JP2021141169A - 実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード線切断ユニットを備えた実装機の改良を図ることであり、例えば、リード線切断ユニットのメンテナンス性の向上を図ることである。【解決手段】本実装機には、複数の切刃の相対移動により、リード部品の複数のリード線を切断するリード線切断ユニットが設けられるが、複数の切刃のうちの1つの欠け状態が欠け状態取得装置によって取得される。1つの切刃の欠け状態に基づけば、例えば、切刃を交換する時期を報知したり、切刃のリード線を切断する位置を変更したりすること等ができる。その結果、切刃を適切な時期に交換したり、切刃の寿命を長くしたりすること等ができ、リード線切断ユニットのメンテナンス性の向上を図ることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、リード線切断ユニットを備えた実装機に関するものである。
特許文献1に記載の実装機のリード線切断ユニットにおいては、固定刃と可動刃との相対移動によりリード部品の複数のリード線が切断されるが、複数のリード線の切断回数が設定回数に達した場合に、そのことが報知される。
特開2018−46045号公報
本発明が解決しようとする課題
本発明の課題は、リード線切断ユニットを備えた実装機の改良を図ることであり、例えば、リード線切断ユニットのメンテナンス性の向上を図ることである。
課題を解決するための手段、作用および効果
本発明に係る実装機には、複数の切刃の相対移動により、リード部品の複数のリード線を切断するリード線切断ユニットが設けられるが、複数の切刃のうちの1つの欠け状態が欠け状態取得装置によって取得される。1つの切刃の欠け状態に基づけば、例えば、切刃を交換する時期を報知したり、切刃のリード線を切断する位置を変更したりすること等ができる。その結果、切刃を適切な時期に交換したり、切刃の寿命を長くしたりすること等ができ、リード線切断ユニットのメンテナンス性の向上を図ることができる。
本開示の一実施例に係る実装機の斜視図である。 上記実装機のリード部品挿入装置の一部を表す斜視図である。 上記実装機の作業対象であるリード部品の斜視図である。 上記リード部品挿入装置のチャックの正面図である。 上記実装機のリード線切断ユニットの斜視図である。 上記リード線切断ユニットの内部を概念的に示す側面図である。 上記リード線切断ユニットのリード線切断機構を概念的に示す平面図である。 上記リード線切断機構の固定刃保持部材の平面図である。 上記実装機の制御装置の周辺を概念的に示すブロック図である。 上記制御装置の記憶部に記憶されている作業前処理プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶されている挿入位置変更プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶されているリード線切断プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶されている欠け量報知プログラムを表すフローチャートである。 上記リード線切断ユニットの貫通孔にリード部品のリード線が挿入される状態を示す図である。(a)オフセットがない状態を示す。(b)オフセットした状態を示す。 上記リード線切断ユニットとは別のリード線切断ユニットの貫通孔にリード部品のリード線が挿入される状態を示す図である。(a)基板マーク63fに基づく場合、(b)基準マーク63eに基づく場合 上記記憶部に記憶された別の挿入位置変更プログラムを表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態である実装機について、図面に基づいて詳細に説明する。
実装機1は、図1に示すように、組立装置本体2,基板搬送保持装置4,部品供給装置6,リード部品挿入装置8,リード線切断装置10等を含む。
基板搬送保持装置4は、回路基板S(以後、基板Sと略称する)を搬送して保持するものである。図1において、xは基板搬送保持装置4による基板Sの搬送方向であり、yは基板Sの幅方向であり、zは基板Sの厚み方向である。yは実装機1の前後方向、zは上下方向である。これら、x方向、y方向、z方向は互いに直交する。なお、基板Sには、基板Sの位置決めに用いられる位置決め用マークMが設けられる。
部品供給装置6は、例えば、複数のトレイ6t(図4参照)を含み、基板Sに挿入されて装着されるリード部品Pを供給するものである。複数のトレイ6tの各々には、それぞれ、リード部品Pが複数個収容される。図3に示すように、リード部品Pは、それぞれ、部品本体PHと複数のリード線PL1,PL2,PL3,PL4とを含み、リード線PL1〜PL4の直径φL、隣接するリード線PL1〜PL4の間の各々のピッチd、複数のリード線PL1、PL4の間の長さLpである。Psはステイを示す。リード部品には、種々のものがあるが、互いに、リード線の本数や、直径、ピッチ等が異なる場合がある。なお、リード線PL1〜PL4をそれぞれ区別する必要がない場合、総称する場合等には、以下、単にリード線PLと称する。
部品供給装置6は、テープを利用してリード部品を供給するテープフィーダを含むものとすることができる。
リード部品挿入装置8は、本実施例において、リード部品Pを保持して移動させ、リード線PL1〜PL4をリード線切断装置10のリード線切断ユニット26の貫通孔に挿入し、切断後、基板搬送保持装置4によって搬送されて保持された基板Sに形成された複数の貫通孔のうちの予め決まったものに挿入するものである。リード部品挿入装置8は、図2に示すように、作業ヘッド14,15、作業ヘッド14,15を保持するスライダ18、スライダ18をx方向、y方向に移動させることにより、作業ヘッド14,15をx方向、y方向に移動させるヘッド移動装置20等を含む。ヘッド移動装置20は、スライダ18をx方向に移動させるx方向移動装置20x,y方向に移動させるy方向移動装置20y等を含む。これらx方向移動装置20x,y方向移動装置20yは、それぞれ、電動モータ等の駆動源を含み、これらx方向移動装置20x、y方向移動装置20yの各々の電動モータ等を制御することにより、スライダ18のx方向、y方向の位置が制御され、作業ヘッド14,15のx方向,y方向の位置が制御される。スライダ18には、撮像装置としてのカメラ22が設けられる。カメラ22は、基板Sに形成された位置決め用マークMを撮像するものであるが、本実施例においては、後述するように、リード線切断装置10の切刃も撮像する。
作業ヘッド14,15の各々は、それぞれ、スライダ18にz方向移動装置14z、15zを介して、それぞれ、別個独立にz方向に相対移動可能に設けられる。作業ヘッド14,15には、それぞれ、例えば、図4に示すチャック24等の部品保持具が取り付けられる。チャック24は、チャック本体24hと、チャック本体24hに互いに接近・離間可能に保持された一対の爪部24a,24bとを含む。チャック24は、一対の爪部24a,24bによりリード部品Pを把持して保持する。
リード線切断装置10は、1つ以上のリード線切断ユニットを含むものであるが、本実施例においては、リード線切断ユニット26a、26bを含む複数のリード線ユニットを含む。リード線切断ユニット26a、26bにおいて、後述するように、固定刃保持部材に設けられた基準マークの数が異なるが、その他の部分についての構造は同じである。
以下、これらリード線切断ユニット26a、26bを総称する場合、区別する必要がない場合等には、リード線切断ユニット(以下、単にユニット)26と称する。ユニット26の構成要素についても同様とする。
ユニット26は、それぞれ、ユニット保持部材28に保持される。ユニット保持部材28は、保持台30と位置決めプレート32とを含む。保持台30には、互いに平行に延びた複数の保持溝であるスロット29と係合溝31とが設けられ、位置決めプレート32には、スロット29の各々に対応して2つずつの位置決め凹部33,34と、コネクタ接続部35とが設けられる。ユニット保持部材28には、実装機1の電源、メイン制御装置100等が電気的に接続されている。
ユニット26は、図6に示すように、ユニット本体36の端面に設けられた2つの位置決め突部37,38およびコネクタ39と、ユニット本体36の底面に設けられた係合凸部とを含む。ユニット26は、係合凸部が保持台30の係合溝31に係合させられ、位置決め突部37,38がユニット保持部材28の位置決め凹部33,34に嵌合し、コネクタ39がコネクタ接続部35に嵌合する状態で、スロット29に保持される。
ユニット26は、それぞれ、ユニット本体36の長手方向がy方向となり、幅方向がx方向となる姿勢で、x方向に並んでユニット保持部材28に保持される。この状態で、ユニット26とユニット保持部材28とが電気的に接続され、ユニット26と実装機1の電源、メイン制御装置100とが電気的に接続される。なお、本実施例において、ユニット26は、それぞれ、スロット29の3つ分を占有する。
ユニット26は、上述のユニット本体36に加えて、リード線切断機構40、リード線片回収機構42等を含み、図7に示すように、複数の切刃としての固定刃46と可動刃50との相対移動により、リード部品Pの複数のリード線PLを切断するものである。
リード線切断機構40は、切刃保持部材としての固定刃保持部材48および可動刃保持部材52と、可動刃保持部材52を駆動する駆動装置54とを含む。固定刃保持部材48と、可動刃保持部材52とは、固定刃46と可動刃50とが互いにユニット本体36の幅方向(x方向)において対向し、かつ、上下方向に並んだ状態で設けられる。
固定刃保持部材48は、概して平板状を成し、周辺部において、ユニット本体36の上面に着脱可能に取り付けられる。図7,8に示すように、本実施例において、固定刃保持部材48には、複数のリード線PLが挿入可能な長手方向に伸びた貫通孔60が形成される。貫通孔60は、長手方向がy方向に対応し、幅方向がx方向に対応した姿勢にある。そして、貫通孔60の縁の、幅方向において可動刃保持部材52から遠い側の部分が固定刃46とされる。固定刃46は、貫通孔60の長手方向、換言すれば、ユニット26の長手方向(y方向)に伸びている。
固定刃保持部材48の上面には、2次元コード(以下、2Dコードと称する場合がある)Cが印刷されたシール状のラベル62が貼り付けられる。2DコードCには、固定刃保持部材48に関する複数の情報等が記録されている。
また、固定刃保持部材48の上面には、基準マーク63が設けられる。基準マーク63は、貫通孔60、固定刃46の位置決めのために設けられたものであり、本実施例においては、基準マーク63の位置に基づいて、貫通孔60の内部の、リード部品Pの複数のリード線PLが挿入される位置である挿入位置が決められる。ユニット26aの固定刃保持部材48aには1つの基準マーク63aが設けられ、ユニット26bの固定刃保持部材48bには3つの基準マーク63e,63f,63gが設けられる。
図5,8に示すように、固定刃保持部材48はユニット26においてユニット本体36の上面に設けられるため、固定刃保持部材48の上面に設けられた2DコードC,基準マーク63等はカメラ22によって撮像可能とされる。
2DコードCには、例えば、固定刃保持部材48を個別に区別する識別情報である固定刃ID、貫通孔60に関する情報である貫通孔情報(固定刃に関する固定刃情報が含まれる)、基準マーク63と貫通孔60の基準点や基準線(基準点、基準線は固定刃46上に設けられる場合もある)との相対位置を表す情報である相対位置情報等が記録されている。貫通孔情報には、図8に示すように、例えば、固定刃46の長手方向の長さLc、貫通孔60の幅w等の情報が含まれる。相対位置情報には、例えば、基準マーク63と固定刃46とのx方向の距離xc、基準マーク63とリード線挿入位置(基準線Lo)との間のx方向の距離xо、基準マーク63から固定刃46の両縁までの距離ya等の情報が該当する。
本実施例において、例えば、複数のリード線PLの挿入位置は、例えば、図14(a)に示すように、複数のリード線PLが基準線Lo上に位置し、かつ、複数のリード線PLの端部間の中心(端部からの長さがLp/2の点)を通る線(リード部品Pのy方向の中心である場合が多い)Yoが基準マーク63を通る位置とされる。このように、基準マーク63の位置(x方向、y方向の位置)が取得されれば、複数のリード線PLの挿入位置が決まる。
可動刃保持部材52は、図6,7に示すように、概して長手方向に伸びた湾曲形状を成すアーム部64に着脱可能に取り付けられ、これら可動刃保持部材52およびアーム部64等によって可動部材65が構成される。可動部材65の長手方向の一端部は、ピン等の軸部材66によってユニット本体36に回動可能に保持され、長手方向の他端部にはローラ67が上下方向に伸びた軸線の回りに、固定刃保持部材48の下方において、相対回転可能に保持される。可動刃保持部材52の固定刃46に対向する側の上端縁が可動刃50とされる。なお、可動部材65とユニット本体36との間には、図示しないリターンスプリングが設けられる。
駆動装置54は、駆動源としてのエアシリンダ68と、エアシリンダ68により作動させられる傾斜部材70とを含む。エアシリンダ68はシリンダ本体に摺動可能に設けられたピストン69、ピストン69によって仕切られる2つのエア室等を備え、ピストン69のピストンロッドに傾斜部材70が一体的に移動可能に保持される。傾斜部材70は、ユニット本体36の長手方向(y方向)に伸びたものであり、長手方向において可動刃保持部材52から遠ざかるにつれて幅方向(x方向)において可動刃側から固定刃側に傾斜した傾斜面71を有する。傾斜面71は可動刃保持部材52のローラ67に係合可能とされている。
また、エアシリンダ68の2つのエア室と実装機1に設けられた図示しないエア源、大気との間には、電磁弁74(図9参照)が設けられる。電磁弁74の制御により、2つのエア室のいずれかにエア源が選択的に連通させられ、ピストン69が前進、後退、換言すれば、可動刃保持部材52に接近、離間させられる。
さらに、リード線切断機構40には切断スイッチ76が設けられる。切断スイッチ76は、可動刃保持部材52が回動させられ、複数のリード線を切断した位置である切断回動位置に達したことを検出するものであり、アーム部64に一体的に回動可能に設けられたロッド76rと、可動刃保持部材52の切断回動位置に設けられ、ロッド76rを検知する電磁式の検知部76sとを含む。切断スイッチ76はロッド76rが検知部76sによって検知された場合にON信号を出力する。
リード線片回収機構42は、切断されたリード線片を回収するものであり、回収箱84と、回収通路86とを含む。回収通路86は、リード線切断機構40の固定刃保持部材48の貫通孔60の下方に開口して設けられる。回収箱84に収容されたリード線片は、回収箱84をユニット本体36から取り外すことにより、容易に廃棄することができる。
ユニット26には、コンピュータを主体とするユニット制御装置としての制御基板90が設けられる。制御基板90の入出力部には、切断スイッチ76、電磁弁74等が接続される。制御基板90は、電磁弁74を制御することにより、可動刃保持部材52を回動させて、リード線PLを切断する。また、切断スイッチ76がON信号を出力する毎に、そのON信号、すなわち、リード線PLの切断が行われたことを表す情報である切断情報をメイン制御装置100に供給する。
また、ユニット26の端面にはユニット情報記録部としてのタグ92が設けられる。タグ92には、複数のユニット26の各々に個別に付された識別情報であるユニットID等が記録されている。タグ92は、ユニット保持部材28に設けられたタグ情報制御部94に対向して位置し、タグ情報制御部94によってタグ92に記録された情報が読み取られたり、書き換えられたりする。
実装機1には、図9に示すように、コンピュータを主体とするメイン制御装置100が設けられる。メイン制御装置100は、実行部100c、記憶部100m、入出力部100f等を含み、入出力部100fには、基板搬送保持装置4、部品供給装置6、リード部品挿入装置8、リード線切断装置10等が図示しない駆動回路を介して接続されるとともに、タグ情報制御部94、ディスプレイ102、作業開始スイッチ104等が接続される。ディスプレイ102は、タッチパネルとしての機能を有するものであり、出力装置と入力装置との両方の機能を有する。カメラ22によって撮像されて得られた画像は、メイン制御装置100の画像処理装置110において処理される。
メイン制御装置100の記憶部100m(例えば、ROM,RAM等を含むものとすることができる)には、例えば、作業情報(JOB情報と称することもできる)、固定刃46に関する情報等が記憶される。作業情報は、ホストコンピュータから供給されたり、作業者によって直接入力されたりする。作業情報には、実装機1における作業対象(具体的には、ユニット26の切断対象)のリード部品Pについての情報等が含まれる。
リード部品Pの情報には、複数のリード線PLの各々の直径、複数のリード線PLの端部間の長さ、リード線PLの間のピッチ、材質等が該当する。例えば、図3に示すリード部品Pについての情報には、直径φL,端部間の長さLp,ピッチd,銅等が含まれる。
また、固定刃46に関する情報には、固定刃保持部材48に設けられたID、その固定刃保持部材48に設けられた固定刃46の使用回数N等が含まれる。これらIDと使用回数Nとは互いに対応づけて記憶されている。
以上のように構成された実装機において、作業開始スイッチ104がON操作されたこと等の予め定められた作業開始条件が成立した場合に、リード線PLの切断作業が開始される。本実施例においては、作業開始スイッチ104がON操作されると、作業前処理が行われ、次に、リード線切断作業等が行われる。
作業前処理は、メイン制御装置100において、図10のフローチャートで表される作業前処理プログラムの実行により行われる。
ステップ1(以下、単にS1と略称する。他のステップについても同様とする)において、作業開始指令が出されたか否かが判定される。判定がYESである場合には、S2において、カメラ22により基準マーク63a(または、基準マーク63e,63f,63g)、2DコードC等が撮像され、撮像画像が画像処理装置110において処理される。例えば、固定刃保持部材48aのように基準マーク63aが1つである場合には、その1つの基準マーク63aの位置が特定され、固定刃保持部材48bのように基準マーク63e,63f,63gの3つある場合には、3つの基準マーク63e,63f,63gの各々の位置が取得される。また、2DコードCに基づいて、固定刃ID、貫通孔情報、相対位置情報等が取得される。そして、S3において、基準マーク63の位置と2DコードCに記録された情報とに基づいて、ユニット26a、26bの各々における貫通孔60の内部の複数のリード線PLの挿入位置が決定される。
一方、本実施例においては、図8に示すように、固定刃46がカメラ22によって撮像されて、欠け状態を表す欠け量Dが取得される。欠け量Dは、例えば、未使用の固定刃46からの欠けの大きさを表す量であり、固定刃46の欠け量Dが大きくなると、リード線PLを良好に切断することが困難となる。
従来、固定刃46については、使用回数が設定回数に達した場合、複数のリード線PLの挿入エラーが生じた場合等に交換されるのが普通であった。しかし、リード線の挿入エラーが生じるのは固定刃46の欠け量が大きいことに起因するとは限らない。また、切刃の使用回数が設定回数に達した場合であっても、欠け量が小さい場合や大きい場合があり、固定刃46の交換時期が早すぎたり、遅すぎたりする場合があった。固定刃46の交換時期が早く、交換周期が短くなると、交換頻度が高くなり、作業が煩わしくなる。固定刃46の交換が遅れると、リード線PLを良好に切断することが困難となり、リード線PLを基板Sの挿入穴に精度よく挿入することが困難となる。
ところで、複数のリード線PLは、上述のように、貫通孔60の基準マーク63に基づいて決まる挿入位置に挿入される。複数のリード線PLは、貫通孔60のほぼ同じ位置に挿入され、複数のリード線PLの各々が固定刃46に当たる位置はほぼ同じになる。そのため、固定刃46のリード線PLが当たる部分においては、リード線PLが当たらない部分より欠け量が大きくなる。
そこで、本実施例においては、固定刃46がカメラ22によって撮像され、その撮像画像が画像処理装置110によって処理されて、欠け量Dが実際に取得される。そして、欠け量Dが予め入力された許容値である第1許容値Dth1より大きい場合に、固定刃46の複数のリード線PLの各々が当たる位置(切断位置)が変更されるようにした。
固定刃46は、予め定められた欠け状態取得条件としての撮像条件が成立した場合にカメラ22によって撮像される。撮像条件は、例えば、作業開始時(作業開始スイッチ104がOFFからONに切り換えられた場合)、リード線PLが切断される毎、リード線PLの挿入エラーが設定回数である第1設定回数連続して生じた場合、リード線PLの切断が設定回数である第2設定回数行われた場合等の1つ以上とすることができる。
固定刃46の欠け量は、欠け量の最大値で表すことができる。欠け量の最大値で固定刃46の切れの程度が決まるからである。なお、欠け量は、欠け量のピーク値の平均値等で表すこともできる。
第1許容値Dth1は、作業者によって予め入力されるようにしたり、実装機において予め設定されるようにしたりすること等ができるのであり、リード部品Pについての特性等に基づいて設定された値とすることができる。例えば、リード線の材質が柔らかいもの、リード線が細いものについての第1許容値は、材質が硬いもの、リード線が太いものについての第1許容値より、大きい値とすることができる。また、リード線が挿入される基板Sの貫通孔の直径が小さい場合は大きい場合より第1許容値を小さい値とすることができる。
固定刃46の切断位置は、複数のリード線PLの挿入位置の変更により変更される。挿入位置は、固定刃46に沿ってy方向(貫通孔60の長手方向)に移動させられる。
例えば、基準マーク63が複数設けられる場合には、挿入位置を決定するために用いる基準マークを変えることによって挿入位置を変更することができる。複数の基準マーク63e,63f,63gは、予め、複数のリード線PLの各々が固定刃46に当たる位置が、互いに異なるように設けることができる。例えば、切断開始時には、基準マーク63fに基づいて挿入位置が決められる場合において、基準マーク63eに変更されることにより複数のリード線PLの挿入位置を変更することができ、複数のリード線PLの各々の固定刃46に当たる位置を変更することができる。なお、挿入位置の決定のために用いられた基準マーク(過去に使用した基準マーク)は、使用済マークとして記憶部100mに記憶される。そして、基準マーク63は、使用済マークとして記憶されているマークとは別の基準マーク63に変更される。
また、複数のリード線PLの挿入位置のy方向への移動量(オフセット量)Δyが決定され、オフセット量Δyだけ挿入位置が変更されるようにすることができる。オフセット量Δyは、例えば、リード線PLの直径φLとピッチdとに基づいて決めることができるのであり、例えば、直径φLより大きく、かつ、ピッチdから直径φLを引いた値より小さい値(φL<Δy<d−φL)とすることができる。この場合には、複数のリード線PLの各々の固定刃46に当たる位置が取得され、使用済位置として記憶部100mに記憶される。そして、オフセット後の、複数のリード線PLの各々の固定刃46への当接位置が使用済位置と重ならないようにオフセット量Δyが決定される。
なお、固定刃46の複数のリード線PLが当接位置が変更されることにより可動刃50の当接位置も変更されることになる。
さらに、固定刃保持部材48bのように複数の基準マーク63が設けられている場合であって、複数の基準マーク63がすべて使用済マークとして記憶された場合、換言すると、変更する基準マーク63が存在しない場合には、そのことが報知される。また、挿入位置がオフセットされる場合において、複数のリード線PLのうちの少なくとも1つの当接位置が使用済位置に重ならないように、挿入位置をオフセットすることが困難である場合に、そのことが報知される。報知により、固定刃46の交換時期であることがわかる。また、固定刃46(固定刃保持部材48)とともに可動刃50(可動刃保持部材52)も交換することができる。可動刃50も同様の欠け状態にあると推測することができるからである。
図11のフローチャートで表される挿入位置変更プログラムは予め定められた設定時間毎に実行される。
S11において、撮像条件が成立したか否かが判定される。判定がYESである場合には、S12において、カメラ22により固定刃46が撮像され、S13において、画像処理が行われ、欠け量Dが取得される。S14において、第1許容値Dth1が読み込まれ、S15において、欠け量Dが第1許容値Dth1より大きいか否かが判定される。判定がNOである場合には、S15aにおいて、後述する、マーク変更フラグ、オフセットフラグがOFFにされる。この場合には、挿入位置は変更されない。
S15の判定がYESである場合には、S16において、基準マーク63が複数あるか否かが判定される。基準マーク63が複数ある場合には、S17において、位置決めに用いられる基準マーク63が暫定的に変更され、S18において、暫定的に変更された基準マーク63が記憶部100mに使用済マークとして記憶されている基準マークと同じであるか否かが判定される。判定がYESである場合には、S19において、S18の判定結果がYESである回数が設定回数を超えたか否かが判定される。設定回数は、基準マーク63の数(固定刃保持部材48bについては3)とすることができる。そして、S19の判定がNOである場合には、S17に戻される。S17〜19が実行されるうちにS18の判定がNOになった場合には、S20において、暫定的に変更された基準マーク63が変更基準マークとして決定され、マーク変更フラグがONにされる。S21において、変更前の基準マーク63が使用済マークとして記憶部100mに記憶される。
S19の判定がYESになった場合、すなわち、設定回数、S17〜19が繰り返し実行された場合には、S22において、そのことが報知される。本実施例においては、ディスプレイ102を利用して報知される。複数の基準マーク63がすべて使用済マークとして記憶され、変更する基準マークが存在しない。複数のリード線PLの挿入位置を変更して固定刃46を用いることが難しい欠け状態にあることがわかる。
それに対して、基準マーク63が1つである場合には、S23において、オフセット量Δyが暫定的に決定され、S24において、挿入位置を暫定的にオフセットした場合の複数のリード線PLの各々の固定刃46に当たる位置である当接位置が取得される。S25において、取得された複数のリード線PLの各々の当接位置のうちの少なくとも1つが記憶部100mに記憶されている使用済位置と同じであるか否かが判定される。判定がYESである場合には、S26において、判定がYESになった回数が設定回数を超えたか否かが判定される。設定回数は、挿入位置をオフセットしても、複数のリード線PLのうちの少なくとも1つの当接位置が使用済位置と重なり、複数のリード線PLの当接位置を固定刃46の欠け量が小さい部分に設定することが困難であると考えられる回数とすることができ、例えば、固定刃46の長さ、複数のリード線の端部間の長さ、ピッチ、直径等に基づいて予め設定することができる。判定がNOである場合には、S23に戻される。S23〜26が繰り返し実行され、S25の判定がNOになった場合には、S27において、その暫定的に決定されたオフセット量が本オフセット量として決定され、オフセットフラグがONとされる。S28において、変更前の複数のリード線PLの各々の当接位置が使用済位置として記憶される。S26の判定がYESになった場合には、S29において、そのことが報知される。
リード線切断作業は、図12のフローチャートで表されるリード線切断処理プログラム等の実行により実行される。
S41において、リード部品Pについてリード線切断指令が出されたか否かが判定される。判定がYESである場合には、S42において、マーク変更フラグがONであるか否かが判定され、S43において、オフセットフラグがONであるか否かが判定される。いずれの判定もNOである場合には、S44において、複数のリード線PLは前回と同じ位置に挿入され、切断される。
本実施例において、リード線切断ユニット26の非作動状態において、ピストン69は後退端位置にあり、傾斜面71はローラ67から離間した状態にある。可動刃保持部材52は退避位置にあり、可動刃50は固定刃46から離間した状態にある。リード線切断指令に応じて、電磁弁74の切換により、シリンダ68によりピストン69が前進させられ、傾斜部材70が前進させられる。傾斜面71が、ローラ67に係合し、可動部材65を軸部材66の回りに固定刃50に向かって回動させる。それにより、可動刃保持部材52が概してx方向に移動させられ、切断回動位置に達し、固定刃46と可動刃50とによりリード線PLが切断され、切断スイッチ76がON信号を出力する。また、電磁弁74の切換により、シリンダ68によりピストン69が後退端位置まで後退させられ、リターンスプリングにより、可動刃保持部材52が退避位置まで戻される。
それに対して、オフセットフラグがONであり、S43の判定がYESである場合には、S45において、本オフセット量に基づいて挿入位置が決定され、S44において、リード部品挿入装置8の制御により、リード部品Pが搬送されて、複数のリード線PLがS43において決定された挿入位置に挿入されて、切断される。
例えば、オフセット前の挿入位置が図14(a)に示すように、複数のリード線PL1〜PL4の端部間の中心を通る線である中心線Yoが基準マーク63a上を通る位置である場合において、オフセットフラグがONであり、本オフセット量がΔyである場合には、図14(b)に示すように、中心線Yoが基準マーク63aからオフセット量Δy、固定刃46aに沿ってずれた位置を通るに位置が挿入位置とされる。
それに対して、マーク変更フラグがONであり、S42の判定がYESである場合には、S46において、変更基準マーク63eに基づいて複数のリード線PLの挿入位置が取得され、S44において、その挿入位置に複数のリード線PLが挿入されて、切断される。図15に示すように、変更前において、中心線Yoが基準マーク63f上に位置する位置に複数のリード線PLが挿入されるが、基準マーク63が変更された後には、中心線Yoが基準マーク63e上に位置する位置に複数のリード線PLが挿入されることになる。
このように、本実施例においては、固定刃46の欠け量が大きくても交換されることなく、リード線PLの挿入位置が変更される。そのため、固定刃46の寿命を長くすることが可能となる。その分、固定刃46の交換作業の頻度を低くすることができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、固定刃46を交換することなく、リード線PLを良好に切断することが可能となり、固定刃46を無駄なく使用することができ、コストダウンを図ることができる。
また、挿入位置が変更されることにより、固定刃46が用いられ、変更すべき有効な挿入位置がない場合に、そのことが報知される。そのため、真に交換が必要な時期に固定刃46を交換することが可能となり、固定刃46を有効に利用することができる。
それに対して、固定刃46の欠け量が許容値としての第2許容値を越えた場合には、そのことが報知されるようにすることができる。例えば、その報知により、固定刃46の交換時期であることが分かる。
本実施例においては、図13のフローチャートで表される欠け量報知プログラムが実行される。図11のフローチャートで表される挿入位置変更プログラムと本欠け量報知プログラムとで、同じ実行が行われるステップには同じステップ番号を付して説明を省略する。
S11〜13において、固定刃46がカメラ22によって撮像されて、欠け量Dが取得される。S51において、第2許容値Dth2が読み込まれ、S52において、欠け量が第2許容値Dth2より大きいか否かが判定される。判定がYESである場合には、S53において、ディスプレイ102に、欠け量が第2許容値Dth2より大きいことが報知される。
このように、本実施例においては、固定刃46の欠け量が実際に取得され、第2許容値Dth2より大きい場合には報知される。そのため、固定刃46の交換を適切な時期に行うことが可能となり、メンテナンス性の向上を図ることができる。
第2許容値Dth2は、リード部品Pの特性等に基づいて設定することができる値であり、第1許容値Dth1と同じ値であっても異なる値であってもよい。
また、カメラ22で固定刃46を撮像して欠け量を取得するのではなく、光電式の欠け量検出装置を設け、欠け量検出装置によって欠け量が検出されるようにしたり、欠け量検出装置によって第1または第2許容値より大きい欠けが生じたか否かが検出されるようにしたりすること等ができる。
さらに、固定刃46の欠け量を実際に取得することは不可欠ではなく、第1設定回数以上連続してリード線PLの挿入エラーが生じた場合、固定刃46の使用回数が第2設定回数に達した場合等には、固定刃46の欠け状態が許容状態を越えたと推定され、挿入位置が変更されるようにすることができる。
その場合の一例を図16のフローチャートで表される挿入位置変更プログラムに基づいて説明する。本プログラムと図11のフローチャートで表されるプログラムとで、同じ実行のステップは同じステップ番号を付して説明を省略する。
S61において、リード線PLの挿入エラーが連続して生じた回数が取得され、S62において、第1設定回数を越えたか否かが判定される。第1設定回数は、例えば、挿入エラーが固定刃46等の不具合(例えば、欠け状態が設定状態を越えたこと)に起因して生じたと推定可能な回数とすることができる。判定がNOである場合には、S63において、固定刃36の使用回数(切断回数と称することができる)が取得され、S64において、切断回数が第2設定回数を越えたか否かが判定される。切断回数は、切断スイッチ72がONに切り換えられる回数がカウントされることによって取得することができる。また、第2設定回数は、例えば、固定刃46の欠け量が大きくなり、切断位置を変更することが望ましい回数に設定することができる。
S62,64の判定がNOである場合には、S15aが実行され、マーク変更フラグ、オフセットフラグがOFFにされる。S62とS64との少なくとも一方の判定がYESになった場合には、S16〜29において、複数のリード線PLの挿入位置が変更等される。
このように、固定刃46の使用回数や挿入エラーの回数が、それぞれの設定回数を越えた場合に挿入位置が変更されることにより、カメラ22の撮像画像に基づく画像処理を行う必要がなくなるという利点がある。
以上のように、本実施例においては、メイン制御装置100のS11〜15またはS11〜13,51,52を記憶する部分、実行する部分等により欠け状態取得装置が構成され、S22,29,53のうちの少なくとも1つを記憶する部分、実行する部分、ディスプレイ102等により欠け状態報知部が構成され、S16〜21,23〜28を記憶する部分、実行する部分等により挿入位置変更部、切断位置変更部が構成される。また、記憶部100mが挿入位置関連情報記憶部に対応する。なお、欠け状態取得装置は、S61〜64を記憶する部分、実行する部分等により構成されると考えることもできる。
さらに、固定刃保持部材48に貫通孔を設け、貫通孔の縁を固定刃とすることは不可欠ではない。固定刃保持部材の縁部を固定刃とすることもできる等、その他、本発明は、上述に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
10:リード線切断装置 22:カメラ 26:リード線切断ユニット 40:リード線切断機構 46:固定刃 48:固定刃保持部材 50:可動刃 52:可動刃保持部材 54:駆動装置 60:貫通孔 100:メイン制御装置 100m:記憶部 102:ディスプレイ 104:作業開始スイッチ 110:画像処理装置
特許請求可能な発明
(1)複数のリード線を有する部品であるリード部品を回路基板に実装する実装機であって、
前記複数のリード線を複数の切刃の相対移動によって切断するリード線切断ユニットと、
前記複数の切刃のうちの1つの切刃の欠けの状態を取得する欠け状態取得装置と
を含む実装機。
切刃の欠け状態は、切刃の欠け量、欠けの頻度、欠けの分布、欠けのパターン等のうちの1つ以上で表すことができる。
欠け状態取得装置は、切刃の欠けの状態を実際に取得するものであっても、推定するものであってもよい。また、欠け状態取得装置は、撮像装置を含むものとしたり、光電センサを含むものとしたり、切断回数や挿入エラー回数等に基づいて欠け状態を推定する欠け状態推定装置を含むものとしたりすること等ができる。さらに、欠け状態取得装置は、切刃の欠け状態を欠け状態取得条件が成立した場合に取得するものとすることができる。欠け状態取得条件は、リード線切断ユニットにおいてリード線切断作業が開始される場合、複数のリード線の切断が行われる場合、複数のリード線の挿入エラーが生じた場合(例えば、挿入エラーが連続して第1設定回数生じた場合)、リード線の切断回数が第2設定回数に達した場合等のうちの1つ以上とすることができる。また、欠け状態取得装置は、複数の切刃のうちの1つの欠け状態を取得するものであるが、複数の切刃の各々の欠け状態を取得するものとすること等ができる。
(2)前記欠け状態取得装置が、前記1つの切刃を撮像可能な撮像装置と、その撮像装置によって撮像された画像を処理して、前記1つの切刃の欠け状態を取得する画像処理装置とを含む(1)項に記載の実装機。
本項に記載の欠け状態取得装置は、切刃の欠け状態を実際に取得するものである。
撮像装置は、回路基板に付された位置決め用マークを撮像する目的で設けられたマークカメラを利用することができる。複数の切刃のうち、撮像装置によって撮像可能な1つの切刃の欠け状態が取得される。
(3)前記欠け状態取得装置が、前記欠け状態を表す値として前記1つの切刃の欠け量を取得するものである(1)項または(2)項に記載の実装機。
欠け量の代表値は、例えば、欠け量の最大値としたり、欠け量の平均値としたり、欠け量の複数のピーク値の平均値としたりすること等ができる。
(4)当該実装機が、前記欠け状態取得装置によって取得された前記1つの切刃の欠け状態が設定状態を越えた場合に、前記1つの切刃の前記複数のリード線が切断される位置である切断位置を変更する切断位置変更部を含む(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の実装機。
なお、1つの切刃の切断位置が変更されることにより、結果的に、複数の切刃の各々の切断位置も変更されるのが普通である。
(5)前記1つの切刃が、切刃保持部材に設けられた貫通孔の縁で構成され、
当該実装機が、前記リード部品を保持して移動させ、前記複数のリード線を前記リード線切断ユニットの前記貫通孔の挿入位置へ挿入するリード部品挿入装置を含み、
前記切断位置変更部が、前記挿入位置を前記欠け状態取得装置によって取得された前記1つの切刃の欠け状態に基づいて変更することにより前記切断位置を変更する挿入位置変更部を含む(4)項に記載の実装機。
切刃は、貫通孔の縁の一部で構成されるのが普通である。複数のリード線の各々が、切刃の欠け状態が設定状態に達していない部分によって切断されるように、挿入位置が変更され、切断位置が変更される。
(6)前記挿入位置変更部が、前記貫通孔の複数の切刃の相対移動方向と交差する方向に前記挿入位置を変更するものである(5)項に記載の実装機。
(7)前記貫通穴が長手方向に伸びたものであり、
前記挿入位置変更部が、前記挿入位置を前記貫通穴の長手方向に設定量ずらした位置に変更するものである(5)項または(6)項に記載の実装機。
貫通穴の幅方向が概して複数の切刃の相対移動方向に対応し、長手方向が相対移動方向に交差する方向に対応する場合が多い。また、貫通孔の長手方向は切刃の伸びる方向でもあり、挿入位置が切刃に伸びる方向、すなわち、切刃に沿ってずらされると考えることもできる。設定量は、例えば、リード線の線径とピッチとに基づいて決めることができる。
(8)前記挿入位置変更部が、過去の挿入位置に関連する情報である挿入位置関連情報を記憶する挿入位置関連情報記憶部を含む(5)項ないし(7)項のいずれか1つに記載の実装機。
挿入位置関連情報には、挿入位置が基準マークに基づいて決まる場合の基準マーク(使用済マークと称することができる)を表す情報、複数のリード線の各々の挿入位置を表す情報、換言すると、複数のリード線の各々が切刃に当たる位置である当接位置(使用済み位置と称することができる)を表す情報、挿入位置が変更された場合のその挿入位置の移動量であるオフセット量を表す情報等のうちの1つ以上が該当する。
(9)前記挿入位置変更部が、前記複数のリード線の挿入位置を暫定的に決定し、その暫定的に決定した挿入位置に関連する挿入位置関連情報が、前記挿入位置関連情報記憶部に記憶されていない場合には、その暫定的に決定した挿入位置を、変更後の挿入位置として決定する(8)項に記載の実装機。
(10)前記切刃保持部材に、前記挿入位置を決める基準マークが複数設けられ、
前記挿入位置変更部が、前記基準マークを変更することにより、前記挿入位置を変更するものである(5)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の実装機。
(11)前記切断位置変更部が、前記欠け状態取得装置によって取得された前記欠け状態を表す前記1つの切刃の欠け量が許容値である第1許容値を越えた場合に、前記挿入位置を変更するものである(4)項ないし(10)項のいずれか1つに記載の実装機。
第1許容値は、リード部品で決まる値とすることができ、リード部品毎に予め決めておくことができる。例えば、リード線の材質が柔らかい場合は硬い場合より第1許容値を大きい値にすることができる。また、同じリード部品であっても、回路基板に対する装着精度が高い場合は低い場合より第1許容値を小さい値とすることができる。
(12)当該実装機が、前記欠け状態取得装置によって取得された前記1つの切刃の前記欠け量が許容値である第2許容値より大きくなった場合に、そのことを報知する欠け状態報知部を含む(3)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の実装機。
第2許容値もリード部品に基づいて決めることができるが、第1許容値と同じ値であっても異なる値であってもよい。
(13)複数のリード線を有する部品であるリード部品を回路基板に装着する実装機であって、
前記複数のリード線を、複数の切刃の相対移動により切断するリード線切断ユニットと、
前記1つの切刃の欠け状態が設定状態を越えた場合に、前記切刃の前記複数のリード線が切断される位置を変更する切断位置変更部と
を含む実装機。
なお、本実装機には、(1)項ないし(12)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
(14)前記切断位置変更部が、前記複数のリード線の前記挿入位置への挿入エラーが生じた場合に、前記1つの切刃の欠け状態が許容状態を越えたとして、前記挿入位置を変更するものである(13)項に記載の実装機。
例えば、挿入エラーが設定回数である第1設定回数連続して生じた場合に、挿入位置が変更されるようにすることができる。
(15)前記切断位置変更部が、前記複数の切刃による前記複数のリード線の切断回数が設定回数である第2設定回数を越えた場合に、前記1つの切刃の欠け状態が許容状態を越えたとして、前記挿入位置を変更するものである(13)項または(14)項に記載の実装機。

Claims (7)

  1. 複数のリード線を有する部品であるリード部品を回路基板に装着する実装機であって、
    前記複数のリード線を複数の切刃の相対移動によって切断するリード線切断ユニットと、
    前記複数の切刃のうちの1つを撮像可能な撮像装置を含み、前記撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて、前記1つの切刃の欠け状態を取得する欠け状態取得装置と
    を含む実装機。
  2. 前記1つの切刃が、切刃保持部材に設けられた貫通孔の縁で構成され、
    当該実装機が、
    前記リード部品を保持して搬送し、前記リード線切断ユニットの前記貫通孔の挿入位置へ、前記複数のリード線を挿入するリード部品挿入装置と、
    前記欠け状態取得装置によって取得された前記1つの切刃の前記欠け状態を表す欠け量が許容値である第1許容値を越えた場合に、前記挿入位置を変更する挿入位置変更部と
    を含む請求項1に記載の実装機。
  3. 前記挿入位置変更部が、前記貫通孔の前記複数の切刃の相対移動方向と交差する方向に前記挿入位置を変更するものである請求項2に記載の実装機。
  4. 前記挿入位置変更部が、前記挿入位置を前記リード部品の前記複数のリード線の直径とピッチとの少なくとも一方で決まる設定値ずれた位置に変更するものである請求項2または3に記載の実装機。
  5. 前記挿入位置変更部が、過去の挿入位置に関連する情報である挿入位置関連情報を記憶する挿入位置関連情報記憶部を含み、前記挿入位置を暫定的に決定し、その暫定的に決定した挿入位置に関連する挿入位置関連情報が、前記挿入位置関連情報記憶部に記憶されていない場合には、その暫定的に決定した挿入位置に、前記挿入位置を変更するものである請求項2ないし4のいずれか1つに記載の実装機。
  6. 前記欠け状態取得装置が、前記1つの切刃の前記欠け状態を表す欠け量を取得するものであり、
    当該実装機が、前記欠け状態取得装置によって取得された前記1つの切刃の前記欠け量が許容値である第2許容値より大きい場合に、そのことを報知する欠け状態報知部を含む請求項1ないし5のいずれか1つに記載の実装機。
  7. 複数のリード線を有する部品であるリード部品を回路基板に装着する実装機であって、
    前記複数のリード線を複数の切刃の相対移動によって切断するリード線切断ユニットと、
    前記複数の切刃のうちの1つの切刃の欠け状態が許容状態を越えた場合に、前記1つの切刃の前記複数のリード線の切断位置を変更する切断位置変更部と
    を含む実装機。
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