JP2023046679A - 錠剤印刷装置、および錠剤印刷方法。 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、錠剤印刷装置および錠剤印刷方法に関する。
錠剤に文字やマークなどの識別情報(情報の一例)を印刷するため、インクジェットヘッドを用いて印刷を行う技術が知られている。この技術を用いる錠剤印刷装置は、コンベアなどの搬送装置により錠剤を搬送し、搬送装置の上方に配置されたインクジェットヘッドの各ノズルから、インクジェットヘッド下方を通過する錠剤に向けてインクを吐出し、錠剤に識別情報を印刷する。
ところで、このような錠剤印刷装置においては、錠剤に欠けや割れなどの有無を検査する外観検査や、錠剤に識別情報が印刷された後の印刷検査などを同じ装置内で行うことがある。このような各種検査を行う際、検査に用いるセンサ、カメラなどを設ける位置によっては、印刷や検査を良好に行えないことがあった。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、錠剤の検査を良好に行うことのできる錠剤印刷装置、錠剤印刷方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は筐体に囲われ、搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷装置において、前記錠剤の三次元画像を取得する三次元画像取得部を有し、前記印刷ヘッド装置は、前記筐体の、前記錠剤の搬送方向に沿う方向において対面する二つの壁面のうち、前記三次元画像取得部に近い位置の前記壁面と、前記三次元画像取得部との間の領域以外に設けられることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷装置において、前記錠剤の搬送方向において、前記印刷ヘッド装置よりも下流側に設けられ、前記錠剤の三次元画像を取得する三次元画像取得部と、前記印刷ヘッド装置と、前記三次元画像取得部を制御する制御装置と、を有し、前記制御部は、前記三次元画像取得部により得られた三次元画像を処理し、前記錠剤の外観検査を行うことを特徴とする。本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、錠剤の一方の面を保持して搬送する第1の搬送装置と、前記第1の搬送装置により渡された、前記錠剤の他方の面を保持して搬送する第2の搬送装置と、前記第1の搬送装置により搬送される前記錠剤の他方の面にインクを吐出させて印刷する第1の印刷ヘッド装置と、前記第2の搬送装置により搬送される前記錠剤の一方の面にインクを吐出させて印刷する第2の印刷ヘッド装置と、前記第1の印刷ヘッド装置よりも上流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第1の側面画像取得部と、前記第2の印刷ヘッド装置よりも下流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第2の側面画像取得部と、前記第2の側面画像取得部よりも下流側において、前記錠剤を回収する回収装置と、前記第1の印刷ヘッド装置、前記第2の印刷ヘッド装置、前記第1の側面画像取得部、前記第2の側面画像取得部、および前記回収装置とを制御する制御装置と、を有し、前記制御部は、前記第1の側面画像取得部および前記第2の側面画像取得部によって取得した画像に基づき、前記錠剤の外観を検査するとともに、前記第1の側面画像取得部において取得した前記画像の検査結果に基づき、前記第1の印刷ヘッドによる印刷を制御することを有することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、錠剤の一方の面を保持して搬送する第1の搬送装置と、前記第1の搬送装置により渡された、前記錠剤の他方の面を保持して搬送する第2の搬送装置と、前記第1の搬送装置により搬送される前記錠剤の他方の面にインクを吐出させて印刷する第1の印刷ヘッド装置と、前記第2の搬送装置により搬送される前記錠剤の一方の面にインクを吐出させて印刷する第2の印刷ヘッド装置と、前記第1の印刷ヘッド装置よりも上流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第1の側面画像取得部と、前記第2の印刷ヘッド装置よりも下流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第2の側面画像取得部と、前記第2の側面画像取得部よりも下流側において、前記錠剤を回収する回収装置と、前記第1の印刷ヘッド装置、前記第2の印刷ヘッド装置、前記第1の側面画像取得部、前記第2の側面画像取得部、および前記回収装置とを制御する制御装置と、を有し、前記制御部は、前記第1の側面画像取得部および前記第2の側面画像取得部によって取得した画像に基づき、前記錠剤の外観を検査するとともに、前記第1の側面画像取得部において取得した前記画像の検査結果に基づき、前記第1の印刷ヘッドによる印刷を制御し、前記第2の側面画像取得部において取得した前記画像の検査結果に基づき、前記回収装置による回収を制御することを有することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷方法は、搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷方法において、前記錠剤の搬送方向において、前記印刷ヘッド装置よりも下流側に設けられる三次元画像取得部により前記錠剤の三次元画像を取得し、前記三次元画像取得部により得られた三次元画像を処理し、前記錠剤の外観検査を行うことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷方法は、錠剤の一方の面を保持して搬送する第1の搬送装置において、第1の側面画像取得部により前記錠剤の側面の画像を取得し、前記第1の搬送装置における前記第1の側面画像取得部よりも、前記錠剤の搬送方向下流側において、前記錠剤の他方の面に第1の印刷ヘッド装置により印刷を行い、前記錠剤の他方の面を保持して搬送する第2の搬送装置において、前記錠剤の一方の面に第2の印刷ヘッド装置により印刷を行い、前記第2の搬送装置における前記第2の印刷ヘッド装置よりも、前記錠剤の搬送方向下流側において、第2の側面画像取得部により前記錠剤の側面の画像を取得し、前記第1の側面画像取得部および前記第2の側面画像取得部によって取得した画像に基づき、前記錠剤の外観検査をすることを特徴とする。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について図1乃至5を参照して説明する。
第1の実施形態について図1乃至5を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、実施の一形態に係る錠剤印刷装置1は、供給装置10と、第1の印刷装置20と、第2の印刷装置30と、回収装置40と、制御装置(制御部)50とを、筐体B内に備えている。
図1に示すように、実施の一形態に係る錠剤印刷装置1は、供給装置10と、第1の印刷装置20と、第2の印刷装置30と、回収装置40と、制御装置(制御部)50とを、筐体B内に備えている。
第1の印刷装置20及び第2の印刷装置30は、一部装置が設けられる順が異なることを除き、基本的に同じ構造である。錠剤印刷装置1の各構成要素である供給装置10、第1の印刷装置20、第2の印刷装置30、回収装置40はこの順で配置され、この順に錠剤Tが搬送されつつ、供給、印刷、回収の一連の処理が行われる。この錠剤Tが搬送される経路を搬送路Pと呼ぶ。つまり、搬送路Pの上流は供給装置10側であり、下流は回収装置40側である。なお、本実施形態では、平行な二列の搬送路Pが形成される。
供給装置10は、ホッパ11、整列フィーダ12及び受渡フィーダ13を有している。この供給装置10は、印刷対象となる錠剤Tを第1の印刷装置20に供給することが可能に構成されており、第1の印刷装置20の一端側に位置付けられている。ホッパ11は、多数の錠剤Tを収容し、整列フィーダ12に錠剤Tを順次供給する。整列フィーダ12は、供給された錠剤Tを二列に整列し、受渡フィーダ13に向けて搬送する。受渡フィーダ13は、整列フィーダ12上に二列に並ぶ各錠剤Tを錠剤Tの上側から順次吸引して保持し、保持した各錠剤Tを第1の印刷装置20まで二列で搬送して第1の印刷装置20に渡す。この供給装置10は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。整列フィーダ12及び受渡フィーダ13としては、例えば、ベルト搬送機構を用いることが可能である。なお、受け渡しフィーダ13の搬送方向は図1中の矢印A2(反時計回り方向)である。
第1の印刷装置20は、第1の搬送装置(搬送部)21と、検出装置22と、第1の撮像装置(印刷用の撮像装置)23と、第1の側面画像取得部SD1と、印刷ヘッド装置24(第1の印刷ヘッド装置)と、第2の撮像装置(検査用の撮像装置)25と、第1の三次元画像取得部3D1と、乾燥装置26とを備えている。
第1の搬送装置21は、搬送ベルト21a、駆動プーリ21b、複数(図1の例では三つ)の従動プーリ21c、モータ21d、位置検出器21e及び吸引チャンバ21fを有している。搬送ベルト21aは、無端状のベルトであり、駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cに架け渡されている。駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cは装置本体に回転可能に設けられており、駆動プーリ21bはモータ21dに連結されている。モータ21dは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。位置検出器21eは、エンコーダなどの機器であり、モータ21dに取り付けられている。この位置検出器21eは電気的に制御装置50に接続されており、検出信号を制御装置50に送信する。制御装置50は、その検出信号に基づいて搬送ベルト21aの位置や速度、移動量などの情報を得ることができる。この第1の搬送装置21は、モータ21dによる駆動プーリ21bの回転によって各従動プーリ21cと共に搬送ベルト21aを回転させ、その搬送ベルト21a上の錠剤Tを図1中の矢印A1の方向である搬送方向A1(時計回り方向)に搬送する。
搬送ベルト21aの表面には、図2に示すように、円形状の吸引孔21gが複数形成されている。これらの吸引孔21gは、それぞれ錠剤Tを搬送ベルト21a表面に吸着する貫通孔であり、二本の搬送路Pを形成するように搬送方向A1に沿って平行に二列に並べられている。各吸引孔21gは、吸引チャンバ21fに形成された吸引路を介して吸引チャンバ21f内に接続されており、その吸引チャンバ21fにより吸引力を得ることが可能になっている。吸引チャンバ21fには、ポンプなどの吸気装置が吸気管(いずれも図示せず)を介して接続されており、吸気装置の作動によって吸引チャンバ21fの内部は減圧される。なお、吸気管は、吸引チャンバ21fの側面(搬送方向A1と平行な面)の略中央に接続されている。また、吸気装置は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
検出装置22は、複数の検出部22a(図2の例では二つ)を有している。検出部22aは、供給装置10によって搬送ベルト21aにおける錠剤Tが供給される位置よりも、搬送方向A1の下流側であって搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、搬送ベルト21aの上方に設けられている。検出部22aは、レーザ光の投受光によって搬送ベルト21a上の錠剤Tの位置(錠剤Tの搬送方向A1の位置)を検出し、下流に位置する各装置のトリガーセンサとして機能する。検出部22aとしては、反射型レーザセンサなど各種のレーザセンサを用いることが可能である。各検出部22aは制御装置50に電気的に接続されており、制御装置50に検出信号を送信する。
第1の撮像装置23は、複数の撮像部23a(図2の例では二つ)を有している。撮像部23aは、検出装置22が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、搬送ベルト21aの上方に設けられている。この撮像部23aは、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが撮像部23aの直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像(印刷用の画像)を取得し、取得した画像を制御装置50に送信する。撮像部23aとしては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。各撮像部23aは制御装置50に電気的に接続されており、それらの駆動が制御装置50により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
第1の側面画像取得部SD1は、図3(A)、(B)に示すように、側面撮像カメラSC1と、複数の反射ミラー(第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2)、リング照明Rを有する。図3(A)は第1の側面画像取得部SD1を正面から見た図、図3(B)は図3(A)のA-A線の平面断面図である。図3(B)に示すように、リング照明Rは搬送ベルト21aに平行に搬送ベルト21aの上方に設けられる。このリング照明Rのリング中心と同心円上に複数の第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2が円形に配置されている。第1の反射ミラーM1は8枚のミラーからなり、リング照明Rの上方に、リング照明Rに対して垂直方向に延びるように設けられ、第2の反射ミラーM2は、8枚のミラーからなり、第1の反射ミラーM1の上方に、リング照明Rに対する垂直方向から傾斜させた状態で設けられている。リング照明Rにからの光を錠剤Tが反射し、錠剤Tに反射された光が第1の反射ミラーM1に入射し、その後第2の反射ミラーM2によって導かれた光を受光するレンズ(不図示)を介し、側面撮像カメラSC1に受光される(図3(A)に二点鎖線で光路を示す)。第1の側面画像取得部SD1は第1の撮像装置23が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに1つずつ並べられ、搬送ベルト21aの上方に設けられている。この第1の側面画像取得部SD1は、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが第1の側面画像取得部SD1の直下に到達したタイミングで第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2に反射した錠剤Tの側面を側面撮像カメラSC1で撮像し、錠剤Tの側面を含む画像(側面画像)を取得し、取得した側面画像を制御装置50に送信する。なお、リング照明の光量は、先に述べた第1の撮像装置23の照明の光量よりも大きい。
図2に戻って、印刷ヘッド装置24は、インクジェット方式の複数の印刷ヘッド24a(図2の例では二つ)を有している。印刷ヘッド24aは、第1の撮像装置23が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、搬送ベルト21aの上方に設けられている。印刷ヘッド24aは、複数のノズル24b(図2の例では八つであるが、実際は数百から数千個程度)を具備し、それらのノズル24bから個別にインクを吐出する。この印刷ヘッド24aは、ノズル24bが並ぶ整列方向が水平面内で搬送方向A1と交差するように(例えば直交するように)設けられている。印刷ヘッド24aとしては、圧電素子、発熱素子または磁歪素子などの駆動素子を有する各種のインクジェット方式の印刷ヘッドを用いることが可能である。各印刷ヘッド24aは制御装置50に電気的に接続されており、それらの駆動が制御装置50により制御される。
第2の撮像装置25は、複数の撮像部25a(図2の例では二つ)を有している。撮像部25aは、印刷ヘッド装置24が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、搬送ベルト21aの上方に設けられている。この撮像部25aは、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが撮像部25aの直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像(検査用の画像)を取得し、取得した画像を制御装置50に送信する。撮像部25aとしては、前述の撮像部23aと同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。各撮像部25aは制御装置50に電気的に接続されており、それらの駆動が制御装置50により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
第1の三次元画像取得部3D1は、図4(A)、(B)に示すように、帯状のレーザ光を照射するレーザ光照射部L1と、レーザ光が照射された錠剤Tの表面を撮像する三次元画像撮像カメラC1と、これらレーザ光照射部および三次元画像撮像カメラを制御し、三次元画像撮像カメラで撮像された画像を処理する制御装置50を備える。図4(A)は、第1の三次元画像取得部3D1を搬送方向A1の上流側から見た図、図4(B)は、第1の三次元画像取得部3D1を搬送方向A1と直交する方向から見た図である。レーザ光照射部L1は図4(A)に示すように搬送ベルト21a上に照射される帯状のレーザ光の照射ラインが搬送方向A1と直交するように搬送ベルト21aの直上から照射する。三次元画像撮像カメラC1は、図4(B)に示すように搬送方向A1においてレーザ光照射部L1よりも下流側の斜め上方から錠剤Tの画像を撮像する。三次元画像撮像カメラC1により撮像された画像が制御装置50に送られ、画像処理部51により画像処理され、三次元画像が得られる。これを解析することで、錠剤Tの三次元形状を検出する(いわゆる光切断法)。
図1に戻り、乾燥装置26は、印刷ヘッド装置24が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、例えば、第1の搬送装置21の下方に設けられている。この乾燥装置26は、二列の搬送路Pに共通の乾燥装置であり、搬送ベルト21a上の各錠剤Tに塗布されたインクを乾燥させる。乾燥装置26としては、エアなどの気体により乾燥を行う送風機、放射熱により乾燥を行うヒータ、あるいは、気体及びヒータを併用して温風や熱風により乾燥を行う送風機など各種の乾燥部を用いることが可能である。乾燥装置26は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
乾燥装置26の上方を通過した錠剤Tは、搬送ベルト21aの移動に伴って搬送され、搬送ベルト21aにおける各従動プーリ21c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり、錠剤Tは搬送ベルト21aに保持された状態から解放され、第1の印刷装置20から第2の印刷装置30に受け渡される。
第2の印刷装置30は、搬送装置31と、検出装置32と、第1の撮像装置(印刷用の撮像装置)33と、印刷ヘッド装置34(第2の印刷ヘッド装置)と、第2の撮像装置(検査用の撮像装置)35と、第2の三次元画像取得部3D2、第2の側面画像取得部SD2、乾燥装置36とを備えている。搬送装置31は、搬送ベルト31a、駆動プーリ31b、複数(図1の例では、三つ)の従動プーリ31c、モータ31d、位置検出器31e及び吸引チャンバ31fを有している。第2の印刷装置30を構成する各要素は、前述の第1の印刷装置20に対応する構成要素と基本的に同じ構造である。このうち、第2の側面画像取得部SD2、第2の三次元画像取得部3D2の設けられる位置や設けられる方向に違いがある。したがってこの部分のみについて説明し、その他の説明を省略する。なお、第2の印刷装置30の搬送方向は図1中の矢印A2の方向である搬送方向A2(反時計回り方向)である。
第2の印刷装置30においては、搬送方向A2において第2の撮像装置35の下流側に第2の三次元画像取得部3D2、さらに下流側の駆動プーリ31bと対向する位置に第2の側面画像取得部SD2が設けられている。第2の三次元画像取得部3D2は第1の印刷装置20の第1の三次元画像取得部3D1と同じ構造である。第2の側面画像取得部SD2は第1の側面画像取得部SD1と異なり、第3の反射ミラーM3をさらに備えている。
第1の印刷装置20の第1の側面画像取得部SD1は搬送ベルト21aの水平な部分(つまり、チャンバ21fを形成する上面の平坦な部分)に対向して設けられ、略水平に吸引保持された錠剤Tの側面を検査するのに対し、第2印刷装置30の第2の側面画像取得部SD2は、搬送ベルト31aの曲面部分(つまり、駆動プーリ31bの曲面部分)に対向して設けられ、曲面部分に吸引保持された錠剤Tの側面を検査することになる。図5に示すように、搬送される錠剤の被印刷面に対向するように、第1印刷装置20の第1の側面画像取得部SD1と同様にリング照明R、第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2が配置され、第1の反射ミラーM1及び第2の反射ミラーM2に反射された反射光が、第3の反射ミラーM3で90度反射されて不図示のレンズを介し、カメラに入射するように、反射ミラーM3、カメラSC1が配置されている。
図1に戻って、回収装置40は、不良品回収装置41と、再利用品回収装置42と、良品回収装置43とを備えている。この回収装置40は、第2の印刷装置30の乾燥装置36が設けられた位置よりも搬送方向A2の下流側に設けられている。回収装置40は、基本的に、不良品回収装置41により不良品の錠剤Tを回収し、再利用品回収装置42により再利用品(後述する)の錠剤Tを回収し、良品回収装置43により良品の錠剤Tを回収する。
不良品回収装置41は、複数の噴射ノズル41aと、収容ボックス(回収ボックス)41bとを有している。噴射ノズル41aは搬送路Pごとに設けられており、収容ボックス41bは各搬送路Pに共通に設けられている。
噴射ノズル41aは、搬送方向A2に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内に設けられている。噴射ノズル41aは、例えば、搬送ベルト31aに向けて気体(例えばエア)を噴射し、搬送ベルト31aから錠剤Tを落下させる。このとき、噴射ノズル41aから噴射された気体は、搬送ベルト31aの吸引孔(図2に示す吸引孔21gと同様である)を通過して錠剤Tに当たる。噴射ノズル41aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
収容ボックス41bは、各噴射ノズル41aの直下であって搬送装置31の下方に設けられている。この収容ボックス41bは、噴射ノズル41aから噴射された気体により搬送ベルト31aから落下した錠剤Tを受け取って収容する。
なお、噴射ノズル41aの設置位置は、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内以外でもよく、例えば、噴射ノズル41aを搬送装置31の下方に設け、搬送ベルト31aにより搬送される錠剤Tの側面に向けて気体を噴射するようにしてもよい。このとき、噴射ノズル41aを鉛直方向に対して傾けて設けることが可能である。この場合には、噴射ノズル41aの気体噴射方向を考慮して収容ボックス41bを設けるようにする。
再利用品回収装置42は、複数の噴射ノズル42aと、収容ボックス(回収ボックス)42bを有している。複数の噴射ノズル42aは搬送路Pごとに設けられており、収容ボックス42bは各搬送路Pに共通に設けられている。
噴射ノズル42aは、搬送方向A2に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に搬送路Pごとに一つずつ並べられ、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内に設けられている。噴射ノズル42aは、例えば、搬送ベルト31aに向けて気体(例えばエア)を噴射し、搬送ベルト31aから錠剤Tを落下させる。このとき、噴射ノズル42aから噴射された気体は、搬送ベルト31aの吸引孔(図2に示す吸引孔21gと同様である)を通過して錠剤Tに当たる。噴射ノズル42aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
収容ボックス42bは、各噴射ノズル42aの直下であって搬送装置31の下方に設けられている。この収容ボックス42bは、噴射ノズル42aから噴射された気体により搬送ベルト31aから落下した錠剤Tを受け取って収容する。
なお、噴射ノズル42aの設置位置は、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内以外でもよく、例えば、噴射ノズル42aを搬送装置31の下方に設け、搬送ベルト31aにより搬送される錠剤Tの側面に向けて気体を噴射するようにしてもよい。このとき、噴射ノズル42aを鉛直方向に対して傾けて設けることが可能である。この場合には、噴射ノズル42aの気体噴射方向を考慮して収容ボックス42bを設けるようにする。
良品回収装置43は、気体吹出部43aと、収容ボックス(回収ボックス)43bとを有している。この良品回収装置43は、再利用品回収装置42が設けられた位置よりも搬送方向A2の下流側に設けられており、気体吹出部43aは各搬送路Pに共通に設けられている。
気体吹出部43aは、第2の印刷装置30の搬送装置31の端部、すなわち搬送ベルト31aにおける下側の水平部分端部に設けられている。気体吹出部43aは、例えば、印刷処理中、常に搬送ベルト31aに向けて気体(例えばエア)を吹き出し、搬送ベルト31aから錠剤Tを落下させる。このとき、気体吹出部43aから吹き出された気体は、搬送ベルト31aの吸引孔(図2に示す吸引孔21gと同様である)を通過して錠剤Tに当たる。気体吹出部43aとしては、例えば、搬送方向A2に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に延びるスリット状の開口を有するエアブローを用いることが可能である。気体吹出部43aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
ここで、不良品回収装置41および再利用品回収装置42を通過した錠剤Tは、搬送ベルト31aの移動に伴って搬送され、搬送ベルト31aにおける各従動プーリ31c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり、気体吹出部43aによって錠剤Tの上方から錠剤Tに気体が吹き付けられ、錠剤Tは搬送ベルト31aから落下する。気体吹出部43aを設けることで、搬送ベルト31aから錠剤Tを確実に落下させ、収容ボックス43bに向けて落下させる。
制御装置50は、画像処理部51と、印刷処理部52と、検査処理部(検査部)53と、記憶部54とを備えている。画像処理部51は画像を処理する。印刷処理部52は印刷に係る処理を行う。検査処理部53は検査に係る処理を行う。記憶部54は処理情報や各種プログラムなどの各種情報を記憶する。このような制御装置50は、供給装置10や第1の印刷装置20、第2の印刷装置30、回収装置40を制御し、また、第1の印刷装置20や第2の印刷装置30の個々の検出装置22、32から送信される錠剤Tの位置情報、第1の印刷装置20や第2の印刷装置30の個々の撮像装置23、25、33、35、第1の側面画像取得部SD1および第2の側面画像取得部SD2の側面撮像カメラSC1、第1の三次元画像取得部3D1および第2の三次元画像取得部3D2の三次元画像撮像カメラC1から送信される画像などを受信する。なお、動作条件は予め設定され、記憶部54に記憶されている。制御装置50は、記憶部54に記憶された動作条件に基づき、各処理部及び回収装置40を制御する。
次に、印刷処理部52、検査処理部53と、回収装置40の回収動作について説明する。画像処理部51は、第1の撮像装置23、33、第2の撮像装置25、35、第1の側面画像取得部SD1、第2の側面画像取得部SD2、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2によって撮像された錠剤Tの画像を処理し、検査処理部53に送る。検査処理部53は、これらの画像から印刷不良により不良品となった錠剤Tや、外観不良を有することにより不良品となった錠剤Tを検出する。不良品回収装置41は検査処理部53で「不良」となった錠剤Tを回収する。このうち、印刷ヘッド装置24よりも搬送路Pの上流側において(つまり、第1の撮像装置23、第1の側面画像取得部SD1により撮像された画像に基づいて)不良が検出された錠剤Tは、印刷ヘッド装置24による印刷が行われずに不良品回収装置41に回収される。同様に、第1の撮像装置23において不良が検出された場合にも、印刷ヘッド装置34による印刷は行われずに不良品回収装置41にて回収される。再利用品回収装置42は、割れ、欠け、汚れは有さないが、錠剤Tの姿勢不良などの原因により印刷が行われなかった錠剤Tを回収する。なお、錠剤Tの姿勢は、第1の撮像装置23、第1の側面画像取得部SD1など、印刷ヘッド装置24よりも搬送路Pの上流側において撮像された画像に基づき検査処理部53が行う。これら、不良品回収装置41および再利用品回収装置42において、それぞれ噴射ノズル41a、噴射ノズル42aにより不良品回収ボックス41b、再利用品回収ボックス42bに回収され、ここで回収されなかった錠剤Tは、良品回収ボックス43bに回収される。
(印刷工程)
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷処理及び検査処理について説明する。以下の印刷処理では、片面に割線が形成されている錠剤Tの両面に対して、割線に揃うように(例えば、割線の延伸方向に平行に)識別情報を印刷する両面印刷について説明する。
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷処理及び検査処理について説明する。以下の印刷処理では、片面に割線が形成されている錠剤Tの両面に対して、割線に揃うように(例えば、割線の延伸方向に平行に)識別情報を印刷する両面印刷について説明する。
まず、印刷に要する印刷データなどの各種情報が制御装置50の記憶部54に記憶される。そして、供給装置10のホッパ11に印刷対象の錠剤Tが多数投入されると、錠剤Tはホッパ11から整列フィーダ12に順次供給され始め、整列フィーダ12により二列に並べられて移動する。この二列で移動する錠剤Tは受渡フィーダ13により第1の印刷装置20の搬送ベルト21aに順次供給される。搬送ベルト21aは、モータ21dによる駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cの回転によって搬送方向A1に回転している。このため、搬送ベルト21a上に供給された錠剤Tは搬送ベルト21a上で二列に並んで所定の移動速度で搬送されていく。なお、搬送ベルト31aもモータ31dによる駆動プーリ31b及び各従動プーリ31cの回転によって搬送方向A2に回転している。
第1の印刷装置20では、錠剤Tが搬送ベルト21a上に吸引保持され、搬送ベルト21a上の錠剤Tが検出装置22によって検出される。これにより、錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)が取得され、制御装置50に入力される。この錠剤Tの位置情報は、記憶部54に保存されて後処理で用いられる。次に、搬送ベルト21a上の錠剤Tが前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミングで第1の撮像装置23によって撮像され、撮像された画像が制御装置50に送信される。第1の撮像装置23から送信された個々の画像に基づき、錠剤Tの位置ずれ情報(例えば、図2におけるX方向、Y方向及びθ方向での錠剤Tの位置ずれ)が画像処理部51により生成され、記憶部54に保存される。この錠剤Tの位置ずれ情報に基づき、錠剤Tに対する印刷条件(インクの吐出位置や吐出速度など)が印刷処理部52により設定され、記憶部54に保存される。
次に、搬送ベルト21a上の錠剤Tは、第1の側面画像取得部SD1の側面撮像カメラSC1によって撮像される。第1の側面画像取得部SD1は、図3A、図3Bに示すように、リング照明Rによって照射され、錠剤Tの側面に反射された光が第1の反射ミラーM1に入射し、第1の反射ミラーM1によって反射された光が第2の反射ミラーM2に入射し、第2の反射ミラーM2に反射された光が不図示のレンズを介し、側面撮像カメラSC1に入射して、錠剤Tの側面の撮像がされるように構成されている。側面撮像カメラSC1によって撮像された錠剤Tの側面画像は、制御装置50に送信される。第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2は、図3(B)に示すように8枚ずつ配置されている(ミラーの枚数は8枚に限定されず、これより多くても少なくてもよい)。つまり、側面撮像カメラSC1は、錠剤Tの側面を8方向から映した画像を一つの画像として撮像することになる。側面撮像カメラSC1によって撮像され、制御装置50に送信された側面画像は、画像処理部51によって画像処理され、検査処理部53により不良品か否かの判断がなされる。この結果、良品となった錠剤Tについてはその後の印刷処理が行われ、不良品となったものについてはその後の印刷処理を行うことなく不良品回収装置41によって回収される。
次いで、搬送ベルト21a上の個々の錠剤Tは、前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミング、すなわち錠剤Tが印刷ヘッド装置24の下方に到達したタイミングで、前述の印刷データや印刷条件に基づいて印刷ヘッド装置24により印刷が実行される。印刷ヘッド装置24の各印刷ヘッド24aにおいて、各ノズル24bからインクが適宜吐出され、その錠剤Tの上面に文字(例えばアルファベット、片仮名、番号)やマーク(例えば記号、図形)などの識別情報が割線に揃えられて(例えば、割線の延伸方向に平行に)印刷される。
識別情報が印刷された錠剤Tは、前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミングで第2の撮像装置25によって撮像され、撮像された画像が制御装置50に送信される。第2の撮像装置25から送信された個々の画像に基づき、錠剤Tごとの印刷パターンの印刷位置を示す印刷位置情報が画像処理部51により生成され、記憶部54に保存される。その印刷位置情報に基づき、錠剤Tに対する印刷品質の良否(錠剤Tが良品であるか否か)が検査処理部53により判断され、錠剤Tごとの印刷品質の良否、割れや欠けなどの外観の良否を示す検査結果情報が記憶部54に保存される。例えば、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定のパターンで印刷されているか否かが検査処理部53により判断される。印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定のパターンで印刷されていると判断された錠剤Tは、検査に合格した良品の錠剤Tとされ、その後の印刷処理が続行される。
その後、錠剤Tは、第1の三次元画像取得部3D1の三次元画像撮像カメラC1によって、その外形が撮像される。三次元画像撮像カメラC1によって撮像された画像は制御装置50に送信され、画像処理部51によって画像処理され三次元画像を生成する。この画像に基づき、検査処理部53により不良品か否かの判断がなされ、この結果、良品となった錠剤Tについてはその後の印刷処理が行われ、不良品となったものについてはその後の印刷処理を行うことなく不良品回収装置41にて回収される。
第1の三次元画像取得部3D1を通過した錠剤Tは、搬送ベルト21aの移動に伴って搬送され、乾燥動作中の乾燥装置26の上方を通過する。このとき、錠剤Tに到達(着弾)したインクは、錠剤Tが乾燥装置26の上方を通過する間に乾燥装置26によって乾燥し、インクが乾燥した錠剤Tは搬送ベルト21aの移動に伴って搬送されていき、搬送ベルト21aにおける各従動プーリ21c側の端部付近に位置する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり、錠剤Tは搬送ベルト21aの下面に保持された状態から解放され、第1の印刷装置20から第2の印刷装置30に渡される。
第2の印刷装置30でも、錠剤Tが搬送ベルト31a上に吸引保持され、前述と同じように印刷処理及び検査処理が行われる。但し、第2の印刷装置30においては、錠剤Tは第2の撮像装置35による撮像の後、第2の三次元画像取得部3D2、第2の側面画像取得部SD2の順に通過する。錠剤Tは搬送ベルト31aの移動に伴って搬送され、乾燥動作中の乾燥装置36の上方を通過する。そして、インクが乾燥した錠剤Tは不良品回収装置41に到達する。この位置で良品以外(不良品や不明品)の錠剤Tは、噴射ノズル41aによる気体の噴射(ブロー)によって搬送ベルト31aの下面から落下し、収容ボックス41bによって回収される。また、姿勢不良などの原因で印刷が行われなかった錠剤Tについては、再利用品回収装置42において回収される。良品の錠剤T(つまり、不良品回収装置41、再利用品回収装置42において回収されなかった錠剤T)は、不良品回収装置41、再利用品回収装置42を通過し、搬送ベルト31aにおける各従動プーリ31c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり落下する。さらに、気体吹出部43aによって錠剤Tの上方から錠剤Tに気体が吹き付けられるので、錠剤Tは搬送ベルト31aから確実に落下する。搬送ベルト31aから落下した錠剤Tは、収容ボックス43bに回収される。
(側面検査)
ここで、錠剤Tの側面検査について説明する。まず、第1の印刷装置20においては、印刷ヘッド装置24による印刷が行われる前に、第1の側面画像取得部SD1による錠剤Tの側面検査を行う。ここでの側面検査は、錠剤Tの側面に汚れや欠け、割れなどがないかを判定する(検査処理部53による)。検査処理部53により、汚れや欠け、割れがあると判定された場合には、当該錠剤Tは不良品であるとの判断がなされ、印刷ヘッド装置24および第2の印刷装置30の印刷ヘッド装置34による印刷が行われず、不良品として不良品回収装置41にて回収される。つまり、印刷処理を行う前に錠剤Tの側面の検査を行うことにより、不要なインクの消費をなくすことができる。
ここで、錠剤Tの側面検査について説明する。まず、第1の印刷装置20においては、印刷ヘッド装置24による印刷が行われる前に、第1の側面画像取得部SD1による錠剤Tの側面検査を行う。ここでの側面検査は、錠剤Tの側面に汚れや欠け、割れなどがないかを判定する(検査処理部53による)。検査処理部53により、汚れや欠け、割れがあると判定された場合には、当該錠剤Tは不良品であるとの判断がなされ、印刷ヘッド装置24および第2の印刷装置30の印刷ヘッド装置34による印刷が行われず、不良品として不良品回収装置41にて回収される。つまり、印刷処理を行う前に錠剤Tの側面の検査を行うことにより、不要なインクの消費をなくすことができる。
次に、第2の印刷装置30においては、印刷ヘッド装置34による印刷が行われた後に第2の側面画像取得部SD2による錠剤Tの側面検査を行う。ここでの側面検査は、錠剤Tが印刷ヘッド装置24、34を通過したことにより錠剤Tに付着したインクの汚れを含む、錠剤Tの側面の汚れ、欠け、割れがあるかを検査する。錠剤Tの側面には、印刷ヘッド24、34を通過する際に、稀にインクが飛散し、側面に付着することがある。印刷ヘッド装置34を通過した後に錠剤Tの側面検査を行うことで、このような汚れについても検査を行うことが可能になる。また、第2の印刷装置30の第2の側面画像取得部SD2は、図5に示すように、搬送ベルト31aの曲面部分(駆動プーリ31aの曲面部分)に吸引保持された錠剤Tの側面を撮像する。したがって、第1の印刷装置20の第1の側面画像取得部SD1による撮像とは異なり、錠剤Tの搬送ベルト31aに接する面側のエッジまで検査をすることができる。錠剤のエッジ部分は最も欠けが生じやすい部分であり、搬送途中で他の錠剤や錠剤印刷装置1の何等かの部材に衝突するなどして欠けが生じることがあるが、第2の側面画像取得部SD2により、錠剤印刷装置1の各部を搬送されてきた錠剤Tの両面のエッジ部分を含む側面を検査することができる。
(3D検査)
第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2は、錠剤印刷装置1の筐体Bの側壁側に設けられる。すなわち、側壁側から3D1、3D2に対して熱を放出するための機構を取り付けるときに、他の部材に干渉することのない位置に設けられている。第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2は、前述したとおり光切断法による検査を行うために、装置運転中常にレーザ光照射部L1、L2からレーザ光を照射しており、錠剤印刷装置1の中でも最も熱を発しやすい部材の一つである。錠剤印刷装置1内には、印刷ヘッド装置24、34が設けられており、印刷ヘッド24、34は、装置内の温度が30度を超えると故障の原因となり使用できなくなることがある。また、印刷ヘッド24、34に供給されるインクは、錠剤印刷装置1内の温度が高くなることで粘度が低くなり、吐出がうまくなされず(規定量よりも多く吐出される)、錠剤Tへの印刷不良の原因となる。第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2を筐体Bの側壁側に設けることにより、熱を装置外へ放出しやすくなり、印刷ヘッド24、34の故障を防止したり、印刷不良を防ぐことができるようになる。例えば、図1に示す第1の三次元画像取得部3D1の搬送方向A1下流側(紙面右側)には、冷却ファンCF1(冷却手段)が設けられており、側壁W1の外部から供給される冷却エアを第1の三次元画像取得部3D1に供給する。三次元画像取得部3D2の搬送方向A2下流側(紙面左側)であり、第2の側面画像取得部SD2より上方にも、冷却ファンCF2(冷却手段)が設けられており、側壁W2の外部からの冷却エアを第2の三次元画像取得部3D2に供給する。このように側壁W1、W2側に第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2が設けられることにより、例えば第1の三次元画像取得部3D1が搬送方向A1において印刷ヘッド装置24よりも上流側に設けられていた場合と比較すると、冷却エアが冷却対象である第1の三次元画像取得部3D1に供給されるまでの間に加温されてしまうことを防止することができ、冷却効率が良い。同様に、三次元画像取得部3D2が搬送方向A2において印刷ヘッド装置34よりも上流側に設けられていた場合と比較すると、冷却エアが冷却対象である第2の三次元画像取得部3D2に供給されるまでの間に加温されてしまうことを防止することができ、冷却効率が良い。つまり、第1の三次元画像取得部3D1と、第1の三次元画像取得部3D1に近い側の筐体Bの側壁である側壁W1(搬送方向A1に沿う方向において対面する二つの側壁のうち、図1紙面右側の側壁)との間の領域には冷却ファンCF1のみが設けられる。その他の部材(特に印刷ヘッド24)はこの領域以外の場所(三次元画像取得部3D1よりも上流側の領域)に設けられるようになっている。第2の三次元画像取得部3D2も同じく、三次元画像取得部3D2に近い側の筐体Bの側壁である側壁W2(搬送方向A1に沿う方向において対面する二つの側壁のうち、図1紙面左側の側壁)との間の領域に、印刷ヘッド34などの部材は設けられず、冷却ファンCF2と、第2の側面画像取得部SD2が設けられている。第2の側面画像取得部SD2は、側壁W2と三次元画像取得部3D2との間において干渉することのない位置(冷却ファンCF2の下方)に設けられている。
第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2は、錠剤印刷装置1の筐体Bの側壁側に設けられる。すなわち、側壁側から3D1、3D2に対して熱を放出するための機構を取り付けるときに、他の部材に干渉することのない位置に設けられている。第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2は、前述したとおり光切断法による検査を行うために、装置運転中常にレーザ光照射部L1、L2からレーザ光を照射しており、錠剤印刷装置1の中でも最も熱を発しやすい部材の一つである。錠剤印刷装置1内には、印刷ヘッド装置24、34が設けられており、印刷ヘッド24、34は、装置内の温度が30度を超えると故障の原因となり使用できなくなることがある。また、印刷ヘッド24、34に供給されるインクは、錠剤印刷装置1内の温度が高くなることで粘度が低くなり、吐出がうまくなされず(規定量よりも多く吐出される)、錠剤Tへの印刷不良の原因となる。第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2を筐体Bの側壁側に設けることにより、熱を装置外へ放出しやすくなり、印刷ヘッド24、34の故障を防止したり、印刷不良を防ぐことができるようになる。例えば、図1に示す第1の三次元画像取得部3D1の搬送方向A1下流側(紙面右側)には、冷却ファンCF1(冷却手段)が設けられており、側壁W1の外部から供給される冷却エアを第1の三次元画像取得部3D1に供給する。三次元画像取得部3D2の搬送方向A2下流側(紙面左側)であり、第2の側面画像取得部SD2より上方にも、冷却ファンCF2(冷却手段)が設けられており、側壁W2の外部からの冷却エアを第2の三次元画像取得部3D2に供給する。このように側壁W1、W2側に第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2が設けられることにより、例えば第1の三次元画像取得部3D1が搬送方向A1において印刷ヘッド装置24よりも上流側に設けられていた場合と比較すると、冷却エアが冷却対象である第1の三次元画像取得部3D1に供給されるまでの間に加温されてしまうことを防止することができ、冷却効率が良い。同様に、三次元画像取得部3D2が搬送方向A2において印刷ヘッド装置34よりも上流側に設けられていた場合と比較すると、冷却エアが冷却対象である第2の三次元画像取得部3D2に供給されるまでの間に加温されてしまうことを防止することができ、冷却効率が良い。つまり、第1の三次元画像取得部3D1と、第1の三次元画像取得部3D1に近い側の筐体Bの側壁である側壁W1(搬送方向A1に沿う方向において対面する二つの側壁のうち、図1紙面右側の側壁)との間の領域には冷却ファンCF1のみが設けられる。その他の部材(特に印刷ヘッド24)はこの領域以外の場所(三次元画像取得部3D1よりも上流側の領域)に設けられるようになっている。第2の三次元画像取得部3D2も同じく、三次元画像取得部3D2に近い側の筐体Bの側壁である側壁W2(搬送方向A1に沿う方向において対面する二つの側壁のうち、図1紙面左側の側壁)との間の領域に、印刷ヘッド34などの部材は設けられず、冷却ファンCF2と、第2の側面画像取得部SD2が設けられている。第2の側面画像取得部SD2は、側壁W2と三次元画像取得部3D2との間において干渉することのない位置(冷却ファンCF2の下方)に設けられている。
また、第1の三次元画像取得部3D1は印刷ヘッド24の下流側に、第2の三次元画像取得部3D2は印刷ヘッド34の下流側に設けられ、いずれも水平面を搬送される錠剤Tに対向するように設けられる。これにより、錠剤Tが印刷ヘッド24、34の下方を通過する際に錠剤Tが印刷ヘッド24、34に衝突してしまい欠けや割れが発生した場合においても、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2によって検出し、不良品として排出することができるようになる。また、水平面を搬送される錠剤Tを検出するため、正確に三次元形状を検出することができる。
ここで、印刷ヘッド装置24のノズル24bが乾燥すると、ノズル24b付近のインクが乾燥することにより固化し、吐出不良につながることがある。これを防止するため、印刷ヘッド装置24に対向する搬送ベルト21a上の吸引孔21gに与えられる吸引力を低下させ、ノズル24bが気流の影響を受けるのを防止することがある。例えば、吸引チャンバ21fの上面に吸引孔21gの一部を塞ぐ遮蔽板を備えて、印刷ヘッド装置24の下方に働く吸引力を低下させる。この領域を搬送される錠剤Tに与えられる吸引力は低下させられるため、強い吸引力が錠剤Tの一部分に働くことがなくなり、錠剤TがR形状を有する錠剤であった場合に起立姿勢で保持される可能性が低くなる。吸引力を低下させる領域は、印刷ヘッド装置24の直下のみではなく、検出装置22から第1の三次元画像取得部3D1の下方までを含むようにすることが好ましい。これにより、同一姿勢を保った状態の錠剤Tの検出、撮像、印刷を行うことが可能になる。また、第1の三次元画像取得部3D1においても、錠剤Tが先に述べた起立姿勢となることを防止できるため、錠剤Tの外形を正確に取得することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、第1の側面画像取得部SD1、第2の側面画像取得部SD2、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2がそれぞれ適切な位置に設けられていることにより、錠剤の外観検査、印刷検査を良好に行うことができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図6を用いて説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(三次元画像取得部の位置と冷却ファンの有無)について説明し、その他の説明を省略する。
第2の実施形態について、図6を用いて説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(三次元画像取得部の位置と冷却ファンの有無)について説明し、その他の説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施形態においては、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2が、それぞれ第1の搬送装置21の下方、第2の搬送装置31の下方に設けられる。このように、三次元画像取得部を搬送装置の下方に設けることにより、三次元画像取得部から発する熱が印刷ヘッド装置に達することを防止することができる。例えば、第1の印刷装置20と第2の印刷装置30とは、厚みが2~3mm程度の錠剤Tを、割れ欠けを発生させないよう受け渡すため、上下方向において錠剤の厚みプラス0.2mm以下程度となるよう、極力近接して設けられている。つまり、筐体B内において、図6の紙面左側と右側とは、第1の印刷装置20と第2の印刷装置30との錠剤Tの受け渡し部分を境に、ほとんどの気流の行き来が妨げられることになる。したがって、第1の三次元画像取得部3D1が発する熱が印刷ヘッド装置34まで到達することを防止できる。
さらに、乾燥装置26、36が錠剤T上のインクを乾燥するための乾燥装置と、三次元画像取得部の冷却手段とを兼ねるようにすることもできる。例えば、第1の三次元画像取得部3D1の、搬送方向A1における上流側には、乾燥装置26が設けられ、この乾燥装置26からは冷風が供給されている。乾燥装置26の冷風は、搬送ベルト21aおよび下流側に配置される第1の三次元画像取得部3D1に向けて供給される。第2の搬送装置31の乾燥装置36も、搬送ベルト31aおよび搬送方向A2における下流側に配置される第2の三次元画像取得部3D2に向けて供給される。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、乾燥装置26、36が錠剤Tの乾燥を行う乾燥装置と、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2の冷却手段を兼ねることができるため、冷却ファンを追加で備えることなく、三次元画像取得部の冷却を行うことができる。
<他の実施形態>
前述の説明においては、錠剤Tを二列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は一列、又は、三列や四列以上であっても良く、搬送路Pの数や搬送ベルト21a、31aの数は特に限定されるものではない。また、搬送ベルト21a、31aの吸引孔21gの形状も特に限定されるものではない。
前述の説明においては、錠剤Tを二列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は一列、又は、三列や四列以上であっても良く、搬送路Pの数や搬送ベルト21a、31aの数は特に限定されるものではない。また、搬送ベルト21a、31aの吸引孔21gの形状も特に限定されるものではない。
また、前述の説明においては、搬送路Pごとに印刷ヘッド24aを設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、一つの印刷ヘッド24aによって二列以上の錠剤Tに印刷を行うようにしても良い。
また、前述の説明においては、インクジェット方式の印刷ヘッド24aとして、ノズル24bが一列に並ぶ印刷ヘッドを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル24bが複数列に並ぶ印刷ヘッドを用いるようにしても良い。また、搬送方向A1に沿って印刷ヘッド24aを複数並べて用いるようにしても良い。
また、前述の説明においては、乾燥装置26、36を設けることを例示したが、その数は限定されるものではない。例えば、乾燥装置26、乾燥装置36のいずれかのみ、あるいは乾燥装置26、36の両方が備えられていなくても良い。
また、前述の説明においては、第2の側面画像取得部SD2は、第2の三次元画像取得部3D2の下流側に設けられることを例示したが、これに限らず、第1の印刷装置20と同様、側面画像取得部、三次元画像取得部の順に配置するようにしても良い。
また、前述の説明においては、第1の撮像装置23、33、第1の側面画像取得部SD1において、割れや欠けを検出することを例示したが、これに限らず、印刷ヘッド装置24、34の下流側において三次元画像取得部によって割れ、欠けを検出し、第1の撮像装置23、33、第1の側面画像取得部SD1においては錠剤の汚れのみを検出する処理を行うようにしても良い。
また、前述の説明においては、第1の三次元画像取得部3D1および第2の三次元画像取得部3D2は、水平面を搬送される錠剤Tに対向するように設けられることを例示したが、これに限らず、曲面を搬送される錠剤Tに対向するように配置しても良い。
また、前述の説明においては、三次元画像撮像カメラC1は、搬送方向A1においてレーザ光照射部L1よりも下流側に設けられることを例示したが、これに限らず、上流側に設けられていても良い。
また、前述の説明においては、第2の印刷装置30における側面画像取得部SD2に、90度偏光の第3の反射ミラーM3を追加で備え、90度偏光させた側面撮像カメラSC1を設けることを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、第3の反射ミラーM3を省略し、第1の反射ミラーM1、第2の反射ミラーM2の光路上に側面撮像カメラSC1を有するようにしても良い。
また、前述の説明においては、第1の三次元画像取得部3D1、第2の三次元画像取得部3D2の冷却方法として、側壁W1、W2の外部から冷却エアを供給し、冷却ファンによって三次元画像取得部3D1、3D2に供給することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、錠剤印刷装置1上面から三次元画像取得部3D1、3D2にエアを吹き付け、側壁W1、W2から外へ向かってエアとともに熱を排出するようにしても良い。さらに、冷却手段は壁面以外の部分(例えば錠剤印刷装置1の内部)に取り付けられていても良い。
また、前述の説明においては、第1の印刷装置20及び第2の印刷装置30を上下に重ねて配置して、錠剤Tの両面または片面を印刷することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、第1の印刷装置20だけを設け、錠剤Tの片面だけを印刷するようにしても良い。
また、前述の説明においては、不良品回収装置41の下流側に再利用品回収装置42が設けられることを例示したが、これに限るものではなく、不良品回収装置41の上流側に設けられるようにしても良い。
また、前述の説明においては、吸引チャンバ21f、31fの吸引力について特に述べていないが、印刷ヘッド装置24、34のノズルの乾燥を防止するためにこれらの付近のみ吸引力を低下させるようにしても良い。このように吸引力を変更する場合には、錠剤Tの搬送姿勢が変更されて正確な印刷や検査の妨げになることを避けるために、検出装置22から第1の三次元画像取得部3D1までの間は同一の吸引力とすることが好ましい。同様に、第2の印刷装置30においても、検出装置32から第2の三次元画像取得部3D2まで同一の吸引力とすることが好ましい。なお、第2の側面画像取得部は、プーリ31bの遠心力に対抗するだけの吸引力を錠剤Tに付与する必要があることから、印刷ヘッド装置34の下方で低下させた吸引力よりも強い吸引力とする必要がある。
また、前述の説明においては、錠剤印刷装置1は、その全体が筐体Bに囲われているとしたが、これに限らず、例えば回収ボックスなどの一部が筐体Bの外に位置していても良い。
ここで、前述の錠剤Tとしては、医薬用、飲食用、洗浄用、工業用あるいは芳香用として使用される錠剤を含めることができる。また、錠剤としては、裸錠(素錠)や糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠などがあり、硬カプセルや軟カプセルなど各種のカプセル錠も錠剤に含めることができる。さらに、錠剤の形状としては、円盤形やレンズ形、三角形、楕円形など各種の形状がある。また、印刷対象の錠剤が医薬用や飲食用である場合には、使用するインクとして可食性インクが好適である。この可食性インクとしては、合成色素インク、天然色素インク、染料インク、顔料インクのいずれを使用しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 錠剤印刷装置
SD1 第1の側面画像取得部
SD2 第2の側面画像取得部
3D1 第1の三次元画像取得部
3D2 第2の三次元画像取得部
31a 搬送ベルト
34 印刷ヘッド装置
41 不良品回収装置
42 再検査品回収装置
42b 収容ボックス
43 良品回収装置
50 制御装置(制御部)
51 画像処理部
53 検査処理部(検査部)
CF1、CF2 冷却ファン
T 錠剤
SD1 第1の側面画像取得部
SD2 第2の側面画像取得部
3D1 第1の三次元画像取得部
3D2 第2の三次元画像取得部
31a 搬送ベルト
34 印刷ヘッド装置
41 不良品回収装置
42 再検査品回収装置
42b 収容ボックス
43 良品回収装置
50 制御装置(制御部)
51 画像処理部
53 検査処理部(検査部)
CF1、CF2 冷却ファン
T 錠剤
Claims (8)
- 筐体に囲われ、搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷装置において、
前記錠剤の三次元画像を取得する三次元画像取得部を有し、
前記印刷ヘッド装置は、前記筐体の、前記錠剤の搬送方向に沿う方向において対面する二つの壁面のうち、前記三次元画像取得部に近い位置の前記壁面と、前記三次元画像取得部との間の領域以外に設けられることを特徴とする錠剤印刷装置。 - 前記領域に前記三次元画像取得部を冷却する冷却手段を有することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
- 搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷装置において、
前記錠剤の搬送方向において、前記印刷ヘッド装置よりも下流側に設けられ、前記錠剤の三次元画像を取得する三次元画像取得部と、
前記印刷ヘッド装置と、前記三次元画像取得部を制御する制御装置と、を有し、
前記制御部は、前記三次元画像取得部により得られた三次元画像を処理し、前記錠剤の外観検査を行うことを特徴とする錠剤印刷装置。 - 錠剤の一方の面を保持して搬送する第1の搬送装置と、
前記第1の搬送装置により渡された、前記錠剤の他方の面を保持して搬送する第2の搬送装置と、
前記第1の搬送装置により搬送される前記錠剤の他方の面にインクを吐出させて印刷する第1の印刷ヘッド装置と、
前記第2の搬送装置により搬送される前記錠剤の一方の面にインクを吐出させて印刷する第2の印刷ヘッド装置と、
前記第1の印刷ヘッド装置よりも上流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第1の側面画像取得部と、
前記第2の印刷ヘッド装置よりも下流側において前記錠剤の側面の画像を取得する第2の側面画像取得部と、
前記第2の側面画像取得部よりも下流側において、前記錠剤を回収する回収装置と、
前記第1の印刷ヘッド装置、前記第2の印刷ヘッド装置、前記第1の側面画像取得部、前記第2の側面画像取得部、および前記回収装置とを制御する制御装置と、を有し、
前記制御部は、前記第1の側面画像取得部および前記第2の側面画像取得部によって取得した画像に基づき、前記錠剤の外観を検査するとともに、前記第1の側面画像取得部において取得した前記画像の検査結果に基づき、前記第1の印刷ヘッドによる印刷を制御し、前記第2の側面画像取得部において取得した前記画像の検査結果に基づき、前記回収装置による回収を制御することを有することを特徴とする錠剤印刷装置。 - 前記第1の印刷ヘッド装置よりも下流側において、前記第1の搬送装置により搬送される前記錠剤の三次元画像を取得する第1の三次元画像取得部と、
前記錠剤の搬送方向において、前記第2の印刷ヘッド装置よりも下流側で、前記第2の搬送装置により搬送される前記錠剤の三次元画像を取得する第2の三次元画像取得部と、を有し、
前記第2の側面画像取得部は、前記第2の三次元画像取得部よりも下流側に設けられることを特徴とする請求項4記載の錠剤印刷装置。 - 前記第2の側面画像取得部は、前記第2の搬送装置における曲面に吸着保持される前記錠剤の側面画像を取得することを特徴とする請求項4または5記載の錠剤印刷装置。
- 搬送部により搬送される錠剤に対して印刷ヘッド装置からインクを吐出させて識別情報を印刷する錠剤印刷方法において、
前記錠剤の搬送方向において、前記印刷ヘッド装置よりも下流側に設けられる三次元画像取得部により前記錠剤の三次元画像を取得し、
前記三次元画像取得部により得られた三次元画像を処理し、前記錠剤の外観検査を行うことを特徴とする錠剤印刷方法。 - 錠剤の一方の面を保持して搬送する第1の搬送装置において、第1の側面画像取得部により前記錠剤の側面の画像を取得し、
前記第1の搬送装置における前記第1の側面画像取得部よりも、前記錠剤の搬送方向下流側において、前記錠剤の他方の面に第1の印刷ヘッド装置により印刷を行い、
前記錠剤の他方の面を保持して搬送する第2の搬送装置において、前記錠剤の一方の面に第2の印刷ヘッド装置により印刷を行い、
前記第2の搬送装置における前記第2の印刷ヘッド装置よりも、前記錠剤の搬送方向下流側において、第2の側面画像取得部により前記錠剤の側面の画像を取得し、
前記第1の側面画像取得部および前記第2の側面画像取得部によって取得した画像に基づき、前記錠剤の外観検査をすることを特徴とする錠剤印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155402A JP2023046679A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 錠剤印刷装置、および錠剤印刷方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021155402A JP2023046679A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 錠剤印刷装置、および錠剤印刷方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023046679A true JP2023046679A (ja) | 2023-04-05 |
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ID=85778467
Family Applications (1)
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JP2021155402A Pending JP2023046679A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 錠剤印刷装置、および錠剤印刷方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023046679A (ja) |
-
2021
- 2021-09-24 JP JP2021155402A patent/JP2023046679A/ja active Pending
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