JP2018003539A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿素水の凍結による尿素水タンクの変形を抑え、尿素水タンクに取付けられたレベルゲージを保護する。【解決手段】 尿素水タンク26の外周面を構成する上側タンク部27の後傾斜面27Aのうちレベルゲージ35を挟んで前,後方向の前側に、第1の埋込みナット29が埋設され、レベルゲージ35を挟んで前,後方向の後側となる突出部27Gの段差面27Hに、第2の埋込みナット30が埋設される。後傾斜面27Aのうちレベルゲージ35が取付けられるレベルゲージ取付部位27Fの周囲には、第1,第2の埋込みナット29,30に螺着される第1,第2のボルト37,38を用いて、補強部材36が着脱可能に取付けられる。これにより、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部材27Fを、補強部材36によって補強することができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば排気ガス浄化装置に供給される尿素水溶液を貯える尿素水タンクを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とにより構成されている。上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、旋回フレームの後側に左,右方向に延びて設けられフロント装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、カウンタウエイトの前側に位置して旋回フレームに左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンとを含んで構成されている。
油圧ショベルのエンジンとして用いられるディーゼルエンジンは、一般に、窒素酸化物(以下、NOxという)等を多く排出する。そこで、ディーゼルエンジンからの排気ガスの後処理装置として、NOxを浄化するためのNOx浄化装置がある。このNOx浄化装置は、例えばエンジンの排気管に設けられ排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒と、還元剤としての尿素水溶液(以下、尿素水という)を尿素選択還元触媒の上流側に噴射する尿素水噴射弁とにより構成されている。これにより、排気ガスの後処理装置を備えた油圧ショベルには、還元剤である尿素水を貯溜するための尿素水タンクが設けられている(特許文献1参照)。
尿素水タンク等の液体を貯溜するタンクには、通常、レベルゲージが設けられ、このレベルゲージによって、タンク内に貯溜された液体の液面を外部から確認することができるようになっている。一方、タンクに設けられたレベルゲージを保護するため、その外周面にレベルゲージを挟んで対面する2枚の板材からなる保護部材(囲い)を設けたタンクが提案されている(特許文献2参照)。
特開2012−144955号公報 特開平10−104042号公報
ところで、油圧ショベルには、狭い作業現場での作業に適した超小旋回型、後方超小旋回型と呼ばれる小旋回型の油圧ショベルがあり、この小旋回型の油圧ショベルは、上部旋回体が下部走行体の車幅内でほぼ旋回できるように、上部旋回体が小型化されている。従って、小旋回型の油圧ショベルでは、旋回フレーム上に搭載機器を収容するための機器収容スペースが狭くなり、旋回フレーム上が各種の搭載機器によって非常に混雑した状態となる。
このため、小旋回型の油圧ショベルに搭載される尿素水タンクは、他の搭載機器との干渉を避けつつ狭い機器収容スペース内に配置するため、また、尿素水タンクの軽量化を図るため、例えば樹脂材料を用いて複雑な形状に形成されている。
しかし、樹脂材料を用いて形成された尿素水タンクは、例えば寒冷地等において尿素水が凍結して容積が増大した場合には、この凍結した尿素水によって部分的に膨張するように変形する。このように、尿素水タンクが変形した場合には、尿素水タンクの外周面に設けられたレベルゲージが破損してしまうという不具合がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、尿素水の凍結による尿素水タンクの変形を抑え、尿素水タンクに取付けられたレベルゲージを保護することができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
本発明は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレーム上に搭載されたエンジンと、前記エンジンの排気管に設けられ排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒を備えた排気ガス浄化装置と、樹脂製の容器として形成され還元剤である尿素水を貯溜する尿素水タンクとを備えた建設機械に適用される。
本発明の特徴は、前記尿素水タンクの外周面には、レベルゲージが設けられており、前記レベルゲージは、前記尿素水タンクの前記外周面に上,下に離間して接続され前記尿素水タンクの内部と外部とを連通させる上接続口,下接続口と、前記上接続口と前記下接続口とに着脱可能に接続される透明な部材からなるチューブとにより構成され、前記尿素水タンクの前記外周面には、前記レベルゲージの前記チューブに沿って延び前記レベルゲージの取付部位を補強する補強部材が設けられ、前記補強部材は、締結具を用いて前記尿素水タンクに着脱可能に取付けられていることにある。
本発明によれば、樹脂製の尿素水タンク内に貯溜された尿素水が凍結したとしても、尿素水タンクのうちレベルゲージの取付部位は、補強部材によって補強されている。このため、尿素水タンクのうちレベルゲージの取付部位の変形を抑えることができ、レベルゲージの上,下の接続口からチューブが外れるのを抑え、レベルゲージを保護することができる。
本発明の実施の形態に係る油圧ショベルを示す正面図である。 フロント装置の一部を省略した油圧ショベルを左後側から示す斜視図である。 フロント装置の一部を省略した油圧ショベルを外装カバーを省略した状態で示す平面図である。 旋回フレームと熱交換装置と尿素水タンクを左後側から示す斜視図である。 カウンタウエイトと熱交換装置と尿素水タンクとの配置関係を旋回フレームと一緒に示す要部拡大の平面図である。 図4中の尿素水タンク、レベルゲージ、補強部材、上面補強部材等を拡大して示す斜視図である。 尿素水タンクを単体で示す斜視図である。 尿素水タンクを前側から見た斜視図である。 補強部材を単体で示す斜視図である。 上面補強部材を単体で示す斜視図である。 尿素水タンクに補強部材、上面補強部材を取付ける状態を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、後方超小旋回型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図11に従って詳細に説明する。
図1、図2において、油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置5とを含んで構成され、フロント装置5を用いて掘削作業等を行うものである。
ここで、旋回装置3は、下部走行体2と上部旋回体4(後述の旋回フレーム6)との間に設けられた旋回輪3Aと、旋回輪3Aの中心O(図3中に図示)を旋回中心として上部旋回体4を旋回駆動する旋回モータ3Bとを含んで構成されている。この旋回中心Oには、下部走行体2と上部旋回体4との間で圧油を流通させるためのセンタジョイント3Cが配設されている。
図3に示すように、上部旋回体4は、下部走行体2の左,右方向の幅寸法(車幅)とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有している。また、上部旋回体4は、下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、後述するカウンタウエイト7の後面7Aが下部走行体2の車幅内にほぼ収まるようになっている。これにより、油圧ショベル1は、後方超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
旋回フレーム6は、上部旋回体4の支持構造体を形成している。図3、図4に示すように、旋回フレーム6は、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板6Aと、底板6A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板6B,右縦板6Cと、各縦板6B,6Cから左,右方向の外向きに延び前,後方向に間隔をもって配置された複数本の張出しビーム6Dと、左,右方向の外側に位置して各張出しビーム6Dの先端に取付けられ、前,後方向に延びた左サイドフレーム6E,右サイドフレーム6Fとにより構成されている。
ここで、旋回フレーム6には、カウンタウエイト7と対面する後部側に位置し、左縦板6Bと左サイドフレーム6Eとの間を接続した左後部ビーム6Gと、右縦板6Cと右サイドフレーム6Fとの間を接続した右後部ビーム6Hとが設けられている。左後部ビーム6Gの左側部位は、後述するカウンタウエイト7の左傾斜面7Cに沿って斜め前側に傾斜した傾斜部位6G1となっている。一方、右後部ビーム6Hの右側部位は、カウンタウエイト7の右傾斜面7Dに沿って斜め前側に傾斜した傾斜部位6H1となっている。
さらに、旋回フレーム6の左後部にはアンダカバー6Jが設けられている。このアンダカバー6Jは、ほぼ平坦な板体として形成され、後述の熱交換装置9等が取付けられるものである。アンダカバー6Jの上面側で、左サイドフレーム6Eと左後部ビーム6Gとが交わる部位の近傍には、後述する尿素水タンク26を取付けるためのタンク取付台6Kが設けられている。
カウンタウエイト7は、旋回フレーム6の後側に設けられている。このカウンタウエイト7は、フロント装置5との重量バランスをとる重量物として形成されている。ここで、上部旋回体4が旋回動作を行うときの旋回半径は、旋回中心Oからカウンタウエイト7の後面7Aまでの距離によって規定されている。このため、カウンタウエイト7の後面7Aは、旋回中心Oを中心とした円弧状に形成されている。そして、カウンタウエイト7が、旋回中心Oに近い前側寄りに配置されることにより、油圧ショベル1の後方超小旋回を実現している。
一方、カウンタウエイト7の前面側は、左,右方向の中央に位置して左,右方向にほぼ平坦に延びた中央前面7Bと、中央前面7Bの左端から左前側に傾斜して延びた左傾斜面7Cと、中央前面7Bの右端から右前側に傾斜して延びた右傾斜面7Dとにより構成されている。
図1、図2に示すように、カウンタウエイト7の左側部位、即ち、左傾斜面7Cに対応する部位には、尿素水タンク26に対する給水作業等のメンテナンスを行うためのメンテナンス開口7Eが外部に向けて開口されている。このメンテナンス開口7Eは、上,下方向に延びる長方形状の開口として形成され、通気性を有するメンテナンスカバー7Fによって開閉可能に閉塞される。
エンジン8は、カウンタウエイト7の前側に配置され、左,右方向に延在する横置き状態で旋回フレーム6の後側に搭載されている。エンジン8の左,右方向の左側には、冷却ファン8Aが設けられている。この冷却ファン8Aは、エンジン8を動力源として回転することにより外気を冷却風として吸込み、この冷却風を熱交換装置9に向けて流通させるものである。一方、エンジン8の右側には、後述の油圧ポンプ15が取付けられている。さらに、エンジン8の前側位置には、排気ガスを排出するための排気管8Bが設けられ、この排気管8Bは、後述する排気ガス浄化装置19の第1の排気ガス後処理装置19Aに接続されている。
熱交換装置9は、エンジン8の冷却ファン8Aよりも冷却風の流れ方向の上流側に配置され、冷却ファン8Aに対面するように旋回フレーム6の左後側に設けられている。この熱交換装置9は、温度上昇した各種の流体を冷却風により冷却するものである。図3に示すように、熱交換装置9は、外枠をなす枠体10、熱交換器をなすラジエータ11、オイルクーラ12、インタクーラ13、空調装置のコンデンサ14を含んで構成されている。
枠体10は、熱交換装置9の外枠を形成するもので、上,下方向に長尺な四角形状の枠構造をもって形成されている。枠体10は、例えば旋回フレーム6のアンダカバー6Jまたはブラケット等(図示せず)を介して旋回フレーム6に取付けられている。枠体10のエンジン8側には、冷却ファン8Aを取囲むようにファンシュラウド10Aが設けられている。
ラジエータ11は、枠体10内の後部右側(カウンタウエイト7側)に配設されている。ラジエータ11は、エンジン8を冷却して温度上昇したエンジン冷却水を冷却するもので、エンジン8のウォータジャケット(図示せず)に接続されている。
オイルクーラ12は、枠体10内でラジエータ11の前側位置にラジエータ11とほぼ同一の平面をなすように並べて設けられている。オイルクーラ12は、油圧ショベル1の各種油圧アクチュエータに供給されて温度上昇した作動油を冷却するもので、後述する作動油タンク16等に接続されている。
インタクーラ13は、ラジエータ11、オイルクーラ12を挟んで冷却ファン8Aと反対側に設けられている。このインタクーラ13は、エンジン8の過給機から流入する加圧された空気(吸気)を冷却してエンジン8の吸気側に向け流出するものである。ここで、インタクーラ13は、例えば、ラジエータ11とオイルクーラ12との境界位置に配置され、ラジエータ11とオイルクーラ12に重なるように配置されている。
空調装置のコンデンサ14は、インタクーラ13の下側位置にラジエータ11、オイルクーラ12と対面するように配設されている。コンデンサ14は、空調装置に用いられる冷却媒体を冷却するものである。
油圧ポンプ15は、エンジン8の右側に取付けられている。この油圧ポンプ15は、エンジン8によって駆動されることにより、作動油タンク16から供給される作動油を、圧油として制御弁装置(図示せず)に向け吐出するものである。
作動油タンク16は、油圧ポンプ15の前側で旋回中心O側に位置して旋回フレーム6上に設けられている。この作動油タンク16は、下部走行体2、旋回装置3、フロント装置5に設けられた各アクチュエータに供給される作動油を貯えるものである。
燃料タンク17は、作動油タンク16に対し左,右方向の外側となる右側に並ぶように旋回フレーム6上に設けられている。燃料タンク17は、エンジン8に供給される燃料を貯えるものである。
キャブ18は、旋回フレーム6の左前側に搭載されている。キャブ18は、オペレータが搭乗するもので、その内部には、オペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
次に、エンジン8から排出される排気ガスを浄化するために、エンジン8の排気側に接続して設けられた排気ガス浄化装置19について説明する。
排気ガス浄化装置19は、エンジン8の右側に位置して油圧ポンプ15の上側に設けられている。この排気ガス浄化装置19は、エンジン8から排出される排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去し、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化し、さらに、排気音を低減するものである。
排気ガス浄化装置19は、流入側にエンジン8の排気管8Bが接続された第1の排気ガス後処理装置19Aと、第1の排気ガス後処理装置19Aの流出側に接続された接続管19Bと、接続管19Bに設けられ尿素水を噴射する尿素水噴射弁19Cと、接続管19Bの流出側に接続された第2の排気ガス後処理装置19Dとを含んで構成されている。
第1の排気ガス後処理装置19A内には、酸化触媒(図示せず)が収容されている。この酸化触媒は、排気ガスを浄化する処理部材の1つを構成するものである。酸化触媒は、所定の温度下で排気ガスを流通させることにより、この排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去するものである。
尿素水噴射弁19Cは、接続管19Bに設けられ、尿素水管路、尿素水ポンプ(いずれも図示せず)を介して後述の尿素水タンク26に接続されている。そして、尿素水噴射弁19Cは、接続管19B内を流通する排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射するものである。
第2の排気ガス後処理装置19Dは、第1の排気ガス後処理装置19Aの上側に位置して接続管19Bの下流側に接続されている。第2の排気ガス後処理装置19D内には、尿素選択還元触媒、酸化触媒等(いずれも図示せず)が収容されている。また、第2の排気ガス後処理装置19Dの下流側となる後側部位には、径方向の上側に突出して排気口19Eが設けられている。この排気口19Eの突出端側は、後述する上面カバー部24の尾管24Aに接続されている。
第2の排気ガス後処理装置19D内に収容された尿素選択還元触媒は、通常、エンジン8から排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、還元剤としての尿素水溶液から生成されたアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水に分解するものである。一方、酸化触媒は、尿素選択還元触媒で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離するものである。
外装カバー20は、カウンタウエイト7とキャブ18との間に配置され、エンジン8、熱交換装置9、排気ガス浄化装置19等を覆っている。この外装カバー20は、後述の左側面カバー部21、右側面カバー部23、上面カバー部24を含んで構成されている。
左側面カバー部21は、カウンタウエイト7とキャブ18との間に位置して旋回フレーム6の左サイドフレーム6E上に上,下方向に延びて設けられている。左側面カバー部21は、上,下方向の中間部から下側に亘って長方形状に形成された側面ドア21Aを有している。図2に示すように、側面ドア21Aの前側は、キャブ18の後面に沿って上,下方向に延びた支柱22に水平方向に回動可能(開閉可能)に取付けられている。また、側面ドア21Aには、冷却ファン8Aによって外気を吸込むための外気流入口21Bが設けられている。
右側面カバー部23は、カウンタウエイト7と燃料タンク17との間に位置して旋回フレーム6の右サイドフレーム6F上に上,下方向に延びて設けられている。右側面カバー部23の上側は、油圧ポンプ15側に屈曲している。
上面カバー部24は、エンジン8、熱交換装置9等の上側を覆うものである。この上面カバー部24は、左,右の側面カバー部21,23とカウンタウエイト7に囲まれた範囲に設けられている。上面カバー部24の右側寄りには、尾管24Aが設けられ、この尾管24Aは、排気ガス浄化装置19の排気口19Eが接続されている。
熱交換装置上流室25は、上部旋回体4の左後側に位置し、冷却ファン8Aによる冷却風の流れ方向において熱交換装置9の上流側に設けられている。具体的には、熱交換装置上流室25は、旋回フレーム6のアンダカバー6J、カウンタウエイト7の左傾斜面7C、熱交換装置9、外装カバー20の左側面カバー部21および上面カバー部24によって囲まれた空間として形成されている。熱交換装置上流室25の後側は、カウンタウエイト7の左傾斜面7Cによって三角形状の狭い空間となり、この熱交換装置上流室25の後側には、三角形状の空間を利用して後述の尿素水タンク26が配置されている。
次に、本実施の形態に用いられる尿素水タンク26、およびレベルゲージ35について説明する。
尿素水タンク26は、熱交換装置上流室25内に配置され、後述のブラケット33を介して旋回フレーム6のタンク取付台6K上に取付けられている。尿素水タンク26は、排気ガス浄化装置19の尿素水噴射弁19Cに供給される還元剤である尿素水を貯溜するもので、尿素水ポンプ、尿素水管路(いずれも図示せず)を介して尿素水噴射弁19Cに接続されている。尿素水タンク26は、熱交換装置上流室25の後側に形成された三角形状の狭い空間内に配置され、周囲の搭載機器との干渉を避けるために複雑な形状を有している。このため、尿素水タンク26は、樹脂材料を用いて一体成形された樹脂製の容器となっている。また、尿素水タンク26の内容量を増やし、かつ尿素水タンク26の軽量化を図るため、尿素水タンク26はできるだけ薄肉に形成されている。
図5ないし図8に示すように、尿素水タンク26は、大きな容量を有する上側タンク部27と、上側タンク部27の下側に配置され上側タンク部27よりも小さな容量に形成された下側タンク部28とにより構成されている。
上側タンク部27は、カウンタウエイト7の左傾斜面7Cと平行して延びた後傾斜面27Aと、後傾斜面27Aと間隔をもって対面しつつ後傾斜面27Aと平行して延びた前傾斜面27Bと、後傾斜面27Aの前端と前傾斜面27Bの前端との間を連結し、カウンタウエイト7の中央前面7Bと平行に延びた前面27Cと、後傾斜面27Aの後端と前傾斜面27Bの後端との間を連結しラジエータ11と対面する右面27Dと、これら後傾斜面27A、前傾斜面27B、前面27C、右面27Dの上端に設けられた上面27Eとを含むボックス体として形成されている。
下側タンク部28は、底面28Aと、底面28Aと上側タンク部27との間を接続する外周面28Bとを含む小容量のボックス体として形成されている。図8に示すように、外周面28Bの右前部分は、上側タンク部27の前傾斜面27Bよりも右側に張出した張出部28Cとなっている。この張出部28Cは、尿素水タンク26を後述のバンド34を用いてブラケット33に固定するときに、バンド34が掛止めされるものである。
この場合、尿素水タンク26の底面は、下側タンク部28の底面28Aによって構成され、尿素水タンク26の上面は、上側タンク部27の上面27Eによって構成されている。また、尿素水タンク26の外周面は、上側タンク部27の後傾斜面27A、前傾斜面27B、前面27C、右面27Dと、下側タンク部28の外周面28Bとによって構成されている。
上側タンク部27の後傾斜面27Aの前,後方向の中間部は、平坦なレベルゲージ取付部位27Fとなっている(図6、図7中の二点鎖線で囲まれた部位)。このレベルゲージ取付部位27Fには、後述するレベルゲージ35が取付けられ、後傾斜面27Aのうちレベルゲージ取付部位27Fよりも前側には、後述する第1の埋込みナット29が埋設されている。また、後傾斜面27Aのうちレベルゲージ取付部位27Fよりも後側には、後傾斜面27Aからカウンタウエイト7の左傾斜面7Cに向けて台形状に突出した突出部27Gが設けられている。突出部27Gのうちレベルゲージ35と対向する部位は、後傾斜面27Aの表面から台形状に立上った段差面27Hとなり、この段差面27Hには、レベルゲージ35の近傍に位置して後述する第2の埋込みナット30が埋設されている。
第1のタンク側締結具としての第1の埋込みナット29は、後傾斜面27Aのうちレベルゲージ取付部位27Fの前側近傍に上,下に離間して2個埋設されている。各第1の埋込みナット29は、雌ねじ孔を有するナット部材からなり、後述する補強部材36の縦補強板36Aが取付けられるものである。
第2のタンク側締結具としての第2の埋込みナット30は、後傾斜面27Aに設けられた突出部27Gの段差面27Hに上,下に離間して2個埋設されている。各第2の埋込みナット30は、雌ねじ孔を有するナット部材からなり、後述する補強部材36の横補強板36Bが取付けられるものである。この場合、各第1の埋込みナット29は、レベルゲージ35を挟んで前,後方向の一側(前側)に配置され、各第2の埋込みナット30は、レベルゲージ35を挟んで前,後方向の他側(後側)に配置されている。
また、突出部27Gの上側は、上面27Eに向けて斜め上向きに傾斜した上傾斜面27G1となり、突出部27Gの下側は、後傾斜面27Aに向けて斜め下向きに傾斜した下傾斜面27G2となっている。突出部27Gの上傾斜面27G1には、円筒状の給水口27Jが設けられ、この給水口27Jを通じて、尿素水タンク26内に尿素水が補給されるようになっている。ここで、突出部27Gは、カウンタウエイト7のメンテナンス開口7E内に突出するので、突出部27Gを設けた分、尿素水タンク26全体の容量を増大させることができる。しかも、突出部27Gには、給水口27Jが設けられているので、メンテナンスカバー7Fを開くことにより、作業者は給水口27Jに容易に手を伸ばすことができ、尿素水を給水するときの作業性を高めることができる。
上側タンク部27の上面27Eには、円筒状をなすセンサ類取付口27Kが上方に向けて突設されている。このセンサ類取付口27Kは、尿素水の供給管路および戻り管路、尿素水の温度を検出する温度センサ、尿素水の濃度を検出する濃度センサ等(いずれも図示せず)が取付けられるものである。この場合、尿素水の供給管路の吸込口、温度センサ、濃度センサは、下側タンク部28内に配置され、油圧ショベル1が傾いたときに各センサ等が尿素水の液面から出ないようになっている。
第1の上面タンク側締結具としての第1の上面埋込みナット31は、上面27Eのうちレベルゲージ35を挟んで前,後方向の一側(前側)に、左,右方向に離間して2個埋設されている。第2の上面タンク側締結具としての第2の上面埋込みナット32は、上面27Eのうちレベルゲージ35を挟んで前,後方向の他側(後側)に1個埋設されている。各第1の上面埋込みナット31は、センサ類取付口27Kの前側に配置され、第2の上面埋込みナット32は、センサ類取付口27Kの後側に配置されている。これら第1,第2の上面埋込みナット31,32は、雌ねじ孔を有するナット部材からなり、後述する上面補強部材39が取付けられるものである。
図4ないし図6に示すように、尿素水タンク26の下側タンク部28は、上側が開口したボックス状のブラケット33内に収容される。この状態で、ブラケット33に両端部が固定されたバンド34が、下側タンク部28の張出部28Cに掛止めされることにより、尿素水タンク26がブラケット33に対して固定される。ブラケット33は、旋回フレーム6のタンク取付台6Kにボルト等を用いて固定される。これにより、尿素水タンク26は、熱交換装置上流室25内に位置して旋回フレーム6に取付けられている。
レベルゲージ35は、尿素水タンク26(上側タンク部27)の外周面を構成する後傾斜面27Aのレベルゲージ取付部位27Fに取付けられている。レベルゲージ35は、尿素水タンク26内に貯溜された尿素水の液面高さを外部から確認するためのものである。レベルゲージ35は、後傾斜面27Aのレベルゲージ取付部位27Fに上,下方向に離間して接続された上,下の接続口35A,35Bと、これら上接続口35Aと下接続口35Bとに着脱可能に接続されたチューブ35Cとを含んで構成されている。
ここで、上接続口35Aは、レベルゲージ取付部位27Fの上側(上面27E側)に接続され、尿素水タンク26の内部と外部とを連通させている。一方、下接続口35Bは、上接続口35Aの真下に位置してレベルゲージ取付部位27Fの下側(下側タンク部28側)に接続され、尿素水タンク26の内部と外部とを連通させている。また、チューブ35Cは、例えばビニール等の可撓性を有する透明な部材を用いて形成された管体からなり、チューブ35Cの上端は上接続口35Aに着脱可能に接続され、チューブ35Cの下端は下接続口35Bに着脱可能に接続されている。上,下の接続口35A,35Bとチューブ35Cとの接続状態は、クリップ等の保持具35Dによって保持されている。これにより、レベルゲージ35のチューブ35Cは尿素水タンク26の内部に連通し、このチューブ35C内に尿素水が導入されることにより、尿素水タンク26に貯溜された尿素水の液面を表示することができる。
次に、本実施の形態に用いられる補強部材36および上面補強部材39について説明する。
補強部材36は、尿素水タンク26の外周面を構成する後傾斜面27Aのうちレベルゲージ取付部位27Fの周囲に設けられている。この補強部材36は、レベルゲージ取付部位27Fに取付けられたレベルゲージ35のチューブ35Cに沿って上,下方向に延び、レベルゲージ取付部位27Fを補強するものである。
ここで、補強部材36は、図6および図9に示すように、レベルゲージ35に隣接した位置で上,下方向に延びる長方形状の縦補強板36Aと、縦補強板36Aの上,下方向の中間部から後側へと突出し、レベルゲージ取付部位27F(尿素水タンク26の外周面)とレベルゲージ35のチューブ35Cとの間を通って尿素水タンク26の突出部27Gまで延びた横補強板36Bとを含んで構成されている。これにより、補強部材36を尿素水タンク26に取付けた状態では、横補強板36Bの前,後方向の中間部は、レベルゲージ取付部位27Fの表面とレベルゲージ35のチューブ35Cとの間、即ちチューブ35Cを背面側から覆うように配置される構成となっている。
横補強板36Bの前端は、縦補強板36Aに溶接等の手段を用いて固定され、横補強板36Bの後端は、突出部27Gの段差面27Hに沿ってレベルゲージ取付部位27Fから離れる方向に屈曲し、段差面27Hと対面(正対)する屈曲部36Cとなっている。このように、横補強板36Bの後端に屈曲部36Cを設けることにより、補強部材36を上,下方向の中間部から外向きに折曲げようとする荷重に対し、充分な強度を保つことができる構成となっている。
縦補強板36Aの上,下方向の両端側には、上,下の第1のボルト挿通孔36Dが穿設され、これら各第1のボルト挿通孔36Dは、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fの近傍に埋設された各第1の埋込みナット29に対応している。一方、横補強板36Bの屈曲部36Cには、上,下方向に離間して2個の第2のボルト挿通孔36Eが穿設され、これら各第2のボルト挿通孔36Eは、尿素水タンク26に設けられた突出部27Gの段差面27Hに埋設された各第2の埋込みナット30に対応している。
第1,第2のボルト37,38は、それぞれ補強部材側締結具を構成するもので、補強部材36を第1,第2の埋込みナット29,30に締結するものである。即ち、図11に示すように、第1のボルト37は、縦補強板36Aに設けられた第1のボルト挿通孔36Dに挿通された状態で、レベルゲージ取付部位27Fの近傍に埋設された第1の埋込みナット29に螺着される。一方、第2のボルト38は、横補強板36Bの屈曲部36Cに設けられた第2のボルト挿通孔36Eに挿通された状態で、突出部27Gの段差面27Hに埋設された第2の埋込みナット30に螺着される。
このように、補強部材36は、第1,第2の埋込みナット29,30、第1,第2のボルト37,38からなる締結具を用いて、尿素水タンク26の外周面のうちレベルゲージ取付部位27Fの周囲に取付けられている。この場合、補強部材36は、レベルゲージ35のチューブ35Cに沿って上,下方向に延びる縦補強板36Aと、レベルゲージ取付部位27Fの表面とチューブ35Cとの間を通って縦補強板36Aとは反対側まで延びる横補強板36Bとを有している。このため、横補強板36Bによってレベルゲージ35のチューブ35Cを背面側から覆うことができ、レベルゲージ35の周囲を補強部材36によって集中的に補強することができるので、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fが外向きに膨張するように変形するのを抑えることができる。従って、尿素水タンク26に貯溜された尿素水が凍結したとしても、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fが変形するのを抑えることができる。この結果、レベルゲージ35のチューブ35Cが、上,下の接続口35A,35Bから外れるのを抑えることができ、レベルゲージ35を保護することができる。
上面補強部材39は、尿素水タンク26(上側タンク部27)の上面27Eに設けられている。この上面補強部材39は、上方から見てレベルゲージ35を挟んで前,後方向に延び、後傾斜面27Aのレベルゲージ取付部位27Fに近い部位(上面27Eの前,後方向の中間部位)を補強するものである。
ここで、上面補強部材39は、図6および図10に示すように、上面27Eと一定の間隔をもって対面しつつ水平方向に延びる水平板39Aと、水平板39Aの前端から下向きに屈曲した2本の取付脚39Bと、水平板39Aの後端側の下面に固定され下向きに突出したスペーサ39Cとを含んで構成されている。水平板39Aの前,後方向の中間部には、尿素水タンク26のセンサ類取付口27Kを避ける半円形状の切欠き部39Dが設けられている。
また、各取付脚39Bの下端には、第1の上面用ボルト挿通孔39Eがそれぞれ穿設され、これら各第1の上面用ボルト挿通孔39Eは、尿素水タンク26の上面27Eに埋設された各第1の上面埋込みナット31に対応している。一方、水平板39Aの後端側には水平板39Aとスペーサ39Cとを上,下方向に貫通する第2の上面用ボルト挿通孔39Fが設けられ、この第2の上面用ボルト挿通孔39Fは、尿素水タンク26の上面27Eに埋設された第2の上面埋込みナット32に対応している。さらに、水平板39Aの前端側には、後述のコントローラ42を取付けるための取付孔39Gが設けられている。
第1,第2の上面用ボルト40,41は、上面補強部材39を第1,第2の上面埋込みナット31,32に締結するものである。即ち、図11に示すように、第1の上面用ボルト40は、上面補強部材39の各取付脚39Bに設けられた第1の上面用ボルト挿通孔39Eに挿通された状態で、上面27Eに埋設された第1の上面埋込みナット31に螺着される。一方、第2の上面用ボルト41は、水平板39Aとスペーサ39Cとに設けられた第2の上面用ボルト挿通孔39Fに挿通された状態で、上面27Eに埋設された第2の上面埋込みナット32に螺着される。
このように、上面補強部材39は、第1,第2の上面埋込みナット31,32、第1,第2の上面用ボルト40,41からなる締結具を用いて、尿素水タンク26の上面27Eに取付けられている。この場合、上面補強部材39は、上方から見てレベルゲージ35を挟んで前,後方向に延びることにより、後傾斜面27Aのレベルゲージ取付部位27Fに近い部位(上面27Eの前,後方向の中間部位)を補強している。これにより、尿素水タンク26内で尿素水が凍結したとしても、上面27Eのうちレベルゲージ取付部位27Fの近傍部位が上方に盛上がるように変形するのを上面補強部材39によって抑えることができる。この結果、上面27Eの変形に追従してレベルゲージ取付部位27Fが変形するのを抑えることができ、レベルゲージ取付部位27Fに設けられたレベルゲージ35を保護することができる。
なお、上面補強部材39の水平板39A上には、コントローラ42が取付けられている。このコントローラ42は、ケーブルを介して排気ガス浄化装置19、尿素水噴射弁19C、尿素水タンク26内に配置されたセンサ類、尿素水ポンプ(いずれも図示せず)等に接続されている。そして、コントローラ42は、油圧ショベル1の運転状況(例えば、排気ガスの排気量等)に応じて、尿素水噴射弁19Cの開閉制御および尿素水ポンプの駆動制御藤を行う。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。キャブ18に搭乗したオペレータは、エンジン8を始動して油圧ポンプ15を駆動する。これにより、油圧ポンプ15から吐出した圧油は、制御弁装置を介して各種油圧アクチュエータに供給される。これにより、オペレータが走行用の操作レバーを操作したときには、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、作業用の操作レバーを操作することにより、旋回装置3とフロント装置5を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
エンジン8の運転時に、エンジン8から排出される排気ガスは、排気管8B、排気ガス浄化装置19の第1の排気ガス後処理装置19A、接続管19B、第2の排気ガス後処理装置19Dを通じて大気中に排出される。このときには、第1の排気ガス後処理装置19Aに設けられた酸化触媒が、排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する。
一方、接続管19Bでは、尿素水噴射弁19Cから排気ガスに向けて尿素水が噴射され、第2の排気ガス後処理装置19Dでは、尿素選択還元触媒によって窒素酸化物が窒素と水に分解される。さらに、酸化触媒によって残留アンモニアが酸化され、窒素と水に分離されることにより、排気口19Eから浄化された排気ガスが大気中に排出される。
ここで、油圧ショベル1が寒冷地で稼働することにより、尿素水タンク26内で尿素水が凍結して容積が増大した場合には、樹脂材料によって形成された尿素水タンク26が部分的に膨張するように変形することがある。仮に、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fが膨張するように変形した場合には、レベルゲージ取付部位27Fに取付けられたレベルゲージ35のチューブ35Cが、上接続口35Aあるいは下接続口35Bから外れてしまい、レベルゲージ35を用いて尿素水タンク26内の尿素水の液面を確認することができなくなる。
これに対し、本実施の形態によれば、尿素水タンク26の外周面を構成する上側タンク部27の後傾斜面27Aのうちレベルゲージ35を挟んで前,後方向の前側に、第1の埋込みナット29が埋設され、レベルゲージ35を挟んで前,後方向の後側となる突出部27Gの段差面27Hに、第2の埋込みナット30が埋設されている。そして、後傾斜面27Aのレベルゲージ取付部位27Fの周囲には、補強部材36が、第1,第2の埋込みナット29,30に螺着される第1,第2のボルト37,38を用いて着脱可能に取付けられている。
これにより、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部材27Fを、補強部材36によって補強することができ、尿素水タンク26に貯溜された尿素水が凍結したとしても、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fが外向きに膨張するように変形するのを抑えることができる。この結果、レベルゲージ35のチューブ35Cが、上,下の接続口35A,35Bから外れるのを抑えることができ、レベルゲージ35を保護することができる。
ここで、例えば尿素水タンク26の肉厚を大きくしてタンク全体の強度を高めることにより、尿素水の凍結による尿素水タンク26の変形を抑えることが考えられる。しかし、この場合には、尿素水タンク26の肉厚を大きくした分、尿素水を貯溜する尿素水タンク26の内容量が減少してしまう。また、尿素水タンク26の肉厚を大きくした分、尿素水タンク26の重量が増大してしまい、旋回フレーム6に組付けるときの作業性が低下してしまう不具合がある。
これに対し、本実施の形態によれば、補強部材36を用いて尿素水タンク26を補強することにより、その変形を抑えることができる。従って、尿素水タンク26を薄肉に形成することができ、尿素水タンク26の内容量を十分に確保することができる上に、尿素水タンク26の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、補強部材36は、レベルゲージ35に隣接した位置で上,下方向に延び、第1の埋込みナット29と第1のボルト37とを用いて尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fの前側近傍に取付けられた縦補強板36Aと、レベルゲージ取付部位27Fの表面とレベルゲージ35のチューブ35Cとの間を通って縦補強板36Aとは反対側まで延び、第2の埋込みナット30と第2のボルト38とを用いて突出部27Gの段差面27Hに取付けられた横補強板36Bとにより構成されている。
これにより、横補強板36Bの前,後方向の中間部は、レベルゲージ35のチューブ35Cを背面側から覆うようになるので、縦補強板36Aと横補強板36Bとからなる補強部材36を用いて、レベルゲージ35の周囲を集中的に補強することができる。この結果、尿素水タンク26のレベルゲージ取付部位27Fの周囲の剛性を高めて変形を抑えることができ、レベルゲージ35を保護することができる。
また、本実施の形態によれば、補強部材36を構成する横補強板36Bには、尿素水タンク26を構成する突出部27Gの段差面27Hに沿ってレベルゲージ取付部位27Fから離れる方向に屈曲する屈曲部36Cが設けられている。これにより、補強部材36を上,下方向の中間部から外向きに折曲げようとする荷重に対して充分な強度を保つことができ、補強部材36によって尿素水タンク26の変形を抑えることができる。
さらに、本実施の形態によれば、尿素水タンク26の上面27Eには、レベルゲージ35を挟んで前側に第1の上面埋込みナット31が埋設され、レベルゲージ35を挟んで後側に第2の上面埋込みナット32が埋設され、これら第1,第2の上面埋込みナット31,32に螺着される第1,第2の上面用ボルト40,41を用いて上面補強部材39が取付けられている。
これにより、尿素水タンク26内で尿素水が凍結したとしても、上面27Eのうちレベルゲージ取付部位27Fの近傍部位が上方に盛上がるように変形するのを上面補強部材39によって抑えることができる。この結果、上面27Eの変形に追従してレベルゲージ取付部位27Fが変形するのを抑えることができ、レベルゲージ35を保護することができる。
なお、実施の形態では、尿素水タンク26に埋設されるタンク側締結具として、雌ねじ孔を有する第1,第2の埋込みナット29,30を用い、補強部材36をタンク側締結具に取付ける補強部材側締結具として第1,第2のボルト37,38を用いた場合を例示している。
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばタンク側締結具として雄ねじを有する埋込みボルト(スタッドボルト)を用い、補強部材側締結具としてナットを用いる構成としてもよい。
また、実施の形態では、尿素水タンク26を、互いに形状が異なる上側タンク部27と下側タンク部28とにより構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば下側タンク部28に代えて上側タンク部27の高さ寸法を延ばした尿素水タンク等のレベルゲージを備えた種々の形状を有する尿素水タンクにも適用することができる。
さらに、実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよく、さらに、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
8 エンジン
19 排気ガス浄化装置
26 尿素水タンク
27A 後傾斜面(外周面)
27E 上面
27F レベルゲージ取付部位
27J 給水口
28A 底面
29 第1の埋込みナット(第1のタンク側締結具)
30 第2の埋込みナット(第2のタンク側締結具)
31 第1の上面埋込みナット(第1の上面タンク側締結具)
32 第2の上面埋込みナット(第2の上面タンク側締結具)
35 レベルゲージ
35A 上接続口
35B 下接続口
35C チューブ
36 補強部材
36A 縦補強板
36B 横補強板
36C 屈曲部
37 第1のボルト(補強部材側締結具)
38 第2のボルト(補強部材側締結具)
39 上面補強部材
40 第1の上面用ボルト(補強部材側締結具)
41 第2の上面用ボルト(補強部材側締結具)

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレーム上に搭載されたエンジンと、前記エンジンの排気管に設けられ排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒を備えた排気ガス浄化装置と、樹脂製の容器として形成され還元剤である尿素水を貯溜する尿素水タンクとを備えた建設機械において、
    前記尿素水タンクの外周面には、レベルゲージが設けられており、
    前記レベルゲージは、前記尿素水タンクの前記外周面に上,下に離間して接続され前記尿素水タンクの内部と外部とを連通させる上接続口,下接続口と、前記上接続口と前記下接続口とに着脱可能に接続される透明な部材からなるチューブとにより構成され、
    前記尿素水タンクの前記外周面には、前記レベルゲージの前記チューブに沿って延び前記レベルゲージの取付部位を補強する補強部材が設けられ、
    前記補強部材は、締結具を用いて前記尿素水タンクに着脱可能に取付けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記締結具は、前記尿素水タンクの前記外周面に埋設されたタンク側締結具と、前記補強部材を前記タンク側締結具に取付るための補強部材側締結具とにより構成されたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記タンク側締結具は、前記尿素水タンクの前記外周面のうち前記レベルゲージを挟んで一側に配置される第1のタンク側締結具と、前記レベルゲージを挟んで他側に配置される第2のタンク側締結具とにより構成され、
    前記補強部材は、前記レベルゲージに隣接した位置で上,下方向に延び前記第1のタンク側締結具を用いて前記尿素水タンクに取付けられた縦補強板と、前記縦補強板から前記外周面と前記チューブとの間を通って前記縦補強板とは反対側まで延び前記第2のタンク側締結具を用いて前記尿素水タンクに取付けられた横補強板とにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記尿素水タンクの前記外周面は、給水口を設けるために前記外周面の一部を突出させてなる突出部を有しており、前記突出部は、前記レベルゲージと対向する部位が段差面となっており、
    前記突出部の前記段差面には前記第2のタンク側締結具が埋設されており、
    前記補強部材の前記横補強板には、前記突出部の前記段差面に沿って屈曲し前記第2のタンク側締結具を用いて前記段差面に取付けられる屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記尿素水タンクの上面には、前記レベルゲージを挟んで一側に配置される第1の上面タンク側締結具と、前記レベルゲージを挟んで他側に配置される第2の上面タンク側締結具とが埋設されており、
    前記尿素水タンクの前記上面には、前記第1の上面タンク側締結具と前記第2の上面タンク側締結具とを用いて前記上面を補強する上面補強部材が着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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