JP2005095449A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者に不利な状態が長く続かないような制御を行うとともに、その制御を行うことで射倖性を高くすることがない。
【解決手段】 通常大当たりにより確率変動状態の連続が途切れると、確変連続カウンタの値が0に初期化される。大当たり制御の終了後の特図ゲームの実行回数が特図ゲームカウンタによりカウントされ、この値が1000に達すると、天井確変状態に制御されて通常の遊技状態よりも大当たり確率が高められる。確変連続カウンタの値は、確率変動大当たりが発生した場合の他、特図ゲームカウンタの値が1000に達して天井確変状態に制御されたときにも加算される。確変連続カウンタの値が3にまで達したときには、次の大当たりとして確率変動大当たりが選択されるのが制限される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に関し、特に可変表示装置の表示結果により遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置等の表示装置上で識別情報(以下、表示図柄)を変動表示させ、最終的に導出表示された表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる変動表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。変動表示ゲームには、前述の表示装置を特別図柄表示装置として用いた特図ゲームと、前述の表示装置を兼用または他の表示装置を専用に用いた普図ゲームとがある。
特に特図ゲームの「当たり」(以下、大当たり)となったときには、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物が一定期間断続的に開放状態となり、遊技球の入賞が極めて容易となる特定遊技状態に制御される。ここで、特図ゲームの大当たりの種類によっては、特定遊技状態の終了後に、大当たりとなる確率を向上させる確率変動状態(或いは、特図ゲームの実行時間を短縮させる時短状態)に遊技状態を制御するものが多くある。
大当たりが発生することにより、遊技者は、多くの遊技球を獲得できるが、確率変動状態が発生すると次の大当たりが発生しやすくなるので、短期間で非常に多くの遊技球を獲得できるようになる。そして、確率変動状態が何回も連続して発生することで遊技者の獲得できる遊技球の数が多くなり過ぎることがあり、これが遊技者の射幸心を煽ってしまう場合がある。そこで、遊技者の射幸心を抑えるため、確率変動状態が連続して発生する回数に制限を加えたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、確率変動状態を発生させない通常の大当たりであった場合、大当たり制御が終了した後の通常の遊技状態では、大当たりの発生する確率が低めに設定されることとなる。このため、大当たりがなかなか発生せずに、遊技者に不利な状態が長期間に亘って続いてしまうことがある。そこで、所定の回数に亘って大当たりが発生しなかったときには、大当たりの発生する確率を高くして、遊技者に不利な状態が長く続かないようにしたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、スロットマシンでも、同様の制御を行うものとしたものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平10−108691号 特開平10−151248号 特開平10−165628号 特開2003−169895号
もっとも、不利な状態が長く続かないようにするために大当たりの発生確率を高めると、本来は発生していなかったはずの確率変動状態が発生してしまったのと同じことになってしまう。すると、遊技者の射幸心を煽らないように通常大当たりを発生させたことの意味が薄れることとなってしまっていた。
本発明は、遊技者に不利な状態が長く続かないような制御を行うとともに、その制御を行うことで射幸性を高くすることがない遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(特別図柄表示部4a)の表示結果として所定の表示態様が導出表示されることにより遊技者にとって有利な有利状態(大当たり/ボーナス)を発生させる遊技機であって、
通常の状態において所定の当選確率で抽選を行い、該抽選に当選することにより、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする(容易とする場合を含む)抽選発生手段(ステップS205)と、
前記有利状態が終了した後に、所定の指数(特図ゲームの回数/ゲーム数(投入メダル数))の変化を計数する指数計数手段(ステップS301)と、
前記有利状態の発生に基づく予め定められた特殊条件が成立することにより、前記有利状態の発生期待値が通常の状態(通常の遊技状態/低確率)に比較して高い特殊状態(確率変動状態/高確率)を発生させる特殊状態発生手段(ステップS310)と、
前記指数計数手段が計数した指数が前記抽選発生手段による抽選の当選確率の逆数よりも大きい所定値(天井ゲーム数)に達したか否かを判定する判定手段(ステップS304)と、
前記判定手段により所定値に達したと判定されたことを条件として、前記有利状態の発生期待値が通常の状態(通常の遊技状態/低確率)に比較して高い第2の特殊状態(天井確変状態/高確率(ベルなどで解除))を発生させる第2の特殊状態発生手段(ステップS305)と、
前記有利状態の発生に基づいて、連続して前記特殊条件が成立した連続回数(確変連続数/高確連続数)を計数する連続回数計数手段(ステップS311)と、
前記特殊条件が成立しなかったときに、前記連続回数計数手段が計数する連続回数を初期化する特殊状態回数初期化手段(ステップS312)と、
前記連続回数計数手段の計数した連続回数に基づいて、前記特殊状態制御手段による前記特殊状態の発生を制限する特殊状態制限手段(ステップS206、S207)とを備え、
前記第2の特殊状態発生手段によって発生した有利状態に基づいて前記特殊条件が成立したときに前記特殊状態制限手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数は、前記抽選発生手段の抽選結果によって発生した有利状態に基づいて前記特殊状態が成立したときに前記特殊状態制御手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数よりも少ない(ステップS306)
ことを特徴とする。
上記第1の観点にかかる遊技機では、所定の指数が所定値に達したと判定されると、第2の特殊状態に制御されて、有利状態の発生が容易となるので、遊技者に不利な状態が続きにくくなる。もっとも、第2の特殊状態において発生した有利状態に基づいて特殊条件が成立したときには、特殊状態の発生が制限されるまでの連続回数が少なくなる。このため、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることなく、射倖性を抑えることができるようになる。
なお、前記特殊状態における有利状態の発生期待値と前記第2の特殊状態における有利状態の発生期待値とは、同じであっても、異なっていてもよい。ここで、特殊状態及び第2の特殊状態には、有利状態の発生(または発生を可能とすること)を決定するための抽選の当選確率を高くするもの(いわゆる確率変動)や、有利状態を発生するか否か(または発生を可能とするか否か)の決定を行う機会を増やすことにより、結果として有利状態の発生期待値を高くするもの(いわゆる時短)などが含まれる。
また、例えばパチンコ遊技機では、前記抽選発生手段の抽選に当選することによって、前記可変表示装置に所定の表示態様が導出表示されるものとなるので、これで有利状態が発生することとなる。スロットマシンでは、前記抽選発生手段の抽選に当選することによって、前記可変表示装置に所定の表示態様を導出表示させることが可能となるので(或いは容易となり)、有利状態の発生が可能(或いは容易)となる。実際に有利状態が発生させられるのは、前記可変表示装置に所定の表示態様が導出表示されたときということとなる。
また、前記第2の特殊状態発生手段は、前記特殊状態に制御されていないときにおいて前記判定手段により前記指数が所定値に達したと判定されたときにのみ、前記第2の特殊状態に制御するものとしてもよい。もっとも、前記第2の特殊状態発生手段は、前記特殊状態に制御されているときにおいて前記指数が所定値に達したと判定されたときであっても、前記第2の特殊状態に制御するものとすることができる。
さらに、前記特殊状態制限手段による特殊状態の発生の制限は、特殊状態の発生を不可能にするという完全な制限であってもよい。この場合には、射倖性の抑制効果が非常に高いものとなる。これに対して、特殊状態の発生を困難にするものとしてもよい。或いは、特殊状態を発生させても、当該特殊状態における有利状態の発生期待値を低くするものととしてもよい。この場合には、特殊状態の発生が所定の連続回数以上となった後であっても、特殊状態の発生についてなおも遊技者に一定の期待感を与えることができるようになるので、遊技の興趣を向上させることができる。
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記第2の特殊状態において前記有利状態を発生させる発生期待値は、前記特殊状態において前記有利状態を発生させる発生期待値よりも低い(ステップS204)ことが好ましい。
この場合、前記指数が所定値に達することによって発生させられる第2の特殊状態では、有利状態の発生期待値が特殊状態における有利状態の発生期待値までは高くならない。このため、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることなく、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記第2の特殊状態発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値(ステップS209)は、前記抽選発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値(ステップS210)よりも低いことが好ましい。
この場合には、前記指数が所定値に達することによって発生させられる第2の特殊状態では、次に発生する有利状態に基づいて特殊条件を成立させることが少なくなるので、遊技者に有利な状態が続きにくくなる。このため、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることなく、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
上記第1の観点にかかる遊技機において、
前記第2の特殊状態発生手段は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定され、さらに所定の発生条件が成立したことを条件として、前記第2の特殊状態を発生させるものとすることができる。
このように前記指数が所定値に達しただけではなく、さらに所定の発生条件の成立を条件として第2の特殊状態に制御するものとすることで、第2の特殊状態が発生して有利状態に制御されやすくなる機会が減ることとなる。これにより、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(特別図柄表示部4a)の表示結果として所定の表示態様が導出表示されることにより遊技者にとって有利な有利状態(大当たり/ボーナス)を発生させる遊技機であって、
通常の状態において所定の当選確率で抽選を行い、該抽選に当選することにより、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする(容易とする場合を含む)抽選発生手段(ステップS205)と、
前記有利状態が終了した後に、所定の指数(特図ゲームの回数/ゲーム数(投入メダル数))の変化を計数する指数計数手段(ステップS301)と、
前記有利状態の発生に基づく予め定められた特殊条件が成立することにより、前記有利状態の発生期待値が通常の状態(通常の遊技状態/低確率)に比較して高い特殊状態(確率変動状態/高確率)を発生させる特殊状態発生手段(ステップS310)と、
前記指数計数手段が計数した指数が前記抽選発生手段による抽選の当選確率の逆数よりも大きい所定値(天井ゲーム数)に達したか否かを判定する判定手段(ステップS304)と、
前記判定手段により所定値に達したと判定されたことを条件として、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする所定値発生手段と、
前記有利状態の発生に基づいて、連続して前記特殊条件が成立した連続回数(確変連続数/高確連続数)を計数する連続回数計数手段(ステップS311)と、
前記特殊条件が成立しなかったときに、前記連続回数計数手段が計数する連続回数を初期化する特殊状態回数初期化手段(ステップS312)と、
前記連続回数計数手段の計数した連続回数に基づいて、前記特殊状態制御手段による前記特殊状態の発生を制限する特殊状態制限手段(ステップS206、S207)とを備え、
前記所定値発生手段によって発生した有利状態に基づいて前記特殊条件が成立したときに前記特殊状態制限手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数は、前記抽選発生手段の抽選結果によって発生した有利状態に基づいて前記特殊状態が成立したときに前記特殊状態制御手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数よりも少ない
ことを特徴とする。
上記第2の観点にかかる遊技機では、所定の指数が所定値に達したと判定されると、所定値発生手段により有利状態が発生させられる、または発生させることが可能とされるので、遊技者に不利な状態が長く続き過ぎない。もっとも、所定値発生手段により発生した有利状態に基づいて特殊条件が成立したときには、特殊状態の発生が制限されるまでの連続回数が少なくなる。このため、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることなく、射倖性を抑えることができるようになる。
また、前記所定値発生手段は、前記特殊状態に制御されていないときにおいて前記判定手段により前記指数が所定値に達したと判定されたときにのみ、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とするものとしてもよい。もっとも、前記所定値発生手段は、前記特殊状態に制御されているときにおいて前記指数が所定値に達したと判定されたときであっても、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とするものとすることができる。
なお、特殊状態には、第1の観点にかかる遊技機と同様に、有利状態の発生等を決定するための抽選の当選確率を高くするもの(いわゆる確率変動)や、有利状態を発生するか否か等の決定を行う機会を増やすことにより、結果として有利状態の発生期待値を高くするもの(いわゆる時短)などが含まれる。また、前記特殊状態制限手段による特殊状態の発生の制限も、第1の観点にかかる遊技機と同様に、完全な制限としても、特殊状態の発生を困難にしたり、特殊状態の発生における有利状態の発生期待値を低くするという制限であってもよい。
上記第2の観点にかかる遊技機において、
前記所定値発生手段により発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値は、前記抽選発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値よりも低いことが好ましい。
この場合には、前記指数が所定値に達することによって所定値発生手段により有利状態が発生したとき、または発生可能となったときには、当該有利状態に基づいて特殊条件を成立させることが少なくなるので、遊技者に有利な状態が続きにくくなる。このため、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることなく、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
上記第2の観点にかかる遊技機において、
前記所定値発生手段は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定され、さらに所定の発生条件が成立したことを条件として、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とするものとすることができる。
このように前記指数が所定値に達しただけではなく、さらに所定の発生条件の成立を条件として所定値発生手段により有利状態を発生させる、または発生させることを可能とすることで、有利状態の発生する機会が減ることとなる。これにより、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
上記第1、第2の観点にかかる遊技機において、
前記連続回数計数手段は、前記有利状態の発生に基づいて前記特殊条件が成立することによってカウントを行うカウンタを含むものとすることができる。この場合において、
前記カウンタの初期値は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定されたことに基づいて前記有利状態が発生したときには、前記抽選発生手段の抽選結果に基づいて前記有利状態が発生したときよりも大きいものとすることができ、
前記特殊状態制限手段による制限がされる前記カウンタの値は、前記有利状態が発生した条件に関わらず同一のものとすることができる。
なお、有利状態に基づいて特殊条件が成立したときのカウンタの初期値を異なるものとするため、前記有利状態に基づいて特殊条件が成立したとき(ステップS309(YES))に加えて、前記判定手段により前記指数が所定値に達したと判定されたとき(ステップS304(YES))に、前記カウンタによるカウントを行う(ステップS306、S311)ものとすることができる。
この場合には、特殊状態制限手段が特殊状態の発生を制限するか否かの判断を、有利状態が発生した条件に関わらず、カウンタの値に応じて同じにすることができるので、制御が容易になる。
上記第1、第2の観点にかかる遊技機は、
前記判定手段の判定に用いる前記所定値を、抽選により決定する所定指数決定手段をさらに備えるものとすることができる。
この場合には、前記指数が所定値に達したタイミングが分からなくなり、遊技者の興味を減退させることがない。さらに、特殊条件が成立せずに有利状態が発生したときに、その際に前記指数が所定値に達しているかどうかも分からなくなるので、結果として連続回数計数手段が計数している連続回数も分からなくなり、遊技者の興味を減退させることがない。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を指示固定する遊技機用枠(ガラス扉枠)20とから構成されている。遊技盤2は、ガイドレールによって囲まれたほぼ円形状の遊技領域を形成している。
遊技盤2の遊技領域のほぼ中央位置には、液晶表示器4が設けられている。液晶表示器4の後面側の画像が特別図柄表示部4aとして、前面側の画像が特別図柄保留記憶表示部4bとして適用されており、特別図柄表示部4a及び特別図柄保留記憶表示部4bの画像を重ね合わせて表示する。特別図柄保留記憶表示部4bは、特図ゲームの始動入賞が保留記憶されているときに、これを表示するものである。
特別図柄表示部4aは、特図ゲームを行うためのものであり、特図ゲームに伴って、複数種類の特別図柄を変動表示させると共に、予告やその他の演出のための背景画像やキャラクタ画像等を表示する。特別図柄としては互いに識別可能な12種類のものが用意されており、順番に配置されて変動表示される。特別図柄表示部4aにおいて、左、中及び右の3つの表示領域で特別図柄が変動表示され、最終停止までに2つの領域で同一の種類の図柄が揃って停止すると、リーチとなる。さらに、最終停止時においてこれら3つの領域で同一の種類の図柄が揃って停止すると、大当たりとなる。
特に奇数番目の種類の図柄が揃って停止したときには、確率変動大当たりとなり、大当たり制御(後述)の終了後に確率変動状態に遊技状態が移行される。確率変動状態となると、次に大当たりとなる確率が1/50程度となり、1/300程度である通常の遊技状態において大当たりとなる確率よりも高くなる。偶数番目の種類の図柄が揃って停止したときは、通常大当たりとなり、大当たり制御の終了後の遊技状態は通常の遊技状態となるが、そのまま1000回ハズレが連続すると、天井確変状態となって、大当たりとなる確率が通常よりも高くなる。もっとも、確率変動状態において大当たりとなる確率よりも低く、例えば1/100程度に設定される。遊技状態の制御及び確率変動大当たりの発生については、詳しく後述する。
液晶表示器4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)6を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)5が配設されている。特図ゲームは、特別図柄始動口5に遊技球が入賞する(始動入賞する)ことによって始動条件が成立し、先に通過した遊技球に基づく保留記憶がなくなると開始条件が成立し、この開始条件の成立によって開始されるものとなる。特別図柄始動口5の遊技球の通過は、最大4つまで保留記憶され、その数が特別図柄保留記憶表示部4bに表示される。
特別図柄始動口5の下側には、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物:アタッカ)8が配設されている。大入賞口8は、特別図柄始動口5への入賞に基づいて特図ゲームが行われた結果大当たりとなった場合に、開放動作を行う。この開放動作は、遊技球が大入賞口8の内部の特定領域(図示せず)を通過することを条件として、最大15ラウンドして行うものであり、この制御を大当たり制御と呼ぶ。
特別図柄始動口5の両側には、遊技球の通過により普図ゲームを開始させるための通過ゲート7(7a、7b)が設けられている。大入賞口8の右側には、普図ゲームの結果を○または×で示す普通図柄表示部12、左側には普通図柄保留記憶表示部10が設けられている。通過ゲート7の遊技球の通過も、最大4つまで保留記憶され、その数が普通図柄保留記憶表示部10に表示される。また、通過ゲート7aの左側、7bの右側、及びそれぞれの下側には、遊技球の通過によって賞球が払い出される入賞口9(9a〜9d)が設けられている。
液晶表示器4の上側中央には、ステッピングモータにより駆動されて物理的な動作をすることで、例えば特図ゲームの実行や大当たり制御に同期した演出を行う役物11が設けられている。液晶表示器4の左右、役物11の両側、及び、遊技領域2の左下と右下の端部には、装飾ランプ13(13a〜13f)が設けられている。装飾ランプ13も、特図ゲームの実行や大当たり制御に同期した演出を行うために用いられる。
ガラス扉枠20には、遊技領域を囲むようにして複数の遊技効果LED14(14a〜14e)が設けられている。また、ガラス扉枠20の上部左右側には、スピーカ15(15a、15b)が設けられている。特図ゲームの実行や大当たり制御に同期して、またはこれらとは独立した制御により、遊技効果LED14が発光し、スピーカ15から音声が出力される。
ガラス扉枠20の遊技領域の下側には、遊技領域に打ち出す遊技球を供給するための打球供給皿21が設けられている。その下側には、打球供給皿21への払い出しができなくなった賞球を払い出すための余剰球受皿22が設けられている。その右側には、遊技領域に遊技球を打ち出す発射モータ(図示せず)を駆動するための打球操作ハンドル23が設けられている。また、パチンコ遊技機1の左側には、プリペイドカードを挿入し、遊技球の貸し出しを受けるためのプリペイドカードユニット200が設けられている。
図2は、パチンコ遊技機1の制御回路の構成を示すブロック図である。パチンコ遊技機1の制御回路は、電源基板100、遊技制御基板101、演出制御基板102、及び払出制御基板104に大きく分けられる。電源基板100は、商用電源を所定の電圧に変換する電源回路が搭載されており、パチンコ遊技機1の各部に動作電力を供給する。
遊技制御基板101は、パチンコ遊技機1における遊技の進行全体の流れを制御するためのメイン側の制御基板であり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113及びI/O(Input/Output)ポート114を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路110を搭載している。また、遊技制御基板101は、スイッチ回路131、ソレノイド回路132、情報出力回路133及びアドレスデコード回路134を搭載している。
CPU111は、計時機能、タイマ割り込み機能、及び乱数発生機能を備え、ROM113に記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する制御を行うと共に、パチンコ遊技機1の制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。ROM113は、CPU111が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート114は、基本回路110に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
スイッチ回路131は、通過ゲート7を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ37、特別図柄始動口5を通過した遊技球を検出するための始動口スイッチ35、大入賞口8を通過した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38、大入賞口8の特定領域を通過した遊技球を検出するためのVカウントスイッチ30、及び入賞口9を通過した遊技球を検出するための入賞口スイッチ39に接続されている。また、満タンスイッチ53、球切れスイッチ52、及び球払出装置105が払い出した賞球をカウントするための賞球カウントスイッチ51にも接続されている。スイッチ回路131は、各スイッチ37、35、38、30、39、53、52及び51から出力されてくる信号を、I/Oポート114を介してCPU111に入力させる。
ソレノイド回路132は、電動チューリップ型役物6を駆動するためのソレノイド45、大入賞口8の開閉を駆動するためのソレノイド48、及び大入賞口8内の内部にあり、遊技球を特定領域に寄せるためのシーソー(図示せず)を駆動するためのソレノイド40に接続されている。ソレノイド回路132は、I/Oポート114から出力される制御信号に基づいて、ソレノイド40、45及び48に駆動制御信号(励磁信号)を出力する。
情報出力回路133は、I/Oポート114から出力された制御信号に基づいて、大当たりの発生中を示す大当たり情報、確率変動状態(特図ゲーム及び普図ゲームにおける当選確率を高くする状態)にあることを示す確変情報、特図ゲームの始動に関する情報である始動情報、支払われた賞球に関する情報である賞球情報等の各種情報を、パチンコホール(遊技店)の管理コンピュータ等の外部コンピュータに対して出力する。
アドレスデコード回路134は、CPU111から出力されたアドレス信号を入力し、デコードする。デコードした結果、CPU111の制御対象がRAM112、ROM113及びI/Oポート114のいずれであるかを選択するための信号を、CPU111に出力する。
払出制御基板104は、球払出装置105とプリペイドカードユニット200とに接続されており、遊技球の貸し出しのために必要な情報をプリペイドカードユニット200との間でやりとりし、また、球払出装置105に貸し出された遊技球または入賞により賞球として払い出される遊技球を払い出させるための制御回路を備えている。
演出制御基板102は、パチンコ遊技機1における演出の実行を制御するためのサブ側の制御基板であり、遊技制御基板101の基本回路110と同様なCPU121、RAM122、ROM123及びI/Oポート124を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路120を搭載している。基本回路120は、遊技効果LED14(14a〜14e)、装飾ランプ13(13a〜13f)、普通図柄保留記憶表示部10、普通図柄表示部12に接続されており、これらを制御する。基本回路120は、駆動機構(図示せず)を介して役物11を駆動するための役物駆動モータ41に接続されている。
演出制御基板102は、また、それぞれCPU121からの指令に基づいて、液晶表示器4に表示させる画像を描画するためのビデオプロセッサ(VDP)125と、スピーカ15から出力する音声を再生するためのオーディオプロセッサ(ADP)126とを搭載している。
次に、特図ゲームの実行及び特図ゲームの結果に基づく遊技状態の制御について、詳しく説明する。特図ゲームの実行は、演出制御基板102のCPU121により制御されるものであるが、遊技制御基板101のCPU111は、特別図柄始動口5に遊技球が入賞し(すなわち、始動入賞し)、しかも保留記憶がいっぱいになっていないと、各種の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に従って大当たりとするか否か(通常大当たりとするか確率変動大当たりとするかを含む)、リーチとするか否かを決定する。
先の始動入賞に基づく特図ゲームが全て終了すると(或いは、既に終了していると)、特図ゲームの開始条件が成立することとなり、ここで始動入賞時に抽出しておいた乱数の値に従って、さらに特図ゲームの変動表示パターン及び確定図柄を決定する。そして、決定した変動表示パターンを示す特図ゲームコマンドと、確定図柄を示す停止図柄コマンドが遊技制御基板101から演出制御基板102へ順次送信され、これらのコマンドに従って演出制御基板102のCPU121の制御により特別図柄表示部4aにおいて特図ゲームが実行されるものとなる。
また、特図ゲームの変動表示パターンに基づく変動時間が経過すると、確定コマンドが遊技制御基板101から演出制御基板102に送信され、特別図柄表示部4aにおいて特図ゲームの結果が示される。ここで、特図ゲームの結果が大当たりとなると、いずれの種類の大当たりが発生した場合でも、遊技制御基板101のCPU111は、大入賞口8を一定期間断続的に開放させる大当たり制御を行うものとなる。
特図ゲームの結果としては、前述したように、通常大当たりと確率変動大当たりの2種類がある。通常大当たりが発生したときには、大当たり制御が終了すると通常の遊技状態となり、特図ゲームの結果として大当たりとすることが決定される確率が1/300程度に設定される。但し、通常の遊技状態で実行された特図ゲームの回数が1000回に達しても大当たりが発生しないときには、遊技状態が天井確変状態に制御され、特図ゲームの結果として大当たりとすることが決定される確率が1/100程度に高められ、以降の特図ゲームでは大当たりが発生しやすくなる。
一方、確率変動大当たりが発生したときには、大当たり制御が終了すると遊技状態が確率変動状態となり、特図ゲームの結果として大当たりとすることが決定される確率が1/50程度に高められ、次の大当たりが発生しやすくなる。確率変動状態では、天井確変状態よりもさらに次の大当たりが発生しやすい。もっとも、確率変動状態が連続して発生する回数には、制限が設けられている。
RAM112には、確率変動状態が連続して発生している回数をカウントするための確変連続カウンタが設けられている。通常大当たりの発生により確変連続カウンタの値は0に初期化されるが、確率変動大当たりが発生するとその値が1ずつ加算され、その値が3となっているときには、次の大当たりで確率変動大当たりが選択される割合が0となる。確変連続カウンタの値は、特図ゲームの回数が1000回に達しても大当たりが発生しないで天井確変状態に制御されたときにも、1加算されることとなる。
すなわち、通常大当たりによって確変連続カウンタの値が0に初期化されてから天井確変状態に制御されることなく(すなわち、特図ゲームの回数が1000回に達するよりも前に)、確率変動大当たりが発生したのであれば、当該確率変動大当たりを含めて最大3回まで連続して、確率変動大当たり及びその後の確率変動状態が発生するものとなる。これに対して、天井確変状態に制御されてから確率変動大当たりが発生したのであれば、天井確変状態へ制御されたときに既に確変連続カウンタの値が1に加算されているので、当該確率変動大当たりを含めて最大2回までしか、確率変動大当たり及びその後の確率変動状態が連続して発生することがない。
また、通常の遊技状態と、確変連続カウンタの値が2以下のときにおける大当たりで確率変動大当たりを選択する確率は1/2となっているが、天井確変状態に制御されたときには、発生した大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が1/4に低下させられることとなる。確変連続カウンタの値が3のとき(このときは、必ず確率変動状態)における大当たりで確率変動大当たりを選択する確率は、上記したように0ということとなる。
なお、RAM112には、上記した確変連続カウンタの他に、大当たり制御が終了した後に実行された特図ゲームの回数をカウントするための特図ゲームカウンタが設けられている。また、RAM112には、現在の遊技状態が確率変動状態及び天井確変状態にあることをそれぞれ示すための確変フラグ及び天井確変フラグを設定するための領域が設けられている。
以下、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1における遊技動作について説明する。図3は、遊技制御基板101の基本回路110内のCPU111が実行する処理を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、図3(a)に示すメイン処理が実行されることとなる。
メイン処理では、まず初期設定処理が行われる(ステップS11)。初期設定処理では、後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み時間(例えば、2msec)をCPU111に設定する処理が行われる。これにより、電源投入等によるリセット後、最初の割り込み処理が実行されるタイミングを規定するための計時が開始される。また、初期設定処理においては、種々のタイマをセットするための処理も行われる。
初期設定処理が終了すると、この電源投入前に生じた電源エラーによる電源遮断時における状態のバックアップがされていないかどうかを判定する(ステップS12)。電源遮断時における状態のバックアップがされていれば、バックアップされていた状態を復元して、電源エラーの前の状態に復帰する(ステップS13)。そして、復帰した電源エラーの前の状態からの処理を継続して行う。
電源遮断時における状態のバックアップがされていなければ、RAM112を初期化すること、及び各種フラグの初期化などの処理が行われる(ステップS14)。次に、演出制御基板102、払出制御基板104などのサブ基板などに初期コマンドを送信し、これらのサブ基板の状態を初期化させる(ステップS15)。
サブ基板の初期化が行われると、大当たり判定用乱数及び表示図柄乱数を更新する処理が行われる(ステップS16)。さらに、大当たり判定用乱数に設定すべき初期値を決定する初期値決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS17)。次に、リーチ判定用乱数及び変動表示パターン選択用乱数をそれぞれ更新する乱数更新処理が行われる(ステップS18)。
ステップS15でサブ基板の初期化が終了した後には、ステップS16〜S18の処理が無限ループで繰り返して実行されることとなる。この間に設定したタイマ割り込み時間が到来してタイマ割り込みが入る毎に、図3(b)のタイマ割り込み処理が実行され、タイマ割り込み処理が終了すると、再度ステップS16〜S18の無限ループの処理が実行されることとなる。
タイマ割り込み処理では、まずゲートスイッチ37、カウントスイッチ38、Vカウントスイッチ30等の状態を入力し、各入賞口や通過ゲートに対する入賞があったか否かを判定するスイッチ処理を行う(ステップS21)。なお、始動口スイッチ35による始動入賞の判定は、後述する特別図柄プロセス処理において行っている。
次に、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断を行い、その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の処理を含むエラー処理を行う(ステップS22)。次に、ステップS18と同様に、リーチ判定用乱数及び変動表示パターン選択用乱数をそれぞれ更新する乱数更新処理が行われる(ステップS23)。
さらに、初期値決定用乱数を更新する処理が行われ(ステップS24)、大当たり判定用乱数及び表示図柄乱数を更新する処理が行われる(ステップS25)。ここで、初期値決定用乱数は、大当たり判定用乱数の値が周期的に更新されるのを避けるために、例えば大当たり判定用乱数の値が最大値に達した後に最初に行われるタイマ割り込み処理で、大当たり判定用乱数の値として設定する初期値を決定するための乱数である。
ステップS23〜S25における各種の乱数値の更新が終了すると、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。この特別図柄プロセス処理では、特別図柄プロセスフラグに従って、上記した各種の乱数を抽出して、特図ゲームの結果を大当たりとするか、特図ゲームにおける確定図柄をどの種類の図柄とするか、特図ゲームの変動表示パターンをどのパターンとするか、などの抽選を行う処理が含まれる。また、その処理結果に応じて、必要なコマンドを生成する。特別図柄プロセス処理の詳細については、後述する。
次に、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。この普通図柄プロセス処理では、普通図柄を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。また、その処理結果に応じて、普図ゲームコマンドなどのコマンドを生成する。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次に、特別図柄コマンド処理を行う(ステップS28)。この特別図柄コマンド処理は、ステップS26において各種のコマンドが生成されていれば、これを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。次に、普通図柄コマンド処理を行う(ステップS29)。この普通図柄コマンド処理は、普通図柄を表示制御するためのコマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。
次に、情報出力回路133を介して確変情報、大当たり情報、始動情報、賞球情報等の情報を外部に出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。次に、ソレノイド45、48、40を励磁制御するための制御信号をソレノイド回路132に出力するソレノイド出力処理を行う(ステップS31)。次に、基本回路110から払出制御基板104に賞球個数信号と賞球可能信号とを送信して、賞球の払出指令を行うための賞球処理を行う(ステップS32)。
次に、保留記憶処理を行う(ステップS33)。この保留記憶処理は、例えば、特別図柄始動口5に遊技球の入賞があったときに、RAM112に保存している保留記憶数を増加させ、特別図柄の変動が開始されたときに、RAM112に保存している保留記憶数を減少させる。普通図柄の保留記憶についても同様の処理を行う。このステップS33の処理が終了すると、前述したステップS16〜S18の無限ループの処理に戻る。
次に、ステップS26の特別図柄プロセス処理について詳しく説明する。図4は、ステップS26の特別図柄プロセス処理を詳細に示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では、まず、始動口スイッチ35による特別図柄始動口5への遊技球の通過の検出(いわゆる始動入賞)を確認し、始動入賞があった際に、各種の抽選用の乱数の抽出処理を含む入賞確認処理を行う(ステップS100)。
その後、特図ゲームで大当たりとなった場合の制御状態を示す特別図柄プロセスフラグ(RAM112に設定)に従って、停止図柄設定処理(ステップS101)、カウント処理(ステップS102)、全図柄変動開始処理(ステップS103)、全図柄停止待ち処理(ステップS104)、大入賞口開放開始処理(ステップS105)、大入賞口開放中処理(ステップS106)、特定領域有効時間処理(ステップS107)、大当たり終了処理(ステップS108)のうちのいずれかの処理を行う。
以下、これらの処理のうち、本発明に関わる処理について詳細に説明する。特に本発明に最も特徴的な処理を含む入賞確認処理(ステップS100)とカウント処理(ステップS102)については、フローチャートを参照して説明するものとする。
図5は、遊技制御基板101のCPU111がステップS100で実行する入賞確認処理を詳細に示すフローチャートである。入賞確認処理においては、始動口スイッチ35の検出信号が入力されたかどうかにより、特別図柄始動口5への遊技球の通過、すなわち始動入賞があったかどうかを判定する(ステップS201)。始動入賞があった場合には、特別図柄の保留記憶の数が既に4に達しているかどうかを判定する(ステップS202)。始動入賞がなかった場合、或いは特別図柄の保留記憶の数が既に4に達している場合には、そのまま入賞確認処理を終了して、次に特別図柄プロセスフラグの値に従ってステップS101〜S108のいずれかの処理を行うものとなる。
始動入賞があって、且つ特別図柄の保留記憶の数が未だ4に達していない場合には、当該始動入賞に基づく特図ゲームの結果及び経過を決定するため、乱数生成機能により生成している乱数のうちで大当たり判定用乱数、表示図柄乱数、リーチ判定用乱数及び変動表示パターン選択用乱数を抽出して、特別図柄の保留記憶用の記憶領域に保存させる(ステップS203)。
次に、抽出した大当たり判定用乱数を遊技状態(通常、確率変動状態及び天井確変状態)に応じて用意された大当たり判定用テーブルと比較することにより、当該始動入賞に基づく特図ゲームの結果を大当たり(その過程においてリーチとなることを含む)とするか否かを決定する(ステップS204)。次に、ここで大当たりとすることを決定したか否かを判定する(ステップS205)。
大当たりとすることに決定した場合には、RAM112の確変連続カウンタの値が3になっているかどうかを判定する(ステップS206)。確変連続カウンタの値が3となっていれば、確率変動大当たりの発生が禁止されているので、抽出した大当たり判定用乱数の値に関わらず、今回の大当たりを通常大当たりとすることを決定する(ステップS207)。そして、ステップS211の処理に進む。
確変連続カウンタの値が3となっていなければ、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回を越えていて、RAM112に天井確変フラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS208)。天井確変フラグが設定されていれば、抽出した大当たり判定用乱数の値に従って、4分の1の確率で今回の大当たりを確率変動大当たりとすることを決定し、残りの4分の3の確率で今回の大当たりを通常大当たりとすることを決定する(ステップS209)。そして、ステップS211の処理に進む。
天井確変フラグも設定されていなければ、通常の遊技状態か確率変動状態にあるときである。この場合には、抽出した大当たり判定用乱数の値に従って、今回の大当たりを確率変動大当たりとすることと通常大当たりとすることを、それぞれ2分の1の確率で決定する(ステップS210)。そして、ステップS211の処理に進む。ステップS211では、同じ特別図柄の保留記憶の保存領域に、確率変動大当たりか通常大当たりかを特定可能な大当たり情報を記憶させる。そして、入賞確認処理を終了して、次に特別図柄プロセスフラグの値に従ってステップS101〜S108のいずれかの処理を行うものとなる。
一方、ステップS205において大当たりとしないことに決定した場合には、抽出したリーチ判定用乱数を遊技状態に応じて用意されたリーチ判定用テーブルと比較することにより、特図ゲームの結果をハズレとするが、その過程でリーチを発生させるか否かを決定する(ステップS212)。次に、ここでリーチを発生させることを決定したか否かを判定する(ステップS213)。
リーチを発生させることを決定した場合には、同じ特別図柄の保留記憶の保存領域にリーチ情報を記憶させる(ステップS214)。そして、入賞確認処理を終了して、次に特別図柄プロセスフラグの値に従ってステップS101〜S108のいずれかの処理を行うものとなる。リーチを発生させないことに決定した場合には、そのまま入賞確認処理を終了して、次に特別図柄プロセスフラグの値に従ってステップS101〜S108のいずれかの処理を行うものとなる。
図6は、遊技制御基板101のCPU111がステップS102で実行するカウント処理を詳細に示すフローチャートである。カウント処理においては、新たな特図ゲームが開始されることとなるので、RAM112の特図ゲームカウンタの値を1だけ加算する(ステップS301)。次に、ステップS211で保存させた大当たり情報に基づいて、今回の特図ゲームの結果が大当たりとなるかどうかを判定する(ステップS302)。
今回の特図ゲームの結果が大当たりとならない場合には、RAM112に確変フラグまたは天井確変フラグが設定されているかどうかにより、現在の遊技状態が確率変動状態または天井確変状態のいずれかにあるかどうかを判定する(ステップS303)。確率変動状態または天井確変状態のいずれかにあれば、そのままカウント処理を終了して、特別図柄プロセスフラグの値をステップS103の全図柄変動開始処理を行わせるためのものに更新する。
現在の遊技状態が確率変動状態と天井確変状態とのいずれにもない場合には、RAM112の特図ゲームカウンタの値が1000となっているかどうかを判定する(ステップS304)。特図ゲームカウンタの値が1000となっていなければ、そのままカウント処理を終了して、特別図柄プロセスフラグの値をステップS103の全図柄変動開始処理を行わせるためのものに更新する。
特図ゲームカウンタの値が1000となっていれば、まず、RAM112に天井確変フラグを設定し、次の特図ゲームからの遊技状態を天井確変状態に移行させる(ステップS305)。また、RAM112の確変連続カウンタの値を1だけ加算する(ステップS306)。ここで、天井確変状態に移行される前の大当たりは通常大当たりであり、そのときに確変連続カウンタの値は0に初期化されているので、ここでの確変連続カウンタの値は1となる。そして、カウント処理を終了して、特別図柄プロセスフラグの値をステップS103の全図柄変動開始処理を行わせるためのものに更新する。
一方、今回の特図ゲームの結果が大当たりとなる場合には、特図ゲームの結果がハズレとなることが途切れたので、RAM112の特図ゲームカウンタの値を0に初期化する(ステップS307)。また、これまでの遊技状態を一旦クリアするため、RAM112に確変フラグまたは天井確変フラグが設定されている場合には、これらのフラグを消去する(ステップS308)。
次に、ステップS211で保存させた大当たり情報に基づいて、今回の特図ゲームの結果が確率変動大当たりであるかどうかを判定する(ステップS309)。確率変動大当たりである場合には、当該特図ゲームが終了し、さらに当該特図ゲームの後の大当たり制御が終了した後において確率変動状態で特図ゲームを行うものとするため、RAM112に確変フラグを設定する(ステップS310)。また、確率変動状態が連続して発生していることとなるので、RAM112の確変連続カウンタの値を1だけ加算する(ステップS311)。そして、カウント処理を終了して、特別図柄プロセスフラグの値をステップS103の全図柄変動開始処理を行わせるためのものに更新する。
一方、今回の特図ゲームの結果が確率変動大当たりではなく、通常大当たりである場合には、確率変動状態の連続した発生が途切れたこととなるので、RAM112の確変連続カウンタの値を0に初期化する(ステップS312)。そして、カウント処理を終了して、特別図柄プロセスフラグの値をステップS103の全図柄変動開始処理を行わせるためのものに更新する。
また、ステップS100の入賞確認処理とステップS102のカウント処理以外の処理について、簡単に説明する。ステップS101の停止図柄設定処理では、ステップS203で保存しておいた表示図柄決定用乱数の値に応じて特図ゲームの確定図柄を決定する。但し、確定図柄の決定は、大当たりとするかどうか、リーチとするかどうかの決定に従う。また、特別図柄判定用バンクに記憶しておいた変動表示パターン選択用乱数の値に応じて、いずれかの変動表示パターンを選択する。但し、変動表示パターンの選択は、大当たりとするか否かの決定及びリーチとするか否かの決定、並びに確定図柄の決定に従う。そして、特別図柄プロセスフラグの値を、全図柄変動開始処理を行わせるための値に更新する。
ステップS103の全図柄変動開始処理では、ステップS101の停止図柄設定処理で選択した変動表示パターンに対応した特図ゲームコマンドを生成し、次の特別図柄コマンド処理で演出制御基板102に送信されるように設定する。さらに、ステップS101の停止図柄設定処理で決定した確定図柄を特定可能な停止図柄コマンドを、左、中及び右のそれぞれについて順次生成し、次の特別図柄コマンド処理で演出制御基板102に送信されるように設定する。これら全てのコマンドの設定が終了した後、特別図柄プロセスフラグの値を全図柄停止待ち処理を行わせるための値に更新する。
ステップS104の全図柄停止待ち処理では、ステップS101の停止図柄設定処理で選択した変動表示パターンの変動時間に応じて、特図ゲームを終了するタイミングとなったかどうかを判定する。終了タイミングとなったと判定した場合には、特別図柄表示部4aにおいて特図ゲームの確定結果が示されるように、確定コマンドを生成して、次に特別図柄コマンド処理が実行されるときに送信されるように設定する。そして、特図ゲームの確定結果に従って、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放開始処理または次の特図ゲームにおける停止図柄設定処理を行わせるための値に更新する。
ステップS105の大入賞口開放開始処理では、大入賞口8を開放状態とさせるためのラウンドコマンド(大当たり制御の何ラウンド目であるかを示す情報を含む)を生成し、次に特別図柄コマンド処理が実行されるときに送信されるように設定する。ステップS108の大当たり終了処理では、大当たり制御の終了を示す大当たり終了コマンドを生成し、次に特別図柄コマンド処理が実行されるときに送信されるように設定する。そして、特別図柄プロセスフラグの値を新たな特図ゲームの停止図柄設定処理を行わせるための値に更新する。
以上示した処理により、遊技制御基板101の側では、特別図柄始動口5への遊技球の通過に基づいて抽選を行い、その結果が大当たりとなった場合に、大入賞口8を一定期間断続的に開放させる。また、入賞によって遊技球を払い出す。一方、演出制御基板102内の制御部は、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに従って、可変表示部4aにおける特別図柄の変動表示処理を含む各種の演出動作を行っている。
演出制御基板102において制御する演出動作としては、特図ゲームの実行が含まれている。演出制御基板102のCPU121は、遊技制御基板101から特図ゲームコマンドを受信したときに、特別図柄表示部4aにおいて特別図柄の変動表示を開始させる。続けて送られてくる停止図柄コマンドが特図ゲームの終了タイミングにおいて特別図柄表示部4aに表示されているように、当該特図ゲームコマンドが示す変動表示パターンに従って、特別図柄の変動表示を継続させる。
当該特図ゲームコマンドが示す変動表示パターンに応じた変動時間が経過すると、遊技制御基板101から確定コマンドが送られてくる。この確定コマンドを受信することにより、CPU121は、先に受信した停止図柄コマンドが示す特別図柄を特別図柄表示部4aに完全に停止させて表示し、特図ゲームの結果を遊技者に示すものとなる。また、大当たり制御が行われているときには、遊技制御基板101から送られてくるラウンドコマンドに基づいてラウンドデモ画面を特別図柄表示部4aに表示させ、大当たり制御が終了するときには、遊技制御基板101から送られてくる大当たり終了コマンドに基づいて大当たり終了画面を特別図柄表示部4aに表示させる。
また、演出制御基板102の制御部が実行する演出には、スピーカ15からの音声の出力や、装飾ランプ13及び遊技効果LED14の発光、役物11の駆動による演出も含まれているが、これらの演出については、本発明とは関わりがないため、詳細な説明を省略する。
以下、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1において、最初の大当たりの発生から確率変動状態の連続が終了するまでの過程を具体的な例に基づいて説明する。図7(a)及び(b)は、最初の大当たりの発生から確率変動状態の連続が終了するまでの過程の例を説明するタイミングチャートである。なお、大当たり制御が行われている期間については、本発明とは関係がないため、これらの図において省略している。また、これらの図において最初に大当たりが発生するときの遊技状態は、通常の遊技状態にあり、確変連続カウンタの値は0であるものとする。
図7(a)に示す例では、タイミングt0において確率変動大当たりが発生したものとする。この確率変動大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化されるとともに、確変連続カウンタの値が1加算されて、1となる。また、この確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了すると、遊技状態が確率変動状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率が1/50程度に高められる。また、確変連続カウンタの値が1であるため、確率変動大当たりの発生は制限されず、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が1/2となる。
次に、タイミングt1において、また確率変動大当たりが発生したものとする。この確率変動大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化されるとともに、確変連続カウンタの値が1加算されて、2となる。また、この確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了すると、遊技状態が確率変動状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率が1/50程度に高められる。また、確変連続カウンタの値が2であるため、未だ確率変動大当たりの発生は制限されず、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が1/2となる。
さらに、タイミングt2において、また確率変動大当たりが発生したものとする。この確率変動大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化されるとともに、確変連続カウンタの値が1加算されて、3となる。また、この確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了すると、遊技状態が確率変動状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率が1/50程度に高められる。ここで、確変連続カウンタの値が3となったため、さらなる確率変動大当たりの発生が制限されることとなり、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が0となる。
次に、タイミングt3において、再び大当たりが発生したものとする。ここでの大当たりには、確率変動大当たりが選択されることがなく、必ず通常大当たりとなる。この通常大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化される。また、確率変動状態の連続が途切れたので、確変連続カウンタの値も0に初期化されることとなる。
図7(b)に示す例では、タイミングt0において通常大当たりが発生したものとする。ここで発生した大当たりは通常大当たりであるため、特図ゲームカウンタの値が0に初期化される。確変連続カウンタの値は0のままとなる。また、この通常大当たりに基づく大当たり制御が終了した後は通常の遊技状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率は、1/300程度となる。また、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率は、1/2となる。
この通常の遊技状態で順次特図ゲームを行っていくが、新たな特図ゲームが行われる度に特図ゲームカウンタの値が1ずつ加算されていく。そのまま大当たりが発生することなくタイミングt1において特図ゲームカウンタの値が1000に達すると、遊技状態が天井確変状態に制御され、次からの特図ゲームにおける大当たり確率が1/100程度に高められる。また、天井確変状態に制御されることから、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率は、1/4に低下させられる。さらに、天井確変状態という遊技者に有利な遊技状態の発生により、これによっても確変連続カウンタの値が1加算されて1となる。
次に、タイミングt2において確率変動大当たりが発生したものとする。この確率変動大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化される。ここでは最初の確率変動大当たりであるが、確変連続カウンタの値は、天井確変状態への移行により既に1加算されているので、この確率変動大当たりの発生に基づいて1加算されて、2となる。また、この確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了すると、遊技状態が確率変動状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率が1/50程度に高められる。また、確変連続カウンタの値が2であるため、未だ確率変動大当たりの発生は制限されず、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が1/2となる。
さらに、タイミングt3において、また確率変動大当たりが発生したものとする。この確率変動大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化される。ここでは2回目確率変動大当たりであるが、確変連続カウンタの値は、天井確変状態へ移行したときにも1加算されたので、この確率変動大当たりの発生に基づいて1加算されて、3となる。また、この確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了すると、遊技状態が確率変動状態となり、その後の特図ゲームにおける大当たり確率が1/50程度に高められる。ここで、確変連続カウンタの値が3となったため、さらなる確率変動大当たりの発生が制限されることとなり、次の大当たりについて確率変動大当たりを選択する確率が0となる。
次に、タイミングt4において、再び大当たりが発生したものとする。ここでの大当たりには、確率変動大当たりが選択されることがなく、必ず通常大当たりとなる。この通常大当たりの発生により、特図ゲームカウンタの値が0に初期化される。また、確率変動状態の連続が途切れたので、確変連続カウンタの値も0に初期化されることとなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1では、通常の遊技状態にあるときにおいて、特図ゲームの回数が1000回に達しても大当たりが発生しないときには、天井確変状態に制御される。この天井確変状態への制御で、前回の大当たりが通常大当たりであったときでも、大当たりの発生確率が高められ、遊技者に不利な状態がさらに長期間に亘って継続することが起こりにくくなるので、遊技者の遊技継続意欲を損なわせることがない。
一方、いかなる遊技状態であっても、確率変動大当たりが発生したときには、確変連続カウンタの値が1加算される。確率変動大当たりが連続して発生することにより確変連続カウンタの値が3となっているときには、次の大当たりが確率変動大当たりとなることがない。このため、遊技者に有利な確率変動大当たりが続き過ぎることがなく、遊技者が極短期間に非常に多くの遊技球を獲得できることはなくなるので、遊技者の射幸心を煽らないようにすることができる。
また、確変連続カウンタの値は、確率変動大当たりが発生したときだけではなく、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回に達して、天井確変状態に制御されたときにも1加算される。つまり、天井確変状態で確率変動大当たりが発生したときには、天井確変状態という有利な遊技状態が発生した分だけ確変継続カウンタの値が1だけ多くカウントされていることとなり、その後に確率変動状態の発生の制限を受けるまでの回数が1回少なくなることとなる。このため、特図ゲームの回数によって必ず大当たりを発生させるものとしても、遊技者の射幸心を煽り過ぎることがなくなる。さらに、確変連続カウンタの値は、確率変動大当たりが発生したときと天井確変状態に制御されたときとで、それぞれ1ずつカウントし、同じ値で天井確変状態に制御すればよいので、制御が容易であるとともに、カウンタの構成が容易になる。
また、天井確変状態は、通常の遊技状態における大当たりの発生しない状態を解消し、遊技者に不利な状態が継続しないようにするものではあるが、その状態における大当たり確率は、当初からの確率変動大当たりに基づく確率変動状態よりも低い。このため、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
さらに、天井確変状態において大当たりが発生したときにおいて、その大当たりとして確率変動大当たりを選択する割合は、通常の遊技状態にあるときや確率変動状態にあるとき(確変連続カウンタの値が3となっているときを除く)よりも低い。このため、さらに射倖性を抑えることができるようになる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、通常大当たり後の通常の遊技状態において、特図ゲームの抽選に1000回ハズレたときには、必ず天井確変状態に制御され、抽選の当選確率が高くなるものとなっていた。これに対して、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回を越えたときには、必ず大当たりを発生させるものとしてもよい。確率変動状態で1000回を越えたときにも同様としてもよい。これにより、遊技者に不利な状態が長期間に亘って続くのを必ず防ぐことができるので、遊技者の遊技継続意欲を損なわせない。
なお、特図ゲームの回数が1000回を越えることで大当たり(天井大当たり)を発生させるものとした場合、天井大当たりが発生したときには、天井確変状態に制御したときと同様の処理を行うものとすることができる。例えば、天井大当たりのときに確率変動大当たりを選択する確率は、そうでないときよりも低くすることができる。さらに以下に示すような変形例についても、同様とすることができる。
また、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回以上となったときに、例えば比較的高確率(1/2〜1/5程度)で当選する天井確変移行抽選を行い、この天井確変移行抽選に当選したときに、天井確変状態に制御するものとしてもよい。このように特図ゲームの回数が1000ゲームに達しても、さらに天井確変移行抽選に当選したときにのみ天井確変状態に制御するものとすることで、射倖性の抑制効果をさらに高めることができる。
上記の実施の形態では、通常の遊技状態において天井確変状態に制御されるまでの特図ゲームの回数は、1000回で固定されていた。これに対して、天井確変状態に制御されるまでの特図ゲームの回数は、可変なもの(もっとも、少なくとも確率変動状態の抽選における大当たり確率の逆数よりも大きい回数とする)として、例えば通常大当たりの発生に基づいて行われる所定の抽選の結果によって決定するものとしてもよい。この場合、ステップS304においては、RAM112においてカウントしている特図ゲームの回数が決定した回数に到達したかどうかを判定するものとすればよい。
この場合には、天井確変状態となるまでの特図ゲームの回数がその都度異なるため、天井確変状態の利益がどのタイミングで得られるのか分からなくなり、天井確変状態への移行に対する遊技者の興味を減退させることがない。また、どのタイミングで天井確変状態になったか分からないことから、通常大当たりした次の大当たりが、通常の遊技状態で発生したのか天井確変状態で発生したのかが遊技者に分からなくなり、確変連続カウンタの値がどうなっているかが遊技者に分からなくなる。このため、確率変動大当たりの発生が制限されるかどうかについても遊技者の興味を減退させることがない。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
上記の実施の形態では、通常の遊技状態において特図ゲームの回数が1000回に到達すると天井確変状態に移行するものとしていたが、確率変動状態において特図ゲームの回数が1000回に到達しても、そのままの確率変動状態を継続するものとしていた。これは、そもそも確率変動状態の方が天井確変状態よりも大当たり確率が高く、確変選択率も高くて、遊技者にとって有利だからである。これに対して、天井確変状態の方が確率変動状態よりも大当たり確率および/または確変選択率が高くなるのであれば、確率変動状態において特図ゲームの回数が1000回に到達することによって、天井確変状態に移行させるものとしてもよい。
上記の実施の形態では、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回に到達して天井確変状態に移行したときに確変連続カウンタの値を1加算し、この天井確変状態で確率変動大当たりが発生したときに、さらに確変連続カウンタの値を1加算していた。通常の遊技状態または確率変動状態で確率変動大当たりが発生したときも、確変連続カウンタの値を1加算していた。これに対して、天井確変状態への移行時には確変連続カウンタの値を加算せずに、通常の遊技状態または確率変動状態で確率変動大当たりが発生したときは、確変連続カウンタの値を1加算するものとするが、天井確変状態で確率変動大当たりが発生したときには、確変連続カウンタの値を2加算するものとしてもよい。いずれにしても、最初に確変大当たりが発生した時点での確変連続カウンタの値の初期値が異なるものとなればよい。
また、確変連続カウンタの値を加算するタイミングは、遊技状態の切り替わりタイミングとしてもよい。つまり、確率変動大当たりが発生したタイミングとするのではなく、確率変動大当たりに基づく大当たり制御が終了し、遊技状態が確率変動状態に移行したタイミングとするものとしてもよい。この場合においても、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回に到達して天井確変状態に移行したときに、確変連続カウンタの値を加算することができる。
上記の実施の形態では、通常の遊技状態における特図ゲームの回数が1000回に到達することで、天井確変状態に移行して大当たり確率が高くなるものとしていた。これに対して、通常大当たりに基づく大当たり制御が終了してからの経過時間を計測するものとし、この経過時間が一定時間に達することで、天井確変状態に移行するものとしてもよい。この場合において、一定時間遊技操作がされずにデモ状態に移行されたときには、計測した経過時間を初期化するものとすることができる。また、遊技球の増減をカウントできる手段を有するのであれば、通常の遊技状態における遊技球の減少が所定数に達したときに、天井確変状態に移行するものとしてもよい。
上記の実施の形態では、大当たりの種類として通常大当たりと確率変動大当たりの2種類があり、通常大当たりが発生したときには確変連続カウンタの値を初期化し、確率変動大当たりが発生したときには確変連続カウンタの値を1だけ加算するものとしていた。これに対して、本発明は、例えば通常大当たり、確率変動大当たりに加えて、時短大当たりという3種類の大当たりを有するパチンコ遊技機にも適用することができる。
ここで、時短大当たりは、通常大当たりよりも遊技者にとって有利な大当たりという点では確率変動大当たりと同じなので、これが発生したときに確率変動大当たりと全く同じに確変連続カウンタの値を加算するものとすることができる。或いは、時短大当たりは、確率変動大当たりではないので、これが発生したときに確変連続カウンタの値を初期化するものとすることもできる。さらには、時短大当たりは、通常大当たりでも確率変動大当たりでもないものということで、これが発生しても確変連続カウンタの値を加算も初期化もしないというようにすることもできる。この場合、スポーツなどで引き分けを挟んで何連勝というのと同じ概念で、時短状態を挟んで確率変動状態が連続しているものとして、確変連続カウンタにおいてその連続回数をカウントするものとすることができる。
上記の実施の形態では、確変連続カウンタの値が3になっているときの大当たりでは、確率変動大当たりの選択率は0であり、確率変動大当たりの発生が完全に制限されるものとなっていた。これに対して、確変連続カウンタの値が3になっているときの大当たりにおいて、確率変動大当たりの選択率を1/10〜1/20程度の低い割合とすることで、確率変動大当たりの発生を困難にするという制限を加えるものとしてもよい。
また、通常の遊技状態よりも大当たり確率は高いが、確変連続カウンタの値が3になっているときの確率変動大当たりは、確変連続カウンタの値が2以下であるときの発生した確率変動大当たりよりも、大当たり確率を低い(例えば、1/150程度)ものとするというを加えるものとしてもよい。これらの場合には、確率変動大当たりが3回以上連続して発生したときでも、なおも確率変動大当たりの発生の可能性を残しているので、遊技者の期待感を失わせることがなく、遊技の興趣を向上させることができる。
上記の実施の形態では、通常の大当たりの他に、大当たり制御が終了した後の抽選に当選する確率を高くする確率変動状態、さらには通常の遊技状態で1000ゲーム大当たりが生じなかったときに当選確率を高くする天井確変状態の3つがあった。このような確率変動状態や天井確変状態の代わりに、例えば特図ゲームの実行時間を短縮させて実行回数を増やし、結果として大当たりが発生されやすくなる時短状態を適用するものとしてもよい。特図ゲームの結果によっては、抽選の当選確率だけを変えるものとするが、通常の遊技状態で1000ゲーム大当たりが生じなかったときに、天井確変状態の代わりに時短状態を発生させるものとしてもよい。
上記の実施の形態では、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例にとって説明したが、液晶表示器等により構成される可変表示装置を有するものであれば、例えば第2種或いは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であってもよい。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機(CR機)だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機(現金機)にも適用可能である。
また、パチンコ遊技機だけではなく、本発明は、スロットマシンにおいても適用することが可能である。本発明を適用可能なスロットマシンとしては、例えば、ストック機と呼ばれるボーナス当選をストックする機能を有するものがある。スロットマシンにおける入賞は、いずれの役についても内部抽選に当選して当選フラグが設定されているときに可能となる。
但し、ストック機では、ボーナス当選フラグが設定されても、RT(Replay Time)などのボーナス入賞が不可能または非常に困難な遊技状態(以下、不可状態という)に制御され、その間におけるボーナス当選もストックされて、複数個の持ち越しが可能となるという仕組みである。ここでの不可状態の制御によって、短期間で何度もボーナス入賞を発生させることも可能となってしまうので、これによる射倖性を抑える必要が生じてくる。なお、ボーナス当選フラグが設定され、不可状態に制御されている状態も、ボーナス当選がストックされた状態の一態様である。
ストック機において設定されているボーナス当選フラグに基づいてボーナス入賞が可能となるのは、不可状態が解除されたときである。このボーナス当選フラグが設定され、不可状態が解除されることによって、上記のパチンコ遊技機1における大当たりに対応した遊技者に有利な状態(すなわち、ボーナス)を発生可能な状態となる。本発明を適用可能なスロットマシンは、この不可状態を解除するための条件として、不可状態の解除抽選の当選を適用しているものが対象となる。
さらに、不可状態の解除抽選の当選確率として、低確率(1/720程度:パチンコ遊技機1における通常の遊技状態に対応)と高確率(1/120程度:確率変動状態に対応)の2種類のいずれかが選択されて適用されるとともに、低確率が選択されたときにおいて解除抽選にハズレたゲーム数が所定の天井ゲーム数(1000ゲーム程度)に到達したときに、不可状態の解除抽選の当選確率を高くするもの(前述の低確率と高確率の間の中確率(1/240程度)としても可)が対象となる。不可状態の開始からの経過時間、もしくは不可状態において遊技者が投入したメダルの枚数または減少したメダルの枚数によって、不可状態の解除抽選の当選確率を高くするものも対象となる。
このようなスロットマシンにおいて、ボーナス当選がストックされていない状態で最初にボーナス当選した場合には、ボーナス当選フラグが設定されるとともに、不可状態に制御される。このとき、この不可状態を解除するための解除抽選の当選確率として、高確率と低確率のいずれかが選択される。なお、この初当たりの時点における高確率連続カウンタの値は、選択された不可状態の解除抽選の当選確率に関わらず、0となっている。低確率が選択された状態で天井ゲーム数に到達する前に不可状態の解除抽選に当選したときは、高確率連続カウンタの値は0のままとなる。
一方、低確率が選択された状態で天井ゲーム数に到達しても不可状態の解除抽選に当選しなかったときには、解除抽選の当選確率が中確率に変更されるとともに、高確率連続カウンタ(パチンコ遊技機1の確変連続カウンタに対応)の値が1だけ加算される。さらに、高確率または中確率が選択された状態で不可状態の解除抽選に当選したときは、高確率連続カウンタの値が1だけ加算される。中確率で当選したときは、既に高確率連続カウンタの値が既に1となっているので、ここでの加算の結果として、その値が2になる。
不可状態が解除された後、可変表示装置にボーナス図柄が導出表示されることによってボーナスゲームが提供される。そのボーナスゲームが終了したときにボーナス当選のストックがないときには、高確率連続カウンタの値が0に初期化され、そのまま通常の遊技状態でゲームが開始されることとなる。一方、ボーナスゲームが終了したときにさらにボーナス当選がストックされていると、ストックされているボーナス当選からボーナス当選フラグが設定されるとともに、不可状態に制御される。
ここで、高確率連続カウンタの値が0、1または2であれば、当該不可状態の解除抽選の当選確率として高確率と低確率のいずれも選択することが可能となるが、高確率連続カウンタの値が3となっていると、低確率しか選択することができなくなる。不可状態の解除抽選の当選確率として、低確率が選択された場合には、高確率連続カウンタの値が0に初期化されることとなる。
以上のように、上記のスロットマシンでは、ボーナス当選フラグが設定されていてもボーナス入賞が不可能な不可状態を解除するための解除抽選の当選確率として、高確率を選択することができる。ここで、高確率の選択が連続すると、比較的短いゲーム間隔でボーナス入賞が何度も発生するストック連チャンが生じることとなるが、高確率連続カウンタの値が3となっていると、解除抽選の当選確率として低確率しか選択できなくなるので、過度のストック連チャンを発生させることがなく、射倖性を抑制することができる。
また、解除抽選の当選確率として低確率が選択された場合であっても、天井ゲーム数に到達することで中確率に変更される。中確率への変更によって、低確率のときよりも不可状態が解除されやすくなるので、遊技者に不利な状態が続きにくいものとなる。もっとも、天井ゲーム数への到達で中確率に変更されたときにも、高確率連続カウンタの値が加算されることとなるので、解除抽選の当選確率として低確率を選択することによる射倖性の抑制効果を低下させることがない。
なお、ボーナス当選フラグが設定されているときに制御される不可状態は、ボーナス入賞の発生が完全に不可能なものでなく、極めて低い確率(例えば、700分の1程度)のみでボーナス入賞の発生を可能とする、ボーナス入賞の発生が困難な状態に制御するものとしてもよい。このような不可状態が解除された通常の遊技状態では、ボーナス入賞の発生が容易なものとなる。
本発明は、さらにパチンコ遊技機(或いはスロットマシン)の動作をシミュレーションするゲーム機等にも適用することができる。上記の実施の形態のパチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機では、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実行することにより、上記した遊技機の動きをシミュレーションし、その結果として特別図柄始動口5を通過したと判別したときに、上記と同様の抽選を行い、図柄を可変表示させることができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、Web上のサーバ装置からゲーム機にダウンロードさせるものとして、ゲーム機とは別に流通させることができる。
本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。 図1のパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。 (a)は、遊技制御基板の基本回路内のCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートであり、(b)は、タイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 図3の特別図柄プロセス処理を詳細に示すフローチャートである。 図4の入賞確認処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のカウント処理を詳細に示すフローチャートである。 最初の大当たりの発生から確率変動状態の連続が終了するまでの過程を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
4a 特別図柄表示部
101 遊技制御基板
102 演出制御基板

Claims (9)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置の表示結果として所定の表示態様が導出表示されることにより遊技者にとって有利な有利状態を発生させる遊技機であって、
    通常の状態において所定の当選確率で抽選を行い、該抽選に当選することにより、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする抽選発生手段と、
    前記有利状態が終了した後に、所定の指数の変化を計数する指数計数手段と、
    前記有利状態の発生に基づく予め定められた特殊条件が成立することにより、前記有利状態の発生期待値が通常の状態に比較して高い特殊状態を発生させる特殊状態発生手段と、
    前記指数計数手段が計数した指数が前記抽選発生手段による抽選の当選確率の逆数よりも大きい所定値に達したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により所定値に達したと判定されたことを条件として、前記有利状態の発生期待値が通常の状態に比較して高い第2の特殊状態を発生させる第2の特殊状態発生手段と、
    前記有利状態の発生に基づいて、連続して前記特殊条件が成立した連続回数を計数する連続回数計数手段と、
    前記特殊条件が成立しなかったときに、前記連続回数計数手段が計数する連続回数を初期化する特殊状態回数初期化手段と、
    前記連続回数計数手段の計数した連続回数に基づいて、前記特殊状態制御手段による前記特殊状態の発生を制限する特殊状態制限手段とを備え、
    前記第2の特殊状態発生手段によって発生した有利状態に基づいて前記特殊条件が成立したときに前記特殊状態制限手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数は、前記抽選発生手段の抽選結果によって発生した有利状態に基づいて前記特殊状態が成立したときに前記特殊状態制御手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数よりも少ない
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2の特殊状態において前記有利状態を発生させる発生期待値は、前記特殊状態において前記有利状態を発生させる発生期待値よりも低い
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2の特殊状態発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値は、前記抽選発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値よりも低い
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記第2の特殊状態発生手段は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定され、さらに所定の発生条件が成立したことを条件として、前記第2の特殊状態を発生させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置の表示結果として所定の表示態様が導出表示されることにより遊技者にとって有利な有利状態を発生させる遊技機であって、
    通常の状態において所定の当選確率で抽選を行い、該抽選に当選することにより、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする抽選発生手段と、
    前記有利状態が終了した後に、所定の指数の変化を計数する指数計数手段と、
    前記有利状態の発生に基づく予め定められた特殊条件が成立することにより、前記有利状態の発生期待値が通常の状態に比較して高い特殊状態を発生させる特殊状態発生手段と、
    前記指数計数手段が計数した指数が前記抽選発生手段による抽選の当選確率の逆数よりも大きい所定値に達したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により所定値に達したと判定されたことを条件として、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする所定値発生手段と、
    前記有利状態の発生に基づいて、連続して前記特殊条件が成立した連続回数を計数する連続回数計数手段と、
    前記特殊条件が成立しなかったときに、前記連続回数計数手段が計数する連続回数を初期化する特殊状態回数初期化手段と、
    前記連続回数計数手段の計数した連続回数に基づいて、前記特殊状態制御手段による前記特殊状態の発生を制限する特殊状態制限手段とを備え、
    前記所定値発生手段によって発生した有利状態に基づいて前記特殊条件が成立したときに前記特殊状態制限手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数は、前記抽選発生手段の抽選結果によって発生した有利状態に基づいて前記特殊状態が成立したときに前記特殊状態制御手段が前記特殊状態の発生を制限するまでの連続回数よりも少ない
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 前記所定値発生手段により発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値は、前記抽選発生手段によって発生した有利状態に基づく前記特殊条件の成立期待値よりも低い
    ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記所定値発生手段は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定され、さらに所定の発生条件が成立したことを条件として、前記有利状態を発生させる、または発生させることを可能とする
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の遊技機。
  8. 前記連続回数計数手段は、前記有利状態の発生に基づいて前記特殊条件が成立することによってカウントを行うカウンタを含み、
    前記カウンタの初期値は、前記判定手段により前記指数が前記所定値に達したと判定されたことに基づいて前記有利状態が発生したときには、前記抽選発生手段の抽選結果に基づいて前記有利状態が発生したときよりも大きく、
    前記特殊状態制限手段による制限がされる前記カウンタの値は、前記有利状態が発生した条件に関わらず同一である
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記判定手段の判定に用いる前記所定値を、抽選により決定する所定指数決定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
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