JPWO2008152684A1 - 貨幣処理機 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る貨幣処理機は、貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫内に搬送して収納させる入金処理を行う貨幣処理機において、前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する収納限界判断手段と、該収納限界判断手段の判断結果に応じて、前記入金処理を停止させる入金停止手段と、を備え、前記限界量設定手段は、前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、該記憶内容の書換えを通じて、該設定の内容が変更可能であるとする。これにより、ROMの交換等を必要とせずに、収納限界量を状況に応じて容易に調整し得る貨幣処理機が実現される。

Description

本発明は、紙幣、硬貨等の貨幣に対して入金処理などを実行する、貨幣処理機に関する。
従来、金融機関等の窓口などにおいては、例えば特許文献1に示すような、入金処理や出金処理などを実行する貨幣処理機が使用されている。かかる貨幣処理機では、例えば入金処理については、入金口にセットされた貨幣が収納庫に搬送され、収納されることで実行される。
一方、収納庫の許容容量(収納限界量)を超えて貨幣が収納されると、無理な収納のために貨幣が傷んだり、収納庫が破損したりする等のおそれがある。そのため、収納庫に搬送される貨幣の枚数や、収納庫に収納されている貨幣の量を監視することを通じて、収納庫に収納限界量を超えた貨幣が収納されることを防止するようにしている。
なお特許文献2によれば、貨幣の状態による収納量のバラツキを考慮し、収納量の上限値とセンサにより読取った情報から収納量を求め、算出した収納量と現実に収納庫へ収納した数量とを比較して、収納庫の満杯を検知している。
特開2004−145600号公報 特開平11−272921号公報
上述のような貨幣処理機では、収納限界量は書換え不可能なROMに記憶されており、その値は固定となっている。しかし例えば紙幣の場合、新券と流通券を比べると、流通券の方が、シワや折れ曲がりの跡などが多い(状態が悪い)ことになる。状態が悪いほど紙幣同士が密着しにくくなり、紙幣間の隙間が大きくなること等から、同じ容量の収納庫であっても実質的な収納限界量は小さくなる。そのため、収納限界量が固定されているものでは、新券や流通券の違いを考慮した上で、収納の限界を検知することは困難である。
また同じ厚みの紙幣でも、使用されている国によっては紙幣の状態が異なることがある。そのため、同じ収納量をもつ収納庫を搭載する貨幣処理機を複数国に導入する際は、各国に対応して収納限界量が設定されたROMが必要となる。しかしこの場合、複数種類のROMの準備や、貨幣処理機の使用開始時にROMの変更や交換をすることが必要となるため、製品管理や製造コスト等の面で不利となる。
またさらに、同一国内における同じ厚みの紙幣であっても、使用頻度の高い比較的定額な金種のものほど、状態が悪いのが通常である。そのためこの原因によっても、実質的な収納限界量は変動することになる。
そこで本発明は上述の問題点に鑑み、ROMの交換等を必要とせずに、収納限界量を状況に応じて容易に調整し得る貨幣処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る貨幣処理機は、貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫内に搬送して収納させる入金処理を行う貨幣処理機において、前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する収納限界判断手段と、該収納限界判断手段の判断結果に応じて、前記入金処理を停止させる入金停止手段と、を備え、前記限界量設定手段は、前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能である構成(第1の構成)とする。
本構成によれば、収納限界判断手段の判断結果に応じて入金処理が停止される貨幣処理機において、収納限界量の設定の内容は、設定内容記憶部の記憶内容の変更(書換え)を通じて、変更可能としている。その結果、ROMの交換等を必要とせずに、収納庫の収納限界量を状況に応じて容易に調整することが可能となる。
また本発明に係る貨幣処理機は、貨幣を受ける入金部と、貨幣を収納する収納庫と、該入金部から該収納庫内へ貨幣を搬送する搬送部と、を備え、前記入金部が受けた貨幣を前記収納庫内に搬送して収納させる貨幣処理機において、前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断し、該判断結果に応じて前記搬送を停止させる入金停止手段と、を備え、前記限界量設定手段は、前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能である構成(第2の構成)とする。
本構成によれば、収納庫に収納された貨幣が設定された収納限界量に達したか否かの判断結果に応じて入金処理が停止される貨幣処理機において、収納限界量の設定の内容は、設定内容記憶部の記憶内容の変更(書換え)を通じて、変更可能としている。その結果、ROMの交換等を必要とせずに、収納庫の収納限界量を状況に応じて容易に調整することが可能となる。
また上記第1の構成において、前記収納限界判断手段は、前記収納庫に搬送される貨幣を計数するとともに、該計数の結果と前記収納限界量を比較することにより、前記収納の限界であるか否かを判断する構成(第3の構成)としても良い。
本構成によれば、搬送される貨幣を計数する装置が用いられることにより、収納限界判断手段が容易に実現され得る。また収納限界量を、貨幣の数または質量(或いは重量)として表すことが可能となる。なおここでの「計数」は、貨幣の数を計数することに加え、重量値を計数(加算)することを含むものとする。
また上記第1の構成において、前記収納庫を金種別収納庫として複数個有しており、供給された貨幣を該金種別収納庫へ金種別に収納するものであって、前記限界量設定手段は、該金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を設定するものであり、前記収納限界判断手段は、該金種別収納庫の何れかに収納された貨幣が、該金種別収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する構成(第4の構成)としても良い。
本構成によれば、金種別に貨幣を収納するための金種別収納庫を有する貨幣処理機としながらも、収納庫の収納限界量を状況に応じて容易に調整することが可能となる。
また上記第4の構成において、前記限界量設定手段は、少なくとも個別設定と一括設定との何れかを選択して実行可能であり、前記個別設定は、前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を個別に設定することであり、前記一括設定は、前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することである構成(第5の構成)としても良い。
本構成によれば、収納限界量の設定を、少なくとも個別設定と一括設定との何れかを選択して実行可能であるから、収納限界量の設定をより容易に実行させることが可能となる。なお「一括して設定する」とは、各金種別収納庫に対する収納限界量を定めることができる情報を用いて、各収納限界量をこの定められた内容に設定することである。
また上記第4の構成において、前記限界量設定手段は、前記金種別収納庫の各々に対する収納限界量を定める一括設定情報を複数種類記憶しており、該一括設定情報の何れかに基づいて、一括設定を実行するものであり、該一括設定は、前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することである構成(第6の構成)としても良い。
本構成によれば、予め種々の一括設定情報を準備しておき、状況に応じた適切な一括設定情報を選択することで、収納限界量の設定をより容易に実行させることが可能となる。
また上記第6の構成において、外部機器との通信を可能とする通信インターフェースを備え、前記限界量設定手段は、該外部機器から送られた情報に基づいて選定された前記一括設定情報に基づいて、前記一括設定を実行する構成(第7の構成)としても良い。
本構成によれば、外部機器(通信端末など)側で収納限界量の設定内容を制御することが可能となる。そのため、収納限界量の設定をより容易に実行させることが可能となる。
また上記第7の構成において、前記外部機器から送られた情報に基づいて、前記限界量設定手段が記憶している前記一括設定情報の内容を変更する、設定情報変更部を備えた構成(第8の構成)としても良い。
本構成によれば、一括設定情報の内容を変更する必要が生じた場合に、外部機器側で変更内容を制御することが可能となる。そのため、一括設定情報の内容の変更をより容易に実行させることが可能となる。
また上記第6の構成において、前記限界量設定手段に前記一括設定情報を新たに記憶させる処理、および、前記限界量設定手段が記憶している前記一括設定情報の内容を変更させる処理、の各々が実行可能である構成(第9の構成)としても良い。
本構成によれば、状況により一括設定情報を新たに記憶させる必要が生じた場合や、一括設定情報の内容を変更させる必要が生じた場合に、適切な対処を行うことが可能となる。
また上記第6の構成に係る貨幣処理機であって、前記複数種類の一括設定情報の各々は、該貨幣処理機が使用される国に対応している構成(第10の構成)の貨幣処理機としても良い。
本構成によれば、貨幣処理機が複数国の何れかで使用される場合、その国に対応した一括設定情報を用いて収納限界量を設定することが可能となる。そのため、収納限界量の設定をより容易に実行させることが可能となる。
また上記第3の構成において、前記収納庫に格納されている各貨幣からなる貨幣群の大きさまたは重量を検出することにより、前記収納庫が満杯であるか否かを検出する、満杯検出手段を備えている構成(第11の構成)としても良い。
本構成によれば、満杯検出手段の検出結果を利用することにより、収納庫に貨幣が過剰に収納される事態を防止することがより容易となる。なお「満杯」とは、収納庫に所定量以上の貨幣が収納された状態のことである。また「集積体の大きさ」は、集積方向の厚み(の大きさ)も含む概念である。
また上記第11の構成の具体的構成として、前記収納庫は、貨幣を積み重ねるように収納するものであり、前記満杯検出手段は、前記収納庫に格納されている貨幣が積み重なった状態の高さの検出を通じて、前記収納庫が満杯であるか否かを検出する構成(第12の構成)としても良い。
また上記第11の構成において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断されること、または、前記満杯検出手段により満杯が検出されること、の条件が満たされたときに、前記入金処理を停止させる構成(第13の構成)としても良い。本構成によれば、入金処理を停止させる条件が複数の観点から設けられているため、より正確に入金処理を停止させることが可能となる。
また上記第13の構成において、前記収納限界判断手段は、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断される前に前記満杯検出手段により満杯が検出された場合は、前記設定されている収納限界量を補正するものであり、該補正は、該収納限界量を、前記満杯が検出された時点において前記収納庫に搬送されている貨幣の数または重量に変更するものである構成(第14の構成)としても良い。本構成によれば、収納限界量の設定内容をより妥当なものとすることが可能となる。
また上記第1の構成の具体的構成として、前記収納限界量は、貨幣の数または重量を示す構成(第15の構成)としても良い。
また上記第1の構成において、供給された貨幣に対して、前記収納庫への収納の許否を識別する識別部と、該識別部により前記収納庫への収納が許可された貨幣を収納する一時収納部と、を有し、前記入金処理においては、前記供給された貨幣を該一時収納部に搬送して一時的に収納させた後に、前記収納庫に搬送する貨幣処理機であって、前記収納庫に所定量以上の貨幣が収納され、かつ、前記一時収納部に所定量以上の貨幣が収納されている場合に、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることを一旦中断させる、搬送中断手段を備えた構成(第16の構成)としても良い。
本構成によれば、例えば一時収納部から収納庫への貨幣の搬送を制限させる場合に、一時収納部に紙幣が過剰に収納される事態を、極力回避することが可能となる。
また上記第16の構成において、より具体的には、前記識別部は供給された貨幣に対して、少なくとも金種を識別する構成(第17の構成)としても良い。なお「金種」とは貨幣の種類のことである。
また上記第16の構成において、前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、前記一時収納部に収納されている貨幣の数が所定数以下となったときに、前記中断を解除させる第2処理と、を行う構成(第18の構成)としても良い。
本構成によれば、搬送中断手段を通じて状況に応じて貨幣の搬送を中断させるものとしながらも、一時収納部に収納されている貨幣の数が所定数以下となったときには、中断を解除させることが可能となる。そのため、一時収納部庫に紙幣が過剰に収納される事態を回避しながらも、収納庫への貨幣の搬送が滞ることを極力防ぐことが可能となる。
また上記第16の構成において、前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、その旨を外部に報知する第3処理と、を行う構成(第19の構成)としても良い。
本構成によれば、第3処理がなされることにより、収納の限界あるいは満杯が検出されたことが外部に報知されることとなる。そのためテラー等がこの状況を把握し、入金終了の処理などの適切な処置をとることが容易となる。
また上記第19の構成において、より具体的には、表示を行う表示装置、または音響を発生させる音響発生装置を備えており、前記第3処理においては、該表示装置または音響発生装置を通じて、前記報知を行う構成(第20の構成)としても良い。
また上記第16の構成において、前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合には、前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、前記入金処理を終了させる入金終了処理と、を行うものであり、該入金終了処理は、既に前記収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を、前記収納庫から所定の出金口に搬送する処理、および、該搬送を行わない処理の何れかが、選択可能に実施される構成(第21の構成)としても良い。
本構成によれば、入金終了処理として、既に収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を、収納庫から出金口に搬送する処理と、この搬送を行わない処理の何れかを、選択可能に実施される。そのため、入金予定額の一部でも入金できるならば入金を行いたいと考えている顧客、および、全額が入金されない限りは、入金をやめたいと考えている顧客の、何れに対しても適切に対応することが可能となる。
また貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫に搬送して収納する貨幣処理機の制御方法であって、前記収納庫に対して、収納限界量を変更可能に設定させる第1ステップと、前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断する第2ステップと、該第2ステップにおける判断結果に応じて前記搬送を停止させる第3ステップと、を含む方法も有用である。
本発明によると、収納限界判断手段の判断結果(収納庫に収納された貨幣が設定された収納限界量に達したか否かの判断結果)に応じて入金処理が停止される貨幣処理機において、収納限界量の設定は、書換え可能な記憶手段である設定内容記憶部の記憶内容に基づいてなされる。
そのため、収納限界量の設定内容の変更は、設定内容記憶部の記憶内容を書換えるだけで実現することが可能となる。その結果、ROMの交換等を必要とせずに、収納庫の収納限界量を状況に応じて容易に調整することが可能となる。
本発明の実施形態に係る循環式紙幣入出金機の外観図である。 本発明の実施形態に係る循環式紙幣入出金機の断面図である。 循環式紙幣入出金機と上位端末の制御体系を示す説明図である。 過剰収納防止機能に関する処理の流れ図である。 一括設定情報の内容に関する表である。 過剰収納防止機能を具体的に説明するための表である。 過剰収納防止機能を具体的に説明するための説明図である。
符号の説明
11 循環式紙幣入出金機(貨幣処理機)
12、13 上位端末(外部機器)
22 紙幣出金口
23 紙幣入金口
24 占有ボタン
34 透明シャッタ
35 入金紙幣一時保留部(一時収納部)
36 前面扉
40 上部ユニット側紙幣搬送部
50 紙幣識別部(識別部)
82 リジェクトボックス
83 金種別紙幣収納部(収納庫、金種別収納庫)
85 下部ユニット側紙幣搬送部
201 枚数検出手段
202 満杯検出手段
203 記憶部
204 制御部
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず本実施形態に係る循環式紙幣入出金機(以下、「紙幣入出金機」と称する)の構成について説明する。
図1に、紙幣入出金機11の外観図を、また図2に、同じく紙幣入出金機11の断面図を、それぞれ示す。この紙幣入出金機11は、例えば銀行などの金融機関のカウンターに、このカウンターの内側に居る2人のテラー間に設置され、紙幣入出金機11の左右の一方または両方に居るテラーのいずれからも使用可能となっている。
紙幣入出金機11には通信インターフェースが設けられており、ここには、左右の2人のテラーが操作する上位端末12,13がそれぞれ接続されている。これにより、上位端末12,13と紙幣入出金機11との双方向通信が可能となっている。そしてこれら上位端末12,13のいずれか一方のみで紙幣入出金機11を使用する場合、両方で紙幣入出金機11を使用する場合の3通りの使用方法が可能である。
紙幣入出金機11は機体14を有し、この機体14は、テラーが操作する操作面側を前面14aとし、この前面14aと反対側つまりカウンターの外側の顧客側を後面14bとした場合、左右方向の横幅が狭く、前後方向の奥行きが長いとともに上下方向の高さが高い縦型に構成されている。
また機体14には、上部ユニット15および下部ユニット16が機体14の前面側からそれぞれ引出可能に設けられている。
上部ユニット15の上面前側および前面上側には、操作部としての上面操作部17および前面操作部18がそれぞれ配置され、上面操作部17は機体14の上面14cより上方に突出され、この上面操作部17の後方の機体14の上面域にカウンターが嵌合する嵌合段部19が形成され、この嵌合段部19から機体14の後面14bまでの幅寸法のカウンターが機体14の上面14cに嵌合配置され、上面操作部17の上面がカウンターの上面と略同じぐらいの高さ位置に配置される。
上部ユニット15の上面操作部17には、すなわち機体14の上面前側には、前側から順に、前方へ向けて下降傾斜する傾斜面20および略水平な水平面21が形成され、この水平面21には、前側から順に、紙幣を出金する紙幣出金口22、および紙幣を入金する紙幣入金口23が形成され、これら紙幣出金口22および紙幣入金口23の設置域の左右両側域に左右いずれのテラーで入金処理または出金処理を占有するかを指示する占有指示部としての占有ボタン24がそれぞれ配置され、紙幣出金口22および紙幣入金口23の設置域の一側すなわち左側に紙幣の詰まり箇所や紙幣の残量などを表示する表示部25が配置されている。各占有ボタン24は、それぞれランプを内蔵しており、操作されて占有状態となることで点灯表示する。
上部ユニット15の前面操作部18には、入金処理時に入金紙幣の一時保留後の入金非承認によって返却することになった紙幣を取り出すための開口部26が形成され、前面扉36で閉塞される。また、上部ユニット15を機体14に収納した状態で施錠解錠するテラー操作用の上部ユニット錠27が設けられている。そして、この上部ユニット錠27の解錠によって上部ユニット15が機体14から引き出せる。
機体14の前面下部域には扉体28が開閉可能に取り付けられ、この扉体28に下部ユニット16を機体14に収納して扉体28を閉じた状態で施錠解錠する金融機関の上位管理者または警備保障会社の社員しか操作できない下部ユニット錠29が設けられており、扉体28を解錠して開放することで下部ユニット16を機体14内から前方へ引き出し可能としている。なお、下部ユニット錠29はテラーには解錠できない。
また、上部ユニット15の紙幣出金口22および紙幣入金口23の下部には、紙幣を立位姿勢でかつ長方形の紙幣の短手方向を上下方向として収納するボックス状の紙幣出金部32および紙幣入金部33がそれぞれ配置されている。紙幣出金口22には、出金中に紙幣出金口22を閉じるとともに出金終了時に開く透明シャッタ34が開閉可能に配置され、出金中においては閉じている透明シャッタ34を透過して紙幣出金口32に出金される紙幣を視認可能としている。
上部ユニット15の前面の開口部26の内側には、すなわち機体14の前側域には、正規と識別された入金紙幣つまり入金正規紙幣を受収して金種混合状態で一括して一時保留する入金紙幣一時保留部35が配置されている。この入金紙幣一時保留部35の前面には閉鎖状態で図示しない電磁ロックによってロックされる透明な前面扉36が開閉可能に配置され、一時保留紙幣の返却時に電磁ロックが解除され、前面扉36に設けられている取手37を持って開口部26から前方へ開くことにより、開口部26を通じて入金紙幣一時保留部35内の入金非承認時の一時保留紙幣を一括取出可能としている。
上部ユニット15内には、紙幣出金部32、紙幣入金部33および入金紙幣一時保留部35に接続されて紙幣を搬送する上部ユニット側紙幣搬送部40が配設されている。この上部ユニット側紙幣搬送部40は、紙幣出金部32に紙幣を搬送する出金搬送路部41、紙幣入金部33から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送路部42、出金搬送路部41の途中に接続されて入金紙幣一時保留部35との間で紙幣を搬送する保留搬送路部43、後方から前方へ折り返す略U字形で上側の一端が入金搬送路部42に接続された識別搬送路部44、識別搬送路部44の上側の一端と下側の他端とを接続するバイパス搬送路部45、出金搬送路部41と識別搬送路部44の上側の一端(パイパス搬送通路45の上端)との間に接続された保留出金搬送路部46、保留出金搬送路部46に接続されて前方へ延設されたリジェクト紙幣搬送路部47、識別搬送路部44の下側の他端(パイパス搬送通路45の下端)に接続されて前方へ延設され前端がリジェクト紙幣搬送路部47に接続された収納出金搬送路部48を有している。
少なくとも出金搬送路部41、保留搬送路部43、識別搬送路部44、保留出金搬送路部46および収納出金搬送路部48は、紙幣の搬送方向を正逆に反転させることができる。各搬送路部41〜48間の接続部分には紙幣の進行方向を切り換える切換部材49がそれぞれ配置されている。識別搬送路部44には搬送する紙幣の金種、真偽、および正損などを識別する紙幣識別部50が配設されている。なお「金種」とは貨幣の種類のことであり、「真偽」とは貨幣が偽造されたものであるか否か(本物か偽者か)を示すものであり、「正損」は所定の判断基準(例えば、汚れ度合や損傷の度合に関する基準)に照らして適正な貨幣であるか否かを示すものである。
紙幣出金部32には、出金搬送路部41で搬送してくる紙幣を立位姿勢で紙幣出金部32内に1枚ずつ繰り込む羽根ローラ53、この羽根ローラ53で繰り込まれる紙幣を立位姿勢で受け入れるとともに紙幣を受け入れる位置を一定にして紙幣の立位姿勢を保ちながら前方へ整列集積するために受け入れた紙幣量に応じて移動するトレイ54がそれぞれ配設されている。
紙幣入金部33には、入金紙幣を立位姿勢で受け入れるトレイ57、入金処理の開始時に移動するトレイ57で押し付けられる立位姿勢で整列集積される紙幣を1枚ずつ下方へ繰り出すキックローラ58、このキックローラ58で繰り出される紙幣を挟持して入金搬送路部42へ送り込むフィードローラ59とゲートローラ60がそれぞれ配設されている。
入金紙幣一時保留部35は、その後面上側に保留搬送路部43が接続され、その後面上側が後方へ向けて下り傾斜されており、入金紙幣一時保留部35における保留空間部35aの周囲を囲む前面扉36である前面壁63と後面壁64との間で入金紙幣一時保留部35内を昇降する集積台65上に紙幣の紙面を上下方向に向けて集積する。
入金紙幣一時保留部35には、保留搬送路部43から入金紙幣一時保留部35に入金紙幣を1枚ずつ繰り込むとともに入金承認時に一時保留紙幣を保留搬送路部43へ1枚ずつ繰り出す繰込繰出手段66が配設されている。この繰込繰出手段66は、紙幣を載せて昇降する集積台65と連動して動作するもので、保留搬送路部43から入金紙幣一時保留部35に紙幣を繰り込むとともに入金紙幣一時保留部35から保留搬送路部43へ紙幣を繰り出す軸方向に複数のフィードローラ67およびゲートローラ68、紙幣繰出時に集積台65上の一時保留紙幣を1枚ずつフィードローラ67とゲートローラ68との間に繰り出すキックローラ72などを備えている。
また下部ユニット16には、機体14の前側域に、商品券などを収納する着脱ボックス81が着脱可能に配置されているとともに、リジェクト紙幣を収納するリジェクトボックス82が固定的に配置されている。
さらに、リジェクトボックス82の後部域には、金種別に紙幣を収納する金種別紙幣収納部83が、図2の(A)〜(E)で示すように前後方向に並んで固定的に配置されている。これら各金種別紙幣収納部83の上部に紙幣の受収および1枚ずつの繰り出しをする紙幣受収繰出部84が配置され、金種別紙幣収納部83の上方域に各紙幣受収繰出部84に接続して紙幣を搬送する下部ユニット側紙幣搬送部85が配置されている。なお下部ユニット16の最後部には、図2の(F)で示すように、必要に応じて金種別紙幣収納部83を増設可能とする増設スペース86が形成されている。
リジェクトボックス82には、このリジェクトボックス82の上部から紙幣を1枚ずつ繰込可能とする繰込手段87が配置されている。
各金種別紙幣収納部83には、集積台88が昇降可能に配置され、この集積台88上に紙幣の紙面を上下方向に向けて集積する。
下部ユニット側紙幣搬送部85は、金種別紙幣収納部83の上方域に沿って前後方向に配置された主搬送路部89、この主搬送路部89から各金種別紙幣収納部83に繰り込む紙幣を搬送する繰込搬送路部90、各金種別紙幣収納部83から繰り出される紙幣を主搬送路部89に搬送する繰出搬送路部91を備え、各搬送路部89〜91の接続部分には紙幣の進行方向を切り換える切換部材92がそれぞれ配置されている。下部ユニット側紙幣搬送部85の主搬送路部89は、紙幣の搬送方向を正逆に反転させることができる。
紙幣受収繰出部84は、紙幣を載せて昇降する集積台88と連動して動作するもので、紙幣収納時に繰込搬送路部90からの紙幣を集積台88上に繰り込む繰込ローラ93,94、紙幣繰出時に集積台88上の紙幣を1枚ずつ繰り出すキックローラ95、このキックローラ95で繰り出される紙幣を繰出搬送路部91に繰り出す繰出ローラ96およびゲートローラ97を備えている。
そして、金種別紙幣収納部83への紙幣繰込時には、集積台88上に紙幣を集積収納する毎に紙幣の上面高さが高くなるため、集積台88を順次下降させて紙幣を受け入れて集積収納する上面高さを一定の範囲内に保つようにする。また、金種別紙幣収納部83からの紙幣繰出時には、集積台88を上昇させて紙幣をキックローラ95に押し付け、キックローラ95の回転により、紙幣を1枚ずつ繰り出す。
また、機体14には、上部ユニット15と下部ユニット16との間において、機体14に収納した下部ユニット16の上面を閉塞状態に覆う板状の被覆部材100が固定されている。この被覆部材100には前端側に第1の開口部101および第2の開口部102がそれぞれ形成され、第1の開口部101には上部ユニット側紙幣搬送部40の収納出金搬送路部48の前端側と下部ユニット側紙幣搬送部85の前端側とを接続して紙幣を搬送する第1の接続通路部103が配置され、第2の開口部102には上部ユニット側紙幣搬送部40のリジェクト紙幣搬送路部47とリジェクトボックス82とを接続して紙幣を搬送する第2の接続通路部104がそれぞれ配置されている。
これら第1の接続通路部103および第2の接続通路部104は、機体14側に固定された被覆部材100の第1の開口部101および第2の開口部102を通じて、機体14に対してそれぞれ引出可能とした上部ユニット15および下部ユニット16を機体14に収納した状態で接続されて上部ユニット15と下部ユニット16との間で紙幣の搬送が可能となる。さらに、第1の接続通路部103および第2の接続通路部104は、紙幣の搬送方向を正逆に反転させることができる。
次に紙幣入出金機11および上位端末12,13からなるシステムの制御体系について、図3を参照しながら説明する。本図に示すように紙幣入出金機11は、先述したものの他、枚数検出手段201、満杯検出手段202、制御部203、および記憶部204をも有している。
枚数検出手段201および満杯検出手段202は、金種別紙幣収納部83の各々に収納されている紙幣枚数や、金種別紙幣収納部83の各々が満杯となっているか否かを検出する手段として備えられている。これらは、後述する過剰収納防止機能を実現させるために用いられる。
枚数検出手段201は、金種別紙幣収納部83の各々に対して、何枚の紙幣が収納されたか(あるいは、何枚の紙幣が金種別紙幣収納部83に向けて搬送されたか)を検出するものである。なお枚数検出手段201は、例えば金種別紙幣収納部83ごとの繰込搬送路部90に光センサを設けておき、この繰込搬送路部90を通過する紙幣枚数をカウントすること等により実施可能であるが、他の方法を採用しても良い。枚数検出手段201により得られた検出情報は、制御部204に伝送される。
満杯検出手段202は、金種別紙幣収納部83の各々が満杯となっているか否かを、該収納部83に収納された紙幣からなる紙幣群の大きさ(大きさの代わりに重量であっても良い)を通じ、物理的に検出するものである。より具体的には、先述の通り、金種別紙幣収納部83に紙幣が収納される程、集積台88が下降していくことになるところ、この集積台88が所定位置まで下降したか否かを通じて、満杯を検出するものである。
この満杯検出手段202によれば、所定位置まで集積台88が下降した時点で、その金種別紙幣収納部83は満杯になっていると判断される。つまり金種別紙幣収納部83では、紙幣が順次積み重なるように収納されることとなっているが、この積み重なった状態の高さ(重なり方向の厚み)の検出を通じて満杯を検出するものである。満杯検出手段201により得られた検出情報は、制御部204に伝送される。
記憶部203は、例えばフラッシュメモリのように書換え可能な記憶装置からなっており、後述する一括設定情報や収納限界量の情報など、種々の情報を記憶する。また制御部204は、紙幣入出金機11においてなされる入金処理や出金処理などを全体的に制御する。制御にあたっては、上位端末12,13、紙幣識別部50、枚数検出手段201、満杯検出手段202、および記憶部203などから取得される各種情報が用いられることになる。
以上に示した構成の紙幣入出金機11によれば、紙幣の入金処理(受取った紙幣を内部に収納する処理)や出金処理(収納されている紙幣から、指定された金額分を取り出す処理)などを実行することが可能である。次に、紙幣入出金機11における入金処理の内容について説明する。
紙幣入出金機11を例えば左側のテラーが使用する場合には、左側の占有ボタン24を操作することにより、左側のテラー側の占有モードとする。
金融機関のカウンターにおいて、テラーが顧客から受け取った入金紙幣を紙幣入金口23に投入し(紙幣入金口23が外部から紙幣を受けて)、左側のテラーの上位端末12で入金開始を操作することにより、入金処理を開始する。
紙幣入金口23に投入されて立位姿勢が保たれる入金紙幣は、紙幣入金口23から上部ユニット側紙幣搬送部40の入金搬送路部42に1枚ずつ繰り出され、識別搬送路部44に搬送される。そして紙幣識別部50で、各紙幣に対して入金の許否(例えば、紙幣が正規であるか否かの判断基準による)が識別される。
紙幣識別部50で入金許可と識別された入金紙幣は、識別搬送路部44からバイパス搬送路部45、保留出金搬送路部46、出金搬送路部41および保留搬送路部43を通じて入金紙幣一時保留部35の保留空間部35aに繰り込まれて一時保留される。
紙幣識別部50で入金不許可と識別された入金紙幣(識別不能な紙幣などを含む)は、識別搬送路部44からバイパス搬送路部45、保留出金搬送路部46および出金搬送路部41を通じて紙幣出金口22に立位姿勢で繰り込まれ、入金紙幣の一時保留が終了した時点で透明シャッタ34が開放されて返却される。紙幣出金口22から識別不能な紙幣がテラーによって取り出されたら透明シャッタ34を閉じる。入金不許可と判断された紙幣はテラーから顧客に返却される。
そして、紙幣入金口23に投入された全ての入金紙幣の一時保留までの処理が完了したら、識別結果を上位端末12に表示し、顧客に入金承認または入金非承認を確認する。
テラーが上位端末12によって入金承認指令を操作することにより、入金紙幣一時保留部35に一時保留された一時保留紙幣の収納動作を開始する。入金紙幣一時保留部35の一時保留紙幣つまり収納紙幣は、入金紙幣一時保留部35から保留搬送路部43に1枚ずつ繰り出され、出金搬送路部41および保留出金搬送路部46を通じて識別搬送路部44に搬送されて、紙幣識別部50で金種が識別される。なおこのとき、収納紙幣が正規であるかを併せて識別するようにしても良い。
紙幣識別部50で金種が識別された収納紙幣は、収納出金搬送路部48から第1の接続通路部103を通じて下部ユニット側紙幣搬送部85の主搬送路部89に搬送され、この主搬送路部89から対応する金種の繰込搬送路部90を通じて対応する金種別紙幣収納部83に繰り込まれて集積収納される。なお紙幣が金種別紙幣収納部83に収納されるにあたっては、紙幣が過剰に収納される不具合を回避するために、過剰収納防止機能がはたらくようになっている。この過剰収納防止機能については、改めて詳述する。
また、テラーが上位端末12によって入金非承認指令の操作をすることにより、入金紙幣一時保留部35の前面扉36をロックしていた電磁ロックが解除される。テラーは、前面扉36の取手37を持って機体14の開口部26から前方へ開き、開口部26を通じて入金紙幣一時保留部35内の一時保留紙幣を一括して取り出し、顧客に返却し、前面扉36を閉じる。
以上に示した一連の処理によって、入金処理が実現される。ところで先述の通り、紙幣入出金機11においては、金種別紙幣収納部83に紙幣が過剰に収納されることを防止する過剰収納防止機能が設けられている。この過剰収納防止機能によって実行される処理について、図4のフローチャートを参照しながら以下に説明する。なおここでは、紙幣識別部50によって正規と判断された紙幣が、入金紙幣一時保留部35に一時保留された段階以降について説明する。
入金紙幣一時保留部35に一時保留された紙幣は、金種別紙幣収納部83に向けて搬送されることとなる。この紙幣の搬送がなされている間、枚数検出手段201は、それぞれの金種別紙幣収納部83に収納されている紙幣枚数が、金種別紙幣収納部83ごとに設定されている収納制限量に達したか否かについて(ステップS12)監視する。その結果、収納制限量に達していれば(ステップS12のY)、後述する入金制限処理を実行する(ステップS15)。
なお収納制限量は、各金種別紙幣収納部83の容量を考慮し、残り容量があと僅かとなる程度の紙幣枚数として、予め定められているものである。例えば通常、収納部に1500枚程度の紙幣が収納可能な容量である場合に、収納制限量は900枚として設定されている。なおこの収納制限量は、テラーによって自在に変更可能であるようにしても良い。
またステップS12と同様に紙幣の搬送がなされている間、枚数検出手段201は、何れかの金種別紙幣収納部83に収納されている紙幣が、収納限界量に達したか否かについての監視を行う(ステップS13)。また満杯検出手段202は、何れかの金種別紙幣収納部83が、満杯となったか否かについての監視を行う(ステップS14)。その結果、収納限界量に達しているか、または満杯となっている場合には(ステップS13、S14のY)、後述する入金停止処理を実行する(ステップS18)。
なお上述したステップS12〜S14に係る監視は、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送が完了するまで(全て搬送し終えるまで)継続的になされる(ステップS16)。
ここで収納限界量は、金種別紙幣収納部83が満杯状態になると思われる紙幣枚数であり、上位端末12,13を通じ、テラーによって自在に設定可能となっている。また一旦設定した後も、内容を変更して再度設定することが可能となっている。またこの収納限界量の設定方法については、個別設定と一括設定を任意に選択することが可能となっている。
個別設定は、金種別紙幣収納部83の各々に対して、個別に収納限界量を設定するものである。この個別設定は、例えば一部の金種別紙幣収納部83の収納限界量のみを設定し直したいような場合に、特に有効である。
例えば複数のうちのN番目の金種別紙幣収納部83について収納限界量を設定するにあたっては、「N番目」という指定および収納限界量の値の指定が上位端末12,13を通じてテラーによりなさる。この指定により定まる収納限界量は、記憶部203に設けられている設定用領域に記憶されることで、設定される。これにより、テラーによって収納限界量が自在に設定可能となっている。
一括設定は、金種別紙幣収納部83の各々に対して、一括して収納限界量を設定するものである。より具体的には、予め記憶部203(設定用領域以外)に格納されている一括設定情報のうちから所望のものを選択することで、この選択された一括設定情報により定まる内容にて各金種別紙幣収納部83の収納限界量が設定されるものである。
この一括設定情報は、例えば図5に示すように、識別番号と各金種別紙幣収納部83に対する収納限界量の情報からなっている。そして上位端末12,13を通じて識別番号の指定がテラーによりなされ、指定された一括設定情報における各収納限界量が、記憶部203の設定用領域に記憶されることで設定され、実際に処理に用いられることとなる。このように識別番号が指定されることにより、この識別番号に対応する一括設定情報に基づいて、各金種別紙幣収納部83に対する収納限界量が自動的に決定されるようになっている。
なお図5におけるA〜Fは金種別紙幣収納部83の種類(図2のA〜Fに対応)を示しており、例えば識別番号「1」によれば、「E」の金種別紙幣収納部83($50紙幣の収納が予定されている)における収納限界量は1100枚と設定されることになる。また各一括設定情報は、図5に示す国で紙幣入出金機11が使用される場合に適するよう配慮されている。
この一括設定は、状況ごとに各金種別紙幣収納部83に対して設定すべき収納限界量が、予め分かっているような場合に、状況に応じて簡単に収納限界量を設定することができる点で特に有効である。例えば図5に示す一括設定情報では、紙幣入出金機11の使用が予定される国の各々に対応したものとなっている。つまり一括設定情報は、その国で用いられている紙幣の種類、種類ごとの紙幣の厚みや使用頻度などを考慮して、その国で紙幣入出金機11が使用される場合に最適となるよう、予め用意されたものである。
このようにしておけば、例えば紙幣入出金機11の使用される国が「アメリカ」である場合、識別番号「1」を指定するだけで、各金種別紙幣収納部83に対してできるだけ状況に適合した収納限界量を設定することが可能である。
なお記憶部203に記憶されている一括設定情報は、上位端末12,13から送られる情報などに基づいて、その内容が変更可能となっている。また上位端末12,13から送られる情報などに基づいて、新たな一括設定情報を記憶部203に追加記憶させることが可能となっている。そのため、種々の状況の変化により一括設定情報の変更や追加が必要となった場合であっても、適切に対応できるようになっている。そしてこれらの変更や追加の内容は、その後に一括設定が実行されることで、収納限界量の設定内容に反映させることが可能である。
以上のように、収納限界量は記憶部203の記憶内容(特に、設定用領域)に基づいて設定される。また上述した個別設定や一括設定変更が更になされることで、この記憶内容を変更させることができ、ひいては、収納限界量の設定の内容が変更可能となっている。
次に先述した、入金制限処理(ステップS15)の内容について説明する。
まず入金制限処理は、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送が、一定量ずつ(例えば100枚ずつ)となるように制限することとする。そしてこの一定量が金種別紙幣収納部83に収納された状態で、未だ枚数検出手段201によって収納の限界が検出されず、かつ、満杯検出手段202によって満杯が検出されない場合には、更に一定量の紙幣を追加搬送する。これにより、許容量を大きく超えて金種別紙幣収納部83に紙幣が収納される事態を、極力回避することが可能となっている。
また入金制限処理では、紙幣入金口23から入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送を一旦中断することとする。これにより、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送が一定量ずつに制限されても、入金紙幣一時保留部35が溢れるといった事態を極力回避することが可能となっている。
入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送が一旦中断された状態で、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83へ紙幣が搬送され続けると、入金紙幣一時保留部35に保留されている紙幣は次第に減少する。このようにして入金紙幣一時保留部35に保留されている紙幣が所定枚数以下となったら、中断状態を解除し、紙幣入金口23から入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送を再開させる。これにより、金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送が滞ることによる入金処理の遅滞が極力回避される。
次に先述した、入金停止処理(ステップS18)の内容について説明する。
入金停止処理は、紙幣入金口23から入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送を停止させることに加え、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83への紙幣の搬送をも停止させることとする。なお既に搬送中の紙幣に対しては、金種別紙幣収納部83や他の別の場所に搬送させることにより、適切な処理が施される。これにより、金種別紙幣収納部83への紙幣の追加収納を極力抑えることが可能となっている。
また入金停止処理は、紙幣入出金機11に備えられている表示装置に所定の表示(例えばディスプレイによる表示や、LEDランプの点灯など)を行うことで、入金停止処理がなされたことがテラーに報知される。なお表示装置による表示に代えて、あるいはこれに加えて、音響装置(ブザー、スピーカなど)による所定の音響出力を通じてテラーに報知するようにしても良い。
これによりテラーは、入金停止処理がなされたことを把握し、適切な対応をとることが可能となっている。またこのとき、紙幣入金口23や入金紙幣一時保留部35に残っている紙幣は、テラーによって取り出し可能となっており、取り出した紙幣を顧客に返却することが可能となっている。
更に入金停止処理(ステップS18)がなされた後、既に入金済み(金種別紙幣収納部83に収納済み)の紙幣を返却する返却処理、および、かかる返却を行わず入金取引を終了させる一部入金処理の何れかを任意に(顧客の意向に応じて)実行可能となっている。
紙幣入出金機11に対して返却処理の指示がなされると、入金済みの紙幣またはこれ同額の紙幣が、金種別紙幣収納部83から繰り出されて、紙幣出金口22に搬送される。紙幣出金口22に搬送された紙幣は、テラーによって顧客に返却され、入金取引は終了する。この返却処理によれば、入金予定の全額が入金されない限りは、入金自体を取りやめたいと考えている顧客などに対して、適切に応対することが可能である。
一方、一部入金処理の指示がなされると、既に入金済みの分(顧客が入金しようとしていた紙幣の一部)が入金された状態で、入金取引は終了する。この一部入金処理によれば、入金予定額の一部でも入金できるならば、その分を入金しておきたいと考えている顧客などに対して、適切に応対することが可能となる。
また上述したステップS14の処理に関して、枚数検出手段201が収納の限界を検出する前に、満杯検出手段202が満杯を検出した場合(ステップS14のY)には、現時点で設定されている収納限界量を補正する(ステップS17)。より具体的には、満杯検出手段202が満杯を検出した時点で枚数検出手段201によって計数されている枚数が、新たな収納限界量となるように補正する。
このようにすれば、次回以降になされる、枚数検出手段201による収納の限界の検出を、より妥当なものとすることが可能となる。なお、現時点での収納限界量が一括設定により設定されている場合は、その一括設定情報自体を同様に補正するようにしても良い。
ここで上述した過剰収納防止機能に係る処理内容をさらに理解容易とするため、図6および図7を参照しながら、具体的な事例を挙げて以下に説明する。
なお本事例では、図5に示す各一括設定情報が記憶部203に格納されている中、予めテラーによって識別番号「1」が指定されて、各金種別紙幣収納部83の収納限界量が設定されているとする。また収納制限量は、各金種別紙幣収納部83とも一律900枚に設定されている。従って、各金種別紙幣収納部83に対する、収納されるべき紙幣の種類、収納制限量、および収納限界量は、図6に示す表の通りとなる。また入金制限処理における入金紙幣一時保留部35からの紙幣の搬送は、各金種とも一律100枚ずつとする。
また本事例の概要を説明する図7に示す通り、金種別紙幣収納部83の各々には既に700枚の紙幣が収納されており、更に$5紙幣100枚と$20紙幣600枚を新たに入金しようとする場合を想定する。
まず紙幣入金口23に上述した紙幣が投入され、かつテラーが上位端末12,13を通じて入金処理開始の指示を行うことにより、入金紙幣は紙幣識別部50を経て(入金不許可は発生しなかったとする)、入金紙幣一時保留部35に一時的に収納される。その後、顧客の入金承認を確認した上でテラーが入金承認指令を行うことにより、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83に向けた紙幣の搬送が開始される(ステップS11)。
この搬送がなされている間、枚数検出手段201は、金種別紙幣収納部83ごとに搬送されてきた紙幣の枚数を継続的に計数し(既に700枚の紙幣が収納済みのため、初期値700からの計数となる)、これが収納制限量および収納限界量に達したかを監視している(ステップS12、S13)。また同じく、満杯検出手段202は、金種別紙幣収納部83ごとに満杯に達したかを監視している(ステップS14)。
これにより、搬送される$20紙幣200枚(初期値と合算して900枚となる)が枚数検出手段201によって計数されると、それ以降は入金制限処理が実行されることになる(ステップS15)。そのためこの間、仮に紙幣入金口23に更に新たな紙幣が投入されて入金開始が指示されても、入金紙幣一時保留部35における紙幣が所定枚数以下となるまでは、入金紙幣一時保留部35への紙幣の搬送はなされない。既に入金紙幣一時保留部35に収納されている紙幣については、金種別紙幣収納部83に向けて100枚ずつ搬送される。
また満杯が検出されることなく、搬送される$20紙幣500枚(初期値と合算して1200枚となる)が枚数検出手段201によって計数されると、入金停止処理が実行される(ステップS18)。そのため、入金紙幣一時保留部35から金種別紙幣収納部83に向けての紙幣の搬送も停止される。
この状態で、テラーにより返却処理が指示されると、紙幣入出金機11は、今回の入金処理により既に金種別紙幣収納部83に収納された紙幣(約500枚分の$20紙幣と、金種別紙幣収納部38に収納済みの$5紙幣)もしくは、これと同額の紙幣を、紙幣出金口22に搬送させる。その後テラーは、この搬送された紙幣と、入金紙幣一時保留部35に残っている紙幣(約100枚分の$20紙幣と、金種別紙幣収納部38に未収納の$5紙幣)を、顧客に返却する。
一方、テラーにより一部入金処理が指示されると、既に金種別紙幣収納部83に収納された紙幣の入金は有効(例えば、顧客の預金残高データに入金額が加算される)とされ、入金紙幣一時保留部35に残っている紙幣は、テラーから顧客に返却される。
ただし例えば枚数検出手段201によって、搬送される$20紙幣350枚が計数された段階(収納限界量となる前の段階)で、満杯検出手段202によって$20紙幣に係る金種別紙幣収納部83の満杯が検出された場合は(ステップS14のY)、この時点で入金停止処理が実行される(ステップS18)。
また更にこの時点では、$20紙幣について、初期値700枚と合わせて1050枚の紙幣が、枚数検出手段201により計数されている。そこで紙幣入出金機11は、記憶部203の設定用領域に記憶されている(D)の金種別紙幣収納部83に係る収納限界量を「1200枚」から「1050枚」に補正するとともに、識別番号「1」の一括設定情報についても同様に補正する(ステップS17)。
以上の通り本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。例えば貨幣としては紙幣に限られず、硬貨であってもよい。また枚数検出手段201の代わりに、金種別紙幣収納部83の各々に収納された貨幣の重量を検出する重量検出手段を設けておき、「収納制限量」や「収納限界量」を、重量で設定するようにしておいてもよい。これにより、枚数の代わりに重量に着目して、過剰収納防止機能を実現することが可能である。
以上に説明した通り、本実施形態の紙幣入出金機11(貨幣処理機)は、紙幣(貨幣)を収納する金種別紙幣収納部83(収納庫)を有し、紙幣入金口23に投入された(供給された)紙幣を金種別紙幣収納部83に搬送して収納する、入金処理を行うものである。
そして金種別紙幣収納部83に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、金種別紙幣収納部83に収納された紙幣が、金種別紙幣収納部83に対して設定された収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する収納限界判断手段と、該収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合に、入金処理を停止させる入金停止処理を行う、入金停止手段と、を備えている。
また限界量設定手段は、収納限界量を記憶する記憶部203(設定内容記憶部)を有しており、設定内容記憶部の記憶内容に基づいて収納限界量の設定を行うものであるとともに、この記憶内容が変更されることにより、収納限界量の設定内容が変更可能となっている。その結果、収納庫の収納限界量を状況に応じて容易に調整することが可能となっている。
本発明は、金融機関で用いられる貨幣処理機などの分野において利用可能である。

Claims (22)

  1. 貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫内に搬送して収納させる入金処理を行う貨幣処理機において、
    前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、
    前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断する収納限界判断手段と、
    該収納限界判断手段の判断結果に応じて、前記入金処理を停止させる入金停止手段と、を備え、
    前記限界量設定手段は、
    前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、
    該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能であることを特徴とする貨幣処理機。
  2. 貨幣を受ける入金部と、
    貨幣を収納する収納庫と、
    該入金部から該収納庫内へ貨幣を搬送する搬送部と、を備え、
    前記入金部が受けた貨幣を前記収納庫内に搬送して収納させる貨幣処理機において、
    前記収納庫に対して、収納限界量を設定する限界量設定手段と、
    前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断し、該判断結果に応じて前記搬送を停止させる入金停止手段と、
    を備え、
    前記限界量設定手段は、
    前記収納限界量を記憶する設定内容記憶部を有しており、該設定内容記憶部の記憶内容に基づいて前記設定を行うものであり、
    該記憶内容の変更を通じて、該設定の内容が変更可能であることを特徴とする貨幣処理機。
  3. 前記収納限界判断手段は、
    前記収納庫に搬送される貨幣を計数するとともに、該計数の結果と前記収納限界量を比較することにより、前記収納の限界であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
  4. 前記収納庫を金種別収納庫として複数個有しており、供給された貨幣を該金種別収納庫へ金種別に収納するものであって、
    前記限界量設定手段は、該金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を設定するものであり、
    前記収納限界判断手段は、
    該金種別収納庫の何れかに収納された貨幣が、該金種別収納庫に対して設定された前記収納限界量に達した場合に、収納の限界と判断することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
  5. 前記限界量設定手段は、
    少なくとも個別設定と一括設定との何れかを選択して実行可能であり、
    前記個別設定は、
    前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を個別に設定することであり、
    前記一括設定は、
    前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することであることを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理機。
  6. 前記限界量設定手段は、
    前記金種別収納庫の各々に対する収納限界量を定める一括設定情報を複数種類記憶しており、該一括設定情報の何れかに基づいて、一括設定を実行するものであり、
    該一括設定は、
    前記金種別収納庫の各々に対して、前記収納限界量を一括して設定することであることを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理機。
  7. 外部機器との通信を可能とする通信インターフェースを備え、
    前記限界量設定手段は、
    該外部機器から送られた情報に基づいて選定された前記一括設定情報に基づいて、前記一括設定を実行することを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理機。
  8. 前記外部機器から送られた情報に基づいて、前記限界量設定手段が記憶している一括設定情報の内容を変更する、設定情報変更部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  9. 前記限界量設定手段に前記一括設定情報を新たに記憶させる処理、および、前記限界量設定手段が記憶している前記一括設定情報の内容を変更させる処理、の各々が実行可能であることを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理機。
  10. 請求項6に記載の貨幣処理機であって、
    前記複数種類の一括設定情報の各々は、該貨幣処理機が使用される国に対応していることを特徴とする貨幣処理機。
  11. 前記収納庫に格納されている各貨幣からなる貨幣群の大きさまたは重量を検出することにより、前記収納庫が満杯であるか否かを検出する、満杯検出手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の貨幣処理機。
  12. 前記収納庫は、貨幣を積み重ねるように収納するものであり、
    前記満杯検出手段は、前記収納庫に格納されている貨幣が積み重なった状態の高さの検出を通じて、前記収納庫が満杯であるか否かを検出することを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理機。
  13. 前記収納限界判断手段により収納の限界と判断されること、または、前記満杯検出手段により満杯が検出されること、の条件が満たされたときに、前記入金処理を停止させることを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理機。
  14. 前記収納限界判断手段は、
    前記収納限界判断手段により収納の限界と判断される前に前記満杯検出手段により満杯が検出された場合は、前記設定されている収納限界量を補正するものであり、
    該補正は、
    該収納限界量を、前記満杯が検出された時点において前記収納庫に搬送されている貨幣の数または重量に変更するものであることを特徴とする請求項13に記載の貨幣処理機。
  15. 前記収納限界量は、
    貨幣の数または重量を示すことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
  16. 供給された貨幣に対して、前記収納庫への収納の許否を識別する識別部と、
    該識別部により前記収納庫への収納が許可された貨幣を収納する一時収納部と、を有し、
    前記入金処理においては、前記供給された貨幣を該一時収納部に搬送して一時的に収納させた後に、前記収納庫に搬送する貨幣処理機であって、
    前記収納庫に所定量以上の貨幣が収納され、かつ、前記一時収納部に所定量以上の貨幣が収納されている場合に、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることを一旦中断させる、搬送中断手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
  17. 前記識別部は、供給された貨幣に対して、少なくとも金種を識別することを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
  18. 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、
    前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
    前記一時収納部に収納されている貨幣の数が所定数以下となったときに、前記中断を解除させる第2処理と、
    を行うことを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
  19. 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合、
    前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
    該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、その旨を外部に報知する第3処理と、
    を行うことを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
  20. 表示を行う表示装置、または音響を発生させる音響発生装置を備えており、
    前記第3処理においては、該表示装置または音響発生装置を通じて、前記報知を行うことを特徴とする請求項19に記載の貨幣処理機。
  21. 前記搬送中断手段により、前記供給された貨幣が前記一時収納部に搬送されることが一旦中断された場合には、
    前記一時収納部に収納されている貨幣を、前記収納庫に搬送して収納させる第1処理と、
    該第1処理がなされた後の状態において、前記収納限界判断手段により収納の限界と判断された場合、または、前記満杯検出手段により満杯が検出された場合には、前記入金処理を終了させる入金終了処理と、を行うものであり、
    該入金終了処理は、
    既に前記収納庫に収納された貨幣と同額の貨幣を、前記収納庫から所定の出金口に搬送する処理、および、該搬送を行わない処理の何れかが、選択可能に実施されることを特徴とする請求項16に記載の貨幣処理機。
  22. 貨幣を収納する収納庫を有し、供給された貨幣を該収納庫に搬送して収納する貨幣処理機の制御方法であって、
    前記収納庫に対して、収納限界量を変更可能に設定させる第1ステップと、
    前記収納庫に収納された貨幣が、該収納庫に対して設定された前記収納限界量に達したか否かを判断する第2ステップと、
    該第2ステップにおける判断結果に応じて前記搬送を停止させる第3ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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