JP2021139369A - 送風機ファン、送風機およびレンジフード - Google Patents

送風機ファン、送風機およびレンジフード Download PDF

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Abstract

【課題】十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減し、メンテナンス性を向上させる。【解決手段】複数の羽根31を有する羽根車32と、前記羽根車32に回転力を伝達する動力伝達部材35と、前記羽根車32、前記動力伝達部材35、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸36に取り付けられ、前記羽根車32が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔34を有するフィルタ33とを備え、前記フィルタ33は、前記羽根車32または前記動力伝達部材35または電動機の回転軸36と着脱可能に取り付けられる送風機ファン30を提供する。【選択図】 図10

Description

本発明は、送風機ファン、送風機およびレンジフードに関し、特に、空気中の油煙から油分を捕集し、顕著な油捕集効率を示す送風機ファン、送風機およびレンジフードに関する。
台所などに設置されるレンジフードは、レンジフードの下方で行われる調理によって発生する湯気や油煙等を、ファンによって発生させた空気の流れとともに吸入し、吸入した空気と共にその油煙等を屋外などへと排出するものである。しかし、油煙に含まれる油分をそのまま屋外などへ排出することは、環境上好ましくない上、空気の流路におけるフードの下流に通常存在するファンやダクトなどの設備に油分を付着させ、付着した油分を除去するために洗浄等のメンテナンスに多大の労力/費用を必要としている。
従って、従来から、レンジフードは、フィルタなどにおいて油煙に含まれる油分を捕獲して回収するため、油分の捕集効率を高める工夫が数多くなされている。たとえば、特許文献1は、排気効率を低下させることなく油の除去効率を向上させることを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、厨房器具の上方に吸込口と排出口とを有するフードと、フードの排出口付近に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンを内部に備えたものであって、遠心ファンの内部に油を付着させる油捕集部を設ける。これにより、排気風を油捕集部に当てて、油を油捕集部に付着させるので、排気効率を低下させることなく油の除去効率を向上させることができる。
また、油分の捕集効率を高めると言うことはフィルタに代表される油分捕集部材に油が多く付着することを意味するので、付着した油をなるべく簡便に洗浄して除去する工夫も
数多くなされている。たとえば、従来から、送風機として円筒状に複数の羽根を配置した羽根車(シロッコファン)は、空気の流れを生じさせるために多くの技術分野で使用されているが、羽根車の羽根などの部分を洗浄するものとして、以下のものがある。
例えば、特許文献2は、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設け、羽根車の中央には、洗浄液を貯水する貯水装置と給水ポンプにより接続された散水ノズルにより散水手段を設ける。これにより、その都度、油捕集機構部に付着した油や埃を油捕集機構部から剥がすので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができる。
また、特許文献3は、油や埃などが付着・蓄積された油捕集機構部や排気用羽根車の清掃の手間を軽減することを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、調理器の上方または周囲に設置され、汚染された空気を吸込む吸込口と、排気用羽根車を内包した送風ケーシングとを連通して通風路を設けたフードと、その通風路に駆動手段により回転する油捕集機構部と、その油捕集機構部を浸漬させるための洗浄ケーシングと、水を供給するノズルと、給水ポンプと、洗浄ケーシング内に散乱した汚水の排水装置とを有し、排気用羽根車に汚れを捕集する油捕集機構部を一体に設ける。これにより、油捕集機構部と排気用羽根車とを同一の洗浄手段で洗浄でき、油捕集機構部や排気用羽根車を取り外すことなく、油、埃などの汚れを除去できる。
特開2013−148269号公報 特開2013−044470号公報 特開2013−044471号公報
しかし、上記従来技術では、油分の捕集効率を高めることはできても、油捕集機構部を羽根車の円周面上に設けているため、油捕集機構部が羽根部全長に亘り沿った形となっているため、油捕集機構部で捕集した油が遠心力によりその外部に存在する羽根部に移動してしまい、羽根部が汚れてしまう(特許文献2、3)。また、リング状の油捕集部を用いる特許文献1においては、油捕集部が存在しないブレード部分には直接油煙に含まれる油汚れ等が付着してしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減し、メンテナンス性を向上(清掃/洗浄する手間を軽減)させる送風機ファン、送風機、およびレンジフードを提供することにある。
また、羽根車に油分が付着することを低減しメンテナンス性を向上するためには、油を捕集する部分を特定、集中させて、その部分を効率的に洗浄等する必要があるが、羽根車の羽根などに付着した油分を洗浄するために、羽根などを浸漬させるための洗浄ケーシングなどが必要となり大規模な装置が必要となる(特許文献2、3)。また、浸漬させる深さを深く設けることは難しいため、羽根車の中心部を含めて洗浄することはできない。
そこで、本発明では、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機およびレンジフードを提供する。
上記課題を解決するために、複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタは、前記羽根車または前記動力伝達部材または電動機の回転軸と着脱可能に取り付けられる送風機ファンが提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファンを提供できる。
さらに、複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、
前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタの周囲が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタの周囲が前記動力伝達部材に取り付けられる場合における前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と異なり、前記中心部分の回転軸方向の位置は、前記周囲の回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から遠く、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なり、前記周囲の回転軸方向の位置は、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から近いことを特徴とする送風機ファンが提供できる。
また、前記フィルタが前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、前記フィルタが前記動力伝達部材に取り付けられる場合において前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記空気の流れの上流側吸込み口の位置とその該吸込み口の位置から羽根車の回転軸方向の長さの2分の1下流側の位置との間であることを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタを取り付ける位置が吸込み口の位置である場合は羽根車の羽根の全域に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタを取り付ける位置が羽根の軸方向における中央位置である場合は通気抵抗を高めずに十分な風量を確保して羽根の半分に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタを取り付ける位置が羽根の中央位置と吸込み口の中間である場合風量を適度に確保して取り付け位置より下流側の羽根に油分を付着させることを低減することができる。
さらに、前記フィルタは、前記羽根車の内径全体に亘り設けられることを特徴としてもよい。
これによれば、羽根車の内部を流れるほぼすべての空気がフィルタの孔を通過することで、空気中の油分の捕集効率を向上させることができる。
さらに、前記フィルタは、前記動力伝達部材に設けられることを特徴としてもよい。
これによれば、必須な部品である動力伝達部材に付属させることで、送風機ファンとしての性能を落とすことなく油分の捕集効率を向上させ、また部材点数が減ることからコスト減に寄与する。
さらに、前記フィルタは、前記羽根車または前記動力伝達部材または電動機の回転軸と着脱可能に取り付けられることを特徴としてもよい。
これによれば、メンテナンス時にはフィルタを取り外して洗いやすい状態としてから洗浄すればよくなるため、メンテナンス性が向上する。
さらに、前記孔はスリットの形状を有し、前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含むことを特徴としてもよい。
これによれば、スリット孔の長軸方向が円周方向(接線方向)だと油捕集率が低下してしまうところ、高い油捕集率を確保すると共に、ブラシなどの清掃用具で洗浄等する場合でも引っ掛かりが少なく、メンテナンス性が向上したフィルタを提供することができる。
さらに、前記スリットの長辺は、前記フィルタの外周側に凸の曲線であり、該曲線は、前記フィルタの外周に近づくほど円周方向の成分を多く含むことを特徴としてもよい。
これによれば、スリットの長辺が直線である場合に比し、開口率を高くすることができ、その結果通気抵抗を低く抑えることができるので、大きな出力の電動機が不要となり、装置全体の静穏性が向上する。また、開口率を高くしても、フィルタが回転するための強度を確保することが可能となる。
さらに、前記フィルタまたは前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置とほぼ同じである、または、前記フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置はフィルタ外周縁における回転軸方向の位置と略同じであることを特徴としてもよい。
これによれば、簡易な構造によりフィルタを取り付けることができる。
さらに、前記フィルタのフィルタ面は前記羽根車の回転軸に略垂直をなすことを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタを簡易な構造にすることができる。
さらに、前記フィルタの周囲が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタの周囲が前記動力伝達部材に取り付けられる場合における前記動力伝達部材が羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と異なり、中心部分の回転軸方向の位置は、周囲の回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から遠く、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なり、周囲の回転軸方向の位置は、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から近いことを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタの面積が大きくなるため、通気抵抗を小さくして、風量を大きくすることができる。
上記課題を解決するために、上記の送風機ファンの動力伝達部材の中心に回転軸を取り付けた電動機を備え、電動機は送風機ファンを回転させる送風機が提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機を提供できる。
上記課題を解決するために、調理により発生する油煙を捕集するレンジフードであって、上記の送風機と、その送風機を収納する送風機ボックスと、を備えるレンジフードが提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させるレンジフードを提供できる。さらに、油煙から油分を捕獲するフィルタ部を別途設ける必要がなくなり、送風機部分で集中的に油分を捕獲することとなるため、清掃部位が少なくなりメンテナンス性を向上させることができる。
さらに、洗浄液を溜めるタンクと、そのタンクからの洗浄液を送風機ファンのフィルタの空気の流れの上流側のフィルタ面に直接噴射するノズルと、送風機を収めるファンケーシングの下部に洗浄液の排出口と、をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、レンジフードの中で油分が集中的に付着したフィルタを自動的に洗浄することができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、フィルタのみを洗浄すればよいので、洗浄液をノズルから噴射することで簡単に洗浄することが可能となり、大規模な装置を用いる必要がなくなる。
さらに、洗浄液に含まれる油分を吸着する、交換可能な油分吸着部材をさらに備え、タンクは、排出口から流出する洗浄液を油分吸着部材を介して回収することを特徴としてもよい。
これによれば、汚れた洗浄液は油分を除かれて循環して使用されるので、わずかな洗浄液での洗浄が可能となる。
さらに、油分吸着部材はタンクに備えられることを特徴としてもよい。
これによれば、洗浄前に洗浄液をタンクに入れる際に油分吸着部材をタンクにセットすればよく、また、洗浄後はタンク内の汚れた洗浄液を捨てる際に油分吸着部材も廃棄すればよいので、手間を削減することができる。
さらに、ノズルは、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射することを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタ面全面に亘り効率よくかつ強く洗浄液を衝突することができるので、効果的にフィルタの汚れを落とすことができる。
以上説明したように、本発明によれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファン、送風機およびレンジフードを提供することができる。
本発明に係るレンジフードの第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)右側面図、(D)平面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た斜視図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、A−A断面おける断面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、B−B断面おける断面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、右下から見た展開斜視図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の洗浄機構を説明する説明図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)平面図、(D)右側面図、(E)左側面図、(F)背面図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、C−C断面おける断面図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た斜視図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)左側面図、(D)背面図、(E)D−D断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た展開斜視図。 本発明に係るフィルタの第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)平面図、(D)背面図、(E)左側面図、(F)E−E断面における断面図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例における作用説明図。 本発明に係る送風機ファン(フィルタ)の第一実施例における作用説明拡大図。 本発明に係る送風機ファンの第二実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)右側面図、(D)背面図、(E)F−F断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第二実施例の右上から見た斜視図。 本発明に係る送風機ファンの第三実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)右側面図、(D)背面図、(E)G−G断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第三実施例の右上から見た斜視図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1乃至図4は、本発明に係る第一実施例におけるレンジフード1を示す。レンジフード1は、下方で行われる調理によって発生する湯気や油煙等を捕集するための、上方に凹状の内面パネル4を内面に有する薄型のフード部2を有する。フード部2は、そのほぼ中央に位置する連通口6付近で、排気ダクトDに接続された送風機ボックス3と連結される。また、フード部2は、下方に整流板5を備え、フード部2の周囲の風速を高めて、下方から立ち上る油煙等を捕獲しやすくする。さらに、フード部2の底面の背面側寄りに、後述するタンクを収納するためのタンク収納部の蓋44が設けられている。
送風機ボックス3は、内部に、フード部2で捕獲した油煙等を含む空気の流れA1を連通口6を介して送風機ボックス3の内部に導入する導入部7と、送風機20とを有する。導入部7は、連通口6から連通口6の面積とほぼ等しい断面積を持ちながら垂直方向に立ち上がり、空気の流れA1をファンケーシング吸気口24へ導入する。なお、ファンケーシング吸気口24は、ベルマウス25により周囲を囲まれており、空気の流れA2を円滑に引き込めるように構成されている。
送風機20は、内部にシロッコファン(羽根車)であって回転することにより空気の流れ(A1/A2)を発生させる送風機ファン30と、送風機ファン30を取り囲むように設けられるファンケーシング23と、送風機ファン30の動力伝達部材(後述)の中心にほぼ水平とした回転軸22を取り付け、送風機ファン30を回転させる電動機21と、送風機ファン30を洗浄するための洗浄機構40とを備える(図4〜9参照)。送風機ファン30は、送風機ファン30の吸込み口37が送風機20のファンケーシング吸気口24と適合するように配置され、自ら発生させた空気の流れA2を円滑に吸い込む。送風機ファン30が稼働すると連通口6の辺りが負圧となり、内面パネル4の下方の空気は導入部7と送風機20を通って、排気ダクトDを通して外部へ排出される。
ファンケーシング23は、ファンケーシング吸気口24とファンケーシング排気口27を有し、ファンケーシング吸気口24から吸込む油分を含む空気を、後述するように油分を除去した以後、清浄な空気をファンケーシング排気口27から排出する。なお、電動機21の種類は特に限定されない。電動機21は、単位時間当たり回転数が少なくとも約200rpm以上である能力を有するが、これに限定されない。
従来のレンジフードでは、通常連通口6付近に設けられたフィルタが、空気の流れA1に乗って吸込まれる油煙中の油分を除去するが、本実施例に係るレンジフードにおいては、後述するように送風機ファン30がフィルタ33を備えることから、連通口6付近の位置にフィルタを備える必要がない。
図5および図6を参照して、送風機ファン30を洗浄するための洗浄機構40を説明する。洗浄機構40は、フード部2の底面の背面側寄りに位置するタンク収納部43の中に収納され洗浄液を溜めるタンク41と、タンク41から洗浄液を吸い上げる洗浄液吸上げ口45と、洗浄液吸上げ口45から吸い上げた洗浄液を送風機ファン30の空気の流れの上流側となる正面側へ引きまわす洗浄液配管49と、送風機ファン30に対して空気の流れの上流側に位置し、洗浄液配管49から供給される洗浄液を、回転中の送風機ファン30のフィルタ(後述)のフィルタ面に空気の流れの上流側から直接噴射するノズル46と、ノズル46がフィルタ面に噴射して飛散した洗浄液を回収するファンケーシング23と、ファンケーシング23が回収した洗浄液をタンク41の方に向けて排出するファンケーシング洗浄液排出口26と、ファンケーシング洗浄液排出口26と一致する位置にあり、ファンケーシング洗浄液排出口26がファンケーシング23から排出した洗浄液をタンク41に戻すための洗浄液排出口47と、を備える。なお、図示しないが、洗浄液を洗浄液吸上げ口45から吸い上げ、ノズル46から噴射するための水圧を生じさせるポンプを備
える。
さらに、タンク41の蓋となるタンク蓋42と、タンク蓋42に配置され洗浄液に含まれる油分を吸着する油分吸着部材48とを備えてもよい。タンク蓋42は、洗浄液吸上げ口45が貫通する孔と、油分吸着部材48を交換可能に載置し、洗浄液排出口47から回収した洗浄液をタンク41へ戻すための格子状の孔を有する。タンク41は、洗浄液排出口47から流出する洗浄液を油分吸着部材48を介して回収することとなる。こうすることで、汚れた洗浄液は油分を除かれて循環して使用されるので、わずかな洗浄液での洗浄が可能となる。また、油分吸着部材48は交換可能にタンク蓋42に載置されることで、洗浄前に洗浄液をタンク41に入れる際に油分吸着部材をタンクにセットすればよく、また、洗浄後はタンク内の汚れた洗浄液を捨てる際に油分吸着部材48も廃棄すればよいので、手間を削減することができる。
油分吸着部材48は、水分を吸着せず油分のみを吸着する材質であることが好ましい。これによれば、洗浄液を循環させる洗浄機構40において、油分吸着部材48は、循環する洗浄液の中に含まれる油分のみを吸着して、除去することができる。
ノズル46は、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射する。これによれば、フィルタ面全面に亘り効率よくかつ強く洗浄液を衝突することができるので、効果的にフィルタの汚れを落とすことができる。これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させるレンジフードおよび送風機を提供できる。さらに、油煙から油分を捕獲するフィルタ部を別途設ける必要がなくなり、送風機部分で集中的に油分を捕獲することとなるため、清掃部位が少なくなりメンテナンス性を向上させることができる。なお、フィルタの孔を有する領域とは、フィルタにおいて孔が存在する最小半径位置と、孔が存在する最大半径位置とを結ぶ範囲である。また、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射するとは、前述の最小半径位置と最大半径位置を結ぶ範囲を横断するように線状に噴射することである。線状とは直線状でも曲線状でも良く、複数の線により最小半径位置と最大半径位置を結ぶ範囲を横断するようにしても良い。
また、さらにマイクロバブル発生器を備え、ノズル46は、微細な空気の泡を含む洗浄液を噴射してもよい。これにより、洗浄液中の微細泡の油吸着力を利用し、さらに洗浄力を高めることができる。
図10乃至図12を参照して、送風機ファン30について説明する。送風機ファン30は、複数の羽根31を有する羽根車32と、羽根車32に回転力を伝達する動力伝達部材35と、動力伝達部材35に周囲を取り付けられ、羽根車32が回転することにより発生する空気の流れを通過させるスリット状の孔34を有するフィルタ33とを備える。羽根車32は、回転軸36を電動機21により回転されることで回転し、吸込み口37から空気を吸入し、羽根31の外側へ排出する。
動力伝達部材35は、羽根車32に回転力を伝達するためにそれぞれの羽根31にその周囲を取り付けられて、電動機21からの回転力を伝達し羽根車32を駆動する。動力伝達部材35の中心において、羽根車32の回転軸36は、電動機21の回転軸22と着脱可能に強固に結合される。動力伝達部材35は、回転軸36を囲むハブ部と、羽根31に取り付けられる周部と、ハブ部と周部を繋いでいる5本のスポーク部から構成される。
フィルタ33は、孔34を備え、吸込み口37から吸入された空気の一部がその孔34
を通過する。フィルタ33は、動力伝達部材35の周部にその周囲Pが取り付けられると共に、その中心部分Cも動力伝達部材35のハブ部に取り付けられる。さらに、本実施例のフィルタ33は5つからなり、それぞれのつなぎ目において動力伝達部材35のスポーク部に取り付けられている。なお、本実施例のフィルタ33は、5つの部材からなりそれぞれ動力伝達部材35に固着されているが、これに限定されず、たとえば1部材からなり、羽根車32、動力伝達部材35または電動機21の回転軸22などと着脱可能に取り付けられてもよい。そうすると、メンテナンス時にはフィルタを取り外して洗いやすい状態としてから洗浄すればよくなるため、メンテナンス性が向上する。
また、フィルタは、動力伝達部材にではなく、動力伝達部材とは別体として、羽根車にその周囲Pを直接取り付けられてもよい(後述の第三実施例)。ただし、フィルタ33が動力伝達部材35に設けられると、必須な部品である動力伝達部材35にフィルタ33を付属させることで、送風機ファン30としての性能を落とすことなく油分の捕集効率を向上させ、また部材点数が減ることからコスト減に寄与する。フィルタが動力伝達部材とは別体として取り付けられる場合、フィルタは、羽根車の内部の放射方向の全領域に、即ち羽根車の内径全体に亘り設けられることが好ましい。これによれば、吸込み口から吸入された羽根車の内部を流れるほぼすべての空気がフィルタの孔を通過することとなり、空気中の油分の捕集効率を向上させることができる。なお、本実施例の場合は、フィルタ33は、動力伝達部材35のハブ部と周部と一体となり、実質的に、フィルタ33は、孔の空いていない部分を含めて羽根車32の内径全体に亘り設けられていると言える。また、フィルタは、動力伝達部材や羽根車に取り付けられるのではなく、送風機ファンを回転させる電動機の回転軸であるシャフトに直接取り付けられてもよい。この場合、フィルタの中心部分Cがシャフトに取り付けられ、フィルタの周囲Pは羽根や動力伝達部材に取り付けられてもよいし、取り付けられなくともよい。
また、フィルタ33は、平面視で円錐台の形態をなす。平面視において、フィルタ33の中心部分Cは、円錐台の上底に相当し、フィルタ33の周囲Pは、円錐台の下底に相当する。このフィルタ33が送風機ファン30に取り付けられた場合、回転軸方向におけるフィルタ33の周囲Pの位置は、フィルタ33の中心部分Cの回転軸方向における位置と異なっており、中心部分Cの回転軸方向の位置は、周囲Pの回転軸方向の位置に比べて吸込み口37からより遠い位置であり、換言すれば空気の流れの下流側である。このようにすることで、同じ内径を有する羽根車においては、フィルタの面積が大きくなるため、通気抵抗を小さくして、風量を大きくすることができる。なお、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる場合、フィルタが回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なっており、その周囲の回転軸方向の位置は、フィルタが回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から近い位置であり、換言すれば空気の流れの上流側である。
フィルタ33の孔34は、スリット形状をなす。これにより、アスペクト比が1に近い孔の場合ブラシなどの清掃用具で洗浄等する場合、ブラシの毛が孔に入り込み引っ掛かる場合があるが、かかるスリット形状の孔の場合は、そのような引っ掛かりが少なく、清掃性を向上させることができる。
また、このスリット形状の孔34の長軸方向は、フィルタ33の半径方向の成分を含む。即ち、フィルタ33におけるすべての孔34は、半径方向の成分を含まず円周方向(接線方向)のみを含むものは無い。いずれの孔も、フィルタ33の中心部分Cから周囲Pの方へ向かうように形成されている。スリット形状の孔34の長軸方向が円周方向(接線方向)だと油捕集率が低下してしまうところ、高い油捕集率を確保することができる。なお、孔の長辺が曲線である場合の長軸方向とは、長軸曲線上の全ての点における接線の方向を言う。
また、このスリット形状孔34は、フィルタ33の外周側に凸に湾曲し、周囲Pに近づくほど円周方向の成分を多く含む曲線から構成されている。即ち、本フィルタにおける孔は、中心ほど半径方向(放射方向)に近く、外周に近づくほど円周方向(接線方向)に近づくように構成されている。これによれば、スリットの長辺が直線である場合に比し、開口率を高くすることができ、その結果通気抵抗を低く抑えることができる。また、開口率を高くしても、フィルタが回転するための強度を確保することが可能となる。
図13および図14は、送風機ファン30における空気の流れAに伴って回転することにより油分を捕集する作用を説明するものである。その作用を説明する前に、フィルタ33の周囲が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置およびフィルタ33の周囲が動力伝達部材35に取り付けられる場合において動力伝達部材35が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置について説明する。なお、動力伝達部材35のハブ部と周部およびそれと一体化したフィルタ33は、実質的に羽根車32の内径Rの全体に亘り設けられている。
動力伝達部材35の周部が羽根31に取り付けられる位置は、羽根車32の回転軸方向の長さがLである場合、本実施例では吸込み口37から約L/4の距離奥側、すなわち、空気の流れAの下流側である。無論これに限定されず、フィルタ33の周囲Pが動力伝達部材35に取り付けられる場合において動力伝達部材35が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置は、空気の流れAの上流側吸込み口37の位置と吸込み口37の位置から回転軸方向の長さの2分の1下流側の位置との間であってもよい。フィルタ33の周囲Pが羽根車32に直接取り付けられる場合において、フィルタ33の周囲Pが羽根31に取り付けられる位置についても、同様である。なお、吸込み口37の位置に取り付けるとは、複数の羽根31をそれぞれ連結する羽根車32のリング状の部材に取り付けることを含む。
導入部7を通ってきた油煙を含む空気の流れAは、送風機ファン30が回転し始めると、図視で右から左の方向へ吸引される。送風機ファン30の羽根車32は、電動機21により回転し、吸込み口37から空気を吸入し、羽根31の外側へ排出する。羽根31の外側へ排出する場合、2つのルートがある。フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置の前後において、吸込み口37から羽根31の間の隙間を通って直接外側へ排出されるルート(O1)と、吸込み口37からフィルタ33の孔34を通ってその後羽根31の間の隙間を通って外側へ排出されるルート(O2)とがある。
O1ルートの場合、フィルタ33を介さずに送風機ファン30から排出されようとするので、導入部7を流れてきた油分と同じ程度の油分を含んだ空気が、回転する羽根31の間の隙間を通ることとなる。そうすると、その部分の羽根31(吸込み口37からL/4の長さ部分)は、空気に含まれる油分が羽根31に衝突し、その結果油分が付着することとなる。
一方、O2ルートの場合、フィルタ33を介して送風機ファン30から排出されるので、油分の大部分がフィルタ33において除去された空気が、回転する羽根31の間の隙間を通ることとなる。そうすると、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より奥側(空気の流れの下流側)の羽根31には、油分が羽根31にほとんど衝突しないので、その結果その部分の羽根31には油分が付着せず、清浄な状態を維持することができる。
なお、油煙に含まれる油分には、粒子径の大きなものと小さなものがあるが、粒子径の大きな油分は、急激に方向を変えることができないため仮に羽根31に近い吸込み口37
(吸込み口37における周縁部)から吸引されたとしてもO2ルートを通るものが多く、フィルタ33に衝突して捕集される。一方、粒子径の小さな油分は、小さいとはいえ大きく方向を変えることができないため吸込み口37の中央部分から吸引されたものはO2ルート通る。従って、O1ルートを通るものは、粒子径の小さな油分であって吸込み口37における周縁部から吸引された油分に限られると考えられるので、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より手前側(空気の流れの上流側)の羽根31には、油分が酷く付着することはない。
羽根車32と共に回転するフィルタ33の単位時間当たりの回転数は、即ち電動機21の回転数は、フィルタ33の孔34の開口状態にもよるが、少なくとも230rpm(Rotation Per Minute)以上であればよい。フィルタ33が比較的高速に回転すると、フィルタ33の表面(孔34のない部分)が、その表面に接する空気を摩擦力により引きずり、空気の粘性により付近の空気にもその動きが伝わることで、フィルタ33の表面付近には空気の動きが生じ、フィルタ33は回転運動をしているので、空気の動きは回転軸を中心とした渦状となる。
この渦状の空気の動きは、フィルタ33の両面、即ちフィルタ33の下面と上面の両方、換言すれば、フィルタ33の空気の流れAの上流側の面と下流側の面の両方に発生する。本実施例においては、羽根車32が発生させる空気の流れAが、図視で右から左へ、フィルタ33の孔34を通って流れているので、フィルタ33の下流側では、渦状の空気の動きはフィルタ33の表面から引き離されつつ、フィルタ33の外周縁に向かうらせん状流が発生する。一方、フィルタ33の上流側では、渦状の空気の動きはフィルタ33の表面に押さえつけられ、フィルタ33の外周縁に向かう渦状流を伴う密度の高い空気層が形成される。
図14は、フィルタ33における空気の流れの作用を示す。調理等で発生した油分OP1は、空気の流れAと共に流されてフィルタ33の上流側の面付近に到達する。上流側の面付近に到達した油分OP2は、一部(粒子径の小さい油分)は密度の高い空気層の外周縁に向かう渦状流により、また、他の一部(粒子径の大きい油分)はフィルタ33の上流側の表面(孔34のない部分)に衝突することにより、フィルタ33の周囲Pである外周縁方向に弾き飛ばされる。その結果、フィルタ33の外周縁を取り囲むように備えられたファンケーシング23の内面に油分OP3として捕集され、ファンケーシング23の内面最下部が油溜まり28となり、そこに油OLとして回収される。非常に細かい微粒子となった油分は、空気の流れAと共にフィルタ33の孔34を通過することになる。
このように、回収できなかった油分の一部は、これより下流側に位置するファンケーシング23や排気ダクトD等に付着するが、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より手前側の羽根31の間の隙間やフィルタ33の孔34を通過したほどの微粒子となった油分の大部分は、そのまま空気の流れAに乗って排気ダクトDを通って屋外へ排出される。従って、本発明に係る本実施例のレンジフード1は、空気流路におけるフィルタ33より下流部分にほとんど油分を付着させず、フィルタ33より下流部分のファンケーシング23や排気ダクトDなどを清掃/洗浄する手間を大幅に軽減することができる。
また、このような作用により、フィルタ33等を取り付ける位置が吸込み口37の位置である場合は羽根車32の羽根31の全域に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタ33等を取り付ける位置が羽根31の軸方向における中央位置(約L/2奥側の位置)である場合は通気抵抗を高めずに十分な風量を確保すると共に羽根31の半分に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタ33等を取り付ける位置が羽根31の中央位置と吸込み口37の中間である場合風量を適度に確保すると共に取り付け位置より下流側の羽根
に油分を付着させることを低減することができる。
上述した構成および作用により、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファンを提供できる。
かかるレンジフード1は、従来のスロットフィルタ等を用い、スリットや目を細かくしたり、重ね合わせて複層としたりすることにより油捕集効率を向上させることに比べ、圧力損失が小さい状態で高い油捕集効率を有することができる。即ち、従来のスロットフィルタ等を用いて、スリットの目を細かくする、あるいは重ね合わせて複層することで油捕集効率を向上させると、フィルタの通気部が複雑な流路を形成するため、通気抵抗が高くなる傾向があるが、レンジフード1の場合には、フィルタの回転によって油捕集効率を高めているため、このような複雑な流路を形成する必要がない。よって従来のフィルタと比較して低い通気抵抗を維持したまま高い油捕集効率を得ることができる。
<第二実施例>
図15乃至図16を参照し、本実施例における送風機ファン30Aについて説明する。なお、重複記載を避けるために、上記実施例との相違点を中心に述べる。送風機ファン30Aは、羽根車32Aと、羽根車32Aに回転力を伝達する動力伝達部材35Aと、羽根車32Aが回転することにより発生する空気の流れを通過させるスリット状の孔34Aを有するフィルタ33Aとを備える点で、上記第一実施例と同じである。
上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aの形状である。上記第一実施例のフィルタ33は円錐台の形状であるが、本実施例のフィルタ33Aは平板状である。すなわち、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタ33Aの中心部分(回転軸部分36A)の回転軸方向の位置とほぼ同じであると共に、フィルタ33Aのフィルタ面は羽根車32Aの回転軸にほぼ垂直をなす。これによれば、簡易な構造により簡易なフィルタを取り付けることができる。なお、動力伝達部材が羽根車に取り付けられる場合、動力伝達部材が羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタの中心部分の回転軸方向の位置とほぼ同じである。また、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる場合、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置はフィルタ外周縁における回転軸方向の位置とほぼ同じである。
なお、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタ33Aの中心部分(回転軸部分36A)の回転軸方向の位置とほぼ同じであっても、上記実施例と同様、フィルタ33Aのフィルタ面は、たとえば面積を増大させるために波状面に形成されて、羽根車32Aの回転軸に垂直をなさなくともよい。
また、上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aと羽根31Aの取り付け方である。上記第一実施例では、フィルタ33の周囲は動力伝達部材35に取り付けられるが、本実施例では、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに直接取り付けられる。
さらに、上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aと動力伝達部材35Aの関係である。上記第一実施例では、フィルタ33は動力伝達部材35に設けられるが、本実施例では、フィルタ33Aと動力伝達部材35Aは、一体として形成されている。すなわち、上記第一実施例では、動力伝達部材35のハブ部、周部、スポーク部(5本)に5つからなるフィルタ33Aが取り付けられているが、本実施例では、孔34Aがある領域がフィルタ33として機能し、孔34Aが無い領域であって羽根31に取り付けられる部分が周部に、孔34Aが無い放射方向の領域がスポーク部(4つ)に相当する。
<第三実施例>
図17乃至図18を参照し、本実施例における送風機ファン30Bについて説明する。なお、重複記載を避けるために、上記実施例との相違点を中心に述べる。送風機ファン30Bは、羽根車32Bと、羽根車32Bに回転力を伝達する動力伝達部材35Bと、羽根車32Bが回転することにより発生する空気の流れを通過させるスリット状の孔34Bを有するフィルタ33Bとを備える点で、上記実施例と同じである。
上記実施例と異なる点は、フィルタ33Bと動力伝達部材35Bの関係である。上記実施例では、フィルタは、動力伝達部材に一体的に設けられているが、本実施例では、平板状のフィルタ33Bは、動力伝達部材35Bには設けられておらず、動力伝達部材35Bとは別体として、羽根車にその周囲Pを直接取り付けられている。すなわち、動力伝達部材35Bはその周囲を羽根31Bの回転軸方向におけるほぼ中央に取り付けられ、フィルタ33Bはその周囲を羽根31Bの吸込み部37B付近に取り付けられている。これによれば、動力伝達部材35Bは、羽根車32Bに動力を効率的に伝達できると共に、羽根31Bの全域に亘り油分を付着させることを低減することができる。なお、本実施例では動力伝達部材35Bはその周囲を羽根31の回転軸方向におけるほぼ中央に取り付けているが、動力伝達部材35Bはフィルタ33Bよりも空気の流れの下流側に位置していればよく、回転時方向のほぼ中央よりも前方または後方に取り付けられても良いものである。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
1 レンジフード
2 フード部
3 送風機ボックス
4 内面パネル
5 整流板
6 連通口
7 導入部
20 送風機
21 電動機
22 電動機の回転軸
23 ファンケーシング
24 ファンケーシング吸気口
25 ベルマウス
26 ファンケーシング洗浄液排出口
27 ファンケーシング排気口
28 油溜まり
30 送風機ファン
31 羽根
32 羽根車
33 フィルタ
34 孔(スリット)
35 動力伝達部材
36 回転軸
37 吸込み口
40 洗浄機構
41 タンク
42 タンク蓋
43 タンク収納部
44 タンク収納部蓋
45 洗浄液吸上げ口
46 ノズル
47 洗浄液排出口
48 油分吸着部材
49 洗浄液配管
D 排気ダクト
A 空気の流れ
R 内径
P 周囲
C 中心部分
L 羽根車の回転軸方向の長さ
OP 油分
OL 油
本発明は、送風機ファン、送風機およびレンジフードに関し、特に、空気中の油煙から油分を捕集し、顕著な油捕集効率を示す送風機ファン、送風機およびレンジフードに関する。
台所などに設置されるレンジフードは、レンジフードの下方で行われる調理によって発生する湯気や油煙等を、ファンによって発生させた空気の流れとともに吸入し、吸入した空気と共にその油煙等を屋外などへと排出するものである。しかし、油煙に含まれる油分をそのまま屋外などへ排出することは、環境上好ましくない上、空気の流路におけるフードの下流に通常存在するファンやダクトなどの設備に油分を付着させ、付着した油分を除去するために洗浄等のメンテナンスに多大の労力/費用を必要としている。
従って、従来から、レンジフードは、フィルタなどにおいて油煙に含まれる油分を捕獲して回収するため、油分の捕集効率を高める工夫が数多くなされている。たとえば、特許文献1は、排気効率を低下させることなく油の除去効率を向上させることを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、厨房器具の上方に吸込口と排出口とを有するフードと、フードの排出口付近に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンを内部に備えたものであって、遠心ファンの内部に油を付着させる油捕集部を設ける。これにより、排気風を油捕集部に当てて、油を油捕集部に付着させるので、排気効率を低下させることなく油の除去効率を向上させることができる。
また、油分の捕集効率を高めると言うことはフィルタに代表される油分捕集部材に油が多く付着することを意味するので、付着した油をなるべく簡便に洗浄して除去する工夫も
数多くなされている。たとえば、従来から、送風機として円筒状に複数の羽根を配置した羽根車(シロッコファン)は、空気の流れを生じさせるために多くの技術分野で使用されているが、羽根車の羽根などの部分を洗浄するものとして、以下のものがある。
例えば、特許文献2は、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、羽根車の円周面上に金属製の油捕集機構部を備え、油捕集機構部が洗浄液に浸漬されるよう洗浄タンクを設け、羽根車の中央には、洗浄液を貯水する貯水装置と給水ポンプにより接続された散水ノズルにより散水手段を設ける。これにより、その都度、油捕集機構部に付着した油や埃を油捕集機構部から剥がすので、洗浄された油煙や埃等の油捕集機構部への再堆積を軽減することができる。
また、特許文献3は、油や埃などが付着・蓄積された油捕集機構部や排気用羽根車の清掃の手間を軽減することを目的とするレンジフードを開示する。このレンジフードは、調理器の上方または周囲に設置され、汚染された空気を吸込む吸込口と、排気用羽根車を内包した送風ケーシングとを連通して通風路を設けたフードと、その通風路に駆動手段により回転する油捕集機構部と、その油捕集機構部を浸漬させるための洗浄ケーシングと、水を供給するノズルと、給水ポンプと、洗浄ケーシング内に散乱した汚水の排水装置とを有し、排気用羽根車に汚れを捕集する油捕集機構部を一体に設ける。これにより、油捕集機構部と排気用羽根車とを同一の洗浄手段で洗浄でき、油捕集機構部や排気用羽根車を取り外すことなく、油、埃などの汚れを除去できる。
特開2013−148269号公報 特開2013−044470号公報 特開2013−044471号公報
本発明は、簡易な構造によりフィルタを取り付けることができる送風機ファンの提供を課題とする。
本発明では、第1の手段として、次の送風機ファンとすることで、上記課題を解決することとした。
複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、前記羽根車または前記動力伝達部材に着脱可能に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタは、平板状であり、前記孔は、スリットの形状を有し、前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含み、前記スリットは、前記フィルタの外周において前記スリットに近接する前記羽根の向きと同じ方向に傾斜している形状を有する送風機ファン。
本発明では、第2の手段として、次の送風機ファンとすることで、上記課題を解決することとした。 複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、前記羽根車または前記動力伝達部材に着脱可能に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタは、平板状であり、前記孔は、スリットの形状を有し、前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含み、前記スリットは、前記フィルタの外周において前記スリットに近接する前記羽根の向きと逆方向に傾斜している形状を有する送風機ファンが提供できた。
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構造によりフィルタを取り付ける送風機ファン、送風機、レンジフードを提供することができた。
本発明に係るレンジフードの第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)右側面図、(D)平面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た斜視図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、A−A断面おける断面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、B−B断面おける断面図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の、右下から見た展開斜視図。 本発明に係るレンジフードの第一実施例の洗浄機構を説明する説明図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)平面図、(D)右側面図、(E)左側面図、(F)背面図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、C−C断面おける断面図。 本発明に係る送風機の第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た斜視図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)左側面図、(D)背面図、(E)D−D断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例の、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た展開斜視図。 本発明に係るフィルタの第一実施例の、(A)正面図、(B)底面図、(C)平面図、(D)背面図、(E)左側面図、(F)E−E断面における断面図。 本発明に係る送風機ファンの第一実施例における作用説明図。 本発明に係る送風機ファン(フィルタ)の第一実施例における作用説明拡大図。 本発明に係る送風機ファンの第二実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)右側面図、(D)背面図、(E)F−F断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第二実施例の右上から見た斜視図。 本発明に係る送風機ファンの第三実施例の、(A)正面図、(B)平面図、(C)右側面図、(D)背面図、(E)G−G断面おける断面図。 本発明に係る送風機ファンの第三実施例の右上から見た斜視図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1乃至図4は、本発明に係る第一実施例におけるレンジフード1を示す。レンジフード1は、下方で行われる調理によって発生する湯気や油煙等を捕集するための、上方に凹状の内面パネル4を内面に有する薄型のフード部2を有する。フード部2は、そのほぼ中央に位置する連通口6付近で、排気ダクトDに接続された送風機ボックス3と連結される。また、フード部2は、下方に整流板5を備え、フード部2の周囲の風速を高めて、下方から立ち上る油煙等を捕獲しやすくする。さらに、フード部2の底面の背面側寄りに、後述するタンクを収納するためのタンク収納部の蓋44が設けられている。
送風機ボックス3は、内部に、フード部2で捕獲した油煙等を含む空気の流れA1を連通口6を介して送風機ボックス3の内部に導入する導入部7と、送風機20とを有する。導入部7は、連通口6から連通口6の面積とほぼ等しい断面積を持ちながら垂直方向に立ち上がり、空気の流れA1をファンケーシング吸気口24へ導入する。なお、ファンケーシング吸気口24は、ベルマウス25により周囲を囲まれており、空気の流れA2を円滑に引き込めるように構成されている。
送風機20は、内部にシロッコファン(羽根車)であって回転することにより空気の流れ(A1/A2)を発生させる送風機ファン30と、送風機ファン30を取り囲むように設けられるファンケーシング23と、送風機ファン30の動力伝達部材(後述)の中心にほぼ水平とした回転軸22を取り付け、送風機ファン30を回転させる電動機21と、送風機ファン30を洗浄するための洗浄機構40とを備える(図4〜9参照)。送風機ファン30は、送風機ファン30の吸込み口37が送風機20のファンケーシング吸気口24と適合するように配置され、自ら発生させた空気の流れA2を円滑に吸い込む。送風機ファン30が稼働すると連通口6の辺りが負圧となり、内面パネル4の下方の空気は導入部7と送風機20を通って、排気ダクトDを通して外部へ排出される。
ファンケーシング23は、ファンケーシング吸気口24とファンケーシング排気口27を有し、ファンケーシング吸気口24から吸込む油分を含む空気を、後述するように油分を除去した以後、清浄な空気をファンケーシング排気口27から排出する。なお、電動機21の種類は特に限定されない。電動機21は、単位時間当たり回転数が少なくとも約200rpm以上である能力を有するが、これに限定されない。
従来のレンジフードでは、通常連通口6付近に設けられたフィルタが、空気の流れA1に乗って吸込まれる油煙中の油分を除去するが、本実施例に係るレンジフードにおいては、後述するように送風機ファン30がフィルタ33を備えることから、連通口6付近の位置にフィルタを備える必要がない。
図5および図6を参照して、送風機ファン30を洗浄するための洗浄機構40を説明する。洗浄機構40は、フード部2の底面の背面側寄りに位置するタンク収納部43の中に収納され洗浄液を溜めるタンク41と、タンク41から洗浄液を吸い上げる洗浄液吸上げ口45と、洗浄液吸上げ口45から吸い上げた洗浄液を送風機ファン30の空気の流れの上流側となる正面側へ引きまわす洗浄液配管49と、送風機ファン30に対して空気の流れの上流側に位置し、洗浄液配管49から供給される洗浄液を、回転中の送風機ファン30のフィルタ(後述)のフィルタ面に空気の流れの上流側から直接噴射するノズル46と、ノズル46がフィルタ面に噴射して飛散した洗浄液を回収するファンケーシング23と、ファンケーシング23が回収した洗浄液をタンク41の方に向けて排出するファンケーシング洗浄液排出口26と、ファンケーシング洗浄液排出口26と一致する位置にあり、ファンケーシング洗浄液排出口26がファンケーシング23から排出した洗浄液をタンク41に戻すための洗浄液排出口47と、を備える。なお、図示しないが、洗浄液を洗浄液吸上げ口45から吸い上げ、ノズル46から噴射するための水圧を生じさせるポンプを備
える。
さらに、タンク41の蓋となるタンク蓋42と、タンク蓋42に配置され洗浄液に含まれる油分を吸着する油分吸着部材48とを備えてもよい。タンク蓋42は、洗浄液吸上げ口45が貫通する孔と、油分吸着部材48を交換可能に載置し、洗浄液排出口47から回収した洗浄液をタンク41へ戻すための格子状の孔を有する。タンク41は、洗浄液排出口47から流出する洗浄液を油分吸着部材48を介して回収することとなる。こうすることで、汚れた洗浄液は油分を除かれて循環して使用されるので、わずかな洗浄液での洗浄が可能となる。また、油分吸着部材48は交換可能にタンク蓋42に載置されることで、洗浄前に洗浄液をタンク41に入れる際に油分吸着部材をタンクにセットすればよく、また、洗浄後はタンク内の汚れた洗浄液を捨てる際に油分吸着部材48も廃棄すればよいので、手間を削減することができる。
油分吸着部材48は、水分を吸着せず油分のみを吸着する材質であることが好ましい。これによれば、洗浄液を循環させる洗浄機構40において、油分吸着部材48は、循環する洗浄液の中に含まれる油分のみを吸着して、除去することができる。
ノズル46は、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射する。これによれば、フィルタ面全面に亘り効率よくかつ強く洗浄液を衝突することができるので、効果的にフィルタの汚れを落とすことができる。これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させるレンジフードおよび送風機を提供できる。さらに、油煙から油分を捕獲するフィルタ部を別途設ける必要がなくなり、送風機部分で集中的に油分を捕獲することとなるため、清掃部位が少なくなりメンテナンス性を向上させることができる。なお、フィルタの孔を有する領域とは、フィルタにおいて孔が存在する最小半径位置と、孔が存在する最大半径位置とを結ぶ範囲である。また、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射するとは、前述の最小半径位置と最大半径位置を結ぶ範囲を横断するように線状に噴射することである。線状とは直線状でも曲線状でも良く、複数の線により最小半径位置と最大半径位置を結ぶ範囲を横断するようにしても良い。
また、さらにマイクロバブル発生器を備え、ノズル46は、微細な空気の泡を含む洗浄液を噴射してもよい。これにより、洗浄液中の微細泡の油吸着力を利用し、さらに洗浄力を高めることができる。
図10乃至図12を参照して、送風機ファン30について説明する。送風機ファン30は、複数の羽根31を有する羽根車32と、羽根車32に回転力を伝達する動力伝達部材35と、動力伝達部材35に周囲を取り付けられ、羽根車32が回転することにより発生
する空気の流れを通過させるスリット状の孔34を有するフィルタ33とを備える。羽根車32は、回転軸36を電動機21により回転されることで回転し、吸込み口37から空気を吸入し、羽根31の外側へ排出する。
動力伝達部材35は、羽根車32に回転力を伝達するためにそれぞれの羽根31にその周囲を取り付けられて、電動機21からの回転力を伝達し羽根車32を駆動する。動力伝達部材35の中心において、羽根車32の回転軸36は、電動機21の回転軸22と着脱可能に強固に結合される。動力伝達部材35は、回転軸36を囲むハブ部と、羽根31に取り付けられる周部と、ハブ部と周部を繋いでいる5本のスポーク部から構成される。
フィルタ33は、孔34を備え、吸込み口37から吸入された空気の一部がその孔34
を通過する。フィルタ33は、動力伝達部材35の周部にその周囲Pが取り付けられると共に、その中心部分Cも動力伝達部材35のハブ部に取り付けられる。さらに、本実施例のフィルタ33は5つからなり、それぞれのつなぎ目において動力伝達部材35のスポーク部に取り付けられている。なお、本実施例のフィルタ33は、5つの部材からなりそれぞれ動力伝達部材35に固着されているが、これに限定されず、たとえば1部材からなり、羽根車32、動力伝達部材35または電動機21の回転軸22などと着脱可能に取り付けられてもよい。そうすると、メンテナンス時にはフィルタを取り外して洗いやすい状態としてから洗浄すればよくなるため、メンテナンス性が向上する。
また、フィルタは、動力伝達部材にではなく、動力伝達部材とは別体として、羽根車にその周囲Pを直接取り付けられてもよい(後述の第三実施例)。ただし、フィルタ33が動力伝達部材35に設けられると、必須な部品である動力伝達部材35にフィルタ33を付属させることで、送風機ファン30としての性能を落とすことなく油分の捕集効率を向上させ、また部材点数が減ることからコスト減に寄与する。フィルタが動力伝達部材とは別体として取り付けられる場合、フィルタは、羽根車の内部の放射方向の全領域に、即ち羽根車の内径全体に亘り設けられることが好ましい。これによれば、吸込み口から吸入された羽根車の内部を流れるほぼすべての空気がフィルタの孔を通過することとなり、空気中の油分の捕集効率を向上させることができる。なお、本実施例の場合は、フィルタ33は、動力伝達部材35のハブ部と周部と一体となり、実質的に、フィルタ33は、孔の空いていない部分を含めて羽根車32の内径全体に亘り設けられていると言える。また、フィルタは、動力伝達部材や羽根車に取り付けられるのではなく、送風機ファンを回転させる電動機の回転軸であるシャフトに直接取り付けられてもよい。この場合、フィルタの中心部分Cがシャフトに取り付けられ、フィルタの周囲Pは羽根や動力伝達部材に取り付けられてもよいし、取り付けられなくともよい。
また、フィルタ33は、平面視で円錐台の形態をなす。平面視において、フィルタ33の中心部分Cは、円錐台の上底に相当し、フィルタ33の周囲Pは、円錐台の下底に相当する。このフィルタ33が送風機ファン30に取り付けられた場合、回転軸方向におけるフィルタ33の周囲Pの位置は、フィルタ33の中心部分Cの回転軸方向における位置と異なっており、中心部分Cの回転軸方向の位置は、周囲Pの回転軸方向の位置に比べて吸込み口37からより遠い位置であり、換言すれば空気の流れの下流側である。このようにすることで、同じ内径を有する羽根車においては、フィルタの面積が大きくなるため、通気抵抗を小さくして、風量を大きくすることができる。なお、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる場合、フィルタが回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なっており、その周囲の回転軸方向の位置は、フィルタが回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から近い位置であり、換言すれば空気の流れの上流側である。
フィルタ33の孔34は、スリット形状をなす。これにより、アスペクト比が1に近い孔の場合ブラシなどの清掃用具で洗浄等する場合、ブラシの毛が孔に入り込み引っ掛かる場合があるが、かかるスリット形状の孔の場合は、そのような引っ掛かりが少なく、清掃性を向上させることができる。
また、このスリット形状の孔34の長軸方向は、フィルタ33の半径方向の成分を含む。即ち、フィルタ33におけるすべての孔34は、半径方向の成分を含まず円周方向(接線方向)のみを含むものは無い。いずれの孔も、フィルタ33の中心部分Cから周囲Pの方へ向かうように形成されている。スリット形状の孔34の長軸方向が円周方向(接線方向)だと油捕集率が低下してしまうところ、高い油捕集率を確保することができる。なお、孔の長辺が曲線である場合の長軸方向とは、長軸曲線上の全ての点における接線の方向を言う。
また、このスリット形状孔34は、フィルタ33の外周側に凸に湾曲し、周囲Pに近づくほど円周方向の成分を多く含む曲線から構成されている。即ち、本フィルタにおける孔は、中心ほど半径方向(放射方向)に近く、外周に近づくほど円周方向(接線方向)に近づくように構成されている。これによれば、スリットの長辺が直線である場合に比し、開口率を高くすることができ、その結果通気抵抗を低く抑えることができる。また、開口率を高くしても、フィルタが回転するための強度を確保することが可能となる。
図13および図14は、送風機ファン30における空気の流れAに伴って回転することにより油分を捕集する作用を説明するものである。その作用を説明する前に、フィルタ33の周囲が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置およびフィルタ33の周囲が動力伝達部材35に取り付けられる場合において動力伝達部材35が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置について説明する。なお、動力伝達部材35のハブ部と周部およびそれと一体化したフィルタ33は、実質的に羽根車32の内径Rの全体に亘り設けられている。
動力伝達部材35の周部が羽根31に取り付けられる位置は、羽根車32の回転軸方向の長さがLである場合、本実施例では吸込み口37から約L/4の距離奥側、すなわち、空気の流れAの下流側である。無論これに限定されず、フィルタ33の周囲Pが動力伝達部材35に取り付けられる場合において動力伝達部材35が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置は、空気の流れAの上流側吸込み口37の位置と吸込み口37の位置から回転軸方向の長さの2分の1下流側の位置との間であってもよい。フィルタ33の周囲Pが羽根車32に直接取り付けられる場合において、フィルタ33の周囲Pが羽根31に取り付けられる位置についても、同様である。なお、吸込み口37の位置に取り付けるとは、複数の羽根31をそれぞれ連結する羽根車32のリング状の部材に取り付けることを含む。
導入部7を通ってきた油煙を含む空気の流れAは、送風機ファン30が回転し始めると、図視で右から左の方向へ吸引される。送風機ファン30の羽根車32は、電動機21により回転し、吸込み口37から空気を吸入し、羽根31の外側へ排出する。羽根31の外側へ排出する場合、2つのルートがある。フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置の前後において、吸込み口37から羽根31の間の隙間を通って直接外側へ排出されるルート(O1)と、吸込み口37からフィルタ33の孔34を通ってその後羽根31の間の隙間を通って外側へ排出されるルート(O2)とがある。
O1ルートの場合、フィルタ33を介さずに送風機ファン30から排出されようとするので、導入部7を流れてきた油分と同じ程度の油分を含んだ空気が、回転する羽根31の間の隙間を通ることとなる。そうすると、その部分の羽根31(吸込み口37からL/4の長さ部分)は、空気に含まれる油分が羽根31に衝突し、その結果油分が付着すること
となる。
一方、O2ルートの場合、フィルタ33を介して送風機ファン30から排出されるので、油分の大部分がフィルタ33において除去された空気が、回転する羽根31の間の隙間を通ることとなる。そうすると、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より奥側(空気の流れの下流側)の羽根31には、油分が羽根31にほとんど衝突しないので、その結果その部分の羽根31には油分が付着せず、清浄な状態を維持することができる。
なお、油煙に含まれる油分には、粒子径の大きなものと小さなものがあるが、粒子径の大きな油分は、急激に方向を変えることができないため仮に羽根31に近い吸込み口37(吸込み口37における周縁部)から吸引されたとしてもO2ルートを通るものが多く、フィルタ33に衝突して捕集される。一方、粒子径の小さな油分は、小さいとはいえ大きく方向を変えることができないため吸込み口37の中央部分から吸引されたものはO2ルート通る。従って、O1ルートを通るものは、粒子径の小さな油分であって吸込み口37における周縁部から吸引された油分に限られると考えられるので、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より手前側(空気の流れの上流側)の羽根31には、油分が酷く付着することはない。
羽根車32と共に回転するフィルタ33の単位時間当たりの回転数は、即ち電動機21の回転数は、フィルタ33の孔34の開口状態にもよるが、少なくとも230rpm(Rotation Per Minute)以上であればよい。フィルタ33が比較的高速に回転すると、フィルタ33の表面(孔34のない部分)が、その表面に接する空気を摩擦力により引きずり、空気の粘性により付近の空気にもその動きが伝わることで、フィルタ33の表面付近には空気の動きが生じ、フィルタ33は回転運動をしているので、空気の動きは回転軸を中心とした渦状となる。
この渦状の空気の動きは、フィルタ33の両面、即ちフィルタ33の下面と上面の両方、換言すれば、フィルタ33の空気の流れAの上流側の面と下流側の面の両方に発生する。本実施例においては、羽根車32が発生させる空気の流れAが、図視で右から左へ、フィルタ33の孔34を通って流れているので、フィルタ33の下流側では、渦状の空気の動きはフィルタ33の表面から引き離されつつ、フィルタ33の外周縁に向かうらせん状流が発生する。一方、フィルタ33の上流側では、渦状の空気の動きはフィルタ33の表面に押さえつけられ、フィルタ33の外周縁に向かう渦状流を伴う密度の高い空気層が形成される。
図14は、フィルタ33における空気の流れの作用を示す。調理等で発生した油分OP1は、空気の流れAと共に流されてフィルタ33の上流側の面付近に到達する。上流側の面付近に到達した油分OP2は、一部(粒子径の小さい油分)は密度の高い空気層の外周縁に向かう渦状流により、また、他の一部(粒子径の大きい油分)はフィルタ33の上流側の表面(孔34のない部分)に衝突することにより、フィルタ33の周囲Pである外周縁方向に弾き飛ばされる。その結果、フィルタ33の外周縁を取り囲むように備えられたファンケーシング23の内面に油分OP3として捕集され、ファンケーシング23の内面最下部が油溜まり28となり、そこに油OLとして回収される。非常に細かい微粒子となった油分は、空気の流れAと共にフィルタ33の孔34を通過することになる。
このように、回収できなかった油分の一部は、これより下流側に位置するファンケーシング23や排気ダクトD等に付着するが、フィルタ33の周囲等が羽根車32に取り付けられる回転軸方向の位置より手前側の羽根31の間の隙間やフィルタ33の孔34を通過したほどの微粒子となった油分の大部分は、そのまま空気の流れAに乗って排気ダクトDを通って屋外へ排出される。従って、本発明に係る本実施例のレンジフード1は、空気流路におけるフィルタ33より下流部分にほとんど油分を付着させず、フィルタ33より下流部分のファンケーシング23や排気ダクトDなどを清掃/洗浄する手間を大幅に軽減することができる。
また、このような作用により、フィルタ33等を取り付ける位置が吸込み口37の位置である場合は羽根車32の羽根31の全域に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタ33等を取り付ける位置が羽根31の軸方向における中央位置(約L/2奥側の位置)である場合は通気抵抗を高めずに十分な風量を確保すると共に羽根31の半分に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタ33等を取り付ける位置が羽根31の中央位置と吸込み口37の中間である場合風量を適度に確保すると共に取り付け位置より下流側の羽根
に油分を付着させることを低減することができる。
上述した構成および作用により、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファンを提供できる。
かかるレンジフード1は、従来のスロットフィルタ等を用い、スリットや目を細かくしたり、重ね合わせて複層としたりすることにより油捕集効率を向上させることに比べ、圧力損失が小さい状態で高い油捕集効率を有することができる。即ち、従来のスロットフィルタ等を用いて、スリットの目を細かくする、あるいは重ね合わせて複層することで油捕集効率を向上させると、フィルタの通気部が複雑な流路を形成するため、通気抵抗が高くなる傾向があるが、レンジフード1の場合には、フィルタの回転によって油捕集効率を高めているため、このような複雑な流路を形成する必要がない。よって従来のフィルタと比較して低い通気抵抗を維持したまま高い油捕集効率を得ることができる。
<第二実施例>
図15乃至図16を参照し、本実施例における送風機ファン30Aについて説明する。なお、重複記載を避けるために、上記実施例との相違点を中心に述べる。送風機ファン30Aは、羽根車32Aと、羽根車32Aに回転力を伝達する動力伝達部材35Aと、羽根車32Aが回転することにより発生する空気の流れを通過させるスリット状の孔34Aを有するフィルタ33Aとを備える点で、上記第一実施例と同じである。
上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aの形状である。上記第一実施例のフィルタ33は円錐台の形状であるが、本実施例のフィルタ33Aは平板状である。すなわち、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタ33Aの中心部分(回転軸部分36A)の回転軸方向の位置とほぼ同じであると共に、フィルタ33Aのフィルタ面は羽根車32Aの回転軸にほぼ垂直をなす。これによれば、簡易な構造により簡易なフィルタを取り付けることができる。なお、動力伝達部材が羽根車に取り付けられる場合、動力伝達部材が羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタの中心部分の回転軸方向の位置とほぼ同じである。また、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる場合、フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置はフィルタ外周縁における回転軸方向の位置とほぼ同じである。
なお、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに取り付けられる回転軸方向の位置は、フィルタ33Aの中心部分(回転軸部分36A)の回転軸方向の位置とほぼ同じであっても、上記実施例と同様、フィルタ33Aのフィルタ面は、たとえば面積を増大させるために波状面に形成されて、羽根車32Aの回転軸に垂直をなさなくともよい。
また、上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aと羽根31Aの取り付け方である。上記第一実施例では、フィルタ33の周囲は動力伝達部材35に取り付けられるが、本実施例では、フィルタ33Aの周囲が羽根車32Aに直接取り付けられる。
さらに、上記第一実施例と異なる点は、フィルタ33Aと動力伝達部材35Aの関係である。上記第一実施例では、フィルタ33は動力伝達部材35に設けられるが、本実施例では、フィルタ33Aと動力伝達部材35Aは、一体として形成されている。すなわち、上記第一実施例では、動力伝達部材35のハブ部、周部、スポーク部(5本)に5つからなるフィルタ33Aが取り付けられているが、本実施例では、孔34Aがある領域がフィルタ33として機能し、孔34Aが無い領域であって羽根31に取り付けられる部分が周部に、孔34Aが無い放射方向の領域がスポーク部(4つ)に相当する。
<第三実施例>
図17乃至図18を参照し、本実施例における送風機ファン30Bについて説明する。なお、重複記載を避けるために、上記実施例との相違点を中心に述べる。送風機ファン30Bは、羽根車32Bと、羽根車32Bに回転力を伝達する動力伝達部材35Bと、羽根車32Bが回転することにより発生する空気の流れを通過させるスリット状の孔34Bを有するフィルタ33Bとを備える点で、上記実施例と同じである。
上記実施例と異なる点は、フィルタ33Bと動力伝達部材35Bの関係である。上記実施例では、フィルタは、動力伝達部材に一体的に設けられているが、本実施例では、平板状のフィルタ33Bは、動力伝達部材35Bには設けられておらず、動力伝達部材35Bとは別体として、羽根車にその周囲Pを直接取り付けられている。すなわち、動力伝達部材35Bはその周囲を羽根31Bの回転軸方向におけるほぼ中央に取り付けられ、フィルタ33Bはその周囲を羽根31Bの吸込み部37B付近に取り付けられている。これによれば、動力伝達部材35Bは、羽根車32Bに動力を効率的に伝達できると共に、羽根31Bの全域に亘り油分を付着させることを低減することができる。なお、本実施例では動力伝達部材35Bはその周囲を羽根31の回転軸方向におけるほぼ中央に取り付けているが、動力伝達部材35Bはフィルタ33Bよりも空気の流れの下流側に位置していればよく、回転時方向のほぼ中央よりも前方または後方に取り付けられても良いものである。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
(附記)
なお、上述したように本発明の明細書では、次の従来技術の本発明とは別の解決を図る別態様の発明も記載されている。矛盾のない限り、以下の別態様の発明を本発明に組み込むことができる。
上記従来技術では、油分の捕集効率を高めることはできても、油捕集機構部を羽根車の円周面上に設けているため、油捕集機構部が羽根部全長に亘り沿った形となっているため、油捕集機構部で捕集した油が遠心力によりその外部に存在する羽根部に移動してしまい、羽根部が汚れてしまう(特許文献2、3)。また、リング状の油捕集部を用いる特許文献1においては、油捕集部が存在しないブレード部分には直接油煙に含まれる油汚れ等が付着してしまう。
そこで、別態様の発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、別態様の発明の目的とするところは、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減し、メンテナンス性を向上(清掃/洗浄する手間を軽減)させる送風機ファン、送風機、およびレンジフードを提供することにある。
また、羽根車に油分が付着することを低減しメンテナンス性を向上するためには、油を捕集する部分を特定、集中させて、その部分を効率的に洗浄等する必要があるが、羽根車の羽根などに付着した油分を洗浄するために、羽根などを浸漬させるための洗浄ケーシングなどが必要となり大規模な装置が必要となる(特許文献2、3)。また、浸漬させる深さを深く設けることは難しいため、羽根車の中心部を含めて洗浄することはできない。
そこで、別態様の発明では、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機およびレンジフードを提供する。
上記課題を解決するために、複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタは、前記羽根車または前記動力伝達部材または電動機の回転軸と着脱可能に取り付けられる送風機ファンが提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファンを提供できる。
〔課題を解決するための手段〕
さらに、複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、前記フィルタの周囲が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタの周囲が前記動力伝達部材に取り付けられる場合における前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と異なり、前記中心部分の回転軸方向の位置は、前記周囲の回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から遠く、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なり、前記周囲の回転軸方向の位置は、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から近いことを特徴とする送風機ファンが提供できる。
また、前記フィルタが前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、前記フィルタが前記動力伝達部材に取り付けられる場合において前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記空気の流れの上流側吸込み口の位置とその該吸込み口の位置から羽根車の回転軸方向の長さの2分の1下流側の位置との間であることを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタを取り付ける位置が吸込み口の位置である場合は羽根車の羽根の全域に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタを取り付ける位置が羽根の軸方向における中央位置である場合は通気抵抗を高めずに十分な風量を確保して羽根の半分に亘り油分を付着させることを低減し、フィルタを取り付ける位置が羽根の中央位置と吸込み口の中間である場合風量を適度に確保して取り付け位置より下流側の羽根に油分を付着させることを低減することができる。
さらに、前記フィルタは、前記羽根車の内径全体に亘り設けられることを特徴としてもよい。
これによれば、羽根車の内部を流れるほぼすべての空気がフィルタの孔を通過することで、空気中の油分の捕集効率を向上させることができる。
さらに、前記フィルタは、前記動力伝達部材に設けられることを特徴としてもよい。
これによれば、必須な部品である動力伝達部材に付属させることで、送風機ファンとしての性能を落とすことなく油分の捕集効率を向上させ、また部材点数が減ることからコスト減に寄与する。
さらに、前記フィルタは、前記羽根車または前記動力伝達部材または電動機の回転軸と着脱可能に取り付けられることを特徴としてもよい。
これによれば、メンテナンス時にはフィルタを取り外して洗いやすい状態としてから洗浄すればよくなるため、メンテナンス性が向上する。
さらに、前記孔はスリットの形状を有し、前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含むことを特徴としてもよい。
これによれば、スリット孔の長軸方向が円周方向(接線方向)だと油捕集率が低下してしまうところ、高い油捕集率を確保すると共に、ブラシなどの清掃用具で洗浄等する場合でも引っ掛かりが少なく、メンテナンス性が向上したフィルタを提供することができる。
さらに、前記スリットの長辺は、前記フィルタの外周側に凸の曲線であり、該曲線は、前記フィルタの外周に近づくほど円周方向の成分を多く含むことを特徴としてもよい。
これによれば、スリットの長辺が直線である場合に比し、開口率を高くすることができ、その結果通気抵抗を低く抑えることができるので、大きな出力の電動機が不要となり、装置全体の静穏性が向上する。また、開口率を高くしても、フィルタが回転するための強度を確保することが可能となる。
さらに、前記フィルタまたは前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置とほぼ同じである、または、前記フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置はフィルタ外周縁における回転軸方向の位置と略同じであることを特徴としてもよい。
これによれば、簡易な構造によりフィルタを取り付けることができる。
さらに、前記フィルタのフィルタ面は前記羽根車の回転軸に略垂直をなすことを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタを簡易な構造にすることができる。
さらに、前記フィルタの周囲が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタの周囲が前記動力伝達部材に取り付けられる場合における前記動力伝達部材が羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と異なり、中心部分の回転軸方向の位置は、周囲の回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から遠く、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なり、周囲の回転軸方向の位置は、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ空気の流れの上流側吸込み口から近いことを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタの面積が大きくなるため、通気抵抗を小さくして、風量を大きくすることができる。
上記課題を解決するために、上記の送風機ファンの動力伝達部材の中心に回転軸を取り付けた電動機を備え、電動機は送風機ファンを回転させる送風機が提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、油分を集中的にフィルタに付着させて、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機を提供できる。
上記課題を解決するために、調理により発生する油煙を捕集するレンジフードであって、上記の送風機と、その送風機を収納する送風機ボックスと、を備えるレンジフードが提供される。
これによれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させるレンジフードを提供できる。さらに、油煙から油分を捕獲するフィルタ部を別途設ける必要がなくなり、送風機部分で集中的に油分を捕獲することとなるため、清掃部位が少なくなりメンテナンス性を向上させることができる。
さらに、洗浄液を溜めるタンクと、そのタンクからの洗浄液を送風機ファンのフィルタの空気の流れの上流側のフィルタ面に直接噴射するノズルと、送風機を収めるファンケー
シングの下部に洗浄液の排出口と、をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、レンジフードの中で油分が集中的に付着したフィルタを自動的に洗浄することができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、フィルタのみを洗浄すればよいので、洗浄液をノズルから噴射することで簡単に洗浄することが可能となり、大規模な装置を用いる必要がなくなる。
さらに、洗浄液に含まれる油分を吸着する、交換可能な油分吸着部材をさらに備え、タンクは、排出口から流出する洗浄液を油分吸着部材を介して回収することを特徴としてもよい。
これによれば、汚れた洗浄液は油分を除かれて循環して使用されるので、わずかな洗浄液での洗浄が可能となる。
さらに、油分吸着部材はタンクに備えられることを特徴としてもよい。
これによれば、洗浄前に洗浄液をタンクに入れる際に油分吸着部材をタンクにセットすればよく、また、洗浄後はタンク内の汚れた洗浄液を捨てる際に油分吸着部材も廃棄すればよいので、手間を削減することができる。
さらに、ノズルは、フィルタの孔を有する領域に亘りフィルタ面に対して線状に噴射することを特徴としてもよい。
これによれば、フィルタ面全面に亘り効率よくかつ強く洗浄液を衝突することができるので、効果的にフィルタの汚れを落とすことができる。
(別態様の発明の効果)
以上説明したように、別態様の発明によれば、十分な風量を確保しつつ空気中の油分の捕集効率を向上させ、羽根車に油分が付着することを低減すると共に、大規模な装置を用いずに油分が集中的に付着したフィルタを洗浄することで、空気流路における羽根車より下流の設備および羽根車自体のメンテナンス性を向上させる送風機ファン、送風機およびレンジフードを提供することができる。
1 レンジフード
2 フード部
3 送風機ボックス
4 内面パネル
5 整流板
6 連通口
7 導入部
20 送風機
21 電動機
22 電動機の回転軸
23 ファンケーシング
24 ファンケーシング吸気口
25 ベルマウス
26 ファンケーシング洗浄液排出口
27 ファンケーシング排気口
28 油溜まり
30 送風機ファン
31 羽根
32 羽根車
33 フィルタ
34 孔(スリット)
35 動力伝達部材
36 回転軸
37 吸込み口
40 洗浄機構
41 タンク
42 タンク蓋
43 タンク収納部
44 タンク収納部蓋
45 洗浄液吸上げ口
46 ノズル
47 洗浄液排出口
48 油分吸着部材
49 洗浄液配管
D 排気ダクト
A 空気の流れ
R 内径
P 周囲
C 中心部分
L 羽根車の回転軸方向の長さ
OP 油分
OL 油

Claims (13)

  1. 複数の羽根を有する羽根車と、
    前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、
    前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、
    前記フィルタは、前記羽根車または前記動力伝達部材または電動機の回転軸と着脱可能に取り付けられる送風機ファン。
  2. 複数の羽根を有する羽根車と、
    前記羽根車に回転力を伝達する動力伝達部材と、
    前記羽根車、前記動力伝達部材、または前記回転力を生ずる電動機の回転軸に取り付けられ、前記羽根車が回転することにより発生する空気の流れを通過させる孔を有するフィルタとを備え、
    前記フィルタの周囲が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタの周囲が前記動力伝達部材に取り付けられる場合における前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と異なり、前記中心部分の回転軸方向の位置は、前記周囲の回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から遠く、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記フィルタの周囲の回転軸方向の位置と異なり、前記周囲の回転軸方向の位置は、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置に比べ前記空気の流れの上流側吸込み口から近いことを特徴とする送風機ファン。
  3. 前記フィルタは、平面視で円錐台の形状をなし、前記円錐台の側面部に前記フィルタの孔を設けた請求項1または2に記載の送風機ファン。
  4. 前記フィルタが前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、前記フィルタが前記動力伝達部材に取り付けられる場合において前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置、または、前記フィルタが前記回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置は、前記空気の流れの上流側吸込み口の位置と該吸込み口の位置から羽根車の回転軸方向の長さの2分の1下流側の位置との間であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の送風機ファン。
  5. 前記フィルタは、前記羽根車の内径全体に亘り設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の送風機ファン。
  6. 前記フィルタは、前記動力伝達部材に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の送風機ファン。
  7. 前記孔は、スリットの形状を有し、
    前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含み、
    前記孔は、前記フィルタの外周において前記孔に近接する前記羽根の向きと同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の送風機ファン。
  8. 前記孔は、スリットの形状を有し、
    前記スリットの長軸方向は、前記フィルタの半径方向の成分を含み、
    前記孔は、前記フィルタの外周において前記孔に近接する前記羽根の向きと逆方向に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の送風機ファン。
  9. 前記スリットの長辺は、前記フィルタの外周側に凸の曲線であり、該曲線は、前記フィルタの外周に近づくほど円周方向の成分を多く含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の送風機ファン。
  10. 前記フィルタまたは前記動力伝達部材が前記羽根車に取り付けられる回転軸方向の位置は前記フィルタの中心部分の回転軸方向の位置と略同じである、または、前記フィルタが電動機の回転軸に取り付けられる回転軸方向の位置はフィルタ外周縁における回転軸方向の位置と略同じであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の送風機ファン。
  11. 前記フィルタのフィルタ面は前記羽根車の回転軸に略垂直をなすことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の送風機ファン。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の前記送風機ファンの前記動力伝達部材の中心に回転軸を取り付けた電動機を備え、前記電動機は前記送風機ファンを回転させる送風機。
  13. 調理により発生する油煙を捕集するレンジフードであって、
    請求項12に記載の前記送風機と、
    前記送風機を収納する送風機ボックスと、
    を備えるレンジフード。
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