JP6745670B2 - 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法 - Google Patents

錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6745670B2
JP6745670B2 JP2016150161A JP2016150161A JP6745670B2 JP 6745670 B2 JP6745670 B2 JP 6745670B2 JP 2016150161 A JP2016150161 A JP 2016150161A JP 2016150161 A JP2016150161 A JP 2016150161A JP 6745670 B2 JP6745670 B2 JP 6745670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
graphic
printed
printing
dividing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016150161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018015430A (ja
JP2018015430A5 (ja
Inventor
梓 平野
梓 平野
荻本 眞一
眞一 荻本
順介 古水戸
順介 古水戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2016150161A priority Critical patent/JP6745670B2/ja
Priority to PCT/JP2017/027115 priority patent/WO2018021440A1/ja
Priority to TW106125450A priority patent/TW201811294A/zh
Publication of JP2018015430A publication Critical patent/JP2018015430A/ja
Publication of JP2018015430A5 publication Critical patent/JP2018015430A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6745670B2 publication Critical patent/JP6745670B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61JCONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
    • A61J3/00Devices or methods specially adapted for bringing pharmaceutical products into particular physical or administering forms
    • A61J3/06Devices or methods specially adapted for bringing pharmaceutical products into particular physical or administering forms into the form of pills, lozenges or dragees
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

本発明の実施形態は、錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法に関する。
現在、文字(例えばアルファベット、片仮名、番号)やマーク(例えば記号、図形)などの識別情報を錠剤に印刷するため、転写方式やレーザ方式、インクジェット方式などの印刷部を用いる錠剤印刷装置が知られている。この錠剤印刷装置の中には、搬送部により錠剤を搬送し、移動する錠剤に対して印刷部によって識別情報を印刷する錠剤印刷装置が存在している。
通常、薬剤師や患者などの作業者は、処方箋や医師の指導などに基づく薬の用量に応じて、錠剤を分割することがある。例えば、作業者は、錠剤ハサミを用いて、錠剤の表面に形成された割線を目安にして錠剤を等分する。ところが、錠剤に割線が無い場合、作業者は錠剤を分割する位置を決定する必要がある。このとき、作業者が錠剤を正確に等分する位置を決定することは難しく、その決定に手間取るため、錠剤を分割する錠剤分割の作業性が低下してしまう。
また、現状の錠剤では、割線の有無にかかわらず、作業者が錠剤を等分できたことを視認することは難しい。作業者は、錠剤が等分された複数の錠剤片(例えば、錠剤が二等分された二つの錠剤片)を見て、錠剤が等分されていることを確認する。ところが、その視認は作業者の感覚に左右されるため、錠剤が等分されているか否かを確認する錠剤の等分確認の正確性が低下してしまう。
特開平6−143539号公報
本発明が解決しようとする課題は、錠剤分割の作業性及び錠剤の等分確認の正確性を向上させることができる錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、割線が無い錠剤を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される錠剤に対し、錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷する印刷部とを備え、印刷部は、錠剤における第1の図形が印刷される面の反対面に対し、錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形を第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤は、割線が無い錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形が印刷されていて、錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形が、第1の図形が印刷されている面の反対面に第1の図形に対応して印刷されていることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤製造方法は、割線が無い錠剤を搬送部により搬送する工程と、搬送部により搬送される錠剤に対し、錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷部により印刷する工程と、を有し、印刷する工程では、錠剤における第1の図形が印刷される面の反対面に対し、錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形を第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、錠剤分割の作業性及び錠剤の等分確認の正確性を向上させることができる。
第1の実施の形態に係る錠剤印刷装置の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る錠剤印刷装置の一部を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る二等分の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る錠剤の分割を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る二等分の他の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る三等分の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る三等分の他の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る四等分の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る四等分の他の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る八等分の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る二等分の他の片面印刷パターンを示す図である。 第1の実施の形態に係る二等分の他の片面印刷パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係る錠剤印刷装置の概略構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る二等分の両面印刷パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係る二等分の他の両面印刷パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係る二等分の他の両面印刷パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係る二等分の他の両面印刷パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係る二等分の片面印刷パターンを示す図である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について図1から図12を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、第1の実施形態に係る錠剤印刷装置1は、供給装置10と、搬送装置(搬送部)20と、検出装置30と、第1の撮像装置40と、印刷装置(印刷部)50と、第2の撮像装置60と、回収装置70と、制御装置(制御部)80とを備えている。
供給装置10は、ホッパ11及びシュータ12を具備する。ホッパ11は、多数の錠剤Tを収容し、その収容された錠剤Tをシュータ12に順次供給する。シュータ12は、供給された錠剤Tを一列に整列させ、搬送装置20に供給する。この供給装置10は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。
搬送装置20は、搬送ベルト21、駆動プーリ22、複数(図1の例では、三つ)の従動プーリ23、モータ(駆動部)24、位置検出器25及び吸引チャンバ(吸引部)26を有している。搬送ベルト21は、無端状に形成されており、駆動プーリ22及び各従動プーリ23に架け渡されている。駆動プーリ22及び各従動プーリ23は回転可能に設けられており、駆動プーリ22はモータ24に連結されている。モータ24は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。位置検出器25は、エンコーダなどの機器であり、モータ24に取り付けられている。この位置検出器25は電気的に制御装置80に接続されており、検出信号を制御装置80に送信する。制御装置80は、その検出信号に基づいて搬送ベルト21の位置や速度、移動量などの情報を得ることができる。この搬送装置20は、モータ24による駆動プーリ22の回転によって各従動プーリ23と共に搬送ベルト21を回転させ、その搬送ベルト21上の錠剤Tを図1中の矢印A1の方向(搬送方向A1)に搬送する。
ここで、図2に示すように、搬送ベルト21の表面には、円形状の吸引孔21aが複数形成されている。これらの吸引孔21aは、それぞれ錠剤Tを吸着する貫通孔であり、一本の搬送経路を形成するように搬送方向A1に沿って一列に並べられている。各吸引孔21aは、吸引チャンバ26(図1参照)に接続されており、その吸引チャンバ26により吸引力を得ることが可能になっている。吸引チャンバ26は、ダクトなどの吸引管を介してポンプなどの吸気装置(いずれも図示せず)に接続されている。この吸引チャンバ26の内部空間が吸引管を介して吸引装置によって吸引されると、搬送ベルト21の吸引孔21a上に置かれた錠剤Tは、吸引孔21aを介して吸引チャンバ26により吸引され、搬送ベルト21上に保持されることになる。
図1に戻り、検出装置30は、供給装置10が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この検出装置30は、レーザ光の投受光によって搬送ベルト21上の錠剤Tの位置(搬送方向A1の位置)を検出し、下流に位置する各装置のトリガーセンサとして機能する。検出装置30としては、例えば、反射型レーザセンサなど各種のレーザセンサを用いることが可能である。この検出装置30は制御装置80に電気的に接続されており、制御装置80に検出信号を送信する。
第1の撮像装置40は、検出装置30が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この第1の撮像装置40は、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが第1の撮像装置40の直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像(印刷用の画像)を取得し、取得した画像を制御装置80に送信する。第1の撮像装置40としては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。第1の撮像装置40は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられている。
印刷装置50は、インクジェット方式の印刷ヘッド51(図2参照)を有しており、第1の撮像装置40が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。印刷ヘッド51は、複数のノズル51a(図2参照)を有し、それらのノズル51aから個別にインクを吐出する。この印刷ヘッド51は、ノズル51aが一列に並ぶ列方向が水平面内で搬送方向A1と交差するように(例えば直交するように)設けられている。印刷ヘッド51としては、圧電素子、発熱素子又は磁歪素子などの駆動素子を有する各種のインクジェットヘッドを用いることが可能である。この印刷装置50は制御装置80に電気的に接続されており、それらの駆動が制御装置80により制御される。
第2の撮像装置60は、印刷装置50が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この第2の撮像装置60は、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが第2の撮像装置60の直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像(検査用の画像)を取得し、取得した画像を制御装置80に送信する。第2の撮像装置60としては、例えば、前述の第1の撮像装置40と同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。第2の撮像装置60は制御装置80に電気的に接続されており、それらの駆動が制御装置80により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられている。
回収装置70は、第2の撮像装置60が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、搬送装置20における搬送方向A1の下流側の端部に設けられている。この回収装置70は、搬送装置20による保持が解除されて落下する錠剤Tを順次受けて回収することが可能に構成されている。なお、搬送装置20は、搬送ベルト21上の個々の錠剤Tが所望の位置、例えば、搬送装置20における搬送方向A1の下流側の端部に到達した場合に錠剤Tの保持を解除する。
制御装置80は、画像処理部81、印刷処理部82、検査処理部83及び記憶部84を備えている。画像処理部81は画像に係る処理を行い、印刷処理部82は印刷に係る処理を行い、検査処理部83は検査に係る処理を行う。記憶部84は処理情報や各種プログラムなどの各種情報を記憶する。この制御装置80は、記憶部84により記憶された各種情報や各種プログラムに基づいて供給装置10、搬送装置20、第1の撮像装置40、印刷装置50及び第2の撮像装置60を制御する。また、制御装置80は、検出装置30や位置検出器25から送信される検出信号、さらに、第1の撮像装置40や第2の撮像装置60から送信される画像などを受信する。
画像処理部81は、第1の撮像装置40により撮像された錠剤位置検出用の画像及び第2の撮像装置60によって撮像された印刷状態検査用の画像を取り込み、公知の画像処理技術を用いて画像を処理する。例えば、画像処理部81は、第1の撮像装置40から得られた錠剤位置検出用の画像を処理し、錠剤TのX方向(搬送方向A1)、Y方向及びθ方向の位置を検出する(図2参照)。X方向及びY方向の位置とは、例えば、第1の撮像装置40の撮像視野の中心に対するXY座標系の位置である。また、θ方向の位置とは、例えば、第1の撮像装置40の撮像視野のY方向の中心線に対する錠剤Tの回転度合いを示す位置である。このθ方向の位置は、錠剤Tに割線が設けられている場合や錠剤Tが楕円形や長円形、四角形などに成型されている場合など、錠剤Tが方向性を有する形態である場合に検出される。また、画像処理部81は、第2の撮像装置60から得られた印刷状態検査用の画像を処理し、錠剤Tに印刷された印刷パターン(例えば、文字やマーク)の印刷位置を検出する。
この画像処理部81は、前述のように検出した各錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置情報、さらに、各錠剤T上の印刷パターンの印刷位置情報を記憶部84に保存する。この画像処理部81が各情報を保存する際には、それらの情報に各撮像装置40、60の識別情報を付加して保存する。これにより、記憶された情報が、各撮像装置40、60のうちいずれの装置に対応する位置情報であるかを後工程などで把握することができる。
印刷処理部82は、画像処理部81から送信された錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置情報に基づいて、X方向、Y方向及びθ方向の位置が検出された錠剤Tに対する印刷条件を設定する。記憶部84には、印刷パターンやその印刷パターンの錠剤T上での印刷位置などを含む印刷データ、搬送ベルト21の移動速度データなどが記憶されている。印刷処理部82は、錠剤TのY方向の位置情報に基づいて、印刷装置50の印刷ヘッド51において今回の印刷に用いるノズル51aの使用範囲を決定し、錠剤TのX方向の位置情報に基づいて、錠剤Tに対して印刷を開始するタイミングを決定する。また、印刷処理部82は、錠剤Tのθ方向の位置情報に基づいて、錠剤Tのθ方向の位置に対応させて印刷条件を設定する。一例として、印刷パターンの向きを0度から179度の範囲で1度ずつ回転させた180通りの印刷データを記憶部84に登録しておき、それらの印刷データの中から、検出されたθ方向の位置に適合する角度の印刷データを選択して印刷条件を設定する。
検査処理部83は、画像処理部81から送信された錠剤Tの印刷パターンの印刷位置情報に基づいて、印刷パターン(例えば、文字やマーク)が錠剤Tに正常に印刷されたか否かを判断する。これは、正しい印刷パターンを予め記憶部84に記憶させておき、この正しい印刷パターンと実際の印刷後の錠剤T上の印刷パターンとが比較されて行われる。検査処理部83は、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたと判断した場合、その検査に合格した錠剤Tを回収装置70により回収する。一方、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されなかったと判断した場合には、その検査に不合格の錠剤Tをエアの吹き付けなどにより飛ばし、回収装置70以外の回収容器により回収する。
(印刷工程)
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷処理及び検査処理について説明する。
まず、印刷に要する印刷データなどの各種情報が制御装置80の記憶部84に記憶される。そして、供給装置10のホッパ11に印刷対象の錠剤Tが多数投入されると、錠剤Tはホッパ11からシュータ12に順次供給され始め、シュータ12により一列に並べられて搬送ベルト21に供給される。搬送ベルト21は、モータ24による駆動プーリ22及び各従動プーリ23の回転によって搬送方向A1に回転している。このため、搬送ベルト21上に供給された錠剤Tは搬送ベルト21上で一列に並んで所定の移動速度で搬送されていく。
その後、搬送ベルト21上の錠剤Tは検出装置30によって検出される。これにより、錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)が取得され、制御装置80に入力される。この錠剤Tの位置情報は、制御装置80の記憶部84に保存されて後処理で用いられる。次に、搬送ベルト21上の錠剤Tが前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミングで第1の撮像装置40によって撮像され、撮像された画像が制御装置80に送信される。第1の撮像装置40から送信された画像に基づき、錠剤Tの位置情報(X方向、Y方向及びθ方向の錠剤Tの位置情報)が制御装置80の画像処理部81により生成され、記憶部84に保存される。この錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tに対する印刷条件(インクの吐出位置や吐出速度など)が制御装置80の印刷処理部82により設定され、記憶部84に保存される。
次いで、搬送ベルト21上の個々の錠剤Tは、前述の錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)に基づくタイミング、すなわち錠剤Tが印刷装置50の下方に到達したタイミングで、前述の印刷条件に基づいて印刷装置50により印刷が実行される。印刷装置50において、各ノズル51aからインクが適宜吐出され、その錠剤Tの上面に印刷パターン(例えば、文字やマーク)が印刷される。なお、インクは急速に乾燥するタイプのものである。
印刷パターンが印刷された錠剤Tは、前述の錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)に基づくタイミングで第2の撮像装置60によって撮像され、撮像された画像が制御装置80に送信される。第2の撮像装置60から送信された個々の画像に基づき、錠剤Tごとの印刷パターンの印刷位置を示す印刷位置情報が制御装置80の検査処理部83により生成され、制御装置80の記憶部84に保存される。その印刷位置情報に基づき、錠剤Tに対する印刷良否が検査処理部83により判断され、錠剤Tごとの印刷良否の結果を示す印刷良否結果情報が記憶部84に保存される。例えば、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に印刷されているか否かが判断され、印刷の良否が決定される。
検査後の錠剤Tは、搬送ベルト21の移動に伴って搬送され、搬送装置20における搬送方向A1の下流側の端部に位置すると、搬送ベルト21に保持された状態から解放され、搬送ベルト21から落下して回収装置70により回収される。例えば、印刷合格の良品の錠剤Tはそのまま落下して回収装置70により回収され、印刷不合格の不良品の錠剤Tは落下中のエア吹き付けによって回収装置70以外の回収容器により回収される。
(印刷パターン)
次に、前述の印刷パターンについて図3から図12を参照して説明する。なお、図3、図5から図12では、左側の図が錠剤Tの第1の面T1を示し、右側の図が錠剤Tの第2の面T2を示す。これらの第1の面T1及び第2の面T2は互いに対向する面であり、第1の面T1の反対面は第2の面T2である。
(割線が無い錠剤に対する二等分の片面印刷パターン)
図3に示すように、錠剤Tを二等分するための片面印刷パターンは、識別情報(図3中の「ABC」)及び図形B1(図3中の黒塗りの領域)を有するパターンである。この片面印刷パターンは錠剤Tの片面である第1の面T1に印刷されるが、第2の面T2には何も印刷されない。図形B1は、錠剤Tの分割に係る目安線及び分割許容領域を示す図形である。目安線は錠剤Tを分割するときの位置を示す線であり、分割許容範囲は錠剤Tを分割するときの位置の許容範囲である。この図形B1は、錠剤Tの中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。なお、識別情報は、錠剤Tにおける図形B1以外の領域に、例えば、図形B1の直線に平行に印刷されるように設定されている。
図4に示すように、前述の片面印刷パターンが前述の印刷工程によって錠剤Tの片面に印刷される(図4中の左側の図参照)。その後、片面印刷パターンが印刷された錠剤Tは、必要に応じて作業者により分割される(図4中の右側の図参照)。このとき、作業者は、錠剤Tに印刷された図形B1を視認し、その分割許容領域内の位置で錠剤Tを分割する。そして、作業者は、錠剤Tの分割後、錠剤Tの分割位置が分割許容領域内にあるか否かを見て、錠剤Tが等分されていることを確認する。図4に示すように、作業者は、錠剤Tの分割位置が分割許容領域内にあると視認すると(図4中のOK参照)、錠剤Tが等分されていると判断する。一方、錠剤Tの分割位置が分割許容領域外にあると視認すると(図4中のNG参照)、錠剤Tが等分されていないと判断する。
例えば、図形B1の分割許容領域は、錠剤Tが分割された後の複数の錠剤片がそれぞれ許容量となるように設定されている。この場合には、分割位置が分割許容領域外になると、薬の用量が適切でなくなる。例えば、図4中のNGに対応する錠剤Tにおいて、患者が左側の錠剤片Taを飲むと、用量が所望量よりも多くなるため、気分や体調が悪くなることがある。また、図4中のNGに対する錠剤において、患者が右側の錠剤片Tbを飲むと、用量が所望量よりも少なくなるため、薬の効き目が弱くなることがある。
以下、前述の片面印刷パターン以外の他の片面印刷パターンも前述の印刷工程によって錠剤Tの片面に印刷され、片面印刷パターンが片面に印刷された錠剤Tが完成するが、前述のような作業者の錠剤Tの分割作業や分割確認作業は同じであるため、それらの説明を省略し、片面印刷パターンの違いについて説明する。
図5に示すように、錠剤Tを二等分するための他の片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tを横切る二本の直線B1a、B1bであり、それらの直線B1a、B1bの間の領域が分割許容領域となる。各直線B1a、B1bは、錠剤Tの中心を通る中心線を中心として挟むように設定されている。なお、識別情報は、図形B1と重ならないように設定されている(以下の図6から図12でも同様である)。
(割線が無い錠剤に対する三等分の片面印刷パターン)
図6に示すように、錠剤Tを三等分するための片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tの中心から外周に向かって延びて120°ごとに位置する三本の直線であり、それらの直線上の領域が分割許容領域となる。また、図7に示すように、錠剤Tを三等分するための他の片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tを横切ってV字形状に位置する二本の直線であり、それらの直線上の領域が分割許容領域となる。
(割線が無い錠剤に対する四等分の片面印刷パターン)
図8に示すように、錠剤Tを四等分するための片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tの中心を通って錠剤Tを横切り、十字を形成する二本の直線であり、それらの直線上の領域が分割許容領域となる。また、図9に示すように、錠剤Tを四等分する場合の他の片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tの中心を通って錠剤Tを横切らず、十字を形成する二本の直線であり、それらの直線上の領域が分割許容領域となる。なお、これらの場合には、錠剤Tを四等分する場合に限らず、二等分することも可能になる。
(割線が無い錠剤に対する八等分の片面印刷パターン)
図10に示すように、錠剤Tを八等分するための片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tの中心から外周に向かって延びて45°ごとに位置する八本の直線であり、それらの直線上の領域が分割許容領域となる。なお、この場合には、錠剤Tを八等分する場合に限らず、二等分、四等分することも可能になる。
(割線が有る錠剤に対する二等分の片面印刷パターン)
図11に示すように、錠剤Tの片面である第1の面T1には、割線C1が形成されている。この錠剤Tを二等分する場合の片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tの中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B1は、割線C1の位置に対応して割線C1に平行に設定されている。
図12に示すように、錠剤Tの片面である第1の面T1には、割線C1が形成されている。この錠剤Tを二等分する場合の他の片面印刷パターンでは、図形B1は、錠剤Tを横切る二本の直線B1a、B1bであり、それらの直線B1a、B1bの間の領域が分割許容領域となる。この図形B1は、割線C1の位置に対応して割線C1に平行に設定されている。
なお、図11及び図12では、どちらの図形B1も割線C1の領域上に位置しており、図形B1の幅は、割線C1の幅よりも狭くなっているが、分割許容領域の大きさに応じて、割線C1の幅よりも広くなることもある。
ここで、前述の図11又は図12に示す片面印刷パターンに基づいて印刷を行う場合には、図形B1を割線C1の位置に対応させて錠剤Tに印刷するため、印刷を実行する前に、第1の撮像装置40により撮像された画像から割線C1の位置を把握する必要がある。このため、第1の実施形態では、錠剤Tにおける割線C1が有る面(表)が上面となるように錠剤Tが搬送ベルト21上に供給される。
ただし、必ずしも、錠剤Tにおける割線C1が有る面が上面となるように錠剤Tを搬送ベルト21上に供給しなくても良く、割線C1の位置を把握できずに印刷が実行されなかった錠剤Tを回収して再度印刷を行っても良い。また、錠剤Tの両面に印刷することが可能な錠剤印刷装置であれば(第2の実施形態参照)、供給時の錠剤Tの表裏に関係無く、図形B1を割線C1の位置に対応させて錠剤Tに印刷することができる。
前述のような各種の片面印刷パターンが錠剤Tの片面に印刷され、片面印刷パターンが印刷された錠剤Tが完成する。薬剤師や患者などの作業者は、必要に応じて、錠剤ハサミなどを用い、片面印刷パターンが印刷された錠剤Tを分割する。このとき、作業者は、錠剤Tに印刷された図形B1を視認し、その図形B1の分割許容領域内の位置で錠剤Tを分割する。そして、作業者は、錠剤Tの分割後、錠剤Tの分割位置が図形B1の分割許容領域内にあるか否かを見て、錠剤Tが等分されていることを確認する。作業者は、錠剤Tの分割位置が分割許容領域内にあると視認すると、錠剤Tが等分されていると判断する。一方、錠剤Tの分割位置が分割許容領域外にあると視認すると、錠剤Tが等分されていないと判断する。
このように作業者は、錠剤Tに割線C1が無くても、錠剤Tに印刷された図形B1を視認し、錠剤Tを分割する位置を迅速に決めることができる。さらに、作業者は、錠剤Tを分割した後で、錠剤Tの分割位置が図形B1の分割許容領域内に入っているか否か、すなわち錠剤Tを等分することができたか否かを視認することができる。例えば、分割許容領域が、錠剤Tが分割された複数の錠剤片がそれぞれ許容量となる用量許容範囲を示す場合には、作業者は、錠剤片の量が適切な用量であるか否かを即座に判断することができる。
なお、印刷対象となる錠剤Tの中には、前述のように、錠剤Tを割るための割線C1が有る錠剤Tと、その割線C1が無い錠剤Tとが存在している。前述の図形B1が印刷されておらず、割線C1が無い錠剤Tを分割する場合、作業者は感覚で錠剤Tを分割する位置を決めて錠剤Tを割るが、その位置は不正確であるため、錠剤Tを正確に等分することができないことが多い。また、割線C1が有る錠剤Tを分割する場合、作業者は素手で錠剤Tを割ることがある。このとき、作業者が割線C1に沿って錠剤Tを割っても、錠剤Tが割線C1からずれて割れ、錠剤Tを等分することができないことがある。このような場合でも、前述の図形B1が印刷された錠剤Tであれば、作業者は錠剤Tを分割した後で、錠剤Tの分割位置が図形B1の分割許容領域内に入っているか否かを視認すれば、錠剤Tが等分にされているか否かを判断することが可能である。したがって、作業者は、錠剤Tを等分することができた否かを容易にさらに正確に判断することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、錠剤Tを分割するときの分割許容領域を示す図形B1が錠剤Tに印刷され、図形B1が印刷された錠剤Tが完成する。作業者は、錠剤Tに印刷された図形B1を視認し、その図形B1の分割許容領域内の位置で錠剤Tを分割する。このとき、作業者は、錠剤Tに割線C1が無くても、錠剤Tに印刷された図形B1を見て、錠剤Tを分割する位置を迅速に決めることが可能となるので、錠剤分割の作業性を向上させることができる。さらに、作業者は、錠剤Tを分割した後で、錠剤Tに対する分割位置が図形B1の分割許容領域内に入っているか否かを視認することが可能となるので、錠剤Tの等分確認の正確性を向上させることができる。
なお、第1の実施形態においては、前述の片面印刷パターンの図形B1が第1の図形として機能し、第1の撮像装置40及び画像処理部81は、錠剤Tの割線の位置を検出する検出部として機能する。また、第1の実施形態においては、二等分や三等分、四等分、八等分などの片面印刷パターンを用いることを例示したが、これに限るものではなく、錠剤Tの分割数は特に限定されるものではない。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について図13から図18を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、その他の説明を省略する。
図13に示すように、第2の実施形態に係る錠剤印刷装置1Aは、第1の実施形態に係る錠剤Tの片面だけに印刷可能な装置ではなく、錠剤Tの両面に印刷することが可能な装置である。この錠剤印刷装置1Aは、供給装置10Aと、第1の実施形態に係る各装置20〜80に加え、搬送装置20Aと、検出装置30Aと、第1の撮像装置40Aと、印刷装置50Aと、第2の撮像装置60Aとを備えている。
供給装置10Aは、ホッパ11及びシュータ12に加え、整列フィーダ13及び受け渡しフィーダ14を有している。整列フィーダ13は、シュータ12から供給された錠剤Tを一列に整列し、受け渡しフィーダ14に向けて搬送する。受け渡しフィーダ14は、整列フィーダ13上の錠剤Tを順次吸引して搬送装置20まで一列で搬送し、搬送装置20に一列のまま供給する。なお、整列フィーダ13及び受け渡しフィーダ14としては、例えば、ベルト搬送機構を用いることが可能である。
搬送装置20Aは、第1の実施形態に係る搬送装置20の下方に一部が重なるように配置されており、上側の搬送装置20から錠剤Tを受け取ることが可能に形成されている。これにより、錠剤印刷装置1Aは、上側の搬送装置20で印刷した錠剤Tを反転して下側の搬送装置20Aの受け渡し、下側の搬送装置20Aにより搬送して錠剤Tの両面を印刷することが可能となる。
なお、各装置20A〜60Aは、第1の実施形態に係る各装置20〜60と基本的に同じ構造であるため、それらの説明を省略する。ただし、回収装置70は、下側の搬送装置20Aにおける各従動プーリ23側の端部の下方に設けられている。上側の搬送装置10は、下側の搬送装置10Aに錠剤Tを受け渡すまで、搬送ベルト21に錠剤Tを吸引により保持して搬送することが可能である。また、下側の搬送装置10Aは、回収装置70に錠剤Tを回収するまで、搬送ベルト21に錠剤Tを吸引により保持して搬送することが可能である。
(印刷パターン)
次に、錠剤Tの印刷パターンについて図14から図18を参照して説明する。なお、図14から図18では、左側の図が錠剤Tの第1の面T1を示し、右側の図が錠剤Tの第2の面T2を示す。これらの第1の面T1及び第2の面T2は互いに対向する面であり、第1の面T1の反対面は第2の面T2である。また、第1の面T1と第2の面T2は同一の回転角度である位置で示されている。
(割線が無い錠剤に対する二等分の両面印刷パターン)
図14に示すように、錠剤Tを二等分するときの両面印刷パターンは、錠剤Tの両面に対応する図形B1及び図形B2を有するパターンである。図形B1が錠剤Tの第1の面T1に印刷され、図形B2が第2の面T2に印刷される。図形B1は、第1の面T1の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。図形B2は、第2の面T2の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B2は、図形B1と同一の図形であり、図形B1の位置に対応して図形B1に対向するように設定されている。つまり、図形B1の中心線と図形B2の中心線とが、錠剤Tを平面視した場合に一致するように設定されている。なお、両面印刷パターンは、識別情報(図14中の「ABC」)を有しており、この識別情報は、図形B1と重ならないように設定されている(以下の図15から図18でも同様である)。
図15に示すように、錠剤Tを二等分するときの他の両面印刷パターンは、錠剤Tの両面に対応する図形B1及び目安線B3を有するパターンである。図形B1が錠剤Tの第1の面T1に印刷され、目安線B3が第2の面T2に印刷される。図形B1は、図14と同様、第1の面T1の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。目安線B3は、第2の面T2の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、錠剤Tを分割するときの位置を示す線である。この目安線B3は、図形B1の幅よりも細い幅の図形であり、図形B1の位置に対応して図形B1に対向するように設定されている。つまり、図形B1の中心線と図形B3の中心線とが、錠剤Tを平面視した場合に一致するように設定されている。
(割線が有る錠剤に対する二等分の両面印刷パターン)
図16に示すように、錠剤Tの片面である第1の面T1には、割線C1が形成されている(以下の図17及び図18でも同様である)。この錠剤Tを二等分するときの両面印刷パターンは、錠剤Tの両面に対応する図形B1及び図形B2を有するパターンである。図形B1が錠剤Tの第1の面T1に印刷され、図形B2が第2の面T2に印刷される。図形B1は、第1の面T1の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B1は、割線C1の位置に対応して割線C1に平行に設定されている。図形B2は、第2の面T2の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B2は、図形B1と同一の図形であり、割線C1の位置に対応して図形B1に対向するように設定されている。つまり、図形B1の中心線、図形B2の中心線及び割線C1の中心線が、錠剤Tを平面視した場合に一致するように設定されている。
図17に示すように、錠剤Tを二等分するときの他の両面印刷パターンは、錠剤Tの両面に対応する図形B1及び図形B4を有するパターンである。図形B1が錠剤Tの第1の面T1に印刷され、図形B4が第2の面T2に印刷される。図形B1は、第1の面T1の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B1は、割線C1の位置に対応して割線C1に平行に設定されている。図形B4は、錠剤Tを横切る二本の直線B4a、B4bであり、それらの直線B1a、B1bの間の領域が分割許容領域となる。この図形B4は、B4aとB4bとの間の幅が図形B1の幅と同一となるように設定され、割線C1の位置に対応して図形B1に対向するように設定されている。つまり、図形B1の中心線、図形B4の中心線(直線4a及び4bの幅の中心)及び割線C1の中心線が、錠剤Tを平面視した場合に一致するように設定されている。
(割線が有る錠剤に対する二等分の片面印刷パターン)
図18に示すように、錠剤Tを二等分する場合の片面印刷パターンは、錠剤Tの片面に対応する図形B2を有するパターンである。この図形B2が第2の面T2に印刷される。図形B2は、第2の面T2の中心を通って錠剤Tを横切る一本の直線であり、その直線上の領域が分割許容領域となる。この図形B2は、割線C1の幅よりも細く、割線C1の位置に対応し、割線C1に平行に対向するように設定されている。つまり、図形B2の中心線と割線C1の中心線とが、錠剤Tを平面視した場合に一致するように設定されている。
なお、前述の図16、図17の両面印刷パターン又は図18の片面印刷パターンに基づいて印刷を行う場合には、図形B1及び図形B2を割線C1の位置に対応させて錠剤Tに印刷するため、その印刷を実行する前に、第1の撮像装置40により撮像された画像から割線C1の位置を把握する必要がある。このため、第2の実施形態では、錠剤Tにおける割線C1が有る面(表)が上面となるように錠剤Tが搬送ベルト21上に供給される。
ただし、必ずしも、錠剤Tにおける割線C1が有る面(表)が上面となるように錠剤Tを搬送ベルト21上に供給しなくても良く、割線C1の位置を把握できずに印刷が実行されなかった錠剤Tを回収して再度印刷を行っても良い。また、受け渡しフィーダ14の下方から錠剤Tを撮像する撮像装置を新たに設け、その撮像装置により撮像された画像から割線C1の位置を把握するようにしても良い。この場合には、供給時の錠剤Tの表裏に関係無く、図形B1及び図形B2を割線C1の位置に対応させて錠剤Tに印刷することができる。
前述のような各種の両面印刷パターン(図14から図17参照)、あるいは、片面印刷パターン(図18参照)が錠剤Tに印刷され、印刷パターンが印刷された錠剤Tが完成する。薬剤師や患者などの作業者は、必要に応じて、錠剤ハサミなどを用い、印刷パターンが印刷された錠剤Tを分割する。このとき、作業者は、錠剤Tに印刷された図形B1、図形B2、図形B3又は図形B4を視認し、錠剤Tを分割する。そして、作業者は、錠剤Tの分割後、錠剤Tの分割位置が図形B1、図形B2及び図形B4のいずれかの分割許容領域内にあるか否かを見て、錠剤Tが等分されていることを確認する。作業者は、錠剤Tの分割位置が分割許容領域内にあると視認すると、錠剤Tが等分されていると判断する。一方、錠剤Tの分割位置が分割許容領域外にあると視認すると、錠剤Tが等分されていないと判断する。なお、錠剤Tを分割する際に図形B1乃至B4を視認する面、及び錠剤Tを分割した後に錠剤Tが等分されているか確認する際に図形B1乃至B4を視認する面は、第1の面1T1であっても、第2の面T2であっても良く、また両面であっても良い。
このように作業者は、錠剤Tに割線C1がなくても、錠剤Tに印刷された図形B1、図形B2、図形B3又は図形B4を視認し、錠剤Tを分割する位置を迅速に決めることができる。さらに、作業者は、錠剤Tを分割した後で、錠剤Tの分割位置が図形B1、図形B2又は図形B4の分割許容領域内に入っているか否か、すなわち錠剤Tを等分することができたか否かを視認することができる。例えば、分割許容領域が、錠剤Tが分割された複数の錠剤片がそれぞれ許容量となる用量許容範囲を示す場合には、作業者は、錠剤片の量が適切な用量であるか否かを即座に判断することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、錠剤Tを分割するときの分割許容領域を示す図形B1が錠剤Tの第1の面T1に印刷され、錠剤Tを分割するときの分割許容領域を示す図形B2(又は図形B4)が錠剤Tの第2の面T2に印刷され、図形B1及び図形B2(又は図形B4)が印刷された錠剤Tが完成する。これにより、作業者は、錠剤Tの分割後、錠剤Tに対する分割位置が図形B1及び図形B2(又は図形B4)の両方の分割許容領域内に入っているか否かを錠剤Tの両面から視認することが可能となるので、錠剤Tの等分確認の正確性をより確実に向上させることができる。
なお、第2の実施形態においては、前述の両面印刷パターンの図形B1及び図形B2(又は図形B4)のどちらか一方が第1の図形として機能し、他方が第2の図形として機能する。前述の片面印刷パターンの図形B2は第1の図形として機能する。また、第2の実施形態においては、二等分の両面印刷パターンや片面印刷パターンを用いることを例示したが、これに限るものではなく、第1の実施形態のように三等分や四等分、八等分など、錠剤Tの分割数は特に限定されるものではない。
<他の実施形態>
前述の各実施形態においては、識別情報が錠剤Tにおける図形B1(あるいは割線C1)に重ならないような位置に1つ印刷されていることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、錠剤Tを分割した後に、分割後の錠剤片のすべてが識別情報を有するように識別情報が複数印刷されても良い。このように、錠剤Tの分割数に応じて複数の識別情報を錠剤Tに印刷することが可能である。
また、前述の各実施形態においては、錠剤Tの割線C1の位置を検出する検出手段として、第1の撮像装置40により搬送ベルト21上の錠剤Tの上面を撮像し、撮像した画像を画像処理部81により処理して割線C1の位置を検出することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、搬送ベルト21上の錠剤Tの上面に対するレーザ光の投受光によって割線C1の位置を検出することも可能である。なお、レーザ光を投受光するレーザセンサとしては、ラインセンサや複数のスポットセンサなどを用いることが可能である。
また、前述の各実施形態においては、錠剤Tを一列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は二列や三列、四列以上であっても良く、特に限定されるものではない。
また、前述の各実施形態においては、搬送ベルト21を一本だけ設けることを例示したが、これに限るものではなく、二本以上設けるようにしても良く、その数は特に限定されるものではない。例えば、複数本の搬送ベルト21を並列に並べることが可能である。
また、前述の各実施形態においては、搬送ベルト21の吸引孔21aとして円形の吸引孔を用いることを例示したが、これに限るものではなく、長方形や楕円形、スリット状などの吸引孔を用いることが可能であり、搬送ベルト21の吸引孔21aの形状は特に限定されるものではない。
また、前述の各実施形態においては、錠剤Tの搬送経路に対して一つの印刷ヘッド51を設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、複数の搬送経路が存在する場合には、搬送経路ごとに印刷ヘッド51を設けるようにしても良い。あるいは、例えば、一つの印刷ヘッド51によって二列以上の錠剤Tに印刷を行うようにしても良い。
また、前述の各実施形態においては、印刷ヘッド51として、ノズル51aが一列に並ぶインクジェット方式の印刷ヘッドを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル51aが複数列で並ぶ印刷ヘッドを用いるようにしても良い。また、錠剤Tの搬送方向A1に沿って印刷ヘッド51を複数並べて用いるようにしても良い。さらに、印刷方式としては、インクジェット方式に限るものではなく、レーザ方式や転写方式でも良い。
また、前述の各実施形態においては、検出装置30に基づいて印刷のタイミングを取ることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、第1の撮像装置40に基づいて印刷のタイミングを取るようにしても良い。
また、前述の各実施形態においては、インクが急速に乾燥するタイプであるため、錠剤Tに塗布されたインクを自然乾燥させることを例示したが、これに限るものではなく、必要に応じて、錠剤Tに塗布されたインクを乾燥装置により乾燥させることも可能である。
ここで、前述の錠剤としては、医薬用、飲食用、洗浄用、工業用あるいは芳香用として使用される錠剤を含めることができる。また、錠剤としては、裸錠(素錠)や糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠などがあり、硬カプセルや軟カプセルなど各種のカプセル錠も錠剤に含めることができる。さらに、錠剤の形状としては、円盤形やレンズ形、三角形、楕円形など各種の形状がある。また、印刷対象の錠剤が医薬用や飲食用である場合には、使用するインクとして可食性インクが好適である。この可食性インクとしては、合成色素インク、天然色素インク、染料インク、顔料インクのいずれを使用しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 錠剤印刷装置
1A 錠剤印刷装置
20 搬送装置(搬送部)
20A 搬送装置(搬送部)
40 第1の撮像装置(検出部)
40A 第1の撮像装置(検出部)
50 印刷装置(印刷部)
50A 印刷装置(印刷部)
81 画像処理部(検出部)
B1 図形
B2 図形
B3 目安線
B4 図形
C1 割線
T 錠剤
T1 第1の面
T2 第2の面

Claims (9)

  1. 割線が無い錠剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷する印刷部と、
    を備え、
    前記印刷部は、前記錠剤における前記第1の図形が印刷される面の反対面に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形を前記第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 割線が無い錠剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷する印刷部と、
    を備え、
    前記印刷部は、前記錠剤における前記第1の図形が印刷される面の反対面に対し、前記錠剤を分割するときの位置を示す目安線を前記第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする錠剤印刷装置。
  3. 前記分割許容領域は、前記錠剤が分割されて生じる複数の錠剤片がそれぞれ許容量となるように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の錠剤印刷装置。
  4. 割線が無い錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形が印刷されていて、
    前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形が、前記第1の図形が印刷されている面の反対面に前記第1の図形に対応して印刷されていることを特徴とする錠剤。
  5. 割線が無い錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形が印刷されていて、
    前記錠剤を分割するときの位置を示す目安線が、前記第1の図形が印刷されている面の反対面に前記第1の図形に対応して印刷されていることを特徴とする錠剤。
  6. 前記分割許容領域は、前記錠剤が分割されて生じる複数の錠剤片がそれぞれ許容量となるように設定されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の錠剤。
  7. 割線が無い錠剤を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷部により印刷する工程と、
    を有し、
    前記印刷する工程では、前記錠剤における前記第1の図形が印刷される面の反対面に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第2の図形を前記第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする錠剤製造方法。
  8. 割線が無い錠剤を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に対し、前記錠剤を分割するときの分割許容領域を示す第1の図形を印刷部により印刷する工程と、
    を有し、
    前記印刷する工程では、前記錠剤における前記第1の図形が印刷される面の反対面に対し、前記錠剤を分割するときの位置を示す目安線を前記第1の図形に対応させて印刷することを特徴とする錠剤製造方法。
  9. 前記分割許容領域は、前記錠剤が分割されて生じる複数の錠剤片がそれぞれ許容量となるように設定されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の錠剤製造方法。
JP2016150161A 2016-07-29 2016-07-29 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法 Active JP6745670B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150161A JP6745670B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法
PCT/JP2017/027115 WO2018021440A1 (ja) 2016-07-29 2017-07-26 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法
TW106125450A TW201811294A (zh) 2016-07-29 2017-07-28 藥錠印刷裝置、藥錠及藥錠製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150161A JP6745670B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018015430A JP2018015430A (ja) 2018-02-01
JP2018015430A5 JP2018015430A5 (ja) 2019-07-25
JP6745670B2 true JP6745670B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=61016624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016150161A Active JP6745670B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6745670B2 (ja)
TW (1) TW201811294A (ja)
WO (1) WO2018021440A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7106668B2 (ja) * 2018-09-27 2022-07-26 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7306929B2 (ja) * 2019-09-13 2023-07-11 株式会社Screenホールディングス 搬送処理装置および搬送処理方法
JP7426207B2 (ja) * 2019-09-13 2024-02-01 株式会社Screenホールディングス 印刷方法および印刷装置
JP7254038B2 (ja) * 2020-01-23 2023-04-07 Ckd株式会社 ブリスタ包装機及びブリスタシートの製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005112898A1 (en) * 2004-05-21 2005-12-01 Accu-Break Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical tablets having a relatively inactive segment
US20080063709A1 (en) * 2006-04-13 2008-03-13 Hahn Elliot F Pharmaceutical compositions having novel scoring patterns
JP2015034133A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 直実 植木 分割錠剤
JP6357351B2 (ja) * 2014-05-28 2018-07-11 株式会社Screenホールディングス 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法
JP6400616B2 (ja) * 2014-09-12 2018-10-03 日本ケミファ株式会社 両面反転印字錠剤
JP2017225784A (ja) * 2016-06-25 2017-12-28 フロイント産業株式会社 錠剤マーク印刷方法、錠剤マーク印刷機、及び錠剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018015430A (ja) 2018-02-01
WO2018021440A1 (ja) 2018-02-01
TW201811294A (zh) 2018-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101988204B1 (ko) 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법
JP6793179B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7002686B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP6745670B2 (ja) 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法
JP6325699B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP7405663B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6633704B2 (ja) 錠剤印刷方法
JP6932151B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP6397061B2 (ja) 錠剤印刷方法
JP2020124406A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7338028B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP7203929B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP6979999B2 (ja) 錠剤印刷方法
JP2024021600A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP2020015305A (ja) 錠剤印刷装置
JP2017080502A (ja) 錠剤印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200512

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6745670

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150