JP3896448B2 - 折り畳み式保冷保温ボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は折り畳み式保冷保温ボックスに関し、更に詳細には例えば薬品や食品等保冷又は保温が必要な商品を配送する際に使用するのに特に好適な折り畳み式保冷保温ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の折り畳み式の保冷保温ボックスは、特開平8−58847号公報に開示されているようなものが知られている。この公開特許公報に開示された折り畳み式保冷保温ボックスは、有底角筒体の袋本体と、その袋本体の相対向する一対の側壁に沿って配置され、この側壁を剛的に支持する2つの補強部材と、この袋本体の上部開口を閉塞する蓋部とから構成されている。
【0003】
このような従来の折り畳み式保冷保温ボックスは、相対する一対の側壁を剛的に支持する2つの補強部材が当該ボックスの折り畳み時にその側壁から取り外されて袋本体の底部に積み重ねられ、これによって剛性を失った袋本体を上方からつぶすように折り畳み、この上部に蓋部を被せるようにしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の折り畳み式保冷保温ボックスは、前述したように2つの補強部材によって有底筒体の袋本体における相対向する一対の側壁を支持するだけであるので、折り畳み状態から広げられた当該保冷保温ボックスの全体剛性があまり高くはなかった。そのためもう一方の相対向する一対の側壁にもこれを支持する補強部材を配置することが望ましいが、すると当該ボックスの折り畳み時にこの補強部材の収納が問題となる。
【0005】
すなわち、従来の折り畳み式保冷保温ボックスでは、補強部材をその折り畳み時に底部に重ねて配置し、組み立てる時に個々に側壁に沿って立設し、ファスナ等で固定するような組み立て構造とされていたので、その数が増えれば折り畳み時の取り外しや組み立て時の装着が非常に煩わしくなり、折り畳みや組み立てに多くの時間や労力を費やすという問題があった。
【0006】
また、従来の折り畳み式保冷保温ボックスでは、有底角筒体からなる袋本体の上部開口部を蓋部で開け閉めするように構成されていた。そのため、内容物を出し入れする時には、当該ボックスの上部に蓋部を開け閉めできるだけの余裕スペースが必要で、例えばトラックなどの箱形貨物室のように狭い空間内に置いた後に内容物の出し入れが必要となった場合には、蓋部の開け閉めはもとより内容物の出し入れ自体が困難となることがある。
【0007】
また、従来の折り畳み式保冷保温ボックスでは、有底角筒体からなる袋本体の上部開口部を蓋部で開け閉めするように構成されていたことから、内容物を袋本体の高さ分だけ上げ下ろしする必要があり、比較的に重量のある内容物の場合にはその出し入れが非常に大変であるという問題もあった。
【0008】
本発明の目的は、かかる従来の折り畳み式保冷保温ボックスにおける問題点を解決するためになされたもので、折り畳みや組み立てに多くの時間や労力を費やすことなく、しかも組み立てられた時には内容物の出し入れが容易で且つ比較的狭いスペース内でも内容物を出し入れすることができる折り畳み式保冷保温ボックスを提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、折り畳みや組み立てに多くの時間や労力を費やすことなく、しかも組み立てられた時には相当の全体剛性を備える折り畳み式保冷保温ボックスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は折り畳み式保冷保温ボックスであり、前述した技術的課題を達成するため以下のような構成とされている。すなわち、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスは、底部及びこの底部の4辺からほぼ垂直に立設された対向する2つの側壁部及び対向する正面壁部と後面壁部を備えると共に柔軟な材料で形成され、前記底部がその一辺に平行な第1の折り曲げ部で内方に折り込み可能とされ、前記底部の前記第1の折り曲げ部に交差する一対の前記側壁部が前記底部を前記第1の折り曲げ部で逆V字状に内方に折り畳んだ時に内方に折り込み可能な第2の折り曲げ部を備える、上部が開放した折り畳み可能な容器本体と、前記容器本体の相対向する前記後面壁部の外壁面に一辺が接続され、前記容器本体の拡張時に最大に開いた前記開口部と前記容器本体の折り畳み時に最小に開いた前記開口部とを閉鎖可能なように折り曲げ部により2つに区画された閉鎖区画面を備える開閉可能な蓋部とから構成され、前記蓋部を接続した前記後面壁部に対面する前記正面壁部の全部若しくは少なくとも一部が外側に開放可能なように、隣接する前記側壁部若しくは前記底部と着脱可能な手段を介して接続されていることを特徴とする。
【0011】
<本発明における付加的構成>
本発明の折り畳み式保冷保温ボックスは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素に更に以下のような構成を加えた場合であっても成立する。その付加的構成要素とは、前記第1の折り曲げ部に平行な相対向する前記正面壁部及び前記後面壁部に沿って内側にそれぞれ常置された第1及び第2の断熱パネルと、前記容器本体が折り畳まれた時、前記第1又は第2の断熱パネルのいずれか一方に重ねられて配置され、前記容器本体の拡張時に前記底部に傾倒して配置される第3の断熱パネルと、前記容器本体が折り畳まれた時、前記第1又は第2の断熱パネルのいずれか他方に折り畳まれて配置され、前記容器本体の拡張時に相対向する一対の前記側壁部に沿って配置されるように展開可能な第4及び第5の断熱パネルと、を更に備えていることを特徴する。
【0012】
<本発明における具体的構成>
また、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記前記正面壁部の上部半分が外側に開くようにその両端部を、隣接する前記側壁部に前記着脱可能な連結手段を介して接続され、この正面壁部の内側に配置された前記第1の断熱パネルもこの正面壁部と同様に上部半分が外側に共に開くように高さ方向中間部付近に折り曲げ部を備えて構成されていることを特徴とする。
【0013】
更に、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスでは、前記第1の折り曲げ部で分けられた前記容器本体の前記底部における2つの区画面の少なくとも一方に硬質な床板を固定してその折り曲げを容易にしたり、或いは前記蓋部の内側における前記各閉鎖区画面にそれぞれ断熱パネルを固定的に取り付けて当該ボックス内部の保冷又は保温効果を高めるようにすることができる。また、前記容器本体を形成している柔軟な材料の一部又は全部を断熱性のシートとすることも好ましい。
【0014】
そして、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスでは、前記第1、第2、第4及び第5の断熱パネルの上端面とこれらの上端面に密着する前記蓋部の内面とにそれぞれ設けられた相互に固定及び離脱可能なファスナを設けて蓋部を閉めた時の密閉性を高めるようにすることも好ましい。更に、前記各断熱パネルは、発泡体をアルミ蒸着積層シートで包囲して構成することができる。
【0015】
本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによると、使用時に組み立てられた一形態の状態(以下、拡張と称する)では、柔軟な材料からなる上部が開放した容器本体のその上部開放部を蓋部により開け閉めできるだけではなく、正面壁部も外側に開くようにされていることから、内容物を当該ボックスに出し入れする時、蓋部を全開しなくてもよく、また内容物を容器本体の高さ分上げ下ろしすることもないので、当該ボックスが狭い空間内に置かれている時でも容易に内容物の出し入れをすることができる。
【0016】
また、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによると、使用時に組み立てられた他の形態の状態(以下、拡張と称する)では、柔軟な材料からなる上部が開放した容器本体の底部及びこの底部の周囲四辺から立設する2つの側壁部、正面壁部及び後面壁部に沿ってその内側にそれぞれ断熱パネルが配置され、このボックス全体の剛性は極めて高くなるように構成されている。
【0017】
そして、蓋部の内面にも断熱パネルが取り付けられ、この蓋部内面の断熱パネルは、蓋部を閉めた時に容器本体の側壁部に沿って立てられた断熱パネルで区画形成される上部の開口部に緊密に嵌入するような寸法とされている。
【0018】
使用時にはこのような構造となっている本発明の折り畳み式保冷保温ボックスを不使用時に折り畳む場合には、容器本体の底部に配置されている第3の断熱パネルを相対向する正面壁部又は後面壁部に常置された第1又は第2の断熱パネルのいずれか一方に重ねるように持ち上げる。
【0019】
その後、容器本体の相対向する一対の側壁部に沿って立てられている折り畳み可能な第4及び第5の断熱パネルを畳みながら第1又は第2の断熱パネルのいずれかに重ねる。この時、第4及び第5の断熱パネルは、屏風のように折り畳むようにされていることが好ましい。
【0020】
このようにして、容器本体の底部を含む各壁面に配置されていた各断熱パネルを容器本体の正面壁部又は後面壁部に重ね合わせたことにより、容器本体の底部と相対向する一対の側壁部の剛性はなくなり、柔軟な材料により形成された壁面の状態となる。そこで、底部を第1の折り曲げ部で折り曲げて内方に折り込み、これに連動して相対向する一対の側壁部を第2の折り曲げ部で内方に折り込み、これにより相対する正面壁部と後面壁部が接近して容器本体の厚みが薄くなるように折り畳まれる。
【0021】
このように折り畳まれた容器本体に蓋部が被せられるが、その際、蓋部はこれを2つに区画した一方の閉鎖区画面が容器本体の折り畳み時に最小に開いた開口部上を覆って閉鎖し、折り曲げ部で折れ曲がった他方の閉鎖区画面は折り畳まれた容器本体の一方の側壁部表面に例えばフラップ等によりこの正面壁部表面に固定される。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスを図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1、図2及び図3には本発明の一実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10が使用可能な状態即ち拡張した状態で示されている。図1は上部の蓋部をあけた状態を、図2は上部の蓋部をあけ、更に正面壁部の上半分を開いた状態を、また図3は蓋部を閉めた状態をそれぞれ示している。この実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10は、柔軟な材料で形成され且つ上部が開放した折り畳み可能な容器本体11を備える。
【0023】
この容器本体11は、底部12及びこの底部12の4辺からほぼ垂直に立設された相対向する1対の側壁部13、14及び相対向する正面壁部15と後面壁部16を備えると共に底部12がその一辺に平行な第1の折り曲げ部17(図4及び図5参照)で内側に折り込み可能とされている。
【0024】
また、容器本体11における底部12の第1の折り曲げ部17と交差する相対向する一対の側壁部13、14は、図5に示されるように底部12を第1の折り曲げ部17で逆V字状に内側に折り込んだ時に共に内側に折り込めるような第2の折り曲げ部18を備えている。そして、その側壁部13、14の外面にはベルトで形成された把手(一方の把手14aのみが図1〜図3に示されている)が設けられている。
【0025】
このような容器本体11における相対向する2つの側壁部13、14及び相対向する2つの正面壁部15と後面壁部16の内、後者の正面壁部15及び後面壁部16に沿って内側全面にそれぞれ第1及び第2の断熱パネル19、20が常置されている。「常置されている」とは、各断熱パネル19、20がその位置を変更しないように正面壁部15及び後面壁部16に適当な手段で密着した状態に固定されていることを言う。
【0026】
これらの断熱パネル19、20を正面壁部15及び後面壁部16に密着して固定する一つの手段としては、正面壁部15及び後面壁部16の各々の内表面適所に例えば鈎止ファスナ(図示せず)を取り付けておき、他方断熱パネル19、20における対応部分にも同様に鈎止ファスナを取り付けて構成することができる。これにより、断熱パネル19、20をそれぞれ正面壁部15及び後面壁部16に対して着脱可能に固定させることができる。
【0027】
容器本体11の底部12には第3の断熱パネル21が配置されており、この第3の断熱パネル21の一端縁は正面壁部15の内側に常置されている第1の断熱パネル19の下端縁に縫製により接続され、この断熱パネル21はこの接続部をヒンジとして回転できるようにされている。従って、この第3の断熱パネル21を第1の断熱パネル19への接続部である下端縁を中心に90度回転して傾倒させれば、容器本体11の底部12に配置することができるし、また90度回転して片側を引き上げれば第1の断熱パネル19に重ね合わされた位置に立てた状態で配置することができる。
【0028】
容器本体11における相対向する一対の側壁部13、14の内側にはそれぞれ第4及び第5の断熱パネル22、23が配置されている。この第4及び第5の断熱パネル22、23はそれぞれ2枚の断熱パネル片22a、22b、23a、23bを側端縁で相互に縫製して連結し、屏風状に折り畳んだり広げたりできるように構成されている。
【0029】
そして、第2の断熱パネル20に当接する第4及び第5の断熱パネル22、23における片側半分の断熱パネル22a、23aの端部内側縁は、第2の断熱パネル20に縫製により接続され、図4に仮想線で示されるようにこの接続部をヒンジとして第2の断熱パネル20に相対して回転可能とされている。
【0030】
これにより、これら第4及び第5の断熱パネル22、23を、前述したように屏風状に折り畳んだ状態で更に図5に示されるように第2の断熱パネル20側に引き寄せて密着配置させることができ、またこれらを図1に示されるように拡張することもできる。
【0031】
ところで、容器本体11の底部12の内側表面には、図4に示されるように第1の折り曲げ部17を挟んでその両側に硬質な床板24、25が固定されている。一方の床板24は、第4及び第5の断熱パネル22、23が折り畳まれて、第2の断熱パネル20に重ね合わされた時、及び拡張されて側壁部13、14に沿って密着配置された時にその下に入り込まないような大きさとされている。
【0032】
また、他方の床板25も同様に、第3の断熱パネル21が第1の断熱パネル19に重ね合わされた時、及び第4及び第5の断熱パネル21、22、23が拡張されて側壁部13、14に沿って密着配置された時にその下に入り込まないような大きさとされている。このような床板24、25は、容器本体11を折り畳む時に側壁部15又は16方向からの押圧力により底部12が第1の折り曲げ部17で容易に内側に逆V字形に折り込まれるようにするためのものである。
【0033】
この容器本体11の後面壁部16には、その外壁面に一辺が縫製により接続された蓋部26が取り付けられている。この蓋部26は、各断熱パネル19、20、21、22、23のすべてが容器本体11の底部12、各側壁部13、14、正面壁部15、及び後面壁部16に密着して配置された拡張時における容器本体11上部の開口部を完全に覆う大きさに設計されている。
【0034】
また、この蓋部26は、容器本体11の後面壁部16における上縁に沿い且つその近傍に折り曲げ部27が設けられ、この折り曲げ部27と更に平行に且つ所定の間隔をあけた位置に別の折り曲げ部28が設けられ、これにより2つの折り曲げ部27、28の間と、後面壁部16に接続された一辺とは反対側の他辺と折り曲げ部28の間とに2つの閉鎖区画面26a、26bが区画される。前者の折り曲げ部27は、拡張され又は折り畳まれた容器本体11上部の開口部に蓋部26を被せて閉塞する時に折り曲げられる。
【0035】
他方、後者の折り曲げ部28は、拡張された容器本体11上部の開口部を閉鎖する時には折り曲げられず、容器本体11が折り畳まれた時に最小に開いた上部の開口部を閉鎖する際に折り曲げられる。この場合の動作説明は後述する。この蓋部26の内側表面における各閉鎖区画面26a、26bには、それぞれ断熱パネル29、30が折り曲げ線28を挟んで並列に取り付けられている。
【0036】
これら2つの断熱パネル29、30の幅寸法は、それぞれ容器本体11の拡張時に位置決めされている相対向する断熱パネル22、23間の間隔と同じ長さとされ、且つ折り曲げ部28を挟んで取り付けられた2つの断熱パネル29、30の全奥行き長さは相対向する断熱パネル19、20間の間隔と同じ寸法とされている。
【0037】
これにより、蓋部26が拡張時の容器本体11に被せられた時、内側表面に取り付けられた2つの断熱パネル29、30は、容器本体11の各側壁部13、14、及び正面壁部15と後面壁部16に密着して配置された各断熱パネル19、20、22、23により区画形成された上部の開口部に緊密に嵌入され、当該開口部を断熱材で完全に閉鎖することができる。
【0038】
ところで、容器本体11の構成要素である正面壁部15は、その一部である上部の半分(以下、上半部分と称する)15aが外側に開くことができるように構成されている。すなわち、正面壁部15の上半部分15aは、その両端縁が隣接する両側壁部13、14に接続しておらずに分離しており、下部の半分15bのみが側壁部13、14に一体的に連接している。その結果、柔軟な素材で形成されている正面壁部15の上半部分15aは、両端縁の各下端を結ぶ仮想線31を折り曲げ線32として図2に示されるように外側に開くことができる。
【0039】
この正面壁部15の上半部分15aの両端縁には、これを閉鎖する際の固定手段としてフラップ15c、15dが外側に張り出すように一体的に形成され、その表面には鈎止ファスナテープ32が固着されている。正面壁部15の上半部分15aが閉鎖される時、この両端縁に設けられたフラップ15c、15dは図1及び図3に示されるように隣接する両側壁部13、14側に折り曲げられて密着させられる。
【0040】
そのため、それが密着する対応面にも鈎止ファスナテープ33が図2に示されるように固着されている。このように正面壁部15の上半部分15aは、外側に開くことができるように構成されているが、この構成に伴って正面壁部15の内側に密着して配置されている第1の断熱パネル19も正面壁部15の上半部分15aと同様にその上部の半分が外側に開くように構成されている。
【0041】
その構成としては、第1の断熱パネル19は、第4及び第5の断熱パネル22、23とまったく同じような構成とされている。すなわち、この第1の断熱パネル19はそれぞれ2枚の断熱パネル片19a、19bをそれぞれの上下端縁で相互に縫製して連結し、この縫製連結部を中心として回転できるように構成されている。
【0042】
次に、この実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10の説明を再び蓋部26に戻すが、この蓋部26を構成している閉鎖区画面26aの両端縁にも外方に張り出したフラップ26c、26dが一体的に設けられている。そして、このフラップ26c、26dの表面にも鈎止ファスナテープ34が固着されている。
【0043】
このフラップ26c、26dは、当該ボックス10を拡張した時及び折り畳んだ時のいずれの場合にも、蓋部26を容器本体11に確実に固定するために設けられているものである。すなわち、蓋部26が閉鎖される時、閉鎖区画面26aの両端縁に設けられたフラップ26c、26dは図3及び図7に示されるように隣接する両側壁部13、14側に折り曲げられて密着させられる。そのため、それが密着する対応面にも鈎止ファスナテープ35が図1及び図2に示されるように固着されている。
【0044】
なお、この蓋部26の先端縁側にも外方に張り出したフラップ26eが一体的に設けられ、このフラップ26eの表面にも鈎止ファスナテープ36が固着されている。このフラップ26eは、特に、当該ボックス10の拡張時に蓋部26を閉鎖した時、図3に示されるように正面壁部15側に折り曲げられてこの正面壁部15の上端部に密着する。
【0045】
そして、フラップ26eが密着する正面壁部15の表面位置には図1に示されるように鈎止ファスナテープ37が固着され、これにより両鈎止ファスナテープ36、37同士が係止して両者が堅固に固定される。また、正面壁部15の上半部分15aの下側、即ち当該上半部分15aの折り曲げ線31近傍にはこの線に沿って更に別な鈎止ファスナテープ38が設けられている。
【0046】
この鈎止ファスナテープ38は、当該ボックス10が後述するように折り畳んで蓋部26を閉めた時(図7参照)に前述したフラップ26eが密着してその表面の鈎止ファスナテープ36に係止し、蓋部26をしっかりと固定するために用いられる。
【0047】
次に、この実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10の使用方法について説明する。説明の便宜上、この折り畳み式保冷保温ボックス10が図1、図2又は図3に示されるように使用時に組み立てられた状態即ち拡張された状態にある時からこれを折り畳むまでの手順について説明する。
【0048】
この折り畳み式保冷保温ボックス10において、拡張された状態では図1に示されるように柔軟な材料からなる上部が開放した容器本体11の底部12及びこの底部12の周囲四辺から立設する側壁部13、14、及び正面壁部15と後面壁部16に沿ってその内側にそれぞれ断熱パネル19、20、21、22、23が配置され、このボックス全体の剛性は極めて高くなるように構成されている。
【0049】
そして、この断熱パネル19、20、21、22、23で囲まれた方形空間内に食品や薬品などの被保冷搬送品又は被保温配送品が収納される。もし、蓋部26を開ける余裕スペースが当該ボックス10の上部に存在しない時や、被保冷搬送品又は被保温配送品が比較的に重い物の場合には、正面壁部15の上半部分15aが両端縁のフラップ15c、15dを側壁部13、14から剥がすことによりその固定状態を解除し、図2に示されるように外側に開放する。
【0050】
これに伴って正面壁部15に密着していた第1の断熱パネル19の上部半分である断熱パネル片19aが下部半分の断熱パネル片19bとの縫製接続部を中心として回転して外側に倒れ、その結果当該ボックス10の上面と正面側の上部半分が立体的に開放し、被保冷搬送品又は被保温配送品の収納が行い易くなる。
【0051】
このようにして被保冷搬送品又は被保温配送品の当該ボックス10への収納後、逆の手順により正面壁部15の上半部分15aが閉鎖された後、次いで蓋部26が容器本体11上部の開口部に被せられる。この時、蓋部26の内側表面に取り付けられた断熱パネル29、30が断熱パネル19、20、22、23により区画形成された上部の開口部に緊密に嵌入し、以って上述の立方空間は実質的にすべての面が断熱材で囲まれたことになり、ボックス内部温度の一定化を図ることができる。
【0052】
使用時にはこのような構造となっているこの折り畳み式保冷保温ボックス10を不使用時に折り畳む場合には、最初に、蓋部26を開け、次いで容器本体11の底部に配置されている第3の断熱パネル21を下端縁の接続部を中心として回転させながら引き起こし、図5に示されるように正面壁部15に常置された第1の断熱パネル19に重ね合わせる。
【0053】
その後、容器本体11の相対向する側壁部13、14に沿って立てられている折り畳み可能な第4及び第5の断熱パネル22、23を図4に示されているように屏風のように折り曲げながら第2の断熱パネル20に重ね合わせる。このようにして、容器本体11の底部12を含む各壁面に配置されていた各断熱パネル21、22、23を容器本体11の相対する正面壁部と後面壁部とにそれぞれ重ね合わせたことにより、容器本体11の底部12と相対向する一対の側壁部13、14の剛性はなくなり、柔軟な材料により形成された壁面の状態となる。
【0054】
そこで、容器本体11の好ましくは下側を正面壁部15及び後面壁部16方向から押し込むと、底部12は第1の折り曲げ部17で内方に折り込まれ、これに連動して図5に示されるように相対向する側壁部13、14がそれぞれ第2の折り曲げ部18で内方に折り込まれる。これにより相対する正面壁部15と後面壁部16が接近して図6に示されるようにこの容器本体11の厚みが薄くなるように折り畳まれる。
【0055】
次いで、折り畳まれた容器本体11に蓋部26が被せられるが、その際、蓋部26は図7に示されるように折り曲げ部28で折り曲げられ、閉鎖区画面26aに取り付けられた断熱パネル29が容器本体11の折り畳み時に最小に開いた開口部上を覆って閉鎖し、折り曲げ部28で折れ曲がった他の閉鎖区画面26bに取り付けられた断熱パネル30は折り畳まれた容器本体11の側壁部15外表面にフラップ26eと共に配置される。
【0056】
そして、側壁部15外表面に密着するフラップ26eの表面に固着された鈎止ファスナテープ36が前述したように正面壁部15に設けられた鈎止ファスナテープ38に係止して容器本体11の外表面に固定される。この時、折り畳まれた容器本体11の上面部を覆う蓋部26の閉鎖区画面26aが浮き上がらないようにその両端縁に設けられたフラップ26c、26dを側壁部13、14に折り曲げ、その表面に固着された鈎止ファスナテープ34を側壁部13、14の対応位置に設けられた鈎止ファスナテープ35に重ねて係止する。
【0057】
このように折り畳まれた折り畳み式保冷保温ボックス10を使用する際に拡張する場合には、前述した折り畳み操作手順の逆を行えばよい。すなわち、蓋部26のフラップ26eを正面壁部15に設けられている鈎止ファスナテープ38から引き剥がして蓋部26を全開し、次いで相対向する正面壁部15と後面壁部16を最大に引き離すように容器本体11を拡張してボックス状にする。
【0058】
その後、折り畳まれて第2の断熱パネル20に重ねられている第4及び第5の断熱パネル22、23を展開してそれぞれ側壁部13、14に密着させ、最後に第1の断熱パネル19に重ねられている第3の断熱パネル21を下端縁の接続部を中心に回転して傾倒し、底板とすることにより組み立ては終了する。
【0059】
このことから明らかなように、この実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10は、折り畳み及び組み立てが非常に容易で、従来のこの種のボックスに比べて極めて短時間でこれを行うことができる。しかも、使用する際の拡張時には柔軟な容器本体11のすべての壁面に断熱パネルを配置することができるため、ボックス全体の剛性が非常に高く、多くの内容物を入れて重量が重くなっても、当該ボックス10を持ち上げて移動することもできる。
【0060】
更に、このこの実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10では、容器本体11の上部開放部を蓋部26により開け閉めできるだけではなく、正面壁部15も外側に開くようにされていることから、内容物を当該ボックス10に出し入れする時、蓋部26を全開しなくてもよく、また内容物を容器本体11の高さ分上げ下ろしすることもないので、当該ボックス10が狭い空間内に置かれている時でも容易に内容物の出し入れをすることができる。
【0061】
なお、前述した実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10において、第4及び第5の断熱パネル22、23を構成している断熱パネル片22b、23bの各端面と、これらの断熱パネルが展開された時にこれらの端面が当接する第1の断熱パネル19の表面とには鈎止ファスナ(図示せず)を取り付け、拡張時の相互の連結を図ることが好ましい。
【0062】
また、第4及び第5の断熱パネル22、23を図4及び図5に示されるように折り畳む時これを構成している断熱パネル片22aと22b、23aと23bがそれぞれ開かないようにその合わせ面の適所(通常は上部の縁に沿った部分が好ましい)に鈎止ファスナ(図示せず)を取り付けておくことも好ましい。
【0063】
この断熱パネル22、23は、この保冷保温ボックス10の拡張時に前述したように容器本体11の相対向する側壁部13、14の内面に断熱パネル片22aと22b、及び23aと23bの合わせ面が密着して配置される。そのため、断熱パネル片の合わせ面の例えば上部の縁に沿った部分に鈎止ファスナを設けたとしたら、この鈎止ファスナを利用して固定力を発揮するように各側壁部13、14の内面上端縁に沿って図5に示されるように対応する鈎止ファスナ39を設けておけば拡張時の両者の確実な固定を図ることができる。
【0064】
更に、蓋部26の内側に取り付けられた断熱パネル29、30周囲に鍔状に張り出した蓋部26の周囲部内面と、第1、第2、第4及び第5の断熱パネル19、20、22、23の上端面とにも鈎止ファスナ(図示せず)を取り付けておくことが好ましい。これは、拡張された折り畳み式保冷保温ボックス10における容器本体11の上面を蓋部26で閉鎖する際に、蓋部26内側の断熱パネル29、30が4つの第1、第2、第4及び第5の断熱パネル19、20、22、23で区画形成する上部の開口部に緊密に嵌合した後に蓋部26の周囲部内面とこれら断熱パネル19、10、22、23上端面との確実な密着連結を図るためである。
【0065】
更にまた、蓋部26における断熱パネル29の表面や第2の断熱パネル20の表面に、例えば合成樹脂製網布からなる適当な大きさの袋39、40を図1に示されるように取り付け、これに例えばドライアイスなどの冷却材を入れておけば、使用時のボックス10内温度を下げて保冷状態を保つことができる。勿論、ボックス10内を保温する時にはこの袋39、40に発熱材を入れておけばよいことは言うまでもない。
【0066】
なお、この実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10における容器本体11を形成する柔軟な材料としては、例えばポリエチレンのような合成樹脂製テープを織って形成された厚みが1mm前後のクロスに、発泡ポリエチレンシート、高強度合成樹脂フィルム、及び例えばアルミニウム蒸着したポリエチレンテレフタレートシートのような金属蒸着フィルムを順次積層した積層シートを使用することが好ましい。
【0067】
その理由としてこのような構成の積層シートは、それ自体が優れた断熱性を備えているからである。また、断熱パネルは、厚みが通常で10〜50mm、好ましくは20〜40mmの発泡体を上述した積層シートで包み込んで形成することができる。ただし、発泡体の厚みは、必要とする断熱効果に照らして適宜選択することができることは言うまでもない。なお、発泡体としてはポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリウレタン等の材質のものを単独で又は組み合わせて形成することができる。
【0068】
前述した実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックス10では、容器本体11の底部12に、第1の折り曲げ部17を挟んでその両側に硬質な床板24、25を固定的に配置したが、本発明では第1の折り曲げ部17を挟んでそのいずれか一方の片側に硬質な床板を固定的に配置するだけでも折り曲げ容易性の効果を発揮することができる。
【0069】
更に、この硬質な床板を第1の折り曲げ部17を挟んでその両側若しくは片側に配置する時、それぞれ全面に配置する必要もなく、第1の折り曲げ部17に沿って部分的に配置してもよいし、また底部12の効果的な折り曲げが生じる適宜の位置に設けてもよい。また、前述した実施形態では、この硬質な床板を容器本体11の内側に配置固定したが、勿論外側であってもよく、その場合には当該ボックスを滑らせて移動させる際の滑り板としても機能させることもできる。
【0070】
そして、この床板は、例えば合成樹脂製の板材、木製の板材、金属製の板材などから形成することができるが、これを合成樹脂製の板材から形成する場合には、厚みが例えば約0.1mm〜3.0mmのものを用いることが好ましい。
【0071】
前述した本発明の実施形態に係る折り畳み式ボックスでは、正面壁部15の上半部分15aを外側に開くことができるように構成されたものであったが、図8に概略的に示されるように下半分も更に外方に開くことができるようにすることも好ましい。また、図9〜図11に概略的に示されるようにこの正面壁部15全面をその下端縁又は左端縁を中心として外側に回転して開くように、或いは左側半分だけを開くようにすることも好ましい。
【0072】
更に、図には示していないが、容器本体11の正面壁部15をその右端縁又は左端縁を中心として外側に回転して開くようにする場合でも、この正面壁部15の左右半分づつを順番に開く(全部を一度に開くことも当然にできる)ようにしておくことも好ましい。このように正面壁部15の開放のやり方は種々考えることができるが、このような正面壁部15を容器本体11の立方状態に維持する場合には前述した趣旨に基づいて開放可能な正面壁部15に適宜フラップを設けて隣接する側壁部に固定すればよい。
【0073】
また、前述した本発明の実施形態に係る折り畳み式ボックスでは、図3に示されるように正面壁部15の上半部分15aの外表面、蓋部26の外表面及び蓋部26の先端部に設けたフラップ26eの外表面にそれぞれ把手用のバンド41、42、43が設けられているが、このような把手用のバンドは、必要と考えられるところに適宜設けることができる。
【0074】
更にまた、前述した本発明の実施形態に係る折り畳み式ボックスでは、各部の連結分離を行う手段として鈎止ファスナを用いたが、本発明ではこの鈎止ファスナに限定されるものではなく、公知のあらゆる連結分離手段を使用することができることは言うまでもない。
【0075】
更に、前述した本発明の実施形態に係る折り畳み式ボックスでは、底部、対向する2つの側壁部及び対向する正面壁部と後面壁部を備えると共に柔軟な材料で形成された、上部が開放した折り畳み可能な容器本体の内側に断熱パネルを配置したものであったが、本発明は必ずしも断熱パネルを必要とせず、柔軟な材料で形成され且つ上部が開放した折り畳み可能な容器本体とその上部開放部を開閉する蓋部だけでも使用することができる
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによれば、使用時の拡張状態において容器本体の各壁面に断熱パネルを配置しながらも、不使用時にはこれらの断熱パネルを同一方向の面内に簡単に移動し得るようにしたことから、折り畳み及び組み立てが非常に容易で、その結果折り畳みや組み立てに多くの時間や労力を費やすことなく、しかも組み立てられた時には相当の全体剛性を備えるなど優れた効果を奏する。
【0077】
また、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによれば、容器本体の底部における2つの区画面の少なくとも一方に硬質な床板を固定したことにより、このボックスを折り畳む時に側壁部方向からの押圧力により底部を第1の折り曲げ部で容易に内側に逆V字形に折り込むことができる。
【0078】
更に、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによれば、蓋部の内側における各閉鎖区画面にそれぞれ断熱パネルを固定したことにより、蓋部を折り畳み時と拡張時のいずれにも使用できるのみならず、拡張時にはこの蓋部が断熱蓋となるので保冷効果及び保温効果をより発揮することができる。
【0079】
更にまた、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによれば、容器本体を形成している柔軟な材料の一部又は全部が断熱性のシートとしたことから、断熱パネルの使用と相まってより保冷効果及び保温効果を得ることができる。
【0080】
更に、本発明の折り畳み式保冷保温ボックスによれば、使用時に組み立てられた状態では、柔軟な材料からなる上部が開放した容器本体のその上部開放部を蓋部により開け閉めできるだけではなく、正面壁部も外側に開くようにされていることから、内容物を当該ボックスに出し入れする時、蓋部を全開しなくてもよく、また内容物を容器本体の高さ分上げ下ろしすることもないので、当該ボックスが狭い空間内に置かれている時でも容易に内容物の出し入れをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックスを使用時の拡張状態にして全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示される折り畳み式保冷保温ボックスを使用時の拡張状態にすると共に蓋部及び正面壁部の上半部分を開放してその内部を見た斜視図である。
【図3】図1に示される折り畳み式保冷保温ボックスを使用時の拡張状態にすると共に内容物収容後に蓋部及び正面壁部の上半部分を閉鎖した状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示される折り畳み式保冷保温ボックスを、底板となる第3の断熱パネルを畳んだ状態にして上方からその内部を見た平面図である。
【図5】図1に示される折り畳み式保冷保温ボックスを折り畳む途中の状態を示す斜視図である。
【図6】折り畳まれた本発明の保冷保温ボックスを、蓋部を一部省略して示す平面図である。
【図7】折り畳まれた本発明の保冷保温ボックスを概略的に示す側面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックスを、断熱パネルを省略し且つ使用時の拡張状態にして概略的に示す斜視図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックスを、断熱パネルを省略し且つ使用時の拡張状態にして概略的に示す斜視図である。
【図10】本発明の別の実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックスを、断熱パネルを省略し且つ使用時の拡張状態にして概略的に示す斜視図である。
【図11】本発明の更に別の実施形態に係る折り畳み式保冷保温ボックスを、断熱パネルを省略し且つ使用時の拡張状態にして概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 折り畳み式保冷保温ボックス
11 容器本体
12 底部
13、14 側壁部
15 正面壁部
15a 正面壁部の上半部分
15b 正面壁部の下半部分
16 後面壁部
17、18 折り曲げ部
19 第1の断熱パネル
20 第2の断熱パネル
21 第3の断熱パネル
22 第4の断熱パネル
22a 断熱パネル片
22b 断熱パネル片
23 第5の断熱パネル
24 床板
25 床板
26 蓋部
27、28 折り曲げ部
29、30 断熱パネル

Claims (8)

  1. 底部及びこの底部の4辺からほぼ垂直に立設された対向する2つの側壁部及び対向する正面壁部と後面壁部を備えると共に柔軟な材料で形成され、前記底部がその一辺に平行な第1の折り曲げ部で内方に折り込み可能とされ、前記底部の前記第1の折り曲げ部に交差する一対の前記側壁部が前記底部を前記第1の折り曲げ部で逆V字状に内方に折り畳んだ時に内方に折り込み可能な第2の折り曲げ部を備える、上部が開放した折り畳み可能な容器本体と、
    前記容器本体の相対向する前記後面壁部の外壁面に一辺が接続され、前記容器本体の拡張時に最大に開いた前記開口部と前記容器本体の折り畳み時に最小に開いた前記開口部とを閉鎖可能なように折り曲げ部により2つに区画された閉鎖区画面を備える開閉可能な蓋部とから構成され、
    前記蓋部を接続した前記後面壁部に対面する前記正面壁部の全部若しくは少なくとも一部が外側に開放可能なように、隣接する前記側壁部若しくは前記底部と着脱可能な手段を介して接続されていることを特徴とする折り畳み式保冷保温ボックス。
  2. 前記第1の折り曲げ部に平行な相対向する前記正面壁部及び前記後面壁部に沿って内側にそれぞれ常置された第1及び第2の断熱パネルと、
    前記容器本体が折り畳まれた時、前記第1又は第2の断熱パネルのいずれか一方に重ねられて配置され、前記容器本体の拡張時に前記底部に傾倒して配置される第3の断熱パネルと、
    前記容器本体が折り畳まれた時、前記第1又は第2の断熱パネルのいずれか他方に折り畳まれて配置され、前記容器本体の拡張時に相対向する一対の前記側壁部に沿って配置されるように展開可能な第4及び第5の断熱パネルと、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  3. 前記正面壁部の上部半分が外側に開くようにその両端部を、隣接する前記側壁部に前記着脱可能な連結手段を介して接続され、この正面壁部の内側に配置された前記第1の断熱パネルもこの正面壁部と同様に上部半分が外側に共に開くように高さ方向中間部付近に折り曲げ部を備えて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  4. 前記第1の折り曲げ部で分けられた前記容器本体の前記底部における2つの区画面の少なくとも一方に硬質な床板が固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  5. 前記蓋部の内側における前記各閉鎖区画面にそれぞれ断熱パネルが固定されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  6. 前記容器本体を形成している柔軟な材料の一部又は全部が断熱性のシートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  7. 前記第1、第2、第4及び第5の断熱パネルの上端面とこれらの上端面に密着する前記蓋部の内面とにそれぞれ設けられた相互に固定及び離脱可能なファスナを備えていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
  8. 前記各断熱パネルが発泡体をアルミ蒸着積層シートで包囲して構成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の折り畳み式保冷保温ボックス。
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