JPH109118A - 減速機付油圧モータ - Google Patents

減速機付油圧モータ

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JPH109118A
JPH109118A JP8167820A JP16782096A JPH109118A JP H109118 A JPH109118 A JP H109118A JP 8167820 A JP8167820 A JP 8167820A JP 16782096 A JP16782096 A JP 16782096A JP H109118 A JPH109118 A JP H109118A
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JP
Japan
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motor
chamber
housing
reduction gear
speed reducer
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Application number
JP8167820A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hamada
新一 濱田
Isao Tsurumi
功 鶴身
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ室内の作動油(モータコアから漏れた
もの等)を減速機室内に循環させることにより、メンテ
ナンスの頻度を少なくできる減速機付油圧モータを提供
する。 【解決手段】 圧油が供給されることにより回転動力を
生じさせるモータコア6が収容されるモータ室7と、モ
ータコア6の出力軸11の回転数を減速する減速機構が
収容される減速機室48とを有している油圧モータにお
いて、モータ室7内の作動油を減速機室48内に流入さ
せるべくモータ室7と減速機室48とを油路64,6
5,66を介して連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ走行装置
のホイルモータ等に利用される減速機付油圧モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種従来の減速機付油圧モータ、例え
ば、プラネタリ式減速機を内蔵する固定斜板形アキシャ
ルプランジャモータでは、圧油が供給されることにより
回転動力を生じさせるモータコアが収容されるモータ室
と、モータコアの出力軸の回転数を減速する減速機が収
容される減速機室とを有する。なお、この減速機として
は、ホイルモータとして利用される場合には、プラネタ
リギヤ式のものが一般的である。また、固定斜板形アキ
シャルピストンポンプでは、モータコアは、周方向に配
設された多数のプランジャ(ピストン)と、シリンダブ
ロックと、固定斜板と、シリンダブロックと一体回転す
るシャフト等とから構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧モータ
では、モータ室と減速機室とは隔壁によって仕切られて
おり、減速機室内には所定量のギアオイルを注油してい
た。したがって、減速機内のギヤオイルを定期的かつ比
較的頻繁に交換する必要があった。本発明は、モータ室
内の作動油(モータコアから漏れたもの等)を減速機室
内に循環させることにより、メンテナンスの頻度を少な
くできる減速機付油圧モータを提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、圧油が供給されることにより回転動力を生じさせ
るモータコアが収容されるモータ室と、モータコアの出
力軸の回転数を減速する減速機構が収容される減速機室
とを有する減速機付油圧モータにおいて、モータ室内の
作動油を減速機室内に流入させるべくモータ室と減速機
室とが連通されているものである。
【0005】かかる本発明では、モータコアから漏出し
た(或いは吐出された)作動油は、モータ室に充満され
るとともに、モータ室と減速機室との間の隔壁に設けら
れた油路を介して減速機室にも循環されて、モータ室内
の作動油を有効利用して減速機の潤滑、冷却又は切粉
(切屑)の除去等が行われる。減速機室内の作動油とモ
ータ室内の作動油とは、前記した油路を介して相互に流
動するため、減速機室内の汚れた作動油は少しずつ新た
に供給される作動油と交換され、よって、メンテナンス
頻度を低下し得る。なお、汚れた作動油は、モータ室に
接続されたドレンホースから廃油するが、ドレンホース
から廃油される作動油中には、減速機のギヤの切粉が含
まれるため、ドレンホースの下流端はオイルフィルタを
介して機体に設けたオイルタンクに接続するのが好まし
い。
【0006】なお、モータコアとは、例えば、斜板形ア
キシャルピストンモータでは、斜板と、該斜板に案内さ
れる複数のピストンアッシと、これらピストンアッシを
保持するリテーナプレートと、ピストンアッシが挿通さ
れるシリンダブロックと、シリンダブロックと一体回動
するシャフト等から構成されるものであって、圧油が供
給(この場合ではシリンダブロックの所要のシリンダに
供給)されることにより回転動力を生じさせる機構であ
る。その他のピストンモータ(プランジャモータ)にお
いても、少なくともピストンとシリンダブロックとシャ
フトとを備える。また、ギヤモータ、ベーンモータ等の
他の油圧モータをも本発明に包含される。
【0007】また、本発明は、モータハウジングに設け
られたモータ室内に、圧油が供給されることにより回転
動力を生じさせるモータコアが収容され、該モータコア
の出力軸の回転数を減速する減速機構が、モータハウジ
ングに回転自在に取付けられた減速機ハウジングに設け
られた減速機室内に収容されており、前記減速機構は遊
星歯車機構で構成され、該機構のリングギヤが減速機ハ
ウジングの内周面に設けられた減速機付油圧モータにお
いて、モータハウジングに、モータ室と減速機室とを連
通させる油路が形成されており、前記リングギヤは、減
速機ハウジングとは別体に形成されて減速機ハウジング
内周に一体的に取付固定されているものである。
【0008】かかる発明では、上記した作用に加えて、
リングギヤが減速機ハウジングとは別体であるので、減
速機ハウジングは鋳物で製作して生産性の向上、コスト
低減を図ることができるとともに、リングギヤは通常の
歯車材で製作して耐久性の向上を図るとともに、切粉
(切屑)の発生量を少なく抑えることができる。したが
って、上記のようにモータ室と減速機室とを連通して
も、減速機室内で発生する切粉の量を少なく抑えられて
いるため、モータ室内のモータコアに悪影響を及ぼすこ
とを防止できる。なお、2段遊星歯車機構を採用する場
合には、一般に、1段目のプラネタリギヤとリングギヤ
との噛合部分よりも、2段目のプラネタリギヤとリング
ギヤとの噛合部分の方が負荷がかなり大きくなるので、
少なくとも2段目のプラネタリギヤが噛合するリングギ
ヤを上記したようにハウジングと別体に形成し、1段目
のプラネタリギヤが噛合するリングギヤはハウジングと
同じ材料で一体成形することもできる。
【0009】上記した油圧モータにおいて、減速機構を
構成する回転動作部材に、減速機室内の作動油を攪拌す
る羽根を設けることにより、減速機室内の作動油の流れ
を促進し、減速機室のコーナー部分に汚れた作動油が滞
留することを防止することができる。なお、回転操作部
材としては、例えば、遊星歯車機構のプラネタリギヤ、
該プラネタリギヤのホルダー、プラネタリギヤのスラス
トプレートなどが挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の第1の実
施の形態を示しており、この油圧モータ1は、バックホ
ー等のクローラ走行装置のホイルモータに使用される可
変斜板式のアキシャルプランジャモータであって、2段
式遊星歯車機構で構成された減速機を内蔵している。す
なわち、この油圧モータ1は、モータ本体2と、モータ
本体2の基端側に装着されたカウンタバランスバルブ3
と、該バルブ3の基端側に装着されたショックレスバル
ブ4と、モータ本体2の先端側に装着された減速機5と
から主構成されている。
【0011】前記モータ本体2は、圧油が供給されるこ
とにより回転動力を生じさせるモータコア6が収容され
るモータ室7が内部に形成されたモータハウジング8を
備えている。このモータハウジング8の外周には、クロ
ーラ走行装置のフレームに取付固定するためのフランジ
9が一体形成されている。モータコア6は、モータハウ
ジング8にボールベアリング10を介して回動自在に支
持されたシャフト11(出力軸)と、該シャフト11の
中途部にスプライン結合されたシリンダブロックアッシ
12と、シリンダブロックアッシ12のシリンダ側端面
に設けられたバルブプレート13と、該シリンダブロッ
クアッシ12の各シリンダに挿通された複数のピストン
アッシ14と、これら複数のピストンアッシ14を保持
するリテーナプレート15と、リテーナホルダ16と、
ピストンアッシ14の背面が摺接する傾斜状摺動案内面
を有する斜板17とから主構成される。
【0012】斜板17は、モータハウジング8に取付固
定された斜板固定ブロック(図示せず)に軸18回りに
揺動自在に支持されており、後述する油圧変速手段によ
りピストンアッシ14の摺動案内面の傾斜角度を変更す
ることで出力回転を変速可能にしている。なお、斜板固
定ブロックは、図2に示すボルト孔49を利用して左右
一対取付けられる。
【0013】シリンダブロックアッシ12の基端側には
スプリング19を内蔵する筒状の空間が形成され、該空
間に内蔵されたスプリング19の先端側にはカラー20
が装着されており、該カラー20とリテーナプレート1
6との間には、シリンダブロックアッシ12を貫通する
ピン21が設けられいる。また、スプリング19の基端
側には、ワッシャ22が装着され、スナップリング23
により抜け止めがなされている。而して、スプリング1
9の付勢力によりシリンダブロック12を基端側(斜板
から離反する側)に付勢するよう構成している。
【0014】かかるモータコア6が収容されるモータ室
7の先端側側方には、隔壁24がモータハウジング8に
一体形成されている。この隔壁24の中央部には、シャ
フト11の先端部が挿通される孔25が設けられてお
り、前記したベアリング10はこの孔25内に装着され
ている。前記カウンタバランスバルブ3は、モータハウ
ジング8にボルト等により取付固定されるカウンタバラ
ンスバルブボディ26を備えている。また、バックホー
の機体側に設けられたコントロールバルブによっていず
れか一方に高圧の作動油が供給される一対の高圧ホース
27が接続される一対のオイルポート(図示せず)と、
機体側に設けられたオイルタンクに接続されたドレンホ
ース28が接続されるドレンポート29(接続部)と
が、ボディ26の側面に設けられている。
【0015】このドレンポート29は、ボディ26内部
に形成されたドレン油路30を介してモータハウジング
8のモータ室7に連通されており、モータ室7内の作動
油を廃油可能としている。なお、ドレンホース28の中
途部にオイルフィルタを設けて、オイルタンクに切粉
(切屑)等が混入しないようにしておくのが好ましい。
上記した油圧変速手段は、カウンタバランスバルブ3に
設けられた高圧選択スプール31及び2速切換スプール
32を備えており、カウンタバランスボディ26及びモ
ータハウジング8に形成された一速時高圧油路33又は
二速時高圧油路34のいずれかに圧油を供給可能に構成
している。そして、各高圧油路33の先端は、隔壁24
に形成された上下一対のシリンダ35にそれぞれ接続さ
れており、各シリンダ35には、スプリング36、ピス
トン37が装着されており、該ピストン37には、斜板
17の背面に当接するボール38が取付けられている。
したがって、各高圧油路33,34のいずれかに圧油を
供給することで、上下のピストン37のいずれかが押動
されて斜板17の摺動案内面の傾斜角度を変更すること
ができる。
【0016】前記ショックレスバルブ4は、カウンタバ
ランスバルブボディ26にソケットヘッドボルト39に
より取付固定されたショックレスバルブボディ40を備
えており、該ボディ40の中央部にはリリーフハウジン
グ41が取付けられている。前記減速機5は、モータハ
ウジング8の先端側外周にアンギュラベアリング42を
介して回動自在に取付けられた減速機ハウジング43内
に、2段遊星歯車機構(減速機構)を内蔵してなる。な
お、アンギュラベアリング42は、モータハウジング8
の先端部外周に螺着されたリングナット47により固定
されている。
【0017】減速機ハウジング43は略筒状に構成さ
れ、その内部空間により減速機室48が形成されてい
る。また該ハウジング43の基端側外周にはスプロケッ
トホイール(図示せず)を取付けるためのフランジ44
が一体形成されている。また、減速機ハウジング43の
基端部は、モータハウジング8のフランジ9の側部に突
設された筒部45に嵌合され、それらの内周部にはフロ
ーティングシール46が装着されて、ハウジング内の作
動油が外部に漏れることを防止している。
【0018】減速機5を構成する2段遊星歯車機構は、
シャフト11の先端部にスプライン結合されたドライブ
シャフト50を備えている。該ドライブシャフト50の
先端部外周にはドライブギヤ51が設けられ、該ギヤ5
1には、その径外方に配された3つの1段目プラネタリ
ギヤ52が噛合されている。これらプラネタリギヤ52
は、正面視略リング状のギヤホルダ53に突設された軸
54に回動自在に取付保持されており、該軸54の先端
部は略円板状のスラストプレート55によって支持され
ている。このスラストプレート55は、ハウジング43
の外端部開口を閉塞するカバー56により支持されてい
る。
【0019】ドライブシャフト50の軸中途部にはサン
ギヤ57が遊嵌されており、該サンギヤ57に、上記し
たギヤホルダ53の内周部に設けられたギヤ58と、モ
ータハウジング8にボルト59によって固定された軸部
60に回動自在に取付けられた2段目プラネタリギヤ6
1とが噛合されている。該プラネタリギヤ61は、ドラ
イブシャフト50周りに4つ配設されている。
【0020】上記した1段目プラネタリギヤ52と2段
目プラネタリギヤ61は、減速機ハウジング43の内周
に設けられたリングギヤ62,63にそれぞれ噛合され
ており、これらによって、ドライブシャフト50の回転
動力を減速して減速機ハウジング43に伝動するように
構成している。かかる2段遊星歯車機構では、1段目プ
ラネタリギヤ52が減速機ハウジング43を回転させる
トルクに比して、2段目プラネタリギヤ61が減速機ハ
ウジング43を回転させるトルクの方が、約4〜5倍程
度大きくなる。即ち、2段目プラネタリギヤ61とリン
グギヤ63の噛合部分の負荷がかなり大きくなり、減速
機ハウジング43を鋳物により形成した場合、リングギ
ヤ63をハウジング43に一体成形すると、歯車材によ
り形成されたプラネタリギヤ61によってリングギヤ6
3が切削され易くなり、切粉(切屑)の発生量が多くな
るとともに、リングギヤ63の耐久性が低くなる。
【0021】したがって、本実施形態では、2段目プラ
ネタリギヤ61が噛合するリングギヤ63は、減速機ハ
ウジング43とは別体に形成し、該ギヤ63を通常の歯
車材で形成することによって、上記の問題を解決してい
る。すなわち、該リングギヤ63は略円筒状に構成さ
れ、その内周に形成されたギヤ部がプラネタリギヤ61
に噛合されており、外周部が減速機ハウジング43の内
周にスプライン結合され、該リングギヤ63と減速機ハ
ウジング43とが一体回動するよう構成されている。
【0022】なお、1段目プラネタリギヤ52が噛合す
るリングギヤ62も、上記と同様にして減速機ハウジン
グ43とは別体に形成することができる。前記モータハ
ウジング8内のモータ室7と、減速機ハウジング43内
の減速機室48とは、モータハウジング8の所要の箇所
に設けられた油路64,65,66を介して連通されて
おり、モータ室7の作動油が減速機室48内に流入する
とともに、減速機室48内の作動油(潤滑油)がモータ
室7内へと相互に流入する作動油の流れを形成するよう
構成されている。このように、モータ室7内の作動油を
減速機室48に供給して、減速機5の潤滑、冷却及び切
粉の除去を行わせることにより、かかる作動油は常時モ
ータ室7と減速機室48との間を循環するので、減速機
室48内の潤滑油が早期に汚濁してしまうことが防止さ
れ、メンテナンス頻度を少なくすることができる。
【0023】第1の油路64は、図1及び図2に示すよ
うに、モータハウジング8の隔壁24の中央部に形成さ
れた孔25の奥部に設けられた複数の通孔からなり、こ
れら通孔はドライブシャフト50の径外方で周方向に配
設されている。なお、孔25とシャフト11の先端部と
の間には、作動油が流通するに充分な間隔が設けられて
いる。この第1の油路64は、減速機室48側のサンギ
ヤ57と2段目プラネタリギヤ61の噛合部分の近傍に
開口されている。
【0024】第2の油路65は、図2に示すように、孔
25の左右において、モータハウジング8の隔壁24に
設けられた略長方形状の通孔からなる。即ち、この左右
一対の第2油路65は、1・2速切換ピストン37が装
着されるシリンダ用凹部35を結ぶ線の左右に設けられ
ている。第3の油路66は、モータハウジング8の周壁
部の適所に設けられた複数の通孔からなり、アンギュラ
ーベアリング42とフローティングシール46(メカシ
ール)とで形成される油溜まりをモータ室7に連通する
ものである。アンギュラーベアリング42は作動油を通
過させるものであるから、この油溜まりは、減速機室4
8の一部を構成するものである。この第3の油路66が
設けられていない場合、減速機室48の隅部となる上記
の油溜まりに汚濁した作動油が滞留し、アンギュラーベ
アリング42やフローティングシール46の耐久性を低
下させる原因となるおそれがあるが、上記のように第3
の油路66を形成することで、上記の油溜まりの作動油
の循環を促進することができる。
【0025】また、減速機構を構成する回転動作部材で
あるスラストプレート55とギヤホルダ53には、減速
機室48内の作動油を攪拌するための羽根70,71,
72が設けられている。即ち、スラストプレート55の
周方向3ヵ所は、図3に示すようにプレスによって一部
突出されて、該突部により羽根70が形成されており、
スラストプレート55の回転により減速機室48内の作
動油の循環を促進させるようにしている。
【0026】また、ギヤホルダ53には、図1及び図4
に示すように、径外端部の側面に周方向に配設された複
数の羽根71と、径内端部の側面に周方向に配設された
複数野はね72とが設けられている。これら羽根71,
72によって減速機室48内の作動油の循環が促進させ
られるとともに、これら羽根71,72によって生ずる
作動油の流れを、内周側に向く略渦巻き状とすることに
よって、第1の油路64から減速機室48内の作動油を
モータ室7内に流入させ、その反作用によって第2の油
路65からモータ室7内の作動油を減速機室48内に流
入させるような作動油の流れを形成することができる。
【0027】このように、モータ室7と減速機室48内
の作動油を相互に循環させることにより、減速機室48
内の汚れた作動油をドレンホース28から廃油させるこ
とができ、メンテナンス頻度を少なくすることができ
る。なお、上記したモータハウジング8、カウンタバラ
ンスバルブボディ26、ショックレスバルブボディ40
及び減速機ハウジング43は、それぞれ鋳造により成形
することができ、生産性の向上、コスト低減を図ること
ができる。
【0028】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、適宜設計変更することができる。例えば、
ドレンホースに連通するドレン油路を、減速機室48に
開口させることにより、減速機室48内の切粉を含む作
動油を、モータ室7に一旦戻すことなく廃油することが
できる。
【0029】また、上記実施の形態ではアキシャルプラ
ンジャモータを示したが、本発明は、ギヤモータ、ベー
ンモータ等の、モータ室内に収容されるモータコアとな
る構成要素を含む種々の油圧モータを含む。また、減速
機室内の作動油を攪拌する羽根は、プラネタリギヤ5
2,61等の他の回転動作部材に設けることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、モー
タ室と減速機室とを連通させたので、モータコアから漏
出した(或いは吐出された)作動油が、モータ室から減
速機室に供給され、モータ室内の作動油を有効利用して
減速機の潤滑、冷却又は切粉(切屑)の除去等を行うこ
とができ、また、減速機室内の汚れた作動油を少しずつ
新たに供給される作動油と交換することができて、メン
テナンス頻度を少なくすることができる。
【0031】また、本発明は、減速機構のリングギヤ
を、減速機ハウジングとは別体に形成してハウジング内
周に一体的に取付固定したので、減速機ハウジングは鋳
物で製作して生産性の向上、コスト低減を図ることがで
きるとともに、リングギヤは通常の歯車材で製作して耐
久性の向上を図るとともに、切粉(切屑)の発生量を少
なく抑えることができ、よって、モータ室と減速機室と
を連通しても、減速機室内で発生する切粉の量を少なく
抑えられているため、モータ室内のモータコアに悪影響
を及ぼすことを防止できる。
【0032】また、減速機構を構成する回転動作部材
に、減速機室内の作動油を攪拌する羽根を設けたので、
減速機室内の作動油の流れを促進し、減速機室のコーナ
ー部分に汚れた作動油が滞留することを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る減速機付油圧モータ
(ホイルモータ)を示す断面図である。
【図2】同油圧モータのモータハウジングの正面図であ
る。
【図3】同油圧モータの減速機ハウジングを取り外した
状態の簡略斜視図である。
【図4】1段目プラネタリギヤのホルダーの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧モータ 6 モータコア 7 モータ室 8 モータハウジング 11 出力軸(シャフト) 43 減速機ハウジング 48 減速機室 53 回転動作部材(ギヤホルダ) 55 回転動作部材(スラストプレート) 63 リングギヤ 64 油路 65 油路 66 油路 70 羽根 71 羽根 72 羽根

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油が供給されることにより回転動力を
    生じさせるモータコア(6)が収容されるモータ室
    (7)と、モータコア(6)の出力軸(11)の回転数
    を減速する減速機構が収容される減速機室(48)とを
    有する減速機付油圧モータにおいて、 モータ室(7)内の作動油を減速機室(48)内に流入
    させるべくモータ室(7)と減速機室(48)とが連通
    されていることを特徴とする減速機付油圧モータ。
  2. 【請求項2】 モータハウジング(8)に設けられたモ
    ータ室(7)内に、圧油が供給されることにより回転動
    力を生じさせるモータコア(6)が収容され、該モータ
    コア(6)の出力軸(11)の回転数を減速する減速機
    構が、モータハウジング(8)に回転自在に取付けられ
    た減速機ハウジング(43)に設けられた減速機室(4
    8)内に収容されており、前記減速機構は遊星歯車機構
    で構成され、該機構のリングギヤ(63)が減速機ハウ
    ジング(43)の内周面に設けられた減速機付油圧モー
    タにおいて、 モータハウジング(8)に、モータ室(7)と減速機室
    (48)とを連通させる油路(64,65,66)が形
    成されており、前記リングギヤ(63)は、減速機ハウ
    ジング(43)とは別体に形成されて減速機ハウジング
    (43)内周に一体的に取付固定されていることを特徴
    とする減速機付油圧モータ。
  3. 【請求項3】 減速機構を構成する回転動作部材(5
    3,55)に、減速機室(48)内の作動油を攪拌する
    羽根(70,71,72)を設けたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の減速機付油圧モータ。
JP8167820A 1996-06-27 1996-06-27 減速機付油圧モータ Pending JPH109118A (ja)

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JP8167820A JPH109118A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 減速機付油圧モータ

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JP8167820A JPH109118A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 減速機付油圧モータ

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JP (1) JPH109118A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299531A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Kubota Corp 油圧駆動式モータ装置
CN104053901A (zh) * 2012-02-22 2014-09-17 萱场工业株式会社 液压马达

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JP2009299531A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Kubota Corp 油圧駆動式モータ装置
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