JPS5846945Y2 - 側枠付台車用カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として冷凍食品を側枠付台車で運搬する場合
に保冷のために覆装使用する側枠付台車用のカバ氷量し
、装着容易で安定よく確実に覆装できかつ密閉性良好で
保冷（保温）効果に優れるとともに、展開して折畳み可
能なものを提供せんとして考案したものである。

食品工場やスーパーマーケット内等での冷凍食品の運搬
作業には荷受台の前部を除く周辺部、つ１り後部および
両側に格子状等の側枠を立設した第１図のような形態の
所謂側枠付台車が用いられることが多い。

この側枠付台車の中には荷受台むよび側枠を折畳み式に
して不使用の際重ねて置くことができるようにしたもの
もある。

しかしながら、この種の側枠付台車による冷凍食品の運
搬作業においては、比較的短時間の運搬であるというこ
とから、乗載した冷凍食品の保冷、特に全体の保冷とい
うことについては全く配慮されていなかった。

本考案は、上記に鑑みて側枠付台車に乗載した冷凍食品
の保冷を効果的になすべく考案したものであり、その実
施例を図面に基いて以下に説明する。

図にむいて、１は荷受台２０周辺部のうち後部むよび両
側に側枠３を立設した所謂側枠付台車、１０は前記側枠
付台車１を覆い得る本考案に係るカバーを示す。

本考案に係るカバー１０は、断熱性があってかつ折曲可
能な主として全体に可撓性を有するシート状物よりなり
、特に第２図（第３図）に示すように、側枠付台車１の
上面に相応しかつこれを覆える拡がりを持つ天部１１を
真中にしてその前後に台車１前面に相応しかつこれを覆
える拡がりを持つ前部１２と台車１後面に相応しかつこ
れを覆える拡がりを持つ後部１３とをそれぞれ折目１４
゜１５を介して連設するとともに、後部１３０両側に台
車１両側面に相応しかつこれを覆える拡がりを持つ左右
側部１６．１７をそれぞれ折目１８゜１９を介して連設
し、全体を展開できるように構成しである。

そして上記の後部１３および左右側部１６゜１７０上端
部内側には側枠３の上端部つ１り少なくとも上部カバー
３ｏ、３１．３２を包被できる袋部構成片２０，２１
．２２を縫着手段その他により付設しである。

側枠３の上端部が図のように後面部４と両側面部５，６
で分離した形態の場合には、袋部構成片２０，２１ ．
２２として図のように一連状のものを用いてその各片間
を折目１８゜１９に沿って縫着手段等により止着するか
、袋部構成片２０．２１．２２をそれぞれ個別に付設し
て、下方に開口した袋部を各々独立状態に構成すること
ができる。

また側枠３の上端部が平面口状に連続した形態の場合に
は、袋部構成片２０゜２１ ．２２として一連状のもの
を用いて前記側枠３の上端部が入る連続した袋部を構成
すればよい。

倒れの場合にも、袋部構成片２０．２１ ．２２の平縁
部所要個所とこれに対応する後部１３むよび左右側部１
６．１７との間に、絡合針面と絡合パイル面との組合せ
よりなる絡合ファスナー、ボタン、ホックその他の連結
自在な係合手段２３ａ。

２３ｂを設けることが望ましい。

側枠３の上端部が平面い状であれば、両側の袋部構成片
２１゜２２の前側端を左右側部１６，１７の前側端に止
着して袋部を構成しておけるｉ”ｚ （Ｍｌ枠３の上
端部が前部にも上部カバーがあって平面口状をなす場合
には前記袋部構成片２１．２２の前側端を止着しないで
おき、袋部構成片２１Ｊ、２１．２２の下縁部を後部１
３むよび左右側部１６．１７に対し上記と同様の係合手
段２３ａ、２３ｂにより止着できるよう設ける。

この方式は袋部構成片２０゜２１．２２が一連状のもの
であるか否かに拘らず適用でき、また平面口状の側枠３
に対しても適用できる。

また上記した天部１１には左右側端部に垂下片２４．２
５を連設し、これを左右側部１６，１７の上端部外面に
重合止定することにより天部１１の側枠上面に対する覆
装状態を保持できるよう設けている。

特に図９場合は、天部１１の前端部にも垂下片２６を連
設し、左右の垂下片２４．２５と前端部の垂下片２６の
少なくとも一方を天部１１より広幅にして両者の端部同
士を打合せ止定できるよう設け、天部１１および垂下片
２４゜２５．２６を側枠３の上端部に対しキャップ状に
覆装できるようなして釦り、使用時の密閉性を一層良好
にしかつ覆装状態の安定性を高めている。

なむ、上記両側の垂下片２４．２５と左右側部１６．１
７との重合止定手段としては、絡合針面と絡合パイル面
との組合せよりなる絡合ファスナー、ボタン、ホックそ
の他の係合手段２７ａ。

２７ｂを用いる。

また垂下片２４，２５と２６との打合せ止定手段も前記
と同様の係合手段２８ａ。

２８ｂを用いる。

さらに上記した前部１２０両側には左右側部１６．１７
の前側端部外側に重合止定できる補助側片２９．３０を
折目３１ ．３２を介して連設してあり、重合止定手段
としては上記と同様に絡合ファスナーその他の係合手段
３３ ａ、３３ ｂを用いている。

なお、本考案における断熱性のあるシート状物とし７て
は、ポリエチレン等の軟質合成樹脂発泡シートその他の
可撓性シート単独のものであってもよいが、図示するよ
うに合成樹脂発泡シート等の断熱材３４を真中にしてそ
の表裏に織物等の生地３５．３６を重合して縫着したも
のが強度上皇１しく、特に生地３５．３６が防水加工を
施したものであると、結露しても問題がなく、また水洗
いすることも可能となる。

もちろん断熱材３４０表裏に合成樹脂シートを重合した
ものを用いることもできる。

何れにしてもカバー１０の構成各部の境界部で折目に相
当する個所は縫着線等により折曲容易にすることが望ま
しい。

さらに袋部構成片２０．２１．２２、垂下片２４．２５
．２６および補助側片２９．３０は他の部分とは別に断
熱性を有さないシート状物で形成することができる。

図の３７．３８は左右側部１６，１７の前側端部を側枠
３の前部支柱に連結止定すべく設けた紐等の止定部材を
示す。

本考案は上記のように構成されて釦り、これを側枠付台
車１に対し覆装するには、先ず後部１３ち・よび左右側
部１６．１７を台車１の後面部よび両ＩＩＩ面に沿うよ
うに対応させ、その上端部内側に付設した袋部構成片２
０，２１．２２にてｌｌ１１ｅ３の上端部を包被するよ
うにして、つ１り袋部構成片２０．２１．２２による袋
部内に側枠３の上端部を入れるようにして所定（ＦＦｒ
に吊下装着する（第５図）。

この場合、必要に応じて袋部構成片２０．２１．２２の
下縁部と後部１３および左右側部１６，１７とを係合手
段により止定する。

また左右１’ｔｌＪｍ１６，１７の前側端部を止定部材
３７゜３８によって側枠の前部支柱に止定する。

そして次に、天部１１を後部１３との境界部で折曲げる
ようにして台車１上面に位置させ、同時にこの天部１１
両側に連設した垂下片２４．２５を左右側部１６，１７
の上端部外側に重合させ、係合手段２７ａ、２７ｂによ
って止定する（第６図）。

この両側での止定によって天部１１を所定の展張状態に
保持する。

さらに、天部１１の前端部に垂下片２６を連設しである
場合には、この垂下片２６と両側の垂下片２４．２５と
を端部で打合せ止定−天部１１を側枠３の上端部にキャ
ップのととく被着する。

この状態で、台車にて運搬すべき冷凍食品等の積込み作
業を行なえばよい。

積込みが終ったなら、天部１１に連続した前部１２を台
車１前面に沿うよう垂下させるとともに、この前部１２
両側の補助側片２９，３０を後方−晰曲げて左右側部１
６．１７の前側端部の外側に重合−係合手段３３ａ、３
３ｂによって止定すればよく（第７図）、この状態で運
搬作業を行なう。

積込んだ冷凍食品を降す場合は補助側片２９．３０を左
右側部１６．１７から剥し、前部１２を第６図のように
開けばよい。

また側枠付台車からの取外しは上記と逆の操作で容易に
行なえる。

本考案は上記のように冷凍食品等の運搬に用いる側枠付
台車１全体を被覆（、て使用するものであり、そのシー
ト状物の断熱性により優れた保冷効果を発揮でき、冷凍
食品等の保護を好適になすものである。

そして本考案のカバー１０は全体を展開できるように構
成しであるので、不使用の際は側枠付台車から取外して
嵩低く折畳んでも−りことができ、その取扱い釦よび保
管に便利であるはもちろんのこと、特に本考案のごとく
展開可能に連設した構成によれば、側枠付台車に対する
装着が容易であってしかも装着状態がきわめて強固で安
定したものとなり、また密封性に優れたものとなってい
る。

即ち、本考案のカバー１０は、後部１３むよびその両側
に連設した左右側部１６．１７の上端部に袋部構成片２
０．２１．２２を付設しであるので、側枠付台車１に対
する装着の際は、後部１３むよび左右側部１６．１７を
前記袋部構成片２０゜２１．２２にて側枠上端部を包被
するようにして自重で吊下げることにより台車後面およ
び両側面に沿って平面口形に簡単にして確実に装着でき
、しかも自重での吊下げであるから歪んだり傾くむそれ
がなく、その装着状態がきわめて安定する。

昔た後部１３と連続した天部１１は、単に台車上面に載
せるだけのものでなく、その両側に連設した垂下片２４
．２５をもって左右側部１６．１７の上端部外面に重合
止定できるよう設けであるので、この重合止定による左
右側部１６．１７との連結によって左右に引張られて所
定の展張状態に確実に保持され、前端部が上部バーに掛
止されていなくても垂れ下がるようなおそれがなく、ま
た前端部に連続した前部１２を所定の垂下状態に保持で
きる。

特に天部１１の前端部にも垂下片２６を連設して両側の
垂下片２４．２５と端部で打合せ止定できるようにしで
ある場合には、天部１１および垂下片２４，２５，２６
を側枠上端部にキャップのとと〈被着できるので、その
装着状態がより一層強固となり安定する。

しかも各垂下片２４．２５．２６が一連のものではない
ので天部１１を側枠上端部から離脱したときにもそれほ
ど嵩はらず扱い易い。

さらに前部１２は上述したように天部１１の前端部から
自然な形で垂下させるので、ゆがんだり傾くようなこと
がなく、無理な力もかからない。

のみならず、その両側に連設した補助側片２９．３０を
左右側部１６，１７の前側端部に重合止定することによ
って台車前面を閉塞した状態に確実に保持できる。

その上上記のように垂下片２４．２５による天部１１と
左右側部１６．１７との連結、および補助側片２９゜３
０による前部１２と左右側部１６．１７との連結によっ
て、全体を箱形に組立て構成できることになり、従って
側枠付台車に対する装着状態がきわめて強固で安定した
ものとなり、芽た構成各部の連設されていない個所、つ
１り天部１１の両側端と左右側部の上端との突合せ個所
、むよび前部１２両側端と左右側部１６．１７の前端と
の突合せ個所は、垂下片２４．２５および補助側片２９
゜３０によってカバーされ、隙間が生じず密封性に優れ
、断熱効果を良好に維持できる。

さらにその上、前部１２をはね上げされすれば台車前面
をほぼ全幅にわたって開放できるので冷練食品等の運搬
すべき物品の積降し作業が容易に行なえる。

以上のように本考案は、冷凍食品等を側枠付台車で運搬
する場合に側枠付台車全体を被覆して使用する保冷のた
めのカバーとして、着脱容易でかつ安定よく確実に装着
できしかも保冷効果に優れる等、きわめて好適で至便な
ものである。

なお本考案は保温を必要とする運搬用台車にも上記と同
様にして使用でき、優れた効果を発揮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案カバーを使用する側枠付台車の→りを示
す斜視図、第２図は本考案の実施例を示す展開した内面
側の平面図、第３図は同上の外面側の平面図、第４図は
前回Ａ−Ａ線における一部の拡刃析面図、第５図〜第Ｔ
図は装着状態を示す斜視図、第８図および第９図はそれ
ぞれ第７図ＢＢ線釦よびＣ−Ｃ線における断面図である
。 １・・・側枠付台車、３・・・側枠、１０・・・カバー
１１・・・天部、１２・・・前部、１３・・・波音［６
，１７・・・左右側部、２０，２１ ．２２・・・袋部
構成片、２４．２５．２６・・垂下片、２９．３０・・
・補助側片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．断熱性のある折曲可能なシート状物により、側枠付
   台車の上面を覆える天部１１を真中にしてその前後に台
   車前面を覆える前部１２と台車後面を覆える後部１３と
   を連設するとともに、後部１３の両側に台車両側面を覆
   える左右側部１６．１７を連設して、全体を展開できる
   ように横取してなり、後部１３および左右側部１６゜１
   ７の上端部内側には側枠の上端部を包被できる袋部構成
   片２０．２１．２２を設け、また天部１１には左右側端
   部に左右側部１６，１７の上端部外面に重合止定できる
   垂下片２４．２５を連設し、さらに前部１２０両側には
   左右側部１６．１７の前側端部に重合止定できる補助側
   片２７．３０を連設してなることを特徴とする側枠付台
   車用カバー。 ２、天部１１の前端部に両側の垂下片２４．２５と端部
   で打合せ止定できる垂下片２６が連設されてなる実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の側枠付台車用カバー。 ３、シート状物が合成樹脂発泡シート等の断熱材３４を
   中間層としてその表裏に防水加工を施した生地３５．３
   ６を重合して縫着したものからなる実用新案登録請求の
   範囲第１項または第２項記載の側枠付台車用カバー。