6に示すように、コントローラー15は、計数部151と、判定部152と、決定部153と、設定部154を有する。コントローラー15は、例えば、プロセッサであってもよい。計数部151、判定部152、決定部153、及び、設定部154のそれぞれを、別々のプロセッサで構成してもよい。また、計数部151、判定部152、決定部153、及び、設定部154の少なくとも2つを、1つのプロセッサで構成してもよい。
計数部151は、搬送部4の各部、特に各収納部の入口付近に設けられた通過センサの出力する信号に基づいて、各収納部に収納される紙幣の枚数である収納枚数を計数する。計数部151は、計数結果(収納枚数)を示す計数結果情報を、決定部153に出力する。
判定部152は、収納部毎の収納状態に基づいて、各収納部がフル状態になったか否かを判定する。収納状態は、収納部に収納された紙幣の状態、または、収納部の構成部材の位置である。収納部に収納された紙幣の状態は、例えば、収納部内に積み重ねられて収納される紙幣の高さでもよい。収納部の構成部材は、例えば、ステージ55の位置でもよい。収納部毎に、収納部の収納状態を検知するセンサが設けられる。センサは、例えば、検知センサ71(図4等参照)であってもよい。判定部152は、センサが出力する電気信号に基づいて、各収納部がフル状態になったか否かを判定する。判定部152は、フル状態を検知した場合、収納部がフル状態であることを示す収納部フル情報を決定部153に出力する。前述のように、検知センサ71(センサ)は、収納部に収納された枚数には関係なく、収納部がフルであることを検知している。
決定部153は、計数部151から取得した計数結果情報、及び判定部152から取得した収納部フル情報に基づいて、収納部がフル状態になったことが判定部152により検知された時点における、計数部151による計数結果を示す情報を生成し、記憶部27に記憶させる。なお、以下の説明において、収納部がフル状態になったことが判定部152により検知された時点における、計数部151による計数結果を、フル枚数と記載し、フル枚数を示す情報をフル枚数情報と記載する。そして、決定部153は、複数のフル枚数情報を用いて、上限枚数に関する設定値を決定する。
設定部154は、決定部153が決定した設定値を、特定の収納部の設定値として設定する。具体的には、設定部154は、決定部153が決定した設定値を、記憶部27に書き込む。または、設定部154は、記憶部27に既に記憶されていた設置値を、決定部153が新たに決定した設定値に更新する。コントローラー15は、記憶部27に記憶された設定値を参照して、入金処理を含む処理を実行する。
上限枚数に関する設定値とは、収納部に収納された紙幣の枚数が当該設定値に達した時点で、コントローラー15が、その収納部はフル状態となったと見なす値である。前述したように、コントローラー15は、各収納部に収納される紙幣の枚数が、当該設定値に達した時点で、それ以上の紙幣の入金を停止させる。
なお、以下の説明では、設定値は、コントローラー15がその収納部をフル状態と見なす値である場合について説明するが、例えば、設定値は、コントローラー15がその収納部をニアフル状態になったと見なす値であってもよい。この場合、判定部152は、検知センサ71が出力する電気信号に基づいて、収納部がニアフル状態になったことを検知した場合に、収納部がニアフル状態になったことを示す信号を決定部153に出力すればよい。
決定部153による設定値の具体的な決定方法としては、以下説明する種々の方法のいずれかが、適宜採用されうる。
<第1の決定方法>
第1の決定方法では、決定部153は、1つの収納部において、計数された時間が互いに異なる複数のフル枚数の平均値を算出することで、設定値を算出する。計数された時間が互いに異なる複数のフル枚数とは、異なる時点においてフル状態が複数回生じた場合の、それぞれのフル状態におけるフル枚数である。
具体例を挙げて説明する。ある1つの収納部において、ある時点までにm回のフル状態がそれぞれ検知され、それぞれのフル状態におけるフル枚数がN1枚、・・・、Nm枚であったとする。この場合、決定部153は、当該収納部の設定値Nsを、m回分のフル枚数の平均値に決定する。すなわち、第1の決定方法では、設定値Nsは、以下の式(1)で算出される。ただし、mは2以上の整数である。
Ns=(N1+・・・+Nm)/m (1)
このような設定値の第1の決定方法により、以下のような効果が得られる。
前述した第1の決定方法とは異なる設定値の決定方法として、例えば設定値を過去のフル枚数そのものに決定する方法がある。このような決定方法では、例えば皺や折れ曲がりの多い紙幣が一時的に大量に収納されて収納部がフル状態となった場合、設定値は、例えば新券が収納された場合のフル枚数より非常に小さい値に決定されてしまう。また、収納部や判定部152の異常によりフル状態が誤って検知されてしまった場合には、設定値も異常な値に決定されてしまう。
しかしながら、本発明の実施形態に係る紙幣処理装置1における、設定値の第1の決定方法では、設定値を、ある1つの収納部の複数回のフル状態におけるフル枚数の平均値としているため、このような事態を回避することができ、設定値をより適正な値に決定することができる。
なお、第1の決定方法において、平均値を算出するための複数回分のフル枚数の情報が得られるまでの間は、適宜設定される初期値を設定値として用いるようにすればよい。この初期値は、設定値が決定された時点で、破棄されればよい。
また、前述の説明では、第1の決定方法として、1つの収納部において、ある時刻までに生じた全てのフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで、設定値を決定する方法について説明した。しかしながら、第1の決定方法では、必ずしもある時点までの全てのフル状態におけるフル枚数を用いて平均値を算出する必要はない。例えば、ある時点までに複数回のフル状態があった場合に、特定のx回分(xはmより小さい2以上の整数)のフル枚数の平均値を算出することで設定値を決定するようにしてもよい。また、フル状態の回数ではなく、特定の期間(例えば現在から1週間前まで、1ヶ月前まで、又は1年前まで、又は過去の特定の1年間等)において、複数のフル状態に関するフル枚数情報を蓄積し、複数のフル枚数の平均値を算出することで設定値を決定するようにしてもよい。更に、決定部153は、特定の時期(例えば特定の季節、特定の曜日等)におけるフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで設定値を決定するようにしてもよい。
さらに、決定部153は、前回のフル状態までの平均値、言い換えると前回のフル状態で決定された前回の設定値と、今回新たに生じたフル状態におけるフル枚数と、の平均値を算出することにより、新たな設定値を決定するようにしてもよい。
決定部153は、紙幣処理装置1が有する全ての収納部のそれぞれにおいて、上述した第1の決定方法を用いて、収納部毎に異なる設定値を決定する。設定部154は、決定部153が収納部毎に決定した設定値を、収納部毎に設定する。または、設定部154は、決定部153が特定の1つの収納部で決定した設定値を、同じ収納機構を有する他の収納部に設定してもよい。
決定部153は、各収納部の設定値を随時決定し、設定部154は、決定部153が決定した設定値を用いて、記憶部27に記憶された設定値を随時更新する。なお、決定部153が設定値を決定するタイミングの一例としては、例えば新たに判定部152から収納部フル情報を取得したタイミングが挙げられる。又は、決定部153は、所定周期毎(例えば数時間毎、1日毎、1週間毎等)に設定値を決定するようにしてもよい。
なお、設定部154は、決定部153が新たに決定した設定値を用いて、記憶部27に記憶されている設定値をすぐに更新するのではなくてもよい。すなわち、設定部154は、決定部153が新たに決定した設定値を一時保持しておき、所定のタイミングで、記憶部27が元々保持していた設定値を、新たな設定値を用いて更新するようにしてもよい。所定のタイミングの具体例としては、例えば、決定部153が新たに決定した設定値を表示部210等に表示させ、操作者が操作部26を用いて当該設定値の使用を許可する操作が行われたタイミングが挙げられる。又は、所定のタイミングの具体例として、例えば紙幣処理装置1が利用される頻度が少ない時間(夜間等)や、操作者が適宜設定した任意の時間等が挙げられる。
<第2の決定方法>
前述した第1の決定方法では、決定部153は、一つの収納部において、異なる時点で生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を用いて設定値を決定していた。第2の決定方法では、決定部153は、同じ収納機構を有し、かつ互いに異なる複数の収納部で生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を用いて、設定値を決定する。
具体例を挙げて説明する。紙幣処理装置1において、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33は、それぞれ同じ収納機構を含む収納部Sを有している。例えば、第1収納装置31の収納部Sにおいて過去に検知されたフル状態におけるフル枚数がN1枚、第2収納装置32の収納部Sにおいて過去に検知されたフル状態におけるフル枚数がN2枚、第3収納装置33の収納部Sにおいて過去に検知されたフル状態におけるフル枚数がN3枚であったとする。この場合、決定部153は、設定値Nsを以下の式(2)を用いて決定する。
Ns=(N1+N2+N3)/3 (2)
第2の決定方法で決定された設定値は、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33のそれぞれが有する収納部Sの少なくとも1つに対して適用される。第1の決定方法と第2の決定方法とを併用し、例えば第1収納装置31の収納部Sには第2の決定方法で決定した設定値を適用し、第2収納装置32及び第3収納装置33のそれぞれが有する収納部Sには第1の決定方法で決定した設定値を適用してもよい。
なお、前述した第2の決定方法の具体例では、簡単のため、第1収納装置31、第2収納装置32、及び第3収納装置33のそれぞれが有する収納部Sの1回分のフル状態におけるフル枚数の平均値を算出する場合を説明した。しかしながら、第2の決定方法では、複数の収納部にて生じた複数回分のフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで設定値を決定してもよい。
具体例を挙げて説明する。ある収納部aにおいて、ある時刻までにm回のフル状態がそれぞれ検知され、それぞれのフル状態におけるフル枚数がNa1枚、Na2枚、・・・、Nam枚であったとする。そして、収納部aと同じ収納機構を有する収納部bにおいて、ある時刻までにn回のフル状態がそれぞれ検知され、それぞれのフル状態におけるフル枚数がNb1枚、Nb2枚、・・・、Nbn枚であったとする。
この場合、決定部153は、設定値Nsを以下の式(3)を用いて決定する。
Ns=(Na1+・・・+Nam+Nb1+・・・+Nbn)/(m+n) (3)
このようにして決定された設定値は、収納部a及びbの少なくとも一方に適用されればよい。なお、二つではなく、より多くの収納部における、過去複数回のフル枚数の平均値を用いて、設定値が決定されるようにしてもよい。
更に、第2の決定方法において、同じ収納機構を含む複数の収納部Sの中でも、用途が所定の第1条件を満たす収納部で生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を用いて、設定値を決定するようにしてもよい。収納部の用途の例としては、例えばリサイクル用途、回収用途、一時保留用途が挙げられる。リサイクル用途の収納部は、多数の紙幣が何度も出し入れされる収納部である。回収用途の収納部は、一度収納した紙幣を繰り出すことはなく、紙幣の回収のみを行う収納部である。一時保留用途の収納部は、紙幣を一時保留しておき、必要に応じて繰り出すことができる収納部である。所定の第1条件は、用途が同じであることであってもよい。また、所定の第1条件は、用途が類似していることであってもよい。例えば、リサイクル用途と一時保留用途は類似する用途であるとしてもよい。
更に、第2の決定方法において、同じ収納機構を含む複数の収納部Sの中でも、同じカテゴリの紙幣を収納している複数の収納部で生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を用いて、設定値を決定してもよい。
具体例を挙げて説明する。例えば紙幣処理装置1において、第1収納装置31及び第2収納装置32に、同じ金種(例えば一万円札)が収納されるとする。そして、第1収納装置31の収納部Sにおいて過去に検知されたフル状態におけるフル枚数がN1枚、第2収納装置32の収納部Sにおいて過去に検知されたフル状態におけるフル枚数がN2枚であったとする。この場合、決定部153は、設定値Nsを、これらの平均値(N1+N2)/2に決定する。
なお、本発明において、カテゴリには金種だけでなく、正損度合いや収納姿勢等も含まれる。第2の決定方法において、決定部153は、収納する紙幣の正損や収納姿勢が同じである複数の収納部で生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を用いて、設定値を決定するようにしてもよい。正損度合いは、紙幣を損傷の度合いによって分類したものであり、例えば紙幣処理装置1から出金できるほど損傷が少ない第1度合い、紙幣処理装置1から出金できないが人が手作業で出金することは可能な第2度合い、及び損傷の度合いが非常に大きく、出金に適さない第3度合い等が含まれる。収納姿勢には、例えば紙幣の表裏、又は収納される紙幣の方向(縦向き、又は横向き)等が含まれる。
<第3の決定方法>
第3の決定方法は、複数の紙幣処理装置1が通信可能に接続されている紙幣処理システム100における設定値の決定方法である。図7は、複数の紙幣処理装置1が通信可能に接続されている紙幣処理システム100を例示した図である。図7に示す紙幣処理システム100は、本発明の紙葉類処理システムの一例である。なお、図7では6つの紙幣処理装置1A〜1FがネットワークNTに接続された状態を示したが、接続される紙幣処理装置1の数は、より多くてもより少なくてもよい。また、図7に示す紙幣処理装置1A〜1Fは、図1から図6を参照して説明した紙幣処理装置1と同じ構成を有する。特に、紙幣処理装置1は、図7では図示を省略するが、計数部151及び判定部152を有しており、計数結果情報、収納部フル情報、及び、それぞれの収納部に収納される紙幣のカテゴリに関するカテゴリ情報を生成している。なお、カテゴリ情報は、各紙幣処理装置1の記憶部27に予め記憶されていてもよいし、各紙幣処理装置1の各収納部が図示しない記憶部を有する場合には、当該記憶部に記憶されていてもよい。また、紙幣処理装置1は、図7では図示を省略するが、設定部154を有しており、後述の決定装置110から受信した設定値を、紙幣処理装置1に設定する。
図7に示すように、複数の紙幣処理装置1は、ネットワークNTを介して、決定装置110と接続されている。決定装置110は、通信部111,決定部112及び記憶部113を有する。
通信部111は、各紙幣処理装置1から、それぞれが有する収納部に関する、計数結果情報、収納部フル情報、及び、カテゴリ情報を取得する。各紙幣処理装置1から取得したこれらの情報は、互いに関連付けられて記憶部113に記憶される。
決定部112は、記憶部113に記憶された情報に基づいて、複数の紙幣処理装置1が有する複数の収納部のうち、同じ収納機構を有し、かつ互いに異なる複数の収納部において、ある時点までに生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで、設定値を決定する。または、決定部112は、記憶部113に記憶された情報に基づいて、複数の紙幣処理装置1が有する複数の収納部のうち、同じ収納機構を有し、同じカテゴリの紙幣を収納し、かつ互いに異なる複数の収納部において、ある時点までに生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで、設定値を決定する。
このようにして決定された設定値は、通信部111により、設定値を決定するために用いた計数結果情報、収納部フル情報、及び、カテゴリ情報を提供した収納部を有する紙幣処理装置1に対して、ネットワークNTを介して送信される。それぞれの紙幣処理装置1の設定部154は、受信した設定値に対応する収納部を有している場合、所定のタイミングで、受信した設定値を対応する収納部に設定する。なお、各紙幣処理装置1の設定部154は、設定値を決定するために用いられた計数結果情報、収納部フル情報、及び、カテゴリ情報を提供した収納部に対して、送信された設定値を設定してもよいし、設定しなくてもよい。設定しない場合は、前述した第1または第2の決定方法を用いて、収納部毎の設定値を適宜決定するようにしてもよい。
なお、第3の決定方法において、同じ収納機構を有し、かつ、所定の第2条件を満たす収納部において、ある時点までに生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで、設定値を決定するようにしてもよい。所定の第2条件を満たす収納部の例としては、同じ国又は地域に設置されている複数の紙幣処理装置1が有する収納部が挙げられる。又は、所定の第2条件を満たす収納部の例として、同じ種類の施設に設置されている複数の紙幣処理装置1が有する収納部が挙げられる。施設の種類とは、例えば、金融、小売等の店舗、又は、病院、役所等の公的機関等である。また、所定の第2条件を満たす収納部の例としては、同じ種類ではなく同じ規模の施設に設置されている複数の紙幣処理装置1が有する収納部であってもよい。施設の規模については、例えば施設を訪れる人数の多さによって分類されればよい。
更に、第3の決定方法において、同じ種類の複数の紙幣処理装置1が有する収納部であって、同じ収納機構を有する収納部において、ある時点までに生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで、設定値を決定するようにしてもよい。紙幣処理装置1の種類の例としては、ATM(Automatic Teller Machine)、両替機、セルフ機、TCR(Teller Cash Recycler)、キオスク端末、釣銭機、入金機等が挙げられる。セルフ機とは、一般のユーザが自ら操作して処理を行わせるための機械である。
第3の決定方法において、決定部112は、決定装置110に接続されている複数の紙幣処理装置1が有する全ての収納部に対する設定値を決定してもよいし、一部の収納部についてのみ設定値を決定してもよい。また、決定部112は、例えば一部の収納部において生じたフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで決定した設定値を、その他の収納部を有する紙幣処理装置1に対して送信し、適用させるようにしてもよい。この場合、その他の収納部は、フル枚数の平均値を算出した一部の収納部と同じ条件を満たす(同じ収納機構を有する、又は同じ収納機構を有し、収納する紙幣のカテゴリが同じである)収納部であることが好ましい。
以上、設定値の決定方法について、第1から第3の例について説明した。なお、前述した第1から第3の決定方法では、複数のフル状態におけるフル枚数の平均値を算出することで設定値を決定していた。平均値を用いた設定値の決定方法として、例えば、平均値そのものを設定値としてもよいし、平均値を基準値として、所定の値を加算又は減算したものを設定値としてもよい。
具体例として、例えば紙幣の取り扱いが荒い国や地域では、紙幣の折れや曲がりが多くなりやすく、収納部に収納できる紙幣の枚数が少なくなりやすい。このような場合には、平均値を基準値として所定の値を減算して設定値を決定することで、設定値を少なめにすることができる。このように、紙幣処理装置1の設置場所等によって設定値を適宜調節できるので、より好ましい。
また、第1から第3の決定方法では、同じ収納機構を含む複数の収納部から得られた計数結果情報及び収納部フル情報に基づいて、同じ収納機構を含む収納部の設定値を決定した。それに代えて、決定部112は、一の収納機構を含む複数の収納部から得られた計数結果情報及び収納部フル情報に基づいて、一の収納機構とは異なる他の収納機構を含む複数の収納部の設定値を推測するようにしてもよい。具体例を挙げて説明する。例えば一の収納部の容量が、他の収納部の容量よりもC倍であることが予め分かっていたとする。この場合、決定部112は、複数の一の収納部から得られた計数結果情報及び収納部フル情報を用いて算出したフル枚数の平均値をC倍することで、他の収納部の設定値を決定するようにしてもよい。このような方法により、異なる収納機構を有する複数の収納部間での設定値の流用ができるようになるため、計算量が減り、より好適である。
(寄り紙幣リジェクト機能)
以下では、紙幣処理装置1における寄り紙幣リジェクト機能について説明する。
入金部21に紙幣が入金されるとき、入金口211の横幅は紙幣に対して十分に大きいため、紙幣が入金口211の中央付近ではなく、左右のいずれかに寄った状態で入金されることがある。なお、本実施の形態において、左右とは、紙幣処理装置1の前側から紙幣処理装置1に正対した状態における左右である。
入金口211から入金された紙幣は、搬送部4によって収納装置31〜35、又は一時保留部24まで搬送される。入金口211にて入金される紙幣が中央から左右のいずれかに寄っていた場合、搬送部4はその紙幣を左右のいずれかに寄った状態のまま搬送することになる。そして、収納装置31〜35、又は一時保留部24に収納される際にも、紙幣は、左右のいずれかに寄った状態のまま収納されることになる。
このように、紙幣が中央から左右のいずれかに寄った状態のまま収納される場合、以下のような不具合が生じうる。収納装置31〜35が有するスタック式の収納部に対して、左右のいずれかに寄った状態の紙幣が収納されようとした場合、収納部内における紙幣の積み重ねが好適に行われなかったり、収納部から紙幣が繰り出される際にうまく繰り出されなかったりといった事態が生じうる。また、一時保留部24が有するテープ式の収納部に対して、左右のいずれかに寄った状態の紙幣が収納されようとした場合、紙幣がテープに十分に引っ掛からず、テープ緩みが発生してテープが破損してしまう事態が生じうる。
このような事態を回避するため、紙幣処理装置1は、入金処理において、入金口211に入金された紙幣が中央から左右のいずれかに所定距離以上寄っていた場合、寄っていた紙幣をそのままリジェクトさせる寄り紙幣リジェクト機能を有する。なお、紙幣が中央から左右のいずれかに所定距離以上寄っているか否かは、識別部25によって識別される。また、識別部25が、紙幣が中央から左右のいずれかに寄っている距離を算出し、識別部25が算出した距離が所定距離以上か否かをコントローラー15が判定してもよい。
寄り紙幣リジェクト機能は、以下のようにして実現される。まず、紙幣処理装置1は、入金口211に入金された紙幣を識別部25によって識別し、紙幣が中央から左右のいずれかに所定距離以上寄っているか否かを識別する。なお、入金口211に入金された紙幣のうち、中央から左右のいずれかに寄っている距離が所定距離未満である紙幣には、通常通り入金処理が実行される。
紙幣処理装置1は、抽出した紙幣を、中央から左右どちらに所定距離以上寄っているかによって分類する。そして、紙幣処理装置1は、右側に所定距離以上寄っている紙幣を、右側に寄った状態のまま、出金部22の出金口221、又はリジェクト部23の第2出金口231のいずれか一方へ搬送させ、リジェクトさせる。また、紙幣処理装置1は、左側に所定距離以上寄っている紙幣を、左側に寄った状態のまま、出金部22の出金口221、又はリジェクト部23の第2出金口231の他方へ搬送させ、リジェクトさせる。
このような機能により、出金部22の出金口221には、例えば右側に所定距離以上寄っている紙幣のみがリジェクトされる。一方、リジェクト部23の第2出金口231には、例えば左側に所定距離以上寄っている紙幣のみがリジェクトされる。もちろん、出金口221に左側に寄っている紙幣がリジェクトされ、第2出金口231に右側に寄っている紙幣がリジェクトされてもよい。
このように、出金口221及び第2出金口231には、左右のいずれかに寄った状態の紙幣のみがリジェクトされる。出金口221及び第2出金口231にリジェクトされた紙幣は左右いずれかに寄っていることにより、ある程度まとまった状態となっている。このため、操作者がリジェクトされた紙幣を出金口221又は第2出金口231からつかみ取って入金口211へ再入金した場合、再入金された紙幣はある程度まとまった状態であり、左右バラバラの状態ではないことが期待される。
従って、寄り紙幣リジェクト機能を有する紙幣処理装置1によれば、リジェクトの際に左右いずれかに寄っている紙幣をそれぞれ別の出金口へリジェクトすることにより、再入金される紙幣がある程度まとまった状態となることを期待できる。このため、入金処理において寄り紙幣リジェクト機能の実行が何度か繰り返されることにより、特に操作者が紙幣を揃える作業を行わなくても、次第に紙幣が中央付近にまとまった状態となり、リジェクトされる紙幣を徐々に減らすことができる。
なお、再入金の際、リジェクトされた紙幣を、操作者があえて左右いずれかに寄せた(揃えた)状態で入金することが考えられる。このような場合には、紙幣処理装置1は、左右いずれかに寄せられた紙幣をそのままの状態でリジェクトする。この際、紙幣処理装置1は、表示部210に「紙幣は中央に揃えて入れてください」等のメッセージを表示するようにしてもよい。このような動作によって、操作者は入金口211の中央付近に紙幣をまとめて入金すべきであることを知ることができ、当該操作者による以降の入金処理において紙幣が左右いずれかに寄った状態となる事態を減らすことができる。
このような寄り紙幣リジェクト機能は、例えば金種によって大きさが大きく異なる紙幣が、様々な金種が入り交じった状態で入金された場合において、特に効果的である。
<作用、効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る紙幣処理装置1(紙幣処理システム100)は、紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部と、収納部に収納される紙葉類の枚数を計数する少なくとも1つの計数部151と、収納部の収納状態に基づいて、収納部の満杯を判定する少なくとも1つの判定部152と、判定部152が収納部の満杯を判定した時点における、計数部151による複数の計数結果を用いて、収納部に収納可能な紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定する決定部153(112)と、決定部153(112)が決定した設定値を、収納部の設定値として設定する設定部154を備える。
このように、本発明の実施の形態に係る紙幣処理装置1(紙幣処理システム100)では、収納部が満杯になったと見なすための設定値が、複数の計数結果を用いて決定されるため、設定値をより適正な値とすることができる。
例えば、設定値を過去のフル枚数そのものに決定する方法で設定値を決定する方法を採用した紙幣処理装置では、例えば皺や折れ曲がりの多い紙幣が一時的に大量に収納されて収納部がフル状態となった場合、例えば新券が収納された場合のフル枚数より非常に小さい設定値が決定されてしまう。また、設定値を過去のフル枚数そのものに決定する方法で設定値を決定する方法を採用した紙幣処理装置では、収納部や判定部152の異常によりフル状態が誤って検知されてしまった場合には、設定値も異常な値に決定されてしまう。
しかしながら、本発明の実施形態に係る紙幣処理装置1(紙幣処理システム100)では、設定値を、複数回のフル状態におけるフル枚数に基づいて決定しているため、このような事態を回避することができ、設定値をより適正な値に決定することができる。
(他の実施の形態)
上記の実施の形態では、ステージ55の位置を検知センサ71により検知することにより、収納部の収納状態を検知したが、これに限られない。例えば、ステージ55の位置は、ステージを駆動する駆動手段の動作を監視することにより、検知されてもよい。また、ステージ55の位置は、カメラにより、ステージ55を含む収納空間内を撮影することにより、検知されてもよい。また、収納部の収納状態は、収納部に収納された紙葉類の状態でもよい。紙葉類の状態は、収納部内に積み重ねられて収納される紙葉類の高さでもよい。例えば、紙葉類の高さは、カメラにより、集積された紙葉類を含む収納空間内を撮影することにより、検知されてもよい。
収納部は、紙幣をテープと共にドラムに巻き取ることによって紙幣を収納するテープ式の収納ユニットでもよい。図8は、テープ式収納ユニット80の構成の一例を示す図である。図8に示すように、テープ式収納ユニット80は、筐体81、搬送ガイド82、ドラム83、テープ84、リール85を備える。
筐体81の一部には、紙幣を通過させる通過口86が設けられている。搬送ガイド82は、通過口86とドラム83との間で紙幣を双方向に搬送する搬送路を構成する。ドラム83にはテープ84の一端が接続されている。テープ84は、帯状に形成されている。テープ84の他端はリール85に接続されている。すなわち、テープ84は、ドラム83、またはリール85によって巻き取られる。
テープ式収納ユニット80が紙幣を収納する際には、テープ84はドラム83によって巻き取られる。この際、搬送ガイド82により通過口86から搬送された紙幣が、テープ84とともに巻き取られる。これにより、ドラム83は紙幣を収納する。搬送ガイド82のドラム83側の端部は、ドラム83に収納された紙幣またはテープ84に接触しており、ドラム83に収納された収納枚数に応じて揺動する。
一方、テープ式収納ユニット80が紙幣を排出する際には、テープ84はリール85によって巻き取られる。この際、紙幣はテープ84から搬送ガイド82により通過口86まで搬送され、通過口86からテープ式収納ユニット80の外部に排出される。
ドラム83の収納状態を検知するため、センサ87、88が設けられている。センサ87、88は、ドラム83がテープ84を紙幣とともに最大限巻き取ったこと、言い換えると、テープ式収納ユニット80がフル状態となったことを検知するセンサである。センサ87は、ドラム83の外径が最大となったことを検知する。また、センサ88は、外径が最大となった状態のドラム83と接触した搬送ガイド82の位置を検知する。なお、図8に示す例では、テープ式収納ユニット80が、センサ87とセンサ88の2つのセンサを備えている様子を示したが、実際にはテープ式収納ユニット80はいずれかのセンサのみを備えていればよい。また、センサ87、88の代わりに、図示しないカメラを用いて紙幣とテープ84を巻き取ったドラム83の外径、または搬送ガイド82の位置を検知することで、テープ式収納ユニット80がフル状態となったことを検知するようにしてもよい。
本発明は、紙幣を収納する紙幣処理装置及び紙幣処理システムに適用することができる。
1 紙幣処理装置
4 搬送部
5 収納装置
11 処理部
13 金庫部
15 コントローラー
151 計数部
152 判定部
153 決定部
154 設定部
20 上部筐体
21 入金部
22 出金部
23 リジェクト部
24 一時保留部
25 識別部
26 操作部
27 記憶部
28 通信部
29 端末機
210 表示部
31,32,33,34,35 収納装置
71 検知センサ
72 検知板
80 テープ式収納ユニット
81 筐体
82 搬送ガイド
83 ドラム
84 テープ
85 リール
86 通過口
87,88 センサ
100 紙幣処理システム
110 決定装置
111 通信部
112 決定部
113 記憶部

Claims (20)

  1. 紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部と、
    前記収納部に収納される前記紙葉類の枚数を計数する少なくとも1つの計数部と、
    前記収納部の収納状態に基づいて、前記収納部の満杯を判定する判定部と、
    前記判定部が前記収納部の満杯を判定した時点における、前記計数部による複数の計数結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記設定値を、前記収納部の前記設定値として設定する設定部と、
    を備える、
    紙葉類処理システム。
  2. 前記決定部は、計数された時間が互いに異なる複数の前記計数結果を用いて、前記設定値を決定する、
    請求項1に記載の紙葉類処理システム。
  3. 複数の前記収納部を備え、
    前記決定部は、複数の前記収納部の前記計数結果を用いて、複数の前記収納部のうちの少なくとも1つの前記収納部の前記設定値を決定する、
    請求項1または2に記載の紙葉類処理システム。
  4. 複数の前記収納部は、それぞれ、同一カテゴリに含まれる前記紙葉類を収納する、
    請求項3に記載の紙葉類処理システム。
  5. 前記紙葉類は紙幣であり、
    前記カテゴリは、金種、正損、および収納姿勢のうち、少なくとも1つに基づいて定義されるカテゴリである、
    請求項4に記載の紙葉類処理システム。
  6. 前記決定部は、用途が所定の第1条件を満たす複数の前記収納部から取得した前記計数結果を用いて、前記第1条件を満たす前記収納部の前記設定値を決定する、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  7. 前記収納部は、第1の収納機構を有する第1の収納部と、第1の収納機構とは異なる第2の収納機構を有する第2の収納部と、を含み、
    前記決定部は、前記第1の収納部の前記計数結果を用いて、前記第1の収納部の前記設定値を決定し、前記第2の収納部の前記計数結果を用いて、前記第2の収納部の前記設定値を決定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  8. 前記決定部は、特定の期間に蓄積された複数の前記計数結果を用いて、前記設定値を決定する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  9. 前記収納状態は、前記収納部に収納された前記紙葉類の状態である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  10. 前記紙葉類の状態は、前記収納部内に積み重ねられて収納される前記紙葉類の高さであり、
    前記判定部は、前記紙葉類の高さに基づいて、前記収納部の満杯を判定する、
    請求項9に記載の紙葉類処理システム。
  11. 前記収納状態は、前記収納部の構成部材の位置である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  12. 前記構成部材の位置を検知するセンサをさらに備え、
    前記判定部は、前記センサの出力に基づいて、前記収納部の満杯を判定する、
    請求項11に記載の紙葉類処理システム。
  13. 前記決定部は、前記判定部により前記収納部の満杯が判定された時点における複数の前記計数結果の平均値を算出し、当該平均値に基づいて前記設定値を決定する、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  14. 前記設定値を記憶する記憶部と、
    をさらに備え、
    前記設定部は、前記決定部が決定した前記設定値を用いて、前記記憶部に記憶した前記設定値を所定の時刻に更新する、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  15. 決定された前記設定値を表示する表示部と、
    表示された前記設定値を使用するか否かの選択入力を受け付ける操作部と、
    を更に備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  16. 前記収納部、前記計数部および前記判定部は、複数の紙葉類処理装置のそれぞれに含まれており、
    前記決定部は、複数の前記紙葉類処理装置から複数の前記計数結果を取得して前記設定値を決定し、
    前記設定部は、複数の前記紙葉類処理装置のうち、少なくとも1つの前記紙葉類処理装置に対して前記設定値を設定する、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の紙葉類処理システム。
  17. 前記決定部は、複数の前記紙葉類処理装置に共通して用いられる前記設定値である共通設定値を決定し、
    前記設定部は、複数の前記紙葉類処理装置に対して前記共通設定値を設定する、
    請求項16に記載の紙葉類処理システム。
  18. 前記決定部は、設置場所が所定の第2条件を満たす複数の前記紙葉類処理装置から取得した前記計数結果を用いて前記設定値を決定し、
    前記設定部は、前記設置場所が前記第2条件を満たす少なくとも1つの前記紙葉類処理装置に対して前記設定値を設定する、
    請求項16または17に記載の紙葉類処理システム。
  19. 紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部を備える紙葉類処理システムにおける紙葉類処理方法であって、
    前記収納部に収納される前記紙葉類の枚数を計数し、
    前記収納部の収納状態に基づいて、前記収納部の満杯を判定し、
    前記収納部の満杯が判定された時点において計数された複数の結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定し、
    決定した前記設定値を、前記収納部の設定値として設定する、
    紙葉類処理方法。
  20. 紙葉類を収納する少なくとも1つの収納部をそれぞれ有する複数の紙葉類処理装置から、前記収納部が満杯と判定された時点における、前記収納部に収納された前記紙葉類の計数結果を取得する取得部と、
    複数の前記計数結果を用いて、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数に関する設定値を決定する決定部と、
    を備える、決定装置。
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