JP2021138427A - 組立て及び折り畳みが可能な断熱容器 - Google Patents

組立て及び折り畳みが可能な断熱容器 Download PDF

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Abstract

【課題】組立及び折り畳み手順が容易な断熱容器を提供する。【解決手段】パネル11〜15を備え、組立て状態において、第1パネル11と第2パネル12とが互いに対向し、第3パネル13と第4パネル14とが互いに対向し、第5パネル15と第6パネルとが互いに対向する。第1パネル11及び第2パネル12は、それぞれ第3パネル13及び第4パネル14によって挟まれており、第5パネル15及び第6パネルは、それぞれパネル11〜14のいずれかに対して折り畳み可能に連結されている。第1パネル11の内面11aと第3パネル13の内面13aとが、ヒンジ状に連結され、第3パネル13の外面13bと第2パネル12の外面12bとが、ヒンジ状に連結され、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとが、ヒンジ状に連結され、第4パネル14の外面14bと第1パネル11の外面11bとが、ヒンジ状に連結されている。【選択図】図1

Description

本実施の形態は、組立て及び折り畳みが可能な断熱容器に関する。
断熱材を用いた断熱容器は、主に、保冷車等のような保冷機能をもたない輸送手段により、物品を保冷しながら輸送する用途に使用される。また、太陽光等による輻射熱が断熱容器の内部に到達することを抑制するため、可視光線や赤外線を反射する性質を有する遮熱シートで断熱容器を覆うことにより、断熱容器の保冷効果を高めることができる。また従来、断熱パネルを含む折り畳み式の断熱容器が知られている(特許文献1参照)。
特開平10−287372号公報
従来の折り畳み式の断熱容器においては、その組立及び折り畳みの手順が複雑なものが多い。このため、各断熱パネルの折り畳みの順番を間違えると、断熱パネルを正しく折り畳むことができず、断熱パネルが曲がったり破損したりするおそれがある。断熱パネルが曲がってしまうと、断熱パネル同士が正しく嵌合されない。また、各断熱パネルの組立ての順番を間違えると、断熱パネル同士が直交しなかったり、断熱パネル同士が正しく嵌合されなかったりする。このような場合、断熱容器の断熱性が低下するおそれがある。
本開示は、組立及び折り畳みの手順が容易な断熱容器を提供する。
本実施の形態による断熱容器は、組立て及び折り畳みが可能な断熱容器であって、第1パネルと、第2パネルと、第3パネルと、第4パネルと、第5パネルと、第6パネルと、を備え、前記断熱容器を組立てた組立て状態において、前記第1パネルと前記第2パネルとが互いに対向し、前記第3パネルと前記第4パネルとが互いに対向し、前記第5パネルと前記第6パネルとが互いに対向し、前記第1パネル及び前記第2パネルは、それぞれ前記第3パネル及び前記第4パネルによって挟まれており、前記第5パネル及び前記第6パネルは、それぞれ前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルのいずれかに対して折り畳み可能に連結され、前記第1パネルの内面と前記第3パネルの内面とが、ヒンジ状に連結され、前記第3パネルの外面と前記第2パネルの外面とが、ヒンジ状に連結され、前記第2パネルの内面と前記第4パネルの内面とが、ヒンジ状に連結され、前記第4パネルの外面と前記第1パネルの外面とが、ヒンジ状に連結されている。
本実施の形態による断熱容器において、組立て状態において、前記第5パネル及び前記第6パネルが、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルによって取り囲まれていてもよい。
本実施の形態による断熱容器において、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネルの厚みは、それぞれ20mm以上60mm以下であってもよい。
本実施の形態による断熱容器において、折り畳み状態において、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネルは、互いに平行に位置していてもよい。
本実施の形態による断熱容器において、前記第1パネルの内面と前記第3パネルの内面とが、第1ヒンジ部材を介して連結され、前記第3パネルの外面と前記第2パネルの外面とが、第2ヒンジ部材を介して連結され、前記第2パネルの内面と前記第4パネルの内面とが、第3ヒンジ部材を介して連結され、前記第4パネルの外面と前記第1パネルの外面とが、第4ヒンジ部材を介して連結され、前記第1ヒンジ部材、前記第2ヒンジ部材、前記第3ヒンジ部材及び前記第4ヒンジ部材は、それぞれ接続するパネル同士の間隔を実質的に変化させることなく、前記パネル同士を回動させてもよい。
本実施の形態による断熱容器において、前記第5パネル又は前記第6パネルは、観音開き状に開閉可能であってもよい。
本実施の形態による断熱容器において、前記第5パネル又は前記第6パネルには、その外周に沿って耳部が設けられていてもよい。
本実施の形態による断熱容器において、組立て状態において、前記第5パネル又は前記第6パネルは、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルの端縁に接触してもよい。
本実施の形態による断熱容器において、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネル、外袋によって覆われていなくてもよい。
本実施の形態によれば、組立及び折り畳み手順が容易な断熱容器を提供することができる。
一実施の形態による断熱容器(組立て状態)を示す斜視図である。 一実施の形態による断熱容器の各パネルを取り外した状態を示す分解斜視図である。 一実施の形態による断熱容器(組立て状態)示す正面図である。 一実施の形態による断熱容器(組立て状態)示す背面図である。 一実施の形態による断熱容器(折り畳み状態)示す斜視図である。 一実施の形態による断熱容器(折り畳み状態)示す正面図である。 一実施の形態による断熱容器(折り畳み状態)示す背面図である。 断熱容器を組立て状態から折り畳み状態に移行する際の各工程を示す斜視図である。 断熱容器を組立て状態から折り畳み状態に移行する際の第1接続部材を示す平面図である。 変形例(変形例1)による断熱容器(組立て状態)を示す斜視図である。 変形例(変形例2)による断熱容器(組立て状態)を示す斜視図である。 変形例(変形例3)による断熱容器(組立て状態)を示す斜視図である。 変形例(変形例4)による断熱容器(組立て状態)を示す斜視図である。 変形例(変形例4)による断熱容器(組立て状態)を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
また、以下の実施の形態において、「X方向」とは、正面から見て断熱容器の左右に平行かつ断熱容器が配置される床面に平行な方向であり、「Y方向」とは、X方向に垂直かつ断熱容器が配置される床面に平行な方向である。「Z方向」とは、鉛直方向に平行な方向である。また、「正面」とは、床面に垂直な面であって、主として断熱容器に内容物を出し入れする際にユーザーの方向を向く面をいい、「背面」とは、床面に垂直な面であって、正面に対向する面をいう。「天面」とは、床面に平行な面であって、断熱容器の上方側の面をいい、「底面」とは、床面に平行な面であって、断熱容器の下方側の面をいう。また「右面」とは、床面に垂直な面であって、正面から見て断熱容器の右側に位置する面をいい、「左面」とは、床面に垂直な面であって、正面から見て断熱容器の左側に位置する面をいう。「側面」とは、天面及び底面に対して垂直な面をいう。
(断熱容器の構成)
本実施の形態による断熱容器の構成について、図1乃至図9を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による組立て及び折り畳みが可能な断熱容器10は、6つのパネル11〜16を含む。パネル11〜16は、組立て状態において略直方体形状となるものであり、第1パネル11と、第2パネル12と、第3パネル13と、第4パネル14と、第5パネル15と、第6パネル16とを含んでいる。第1パネル11と、第2パネル12と、第3パネル13と、第4パネル14と、第5パネル15と、第6パネル16とは、その主たる面(各パネルを構成する6つの面のうち、最も広い互いに対向する一対の面)がそれぞれ略長方形形状又は略正方形形状となっている。また、第1パネル11と第2パネル12とは、その主たる面が互いに略同一の大きさを有し、第3パネル13と第4パネル14とは、その主たる面が互いに略同一の大きさを有し、第5パネル15と第6パネル16とは、その主たる面が互いに略同一の大きさを有している。各パネル11〜16は、それぞれ剛性をもつ板状の部材からなり、使用時に柔軟に変形しないようになっている。
パネル11〜16は、全体として組立て及び折り畳み自在に設けられており、箱状に組立てられた組立て状態(図1乃至図4)と、小さく折り畳んだ折り畳み状態(図5乃至図7)とをとることができる。
断熱容器10を組立て状態としたとき、第1パネル11と第2パネル12とが互いに対向し、第3パネル13と第4パネル14とが互いに対向し、第5パネル15と第6パネル16とが互いに対向する。また、第1パネル11と第2パネル12は、それぞれ第3パネル13及び第4パネル14によって挟まれる。さらに、第5パネル15と第6パネル16は、それぞれ第1パネル11、第2パネル12、第3パネル13及び第4パネル14によって取り囲まれる。第5パネル15は、第3パネル13に対して折り畳み可能となっており、第6パネル16は、第4パネル14に対して折り畳み可能となっている。
各パネル11〜16は、それぞれ外面と内面とを有する。具体的には、第1パネル11は、内面11a及び外面11bを有し、第2パネル12は、内面12a及び外面12bを有している。また、第3パネル13は、内面13a及び外面13bを有し、第4パネル14は、内面14a及び外面14bを有している。また、第5パネル15は、内面15a及び外面15bを有し、第6パネル16は、内面16a及び外面16bを有している。
また、第1パネル11の内面11aと第3パネル13の内面13aとが、ヒンジ状に連結され、第3パネル13の外面13bと第2パネル12の外面12bとが、ヒンジ状に連結されている。さらに、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとが、ヒンジ状に連結され、第4パネル14の外面14bと第1パネル11の外面11bとが、ヒンジ状に連結されている。
なお、本実施の形態において、第1パネル11が天面パネルに対応し、第2パネル12が底面パネルに対応し、第3パネル13が右側面パネルに対応し、第4パネル14が左側面パネルに対応し、第5パネル15が正面パネルに対応し、第6パネル16が背面パネルに対応する。しかしながら、これに限らず、パネル11〜16は、天面パネル、底面パネル、右側面パネル、左側面パネル、正面パネル及び背面パネルのいずれに対応しても良い。例えば、開閉可能な第5パネル15又は第6パネル16が天面パネルに対応しても良い。
断熱容器10は、組立て状態において、6つのパネル11〜16に取り囲まれることにより、積載物を収容する略直方体形状の収容空間20(図2参照)を形成する。また6つのパネル11〜16は、後述するように、それぞれ断熱パネルを含んでいる。このため、収容空間20は、周囲が断熱材で囲まれることによって外部との熱の流入や流出が制限され、断熱性を維持することができる。また、6つのパネル11〜16は、それぞれ隣接する他のパネル11〜16のいずれかに対して移動可能に設けられている。これにより、断熱容器10は、収容空間20が形成されている組立て状態から、収容空間20が形成されない折り畳み状態に変更すること、及び折り畳み状態から組立て状態に変更することが可能である。このため、断熱容器10を使用しない場合には、パネル11〜16を折り畳むことにより、組立て状態よりも全体のサイズを小さくして保管することが可能である。また組立て状態において、6つのパネル11〜16は、それぞれその周縁が他のいずれかのパネル11〜16と密着するようになっており、これにより収容空間20の密閉性が確保されている。
次に、各パネル11〜16それぞれの構成について更に説明する。なお、以下において、「パネル11〜16が所定の面に対して平行(垂直)である」とは、「パネル11〜16の主たる面が所定の面に対して平行(垂直)である」ことを意味する。また、「内面」とは、各パネル11〜16の主たる面のうち組立て状態において収容空間20側を向く面をいい、「外面」とは、組立て状態において外方を向く面をであって、各パネル11〜16の主たる面とこの主たる面に垂直な各側面とをいう。
(第1パネル)
第1パネル11は、組立て状態(図1乃至図4)において、天面側(Z方向プラス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して平行に配置される。また、組立て状態において、第1パネル11は、第2パネル12、第5パネル15及び第6パネル16よりも上方(Z方向プラス側)に配置され、かつ第3パネル13と第4パネル14との間に配置される。
この第1パネル11は、一枚の板状の部材から構成されている。また第1パネル11は、第1ヒンジ部材21を介して第3パネル13に対して折り畳み自在に取り付けられ、第4ヒンジ部材24を介して第4パネル14に対して折り畳み自在に取り付けられている。第1ヒンジ部材21は、第1パネル11の内面11aと第3パネル13の内面13aとをヒンジ状に連結する。第4ヒンジ部材24は、第4パネル14の外面14bと第1パネル11の外面11bとをヒンジ状に連結する。
本明細書中、「ヒンジ部材CがパネルAとパネルBとをヒンジ状に連結する」とは、ヒンジ部材Cを回動軸としてパネルAとパネルBとが相対的に回動可能となっていることをいう。なお、パネルAとパネルBとの回動中、ヒンジ部材CにおけるパネルAとパネルBとの間隔は実質的に変化しないことが好ましい。
第1パネル11は、組立て状態から折り畳み状態(図5乃至図7)に移行する際、第3パネル13及び第4パネル14に対して回動し、第3パネル13の内面13aに接触する。このとき第1パネル11は、第3パネル13の内面13a側に配置され、第3パネル13及び第4パネル14に対して平行に位置する。
(第2パネル)
第2パネル12は、組立て状態(図1乃至図4)において、底面側(Z方向マイナス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して平行に配置される。また、組立て状態において、第2パネル12は、第1パネル11、第5パネル15及び第6パネル16よりも下方(Z方向マイナス側)に配置され、かつ第3パネル13と第4パネル14との間に配置される。
この第2パネル12は、一枚の板状の部材から構成されている。また第2パネル12は、第2ヒンジ部材22を介して第3パネル13に対して折り畳み自在に取り付けられ、第3ヒンジ部材23を介して第4パネル14に対して折り畳み自在に取り付けられている。第2ヒンジ部材22は、第2パネル12の外面12bと第3パネル13の外面13bとをヒンジ状に連結する。第3ヒンジ部材23は、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとをヒンジ状に連結する。
第2パネル12は、組立て状態から折り畳み状態(図5乃至図7)に移行する際、第3パネル13及び第4パネル14に対して回動し、第4パネル14の内面14aに接触する。このとき第2パネル12は、第4パネル14の内面14a側に配置され、第3パネル13及び第4パネル14に対して平行に位置する。
(第3パネル)
第3パネル13は、組立て状態(図1乃至図4)において、右側面側(X方向プラス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して垂直に配置される。また、組立て状態において、第3パネル13は、第1パネル11、第2パネル12、第4パネル14、第5パネル15及び第6パネル16よりも右側面側(X方向プラス側)に配置される。
この第3パネル13は、一枚の板状の部材から構成されている。また第3パネル13は、第1ヒンジ部材21を介して第1パネル11に対して折り畳み自在に取り付けられ、第2ヒンジ部材22を介して第2パネル12に対して折り畳み自在に取り付けられている。上述したように、第1ヒンジ部材21は、第1パネル11の内面11aと第3パネル13の内面13aとをヒンジ状に連結する。また、第2ヒンジ部材22は、第3パネル13の外面13bと第2パネル12の外面12bとをヒンジ状に連結する。
第3パネル13は、折り畳み状態(図5乃至図7)において、第1パネル11の内面11a及び第5パネル15の外面15bに接触する。このとき第3パネル13は、第1パネル11と第5パネル15との間に配置され、第1パネル11及び第5パネル15に対して平行に位置する。
(第4パネル)
第4パネル14は、組立て状態(図1乃至図4)において、左側面側(X方向マイナス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して垂直に配置される。また、組立て状態において、第4パネル14は、第1パネル11、第2パネル12、第3パネル13、第5パネル15及び第6パネル16よりも左側面側(X方向マイナス側)に配置される。
この第4パネル14は、一枚の板状の部材から構成されている。また第4パネル14は、第3ヒンジ部材23を介して第2パネル12に対して折り畳み自在に取り付けられ、第4ヒンジ部材24を介して第1パネル11に対して折り畳み自在に取り付けられている。上述したように、第3ヒンジ部材23は、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとをヒンジ状に連結する。また、第4ヒンジ部材24は、第4パネル14の外面14bと第1パネル11の外面11bとをヒンジ状に連結する。
第4パネル14は、折り畳み状態(図5乃至図7)において、第2パネル12の内面12a及び第6パネル16の外面16bに接触する。このとき第4パネル14は、第2パネル12と第6パネル16との間に配置され、第2パネル12及び第6パネル16に対して平行に位置する。
(第5パネル)
第5パネル15は、組立て状態(図1乃至図4)において、正面側(Y方向マイナス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して垂直に配置される。また、組立て状態において、第5パネル15は、第1パネル11、第2パネル12、第3パネル13及び第4パネル14に取り囲まれるように配置される。
この第5パネル15は、一枚の板状の部材から構成されている。また第5パネル15は、折曲可能な第1接続部材25を介して第3パネル13に対して折り畳み自在に取り付けられている。第1接続部材25は、第3パネル13の外面13bと第5パネル15の外面15bとを連結する。この場合、第1接続部材25は、第5パネル15と第3パネル13との間隔を変化させつつ、第5パネル15を第3パネル13に対して回動させるようになっている。なお、第1接続部材25の幅は、第3パネル13の厚みよりも大きいことが好ましい。
第5パネル15の外面15bは、折り畳み状態(図5乃至図7)において、第3パネル13の外面13bに接触する。このとき第5パネル15は、折り畳まれた断熱容器10の最も外面側(X方向プラス側)に配置され、第3パネル13に対して平行に位置する。
(第6パネル)
第6パネル16は、組立て状態(図1乃至図5)において、背面側(Y方向プラス側)に位置するパネルであり、水平面(XY平面)に対して垂直に配置される。また、組立て状態において、第6パネル16は、第1パネル11、第2パネル12、第3パネル13及び第4パネル14に取り囲まれるように配置される。
この第6パネル16は、一枚の板状の部材から構成されている。また第6パネル16は、折曲可能な第2接続部材26を介して第4パネル14に対して折り畳み自在に取り付けられている。第2接続部材26は、第4パネル14の外面14bと第6パネル16の外面16bとを連結する。この場合、第2接続部材26は、第6パネル16と第4パネル14との間隔を変化させつつ、第6パネル16を第4パネル14に対して回動させるようになっている。なお、第2接続部材26の幅は、第4パネル14の厚みよりも大きいことが好ましい。
第6パネル16の外面16bは、折り畳み状態(図5乃至図7)において、第4パネル14の外面14bに接触する。このとき第6パネル16は、折り畳まれた断熱容器10の最も外面側(X方向マイナス側)に配置され、第4パネル14に対して平行に位置する。
なお、上述した各ヒンジ部材21〜24は、それぞれ例えば折曲自在な接続布等の接続部材から構成されても良く、あるいは金属製又は樹脂製の蝶番から構成されても良い。この場合、各ヒンジ部材21〜24は、接続するパネル11〜14同士の間隔を実質的に変化させることなく、パネル11〜14を互いに回動させるようになっていることが好ましい。接続するパネル11〜14同士の間隔を実質的に変化させないようにすることにより、各パネル11〜14を折り畳み状態とした際(図5乃至図7)、各パネル11〜14の位置がずれることがなく、各パネル11〜14を安定して保持することができる。
また、上述した第1接続部材25及び第2接続部材26は、折曲自在な接続布等の柔軟な部材からなることが好ましい。この場合、各接続部材25、26は、接続するパネル13〜16同士の間隔を変化させつつ、各パネル13〜16を互いに回動させるようになっていても良い。これにより、パネル15、16を、それぞれパネル13、14の内面13a、14a側(組立て状態)からパネル13、14の外面13b、14b側(折り畳み状態)まで移動させることができ、各パネル15、16を容易に組立てたり折り畳んだりすることができる。
図5乃至図7は、パネル11〜16が折り畳み状態にある場合を示している。図5乃至図7に示すように、折り畳み状態において、各パネル11〜16がそれぞれ折り畳まれて、組立て状態(図1乃至図4)よりも左右方向(X方向)に断熱容器10全体の厚みが薄くなっている。なお、図5乃至図7において、第3パネル13が水平面(XY平面)に対して垂直(YZ平面に平行)に配置される場合を例として示しているが、これに限らず、第3パネル13が例えば水平面(XY平面)に平行に位置していても良い。
図5乃至図7に示すように、折り畳み状態において、右側面側(X方向プラス側)から、第5パネル15と、第3パネル13と、第1パネル11及び第2パネル12と、第4パネル14と、第6パネル16とがこの順番に互いに重なっている。この場合、第5パネル15の外面15bと第3パネル13の外面13bとが互いに接触し、第3パネル13の内面13aと第1パネル11の内面11aとが互いに接触している。また、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとが互いに接触し、第4パネル14の外面14bと第6パネル16の外面16bとが互いに接触している。なお、第1パネル11と第2パネル12との間には、Z方向に空間が形成されている。
折り畳み状態において、パネル11〜16はいずれも、互いに平行(YZ平面に平行)に位置している。この場合、各パネル11〜16は、折り畳み状態において他のパネル11〜16に対して斜めに配置されることがない。このため、パネル11〜16に対して不自然な力が加わりにくく、パネル11〜16が変形することを抑止することができる。また、折り畳み状態の断熱容器10同士を複数重ねることができる。この場合、断熱容器10が斜めになりにくいので、重ねられた複数の断熱容器10が崩れてしまうことを抑制することができる。また、複数の断熱容器10を効率良く収容することができる。
各パネル11〜16の厚みは、それぞれ5mm以上100mm以下とすることができる。パネル11〜16の厚みは、それぞれ20mm以上60mm以下とすることが好ましく、それぞれ30mm以上55mm以下とすることがより好ましい。本実施の形態において、各パネル11〜16の厚みが互いに同一であるが、各パネル11〜16の厚みが互いに異なっていても良い。なお、各パネル11〜16の「厚み」とは、各パネル11〜16の主たる面に垂直な方向の長さをいう。
(パネルの内部構造)
次に、各パネル11〜16の構造についてさらに説明する。
各パネル11〜16は、上述したように断熱性をもつ断熱パネルから構成されている。このような断熱パネルに用いられる断熱材は、所望の断熱性を発揮するものであればよく、例えば、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、インシュレーションボード等の繊維系断熱材、羊毛、炭化コルク等の天然素材系断熱材、押出法発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン等のポリエチレン発泡体、硬質ウレタンフォーム等のポリウレタン発泡体、高発泡ポリエチレン等のポリエチレン発泡体、フェノールフォーム等の発泡断熱材、真空断熱材等を挙げることができる。
断熱材としては、プラダン(中空構造)、ポリプロピレン製プラパール(川上産業株式会社による登録商標)、ポリプロピレン製ツインコーン(宇部エクシモ株式会社による登録商標)を用いてもよい。この場合、ポリプロピレンなどからなる中空構造のプラダンを用いることができる。
真空断熱材としては、芯材と外装材とを有するものを用いても良い。芯材としては、例えば、シリカ等の粉体、ウレタンポリマー等の発泡体、グラスウール等の繊維体等の多孔質体を使用してもよい。外装材は、芯材の外周を覆う部材であり、芯材から熱溶着層、ガスバリア層が順に積層された可撓性を有するシートを使用してもよい。ガスバリア層は、金属箔、樹脂シートの片面に蒸着層が形成された蒸着シート等を使用してもよい。金属箔は、例えばアルミニウムを使用することができる。蒸着層は、例えば、アルミニウム、アルミニウム酸化物、ケイ素酸化物を使用することができる。また、発泡断熱材を真空断熱材の少なくとも収容空間20側に隣接して配置することができる。さらに、真空断熱材を取り囲むように断熱外囲部を形成しても良い。
また、パネル11〜16は、電波透過性の非金属部材で構成されても良い。この場合、断熱容器10の内部にICタグを配置したとき、断熱容器10の外部から読取装置によって非接触通信を介してICタグの情報を読み取ることが可能となる。
(断熱容器の折り畳み及び組立て)
次に、断熱容器10を折り畳み及び組立てる際の作用について説明する。
(断熱容器の折り畳み)
はじめに、組立て状態の断熱容器10(図1乃至図4参照)を折り畳んで折り畳み状態(図5乃至図7参照)にする場合の作用について説明する。
まず、図8(a)に示すように、6つのパネル11〜16が箱状に組立てられ、断熱容器10が組立て状態となっている場合を想定する。このとき、各パネル11〜16の間には、略直方体形状の収容空間20(図2参照)が形成されている。
次に、図8(b)に示すように、第5パネル15を、第1接続部材25を介して第3パネル13に対して回動させ、第3パネル13の外面13b側に移動する。このとき第5パネル15は、第3パネル13の外面13bに接触するように配置され、第3パネル13に対して平行に配置される。同様に、第6パネル16を、第2接続部材26を介して第4パネル14に対して回動させ、第4パネル14の外面14b側に移動する。このとき第6パネル16は、第4パネル14の外面14bに接触するように配置され、第4パネル14に対して平行に配置される。
この間、図9(a)−(e)に示すように、第5パネル15は、柔軟な第1接続部材25によって、第3パネル13との距離を変化させつつ第3パネル13に対して回動する。これにより、第5パネル15は、第3パネル13の内面13aに接触する状態(図9(a))から第3パネル13の外面13bに接触する状態(図9(e))まで、平面視で約270°回転する。なお、第6パネル16についても同様である。
続いて、図8(c)に示すように、パネル11〜14を一体として折り畳む。具体的には、第1ヒンジ部材21を介して、第1パネル11を第3パネル13側に折り畳み、第3ヒンジ部材23を介して、第2パネル12を第4パネル14側に折り畳む。また、第3パネル13は、第2ヒンジ部材22を介して第2パネル12に連結され、第4パネル14は、第4ヒンジ部材24を介して第1パネル11に連結されている。このため、パネル11〜14が、互いに分離することなく一体となって平行四辺形状に折り畳まれる。
その後、図8(d)に示すように、第1パネル11は、第3パネル13及び第4パネル14に対して回動し、第3パネル13の内面13aに接触する。同時に、第2パネル12は、第3パネル13及び第4パネル14に対して回動し、第4パネル14の内面14aに接触する。
このようにして、断熱容器10の6つのパネル11〜16が、全体として図5乃至図7に示す折り畳み状態となる。このとき、6つのパネル11〜16は、全て互いに平行に配置される。最後に、図示しない着脱具によって6つのパネル11〜16を折り畳まれた状態で固定しても良い。以上のように、断熱容器10を使用しない場合には、パネル11〜16を折り畳み、できる限り全体の体積を小さくして保管、輸送することができる。
(断熱容器の組立て)
断熱容器10の組立て方法は、上述した折り畳み方法の逆の順に行うことによってできる。すなわち、まずパネル11〜14を一体として展開する。このとき、第1パネル11及び第2パネル12は、それぞれ第3パネル13及び第4パネル14に対して回動し、第1パネル11及び第2パネル12は、それぞれ第3パネル13及び第4パネル14に対して直角に位置する。これにより、パネル11〜14が正面視で長方形状となる。
次に、第5パネル15を第3パネル13に対して回動させ、第3パネル13の内面13a側に移動する。このとき第5パネル15は、パネル11〜14内に嵌め込まれる。同様に、第6パネル16を第4パネル14に対して回動させ、第4パネル14の内面14a側に移動する。このとき第6パネル16は、パネル11〜14内に嵌め込まれる。
このようにして、断熱容器10の6つのパネル11〜16が、全体として図1乃至図4に示す組立て状態となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、複数のパネル11〜16は、箱状に組立てられた組立て状態と、小さく折り畳まれた折り畳み状態とをとることができる。これにより、パネル11〜16を組立て状態にすることにより、パネル11〜16の内部に積載物を収納可能かつ気密性の高い収容空間20を形成することができる。一方、断熱容器10を使用しない場合には、パネル11〜16を折り畳み状態にすることにより、断熱容器10をコンパクトに保管しておくことができる。
とりわけ本実施の形態によれば、断熱容器10を組立て状態から折り畳み状態に移行し、あるいは、折り畳み状態から組立て状態に移行する手順が容易である。具体的には、組立て状態において、まず第5パネル15及び第6パネル16をそれぞれ第3パネル13及び第4パネル14の外側に折り畳み、その後、パネル11〜14を一体として折り畳む。これにより、断熱容器10を組立て状態から折り畳み状態に容易に移行することができる。また、折り畳み状態において、パネル11〜14を一体として箱状に展開した後、第5パネル15及び第6パネル16をそれぞれ第3パネル13及び第4パネル14の内側に回動させることにより、断熱容器10を折り畳み状態から組立て状態に容易に移行することができる。
このときパネル11〜14は、リンク機構のように一体として変形するので、断熱容器10を間違えることなく組立てあるいは折り畳むことができる。このため、パネル11〜16を無理に組立てあるいは折り畳むことにより、パネル11〜16が曲がったり破損したりするおそれがない。これにより、パネル11〜16同士が確実に嵌合され、断熱容器10の断熱性が低下することが抑えられる。
また本実施の形態によれば、第1パネル11の内面11aと第3パネル13の内面13aとが、第1ヒンジ部材21によってヒンジ状に連結され、第3パネル13の外面13bと第2パネル12の外面12bとが、第2ヒンジ部材22によってヒンジ状に連結されている。また、第2パネル12の内面12aと第4パネル14の内面14aとが、第3ヒンジ部材23によってヒンジ状に連結され、第4パネル14の外面14bと第1パネル11の外面11bとが、第4ヒンジ部材24によってヒンジ状に連結されている。これにより、パネル11〜14が厚みを有する場合であっても、パネル11〜14同士が干渉することがなく、各パネル11〜14を組立て状態から折り畳み状態にスムーズに移行することができる。
また本実施の形態によれば、組立て状態において、第5パネル15及び第6パネル16が、パネル11〜14によって取り囲まれるように配置される。これにより、収容空間20の断熱性を高めることができる。また、組立て状態において、第5パネル15及び第6パネル16がパネル11〜14によって挟まれるので、第5パネル15及び第6パネル16を安定して保持することができる。
また本実施の形態によれば、パネル11〜16の厚みは、それぞれ5mm以上100mm以下とすることができる。パネル11〜16の厚みは、それぞれ20mm以上60mm以下とすることが好ましく、それぞれ30mm以上55mm以下とすることがより好ましい。パネル11〜16の厚みを5mm以上、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上とすることにより、パネル11〜16が厚みを有する場合であっても、各パネル11〜16を組立て状態から折り畳み状態にスムーズに変形することができる。このため、パネル11〜16の厚みを厚くすることができ、断熱容器10の断熱性を高めることができる。またパネル11〜16の厚みを厚くすることにより、パネル11〜16がより歪みにくくなり、組立て状態において断熱容器10が直方体形状を保持しやすい。パネル11〜16の厚みを100mm以下、好ましくは60mm以下、より好ましくは55mm以下とすることにより、断熱容器10の外寸に対し内容積を大きくすることができ、効率が良い。また、断熱容器10の折り畳み時により体積を小さくすることができる。
また本実施の形態によれば、各パネル11〜16は、それぞれ剛性をもつ板状の部材である。これにより、各パネル11〜16が柔軟に変形することがないため、組立て状態で断熱容器10が直方体状となり、収容空間20を確実に形成することができる。
また本実施の形態によれば、パネル11〜16は、互いに一体に連結されている。このため、各パネル11〜16を外袋によって覆う必要がない。外袋が存在しないことにより、各パネル11〜16の折り畳み作業及び組立作業をより効率的に行うことができる。また外袋によってパネル11〜16が見えにくくなることもない。
また本実施の形態によれば、パネル11〜16によって収容空間20が全方向から覆われるので、収容空間20内の積載物を全方向から保護することができる。
なお、本実施の形態において、第5パネル15が第3パネル13に対して折り畳み可能に連結され、第6パネル16が第4パネル14に対して折り畳み可能に連結される場合を例にとって説明した。しかしながらこれに限らず、第5パネル15及び第6パネル16は、それぞれパネル11〜14のいずれかに対して折り畳み可能に連結されていれば良い。なお、第5パネル15が連結されるパネルと、第6パネル16が連結されるパネルとは、互いに対向するパネルであることが好ましい。あるいは、第5パネル15及び第6パネル16の大きさが小さい場合には、第5パネル15及び第6パネル16が同一のパネル11〜14に連結されても良い。
(変形例)
次に、図10乃至図14を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図10乃至図14は、それぞれ変形例による断熱容器を示す図である。図10乃至図14において、図1乃至図9に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図10は、変形例1による断熱容器10を示している。図10において、第5パネル15は、観音開き状に開閉可能な構造となっている。第5パネル15は、第3パネル13側に位置する第1部分パネル15cと、第4パネル14側に位置する第2部分パネル15dとを有している。第1部分パネル15cと第2部分パネル15dとは、互いに分離するとともに、互いに取り付け可能となっている。第1部分パネル15cと第2部分パネル15dは、それぞれ第3接続部材27a及び第4接続部材27bを介して第3パネル13及び第4パネル14に折り畳み自在となっている。なお、第3接続部材27a及び第4接続部材27bの構成は、それぞれ上述した第1接続部材25の構成と略同一としても良い。また、図示しないが、第6パネル16についても、同様に観音開き状に開閉可能な構造としても良い。この場合、第1部分パネル15c及び第2部分パネル15dを折り畳むことにより、断熱容器10の正面側が開放され、積載物を収容空間20から取り出したり収容空間20に収容したりすることが容易となる。
(変形例2)
図11は、変形例2による断熱容器10を示している。図11において、第5パネル15には、その外周に沿って耳部43(フラップ)が設けられている。耳部43は、例えば折曲自在な接続布又は面ファスナー等から構成されていても良い。この場合、耳部43は、正面側から見て第5パネル15の全周にわたって形成されているが、これに限らず第5パネル15の外周の一部に形成されていても良い。この場合、第5パネル15が、パネル11〜14内に深く嵌め込まれすぎないようにすることができる。また、第5パネル15とパネル11〜14との気密性を向上させることができる。なお、図示しないが、第6パネル16についても、同様に、その外周に沿って耳部43が設けられていても良い。
また、第1パネル11と第3パネル13との間には、Y方向に沿って帯状の耳部44(フラップ)が設けられている。耳部44は、例えば折曲自在な面ファスナーから構成されていても良い。また、耳部44は、第1パネル11と第3パネル13とのうち一方のパネルに固定され、他方のパネルに対して着脱自在となっていても良い。耳部44は、組立て状態において第1パネル11と第3パネル13とを連結し、折り畳み状態において剥離される。これにより、組立て状態において第1パネル11と第3パネル13との気密性を向上させることができ、第1パネル11と第3パネル13が連結されることで、パネル11〜14が倒れることを防止することができる。また、第1パネル11と第4パネル14との間には、Y方向に沿って耳部44(フラップ)が設けられている。さらに、図示していないが、第6パネル16と第3パネル13との間、及び第6パネル16と第4パネル14との間にも、それぞれY方向に沿って耳部44(フラップ)が設けられていても良い。
(変形例3)
図12は、変形例3による断熱容器10を示している。図12において、第5パネル15は、パネル11〜14よりも正面側(Y方向マイナス側)に位置している。第5パネル15は、パネル11〜14の各端縁(主たる面に垂直な面)に接触している。また、第5パネル15は、第3パネル13の外面13bに第5ヒンジ部材28を用いてヒンジ状に連結されている。なお、第5ヒンジ部材28の構成は、上述したヒンジ部材21〜24の構成と略同一としても良い。この場合、第5ヒンジ部材28は、第5パネル15と第3パネル13との間隔を実質的に変化させることなく、第5パネル15を第3パネル13に対して回動させるようになっている。これにより、開閉時に第5パネル15が第3パネル13に対してぐらつくことがない。また、第6パネル16についても、同様にパネル11〜14よりも背面側(Y方向プラス側)に位置している。この場合、第5パネル15及び第6パネル16がパネル11〜14内に嵌め込まれないので、収容空間20を広く確保することができる。
(変形例4)
図13は、変形例4による断熱容器10を示している。図13において、第5パネル15は、パネル11〜14よりも正面側(Y方向マイナス側)に位置する扉部15eと、扉部15eから内面側に突出する嵌合部15fとを有している。扉部15eは、組立て状態において、パネル11〜14の各端縁(主たる面に垂直な面)に接触する。また嵌合部15fは、正面(Y方向マイナス側)から見て長方形状である。この嵌合部15fは、組立て状態において、パネル11〜14の内側に嵌め込まれ、パネル11〜14の内面11a〜14aにそれぞれ接触する。また、扉部15eは、第3パネル13の外面13bに第5ヒンジ部材28を用いてヒンジ状に連結されている。第5ヒンジ部材28の構成は、上述した変形例3の場合と略同一の構成としても良い。これにより、第5パネル15がパネル11〜14に対して広い面積で接触するので、パネル11〜14と第5パネル15との気密性を向上させることができる。なお、第6パネル16についても、同様に、パネル11〜14よりも背面側(Y方向プラス側)に位置する扉部と、扉部から内面側に突出する嵌合部とを有していても良い。
図14(a)(b)は、それぞれ図13に示す断熱容器10を示す平面図であって、第6パネル16を開放した状態を示している。図14(a)において、第5パネル15の扉部15eの内面15g(パネル11〜14の各端縁に接触する面)が、第3パネル13の外面13bを延長した面Sよりも外側(X方向プラス側)に位置している。この場合、扉部15eが断熱容器10を設置する面と接触し、第3パネル13を支持するため、パネル11〜14が倒れないように保持することができる。図14(b)において、第5パネル15の扉部15eの内面15gが、第3パネル13の外面13bを延長した面Sよりも内側(X方向マイナス側)に位置している。この場合、扉部15eが断熱容器10を設置する面と接触し、重心が第4パネル14側(X方向マイナス側)に寄るので、パネル11〜14が倒れないように支持することができる。このように、断熱容器10を組立て状態と折り畳み状態との間で変形する際、第5パネル15によってパネル11〜14が倒れないように保持されるので、作業性を向上することができる。なお、第5パネル15の扉部15eの内面15gが、第3パネル13の外面13bを延長した面Sと同一平面上に位置する場合、パネル11〜14を倒すことができる。
上記実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 断熱容器
11 第1パネル
12 第2パネル
13 第3パネル
14 第4パネル
15 第5パネル
16 第6パネル
20 収容空間
21 第1ヒンジ部材
22 第2ヒンジ部材
23 第3ヒンジ部材
24 第4ヒンジ部材
25 第1接続部材
26 第2接続部材

Claims (9)

  1. 組立て及び折り畳みが可能な断熱容器であって、
    第1パネルと、第2パネルと、第3パネルと、第4パネルと、第5パネルと、第6パネルと、を備え、
    前記断熱容器を組立てた組立て状態において、前記第1パネルと前記第2パネルとが互いに対向し、前記第3パネルと前記第4パネルとが互いに対向し、前記第5パネルと前記第6パネルとが互いに対向し、前記第1パネル及び前記第2パネルは、それぞれ前記第3パネル及び前記第4パネルによって挟まれており、
    前記第5パネル及び前記第6パネルは、それぞれ前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルのいずれかに対して折り畳み可能に連結され、
    前記第1パネルの内面と前記第3パネルの内面とが、ヒンジ状に連結され、
    前記第3パネルの外面と前記第2パネルの外面とが、ヒンジ状に連結され、
    前記第2パネルの内面と前記第4パネルの内面とが、ヒンジ状に連結され、
    前記第4パネルの外面と前記第1パネルの外面とが、ヒンジ状に連結されている、断熱容器。
  2. 組立て状態において、前記第5パネル及び前記第6パネルが、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルによって取り囲まれている、請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネルの厚みは、それぞれ20mm以上60mm以下である、請求項1又は2に記載の断熱容器。
  4. 折り畳み状態において、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネルは、互いに平行に位置する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の断熱容器。
  5. 前記第1パネルの内面と前記第3パネルの内面とが、第1ヒンジ部材を介して連結され、
    前記第3パネルの外面と前記第2パネルの外面とが、第2ヒンジ部材を介して連結され、
    前記第2パネルの内面と前記第4パネルの内面とが、第3ヒンジ部材を介して連結され、
    前記第4パネルの外面と前記第1パネルの外面とが、第4ヒンジ部材を介して連結され、
    前記第1ヒンジ部材、前記第2ヒンジ部材、前記第3ヒンジ部材及び前記第4ヒンジ部材は、それぞれ接続するパネル同士の間隔を実質的に変化させることなく、前記パネル同士を回動させる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の断熱容器。
  6. 前記第5パネル又は前記第6パネルは、観音開き状に開閉可能である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の断熱容器。
  7. 前記第5パネル又は前記第6パネルには、その外周に沿って耳部が設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の断熱容器。
  8. 組立て状態において、前記第5パネル又は前記第6パネルは、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル及び前記第4パネルの端縁に接触する、請求項1に記載の断熱容器。
  9. 前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネル、前記第4パネル、前記第5パネル及び前記第6パネル、外袋によって覆われていない、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の断熱容器。
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