JP2021137204A - 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 - Google Patents

錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021137204A
JP2021137204A JP2020036276A JP2020036276A JP2021137204A JP 2021137204 A JP2021137204 A JP 2021137204A JP 2020036276 A JP2020036276 A JP 2020036276A JP 2020036276 A JP2020036276 A JP 2020036276A JP 2021137204 A JP2021137204 A JP 2021137204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
printing
transport
tablets
print head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020036276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021137204A5 (ja
JP7377137B2 (ja
Inventor
梓 平野
Azusa Hirano
梓 平野
保次 鶴岡
Yasuji Tsuruoka
保次 鶴岡
正明 古矢
Masaaki Furuya
正明 古矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2020036276A priority Critical patent/JP7377137B2/ja
Publication of JP2021137204A publication Critical patent/JP2021137204A/ja
Publication of JP2021137204A5 publication Critical patent/JP2021137204A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7377137B2 publication Critical patent/JP7377137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】生産性を上げることができる錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る錠剤印刷装置1は、搬送装置21において第1の撮像装置23より錠剤Tの搬送方向A1の下流側から、搬送装置21において第1の撮像装置23より錠剤Tの搬送方向A1の上流側に、搬送装置21により搬送される錠剤Tを戻すリターン装置26と、検出装置を構成する第1の撮像装置23により検出された錠剤Tの姿勢及び位置のどちらか一方又は両方に基づいて印刷ヘッド装置24による印刷が不良になるか否かを判断し、印刷ヘッド装置24による印刷が不良にならないと判断した錠剤に対しては、印刷ヘッド装置24に印刷を実行させ、印刷ヘッド装置24による印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、錠剤Tを戻す動作をリターン装置26に実行させる制御装置50とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法に関する。
錠剤に文字やマークなどの識別情報(情報の一例)を印刷するため、インクジェットヘッドを用いて印刷を行う技術が知られている。この技術を用いる錠剤印刷装置は、コンベアなどの搬送装置により錠剤を搬送し、搬送装置の上方に配置されたインクジェットヘッドの各ノズルから、インクジェットヘッドの下方を通過する錠剤に向けてインクを吐出し、錠剤に識別情報を印刷する。
錠剤印刷装置は、錠剤に識別情報を印刷する前と印刷した後に錠剤Tに対する検査を実施し、良品でないと判定した錠剤を不良品として排出する。不良品には、割れ又は欠けがある錠剤や印刷不良の錠剤(以下、不良錠剤とする)と、錠剤自体に割れや欠けなどの不良はないが、姿勢不良(例えば所望姿勢からの姿勢ずれが発生した状態)又は位置不良(例えば所望位置からの位置ずれが発生した状態)で搬送されたために印刷が行えない錠剤(以下、未印刷錠剤とする)が含まれる。これらの不良錠剤及び未印刷錠剤は、共に不良品として排出される。すなわち、再投入して印刷を行えば、良品とすることができる未印刷錠剤も不良品として排出される。このため、良品率が下がり、生産性が低下する。
特開平7−081050号公報
本発明が解決しようとする課題は、生産性を上げることができる錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、
錠剤を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方を検出する検出装置と、
前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送装置により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッド装置と、
前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、前記搬送装置により搬送される前記錠剤を戻すリターン装置と、
前記検出装置により検出された前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方に基づいて前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になるか否かを判断し、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良にならないと判断した錠剤に対しては、前記印刷ヘッド装置に前記印刷を実行させ、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、戻す動作を前記リターン装置に実行させる制御装置と、
を備える。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷方法は、
錠剤を搬送装置により搬送する工程と、
前記搬送装置により搬送される前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方を検出装置により検出する工程と、
前記検出装置により検出された前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方に基づいて、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられた印刷ヘッド装置による印刷が不良になるか否かを制御装置により判断する工程と、
前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良にならないと判断した錠剤に対しては、前記印刷を前記印刷ヘッド装置により行う工程と、
前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、戻すことをリターン装置により行う工程と、
を有する。
本発明の実施形態によれば、生産性を上げることができる。
第1の実施形態に係る錠剤印刷装置を示す図である。 第1の実施形態に係る錠剤印刷装置の一部を示す図である。 第1の実施形態に係る供給装置の一部を示す図である。 第1の実施形態に係る印刷装置を示す平面図である。 第1の実施形態に係るリターン装置を示す図である。 第2の実施形態に係る錠剤印刷装置の一部を示す図である。 第3の実施形態に係る錠剤印刷装置の一部を示す図である。 第3の実施形態に係るリターン装置を示す図である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について図1から図5を参照して説明する。なお、各図において図示されている錠剤Tの間隔はあくまでも例示であり、正確ではない(図6から図8も同様)。
(基本構成)
図1に示すように、第1の実施形態に係る錠剤印刷装置1は、供給装置10と、第1の印刷装置20と、第2の印刷装置30と、回収装置40と、制御装置50とを備えている。
第1の印刷装置20及び第2の印刷装置30は基本的に同じ構造である。錠剤印刷装置1の各構成要素である供給装置10、第1の印刷装置20、第2の印刷装置30、回収装置40はこの順で配置され、錠剤Tの搬送路Pが形成されており、搬送路Pに沿って錠剤Tの供給、印刷、回収の一連の処理が行われる。つまり、搬送路Pとは、錠剤印刷装置1において錠剤Tが搬送される経路であり、搬送路Pの上流は供給装置10側であり、下流は回収装置40側である。第1の実施形態では、一本の搬送路Pが形成されている。
供給装置10は、ホッパ11、整列フィーダ12及び受渡フィーダ13を有している。この供給装置10は、印刷対象となる錠剤Tを第1の印刷装置20に供給することが可能に構成されており、第1の印刷装置20の一端側に位置付けられている。ホッパ11は、多数の錠剤Tを収容し、整列フィーダ12に錠剤Tを順次供給する。図1及び図2に示すように、整列フィーダ12は、供給された錠剤Tを一列に整列し、受渡フィーダ13に向けて図中の矢印A1の方向(搬送方向A1)に搬送する。受渡フィーダ13は、整列フィーダ12上に一列に並ぶ各錠剤Tを錠剤Tの上側から順次吸引して保持し、保持した各錠剤Tを第1の印刷装置20まで一列で搬送して第1の印刷装置20に渡す。供給装置10は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。整列フィーダ12及び受渡フィーダ13としては、例えばベルト搬送機構が用いられる。なお、整列フィーダ12としては、例えば振動フィーダを用いることが可能である。
整列フィーダ12は、図3に示すように、ストッパ12aを有している。ストッパ12aは、延伸方向の一端を回転中心として回転可能に設けられ、ストッパ12aの延伸方向が搬送方向A1に水平面内で交差する(例えば直交する)停止位置と、ストッパ12aの延伸方向が搬送方向A1に水平面内で平行になる通過位置とに移動可能に形成されている。このストッパ12aは、所定時間(例えば錠剤Tが200錠通過した時間)ごとに、通過位置から停止位置に移動して錠剤Tを堰き止めて停止させ、一列に並ぶ錠剤Tの間隔を予め定めた所望間隔に調整する。ストッパ12aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
整列フィーダ12の搬送速度は受渡フィーダ13の搬送速度よりも遅い。つまり、受渡フィーダ13の搬送速度が整列フィーダ12の搬送速度よりも速いため、受渡フィーダ13において隣り合う二つの錠剤Tには間隔が設けられる。この間隔は通常錠剤Tの直径以下である。一方で、ストッパ12aにより設けられた隣り合う二つの錠剤Tの間隔も、受渡フィーダ13と整列フィーダ12との速度差によって広がる。この広がった間隔は、錠剤Tの直径よりも広い。つまり、搬送路Pの受渡フィーダ13以降において、隣り合う二つの錠剤Tの間隔は、基本的に錠剤Tの直径以下であるが、例えば200錠ごとに錠剤Tの直径よりも広い。この錠剤Tの直径よりも広い間隔は、一例として、錠剤Tの直径の1倍より大きく2倍以下の範囲内である。
図1及び図2に戻り、第1の印刷装置20は、搬送装置21と、検出部22と、第1の撮像装置23と、印刷ヘッド装置24と、第2の撮像装置25と、リターン装置26と、乾燥装置27とを備えている。
搬送装置21は、搬送ベルト21a、駆動プーリ21b、複数(図1の例では三つ)の従動プーリ21c、モータ21d、位置検出器21e及び吸引チャンバ21fを有している。搬送ベルト21aは、無端状のベルトであり、駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cに架け渡されている。駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cは装置本体に回転可能に設けられており、駆動プーリ21bはモータ21dに連結されている。モータ21dは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。位置検出器21eは、エンコーダなどの機器であり、モータ21dに取り付けられている。この位置検出器21eは電気的に制御装置50に接続されており、検出信号を制御装置50に送信する。制御装置50は、その検出信号に基づいて搬送ベルト21aの位置や速度、移動量、錠剤Tの位置などの情報を得ることができる。この搬送装置21は、モータ21dによる駆動プーリ21bの回転によって各従動プーリ21cと共に搬送ベルト21aを回転させ、その搬送ベルト21a上の錠剤Tを搬送方向A1に搬送する。
搬送ベルト21aの表面(吸着面)には、図4に示すように、円形状の吸引孔21gが複数形成されている。これらの吸引孔21gは、それぞれ錠剤Tを搬送ベルト21a表面に吸着する貫通孔であり、一本の搬送路Pを形成するように搬送方向A1に沿って一列に並べられている。各吸引孔21gは、吸引チャンバ21fに形成された吸引路(図示せず)を介して吸引チャンバ21f内に接続されており、その吸引チャンバ21fにより吸引力を得ることが可能になっている。吸引チャンバ21fには、ポンプなどの吸気装置が吸気管(いずれも図示せず)を介して接続されており、吸気装置の作動によって吸引チャンバ21fの内部は減圧される。なお、吸気管は、吸引チャンバ21fの側面(搬送方向A1と平行な面)の略中央に接続されている。また、吸気装置は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
検出部22は、一つの近接センサ22a(図4参照)を有している。近接センサ22aは、供給装置10によって搬送ベルト21aにおける錠剤Tが供給される位置よりも、搬送方向A1の下流側であって、搬送ベルト21aの上方に設けられている。近接センサ22aは、レーザ光の投受光によって搬送ベルト21a上の錠剤Tの位置(錠剤Tの搬送方向A1の位置)を検出し、下流に位置する各装置のトリガーセンサとして機能する。近接センサ22aとしては、反射型レーザセンサなど各種のレーザセンサを用いることが可能である。近接センサ22aは制御装置50に電気的に接続されており、制御装置50に検出信号を送信する。検出部22は、錠剤Tの位置などを検出する検出装置として機能する。
第1の撮像装置23は、一つの撮像部23a(図4参照)を有している。撮像部23aは、検出部22が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって、搬送ベルト21aの上方に設けられている。撮像部23aは、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが撮像部23aの直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像を取得し、取得した画像を制御装置50に送信する。撮像部23aとしては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。撮像部23aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられる。第1の撮像装置23は、錠剤Tの姿勢及び位置のどちらか一方又は両方を検出する検出装置として機能する。錠剤Tの姿勢とは、例えば、搬送ベルト21aの吸着面に対する錠剤Tの傾きである。また、錠剤Tの位置とは、例えば、図4におけるX方向、Y方向及びθ方向の位置で決められる位置である。
印刷ヘッド装置24は、インクジェット方式の一つの印刷ヘッド24a(図4参照)を有している。印刷ヘッド24aは、第1の撮像装置23が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって、搬送ベルト21aの上方に設けられている。印刷ヘッド24aは、複数(例えば数百から数千個程度)のノズル24bを具備し、それらのノズル24bから個別にインクを吐出する。この印刷ヘッド24aは、ノズル24bが並ぶ整列方向が水平面内で搬送方向A1と交差するように(例えば直交するように)設けられている。印刷ヘッド24aとしては、圧電素子、発熱素子または磁歪素子などの駆動素子を有する各種のインクジェット方式の印刷ヘッドを用いることが可能である。印刷ヘッド24aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
第2の撮像装置25は、一つの撮像部25a(図4参照)を有している。撮像部25aは、印刷ヘッド装置24が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側であって、搬送ベルト21aの上方に設けられている。撮像部25aは、前述の錠剤Tの位置情報に基づき、錠剤Tが撮像部25aの直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む画像を取得し、取得した画像を制御装置50に送信する。撮像部25aとしては、前述の撮像部23aと同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラを用いることが可能である。撮像部25aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。なお、必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
リターン装置26は、図4及び図5に示すように、リターン配管61と、錠剤移動部62とを有している。このリターン装置26は、搬送ベルト21aの上面に位置する錠剤Tを錠剤移動部62によりリターン配管61に通し、リターン配管61内を移動する錠剤Tをリターン配管61内で一度止め、止めた錠剤Tを搬送ベルト21aの上面に移動させる。つまり、第1の実施形態におけるリターン装置26は、搬送ベルト21aの上面において搬送方向A1の下流側から上流側に錠剤Tを戻す。
リターン配管61は、搬送装置21により搬送される錠剤Tを、搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25が設けられた位置より搬送方向A1の下流側から、搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より搬送方向A1の上流側に、戻すための配管(リターン路)である。このリターン配管61は、搬送方向A1に水平面内で直交する方向に延伸し、所定R値で湾曲して搬送ベルト21aの延伸方向に平行に延伸し、その途中で所定角度(例えば90度)屈曲している。リターン配管61は、リターン配管61内を錠剤Tが移動する時に錠剤Tが反転しないように、すなわち錠剤Tの上下を変えずに移動するように形成されている。リターン配管61としては、例えば、断面が矩形状であるチューブや、断面が錠剤Tの断面形状と相似形状であるチューブ、断面が錠剤Tの断面形状と相似形状のU字形状であるレールを用いることが可能である。
また、リターン配管61は、入口(錠剤Tが入る口)H1及び出口(錠剤Tが出る口)H2を有している。このリターン配管61は、入口H1が搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25が設けられた位置より搬送方向A1の下流側に位置し、出口H2が搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より搬送方向A1の上流側に位置するよう、設けられている。入口H1及び出口H2の個々の下端は、搬送ベルト21aの上面(吸着面)の高さ位置に合わされており、搬送ベルト21aの上面において搬送方向A1に水平面内で直交する方向の端部に位置付けられている。
錠剤移動部62は、二つのノズル62a、62bを有する。この錠剤移動部62は、ノズル62aから気体(例えばエア)を噴射し、搬送ベルト21aにより搬送される錠剤Tを、リターン配管61に吹き飛ばしてリターン配管61の屈曲部B1まで移動させ、ノズル62bから気体(例えばエア)を噴射してリターン配管61を通過させる、つまり、搬送ベルト21aにより搬送される錠剤Tを、リターン配管61に通す。
ノズル62aは、搬送ベルト21aの上面に接触せず、リターン配管61の入口H1に向けて気体を吹き出すように形成されており、吹き出した気体により搬送ベルト21a上の錠剤Tをリターン配管61の入口H1に向けて移動させる。気体の吹き出し方向は、搬送ベルト21a上の錠剤Tを搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に移動させる方向である。ノズル62aによる気体の吹き出しを制御する弁(図示せず)は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
ノズル62bは、リターン配管61の屈曲部B1に位置し、リターン配管61の出口H2に向けて気体を吹き出すように形成されており、吹き出した気体により、リターン配管61内で停止した錠剤Tをリターン配管61の出口H2に向けて移動させる。気体の吹き出し方向は、リターン配管61内で一度停止した錠剤Tを搬送方向A1に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に移動させる方向である。ノズル62bによる気体の吹き出しを制御する弁(図示せず)は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
例えば、搬送ベルト21a上の割れ欠け無しの未印刷錠剤(以降、単に「未印刷錠剤T」という)がリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達すると、ノズル62aから気体が吹き出される。搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tは、ノズル62aにより吹き出された気体によってリターン配管61に移動し、リターン配管61の屈曲部B1で停止する。その後、搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径より広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に未印刷錠剤Tを戻す予め定めたタイミングで、ノズル62bから気体が吹き出され、屈曲部B1に位置する錠剤Tが屈曲部B1から、搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径より広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に移動する。このようにして、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが搬送ベルト21aからリターン配管61に移動してリターン配管61を通過し、搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径より広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に戻る。
なお、隣り合う二つの錠剤Tにおいて錠剤Tの直径より広い間隔を設けるため、前述の整列フィーダ12のストッパ12aを通過位置から停止位置に移動させる時間間隔があらかじめ設定されている。その時間間隔は、例えば、リターン配管61を通ると予想される錠剤数と搬送速度を基に設定されている。リターン配管61を通ると予想される錠剤数は経験的あるいは実験的に求められており、あらかじめ分かっている。
また、図4に示すように、搬送ベルト21aにおいてリターン配管61の出口H2側と反対側には、リターン配管61の出口H2に対向するように位置決め部材62cが設けられている。つまり、位置決め部材62cは、リターン配管61の出口H2に対し、吸引孔21gの列を挟んで反対側に配置されている。リターン配管61の出口H2から搬送ベルト21a上に戻された未印刷錠剤Tは、位置決め部材62cに当たることで、搬送ベルト21aが有する列状の吸引孔21gの上方に位置決めされるようになっている。
図1及び図2に戻り、乾燥装置27は、印刷ヘッド装置24が設けられた位置よりも搬送方向A1の下流側に位置付けられ、例えば、搬送装置21の下方に設けられている。この乾燥装置27は、一本の搬送路Pに対応する乾燥装置であり、搬送ベルト21a上の各錠剤Tに塗布されたインクを乾燥させる。乾燥装置27としては、エアなどの気体により乾燥を行う送風機、放射熱により乾燥を行うヒータ、あるいは、気体及びヒータを併用して温風や熱風により乾燥を行う送風機など各種の乾燥部を用いることが可能である。乾燥装置27は制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
乾燥装置27の上方を通過した錠剤Tは、搬送ベルト21aの移動に伴って搬送され、搬送ベルト21aにおける各従動プーリ21c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり、錠剤Tは搬送ベルト21aに保持された状態から解放され、第1の印刷装置20から第2の印刷装置30に受け渡される。
第2の印刷装置30は、搬送装置31と、検出部32と、第1の撮像装置33と、印刷ヘッド装置34と、第2の撮像装置35と、リターン装置36と、乾燥装置37とを備えている。搬送装置31は、搬送ベルト31a、駆動プーリ31b、複数(図1の例では、三つ)の従動プーリ31c、モータ31d、位置検出器31e及び吸引チャンバ31fを有している。リターン装置36は、図2に示すように、リターン配管61と、錠剤移動部62とを有している。錠剤移動部62は、二つのノズル62a、62bを有する。また、図示は省略するが、搬送ベルト31a上には、第1の印刷装置20に設けた位置決め部材62cと同様なものが、リターン装置36を構成するリターン配管61の出口に対向して設けられている。第1の実施形態におけるリターン装置36は、搬送ベルト31aの上面において搬送方向A2の下流側から上流側に錠剤Tを戻す。なお、第2の印刷装置30を構成する各要素は、前述の第1の印刷装置20に対応する構において、本的に同じ構造であるため、その説明を省略する。第2の印刷装置30の搬送方向は図1中の矢印A2の方向(搬送方向A2)である。
回収装置40は、不良品回収装置41と、良品回収装置42とを備えている。この回収装置40は、第2の印刷装置30の乾燥装置37が設けられた位置よりも搬送方向A2の下流側に設けられている。回収装置40は、不良品回収装置41により不良品の錠剤Tを回収し、良品回収装置42により良品の錠剤Tを回収する。
不良品回収装置41は、噴射ノズル41aと、収容ボックス(回収ボックス)41bとを有している。噴射ノズル41a及び収容ボックス41bは、一本の搬送路Pに対応する位置に設けられている。
噴射ノズル41aは、搬送路Pに対向するように位置付けられ、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内に設けられている。噴射ノズル41aは、例えば、搬送ベルト31aに向けて気体(例えばエア)を噴射し、搬送ベルト31aから錠剤Tを落下させる。このとき、噴射ノズル41aから噴射された気体は、搬送ベルト31aの吸引孔(図2に示す吸引孔21gと同様である)を通過して錠剤Tに当たる。噴射ノズル41aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
収容ボックス41bは、噴射ノズル41aの直下であって搬送装置31の下方に設けられている。この収容ボックス41bは、噴射ノズル41aから噴射された気体により搬送ベルト31aから落下した錠剤Tを受け取って収容する。
良品回収装置42は、気体吹出部42aと、収容ボックス(回収ボックス)42bとを有している。この良品回収装置42は、不良品回収装置41が設けられた位置よりも搬送方向A2の下流側に設けられており、気体吹出部42a及び収容ボックス42bは搬送路Pに対応して設けられている。
気体吹出部42aは、第2の印刷装置30の吸引チャンバ31f内であってその搬送装置31の端部、すなわち搬送ベルト31aにおける各従動プーリ31c側の端部に設けられている。気体吹出部42aは、例えば、印刷処理中、常に搬送ベルト31aに向けて気体(例えばエア)を吹き出し、搬送ベルト31aから錠剤Tを落下させる。このとき、気体吹出部42aから吹き出された気体は、搬送ベルト31aの吸引孔(図2に示す吸引孔21gと同様である)を通過して錠剤Tに当たる。気体吹出部42aとしては、例えば、搬送方向A2に水平面内で交差する方向(例えば直交する方向)に延びるスリット状の開口を有するエアブローを用いることが可能である。気体吹出部42aは制御装置50に電気的に接続されており、その駆動が制御装置50により制御される。
ここで、不良品回収装置41を通過した錠剤Tは、搬送ベルト31aの移動に伴って搬送され、搬送ベルト31aにおける各従動プーリ31c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなるが、気体吹出部42aによって錠剤Tの上方から錠剤Tに気体が吹き付けられ、錠剤Tは搬送ベルト31aから落下する。したがって、気体吹出部42aを設けることで、搬送ベルト31aから錠剤Tを確実に落下させることができる。収容ボックス42bは、気体吹出部42aの直下であって搬送装置31の下方に設けられている。この収容ボックス42bは、気体吹出部42aから噴射された気体により搬送ベルト31aから落下した錠剤Tを受け取って収容する。
制御装置50は、画像処理部51と、印刷処理部52と、検査処理部(検査部)53と、記憶部54と、搬送処理部55とを備えている。画像処理部51は画像を処理する。印刷処理部52は印刷に係る処理を行う。検査処理部53は検査に係る処理を行う。記憶部54は処理情報や各種プログラムなどの各種情報を記憶する。搬送処理部55は、錠剤Tの搬送全般を制御する。このような制御装置50は、供給装置10や第1の印刷装置20、第2の印刷装置30、回収装置40を制御し、また、第1の印刷装置20や第2の印刷装置30の個々の検出部22、32から送信される錠剤Tの位置情報、第1の印刷装置20や第2の印刷装置30の個々の撮像装置23、25、33、35から送信される画像などを受信する。
なお、動作条件は予め設定され、記憶部54に記憶されている。搬送処理部55は、記憶部54に記憶された動作条件に基づき、第1の印刷装置20や第2の印刷装置30の個々のリターン装置26、36を制御する。また、整列フィーダ12、受渡フィーダ13、搬送装置21、搬送装置31などの各搬送部が、錠剤印刷装置1の全体の搬送装置を構成しており、搬送処理部55は動作条件に基づいて全体の搬送装置を制御する。
(印刷工程)
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷処理及び検査処理について説明する。以下の印刷処理では、片面に割線が形成されている錠剤Tの両面に対して、割線に揃うように(例えば割線の延伸方向に平行に)識別情報を印刷する両面印刷について説明する。
まず、印刷に要する印刷データなどの各種情報が制御装置50の記憶部54に記憶される。供給装置10のホッパ11に印刷対象の錠剤Tが多数投入されると、錠剤Tはホッパ11から整列フィーダ12に順次供給され始め、整列フィーダ12により一列に並べられて移動する。この一列で移動する錠剤Tは、受渡フィーダ13により保持され、整列フィーダ12から第1の印刷装置20の搬送ベルト21aに順次供給される。なお、整列フィーダ12上の錠剤Tは、ストッパ12a(図3参照)によって所定時間(例えば錠剤Tが200錠通過した時間)ごとに堰き止められ、隣り合う二つの錠剤Tの間隔が予め定めた所望間隔に調整される。
搬送ベルト21aは、モータ21dによる駆動プーリ21b及び各従動プーリ21cの回転によって搬送方向A1に回転している。このため、搬送ベルト21a上に供給された錠剤Tは、搬送ベルト21a上で一列に所望間隔で並び、所定の移動速度で搬送されていく。搬送ベルト21aにおいて隣り合う二つの錠剤Tの間隔は、基本的に錠剤Tの直径以下であるが、例えば200錠ごとに錠剤Tの直径よりも広くなる。なお、搬送ベルト31aもモータ31dによる駆動プーリ31b及び各従動プーリ31cの回転によって搬送方向A2に回転している。搬送ベルト31aにおいて隣り合う二つの錠剤Tの間隔も、搬送ベルト21aと同様、基本的に錠剤Tの直径以下であるが、例えば200錠ごとに錠剤Tの直径よりも広くなる。
第1の印刷装置20では、錠剤Tが搬送ベルト21a上に吸引保持され、搬送ベルト21a上の錠剤Tが検出部22によって検出される。これにより、錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)が取得され、制御装置50に入力される。この錠剤Tの位置情報は、記憶部54に保存されて後処理で用いられる。次に、搬送ベルト21a上の錠剤Tが前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミングで第1の撮像装置23によって撮像され、撮像された画像が制御装置50の画像処理部51に送信される。
画像処理部51は、第1の撮像装置23から送信された画像を取り込み、公知の画像処理技術を用いて画像を処理し、基準位置(基準座標や基準面)に対する錠剤Tの位置情報(例えば図4におけるX方向、Y方向及びθ方向で示す錠剤Tの位置に関する情報)及び姿勢情報(例えば搬送ベルト21aの吸着面に対する錠剤Tの傾きに関する情報)を生成し、記憶部54に保存する。印刷処理部52は、記憶部54に保存された錠剤Tの位置情報及び姿勢情報に基づき、錠剤Tに対する印刷条件(インクの吐出位置や吐出速度など)を設定し、記憶部54に保存する。
また、画像処理部51は、第1の撮像装置23から送信された画像を公知の画像処理技術を用いて処理し、錠剤Tに割れ又は欠けがあるか否かを判断する。印刷処理部52は、画像処理部51が錠剤Tに割れ又は欠けがあると判断したことを条件に、その錠剤Tを不良品(不良錠剤)とし、不良品の錠剤Tに対する印刷ヘッド装置24による印刷を禁止する。一方、画像処理部51が錠剤Tに割れ及び欠け(割れ欠け)がないと判断した場合には、印刷処理部52は、錠剤Tの位置情報及び姿勢情報のどちらか一方又は両方に基づいて印刷ヘッド装置24の印刷が不良となるか否かを判断する。つまり、印刷処理部52は、印刷の良否を印刷前に予測する。印刷処理部52は、印刷ヘッド装置24の印刷が不良となると判断した場合(例えば、錠剤Tの位置ずれ量が予め定めた許容値より大きい場合)に、対象の錠剤Tに対する印刷ヘッド装置24の印刷を禁止する。一方、印刷処理部52は、印刷ヘッド装置24の印刷が不良とならないと判断した場合(例えば、錠剤Tの位置ずれ量が予め定めた許容値以下である場合)、対象の錠剤Tに対する印刷ヘッド装置24の印刷を許可する。
印刷が不良とならないと判断された錠剤(割れ欠け無し)Tは、前述の錠剤Tの位置情報(搬送方向A1の位置)に基づくタイミング、すなわち錠剤Tが印刷ヘッド装置24の下方に到達したタイミングで、前述の印刷データや印刷条件に基づいて印刷ヘッド装置24により印刷が実行される。印刷ヘッド装置24の印刷ヘッド24aにおいて、各ノズル24bからインクが適宜吐出され、その錠剤Tの上面に文字(例えばアルファベット、片仮名、番号)やマーク(例えば記号、図形)などの識別情報が割線に揃えられて(例えば、割線の延伸方向に平行に)印刷される。
また、割れ又は欠けがある不良品の錠剤(不良錠剤)Tは、印刷が禁止されたものであり、印刷ヘッド装置24により印刷されず、印刷ヘッド装置24の下方を通過する。同様に、錠剤自体に割れや欠けなどの不良はないが、位置不良又は姿勢不良で搬送されたために印刷が不良となる(印刷が行えない)錠剤Tは、印刷が禁止されたものであり、印刷ヘッド装置24により印刷されず、印刷ヘッド装置24の下方を通過し、割れ欠け無しの未印刷錠剤となる。搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが搬送ベルト21aの上面においてリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達すると、搬送処理部55は、未印刷錠剤Tをリターン配管61に通す動作を錠剤移動部62に実行させる。これにより、ノズル62a(図4及び図5参照)から気体が吹き出される。
リターン配管61の入口H1に対向する位置に到達した未印刷錠剤Tは、ノズル62aにより吹き出された気体によってリターン配管61に移動し、リターン配管61を移動してリターン配管61の屈曲部B1で停止する。その後、予め定めたタイミングでノズル62bから気体が吹き出され、リターン配管61の屈曲部B1から搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径よりも広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に投入される。この際、屈曲部B1から搬送ベルト21a上に戻された未印刷錠剤Tは、位置決め部材62cにより位置決めされる。これにより、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが搬送ベルト21aからリターン配管61に移動してリターン配管61を通過し、搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より搬送方向A1の上流側であって、搬送ベルト21aの上面において錠剤Tの直径よりも広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に戻る。この錠剤Tは再び検出部22の下方を通過し、印刷が許可されると、印刷ヘッド装置24によって印刷される。つまり、錠剤自体に割れや欠けなどの不良はないが、位置不良又は姿勢不良で搬送されたために印刷が不良となる錠剤(未印刷錠剤)Tは、姿勢不良又は位置不良がなくなり印刷が実行されるまで、リターン装置26により搬送ベルト21aの上面において印刷ヘッド装置24より搬送方向A1の下流側から印刷ヘッド装置24より上流側に戻され、印刷ヘッド装置24の下方を繰り返し搬送されることになる。この動作により、位置情報や姿勢情報が是正された未印刷錠剤Tには印刷が施され、印刷結果に異常がなければ良品となる。
識別情報が印刷された錠剤Tは、前述の錠剤Tの位置情報に基づくタイミングで第2の撮像装置25によって撮像され、撮像された画像が制御装置50に送信される。画像処理部51は、第2の撮像装置25から送信された画像に基づき、錠剤Tの印刷パターンの印刷位置を示す印刷位置情報を生成し、記憶部54に保存する。検査処理部53は、記憶部54に保存された印刷位置情報に基づき、錠剤Tに対する印刷品質の良否(錠剤Tが良品であるか否か)を判断し、錠剤Tの印刷品質の良否の結果を示す印刷良否結果情報(検査結果情報)を記憶部54に保存する。例えば、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定のパターンで印刷されているか否かが検査処理部53により判断される。印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定のパターンで印刷されていると判断された錠剤Tは、検査に合格した良品とされる。一方、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定のパターンで印刷されていないと判断された錠剤Tは、検査に不合格の不良品(印刷不良)とされる。
検査後の錠剤Tは、搬送ベルト21aの移動に伴って搬送され、乾燥動作中の乾燥装置27の上方を通過する。このとき、錠剤Tに到達(着弾)したインクは、錠剤Tが乾燥装置27の上方を通過する間に乾燥装置27によって乾燥し、インクが乾燥した錠剤Tは搬送ベルト21aの移動に伴って搬送されていき、搬送ベルト21aにおける各従動プーリ21c側の端部付近に位置する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり、錠剤Tは搬送ベルト21aの下面に保持された状態から解放され、第1の印刷装置20から第2の印刷装置30に渡される。
第2の印刷装置30でも、錠剤Tが搬送ベルト31a上に吸引保持され、前述と同じように印刷処理及び検査処理が行われる。検査後の錠剤Tは、搬送ベルト31aの移動に伴って搬送され、乾燥動作中の乾燥装置37の上方を通過する。そして、インクが乾燥した錠剤Tは不良品回収装置41に到達する。この位置で不良品(例えば割れ又は欠けがある不良品や印刷不良の不良品)の錠剤Tは、噴射ノズル41aによる気体の噴射(ブロー)によって搬送ベルト31aの下面から落下し、収容ボックス41bによって回収される。良品の錠剤Tは、不良品回収装置41を通過し、搬送ベルト31aにおける各従動プーリ31c側の端部付近の位置に到達する。この位置で吸引作用が錠剤Tに働かなくなり落下する。さらに、気体吹出部42aによって錠剤Tの上方から錠剤Tに気体が吹き付けられるので、錠剤Tは搬送ベルト31aから確実に落下し、収容ボックス42bによって回収される。
このような印刷工程では、第1の印刷装置20において、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが、リターン装置26により、搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25が設けられた位置より搬送方向A1の下流側から、搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より搬送方向A1の上流側に戻される。詳しくは、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが、リターン配管61の入口H1に対向する位置に到達すると、ノズル62aから気体が吹き出され、ノズル62aにより吹き出された気体によってリターン配管61に移動し、屈曲部B1で停止する。その後、搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径よりも広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に未印刷錠剤Tを戻す予め定めたタイミングで、ノズル62bから気体が吹き出され、屈曲部B1に位置する錠剤Tが屈曲部B1から搬送ベルト21a上において錠剤Tの直径よりも広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に移動する。これにより、錠剤自体に割れや欠けなどの不良はないが、位置不良又は姿勢不良で搬送されたために印刷が不良となる錠剤T、すなわち、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能となり、良品を増やすことができるので、良品率を上げて生産性を向上させることができる。
また、第2の印刷装置30でも同様に、搬送ベルト31a上の未印刷錠剤Tが、リターン装置36により、搬送ベルト31aの上面において第2の撮像装置35が設けられた位置より搬送方向A1の下流側から、搬送ベルト31aの上面において検出部32が設けられた位置より搬送方向A2の上流側に戻される。これにより、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能になり、良品を増やすことができるので、良品率を上げて生産性を向上させることができる。
ここで、従来のように、不良品に未印刷錠剤が含まれている場合において、良品率を例えば95%とする。一例として、1時間あたりの処理数である50万錠投入すると、良品は475,000錠となり、不良品は25,000錠となる。一方、不良品のうち、未印刷錠剤の割合を10%程度(全体の0.5%程度)とすると、この未印刷錠剤を再投入することで、25,000錠(不良品数)×10%(不良品のうち未印刷錠剤の割合)×95%(良品率)=2,375錠となり、50万錠投入あたり2,375錠、良品を増やすことができる。
なお、錠剤Tに印刷を行う位置ずれや、姿勢(傾斜角度)の許容値を下げ、従来許容していた位置ずれ量や姿勢の錠剤Tもリターン装置26、37により再投入して印刷することにすれば、使用頻度の低いノズル24bを使ったことで起こる吐出不良による印刷かすれ・抜け、あるいは、印刷されたパターンの不良(ゆがみなど)を減らすことができる。すなわち、印刷不良による不良品も減らすことができる。さらに、印刷された良品においても、印刷の位置ずれが少なくなり、きれいな(見た目のばらつきの少ない)錠剤Tとなり、良品の印刷品質を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、第1の印刷装置20において、印刷ヘッド装置24による印刷が不良になると判断した場合、印刷ヘッド装置24による印刷を禁止し、搬送装置21により搬送される錠剤Tを、搬送装置21において少なくとも印刷ヘッド装置24より搬送方向A1の下流側から、搬送装置21において少なくとも第1の撮像装置23より搬送方向A1の上流側に、リターン装置26により戻す。これにより、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能になるので、良品を増やすことができる。したがって、良品率を上げ、生産性を向上させることができる。また、第2の印刷装置30でも同様に、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能になるので、良品を増やすことができる。したがって、良品率を上げ、生産性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について図6を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(リターン装置の構成、ストッパの動作)について説明し、その他の説明は基本的に省略する。
図6に示すように、第2の実施形態に係るリターン装置26のリターン配管61は、搬送装置21により搬送される錠剤Tを、搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25が設けられた位置より搬送方向A1の下流側から、整列フィーダ12の上面においてストッパ12aが設けられた位置より搬送方向A1の下流側に、戻すように形成されている。
第2の実施形態に係るストッパ12aは、通過位置から停止位置に移動して錠剤Tを堰き止めて所定時間停止させ、整列フィーダ12の上面において一部の隣り合う二つの錠剤Tの間隔を予め定めた所望間隔、すなわち錠剤Tの直径よりも広い間隔に調整する。例えば、ストッパ12aは、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tがリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達した時点又は到達する直前に、通過位置から停止位置に移動して錠剤Tを所定時間堰き止める。これにより、整列フィーダ12において一部の隣り合う二つの錠剤Tの間は、ストッパ12aによって錠剤Tの直径より広くされる。
第2の実施形態に係るリターン装置26の錠剤移動部62は、ノズル62aのみを有している。例えば、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tがリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達すると、ノズル62aから気体が吹き出される。このノズル62aにより吹き出された気体によって、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tはリターン配管61に移動してリターン配管61を通過し、整列フィーダ12において錠剤Tの直径より広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に移動する。
このような構成のリターン装置26によれば、搬送ベルト21a上の未印刷錠剤Tが、搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25が設けられた位置より搬送方向A1の下流側から、整列フィーダ12の上面においてストッパ12aが設けられた位置より搬送方向A1の下流側に戻される。これにより、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能になり、良品を増やすことができるので、良品率を上げて生産性を向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、リターン配管61の配置を変えるだけで、リターン経路を自由に変更することができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。なお、第3の実施形態では、第1の実施形態との相違点(リターン装置の設置及び構成、ストッパの動作)について説明し、その他の説明は基本的に省略する。
図7及び図8に示すように、第3の実施形態に係る第1の印刷装置20は第1の実施形態に係るリターン装置26を備えておらず、第3の実施形態に係る第2の印刷装置30だけがリターン装置36を備えている。
第3の実施形態に係るリターン装置36のリターン配管61は、搬送ベルト31aの上面において第2の撮像装置35が設けられた位置より搬送方向A2の下流側から、整列フィーダ12の上面においてストッパ12a(図8参照)が設けられた位置より搬送方向A1の下流側に、搬送装置31により搬送される錠剤Tを戻すように形成されている。
第3の実施形態に係るストッパ12aは、第2の実施形態と同様、通過位置から停止位置に移動して錠剤Tを堰き止めて所定時間停止させ、整列フィーダ12の上面において一部の隣り合う二つの錠剤Tの間隔を予め定めた所望間隔、すなわち錠剤Tの直径よりも広い間隔に調整する。例えば、ストッパ12aは、搬送ベルト31a上の未印刷錠剤Tがリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達した時点又は到達する直前に、通過位置から停止位置に移動して錠剤Tを所定時間堰き止める。これにより、整列フィーダ12において一部の隣り合う二つの錠剤Tの間は、ストッパ12aによって錠剤Tの直径より広くされる。
第3の実施形態に係るリターン装置36の錠剤移動部62は、ノズル62aのみを有している。例えば、搬送ベルト31a上の未印刷錠剤Tがリターン配管61の入口H1に対向する位置に到達すると、ノズル62aから気体が吹き出される。このノズル62aにより吹き出された気体によって、搬送ベルト31a上の未印刷錠剤Tはリターン配管61に移動してリターン配管61を通過し、整列フィーダ12において錠剤Tの直径より広い間隔で隣り合う二つの錠剤Tの間に移動する。
このような構成のリターン装置36によれば、搬送ベルト31a上の未印刷錠剤Tが、搬送ベルト31aの上面において第2の撮像装置35が設けられた位置より搬送方向A2の下流側から、整列フィーダ12の上面においてストッパ12aが設けられた位置より搬送方向A1の下流側に戻される。これにより、再投入して印刷を行えば良品とすることができる未印刷錠剤Tを搬送途中に自動で所望位置に再投入して印刷することが可能になり、良品を増やすことができるので、良品率を上げて生産性を向上させることができる。なお、第3の実施形態でいう未印刷錠剤Tには、錠剤自体に割れや欠けなどの不良はないが、錠剤Tの位置不良又は姿勢不良が原因で、一方の面だけ又は両面ともに印刷されなかった錠剤を含むが、印刷品質の検査に不合格の錠剤は含まれない。
再投入された錠剤Tのうち、既に片面が印刷されている錠剤Tにおいては、印刷されている片面を画像により認識し、その印刷されている片面に対する印刷を禁止することで、錠剤Tの片面に対する二重印刷を抑えることができる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、リターン配管61の配置を変えるだけで、リターン経路を自由に変更することができる。また、第2の印刷装置30だけにリターン装置36を設けることで、第1の印刷装置20及び第2の印刷装置30の両方に個別のリターン装置26、36を設ける場合に比べ、錠剤印刷装置1を簡略化することができる。
<他の実施形態>
前述の説明においては、前述の各実施形態のいずれかの錠剤印刷装置1を用いて錠剤Tに印刷を行っている。これは、前述の各実施形態のいずれかの錠剤印刷装置1を用いて錠剤Tに印刷を行って、印刷済の錠剤Tを製造すると言い換えることも可能である。
また、前述の説明においては、錠剤Tを再投入する、一列に並ぶ錠剤Tの間隔は一定間隔であることを例示したが、これに限るものではなく、ランダムな間隔であってもよい。
また、前述の説明においては、ストッパ12aの延伸方向の一端を中心としてストッパ12aを回転させることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ストッパ12aとして昇降可能なシャッタを設け、シャッタを昇降させて錠剤Tの間隔を所望間隔に調整するようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tの間隔をストッパ12aにより所望間隔に調整することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ストッパ12aにかえて、第1の印刷装置20の搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より上流側から整列フィーダ12の上面に定期的に錠剤Tを戻すようにリターン配管及び錠剤移動部(リターン装置26、36に係るリターン配管61及び錠剤移動部62参照)を設け、搬送ベルト21aの上面において一列に並ぶ錠剤Tを間引いて錠剤Tの間隔を調整するようにしてもよい。また、受渡フィーダ13に吸引不可部分を作り、定期的に錠剤Tを吸引して保持できなくし(吸着できなくし)、錠剤Tの間隔を調整するようにしてもよい。あるいは、受渡フィーダ13を昇降可能に形成し、定期的に受渡フィーダ13を上昇させて錠剤Tを吸引して保持できなくし、錠剤Tの間隔を調整するようにしてもよい。
また、前述の説明においては(第3の実施形態参照)、第2の印刷装置30の搬送ベルト31aの上面において第2の撮像装置35が設けられた位置より搬送方向A2の下流側から、整列フィーダ12の上面に錠剤Tを再投入することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、受渡フィーダ13の下面に錠剤Tを再投入するようにしてもよく、あるいは、第1の印刷装置20の搬送ベルト21aの上面において検出部22が設けられた位置より搬送方向A1の上流側に再投入するようにしてもよい。
また、前述の説明では、リターン配管61の入口H1を、搬送ベルト21aの上面において第2の撮像装置25(35)が設けられた位置より錠剤Tの搬送方向の下流側に位置させたが、第1の撮像装置23(33)と印刷ヘッド装置24との間、あるいは、印刷ヘッド装置24と第2の撮像装置25(35)との間に位置させるようにしてもよい。つまり、リターン装置26(36)は、錠剤Tの姿勢と位置のどちらか一方又は両方を検出する撮像装置25(35)が設けられた位置に対し、錠剤Tの搬送方向の下流側に位置する未印刷錠剤を、錠剤Tの搬送方向の上流側に戻すものであればよい。なお、撮像装置25(35)は検出装置を構成する。
また、前述の説明においては、リターン配管61を、錠剤Tが反転しないように、すなわち錠剤Tの上下を変えずに移動するように形成することを例示したが、これに限るものではなく、錠剤Tが反転するように、すなわち錠剤Tの上下を変えて移動するように形成してもよい。
また、前述の説明においては、リターン配管61の途中にノズル62bを設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル62bに加え、さらにリターン配管61の途中にノズルを設けるようにしてもよい。このノズルは、リターン配管61内を進む錠剤Tを押す方向に気体を吹き出すように形成される。このノズルにより吹き出された気体によって錠剤Tが押され、錠剤Tの移動が促進されるので、錠剤Tを確実に移動させてリターン配管61内を速く移動させることができる。
また、前述の説明においては、錠剤移動部62として、気体を噴射して錠剤Tを移動させることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、錠剤Tを打つ打撃部材により錠剤を打って物理的に移動させるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、印刷ヘッド装置24、34としてインクジェット方式の印刷ヘッド(インクジェットヘッド)24aを例示したが、これに限るものではなく、例えば、転写ロールや転写パッドを用いた転写方式の印刷ヘッド装置も用いることが可能である。
また、前述の説明においては、インクジェット方式の印刷ヘッド24aとして、ノズル24bが一列に並ぶ印刷ヘッドを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル24bが複数列に並ぶ印刷ヘッドを用いるようにしてもよい。また、搬送方向A1に沿って印刷ヘッド24aを複数並べて用いるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tを一列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は二列、又は、三列や四列以上であっても良く、搬送路Pの数や搬送ベルト21a、31aの数は特に限定されるものではない。搬送路Pが複数列存在する場合、例えば、列ごとに一つの印刷ヘッド24aを設けるようにしてもよく、あるいは、複数列に対して共通に一つの印刷ヘッド24aを設け、その印刷ヘッド24aによって二列以上の錠剤Tに印刷を行うようにしてもよい。また、搬送ベルト21a、31aの吸引孔21gの形状も特に限定されるものではない。
また、前述の説明においては、錠剤Tの割線に揃えて情報を印刷することを例示したが、これに限るものではなく、印刷データに基づき、割線に応じて情報を印刷すればよい。
また、前述の説明においては、乾燥装置27、37、43cを設けることを例示したが、その数は限定されるものではない。例えば、一つの乾燥装置27がなく二つの乾燥装置37、43cがあればよく、また、二つの乾燥装置27、37がなく一つの乾燥装置43cがあれば良く、乾燥装置43cがなく乾燥装置27、37があればよい。また、インク、錠剤Tの種類によっては乾燥装置を必要としないこともあるため、三つの乾燥装置27、37、43c全てが無くてもよい。
また、前述の説明においては、第1の印刷装置20及び第2の印刷装置30を上下に重ねて配置して、錠剤Tの両面または片面を印刷することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、第1の印刷装置20だけを設け、錠剤Tの片面だけを印刷するようにしてもよい。
ここで、前述の錠剤Tとしては、医薬用、飲食用、洗浄用、工業用あるいは芳香用として使用される錠剤を含めることができる。また、錠剤としては、裸錠(素錠)や糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠などがあり、硬カプセルや軟カプセルなど各種のカプセル錠も錠剤に含めることができる。さらに、錠剤の形状としては、円盤形やレンズ形、三角形、楕円形など各種の形状がある。また、印刷対象の錠剤が医薬用や飲食用である場合には、使用するインクとして可食性インクが好適である。この可食性インクとしては、合成色素インク、天然色素インク、染料インク、顔料インクのいずれを使用してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 錠剤印刷装置
12 整列フィーダ(搬送部)
12a ストッパ
21 搬送装置(搬送部)
22 検出部(検出装置)
23 第1の撮像装置(検出装置)
24 印刷ヘッド装置
26 リターン装置
31 搬送装置(搬送部)
33 第1の撮像装置(検出装置)
34 印刷ヘッド装置
36 リターン装置
50 制御装置
51 画像処理部
52 印刷処理部
61 リターン配管
62 錠剤移動部
62a ノズル
62b ノズル
T 錠剤

Claims (9)

  1. 錠剤を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送される前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方を検出する検出装置と、
    前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送装置により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッド装置と、
    前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、前記搬送装置により搬送される前記錠剤を戻すリターン装置と、
    前記検出装置により検出された前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方に基づいて前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になるか否かを判断し、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良にならないと判断した錠剤に対しては、前記印刷ヘッド装置に前記印刷を実行させ、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、戻す動作を前記リターン装置に実行させる制御装置と、
    を備える錠剤印刷装置。
  2. 前記リターン装置は、前記搬送装置において前記印刷ヘッド装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、前記搬送装置により搬送される前記錠剤を戻し、
    前記制御装置は、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、前記印刷ヘッド装置による前記印刷を禁止する請求項1に記載の錠剤印刷装置。
  3. 前記リターン装置は、
    前記搬送装置において前記印刷ヘッド装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、前記搬送装置により搬送される前記錠剤を戻すためのリターン配管と、
    前記搬送装置により搬送される前記錠剤を前記リターン配管に通す錠剤移動部と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、前記リターン配管に通す動作を前記錠剤移動部に実行させる請求項1又は請求項2に記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記錠剤移動部は、前記搬送装置により搬送される前記錠剤に気体を吹き付けて前記リターン配管に通す請求項3に記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記錠剤移動部は、前記リターン配管を移動する前記錠剤を止め、止めた前記錠剤を前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に投入する請求項3又は請求項4に記載の錠剤印刷装置。
  6. 前記リターン配管は、前記錠剤が前記錠剤の上下を変えずに移動するように形成されている請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  7. 前記搬送装置は、
    前記錠剤を搬送する第1の搬送部と、
    前記第1の搬送部により搬送された前記錠剤を受け取り、受け取った前記錠剤を搬送する第2の搬送部と、
    を有し、
    前記検出装置及び前記印刷ヘッド装置は、前記第2の搬送部に対して設けられており、
    前記リターン装置は、前記第2の搬送部において前記印刷ヘッド装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から前記第1の搬送部に、前記第2の搬送部により搬送される前記錠剤を戻す請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  8. 前記搬送装置は、複数の前記錠剤を搬送し、搬送する前記錠剤を止めるストッパを有し、
    前記制御装置は、前記複数の錠剤の間隔を調整するように前記ストッパを制御する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  9. 錠剤を搬送装置により搬送する工程と、
    前記搬送装置により搬送される前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方を検出装置により検出する工程と、
    前記検出装置により検出された前記錠剤の姿勢及び位置のどちらか一方又は両方に基づいて、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側に設けられた印刷ヘッド装置による印刷が不良になるか否かを制御装置により判断する工程と、
    前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良にならないと判断した錠剤に対しては、前記印刷を前記印刷ヘッド装置により行う工程と、
    前記印刷ヘッド装置による前記印刷が不良になると判断した錠剤に対しては、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の下流側から、前記搬送装置において前記検出装置より前記錠剤の搬送方向の上流側に、戻すことをリターン装置により行う工程と、
    を有する錠剤印刷方法。
JP2020036276A 2020-03-03 2020-03-03 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 Active JP7377137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036276A JP7377137B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036276A JP7377137B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021137204A true JP2021137204A (ja) 2021-09-16
JP2021137204A5 JP2021137204A5 (ja) 2023-03-13
JP7377137B2 JP7377137B2 (ja) 2023-11-09

Family

ID=77666917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036276A Active JP7377137B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7377137B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3287286A4 (en) 2015-04-21 2018-12-26 Shibaura Mechatronics Corporation Tablet printing device and tablet printing method
JP6785568B2 (ja) 2016-03-23 2020-11-18 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤搬送装置及び錠剤印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7377137B2 (ja) 2023-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10486440B2 (en) Tablet printing apparatus
JP6837346B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7405663B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
WO2018021440A1 (ja) 錠剤印刷装置、錠剤及び錠剤製造方法
JP6854202B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7280704B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7424852B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7042164B2 (ja) 錠剤印刷装置
US10772801B2 (en) Tablet printing apparatus and tablet printing method
JP2021137204A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP2022179758A (ja) 錠剤印刷装置
JP7394681B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤製造方法
JP7121622B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6980542B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP7017659B2 (ja) 錠剤印刷装置
JP7397132B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP7394200B2 (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
JP6677483B2 (ja) 錠剤印刷装置
KR102326410B1 (ko) 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법
JP7473525B2 (ja) 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法
JP2023013752A (ja) 錠剤印刷装置、錠剤印刷方法
KR20180120592A (ko) 정제 인쇄 장치
JP2018130492A (ja) 錠剤印刷装置
KR20230034158A (ko) 정제 인쇄 장치 및 정제 인쇄 방법
JP2023050476A (ja) 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230303

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7377137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150