JP2021154829A - バックドアの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外側の意匠面にパネル部材を設置することでフレームアウタに開口部を設けることが可能になり、十分な剛性を確保しつつフレーム部材の軽量化を実現し、フレームインナの開口部が不要となることで、室内側への外気等の浸入を防ぐ。【解決手段】フレームインナ3及びフレームアウタ4で構成されるフレーム部材2と、フレームアウタ4の外側面に接合されるパネル部材5を有しているバックドアの構造において、バックドア1は、フレーム部材2の上半部にガラス部材設置部Gを有し、フレーム部材2の下半部にパネル部材設置部Pを有し、フレームインナ3とフレームアウタ4とは、少なくとも外周部で接合され、中空部10を有するフレーム構造に構成され、フレームアウタ4には、貫通する開口部41が形成され、中空部10は、開口部41を介して車両外側に連通し、開口部41は、フレーム部材2の下半部に配置され、パネル部材5が開口部41を覆った状態で設置されている。【選択図】図7

Description

本発明は、バックドアの構造に関する。
従来、車両の樹脂バックドアの中には、インナパネルの底壁面部分が、バックドアを閉じたときに、アウタパネルとの接合部から、車両前方斜め下方に向けて延びる傾斜底壁面部分を具備するものがある(例えば、特許文献1参照)。この傾斜底壁面部分の車両前方側端部の上側には、バックドアを閉じたときに、車両前方あるいは車両前方斜め下方に向けて、車体側壁面部分とインナパネル底壁面部分の間に形成される間隙内に常時開口する水抜き孔が形成されている。これにより、ゴム製逆止弁のような部品を使用することなく、水抜き孔からバックドアの内部閉鎖空間に水や砂埃が浸入するのを阻止することが可能となるので、部品コストを低減することができるばかりでなく、製造工数を低減することができるという効果を有している。
特開2019−84913号公報
しかしながら、上述した従来の樹脂バックドアは、傾斜底壁面部分や水抜き孔を形成する構造となっているので、インナパネルの形状が複雑になってしまい、コスト高の要因となるという問題を有していた。また、バックドアの完成後でも常時開口する水抜き孔が残っているため、完全には水抜き孔からバックドアの内部閉鎖空間に水や砂埃が浸入するのを阻止することができないという問題を有していた。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、外側の意匠面に樹脂製のパネル部材を設置することにより、フレーム部材のフレームアウタに開口部を設けることが可能になり、十分な剛性を確保しつつフレーム部材の軽量化を実現できる一方、フレームインナに形成されていた開口部が不要となることで、室内側への騒音や外気の浸入を防ぐことが可能なバックドアの構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、フレームインナ及びフレームアウタで構成されるフレーム部材と、前記フレームアウタの外側面に接合されるパネル部材を有しているバックドアの構造において、前記バックドアは、前記フレーム部材の上半部にガラス部材が設置されるガラス部材設置部と、前記フレーム部材の下半部に樹脂製の前記パネル部材が設置されるパネル部材設置部を有し、前記フレームインナと前記フレームアウタとは、少なくとも外周部で接合され、中空部を有するフレーム構造に構成され、前記フレームアウタには、該フレームアウタを貫通する開口部が形成され、前記中空部は、前記開口部を介して車両外側に連通しているとともに、前記開口部は、前記フレーム部材の下半部に配置され、前記パネル部材が前記開口部を覆った状態で設置されている。
上述の如く、本発明に係るバックドアの構造は、フレームインナ及びフレームアウタで構成されるフレーム部材と、前記フレームアウタの外側面に接合されるパネル部材を有しており、前記バックドアは、前記フレーム部材の上半部にガラス部材が設置されるガラス部材設置部と、前記フレーム部材の下半部に樹脂製の前記パネル部材が設置されるパネル部材設置部を有し、前記フレームインナと前記フレームアウタとは、少なくとも外周部で接合され、中空部を有するフレーム構造に構成され、前記フレームアウタには、該フレームアウタを貫通する開口部が形成され、前記中空部は、前記開口部を介して車両外側に連通しているとともに、前記開口部は、前記フレーム部材の下半部に配置され、前記パネル部材が前記開口部を覆った状態で設置されている。
したがって、本発明のバックドアの構造においては、バックドアの外側の意匠面に樹脂製のパネル部材を設置することが可能な構造となっているので、当該意匠面の外観品質を損なうことなく、フレーム部材のフレームアウタに開口部を設けることができ、フレーム構造によって十分な剛性を確保しながら、フレーム部材の軽量化を図ることができる。
また、本発明のバックドアの構造では、バックドアの内部に必要となる配線類の取付作業を車両外側に開口した開口部から行うことが可能な構造となっているので、フレーム部材のフレームインナに開口部を設ける必要がなくなり、室内側への騒音や外気の浸入を効果的に低減することができる。
本発明の実施形態に係る構造が適用される車両のバックドアを車両後方側から見た正面図である。 ガラス部材及びパネル部材を取り除いた状態で、図1のバックドアを車両後方側から見た正面図である。 図2のバックドアにおいて、パネル部材が覆った状態でフレーム部材の下半部を示す正面図である。 図2のバックドアにおいて、フレーム部材の内側面を示す正面図である。 図2のバックドアにおいて、パネル部材をフレーム部材に接着する前の状態を示す斜視図である。 図5におけるフレーム部材の一部を拡大して示す斜視図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図7におけるY部を拡大して示す断面図である。 図2のバックドアにおいて、フレーム部材を構成するフレームインナ及びフレームアウタの外側接合部及び内側接合部と、フレームアウタの開口部との位置関係などを説明する断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図10におけるZ部を拡大して示す断面図である
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図11は本発明の実施形態に係るバックドアの構造を示すものである。なお、図において、矢印O方向はバックドアの幅方向外側を示し、矢印U方向はバックドアの上方側を示し、矢印X方向はバックドアの幅方向を示している。
図1〜図11に示すように、本発明の実施形態の構造が適用される車両のバックドア1は、車体後部に開閉ヒンジ(図示せず)を介して回動可能に取付けられており、当該バックドア1の回動操作によって車体後部のバックドア開口部(後述する)を開閉するように構成されている。このようなバックドア1の構造は、当該バックドア1と対応した形状を有し、フレームインナ3及びフレームアウタ4で構成される金属製(板金製)のフレーム部材2と、フレームアウタ4の外側面に接合される樹脂製のパネル部材5を有している。
また、本実施形態のバックドア1は、図2に示すように、フレーム部材2の上半部にガラス部材6が設置されるガラス部材設置部Gと、フレーム部材2の下半部にパネル部材5が設置されるパネル部材設置部Pと、ガラス部材6とパネル部材5との間の位置にテールランプ7が取付けられるテールランプ取付部Tを有しており、該テールランプ取付部Tは、フレーム部材2の左右両側に設けられている。
本実施形態のバックドア1の構造において、フレームインナ3は、図2〜図11に示すように、車両内側に設けられ、フレーム部材2の内側面を構成する部材であり、フレームアウタ4は、車両外側に設けられ、フレーム部材2の外側面を構成する部材である。これらフレームインナ3とフレームアウタ4とは、重ね合わせられた少なくとも外周部において溶接等で接合され、中空部10を有するフレーム構造に構成されている。そして、フレームアウタ4には、該フレームアウタ4を貫通するとともに、周辺部位との関係で所定の形状及び大きさを有する開口部41が形成されており、中空部10は、開口部41を介して車両外側に連通している。
本実施形態の開口部41は、図2及び図3に示すように、フレーム部材2の下半部に配置されており、パネル部材5がフレームアウタ4の車両外側から開口部41を覆った状態で設置されている。すなわち、本実施形態の構造では、バックドア1の外側の意匠面にパネル部材5が設置され、フレームアウタ4の開口部41がパネル部材5で覆われていることから、フレームアウタ4に開口部41を設けることが可能となり、フレーム構造によって十分な剛性を確保しつつ、フレーム部材2の軽量化が実現可能になっている。
また、本実施形態の開口部41は、図2及び図3に示すように、フレームアウタ4の下半部の外周部4aに沿って複数個形成されており、これら開口部41は、隣り合う開口部41に対して所定の間隔を空けて断続的に配置されている。これにより、開口部41の開口面積が大きく確保されるとともに、開口部41の形成によるフレーム部材2の剛性低下が最小限に抑えられるようになっている。
さらに、本実施形態のバックドア1の構造において、フレーム部材2は、図7〜図9に示すように、少なくともフレーム部材2の外周部においてフレームインナ3とフレームアウタ4とが接合される外側接合部21を有しているとともに、外側接合部21から所定の距離Lにわたり離れたフレーム部材2の内周部において連続して形成される内側接合部22を有している。また、フレーム部材2は、外側接合部21と内側接合部22とによって、中空部10を構成する閉断面構造が形成され、剛性が高められている。そのため、中空部10を構成するフレームインナ3は、外側接合部21及び内側接合部22の間の中間部分が車両内側へ向かって屈曲形成されているとともに、中空部10を構成するフレームアウタ4は、外側接合部21及び内側接合部22の間の中間部分が車両外側へ向かって屈曲されており、中空部10を構成する閉断面構造が大きくなるような形状に形成されている。そして、開口部41は、内側接合部22よりも外側接合部21寄りに位置する範囲に開口しており、少なくともバックドア1の下端部に配置されている。そのため、外側接合部21と開口部41の内側縁との距離L1は、内側接合部22と開口部41の内側縁との距離L2よりも小さく設定されていることになる(L1<L2)。
すなわち、本実施形態のバックドア1の構造は、フレームアウタ4の開口部41をバックドア1の下端部に近い位置に設けることによって、フレーム部材2の電着塗装時に使用される電着液の排出が容易に行えるようになっている。また、フレームアウタ4の開口部41を水抜き孔として活用することが可能であり、パネル部材5をフレームアウタ4の車両外側に設置した状態ではフレームインナ3の下部に電着液排出用の水抜き孔を設ける必要がない構造となっている。しかも、本実施形態の開口部41は、パネル部材5により塞がれており、本実施形態のフレーム部材2には、外部と繋がる経路を有する開口部が設けられておらず、フレーム部材2の内部を通って外気や排ガス、水の車室内への浸入を低減することが可能な構造になっている。
また、本実施形態のバックドア1の構造において、フレームアウタ4の外側面には、図2、図3、図5〜図11に示すように、パネル部材5が接着剤8を用いて接合されている。この接着剤8は、フレームアウタ4の外周部4aと開口部41との間でフレームアウタ4の外周部4aに沿って塗布されているとともに、フレームアウタ4の下端部で幅方向に延びて塗布されており、フレームアウタ4の下半部の外周を囲んだ形状に形成されている。
一方、車体部材9には、図10及び図11に示すように、バックドア1を開閉可能に設置するバックドア開口部91が設けられている。このバックドア開口部91には、該バックドア開口部91とバックドア1との間を密封するウェザーストリップ92が設けられており、ウェザーストリップ92は、塗布された接着剤8よりもバックドア1の内周側の位置でフレームインナ3と当接している。そのため、ウェザーストリップ92は、車体部材9のバックドア開口部91側に位置し、車両外側へ向かって延びる接合フランジ部9aに取付けられており、先端部分がフレームインナ3の車室内側側面と当接する箇所に配置されている。なお、パネル部材5及びウェザーストリップ92の下方には、リヤバンパ93が設けられており、該リヤバンパ93の上部は、クランク形状に屈曲形成されている。
すなわち、本実施形態のバックドア1の構造は、接着剤8をフレームアウタ4の開口部41よりも外側の位置に塗布するとともに、当該開口部41をパネル部材5で塞ぐように設置することにより、フレーム部材2とパネル部材5との間に隙間が生じないように構成されている。
さらに、本実施形態のバックドア1の構造において、フレームアウタ4の外側面には、図2、図3、図5〜図11に示すように、外側に位置するパネル部材5へ向かって突出するビード形状の凸形状部42が設けられており、該凸形状部42は、先端部分が湾曲し、所定の高さと幅を有する断面略山形の形状に形成されている。また、凸形状部42は、フレームアウタ4の外周部4aの形状に沿って連続して設けられているとともに、フレームアウタ4の下端部で幅方向に延び、フレームアウタ4の下半部の外周部4aを囲んだ形状に形成されている。そして、接着剤8は、フレームアウタ4の外周部4aと凸形状部42との間において、凸形状部42に沿って塗布されている一方、凸形状部42が、フレームアウタ4の開口部41とフレームアウタ4の外周部4aとの間の範囲に設けられている。
すなわち、本実施形態のバックドア1の構造は、フレーム部材2を構成するフレームアウタ4に開口部41を形成することで、フレーム部材2の軽量化を実現するとともに、開口部41の周囲に凸形状部42を形成することで、開口部41の周囲におけるフレームアウタ4の面剛性低下を防止することが可能な構造になっている。また、凸形状部42に沿って塗布され接着剤8の塗布層と凸形状部42とによって遮蔽物を2重に形成し、これにより、排ガスや雨水などの車室内への浸入を更に低減することが可能な構造になっている。
このように、本発明の実施形態に係るバックドア1の構造は、フレームインナ3及びフレームアウタ4で構成されるフレーム部材2と、フレームアウタ4の外側面に接合されるパネル部材5を有している。バックドア1は、フレーム部材2の上半部にガラス部材6が設置されるガラス部材設置部Gと、フレーム部材2の下半部に樹脂製のパネル部材5が設置されるパネル部材設置部Pを有している。フレームインナ3とフレームアウタ4とは、少なくとも外周部で接合されており、中空部10を有するフレーム構造に構成されている。また、フレームアウタ4には、該フレームアウタ4を貫通する開口部41が形成され、中空部10は、開口部41を介して車両外側に連通している。そして、開口部41は、フレーム部材2の下半部に配置され、パネル部材5が開口部41を覆った状態で設置されている。
したがって、本実施形態のバックドア1の構造によれば、バックドア1の外側の意匠面に樹脂製のパネル部材5を設置することが可能になるので、当該意匠面の外観品質を保持したまま、フレーム部材2のフレームアウタ4に開口部41を設けることができ、フレーム構造によって十分な剛性を確保しつつ、フレーム部材2の軽量化を実現することができる。
また、本実施形態のバックドア1の構造によれば、バックドア1の内部に必要となる配線類の取付作業も、車両外側に開口した開口部41から行うことが可能になるので、フレーム部材2のフレームインナ3に開口部を設ける必要がなくなり、室内側への騒音や外気の浸入を低減でき、車室内の快適性の向上を図ることができる。
また、本実施形態のバックドア1の構造において、フレームアウタ4の開口部41は、複数個形成されており、所定の間隔を空けて断続的に配置されているので、開口部41の開口面積を大きく確保することができるとともに、開口部41の形成によるフレーム部材2の剛性低下を最小限に抑えることができる。そのため、本実施形態のバックドア1の構造によれば、フレーム部材2に対して必要な剛性を確保した状態で、フレーム部材2を有するバックドア1の軽量化をより一層図ることができる。
さらに、本実施形態のバックドア1の構造において、フレーム部材2は、少なくともフレーム部材2の外周部においてフレームインナ3とフレームアウタ4とが接合される外側接合部21を有しているとともに、外側接合部21から所定の距離L離れたフレーム部材2の内周部において連続して形成される内側接合部22を有している。しかも、フレーム部材2は、フレームインナ3及びフレームアウタ4の外側接合部21と内側接合部22とによって、中空部10を構成する閉断面構造が形成されている。そして、開口部41は、内側接合部22よりも外側接合部21寄りに位置する範囲に開口しており、少なくともバックドア1の下端部に配置されている。
したがって、本実施形態のバックドア1の構造では、フレームアウタ4の開口部41をバックドア1の下端部に近い位置に設けることによって、フレーム部材2の電着塗装時に使用される電着液の排出が容易となるので、塗装作業の工数を低減でき、塗装作業性の向上を図ることができる。また、本実施形態のバックドア1の構造では、フレームアウタ4の開口部41を電着液の排出用として活用することが可能となるため、パネル部材5をフレームアウタ4の車両外側に設置した状態ではフレームインナ3の下部に電着液排出用の水抜き孔を設ける必要が無くなる上、開口部41はパネル部材5により塞がれているので、フレーム部材2は外部と繋がる経路を有する開口部が生じない構造となり、フレーム部材2の内部を通って外気や排ガス、水が車室内に浸入することを低減させることができる。
そして、本実施形態のバックドア1の構造において、フレームアウタ4の外側面には、パネル部材5が接着剤8を用いて接合されている。接着剤8は、フレームアウタ4の外周部4aと開口部41との間でフレームアウタ4の外周部4aに沿って塗布されているとともに、フレームアウタ4の下端部で幅方向に延びて塗布されており、フレームアウタ4の下半部の外周を囲んだ形状に形成されている。また、本実施形態の車体部材9には、バックドア1を開閉可能に設置するバックドア開口部91が設けられており、バックドア開口部91には、該バックドア開口部91とバックドア1との間を密封するウェザーストリップ92が設けられている。しかも、ウェザーストリップ92は、塗布された接着剤8よりもバックドア1の内周側の位置でフレームインナ3と当接している。
したがって、本実施形態のバックドア1の構造では、フレームアウタ4の開口部41よりも外側の位置に接着剤8が塗布され、かつ当該開口部41がパネル部材5によって塞がれているので、パネル部材5とフレーム部材2との間に隙間が生じるのを防ぐことが可能となり、排ガス、雨水などの車室内への浸入を効果的に低減させることができる。それに加えて、車体部材9のバックドア開口部91には、該バックドア開口部91とバックドア1との間を密封し、塗布された接着剤8よりもバックドア1の内周側の位置でフレームインナ3と当接するウェザーストリップ92が設けられているので、閉じられた状態にあるバックドア1の下端部から排ガス、雨水などが車室内へ浸入することも防ぐことができる。
また、本実施形態のバックドア1の構造において、フレームアウタ4の外側面には、パネル部材5へ向かって突出する凸形状部42が設けられている。凸形状部42は、フレームアウタ4の外周部4aの形状に沿って連続して設けられているとともに、フレームアウタ4の下端部で幅方向に延び、フレームアウタ4の下半部の外周を囲んだ形状に形成されている。そして、接着剤8は、フレームアウタ4の外周部4aと凸形状部42との間において、凸形状部42に沿って塗布されている一方、凸形状部42は、フレームアウタ4の開口部41とフレームアウタ4の外周部4aとの間の範囲に設けられている。
したがって、本実施形態のバックドア1の構造では、フレーム部材2のフレームアウタ4に形成した開口部41によって、フレーム部材2の軽量化を達成することができる。しかも、開口部41の周囲には、凸形状部42が形成されているので、開口部41の周囲におけるフレームアウタ4の面剛性低下を防止することができる。また、本実施形態のバックドア1の構造では、接着剤8の塗布構造と凸形状部42とによって、遮蔽物が2重に形成されていることになるので、排ガスや雨水などの車室内への浸入を更に低減することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、パネル部材5へ向かって突出する凸形状部42がフレームアウタ4の外側面に設けられているが、フレームアウタ4とパネル部材5との間に所定のクリアランスが確保され、パネル部材5の意匠面に影響を出さない接合構造であれば、フレームアウタ4へ向かって突出する凸形状部がパネル部材5の内側面に設けられていても良い。
1 バックドア
2 フレーム部材
3 フレームインナ
4 フレームアウタ
4a 外周部
5 パネル部材
6 ガラス部材
7 テールランプ
8 接着剤
9 車体部材
10 中空部
21 外側接合部
22 内側接合部
41 フレームアウタの開口部
42 凸形状部
91 バックドア開口部
92 ウェザーストリップ
G ガラス部材設置部
P パネル部材設置部

Claims (5)

  1. フレームインナ及びフレームアウタで構成されるフレーム部材と、前記フレームアウタの外側面に接合されるパネル部材を有しているバックドアの構造において、
    前記バックドアは、前記フレーム部材の上半部にガラス部材が設置されるガラス部材設置部と、前記フレーム部材の下半部に樹脂製の前記パネル部材が設置されるパネル部材設置部を有し、
    前記フレームインナと前記フレームアウタとは、少なくとも外周部で接合され、中空部を有するフレーム構造に構成され、前記フレームアウタには、該フレームアウタを貫通する開口部が形成され、前記中空部は、前記開口部を介して車両外側に連通しているとともに、
    前記開口部は、前記フレーム部材の下半部に配置され、前記パネル部材が前記開口部を覆った状態で設置されていることを特徴とするバックドアの構造。
  2. 前記開口部は、複数個形成されており、所定の間隔を空けて断続的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックドアの構造。
  3. 前記フレーム部材は、少なくとも前記フレーム部材の外周部において前記フレームインナと前記フレームアウタとが接合される外側接合部を有しているとともに、該外側接合部から所定の距離離れた前記フレーム部材の内周部において連続して形成される内側接合部を有し、前記外側接合部と前記内側接合部とによって、前記中空部を構成する閉断面構造が形成されており、
    前記開口部は、前記内側接合部よりも前記外側接合部寄りに位置する範囲に開口しており、少なくとも前記バックドアの下端部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバックドアの構造。
  4. 前記フレームアウタの外側面には、前記パネル部材が接着剤を用いて接合され、該接着剤は、前記フレームアウタの外周部と前記開口部との間で前記フレームアウタの外周部に沿って塗布されているとともに、前記フレームアウタの下端部で幅方向に延びて塗布され、前記フレームアウタの下半部の外周を囲んだ形状に形成されており、
    車体部材には、前記バックドアを開閉可能に設置するバックドア開口部が設けられ、前記バックドア開口部には、該バックドア開口部と前記バックドアとの間を密封するウェザーストリップが設けられており、該ウェザーストリップは、塗布された前記接着剤よりも前記バックドアの内周側の位置で前記フレームインナと当接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のバックドアの構造。
  5. 前記フレームアウタの外側面には、前記パネル部材へ向かって突出する凸形状部が設けられ、もしくは前記パネル部材には、前記フレームアウタへ向かって突出する凸形状部が設けられ、前記凸形状部は、前記フレームアウタの外周部の形状に沿って連続して設けられているとともに、前記フレームアウタの下端部で幅方向に延び、前記フレームアウタの下半部の外周を囲んだ形状に形成されており、
    前記接着剤が、前記フレームアウタの外周部と前記凸形状部との間において、前記凸形状部に沿って塗布されている一方、前記凸形状部が、前記開口部と前記フレームアウタの外周部との間の範囲に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバックドアの構造。
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