JP2016223214A - 建設機械 - Google Patents

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Hayato Kubota
隼人 久保田
溝口 和彦
Kazuhiko Mizoguchi
和彦 溝口
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Abstract

【課題】 燃料タンクの上側に尿素水タンクを配置した場合でも、ハンドレールの後側部位を容易に取付けることができるようにし、生産性の向上や製造コストの低減を図る。【解決手段】 エンジン8に供給する燃料を貯えるために立体構造をなす燃料タンク12の上面板12Eには、尿素水タンク29を取囲む強度部材21を設ける。この上で、尿素水タンク29上の強度部材21には、燃料タンク12および/または作動油タンク11に乗降するときに把持することができるハンドレール48を取付ける構成とする。これにより、燃料タンク12の上面板12E上に尿素水タンク29を設けた場合でも、ハンドレール48は、強度部材21を利用し、その一部となる中間取付部54を強度部材21に取付けることができる。【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば排気ガス中の窒素酸化物を浄化するNOx浄化装置に供給する尿素水タンクを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置の中心を旋回中心として旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に設けられ前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンに設けられた油圧ポンプと、該油圧ポンプの前側で前記旋回中心側に位置して前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす作動油タンクと、該作動油タンクに対し左,右方向の外側に並ぶように前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす燃料タンクとを含んで構成されている。
油圧ショベルのエンジンにはディーゼルエンジンが用いられている。このディーゼルエンジンは、窒素酸化物(以下、NOxという)等を多く排出するとされている。そこで、ディーゼルエンジンの排気ガスの後処理装置として、NOxを浄化するためのNOx浄化装置がある。このNOx浄化装置は、例えばエンジンの排気管に設けられ排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒と、還元剤としての尿素水溶液を該尿素選択還元触媒の上流側に噴射する尿素噴射弁とにより構成されている。
油圧ショベルには、還元剤である尿素水を貯えるための尿素水タンクと、該尿素水タンクに貯えられた尿素水をNOx浄化装置の尿素噴射弁に供給するための尿素水ポンプとが設けられている。
一方、油圧ショベルでは、燃料タンクへの給油作業、作動油タンクへの作動油の補充、点検等を行う場合に、作業者がこれらのタンク上に乗って作業を行う。このために、上部旋回体には、作業者がタンク上に安全に乗降するために掴むハンドレール(手摺り)が設けられている。このハンドレールは、前側の一端を旋回フレームの前部に取付け、後側の他端を燃料タンクの上部に取付ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−140612号公報
ここで、昨今の油圧ショベルには、狭い作業現場での作業に適した超小旋回型、後方超小旋回型と呼ばれる油圧ショベルがあり、これらの小旋回型の油圧ショベルは、上部旋回体が下部走行体の車幅内でほぼ旋回できるように、上部旋回体を小型化している。
従って、小旋回型の油圧ショベルでは、旋回フレーム上の設置スペースが小さくなるから、各種機器類によって非常に混雑した状態となる。一方で、尿素水タンクは、給水作業の頻度を減らして作業性を高めるために、尿素水を十分に確保できる大きさが必要となる。これらの条件を満たすための方法としては、燃料タンクの上側のスペースを利用して尿素水タンクを設けることが考えられる。
しかし、特許文献1のように、ハンドレールの後側を燃料タンクの上部に取付ける構成では、燃料タンクの上側に尿素水タンクが配置されると、ハンドレールの他端を燃料タンクに取付けることが難しくなる。このために、組立作業に手間を要してしまい、生産性の低下や製造コストの上昇を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、燃料タンクの上側に尿素水タンクを配置した場合でも、ハンドレールの後側部位を容易に取付けることができ、生産性の向上や製造コストの低減を図ることができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置の中心を旋回中心として旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に設けられ前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンに設けられた油圧ポンプと、該油圧ポンプの前側で前記旋回中心側に位置して前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす作動油タンクと、該作動油タンクに対し左,右方向の外側に並ぶように前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす燃料タンクと、還元剤である尿素水を貯えるための尿素水タンクとを備えてなる。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記燃料タンクの上面側には、前記尿素水タンクを取囲む強度部材を設け、前記強度部材には、前記燃料タンクおよび/または前記作動油タンクに乗降するときに把持することができるハンドレールを取付ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記強度部材には、前記油圧ポンプ側の上側に張出すように、尿素水を前記エンジン側に供給する尿素水ポンプを設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記強度部材は、前記尿素水タンクが載置される尿素水タンク載置部と、該尿素水タンク載置部に前記尿素水タンクを取囲んで取付けられる枠部とにより構成し、前記ハンドレールは、前記強度部材の前記枠部と前記旋回フレームとにそれぞれ取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記強度部材には、前記燃料タンク、前記尿素水タンクおよび前記尿素水ポンプを覆う尿素水系カバーを取付ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記燃料タンクに給油するための給油口を前記尿素水タンクよりも前側に位置して設け、前記尿素水系カバーには、前記給油口を開閉可能に閉塞する給油口閉塞窓を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、燃料タンクの上面側に尿素水タンクを設けた場合でも、燃料タンクおよび/または作動油タンクに乗降するときに把持することができるハンドレールは、尿素水タンクを取囲むように設けられた強度部材を利用し、その一部を該強度部材に取付けることができる。
この結果、ハンドレールは、燃料タンクの上面側に設けた強度部材に取付けることができるから、このハンドレールの取付作業を容易に行うことができ、生産性の向上や製造コストの低減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、尿素水をエンジン側に供給するための尿素水ポンプは、油圧ポンプ側の上側に張出すように強度部材に設けているから、尿素水ポンプは、油圧ポンプの上方に位置する空中のスペースを利用して配置することができる。これにより、旋回フレーム上の設置スペースを有効的に使用することができ、上部旋回体を小型化することができる。
しかも、油圧ポンプの上方のスペースに配置された尿素水ポンプは、エンジン側に設けられるNOx浄化装置と尿素水タンクとの間に配置されているから、これらを短い尿素水管路を用いて容易に接続することができる上に、供給中の尿素水の温度上昇を抑えることができる。
請求項3の発明によれば、強度部材は、尿素水タンクが載置される尿素水タンク載置部と尿素水タンクを取囲んで尿素水タンク載置部に取付けられた枠部とにより構成している。この上で、ハンドレールは、後側を強度部材の枠部に取付けることができ、前側を旋回フレームに取付けることができる。これにより、ハンドレールを確実に固定することができ、このハンドレールを掴むことにより安全に乗降することができる。
請求項4の発明によれば、強度部材には、燃料タンク、尿素水タンクおよび尿素水ポンプを覆う尿素水系カバーを取付けているから、尿素水系カバーは、燃料タンク、尿素水タンクおよび尿素水ポンプを高温な作業環境、作業中の土砂、雨水等から保護することができる。
請求項5の発明によれば、尿素水系カバーには、燃料タンクの給油口を開閉可能に閉塞する給油口閉塞窓を設けているから、給油口閉塞窓を開いた状態では、給油口を外部に露出させることができる。この状態では、給油口から燃料タンク内に燃料を給油することができる。一方、給油口閉塞窓を閉じた状態では、給油口を覆うことができる。この状態では、給油口を周囲の障害物(瓦礫、枝等)から保護することができる。
本発明の実施の形態に係る油圧ショベルを示す正面図である。 作業装置を省略した油圧ショベルを右前側から拡大して示す斜視図である。 上部旋回体を外装カバーを省略した状態で拡大して示す平面図である。 カウンタウエイトと外装カバーを省略した上部旋回体を右後側から示す斜視図である。 旋回フレーム上に作動油タンク、燃料タンク、強度部材およびハンドレールを取付けた状態を左前側から示す斜視図である。 尿素水系カバーに設けた給油口閉塞窓と給水口閉塞窓を開いた状態を示す要部拡大の斜視図である。 強度部材と尿素水タンクと尿素水ポンプとを組立てた状態で右後側から拡大して示す斜視図である。 強度部材に対する尿素水系カバーとハンドレールの中間取付部の取付構造を示す分解斜視図である。 強度部材を尿素水タンク載置部と左,右の枠部とに分離した状態で示す分解斜視図である。 尿素水タンクを単体で示す斜視図である。 尿素水系カバーの左前カバーを単体で示す斜視図である。 尿素水系カバーの右前カバーを単体で示す斜視図である。 尿素水系カバーの後カバーを単体で示す斜視図である。 ハンドレールを上部旋回体から分離した状態で示す分解斜視図である。 旋回フレームに対するハンドレールの取付構造を示す要部拡大の分解斜視図である。 作動油タンクに対するハンドレールの取付構造を示す要部拡大の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、キャブを搭載した後方超小旋回型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図16に従って詳細に説明する。
図1、図2において、1は建設機械としてのクローラ式の油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行う作業装置5とにより構成されている。
ここで、旋回装置3は、下部走行体2と上部旋回体4(後述の旋回フレーム6)との間に大径な軸受構造体として設けられた旋回輪3A(図1参照)と、該旋回輪3Aの中心O(図3中に図示)を旋回中心として上部旋回体4を旋回駆動する旋回モータ3Bとを含んで構成されている。この旋回中心Oには、下部走行体2と上部旋回体4との間で圧油を流通させるためのセンタジョイント3Cが配設されている。
また、上部旋回体4は、下部走行体2の車幅とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、かつ旋回中心Oを中心とした旋回半径の仮想円(図示せず)内に収まるように、平面視でほぼ円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体4が下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、後述するカウンタウエイト7の後面がほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
6は上部旋回体4の支持構造体を形成する旋回フレームである。この旋回フレーム6は、図5に示すように、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板6Aと、該底板6A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板6B,右縦板6Cと、該各縦板6B,6Cから左,右方向の外向きに延び前,後方向に間隔をもって配置された複数本の張出しビーム6Dと、左,右方向の外側に位置して各張出しビーム6Dの先端に取付けられ、前,後方向に延びた左サイドフレーム6E,右サイドフレーム6Fとにより構成されている。
ここで、旋回フレーム6のうち、右前部に設けられた右前フレーム6Gの前面には、図14、図15に示すように、ねじ座6Hが設けられている。このねじ座6Hには、後述するハンドレール48の前側取付部50を取付けるためのボルト51が螺着されるようになっている。さらに、左,右の縦板6B,6Cの前側には、作業装置5が俯仰動可能に取付けられ、後部には後述のカウンタウエイト7が取付けられている。
7は旋回フレーム6の後側に設けられたカウンタウエイトである(図3参照)。このカウンタウエイト7は、作業装置5との重量バランスをとるもので、円弧状をした重量物として形成されている。カウンタウエイト7は、旋回動作時でも上部旋回体4の後側が下部走行体2の車幅内にほぼ収まるように、旋回中心Oに近い位置に配置されている。
8はカウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム6の後側に設けられたエンジンで、該エンジン8は、左,右方向に延在する横置き状態で搭載されている。エンジン8の左側には、後述の熱交換装置9に冷却風を供給するための冷却ファン8A(図4参照)が設けられている。一方、エンジン8の右側には、後述の油圧ポンプ10が取付けられている。さらに、エンジン8の前側位置には、排気ガスを排出するための排気口(図示せず)が設けられ、この排気口には、後述の排気管14の入口側が連通状態で取付けられている。
9はエンジン8の冷却ファン8Aに対面するように旋回フレーム6の左後側に設けられた熱交換装置を示している。この熱交換装置9は、温度上昇した各種の流体を冷却風により冷却するものである。熱交換装置9は、ラジエータ、オイルクーラ、インタクーラ等(いずれも図示せず)を備えている。
10はエンジン8の右側に取付けられた油圧ポンプである。この油圧ポンプ10は、エンジン8によって駆動されることにより、後述の作動油タンク11から供給される作動油を、圧油として制御弁装置(図示せず)に向け吐出するものである。
11は油圧ポンプ10の前側で旋回中心O側に位置して旋回フレーム6に設けられた作動油タンクである。この作動油タンク11は、下部走行体2、旋回装置3、作業装置5に設けられた各アクチュエータを駆動するための作動油を貯えるものである。このために、作動油タンク11は、図3、図5、図14に示すように、前面板11A、後面板11B、左面板11C、右面板11D、上面板11Eおよび下面板11Fによって立体構造、即ち、上,下方向に長尺な直方体状の容器として形成されている。
また、作動油タンク11の上面板11Eは、後述の燃料タンク12に燃料を給油したり作動油タンク11に作動油を充填したり、点検作業を行うときに作業者が乗る足場として用いられる。さらに、後面板11Bの上側部位には、図16に示すように、ねじ座11Gが設けられている。このねじ座11Gには、後述するハンドレール48の後側取付部52を取付けるためのボルト53が螺着されるようになっている。
12は作動油タンク11に対し左,右方向の外側となる右側に並ぶように旋回フレーム6に設けられた燃料タンクを示している。この燃料タンク12は、エンジン8に供給する燃料を貯えるものである。ここで、燃料タンク12が配置されている作動油タンク11の右側位置は、左,右方向の外側に位置して外部に露出している。これにより、燃料タンク12は、外気に触れることにより、温まった状態で戻される燃料の熱を効率よく放出することができる。
そして、燃料タンク12は、図3ないし図5に示すように、前面板12A、後面板12B、左面板12C、右面板12D、上面板12Eおよび下面板12Fによって立体構造、即ち、上,下方向に長尺な直方体状の容器として形成されている。また、上面板12Eの前側位置には、後述の尿素水タンク29よりも前側に位置して給油口12Gが上向きに突出して設けられている。この給油口12Gは、燃料タンク12内に燃料を補給するためのものである。さらに、上面板12Eには、後述の強度部材21と尿素水タンク29が搭載されている。
13は旋回フレーム6の左前側に搭載されたキャブ(図2、図3参照)で、該キャブ13は、オペレータが搭乗するものである。キャブ13の内部には、オペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
14はエンジン8と後述する第1の排気ガス後処理装置17との間に設けられた排気管(図3参照)である。この排気管14は、入口側となる一端がエンジン8の排気口に接続され、出口側となる他端が第1の排気ガス後処理装置17に接続されている。
次に、エンジン8から排出される排気ガスを処理するために、該エンジン8の排気側に接続して設けられた後処理ユニット15の構成について述べる。
15はエンジン8の右側に位置して油圧ポンプ10の上側に設けられた後処理ユニットを示している。この後処理ユニット15は、エンジン8から排出される排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去し、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化し、さらに、排気ガスの騒音を低減するものである。後処理ユニット15は、図3、図4に示すように、エンジン8に取付けられた取付ベース16と、該取付ベース16上に搭載され流入側に排気管14が接続された第1の排気ガス後処理装置17と、該排気ガス後処理装置17の流出側に接続された接続管18と、該接続管18に設けられ尿素水を噴射する尿素水噴射弁19と、前記接続管18の流出側に接続された第2の排気ガス後処理装置20とを含んで構成されている。
第1の排気ガス後処理装置17内には、酸化触媒(図示せず)が収容されている。この酸化触媒は、排気ガスを浄化する処理部材の1つを構成するものである。酸化触媒は、所定の温度下で排気ガスを流通させることにより、この排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去するものである。
接続管18は、第1の排気ガス後処理装置17から排出される排気ガスを第2の排気ガス後処理装置20に導くもので、第1の排気ガス後処理装置17の出口側(下流側)と第2の排気ガス後処理装置20の入口側(上流側)とを接続している。
尿素水噴射弁19は、接続管18の上流側に取付けられている。この尿素水噴射弁19は、後述の尿素水管路34を介して尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とに接続されている。そして、尿素水噴射弁19は、接続管18内を流通する排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射するものである。
第2の排気ガス後処理装置20は、第1の排気ガス後処理装置17の上側に位置して取付ベース16に取付けられている。第2の排気ガス後処理装置20内には、尿素選択還元触媒、酸化触媒等(いずれも図示せず)が収容されている。また、第2の排気ガス後処理装置20の下流側となる後側部位には、径方向の上側に突出して排気口20Aが設けられ、この排気口20Aの突出端側は、後述するエンジンカバー40の尾管40Bに接続されている。
尿素選択還元触媒は、通常、エンジン8から排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、尿素水溶液から生成されたアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水に分解するものである。一方、酸化触媒は、尿素選択還元触媒で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離するものである。
次に、本発明の特徴部分の一部を構成する強度部材21、尿素水タンク29、尿素水ポンプ31等の構成について述べる。
21は燃料タンク12の上面板12Eに設けられた強度部材を示している。この強度部材21は、図7、図8に示すように、尿素水タンク29の取付台としての機能と、尿素水系カバー41を固定する機能とに加え、ハンドレール48の一部(中間取付部54)を取付ける台座としての機能とを有している。強度部材21は、尿素水タンク29が載置される尿素水タンク載置部22と、該尿素水タンク載置部22に尿素水タンク29を取囲んで取付けられる左枠部23、右枠部25とにより構成されている。
尿素水タンク載置部22は、燃料タンク12の上面板12Eに沿って前,後方向に延びた載置板22Aと、該載置板22Aの前側に左,右方向に間隔をもって立設された左前枠取付部22B,右前枠取付部22Cと、前記載置板22Aの後側に左,右方向に間隔をもって立設された左後枠取付部22D,右後枠取付部22Eと、該各後枠取付部22D,22E間に設けられたポンプ取付板22Fとを含んで構成されている。
載置板22Aの前側は、燃料タンク12の給油口12Gを避けるためにU字状ないしV字状に切り欠かれている。また、載置板22Aの前側には、右側寄りに位置して取付ブラケット22Gが設けられている。この取付ブラケット22Gには、後述する尿素水系カバー41の右前カバー43の前側を固定するためのボルト26(図8参照)が螺着される。一方、載置板22A上には、各前枠取付部22B,22Cの後側近傍に位置して左,右のベルト係合部材22H,22Jが設けられている。この左,右のベルト係合部材22H,22Jは、尿素水タンク29を固定するための固定ベルト30の前側部位を掛け止めするものである。さらに、載置板22Aの左端前側寄りには、尿素水タンク29の左側への位置ずれを抑制するための左ストッパ22Kが立設されている。
なお、前述した左前枠取付部22Bと右前枠取付部22Cとは、組立作業性等を考慮するために、左,右方向に長尺な一体物として図示したが、別部材として形成してもよいものである。
左枠部23は、前側に位置して上,下方向に延びた前縦枠23Aと、該前縦枠23Aの上部から後側に斜めに延びた傾斜枠23Bと、該傾斜枠23Bの上部(後部)から後側に延びた後横枠23Cとにより構成されている。後横枠23Cには、前,後方向に間隔をもって例えば2個のカバー用めねじ孔23Dが設けられている。2個のカバー用めねじ孔23Dは、左枠部23に後述する尿素水系カバー41の左前カバー42を取付けるときに、ボルト46が螺着されるものである。
このカバー用めねじ孔23Dは、例えば後横枠23Cに穿設した貫通孔と同軸にナットを溶接することにより形成されている(所謂、溶接ナットと呼ばれるものである)。これ以外にも、カバー用めねじ孔23Dとしては、後横枠23Cに直接的にめねじ(ねじ山)を刻設する構成としてもよい。
そして、左枠部23は、図9に示すように、前縦枠23Aの下部がボルト24を用いて尿素水タンク載置部22の左前枠取付部22Bに取付けられている。一方、後横枠23Cの後部がボルト24を用いて左後枠取付部22Dに取付けられている。
一方、右枠部25は、左枠部23とほぼ同様に、前縦枠25A、傾斜枠25Bおよび後横枠25Cを有している。右枠部25は、傾斜枠25Bから左側に延びた連結枠25Dを介して左枠部23の傾斜枠23Bに連結されている。後横枠25Cには、前側位置に前,後方向に間隔をもって例えば2個のレール用めねじ孔25Eが設けられ、後側位置に1個のカバー用めねじ孔25Fが設けられている。これらのめねじ孔25E,25Fは、カバー用めねじ孔23Dと同様に溶接ナットとして形成されている。
2個のレール用めねじ孔25Eは、右枠部25に後述する尿素水系カバー41の左前カバー42、右前カバー43およびハンドレール48の中間取付部54の取付フランジ54Bを取付けるときに、後述のボルト47が螺着されるものである。一方、1個のカバー用めねじ孔25Fは、右枠部25に尿素水系カバー41の左前カバー42と右前カバー43を取付けるときに、ボルト46が螺着されるものである。
27は左ストッパ22Kに対向して尿素水タンク載置部22の右端前側寄りに取付けられる右ストッパである(図7参照)。この右ストッパ27は、強度部材21内に尿素水タンク29を収めた後に、尿素水タンク載置部22にボルト止めされることにより、尿素水タンク29の右側への位置ずれを抑制するものである。
このように構成された強度部材21は、複数本のボルト28を用いて尿素水タンク載置部22を燃料タンク12の上面板12Eに固定することにより、この燃料タンク12上に強固な構造物として取付けられている。これにより、強度部材21は、各枠部23,25に後述の尿素水系カバー41、ハンドレール48の中間取付部54を安定的に支持することができる。
29は強度部材21に取囲まれるように尿素水タンク載置部22上に載置された尿素水タンクを示している。この尿素水タンク29は、図10に示すように、還元剤である尿素水溶液を貯えるもので、例えば樹脂材料からなる容器として形成されている。尿素水タンク29の左側には、該尿素水タンク29内に尿素水を補充するための給水口29Aが設けられている。また、尿素水タンク29の上側には、後述の尿素水管路34等が接続される接続口29B等が設けられている。
尿素水タンク29は、図7に示すように、尿素水タンク載置部22上に載置された状態で、接続口29Bを挟むように配置された2本の固定ベルト30によって強度部材21内に固定されている。この固定ベルト30は、前側の一端に設けたフック(図示せず)を尿素水タンク載置部22の各ベルト係合部材22H,22Jに係合させ、後側の他端に設けたねじ部30Aをナット30Bを用いて各後枠取付部22D,22Eの上部に取付けることにより、強度部材21内に尿素水タンク29を固定する構成となっている。
31は油圧ポンプ10側の上方に張出すように強度部材21の後側に設けられた尿素水ポンプである。この尿素水ポンプ31は、尿素水タンク29に貯えられた尿素水をエンジン8に設けられた後処理ユニット15側に供給するものである。尿素水ポンプ31は、強度部材21を構成する尿素水タンク載置部22のポンプ取付板22Fに対し、取付ブラケット32、ボルト33を用いて取付けられている。尿素水ポンプ31の吸込口31A、吐出口31Bには、後述の尿素水管路34が接続されている。
ここで、尿素水ポンプ31は、図3に示すように、NOx浄化装置を構成する尿素水噴射弁19と尿素水タンク29との間に配置されている。このように配置することにより、尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とをほぼ一直線状に配置することができる。これにより、尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とを繋ぐ尿素水管路34を短くすることができる。
34はNOx浄化装置を構成する尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とを接続して設けられた尿素水管路である。この尿素水管路34は、尿素水タンク29と尿素水噴射弁19との間で尿素水を循環流通させるものである。尿素水管路34は、尿素水ポンプ31によって加圧された尿素水が流通するものであるから、例えば、可撓性を有する耐圧ホースが用いられている。
ここで、尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とは、近傍にまとめて配置しているから、尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とをほぼ一直線状に配置することができる。従って、尿素水管路34は、その長さ寸法を最小限に抑えることができ、供給中における尿素水の温度上昇を抑えることができる。
次に、旋回フレーム6に搭載された各種機器類を覆うために該旋回フレーム6上に設けられた外装カバー35について述べる。
即ち、35は旋回フレーム6上に設けられた外装カバーを示している。この外装カバー35は、キャブ13と左,右方向の反対側となる右前側に位置する物品収容ケース36と、キャブ13とカウンタウエイト7との間に位置してエンジン8等の上側を覆うエンジンカバー40と、燃料タンク12、強度部材21、尿素水タンク29および尿素水ポンプ31を覆う尿素水系カバー41とを含んで構成されている。
36は作動油タンク11、燃料タンク12の前側に位置して旋回フレーム6の右前側に設けられた物品収容ケースである。この物品収容ケース36の内部には、例えば制御弁装置等(図示せず)が収容されている。物品収容ケース36は、図2に示すように、物品収容ケース36の本体部分を構成するケース本体37と、該ケース本体37の右側面を覆う右側面カバー38とにより構成されている。
ケース本体37は、作動油タンク11、燃料タンク12の前部から旋回フレーム6の右前フレーム6Gに向けて前下り状態に形成された箱状体として構成されている。ケース本体37の上面側は、右前フレーム6Gに設けられたステップ板39に続く、複数段、例えば3段のステップ37A,37B,37Cとなっている。これにより、作業者は、後述のハンドレール48を掴みつつ、ステップ板39、各ステップ37A,37B,37Cに順次足を掛けることにより、作動油タンク11および/または燃料タンク12に乗降することができる。
40はキャブ13とカウンタウエイト7との間に設けられたエンジンカバーである。このエンジンカバー40は、エンジン8、熱交換装置9等を覆うものである。また、エンジンカバー40の右側部位は、上側に突出した後処理ユニット15を覆うために、1段高いユニットカバー部40Aとなっている。このユニットカバー部40Aには、後処理ユニット15の上側に位置して排気ガスを外部に排出するための尾管40Bが上側に突出して設けられている。
41は強度部材21に設けられた尿素水系カバーを示している。この尿素水系カバー41は、燃料タンク12、尿素水タンク29および尿素水ポンプ31を覆うもので、物品収容ケース36とエンジンカバー40のユニットカバー部40Aとの間、即ち、上部旋回体4の右後側に配置されている。尿素水系カバー41は、図8に示すように、例えば3個の部材、即ち、後述の左前カバー42、右前カバー43および後カバー44を組合せることにより有蓋な箱状のカバーとして構成されている。
42は強度部材21の前側、左側および上側を覆う左前カバーで、該左前カバー42は、図11に示すように、前傾斜面板42A、左縦面板42Bおよび上横面板42Cから形成されている。左前カバー42には、前傾斜面板42Aおよび左縦面板42Bの前側の一部に亘って給油開口42D(図6参照)が設けられ、前傾斜面板42Aには、この給油開口42Dを開閉可能に閉塞する給油口閉塞窓42Eが取付けられている。また、左縦面板42Bの前,後方向の中間位置には、給水開口42Fが設けられ、左縦面板42Bには、この給水開口42Fを開閉可能に閉塞する給水口閉塞窓42Gが取付けられている。
給油口閉塞窓42Eは、前傾斜面板42Aに対し前側ないし右側に開扉可能に取付けられ、この給油口閉塞窓42Eを開いた状態では、給油開口42Dを通じて燃料タンク12の給油口12Gを外部に露出させることができ、給油口12Gから燃料タンク12に燃料を給油することができる。しかも、給油口閉塞窓42Eを閉じた状態では、給油口12Gを覆うことができ、この状態では、給油口12Gを周囲の障害物(瓦礫、枝等)から保護することができる。
一方、給水口閉塞窓42Gは、左縦面板42Bに対し左側ないし上側に開扉可能に取付けられ、この給水口閉塞窓42Gを開いた状態では、給水開口42Fを通じて尿素水タンク29の給水口29Aを外部に露出させることができ、給水口29Aから尿素水タンク29に尿素水を給水することができる。しかも、給水口閉塞窓42Gを閉じた状態では、給水口29Aを覆うことができ、この状態では、給水口29Aを周囲の障害物から保護することができる。
さらに、上横面板42Cの左側位置には、左枠部23のカバー用めねじ孔23Dに対応するように、前,後方向に間隔をもって2個のカバー用挿通孔42Hが設けられている。また、上横面板42Cの右前側位置には、右枠部25のレール用めねじ孔25Eに対応するように、前,後方向に間隔をもって2個のレール用挿通孔42Jが設けられている。レール用挿通孔42Jよりも後側位置には、右枠部25のカバー用めねじ孔25Fに対応するように、切欠状に形成された1個のカバー用挿通孔42Kが設けられている。
43は左前カバー42の右側を覆う右前カバーで、該右前カバー43は、図12に示すように、前傾斜面板43A、右縦面板43Bおよび上横面板43Cから形成されている。上横面板43Cには、左前カバー42の2個のレール用挿通孔42Jと1個のカバー用挿通孔42Kに対応して、2個のレール用挿通孔43Dと1個のカバー用挿通孔43Eが設けられている。
44は左前カバー42、右前カバー43の後側に設けられた後カバーである。この後カバー44は、図13に示すように、右縦面板44Aと上横面板44Bから形成されている。この後カバー44は、尿素水ポンプ31を覆うもので、図8に示すように、上横面板44Bの前部が左前カバー42、右前カバー43の後部にボルト45を用いて取付けられている。
尿素水系カバー41を強度部材21に組付ける場合について述べると、図8に示すように、右前カバー43を右枠部25に被せ、左前カバー42を左枠部23と右枠部25に被せられた右前カバー43との上側に配置する。この状態で、左前カバー42の各カバー用挿通孔42Hに挿通させたボルト46を左枠部23の各カバー用めねじ孔23Dに螺着する。一方、左前カバー42のカバー用挿通孔42Kに挿通させたボルト46を右枠部25のカバー用めねじ孔25Fに螺着する。さらに、ボルト47を、後述するハンドレール48の中間取付部54を形成する取付フランジ54B、左前カバー42の各レール用挿通孔42J、右前カバー43の各レール用挿通孔43Dに挿通させ、右枠部25のレール用めねじ孔25Eに螺着する。これにより、左前カバー42と右前カバー43とを強度部材21の各枠部23,25に取付けることができる。この上で、後カバー44の上横面板44Bの前部を、左前カバー42、右前カバー43の後部に被せてボルト45を用いて取付ける構成としている。
次に、本発明の特徴部分であるハンドレール(手摺り)48の構成について詳しく述べる。
48は上部旋回体4の右側に位置して設けられたハンドレール(手摺り)を示している。このハンドレール48は、作業者が燃料タンク12および/または作動油タンク11に乗降するときに把持するものである。ハンドレール48は、図14に示すように、レール本体49、前側取付部50、後側取付部52、中間取付部54を含んで構成されている。
49は旋回フレーム6の前側位置から作動油タンク11の上側位置まで延びて設けられたレール本体である。このレール本体49は、ステップ板39の側方位置から上側に立上った立上りパイプ49Aと、該立上りパイプ49Aの上部から後方に向け斜め上側に延びた傾斜パイプ49Bと、該傾斜パイプ49Bの上部(後部)から後方に向けほぼ水平に延びた横パイプ49Cと、該横パイプ49Cの後部から左側に屈曲した後に下側に延びた立下りパイプ49Dとにより構成されている。ここで、本実施の形態では、立下りパイプ49Dの途中で2部材を連結する構成としているが、レール本体49の全体を1本のパイプによって構成してもよく、あるいは、3部材以上のパイプを適宜に連結する構成としてもよい。
50はレール本体49の立上りパイプ49Aの下部に左側に屈曲して設けられた前側取付部である。この前側取付部50には、図15に示すように、旋回フレーム6の右前フレーム6Gに設けられたねじ座6Hに対応する2個のボルト挿通孔50Aが設けられている。前側取付部50は、各ボルト挿通孔50Aに挿通したボルト51をねじ座6Hに螺着することにより、旋回フレーム6の右前フレーム6Gに固定的に取付けることができる。
52はレール本体49の立下りパイプ49Dの下部に設けられた後側取付部である。この後側取付部52には、図16に示すように、作動油タンク11の後面板11Bに設けられたねじ座11Gに対応する2個のボルト挿通孔52Aが設けられている。後側取付部52は、各ボルト挿通孔52Aに挿通したボルト53をねじ座11Gに螺着することにより、作動油タンク11の後側に固定的に取付けることができる。
54は燃料タンク12の上側となるレール本体49の横パイプ49Cに設けられた中間取付部を示している。この中間取付部54は、図6等に示すように、クランク状に屈曲し、上部が横パイプ49Cに一体的に固着された曲げパイプ54Aと、該曲げパイプ54Aの下端部に設けられた取付フランジ54Bとからなり、該取付フランジ54Bには、図8に示すように、2個のボルト挿通孔54Cが設けられている。
そして、取付フランジ54Bの各ボルト挿通孔54Cに挿通したボルト47を、左前カバー42の各レール用挿通孔42J、右前カバー43の各レール用挿通孔43Dに挿通させ、右枠部25のレール用めねじ孔25Eに螺着する。これにより、ハンドレール48の中間取付部54は、左前カバー42、右前カバー43と一緒に強度部材21に共締め状態で取付けることができる。
なお、55はレール本体49の立下りパイプ49Dの上部と中間取付部54とにそれぞれ設けられた補助ハンドレールを示している。これらの補助ハンドレール55は、状況に応じて固定位置を上,下方向に変位させることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。キャブ13に搭乗したオペレータは、エンジン8を始動して油圧ポンプ10を駆動する。これにより、油圧ポンプ10からの圧油は、制御弁装置を介して各種アクチュエータに供給される。これにより、オペレータが走行用の操作レバーを操作したときには、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、作業用の操作レバーを操作することにより、旋回装置3と作業装置5を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
エンジン8の運転時に、該エンジン8から排出される排気ガスは、排気管14、第1の排気ガス後処理装置17、接続管18、第2の排気ガス後処理装置20を通じて大気中に排出される。このときには、第1の排気ガス後処理装置17に設けられた酸化触媒が排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する。
一方、接続管18では、尿素水噴射弁19から排気ガスに向けて尿素水を噴射し、第2の排気ガス後処理装置20では、尿素選択還元触媒によって窒素酸化物を窒素と水に分解する。さらに、酸化触媒が残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離することにより、浄化した排気ガスを大気中に排出する。
次に、燃料タンク12に燃料を給油する場合の作業について説明する。この場合には、作業者は、例えば給油車等のタンクに接続された給油ホース(図示せず)の先端側を持って、油圧ショベル1の右側に位置する下部走行体2のクローラ上に上り、ハンドレール48のレール本体49を把持しつつ、ステップ板39から物品収容ケース36上の各ステップ37A,37B,37Cに足を掛けて上り進む。そして、燃料タンク12の近傍に達したら、尿素水系カバー41の左前カバー42に設けられた給油口閉塞窓42Eを開き、燃料タンク12の給油口12Gに給油ホースを挿入する。これにより、給油口12Gから燃料タンク12内に燃料を給油することができる。一方、尿素水が充填された容器を持って、給水口閉塞窓42Gを開くことにより、尿素水タンク29の給水口29Aから尿素水を補給することができる。
かくして、本実施の形態によれば、燃料タンク12の上面板12Eには、尿素水タンク29を取囲む強度部材21を設ける。この上で、強度部材21には、燃料タンク12および/または作動油タンク11に乗降するときに把持することができるハンドレール48を取付ける構成としている。
従って、燃料タンク12の上面板12E上に尿素水タンク29を設けた場合でも、ハンドレール48は、強度部材21を利用し、その一部となる中間取付部54を該強度部材21に取付けることができる。
この結果、ハンドレール48は、燃料タンク12の上面板12Eに設けた強度部材21に取付けることができるから、このハンドレール48の取付作業を容易に行うことができ、生産性の向上や製造コストの低減を図ることができる。
また、尿素水をエンジン8側の後処理ユニット15に供給するための尿素水ポンプ31は、油圧ポンプ10側の上側に張出すように強度部材21に設けている。従って、尿素水ポンプ31は、油圧ポンプ10の上方に位置する空中のスペースを利用して配置することができる。これにより、旋回フレーム6上の設置スペースを有効的に使用することができ、上部旋回体4を小型化することができる。
しかも、油圧ポンプ10の上方のスペースに配置された尿素水ポンプ31は、エンジン8側に設けられるNOx浄化装置の尿素水噴射弁19と尿素水タンク29との間に配置されている。これにより、尿素水噴射弁19と尿素水タンク29と尿素水ポンプ31とを短い尿素水管路34を用いて容易に接続することができる上に、供給中の尿素水の温度上昇を抑えることができ、尿素水の寿命を延ばすことができる。
強度部材21は、尿素水タンク29が載置される尿素水タンク載置部22と尿素水タンク29を取囲んで尿素水タンク載置部22に取付けられた左,右の枠部23,25とにより構成している。この上で、ハンドレール48は、後側に位置する中間取付部54を強度部材21の右枠部25に取付けることができ、前側の前側取付部50を旋回フレーム6の右前フレーム6Gに取付けることができる。これにより、ハンドレール48を確実に固定することができ、このハンドレール48を掴むことにより作業者は安全に乗降することができる。
強度部材21には、燃料タンク12、尿素水タンク29および尿素水ポンプ31を覆う尿素水系カバー41を取付けているから、この尿素水系カバー41は、燃料タンク12、尿素水タンク29および尿素水ポンプ31を高温な作業環境、作業中の土砂、雨水等から保護することができ、耐久性を高めることができる。
さらに、尿素水系カバー41の左前カバー42には、燃料タンク12の給油口12Gを開閉可能に閉塞する給油口閉塞窓42Eを設けている。これにより、給油口閉塞窓42Eを開いた状態では、給油口12Gを外部に露出させることができ、この給油口12Gから燃料タンク12内に燃料を給油することができる。一方、給油口閉塞窓42Eを閉じた状態では、尿素水系カバー41によって給油口12Gを覆うことができる。この状態では、給油口12Gを周囲の障害物(瓦礫、枝等)から保護することができる。
なお、実施の形態では、強度部材21を、尿素水タンク載置部22、左枠部23および右枠部25からなる3個の部品によって尿素水タンク29を取囲むように構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、形状、取付構造等の条件によっては、強度部材21を1個、2個または4個以上の部品から構成してもよい。
実施の形態では、ハンドレール48に、前側取付部50、後側取付部52、中間取付部54を設け、前側取付部50を旋回フレーム6に取付け、後側取付部52を作動油タンク11に取付け、中間取付部54を強度部材21に取付ける構成とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限ることなく、例えば、後側取付部52を省略し、中間取付部54を後側取付部として強度部材21に取付ける構成としてもよい。また、前側取付部は、旋回フレーム6以外の部材、例えば物品収容ケース36等に取付ける構成としてもよい。
実施の形態では、第1の排気ガス後処理装置17内に酸化触媒だけを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば第1の排気ガス後処理装置17内に、酸化触媒の下流側に位置して粒子状物質除去フィルタ(Diesel Particulate Filter、略してDPFとも呼ばれている)を設ける構成としてもよい。
実施の形態では、カウンタウエイト7が旋回中心Oに近い位置に配置された円形状の上部旋回体4を備えた後方超小旋回型の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、下部走行体2の車幅内で旋回可能な超小旋回型の油圧ショベル、カウンタウエイトを旋回中心から大きく離間させることで前,後方向に長尺となった上部旋回体を備えた油圧ショベル等に適用してもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回装置
4 上部旋回体
5 作業装置
6 旋回フレーム
7 カウンタウエイト
8 エンジン
10 油圧ポンプ
11 作動油タンク
12 燃料タンク
12E 上面板
12G 給油口
15 後処理ユニット
19 尿素水噴射弁
21 強度部材
22 尿素水タンク載置部
23 左枠部
25 右枠部
29 尿素水タンク
29A 給水口
31 尿素水ポンプ
41 尿素水系カバー
42 左前カバー
42E 給油口閉塞窓
42G 給水口閉塞窓
43 右前カバー
44 後カバー
48 ハンドレール
49 レール本体
50 前側取付部
52 後側取付部
54 中間取付部
O 旋回中心

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置の中心を旋回中心として旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に設けられ前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンに設けられた油圧ポンプと、該油圧ポンプの前側で前記旋回中心側に位置して前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす作動油タンクと、該作動油タンクに対し左,右方向の外側に並ぶように前記旋回フレームに設けられた立体構造をなす燃料タンクと、還元剤である尿素水を貯えるための尿素水タンクとを備えてなる建設機械において、
    前記燃料タンクの上面側には、前記尿素水タンクを取囲む強度部材を設け、
    前記強度部材には、前記燃料タンクおよび/または前記作動油タンクに乗降するときに把持することができるハンドレールを取付ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記強度部材には、前記油圧ポンプ側の上側に張出すように、尿素水を前記エンジン側に供給する尿素水ポンプを設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記強度部材は、前記尿素水タンクが載置される尿素水タンク載置部と、該尿素水タンク載置部に前記尿素水タンクを取囲んで取付けられる枠部とにより構成し、
    前記ハンドレールは、前記強度部材の前記枠部と前記旋回フレームとにそれぞれ取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記強度部材には、前記燃料タンク、前記尿素水タンクおよび前記尿素水ポンプを覆う尿素水系カバーを取付ける構成としてなる請求項2または3に記載の建設機械。
  5. 前記燃料タンクに給油するための給油口を前記尿素水タンクよりも前側に位置して設け、
    前記尿素水系カバーには、前記給油口を開閉可能に閉塞する給油口閉塞窓を設ける構成としてなる請求項4に記載の建設機械。
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JP2018127777A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 住友建機株式会社 ショベル
JP2019039188A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 キャタピラー エス エー アール エル 油圧ショベル

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