JP4824606B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば上部旋回体に動力源となるエンジンを搭載した油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、土砂等の掘削作業に用いられる油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。また、下部走行体には、走行用の油圧モータによって駆動されるクローラ式またはホイール式の走行部が設けられている。
一方、上部旋回体は、旋回フレームの後部に油圧ポンプを駆動するためのエンジンを搭載し、前記旋回フレームの前側には、キャブ、燃料タンク、作動油タンク、制御弁、旋回モータ、センタジョイント等の多くの機器が設けられている。
また、油圧ショベルのエンジンには、一般的にディーゼルエンジンが用いられている。このディーゼルエンジンは、窒素酸化物(以下、NOxという)を多く排出するとされている。そこで、油圧ショベルには、後処理装置としてNOxを浄化するためのNOx浄化装置を備えたものがある。
この油圧ショベルのNOx浄化装置は、エンジンが搭載された上部旋回体に設けられている。また、NOx浄化装置は、旋回フレーム上に設けられ尿素水溶液を貯える尿素水溶液タンクと、該尿素水溶液タンクに接続され、エンジンの排気管に尿素水溶液を供給するポンプと、尿素水(アンモニア)が混合された排気ガス中のNOxを水と窒素に還元する尿素選択還元触媒とにより大略構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−20936号公報
ところで、特許文献1の発明による油圧ショベルでは、上部旋回体に尿素水溶液タンクを設ける構成としている。しかし、油圧ショベルの上部旋回体には、キャブ、エンジン、油圧ポンプ、熱交換器、燃料タンク、作動油タンク、制御弁、旋回モータ、センタジョイント等の多くの機器が搭載されている上に、上部旋回体は、狭い作業現場でも旋回動作できるように小型に形成されている。
従って、上部旋回体には、尿素水溶液タンクを設置するためのスペースを設けるのが難しく、上述した各種機器を避けるように尿素水溶液タンクを配置しなくてはならない。このために、尿素水溶液タンクは、奥部や他の機器の隙間等に配置場所が限定されてしまうから、給水作業、メンテナンス作業を行うときに手が届き難く、これらの作業性が悪くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、尿素水溶液を貯える尿素水溶液タンクを下部走行体に設置した場合でも、尿素水溶液タンクからエンジンの排気経路に尿素水溶液を供給できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、走行用油圧モータによって自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載され油圧ポンプを駆動するエンジンが設けられた上部旋回体とを備え、前記下部走行体と上部旋回体との間には、前記下部走行体に対して前記上部旋回体が旋回動作するのを許しつつ前記油圧ポンプと前記走行用油圧モータとの間で作動油が流通する作動油通路を有するセンタジョイントを設けてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記エンジンの排気経路には、排気ガス中の窒素酸化物を選択的に還元するための尿素選択還元触媒と、この尿素選択還元触媒の上流側に位置して尿素水溶液を噴射する尿素噴射手段とを設け、前記下部走行体には、前記尿素噴射手段に供給するための尿素水溶液を貯える尿素水溶液タンクを設け、前記センタジョイントには、前記作動油通路とは別個に尿素水溶液通路を設け、該尿素水溶液通路を介して前記下部走行体の尿素水溶液タンクと前記上部旋回体の尿素噴射手段との間で尿素水溶液を流通させる構成とし、かつ、前記センタジョイントには、少なくとも前記尿素水溶液通路の内面に腐食防止手段を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記センタジョイントの尿素水溶液通路は、前記尿素噴射手段に尿素水溶液を供給するための供給側尿素水溶液通路と、前記尿素水溶液タンクに尿素水溶液を戻すための戻し側尿素水溶液通路とにより構成したことにある。
請求項3の発明は、前記センタジョイントには、前記センタジョイントの中で漏出した作動油または尿素水溶液を外部に排出する漏洩液体排出通路を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、エンジンの排気経路に排気ガス中の窒素酸化物を選択的に還元する尿素選択還元触媒の上流側に位置して尿素水溶液を噴射する尿素噴射手段を設ける。また、尿素水溶液を貯える尿素水溶液タンクは下部走行体に設ける構成とする。
この場合、下部走行体は上部旋回体と相対的に旋回動作するものであるから、下部走行体の尿素水溶液タンクと上部旋回体の尿素噴射手段とは、配管やホースだけでは旋回可能に接続することができない。そこで、センタジョイントを利用し、作動油が流通する作動油通路とは別個に尿素水溶液通路を設ける。これにより、上部旋回体の旋回動作、旋回位置に関係なく、尿素水溶液通路を通じて下部走行体の尿素水溶液タンクと上部旋回体の尿素噴射手段との間で尿素水溶液を流通することができる。
従って、尿素水溶液タンクを下部走行体に設けた場合でも、該尿素水溶液タンクに貯えられた尿素水溶液を、センタジョイントの尿素水溶液通路を通じて尿素噴射手段からエンジンの排気経路に噴射することができ、この排気経路に設けた尿素選択還元触媒により、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元反応によって水と窒素に分解することができる。
この結果、センタジョイントを用いて下部走行体の尿素水溶液タンクと上部旋回体の尿素噴射手段との間で尿素水溶液を流通することができるから、尿素水溶液タンクは、自由に設置場所を設定できる下部走行体に設けることができる。これにより、尿素水溶液タンクを給水作業、メンテナンス作業等を容易に行うことができる場所に配置でき、作業性を向上することができる。
しかも、センタジョイントには、少なくとも尿素水溶液通路の内面に腐食防止手段を設けているから、この腐食防止手段により尿素水溶液通路等の腐食を防止でき、センタジョイントの寿命を延ばすことができる。
請求項2の発明によれば、尿素水溶液タンクの尿素水溶液は、センタジョイントの供給側尿素水溶液通路を通じて尿素噴射手段に供給することができる。また、余剰となった尿素水溶液は、センタジョイントの戻し側尿素水溶液通路を通じて尿素水溶液タンクに戻すことができる。
請求項3の発明によれば、センタジョイントには、センタジョイントの中で漏出した作動油または尿素水溶液を外部に排出する漏洩液体排出通路を設けている。従って、作動油通路、尿素水溶液通路を隔てるシール部材等が損傷した場合には、漏れ出た作動油または尿素水溶液を漏洩液体排出通路を介して外部に排出することができる。これにより、尿素水溶液が作動油に混入したり、作動油が尿素水溶液に混入したりするのを未然に防ぐことができる。また、漏洩液体排出通路から漏れ出た液体を目視で確認することにより、シール部材等の損傷を早期に発見することができる。
以下、本発明の実施の形態による建設機械として、クローラ式の下部走行体を備えた油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図7に従って詳細に説明する。
図1において、1は土砂の掘削作業等に用いられる建設機械としての油圧ショベルである。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。
ここで、クローラ式の下部走行体2の構成について説明する。この下部走行体2は、後述のトラックフレーム6、走行用油圧モータ13、駆動輪14、遊動輪15、履帯16等により大略構成されている。また、下部走行体2には、後述の尿素水溶液タンク32が取付けられている。
6は下部走行体2の本体部分を構成するトラックフレームである。このトラックフレーム6は、図2に示すように、後述のセンタフレーム7と、該センタフレーム7の中央に設けられた支持筒体8、丸胴9と、前記センタフレーム7の左,右両側に設けられた左,右のトラックサイドフレーム11,12とにより大略構成されている。
7はトラックフレーム6の中央部に位置するセンタフレームである。このセンタフレーム7は、それぞれ所定の形状に加工された複数枚の鋼板を溶接手段を用いて固着することにより製缶構造体として形成されている。そして、センタフレーム7は、中央に位置する中央フレーム部7Aと、該中央フレーム部7Aの前側に位置して左,右方向に延びた左前脚部7B,右前脚部7Cと、中央フレーム部7Aの後側に位置して斜めに延びた左後脚部7D,右後脚部7Eとにより略X字状に構成されている。
8はセンタフレーム7の中央フレーム部7A内に上,下方向に設けられた支持筒体である。この支持筒体8は、図3に示すように、例えば後述の丸胴9とほぼ同じ直径寸法の円筒体として形成されている。
9はセンタフレーム7の中央フレーム部7A上に設けられた丸胴(センタサークル)で、該丸胴9は旋回装置3を取付けるものである。また、丸胴9は、中央フレーム部7Aの中央位置に支持筒体8と同軸に配置され、該中央フレーム部7Aの上面に溶接手段等を用いて一体的に固着されている。ここで、丸胴9は、後述のセンタジョイント34を取囲むように配置され、該センタジョイント34の漏洩液体排出通路37に対応する右側位置には、該漏洩液体排出通路37を目視するための後述の覗き窓45が設けられている。
また、10は丸胴9の上端側内周に設けられたセンタジョイント取付板である。このセンタジョイント取付板10は、中央側が上側に突出した段付円板として形成され、その中央部には、図6等に示すように、センタジョイント34を取付けるための取付穴10Aが形成されている。
11はセンタフレーム7の左側に位置して左前脚部7B、左後脚部7Dの先端に固着された左トラックサイドフレームである。また、12はセンタフレーム7の右側に位置して右前脚部7C、右後脚部7Eの先端に固着された右トラックサイドフレームである。これら左,右のトラックサイドフレーム11,12は、前,後方向に延びて形成され、その前後方向の一端には走行用油圧モータ13(図1中に右側のみ図示)が取付けられている。
14は各トラックサイドフレーム11,12の前,後方向一端に設けられた駆動輪、15は各トラックサイドフレーム11,12の前,後方向他端に設けられた遊動輪、さらに16は駆動輪14と遊動輪15とに巻回して設けられた履帯(いずれも図1中に右側のみ図示)をそれぞれ示している。ここで、駆動輪14は、走行用油圧モータ13に取付けられ、該走行用油圧モータ13によって回転駆動させることにより、遊動輪15との間で履帯16を周回動作させ、下部走行体2を走行させるものである。
次に、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体4の構成について説明する。この上部旋回体4は、後述の旋回フレーム17、キャブ18、エンジン19、油圧ポンプ21、作動油タンク22、燃料タンク23等により大略構成されている。また、上部旋回体4には、NOx浄化装置を構成する後述の後処理装置27(筒体28、尿素選択還元触媒29)、尿素噴射弁30、尿素ポンプ31等が設けられている。
17は上部旋回体4のベースをなす旋回フレームで、該旋回フレーム17は、旋回装置3を介してトラックフレーム6上に取付けられている。また、旋回フレーム17は、図4に示す如く、前,後方向に延びる底板17Aと、該底板17A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左,右の縦板17Bと、該各縦板17Bの左,右の外側に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム17Cとにより大略構成されている。ここで、旋回フレーム17は、旋回中心Oを中心にして旋回動作するものであり、その旋回中心Oにはセンタジョイント34が配置されている。
18は旋回フレーム17の左前側に搭載されたキャブで、該キャブ18は、オペレータが搭乗するものである。また、キャブ18の内部には、オペレータが着座する運転席、各種操作レバー(いずれも図示せず)等が配設されている。
19は旋回フレーム17の後側に横置き状態で搭載された動力源をなすエンジンである。このエンジン19は、ディーゼルエンジンとして構成されている。また、エンジン19には、図4、図5に示すように、後述する排気経路25の排気管26が取付けられ、該排気管26から排気ガスを排出する。また、ディーゼルエンジン19は、高効率で耐久性に優れているが、窒素酸化物(NOx)等の有害物質が排気ガスとして排出されてしまう。そこで、エンジン19の排気経路25、例えば排気管26には、後処理装置27を構成する尿素選択還元触媒29、尿素噴射弁30等が設けられている。
20はエンジン19の左側に配設された熱交換器で、該熱交換器20は、例えばラジエータ、オイルクーラ、インタクーラ等を並べて配置する構成となっている。また、21はエンジン19の右側に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ21は、エンジン19によって駆動されることにより、制御弁(図示せず)に向けて圧油(作動油)を吐出するものである。また、制御弁は、作業装置5の各油圧シリンダ等に接続され、センタジョイント34を介して下部走行体2の走行用油圧モータ13等に接続されている。
22は油圧ポンプ21の前側に位置して旋回フレーム17の右側に搭載された作動油タンクである。この作動油タンク22は、油圧ポンプ21に供給する作動油を貯えるものである。また、23は作動油タンク22の前側に設けられた燃料タンクで、この燃料タンク23は、内部にエンジン19に供給する燃料を貯えるものである。
24は旋回フレーム17のほぼ中央に設けられた旋回モータで、該旋回モータ24は、左,右の縦板17B間に位置して底板17Aに取付けられている。そして、旋回モータ24は、上部旋回体4を旋回動作するもので、旋回装置3の一部を構成している。
次に、エンジン19が排出する排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するためのNOx浄化装置に関する構成について説明する。本実施の形態で使用するNOx浄化装置は、尿素水溶液を排気ガスに混合し、この排気ガスを尿素選択還元触媒(尿素SCR)で還元反応させて水と窒素に分解するものである。そして、NOx浄化装置としては、上部旋回体4に搭載したエンジン19の排気経路25に設けた後述の後処理装置27(筒体28、尿素選択還元触媒29)、尿素噴射弁30、尿素ポンプ31と、下部走行体2のトラックフレーム6に設けた尿素水溶液タンク32とにより構成されるものが知られている。
ここで、尿素水溶液タンク32と尿素噴射弁30とは、相対的に旋回動作する下部走行体2と上部旋回体4とに設けられているが、後述のセンタジョイント34を尿素水溶液用の通路として利用することにより、旋回動作を許しつつ、尿素水溶液タンク32から尿素噴射弁30に向けて尿素水溶液を供給することができる。
まず、25はエンジン19の排気側に接続して設けられた排気経路である。この排気経路25は、エンジン19からの排気ガスを外部に排出するものである。そして、排気経路25は、エンジン19に接続された排気管26と、該排気管26の途中に設けられた後述する後処理装置27の筒体28とにより構成されている。なお、筒体28は、性能面、機能面等の関係で排気管26の最下流に設けることもできる。
27はエンジン19の排気経路25に設けられた後処理装置である。この後処理装置27は、外周を覆う後述の筒体28と、該筒体28内に収容された尿素選択還元触媒29とにより大略構成されている。
28はエンジン19の排気経路25の一部をなすように排気管26に接続して設けられた筒体である。この筒体28内には、尿素選択還元触媒29、アンモニアを低減させる酸化触媒(図示せず)等を収容している。
29は上部旋回体4に搭載されたエンジン19の排気経路25に設けられた後処理装置27の尿素選択還元触媒を示している。この尿素選択還元触媒29は、後述する尿素噴射弁30の下流側に位置して筒体28内に収容されている。そして、尿素選択還元触媒29は、尿素水溶液から生成されたアンモニアによって排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元反応させ、水と窒素に分解するものである。
30はエンジン19の排気経路25に設けられた尿素噴射手段としての尿素噴射弁である。この尿素噴射弁30は、尿素選択還元触媒29よりも上流側に位置して排気管26に取付けられている。また、尿素噴射弁30は、尿素水溶液タンク32から尿素ポンプ31を介して供給される尿素水溶液を排気管26内を流通する排気ガスに向けて噴射するものである。さらに、尿素噴射弁30は、排気ガスの流量、温度、成分等の条件に応じて尿素水溶液の噴射量を調整するものであり、コントローラ(図示せず)に接続されている。
31は上部旋回体4の旋回フレーム17に設けられた尿素ポンプである。この尿素ポンプ31は、尿素水溶液タンク32に貯えられた尿素水溶液を尿素噴射弁30に向けて圧送するものである。そして、尿素ポンプ31は、上流側が後述のポンプ側供給ホース33C、ポンプ側戻りホース33Dを介してセンタジョイント34の尿素水溶液通路41に接続されている。一方、下流側は吐出ホース33Eを介して尿素噴射弁30に接続されている。
32は下部走行体2のトラックフレーム6に取付けられた尿素水溶液タンクである。この尿素水溶液タンク32は、加熱されることによってアンモニアを生成する尿素水溶液を貯えるものである。また、尿素水溶液タンク32は、尿素水溶液を貯える密閉容器として形成され、耐食性に優れた金属材料、樹脂材料等を用いて所望の形状に形成されている。さらに、尿素水溶液タンク32は、例えばセンタフレーム7の左,右の前脚部7B,7C間に位置して中央フレーム部7Aの前側に取付けられている。そして、尿素水溶液タンク32は、後述する尿素流通管路33のタンク側供給ホース33A、タンク側戻りホース33Bを介してセンタジョイント34の尿素水溶液通路41に接続されている。
33は尿素水溶液タンク32と尿素噴射弁30とを接続するように下部走行体2と上部旋回体4とに亘って設けられた尿素流通管路である。この尿素流通管路33は、尿素水溶液タンク32とセンタジョイント34の供給側尿素水溶液通路41Aとを接続するタンク側供給ホース33Aと、尿素水溶液タンク32と戻り側尿素水溶液通路41Bとを接続するタンク側戻りホース33Bと、供給側尿素水溶液通路41Aと尿素ポンプ31とを接続するポンプ側供給ホース33Cと、戻り側尿素水溶液通路41Bと尿素ポンプ31とを接続するポンプ側戻りホース33Dと、尿素ポンプ31と尿素噴射弁30とを接続する吐出ホース33Eと、各尿素水溶液通路41A,41Bとにより構成されている。
34は下部走行体2を構成するトラックフレーム6のセンタフレーム7中央に設けられた本実施の形態によるセンタジョイントを示している。このセンタジョイント34は、下部走行体2に対して上部旋回体4が旋回動作するのを許しつつ、上部旋回体4の油圧ポンプ21と下部走行体2の走行用油圧モータ13との間で作動油等を流通させるものである。
しかも、本実施の形態によるセンタジョイント34は、相対的に旋回動作する下部走行体2と上部旋回体4との間で尿素水溶液を流通することができる。これにより、下部走行体2の尿素水溶液タンク32と上部旋回体4の尿素噴射弁30とは配管やホースだけでは旋回可能に接続することができないが、センタジョイント34の一部を尿素水溶液を流通する通路として利用することで、上部旋回体4の旋回動作、旋回位置に関係なく、下部走行体2に尿素水溶液タンク32を設けることができる。
さらに、センタジョイント34は、図6、図7に示す如く、下部走行体2側に取付けられる外側のボディ35と、該ボディ35内に回転可能に挿嵌され、上部旋回体4側に固定されるスピンドル38と、前記ボディ35とスピンドル38とに亘って形成された作動油通路39、尿素水溶液通路41と、接液部に設けられた腐食防止皮膜44とにより大略構成されている。
35はセンタジョイント34の外形を形成するボディで、該ボディ35は有底円筒状に形成され、上側の開口にはフランジ部35Aが拡開して設けられている。また、ボディ35の内周側は、スピンドル38を回転可能に収容する収容空間部35Bとなり、該収容空間部35Bの内周面および底面には、後述の腐食防止皮膜44がコーティングされている。また、ボディ35の内周面には、上,下方向に間隔をもって複数本、例えば7本の通路溝35Cが形成され、該各通路溝35Cを上,下で挟むようにシール溝35Dが形成されている。
ここで、ボディ35の7本の通路溝35Cのうち、上側の4本の通路溝35Cには、下部走行体2に設けられた左,右の走行用油圧モータ13から延びる後述の油圧ホース40A〜40Dが接続されている。また、下側の2本の通路溝35Cには、下部走行体2に設けられた尿素水溶液タンク32から延びるタンク側供給ホース33Aとタンク側戻りホース33Bとが接続されている。さらに、ボディ35には、下側から3番目の通路溝35Cに連通して後述の漏洩液体排出通路37が形成されている。
そして、ボディ35は、取付穴10Aに対応するようにセンタジョイント取付板10の下面に配置され、フランジ部35Aが取付穴10Aの周囲に複数本のボルト36を用いて取付けられている。
37はボディ35の下側寄りに設けられた漏洩液体排出通路である。この漏洩液体排出通路37は、例えばボディ35の右側面部に位置し、下側から3番目の通路溝35Cに連通するように径方向に貫通して形成されている。これにより、漏洩液体排出通路37は、後述する作動油通路39と尿素水溶液通路41との間に開口することができ、後述のシール部材43が損傷してセンタジョイント34内で作動油または尿素水溶液が漏れ出すようなことがあっても、漏れ出た作動油または尿素水溶液を外部に排出することができる。従って、漏洩液体排出通路37は、尿素水溶液が作動油に混入したり、作動油が尿素水溶液に混入したりするのを未然に防ぐことができる。
また、漏洩液体排出通路37は、後述する覗き窓45を介して外部から目視することができ、漏れ出た液体を目視で確認することにより、シール部材43等の損傷を早期に発見させることができる。
38はボディ35内に回転可能に挿嵌されたスピンドルである。このスピンドル38は、ボディ35の収容空間部35Bと僅かな隙間をもって対面する円柱状体として形成され、上部旋回体4と一緒に回転するように上側のヘッド部38Aが旋回フレーム17の底板17Aにボルト止め、ブラケット止め等の手段で固定されている。また、スピンドル38の外周面には、ボディ35の通路溝35C、シール溝35Dに対面して通路溝38B、シール溝38Cが形成されている。
さらに、スピンドル38内には、通路溝38Bからヘッド部38Aに延びる連通路38D(尿素水溶液用の2本のみ図示)が、それぞれの通路溝38B毎に独立して形成されている。また、連通路38Dのヘッド部38A側の開口には、制御弁に接続した複数本の油圧ホース(図示せず)と、尿素流通管路33をなすポンプ側供給ホース33C、ポンプ側戻りホース33Dとが接続されている。
39A〜39Dはボディ35とスピンドル38との間に設けられた4つの作動油通路(全体として、各作動油通路39という)を示している。これらの各作動油通路39は、ボディ35,スピンドル38の上側に位置する4本の通路溝35C,38Bと、図示しないそれぞれの連通路とにより形成されている。そして、各作動油通路39は、下部走行体2の走行用油圧モータ13と油圧ポンプ21(制御弁)とを接続し、作動油を流通させるものである。
40A〜40Dは作動油通路39A〜39Dに連通するようにボディ35に接続された4本の油圧ホース(全体として、各油圧ホース40という)である。これら各油圧ホース40は、センタジョイント34と下部走行体2の左,右の走行用油圧モータ13とを接続している。
41Aはボディ35とスピンドル38との間に設けられた供給側尿素水溶液通路、41Bは戻り側尿素水溶液通路(全体として、尿素水溶液通路41という)をそれぞれ示している。これらの尿素水溶液通路41は、作動油通路39とは別個に独立して設けられている。即ち、各尿素水溶液通路41は、ボディ35,スピンドル38の下側に位置する2本の通路溝35C,38Bと、それぞれの連通路38Dとにより形成されている。
そして、各尿素水溶液通路41のうち、供給側尿素水溶液通路41Aは、下部走行体2側がタンク側供給ホース33Aを介して尿素水溶液タンク32に接続され、上部旋回体4側がポンプ側供給ホース33Cを介して尿素ポンプ31に接続されている。また、戻り側尿素水溶液通路41Bは、下部走行体2側がタンク側戻りホース33Bを介して尿素水溶液タンク32に接続され、上部旋回体4側がポンプ側戻りホース33Dを介して尿素ポンプ31に接続されている。
これにより、下部走行体2と上部旋回体4とが相対的に旋回動作する場合でも、下部走行体2の尿素水溶液タンク32と上部旋回体4の尿素ポンプ31(尿素噴射弁30)とは、センタジョイント34の機構を利用して設けた尿素水溶液通路41により、上部旋回体4の旋回動作、旋回位置に関係なく、尿素水溶液タンク32と尿素ポンプ31(尿素噴射弁30)との間で尿素水溶液を流通することができる。
また、各尿素水溶液通路41は、各作動油通路39よりも低い位置に設けているから、尿素水溶液通路41から尿素水溶液が漏れ出たとしても、この尿素水溶液は下側に流れるだけであり、漏れ出た尿素水溶液が作動油通路39内に浸入するのを防止して、作動油を保護することができる。
42はボディ35,スピンドル38の下側から3番目に位置する通路溝35C,38B間に設けられた隔絶部である。この隔絶部42は、各作動油通路39と各尿素水溶液通路41とを仕切るものである。また、隔絶部42は、漏洩液体排出通路37を介して外部に連通している。
43はボディ35とスピンドル38との間に位置して各作動油通路39、各尿素水溶液通路41、隔絶部42の間に設けられた複数本のシール部材を示している。これらのシール部材43は、ボディ35内でスピンドル38が回転するのを許しつつ、各作動油通路39、各尿素水溶液通路41、隔絶部42間を液密にシールするものである。
44は尿素水溶液による腐食を防止するためにセンタジョイント34に設けられた腐食防止手段としての腐食防止皮膜である。この腐食防止皮膜44は、耐食性を有する樹脂材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂のうち、いずれかの樹脂材料をコーティングすることにより形成されている。そして、腐食防止皮膜44は、尿素水溶液が触れる虞のある部位、例えばボディ35の収容空間部35B全体と、該収容空間部35Bに対応するスピンドル38の外面と、尿素水溶液が流通する連通路38Bとに施されている。これにより、腐食防止皮膜44は、尿素水溶液による腐食からセンタジョイント34全体を保護することができる。
45は丸胴9の右側位置に設けられた覗き窓(図2、図3参照)である。この覗き窓45は、下部走行体2の右側方から覗き込むことにより、センタジョイント34に形成した漏洩液体排出通路37を目視することができる。これにより、始業点検等で、覗き窓45から漏洩液体排出通路37を目視するだけで、シール部材43等の損傷を早期に発見することができる。
46は旋回フレーム17の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト46は、作業装置5との重量バランスをとるものである。また、47はエンジン19等を覆う建屋カバーを示している。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、上部旋回体4のキャブ18に搭乗し、エンジン19を始動して油圧ポンプ21を駆動する。これにより、油圧ポンプ21からの圧油は、制御弁を介して各種アクチュエータに供給される。そして、キャブ18に搭乗したオペレータが走行用の操作レバー(図示せず)を操作したときには、制御弁からセンタジョイント34の各作動油通路39を介して走行用油圧モータ13に圧油を供給することができ、駆動輪14によって履帯16を周回駆動して下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置5を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
また、エンジン19の運転時には、その排気管26から有害物質である窒素酸化物(NOx)が排出される。このときには、尿素水溶液タンク32の尿素水溶液を、尿素流通管路33を構成するタンク側供給ホース33A、センタジョイント34の供給側尿素水溶液通路41A、ポンプ側供給ホース33Cを通じ、尿素ポンプ31から吐出ホース33Eを介して尿素噴射弁30に供給することにより、該尿素噴射弁30から排気ガスに噴射してアンモニアを生成する。これにより、尿素選択還元触媒29では、窒素酸化物を水と窒素に還元し、酸化触媒を経て外部に排出することにより、窒素酸化物の排出量を低減することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、下部走行体2に尿素水溶液タンク32を設け、下部走行体2と上部旋回体4との間で作動油(圧油)を流通させるセンタジョイント34には、各作動油通路39とは別個に尿素水溶液通路41を設け、該各尿素水溶液通路41を介して尿素水溶液タンク32と上部旋回体4の尿素噴射弁30との間で尿素水溶液を流通させる構成としている。
これにより、上部旋回体4の旋回動作、旋回した位置に関係なく、各尿素水溶液通路41を通じて下部走行体2の尿素水溶液タンク32と上部旋回体4の尿素ポンプ31(尿素噴射弁30)との間で尿素水溶液を常時流通することができる。
従って、尿素水溶液タンク32を下部走行体2に設けた場合でも、該尿素水溶液タンク32に貯えられた尿素水溶液を、センタジョイント34の尿素水溶液通路41を通じて尿素噴射弁30からエンジン19の排気系統25をなす排気管26内に噴射することができ、この排気管26に設けた尿素選択還元触媒29により、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元反応によって水と窒素に分解することができる。
この結果、尿素水溶液タンク32は、自由に設置場所を設定できる下部走行体2に設けることができる。これにより、尿素水溶液タンク32を給水作業、メンテナンス作業等を容易に行うことができる場所に配置でき、作業性を向上することができる。
また、尿素水溶液通路41は、供給側尿素水溶液通路41Aと戻し側尿素水溶液通路41Bとにより構成しているから、尿素噴射弁30側に供給して余剰となった尿素水溶液は、戻り側尿素水溶液通路41B等を通じて尿素水溶液タンク32に戻すことができる。
一方、センタジョイント34には、作動油通路39と尿素水溶液通路41との間に開口するように、隔絶部42に連通して漏洩液体排出通路37を設けている。これにより、各通路39,41を隔てるシール部材43が損傷した場合でも、漏れ出た作動油または尿素水溶液は、漏洩液体排出通路37を介して外部に排出することができる。
この結果、尿素水溶液が作動油に混入したり、作動油が尿素水溶液に混入したりするのを未然に防ぐことができる。また、漏洩液体排出通路37から漏れ出た液体を覗き窓45から目視で確認することにより、シール部材43等の損傷を早期に発見することができる。
さらに、センタジョイント34には、ボディ35の収容空間部35B全体と、該収容空間部35Bに対応するスピンドル38の外面と、尿素水溶液が流通する連通路38Dとを覆うように腐食防止皮膜44を設けている。これにより、センタジョイント34全体を腐食防止皮膜44により尿素水溶液から保護することができ、センタジョイント34の寿命を延ばすことができる。
なお、実施の形態では、センタジョイント34には、ボディ35の収容空間部35B全体と、該収容空間部35Bに対応するスピンドル38の外面と、尿素水溶液が流通する連通路38Dとを覆うように腐食防止皮膜44を設ける構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第1の変形例によるセンタジョイント51のように、供給側尿素水溶液通路41Aと戻り側尿素水溶液通路41Bの内面だけに腐食防止皮膜52を設ける構成としてもよい。この場合、腐食防止皮膜を設ける場所は、使用状況に応じて適宜設定されるもので、上述した範囲に限定されるものではない。
また、実施の形態では、腐食防止皮膜44は、耐食性を有する樹脂材料としてポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂のうち、いずれかの樹脂材料をコーティングすることにより形成した場合を例示した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、尿素水溶液に対して耐食性を有する他の樹脂材料をコーティングすることにより腐食防止皮膜を形成してもよい。さらに、めっき処理等によって金属材料からなる腐食防止皮膜を形成してもよい。
一方、実施の形態では、尿素噴射手段としての尿素噴射弁30は、尿素選択還元触媒29よりも上流側に位置して排気経路25の排気管26に取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す第2の変形例のように、排気経路25の筒体28に尿素噴射手段としての尿素噴射弁61を取付ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、尿素水溶液タンク32を密閉容器として形成し、センタフレーム7の前側に取付ける構成とした場合を例示した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば尿素水溶液タンクをセンタフレーム7の一部として一体形成する構成としてもよい。また、尿素水溶液タンクを側方や後側に配置してもよく、2個以上設ける構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばタイヤ等からなるホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 トラックフレームと尿素水溶液タンクとセンタジョイントを拡大して示す外観斜視図である。 トラックフレームとセンタジョイントを図2中の矢示III−III方向からみた要部拡大の断面図である。 上部旋回体をキャブ、建屋カバー、カウンタウエイトを省略した状態で示す平面図である。 NOx浄化装置とセンタジョイントの全体構成をエンジン等と共に示す構成図である。 センタジョイントの内部構造を示す拡大断面図である。 図6中の一部を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の第1の変形例によるセンタジョイントの内部構造を示す拡大断面図である。 本発明の第2の変形例による尿素噴射弁の取付位置を示す構成図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回装置
4 上部旋回体
6 トラックフレーム
13 走行用油圧モータ
14 駆動輪
15 遊動輪
16 履帯
17 旋回フレーム
19 エンジン
21 油圧ポンプ
25 排気経路
26 排気管
27 後処理装置
28 筒体
29 尿素選択還元触媒
30,61 尿素噴射弁(尿素噴射手段)
31 尿素ポンプ
32 尿素水溶液タンク
34,51 センタジョイント
35 ボディ
37 漏洩液体排出通路
38 スピンドル
39A〜39D 作動油通路
41A 供給側尿素水溶液通路
41B 戻り側尿素水溶液通路
43 シール部材
44,52 腐食防止皮膜(腐食防止手段)
45 覗き窓

Claims (3)

  1. 走行用油圧モータによって自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載され油圧ポンプを駆動するエンジンが設けられた上部旋回体とを備え、前記下部走行体と上部旋回体との間には、前記下部走行体に対して前記上部旋回体が旋回動作するのを許しつつ前記油圧ポンプと前記走行用油圧モータとの間で作動油が流通する作動油通路を有するセンタジョイントを設けてなる建設機械において、
    前記エンジンの排気経路には、排気ガス中の窒素酸化物を選択的に還元するための尿素選択還元触媒と、この尿素選択還元触媒の上流側に位置して尿素水溶液を噴射する尿素噴射手段とを設け、
    前記下部走行体には、前記尿素噴射手段に供給するための尿素水溶液を貯える尿素水溶液タンクを設け、
    前記センタジョイントには、前記作動油通路とは別個に尿素水溶液通路を設け、該尿素水溶液通路を介して前記下部走行体の尿素水溶液タンクと前記上部旋回体の尿素噴射手段との間で尿素水溶液を流通させる構成とし
    かつ、前記センタジョイントには、少なくとも前記尿素水溶液通路の内面に腐食防止手段を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記センタジョイントの尿素水溶液通路は、前記尿素噴射手段に尿素水溶液を供給するための供給側尿素水溶液通路と、前記尿素水溶液タンクに尿素水溶液を戻すための戻し側尿素水溶液通路とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記センタジョイントには、前記センタジョイントの中で漏出した作動油または尿素水溶液を外部に排出する漏洩液体排出通路を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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