JP4970357B2 - 油圧駆動式モータ装置 - Google Patents
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Description
この油圧駆動式モータ装置にあっては、回転ドラム内とモータ収容室とを油路で連通し、モータ収容室から回転ドラム内に流通する油によってメカニカルシール及び減速装置の潤滑及び冷却を図っている(特許文献1参照)。
一方、特許文献1に記載の油圧駆動式モータ装置にあっては、回転ドラム内の潤滑油はモータ収容室と回転ドラム内との間を循環するだけであるので、潤滑油のメカニカルシールに対する冷却能力はさほど高くなく、特許文献1に記載の冷却構造の油圧駆動式モータ装置では、メカニカルシールの耐久性向上には十分とはいえない。
前記モータハウジングに、モータ収容室の外部からメカニカルシールの配置スペースに圧油を潤滑油として流入させる潤滑油流入路を設け、該潤滑油をメカニカルシールの配置スペースから減速装置の収容スペースへと供給すると共に回転ドラム内の潤滑油を作動油タンクに戻すようにしたことを特徴とする。
また、前記潤滑油流出路はメカニカルシールの配置スペースとモータ収容室とを連通するものであってもよい。
また、前記潤滑油流入路に絞りを設けるのがよい。
また、前記モータハウジングに、油圧モータの出力軸を制動するネガティブブレーキを設け、このネガティブブレーキは圧油でブレーキが解除され、該ネガティブブレーキにブレーキ解除圧を作用させるブレーキ解除油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
また、前記油圧モータと、該油圧モータを駆動する油圧ポンプとの間を循環する圧油のリークを補うチャージ油を供給するための油路の圧油を潤滑油として潤滑油流入路を介してメカニカルシールの配置スペースに流入させるようにしてもよい。
図6及び図7において、本発明に係る作業機1(トラックローダ)は、機体フレーム2と、この機体フレーム2に装着した作業装置3と、機体フレーム2を支持する左右一対の走行装置4とを備え、機体フレーム2の上部前部側にキャビン5(運転者保護装置)が搭載されている。
機体フレーム2は、鉄板等により構成されていて、底壁6と、左右一対の側壁7と、前壁8と、左右各側壁7の後部に設けられた支持枠体9とを備え、側壁7間は上方に開放状とされ、この機体フレーム2の後端部には、左右一対の支持枠体9間の後端開口を塞ぐ蓋部材10が開閉自在に設けられている。
キャビン5内には運転席13が設けられ、この運転席13の左右一側(例えば、左側)には、走行装置4を操作するための走行用操作装置14が配置され、運転席13の左右他側(例えば、右側)には、作業装置3を操作するための作業用操作装置15が配置されている。
左右の各走行装置4は、前後一対の従動輪16と、前後の従動輪16間の上方で且つ後部寄りに配置した駆動輪17(スプロケット)と、前後の従動輪16間に配置した複数の転輪18と、これら前後従動輪16,駆動輪17及び転輪18にわたって巻き掛けられた無端帯状のクローラベルト19とを備えてなるクローラ式走行装置により構成されている。
作業装置3は、左右一対のブーム22と、該ブーム22の先端に装着したバケット23(作業具)とを備える。
左右の各ブーム22は、該ブーム22の先端側が機体フレーム2の前方側で昇降するように、その基部側(後部側)が機体フレーム2の後上部に第1リフトリンク24と第2リフトリンク25とを介して上下揺動自在に支持されている。
また、左右の各ブーム22の基部側と機体フレーム2の後下部との間には、複動式油圧シリンダからなるリフトシリンダ26が設けられていて、左右のリフトシリンダ26を左右同時に伸縮させることにより左右のブーム22が上下に揺動動作する。
また、装着ブラケット27とブーム22の先端側中途部との間には、複動式油圧シリンダからなるチルトシリンダ28が介装され、このチルトシリンダ28の伸縮によってバケット23が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)するように構成されている。
バケット23は装着ブラケット27に対して着脱自在とされており、バケット23を取り外して装着ブラケット27に各種のアタッチメント(油圧駆動式の作業具)を取り付けることで、掘削以外の各種の作業(又は他の掘削作業)を行えるように構成されている。
エンジン29の前方には左右の走行モータ21L,21Rを駆動する油圧駆動装置32が設けられ、この油圧駆動装置32の前方に第1〜3ポンプP1,P2,P3が設けられ、機体フレーム2の右側壁7の前後方向中途部に、作業装置3用のコントロールバルブ33(油圧制御装置)が設けられている。
次に、図4及び5を参照して、作業機1の走行系の油圧システムを説明する。
左右の各走行モータ21L,21Rは、高低2速に変速可能な斜板形可変容量アキシャルモータによって構成された油圧モータ47と、この油圧モータ47の斜板の角度を切り換えることにより該油圧モータ47を高低2速に変速操作する2速切換アクチュエータ48と、油圧モータ47の出力軸35を制動するブレーキシリンダ49と、フラッシング弁50と、フラッシング用のリリーフ弁51と、前記油圧モータ47のドレン油をドレン油路jを介して作動油タンク31に流す排油路iとを有する。
この信号圧供給路fは、該信号圧供給路fの回路圧を設定するリリーフ弁34を介してドレン油路mに連通されている。
前記2速切換油路eは2速切換弁45から2速切換アクチュエータ48へと向かう途中で分岐されて左右の走行モータ21L,21Rの2速切換アクチュエータ48に接続されている。
前記2速切換弁45のソレノイドが消磁されているときには、該2速切換弁45によって信号圧供給路fから2速切換油路eへの圧油の流通が遮断されていて2速切換アクチュエータ48には第2ポンプP2からの制御信号圧力が作用しておらず、油圧モータ47が1速状態(低速状態)となっている。
ブレーキシリンダ49は、ブレーキ解除油路gを介して、電磁方式の2位置切換弁からなるブレーキ解除弁52に接続され、このブレーキ解除弁52にも前記信号圧供給路fが接続されていて、前記オイルクーラ45で冷却された第2ポンプP2からの圧油が信号圧供給路fを介してブレーキ解除油路gにも流通可能とされている。
前記ブレーキ解除弁52のソレノイドが消磁されているときには、該ブレーキ解除弁52によって信号圧供給路fからブレーキ解除油路gへの圧油の流通が遮断されていて、ブレーキシリンダ49には第2ポンプP2からの制御信号圧力が作用しておらず、該ブレーキシリンダ49はバネの付勢力によって油圧モータ47の出力軸35を制動する。
前記ブレーキ解除油路gには、ブレーキシリンダ49に対するブレーキ解除圧を確保した上で該ブレーキ解除油路gの余剰の圧油を潤滑油として左右の走行モータ21L,21Rに供給するための潤滑油供給路kが接続されている。
前記走行ロック弁46及びブレーキ解除弁52には、例えば、キャビン5から降りる時に操作されるロックレバーによって同時に消磁信号が送られ、キャビン5内の解除スイッチによって同時に励磁信号が送られる。
油圧駆動装置32は、左走行モータ21L用の駆動回路32A(左用駆動回路)と、右走行モータ21R用の駆動回路32B(右用駆動回路)とを備えており、各駆動回路32A,32Bは、一対の変速用油路a,bによって対応する走行モータ21L,21Rの油圧モータ47に接続された油圧ポンプ53と、高圧側の変速用油路a,bの圧が設定以上になると低圧側の変速用油路a,bに逃がす高圧リリーフ弁54と、第2ポンプP2からの圧油をチェック弁55を介して低圧側の変速用油路a,bに補充するためのチャージ油路cとを備えている。
各駆動回路32A,32Bの油圧ポンプ53は、エンジン29の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプであると共にパイロット圧で斜板の角度が変更されるパイロット方式の油圧ポンプであり、パイロット圧が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを備えており、これら受圧部53a,53bに作用するパイロット圧によって斜板角度が変更されて作動油の吐出方向及び吐出量が変更され、これによって走行モータ21L,21Rの回転出力を作業機1を前進させる方向(正転方向)或いは作業機1を後進させる方向(逆転方向)に無段階に変速することができるよう構成されている。
走行モータ21L,21Rの油圧モータ47及びフラッシング弁50等と駆動回路32A,32Bと一対の変速用油路a,bとで静油圧トランスミッション(HST)を構成している。
走行レバー40を前側(図4では矢示A1方向)に傾動させると、前進用パイロット弁36が操作されて該パイロット弁36からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第1シャトル弁41を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の前進用受圧部53aに作用すると共に第2シャトル弁42を介して右用駆動回路32Bの前進用受圧部53aに作用し、これにより左右の走行モータ21L,21Rの出力軸が走行レバー40の傾動量に比例した速度で正転(前進回転)して作業機1が前方に直進する。
また、走行レバー40を左側(図4では矢示A4方向)に傾動させると、左旋回用パイロット弁39が操作されて該パイロット弁39からパイロット圧が出力され、該パイロット圧は第2シャトル弁42を介して右用駆動回路32Bの油圧ポンプ53の前進用受圧部53aに作用すると共に第3シャトル弁43を介して左用駆動回路32Aの油圧ポンプ53の後進用受圧部53bに作用し、これにより右走行モータ21Rの出力軸が正転し且つ左走行モータ21Lの出力軸が逆転して作業機1が左側に旋回する。
左右の各走行モータ21L,21Rは、前述した油圧モータ47、2速切換アクチュエータ48、ブレーキシリンダ49、フラッシング弁50及びフラッシング用リリーフ弁51のほか、油圧モータ47を収容するモータハウジング61と、このモータハウジング61に回転自在に支持された回転ドラム62と、この回転ドラム62内に収容されていて前記油圧モータ47の回転出力を減速して回転ドラム62に伝達する2段遊星歯車機構で構成された減速装置63とを有する。
ハウジング本体65は、筒状の周壁67と、この周壁67の軸芯方向一端側を閉塞する円板状の隔壁68とを有し、周壁67及び隔壁68の内部がモータ収容室64とされていて、該モータ収容室64は周壁67の軸芯方向他端側が開口状とされており、蓋体66はこのモータ収容室64の開口を塞ぐようにハウジング本体65にボルト固定されている。
ハウジング本体65の周壁67の外周の蓋体66側には、該ハウジング本体65(走行モータ21L,21R)を走行装置4のトラックフレーム20に固定するための取付フランジ69が設けられ、ハウジング本体65の隔壁68の中心側には、周壁67の軸芯方向に貫通する貫通孔70が形成されている。
油圧モータ47は、ハウジング本体65の周壁67の軸芯と同芯状に配置された前記出力軸35と、該出力軸35に一体回転自在にスプライン嵌合されたシリンダブロック71と、該シリンダブロック71に組み込まれた複数のプランジャ72と、ハウジング本体65の隔壁68の内面に傾転角変更自在に支持された斜板73と、該斜板73と前記プランジャ72との間に介装されたスラストプレート74と、シリンダブロック71と蓋体66との間に介在されたバルブプレート78とを備えている。
また、出力軸35と貫通孔70内周面との間には、前記ベアリング75から出力軸35の軸芯方向一端側寄りに位置するシール材77が設けられていて、貫通孔70を介してモータ収容室64から回転ドラム62内へと油が漏れないように構成されている。
前記シリンダブロック71にはリング円板状のブレーキプレート79が一体回転自在に外嵌(スプライン嵌合)され、モータ収容室64内には、前記ブレーキプレート79の外周側をハウジング本体65の周壁67内面側に形成された受圧面80へと押圧する環状のブレーキピストン81が、シリンダブロック71に套嵌されるように設けられている。
前記ブレーキピストン81、スプリング82、ハウジング本体65の周壁67のブレーキピストン81の支持部分等によって、前記ブレーキシリンダ49が構成されており、このブレーキシリンダ49と、前記ブレーキプレート79とで駐車ブレーキ(ネガティブブレーキ)が構成されている。
2速切換ピストン85はスプリング86の付勢力によってボール87及び当て板88を介して斜板73の背面に押し付けられている。
2速切換ピストン85とシリンダ室84の奥部との間に圧油が作用していないときには、斜板73の傾転角は大きく、油圧モータ47は1速状態とされ、前述した2速切換油路eから2速切換ピストン85とシリンダ室84の奥部との間に圧油が供給されると、2速切換ピストン85が斜板73を押圧して、該斜板73が傾転角を小さくする方向に動かされ、油圧モータ47が2速状態となる。
回転ドラム62は、筒状のドラム本体89と、このドラム本体89の軸芯方向一端側の開口を塞ぐカバープレート90とを有する。
ドラム本体89の軸芯方向他端側は開口状とされ、この開口から前記ハウジング本体65が、隔壁68側から同芯状に挿入されていると共に、ハウジング本体65の周壁67外面とドラム本体89の内面との間に設けられたベアリング91を介して回転ドラム62がモータハウジング61に回転自在に支持されている。
ドラム本体89内の中心側には、前記出力軸35にスプライン嵌合されたドライブシャフト93が設けられ、このドライブシャフト93にはドライブギヤ94が一体形成され、このドライブギヤ94には第1プラネタリギヤ95が歯合され、第1プラネタリギヤ95はギヤホルダ96に支持されている。
前記ドライブギヤ94にはサンギヤ97が遊嵌されており、このサンギヤ97に前記ギヤホルダ96がスプライン嵌合されていると共に、該サンギヤ97には、ハウジング本体65の隔壁68に一体形成された支軸98に回転自在に支持された第2プラネタリギヤ99が歯合されている。
これらドライブシャフト93、ドライブギヤ94、第1プラネタリギヤ95、サンギヤ97、第2プラネタリギヤ99、リングギヤ100等で減速装置63が構成され、油圧モータ47の出力軸35から出力された回転出力は、この減速装置63によって減速されて回転ドラム62に伝達され、回転ドラム62が回転することにより走行装置4の駆動輪17が回転駆動される。
これら嵌合部101と被嵌合部102との嵌合部101分(回転ドラム62とモータハウジング61との間)は、これら嵌合部101と被嵌合部102との間から回転ドラム62内の潤滑油が漏洩しないように、また嵌合部101と被嵌合部102との間を通して外部から土砂等の異物が回転ドラム62内に侵入しないように、メカニカルシール103(フローティングシール)でシールされている。
一方のシールリング104A(固定側シールリング104A)はハウジング本体65の被嵌合部102の内周側に配置され、該一方のシールリング104Aに対応する弾性シール部材105Aは、該一方のシールリング104Aの外周面107と被嵌合部102の内周面108との間に配置されている。
モータハウジング61には、前記潤滑油供給路kからの圧油を潤滑油としてメカニカルシール103の配置スペース111に流入させる潤滑油流入路sが形成されている。
第1油路s1の一端側は、直接又は他の油路を介して潤滑油供給路kに連通し、該第1油路s1の他端側は第2油路s2に連通しており、この第1油路s1の、第2油路s2との接続側には、絞り112が設けられている。
第3油路s3は、一端側が第2油路s2に連通し、他端側が蓋体66のハウジング本体65との合わせ面に形成された凹溝114に連通されている。
第4油路s4は、ハウジング本体65の蓋体66との合わせ面からメカニカルシール103とモータ収容室64との間に向けて形成され、この第4油路s4の、ハウジング本体65合わせ面側の端部は凹溝114(第3油路s3)に連通している。
また、ハウジング本体65の周壁67には、メカニカルシール103の配置スペース111とモータ収容室64とを連通して、回転ドラム62内の潤滑油をモータ収容室64内に流出させるための潤滑油流出路uが設けられている。
前記構成の走行系の油圧システムにあっては、ブレーキ解除弁52のソレノイドを励磁してブレーキシリンダ49にブレーキ解除圧を作用させているときにおいて、オイルクーラ45で冷却された信号圧供給路fの圧油が、ブレーキ解除油路g→潤滑油供給路k→潤滑油流入路sを経てメカニカルシール103の配置スペース111に供給され、該メカニカルシール103が冷却されるよう構成されている。
また、潤滑油流入路sには、絞り112が設けられているので、油の流入量を制限して必要な冷却能力が得られるように構成されていると共に、ブレーキ解除圧を確保した上で、余剰の油が潤滑油として、ブレーキ解除油路gから潤滑油供給路kへと流れるよう構成されている。
また、メカニカルシール103の配置スペース111及び減速装置63の収容スペース115の潤滑油は、前記潤滑油流出路uを介してモータ収容室64へと流れると共に、該モータ収容室64から排油路i及びドレン油路jを介して作動油タンク31へと戻される。
前記実施形態では、走行モータ21L,21Rはクローラ式走行装置4を駆動させるのに採用されているが、タイヤを嵌めた車輪を駆動するのに採用してもよい。
また、前記実施形態では、潤滑油流入路sに流す圧油をブレーキ解除油路gからとっているが、これに限定されることはなく、オイルクーラ45の下流側のその他の油圧経路から圧油を潤滑油流入路sに流すようにしてもよく、図8〜図10は、その他の例を示す。
図9は、潤滑油供給路kをチャージ油路cのチェック弁55の上流側に接続し、HSTのチャージ油を潤滑油として潤滑油流入路sを介してメカニカルシール103の配置スペース111に流入させるようにした例を示すものである。
図10は、HSTの低圧側の変速用油路a,bの圧油を潤滑油流入路sに流す潤滑油供給回路wを設けて、一対の変速用油路a,bのうち、低圧側の変速用油路a,bの圧油を潤滑油として潤滑油流入路sを介してメカニカルシール103の配置スペース111に流入させるようにした例を示すものである。
前記、潤滑油供給回路wは、一対の圧油取出側油路xと、この一対の入力油路xが接続された切換弁vと、この切換弁vを介して圧油取出側油路xからの圧油を潤滑油流入路sに流す圧油供給側油路yとを有する。
切換弁vは、パイロット方式の3位置切換弁からなり、高圧側の圧油取出側油路x(高圧側の変速用油路a,b)の圧によって低圧側の圧油取出側油路xを圧油供給側油路yに接続する(低圧側の変速用油路a,bの圧油を圧油供給側油路yに流す)ように切り換えられる。
圧油供給側油路yは、前記切換弁から潤滑油流入路sへと向かう途中で分岐されて左右の走行モータ21L,21Rの潤滑油流入路sに接続される。
また、図8〜図10に示す形態のものにおいて、その他の構成は図1〜図7に示す実施形態と同様に構成される。
35 出力軸
47 油圧モータ
48 2速切換アクチュエータ
49 ブレーキシリンダ
53 油圧ポンプ
61 モータハウジング
62 回転ドラム
63 減速装置
64 モータ収容室
79 ブレーキプレート
103 メカニカルシール
111 メカニカルシールの配置スペース
112 絞り
115 減速装置の収容スペース
a 変速用油路
b 変速用油路
c チャージ油路
d チャージ圧供給路
e 2速切換油路
g ブレーキ解除油路
s 潤滑油流入路
u 潤滑油流出路
Claims (8)
- 油圧モータ(47)を収容するモータ収容室(64)が形成されたモータハウジング(61)に回転ドラム(62)を回転自在に支持し、この回転ドラム(62)内に前記油圧モータ(47)の回転出力を減速して回転ドラム(62)に伝達する減速装置(63)を収容すると共に回転ドラム(62)とモータハウジング(61)との間をメカニカルシール(103)によってシールし、
前記モータハウジング(61)に、モータ収容室(64)の外部からメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に圧油を潤滑油として流入させる潤滑油流入路(s)を設け、該潤滑油をメカニカルシール(103)の配置スペース(111)から減速装置(63)の収容スペース(115)へと供給すると共に回転ドラム(62)内の潤滑油を作動油タンク(31)に戻すようにしたことを特徴とする油圧駆動式モータ装置。 - 前記回転ドラム(62)内の潤滑油をモータ収容室(64)に流すための潤滑油流出路(u)を形成して、該回転ドラム(62)内の潤滑油を前記油圧モータ(47)のドレン油として作動油タンク(31)に戻すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記潤滑油流出路(u)はメカニカルシール(103)の配置スペース(111)とモータ収容室(64)とを連通するものであることを特徴とする請求項2に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記潤滑油流入路(s)に絞り(112)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記モータハウジング(61)に、前記油圧モータ(47)の出力軸(35)を制動するネガティブブレーキ(49,79)を設け、このネガティブブレーキ(49,79)は圧油により解除されるよう構成され、該ネガティブブレーキ(49,79)にブレーキ解除圧を作用させるブレーキ解除油路(g)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記油圧モータ(47)は高低2速に変速可能に構成され、モータハウジング(61)に、圧油を作用させることにより油圧モータ(47)が2速状態となるように該油圧モータ(47)を切り換える2速切換アクチュエータ(48)を設け、この2速切換アクチュエータ(48)に圧油を作用させる2速切換油路(e)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記油圧モータ(47)と、該油圧モータ(47)を駆動する油圧ポンプ(53)との間を循環する圧油のリークを補うチャージ油を供給するための油路(c,d)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
- 前記油圧モータ(47)と、該油圧モータ(47)を駆動する油圧ポンプ(53)との間に圧油を循環させるための一対の変速用油路(a,b)のうち、低圧側の変速用油路(a,b)の圧油を潤滑油として潤滑油流入路(s)を介してメカニカルシール(103)の配置スペース(111)に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧駆動式モータ装置。
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