JP2003021197A - 油圧駆動減速装置 - Google Patents

油圧駆動減速装置

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JP2003021197A JP2001204759A JP2001204759A JP2003021197A JP 2003021197 A JP2003021197 A JP 2003021197A JP 2001204759 A JP2001204759 A JP 2001204759A JP 2001204759 A JP2001204759 A JP 2001204759A JP 2003021197 A JP2003021197 A JP 2003021197A
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Masahiro Tsunemi
正博 常深
Hidekazu Okuto
秀和 奥藤
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧駆動減速装置に内蔵される遊星歯車機構
の最適化を図り、抜本的な小型化を可能にするととも
に、部品の大幅節減および構造の簡易化を図るものであ
り、特に、径方向の大幅な小型化を図る油圧駆動減速装
置を提供する。 【解決手段】 内部に油圧モータ3を配設する固定ケー
シング11と、固定ケーシング11の外周にその一端側
から挿入された軸受13を介して回転自在に支持され、
内周側に内歯15を有する回転ケーシング12と、油圧
モータ3から前記一端側に突出する出力軸16に取り付
けられる太陽歯車17と、太陽歯車17と内歯15との
間に配設されて減速を行う遊星歯車列とを有する油圧駆
動減速装置であって、前記遊星歯車列のうち少なくとも
一段は、出力軸16を介して対称に位置する2個の遊星
歯車20と、2個の遊星歯車20を回転自在に軸方向両
端において挟むように支持する略楕円状の遊星枠19と
を有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧モータの回転
を減速して出力する油圧駆動減速装置に関し、特に走行
装置用の駆動装置として用いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の中でも、特に油圧ショベルの
走行装置に代表されるクローラによって走行する建設機
械の駆動装置として、油圧駆動減速装置が使用される。
この油圧駆動減速装置は、本体車両に固定される固定ケ
ーシングの内部に油圧モータを配置し、この出力回転を
前記固定ケーシングに同心的に回転自在に嵌めた回転ケ
ーシングに遊星歯車機構を介して伝達し、回転ケーシン
グの外周に設けたスプロケットによりクローラを駆動す
るようになっている。この油圧駆動減速装置は、クロー
ラ内配置という制限から、その全体にスペース的な制限
があり、小型で高出力の形態であることが求められる。
【0003】このような油圧駆動減速装置として、例え
ば、特開平8−247223号公報に開示のものが知ら
れている。この減速装置は、円筒状の固定ケーシングの
内部に油圧モータを配置し、前記油圧モータの出力軸の
先端に第1太陽歯車を取り付け、前記固定ケーシングの
外周に軸受を介して回転自在に回転ケーシングを支持
し、この回転ケーシングの内周に内歯を形成し、前記第
1太陽歯車の回転を、第1遊星歯車、および第1遊星歯
車の保持枠である遊星枠に係合する第2太陽歯車、およ
び前記固定ケーシングの先端から突出する軸に支持され
た第2遊星歯車を介して前記内歯に伝達し、前記回転ケ
ーシングを減速して回転させるものである。図7は、特
開平8−247223号公報の油圧駆動減速装置におい
て開示されている第1遊星歯車構造の概略を示した図で
ある。本図においては、正三角形状に配置された3個の
第1遊星歯車101と、この第1遊星歯車101と当接
する位置決めプレート102の構造が示されている。一
般的に、遊星歯車機構を有した油圧駆動減速装置として
は、上述のように、正三角形状に配置された3個の遊星
歯車を有するものが、安定支持の利点を享受する観点か
ら通常多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−247223号公報に代表されるような3個の遊星
歯車を有する構造では、部品点数の削減や各部品の小型
化を図ることは、限界に達しているといわざるを得ない
状況にある。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みることにより、
油圧駆動減速装置に内蔵される遊星歯車機構の最適化を
図り、抜本的な部品の小型化を可能にするとともに、部
品の大幅節減および構造の簡易化を図る油圧駆動減速装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の油圧駆動減速装置は、内部に油圧モータを
配設する固定ケーシングと、前記固定ケーシングの外周
にその一端側から挿入された軸受を介して回転自在に支
持され、内周側に内歯を有する回転ケーシングと、前記
油圧モータから前記一端側に突出する出力軸に取り付け
られる太陽歯車と、前記太陽歯車と前記内歯との間に配
設されて減速を行う遊星歯車列とを有する油圧駆動減速
装置であって、前記遊星歯車列のうち少なくとも一段
は、出力軸を介して対称に位置する2個の遊星歯車と、
前記2個の遊星歯車を回転自在に軸方向両端において挟
むように支持する遊星枠とを有し、前記遊星枠は、前記
2個の遊星歯車を挟むように支持する一対の平板部分
と、前記一対の平板部分を連結する支柱とを有し、前記
支柱の一部が、前記平板部分の外周に沿うとともに前記
歯車の近傍に配置していることを特徴とする。
【0007】この構成によると、安定した構造の2個の
遊星歯車からなる油圧駆動減速装置を実現することがで
き、従来の3個の遊星歯車を有していたものに比して、
部品の大幅節減および構造の簡易化も合わせて達成で
き、コスト的にも優れた油圧駆動減速装置を得ることが
できる。
【0008】請求項2に記載の油圧駆動減速装置は、請
求項1において、前記平板部分が略楕円状に形成されて
いることを特徴とする。
【0009】この構成によると、遊星枠を楕円に形成す
ることで、2個の遊星歯車からなる油圧駆動減速装置を
さらに部品の小型軽量化することができる。
【0010】請求項3に記載の油圧駆動減速装置は、請
求項1または2において、前記出力軸は、一体に形成さ
れた回転軸で前記油圧モータと前記太陽歯車とを連結す
るものであることを特徴とする。
【0011】この構成によると、モータの出力軸を突出
させ、減速機の中心を貫く入力軸を兼用する一体の回転
軸であるため、中間の継ぎ手を設けるものより、回転軸
の径方向の移動が少なくなる。よって、遊星歯車と太陽
歯車が偏当たりすることを低減でき、太陽歯車や回転軸
の耐久性を向上させる効果も得られる。
【0012】請求項4に記載の油圧駆動減速装置は、請
求項3において、前記回転軸と前記太陽歯車をスプライ
ン係合させるとともに、前記太陽歯車の内周に形成され
たスプライン溝を、周方向で外径に形成された歯の隣合
う谷のほぼ中間に位置するように形成したことを特徴と
する。
【0013】この構成によると、太陽歯車の外周の歯の
谷と、太陽歯車と回転軸との嵌合部分のスプライン溝と
が周方向にずれるため、太陽歯車を小径にしても肉厚が
確保できる。これにより、太陽歯車が出力を伝達すると
きの変形が低減でき、太陽歯車と遊星歯車が噛合うとき
の騒音を低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の実施形態例に係る
油圧駆動減速装置1の断面図を示したものである。図1
において、減速装置1は、固定ケーシング11内に油圧
モータ3を内蔵し、回転ケーシング12に対して固定ケ
ーシング11を回転自在に嵌め、回転ケーシング12に
二段式の遊星歯車列からなる減速機構2を内蔵して構成
される。
【0015】回転ケーシング12は、固定ケーシング1
1の外側に軸受13で回転自在で且つ軸方向に移動しな
いように取り付けてあり、この回転ケーシング12と前
記油圧モータ3とが軸心方向で部分的に重なっており、
回転ケーシング12と油圧モータ3とを組み上げた軸心
方向のほぼ中央に図示されないスプロケットを取り付け
るフランジ14が設けてある。軸受13及びフローティ
ングシール32は、固定ケーシング11の油圧モータ3
と反対側の一端側から嵌められる。そのため、特に減速
機構2の側の外周の径を小さくしないと、軸受13及び
フローティングシール32の外径が大きくなる。
【0016】固定ケーシング11の前記一端側であって
回転ケーシング12の内部には、できるだけ大きな減速
比を得る様にしてある二段式の遊星歯車列を有した減速
機構2が収められている。回転ケーシング12の内周に
は内歯15が形成され、減速機構2の入力軸でもある油
圧モータ3の出力軸16の先端に第1太陽歯車17がス
プライン18を介して嵌入されている。すなわち、油圧
モータ3と第1太陽歯車17とは、一体に形成された回
転軸で連結されている。そして、第1太陽歯車17と内
歯15の間に、遊星枠19に自転自在に支持された2個
の第1遊星歯車20が噛み合っている。第1遊星歯車2
0の第1太陽歯車17回りの公転を伝える遊星枠19の
内周と第2太陽歯車22の外周とがスプライン21で係
合している。以上のように、一個の第1太陽歯車17、
2個の第1遊星歯車20、内歯15および出力軸として
も機能する遊星枠19が第1段目の遊星歯車機構を構成
している。
【0017】ここで、遊星枠19の構成を図2〜4に示
す。図2は、図1のA−A線方向から見た遊星枠19の
断面図であり、図3は、図2におけるB−B線矢視断面
を展開して示した図であって油圧モータ3側を上側とし
た断面図である。そして、図4は、遊星枠19を油圧モ
ータ3と反対側からみた図である。これらによく示され
るように、遊星枠19は、一対の略楕円状の平板部分1
9a、19bを有しており、図2によく示される平板部
分19aには、出力軸16が挿入される挿入孔19cが
設けられ、図4によく示される平板部分19bには、第
1太陽歯車17の出力軸16への嵌入を行うための開口
19dが設けられている。挿入口19cの内周には、第
2太陽歯車22の外周と係合するスプライン21を構成
する溝が形成されている(図3参照、図2においては省
略)。また、開口19dは、第1太陽歯車17の嵌入後
に、図1に示すように蓋部材23によって塞がれる。
【0018】そして、図2および図4によく示されるよ
うに、平板部分19a、19bには、出力軸16を介し
て対称に2個の第1遊星歯車20が位置するよう支持す
るための支持孔19eがそれぞれ設けられている。図1
において示されるように、該支持孔19eに嵌挿される
軸部材によって第1遊星歯車20が取り付けられる。す
なわち、この2枚の平板部分19aによって、2個の第
1遊星歯車20を回転自在に軸方向両端において挟むよ
うに支持されるものである。第1遊星歯車20が公転す
るときに、第1太陽歯車17は2個の第1遊星歯車20
からそれぞれの反力を受ける。上述のように、出力軸1
6を介して対称に2個の第1遊星歯車20を配置したか
ら、当該2つの反力が打ち消しあい、この反力による第
1太陽歯車17の径方向への移動を低減できる。よっ
て、第1遊星歯車20と第1太陽歯車17が偏当たりす
ることを低減でき、これらの耐久性を向上できる。
【0019】また、遊星枠19は、一対の平板部分19
a、19bを、出力軸16を介して対称な位置において
固持するよう対をなして配置される支柱19fを有して
いる。支柱19fは、平板部分19a、19bの略楕円
状の外周に一部沿うとともに第1遊星歯車20の近傍に
2対の対をなして配置されている。これら支柱19fの
位置により、遊星枠19がトルクを受けたときに、遊星
枠19の変形を抑えるとともに、第1遊星歯車の駆動時
の反力を受けるための支柱を細く形成することができ
る。よって、構造的な安定性と軽量化を兼ね備えた2個
の第1遊星歯車で構成される油圧駆動減速装置を得るこ
とができる。
【0020】また、図1において、固定ケーシング11
の一端側の底部50には、トラニオンボス75が、その
一端をはめ込まれるようにして取り付けられている。ト
ラニオンボス75の他端側には、その他端と嵌合する孔
37を有するホルダ24が取り付けられている。トラニ
オンボス75は、大径の本体75aの両端に小径の軸7
5bを突設した単品に形成されている。固定ケーシング
11の底部50には、孔76が設けられ、この孔76に
対向するように、ホルダ24の孔37も設けられてい
る。すなわち、トラニオンボス75の一方の軸75aが
孔76に嵌入され、トラニオンボス75の他方の軸75
aが孔37に嵌入されることにより、トラニオンボス7
5は固定ケーシング11の底部50とホルダ24の間で
両端支持される。このトラニオンボス75は円周方向に
3本設けられ、このトラニオンボス75の本体75a
に、第2太陽歯車22と内歯15に噛み合う3個の第2
遊星歯車26が自転自在に支持されている。
【0021】図5に、固定ケーシング11に対するホル
ダ24の支持構造の概略を斜視図で示すが、トラニオン
ボス75の間に位置するようにホルダ24から3本の支
柱27が一体に突設されている。そして、同じくトラニ
オンボス75の間に位置する固定ケーシング11側から
3本の支柱28が一体に突設されている。ホルダ24の
側の支柱27と、固定ケーシング11の側の支柱28と
が合わせ面29で当接しており、ボルト30および位置
決め用のピン31により支柱27、28同士が固定され
ている。この様子は、図1においても示されている。な
お、合わせ面29の位置は、第2遊星歯車26の幅内で
あって、好ましくは略中央付近である。また、図1にお
いて、固定ケーシング11の外周36に嵌入される軸受
13はナット61で軸方向に押圧されて固定される。こ
のナット61の回り止めのために、ホルダ24に突出部
77が設けられ、この突出部77とナット61との間に
ピン78が配設されている。
【0022】図6に第1太陽歯車17の構造が示されて
いる。図6(a)は側面図であり、図6(b)は縦断面
図である。図6(b)において、第1太陽歯車17の外
周に図示されない第1遊星歯車20に対する噛み合い歯
17aが形成され、第1太陽歯車17の内周に図示され
ない入力軸部16のスプライン歯に係合するスプライン
溝18bが形成されている。図3(a)において、外周
の噛み合い歯17aの数と、内周のスプライン溝18b
の数が同じであるとともに、スプライン歯18aは噛み
合い歯17aの谷17bの間にスプライン溝18bが位
置する様に配設されている。このような配置により、噛
み合い歯17aの谷17bとスプライン歯18aが重な
らず、第1太陽歯車17の肉厚tを確保できるため、第
1太陽歯車17の外径を小さくすることができる。これ
により、減速比を大きくすることができ、低トルク・高
回転である小型の油圧モータ3を適用することができる
ので、減速装置1を小型化することが可能になる。
【0023】以上のように、第2太陽歯車22と3個の
第2遊星歯車26と出力軸として機能する内歯15が第
2段目の遊星歯車機構を構成している。そして、この支
持構造により、撓みが少ない状態で支持される。また、
ホルダ24の支柱27と固定ケーシング28との合わせ
面29が、第2遊星歯車26の幅内であって略中央に配
設されているため、ボルト30による両支柱27、28
の締め付けが強固に行われる。また、両支柱27、28
の根元がホルダ24または固定ケーシング11と一体で
あるため、応力集中に耐えることができる。これらのこ
とから、固定ケーシング11の径方向及び軸方向の寸法
を押さえた小型化に寄与することになる。
【0024】減速機構2は、以上のように構成されてお
り、油圧モータ3の駆動によって第1太陽歯車17が回
転されると、この第1太陽歯車17と内歯15の両方に
噛み合う第1遊星歯車20が遊星枠19と共に第1太陽
歯車17の回りを公転により減速回転し、その回転が第
2太陽歯車22に伝達され、更に第2遊星歯車26を経
て、内歯15を有する回転ケーシング12が減速回転す
るので、フランジ14に取り付けられる図示されないス
プロケットが回転駆動される。
【0025】固定ケーシング11は、その内部の一端側
に底部50を有し、他端側が蓋体51で閉鎖された内孔
52を備えている。この内孔52の軸心に沿って出力軸
16が配置してあり、この出力軸16はその一端を蓋体
51に設けた軸受53で回転自在に保持されると共に、
他端側の途中を底部50に設けた軸受54で回転自在に
保持される構成である。この出力軸16には、複数のピ
ストン55を摺動自在に挿入したシリンダブロック56
が回転不能で摺動自在にスプライン結合されている。底
部50の側には、鋼球57で揺動可能に支持された斜板
58が設けてあり、この斜板58の一端には、斜板58
を傾転させるシリンダ59が設けてある。この斜板58
には、ピストン55の先端が摺動自在に当接しており、
シリンダブロック56に圧油が供給されるとピストン5
5が押し出されその反力で出力軸16が回転する。シリ
ンダブロック56への圧油の給排は,蓋体51に設けた
図示されないカウタバランス弁を介して給排される。
【0026】油圧モータ3側で支持される出力軸16
は、前述のように、固定ケーシング11の一端側に片持
ち状に支持され、一体の回転軸として油圧モータ3の反
対側に対して突設されている。そして、出力軸16の突
出部に第2太陽歯車22が遊嵌され、突出部の先端に第
1太陽歯車17がスプライン18で嵌合されている。突
出部の先端は第1太陽歯車17の噛み合い反力が作用し
て撓むため、スプライン18はスプライン孔又はスプラ
イン軸のいずれか一方又は両方にクラウニングが施さ
れ、片当たりが生じないようになっている。クラウニン
グに代わり、スプライン孔又はスプライン軸のいずれか
一方又は両方を先細り状にすることもできる。
【0027】出力軸16は、油圧モータ3から第1太陽
歯車17までを継手で接続されることなく一体で構成し
ているため、減速機構2の入力軸としての機能を有する
部分の径を継ぎ手接続した場合に比して細くすることが
可能になる。そのため、前記入力軸部分に遊嵌される第
2太陽歯車22を小径にすることができ、第2太陽歯車
と第2遊星歯車26とによる減速比を大きくすることが
できる。これにより、低トルク・高回転である小型の油
圧モータ3を適用することができ、減速装置1を小型化
することが可能になる。
【0028】以上説明したように、本実施形態例に係る
油圧駆動減速装置によると、油圧駆動減速装置に内蔵さ
れる遊星歯車機構の最適化を図ることができ、抜本的な
部品の小型化を可能にするとともに、部品の大幅節減お
よび構造の簡易化を図るものであり、特に、全体として
小型化も達成することが可能になる。
【0029】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように変更して実施してもよ
い。 (1)本実施形態例においては、2個の遊星歯車で構成
されるのは、第1遊星歯車のみであったが、第2遊星歯
車においても、同様に2個の遊星歯車で構成されるもの
を採用することができる。
【0030】(2)減速機構については、二段の遊星歯
車機構であったが、三段以上からなる遊星歯車機構を有
するものであってもよく、また、3段目以降の遊星歯車
機構の遊星歯車の数についても、2個または3個のいず
れからなるものであっても採用することができる。
【0031】(3)また、第2太陽歯車回りを公転する
第2遊星歯車の数は3個に限らず4個であっても、トラ
ニオンボス及び支柱の数を4個にして、本実施形態の保
持構造を採用することができる。
【0032】(4)トラニオンボスについては、本実施
形態例のように必ずしも別部材を取り付けるものでなく
てもよく、固定ケーシングに一体に形成されるものであ
ってもよい。
【0033】(5)遊星枠を支持する支柱については、
必ずしも本実施形態例に示すように平板部分の略楕円状
の周方向に一部沿うように2対の対をなして配置されて
いるものでなくてもよく、例えば、1対もしくは3対以
上に形成されるものであってもよい。また、前記周方向
に一部沿うように配置される壁状に形成されるものであ
ってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によると、安定した構造
の2個の遊星歯車からなる油圧駆動減速装置を実現する
ことができ、従来の3個の遊星歯車を有していたものに
比して、大幅な小型化を図ることができ、部品の大幅節
減および構造の簡易化も合わせて達成でき、コスト的に
も優れた油圧駆動減速装置を得ることができる。
【0035】請求項2の発明によると、遊星枠を楕円に
形成することで、2個の遊星歯車からなる油圧駆動減速
装置をさらに小型軽量化することができるという効果を
奏する。
【0036】請求項3の発明によると、モータの出力軸
を突出させ、減速機の中心を貫く入力軸を兼用する一体
の回転軸であるため、中間の継ぎ手を設けるものより、
回転軸の径方向の移動が少なくなる。遊星歯車と太陽歯
車が偏当たりすることを低減でき、太陽歯車や回転軸の
耐久性を向上させることができるという効果を奏する。
【0037】請求子4の発明によると、太陽歯車の外周
の歯の谷と、太陽歯車と回転軸との嵌合部分のスプライ
ン溝とが周方向にずれるため、太陽歯車を小径にしても
肉厚が確保できる。これにより、太陽歯車が出力を伝達
するときの変形が低減でき、太陽歯車と遊星歯車が噛合
うときの騒音を低減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る油圧駆動減速装置の
断面図である。
【図2】図1のA−A線方向からみた遊星枠の断面図で
ある。
【図3】図2におけるB−B線矢視断面を展開して示し
た図であって油圧モータ側を上側とした断面図である。
【図4】遊星枠を油圧モータと反対側からみた図であ
る。
【図5】固定ケーシングに対するホルダの支持構造を概
略的に示した斜視図である。
【図6】太陽歯車の構造を示す図である。
【図7】従来の技術に係る遊星歯車機構の概略を示した
図である。
【符号の説明】
1 油圧駆動減速装置 2 減速機構 3 油圧モータ 11 固定ケーシング 12 回転ケーシング 13 軸受 15 内歯 16 出力軸 17 第1太陽歯車(太陽歯車) 19 遊星枠 20 第1遊星歯車(遊星歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA36 FB01 GA01 GB06 GC13 GC24 GD04 GD07 GD13 GE01 GE29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に油圧モータを配設する固定ケーシ
    ングと、前記固定ケーシングの外周にその一端側から挿
    入された軸受を介して回転自在に支持され、内周側に内
    歯を有する回転ケーシングと、前記油圧モータから前記
    一端側に突出する出力軸に取り付けられる太陽歯車と、
    前記太陽歯車と前記内歯との間に配設されて減速を行う
    遊星歯車列とを有する油圧駆動減速装置であって、 前記遊星歯車列のうち少なくとも一段は、出力軸を介し
    て対称に位置する2個の遊星歯車と、前記2個の遊星歯
    車を回転自在に軸方向両端において挟むように支持する
    遊星枠とを有し、前記遊星枠は、前記2個の遊星歯車を
    挟むように支持する一対の平板部分と、前記一対の平板
    部分を連結する支柱とを有し、前記支柱の一部が、前記
    平板部分の外周に沿うとともに前記遊星歯車の近傍に配
    置していることを特徴とする油圧駆動減速装置。
  2. 【請求項2】 前記平板部分が略楕円状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動減速装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力軸は、一体に形成された回転軸
    で前記油圧モータと前記太陽歯車とを連結するものであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の油圧駆動
    減速装置。
  4. 【請求項4】 前記回転軸と前記太陽歯車をスプライン
    係合させるとともに、前記太陽歯車の内周に形成された
    スプライン溝を、周方向で外径に形成された歯の隣合う
    谷のほぼ中間に位置するように形成したことを特徴とす
    る請求項3に記載の油圧駆動減速装置。
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