JPH09177931A - クローラ駆動ユニット - Google Patents

クローラ駆動ユニット

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JPH09177931A
JPH09177931A JP35272295A JP35272295A JPH09177931A JP H09177931 A JPH09177931 A JP H09177931A JP 35272295 A JP35272295 A JP 35272295A JP 35272295 A JP35272295 A JP 35272295A JP H09177931 A JPH09177931 A JP H09177931A
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JP
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casing
hydraulic motor
bearing
speed reducer
drive unit
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JP35272295A
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Masahiro Tsunemi
正博 常深
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、より多くの種類の建設機械のクロ
ーラ走行装置の走行駆動装置として適応できるように、
その軸方向、径方向の小型化を行なうことを、課題とす
る。 【解決手段】 本発明は、油圧モータ10のケーシング
を、その後端が蓋で閉鎖されその内部に油圧モータ10
の斜板26、シリンダブロック27に連結した出力軸1
7等の各部品を収容する本体ケーシング12と、この本
体ケーシング12から延出しその外周に減速機の内歯歯
車32を支承するベアリング40を嵌入するベアリング
支持部19を設けてある延出ケーシング15と、この延
出ケーシング15の減速機30側に開放先端18を形成
し、この開放先端18に減速機30のキャリアを回転不
能に支持する保持部と、ベアリング40の位置とほぼ合
致し延出ケーシング15と直交する平面と平行で、油圧
モータ10の出力軸17が貫通する補強ケーシング36
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,建設機械の産業分
野,特に油圧ショベルの走行装置に代表されるクローラ
によって走行する装置の駆動装置として利用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル100は,その全体図を図
4に示す様に,走行駆動装置107で駆動されるキャタ
ピラーを備えた走行部101と,この走行部101の上
部に設けてあり油圧シリンダにより作動する多関節の作
業腕103及び,操作装置106が設けてある運転席1
02と,エンジンとを備え,前記走行部101に旋回可
能に設けてある旋回体104及び前記走行部101に設
けてあるドーザ105を備えた構成である。この油圧シ
ョベル100は,旋回体104のエンジンにより油圧ポ
ンプを駆動し,この油圧ポンプからの圧油を,運転席1
02に設けてある操作装置106で走行駆動装置107
或いは作業腕103の油圧シリンダに給排して,作業腕
103による土砂の掘削,旋回,走行等の操作により土
木作業を行うものである。
【0003】走行部101の走行駆動装置107は,図
5に示すように,キャタピラー108に噛み合うスプロ
ケット109が設けてあり,油圧モータ110の回転を
減速する減速機112とで構成してある。この油圧モー
タ110は,油圧ショベル100の本体111に固定さ
れ,その出力軸116が,減速機112に連結してあり
減速機112が前記スプロケット109を駆動する構成
である。従って,運転席102の操作装置106を操作
して,油圧モータ110に圧油が供給さると,油圧モー
タ110の回転が,減速機112を介してキャタピラー
108に伝達され,油圧ショベル100が走行する。
【0004】本発明は,前記した油圧モータ110,減
速機112を組み合わした走行駆動装置107に係るも
のである。この種の技術は,特開平4ー13154号
(図6)及び特開平4ー43号(図7)に示すものがあ
る。以下,この図6,図7について順次説明する。
【0005】従来技術を示す図6に示す駆動装置113
は,本体111に固定されるスピンドル114の一端の
内側に油圧モータ110が固定され,スピンドル114
の外側にはキャタピラー108に噛み合うスプロケット
109が固定され,減速機112の出力側を構成するリ
ングギヤ115が回転自在に固定される。油圧モータ1
10の出力軸116は,スピンドル114の他端側に延
出し,減速機112の太陽歯車117を駆動する。減速
機112は,前記太陽歯車117に噛み合う第1減速機
構119,この第1減速機構119に噛み合う第2減速
機構120及び,この第2減速機構120と前記リング
ギヤ115に噛み合う第3減速機構121とで構成して
ある。このため,油圧モータ110の出力軸116の回
転は,太陽歯車117からリングギヤ115に来る迄に
各減速機構119〜121で減速されスプロケット10
9を介して高トルク低回転数となりキャタピラー108
に伝達される構成である。この様に,油圧モータ110
の出力を減速して利用することにより,油圧モータ11
0の性能を高回転数,低トルクとする事が出来るので,
駆動装置113全体を小型化(軸方向,径方向の小型
化)を図れる。尚,ベアリング130は,リングギヤ1
15をスピンドル114に回転自在に支承し,駆動時に
リングギヤ115に作用する径方向の荷重及び軸方向の
荷重を受ける構成である。また,フローティングシール
131は,スピンドル114とリングギヤ115との間
をシールし減速機112内部の潤滑油を保持する潤滑室
を構成する。
【0006】この図6に示す減速機は,スピンドル11
4の一端に油圧モータ110が固定されると共に,他端
には,第3減速機構121のキャリヤ124が,スピン
ドル114形成したスプライン122に噛み合う,スプ
ライン123で連結してあるのでこの駆動装置113が
駆動する時,スプライン123とスプライン122と
で,第3減速機構121に作用する負荷を当分に受ける
構成である。また,スピンドル114の内部に油圧モー
タ110を独立して取り付けてあるので,駆動装置11
3の駆動時の負荷も油圧モータ110に殆ど影響しな
い。この駆動装置113は,この様に負荷に対してはほ
ぼ理想的な構成であり,かつ油圧モータ110を減速機
112とは別に取り出せるので,駆動装置113の故障
時に対応し易い利点を有する。しかし,スピンドル11
4に対して油圧モータ110を独立して設けてあるの
で,軸方向,径方向にそれぞれ大型になる。従って,キ
ャタピラを備えたクローラ式の油圧クレーン車の様に,
高いブームを備え高所に荷物を上げ下ろしする機械は,
その機能から車体の重量が極めて大きく,その重量を支
える為に,キャタピラーの幅,直径が大きい建設用の機
械に適用する場合は,あまり支障とならない。しかし,
油圧ショベルの様に,比較的小型軽量である建設機械の
駆動装置に適用するには,キャタピラの径方向,軸方向
に収納できなくなる危惧を有する。
【0007】図7に示す駆動装置は,油圧クレーンに比
べると小型である油圧ショベルに図6に示した駆動装置
の欠点である軸方向の小型化を考えた装置である。尚説
明の都合上,図6と同一の機能を有する部品には,同一
の符号を使用する。図7に示す駆動装置113は,本体
111に固定するスピンドル114の内部に油圧モータ
(図示していない。)の各部品(斜板,シリンダブロッ
ク,弁板,出力軸等の部品)を直接設け,この油圧モー
タの出力軸を減速機112に連結する構成である。
【0008】具体的には,スピンドル114を油圧モー
タ110のケーシングとし,その外周にスプロケット1
09を連結するリングギヤ115をベリング131で支
承する。油圧モータ110の出力軸116に連結し太陽
歯車117が設けてある軸125は,第1減速機構11
9に噛み合い,この第1減速機構119には,前記リン
グギヤ115の内歯126と噛み合う第2減速機構12
0を設けてなる構造である。前記第2減速機構120の
歯車127は,スピンドル114の減速機112側の一
端に一体的に形成した突出端軸128に回転自在に設け
てあり,第1減速機構119に噛み合う内ャリヤ歯車1
29と噛み合う。図7に示す駆動装置113は,油圧モ
ータ110の回転を,軸125,太陽歯車117,第1
減速機構119,第2減速機構120を介して減速され
リングギヤ115に低回転数,高トルクとして伝達され
る。
【0009】図7に示した駆動装置113は,油圧モー
タ110のケーシングを省きスピンドル114を油圧モ
ータ110のケーシングとするものであるから,図6の
駆動装置113に比べ,その分径方向に小型化できる。
またスピンドル114の減速機112側に突出端軸12
8を形成し,この突出端軸128に第2減速機構120
の歯車を支承する構成により,軸方向にも小型ができる
ものである。しかし,スピンドル114は,その外周の
直径は,突出端軸128の外周を直径以上にする必要が
ある。このため,リングギヤ115を回転自在に支承す
るためにベアリング131の直径も,前記突出端軸12
8の外周を包む直径より大きくなる。また,突出端軸1
28の直径は,減速機の減速比等に影響されるものであ
るから,この径方向の寸法を任意に設計できない問題点
を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】クローラ走行装置のキ
ャタピラーを駆動する走行駆動装置は,建設機械の作業
現場の状況から想定できるように,クローラの幅より外
側にはみ出すと,建設機械の走行により作業現場の石等
の障害物で破損する可能性がある。当然径方向に収納で
きなけれが走行駆動装置として用いる事ができない。そ
して,建設機械に用いられるクローラ走行装置キャタピ
ラーは,建設機械の重量に対応して径方向の寸法,幅方
向の寸法がきまる。本発明は,より多くの種類の建設機
械のクローラ走行装置の走行駆動装置として適応できる
ように,その軸方向,径方向の小型化を行うことを,課
題とするものである。
【0011】
【課題を解決しようとする手段】本発明のクローラ駆動
ユニットでは、請求項1においては、油圧モータを内在
するケーシングの一端に,前記油圧モータの出力軸によ
り駆動される太陽歯車と,この太陽歯車と内歯歯車の双
方に噛み合う遊星歯車とを備えた減速機を配置し,この
減速機と前記油圧モータとを,前記油圧モータのケーシ
ングに,減速機の内歯歯車を前記油圧モータのケーシン
グの外周でベアリングを介して支承継させると共に前記
遊星歯車を保持するキャリアを回転不能に支持する構成
としたクローラ駆動ユニットにおいて,前記油圧モータ
のケーシングを,その後端が蓋で閉鎖されその内部に油
圧モータの斜板,シリンダブロックに連結した出力軸等
の各部品を収容する本体ケーシングと,この本体ケーシ
ングから延出しその外周に前記減速機の内歯歯車を支承
するベアリングを嵌入するベアリング支持部を設けてあ
る延出ケーシングと,この延出ケーシングの減速機側に
開放先端を形成し,この開放先端に前記減速機のキャリ
アを回転不能に支持する保持部と,前記ベアリングが軸
方向へ移動しない様に保持するベアリング保持部材を備
え,前記ベアリングの位置とほぼ合致し前記延出ケーシ
ングと直交する平面と平行で,前記油圧モータの出力軸
が貫通する補強ケーシングを備えた構成としたことを特
徴とするものである。これにより、油圧モータのケーシ
ングを省き,本体ケーシングを延出ケーシングと補強ケ
ーシングで構成し,この補強ケーシングの位置をスプロ
ケットの縦方向の中心位置付近に設けると共に,延出ケ
ーシングを直交させたので延出ケーシングの厚みを薄く
構成できる。
【0012】請求項2においては、請求項1のものに、
前記油圧モータの本体ケーシングから延出しその外周に
前記減速機の内歯歯車を支承するベアリングを嵌入する
ベアリング支持部を設けてある延出ケーシングと,この
延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成し,この開
放先端に前記減速機のキャリアを回転不能に支持する保
持部を,前記減速機の遊星歯車を設けたキャリアの外周
に形成したキャリアスプラインとこのキャリアスプライ
ンが嵌入するケーシングスプラインとで構成した事を特
徴とするものである。これにより、本体ケーシングとキ
ャリアとの接続部分をスプロケットの軸方向の中心線に
近づけることができる。
【0013】請求項3においては、請求項1又は請求項
2それぞれのものに、前記油圧モータの本体ケーシング
から延出しその外周に前記減速機の内歯歯車を支承する
ベアリングを嵌入するベアリング支持部を設けた延出ケ
ーシングと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端
を形成し,この開放先端に前記ベアリングが軸方向へ移
動しない様に保持するベアリング保持部材を,前記ベア
リング支持部から減速機側に延出しベアリング支持部の
外周とほぼ同径の外周の雄ねじとこの雄ねじに噛み合う
雌ねじを備えた保持リングとで構成した事を特徴とする
ものである。これにより、開放先端の先端部分がベアリ
ング支持部によって補強されるので,開放先端の厚みの
薄くする事が可能である。
【0014】請求項4においては、請求項1乃至請求項
3それぞれのものに、前記延出ケーシングの減速機側の
開放先端に設けてあり,前記ベアリング支持部から減速
機側に延出しベアリング支持部の外周とほぼ同径の外周
の雄ねじとこの雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた保持リ
ングと,延出ケーシングに設けた前記延出ケーシングに
噛み合い減速機の遊星歯車を設けたキャリアとの双方を
連結部材で連結した保持部とを同一面上に形成した事を
特徴とするものである。これにより、走行駆動装置の作
動中の保持リングの弛みを防止できる。
【0015】請求項5においては、請求項1乃至請求項
3それぞれのものに、前記減速機の内歯歯車は,その外
周にクローラに噛み合うスプロケットが固定されるフラ
ンジを備えると共に,前記延出ケーシングのベアリング
支持部との間に配置されるベアリングを前記スプロケッ
トの前記フランジの面に平行な中心の平面に対して長手
方向に均等に配置した事を特徴とするものである。これ
により、ベアリングがスプロケットに作用する負荷を均
等に受けるので,その軸方向の寸法を小さくできる。
【0016】請求項6においては、請求項4のものに、
前記減速機の内歯歯車の外周のフランジに固定さてたス
プロケットの前記フランジの面に平行な中心の平面は,
前記油圧モータと減速機の長手方向のほぼ中心位置と合
致する位置に設けたことを特徴とするものである。これ
により、走行駆動装置の軸方向の寸法を最小とする事が
できる。
【0017】請求項7においては、請求項1乃至請求項
5それぞれのものに、前記油圧モータのケーシングを,
その後端が蓋で閉鎖されその内部に油圧モータの各部品
を収容する本体ケーシングと,この本体ケーシングから
延出しその外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベア
リングを嵌入するベアリング支持部を設けてある延出ケ
ーシングと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端
を形成し,この開放先端に前記減速機のキャリアを回転
不能に支持する保持部と,前記ベアリングが軸方向へ移
動しない様に保持するベアリング保持部材を備え,前記
ベアリングの位置とほぼ合致し前記延出ケーシングと直
交する平面と平行で,前記油圧モータの出力軸が貫通す
る補強ケーシングを備えた構成とし,この補強ケーシン
グは,その中心位置を前記油圧モータの出力軸が貫通
し,この出力軸を支承するベアリングとこのベアリング
の減速機側にオイルシールを設ける保持ケーシング部を
備え,この保持ケーシング部と前記延出ケーシングとの
間に凹部を設け,前記保持ケーシング部の油圧モータ側
に油圧モータの斜板保持部を形成してなり,前記凹部の
底部分が前記前記減速機の内歯歯車の外周のフランジに
固定さてたスプロケットの前記フランジの面に平行な中
心の平面が通過する事を特徴とするものである。これに
より、油圧モータと減速機との各々にオイルバスを構成
でき,油圧モータのドレン圧力が減速機の内圧に作用し
ない。このため,フローティングシールに作用する圧力
を必要最小限にする。また,補強ケーシングの中心にに
設けた保持ケーシング部に凹部を設けることで重量の軽
減が図れる。
【0018】請求項8においては、請求項1乃至請求項
7それぞれのものに、前記油圧モータの本体ケーシング
の後端を閉鎖しその内部に油圧モータの斜板,シリンダ
ブロックシリンダブロックに連結した出力軸等各部品を
収容する室を形成する蓋の外側に,前記油圧モータの出
力軸の中心線を含む平面が通過するスプールを有し,前
記油圧モータへの圧油の流れを制御する補助弁を取り付
けた事を特徴とするものである。これにより、補助弁の
寸法を油圧モータの直径が許容する限り大きくできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態におけるクロ
ーラ駆動ユニットについて、図1乃至図3に基づいて説
明する。本発明のクローラ駆動ユニットを示す図1にお
いて,クローラ駆動ユニットAは,油圧モータ10の出
力を減速してクローラに伝達する減速機30と,油圧源
からの圧油の給排により回転方向,回転速度が制御され
る油圧モータ10とを,本体ケーシング12で一体的に
結合して油圧モータ10のケーシングを本体ケーシング
12で代用する構成である。また,前記油圧モータ10
と減速機30とは,その一部分を,本体ケーシング12
のスプロケット38の縦方向の中心を含む平面の部分で
ある中心平面70の部分で径方向に重ね合わせて配置し
てある。この中心平面70を,油圧モータ10の補助バ
ルブ46から減速機30の出力側である内歯歯車32の
端面迄長手方向の距離の中間位置としてクローラ駆動ユ
ニットの長手方向に均等な長さとすることが可能であ
る。さらに,このクローラ駆動ユニットは,本体ケーシ
ング12のフランジ50を本体111に固定すること
で,建設機械に取り付けるものである。
【0020】本体ケーシング12は,油圧モータ10を
内蔵し減速機30側に延出する延出ケーシング15と,
この延出ケーシング15の先端に設けた開放先端18及
び前記延出ケーシング15の延出方向と直交する補強ケ
ーシング36とで構成する。また,延出ケーシング15
に連設する収納ケーシング15Aは,その内側に室51
を形成し,その室51には,油圧モータ10を収納しそ
の端部が,蓋14で閉鎖してある。この収納ケーシング
15Aの室51と径方向に重ね合わた外周の位置に,建
設機械の本体111に取り付けるフランジ50を設けて
ある。
【0021】延出ケーシング15は,中心平面70が通
過する平面を中心にして長手方向に均等に,減速機30
の内歯歯車32を支承する2つのベアリング40を嵌入
するベアリング支持部19が形成してあり,スプロケッ
ト38に作用する負荷を前記2つのベアリング40が均
等に受ける。この2つのベアリング40は,延出ケーシ
ング15の減速機30側に形成した開放先端18に設け
てあり,ベアリング支持部19の外周より小径に形成し
た雄ねじ80にベアリング保持部材41を螺合させるこ
とで,2つのベアリング40の長手方向への移動を規制
してある。
【0022】延出ケーシング15の長手方向に直行し,
中心平面70を含む位置に設けた補強ケーシング36
は,その中心を油圧モータ10の出力軸17が貫通し,
出力軸17をベアリング21で支承すると共に,このベ
アリング21の減速機30側に,オイルシール22を設
けてある。また,内歯歯車32の油圧モータ10側の端
面32Aと,この端面32Aに対向する本体ケーシング
12の端面12Aの内側には,フローティングシール9
が設けてある。このフローティングシール9と前記オイ
ルシール22及び内歯歯車32とで,減速機30の室5
1Aを構成してある。この室51Aは,前記油圧モータ
10の室51と完全に分離されている減速機30の室5
1と油圧モータ10の室51Aとをオイルシール22で
分離することにより,油圧モータ10が作動中に発生す
るドレン(油圧モータ10は,斜板式のピストンモータ
であるから,作動中にシリンダブロック27とピストン
28の隙間から圧油が漏れ,ドレンとなる。)による,
室51A内の圧力の上昇を回避することで,フローティ
ングシール9に圧力が作用しないようにしてある。ま
た,減速機30は,その歯車に大きな負荷が作用するも
のであるから,歯車,スプラインの歯面の磨耗粉がでる
が,この磨耗粉が油圧モータ10側に影響しない。
【0023】前記本体ケーシング12の内部でその長手
方向の一方の側に設けた油圧モータ10は,本体ケーシ
ング12とその開口端を閉鎖する蓋14で形成する室5
1A内部に,蓋14に設けたベアリング22Aと本体ケ
ーシング12の補強ケーシング36に設けたベアリング
21とで支承される出力軸17と,この出力軸17に円
筒形状のシリンダブロック27をスプラインで結合して
ある。このシリンダブロック27は,本体ケーシング1
2の内部に支承した斜板26に,シュー29を介して当
接する奇数本のピストン28が,出力軸17と平行に配
置してある。また,シリンダブロック27の斜板26と
反対側の端面52と蓋14の内側との間には,弁板53
が配置した構成である。
【0024】シリンダブロック27にピストン28で形
成した奇数の油圧室54には,油圧源から供給される圧
油が補助バルブ46を経て弁板53を介して,油圧室5
4の半数に供給されると共に,他の半数の油圧室54内
の圧油は,弁板53を介して補助バルブ46からタンク
へ排出される。そして,油圧室54の半数の油圧室54
に圧油が供給されると,その圧油の圧力によって,ピス
トン28が斜板26に押圧される。斜板26は,図1に
示すように,本体ケーシング12の内部に出力軸17の
軸線と傾斜して配置してあるので,ピストン28の押し
つけ力が,シリンダブロック27を介して出力軸17を
回転させる力を発生する。
【0025】中心平面70を中心にして,本体ケーシン
グ12の油圧モータ10側と反対の側に配置してある減
速機30は,油圧モータ10の出力軸17に軸継手72
で連結し,太陽歯車31を有する軸71を備え,この軸
継手72は,軸71と出力軸17の双方の端部に設けた
スプラインを筒体の内側に設けたスプラインで相対して
回転しない様にしかも,軸方向には多少のずれを許容す
る様に連結してあり,減速機30の駆動中に発生するス
ラスト力が,軸継手72で吸収され油圧モータ10の出
力軸17に伝達されないようにしてある。
【0026】軸71は,出力軸17と軸継手72で連結
されると共に,減速機30のキャリヤ73でその一端が
保持される。このキャリヤ73は,内歯歯車32の内歯
74と太陽歯車31の双方に噛み合う遊星歯車75が軸
76で回転可能に保持してある。この遊星歯車75は,
内歯歯車32の回転数を減速する第1減速機構83を構
成する。またキャリヤ73の一端は,第2の太陽歯車7
7に噛み合っており,太陽歯車31の回転は,第1減速
機構83を介して減速され,第2の太陽歯車77を回転
させる。
【0027】前記第2の太陽歯車77と内歯歯車32の
内歯74との双方に噛み合う遊星歯車78は,キャリア
34に軸79で回転自在に取り付けてあり,第2減速機
構84を構成する。この第2減速機構84のキャリア3
4は,その油圧モータ10側に形成したキャリアスプラ
イン35と本体ケーシング12の開放先端18の内側に
形成したケーシングスプライン16とで,回転不能で軸
方向の移動を許容するように保持してあり,第2減速機
構84のスラスト方向に作用する負荷が,本体ケーシン
グ12に伝達されず,回転モーメントのみが保持され
る。この遊星歯車78が構成する第2減速機構84は,
第2の太陽歯車77の回転を減速して内歯歯車32の内
歯74に伝達する。従って,太陽歯車31の回転は,第
1減速機構83から第2の太陽歯車77に減速して伝達
され,さらに第2の太陽歯車77から第2減速機構84
の遊星歯車78を介して内歯歯車32の内歯74に伝達
される。
【0028】本体ケーシング12の開放先端18の内側
に形成されるケーシングスプライン16とキャリア34
のキャリアスプライン35とで構成する接続部分は,開
放先端18のベアリング支持部19にベアリング40を
保持する保持リング43と径方向に重ね合わせた位置に
構成してある。このため,減速機30と本体ケーシング
12との接続による長手方向の寸法を減少させる。ま
た,開放先端18とキャリア34の接続部と保持リング
43とが径方向で重ね合わされているので,キャリア3
4に作用する負荷に対して,開放先端18の強度を保持
リング43が補強するので,開放先端18の厚みをその
分薄くする事ができる。
【0029】更に,保持リング43とキャリア34と
は,保持リング43を開放先端の18の雄ねじ80に螺
合した後,キャリア34と保持リング43の間にピン8
1を介在させて接続されているので、保持リング43
が,クローラ駆動ユニットの駆動時に発生する振動を受
けても,保持リング43が緩まない様に構成してある。
このため,ベアリング40の間隔が常時適正に保持され
るので,ベアリング40を適正な寿命まで使用する事が
でき,クローラ駆動ユニットの寿命を最大限までに延ば
すことができる。
【0030】油圧モータ10に対する圧油の給排は,建
設機械の操作者が操作する方向切換弁の操作に基づい
て,補助バルブ46が作動して行われるものである。こ
の補助バルブ46は図2に示すように,カウンタバラン
ス弁90で構成してある。このカウンタバランス弁90
は,図3に示すように,蓋14のほぼ中心位置に一致す
る方向にとりつけてあり,その給排ポート91A,91
Bは,弁板の給排ポート86A,86Bに接続してい
る。また給排ポート92A,92Bは,建設機械の操作
者が操作する方向切換弁に接続してある。この給排ポー
ト92A,92Bは,方向切換弁が操作されると,その
一方が方向切換弁を介して油圧源に接続し,他方がタン
クに接続する。また,給排ポート91A,91Bと給排
ポート92A,92Bとの間には,スプール94が配置
してある。このスプール94は,その両端に,前記給排
ポート92A,92Bの各々に接続するバネ室95A,
95Bを配置してある。スプール94は,給排ポート9
2Aからの圧油がバネ室95Aに流入し,バネ室95B
が給排ポート92Bを介してタンクに接続すると,バネ
室95Aに流入した圧油によりスプール94がバネ室9
5B側に移動されて、スプール94の外周の溝部96B
が給排ポート91Bと給排ポート92Bとの接続量を加
減する。他方,給排ポート92Aに供給される圧油は,
スプール94の内部に設けてあり,給排ポート92A,
92Bから給排ポート91A,91B方向を順方向とす
る逆止弁93A,93Bの逆止弁93Aを介して,給排
ポート91Aに流入する。尚,方向切換弁が前述と逆に
操作され場合は,カウンタバランス弁90のスプール9
4は,前述を逆に作動するので,詳細説明は省く。
【0031】カウンタバランス弁90のスプール94に
は,油圧モータ10のバネブレーキ装置55の油圧室5
7(図1に示す。)に圧油を給排する切換部97が設け
てあり,スプール94がいずれかの方向に作用させられ
ると,給排ポート92A,92Bの圧油が,図1のバネ
ブレーキ装置55の油圧室57に供給される。すると,
この圧油でピストン56は,バネ57Aの押圧力に抗し
て,蓋14の方向に移動し,シュープレート58,59
を本体ケーシング12との間で押圧する力を解除して,
シリンダブロック27のブレーキ力を解除する。そし
て,油圧室57の圧油が補助バルブ46で排出される
と,ピストン56を押圧するバネ57Aによって,本体
ケーシング12とシリンダブロック27の双方の各々に
回転不能で軸方向移動可能に取り付けたシュープレート
58,59を本体ケーシング12との間で押圧して,シ
リンダブロック27にブレーキ力を作用させる。
【0032】前記バネブレーキ装置55への圧油の給排
と,シリンダブロック27の油圧室54への圧油の給排
は,補助バルブ46を介して作動させるものである。従
って補助バルブ46が,油圧モータ10の油圧室54に
油圧を供給し始めると同時にバネブレーキ装置55の油
圧室57に圧油を供給することで,油圧モータ10の起
動と同時にバネブレーキ装置55をブレーキ力を解除す
る事ができる。このため,油圧モータ10が起動しない
時はバネブレーキ装置55によって制止されるものであ
るから,例えば,建設機械を坂道に停止しておいても,
建設機械の自走を抑制し,油圧モータ10の起動と同時
にバネブレーキ装置55のブレーキ力を解除するので,
坂道(上坂,下坂)からの発進が滑らかになる。
【0033】図1の蓋14の下方に示した圧力制御弁6
0A,60Bは,図3に示すようにその構造は同一の形
状であるから,圧力制御弁60Aについてのみ説明し
て、圧力制御弁60Bについては,必要に応じて圧力制
御弁60Aの部品番号に”B”を添字して説明する。
(尚,詳細には,実公平4ー39441号を参照)圧力
制御弁60Aは,油圧モータ10の給排ポート86Aと
給排ポート86Bの間の圧力が急激に上昇することを制
御する。この圧力制御弁60Aは,給排ポート86Aと
給排ポート86Bとの間の圧力を制御する主弁61A
は,その後端には,給排ポート86Bに接続するバネ室
63Aに設けたバネ64Aの押圧力を受けている。ま
た,この主弁61Aの中には,子弁62Aを摺動自在に
嵌入してあり,摺動部分が離脱しない程度に自由に摺動
できる構成である。
【0034】この圧力制御弁60Aは,給排ポート86
Bに,圧油が供給されると,子弁62Aと主弁61Aを
共に,図3の位置に押しつける。また,給排ポート86
A,に圧油が供給されると圧力制御弁60Bの主弁61
B,子弁62Bが圧力制御弁60Aと同様に作用する。
給排ポート86Bから圧油を供給して油圧モータ10一
方の方向に回転させ建設機械を走行させた状態から停止
させると,給排ポート86Bの油圧は,建設機械の慣性
により,上昇しようとするが,圧力制御弁60Aが図3
の位置にあると先ず,子弁62Aが主弁61Aの先端に
設けた絞り65Aを介して供給される圧油により図3の
左方向に移動し始める。この為,主弁61Aの受圧面積
が大きくなるので,主弁61Aは,低い油圧で開き,給
排ポート86Bの圧力を低圧に保つ。この間に,建設機
械のクローラ等の機械的隙間を詰め,子弁62Aが左方
向に到達すると,主弁61Aの受圧面積は小さくなり,
給排ポート86Bのの油圧を高圧に制御するので,建設
機械に大きなブレーキ力を作用させる。
【0035】
【発明の効果】このように本発明のクローラ駆動ユニッ
トによれば、請求項1では、クローラ駆動ユニットにお
いて,油圧モータのケーシングを,その後端が蓋で閉鎖
されその内部に油圧モータの斜板,シリンダブロックに
連結した出力軸等の各部品を収容する本体ケーシングと
共用しているので,径方向,軸方向の小型が図れる。ま
た,前記本体ケーシングを,本体ケーシングから延出し
その外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリング
を嵌入するベアリング支持部を設けてある延出ケーシン
グと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成
し,この開放先端に前記減速機のキャリアを回転不能に
支持する保持部と,前記ベアリングが軸方向へ移動しな
い様に保持するベアリング保持部材とを,互いに径方向
に重ね合わせる配置にしてあるから,軸方向の寸法を短
くできる。さらに,ベアリングの位置とほぼ合致し前記
延出ケーシングと直交する平面と平行で,前記油圧モー
タの出力軸が貫通する補強ケーシングを備えた構成とし
たので,本体ケーシングの延出ケーシングは,延出ケー
シングに作用するクローラ駆動ユニットの駆動時の負荷
を補強ケーシングで受ける事ができるので,その厚みを
薄く構成し,クローラ駆動ユニットの径方向の寸法を小
さくできる。
【0036】請求項2では、請求項1の効果に加えて、
油圧モータの本体ケーシングから延出しその外周に前記
減速機の内歯歯車を支承するベアリングを嵌入するベア
リング支持部を設けてある延出ケーシングと,この延出
ケーシングの減速機側に開放先端を形成し,この開放先
端に前記減速機のキャリアを回転不能に支持する保持部
を,前記減速機の遊星歯車を設けたキャリアの外周に形
成したキャリアスプラインとこのキャリアスプラインが
嵌入するケーシングスプラインとで構成する事で,クロ
ーラ駆動ユニットの作動時にキャリヤに作用する負荷の
うち,スラスト負荷は,ケーシングスプラインとキャリ
アスプラインの滑りにより開放先端に伝達されないの
で,開放先端の厚みを薄くできる効果を有する。
【0037】請求項3では、請求項1又は請求項2の効
果に加えて、油圧モータの本体ケーシングから延出しそ
の外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリングを
嵌入するベアリング支持部を設けた延出ケーシングと,
この延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成し,こ
の開放先端に前記ベアリングが軸方向へ移動しない様に
保持するベアリング保持部材を,前記ベアリング支持部
から減速機側に延出しベアリング支持部の外周とほぼ同
径の外周の雄ねじとこの雄ねじに噛み合う雌ねじを備え
た保持リングとで構成したので,クローラ駆動ユニット
の駆動時にキャリアを介して作用するラジアル方向の負
荷に対して保持リングが補強材としての役割を果たすと
共に,開放先端とキャリアの接続位置と保持リングの位
置を長手方向で同一平面とする事ができるので長手方向
の寸法を小型化できる。
【0038】請求項4では、請求項1乃至請求項3の効
果に加えて、延出ケーシングの減速機側の開放先端に設
けてあり,前記ベアリング支持部から減速機側に延出し
ベアリング支持部の外周とほぼ同径の外周の雄ねじとこ
の雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた保持リングと,延出
ケーシングに設けた前記延出ケーシングに噛み合い減速
機の遊星歯車を設けたキャリアとの双方を連結部材で連
結したので,クローラ駆動ユニットの駆動時に発生する
振動で保持リングが緩むのを防止できる。
【0039】請求項5では、請求項乃至請求項3の効果
に加えて、減速機の内歯歯車を,その外周にクローラに
噛み合うスプロケットが固定されるフランジを備ると共
に,前記延出ケーシングのベアリング支持部との間に配
置されるベアリングを前記スプロケットの前記フランジ
の面に平行な中心の平面に対して長手方向に均等に配置
する構成としたので,クローラ駆動ユニットの駆動時に
作用するラジアル方向の負荷を2つのベアリングで均等
に受けることができるので,ベアリングの寿命を長くす
る事ができる。
【0040】請求項6では、請求項4の効果に加えて、
減速機の内歯歯車の外周のフランジに固定さてたスプロ
ケットの前記フランジの面に平行な中心の平面は,前記
油圧モータと減速機の長手方向のほぼ中心位置と合致す
る位置に設けので,クローラ駆動ユニットの軸方向の寸
法を有効に利用でき,軸方向の寸法を最小限とする事が
できる。
【0041】請求項7では、請求項1乃至請求項5のも
のに、油圧モータのケーシングを,その後端が蓋で閉鎖
されその内部に油圧モータの各部品を収容する本体ケー
シングと,この本体ケーシングから延出しその外周に前
記減速機の内歯歯車を支承するベアリングを嵌入するベ
アリング支持部を設けてある延出ケーシングと,この延
出ケーシングの減速機側に開放先端を形成し,この開放
先端に前記減速機のキャリアを回転不能に支持する保持
部と,前記ベアリングが軸方向へ移動しない様に保持す
るベアリング保持部材を備え,前記ベアリングの位置と
ほぼ合致し前記延出ケーシングと直交する平面と平行
で,前記油圧モータの出力軸が貫通する補強ケーシング
を備えた構成とし,この補強ケーシングは,その中心位
置を前記油圧モータの出力軸が貫通し,この出力軸を支
承するベアリングとこのベアリングの減速機側にオイル
シールを設ける保持ケーシング部を備え,この保持ケー
シング部と前記延出ケーシングとの間に凹部を設け,前
記保持ケーシング部の油圧モータ側に油圧モータの斜板
保持部を形成してなり,前記凹部の底部分が前記前記減
速機の内歯歯車の外周のフランジに固定さてたスプロケ
ットの前記フランジの面に平行な中心の平面が通過する
構成としたので,減速機と油圧モータとを独立した室に
構成できる。このため,油圧モータの駆動中に発生する
ドレンによる油圧が減速機に影響しない。従って,減速
機内の油圧を低圧に保ちフローティングシールに余分な
圧力を作用させない。また,油圧モータの室に,減速機
の作動時に発生する磨耗粉を影響させないので油圧モー
タの寿命を長くする効果を有する。
【0042】請求項8では、請求項1乃至請求項7のも
のに、油圧モータの本体ケーシングの後端を閉鎖しその
内部に油圧モータの斜板,シリンダブロックシリンダブ
ロックに連結した出力軸等各部品を収容する室を形成す
る蓋の外側に,前記油圧モータの出力軸の中心線を含む
平面が通過するスプールを有し,前記油圧モータへの圧
油の流れを制御する補助弁を取り付けた構成としてある
ので,油圧モータに圧油を給排する補助弁を油圧モータ
の最大直径が許容する限り大きくでき,油圧モータへ供
給する圧油の流過抵抗を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクローラ駆動ユニットの蓋部分の断面
図である。
【図2】本発明のクローラ駆動ユニットの補助弁部分の
断面図である。
【図3】本発明のクローラ駆動ユニットの断面図であ
る。
【図4】油圧ショベルの全体図である。
【図5】従来技術のクローラ駆動ユニットの断面図であ
る。
【図6】従来技術のクローラ駆動ユニットの断面図であ
る。
【図7】従来技術のクローラ駆動ユニットの断面図であ
る。
【符号の説明】
10 油圧モータ 12 本体ケーシング 13 後端 14 蓋 15 延出ケーシング 17 出力軸 18 開放先端 19 ベアリング支持部 26 斜板 27 シリンダブロック 30 減速機 31 太陽歯車 32 内歯歯車 33 遊星歯車 34 キャリア 36 補強ケーシング 40 ベアリング 41 ベアリング保持部材 70 中心平面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータを内在するケーシングの一端
    に,前記油圧モータの出力軸により駆動される太陽歯車
    と,この太陽歯車と内歯歯車の双方に噛み合う遊星歯車
    とを備えた減速機を配置し,この減速機と前記油圧モー
    タとを,前記油圧モータのケーシングに,減速機の内歯
    歯車を前記油圧モータのケーシングの外周でベアリング
    を介して支承継させると共に前記遊星歯車を保持するキ
    ャリアを回転不能に支持する構成としたクローラ駆動ユ
    ニットにおいて,前記油圧モータのケーシングを,その
    後端が蓋で閉鎖されその内部に油圧モータの斜板,シリ
    ンダブロックに連結した出力軸等の各部品を収容する本
    体ケーシングと,この本体ケーシングから延出しその外
    周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリングを嵌入
    するベアリング支持部を設けてある延出ケーシングと,
    この延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成し,こ
    の開放先端に前記減速機のキャリアを回転不能に支持す
    る保持部と,前記ベアリングが軸方向へ移動しない様に
    保持するベアリング保持部材を備え,前記ベアリングの
    位置とほぼ合致し前記延出ケーシングと直交する平面と
    平行で,前記油圧モータの出力軸が貫通する補強ケーシ
    ングを備えた構成としたことを特徴とするクローラ駆動
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記油圧モータの本体ケーシングから延
    出しその外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリ
    ングを嵌入するベアリング支持部を設けてある延出ケー
    シングと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端を
    形成し,この開放先端に前記減速機のキャリアを回転不
    能に支持する保持部を,前記減速機の遊星歯車を設けた
    キャリアの外周に形成したキャリアスプラインとこのキ
    ャリアスプラインが嵌入するケーシングスプラインとで
    構成した事を特徴とする請求項1記載のクローラ駆動ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記油圧モータの本体ケーシングから延
    出しその外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリ
    ングを嵌入するベアリング支持部を設けた延出ケーシン
    グと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成
    し,この開放先端に前記ベアリングが軸方向へ移動しな
    い様に保持するベアリング保持部材を,前記ベアリング
    支持部から減速機側に延出しベアリング支持部の外周と
    ほぼ同径の外周の雄ねじとこの雄ねじに噛み合う雌ねじ
    を備えた保持リングとで構成した事を特徴とする請求項
    1,請求項2記載のクローラ駆動ユニット。
  4. 【請求項4】 前記延出ケーシングの減速機側の開放先
    端に設けてあり,前記ベアリング支持部から減速機側に
    延出しベアリング支持部の外周とほぼ同径の外周の雄ね
    じとこの雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた保持リング
    と,延出ケーシングに設けた前記延出ケーシングに噛み
    合い減速機の遊星歯車を設けたキャリアとの双方を連結
    部材で連結した保持部とを同一面上に形成した事を特徴
    とする前記請求項1乃至請求項3記載のクローラ駆動ユ
    ニット。
  5. 【請求項5】 前記減速機の内歯歯車は,その外周にク
    ローラに噛み合うスプロケットが固定されるフランジを
    備えると共に,前記延出ケーシングのベアリング支持部
    との間に配置されるベアリングを前記スプロケットの前
    記フランジの面に平行な中心の平面に対して長手方向に
    均等に配置した構造とした事を特徴とする請求項1乃至
    請求項3記載のクローラ駆動ユニット。
  6. 【請求項6】 前記減速機の内歯歯車の外周のフランジ
    に固定されたスプロケットの前記フランジの面に平行な
    中心の平面は,前記油圧モータと減速機の長手方向のほ
    ぼ中心位置と合致する位置に設けたことを特徴とする請
    求項4記載のクローラ駆動ユニット。
  7. 【請求項7】 前記油圧モータのケーシングを,その後
    端が蓋で閉鎖されその内部に油圧モータの各部品を収容
    する本体ケーシングと,この本体ケーシングから延出し
    その外周に前記減速機の内歯歯車を支承するベアリング
    を嵌入するベアリング支持部を設けてある延出ケーシン
    グと,この延出ケーシングの減速機側に開放先端を形成
    し,この開放先端に前記減速機のキャリアを回転不能に
    支持する保持部と,前記ベアリングが軸方向へ移動しな
    い様に保持するベアリング保持部材を備え,前記ベアリ
    ングの位置とほぼ合致し前記延出ケーシングと直交する
    平面と平行で,前記油圧モータの出力軸が貫通する補強
    ケーシングを備えた構成とし,この補強ケーシングは,
    その中心位置を前記油圧モータの出力軸が貫通し,この
    出力軸を支承するベアリングとこのベアリングの減速機
    側にオイルシールを設ける保持ケーシング部を備え,こ
    の保持ケーシング部と前記延出ケーシングとの間に凹部
    を設け,前記保持ケーシング部の油圧モータ側に油圧モ
    ータの斜板保持部を形成してなり,前記凹部の底部分が
    前記前記減速機の内歯歯車の外周のフランジに固定さて
    たスプロケットの前記フランジの面に平行な中心の平面
    が通過する事を特徴とする請求項1乃至請求項5記載の
    クローラ駆動ユニット。
  8. 【請求項8】 前記油圧モータの本体ケーシングの後端
    を閉鎖しその内部に油圧モータの斜板,シリンダブロッ
    クシリンダブロックに連結した出力軸等各部品を収容す
    る室を形成する蓋の外側に,前記油圧モータの出力軸の
    中心線を含む平面が通過するスプールを有し,前記油圧
    モータへの圧油の流れを制御する補助弁を取り付けた事
    を特徴とする請求項1乃至請求項7記載のクローラ駆動
    ユニット。
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