JP2021154052A - 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 - Google Patents

錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021154052A
JP2021154052A JP2020059738A JP2020059738A JP2021154052A JP 2021154052 A JP2021154052 A JP 2021154052A JP 2020059738 A JP2020059738 A JP 2020059738A JP 2020059738 A JP2020059738 A JP 2020059738A JP 2021154052 A JP2021154052 A JP 2021154052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
unit
imaging
transport
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020059738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7394681B2 (ja
JP2021154052A5 (ja
Inventor
哲嗣 谷尾
Tetsuji Tanio
哲嗣 谷尾
智之 大野
Tomoyuki Ono
智之 大野
順介 古水戸
Norisuke Furumito
順介 古水戸
淳平 田中
Jumpei Tanaka
淳平 田中
裕了 ▲配▼島
裕了 ▲配▼島
Yuriyo Haijima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2020059738A priority Critical patent/JP7394681B2/ja
Publication of JP2021154052A publication Critical patent/JP2021154052A/ja
Publication of JP2021154052A5 publication Critical patent/JP2021154052A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7394681B2 publication Critical patent/JP7394681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】品質の高い印刷を行うことができる錠剤印刷装置及び錠剤製造方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る錠剤印刷装置1は、印刷対象となる錠剤Tを搬送する搬送部20と、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置を取得する第1の取得部と、第1の取得部より錠剤Tの搬送方向H1の下流側に設けられ、第1の取得部により取得された錠剤Tの搬送方向H1の位置に基づき、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面を撮像する第1の撮像部40と、第1の撮像部40により得られた錠剤Tの上面を含む画像から、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置を取得する第2の取得部と、第1の撮像部40より錠剤Tの搬送方向H1の下流側に設けられ、第2の取得部により取得された錠剤Tの搬送方向H1の位置に基づき、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面を撮像する第2の撮像部50とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、錠剤印刷装置及び錠剤製造方法に関する。
錠剤に文字やマークなどの識別情報(情報の一例)を印刷するため、インクジェットヘッドを用いて印刷を行う技術が知られている。この技術を用いる錠剤印刷装置は、コンベアなどの搬送装置により錠剤を搬送し、搬送装置の上方に配置されたインクジェットヘッドの各ノズルから、インクジェットヘッドの下方を通過する錠剤に向けてインクを吐出し、錠剤に識別情報を印刷する。この錠剤印刷装置では、錠剤の搬送方向において、インクジェットヘッドより上流側に、錠剤の位置や外観を検査する検出部が配置され、検出部の検出情報に基づき、錠剤への印刷の可否が決定され、印刷可の錠剤に対して印刷がなされることがある。
特開平7−081050号公報
本発明が解決しようとする課題は、品質の高い印刷を行うことができる錠剤印刷装置及び錠剤製造方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、
印刷対象となる錠剤を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記第1の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を撮像する第1の撮像部と、
前記第1の撮像部により得られた前記錠剤の上面を含む画像から、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を取得する第2の取得部と、
前記第1の撮像部より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像する第2の撮像部と、
を有する。
本発明の実施形態に係る錠剤製造方法は、
印刷対象となる錠剤を搬送部により搬送する工程と、
前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を第1の取得部により取得する工程と、
前記第1の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を撮像するための第1の撮像タイミングと、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像するための第2の撮像タイミングを設定部により設定する工程と、
前記設定部により設定された前記第1の撮像タイミングで、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を第1の撮像部により撮像する工程と、
前記第1の撮像部により得られた前記錠剤の上面を含む画像から、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を第2の取得部により取得する工程と、
前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記第2の撮像タイミングを補正部により補正する工程と、
前記補正部により補正された前記第2の撮像タイミングで、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を第2の撮像部により撮像する工程と、
を有し、
前記補正する工程では、前記第2の撮像タイミングを、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置が前記第2の撮像部の撮像領域の前記搬送方向の中心位置に重なるタイミングに補正する。
本発明の実施形態によれば、品質の高い印刷を行うことができる。
実施の一形態に係る錠剤印刷装置の概略構成を示す図である。 実施の一形態に係る錠剤印刷装置の概略構成の一部を示す平面図である。 実施の一形態に係る第2の撮像部の概略構成を示す図である。 実施の一形態に係る第2の撮像部により得られる画像を説明するための図である。 実施の一形態に係るタイミング設定及び補正を説明するための図である。 実施の一形態に係る印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施の一形態に係る第2の撮像部により得られる他の画像(錠剤が割線を有する場合)を説明するための図である。
<実施の一形態>
実施の一形態について図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、実施の一形態に係る錠剤印刷装置1は、供給部10と、搬送部20と、検出部30と、第1の撮像部40と、第2の撮像部50と、印刷部60と、第3の撮像部70と、回収部80と、制御装置90とを備えている。
供給部10は、ホッパ11及びシュータ12を有している。この供給部10は、錠剤Tを搬送部20に供給することが可能に構成されており、搬送部20の一端側に位置付けられている。ホッパ11は、多数の錠剤Tを収容し、収容した錠剤Tをシュータ12に順次供給する。シュータ12は、ホッパ11から供給された錠剤Tを一列に整列させて搬送部20に供給する。供給部10は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。なお、錠剤Tは、平面視で円形状であって、上下面がほぼ平坦な錠剤である。
搬送部20は、搬送ベルト21、駆動プーリ22、複数(図1の例では三つ)の従動プーリ23、モータ(駆動部)24、位置検出器25及び吸引チャンバ(吸引部)26を有している。搬送ベルト21は、無端状のベルトであり、駆動プーリ22及び各従動プーリ23に架け渡されている。駆動プーリ22及び各従動プーリ23は装置本体に回転可能に設けられており、駆動プーリ22はモータ24に連結されている。モータ24は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。位置検出器25は、エンコーダなどの機器であり、モータ24に取り付けられている。この位置検出器25は電気的に制御装置90に接続されており、検出信号を制御装置90に送信する。搬送部20は、モータ24による駆動プーリ22の回転によって各従動プーリ23と共に搬送ベルト21を回転させ、搬送ベルト21上の錠剤Tを図1中の矢印H1の回転方向、すなわち搬送方向H1に搬送する。
搬送ベルト21には、図2に示すように、円形状の吸引孔21aが複数形成されている。これらの吸引孔21aは、それぞれ錠剤Tを吸着する貫通孔であり、一本の搬送路を形成するように搬送方向H1に沿って一列に並べられている。各吸引孔21aは、吸引チャンバ26(図1参照)に形成された吸引路(図示せず)を介して吸引チャンバ26内に接続されており、吸引チャンバ26により吸引力を得ることが可能になっている。吸引チャンバ26には、ポンプなどの吸気部が吸引管(いずれも図示せず)を介して接続されており、吸気部の作動により吸引チャンバ26内が減圧される。吸引管は、吸引チャンバ26の側面(搬送方向H1と平行な面)の略中央に接続されている。また、吸気部は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。吸引チャンバ26内が減圧されると、搬送ベルト21の各吸引孔21a上に置かれた錠剤Tは吸引チャンバ26により吸引され、搬送ベルト21上に保持される。
検出部30は、供給部10が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この検出部30は、搬送ベルト21上の錠剤Tを検出し、下流に位置する各装置のトリガーセンサとして機能する。検出部30としては、変位センサや近接センサなどがあり、例えば、変位センサとしては、反射型レーザセンサなど各種のレーザセンサが用いられる。検出部30は制御装置90に電気的に接続されており、制御装置90に検出信号を送信する。
第1の撮像部40は、検出部30が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この第1の撮像部40は、検出部30による検出信号(例えばトリガ信号)に基づき、錠剤Tが第1の撮像部40の直下の撮像位置に到達した第1の撮像タイミングで撮像を行って錠剤Tの上面を含む第1の画像を取得し、取得した第1の画像を制御装置90に送信する。第1の撮像タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置が第1の撮像部40の撮像領域(撮像範囲)の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミングである。第1の画像は、錠剤Tの割れ欠け(例えば割れ又は欠け)や汚れ(例えば付着物)、錠剤Tの位置や姿勢不良の把握のために用いられる。第1の撮像部40としては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子を有する各種のカメラが用いられる。第1の撮像部40は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
第2の撮像部50は、カメラ51及び導光部材52を有している。前述の第1の撮像部40は、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面を撮像するが、第2の撮像部50は、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面を撮像する。
カメラ51は、第1の撮像部40が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。このカメラ51は、検出部30による検出信号(例えばトリガ信号)に基づき、錠剤Tがカメラ51の直下の撮像位置に到達した第2の撮像タイミングで撮像を行って錠剤Tの側面を含む第2の画像を取得し、取得した第2の画像を制御装置90に送信する。第2の撮像タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置がカメラ51の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミングである。第2の画像は、錠剤Tの割れ欠け(例えば割れ又は欠け)や汚れ(例えば付着物)などの把握のために用いられる。カメラ51としては、前述の撮像部40と同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。カメラ51は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。必要に応じて撮像用の照明も設けられている。
導光部材52は、図2及び図3に示すように、複数のプリズム52a(図2の例では、六つ)により構成されている。これらのプリズム52aは、カメラ51の下方に位置付けられており、二つずつ互いに平行に対向するように水平面内に環状(リング状)に配置され、カメラ51の直下の撮像位置に到達した錠剤Tの全側面(一周分の外周面)の像をカメラ51の撮像素子に結ぶように形成されている。各プリズム52aによる環の中心位置と、カメラ51の撮像領域の中心位置とは同じ鉛直線上に位置している。
錠剤Tの全側面は、図3に示すように、カメラ51により導光部材52を介して撮像される。カメラ51により撮像が行われると、図4に示すように、錠剤Tの全側面を含む画像、すなわち各プリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像が得られる。これらのプリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像は、カメラ51の光軸を囲むように環状に並び、画像の中央の周囲に存在する。なお、図4では、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像と錠剤Tの上面との位置関係の把握のため、錠剤Tの上面を図示している。錠剤Tの側面の個々の像において、符号M1は錠剤Tが搬送ベルト21に接している面に対応する面であり(以降、下面M1という)、符号M2はそのM1の反対面に対応する面である(以降、上面M2という)。なお、導光部材52において、各プリズム52aの個数や配置は、カメラ51が錠剤Tの全側面(一周分の外周面)を撮像することが可能になるように調整されている。
ここで、搬送部20により搬送される多数の錠剤Tのなかには、割れ欠け又は汚れを有する錠剤が含まれることがある。例えば、「割れ欠け」とは、錠剤Tの一部が欠けたり割れたりしており、錠剤Tの一部に凹部がある状態である。このような割れ欠けは、錠剤Tの角に多く生じやすい。また、「汚れ」とは、錠剤Tの一部に付着物がある状態である。図4に示す錠剤Tは、上面の角に割れ欠け又は汚れを有する錠剤である。錠剤Tに割れ欠け又は汚れが存在している場合、その割れ欠けの凹部や汚れの箇所の反射率は錠剤Tにおける他の部分と比べて低くなる。なお、汚れとなる付着物の種類によっては、汚れの箇所の反射率が錠剤Tにおける他の部分と比べて高くなることもある。例えば、図4に示すように、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の全ての像のうち三つの像において、上面M2に黒三角(暗い部分)B1が存在している。図4中に示す黒三角は撮像画像に表われた暗い部分を模式的に示したものであり、実際に得られた画像において表われる暗い部分が必ずしも三角形であるわけではない。
前述の黒三角B1は割れ欠け又は汚れによって生じる。つまり、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像のいずれかに黒三角B1が存在すれば、割れ欠け又は汚れがあることになる。また、上面M2に黒三角B1が存在する場合には(図4参照)、錠剤Tの上面に割れ欠け又は汚れがあることがわかる。一方、下面M1に黒三角B1が存在する場合には、錠剤Tの下面に割れ欠け又は汚れがあることがわかる。なお、割れ欠け又は汚れが錠剤Tにあれば、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の全ての像において黒三角B1は少なくとも二つ以上存在する。このため、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の全ての像において黒三角B1が一つである場合には、錠剤Tに割れ欠け又は汚れがあるのではなく、その検出を誤検出として判断することも可能である。
図1及び図2に戻り、印刷部60は、インクジェットヘッド(印刷ヘッドの一例)61を有しており、インクジェットヘッド61により搬送ベルト21上の錠剤Tに印刷を行う。インクジェットヘッド61は、第2の撮像部50が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。このインクジェットヘッド61は、図2に示すように、複数(例えば数百個から数千個)のノズル61aを有しており、ノズル61aが一列に並ぶ方向(ノズル列)が水平面内で搬送方向H1と直交(交差の一例)するように設けられている。インクジェットヘッド61は、圧電素子などの駆動によって各ノズル61aから個別にインクを吐出する。インクジェットヘッド61としては、圧電素子、発熱素子又は磁歪素子などの駆動素子を有する各種のインクジェットヘッドが用いられる。インクジェットヘッド61は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。
第3の撮像部70は、印刷部60が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この第3の撮像部70は、検出部30による検出信号(例えばトリガ信号)に基づき、錠剤Tが第3の撮像部70の直下の撮像位置に到達した第3の撮像タイミングで撮像を行って錠剤Tの上面を含む第3の画像を取得し、取得した第3の画像を制御装置90に送信する。第3の撮像タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置が第3の撮像部70の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミングである。第3の画像は、錠剤Tに印刷された印刷パターンを検査するために用いられる。第3の撮像部70としては、例えば、前述の撮像部40、50と同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラが用いられる。第3の撮像部70は制御装置90に電気的に接続されており、その駆動が制御装置90により制御される。必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
回収部80は、第3の撮像部70が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送部20における搬送方向H1の下流側の端部に設けられている。この回収部80は、搬送部20による保持が解除されて落下する錠剤Tを不良品と良品とに分けて回収するように構成されている。例えば、不良品は、割れ欠け又は汚れ有りの未印刷錠、割れ欠け及び汚れ無しの未印刷錠(姿勢不良の未印刷錠)、割れ欠け及び汚れ無しの印刷不合格錠(印刷不良錠)である。良品は、割れ欠け及び汚れ無しの印刷合格錠である。なお、搬送部20は、搬送ベルト21上の個々の錠剤Tが所定の位置、例えば、搬送部20における搬送方向H1の下流側の端部に到達した場合に錠剤Tの保持を解除する。
制御装置90は、制御部91と、処理部92と、記憶部93と、補正部94とを有している。各部は、ハードウエア(例えば電気回路)及びソフトウエアのどちらか一方又は両方により構成されている。制御部91は、例えばマイクロコンピュータであり、各部を集中的に制御する。処理部92は、公知の画像処理技術を用いて画像を処理する。記憶部93は、処理情報や各種プログラムなどを記憶する。制御部91は、記憶部93により記憶された各種情報及び各種プログラムに基づいて供給部10や搬送部20、各撮像部40、50、70、印刷部60などを制御する。また、制御部91は、位置検出器25や検出部30から送信される検出情報(例えば検出信号)などを受信し、処理部92は、各撮像部40、50、70から送信される画像情報などを受信する。
制御部91は、位置検出器25から送信された検出情報に基づき、搬送ベルト21の移動量(回転量)や速度などの情報を取得する。また、制御部91は、検出部30から送信された検出情報、すなわち搬送ベルト21上の錠剤Tが検出されたタイミングに基づき、搬送ベルト21において錠剤Tの搬送方向H1(X方向)の位置を把握し、この錠剤位置を示す第1の位置情報(例えばトリガ情報)を生成して記憶部93に保存する。なお、制御部91及び検出部30が、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置を取得する第1の取得部として機能する。
また、制御部91は、記憶部93に保存された第1の位置情報(搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置)に基づき、第1の撮像部40の第1の撮像タイミング、第2の撮像部50のカメラ51の第2の撮像タイミング、印刷部60のインクジェットヘッド61の印刷タイミング、第3の撮像部70の第3の撮像タイミングを設定し、それらのタイミングを示すタイミング情報を生成して記憶部93に保存する。印刷タイミングとは、インクジェットヘッド61の直下の印刷位置に到達した錠剤Tに対して印刷を開始するタイミングである。なお、制御部91が、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面を撮像するための第1の撮像タイミングと、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面を撮像するための第2の撮像タイミングを設定する設定部として機能する。
例えば、図5に示すように、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tが、検出部30の直下の検出位置(例えばレーザ光の照射位置)に到達するタイミングが基準0とされ、第1の撮像部40の撮像領域の中心位置に到達するタイミング(第1の撮像タイミング)が40カウントとされ、第2の撮像部50のカメラ51の撮像領域の中心位置に到達するタイミング(第2の撮像タイミング)が80カウントとされ、印刷部60のインクジェットヘッド61の直下の印刷位置に到達するタイミング(印刷タイミング)が130カウントとされ、第3の撮像部70の撮像領域の中心位置に到達するタイミング(第3の撮像タイミング)が180カウントとされる。そして、それらのタイミングを示す情報が生成されて記憶部93に保存される。
処理部92は、第1の撮像部40から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第1の画像を解析し、錠剤Tの中心(例えば錠剤重心)を求め、求めた中心に基づいて搬送ベルト21上の錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置(図2参照)を把握し、この錠剤位置を示す第2の位置情報を生成して記憶部93に保存する。また、処理部92は、前述の第1の画像の解析時、錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否か(割れ欠け又は汚れの有無)を判断し、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否かを示す第1の検査情報を生成して記憶部93に保存する。例えば、処理部92は、錠剤Tの上面の像に対して二値化処理を施し、濃淡分布を把握し、濃度が閾値(予め定めた濃さ)を超えた場合、対象の錠剤Tの上面には、割れ欠け又は汚れを有すると判断する。濃度が閾値以下である場合には、対象の錠剤Tの上面には割れ欠け及び汚れを有さないと判断する。なお、処理部92が、第1の撮像部40により得られた第1の画像から、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面状態を把握する把握部(上面把握部)として機能する。
さらに、処理部92は、前述の第1の画像の解析時、錠剤Tが姿勢不良を有するか否か(姿勢不良の有無)を判断し、対象の錠剤Tが姿勢不良を有するか否かを示す情報を生成して、この情報も先の第1の検査情報として記憶部93に保存する。なお、処理部92が、第1の撮像部40により得られた第1の画像から、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置を取得する第2の取得部として機能する。
ここで、前述のX方向及びY方向の位置とは、例えば、第1の撮像部40の撮像領域の中心(基準位置)に対するXY座標系の位置である。また、θ方向の位置とは、例えば、第1の撮像部40の撮像領域のY方向の中心線に対する錠剤Tの回転度合いを示す位置である。このθ方向の位置は、錠剤Tに割線が設けられている場合や錠剤Tが楕円形や長円形、四角形などに成型されている場合など、錠剤Tが方向性を有する形態である場合に検出される。また、錠剤Tの姿勢とは、例えば、搬送ベルト21の吸着面に対する錠剤Tの傾きである。
また、処理部92は、第2の撮像部50から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第2の画像(各プリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像)を解析し、錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否か(割れ欠け又は汚れの有無)を判断し、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否かを示す第2の検査情報を生成して記憶部93に保存する。例えば、処理部92は、各プリズム52aによる錠剤Tの側面の個々の像(例えば図4参照)に対して二値化処理を施し、像ごとに濃淡分布を把握し、濃度が閾値(予め定めた濃さ)を超えた場合、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有すると判断する。濃度が閾値以下である場合には、対象の錠剤Tが割れ欠け及び汚れを有さないと判断する。なお、処理部92が、第2の撮像部50により得られた第2の画像から、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面状態を把握する把握部(側面把握部)として機能する。
また、処理部92は、第3の撮像部70から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第3の画像を解析し、錠剤Tに印刷された印刷パターン(例えば文字やマーク)の印刷位置や形状、サイズを取得し、この印刷パターンの印刷位置や形状、サイズを示す第3の検査情報を生成して記憶部93に保存する。
ところで、検出部30を用いて、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tを検出部30の直下の検出位置(例えばレーザ光の照射位置)で検出し、前述したように、この検出信号(検出タイミング)をトリガ信号として、第1の撮像部40、第2の撮像部50、第3の撮像部70での撮像タイミングを得る場合、品質の高い印刷を錠剤Tに行うためには、特に錠剤Tの側面の画像(第2の画像)を取得する第2の撮像部50において、搬送ベルト21によって搬送される錠剤Tのあらかじめ設定された基準ライン(例えば複数の吸引孔21aが一列に並ぶライン)からのずれ状態を考慮すると好ましい。その理由は次のとおりである。
例えば、本実施の一形態で用いた、平面視で円形状の錠剤Tであるとき、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tが、基準ラインから搬送方向に水平面内で直交する方向にずれた状態で搬送されると、このずれ状態時の検出部30による検出信号の出力タイミング(検出タイミング)における錠剤Tの搬送方向の位置は、ずれていない時の検出タイミングにおける錠剤Tの搬送方向の位置からずれてしまう。このため、検出タイミングに基づく撮像タイミングで錠剤Tが撮像されても、錠剤Tの搬送方向の中心は各撮像部40、50、70のカメラの撮像領域の搬送方向の中心からずれることがある。
第1の撮像部40、第3の撮像部70のように、錠剤Tの上面を撮像するものであれば、カメラの被写界深度は搬送ベルト21上の錠剤Tの高さ(例えば数mm程度の厚さ)に対応する被写界深度に設定されている。このため、錠剤Tの搬送方向の中心がカメラの撮像領域の搬送方向の中心からずれた状態で錠剤Tの上面が撮像されても、錠剤Tの厚さは一定又はほぼ一定であり、カメラと錠剤Tの上面との撮像距離(カメラと被写体との間の距離)もほぼ変わらない。したがって、カメラのピントは錠剤Tの上面に合い、錠剤Tの上面が撮像されて得られた画像はぼやけない。
これに対し、第2の撮像部50が有するカメラ51のように、錠剤Tの側面を撮像するものである場合、錠剤Tの搬送方向の中心がカメラ51の撮像領域の搬送方向の中心からずれた状態で錠剤の側面が撮像されると、カメラ51と錠剤Tの側面との撮像距離(カメラと被写体との間の距離)が変わる。このため、カメラ51のピントが錠剤Tの側面に合わず、錠剤Tの側面が撮像されて得られた画像がぼやけることになる。例えば、錠剤Tの側面の全体にカメラ51のピントを合わせるためには、カメラ51の被写界深度を錠剤Tの半径に、錠剤Tの予測される位置ずれ量を加えた値(例えば十数〜数十mm程度)に対応する被写界深度に設定する必要がある。つまり、錠剤Tの側面を撮像する第2の撮像部50で用いるカメラ51の被写界深度は、錠剤Tの上面を撮像する第1の撮像部40や第3の撮像部70で用いるカメラよりも深く設定することになる。そこで被写界深度を深くするためにF値を大きくすると、シャッター速度を遅くしなければならない。このため、搬送によって移動する錠剤Tの側面の画像を動体ぶれがなく鮮明に得るには限界があり、錠剤Tの割れ欠けや汚れなどの把握を十分に行うことが難しい。
そこで、本実施の一形態では、カメラ51を用いた第2の画像の取得時、カメラ51に対する錠剤Tの位置ずれ量をなくし、カメラ51の被写界深度を浅く、シャッター速度を速くし得るように構成し、動いている錠剤Tの側面を鮮明に撮像することができるようにするものである。以下、具体的に説明する。
補正部94は、記憶部93により記憶された第2の位置情報(搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置)に基づき、記憶部93により記憶された第1の位置情報(搬送ベルト21における搬送方向H1の錠剤Tの位置)に基づく各種のタイミング(第2の撮像タイミング、印刷タイミング、第3の撮像タイミング)を補正する。搬送ベルト21により搬送される錠剤Tが検出部30の直下の検出位置(例えばレーザ光の照射位置)に位置すると、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置が把握され、その第1の位置情報に基づいて各種のタイミングが設定されるが、これらのタイミングが第2の位置情報に基づいて補正される。各種のタイミングは時間又は距離(例えば位置検出器25による距離)によって管理される。なお、第2の撮像タイミング以外の印刷タイミングや第3の撮像タイミングを必ずしも補正する必要はないが、印刷精度又は検査精度の向上のため、印刷タイミングや第3の撮像タイミングを補正する方が望ましい。
先に示した図5において、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tが検出部30の直下の検出位置に到達してから、40カウントが経過すると、第1の撮像部40により撮像が行われる。この第1の撮像部40により得られた第1の画像から、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置が45カウントの位置であり、5カウント分先に進んでいることが判明した場合には、第2の撮像部50のカメラ51の第2の撮像タイミングが80から75(=80−5)に補正され、印刷部60のインクジェットヘッド61の印刷タイミングが130から125(=130−5)に補正され、第3の撮像部70の第3の撮像タイミングが180から175(=180−5)に補正される。これにより、搬送部20により搬送される錠剤Tが第2の撮像部50のカメラ51の撮像領域の中心位置に到達したときにカメラ51により錠剤Tの側面を撮像することが可能となり、また、印刷部60のインクジェットヘッド61の直下の印刷位置に到達したときにインクジェットヘッド61により印刷を開始することが可能となり、第3の撮像部70の撮像領域の中心位置に到達したときに第3の撮像部70により錠剤Tの上面を撮像することが可能になる。
制御部91は、記憶部93に保存された第1の検査情報及び第2の検査情報に基づいて錠剤Tに対する印刷条件を設定するか否かを判断し、印刷条件を設定すると判断した場合、記憶部93に保存された第2の位置情報に基づいて、錠剤Tに対する印刷条件を設定する。例えば、制御部91は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが姿勢不良を有するという内容であることを判断した場合、あるいは、第1の検査情報または第2の検査情報が、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するという内容であることを判断した場合、その錠剤Tに対する印刷条件を設定せず、対象の錠剤Tに対する印刷を禁止する。また、制御部91は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが姿勢不良を有さないという内容であることを判断し、第1の検査情報と第2の検査情報がともに、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有さないという内容であることを判断した場合、第2の位置情報に含まれる錠剤TのY方向の位置情報や印刷パターンに基づいて、インクジェットヘッド61において対象の錠剤Tの印刷に使用するノズル61aの範囲(使用ノズル範囲)を決定し、また、前述の印刷タイミング(錠剤Tに対して印刷を開始するタイミング)に基づいて、錠剤Tに対する吐出タイミングを決定することで、印刷条件を設定して記憶部93に保存する。なお、錠剤Tが方向性を有する形態である場合、制御部91は、第2の位置情報に含まれる錠剤Tのθ方向の位置情報も用い、錠剤Tのθ方向の位置に対応させて印刷条件を設定する。
また、制御部91は、記憶部93に保存された第3の検査情報に基づいて、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定形状及び所定サイズで印刷されたか否か、すなわち印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否かを判断し(印刷状態検査)、錠剤Tの印刷良否を示す印刷良否情報を生成して記憶部93に保存する。例えば、制御部91は、印刷パターンの印刷位置や形状、サイズ判断において、印刷に使用した印刷パターンを検査用の印刷パターンとして記憶部93に登録しておき、その検査用の印刷パターンと実際の印刷済の錠剤T上の印刷パターン(錠剤Tに印刷された印刷パターン)とを比較し、インクジェットヘッド61により印刷が行われた印刷済の錠剤Tに印刷パターンが正常に印刷されたか否かを判断する。
ここで、前述の各種情報(例えば、第1の位置情報、タイミング情報、第2の位置情報、第1の検査情報、第2の検査情報、第3の検査情報、印刷良否情報など)は、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tごとに生成されて記憶部93に保存されるが、対象の錠剤Tが回収部80により回収されると、例えば、搬送部20における搬送方向H1の下流側の端部から落下して所定時間(例えば数秒)が経過した時点で記憶部93から削除される。ただし、後工程などで必要となる場合には、錠剤Tごとの各種情報を消去せずに残しておくことも可能である。
(印刷工程)
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷工程(印刷処理)について図6を参照して説明する。印刷に要するデータなどの各種情報(例えば、印刷パターン及びその印刷パターンの錠剤T上での印刷位置などを含む印刷データ、搬送ベルト21の移動速度データなど)は、制御装置90の記憶部93に予め記憶されている。なお、錠剤印刷装置1が印刷処理を開始すると、モータ24は駆動し、搬送ベルト21はモータ24による駆動プーリ22及び従動プーリ23の回転に伴って搬送方向H1に回転する。
図6に示すように、ステップS1において、搬送ベルト21が搬送方向H1に回転している状態で、錠剤Tがホッパ11からシュータ12に順次供給され、シュータ12により一列に並べられて搬送ベルト21上に一定間隔ではなくランダムに供給され、搬送ベルト21上に供給された錠剤Tは、搬送ベルト21上で一列に並んで所定の移動速度で搬送されていく。
ステップS2において、搬送ベルト21上の錠剤Tが検出部30によって検出される。詳しくは、搬送ベルト21上の錠剤Tが検出部30の直下の検出位置(例えばレーザ光の照射位置)に到達するタイミングで検出部30により検出され、その錠剤Tが検出されたタイミングに基づき、搬送ベルト21において錠剤Tの搬送方向H1(X方向)の位置が制御部91によって把握される。そして、その錠剤位置を示す第1の位置情報が制御部91により生成され、記憶部93に保存される。
ステップS3において、記憶部93に保存された第1の位置情報(搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置)に基づき、各種のタイミング(第1の撮像タイミング、第2の撮像タイミング、印刷タイミング、第3の撮像タイミング)が制御部91によって設定される。それらのタイミングを示すタイミング情報が制御部91により生成され、記憶部93に保存される。
ステップS4において、搬送ベルト21上の錠剤Tが第1の撮像部40によって撮像される。詳しくは、搬送ベルト21上の錠剤Tが、記憶部93に保存されたタイミング情報に基づき、第1の撮像部40の直下の撮像位置に到達した第1の撮像タイミングで撮像部40によって撮像され、その第1の撮像部40による撮像により得られた第1の画像が制御装置90に送信される。
ステップS5において、搬送ベルト21上の錠剤Tの位置、割れ欠け又は汚れ及び姿勢が処理部92により把握される。詳しくは、第1の撮像部40から送信された第1の画像が処理部92により解析され、錠剤Tの第2の位置情報(例えばX方向、Y方向及びθ方向の位置情報)が生成され、記憶部93に保存される。また、前述の画像解析により、錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否か、錠剤Tが姿勢不良を有するか否かも処理部92により判断され、第1の検査情報として記憶部93に保存される。
ステップS6において、記憶部93に保存された第2の位置情報に基づき、搬送ベルト21上の錠剤Tの搬送方向H1(X方向)の位置ずれが有るか否かが補正部94により判断される。詳しくは、錠剤Tの第2の位置情報に含まれるX方向の位置情報に基づき、第1の画像において、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置と、第1の撮像部40の撮像領域の搬送方向H1の中心位置とのずれ量が補正部94により算出され、そのずれ量が0(ゼロ)であると、錠剤Tの位置ずれが無いと判断され、ずれ量が0でないと、錠剤Tの位置ずれが有ると判断される。搬送ベルト21上の錠剤Tの搬送方向H1の位置ずれが有ると判断されると(YES)、処理はステップS7に進む。一方、搬送ベルト21上の錠剤Tの搬送方向H1の位置ずれが無いと判断されると(NO)、処理はステップS8に進む。
ステップS7において、各種のタイミング(第2の撮像タイミング、印刷タイミング、第3の撮像タイミング)が補正部94により補正される。詳しくは、前述のステップS5において算出されたずれ量に基づき、記憶部93に保存されたタイミング情報、すなわち第2の撮像タイミング、印刷タイミング、第3の撮像タイミングが補正される。つまり、第2の撮像タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置がカメラ51の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミング(錠剤Tが第2の撮像部50のカメラ51の直下の撮像位置に到達したタイミング)となるように補正される。また、印刷タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置がインクジェットヘッド61の直下の印刷位置と重なるタイミング(錠剤Tが印刷部60のインクジェットヘッド61の直下の印刷位置に到達したタイミング)となるように補正される。第3の撮像タイミングは、搬送ベルト21における錠剤Tの搬送方向H1の位置が第3の撮像部70の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミング(錠剤Tが第3の撮像部70の直下の撮像位置に到達したタイミング)となるように補正される。
ステップS8において、搬送ベルト21上の錠剤Tが第2の撮像部50によって撮像される。詳しくは、搬送ベルト21上の錠剤Tが、記憶部93に保存された補正済のタイミング情報に基づき、第2の撮像部50の直下の撮像位置に到達した第2の撮像タイミングで第2の撮像部50によって撮像され、その第2の撮像部50による撮像により得られた第2の画像が制御装置90に送信される。
ステップS9において、搬送ベルト21上の錠剤Tの割れ欠け又は汚れが処理部92により把握される。詳しくは、第2の撮像部50から送信された第2の画像が処理部92により解析され、錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否かも処理部92により判断され、対象の錠剤Tが割れ欠け又は汚れを有するか否かを示す第2の検査情報が記憶部93に保存される。
ステップS10において、記憶部93に保存された第1の検査情報及び第2の検査情報から、姿勢不良、割れ欠け又は汚れが有るか否かが制御部91により判断される。姿勢不良、割れ欠け及び汚れが無いと判断されると(NO)、処理はステップS11に進み、対象の錠剤Tに対する印刷が許可される。一方、姿勢不良、割れ欠け又は汚れが有ると判断されると(YES)、処理はステップS16に進み、対象の錠剤Tに対する印刷が禁止される。
ステップS11において、記憶部93に保存された第2の位置情報及び印刷パターンに基づいて、印刷条件が制御部91により設定される。詳しくは、記憶部93に保存された第2の位置情報及び印刷パターンに基づいて、錠剤Tに対する印刷条件が制御部91により設定され、記憶部93に保存される。例えば、第2の位置情報に含まれる錠剤TのY方向の位置情報や印刷パターンに基づいて、インクジェットヘッド61において対象の錠剤Tの印刷に使用するノズル61aの範囲が決定され、また、前述の印刷タイミング(錠剤Tに対して印刷を開始するタイミング)に基づいて、錠剤Tに対する吐出タイミングが決定され、印刷条件が設定されて記憶部93に保存される。
ステップS12において、記憶部93に保存された印刷条件に基づき、印刷が実行される。つまり、印刷部60のインクジェットヘッド61が所定の印刷パターンで印刷を行うように制御部91により制御される。詳しくは、第2の撮像部50の下方を通過した搬送ベルト21上の錠剤Tは、記憶部93に保存された補正済のタイミング情報に基づき、印刷部60のインクジェットヘッド61の直下の印刷位置に到達した印刷タイミングで、前述の印刷条件に基づいてインクジェットヘッド61によって印刷される。インクジェットヘッド61では、各ノズル61aからインクが適宜吐出され、錠剤Tの上面である被印刷面に印刷パターン(例えばアルファベット、片仮名、番号、記号、図形)が印刷される。この錠剤Tに塗布されたインクは急速に乾燥する。なお、気体あるいは熱による乾燥を行う乾燥部(図示せず)によりインクを乾燥させるようにしてもよい。
ステップS13において、搬送ベルト21上の印刷済の錠剤Tが第3の撮像部70によって撮像される。詳しくは、搬送ベルト21上の印刷済の錠剤Tは、記憶部93に保存された補正済のタイミング情報に基づき、第3の撮像部70の直下の撮像位置に到達した第3の撮像タイミングで第3の撮像部70によって撮像され、その第3の撮像部70による撮像により得られた第3の画像が制御装置90に送信される。
ステップS13において、錠剤Tに印刷された印刷済の印刷パターンに関する情報、すなわち印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズが処理部92により取得される。詳しくは、第3の撮像部70から送信された第3の画像が処理部92により解析され、錠剤Tにおいて印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズを示す第3の検査情報が生成され、記憶部93に保存される。
ステップS15において、記憶部93に保存された第3の検査情報に基づき、印刷状態検査が実行される。詳しくは、記憶部93に保存された前述の印刷位置や形状、サイズに係る第3の検査情報に基づき、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否かが制御部91により判断され、錠剤Tの印刷良否を示す印刷良否情報が生成されて記憶部93に保存される。例えば、印刷状態検査では、印刷に使用した印刷パターンが検査用の印刷パターンとして記憶部93に保存され、検査用の印刷パターンの所定の印刷位置や形状、サイズに関する良品情報と、記憶部93に保存された実際の印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズに関する第3の検査情報とが比較され、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否か(合格又は不合格)が判断される。
ステップS16において、錠剤Tが回収部80により回収される。詳しくは、検査後の錠剤Tが搬送ベルト21の移動に伴って搬送ベルト21の下流側の端部に位置すると、搬送ベルト21に保持された状態から解放され、搬送ベルト21から落下して回収部80により回収される。このとき、良品の錠剤(割れ欠け及び汚れ無しの印刷合格錠)Tは、そのまま落下して回収部80により回収されるが、不良品の錠剤(例えば、割れ欠け又は汚れ有りの未印刷錠、割れ欠け及び汚れ無しの未印刷錠、割れ欠け及び汚れ無しの印刷不合格錠)Tは、搬送ベルト21から落下する途中で気体(例えばエア)の吹き付けにより排除される。なお、気体の吹き付けにより排除された錠剤Tは、例えば、回収部80の隣に設けられた他の回収容器(図示せず)によって回収される。
このような印刷工程によれば、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置に基づき、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面を撮像するための第1の撮像タイミングと、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面を撮像するための第2の撮像タイミングが設定される。設定された第1の撮像タイミングに基づき、搬送部20により搬送される錠剤Tの上面が第1の撮像部40により撮像され、第1の撮像部40により得られた第1の画像から、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置が取得される。そして、取得された錠剤Tの搬送方向H1の位置に基づいて前述の第2の撮像タイミングが補正され、補正された第2の撮像タイミングで、搬送部20により搬送される錠剤Tの側面が第2の撮像部50により撮像され、第2の撮像部50により得られた第2の画像から錠剤Tの側面の状態(例えば割れ欠けや汚れの有無)が把握される。
前述の第2の撮像タイミングの補正において、第2の撮像タイミングは、第1の撮像部40による第1の画像(錠剤Tの上面を含む画像)から得られた錠剤Tの搬送方向H1の位置に基づき、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置が第2の撮像部50の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミングになるように補正される。これにより、搬送部20により搬送される錠剤Tは、搬送部20により搬送される錠剤Tの搬送方向H1の位置が第2の撮像部50の撮像領域の搬送方向H1の中心位置に重なるタイミングで、第2の撮像部50により撮像される。このようにして、第2の撮像部50の撮像領域の中心位置に対する錠剤Tの搬送方向H1の位置ずれを無くし、錠剤Tの側面を撮像することができる。したがって、錠剤Tの搬送方向H1の位置ずれ分を考慮せずに、あるいは考慮したとしてもその量は少ないものとして、被写界深度を設定することが可能となり、被写界深度を浅くすることができる。その結果、シャッター速度を速くすることが可能になるので、搬送されて動いている錠剤Tの側面を鮮明に撮像することができる。動いている錠剤Tの側面を鮮明に撮像することができるので、より小さい割れ欠け又は汚れを検出することが可能となり、錠剤Tの側面の検査精度を向上させることができる。また、被写界深度を浅くすることができるため、第2の撮像部50を例えばF値の減少により被写界深度が浅い撮像部とすることが可能になり、F値の増加により被写界深度が深い撮像部に比べ、撮影のために必要とする照明の明るさを抑えることができる。
以上説明したように、実施の一形態によれば、第2の撮像部50の撮像領域の中心位置に対する錠剤Tの搬送方向H1の位置ずれを無くし、錠剤Tの側面を撮像することができるから、被写界深度を浅くすることが可能となり、シャッター速度を速くすることができるので、搬送されて動いている錠剤Tの側面を鮮明に撮像することができる。このため、より小さい割れ欠け又は汚れを検出することが可能となり、錠剤Tの側面の検査精度を向上させることができる。検査精度の向上により、例えば、小さい割れ欠けや汚れのある錠剤Tに対しても印刷を禁止して排除する対応が可能となり、品質の高い印刷を行うことが可能となる。
なお、錠剤Tとしては、上下面がほぼ平坦な錠剤を用いたが、これに限るものではなく、例えば、割線(凹部)を有する錠剤を用いるようにしてもよい。割線を有する錠剤を用いる場合には、前述の黒三角B1が割れ欠け又は汚れによるものであるか、割線によるものであるかを区別する必要がある。各プリズム52aによる錠剤Tの全側面の像において、黒三角B1が存在する面や位置、個数などは異なる。このため、割線により生じた黒三角B1を認識し、割線の有無、さらに、割線が形成された面や角度を特定することができる。例えば、図7に示すように、黒三角B1が錠剤Tの中心を挟んで対向する二つの位置にそれぞれ存在する場合には、それらの黒三角B1が直線の割線により生じたものであると判断することができる。また、上面M2に黒三角B1が存在する場合には、錠剤Tの上面に割線があることがわかる。一方、黒三角B1が錠剤Tの中心を挟んで対向する二つの位置にそれぞれ存在しない場合には、黒三角B1が直線の割線ではなく、割れ欠け又は汚れにより生じたものであると判断することができる。
<他の実施形態>
前述の説明においては、前述の実施の一形態に係る錠剤印刷装置1(錠剤印刷方法)を用いて錠剤Tに印刷を行う。これは、前述の実施の一形態に係る錠剤印刷装置1(錠剤印刷方法)を用いて錠剤Tに印刷を行い、印刷済の錠剤Tを製造すると言い換えることも可能である。すなわち、錠剤印刷装置1を錠剤製造装置に、錠剤印刷方法を錠剤製造方法に言い換えることができる。
また、前述の説明においては、第2の撮像部50により錠剤Tの全側面(一周分の外周面)の像を処理に用いることを例示したが、これに限るものではなく、錠剤Tの側面の像と共に錠剤Tの上面の像を処理に用いるようにしてもよい。第2の撮像部50により得られた第2の画像は、錠剤Tの上面の像を含んでいる。この錠剤Tの上面の像から、搬送ベルト21上の錠剤Tの位置情報(錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置)を取得し、この位置情報に基づいて印刷部60の印刷タイミングや第3の撮像部70の撮像タイミングを補正するようにしてもよい。また、錠剤Tが割線を有する錠剤である場合には、第2の撮像部50により錠剤Tの全側面の像又は上面の像を処理に用い、割線に基づく複数の黒三角B1(図7参照)から搬送ベルト21上の錠剤Tの位置情報(錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置)を取得し、この位置情報に基づいて印刷部60の印刷タイミングや第3の撮像部70の撮像タイミングを補正することも可能である。
また、前述の説明においては、補正部94が、第2の位置情報に基づき、制御部91が設定した各種のタイミング(第2の撮像タイミング、印刷タイミング、第3の撮像タイミング)を補正することを例示したが、これに限るものではなく、例えば補正部94を設けず、第2の位置情報だけに基づき、各種のタイミングを設定するようにしても良い。
また、前述の説明では、第1の撮像部40、第2の撮像部50、第3の撮像部70が、それぞれ静止画用カメラであることを想定し、各カメラの撮像タイミングを中心に説明した。しかしながら、例えば、カメラとしては動画用で、制御部91の指示に基づき、処理部92がカメラからの画像を適宜取り込んで画像処理する場合、上述した撮像タイミングを取り込みタイミングと読み替えればよい。いずれにしても、制御装置90は、制御部91及び検出部30を構成要件とする第1の取得部により取得された錠剤Tの搬送方向の位置に基づき、第1の撮像部40に錠剤Tの上面を撮像させ、処理部92を構成要件とする第2の取得部により取得された錠剤Tの搬送方向の位置、あるいは第1、第2の取得部により取得された錠剤Tの搬送方向の位置に基づき、第2の撮像部50に錠剤Tの側面を撮像させることになる。
また、前述の説明においては、導光部材52を設けて錠剤Tの全側面を撮像することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、導光部材52を設けずに複数のカメラ51により錠剤Tの全側面を撮像するようにしても良い。
また、前述の説明においては、導光部材52として複数のプリズム52aを用いることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ミラーや光ファイバーを用いることも可能である。
また、前述の説明においては、六個のプリズム52aにより導光部材52を構成することを例示したが、これに限るものではなく、プリズム52aの個数は、例えば、三個や四個、五から八個でも良く、奇数や偶数でも良く、限定されるものではない。また、各プリズム52aを六角形の環状に配置しているが、これに限るものではなく、例えば、三角形や四角形、五から八角形などの多角形の環状に配置するようにしても良く、その形状は限定されるものではない。また、導光部材52として一つのプリズム52aを用い、その一つのプリズム52aを円や楕円などの環状に形成するようにしても良い。なお、前述の各プリズム52aを一体化することも可能である。
また、前述の説明においては、印刷対象の錠剤Tとして、平面視で円形であり、錠剤Tの上下面が平坦である形状の錠剤を用いることを例示したが、例えば、曲面である形状の錠剤を用いるようにしてもよく、紡錘形状や真円形状、円盤形状、レンズ形状、三角形状、楕円形状の錠剤を用いるようにしても良い。なお、錠剤Tの形状が紡錘形状やレンズ形状である場合など、錠剤厚さは一定ではないが、この場合、第1の撮像部40、第2の撮像部50及び第3の撮像部70は、それぞれ個々のピントが錠剤Tの上面に合う被写界深度を有するものが好ましい。
また、前述の説明においては、錠剤Tを一列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は二列や三列又は四列以上であってもよく、特に限定されるものではなく、搬送ベルト21の本数も二本以上であってもよく、特に限定されるものではない。また、インクジェットヘッド61の個数も二個以上であってもよく、特に限定されるものではない。
また、前述の説明においては、インクジェットヘッド61として、ノズル61aが一列に並ぶ印刷ヘッドを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル61aが複数列に並ぶ印刷ヘッドを用いるようにしてもよい。また、水平面内において搬送方向H1と直交する方向にインクジェットヘッド61を複数並べて用いるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、インクジェットヘッド61をノズル61aが並ぶ方向が水平面内において搬送方向H1と直交する方向になるように設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル61aが並ぶ方向が水平面内において搬送方向H1と交差する方向になるように設けるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tの片面を印刷することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、搬送部20、検出部30、第1の撮像部40、第2の撮像部50、印刷部60及び第3の撮像部70を一つのユニットし、そのユニットを上下に重ねて配置して、上側の搬送部20で印刷した錠剤Tを反転して下側の搬送部20に受け渡し、錠剤Tの両面を印刷するようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tが搬送ベルト21上に一定間隔ではなくランダムに供給されるとしたが、これに限るものではなく、一定間隔で供給されてもよい。また、前述の説明においては、搬送ベルト21上に形成された吸引孔21aによって錠剤Tが吸引保持されるとしたが、これに限るものではなく、ポケットなどに収容保持され搬送されるようにしてもよく、あるいは、搬送ベルト21上に自重により保持され搬送されるようにしてもよい。
ここで、前述の錠剤としては、医薬用、飲食用、洗浄用、工業用あるいは芳香用として使用される錠剤を含めることができる。また、錠剤としては、裸錠(素錠)や糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠などがあり、硬カプセルや軟カプセルなど各種のカプセル錠も錠剤に含めることができる。さらに、錠剤の形状としては、円盤形やレンズ形、三角形、楕円形など各種の形状がある。また、印刷対象の錠剤が医薬用や飲食用である場合には、使用するインクとして可食性インクが好適である。この可食性インクとしては、合成色素インク、天然色素インク、染料インク、顔料インクのいずれを使用しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 錠剤印刷装置
20 搬送部
30 検出部
40 第1の撮像部
50 第2の撮像部
61 インクジェットヘッド
91 制御部
92 処理部
94 補正部
T 錠剤

Claims (6)

  1. 印刷対象となる錠剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記第1の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を撮像する第1の撮像部と、
    前記第1の撮像部により得られた前記錠剤の上面を含む画像から、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を取得する第2の取得部と、
    前記第1の撮像部より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像する第2の撮像部と、
    を有する錠剤印刷装置。
  2. 前記第1の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を撮像するための第1の撮像タイミングと、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像するための第2の撮像タイミングを設定する設定部と、
    前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記第2の撮像タイミングを補正する補正部と、
    を有し、
    前記第2の撮像部は、前記補正部により補正された前記第2の撮像タイミングで、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像する請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  3. 前記補正部は、前記第2の撮像タイミングを、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置が前記第2の撮像部の撮像領域の前記搬送方向の中心位置に重なるタイミングに補正する請求項2に記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記第2の撮像部により得られた前記錠剤の側面を含む画像から、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面状態を把握する把握部と、
    前記把握部により把握された前記錠剤の側面状態が合格であるか否かを判断し、前記錠剤の側面状態が合格であると判断した場合、前記印刷ヘッドに前記印刷を実行させ、前記錠剤の側面状態が不合格であると判断した場合、前記印刷ヘッドに前記印刷を禁止させる制御部と、
    を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドを有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  6. 印刷対象となる錠剤を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を第1の取得部により取得する工程と、
    前記第1の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を撮像するための第1の撮像タイミングと、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を撮像するための第2の撮像タイミングを設定部により設定する工程と、
    前記設定部により設定された前記第1の撮像タイミングで、前記搬送部により搬送される前記錠剤の上面を第1の撮像部により撮像する工程と、
    前記第1の撮像部により得られた前記錠剤の上面を含む画像から、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置を第2の取得部により取得する工程と、
    前記第2の取得部により取得された前記錠剤の搬送方向の位置に基づき、前記第2の撮像タイミングを補正部により補正する工程と、
    前記補正部により補正された前記第2の撮像タイミングで、前記搬送部により搬送される前記錠剤の側面を第2の撮像部により撮像する工程と、
    を有し、
    前記補正する工程では、前記第2の撮像タイミングを、前記搬送部により搬送される前記錠剤の搬送方向の位置が前記第2の撮像部の撮像領域の前記搬送方向の中心位置に重なるタイミングに補正する錠剤製造方法。
JP2020059738A 2020-03-30 2020-03-30 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法 Active JP7394681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059738A JP7394681B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059738A JP7394681B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021154052A true JP2021154052A (ja) 2021-10-07
JP2021154052A5 JP2021154052A5 (ja) 2023-03-30
JP7394681B2 JP7394681B2 (ja) 2023-12-08

Family

ID=77916328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020059738A Active JP7394681B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7394681B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7402298B2 (ja) 2022-01-12 2023-12-20 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤検査装置及び錠剤印刷装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241488A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Sankyo:Kk 直視面と非直視面とを同時に撮影する撮像装置並びにこれを適用した錠剤検査用撮像システム
JP2015204943A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 フロイント産業株式会社 錠剤印刷装置
JP2017136367A (ja) * 2016-01-29 2017-08-10 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP2019166199A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 株式会社Screenホールディングス 印刷装置および印刷方法
JP2019180705A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 フロイント産業株式会社 固形製剤印刷機、及び固形製剤印刷方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241488A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Sankyo:Kk 直視面と非直視面とを同時に撮影する撮像装置並びにこれを適用した錠剤検査用撮像システム
JP2015204943A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 フロイント産業株式会社 錠剤印刷装置
JP2017136367A (ja) * 2016-01-29 2017-08-10 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP2019166199A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 株式会社Screenホールディングス 印刷装置および印刷方法
JP2019180705A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 フロイント産業株式会社 固形製剤印刷機、及び固形製剤印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7394681B2 (ja) 2023-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6793179B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7186265B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP7002686B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP6466302B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6837346B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
WO2019187898A1 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6810632B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP7405663B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6745670B2 (ja) 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法
JP7394681B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP7106668B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7473525B2 (ja) 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法
JP7397132B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP2020124406A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6758071B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
TWI836559B (zh) 錠劑印刷裝置及錠劑印刷方法
KR20240019722A (ko) 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법
CN115742585A (zh) 药片印刷装置及药片印刷方法
JP6839231B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP2023046679A (ja) 錠剤印刷装置、および錠剤印刷方法。
JP2021137204A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP2021053816A (ja) インクボトル保持装置、錠剤印刷装置、インクボトル保持方法及び錠剤印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230322

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7394681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150