JP6898268B2 - 建設機械 - Google Patents

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本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設作業に用いて好適な建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走が可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回輪を介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の旋回フレームに設けられ下部走行体上で上部旋回体を旋回駆動させる旋回モータと、上部旋回体の旋回中心に位置して下部走行体に設けられ、上部旋回体と下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備えている。
このセンタジョイントは、下部走行体に取付けられたボディと、ボディの上側に上,下方向を軸線として回転可能に設けられ、旋回フレームから上方に突出したスピンドルとにより構成されている。
センタジョイントのスピンドルには、制御弁群との間で圧油を給排するための複数本の油圧ホースが接続されている。このため、スピンドルと旋回フレームとの間には、旋回フレームに対するスピンドルの回転を規制することにより、スピンドルを旋回フレームと一緒に回転させるストッパ機構が設けられている。
ストッパ機構は、スピンドルの上端面にボルトを用いて取付けられ、径方向に突出した延設部を有する回り止め部材と、旋回フレームに設けられ回り止め部材の延設部に係合するストッパとにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−95183号公報
特許文献1によるものでは、スピンドルの上端面に回り止め部材を取付ける構造としているから、スピンドルの上端面を利用して油圧ホースを接続することができない。従って、スピンドルの周囲に取付け間隔を詰めて既定の本数の油圧ホースを接続しなくてはならず、組立性、メンテナンス性の面で問題が生じてしまう。特に、ミニショベルと呼ばれる小型油圧ショベルでは、上部旋回体がコンパクトに形成されているため、この問題点がより顕著となり、小型化の障害となっている。
しかも、特許文献1によるものでは、ストッパ機構の回り止め部材をボルトを用いてスピンドルに取付け、ストッパを旋回フレームに取付ける構成としている。このために、部品点数が多くなるから、これによっても組立性が悪くなってしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、スピンドルの上端面に油圧ホースを接続できる構造で、かつ少ない部品点数でスピンドルを旋回フレームと一緒に回転できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明は、自走が可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回輪を介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の旋回フレームは、左右方向に離間して設けられた左縦板および右縦板を有し、記旋回フレーム上で前記左縦板と前記右縦板との間に設けられ前記下部走行体上で前記上部旋回体を旋回駆動させる旋回モータと、前記上部旋回体の旋回中心に位置して前記下部走行体に設けられ、前記上部旋回体と前記下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備え、前記センタジョイントは、前記下部走行体に取付けられたボディと、前記ボディの上側に上,下方向を軸線として回転可能に設けられ前記旋回フレームに挿入されて上方に突出したスピンドルとにより構成されており、前記スピンドルが挿通される前記旋回フレームのスピンドル挿通孔と前記旋回モータが取付けられる前記旋回フレームの旋回モータ取付孔とは互いに近傍に配置されてなる建設機械において、前記旋回モータは、径方向の外側に突出して前記旋回フレームに複数本のボルトを用いて固定されるフランジ部を有し、前記旋回モータの前記フランジ部には、前記センタジョイントの前記スピンドルに向けて径方向の外側に開口している切欠部が設けられ、前記センタジョイントの前記スピンドルには、周面から径方向の外向きに突出し、前記旋回モータが前記旋回フレームの前記旋回モータ取付孔に対して上側から取付けられるときに、前記切欠部に下側から係合されて、前記スピンドルの回転を規制するストッパピンが設けられている。
本発明によれば、スピンドルの上端面に油圧ホースを接続することができる上に、少ない部品点数でスピンドルを旋回フレームと一緒に回転させることができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 フロント装置の一部を省略した油圧ショベルを拡大して示す平面図である。 キャブ、外装カバーを省略した上部旋回体を示す平面図である。 図3の上部旋回体の中央部分を示す要部拡大の平面図である。 センタジョイントに複数本の油圧ホースを接続した状態を図4と同様位置から見た要部拡大の平面図である。 旋回モータの切欠部にセンタジョイントのストッパピンが係合している状態を示す拡大斜視図である。 切欠部が設けられた旋回モータのフランジ部を示す要部拡大の斜視図である。 ストッパピンが設けられたセンタジョイントのスピンドルを示す要部拡大の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による切欠部が設けられた旋回モータのフランジ部を図7と同様位置から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態によるストッパピンが設けられたセンタジョイントのスピンドルを図8と同様位置から見た斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、後方超旋回型の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
後方超小旋回型の油圧ショベルは、例えば、建物の内部や市街地のような狭い場所での作業に用いられるものである。従って、後方超小旋回型の油圧ショベルは、上部旋回体を旋回動作したときに後部が周囲の障害物と干渉しないように、カウンタウエイトが旋回中心に近い位置に配置されている。これにより、後方超小旋回型の油圧ショベルは、旋回したときのカウンタウエイトの外周面の軌跡が、下部走行体の幅寸法(左,右方向の寸法)の130%の範囲に収まるようになっている。
図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。後方超小旋回型の油圧ショベル1は、建設機械を構成するものである。この油圧ショベル1は、自走が可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に設けられた上部旋回体4と、上部旋回体4の前部に俯仰の動作が可能に設けられたフロント装置5と、下部走行体2の前部に設けられた排土装置6とを備えている。
ここで、下部走行体2は、ベースとなるトラックフレーム2Aを有し、トラックフレーム2Aの上端側には、円筒状の支持筒体2Bが設けられている。そして、下部走行体2の支持筒体2Bには、旋回輪3が取付けられている。
旋回輪3は、下部走行体2と上部旋回体4との間に設けられている。旋回輪3は、内周側に内歯歯車を備えた内輪と、この内輪の外周側に多数個の鋼球を介して回転可能に設けられた外輪とから構成されている。旋回輪3は、内輪が下部走行体2の支持筒体2B上に取付けられ、外輪が旋回フレーム13の下面側に取付けられている。また、内輪の内歯歯車には、後述する旋回モータ14のピニオン16が噛合されている。これにより、旋回モータ14のピニオン16を回転することにより、上部旋回体4を下部走行体2上で旋回動作させることができる。
図1、図2に示すように、上部旋回体4は、ベースとなる後述の旋回フレーム13と、旋回フレーム13の中央付近に設けられた後述する旋回モータ14と、旋回フレーム13の旋回中心に設けられた後述のセンタジョイント18と、旋回フレーム13の前部左側に設けられ、運転室を画成するキャブ7と、旋回フレーム13の後部に取付けられ、フロント装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト8と、カウンタウエイト8の前側に配設されたエンジン9、油圧ポンプ10、熱交換装置11と、これらエンジン9、油圧ポンプ10、熱交換装置11を覆う外装カバー12とを含んで構成されている。
図3に示すように、旋回フレーム13は、上部旋回体4の幅方向となる左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板13Aと、底板13Aの上面側に左,右方向に離間して前側に向けて接近するV字状に立設された左縦板13B,右縦板13Cと、各縦板13B,13Cの前端部に設けられ、フロント装置5を支持する支持ブラケット13Dと、例えばパイプ材等を湾曲させることにより前記底板13Aの外側を取囲む円弧状に形成された左サイドフレーム13E,右サイドフレーム13Fとを含んで構成されている。
また、旋回フレーム13には、底板13Aの旋回フレーム13の旋回中心O(図3、図4参照)に位置して、後述するセンタジョイント18のスピンドル20を挿通するためのスピンドル挿通孔13Gが設けられている。さらに、旋回フレーム13には、底板13Aのスピンドル挿通孔13Gの右側近傍に位置して、後述の旋回モータ14を取付けるための旋回モータ取付孔13H(図4中に点線で図示)が設けられている。この旋回モータ取付孔13Hの周囲には、旋回モータ14を固定するためのボルト17が螺着される複数のねじ穴(いずれも図示せず)が設けられている。
旋回フレーム13のスピンドル挿通孔13Gは、左縦板13Bの下側に配置されている。これに伴い、左縦板13Bには、スピンドル挿通孔13Gの上側を開放するように開口部(図示せず)が形成されている。この開口部の大きさは、センタジョイント18のスピンドル20の周面20Aおよび上端面20Bに接続された各油圧ホース23が干渉しないように十分に大きく形成されている。
旋回フレーム13の旋回モータ取付孔13Hは、旋回輪3よりもスピンドル挿通孔13Gに近い位置に配置されている。また、旋回モータ取付孔13Hは、左縦板13Bと右縦板13Cとの間のスペースを利用して配置されている。
次に、本実施の形態の特徴部分の一部をなす旋回モータ14、センタジョイント18、ストッパピン21および切欠部22の構成について述べる。
図4、図5に示すように、旋回モータ14は、上部旋回体4の旋回フレーム13に設けられている。旋回モータ14は、下部走行体2上で上部旋回体4を旋回させる駆動源を構成している。旋回モータ14は、センタジョイント18の右側に位置して左縦板13Bと右縦板13Cとの間に設けられている。
旋回モータ14は、上,下方向に延びる段付筒状のモータケース15と、モータケース15に内蔵された油圧モータ、減速装置(いずれも図示せず)と、モータケース15の下側に突出し油圧モータの出力軸に取付けられたピニオン16とにより構成されている。このピニオン16は、旋回輪3を構成する内歯歯車に噛合するものである。
モータケース15は、下端部を径方向の外側に拡開することにより円環状のフランジ部15Aを有している。このフランジ部15Aは、旋回モータ14を旋回フレーム13の底板13Aに取付けるもので、フランジ部15Aには、旋回モータ取付孔13Hの周囲に配置された各ねじ穴に対応するように複数のボルト挿通孔15A1が設けられている。
さらに、フランジ部15Aには、旋回モータ14を旋回フレーム13に取付けた状態で、センタジョイント18側に位置する部位に、センタジョイント18に向けて径方向の外向きに突出した台形状の突出部15A2が設けられている。この突出部15A2には、センタジョイント18側に位置して後述の切欠部22が設けられている。
旋回モータ14は、旋回フレーム13の底板13Aに設けられた旋回モータ取付孔13Hにピニオン16を挿通し、このピニオン16を旋回輪3の内歯歯車に噛合させる。この状態で、モータケース15のフランジ部15Aに設けた各ボルト挿通孔15A1に挿通したボルト17を、底板13Aの各ねじ穴に螺着することにより、底板13Aに取付けられている。
センタジョイント18は、上部旋回体4の旋回中心Oに位置して下部走行体2のトラックフレーム2Aに設けられている。センタジョイント18は、上部旋回体4側の制御弁群と下部走行体2側の油圧アクチュエータ、例えば走行用の油圧モータ(駆動輪)、排土装置6の昇降シリンダとの間で圧油を流通させるものである。センタジョイント18は、下部走行体2のトラックフレーム2Aに取付けられたボディ19と、ボディ19の上側に旋回中心Oを通る上,下方向の軸線を中心にして回転可能に設けられたスピンドル20とにより構成されている。スピンドル20は、旋回フレーム13のスピンドル挿通孔13Gに挿通されて底板13Aから上方に突出している。
スピンドル20は、円筒状の周面20Aと円形状の上端面20Bとを有している。周面20Aと上端面20Bには、後述の油圧ホース23が接続されるホース接続口20Cが複数設けられている。従って、スピンドル20は、各ホース接続口20Cを周面20Aと上端面20Bとの広範囲に大きな間隔をもって配置することができる。これにより、各ホース接続口20Cにホース接続口20Cを接続するときには、広い作業スペースを確保することができる。さらに、周面20Aには、後述のストッパピン21が設けられている。
ストッパピン21は、センタジョイント18のスピンドル20に設けられている。詳しくは、ストッパピン21は、スピンドル20の周面20Aから径方向の外向きに突出して設けられている。また、ストッパピン21は、下部走行体2のトラックフレーム2A上に旋回フレーム13を取付けた状態で、旋回フレーム13の底板13Aの上面よりも僅かに高い位置、即ち、旋回モータ14を構成するモータケース15のフランジ部15Aと水平方向で重なる高さ位置に配置されている。
ストッパピン21は、円柱状の棒状体からなり、スピンドル20側の固定端が当該スピンドル20に対して螺着、圧入、溶接等の手段を用いて一体的に取付けられている。一方、スピンドル20の周面20Aから離れたストッパピン21の自由端は、モータケース15のフランジ部15Aに設けられた切欠部22に係合されるものである。従って、ストッパピン21は、スピンドル20が回転しようとする方向に対し、フランジ部15A(切欠部22)と係合している。これにより、スピンドル20を旋回フレーム13と一緒に回転させることができる。なお、ストッパピン21は、長さ寸法が異なるものを複数種類用意することにより、旋回モータ14との距離が異なる場合でも適宜に対応することができる。
切欠部22は、旋回モータ14のモータケース15を構成するフランジ部15Aの突出部15A2に設けられている。切欠部22は、センタジョイント18のスピンドル20に向けて径方向の外側に開口するU字状の切欠として形成されている。
切欠部22は、ストッパピン21が係合されるもので、フランジ部15Aの周方向で対面する各内側面22A間の距離寸法(溝幅寸法)がストッパピン21の直径寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されている。これにより、切欠部22は、センタジョイント18側のストッパピン21が係合状態で配置されることにより、旋回フレーム13に対するスピンドル20の回転を規制することができる。即ち、スピンドル20は、ストッパピン21と切欠部22との係合によって旋回フレーム13と一緒に回転することができる。
図5に示すように、複数本の油圧ホース23は、制御弁群(図示せず)とセンタジョイント18のスピンドル20とを接続し、圧油を流通させるものである。各油圧ホース23は、長さ方向の一方の端部が制御弁群に接続され、他方の端部がスピンドル20に設けられた各ホース接続口20Cに接続されている。
なお、燃料タンク24は、エンジン9に供給する燃料を貯えるもので、油圧ポンプ10の前側に位置して旋回フレーム13上に設けられている。作動油タンク25は、油圧ポンプ10に供給する作動油を貯えるもので、燃料タンク24の左側に位置して旋回フレーム13上に設けられている。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、油圧ショベル1の動作について説明する。
油圧ショベル1を用いて掘削作業等を行う場合には、オペレータが、キャブ7に搭乗し、走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、オペレータが作業用の操作レバーを操作することにより、上部旋回体4を旋回させつつ、フロント装置5を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
次に、センタジョイント18のスピンドル20を旋回フレーム13と一緒に回転させるためのストッパ機構を形成する場合の手順の一例について説明する。
旋回フレーム13を構成する底板13Aに設けられたスピンドル挿通孔13Gに、センタジョイント18のスピンドル20を下側から挿通させる。スピンドル挿通孔13Gにスピンドル20を通したら、旋回モータ14のピニオン16を底板13Aの旋回モータ取付孔13Hに挿通し、このピニオン16を旋回輪3の内歯歯車に噛合させる。この状態で、モータケース15の各ボルト挿通孔15A1にボルト17を挿通し、各ボルト17をねじ穴に螺着することにより、旋回モータ14を底板13Aに取付けることができる。
ここで、旋回モータ14を底板13Aに取付ける作業では、同時に、センタジョイント18のスピンドル20が旋回フレーム13と一緒に回転するようにスピンドル20の回転を規制するための作業が行われている。
具体的に述べると、旋回モータ14を底板13Aに取付けるときには、モータケース15のフランジ部15Aに設けられた突出部15A2、即ち、切欠部22をセンタジョイント18のスピンドル20に向け配置する。この状態で、切欠部22内にスピンドル20に設けられたストッパピン21の自由端側を配置する。これにより、スピンドル20は、ストッパピン21と切欠部22との係合によって旋回フレーム13と一体的に回転させることができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、旋回モータ14のモータケース15は、径方向の外側に突出して旋回フレーム13に複数本のボルト17を用いて固定されるフランジ部15Aを有している。センタジョイント18のスピンドル20には、径方向の外向きに突出し、フランジ部15Aと係合することにより当該スピンドル20の回転を規制するストッパピン21が設けられている。
従って、旋回フレーム13とスピンドル20と一体的に回転させるためのストッパ機構として組付けられる部品は、センタジョイント18のスピンドル20に設けたストッパピン21だけとすることができる。これにより、部品点数を削減することができるから、油圧ショベル1を組立てるときの作業性を向上することができる。
しかも、スピンドル20は、周面20A、上端面20Bにそれぞれ油圧ホース23のホース接続口20Cを設けることができる。これにより、スピンドル20に接続される各ホース接続口20Cは、周面20Aと上端面20Bとに分散させることにより、大きな間隔をもって配置することができる。この結果、各ホース接続口20Cにホース接続口20Cを接続するときには、広い作業スペースを確保することができ、組立作業、メンテナンス等の作業性を向上することができる。
旋回モータ14を構成するモータケース15のフランジ部15Aには、センタジョイント18のスピンドル20に向けて径方向の外側に開口している切欠部22が設けられている。センタジョイント18のストッパピン21は、切欠部22内に係合状態で配置されている。これにより、旋回モータ14を旋回フレーム13に取付ける作業と、センタジョイント18のスピンドル20を旋回フレーム13と一緒に回転させるためにストッパピン21を切欠部22に係合させる作業とを同時に行うことができる。この場合、ストッパ部材の取付忘れを未然に防ぐことができ、信頼性を向上することができる。
さらに、ストッパピン21は、旋回フレーム13の底板13Aの直上に配置されている。これにより、ストッパピン21に邪魔されることなく、各油圧ホース23を容易に取り回すことができる。また、旋回モータ14を旋回フレーム13に固定している各ボルト17の増し締め作業を容易に行うことができる。この際、各ボルト17の増し締め作業がスピンドル20を旋回フレーム13と一緒に回転させるストッパ機構の点検作業にもなるから、メンテナンス性を向上することができる。
次に、図9は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、切欠部には、旋回モータが旋回フレームに取付けられるときに、切欠部に対しストッパピンを案内する傾斜案内面が設けられたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態による切欠部31は、第1の実施の形態による切欠部22と同様に、モータケース15を構成するフランジ部15Aの突出部15A2に設けられている。また、切欠部31は、フランジ部15Aの周方向で対面する各内側面31Aを有するU字状の切欠として形成されている。しかし、第2の実施の形態による切欠部31は、各内側面31Aに傾斜案内面31Bがそれぞれ設けられている点で、第1の実施の形態による切欠部22と相違している。
切欠部31の各傾斜案内面31Bは、内側面31Aの上,下方向の中間部から下側に向け互いに離間するように逆V字状に傾斜して形成されている。これにより、各傾斜案内面31Bは、旋回モータ14を旋回フレーム13に取付けるときに、ストッパピン21が位置ずれしている場合でも、この位置ずれしたストッパピン21が当接することにより、ストッパピン21を切欠部31の各内側面31A間の正規位置に案内することができる。
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態と同様の作用、効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、切欠部31の各傾斜案内面31Bによってストッパピン21の位置ずれを許容することができるから、組立時の作業性を向上することができる。この上で、切欠部31の各内側面31Aとストッパピン21との隙間を小さくすることができ、正回転、逆回転の切換え時のがたつきを抑制することができる。
次に、図10は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、ストッパピンには、旋回モータが旋回フレームに取付けられるときに、切欠部に対しストッパピンを案内する傾斜案内面が設けられたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第3の実施の形態によるストッパピン41は、第1の実施の形態によるストッパピン21と同様に、センタジョイント18のスピンドル20の周面20Aから径方向の外向きに突出して設けられている。しかし、第3の実施の形態によるストッパピン41は、上部が狭幅となり、下部が広幅となる断面が台形状の棒状体として形成され、スピンドル20の周方向で対面する側面が傾斜案内面41Aとなっている点で、第1の実施の形態によるストッパピン21と相違している。
ストッパピン41は、下側の広幅部位の幅寸法が切欠部22よりも僅かに小さな寸法に設定され、上側の狭幅部位の幅寸法が広幅部位の幅寸法よりも小さな寸法に設定されている。これにより、各傾斜案内面41Aは、旋回モータ14を旋回フレーム13に取付けるときに、ストッパピン41が位置ずれしている場合でも、切欠部22の内側面22A下端に当接することにより、ストッパピン41を切欠部22の各内側面22A間の正規位置に案内することができる。
かくして、このように構成された第3の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態と同様の作用、効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態によれば、スピンドル20の周方向で対面するストッパピン41の側面は、上側に向けて互いに接近する各傾斜案内面41Aとしている。これにより、ストッパピン41の各傾斜案内面41Aは、切欠部22に対する当該ストッパピン41の位置ずれを許容することができるから、組立時の作業性を向上することができる。この上で、切欠部22の各内側面22Aとストッパピン41との隙間を小さくすることができ、正回転、逆回転の切換え時のがたつきを抑制することができる。
なお、第2の実施の形態では、切欠部31に各傾斜案内面31Bを設けた場合を例示し、第3の実施の形態では、ストッパピン41に各傾斜案内面41Aを設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、切欠部に各傾斜案内面を設けると共に、ストッパピンに各傾斜案内面を設ける構成としてもよい。この場合には、ストッパピンの位置ずれをより広範囲で許容することができる。
第1の実施の形態では、モータケース15のフランジ部15Aには、径方向の外向きに突出した台形状の突出部15A2を設け、この突出部15A2に切欠部22を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、突出部が設けられていない円形状のフランジ部の外周側を切欠くように切欠部を形成する構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用できるものである。
各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた後方超小旋回型の油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば超小旋回型の油圧ショベル、標準仕様の油圧ショベル、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回輪
4 上部旋回体
13 旋回フレーム
14 旋回モータ
15 モータケース
15A フランジ部
17 ボルト
18 センタジョイント
19 ボディ
20 スピンドル
21,41 ストッパピン
22,31 切欠部
31B,41A 傾斜案内面
O 旋回中心

Claims (2)

  1. 自走が可能な下部走行体と、
    前記下部走行体上に旋回輪を介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体の旋回フレームは、左右方向に離間して設けられた左縦板および右縦板を有し、
    記旋回フレーム上で前記左縦板と前記右縦板との間に設けられ前記下部走行体上で前記上部旋回体を旋回駆動させる旋回モータと、
    前記上部旋回体の旋回中心に位置して前記下部走行体に設けられ、前記上部旋回体と前記下部走行体との間で圧油を流通させるセンタジョイントとを備え、
    前記センタジョイントは、前記下部走行体に取付けられたボディと、前記ボディの上側に上,下方向を軸線として回転可能に設けられ前記旋回フレームに挿入されて上方に突出したスピンドルとにより構成されており、
    前記スピンドルが挿通される前記旋回フレームのスピンドル挿通孔と前記旋回モータが取付けられる前記旋回フレームの旋回モータ取付孔とは互いに近傍に配置されてなる建設機械において、
    前記旋回モータは、径方向の外側に突出して前記旋回フレームに複数本のボルトを用いて固定されるフランジ部を有し、
    前記旋回モータの前記フランジ部には、前記センタジョイントの前記スピンドルに向けて径方向の外側に開口している切欠部が設けられ、
    前記センタジョイントの前記スピンドルには、周面から径方向の外向きに突出し、前記旋回モータが前記旋回フレームの前記旋回モータ取付孔に対して上側から取付けられるときに、前記切欠部に下側から係合されて、前記スピンドルの回転を規制するストッパピンが設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記ストッパピンと前記切欠部とのうち少なくとも一方の部材には、上側から下側に向けて間隔が広くなる傾斜案内面を有し、
    前記傾斜案内面は、前記旋回モータが前記旋回フレームの前記旋回モータ取付孔に対して上側から取付けられるときに、前記切欠部に対して下側から係合する前記ストッパピンを案内することを特徴とする請求項に記載の建設機械。
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