JP2589637Y2 - 電気式ショベル系掘削機の電気油圧用旋回継手 - Google Patents

電気式ショベル系掘削機の電気油圧用旋回継手

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JP2589637Y2
JP2589637Y2 JP1993014445U JP1444593U JP2589637Y2 JP 2589637 Y2 JP2589637 Y2 JP 2589637Y2 JP 1993014445 U JP1993014445 U JP 1993014445U JP 1444593 U JP1444593 U JP 1444593U JP 2589637 Y2 JP2589637 Y2 JP 2589637Y2
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泰範 能代
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気式ショベル系掘削
機の上部旋回体と下部走行体との間で電気回路及び油圧
回路をそれぞれ接続する電気油圧用旋回継手の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ショベル系掘削機は油圧駆動で
あり、油圧ポンプの原動機には内燃機関を用いたものが
多い。しかし、内燃機関を使用すると排気ガスや騒音の
発生が大であり、特に、狭い坑内で使用するのは好まし
くない。そこで、坑内作業には、油圧ポンプの原動機に
電動機を用いた電気式ショベル系掘削機を使用すること
が望まれる。
【0003】従来、電気式ショベル系掘削機では、上部
旋回体に電動機と油圧ポンプとを設置し、電動機には動
力用のケーブルを直接接続し、また、油圧ポンプから下
部走行体に駆動用圧油を供給するため、上部旋回体と下
部走行体との間には、油圧回路を接続する油圧用旋回継
手を設けていた。しかし、360°旋回する上部旋回体
上の電動機に動力用のケーブルを直接接続すると、上部
旋回体が旋回するのに伴って動力用のケーブルが振り回
され作業に支障をきたす。これを防止するには動力用の
ケーブルを下部走行体側に接続すればよいが、動力用の
ケーブルを下部走行体側に接続するには、上部旋回体と
下部走行体との間に、動力用の電気回路及び油圧回路を
それぞれ接続可能な電気油圧用旋回継手を設けなければ
ならない。
【0004】電気回路及び油圧回路をそれぞれ接続可能
な電気油圧用旋回継手としては、上部旋回体の旋回中心
に設置された筒状のボデイと、上部旋回体の旋回中心と
同軸でボデイ内に収容されて下部走行体に係止されたス
ピンドルとを有し、ボデイ側とスピンドル側とに形成さ
れたポートを介して油圧回路を接続し、且つ、ボデイ上
端部にスリップリングとブラシを設けたもの、下部走行
体にボデイ、上部旋回体にスピンドル、ボデイ下端部に
スリップリングとブラシを設けたもの、下部走行体にボ
デイ、上部旋回体にスピンドル、ボデイ上端部にスリッ
プリングとブラシを設けたもの等がある(特開平4−3
66233号参照)。
【0005】ところが、これらの電気油圧用旋回継手
は、スリップリングとブラシがボデイの上端部または下
端部に設けられており、いずれも、スリップリングとブ
ラシの接触面積が小さく、制御信号等の小電流ならよい
が、動力用として大きな電流を流すには不適当である。
そこで、本考案者は、動力用の電力を供給可能とするも
のとして、軸心方向にケーブル挿入孔を有するシャフト
と、このシャフトと相対回転可能な筒状のボデイとから
なり、上部旋回体と下部走行体との間の旋回部分で電気
回路及び油圧回路をそれぞれ接続する電気油圧用旋回継
手の、油圧接続部に、ボデイ側の油圧ポートとシャフト
側の油圧ポートと両側の油圧ポートを接続する油路とを
設け、電気接続部では、シャフトの外周にスリップリン
グを設け、ケーブル挿入孔内から配線用孔を介して配線
を導出してスリップリングへ接続すると共に、ボデイを
筐体状としスリップリングと摺接するブラシを設けた電
気油圧用旋回継手(実願平5−5471号)を提案し
た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、電気式
ショベル系掘削機の使用動力が大きい場合、動力供給用
として大容量のケーブルが必要となり、ケーブルの外径
が大となるため、シャフト内にケーブルを挿入する構造
の電気油圧用旋回継手では、シャフト径及びボデイ径が
大となる。このようにシャフト径及びボデイ径が大きく
なると、ショベル系掘削機の油圧系統には300kgf/
cm2 程度の高圧が使用されているので、シャフトとボデ
イ間の摺接面のシールが困難になる。また、既製の旋回
継手のシャフト及びボデイを使用できず新規に製作しな
ければならないためコスト高になるという問題がある。
【0007】本考案は、電気式ショベル系掘削機の電気
油圧用旋回継手におけるかかる問題を解決するものであ
って、シャフトが小径で大容量の動力用電力が供給可
能であり、製作コストが安く、動力用のケーブルを下部
走行体側に接続することにより、上部旋回体の旋回で動
力用のケーブルが振り回されるのを防止し、電気式ショ
ベル系掘削機の作業能率を向上させることのできる電気
油圧用旋回継手を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、電気式ショベ
ル系掘削機における上記課題を解決するため、シャフト
と、このシャフトと相対回転可能な筒状のボデイとから
なり、上部旋回体と下部走行体との間の旋回部分で電気
回路及び油圧回路をそれぞれ接続する電気油圧用旋回継
手の、油圧接続部に、ボデイ側の油圧ポートとシャフト
側の油圧ポートと両側の油圧ポートを接続する油路とを
設け、電気接続部では、シャフトの外周上にカラーで互
いに離隔して複数のディスクを取付け、各ディスクの周
にスリップリングを設け、シャフトに近接して保持さ
れたケーブルから配線を導出してスリップリングへ接続
すると共に、ボデイを筐体状としスリップリングと摺接
するブラシを設けている。
【0009】
【作用】掘削作業の際には、大容量の動力用電力が下部
走行体に接続された動力用のケーブルから電気油圧用旋
回継手の電気接続部を通り、上部旋回体に設置された電
動機に送られる。電動機は油圧ポンプを駆動し、発生し
た圧油が上部旋回体の各作業機器のアクチュエータに供
給される。また、走行するときには、電気油圧用旋回継
手の油圧接続部を通り、下部走行体に駆動用圧油が供給
される。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例である電気油圧用旋
回継手を設けた電気式ショベル系掘削機の構成の説明
図、図2は電気油圧用旋回継手の一部縦断面図、図3は
図2の3−3線断面図である。本実施例では、電気式シ
ョベル系掘削機1は、下部走行体11上に、上部旋回体
12を設け、この上部旋回体12上に電動機13と油圧
ポンプ14とを設置している。上部旋回体12の前部に
は、ショベルとこれを支持するブームからなる掘削作業
装置(図示略)が取付けられている。下部走行体11後
部にはケーブルリール15を設けて電源からの動力用の
ケーブル17を接続している。上部旋回体12と下部走
行体11との間には、上部旋回体12の旋回軸と同軸に
電気油圧用旋回継手2が設けられている。この電気油圧
用旋回継手2を介して、ケーブルリール15に接続され
た下部走行体11側のケーブル18と電動機13に接続
された上部旋回体12側のケーブル19とが接続されて
いる。
【0011】油圧ポンプ14の吐出管路20は、油圧制
御弁21を介して、掘削作業装置用の油圧シリンダや上
部旋回体12の旋回用油圧モータ(図示略)への駆動管
路23、24に接続されると共に、走行用油圧配管2
5、26及びパイロット配管27に接続されている。こ
の走行用油圧配管25、26及びパイロット配管27
も、電気油圧用旋回継手2を介して、走行油圧モータ2
8に接続されている下部走行体11側の走行用油圧配管
29、30及びパイロット配管31と接続されている。
【0012】電気油圧用旋回継手2は、下部走行体11
に固定されたシャフト41と、このシャフト41に回転
可能に取付けられた筒状のボデイ43とからなり、シャ
フト41と、このシャフト41にフランジ固定ボルト4
4で取り付けられた上フランジ60より上方及び下フラ
ンジ61より下方が油圧接続部8、上フランジ60と下
フランジ61との間が電気接続部9となっている。
【0013】油圧接続部8のボデイ43側には、走行用
油圧配管25、26及びパイロット配管27が接続され
る油圧ポート45、46、47が上下方向に互いに離隔
して設けられている。シャフト41側には、走行用油圧
配管29、30及びパイロット配管31が接続される油
圧ポート48、49、50が円周方向に互いに離隔して
設けられている。また、油圧ポート45、46、47と
油圧ポート48、49、50とを連通させるための油路
51、52、53及び環状溝(図示略)が形成されてい
る。
【0014】電気接続部9では、シャフト41の外周上
に、上フランジ60と下フランジ61との間にカラー6
2で互いに離隔してボルト63で保持されるディスク6
4が取付けられ、このディスク64の周縁にスリップリ
ング65が固定されている。また、シャフト41に近接
するように、ケーブル18が下部走行体11に保持され
ており、このケーブル18から導出された配線66はス
リップリング65に接続されている。ボデイ43はこの
部分では筐体状で上部旋回体12に固定され、内部にブ
ラケット68が取付けられており、このブラケット68
にブラシホルダ69を保持するポール70が固定されて
いる。ブラシホルダ69の先端部には、スリップリング
65と摺接するブラシ71が設けられている。ブラシ7
1はケーブル19に接続されている。
【0015】掘削作業の際には、電力が下部走行体11
のケーブルリール15に接続された動力用のケーブル1
7から下部走行体11側のケーブル18を経て電気油圧
用旋回継手2の電気接続部9を通り、上部旋回体12に
設置された電動機13に送られる。電動機13は油圧ポ
ンプ14を駆動し、発生した圧油が油圧制御弁21を介
して掘削作業装置用の油圧シリンダや上部旋回体12の
旋回用油圧モータに供給される。また、走行するときに
は、電気油圧用旋回継手2の油圧接続部8を通り、下部
走行体11の走行油圧モータ28に駆動用圧油が供給さ
れる。
【0016】このように、スリップリング65をシャフ
ト41の外周上に取付けたディスク64の周縁に設ける
ようにしたため、シャフトが小径でも大形のスリップリ
ング65が使用可能であり、スリップリング65とブラ
シ71との接触面積が大きくなり、大電流となる動力用
の電力が供給できる。また、従来のものと異なり、スリ
ップリング65の個数を増加させることにより、多数回
線の接続が可能である。更に、シャフト41内にケーブ
ル18を挿入する必要がないため、シャフト41を小径
にすることができ、シャフト41とボデイ43との摺接
面のシールが容易となるり、しかも安価に製作すること
ができる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
小径で大容量の動力用の電力が供給可能であり、製作コ
ストが安く、動力用のケーブルを下部走行体側に接続す
ることにより、上部旋回体の旋回で動力用のケーブルが
振り回されるのを防止し、電気式ショベル系掘削機の作
業能率を向上させることのできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である電気油圧用旋回継手を
設けた電気式ショベル系掘削機の構成の説明図である。
【図2】電気油圧用旋回継手の一部縦断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【符号の説明】
1 電気式ショベル系掘削機 2 電気油圧用旋回継手 8 油圧接続部 9 電気接続部 11 下部走行体 12 上部旋回体 13 電動機 14 油圧ポンプ 18 ケーブル 19 ケーブル 25 走行用油圧配管 26 走行用油圧配管 28 走行油圧モータ 29 走行用油圧配管 30 走行用油圧配管 41 シャフト 43 ボデイ 45 油圧ポート 46 油圧ポート 51 油路 52 油路 65 スリップリング 66 配線 71 ブラシ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気式ショベル系掘削機において、上部
    旋回体と下部走行体との間の旋回部分で電気回路及び油
    圧回路をそれぞれ接続する電気油圧用旋回継手であっ
    て、シャフトと、該シャフトと相対回転可能な筒状のボ
    デイとからなり、油圧接続部には、ボデイ側の油圧ポー
    トとシャフト側の油圧ポートと両側の油圧ポートを接続
    する油路とを設け、電気接続部では、シャフトの外周
    にカラーで互いに離隔して複数のディスクを取付け、各
    ディスクの周縁にスリップリングを設け、シャフトに近
    接して保持されたケーブルから配線を導出してスリップ
    リングへ接続すると共に、ボデイを筐体状とし前記スリ
    ップリングと摺接するブラシを設けたことを特徴とする
    電気式ショベル系掘削機の電気油圧用旋回継手。
JP1993014445U 1993-03-26 1993-03-26 電気式ショベル系掘削機の電気油圧用旋回継手 Expired - Lifetime JP2589637Y2 (ja)

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KR100729497B1 (ko) * 2006-10-20 2007-06-15 주식회사 유성엔지니어링 지브 크레인
KR101856652B1 (ko) * 2017-12-14 2018-05-11 장진만 전원 케이블의 꼬임 방지 구조를 갖는 고소작업차량
JP7348153B2 (ja) * 2020-09-30 2023-09-20 ヤンマーホールディングス株式会社 建設機械

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