JP4970357B2 - 油圧駆動式モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、トラックローダ等の作業機の走行部に採用される油圧駆動式モータ装置に関するものである。
従来、油圧駆動式モータ装置として、油圧モータを収容するモータ収容室が形成されたモータハウジングに回転ドラムを回転自在に支持し、この回転ドラム内に前記油圧モータの回転出力を減速して回転ドラムに伝達する減速装置を収容すると共に回転ドラムとモータハウジングとの間をメカニカルシールによってシールしてなるものがある。
この油圧駆動式モータ装置にあっては、回転ドラム内とモータ収容室とを油路で連通し、モータ収容室から回転ドラム内に流通する油によってメカニカルシール及び減速装置の潤滑及び冷却を図っている(特許文献1参照)。
また、油圧駆動式モータ装置の減速装置の潤滑、冷却を図ったものとして、油圧モータと、該油圧モータを駆動する油圧ポンプとの間を循環する圧油のリークを補うチャージ油を供給するための油路の圧油を、モータ収容室に流通させると共に該モータ収容室から減速装置の配置スペースに流通させ、該減速装置の配置スペースからモータハウジングに形成したドレン油路を介してタンクに戻すようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開平10−9118号公報 特開平9−256943号公報
例えば、トラックローダの走行部で使用される油圧駆動式モータ装置にあっては、同クラスのバックホーに比べて、出力トルクが小さい反面、回転数が3倍程度高く、メカニカルシールの摺動シール面の周速が上がり、この部分が発熱し、これによって、メカニカルシールの耐久性が低下するという問題がある。
一方、特許文献1に記載の油圧駆動式モータ装置にあっては、回転ドラム内の潤滑油はモータ収容室と回転ドラム内との間を循環するだけであるので、潤滑油のメカニカルシールに対する冷却能力はさほど高くなく、特許文献1に記載の冷却構造の油圧駆動式モータ装置では、メカニカルシールの耐久性向上には十分とはいえない。
また、特許文献2に記載の油圧駆動式モータ装置にあっては、前述したように、チャージ油を供給するための油路の圧油をモータ収容室に入れ、該モータ収容室から減速装置の収容スペースに供給し、該減速装置の配置スペースからドレン油路を介してタンクに戻される構造となっており、この冷却構造を特許文献1に記載の油圧駆動式モータ装置に採用した場合、モータ収容室及び減速装置の収容スペースを経た後の潤滑油でメカニカルシールの冷却が行われるので、該特許文献2に記載の冷却構造を特許文献1に記載の油圧駆動式モータ装置に採用した場合であっても、潤滑油のメカニカルシールに対する冷却能力はさほど高くなく、回転ドラムとモータハウジングとのシール部分の耐久性向上には十分とはいえない。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、メカニカルシールに対する十分な冷却能力を発揮することができる油圧駆動式モータ装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、油圧モータを収容するモータ収容室が形成されたモータハウジングに回転ドラムを回転自在に支持し、この回転ドラム内に前記油圧モータの回転出力を減速して回転ドラムに伝達する減速装置を収容すると共に回転ドラムとモータハウジングとの間をメカニカルシールによってシールし、
前記モータハウジングに、モータ収容室の外部からメカニカルシールの配置スペースに圧油を潤滑油として流入させる潤滑油流入路を設け、該潤滑油をメカニカルシールの配置スペースから減速装置の収容スペースへと供給すると共に回転ドラム内の潤滑油を作動油タンクに戻すようにしたことを特徴とする。
また、前記回転ドラム内の潤滑油をモータ収容室に流すための潤滑油流出路を形成して、該回転ドラム内の潤滑油を前記油圧モータのドレン油として作動油タンクに戻すようにしてもよい。
また、前記潤滑油流出路はメカニカルシールの配置スペースとモータ収容室とを連通するものであってもよい。
また、前記潤滑油流入路に絞りを設けるのがよい。
また、前記モータハウジングに、油圧モータの出力軸を制動するネガティブブレーキを設け、このネガティブブレーキは圧油でブレーキが解除され、該ネガティブブレーキにブレーキ解除圧を作用させるブレーキ解除油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
また、前記油圧モータは高低2速に変速可能に構成され、モータハウジングに、圧油を作用させることにより油圧モータが2速状態となるように該油圧モータを切り換える2速切換アクチュエータを設け、この2速切換アクチュエータに圧油を作用させる2速切換油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
また、前記油圧モータと、該油圧モータを駆動する油圧ポンプとの間を循環する圧油のリークを補うチャージ油を供給するための油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
また、前記油圧モータと、該油圧モータを駆動する油圧ポンプとの間を、圧油を循環させるための一対の変速用油路のうち、低圧側の変速用油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
本発明によれば、モータハウジングに形成した潤滑油流入路を介して、圧油を潤滑油として、モータ収容室の外部からメカニカルシールの配置スペースに供給し、この潤滑油をメカニカルシールの配置スペースから減速装置の収容スペースへと供給すると共に回転ドラム内の潤滑油を作動油タンクに戻すようにしたので、低温で適量の潤滑油をメカニカルシールに直接供給することができると共に該潤滑油が循環され、回転数が高い油圧駆動式モータ装置であっても、メカニカルシールに対する十分な冷却能力を発揮することができ、メカニカルシールの摺動シール面の発熱を抑えて該メカニカルシールの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図6及び図7において、本発明に係る作業機1(トラックローダ)は、機体フレーム2と、この機体フレーム2に装着した作業装置3と、機体フレーム2を支持する左右一対の走行装置4とを備え、機体フレーム2の上部前部側にキャビン5(運転者保護装置)が搭載されている。
機体フレーム2は、鉄板等により構成されていて、底壁6と、左右一対の側壁7と、前壁8と、左右各側壁7の後部に設けられた支持枠体9とを備え、側壁7間は上方に開放状とされ、この機体フレーム2の後端部には、左右一対の支持枠体9間の後端開口を塞ぐ蓋部材10が開閉自在に設けられている。
前記キャビン5は、前下端が機体フレーム2の前壁8の上縁部8aに接当載置されていると共に、背面の上下中途部が機体フレーム2の支持ブラケット11に、左右方向の支持軸12廻りに揺動自在に支持されており、前記支持軸12回りにキャビン5を上方に揺動することにより機体フレーム2内のメンテナンス等ができるよう構成されている。
キャビン5内には運転席13が設けられ、この運転席13の左右一側(例えば、左側)には、走行装置4を操作するための走行用操作装置14が配置され、運転席13の左右他側(例えば、右側)には、作業装置3を操作するための作業用操作装置15が配置されている。
キャビン5は上面が屋根で塞がれ、左右の側面が多数の角孔を形成した側壁で塞がれ、背面上部がリヤガラスで塞がれ、底面の前後方向中央部が底壁により塞がれていて、前方が開口した箱形に形成され、前面側が乗降口とされている。
左右の各走行装置4は、前後一対の従動輪16と、前後の従動輪16間の上方で且つ後部寄りに配置した駆動輪17(スプロケット)と、前後の従動輪16間に配置した複数の転輪18と、これら前後従動輪16,駆動輪17及び転輪18にわたって巻き掛けられた無端帯状のクローラベルト19とを備えてなるクローラ式走行装置により構成されている。
前後従動輪16及び転輪18は、機体フレーム2に取付固定されたトラックフレーム20に横軸回りに回転自在に取り付けられ、駆動輪17は前記トラックフレーム20に取り付けられた油圧駆動式のモータ装置からなる走行モータ21L,21R(ホイールモータ)によって回転駆動され、該走行モータ21L,21Rによって駆動輪17を左右軸回りに回転駆動することによりクローラベルト19が周方向に循環回走され、これにより、作業機1が前後進するように構成されている。
作業装置3は、左右一対のブーム22と、該ブーム22の先端に装着したバケット23(作業具)とを備える。
左右一対のブーム22は、機体フレーム2及びキャビン5の左右両側に配置され、左右のブーム22はその前部側の中途部において連結体によって相互に連結されている。
左右の各ブーム22は、該ブーム22の先端側が機体フレーム2の前方側で昇降するように、その基部側(後部側)が機体フレーム2の後上部に第1リフトリンク24と第2リフトリンク25とを介して上下揺動自在に支持されている。
また、左右の各ブーム22の基部側と機体フレーム2の後下部との間には、複動式油圧シリンダからなるリフトシリンダ26が設けられていて、左右のリフトシリンダ26を左右同時に伸縮させることにより左右のブーム22が上下に揺動動作する。
左右の各ブーム22の先端側には、それぞれ装着ブラケット27が左右軸回りに回動自在に枢支連結され、左右の装着ブラケット27にバケット23の背面側が取り付けられている。
また、装着ブラケット27とブーム22の先端側中途部との間には、複動式油圧シリンダからなるチルトシリンダ28が介装され、このチルトシリンダ28の伸縮によってバケット23が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)するように構成されている。
バケット23は装着ブラケット27に対して着脱自在とされており、バケット23を取り外して装着ブラケット27に各種のアタッチメント(油圧駆動式の作業具)を取り付けることで、掘削以外の各種の作業(又は他の掘削作業)を行えるように構成されている。
機体フレーム2の底壁6上の後側にはエンジン29が設けられ、機体フレーム2の底壁6上の前側には燃料タンク30と作動油タンク31とが設けられている。
エンジン29の前方には左右の走行モータ21L,21Rを駆動する油圧駆動装置32が設けられ、この油圧駆動装置32の前方に第1〜3ポンプP1,P2,P3が設けられ、機体フレーム2の右側壁7の前後方向中途部に、作業装置3用のコントロールバルブ33(油圧制御装置)が設けられている。
次に、図4及び5を参照して、作業機1の走行系の油圧システムを説明する。
第1〜3ポンプP1,P2,P3は、エンジン29の動力によって駆動される定容量型のギヤポンプによって構成され、第1ポンプP1は、リフトシリンダ26、チルトシリンダ28又はブーム22の先端側に取り付けられるアタッチメントの油圧アクチュエータを駆動するために使用され、第2ポンプP2は、主として制御信号圧力の供給用に使用され、第3ポンプP3は、ブーム22の先端側に取り付けられる油圧駆動式のアタッチメントの油圧アクチュエータが大容量を必要とする油圧アクチュエータである場合に該油圧アクチュエータに供給する作動油の流量を増量するのに使用される。
走行用操作装置14は、前進用のパイロット弁36と、後進用のパイロット弁37と、右旋回用のパイロット弁38と、左旋回用のパイロット弁39と、これらパイロット弁36,37,38,39について共通の走行レバー40と、第1〜4シャトル弁41,42,43,44とを有する。
左右の各走行モータ21L,21Rは、高低2速に変速可能な斜板形可変容量アキシャルモータによって構成された油圧モータ47と、この油圧モータ47の斜板の角度を切り換えることにより該油圧モータ47を高低2速に変速操作する2速切換アクチュエータ48と、油圧モータ47の出力軸35を制動するブレーキシリンダ49と、フラッシング弁50と、フラッシング用のリリーフ弁51と、前記油圧モータ47のドレン油をドレン油路jを介して作動油タンク31に流す排油路iとを有する。
2速切換アクチュエータ48は、2速切換油路eを介して、電磁方式の2位置切換弁からなる2速切換弁45に接続され、この2速切換弁45は信号圧供給路fを介して第2ポンプP2に接続されている。
この信号圧供給路fは、該信号圧供給路fの回路圧を設定するリリーフ弁34を介してドレン油路mに連通されている。
前記2速切換油路eは2速切換弁45から2速切換アクチュエータ48へと向かう途中で分岐されて左右の走行モータ21L,21Rの2速切換アクチュエータ48に接続されている。
前記信号圧供給路fにはオイルクーラ45が設けられており、該オイルクーラ45で冷却された第2ポンプP2からの圧油が信号圧供給路fを介して2速切換油路eに流通可能とされている。
前記2速切換弁45のソレノイドが消磁されているときには、該2速切換弁45によって信号圧供給路fから2速切換油路eへの圧油の流通が遮断されていて2速切換アクチュエータ48には第2ポンプP2からの制御信号圧力が作用しておらず、油圧モータ47が1速状態(低速状態)となっている。
走行モータ21L,21Rの変速用の操作手段を操作して2速切換弁45のソレノイドを励磁すると、信号圧供給路fから2速切換油路eへの油の流通が許容されるように該2速切換弁45が切り換えられて、2速切換アクチュエータ48に第2ポンプP2からの制御信号圧力(2速切換圧)が作用して、該2速切換アクチュエータ48によって油圧モータ47が2速状態(高速状態)に切り換えられる。
ブレーキシリンダ49は、ブレーキ解除油路gを介して、電磁方式の2位置切換弁からなるブレーキ解除弁52に接続され、このブレーキ解除弁52にも前記信号圧供給路fが接続されていて、前記オイルクーラ45で冷却された第2ポンプP2からの圧油が信号圧供給路fを介してブレーキ解除油路gにも流通可能とされている。
前記ブレーキ解除油路gはブレーキ解除弁52からブレーキシリンダ49へと向かう途中で分岐されて左右の各走行モータ21L,21Rのブレーキシリンダ49に接続されている。
前記ブレーキ解除弁52のソレノイドが消磁されているときには、該ブレーキ解除弁52によって信号圧供給路fからブレーキ解除油路gへの圧油の流通が遮断されていて、ブレーキシリンダ49には第2ポンプP2からの制御信号圧力が作用しておらず、該ブレーキシリンダ49はバネの付勢力によって油圧モータ47の出力軸35を制動する。
このブレーキ解除弁52のソレノイドを励磁すると、信号圧供給路fからブレーキ解除油路gへの圧油の流通が許容されるようにブレーキ解除弁52が切り換えられて、ブレーキシリンダ49に第2ポンプP2からの制御信号圧力(ブレーキ解除圧)が作用して、油圧モータ47の出力軸35の制動を解除する。
前記ブレーキ解除油路gには、ブレーキシリンダ49に対するブレーキ解除圧を確保した上で該ブレーキ解除油路gの余剰の圧油を潤滑油として左右の走行モータ21L,21Rに供給するための潤滑油供給路kが接続されている。
走行用操作装置14の各パイロット弁36,37,38,39には、パイロット油路hを介して信号圧供給路fからの圧油が供給可能とされ、このパイロット油路hには電磁方式の2位置切換弁からなる走行ロック弁46が設けられ、この走行ロック弁46のソレノイドを励磁することにより第2ポンプP2からの圧油が供給可能とされ、該走行ロック弁46のソレノイドが消磁されることにより第2ポンプP2からの圧油が供給不能とされて走行用操作装置14が操作不能となるように構成されている。
前記走行ロック弁46及びブレーキ解除弁52には、例えば、キャビン5から降りる時に操作されるロックレバーによって同時に消磁信号が送られ、キャビン5内の解除スイッチによって同時に励磁信号が送られる。
フラッシング弁50及びフラッシング用のリリーフ弁については後述する。
油圧駆動装置32は、左走行モータ21L用の駆動回路32A(左用駆動回路)と、右走行モータ21R用の駆動回路32B(右用駆動回路)とを備えており、各駆動回路32A,32Bは、一対の変速用油路a,bによって対応する走行モータ21L,21Rの油圧モータ47に接続された油圧ポンプ53と、高圧側の変速用油路a,bの圧が設定以上になると低圧側の変速用油路a,bに逃がす高圧リリーフ弁54と、第2ポンプP2からの圧油をチェック弁55を介して低圧側の変速用油路a,bに補充するためのチャージ油路cとを備えている。
前記チャージ油路cには、オイルクーラ45を経た後の信号圧供給路fからの圧油がチャージ圧供給路dを介して供給可能とされ、左用駆動回路32Aには、各駆動回路32A,32Bのチャージ油路cの回路圧を設定するチャージリリーフ弁56が設けられている。
各駆動回路32A,32Bの油圧ポンプ53は、エンジン29の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプであると共にパイロット圧で斜板の角度が変更されるパイロット方式の油圧ポンプであり、パイロット圧が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを備えており、これら受圧部53a,53bに作用するパイロット圧によって斜板角度が変更されて作動油の吐出方向及び吐出量が変更され、これによって走行モータ21L,21Rの回転出力を作業機1を前進させる方向(正転方向)或いは作業機1を後進させる方向(逆転方向)に無段階に変速することができるよう構成されている。
走行モータ21L,21Rのフラッシング弁50は、高圧側の変速用油路a,bの圧によって低圧側の変速用油路a,bをフラッシング用リリーフ弁51に接続するように切り換えられ、低圧側の変速用油路a,bに作動油を補充させるべく該低圧側の変速用油路a,bの作動油の一部をフラッシング用リリーフ弁51を介して逃がすものである。
走行モータ21L,21Rの油圧モータ47及びフラッシング弁50等と駆動回路32A,32Bと一対の変速用油路a,bとで静油圧トランスミッション(HST)を構成している。
前記走行用操作装置14の走行レバー40は、中立位置から、前後左右と前後左右の間の斜め方向に傾動操作可能とされ、該走行レバー40を傾動操作することにより、走行用操作装置14の各パイロット弁36,37,38,39が操作されると共に、走行レバー40の中立位置からの操作量に比例したパイロット圧が該操作されたパイロット弁36,37,38,39から出力されるよう構成されている。
走行レバー40を前側(図4では矢示A1方向)に傾動させると、前進用パイロット弁36が操作されて該パイロット弁36からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第1シャトル弁41を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の前進用受圧部53aに作用すると共に第2シャトル弁42を介して右用駆動回路32Bの前進用受圧部53aに作用し、これにより左右の走行モータ21L,21Rの出力軸が走行レバー40の傾動量に比例した速度で正転(前進回転)して作業機1が前方に直進する。
また、走行レバー40を後側(図4では矢示A2方向)に傾動させると、後進用パイロット弁37が操作されて該パイロット弁37からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第3シャトル弁43を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の後進用受圧部53bに作用すると共に第4シャトル弁44を介して右用駆動回路32Bの油圧ポンプ53の後進用受圧部53bに作用し、これにより左右の走行モータ21L,21Rの出力軸が走行レバー40の傾動量に比例した速度で逆転(後進回転)して作業機1が後方に直進する。
また、走行レバー40を右側(図4では矢示A3方向)に傾動させると、右旋回用パイロット弁38が操作されて該パイロット弁38からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第1シャトル弁41を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の前進用受圧部53aに作用すると共に第4シャトル弁44を介して右用駆動回路32Bの油圧ポンプ53の後進用受圧部53bに作用し、これにより左走行モータ21Lの出力軸が正転し且つ右走行モータ21Rの出力軸が逆転して作業機1が右側に旋回する。
また、走行レバー40を左側(図4では矢示A4方向)に傾動させると、左旋回用パイロット弁39が操作されて該パイロット弁39からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第2シャトル弁42を介して右用駆動回路32Bの油圧ポンプ53の前進用受圧部53aに作用すると共に第3シャトル弁43を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の後進用受圧部53bに作用し、これにより右走行モータ21Rの出力軸が正転し且つ左走行モータ21Lの出力軸が逆転して作業機1が左側に旋回する。
また、走行レバー40を斜め方向に傾動させると、各駆動回路32A,32Bの前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとに作用するパイロット圧の差圧によって、走行モータ21L,21Rの出力軸の回転方向及び回転速度が決定され、作業機1が前進又は後進しながら右旋回又は左旋回する(すなわち、走行レバー40を左斜め前側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら左旋回し、走行レバー40を右斜め前側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら右旋回し、走行レバー40を左斜め後側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら左旋回し、走行レバー40を右斜め後側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら右旋回する)。
次に、図1〜3を参照して、前記走行モータ21L,21Rを詳細に説明する。
左右の各走行モータ21L,21Rは、前述した油圧モータ47、2速切換アクチュエータ48、ブレーキシリンダ49、フラッシング弁50及びフラッシング用リリーフ弁51のほか、油圧モータ47を収容するモータハウジング61と、このモータハウジング61に回転自在に支持された回転ドラム62と、この回転ドラム62内に収容されていて前記油圧モータ47の回転出力を減速して回転ドラム62に伝達する2段遊星歯車機構で構成された減速装置63とを有する。
モータハウジング61は、油圧モータ47を収容するモータ収容室64が形成されたハウジング本体65と、このハウジング本体65に固定された蓋体66とから主構成されている。
ハウジング本体65は、筒状の周壁67と、この周壁67の軸芯方向一端側を閉塞する円板状の隔壁68とを有し、周壁67及び隔壁68の内部がモータ収容室64とされていて、該モータ収容室64は周壁67の軸芯方向他端側が開口状とされており、蓋体66はこのモータ収容室64の開口を塞ぐようにハウジング本体65にボルト固定されている。
モータ収容室64内は、油圧モータ47から漏れた油が充満しており、このモータ収容室64内のドレン油を前記ドレン油路jを介して作動油タンク31に戻す前記排油路iは蓋体66に形成されている。
ハウジング本体65の周壁67の外周の蓋体66側には、該ハウジング本体65(走行モータ21L,21R)を走行装置4のトラックフレーム20に固定するための取付フランジ69が設けられ、ハウジング本体65の隔壁68の中心側には、周壁67の軸芯方向に貫通する貫通孔70が形成されている。
蓋体66にはフラッシング弁50及びフラッシング用リリーフ弁51等のバルブ類が組み込まれている。
油圧モータ47は、ハウジング本体65の周壁67の軸芯と同芯状に配置された前記出力軸35と、該出力軸35に一体回転自在にスプライン嵌合されたシリンダブロック71と、該シリンダブロック71に組み込まれた複数のプランジャ72と、ハウジング本体65の隔壁68の内面に傾転角変更自在に支持された斜板73と、該斜板73と前記プランジャ72との間に介装されたスラストプレート74と、シリンダブロック71と蓋体66との間に介在されたバルブプレート78とを備えている。
出力軸35の軸芯方向一端側は、ハウジング本体65の隔壁68に形成された前記貫通孔70に挿入されていて該貫通孔70内周面と出力軸35との間に設けられたベアリング75によって軸芯回りに回転自在に支持され、出力軸35の軸芯方向他端側は、ベアリング76を介して蓋体66に軸芯回りに回転自在に支持されている。
また、出力軸35と貫通孔70内周面との間には、前記ベアリング75から出力軸35の軸芯方向一端側寄りに位置するシール材77が設けられていて、貫通孔70を介してモータ収容室64から回転ドラム62内へと油が漏れないように構成されている。
シリンダブロック71は、蓋体66に固定のバルブプレート78にバネによって押し付けられており、高圧側の変速用油路a,bからバルブプレート78に形成されたポートを介して供給される圧油によってプランジャ72がスラストプレート74を介して斜板73に押し付けられることによりシリンダブロック71を回転させる力が発生して出力軸35が回転駆動される。
前記シリンダブロック71にはリング円板状のブレーキプレート79が一体回転自在に外嵌(スプライン嵌合)され、モータ収容室64内には、前記ブレーキプレート79の外周側をハウジング本体65の周壁67内面側に形成された受圧面80へと押圧する環状のブレーキピストン81が、シリンダブロック71に套嵌されるように設けられている。
このブレーキピストン81は、駐車時にあっては、該ブレーキピストン81と前記蓋体66との間に介装された複数のスプリング82によってブレーキプレート79を受面80に押し付けることで出力軸35を制動し、ブレーキピストン81の受圧面83aとハウジング本体65の周壁67内面の受圧面83bとの間の圧油供給スペースに前述したブレーキ解除油路gを介して供給される圧油によってブレーキピストン81による出力軸35の制動が解除される。
前記ブレーキピストン81、スプリング82、ハウジング本体65の周壁67のブレーキピストン81の支持部分等によって、前記ブレーキシリンダ49が構成されており、このブレーキシリンダ49と、前記ブレーキプレート79とで駐車ブレーキ(ネガティブブレーキ)が構成されている。
ハウジング本体65の隔壁68の内面側(モータ収容室64側)には、シリンダ室84が凹設され、このシリンダ室84には斜板73を傾転角が小さくなる方向に押圧する2速切換ピストン85が収容されている。
2速切換ピストン85はスプリング86の付勢力によってボール87及び当て板88を介して斜板73の背面に押し付けられている。
2速切換ピストン85とシリンダ室84の奥部との間に圧油が作用していないときには、斜板73の傾転角は大きく、油圧モータ47は1速状態とされ、前述した2速切換油路eから2速切換ピストン85とシリンダ室84の奥部との間に圧油が供給されると、2速切換ピストン85が斜板73を押圧して、該斜板73が傾転角を小さくする方向に動かされ、油圧モータ47が2速状態となる。
前記シリンダ室84、2速切換ピストン85等で前記2速切換アクチュエータ48が構成されている。
回転ドラム62は、筒状のドラム本体89と、このドラム本体89の軸芯方向一端側の開口を塞ぐカバープレート90とを有する。
ドラム本体89の軸芯方向他端側は開口状とされ、この開口から前記ハウジング本体65が、隔壁68側から同芯状に挿入されていると共に、ハウジング本体65の周壁67外面とドラム本体89の内面との間に設けられたベアリング91を介して回転ドラム62がモータハウジング61に回転自在に支持されている。
ドラム本体89の外周側には、走行装置4の駆動輪17を取付固定するフランジ92が一体形成されている。
ドラム本体89内の中心側には、前記出力軸35にスプライン嵌合されたドライブシャフト93が設けられ、このドライブシャフト93にはドライブギヤ94が一体形成され、このドライブギヤ94には第1プラネタリギヤ95が歯合され、第1プラネタリギヤ95はギヤホルダ96に支持されている。
前記ドライブギヤ94にはサンギヤ97が遊嵌されており、このサンギヤ97に前記ギヤホルダ96がスプライン嵌合されていると共に、該サンギヤ97には、ハウジング本体65の隔壁68に一体形成された支軸98に回転自在に支持された第2プラネタリギヤ99が歯合されている。
第1プラネタリギヤ95と第2プラネタリギヤ99とはドラム本体89の内周面に形成されたリングギヤ100に歯合されている。
これらドライブシャフト93、ドライブギヤ94、第1プラネタリギヤ95、サンギヤ97、第2プラネタリギヤ99、リングギヤ100等で減速装置63が構成され、油圧モータ47の出力軸35から出力された回転出力は、この減速装置63によって減速されて回転ドラム62に伝達され、回転ドラム62が回転することにより走行装置4の駆動輪17が回転駆動される。
ドラム本体89の開口側端部は筒状(円筒状)の嵌合部101とされ、一方、ハウジング本体65の周壁67の外周面側には、取付フランジ69から回転ドラム62側に向けて延出された筒状(円筒状)の被嵌合部102が設けられ、この被嵌合部102に前記嵌合部101が極僅かな隙間を介して外嵌されている。
これら嵌合部101と被嵌合部102との嵌合部101分(回転ドラム62とモータハウジング61との間)は、これら嵌合部101と被嵌合部102との間から回転ドラム62内の潤滑油が漏洩しないように、また嵌合部101と被嵌合部102との間を通して外部から土砂等の異物が回転ドラム62内に侵入しないように、メカニカルシール103(フローティングシール)でシールされている。
このメカニカルシール103は、回転ドラム62を支持する前記ベアリング91よりもドラム本体89の開口端側に位置しており、回転ドラム62の回転軸芯方向一対の環状のシールリング104A,104Bと、各シールリング104A,104Bに対応して設けられた一対の環状の弾性シール部材105A,105Bとを有し、シールリング104A,104Bの、回転ドラム62(出力軸35)の回転軸芯方向で相対向する面が摺動シール面106とされている。
一方のシールリング104A(固定側シールリング104A)はハウジング本体65の被嵌合部102の内周側に配置され、該一方のシールリング104Aに対応する弾性シール部材105Aは、該一方のシールリング104Aの外周面107と被嵌合部102の内周面108との間に配置されている。
また、他方のシールリング104B(回転側シールリング104B)は、一方のシールリング104Aと前記ベアリング91との間に配置され、該他方のシールリング104Bに対応する弾性シール部材105Bは、該他方のシールリング104Bの外周面109とドラム本体89の内周側の接当面110との間に配置されており、この他方のシールリング104B及び該シールリング104Bに対応する弾性シール部材105Bは回転ドラム62と一体回転(一方のシールリング104A及び該シールリング104Aに対応する弾性シール部材105Aとは相対回転)する。
また、シールリング104A,104Bの外周面107,109、被嵌合部102の内周面108、ドラム本体89の前記接当面110は、これらの面107,108,109,110で弾性シール部材105A,105Bを挟圧することで、該弾性シール部材105A,105Bの弾性復元力により、シールリング104A,104Bの摺動シール面106同士が互いに押し付け合うように、傾斜面に形成されている。
モータハウジング61には、前記潤滑油供給路kからの圧油を潤滑油としてメカニカルシール103の配置スペース111に流入させる潤滑油流入路sが形成されている。
この潤滑油流入路sは、モータハウジング61の蓋体66側に形成された第1〜3油路s1〜3等と、ハウジング本体65側に形成された第4油路s4及び第5油路s5とを有し、モータ収容室64の外部から圧油を潤滑油として、直接、メカニカルシール103の配置スペース111に流入させるものである。
第1油路s1の一端側は、直接又は他の油路を介して潤滑油供給路kに連通し、該第1油路s1の他端側は第2油路s2に連通しており、この第1油路s1の、第2油路s2との接続側には、絞り112が設けられている。
第2油路s2は、蓋体66の外面から、蓋体66とハウジング本体65との合わせ面と平行状として形成された孔によって構成され、該第2油路の蓋体66外面側は栓材113によって閉塞されている。
第3油路s3は、一端側が第2油路s2に連通し、他端側が蓋体66のハウジング本体65との合わせ面に形成された凹溝114に連通されている。
第4油路s4は、ハウジング本体65の蓋体66との合わせ面からメカニカルシール103とモータ収容室64との間に向けて形成され、この第4油路s4の、ハウジング本体65合わせ面側の端部は凹溝114(第3油路s3)に連通している。
第5油路s5の一端側は第4油路s4に接続され、他端側はメカニカルシール103の配置スペース111に連通され、該第5油路s5の他端側開口は、メカニカルシール103の他方のシールリング104B(回転側のシールリング104B)に向けて開口している(換言すれば、潤滑油流入路sの出口側開口はメカニカルシール103の回転側のシールリング104Bを臨むように開口している)。
また、ハウジング本体65の周壁67には、メカニカルシール103の配置スペース111とモータ収容室64とを連通して、回転ドラム62内の潤滑油をモータ収容室64内に流出させるための潤滑油流出路uが設けられている。
この潤滑油流出路uは、出力軸35の回転軸芯方向に直交する方向に形成されていて、該潤滑油流出路uの一端側はメカニカルシール103の他方のシールリング104B(回転側の104B)に向けて開口しており、潤滑油流出路uの他端側は、斜板73とプランジャ72との間に向けて開口している。
前記構成の走行系の油圧システムにあっては、ブレーキ解除弁52のソレノイドを励磁してブレーキシリンダ49にブレーキ解除圧を作用させているときにおいて、オイルクーラ45で冷却された信号圧供給路fの圧油が、ブレーキ解除油路g→潤滑油供給路k→潤滑油流入路sを経てメカニカルシール103の配置スペース111に供給され、該メカニカルシール103が冷却されるよう構成されている。
また、このメカニカルシール103の配置スペース111に供給された潤滑油は、ベアリング91を通って減速装置63の収容スペース115へと流れる。
また、潤滑油流入路sには、絞り112が設けられているので、油の流入量を制限して必要な冷却能力が得られるように構成されていると共に、ブレーキ解除圧を確保した上で、余剰の油が潤滑油として、ブレーキ解除油路gから潤滑油供給路kへと流れるよう構成されている。
また、メカニカルシール103の配置スペース111及び減速装置63の収容スペース115の潤滑油は、前記潤滑油流出路uを介してモータ収容室64へと流れると共に、該モータ収容室64から排油路i及びドレン油路jを介して作動油タンク31へと戻される。
したがって、作動油タンク31の油が信号圧供給路fからメカニカルシール103の配置スペース111及び減速装置63の収容スペース115を経て作動油タンク31へと循環されるよう構成されている。
前記実施形態では、走行モータ21L,21Rはクローラ式走行装置4を駆動させるのに採用されているが、タイヤを嵌めた車輪を駆動するのに採用してもよい。
また、前記実施形態では、潤滑油流入路sに流す圧油をブレーキ解除油路gからとっているが、これに限定されることはなく、オイルクーラ45の下流側のその他の油圧経路から圧油を潤滑油流入路sに流すようにしてもよく、図8〜図10は、その他の例を示す。
図8は、潤滑油供給路kを2速切換油路eに接続し、油圧モータ47が2速状態に切り換えられているとき(高速時)に、2速切換アクチュエータ48に圧油を作用させる2速切換油路eの圧油を潤滑油として潤滑油流入路sを介してメカニカルシール103の配置スペース111に流入させるようにした例を示すものである。
図9は、潤滑油供給路kをチャージ油路cのチェック弁55の上流側に接続し、HSTのチャージ油を潤滑油として潤滑油流入路sを介してメカニカルシール103の配置スペース111に流入させるようにした例を示すものである。
なお、潤滑油供給路kをチャージ圧供給路dに接続して、該チャージ圧供給路dの圧油を潤滑油として潤滑油流入路sに流すようにしてもよい。
図10は、HSTの低圧側の変速用油路a,bの圧油を潤滑油流入路sに流す潤滑油供給回路wを設けて、一対の変速用油路a,bのうち、低圧側の変速用油路a,bの圧油を潤滑油として潤滑油流入路sを介してメカニカルシール103の配置スペース111に流入させるようにした例を示すものである。
前記、潤滑油供給回路wは、一対の圧油取出側油路xと、この一対の入力油路xが接続された切換弁vと、この切換弁vを介して圧油取出側油路xからの圧油を潤滑油流入路sに流す圧油供給側油路yとを有する。
一対の圧油取出側油路xの一方は一対の変速用油路a,bの一方に接続され、他方の圧油取出側油路xは該一対の変速用油路a,bの他方に接続されている。
切換弁vは、パイロット方式の3位置切換弁からなり、高圧側の圧油取出側油路x(高圧側の変速用油路a,b)の圧によって低圧側の圧油取出側油路xを圧油供給側油路yに接続する(低圧側の変速用油路a,bの圧油を圧油供給側油路yに流す)ように切り換えられる。
圧油供給側油路yは、前記切換弁から潤滑油流入路sへと向かう途中で分岐されて左右の走行モータ21L,21Rの潤滑油流入路sに接続される。
なお、低圧側の変速用油路a,bの圧油を潤滑油流入路sに流すのに、前記潤滑油供給回路wを別途設ける必要はなく、図10において、仮想線で示すように、潤滑油流入路sの入口側を、フラッシング弁50とリリーフ弁51との間の油路zに接続するようにしてもよい。
また、図8〜図10に示す形態のものにおいて、その他の構成は図1〜図7に示す実施形態と同様に構成される。
ホイールモータの断面図である。 ホイールモータの要部の断面図である。 潤滑油流入路の形成部分の断面図である。 走行系の油圧システムの油圧回路図である。 走行系の油圧システムを簡略化した油圧回路図である。 作業機の全体側面図である。 キャビンを持ち上げた状態の作業機の側面断面図である。 他の例に係る油圧回路図である。 他の例に係る油圧回路図である。 他の例に係る油圧回路図である。
符号の説明
31 作動油タンク
35 出力軸
47 油圧モータ
48 2速切換アクチュエータ
49 ブレーキシリンダ
53 油圧ポンプ
61 モータハウジング
62 回転ドラム
63 減速装置
64 モータ収容室
79 ブレーキプレート
103 メカニカルシール
111 メカニカルシールの配置スペース
112 絞り
115 減速装置の収容スペース
a 変速用油路
b 変速用油路
c チャージ油路
d チャージ圧供給路
e 2速切換油路
g ブレーキ解除油路
s 潤滑油流入路
u 潤滑油流出路

Claims (8)

  1. 油圧モータ(47)を収容するモータ収容室(64)が形成されたモータハウジング(61)に回転ドラム(62)を回転自在に支持し、この回転ドラム(62)内に前記油圧モータ(47)の回転出力を減速して回転ドラム(62)に伝達する減速装置(63)を収容すると共に回転ドラム(62)とモータハウジング(61)との間をメカニカルシール(103)によってシールし、
    前記モータハウジング(61)に、モータ収容室(64)の外部からメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に圧油を潤滑油として流入させる潤滑油流入路(s)を設け、該潤滑油をメカニカルシール(103)の配置スペース(111)から減速装置(63)の収容スペース(115)へと供給すると共に回転ドラム(62)内の潤滑油を作動油タンク(31)に戻すようにしたことを特徴とする油圧駆動式モータ装置。
  2. 前記回転ドラム(62)内の潤滑油をモータ収容室(64)に流すための潤滑油流出路(u)を形成して、該回転ドラム(62)内の潤滑油を前記油圧モータ(47)のドレン油として作動油タンク(31)に戻すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動式モータ装置。
  3. 前記潤滑油流出路(u)はメカニカルシール(103)の配置スペース(111)とモータ収容室(64)とを連通するものであることを特徴とする請求項2に記載の油圧駆動式モータ装置。
  4. 前記潤滑油流入路(s)に絞り(112)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
  5. 前記モータハウジング(61)に、前記油圧モータ(47)の出力軸(35)を制動するネガティブブレーキ(49,79)を設け、このネガティブブレーキ(49,79)は圧油により解除されるよう構成され、該ネガティブブレーキ(49,79)にブレーキ解除圧を作用させるブレーキ解除油路(g)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
  6. 前記油圧モータ(47)は高低2速に変速可能に構成され、モータハウジング(61)に、圧油を作用させることにより油圧モータ(47)が2速状態となるように該油圧モータ(47)を切り換える2速切換アクチュエータ(48)を設け、この2速切換アクチュエータ(48)に圧油を作用させる2速切換油路(e)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
  7. 前記油圧モータ(47)と、該油圧モータ(47)を駆動する油圧ポンプ(53)との間を循環する圧油のリークを補うチャージ油を供給するための油路(c,d)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
  8. 前記油圧モータ(47)と、該油圧モータ(47)を駆動する油圧ポンプ(53)との間に圧油を循環させるための一対の変速用油路(a,b)のうち、低圧側の変速用油路(a,b)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
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