JP2021156047A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 センタジョイントの組立やメンテナンスを行うときの作業性を向上する。【解決手段】 ボディ18内にスピンドル24を挿入し、継手取付穴22Aに継手28を螺着する。この場合に、センタジョイント17のスピンドル24と継手28との間には、継手28によりスピンドル24に対して押付けられたボール30,32が設けられている。また、ボール30,32は、ボディ18とスピンドル24とに係合されている。【選択図】 図4

Description

本開示は、下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に設けられた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、走行用の油圧モータによって自走が可能となった下部走行体と、下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の旋回中心に位置して下部走行体に設けられ、上部旋回体と下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備えている。上部旋回体には、原動機によって駆動されることにより、作動油タンクから供給される作動油を圧油としてコントロールバルブに向けて吐出する油圧ポンプが設けられている。
センタジョイントは、複数本のモータ側油圧ホースによって下部走行体の油圧モータと接続されている。また、センタジョイントは、複数本のポンプ側油圧ホースによって上部旋回体の油圧ポンプ側となるコントロールバルブと作動油タンクに接続されている。
センタジョイントは、下部走行体に取付けられ径方向に貫通した継手取付穴を有している有底筒状のボディと、ボディ内に上下方向の軸線を中心として回転可能に設けられたスピンドルと、ボディの継手取付穴に取付けられた継手とを備えている。なお、スピンドルには、ボディ側の継手取付穴に対応する継手取付穴が設けられ、ボディ側とスピンドル側の継手取付穴には、それぞれ継手が螺着されている。そして、ボディ側の継手には、モータ側油圧ホース等が接続されている。また、スピンドル側の継手には、ポンプ側油圧ホース等が接続されている。
ここで、スピンドルは、ボディ内から抜け出さないように軸方向に固定された状態で、上部旋回体と一体に回転する構成となっている。例えば、センタジョイントは、ボディを筒部と底部とに分割している。このセンタジョイントは、スピンドルをボディの筒部に上側から挿入し、ボディの底部をスピンドルの下部に係合させた状態で筒部に取付けることにより、スピンドルの回転を許しつつ、ボディに対してスピンドルを抜止めする構成となっている(特許文献1)。
特開平11−200411号公報
特許文献1では、スピンドルを抜止めするためにボディを筒部と底部に分割している。この構造では、ボディを構成する部品点数が増大する上に、筒部に底部を取付けるためのねじ穴加工、取付時の締結作業が必要になる。従って、組立やメンテナンスを行うときの作業性が低下するという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、センタジョイントの組立やメンテナンスを行うときの作業性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明の一実施形態は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の旋回中心に位置して前記下部走行体に設けられ、前記上部旋回体と前記下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備え、前記センタジョイントは、前記下部走行体に取付けられ径方向に貫通した継手取付穴を有している有底筒状のボディと、前記ボディ内に上下方向の軸線を中心として回転可能に設けられたスピンドルと、前記ボディの前記継手取付穴に取付けられた継手とを備えた建設機械において、前記スピンドルと前記継手との間には、前記継手により前記スピンドルに対して押付けられた抜止め部材が設けられており、前記抜止め部材は、前記ボディと前記スピンドルとに係合されている。
本発明の一実施形態によれば、センタジョイントの組立やメンテナンスを行うときの作業性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態による油圧ショベルを示す左側面図である。 作業装置の一部と外装カバーを省略した油圧ショベルを拡大して示す平面図である。 センタジョイントを単体で示す正面図である。 センタジョイントの下側部分を図3中の矢示IV−IV方向から見た断面図である。 センタジョイントを図4中の矢示V−V方向から見た断面図である。 第1の実施形態による継手を単体で示す正面図である。 図6の継手を矢示VII−VII方向から見た左側面である。 第2の実施形態によるセンタジョイントの下側部分を図4と同様位置から見た断面図である。 第2の実施形態による継手を単体で示す正面図である。 図9の継手を矢示X−X方向から見た左側面である。
以下、本発明に係る建設機械の実施形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
以下、本発明に係る建設機械の実施形態を、クローラ式の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図7は本発明の第1の実施形態を示している。図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、自走が可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に設けられた上部旋回体4と、上部旋回体4の前部に俯仰の動作が可能に設けられた作業装置5とを備えている。
下部走行体2は、上部旋回体4を支持するトラックセンタフレーム2Aと、トラックセンタフレーム2Aの左右の両側に設けられたトラックサイドフレーム2B(左側のみ図示)と、各トラックサイドフレーム2Bの長さ方向の一端に設けられた遊動輪2Cと、各トラックサイドフレーム2Bの長さ方向の他端に設けられた駆動輪2Dと、遊動輪2Cと駆動輪2Dとに亘って巻回された履帯2Eとを含んで構成されている。
各駆動輪2Dには、それぞれ走行用の油圧モータ2Fが設けられている。各油圧モータ2Fは、モータ側油圧ホース、センタジョイント17、タンク側油圧ホース、コントロールバルブ15、油圧ポンプ10等を介して作動油タンク14に接続されている。
旋回輪3は、下部走行体2のトラックセンタフレーム2Aと上部旋回体4の旋回フレーム6との間に設けられている。旋回輪3は、内周側に内歯車を備えた内輪と、この内輪の外周側に多数個の鋼球を介して回転可能に設けられた外輪とから構成されている。旋回輪3は、内輪がトラックセンタフレーム2A側に取付けられ、外輪が旋回フレーム6側に取付けられている。また、内輪の内歯車には、後述する旋回モータ16の出力軸(ピニオン)が噛合されている。これにより、旋回モータ16を回転駆動することにより、上部旋回体4を下部走行体2上で旋回動作させることができる。
ここで、下部走行体2のトラックセンタフレーム2Aには、旋回輪3の中心に位置して後述するセンタジョイント17のボディ18が取付けられている。これにより、上部旋回体4に対し、下部走行体2とセンタジョイント17のボディ18とが一体に回転する。
図2に示すように、上部旋回体4は、ベースとなる旋回フレーム6と、旋回フレーム6の前部左側に設けられ、運転室を画成するキャブ7と、旋回フレーム6の後部に取付けられ、作業装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト8と、カウンタウエイト8の前側に配設されたエンジン9と、エンジン9の右側に設けられ、エンジン9に駆動されることにより後述の作動油タンク14から供給される作動油を圧油として吐出する油圧ポンプ10と、エンジン9の左側に位置してエンジン冷却水、作動油等の流体を冷却する熱交換装置11と、これらエンジン9、油圧ポンプ10、熱交換装置11を覆う外装カバー12(図1参照)とを含んで構成されている。
旋回フレーム6上には、油圧ポンプ10の前側に位置して燃料タンク13と作動油タンク14とが左右方向で並んで配置されている。作動油タンク14は、油圧ポンプ10に供給する作動油を貯えている。また、旋回フレーム6上には、燃料タンク13、作動油タンク14の前側となる前部右側に位置してコントロールバルブ15が設けられている。さらに、旋回フレーム6上の作動油タンク14の左側には、旋回モータ16が設けられている。この旋回モータ16は、前述した旋回輪3と一緒に旋回装置を構成し、下向きに突出した出力軸(ピニオン)が旋回輪3の内輪に形成された内歯車に噛合している。
図2に示すように、旋回フレーム6は、上部旋回体4の幅方向となる左右方向の中間部を前後方向に延びた平板状の底板6Aと、底板6Aの上面側に左右方向に間隔をもって前後方向に延びた左縦板6B、右縦板6Cとを含んで構成されている。左縦板6B、右縦板6Cの前部には、作業装置5が俯仰の動作が可能に取付けられている。また、旋回フレーム6の底板6Aには、上部旋回体4の旋回中心Oに位置して、センタジョイント17が配置されている。
次に、本実施形態の特徴部分となるセンタジョイント17の構成について詳細に説明する。
センタジョイント17は、上部旋回体4の旋回中心Oに位置して下部走行体2に設けられている。センタジョイント17は、上部旋回体4と下部走行体2との間で圧油を流通させる。図3に示すように、センタジョイント17は、下部走行体2のトラックセンタフレーム2Aに取付けられる有底筒状のボディ18と、ボディ18内に旋回中心Oを通って上下方向に延びた軸線を中心として回転可能に設けられたスピンドル24とにより構成されている。スピンドル24は、上部旋回体4に対して回転方向に係合されている。これにより、下部走行体2上で上部旋回体4が回転したときには、下部走行体2とボディ18が一緒に固定され、上部旋回体4とスピンドル24が一体に回転する。
ボディ18は、筒部19と底部20とにより上側が開口し、下側が閉塞された有底筒状に形成されている。ボディ18は、筒部19の下部を底部20によって閉塞することにより一体物として形成されている。ボディ18は、下部走行体2のトラックセンタフレーム2Aの中央に取付けられている。
ボディ18内には、スピンドル24が回転可能に挿着される。図4、図5に示すように、スピンドル24の挿入部25の外周面25Aと径方向で対面する筒部19の内周面19Aには、上下方向に間隔をもって例えば6本の環状通路溝21A〜21Fが設けられている。また、筒部19には、径方向に貫通して例えば6本の継手取付穴22A〜22Fが設けられている。6本の継手取付穴22A〜22Fは、筒部19の外周面19Bに開口したねじ穴として形成され、奥部側は環状通路溝21A〜21Fに連通している。
この場合、環状通路溝21Aに継手取付穴22Aが連通し、環状通路溝21Bに継手取付穴22Bが連通し、環状通路溝21Cに継手取付穴22Cが連通し、環状通路溝21Dに継手取付穴22Dが連通し、環状通路溝21Eに継手取付穴22Eが連通し、環状通路溝21Fに継手取付穴22Fが連通している。
そして、継手取付穴22A,22Fには、それぞれ後述の継手28が螺着されている。これ以外の継手取付穴22B〜22Eにも、継手(図示せず)が螺着される。本実施形態では、環状通路溝21A〜21Fおよび継手取付穴22A〜22Fを、6組設けているが、4組または8組以上設ける構成としてもよい。さらに、筒部19の内周面19Aには、環状通路溝21A〜21Fを上下位置で挟んでシールする環状のシール部材23が設けられている。
スピンドル24は、ボディ18内に上下方向の軸線を中心として回転可能に設けられている。また、スピンドル24は、上部旋回体4と一体に回転する。スピンドル24は、ボディ18に対して上側から挿嵌された段付き円柱体として形成されている。スピンドル24は、ボディ18の筒部19内に挿入された部分が挿入部25となり、筒部19よりも上側に突出した部分が突出部26(図3参照)となっている。
図4に示すように、挿入部25の外周面25Aには、後述の全周溝29,31が設けられている。また、図3に示すように、突出部26には、6個の継手取付穴26A,26B(2個のみ図示)が設けられている。各継手取付穴26A,26Bには、ポンプ側油圧ホース(図示せず)が接続される。さらに、突出部26は、上部旋回体4の旋回動作に合わせて一緒に回転するように、旋回フレーム6に対して係合されている。
スピンドル24には、6本の油圧流路27(1本のみ図示)が設けられている。6本の油圧流路27は、対応する6個の継手取付穴26A,26Bと6本の環状通路溝21A〜21Fとを接続している。環状通路溝21Aに対応する油圧流路27は、一端が継手取付穴26Aに連通し、他端が全周溝29に連通している。また、環状通路溝21Fに対応する油圧流路は、一端が継手取付穴に連通し、他端が後述の全周溝31に連通している。その他の油圧流路は、一端が継手取付穴に連通し、他端が環状通路溝21B〜21Eに連通している。
継手28は、6本の継手取付穴22A〜22Fにそれぞれ螺着されている(2本のみ図示)。図6に示すように、継手取付穴22Aに螺着された継手28は、外周側に継手取付穴22Aに螺合するねじ山が設けられたねじ部28Aと、ねじ部28Aの基端側に拡径して形成されたナット部28Bと、ナット部28Bを挟んでねじ部28Aと軸方向の反対側に設けられたホース接続部28Cと、軸中心を軸方向に貫通して設けられた油孔28Dとにより構成されている。ホース接続部28Cには、モータ側油圧ホースが接続される。
また、図6、図7に示すように、継手28には、ねじ部28Aの先端部に位置して油路28Eが設けられている。油路28Eは、ねじ部28Aの先端面を油孔28Dから径方向の外側に向けて放射状に切欠くことにより、複数本、例えば4本形成されている。これにより、各油路28Eは、後述のボール30を避けて、継手取付穴22Aと油孔28Dとの間で圧油を流通させることができる。また、4本の油路28Eは、1本または複数本の油路28Eが閉塞されることがあっても、圧油を流通させることができる。さらに、4本の油路28Eは、多くの圧油を安定的に流通させることができる。なお、油路28Eは、1本ないし3本、または5本以上設ける構成としてもよい。また、油路は、溝以外にも、径方向に延びる貫通孔でもよい。
ここで、継手28は、ねじ部28Aを継手取付穴22Aに螺着することにより、ボディ18に取付けられている。一方で、継手28のねじ部28Aを継手取付穴22Aに螺着した状態では、ねじ部28Aの先端部でボール30を押動し、このボール30をスピンドル24側の全周溝29に押付けることができる。
全周溝29は、スピンドル24の挿入部25の外周面25Aを周方向に亘って凹陥して形成されている。全周溝29の溝底には、上部旋回体4側の油圧系統に連通する油圧流路27が開口されている。全周溝29は、例えば四角形状(台形状)の断面をもった凹溝として形成されている。
抜止め部材としてのボール30は、スピンドル24と継手28との間に設けられている。ボール30は、継手取付穴22Aに継手28を螺着したときに、スピンドル24の全周溝29に対して押付けられる。これにより、ボール30は、ボディ18とスピンドル24とに対して上下方向係合されている。また、ボール30は、ボディ18に挿入されたスピンドル24の挿入部分、即ち、挿入部25のうち上下方向の中間位置に配置されている。
ボール30は、その直径寸法が環状通路溝21Aの上下方向寸法(上下方向の幅寸法)よりも僅かに小さな寸法に設定されている。従って、ボール30は、環状通路溝21Aに上下方向で当接することにより、ボディ18に対して上下方向に係合されている。なお、ボール30と環状通路溝21Aとの間に上下方向に大きな隙間が形成されている場合でも、ボール30は、油孔28Dに係合することで継手28を介してボディ18に対して上下方向に係合される。
これにより、ボール30は、継手28を螺着したときの押圧力を利用してスピンドル24側の全周溝29に押付けることができる。この場合、ボール30がボディ18とスピンドル24の両方に上下方向に係合されているから、ボディ18に対する回転を許しつつ、ボディ18に対してスピンドル24を抜止めすることができる。
また、ボディ18に対してスピンドル24を抜止めするのに、ボール30を用いているから、全周溝29に沿って周方向に円滑に移動することができる。これにより、環状通路溝21A、全周溝29およびボール30の摩耗に対する耐久性を向上することができる。
他の全周溝31は、全周溝29と同様に、環状通路溝21Fと径方向で対面するように、挿入部25の外周面25Aに形成されている。また、抜止め部材としての他のボール32は、ボール30と同様に、スピンドル24と継手28との間に設けられ、スピンドル24側の全周溝31とボディ18(継手28)とに対して上下方向に係合されている。
次に、センタジョイント17を組立てるときの作業手順の一例について説明する。
まず、作業者は、ボディ18の筒部19に対してスピンドル24の挿入部25を上側から挿入する。挿入部25が筒部19に対する所定位置、即ち、全周溝29が環状通路溝21Aと径方向で対面した位置にスピンドル24を配置したら、継手取付穴22Aにボール30を挿入した後、継手取付穴22Aに継手28のねじ部28Aを螺着する。これにより、ボール30は、環状通路溝21Aに配置され、全周溝29に係合した位置に継手28によって固定される。従って、ボール30は、ボディ18に対するスピンドル24の回転を許しつつ、ボディ18に対してスピンドル24を抜止めすることができる。
同様に、継手取付穴22Fに他のボール32を挿入した後、継手取付穴22Fに継手28のねじ部28Aを螺着する。他のボール32によっても、回転を許しつつスピンドル24を抜止めすることができる。さらに、残りの継手取付穴22B〜22Eにも継手を取付ける。この場合、前述した継手28を用いてもよい。
第1の実施形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。
油圧ショベル1を用いて掘削作業等を行う場合には、オペレータが、キャブ7に乗り込んで走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、土砂の掘削作業等を行う場合には、キャブ7内のオペレータは、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、上部旋回体4を旋回させつつ、作業装置5を動作させる。
かくして、第1の実施形態によれば、ボディ18内にスピンドル24を挿入し、継手取付穴22Aに継手28を螺着する。この場合に、センタジョイント17のスピンドル24と継手28との間には、継手28によりスピンドル24に対して押付けられたボール30,32が設けられている。また、ボール30,32は、ボディ18とスピンドル24とに係合されている。従って、スピンドル24と継手28との間に抜止め部材としてのボール30,32を設けただけで、ボディ18に対してスピンドル24を抜止めすることができる。この結果、センタジョイントのボディを分割する必要がなくなるから、センタジョイント17の組立やメンテナンスを行うときの作業性を向上することができる。
スピンドル24は、挿入部25の外周面25Aを周方向に亘って凹陥され、上部旋回体4側の油圧系統に連通する油圧流路27が開口された全周溝29を有し、ボール30は、全周溝29と継手28との間に設けられている。また、他の全周溝31とボール32も、全周溝29とボール30と同様である。これにより、ボール30は、全周溝29に沿って円滑に移動することができ、ボール32は、全周溝31に沿って円滑に移動することができる。この結果、環状通路溝21A,21F、全周溝29,31およびボール30,32の摩耗に対する耐久性を向上することができる。
ボール30,32に係合する継手28には、ボール30,32を避けて継手取付穴22A,22Fとの間で圧油を流通させる油路28Eが複数、例えば4本形成されている。これにより、各油路28Eは、継手取付穴22A,22Fとそれぞれの油孔28Dとの間で圧油を流通させることができる。また、4本の油路28Eは、1本または複数本の油路28Eが閉塞されることがあっても、圧油を流通させることができる。さらに、4本の油路28Eは、多くの圧油を安定的に流通させることができる。
さらに、ボール30は、ボディ18に挿入されたスピンドル24の挿入部分となる挿入部25のうち、上下方向の中間位置に配置されている。これにより、ボール30は、スピンドル24をバランスよく支持することができ、ボディ18に対するスピンドル24の回転動作を円滑にすることができる。
次に、図8ないし図10は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、スピンドルは、外周面を周方向に亘って凹陥され、上部旋回体側の油圧系統に連通する油圧流路が開口された全周溝を有し、抜止め部材は、全周溝と継手との間に設けられ、継手から延びた係合突部により構成されたことにある。また、係合突部には、全周溝との間で圧油を流通させる複数の油路が形成されている。なお、本実施形態では、前述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図8、図9において、第2の実施形態による継手41は、第1の実施形態による継手28と同様に、ねじ部41A、ナット部41B、ホース接続部41C、油孔41Dを含んで構成されている。しかし、第2の実施形態による継手41は、ねじ部41Aの先端部に係合突部41Eが設けられている点で、第1の実施形態による継手28と相違している。
係合突部41Eは、抜止め部材を構成している。係合突部41Eは、継手41のねじ部41Aが継手取付穴22Aに螺着されることにより、その先端が後述の全周溝42に係合する。係合突部41Eは、内部が油孔41Dとなる円筒体として形成され、継手41のねじ部41Aから軸方向に延びている。この上で、係合突部41Eには、全周溝42との間で圧油を流通させる複数の油路41Fが形成されている。図10に示すように、各油路41Fは、係合突部41Eの先端側を油孔41Dから径方向の外側に向けて放射状に切欠くことにより、複数個、例えば4個形成されている。これにより、各油路41Fは、油孔41Dと全周溝42との間で圧油を常に流通させることができる。
第2の実施形態による抜止め部材としての係合突部41Eは、スピンドル24と継手41との間に設けられている。係合突部41Eは、継手取付穴22Aに継手41を螺着したときに、スピンドル24に対して上下方向に係合してスピンドル24の抜止めをする。また、係合突部41Eは、スピンドル24の挿入部25のうち上下方向の中間位置に配置されている。
全周溝42は、環状通路溝21Aと径方向で対面するように、スピンドル24の挿入部25の外周面25Aを周方向に亘って凹陥することにより形成されている。全周溝42には、上部旋回体4側の油圧系統に連通する油圧流路(図示せず)が開口している。
ここで、継手41の係合突部41Eの先端を全周溝42に係合させる。これにより、係合突部41Eは、第1の実施形態によるボール30と同様に、ボディ18に対するスピンドル24の回転を許しつつ、ボディ18に対してスピンドル24を抜止めすることができる。
かくして、このように構成された第2の実施形態でも、前述した第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。特に、第2の実施形態によれば、抜止め部材を構成する係合突部41Eを、継手41と一体形成しているから、部品点数を削減でき、組立、メンテナンスを行うときの作業性を向上することができる。
なお、第1の実施形態では、抜止め部材としてのボール30は、スピンドル24の挿入部25のうち上下方向の中間位置に配置し、他のボール32は、スピンドル24の挿入部25の下部位置に配置した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、ボールを1箇所のみ、または3箇所以上に設ける構成としてもよい。この場合、全てのボールをスピンドルの挿入部分の上部位置、下部位置、中間位置の何れかに配置する構成としてもよい。これらの構成は、第2の実施形態にも同様に適用することができる。
また、各実施形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
17 センタジョイント
18 ボディ
22A〜22F 継手取付穴
24 スピンドル
25 挿入部(挿入部分)
25A 外周面
27 油圧流路
28,41 継手
29,31,42 全周溝
30,32 ボール(抜止め部材)
41E 係合突部(抜止め部材)
41F 油路
O 旋回中心

Claims (7)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の旋回中心に位置して前記下部走行体に設けられ、前記上部旋回体と前記下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備え、
    前記センタジョイントは、
    前記下部走行体に取付けられ径方向に貫通した継手取付穴を有している有底筒状のボディと、
    前記ボディ内に上下方向の軸線を中心として回転可能に設けられたスピンドルと、
    前記ボディの前記継手取付穴に取付けられた継手とを備えた建設機械において、
    前記スピンドルと前記継手との間には、前記継手により前記スピンドルに対して押付けられた抜止め部材が設けられており、
    前記抜止め部材は、前記ボディと前記スピンドルとに係合されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記スピンドルは、外周面を周方向に亘って凹陥され、前記上部旋回体側の油圧系統に連通する油圧流路が開口された全周溝を有し、
    前記抜止め部材は、前記全周溝と前記継手との間に設けられたボールにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記スピンドルは、外周面を周方向に亘って凹陥され、前記上部旋回体側の油圧系統に連通する油圧流路が開口された全周溝を有し、
    前記抜止め部材は、前記全周溝と前記継手との間に設けられ、前記継手から延びた係合突部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記ボールに係合する前記継手には、前記ボールを避けて前記継手取付穴との間で前記圧油を流通させる油路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  5. 前記抜止め部材は、前記ボディに挿入された前記スピンドルの挿入部分のうち上下方向の中間位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記油路は、複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載の建設機械。
  7. 前記係合突部には、前記全周溝との間で前記圧油を流通させる複数の油路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
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