JP2006123914A - 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法 - Google Patents

真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006123914A
JP2006123914A JP2004310461A JP2004310461A JP2006123914A JP 2006123914 A JP2006123914 A JP 2006123914A JP 2004310461 A JP2004310461 A JP 2004310461A JP 2004310461 A JP2004310461 A JP 2004310461A JP 2006123914 A JP2006123914 A JP 2006123914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
peripheral wall
folding
portions
cold storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004310461A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Tsunetsugu
啓介 常次
Akira Nakano
明 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004310461A priority Critical patent/JP2006123914A/ja
Publication of JP2006123914A publication Critical patent/JP2006123914A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Abstract

【課題】折り畳みと組み立てがスムーズに行える折り畳み式保冷容器を提供する。
【解決手段】2面の底面部21のそれぞれを上方に回動させる作業を補助する折り畳み補助部材を2面の底面部21に設け、蓋受け部24を、蓋部16と当接する方向に付勢された状態で周壁部13の上側縁に上向きに配設し、蓋受け部24の自由端側の角の角度を鈍角にしたことにより、折り畳み補助部材を操作するだけで、2つの底面部21を簡単に上方に回動させて、底面部21を容易に折り曲げることができ、蓋部16を閉めようとする際に、蓋受け部24が蓋部16をすぐに受けることができるため、作業効率が良くなると同時に蓋受け部24と蓋部16との密閉性が良くなり、保冷性能を向上させることができ、折り畳み、組み立て時に、蓋受け部24の引っ掛かりが無くなって、折り畳みと組み立てがスムーズに行える。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱壁に真空断熱材を用いた折り畳み式保冷容器と、その折り畳み式保冷容器を使用して食品を運搬する配送方法に関するものである。
近年、食品の普及に伴い断熱を必要とする冷凍食品、冷蔵食品や常温で保存を要する常温保存食品が多数存在する。また、それらの食品をその温度帯で運搬するニーズも最近増えてきている。
これらの食品を運搬する場合、通常庫内がそれぞれの温度帯の配送車で運搬していたが、この場合、庫内を一定の温度に、電力により維持しなくてはならないため、電気代がかかると同時に保冷庫や配送車のリース料金が高い。
また、これを解決する手段として、保冷容器に、発泡ポリスチレンや硬質発泡ウレタンフォームなどの簡易な断熱材を用い、チャックや面ファスナなどを用いて蓋の開閉を行うものが多用されている。
しかし、このような保冷容器は断熱材の初期熱伝導率が高く断熱性能に劣り、しかも、保管に嵩張る傾向がある。このため、断熱性能を向上させた折り畳み式保冷容器が開発された(特許文献1参照)。
従来の折り畳み式保冷容器101は、図8に示すように、互いに折曲可能に方形状に連接された4面の周壁部110,110,113,113と、対向する2面の周壁部110,110の上側縁111,111に沿って折曲可能に連接された2面の蓋部116,116と、蓋部116,116の連接された2面の周壁部110,110の下側縁112,112に沿って折曲可能に連接された2面の底面部121,121とを備えて形成される。
蓋部116は、対向する蓋部116側へ向かう長さ、則ち、周壁部110の上側縁111から蓋部116の側縁117までの長さLが、周壁部113の幅Dの略半分であり、2面の蓋部116,116は同一形状を有する。また、2面の底面部121,121も蓋部116と同一形状を有する。また、蓋部116の長さLは、周壁部110の高さHよりも短い構成としている。
折り畳み式保冷容器101の周壁部110、蓋部116および底面部121の各部は、耐水性、防水性および柔軟性を備えた袋状に縫製されたシート材の内部に真空断熱材を内包した構造である。これらの、周壁部110、蓋部116および底面部121は、互いのシート材の側縁同士が縫製によって接続されて、折曲可能にされている。
また、蓋部116および底面部121の連接された周壁部110,110に隣接する2面の周壁部113,113は、略中央部に高さ方向へ延びる折り畳み線123に沿って真空断熱材が分割され、折り畳み線123に沿って周壁部113が折曲可能とされている。
周壁部113は、袋状に縫製されたシート材の内部に二つの真空断熱材を収納し、折り畳み線123に沿ってシート材を縫製して形成され、折り畳み線123に沿って折曲可能とされている。
一方の蓋部116には、側縁117に沿って、面ファスナ118aを備えた可撓性を有する係合フラップ118が設けられ、他方の蓋部116には、一方の蓋部116の係合フラップ118に対応させて面ファスナ120が設けられている。係合フラップ118も、シート材を用いており、シート材に面ファスナ118aを縫製して形成されている。
また、折曲可能な2面の周壁部113には、上側縁114に沿って、面ファスナ124aを備えた可撓性を有する蓋受け部124が縫製によって取り付けられている。蓋受け部124もシート材を用いており、シート材に面ファスナ124aを縫製して形成されている。
また、蓋受け部124の面ファスナ124aに対応させて、2面の蓋部116,116の内面には面ファスナ119,119が設けられている。
底面部121は蓋部116と同一の基本構造を有する。則ち、一方の底面部121には、側縁に沿って、面ファスナを備えた可撓性を有する係合フラップ122が設けられている。また、他方の底面部121には、一方の底面部121の係合フラップ122に対応させて面ファスナが設けられている。この係合フラップ122も、シート材を用いており、シート材に面ファスナを縫製して形成されている。
また、底面部121の外面側には、外面全面を覆う可撓性を有する底面シート127が設けられている。則ち、底面シート127は、2面の底面部121の外形と略等しい長方形のシートであり、その4つの辺部を周壁部110,113の下側縁112,115に沿って縫製して取り付けられている。底面シート127にも、シート材を用いている。
折り畳み式保冷容器101の内部には、内蓋125が設けられている。内蓋125は、可撓性を有する方形状のシート材であり、蓋部116が連接される周壁部110の上側縁111に沿ってその一辺が縫製によって取り付けられている。内蓋125は、蓋部116による遮蔽性を補助するための遮蔽材ある。
内蓋125は、折り畳み式保冷容器101の幅Wと略等しい幅を有し、その長さは、対向する周壁部110までの長さDと周壁部110の高さHの和以上とされている。内蓋125をこのサイズに設定することにより、折り畳み式保冷容器101の内部の一部に冷凍商品が収納されて隙間が生じる場合でも、冷凍商品の全てを内蓋125で覆いつくすことができ、遮蔽効果が増大する。
また、折り畳み式保冷容器101の内部には、蓄冷剤を収納する蓄冷剤蚊納部126を設けている。蓄冷剤収納部126は、メッシュ状のネット材を用いて形成した袋体であり、内部に蓄冷剤を収納可能で、内蓋125が連接された周壁部110の内面に設けている。これにより、蓄冷剤および冷凍商品を内蓋125で容易に覆うことができ、冷凍商品の保冷性能および遮蔽性の向上を図っている。
登録実用新案第3103332号公報
しかしながら、上記従来の構成では、配送センターで食品を折り畳み式保冷容器101に入れる前に、折り畳み式保冷容器101を組み立てる際に、蓋受け部124が引っかかり組み立て難い。また、食品を入れた後に、蓋部116を密閉性良く閉めようとすると、蓋受け部124と蓋部116の密着性が悪く、閉めるのに時間がかかると同時に密閉性に劣る。
また、配送センターからコンビニエンスストアに食品を運搬した後に、折り畳み式保冷容器101を折り畳む際に、蓋受け部124が引っかかり折り畳み難い。また、折り畳み式保冷容器101の2つの底面部121を折り曲げる時に、それぞれの底面部121の自由端に手を掛けて、一つずつ上方に回動させる必要があり、底面部121を折り曲げるのに時間がかかる。従って、折り畳み式保冷容器101を使用して食品を配送センターからコンビニエンスストアに運搬し、折り畳み式保冷容器101を配送センターに戻す配送全般の時間的ロスが生じる。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、折り畳みと組み立てがスムーズに行える折り畳み式保冷容器を提供することを目的としている。また、さらに、蓋受け部と蓋部の密着性を改善することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の折り畳み式保冷容器は、2面の底面部のそれぞれを上方に回動させる作業を補助する折り畳み補助部材を、2面の底面部に設けたのである。
これにより、折り畳み式保冷容器の2つの底面部を折り曲げる時に、それぞれの底面部の自由端に手を掛けて、一つずつ上方に回動させる必要はなく、折り畳み補助部材を操作するだけで、2つの底面部を簡単に上方に回動させて、底面部を容易に折り曲げることができる。
さらに、蓋受け部を、蓋部と当接する方向に付勢された状態で設けたのである。これにより、蓋部を閉めようとする際に、蓋受け部が蓋部をすぐに受けることができるため、作業効率が良くなると同時に蓋受け部と蓋部との密閉性が良くなり、保冷性能を向上させることができる。
また、さらに、蓋受け部の自由端側の角の角度を鈍角にしたのである。これにより、折り畳み式保冷容器の折り畳み、組み立て時に、蓋受け部の引っかかりが無くなる。
そして、配送センターとコンビニエンスストアとの間を行き来する食品運搬用の保冷容器に、本発明の折り畳み式保冷容器を採用した場合は、折り畳み式保冷容器の折り畳みと組み立てがスムーズに行えるために、時間的なロスを少なくすることができる。
本発明の折り畳み式保冷容器は、折り畳み組み立て時の作業効率を向上させることができる。
また、本発明の折り畳み式保冷容器は、蓋受け部と蓋部との密閉性が良くなり、保冷性能を向上させることができる。
また、本発明の折り畳み式保冷容器は、配送センターとコンビニエンスストア間の商品運搬のサイクル効率を向上させ、同時間により多くの商品を運搬することができる。
本発明の請求項1に記載の折り畳み式保冷容器の発明は、互いに折曲可能に方形状に連接された4面の周壁部と、対向する2面の周壁部の上側縁に沿って折曲可能に連接された2面の蓋部と、前記蓋部の連接された2面の周壁部の下側縁に沿って折曲可能に連接された2面の底面部とを備え、前記周壁部、蓋部および底面部は、いずれもシート材に平板状の真空断熱材を内包して形成され、前記蓋部および底面部の連接された周壁部に隣接する2面の周壁部は、略中央部に高さ方向へ延びる折り畳み線に沿って真空断熱材が分割されて折曲可能とされ、使用時には、前記2面の蓋部および底面部を閉姿勢に回動し互いに係合させて箱体とされ、不使用時には、前記蓋部および底面部の係合を解除し、前記底面部を周壁部内方へ折曲すると共に前記蓋部を周壁部外方へ折曲し、前記折曲可能な周壁部を折り畳み線に沿って内方へ折曲しつつ隣接する周壁部同士を近接させて、前記蓋部、周壁部および底面部を重ね合わせて折り畳み可能な折り畳み式保冷容器であって、中間部分を引き上げた時に前記2面の底面部のそれぞれが上方に回動するように一端が前記2面の底面部のうちの一方の底面部の上面に固定され他端が前記2面の底面部のうちの他方の底面部の上面に固定された折り畳み補助部材を備えたものである。
これにより、折り畳み式保冷容器の2つの底面部を折り曲げる(折り畳む)場合は、折り畳み補助部材の中間部分を引き上げるだけで、2面の底面部のそれぞれが上方に回動するので、それぞれの底面部の自由端に手を掛けて、一つずつ上方に回動させる必要はなく、折り畳み補助部材を操作するだけで、2つの底面部を簡単に上方に回動させて、底面部を容易に折り曲げる(折り畳む)ことができる。
請求項2に記載の折り畳み式保冷容器の発明は、請求項1に記載の発明において、前記折曲可能な2面の周壁部には、上側縁に沿って面ファスナを備えた可撓性を有する蓋受け部が横方向よりも上方へ向けて付勢された状態で設けられると共に、前記面ファスナに対応させて前記2面の蓋部に面ファスナが設けられ、前記2面の蓋部を閉姿勢へ向けて回動すると、蓋部が前記蓋受け部を押下しつつ当接して面ファスナ同士が係合するものであり、蓋部を閉めようとする際に、蓋受け部が蓋部をすぐに受けることができるため、作業効率が良くなると同時に蓋受け部と蓋部との密閉性が良くなり、保冷性能を向上させることができる。
請求項3に記載の折り畳み式保冷容器の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記蓋受け部の自由端側の角の角度を鈍角にしたものであり、折り畳み、組み立て時に、蓋受け部の引っかかりが無くなり、折り畳み組み立てがし易い。
請求項4に記載の配送方法の発明は、請求項1から3に記載の折り畳み式保冷容器を使用して、配送センターからコンビニエンスストアまで食品を運搬するものであり、配送センターとコンビニエンスストアとの間を行き来する食品運搬用の保冷容器に、請求項1から3に記載の折り畳み式保冷容器を採用することにより、折り畳み式保冷容器の折り畳みと組み立てがスムーズに行えるために、時間的なロスを少なくすることができ、配送センターとコンビニエンスストア間の商品運搬のサイクル効率を向上させ、同時間により多くの商品を運搬することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態1における折り畳み式保冷容器の斜視図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同実施の形態の折り畳み式保冷容器の概略斜視図、図4は図1のB−B矢視断面図、図5は図1のB−B矢視断面図において底面部の係合を解除した状態を示す断面図、図6の(a)〜(e)は同実施の形態の折り畳み式保冷容器を折り畳む手順を示す斜視図である。図7の(a)は同実施の形態の折り畳み式保冷容器を保護容器に収納した状態を示す斜視図、(b),(c)は、不使用時に折り畳まれた折り畳み式保冷容器を保護容器に収納する状態を示す斜視図である。
本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、互いに折曲可能に方形状に連接された4面の周壁部10,10,13,13と、対向する2面の周壁部10,10の上側縁11,11に沿って折曲可能に連接された2面の蓋部16,16と、蓋部16,16の連接された2面の周壁部10,10の下側縁12,12に沿って折曲可能に連接された2面の底面部21,21とを備えて形成される。
本実施の形態では、蓋部16は、対向する蓋部16側へ向かう長さ、則ち、周壁部10の上側縁11から蓋部16の側縁17までの長さLが、周壁部13の幅Dの略半分であり、2面の蓋部16,16は同一形状を有する。また、2面の底面部21,21も蓋部16と同一形状を有する。また、蓋部16の長さLは、周壁部10の高さHよりも短い構成としている。
具体的には、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、幅Wが600mm、奥行きDが500mm、高さHが300mmのサイズで、内容積は略70リットルである。
周壁部10,13、蓋部16および底面部21は、図2に示す様に、いずれもシート材30に平板状の熱貫流率が0.1W/m2K以上、4.0W/m2K以下の真空断熱材31を内包して形成される。
本実施の形態では、周壁部10,13、蓋部16および底面部21のそれぞれが、シート材30に平板状の真空断熱材31を内包して形成されるが、特定の面にウレタン等の他断熱材を使用しても構わない。
真空断熱材31は、図2に示す様に、繊維材または樹脂発泡材または粒状体の素材のうちの少なくともいずれか1種類の素材で成る芯材32を、ガスバリア性を有する外被材33で覆い、その内部を減圧して真空封入して形成される断熱材である。
本実施の形態では、外被材33として、ガスバリア層の内外に熱溶着層および保護層を積層して形成されるラミネートフィルムを使用した。則ち、外被材33は、アルミニウムなどの金属箔や、金属または無酸化物の蒸着されたフィルムをガスバリア層とし、ガスバリア層の内面側に、無延伸ポリプロピレン等のフィルムを熱溶着層として積層すると共に、ガスバリア層の外面側に、ナイロンやポリエチレンテレフタレートなどのフイルムを保護層として積層したラミネートフィルムである。また、芯材32は、繊維材を加熱成形したものを使用した。
本実施の形態では、このような構成の真空断熱材31であって、その熱伝導率(初期熱伝導率)が0.0050W/mK、その厚さが10mm前後のものを用いている。これにより、周壁部10、蓋部16および底面部21における高い断熱性を確保すると共に、各部の薄型化を図っている。
シート材30は、ポリエステル生地の裏面に合成樹脂コートを施したものを縫製により成形加工したもので、耐水性、防水性および柔軟性を兼ね備えている。
本実施の形態では、周壁部10、蓋部16および底面部21のうち、折り畳み式保冷容器1の使用時または不使用時に外部側に位置する面には、図2に示すように、厚さ5mmのシート材30aを用い、他の面には厚さ2mmのシート材30bを用いている。
則ち、折り畳み式保冷容器1の周壁部10、蓋部16および底面部21の各部は、耐水性、防水性および柔軟性を備えた袋状に縫製されたシート材30の内部に真空断熱材31を内包した構造である。これらの、周壁部10、蓋部16および底面部21は、互いのシート材30の側縁同士が縫製によって接続されて、折曲可能にされている。
また、図1に示す様に、蓋部16および底面部21の連接された周壁部10,10に隣接する2面の周壁部13,13は、略中央部に高さ方向へ延びる折り畳み線23に沿って真空断熱材が分割され、この折り畳み線23に沿って周壁部13が折曲可能とされている。
則ち、周壁部13は、袋状に縫製されたシート材30の内部に二つの真空断熱材31,31を収納し、折り畳み線23に沿ってシート材30を縫製して形成され、この折り畳み線23に沿って折曲可能とされている。
一方の蓋部16には、側縁17に沿って、面ファスナ18aを備えた可撓性を有する係合フラップ18が設けられ、他方の蓋部16には、一方の蓋部16の係合フラップ18に対応させて面ファスナ20が設けられている。係合フラップ18も、上記したシート材30b(厚さ2mm、図2参照)を用いており、このシート材30bに面ファスナ18aを縫製して形成されている。
また、折曲可能な2面の周壁部13には、上側縁14に沿って、面ファスナ24aを備えた可撓性を有する蓋受け部24が略上方へ向けて付勢された状態で縫製によって取り付けられている。蓋受け部24も、上記したシート材30b(厚さ2mm、図2参照)を用いており、このシート材30bに面ファスナ24aを縫製して形成されている。
なお、蓋受け部24の自由端側の角の角度は鈍角になっている。また、蓋受け部24の面ファスナ24aに対応させて、2面の蓋部16,16の内面には面ファスナ19,19が設けられている。
底面部21は蓋部16と同一の基本構造を有する。則ち、一方の底面部21には、側縁29に沿って、面ファスナ22aを備えた可撓性を有する係合フラップ22が設けられている。また、他方の底面部21には、一方の底面部21の係合フラップ22に対応させて面ファスナ28が設けられている。この係合フラップ22も、上記したシート材30b(厚さ2mm、図2参照)を用いており、このシート材30bに面ファスナ22aを縫製して形成されている。
2面の底面部21には、2面の底面部のそれぞれを上方に回動させる作業を補助する折り畳み補助部材34を、その上面に設けている。折り畳み補助部材34は、中間部分を引き上げた時に2面の底面部21のそれぞれが上方に回動するように一端が2面の底面部21のうちの一方の底面部21の上面に固定され他端が2面の底面部21のうちの他方の底面部の上面に固定されている。
また、底面部21の外面側には、外面全面を覆う可撓性を有する底面シート27が設けられている。則ち、底面シート27は、2面の底面部21の外形と略等しい長方形のシートであり、その4つの辺部を周壁部10,13の下側縁12,15に沿って縫製して取り付けられている。本実施の形態では、底面シート27にも、上記したシート材30b(厚さ2mm、図2参照)を用いている。
折り畳み式保冷容器1の内部には、内蓋25が設けられている。内蓋25は、可撓性を有する方形状のシート材であり、蓋部16が連接される周壁部10の上側縁11に沿ってその一辺が縫製によって取り付けられている。内蓋25は、蓋部16による遮蔽性を補助するための遮蔽材ある。
本実施の形態では、内蓋25は、図1に示す様に、折り畳み式保冷容器1の幅Wと略等しい幅を有し、その長さは、対向する周壁部10までの長さDと周壁部10の高さHの和以上とされている。内蓋25をこのサイズに設定することにより、図5に示す様に、折り畳み式保冷容器1の内部の一部に冷凍商品S1〜S4が収納されて隙間が生じる場合でも、冷凍商品S1〜S4の全てを内蓋25で覆いつくすことができ、遮蔽効果が増大する。
また、折り畳み式保冷容器1の内部には、蓄冷剤を収納する蓄冷剤蚊納部26を設けている。蓄冷剤収納部26は、図1、図4に示す様に、メッシュ状のネット材を用いて形成した袋体であり、図4に示す様に、内部に蓄冷剤34を収納可能である。本実施の形態では、蓄冷剤収納部26を、内蓋25が連接された周壁部10の内面に設けている。これにより、蓄冷剤34および冷凍商品S1〜S4を内蓋25で容易に覆うことができ、冷凍商品S11〜S4の保冷性能および遮蔽性の向上を図っている。
尚、蓄冷剤収納部26は、周壁部10の内面に限らず、周壁部13や蓋部16の内面に複数設けることも可能である。
本実施の形態では、蓄冷剤収納部26に、融点が−27℃〜−18℃、重量が1kgの蓄冷剤34を2個収納可能としている。また、本実施の形態で使用した蓄冷剤34は、(株)イノアックコーポレーション製「CAH−1001マイナス25℃グレード」である。
以上のように構成された、折り畳み式保冷容器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、蓋受け部24の端部を面取りした(蓋受け部24の自由端側の角の角度を鈍角にした)ことにより、折り畳み式保冷容器1の折り畳み、組み立て時に、蓋受け部の引っかかりが無くなり、折り畳み組み立てがし易くなる。
また、折曲可能な2面の周壁部13には、上側縁14に沿って面ファスナ24aを備えた可撓性を有する蓋受け部24が横方向よりも上方へ向けて付勢された状態で設けられると共に、面ファスナ24aに対応させて2面の蓋部16に面ファスナ19が設けられ、2面の蓋部16を閉姿勢へ向けて回動すると、蓋部16が蓋受け部24を押下しつつ当接して面ファスナ同士19,24aが係合するもので、蓋部16を閉めようとする際に、蓋受け部24が蓋部16をすぐに受けることができるため、作業効率が良くなると同時に蓋受け部24と蓋部16との密閉性が良くなり、保冷性能を向上させることができる。
また、中間部分を引き上げた時に2面の底面部21のそれぞれが上方に回動するように一端が2面の底面部21のうちの一方の底面部21の上面に固定され他端が2面の底面部21のうちの他方の底面部の上面に固定された折り畳み補助部材34を備えたことにより、折り畳み式保冷容器1の2つの底面部21を折り曲げる(折り畳む)場合は、折り畳み補助部材34の中間部分を引き上げるだけで、2面の底面部21のそれぞれが上方に回動するので、それぞれの底面部21の自由端に手を掛けて、一つずつ上方に回動させる必要はなく、折り畳み補助部材34を操作するだけで、2つの底面部21を簡単に上方に回動させて、底面部21を容易に折り曲げる(折り畳む)ことができる。
また、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1を使用して、配送センターからコンビニエンスストアまで食品を運搬する場合は、配送センターとコンビニエンスストアとの間を行き来する食品運搬用の保冷容器に、折り畳み式保冷容器1を採用することにより、折り畳み式保冷容器1の折り畳みと組み立てがスムーズに行えるために、時間的なロスを少なくすることができ、配送センターとコンビニエンスストア間の商品運搬のサイクル効率を向上させ、同時間により多くの商品を運搬することができる。
次に、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1の使用時に際しての組み立て手順を説明する。
まず、図5に示す様に、底面部21,21を閉姿勢(水平方向)へ回動させて、図4に示す様に、側縁29,29同士を突き合わせる。そして、一方の底面部21に設けた係合フラップ22を他方の底面部21に押圧して、係合フラップ22の面ファスナ22aと他方の底面部21の面ファスナ28を互いに係合させる。
底面部21,21をこのように係合すると、図4に示す様に、双方の底面部21によって略平面が形成され、底面21,21の下方には全面を覆うように底面シート27が位置する。従って、底面部21と周壁部13との間に僅かな隙間が生じた場合でも、底面シート27によって内外の連通が遮断され、断熱性能が損なわれることがない。
また、本実施の形態では、底面シート27に耐水性および防水性を有するシート材30bを用いており、内部に滞留する水が容器外部に流出することを防止している。
次いで、図4に示す様に、必要に応じて蓄冷剤収納部26に蓄冷剤34を収納すると共に、配送しようとする冷凍食品などの冷凍商品S1〜S4を内部に収納し、冷凍商品S1〜S4を覆うように内蓋25をかける。
ここで、本実施の形態では、蓄冷剤34に融点が−27℃以上−18℃以下のものを使用している。これは、通常、小ロ配送を行う卸業者や物流センターでは、冷凍倉庫を−30℃〜−22℃程度に温度管理することが多い。従って、冷凍倉庫に保管するだけで蓄冷剤34を固体化させ得るように、この範囲の融点を有する蓄冷剤34を使用している。これにより、配送時には、冷凍倉庫で保管されて固体化された蓄冷剤34を直ちに折り畳み式保冷容器1に収納して保冷に供することが可能となる。
収納しようとする冷凍商品S1〜S4(食品)を全て収納すると、蓋部16,16を閉姿勢(略水平方向)へ回動させる。蓋部16を内方へ向けて回動すると、周壁部13に略上方へ向けて設けられた蓋受け部24が、蓋部16の回動によって押圧されて内方へ倒れ、蓋受け部24の面ファスナ24aと蓋部16の面ファスナ19が互いに係合する。
そして、蓋部16,16の双方を閉姿勢に移動すると、蓋受け部24の面ファスナ24aの全面が蓋部16の面ファスナ19と係合し、蓋部16と周壁部13との間が蓋受け部24によって遮蔽される。この時、蓋受け部24は端部が面取りされている(蓋受け部24の自由端側の角の角度を鈍角にした)ため、壁面との引っかかりが無く、容易に水平にすることができ、なおかつ、初めから上向きに配設されているために、蓋部16,16を受けやすく、蓋部16,16との密閉性も良くなる。
また、蓋部16,16を閉姿勢に移動すると、蓋部16,16の側縁17,17同士が互いに突き合わされる。そして、最後に、一方の蓋部16に設けた係合フラップ18を他方の蓋部16に押圧して、面ファスナ18a,20を互いに係合させる。これにより、蓋部16,16の側縁17,17同士の突き合わせ部位が係合フラップ18で覆われる。
則ち、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、底面部21,21および蓋部16,16を閉姿勢に回動して係合フラップ22,18で係合するだけで、図6(a)に示す様に、真空断熱材31を内包した周壁部10,13、底面部21および蓋部16で囲まれた箱体が形成される。
そして、形成された箱体は、図4に示す様に、底面部21,21の側縁29,29同士の突き合わせ部位が係合フラップ22で覆われると共に、底面部21の外面が底面シート27で覆われる。更に、蓋部16,16の突き合わせ部位は係合フラップ18で覆われると共に、蓋部16と周壁部13との間が蓋受け部24によって遮蔽される。
このように、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、底面部21,21および蓋部16,16を閉姿勢に移動させて組み立てるだけで、内外の連通が完全に遮断され、しかも全面が真空断熱材で囲まれた極めて断熱性能の高い箱体を直ちに形成することができる。
本実施の形態では、折り畳み式保冷容器1の内部に、融点が−27℃以上−18℃以下の蓄冷剤を、50リットル当たりにつき1個収納することにより、折り畳み式保冷容器1の内部の雰囲気の平均温度を10時間以上継続して0℃以下に保持可能であり、冷凍商品(例えばアイスクリーム)の品温に置き換えれば、10時間以上継続して概ね−15℃までに保持できる。従って、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1に蓄冷剤を併用して配送を行うことにより、冷凍商品を低温に維持して品質を損ねることなく長距離配送を行うことが可能となる。なお、蓄冷剤の少なくとも一部をドライアイスで代用しても構わない。
次に、不使用時に際しての折り畳み式保冷容器1の折り畳み手順を説明する。
折り畳み式保冷容器1の折り畳みは、例えば、配送を終えて折り畳み式保冷容器1が空になった時や、配送元に戻って折り畳み式保冷容器1を収納保管する際に行われる。尚、以下の折り畳み手順の説明においては、蓄冷剤収納部26に収納された蓄冷剤34は取り出されているものとする。
折り畳みに際しては、まず、図6(a)に示す様に、箱体とされている折り畳み式保冷容器1の蓋部16の係合フラップ18を掴んで引き上げる。そして、図6(b)に示す様に、係合フラップ18の面ファスナ18aと蓋部16の面ファスナ20の係合、および、蓋受け部24の面ファスナ24aと蓋部16の面ファスナ19の係合を解除しつつ蓋部16,16を開姿勢へ回動する。
次いで、図5,図6(c)に示す様に、内蓋25を蓄冷剤収納部26側へ寄せ、底面部21を折り畳み補助部材34の中間部分を掴んで引き上げて、係合フラップ22の面ファスナ22aと底面部21の面ファスナ28の係合を解除する。この時、折り畳み補助部材34があるため、底面部21は引き上げ易い。そして、図6(d)に示す様に、底面部21,21を周壁部10,10の内面に折り重ねると共に、蓋部16,16を周壁部10,10の外面に折り重ねる。
続いて、図6(d)に示す様に、周壁部13,13を折り畳み線23に沿って内方に折曲しつつ、周壁部10,10同士を近接させる。この時、蓋受け部24の端部が面取りされ(蓋受け部24の自由端側の角の角度が鈍角にされ)、かつ上向きに(蓋受け部24が横方向よりも上方へ向けて付勢された状態で)配設されているため、引っかかりもなくスムーズに行うことができる。これにより、図6(e)に示す様に、外側から順に蓋部16、周壁部10、底面部21および折曲された周壁部13の4面が対象に重ね合わせられ、全8面が重なった状態で折り畳みが完了する。
このように、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、従来のように断熱パネルなどの部材の着脱を行うことなく、短時間に極めて容易にコンパクトに折り畳むことができる。
折り畳み式保冷容器1を折り畳むと、図6(e)に示す様に、蓋部16、周壁部10、底面部21および周壁部13の合計8面が折り重ねられた状態となる。
また、これにより、使用時の箱体に比べて極めてコンパクトにすることができ、使用後の回収や保管を容易に行うことができる。
また、配送方法の実施の形態で述べたように、配送先に食品を収納した折り畳み式保冷容器1をそのまま引き渡す場合であっても、配送先では、折り畳み式保冷容器1の使用後はコンパクトに折り畳んで保管することができ、空の折り畳み式保冷容器1が無駄なスペースを占有することがない。特に、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、組み立てや折り畳みを短時間に極めて容易に行うことができ、折り畳みが面倒なために使用が終了した折り畳み式保冷容器1を箱体のまま放置されて無駄なスペースを占有することが解消される。
また、折り畳み式保冷容器1をコンパクトに折り畳むことができるので、折り畳んだ複数の折り畳み式保冷容器1を汎用のロールパレットなどに収納して容易に移動させることも可能である。
また、上記したように、使用時または不使用時に外部側に位置する全ての面に対して、厚手のシート材30aを使用している。
従って、使用に際して箱体が形成されたときは、各面に内包される真空断熱材31が厚手のシート材30aによって外力から保護される。また、不使用時に折り畳むと、蓋部16の内面が厚手のシート材30aによって外力から保護されることとなる。これにより、使用時および不使用時の双方において、真空断熱材31を外力から保護することができ、真空断熱材31の破損を防止して耐久性を向上することが可能となる。
ここで、本実施の形態の折り畳み式保冷容器1は、上記したように、所定の強度および剛性を備えた真空断熱材31を内包した蓋部16、周壁部10,13および底面部21で形成されるので、折り畳み式保冷容器1を単独で使用する場合でも、ある程度の強度および剛性を得ることができる。しかし、折り畳み式保冷容器1を、更に強度および剛性の高い保護容器に収納してセットで使用することにより、折り畳み式保冷容器1の耐久性を著しく向上させることができる。
例えば、図7(a)に示す様に、折り畳み式保冷容器1をすっぽり収納可能な保護容器2を用意し、配送に際して箱体とされた折り畳み式保冷容器1を収納してセットで使用する構成を採ることができる。蓋
図7(a)に示す保護容器2は、合成樹脂材を成形加工して作製されたもので、上方が開放された箱形状を有し、極めて軽量である。保護容器2は、上部および下部の外面を全周に渡って突出させてフランジ部2a,2bを形成している。従って、フランジ部2aを手掛かりとして保護容器2を容易に持ち運び可能である。また、折り畳み式保冷容器1を保護容器2に収納したまま、係合フラップ18を掴んで蓋部16を開閉することができる。
また、保護容器2のフランジ部2bを別の保護容器2のフランジ部2aに重ね合わせて係合可能な構造とされており、保護容器2を多段に積み重ねることができる。従って、配送車などに、折り畳み式保冷容器1を収納した保護容器2を多数積み込む場合でも、多段に積み上げることによって積み込みスペースを有効に利用でき、しかも、折り畳み式保冷容器1に直接過大な荷重が加わることがなく損傷を受けることがない。
このように、折り畳み式保冷容器1を軽量化された保護容器2とセットで使用することにより、折り畳み式保冷容器1の耐久性を著しく向上させることが可能となる。
更に、図6(e)に示したように、折り畳み式保冷容器1は、周壁部10を最大外寸として8面が重ね合わせられた形状に折り畳み可能である。従って、図7(b),(c)に示す様に、一つの保護容器2に、折り畳んだ複数の折り畳み式保冷容器1を収納することができる。
これにより、複数の折り畳み式保冷容器1を纏めて保護容器2に収納して容易に持ち運ぶことができ、配送に際しての準備作業や回収作業を効率良く行うことができる。また、複数の折り畳み式保冷容器1を保護容器2に整理して保管でき、保管スペースも削減できる。
尚、図7で示した保護容器2は、箱形に形成されたものとして述べたが、保護容器2を折り畳み可能な構造とすることにより、準備や回収時における保護容器2の持ち運びが容易となり、保管スペースも削減することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる折り畳み式保冷容器は折り畳み、組み立て時の作業効率を上げることができるため、保冷に限らず保温にも使用でき、蓄冷剤収納部に高温の蓄熱剤や携帯用懐炉を収納すれば、長時間高温を維持できる。したがって、保冷、保温を必要とする多方面な用途に、効率良く使用することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における折り畳み式保冷容器を示す斜視図 図1のA−A矢視断面図 同実施の形態の折り畳み式保冷容器を示す概略斜視図 図1のB−B矢視断面図 図1のB−B矢視断面図において底面部の係合を解除した状態を示す断面図 (a)〜(e)は同実施の形態の折り畳み式保冷容器を折り畳む手順を示す斜視図 (a)は同実施の形態の折り畳み式保冷容器を保護容器に収納した状態を示す斜視図、(b),(c)は、不使用時に折り畳まれた折り畳み式保冷容器を保護容器に収納する状態を示す斜視図 従来の折り畳み式保冷容器を示す斜視図
符号の説明
1 折り畳み式保冷容器
10,13 周壁部
11,14 上側縁
12,15 下側縁
16 蓋部
19 面ファスナ
21 底面部
23 折り畳み線
24 蓋受け部
24a 面ファスナ
30 シート材
31 真空断熱材
34 折り畳み補助部材

Claims (4)

  1. 互いに折曲可能に方形状に連接された4面の周壁部と、対向する2面の周壁部の上側縁に沿って折曲可能に連接された2面の蓋部と、前記蓋部の連接された2面の周壁部の下側縁に沿って折曲可能に連接された2面の底面部とを備え、
    前記周壁部、蓋部および底面部は、いずれもシート材に平板状の真空断熱材を内包して形成され、前記蓋部および底面部の連接された周壁部に隣接する2面の周壁部は、略中央部に高さ方向へ延びる折り畳み線に沿って真空断熱材が分割されて折曲可能とされ、
    使用時には、前記2面の蓋部および底面部を閉姿勢に回動し互いに係合させて箱体とされ、不使用時には、前記蓋部および底面部の係合を解除し、前記底面部を周壁部内方へ折曲すると共に前記蓋部を周壁部外方へ折曲し、前記折曲可能な周壁部を折り畳み線に沿って内方へ折曲しつつ隣接する周壁部同士を近接させて、前記蓋部、周壁部および底面部を重ね合わせて折り畳み可能な折り畳み式保冷容器であって、
    中間部分を引き上げた時に前記2面の底面部のそれぞれが上方に回動するように一端が前記2面の底面部のうちの一方の底面部の上面に固定され他端が前記2面の底面部のうちの他方の底面部の上面に固定された折り畳み補助部材を備えたことを特徴とする折り畳み式保冷容器。
  2. 前記折曲可能な2面の周壁部には、上側縁に沿って面ファスナを備えた可撓性を有する蓋受け部が横方向よりも上方へ向けて付勢された状態で設けられると共に、前記面ファスナに対応させて前記2面の蓋部に面ファスナが設けられ、前記2面の蓋部を閉姿勢へ向けて回動すると、蓋部が前記蓋受け部を押下しつつ当接して面ファスナ同士が係合する請求項1に記載の折り畳み式保冷容器。
  3. 前記蓋受け部の自由端側の角の角度が鈍角であることを特徴とする請求項1または2に記載の折り畳み式保冷容器。
  4. 請求項1から3に記載の折り畳み式保冷容器を使用して、配送センターからコンビニエンスストアまで食品を運搬する配送方法。
JP2004310461A 2004-10-26 2004-10-26 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法 Withdrawn JP2006123914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004310461A JP2006123914A (ja) 2004-10-26 2004-10-26 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004310461A JP2006123914A (ja) 2004-10-26 2004-10-26 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006123914A true JP2006123914A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36719022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004310461A Withdrawn JP2006123914A (ja) 2004-10-26 2004-10-26 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006123914A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137612A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Tri-Wall Kk 保冷・保温コンテナ
KR101147390B1 (ko) 2010-08-23 2012-05-23 엔알티 주식회사 진공단열재의 진공 패키지방법 및 그에 의해 제조된 진공 패키지
JP2016069031A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 積水化成品工業株式会社 多温度帯収納容器及び多温度帯収納容器の形成方法
JP2016088590A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2016088588A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2017154782A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大日本印刷株式会社 保冷保温ユニット
JP2021195147A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 グローブライド株式会社 折り畳み可能な保冷バッグ
JP2021195148A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 グローブライド株式会社 保冷バッグ
US11827441B2 (en) 2020-06-11 2023-11-28 Globeride, Inc. Insulated bag and foldable insulated bag
WO2024074033A1 (zh) * 2022-10-06 2024-04-11 浙江明丰实业股份有限公司 一种可循环折叠周转箱

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137612A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Tri-Wall Kk 保冷・保温コンテナ
KR101147390B1 (ko) 2010-08-23 2012-05-23 엔알티 주식회사 진공단열재의 진공 패키지방법 및 그에 의해 제조된 진공 패키지
JP2016069031A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 積水化成品工業株式会社 多温度帯収納容器及び多温度帯収納容器の形成方法
JP2016088590A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2016088588A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2017154782A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大日本印刷株式会社 保冷保温ユニット
JP2021195147A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 グローブライド株式会社 折り畳み可能な保冷バッグ
JP2021195148A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 グローブライド株式会社 保冷バッグ
US11827441B2 (en) 2020-06-11 2023-11-28 Globeride, Inc. Insulated bag and foldable insulated bag
JP7460457B2 (ja) 2020-06-11 2024-04-02 グローブライド株式会社 折り畳み可能な保冷バッグ
JP7478035B2 (ja) 2020-06-11 2024-05-02 グローブライド株式会社 保冷バッグ
WO2024074033A1 (zh) * 2022-10-06 2024-04-11 浙江明丰实业股份有限公司 一种可循环折叠周转箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8348087B2 (en) Cold box and delivery method using the same
WO2005073648A1 (ja) 折り畳み式断熱容器および配送方法
US6220473B1 (en) Collapsible vacuum panel container
WO2014033450A1 (en) Expandable cool bag
JP2004347292A (ja) 折り畳み式保冷容器
JP2008230677A (ja) 折り畳み型保冷ボックス
JP3763317B2 (ja) 折り畳み式保冷容器
JP6481891B2 (ja) 保冷保温容器、外装袋、保冷保温容器の組み立て方法、折り畳み方法、及び、保管方法
TW202332627A (zh) 用於冷卻之包裝盒
JP2006123914A (ja) 真空断熱材を適用した折り畳み式保冷容器および配送方法
JP3312878B2 (ja) 断熱性格納ケース
JP2005335814A (ja) 折り畳み式保冷容器
JP2007240021A (ja) 折畳み式保冷庫
JP5294822B2 (ja) 保冷性運搬容器
JP3113360U (ja) 折畳式保冷箱
JP3896448B2 (ja) 折り畳み式保冷保温ボックス
JP2005247581A5 (ja)
JP3680853B1 (ja) 真空断熱材および折り畳み式保冷容器
JP6704220B2 (ja) 保冷保温容器、保冷保温容器複合体、組立式の保冷保温容器用パネルセット
JP2005247581A (ja) 冷凍商品の配送方法
TWI776699B (zh) 冷卻用包裝盒
US20080257896A1 (en) Container
JP5685786B1 (ja) 運搬コンテナ用保冷バッグ
JP6478017B2 (ja) コンテナ、保冷保温容器
JP2004168361A (ja) 保冷保温ボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070912

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071012

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090304