JP2021153251A - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

Abstract

【課題】来訪者による居住者の誤呼出を防止でき、セキュリティも向上できるインターホンシステムを提供する。【解決手段】集合住宅のインターホンシステム１は、カメラ付き集合玄関機２と、各住戸に設置されたカメラ付き玄関子機４および居室親機３と、集合玄関機２のカメラ２４で撮影した来訪者の映像を、来訪先住戸の住戸ＩＤと紐づけて記憶する記憶部６３を有するクラウドサーバと、制御機５を備える。制御機５は、記憶部６３の映像Ｖ１を玄関子機４のカメラで撮影した映像を照合する照合部５３を備える。照合部５３による照合が一致した場合に、制御機５は、記憶部６３に記憶された住戸ＩＤと、玄関子機４の呼出ボタンが操作された住戸の住戸ＩＤを比較し、異なる場合には、呼出ボタンの操作を無効化する。【選択図】図２

Description

本発明は、集合住宅用のインターホンシステムにおいて、正当な来訪者以外の人物による居室親機の呼び出しを防止できるインターホンシステムに関する。

従来、集合住宅用のインターホンシステムにおいては、セキュリティや防犯上の理由から、集合玄関に設置された集合玄関機から各住戸の居室親機を呼び出し、居住者の許可を得た後に、各住戸の玄関につながる共有エリアに入場できる技術が知られている。例えば、特許文献１には、居住者が来訪者に所定の呼出番号を連絡し、該呼出番号以外の番号では居住者を呼び出せないようにし、泥棒や押し売りなどに留守を察知できないように構成したインターホンシステムが記載されている。

特開２００８−７９１０５号公報

ところで、集合住宅では、集合玄関から居住者や正当な来訪者の共連れで不審者などが侵入し、目当ての住戸の玄関子機から居住者を呼び出すことができてしまうという問題があった。

そこで、本発明の目的は、集合住宅において、正当な来訪者以外の人物による居室親機の呼び出しを防止し、セキュリティを向上させたインターホンシステムを提供することにある。

本発明のインターホンシステムは、集合住宅用のインターホンシステムであって、来訪者が訪問先の住戸を選択する選択手段および来訪者を撮影するカメラを備えた集合玄関機と、集合住宅の各住戸に設置された居室親機と、居室親機を呼び出す呼出手段および呼出手段を操作した人物を撮影するカメラを備えた玄関子機と、インターホンシステムを制御する制御手段と、来訪者の映像と訪問先の住戸を紐づけて記憶する記憶手段と、を備え、制御手段が、来訪者の映像と呼出手段を操作した人物の映像を照合する照合手段を含み、制御手段は、照合手段による照合が一致し、訪問先の住戸と呼出手段が操作された玄関子機の住戸が一致しない場合に、呼出手段による操作を無効化することを特徴とする。

このとき、記憶手段は、クラウドサーバに配置することが可能である。

また、住戸の玄関扉に住戸用電子錠を備え、制御手段は、照合手段による照合が一致し、訪問先の住戸と呼出手段が操作された玄関子機の住戸が一致した場合に、住戸用電子錠を解錠することとしても良い。

集合玄関扉に集合玄関用電子錠を備え、居室親機が、集合玄関機用電子錠を解錠する解錠手段を含み、制御手段は、来訪者が選択手段を操作してから所定の時間が経過した後に、呼出手段による操作を無効化することも好適に採用できる。

本発明のインターホンシステムによれば、集合玄関機のカメラで居住者が許可した来訪者を撮影し、来訪者と訪問先住戸を紐づけて記憶し、玄関子機の呼出手段を操作した人物と来訪者を照合し、照合が一致して来訪先住戸と玄関子機の設置された住戸が異なる場合に呼出手段による操作を無効化することとしたため、住戸前の人物が正しい来訪者である場合のみ居室親機が呼び出されるから、正当な来訪者以外の人物による居室親機の呼び出しを防止できるという効果を奏する。

本発明の一実施形態を示すインターホンシステムの概要図である。 図１のインターホンシステムのブロック図である。 （ａ）居室親機、（ｂ）玄関子機のブロック図である。 来訪履歴テーブルの例を示す図である。 玄関子機から居室親機を介して制御機に送信される情報の例を示す図である。

以下、本発明を集合住宅のインターホンシステムに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図１−３に示すように、この実施形態のインターホンシステム１は、集合住宅の集合玄関に設けられた集合玄関機２と、集合玄関用の電子錠７と、インターネット上に配置されたクラウドサーバ６と、各住戸に設置された居室親機３と、各住戸の玄関に設けられた玄関子機４と、各住戸の玄関に設けられた住戸用の電子錠８と、インターホンシステム１の全体を制御する制御機５から構成されている。

集合玄関機２は、操作ガイダンスや操作結果などを表示するモニタ２５と、来訪者Ｐが居住者と通話するためのマイク・スピーカ等を含む通話部２３と、来訪者Ｐの映像Ｖ１を撮影したり、来訪者Ｐの画像を取り込んだりする（図４参照）カメラ２４と、集合玄関機２を制御するＣＰＵ２１と、集合玄関機２を制御機５などの外部機器と接続するためのインターフェース２２から構成される。この例では、モニタ２５は、タッチパネルであり、来訪者Ｐが訪問先の住戸を選択する選択手段としての選択ボタン２６、および、来訪者Ｐが選択した住戸の居室親機３を呼び出す呼出手段としての呼出ボタン２７を含む。なお、タッチパネルではなく、機械式のボタンで構成しても良い。

クラウドサーバ６は、来訪者Ｐが集合玄関機２の選択ボタン２６により選択した来訪先の住戸を来訪者Ｐの映像Ｖ１と紐づけて記憶する記憶部６３と、クラウドサーバ６を制御するＣＰＵ６１と、クラウドサーバ６を制御機５などの外部機器とインターネットＮを介して接続するためのインターフェース６２から構成される。

居室親機３は、居住者が来訪者Ｐと通話するためのマイク・スピーカ等を含む通話部３３と、来訪者Ｐからの呼び出しに居住者が応答するための応答ボタン３４と、居住者が集合玄関や住戸の電気錠７，８を解錠するための解錠ボタン３５と、居室親機３を制御するＣＰＵ３１と、居室親機３を制御機５、玄関子機４、住戸用の電子錠８などの外部機器と接続するためのインターフェース３２から構成される。居室親機３は、玄関子機４から映像Ｖ２を受信すると、住戸ＩＤとともに制御機５に送信する。

玄関子機４は、来訪者Ｐが居住者と通話するためのマイク・スピーカ等を含む通話部４３と、来訪者Ｐが居住者を呼び出す呼出手段としての呼出ボタン４５と、住戸の玄関子機４を操作する人物を撮影するカメラ４４と、玄関子機４を制御するＣＰＵ４１と、玄関子機４を制御機５などの外部機器と接続するためのインターフェース４２から構成される。また、玄関子機４は、カメラ４４が撮影した映像Ｖ２（図５参照）を居室親機３を介して制御機５に送信する。

制御機５は、ＣＰＵ５１と、集合玄関機２、クラウドサーバ６、居室親機３、住戸の電子錠８と各々接続するためのインターフェース５２から構成される。ＣＰＵ５１は、来訪者Ｐの映像Ｖ１と玄関子機４の呼出ボタン４５を操作した人物の映像Ｖ２を照合する照合部５３を備える。

図４に示すように、記憶部６３は、来訪者Ｐの映像Ｖ１と、来訪者Ｐの訪問先住戸の住戸ＩＤと、居住者が来訪者Ｐを入場させるために集合玄関の電子錠７を解錠した解錠時刻を各々紐づけた来訪履歴テーブルを記憶している。来訪者Ｐの映像Ｖ１を撮影するタイミングは、制御機５により集合玄関の電子錠７が解錠された時が好ましい。なお、住戸ＩＤは、部屋番号や独自に割り当てた番号など、住戸を一意に識別可能な情報を採用できる。

制御機５は、居室親機３から、玄関子機４のカメラ４４の映像Ｖ２および該玄関子機４が設置された住戸の住戸ＩＤを受信すると、照合部５３に映像Ｖ２を引き渡す。照合部５３では、カメラ４４の映像Ｖ２に含まれる人物と、来訪履歴テーブルから読み出した映像Ｖ１に含まれる来訪者Ｐを顔認証により照合する。以下、詳説する。

例えば、図５（ａ）に示すように、照合部５３は、玄関子機４の映像Ｖ２に含まれる人物と、来訪履歴テーブルの映像Ｖ１ａ〜Ｖ１ｄに含まれる来訪者Ｐを照合し、一致した映像Ｖ１ａと紐づけられた住戸ＩＤ「１０１」を抽出する。制御機５は、抽出した住戸ＩＤ「１０１」と、居室親機３から受信した住戸ＩＤ「１０１」が一致するため、呼出ボタン４５の操作を無効化せず、居室親機３を呼び出す。このとき、住戸ＩＤ「１０１」の住戸の電子錠８を自動的に解錠することとしても良い。自動的に解錠することにより、居住者の手間を省くことが可能となる。なお、「呼出時刻」については、玄関子機４の呼出ボタン４５が押下された時の時刻を採用できる。

一方、図５（ｂ）の場合には、映像Ｖ２と一致する映像Ｖ１が存在しないため、制御機５は呼出ボタン４５の操作を無効化し、居室親機３は呼び出されない。なお、無効化する際に、玄関子機４のスピーカから、「無効な呼び出しです。」などの警告を出力しても良い。

また、図５（ｃ）の場合には、一致した映像Ｖ１ａに基づいて抽出された住戸ＩＤ「１０１」と、居室親機３から受信した住戸ＩＤ「１０２」が異なるため、制御機５は呼出ボタン４５の操作を無効化し、居室親機３は呼び出されない。

ここで、例えば、１０分などの所定の時間内に限り、呼出ボタン４５の操作を有効化することも採用できる。長時間に渡って来訪者Ｐの呼び出しを許可した場合、セキュリティが低下する可能性があるからである。図５（ｄ）に示すように、制御機５は、解錠時刻「１２時３０分」から呼出時刻「１３時００分」まで３０分経過したことを算出し、呼出ボタン４５の操作を無効化する。

次に、上記構成のインターホンシステム１の動作について説明する。
来訪者Ｐが集合玄関機２の選択ボタン２６をタッチして訪問先の住戸を選択し、呼出ボタン４５をタッチすると、制御機５は、選択された住戸の居室親機３を呼び出す。居住者が居室親機３を操作して集合玄関の電子錠７を解錠すると、集合玄関機２のカメラ２４は来訪者Ｐを撮影し、制御機５に送信する。制御機５は、集合玄関機２から受信した映像Ｖ１を受信した住戸ＩＤとともにクラウドサーバ６に送信する。クラウドサーバ６では、受信した映像Ｖ１および住戸ＩＤを紐づけて記憶部６３の来訪履歴テーブルに記憶する。

その後、玄関子機４の呼出ボタン４５が押下されると、玄関子機４のカメラ４４は呼出ボタン４５を押下した人物の映像Ｖ２を撮影し、居室親機３に送信する。居室親機３は、受信した映像Ｖ２を住戸ＩＤとともに制御機５に送信する。

制御機５が居室親機３から映像Ｖ２および住戸ＩＤを受信すると、制御機５の照合部５３は、映像Ｖ２に含まれる人物と、来訪履歴テーブルの映像Ｖ１に含まれる来訪者Ｐを顔認証により照合する。照合が一致した場合には、一致した映像Ｖ１と紐づけられた住戸ＩＤを記憶部６３から読み出し、居室親機３から受信した住戸ＩＤと比較する。そして、一致した場合には、呼出ボタン４５の操作を無効化せず、該住戸の電子錠８を解錠する。一方、異なる場合には、呼出ボタン４５の操作を無効化する。

以上のように構成されたインターホンシステム１によれば、集合玄関機２のカメラ２４で撮影した来訪者Ｐと、玄関子機４の呼出ボタン４５を操作した人物とを照合し、来訪者Ｐが集合玄関機２から呼び出した住戸と呼出ボタン４５が操作された住戸を比較し、一致しない場合には居室親機３を呼び出さないこととしたため、正当な来訪者Ｐ以外の人物による居室親機の呼び出しを防止し、ひいては、共連れで集合玄関内に侵入した不審者に応対する危険を回避し、セキュリティを向上させることが可能となる。また、集合住宅はよく似た玄関が並ぶため、来訪者Ｐが間違えて隣室の玄関子機４を操作してしまうことがあるが、間違えて隣室の玄関子機４を操作しても居室親機３を呼び出してしまうことを回避できるという効果も有する。

その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更して実施することも可能である。例えば、記憶部６３を制御機５に配置したり、制御機５の機能をクラウドサーバ６に配置することも可能である。

１ インターホンシステム
２ 集合玄関機
３ 居室親機
４ 玄関子機
５ 制御機
６ クラウドサーバ
７ 電子錠（集合玄関）
８ 電子錠（住戸）
２１，３１，４１，５１，６１ ＣＰＵ
２２，３２，４２，５２，６２ インターフェース
２３ 通話部
２４，４４ カメラ
２５ モニタ
２６ 選択ボタン
２７，４５ 呼出ボタン
３３ 通話部
３４ 応答ボタン
３５ 解錠ボタン
４３ 通話部
５３ 照合部
６３ 記憶部
Ｐ 来訪者
Ｖ１，Ｖ２ 映像
Ｎ ネットワーク

Claims (4)

1. 集合住宅用のインターホンシステムであって、
   来訪者が訪問先の住戸を選択する選択手段および来訪者を撮影するカメラを備えた集合玄関機と、集合住宅の各住戸に設置された居室親機と、前記居室親機を呼び出す呼出手段および前記呼出手段を操作した人物を撮影するカメラを備えた玄関子機と、前記インターホンシステムを制御する制御手段と、来訪者の映像と訪問先の住戸を紐づけて記憶する記憶手段と、を備え、
   前記制御手段が、前記来訪者の映像と前記呼出手段を操作した人物の映像を照合する照合手段を含み、
   前記制御手段は、前記照合手段による照合が一致し、前記訪問先の住戸と前記呼出手段が操作された玄関子機の住戸が一致しない場合に、前記呼出手段による操作を無効化することを特徴とするインターホンシステム。
2. 前記記憶手段が、クラウドサーバに設けられた請求項１に記載のインターホンシステム。
3. 集合住宅の各住戸が、住戸用電子錠を備え、
   前記制御手段は、前記照合手段による照合が一致し、前記訪問先の住戸と前記呼出手段が操作された玄関子機の住戸が一致した場合に、前記住戸用電子錠を解錠する請求項１または２に記載のインターホンシステム。
4. 集合住宅の集合玄関が、集合玄関用電子錠を備え、
   前記居室親機が、前記集合玄関用電子錠を解錠する解錠手段を含み、
   前記制御手段は、来訪者が前記選択手段を操作してから所定の時間が経過した後に、前記呼出手段による操作を無効化する請求項１〜３のいずれか一項に記載のインターホンシステム。

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