JP2021137083A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】今までにない遊技を提供可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機10は、特定始動入賞部を遊技球の受入れを容易とする受入状態にしたときには大入賞部側に遊技球を流下させ難くする一方で、特定始動入賞部を遊技球の受入れを規制する規制状態にしたときには遊技球を大入賞部側へ流下容易とする可動部材を備える。また、遊技機10は、遊技状態が時短状態に切り替わる場合で、その切り替わり後の最初の特図当否判定で小当りとなる場合に、その特図判定報知の時間である初回特図判定時間を、その特図判定報知の後で当該時短状態中に実行される特図判定報知の時間である後続特図判定時間に対して、異ならせる。
【選択図】図9

Description

本開示は、遊技機に関する。
従来、遊技機として、所定条件の成立に起因して行われる普図当否判定や特図当否判定の結果を、図柄を変動表示してから停止表示することで報知する判定報知が行われるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機では、普図当否判定で当りになると、始動入賞部が遊技球を受入れ容易となる。また、特図当否判定で小当り、大当りになると、それぞれ大入賞部が遊技球を受入れ容易となる大当り遊技、小当り遊技が実行される。
特開2017−018522号公報(段落[0025]等)
上述した遊技機に対して、今までにない遊技の提供が可能な遊技機が求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、遊技球の受入れを規制する規制状態から遊技球を受入れ容易な受入状態に変化可能な特定始動入賞部と大入賞部とを備え、所定条件の成立に起因して行われる普図当否判定の結果を、普通図柄を変動させてから停止することで報知する普図判定報知が行われ、当りの前記普図判定報知が行われると前記特定始動入賞部を前記受入状態に変化させ、前記特定始動入賞部を含む始動入賞部への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を、特別図柄を変動させてから停止することで報知する特図判定報知が行われ、前記特図当否判定で小当りなると前記大入賞部を前記受入状態に変化させる遊技機であって、前記特定始動入賞部を前記受入状態にしたときには前記大入賞部側に遊技球を流下させ難くする一方で、前記特定始動入賞部を前記規制状態にしたときには遊技球を前記大入賞部側へ流下容易とする可動部材と、前記特図当否判定に起因して、遊技状態を、それまでの状態に比べて、前記普図判定報知が開始された場合にその普図判定報知の時間が短くなりかつ前記特定始動入賞部が前記受入状態となり易くなる時短状態に切り替える遊技状態設定手段と、遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合で、その切り替わり後の最初の前記特図当否判定で小当りとなる場合に、その特図判定報知の時間である初回特図判定時間を、その特図判定報知の後で当該時短状態中に実行される前記特図判定報知の時間である後続特図判定時間に対して、異ならせる時間設定手段と、を備える遊技機である。
請求項2の発明は、前記時間設定手段は、遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合に、その切り替えの前後に亘って実行される前記普図判定報知の時間である切替時普図判定時間と前記後続特図判定時間とよりも、前記初回特図判定時間を短くする、請求項1に記載の遊技機である。
請求項3の発明は、前記時間設定手段は、遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合に、その切り替えの前後に亘って実行される前記普図判定報知の時間である切替時普図判定時間と前記後続特図判定時間とよりも、前記初回特図判定時間を長くする、請求項1に記載の遊技機である。
請求項1の発明では、始動入賞部が遊技球の受入れを容易とする受入状態となれば、大入賞部側へと遊技球が流下し難くなる一方で、始動入賞部が遊技球の受入れを規制する規制状態となれば、大入賞部側に遊技球が流下し難くなる。このように、本発明によれば、小当りになったときの大入賞部への入球のし易さが、始動入賞部の状態によって変わるという今までにない遊技を提供可能となる。
本開示の第1実施形態に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 右側流下領域の拡大図 共に閉状態となった第2始動入賞部と第2大入賞部周辺の右側流下領域の拡大図 (A)開状態となった第2始動入賞部周辺の右側流下領域の拡大図、(B)閉状態の第2始動入賞部と開状態の第2大入賞部周辺の右側流下領域の拡大図 (A)確変状態と非確変状態とを説明するためのテーブル、(B)時短状態と非時短状態とを説明するためのテーブル、(C)各遊技状態における特図判定の変動時間を示すテーブル 確変非時短状態における普図当り遊技と小当り遊技の頻度を示すタイムチャート 大当り後の最初の特図当否判定で小当りになる場合の初回特図判定時間の例を示すタイムチャート 第1実施形態の遊技機において大当り後の最初の特図当否判定で小当りになる場合の初回特図判定時間を示すタイムチャート 大当り後の最初の特図当否判定で小当りになる場合の特図判定報知の開始タイミングの他の例を示すタイムチャート 切替時普図判定時間の他の例を示すタイムチャート 遊技機の電気的構成を示すブロック図 メインプログラムのフローチャート メイン割り込み処理のフローチャート 普通動作処理のフローチャート 普通図柄待機処理のフローチャート 普通図柄変動中処理のフローチャート 普通図柄確定処理のフローチャート 特別動作処理のフローチャート 特別図柄待機処理のフローチャート 特別図柄変動中処理のフローチャート 特別図柄確定処理のフローチャート
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態に係る遊技機10について図面を参照しつつ説明する。遊技機10はパチンコ遊技機であって、図1に示されるように、前面枠10Zを備え、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技板11の遊技領域R1が視認可能になっている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には発射ハンドル28が設けられている。発射ハンドル28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。
表示開口11Hの開口縁には、表示画面13Gを囲むように規制枠部材23が取り付けられている。規制枠部材23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出して表示開口11Hの内側に張り出して、遊技領域R1を流下する遊技球が規制枠部材23の内側に進入することを規制している。また、規制枠部材23は、表示開口11Hの外縁部から外側に張り出して遊技板11の前面から重ねられる遊技領域内突壁23Tを備えている。
表示開口11Hは、遊技領域R1のうち中心よりも上端寄り部分に配置され、遊技領域のうち規制枠部材23の左側と右側と下側に、遊技球が流下可能な左側流下領域R2と右側流下領域R3と下側流下領域R4が形成されている。また、規制枠部材23の上部には、ガイドレール12に沿って円弧状に延びた上側円弧壁25が備えられ、この上側円弧壁25とガイドレール12との間に、遊技球が1つずつ通過可能な上側連絡流路25Rが形成されている。上側連絡流路25Rを通過した遊技球は、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下するようになっている。
規制枠部材23の下辺部に備えられた遊技領域内突壁23Tには遊技球が転動可能なステージ24が形成されている。なお、ステージ24は、左右方向の両端部から中央に向かって下り傾斜していて、その最下端部には、遊技球を1つずつ排出可能な排出部24Aが3つ形成されている。規制枠部材23の左辺の下端部には、左側流下領域R2を流下する遊技球を、規制枠部材23の内側に取り込むためのダクト29が備えられている。ダクト29の内部は、遊技球が1つずつ通過可能な大きさをなし、ダクト29を通過した遊技球は、ステージ24の左端から放出されて、ステージ24上を左右に転動する。また、ステージ24上で転動し終えた遊技球は、排出部24Aから下側流下領域R4に流下する。
下側流下領域R4には、ステージ24の中央部の真下に、第1の普図始動入賞部31が設けられている。3つの排出部24Aのうち真ん中の排出部24Aから下側流下領域R4に排出された遊技球は、第1の普図始動入賞部31に入賞し易くなっている。第1始動入賞部31は、所謂、ポケット構造をなして遊技球が1つずつ入球可能な大きさで上方に開口している。なお、下側流下領域R4の最下端部には前方に開口したアウト口19Aが設けられている。
なお、第1始動入賞部31の左側方には、ガイドレール12に沿って複数の一般入賞部20が設けられている。一般入賞部20も、第1始動入賞部31と同様にポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方又は側方に開放している。
図3に示されるように、右側流下領域R3には、上側連絡流路25Rを通過した遊技球の全てが通過する共通通路50が設けられている。共通通路50は遊技球が1つだけ通過可能な幅をなして右斜め下方に延びている。共通通路50の出口の下方には、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなす始動ゲート30が設けられている。共通通路50から放出された遊技球のほとんどは始動ゲート30に入賞するようになっている。始動ゲート30を通過しなかった遊技球は、始動ゲート30の左斜め上方に設けられた一般入賞部20又はアウト口19Bに入球するようになっている。なお、一般入賞部20及びアウト口19Bは、ポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方又は側方に開口している。
始動ゲート30を遊技球が通過すると、普図当否判定(以下、「普図判定」という。)が行われる。普図判定が行われると、普図判定表示部30H(図12参照)にて普通図柄が変動表示され、所定時間経過後に、停止表示(確定停止表示)される普図判定報知が行われる。そして、確定停止表示された普通図柄によって普図判定の結果が示される。
普通図柄の変動中に始動ゲート30を遊技球が通過した場合、その通過に起因した普図判定に関する情報(具体的には、普図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで記憶されて保留される。そして、実行中の普通図柄の変動が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた普図判定の判定報知(普通図柄の変動と判定結果での停止表示)が行われる。普図判定に関する情報の保留(以下、「普図保留」と呼ぶ。)の保留上限数は、例えば、4つである。なお、複数の普図保留がある場合、普図保留は、発生順に消化される。
図2に示されるように、始動ゲート30の下方には、第1大入賞部35と第2大入賞部36とが上下に並べて設けられている。第1及び第2大入賞部35,36は、遊技球の直径の2〜4倍の範囲に亘って上側に開放され、通常はそれぞれ可動扉35T,36Tにて閉塞されている。可動扉35T,36Tは、遊技板11の前面から突出した突出位置と、該突出位置より突出が抑えられた退避位置と、の間をスライド可能に構成されている。可動扉35T,36Tは、通常は突出位置に配置され、この配置のときには、第1大入賞部35、第2大入賞部36がそれぞれ閉塞されて遊技球が第1及び第2大入賞部35,36に入球困難となる。このとき、可動扉35T,36Tの上面は左下がりに傾斜し、遊技球を左下へと転動させる。そして、可動扉35T,36Tが退避位置に配置されたときには、第1大入賞部35、第2大入賞部36がそれぞれ開放されて遊技球が第1大入賞部35、第2大入賞部36に入球可能となる。
また、第1大入賞部35と第2大入賞部36の間には第2始動入賞部32が設けられている。第2始動入賞部32も、第1及び第2大入賞部35,36と略同じ幅で上側に開放し、可動扉32Tによって開閉可能となっている。可動扉32Tも、可動扉35T,36Tと同様に、突出位置と退避位置とにスライド可能となっている。そして、可動扉32Tが退避位置に配置されたときには、第2始動入賞部32が開放されて遊技球を受入れ容易となる一方、可動扉32Tが突出位置に配置されたときに、第2始動入賞部32が閉塞されて遊技球が入球困難となる。このとき、可動扉32Tの上面は右下がりに傾斜し、遊技球を右下へと転動させる。第2始動入賞部32は、上述した普図判定が当りになると開放される。
なお、第2始動入賞部32の左側方にはポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方に開口したアウト口19Cが設けられている。
なお、右側領域R3の下端部には、特別始動入賞部33と演出用入球部34とが上下に並べて配置されている。特別始動入賞部33は、始動ゲート30と同様に、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。演出用入球部34は、特別始動入賞部33に入球した遊技球が流下する領域に配され、特別始動入賞部33に入球した遊技球のみが入球可能となっている。また演出用入球部34は、特別始動入賞部33の右斜め下方に配置され、遊技板11の前面に開口して、遊技球の直径の2〜4倍の範囲の横長の長方形をなしている。そして、その下縁部を中心に回動する開閉扉34Tによって通常は閉塞され、開閉扉34Tが前方に倒れたときに、遊技球を遊技板11の後面側に案内する。
次に、右側流下領域R3を流下する遊技球の流下通路について説明する。図3に示すように、始動ゲート30を通過した遊技球は、遊技球を第1大入賞部35に向かわせる第1流下通路51に連絡されている。第1流下通路51は遊技領域R1の外縁部に沿って下方に延びており、下端部には、左下がりに傾斜した傾斜面57が備えられている。本実施形態では、第1流下通路51を通過した遊技球は、第1大入賞部35が開放状態のときには、第1大入賞部35に入球し、閉塞状態のときには、遊技球は第1大入賞部35に入球しないで、可動扉35Tの上面を転げ落ち、第2流下通路52へと流下する。第2流下通路52は、下端部で遊技球を第2始動入賞部32に向かわせる第3流下通路53とアウト口19Cに向かわせる逸脱通路54に連絡されている。
なお、第2流下通路52の下端部には、僅かに右下がりに傾斜した傾斜面58が備えられている。このため、第2流下通路52を通過した遊技球は、第3流下通路53に案内されやすくなっている。第3流下通路53を通過した遊技球は、第2始動入賞部32が開放状態のときには、第2始動入賞部32に入球し、第2始動入賞部32が閉塞状態のときには、第2始動入賞部32に入球しないで、可動扉32Tの上面を転げ落ち、第4流下通路55へと流下する。
第4流下通路55は遊技領域R1の外縁部に沿って下方に向かって延びており、遊技球を第2大入賞部36に向かわせる。第4流下通路55の下端部には、左下がりに傾斜した傾斜面59が備えられている。第4流下通路55を通過した遊技球は、第2大入賞部36が開放状態のときには、第2大入賞部36に入球し、第2大入賞部36が閉塞状態のときには、遊技球は第2大入賞部36に入球しないで、可動扉36Tの上面を転げ落ち、第5流下通路56へと流下する。
従って、右側流下領域R2を遊技球が第1流下通路51から第5流下通路56まで流下するのは、各入賞部32,35,36が閉塞されて、可動扉32T,35T,36T上を遊技球が転動可能となったときだけである(図4参照)。例えば、第1大入賞部35が開放しているときは、遊技球のほとんどが第1大入賞部35に入球し、第1大入賞部35の下流側の第2流下通路52に到達することが困難であり、第2始動入賞部32が開放しているときは(図5(A)参照)、遊技球のほとんどが第2始動入賞部32に入球し、第2始動入賞部32の下流側第4流下通路55に到達することが困難である。さらに、第2大入賞部36が開放しているときは(図5(B)参照)、遊技球のほとんどが第2大入賞部36に入球し、遊技球が第5流下通路56に到達することが困難である。
なお、第5流下通路56の下端部には、特別始動入賞部33が配置されている。第5流下通路56から放出された遊技球は特別始動入賞部33に入賞するか、特別始動入賞部33の左方に向かい、アウト口19Aに入球する。特別始動入賞部33を通過した遊技球は、その下方に配置された演出用入球部34に入球するか、演出用入球部34の左下に上下に並べて設けられた取り込み口33Xから遊技板11の後側へ向かう。
なお、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変更するための図示しない障害釘が多数植設されている。
遊技機10では、遊技領域R1を流下する遊技球が各入賞部に入球(入賞)すると、その入賞数に応じた賞球が遊技機10の前面の上皿26(図1参照)に払い出される一方、演出用入球部34に遊技球が入賞(入球)した場合には、賞球は払い出されない。また、何れの入賞部及び演出用入球部34にも入賞しなかった遊技球は、アウト口19A〜19Cに取り込まれて、遊技領域R1の外側に排出される。
各始動入賞部31〜33に遊技球が入球又は通過すると、1個の入球につき所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出されると共に、特図当否判定(以下、「特図判定」という。)が行われる。特図判定の結果は、特図判定表示部37H(図12参照)と表示画面13Gに表示される。なお、以下では、第1始動入賞部31に基づく特図判定と第2始動入賞部32及び特別始動入賞部33に基づく特図判定とを、第1特図判定と第2特図判定と称して適宜区別することにする。
表示画面13Gにおける特図判定の結果は、以下の判定報知演出にて報知される。即ち、図2に示すように、表示画面13Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A〜13Cが横並びに停止表示されている。各特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、各特別図柄ごと、所定の種類のものが停止表示されている。特図判定が行われると、3つの特別図柄13A〜13Cが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に、所定時間、確定停止表示される。そして、確定停止した特別図柄の組合せにより、特図判定の結果が示される。なお、特別図柄13A〜13Cは、スクロール表示されてから仮停止表示されてもよく、この場合、スクロール表示の開始から確定停止表示の開始までの時間(スクロール表示中と仮停止表示中を含む時間)が、変動表示の時間となる。そして、変動表示の時間と確定停止表示の時間の合計が、判定報知の時間となる。
表示画面13Gに特図判定の結果が大当りであることが表示されると、遊技状態が大当り遊技状態になって、大当り遊技が実行され、上述の第1大入賞部35が開放されて遊技球が入球可能となる。第1大入賞部35に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。第1大入賞部35が開放されてから閉塞されるまでの動作を「ラウンド」と称すると、1回の大当り遊技は、所定回数のラウンドが実行されるまで継続する。1回のラウンドは、第1大入賞部35の開放時間が所定時間に達したこと、又は、第1大入賞部35に遊技球が所定個数入賞したこと、の何れかが先に成立したときに終了する。
また、表示画面13Gに特図判定の結果が小当りであることが表示されると、遊技状態が小当り遊技状態になって、小当り遊技が実行される。小当り遊技では、第2大入賞部36が、所定時間、開放される。第2大入賞部36に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。なお、第2大入賞部36の開放時間は、大当り遊技における第1大入賞部35の開放時間よりも短くなっていて、1回の小当り遊技での出玉は、1回の大当り遊技での出玉よりも少なくなっている。
ここで、特別図柄の変動中、小当り遊技中又は大当り遊技中に各始動入賞部31〜33に遊技球が入球した場合、その入球に起因した特図判定に関する情報(具体的には、特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで記憶されて保留される。そして、特別図柄が変動すると、保留が1つ消化されて、保留されていた図柄変動と結果表示が行われる。なお、第1特図判定に関する情報の保留と第2特図判定に関する情報の保留を、第1特図保留と第2特図保留と称して適宜区別することにすると、保留上限数は、第1特図保留と第2特図保留のそれぞれについて設定されていて、例えば、第1特図保留と第2特図保留とがそれぞれ4つずつ発生可能になっている。第1特図保留と第2特図保留の数は、例えば、表示画面13Gの保留表示部13Hに表示されることで遊技者に認識可能となっている。なお、本実施形態の遊技機10では、保留された特図判定の判定結果が先読みされる。
さて、遊技機10では、特図判定の確率に関して、当りとなる確率が低い「非確変状態」と、当りとなる確率が高い「確変状態」と、の2つの設定がある。なお、詳細には、本実施形態の例では、図6(A)に示されるように、非確変状態では、第1特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/300と0になっていて、第2特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/300と0になっている。確変状態では、第1特図判定での大当り確率と小当り確率は、10/300と0になっていて、第2特図判定での大当り確率と小当り確率は、10/300と200/300になっている。つまり、大当り確率は、第1特図判定であるか第2特図判定であるかに関わらず、非確変状態よりも確変状態において高くなっている。また、小当りは、確変状態における第2特図判定でのみ発生するように設定されている。なお、非確変状態における第2特図判定での小当り確率は、200/300であってもよい。
また、遊技機10では、第2始動入賞部32への入球が発生しにくい「非時短状態」と、第2始動入賞部32への入球が発生しやすい「時短状態」との2つの設定がある。詳細には、図6(B)に示されるように、「非時短状態」のときは、普通図柄の変動時間が10秒に設定され、普図判定の当り確率が1/10に設定されているのに対し、「時短状態」のときは、普通図柄の変動時間が0.1秒に設定され、普図判定の当り確率が10/10に設定されている。このように、「非時短状態」よりも「時短状態」の方が、普図判定が行われる頻度及び当り確率が高くなると共に、第2始動入賞部32が開放する頻度が高くなる。さらに、第2始動入賞部32の開放時間も、「非時短状態」よりも「時短状態」の方が長くなっている(「非時短状態」では1秒、「時短状態」では3秒)。
本実施形態では、大当り遊技状態及び小当り遊技状態以外の遊技状態として、非確変状態でかつ非時短状態である非確変非時短状態(適宜、「通常状態」という)と、確変状態でかつ時短状態である確変時短状態と、確変状態でかつ非時短状態である確変非時短状態と、の3種類の遊技状態が存在する。遊技状態の制御は、主制御基板60(図12参照)によって行われる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動時間が、第1特図判定であるか第2特図判定であるか、及び、遊技状態によって異なっている。具体的には、図6(C)に示されるように、例えば、第1特図判定の特別図柄の変動時間は、遊技状態にかかわらず、12〜60秒に設定されている。一方、第2特図判定の特別図柄の変動時間は、例えば、通常状態では10分に設定され、確変非時短状態では、1〜8秒に設定されている。ここで、本実施形態では、確変時短状態での第2特図判定の特別図柄の変動時間は、確変時短状態となってから2回目以降の第2特図判定では、例えば4秒に設定され、確変時短状態となってから最初の第2特図判定では、10秒よりも長い時間(例えば12秒)に設定されている。本実施形態では、特図判定の確定停止表示の時間は、第1特図判定と第2特図判定の何れであるかにかかわらず、また、遊技状態にかかわらず、一定となっている。また、第1特図保留と第2特図保留とが両方ある場合、確変時短状態及び確変非時短状態では、第2特図保留が優先して消化され、通常状態では、第1特図保留が優先して消化される。なお、通常状態では、第1特図判定の変動と第2特図判定の変動とが同時に行われるように構成されていてもよい。
次に、本実施形態の遊技機10の遊技の流れについて説明する。遊技機10の最初の遊技状態は、通常状態(非確変非時短状態)となっている。遊技状態の移行は、大当りを契機にして行われる。具体的には、大当りには、大当り遊技の終了後に確変時短状態となる第1特典付き大当りと、大当り遊技の終了後に確変非時短状態となる第2特典付き大当りと、大当り遊技の終了後に確変時短状態と確変非時短状態とのどちらにもならない(即ち、通常状態となる)特典無し大当りと、の3種類が存在する。どの大当りであるかは、特図判定の判定値(大当り乱数)によって決定される。本実施形態では、確変時短状態と確変非時短状態は、次の大当り遊技が実行されるまで継続し、大当り遊技中は、通常状態(非確変非時短状態)となる。なお、遊技状態が、確変状態又は時短状態から、予め定められた規定回数だけ外れの特図判定が連続して行われたときに通常状態に切り替わる構成であってもよい。
通常状態では、遊技領域R1の左側流下領域R2に遊技球を流下させて、第1始動入賞部31への入球により第1特図判定を受ける。そして、第1特図判定で例えば第1特典付き大当りに当選すると、確変時短状態となる。
なお、通常状態において、右打ちをして遊技球が潜って通過可能な門形構造である特別始動入賞部33を狙うことも考えられるが、上述したように、通常状態における第2特図判定での特別図柄の変動時間は10分に設定されている。即ち、通常状態において右打ちをして第2特図判定を狙うと10分に1度しか特図判定が行われないので、通常状態では、右打ちをして特別始動入賞部33を狙うことはしないで、左打ちをして第1始動入賞部31を狙い、第1特図判定を受けるのが遊技者にとって有利となる。
確変時短状態では、通常状態よりも第2始動入賞部32への入球が発生しやすく、かつ、第2特図判定の特別図柄の変動時間も4秒と短く設定されているので、遊技領域R1の右側流下領域R3に遊技球を流下させて、第2始動入賞部32への入球により第2特図判定を頻繁に受けることができる。
確変時短状態では、第2特図判定における小当り確率が200/300になっていて、頻繁に小当りに当選して第2大入賞部36が開放する小当り遊技が行われる。しかしながら、本実施形態では、時短状態では第2始動入賞部32を開放するために可動扉32Tが退避位置に配置されている時間が長いため、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下した遊技球は、第1大入賞部35を閉鎖する可動扉35T上を転動した後、第2流下通路52を通過し、ほとんどが第2始動入賞部32に入球することとなる(図5(A)参照)。すなわち、第2大入賞部36へ案内する第4流下通路55に到達することができず、第2大入賞部36への入賞がほとんど発生しなくなってしまう。従って、確変時短状態は、小当り遊技での賞球がほとんど期待できないため、頻繁に行われる第2特図判定で10/300の確率の大当りを狙うゲーム性となっている。なお、上述したように、確変時短状態では、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下した遊技球のほとんどが第2始動入賞部32に入球するため、特別始動入賞部33による第2特図判定はほどんど行われない。
第1特図判定で例えば第2特典付き大当りに当選すると、確変非時短状態となる。確変非時短状態では、第2始動入賞部32への入球のし易さは通常状態と変わらないが、第2特図判定の特別図柄の変動時間が1〜8秒と通常状態よりも短く設定されているので、通常状態よりも第2特図判定が行われる頻度を高くすることができる。また、第2特図判定が行われる頻度が第1特図判定が行われる頻度よりも高いため、確変非時短状態では、遊技領域R1の右側流下領域R3に遊技球を流下させて、第2始動入賞部32か特別始動入賞部33への入球により第2特図判定を受けることが遊技者にとって有利となる。実質的には、第2始動入賞部32は長時間閉塞されているので、特別始動入賞部33への入球により第2特図判定を受けることとなる。
確変非時短状態では、確変時短状態と同様、第2特図判定における小当り確率が200/300になっていて、頻繁に小当りに当選して第2大入賞部36が開放する小当り遊技が行われる(図7参照)。そして、確変非時短状態では、確変時短状態よりも第2始動入賞部32が可動扉32Tにより閉鎖されている時間が長いため、遊技球が、可動扉32T上を転動して、第4流下通路55を通過し、第2大入賞部36へ入球し、賞球を受け易くなっている(図5(B)の状態になり易くなっている)。つまり、確変非時短状態は、第2特図判定で、10/300の確率の大当りを狙いつつ、200/300の確率の小当りを引き続け、小当り遊技での賞球を獲得していくゲーム性になっている。遊技機10では、上述のように、第2始動入賞部32が開放されれば、第2大入賞部36側へと遊技球が流下し難くなる一方で、第2始動入賞部32が閉塞されれば、第2大入賞部36側に遊技球が流下し難くなる。従って、遊技機10によれば、小当りになったときの第2大入賞部36への入球のし易さが、第2始動入賞部32の状態によって変わるという今までにない遊技を提供可能となっている。
また、本実施形態の遊技機10では、大当り遊技の後の遊技状態が、非確変状態と、非確変状態よりも小当りになる確率が高い確変状態と、の何れかに設定される。そして、非時短状態のときに、確変状態にし得るように構成されている。これにより、大入賞部側へ遊技球を流下させ易いときに小当りになり易くなるので、小当りとなったときに大入賞部に遊技球を入球させ易くなり、趣向性の向上が可能となる。
また、本実施形態の遊技機10では、確変状態のときに、通常よりも特図判定報知の時間が短くなっていて、非時短状態のときに確変状態になり得るようになっている。これにより、第2大入賞部36側へ遊技球を流下させ易いときに、特図判定報知を消化し易くなって小当りの頻度を高めることができるので、小当りによる第2大入賞部36への遊技球の総入球数を増やし易くなり、趣向性の向上が可能となる。
なお、本実施形態では、特別始動入賞部33に遊技球が通過すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出されて第2特図判定が行われるだけではなく、演出用入球部34の開閉扉34Tが前方に倒れて演出用入球部34が所定時間(例えば、4秒)開放し、遊技球が入球可能となる。演出用入球部34に遊技球が入球した場合には、賞球は払い出されず、例えば、演出用入球部34への入球数に起因して顔役物による顔出現演出が行われる。
ところで、遊技機10では、大当り遊技中の状態は非時短状態であるが、大当り遊技の終了に伴って、遊技状態が、大当り遊技中(非時短状態)に比べて第2始動入賞部32が開放され易い時短状態(本実施形態の例では、確変時短状態)に変化する場合がある(図8参照)。ここで、第2始動入賞部32が開放されると、第2大入賞部36側に遊技球が流下し難くなるので、時短状態は、本来、小当りとなっても第2大入賞部36へ遊技球が入球し難くなる状態である。ところが、例えば大当たり遊技の終了直前に普図判定の判定報知が開始された場合(普通図柄の変動が開始された場合)、大当り遊技後にもまたがって継続するため、その判定報知の間に、特図判定で小当りとなって第2大入賞部36が開放されることが考えられる(図8参照)。この場合、普図判定の判定報知の間(切替時普図判定報知時間B)は、第2始動入賞部32が閉塞されたままとなるため、遊技球が第2大入賞部36側へ流下することが容易となり、遊技球が第2大入賞部36に入球し易いというという状況になり得る。特に、本実施形態では、非時短状態(大当り遊技中)における普通図柄の変動時間が、時短状態の普通図柄の変動時間に比べて、非常に長くなっていることに加えて、時短状態(確変時短状態)では非時短状態に比べて小当りになり易くなっているので、上記状況になり易い。さらに、大当り遊技中に特図保留がある場合には、大当り遊技の終了時に特図判定報知が開始されるので(図8の初回特図判定時間A)、その特図判定で小当りとなると、大当り中から継続する普図判定報知の実行中に(第2始動入賞部32が閉塞している状態で)、第2大入賞部36が開放され易い。このような場合、第2大入賞部36に入球し過ぎると、遊技店に想定外の損失が生まれる虞がある。
これに対し、本実施形態の遊技機10では、図9に示されるように、大当り終了時に非時短状態から時短状態に切り替わる場合、大当り遊技中からその後まで継続する普図判定の判定報知の終了タイミングP2よりも、大当り遊技後の最初の特図判定で小当りとなって第2大入賞部36を開放する開始タイミングP1が、遅くなっている。従って、時短状態よりも普図判定報知の時間が長い大当り遊技中(非時短状態)から、大当り遊技後まで普図判定報知が継続している場合でも、その継続期間中に第2大入賞部36が開放されることが防がれ、遊技球が第2大入賞部36に入球し過ぎることを抑制可能となる。
図9に示されるように、本実施形態では、普図判定報知の上記終了タイミングP2よりも小当りでの上記開始タイミングP1を遅くするために、大当り遊技中からその後にまでまたがって実行される(即ち、時短状態への切り替えの前後に亘って実行される)普図判定報知の時間B(以下、適宜、「切替時普図判定時間B」という。)に比べて、大当り遊技後の最初の特図判定で小当りとなる場合の特図判定報知の時間A(以下、適宜、「初回特図判定時間A」という。)を長くしている。これにより、切替時普図判定時間Bがどのタイミングで開始した場合でも、終了タイミングP2に比べて開始タイミングP1を確実に遅くすることができる。これにより、図9の例のように、大当り後の初回の小当りで第2大入賞部36が開放される期間と、普図判定の当りで第2始動入賞部32が開放される期間とを、重なり易くすることが可能となる。その結果、本来、小当りのときに第2大入賞部36に遊技球が入球し難い時短状態において、賞球数が増え過ぎることを抑制可能となる。なお、第2大入賞部36は、第2始動入賞部32の下流側にあるので、それらの間の遊技球の流下時間分だけ、第2始動口32の開放タイミングよりも、第2大入賞部36の開放タイミングが遅くなっていると、より第2入賞部36に遊技球が入球し難くなる。なお、初回特図判定時間Aは、切替時普図判定時間Bと時短状態での普図判定の判定報知時間との合計よりも長いことが好ましい。この場合、切替時普図判定時間Bに係る普図判定で外れとなって第2始動入賞部32が開放されない場合でも、時短状態となってからの次の普図判定で当りとなれば第2始動入賞部32が開放されるので、小当りとなって第2大入賞部36が開放される場合でも、第2大入賞部36へ入球させ難くすることが可能となる。
図9に示されるように、大当り遊技後に時短状態(確変時短状態)になってから2回目以降の特図判定(以下、適宜、「後続特図判定」という。)の判定報知の時間である後続特図判定時間は、初回特図判定時間Aよりも、短くなっていてもよい。この場合、後続特図判定時間は、切替時普図判定時間B等の非時短状態での普図判定報知の時間よりも短くなっていてもよい。このように、後続特図判定時間を短くすることにより、特図判定の消化の時間効率を高めることが可能となり、特図判定を次々行いたい遊技者に不満を抱かせ難くすることが可能となる。なお、このように、初回特図判定時間Aだけを長くする構成は、例えば、大当り遊技後に時短状態となってからの特図判定の実行回数をカウントする特図カウンタを後述の主制御基板60に備えて、この特図カウンタの値を参照することで実現することができる。
本実施形態では、第1特図判定と第2特図判定の初回特図判定時間Aは、それぞれ判定結果に依存せずに、例えば、12〜60秒と、12秒となっている(図6(C)参照)。即ち、初回特図判定時間Aは、それが第1特図判定と第2特図判定の何れの特図判定報知のものであるかにかかわらず、また、その判定結果にかかわらず、切替時普図判定時間Bよりも長くなっている。このように、本実施形態では、大当り後の最初の特図判定(以下、適宜、「初回特図判定」という。)の判定結果にかかわらず初回特図判定時間Aが設定されるので、遊技機10の制御を容易にすることが可能となる。
図10及び図11には、切替時普図判定時間Bの終了タイミングP2よりも、初回特図判定での小当りで第2大入賞部36が開放開始する開放タイミングP1を遅くする他の例が知れされている。
具体的には、図10に示される例では、大当り遊技後に時短状態になった場合に、初回特図判定の判定報知の開始タイミングP0を所定の待機時間だけ遅くするようにしている。これは、大当り終了時に特図保留が存在するか否かにかかわらず行われる。この待機時間は、切替時普図判定時間Bから初回特図判定時間Aを引いた時間以上となるように設定しておけばよい。また、例えば、初回特図判定時間Aは、切替時普図判定時間Bよりも短くなっていて、例えば、後続特図判定時間と同じになっていてもよい。なお、この例において、初回特図判定の判定報知の開始タイミングPOは、初回特図判定で小当り以外(大当り又は外れ)となる場合には、初回特図判定で小当りとなる場合と同じタイミング(図9におけるP0と同じタイミング)であってもよいし、大当り遊技の終了時としてもよい(図11参照)。なお、図10における例では、時短状態となってから開始タイミングP0までの上記待機時間が、切替時普図判定B時間と時短状態での普図判定の判定報知時間との合計よりも長いことが好ましい。
図11に示される例では、例えば、初回特図判定時間Aは、切替時普図判定時間Bに比べて、長くなっていないが、大当り遊技中から大当り遊技後にまでまたがる切替時普図判定時間Bが、非時短状態中(大当り遊技中)に全部実行される場合よりも短くなっている。この場合では、初回特図判定の判定報知時間を変更しなくても、切替時普図判定時間Bの終了タイミングP2に比べ、初回の特図判定に起因して第2大入賞部36が開放開始される開放タイミングP1を遅くすることが可能となる。例えば、この場合、普図判定報知が大当り遊技の最終ラウンドで開始される場合には、複数の普図判定報知の変動パターンのうち予め定められた規定時間以内となる普図判定報知の変動パターンが選択されて、実行される。
なお、初回特図判定の結果が小当り以外である場合には、初回特図判定の判定報知の直後に第2大入賞部36が開放されないので、初回特図判定時間Aが、切替時普図判定時間B(本実施形態の例では10秒)以下であってもよい。例えば、本実施形態では、判定結果が小当りとならない第1特図判定の判定報知の時間を、10秒以下としてもよいし、10〜60秒としてもよい。このように、初回特図判定の判定報知の直後に第2大入賞部36が開放されない場合には、初回特図判定時間Aを短くすることで、特図判定の消化の時間効率を高めることができる。これにより、大当り又は小当りの発生頻度を上げることができ、趣向性の向上を図ることができる。なお、この場合、初回特図判定時間Aは、後続特図判定時間と比べて、同じであってもよいし、長くてもよいし、短くてもよい。なお、図10の例において、時短状態に切り替わってから(大当り遊技が終了してから)2回分の特図判定報知の時間を、切替時普図判定時間Bよりも長くすれば、大当り遊技終了から2回以降の特図判定で小当りとなった場合でも、第2大入賞部36が開放を開始するタイミングを、切替時普図判定時間Bの終了タイミングP2よりも遅くすることができる。
図12には、遊技機10の電気的な構成が示されている。同図において、符号60は、主制御基板60であって、CPU60A、RAM60B、ROM60C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータとサブ制御基板62を結ぶ入出力回路と、大入賞部等が接続された中継回路及び払出制御回路等を結ぶ入出力回路とを備え、遊技に関わる主制御を行う。CPU60Aは、当否判定部、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、特図判定や普図判定に関する乱数等も生成し、制御信号をサブ制御基板62等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM60Bは、CPU60Aで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU60Aの作業領域を備える。ROM60Cには、制御データ、特別図柄及び普通図柄の変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、特図判定及び普図判定の判定値、大当り遊技のラウンド数等が書き込まれている。なお、第1特図保留に係る第1特図判定の情報と第2特図保留に係る第2特図判定の情報は、RAM60Bに記憶される。また、普図保留に係る普図判定の情報もRAM60Bに記憶される。
サブ制御基板62は、主制御基板60と同様に、CPU62A、RAM62B、ROM62C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータと主制御基板60を結ぶ入出力回路と、表示制御基板64、音声制御回路65、ランプ制御回路66等を結ぶ入出力回路を備えている。CPU62Aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、制御信号を表示制御基板64、音声制御回路65、ランプ制御回路66等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM62Bは、各種データの記憶領域とCPU62Aによる作業領域を有している。ROM62Cには、各種演出のデータ等が記憶されている。
表示制御基板64は、表示装置13に設けられていて、CPU、RAM及びROMを有している。表示制御基板64のCPUは、サブ制御基板62から出力される制御信号に基づき、画像データをROMから取得し、その画像データに基づいて表示画面13Gに画像を表示する。
音声制御回路65は、サブ制御基板62から出力される制御信号に基づき、スピーカーから発生される楽曲や音声の選択を行い、音声を制御する。
ランプ制御回路66は、役物に搭載された役物装飾ランプ等のランプに接続され、サブ制御基板62から出力されたランプの制御信号を中継するための基板である。
以上が、本実施形態の遊技機10の制御フロー以外の説明である。制御フローに関しては後に詳説することとする。
本実施形態の遊技機10では、特図判定で大当りになると実行される大当り遊技の終了に伴い、遊技状態が、大当り遊技中に比べて流下路に遊技球が進入し難くなる特定普図判定状態に変化する場合がある。即ち、特定普図判定状態は、本来、小当りとなっても大入賞部へ入球し難くなる状態である。ここで、大当たり遊技の終了直前に普図判定が開始されると、その変動表示の間に、特図判定で小当りとなって大入賞部が開放することが起こり得る。この場合、普図判定の変動表示の間は、可動部材が第2の始動口を閉じた状態となるため、可動部材まで到達した遊技球を全て大入賞部への流下路に向かわせることとなり、遊技球が大入賞部に入球し過ぎるという問題が生じ得る。これに対し、本発明では、特定普図判定状態に切り替わる場合、大当り遊技後の最初の特図判定の変動表示の時間である初回特図変動時間が、大当り遊技中に開始される普図判定の変動時間よりも長くなる。従って、大当り遊技終了直後の普図判定の変動中に、大入賞部が開放して遊技球が入球することを抑制できる。
本実施形態では、初回特図変動時間を、大当たり遊技中に開始される普図判定の変動時間と確定停止時間との合計よりも、長くするように構成されている。従って、大当り遊技終了直後の普図判定の確定停止表示中にも、大入賞部が開放して遊技球が入球することを抑制できる。
また、本実施形態では、特定普図判定状態において、大当り遊技後、2回目以降の特図判定の変動時間を、初回特図変動時間よりも短くする。従って、特図判定の変動時間が短縮され、特図判定を多く消化することができ、遊技者に満足感を感じさせ易くすることが可能となる。
本実施形態では、大当り遊技の後の遊技状態を、通常確率状態と、その通常確率状態よりも小当りになる確率が高い高確率状態と、の何れかに設定する。そして、大入賞部への流下路の可動部材の配置による遊技球の進入し易さが大当り遊技中と同じである通常普図判定状態のときに、高確率状態にし得るように構成されている。従って、特定普図判定状態よりも大入賞部への流下路に遊技球を進入させ易いときに、小当りになり易くなるので、小当りとなったときの趣向性を向上させることが可能となる。
以下、本実施形態の遊技機10の内部処理の詳細を、図13から図22に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
遊技機10の電源をオンすると、遊技機10に備えられた主制御基板60がメインプログラムPG1を実行する。図13に示すように、メインプログラムPG1は、まず、CPU等の初期設定を行う(S1)。なお、初期設定(S1)は、主制御基板メインプログラムPG1が、電源オン後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。初期設定(S1)では、各種のフラグ、カウンタ、ステータス等のリセット等も行われる。フラグの初期値は「0」(即ち、「OFF」)であり、カウンタの初期値は「0」であり、ステータスの初期値は「1」である。
初期設定(S1)に次いで、後述する割り込み処理(S5)を実行するまでの残余時間には、以下のステップS2〜S4の各処理をループして行う。まず、割り込みを禁止し(S2)、タイマ割り込みが入って来ても割り込み許可となるまで割り込み処理を行わないようにする。続いて、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)を実行する。この処理(S3)では、特別図柄や普通図柄の決定用の乱数カウンタを1加算して更新する。更新したカウンタ値はRAMの更新値記憶領域に逐一記憶する。普通図柄・特別図柄乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みを許可し(S4)、メイン割り込み処理(S5)を実行可能とする。
なお、上述の各乱数カウンタ値は、遊技機10の電源がオンされたときに0から始まって乱数更新処理(S3,S11(後述))が行われると1加算され、設定された数値範囲の最大値(上限値)に至ると0にされて再び上記加算を繰り返す。
主制御基板60のRAM50Bの乱数記憶領域には、始動入賞部への入賞時に取得される特別図柄関連カウンタ値や、始動ゲート18へ遊技球が通過した時に取得された普通図柄関連カウンタ値を、それぞれ保留の上限値まで記憶可能となっている。そして、乱数記憶領域に記憶された各カウンタ値(乱数値)は、古いものから順に遊技に使用されるようになっている。
割り込み処理(S5)は、例えば、4msec周期で入力する割り込みパルスに従って実行される。そして、割り込み処理(S5)が終了してから、次に割り込み処理(S5)が開始するまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理を複数回に亘って繰り返し実行する。また、割り込み禁止状態のときに割り込みパルスが入力した場合は、割り込み処理(S5)をすぐには開始せず、割り込み許可(S4)となってから開始する。
メイン割り込み処理(S5)について説明する。図14に示すように、メイン割り込み処理(S5)では、まず、コマンド処理(S10)を行う。コマンド処理(S10)では、RAM50Bの出力バッファにセットされた各種コマンドを、対応するサブ制御装置(例えば、表示制御基板64、ランプ制御回路等)に出力する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S11)は、上記したメインプログラムPG1のループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。即ち、各種カウンタ値の更新処理は、メイン割り込み処理(S5)の実行期間内と、その残余処理期間(メイン割り込み処理(S5)の終了後、次のメイン割り込み処理(S5)が開始されるまでの期間)の両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S11)に次いで、始動入賞センサ検出処理(S12)が実行される。始動入賞センサ検出処理(S12)では、始動ゲート18、第1始動入賞部31、第2始動入賞部32のそれぞれの通過又は入賞に応じて(即ち、第1始動入賞センサ71、第2始動入賞センサ72、ゲートセンサ73の検出結果に応じて)、対応した保留球数の加算及び当否判定用の乱数取得を行う。
詳細には、始動ゲート18を遊技球が通過した場合に、普通図柄保留球数が上限値(例えば、4個)未満であれば、普通図柄保留球数を1加算し、普通図柄乱数取得処理を実行する。具体的には、RAM50Bの更新値記憶領域から普図判定カウンタ値を乱数として取得してRAM50Bの乱数格納領域に記憶する。そして、取得したカウンタ値に基づき普図判定の判定結果を取得し、その内容を入賞コマンドに設定し、入賞コマンドをRAM50Bの出力バッファにセットする。このとき、普図判定の判定結果については、判定時の遊技状態に拘わらず、時短状態と非時短状態それぞれにおける普図判定の判定結果を取得し、両方を設定する。
また、第1始動入賞部31に遊技球が入賞した場合には、第1の特図判定の保留球数(第1特図保留球数)が上限値未満であれば、第1特図保留球数を1加算し、特図関係乱数取得処理を実行する。具体的には、RAM50Bの更新値記憶領域から、特別図柄関連カウンタ値を取得して、それらをRAM50Bの乱数記憶領域に記憶する。なお、第2始動入賞部32に遊技球が入賞した場合も、第1入賞部41に遊技球が入賞した場合と同様の処理が行われる。
図14に示されるように、メイン割り込み処理(S5)では、始動入賞センサ検出処理(S12)に次いで、普図判定に関する普通動作処理(S13)が実行される。普通動作処理(S13)が実行されると、特図判定に関する特別動作処理(S14)が実行され、その後、その他の処理(S15)が実行されてから、メイン割り込み処理(S5)が終了する。以下、普通動作処理(S13)と特別動作処理(S14)について詳説する。
図15に示されるように、普通動作処理(S13)では、普通図柄表示装置14X(図4参照)及び第2始動入賞部32についての処理が4段階に分けられていて、各段階に、普通動作ステータス1,2,3,4が割り当てられている。普通動作ステータスは、初期設定では、「1」となっていて、普通動作ステータスが1,2,3,4の場合には、それぞれ、普通図柄待機処理(S132)、普通図柄変動中処理(S134)、普通図柄確定処理(S136)、普通役物処理(S137)が実行される。
図16に示されるように普通図柄待機処理(S132)では、始動入賞センサ検出処理(S12)において、普図判定カウンタ値が乱数として取得され、記憶されているかが判断される(S1321)。普図判定カウンタ値が記憶されていない場合、この処理を終了する。一方、普図判定カウンタ値が記憶されている場合には、普図判定処理(S1322)が実行される。普図判定処理(S1322)では、普図判定テーブルに基づいて、普図判定の当否判定がなされる。具体的には、普図判定の当否判定は、遊技状態が非時短状態(時短フラグがOFF)であるときには、非時短状態用の普図判定テーブルに基づいて行われ、遊技状態が時短状態(時短フラグがON)であるときには、時短状態用の普図判定テーブルに基づいて行われる。
普図判定処理(S1322)が終わると、普通図柄変動パターン選択処理(S1323)が行われる。普通図柄変動パターン選択処理(S1323)では、普通図柄変動パターン選択テーブルに従って、普通図柄の変動パターンが選択される。具体的には、遊技状態が非時短状態(時短フラグがOFF)であるときには、非時短状態用の変動表示時間及び確定停止時間が設定された、非時短状態用の普図変動パターンが選択される。一方、遊技状態が時短状態(時短フラグがON)であるときには、時短状態用の変動表示時間及び確定停止時間が設定された、時短状態用の普図変動パターンが選択される。
普通図柄変動パターン選択処理(S1323)が終わると、普図判定カウンタ値の記憶がクリアされ(S1324)、その後、普通図柄変動開始処理(S1325)が行われる。普通図柄変動開始処理(S1325)では、S1323で選択された普図変動パターンにて普通図柄の変動表示が開始されると共に、普通動作ステータスを「2」にセットする。また、普通図柄変動開始処理では、サブ制御基板62に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。なお、普通図柄変動開始コマンドには、停止図柄のデータの情報や、普通図柄変動パターン選択処理(S1323)で選択した普図変動パターンの情報(変動表示時間や確定停止時間等)が含まれている。
図17に示すように、普通図柄変動中処理(S134)では、まず、S1323で選択された普通図柄の変動表示時間が経過したか否かが判定される(S1341)。経過していなければ(S1341でNO)、普通図柄変動中処理(S134)を終了する。この場合、普通図柄の変動表示が継続される。一方、変動時間が経過していれば(S1341でYES)、普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S1342)、普通動作ステータスを「3」にセットする(S1343)。そして、普通図柄の変動表示を、選択された図柄で停止させる等のその他の処理が実行され(S1344)、普通図柄変動中処理(S134)が終了する。
図18に示すように、普通図柄確定処理(S136)では、まず、普通図柄の確定停止時間が経過したか否かを判定する(S1361)。確定停止時間が経過していなければ(S1361でNO)、この処理を終える。一方、確定停止時間が経過していれば(S1361でYES)、その後、普図当りフラグがONであるか否かが判断される(S1362)。
普図当りフラグがONであれば(S1362でYES)、その後、時短フラグがONであるか否か(即ち、時短状態であるか否か)が判断される(S1363)。時短状態であれば(S1363でYES)、可動扉32Tの開放パターンとして時短状態の開放パターンが設定され(S1364)、その後、普通動作ステータスが「4」にセットされる(S1366)。
一方、ステップS1363において、時短フラグがONでない場合(S1363でNO)、即ち、非時短状態である場合には、可動扉32Tの開放パターンとして、非時短状態中の開放パターンがセットされ(S1365)、ステップS1366に進む。
ステップS1366が終わると、その他の処理(S1367)を実行して普通図柄確定処理(S136)を終える。ステップS1362において、普図当りフラグがONでないと判定された場合には(S1362でNO)、普通動作ステータスを「1」にセットして(S1368)、普通図柄確定処理(S136)を終える。
図15に示す普通役物処理(S137)では、普通図柄当り遊技の終了条件が成立したか否かが判断され、この終了条件が成立していれば普通動作ステータスが「1」にセットされ、この処理が終わる。一方、上記終了条件が成立していなければ、可動扉32Tの開放処理が行われる。なお、例えば、普通図柄当りの終了条件とは、可動扉32Tの開放時間が所定時間に到達したか、第2始動入賞部32に遊技球が所定個数入球したか、の何れかが起こると成立する。
上述のように、図14に示されるメイン割り込み処理(S5)では、普通動作処理(S13)の後に、特別動作処理(S14)が実行される。この処理(S14)では、特別図柄表示装置14Xと第1大入賞部35と第2大入賞部36に関する処理を5段階に分けて、各段階に特別動作ステータス1,2,3,4,5を割り当てている。図19に示すように、特別動作ステータスが「1」である場合には(S141でYES)、特別図柄待機処理(S142)を行う。特別動作ステータスが「2」である場合には(S141でNO、S143でYES)、特別図柄変動中処理(S144)を実行する。特別動作ステータスが「3」である場合には(S141,S143でNO、S145でYES)、特別図柄確定処理(S146)を実行する。特別動作ステータスが「4」である場合には(S141,S143,S145でNO、S147でYES)、特別役物処理1(大当り遊技処理。S148)を実行する。特別動作ステータスが「5」である場合には(S147でNO)、特別役物処理2(小当り遊技処理。S149)を実行する。なお、特別動作ステータスは、初期設定では「1」となっている。
図20に示すように、特別図柄待機処理(S142)では、まず、第2始動入賞部32の保留球数(第2特図保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S2001)。第2特図保留球数が「0」である場合(S2001でYES)、即ち、第2始動入賞部32への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動入賞部31の保留球数(即ち、第1特図保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S2007)。そして、第1特図保留球数も「0」である場合(S2007でYES)、即ち、第1始動入賞部31への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、画像表示装置13の表示画面13Gを待機画面(客待ち画面)としたか否かを判断し(S2013)、そうであれば(S2013でYES)、この処理(S142)を終え、そうでなければ(S2013でNO)、待機画面設定処理(S2014)を行ってから、特別図柄待機処理(S142)を終える。待機画面設定処理(S2014)では、所定の待機時間の経過を待って、待機画面を表示させるための客待ち待機コマンドをセットする。
ステップS2001において第2特図保留球数が「0」でない場合(NO)、即ち、第2始動入賞部32への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(第2の特図判定の保留情報)がある場合には、後述の特図2大当り判定処理(S2002)が実行され、その後、特図2変動パターン選択処理(S2003)が実行される。
ここで、特図2変動パターン選択処理(S2003)では、第2の特図判定の変動パターンの情報が設定される。具体的には、第2の特図判定の変動表示をしている時間や、変動表示開始から仮停止表示開始までの時間(仮停止表示のタイミング)や、仮停止表示開始から確定停止表示開始までの時間T2や、確定停止表示する時間(第2確定停止時間T1)がセットされる。これら設定される時間は、マイクロコンピュータ63に備えられた時間決定テーブルに基づいて設定される。時間決定テーブルには、上記設定される時間の組について、遊技状態に応じた複数のパターンが用意されている。本実施形態では、例えば、通常パターンと特別パターンの2つが用意され、通常パターンが非時短状態の場合に適用され、特別パターンが時短状態の場合に適用される。即ち、第2確定停止時間T1や上記時間T2は、特別パターンの方が、通常パターンよりも長くなっている。なお、本実施形態では、例えば、時間決定テーブルにおける特別パターンでは、第2確定停止時間T1が、時短状態における普図判定の変動表示の開始からその普図判定で当りとなったときの可動扉32Tの開放動作の終了までの時間T4よりも長くなっている。
なお、上述の第2規定回数が複数回になっている場合、それら複数回において、第2時短カウンタの値を参照することで、時短状態における最後の第2の特図判定の変動表示の際にのみ、第2確定停止時間T1や上記時間T2を、通常パターンから特別パターンに変更する構成としてもよい(後述の[他の実施形態](3)参照)。
特図2変動パターン選択処理(S2003)が終了すると、第2特図保留球数が1減算される(S2004)。そして、第2特図保留記憶部における各種カウンタ値の記憶場所が、読み出される側に1つシフトされるとともに、第2特図保留記憶部における保留上限個数に対応する記憶場所(読み出される側から最も遠い記憶場所)がクリアされる(S2005)。このようにして、第2の特図判定の保留が保留された順に消化されるようにしている。
次に、特図2変動開始処理(S2006)が実行される。この処理(S2006)では、特別動作ステータスを「2」にセットすると共に、変動開始コマンドをRAM50Bの出力バッファにセットして、第2の特図判定の特別図柄の変動表示を開始する。特図2変動開始処理(S2006)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンド)には、特図2大当り判定処理(S2002)でセットされた特図確定停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S2003)でセットされた変動パターンの情報が含まれている。この変動パターンの情報には、上述のように、変動表示している時間や、変動表示における仮停止表示開始のタイミングや、時間T2、第2確定停止時間T1の情報等が含まれている。
また、第2特図保留球数が「0」であるが第1特図保留球数が「0」でない場合(S2001でYES、S2007でNO)、即ち、第2の特図判定の保留情報はないが、第1始動入賞部31への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当り判定処理(S2008)及び特図1変動パターン選択処理(S2009)を実行する。その後、第1特図保留球数を1減算する(S2010)。そして、第1特図保留記憶部における各種カウンタ値の記憶場所を、読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部における保留上限個数に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶場所)をクリアする(S2011)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。次に、特図1変動開始処理(S2012)を実行する。この処理(S2012)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAMの出力バッファにセットして、第1の特図判定の特別図柄の変動表示を開始する。特図1変動開始処理(S2012)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド)には、特図1大当り判定処理(S2008)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S2009)でセットされた変動パターンの情報(変動表示時間及び確定停止時間の情報等)が含まれている。
上述のように、本実施形態では、第1の特図判定の保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S2001でYESの場合)に限って行われ、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化よりも優先される。
上述の特図2大当り判定処理(S2002)、特図1大当り判定処理(S2008)では、判定値として、特別図柄関連乱数カウンタ値を読み出す。詳細には、特図2大当り判定処理(S2002)では、RAM50Bの第2特図保留記憶部(詳細には、第2の特図判定の保留の1つ目)に記憶されている特別図柄関連乱数カウンタ値(始動入賞センサ検出処理(S12)で取得された特別図柄関連乱数カウンタ値)を読み出す。また特図1大当り判定処理(S2008)では、RAM50Bの第1特図保留記憶部(詳細には、第1特図判定の保留の1つ目)に記憶されている特別図柄関連乱数カウンタ値(S12で取得されたもの)を読み出す。 次に、大当り判定テーブルに従って大当りか否か及び小当りか否かを判定する。判定結果が大当りであれば、大当りフラグをONし、当り種別乱数を判定して大当り図柄をセットしてから、この処理(S2002、S2008)を終える。また、判定結果が小当りであれば、小当りフラグをONし、当り種別乱数の判定をして小当り図柄をセットしてから、この処理(S2002、S2008)を終える。判定結果が大当りでも小当りでもなく外れである場合には、外れ図柄をセットしてから、この処理(S2002、S2008)を終了する。なお、遊技機10は、特図判定の当否判定を、S2002やS2008で行う代わりに、S12で行うように構成することもできる。
図21に示すように、特別図柄変動中処理(S144)では、まず、S1441で、特別図柄13A〜13Cの変動表示時間(S2003又はS2009で選択された変動パターンの変動表示時間)が経過したか否かが判定される。変動表示時間が経過していなければ(S1441でNO)、特別図柄変動中処理(S144)を終え、特別図柄13A〜13Cの変動表示(仮停止表示)が継続される。
一方、S1441において変動時間が経過していれば(YES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1442)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1443)。そして、特別図柄13A〜13Cの変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当り図柄、小当り図柄又は外れ図柄)で確定停止表示させる(S1444)。その後、次述の遊技状態管理処理(S1445)が実行されてから、特別図柄変動中処理(S144)を終える。
図22示すように、特別図柄確定処理(S146)では、まず、特別図柄13A〜13Cの確定停止表示時間が経過したか否かを判定する(S3001)。S3001において特別図柄13A〜13Cの確定停止時間が経過していない場合は(NO)、特別図柄確定処理(S146)を終える。一方、確定停止時間が経過している場合は(S3001でYES)、大当りフラグがONであるか否かを判定する(S3002)。大当りフラグがONであれば(S3002でYES)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S3003)。そして、設定リセット処理(S3004)を実行する。この設定リセット処理により、大当り遊技の実行中は非時短状態に制御される。その後、大当り遊技を開始するために、大当りのオープニングコマンドがセットされて(S1606)、大当り遊技のオープニングを開始する(S1607)。S1607の後に、当選した大当り図柄の種別に応じた第1大入賞部35の開放パターンをセットする(S1608)。
一方、ステップS3002において、大当りフラグがONでなければ(NO)、小当りフラグがONであるか否かが判定される(S3008)。小当りフラグがONであれば(YES)、特別動作ステータスが「5」にセットされる(S3009)。その後、小当り遊技を開始するために、小当りのオープニングコマンドがセットされて(S3010)、小当り遊技のオープニングを開始する(S3011)。S3011の後に、小当り図柄の種別に応じた第2大入賞部36の開放パターンをセットする(S3012)。さらに、振分部材203の配置パターンを設定する等のその他の処理(S3013)が実行されてから、特別図柄確定処理(S146)を終える。
ステップS3008において、小当りフラグがONでなければ(NO)、特別動作ステータスを「1」にセットし(S3014)、その後、特別図柄確定処理(S146)を終える。
図19に示す特別役物処理1(S148)は、大当り遊技の実行のための処理である。この処理では、大当り遊技の終了条件が成立しているか(例えば、所定回数のラウンドが終了したか)が判断される。終了条件が成立していないときには、ラウンドに応じた開放条件に基づいて第1大入賞部35の開放動作の処理が行われ、特別役物処理1(S148)が終了する。一方、大当り遊技の終了条件が成立している場合には、特別動作ステータスが「1」にセットされる。また、時短付き大当りの場合には、時短フラグがONにされる。そして、特別役物処理1(S148)が終了する。
図19に示す特別役物処理2(S149)は、小当り遊技の実行のための処理である。この処理では、小当り遊技の終了条件が成立しているか(例えば、小当り遊技の時間が終了したか等)が判断される。小当り遊技の終了条件が成立していないときには、第2大入賞部36の開放処理が行われ、特別役物処理2(S149)が終了する。一方、小当り遊技の終了条件が成立している場合には、小当りのオープニングコマンドがセットされ、小当り遊技のオープニングが開始され、当選した小当り図柄の種別に応じた開放パターンがセットされる。その後、特別役物処理2(S149)が終了する。一方、小当り遊技中に大入賞部への入賞がなかった場合には、特別動作ステータスが「1」にセットされ、特別役物処理2(S149)が終了する。以上が、メインプログラムPG1の説明である。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、非時短状態から時短状態への切替タイミングが、大当り遊技の終了時となっていたが、例えば、特図判定の判定報知において予め定められた特別図柄が確定停止表示された場合に、その判定報知の終了時となっていてもよいし、大当り遊技終了から予め設定された規定回数だけ外れの判定報知が連続して行われた場合に、その判定報知の終了時となっていてもよい。
(2)上記実施形態では、第2特図判定の判定報知の時間が、確変状態(確変時短状態及び確変非時短状態)では、非確変状態(通常状態)よりも短くなっていたが、同じであってもよいし、長くなっていてもよい。
(3)上記実施形態では、第1特図判定では小当りとならなかったが、第1特図判定でも小当りとなってもよい。この場合、第1特図判定で小当りとなる確率が、確変状態では非確変状態(通常状態)よりも高くなってもよいし、同じであってもよい。また、第1特図判定の判定報知の時間が、確変状態では、非確変状態よりも短くなっていてもよい。
(4)上記実施形態では、第2特図判定で小当りとなる確率が、確変状態では非確変状態(通常状態)よりも高くなっていたが、同じであってもよい。
(5)上記実施形態では、初回特図判定時間Aを切替時普図判定時間Bよりも長くしたが、逆の構成で、初回特図判定時間A(特に、その特判定で小当りとなる場合の初回特図判定時間A)を切替時普図判定時間Bよりも短くしてもよい。この構成によれば、時短状態への切り替え時の切替時普図判定時間Bの間に、即ち、第2始動入賞部32が閉塞して第2大入賞部36側へ遊技球が流下容易となる間に、小当りとなって第2大入賞部36に遊技球を入球し易くなる。これにより、遊技の趣向性の向上を図ることが可能となる。
(6)上記実施形態では、普図判定の判定報知の時間が、時短状態では非時短状態よりも短くなっていたが、同じであってもよい。
10 遊技機
31 第1始動入賞部
32 第2始動入賞部
33 特別始動入賞部
35 第1大入賞部
36 第2大入賞部
60 主制御基板

Claims (3)

  1. 遊技球の受入れを規制する規制状態から遊技球を受入れ容易な受入状態に変化可能な特定始動入賞部と大入賞部とを備え、
    所定条件の成立に起因して行われる普図当否判定の結果を、普通図柄を変動させてから停止することで報知する普図判定報知が行われ、当りの前記普図判定報知が行われると前記特定始動入賞部を前記受入状態に変化させ、
    前記特定始動入賞部を含む始動入賞部への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を、特別図柄を変動させてから停止することで報知する特図判定報知が行われ、前記特図当否判定で小当りなると前記大入賞部を前記受入状態に変化させる遊技機であって、
    前記特定始動入賞部を前記受入状態にしたときには前記大入賞部側に遊技球を流下させ難くする一方で、前記特定始動入賞部を前記規制状態にしたときには遊技球を前記大入賞部側へ流下容易とする可動部材と、
    前記特図当否判定に起因して、遊技状態を、それまでの状態に比べて、前記普図判定報知が開始された場合にその普図判定報知の時間が短くなりかつ前記特定始動入賞部が前記受入状態となり易くなる時短状態に切り替える遊技状態設定手段と、
    遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合で、その切り替わり後の最初の前記特図当否判定で小当りとなる場合に、その特図判定報知の時間である初回特図判定時間を、その特図判定報知の後で当該時短状態中に実行される前記特図判定報知の時間である後続特図判定時間に対して、異ならせる時間設定手段と、を備える遊技機。
  2. 前記時間設定手段は、遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合に、その切り替えの前後に亘って実行される前記普図判定報知の時間である切替時普図判定時間と前記後続特図判定時間とよりも、前記初回特図判定時間を短くする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記時間設定手段は、遊技状態が前記時短状態に切り替わる場合に、その切り替えの前後に亘って実行される前記普図判定報知の時間である切替時普図判定時間と前記後続特図判定時間とよりも、前記初回特図判定時間を長くする、請求項1に記載の遊技機。
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