JP2021109016A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この課題を解決するために、特別図柄の変動回数に従って前記時短モードを実行することも考えられるが、変化に乏しい虞も考えられる。
前記可変入球口の前記開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
前記大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする外れ抽選回数カウント手段と、
前記外れ抽選回数が所定回数Nに至ると、所定確率Pの下で抽選し当選すると前記開放延長状態移行手段により前記開放延長状態に移行させる開放延長抽選手段と、
該開放延長抽選手段による抽選回数をカウントする開放延長抽選回数カウント手段と、
を備えたことを特徴とする(以下、第1特徴という)。
開放延長状態において普通図柄に関する当否判定結果が当りになる毎に開放される開放回数(以下、「時短回数」ということもある。)は、一定の回数に固定しても良く、変化させても良い。
また、外れ抽選回数カウント手段は、少なくとも大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする手段であれば良く、大当り抽選に連続して当選しない外れ抽選回数をカウントするのが好適ではあるが、所謂小当たりの抽選回数もカウントする構成でも良く、又は可変入球口の開放状態を通常よりも延長された開放延長状態に移行させる起因となる特定の外れ図柄を表示する外れ抽選もカウントする構成でも良い。
さらに、外れ抽選回数カウント手段は、開放延長状態移行手段により遊技状態が開放延長状態の期間中に行われる大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする構成が好適ではあるが、前記大当り抽選の当選確率を高くした所謂確変状態中においては大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントしない構成が好適である。確変状態になるのは、一般に大当り遊技が終了した後であり、遊技者は利益を得ている又は損失が大きくないからである。但し、確変状態中における外れ回数もカウントする構成でも良い。この場合には、大当り遊技を得た後の確変状態ではなく、大当り遊技を終了した後でないときに行われる確変(所謂、「突確」)状態時に外れ回数をカウントする構成が好適である。
これにより、開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数に従って所定回数N又は所定確率Pの値を変化させることが可能となり、可変入球口の開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる遊技の発生タイミングを変化に富んだものとし、より興趣を高めた弾球遊技機を提供できる。
また、開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数に従って時短回数を変化させることも可能となり、一層遊技の興趣を高める効果を発揮する。
なお、所定回数Nは、比較基準であり比較されるとき迄に一定の回数に定められていれば良い。同様に、所定確率Pは、当選の確率を示し、抽選されるとき迄に一定の確率に定められていれば良い。
前記開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数は、前記開放延長抽選手段による抽選に当選することに起因して初期化する、ことを特徴とする
第2特徴の本発明によると、開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数は開放延長抽選手段による抽選に当選することに起因して初期化されるので、開放延長状態の遊技が終了したときには、所定回数P、所定確率P又は時短回数を初期状態にすることが可能となる。
なお、初期化は、開放延長抽選手段による抽選に当選することに起因して行えば良く、開放延長抽選手段による抽選に当選すれば直ちに初期化しても良く、開放延長抽選手段による抽選の当選後に行われる開放延長状態の遊技が終了したときに初期化しても良い。
開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数は、大当り抽選に当選することに起因して初期化する、ことを特徴とする。
初期化は、大当り抽選に当選することに起因して初期化すれば良く、大当り抽選に当選すれば直ちに初期化しても良く、大当り遊技が終了したときに初期化しても良い。
第3特徴の本発明は、開放延長抽選手段による抽選に当選しても開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数を初期化しないことも可能であり、大当り遊技に当選するまでは、開放延長状態の遊技を行った後にも、所定回数P、所定確率P又は時短回数の値を変化させることが可能となる。
外れ抽選回数カウント手段によりカウントされる外れ抽選回数が所定回数Nに至ることに起因して外れ抽選回数を初期化し、初期状態から外れ抽選回数をカウントするカウント再開手段と、
開放延長抽選手段による抽選に当選しない場合、カウント再開手段による外れ抽選回数が所定回数Nに至ったとき、所定確率Pの値を変更する開放延長当選確率変更手段と、を備えたことを特徴とする。
開放延長当選確率変更手段は、開放延長抽選手段による抽選に当選しない場合、カウント再開手段による外れ抽選回数が所定回数Nに至ったとき、所定確率Pの値を前回の値から変更する手段であれば良く、カウント再開手段による外れ抽選回数が所定回数Nに至ったとき開放延長抽選手段による抽選の所定確率Pの値を前回の値より高くしても良く、低くしても良い。
但し、開放延長抽選手段の抽選が当選しないことが続くと、開放延長状態の遊技が行われなく遊技者の損失が大きくなることが考えられるので、開放延長抽選手段による抽選による当選確率を前回より高くすることが好適である。これを明確にしたのが、第5特徴の発明である。
開放延長当選確率変更手段は、開放延長抽選回数カウント手段による抽選回数が多くなると所定確率Pの値を高くする、ことを特徴とする。
第5特徴の発明は、開放延長抽選回数カウント手段による抽選回数が多くなると所定確率Pの値を高くするので、開放延長抽選回数カウント手段による抽選回数が多くなると開放延長抽選手段による抽選に当選する確率が高くなり、延いては大当り遊技を行う確率が高くなる。この結果、遊技者に大きな損失を与える弊害を防止する効果が期待でき、前述の遊技者を喜ばす効果等は顕著となることが期待される。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
この遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5を境に第1遊技領域部3Lと第2遊技領域部3Rとに分けられている。
センターケース5の右側の右打ち領域3Rには、普通図柄作動ゲート17が配置され、普通図柄作動ゲート17の下には第2始動口12(普通電動役物12A)が配置されている。
第2始動口12が閉鎖状態となると、一対の翼片12tの上端部間には、ほぼ1球の遊技球の通過を許容する間隔が形成されるが、当該上端部で構成される隙間の真上には、遊技球の通過を禁止する障害部材12aが設けられている。このため、第2始動口12が開放状態であると、右打ち領域3Rを流下した遊技球は第2始動口12に入球する可能性があるが、第2始動口12が閉鎖状態であると、第2始動口12に遊技球が入球することが不可能となっている。但し、第2始動口12の上部から障害部材12aを排除等し、第2始動口12が閉鎖状態であっても第2始動口12に遊技球が入球可能であってもよい。
第1始動口11は、植設された遊技釘(図示を省略)及び遊技領域3の略中央部に大型サイズで配置されたセンターケース5により、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。これにより、第1始動口11には、専ら左打ち領域3Lを流下した遊技球が入球可能となっている。換言すると、第1始動口11には、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球する可能性が低くなっている。
但し、本実施例と異なり、第1始動口11と第2始動口12への入球順に第1特別図柄と第2特別図柄を変動させたり、第1特別図柄と第2特別図柄を同時に変動させたりしてもよい。
つまり、大入賞口14の下端側には扉部材(開閉部材)14tが傾動可能に支持されており、非特別遊技状態(大当り遊技や後述する小当り遊技が実行されないとき)には、大入賞口14は扉部材14tによって閉鎖された状態となり、遊技球を入球させることができない。一方、特別遊技状態(大当り遊技等)には、扉部材14tが傾動し(遊技盤1と対面する遊技者方向に傾動し)、大入賞口14が開放された状態となり、遊技球を入球させることができる。
なお、本実施例の性能表示装置48では、遊技性能の表示を行うと共に、併せて、パチンコ機50の設定変更や設定確認時における段階設定値(以下、単に「設定」、或いは、「設定値」等とも呼称する場合がある。また本実施例では、より具体的に、所謂、設定1〜設定6を示す値を指す場合もある。)の表示も行うよう構成されている。
なお、本実施例のRAMクリアスイッチ46は、大当り確率を設定する機能を備えるパチンコ機50では、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普通図柄保留表示装置8の点灯を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
なお、大当り確率を設定する機能を有するパチンコ機50では、段階設定値(所謂、設定1〜設定6を示す値)に関しても、RAMクリアによって消去されないよう構成されている。具体的には、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
本実施例のパチンコ機50は、所謂「時短機」であり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率を通常よりも高確率とする高確率状態を備えていない。つまり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率が変動することはなく、常時、通常の確率で行う。
また、第2当否判定の結果が大当りとなる場合、「特図2_大当り図柄1(6R通常大当り図柄)」とされる場合を「20%」の割合で生じ、「特図2_大当り図柄2(10R通常大当り図柄)」とされる場合を「80%」の割合で生ずる。
この通常確率・開放延長状態(第1開放延長状態)は、大当り遊技後、特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の実行回数が100回になるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。
また、開放延長状態(第1開放延長状態)は、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態であり、非開放延長状態(非時短状態)とは開放延長機能及び時短機能が作動していない状態である。
このように、本実施例では、第1特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄(特定の外れ図柄)を備えるが、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄を備えない。但し、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄を備えてもよい。この点に関しては後述する。
そして、通常確率・開放延長状態(第2開放延長状態)を終了すると、遊技状態は通常確率且つ非開放延長状態(通常確率・非開放延長状態、つまり、通常遊技状態)になる。
以下、大当り図柄が停止表示(確定表示)され、大当り遊技を実行した後に移行する時短状態(第1開放延長状態)を「大当り時短」と称し、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が停止表示(確定表示)され、大当り遊技を実行することなく移行する時短状態(第2開放延長状態)を「外れ特定時短」と称し、両者を区別することがある。
図6に示すように、第1当否判定の結果が大当りとなり、「特図1_大当り図柄1(4R通常大当り図柄)」が確定表示されると、4R通常大当りが発生し、「4R大当り遊技」を実行する。また、第1当否判定の結果が大当りとなり、「特図1_大当り図柄2(6R通常大当り図柄)」が確定表示されると、6R通常大当りが発生し、「6R大当り遊技」を実行する。
ここで、「4R大当り遊技」では大入賞口14を開放するラウンド遊技(1ラウンド最大30秒の開放又は10カウント)を所定のインターバルを間に挟んで4回行い、「6R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで6回行う。更に、「10R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで10回行う。
このように、本パチンコ機50では、遊技価値として賞球量の点で、第2当否判定の結果が大当りとなる場合の方が、第1当否判定の結果が大当りとなる場合よりも高くなっている。
まず、パチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンについて、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施例では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
なお、当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
各始動口及び作動口への入賞(入球)確認処理(始動入賞処理)等については、後述する。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b、等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
図10に示す普通図柄に関する始動入賞確認処理(普通図柄始動入賞確認処理)は、普通図柄作動ゲート17への入球があるか否かを判定し(S100)、入球があれば(S100:yes)、普通図柄の保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S102)。否定判定の場合には(S102:no)、S104の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数(普図決定用乱数)などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリ(内蔵RAMに設けられた普図用の保留記憶処理であって、図10では図示を省略)に記憶される(最大4つ)。そして、普通図柄保留数表示装置8の表示制御、演出図柄表示装置82やサブ統合制御装置83への普通図柄保留数コマンド送信処理を行い(S106)、本処理を終了(リターン)する。
普通図柄当否判定処理(普図当否判定処理)では、先ず、第2始動口12を開放させるための普通電動役物が作動中であるか否かを判定する(S110)。普通電動役物が作動中である場合には(S110:yes)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、普通電動役物が作動していない場合には(S110:no)、普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S112)。変動中でなければ(S112:no)、確定図柄が表示されているかを判定する(S114)。
図11のS112において、普通図柄が変動中の場合には(S112:yes)、図13(a)に示すS146に移行する。S146では、普通図柄の変動時間を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S146:yes)、対応した普通図柄の確定図柄表示処理を行い(S148)、普通図柄遊技処理に移行する。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、普通図柄表示装置7にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S146:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図14に示すように、普通図柄遊技処理が開始されると、先ず、普通電動役物が作動中であるか否かを判定する(S160)。普通電動役物が作動中の場合には(S160:yes)、普通電動役物が開放中か判定する(S162)。一方、普通電動役物が作動中ではない場合には(S160:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。
本実施例の普通電動役物開放処理(S168)は、上述したS136で設定した普通電動役物の開放パターンに基づいて普通電動役物(第2始動口12)を開放する(閉鎖状態から開放状態とする)。
特別図柄入賞確認処理が起動すると、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S200)。肯定判断なら(S200:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S202)。また、第1始動口11に遊技球が入球したと判断された場合には(S200:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
一方、4個の第1保留記憶があれば(S202:yes)保留記憶せず、第1保留記憶の数を示すカウンタや第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS210へ移行する。
一方、S212において4個の第2保留記憶があれば(S212:yes)、第2保留を記憶せず、第2保留記憶の数や第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S210:no)も、本処理を終了する。
更に、サブ統合制御装置83は第1保留数コマンド、若しくは、第2保留数コマンド(第2保留記憶数指示コマンド)を受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。
特別図柄当否判定処理を起動すると、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S320)。特別電動役物が作動中である場合には(S320:yes)、大当り遊技処理へ移行する。また、S320の判定が否定判定であり(S320:no)、特別図柄が変動中でなく(S322:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S324:no)、図18のS330に移行し、第2保留記憶(上記、図16のS214による保留記憶)があるか否かを判定する(S330)。
一方、第2保留記憶がなければ(S330:no)、第1保留記憶(上記、図16のS204による保留記憶)があるか否かを判断する(S334)。そして、第1保留記憶があれば(S334:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S336)、S338に進む。
また、本パチンコ機50では、このように、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れも「ゼロ」でない場合には、第2保留記憶を優先的に処理する。
S338の処理で肯定判断であれば(S338:yes)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S340)。
一方、S338の処理で否定判断であれば(S338:no)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S344)。
そして、S340またはS344の判定に基づき、大当りか否かを判定する(S350)。
また、実施例1のパチンコ機50は、特別図柄に関する当否判定の大当り確率を段階的に設定可能な機能を備えていないが、当該設定機能を備えるパチンコ機50では、S350においてその時点の設定値に応じて段階的に異なる確率で大当りと判定(大当り判定)される。
そして、「第1当否判定」の結果が大当りである場合には、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
ここで、主制御装置80が、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第1当否判定」に相当する。また、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第2当否判定」に相当する。
この変動パターン決定処理(S354)では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。ここで、変動パターンによって、大当り図柄を停止表示されるまでの変動時間(特別図柄の変動時間)が特定されるが、当否判定の結果が大当りの場合に実行される変動(以下、大当り変動という)に対応する演出表示(演出図柄の変動表示)では、一律にリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う。このため、パチンコ機50の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)が何れであっても、長目(当否判定の結果が外れとなる場合に比べて長目)の変動時間が決定される可能性が高くなっている。
ここで、大当り設定処理とは決定した大当り図柄(図6を参照)によって、大当り遊技実行後の遊技状態(実施例1及び2では時短状態となるか、後述する実施例3では、高確率状態となるか、時短状態となるか等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
一方、S350において外れと判定された場合は(S350:no)、外れ図柄を決定する(S358)。
一方、第2当否判定を経て移行するS358においては、一律に「特図2_外れ図柄1」に決定される。
ここで、S360では、リーチ判定用乱数がリーチを発生させる値と判定される場合には、その時点の遊技状態を考慮した変動パターンテーブルと、変動パターン決定用乱数とを用いて変動パターンを決定する。ここで、当否判定の結果が外れである場合、演出図柄の変動表示においてリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う場合を「リーチ外れ」と称し、リーチを行わない場合を「単純外れ」と称することとする。
なお、当否判定の結果が外れであり、リーチを行わない場合(単純外れの場合)であって、遊技状態が非開放延長状態である場合、「単純外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が開放延長状態である場合、「単純外れ且つ開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。
一般に単純外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴わない場合)において「単純外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブルを参照して決定する変動パターンは、リーチ外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴う場合)において「リーチ外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して決定する変動パターンに比べて短い変動時間を特定する。
また、本パチンコ機50が時短機能の他に特別図柄に関する確率変動機能を備える場合(実施例3)には、S362の外れ設定処理において、時短回数及び確変回数を「−1」する処理を行う。つまり、時短状態で実行可能な特別図柄当否判定の残り回数(時短回数)と、高確率状態実行可能の当否判定の残り回数(確変回数)とをそれぞれ「1」デクリメントする。
また、S364の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
これに対し、S370において肯定判定(S370:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S372)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S374)。
S374で大当りになる図柄であると判定された場合(S376:yes)は、S380において、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S380:yes)、S382にて時短フラグを0にし、S384に移行する。一方、時短フラグが1でなければ(S380:no)、そのままS384に移行する。
S384に続いて、S386では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットし、続くS388にて役物連続作動装置を作動させる。
S388を行うと、続くS390において大当り遊技開始処理を行う。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、大当り遊技処理を行う。
一方、S404で時短回数が「0」であると判定されると(S404:yes)、S406で、今回の外れが特定外れであるか否か(つまり、S368において確定表示された外れ図柄が特定外れ図柄であるか否か)を判定する。
これに対して、今回の外れが特定外れである場合には(S406:yes)、時短回数を設定する処理(S410)を行った後、S450に移行する。この場合、特定外れの発生を示す外れ図柄が確定表示されるため、時短フラグが「1」に維持される。つまり、時短回数が「0」であると判定される場合(S404:yes)、今回の変動で本来、時短フラグが「0」とされるケースであるが、時短フラグの値を「1」に維持し、開放延長状態(第2開放延長状態)とすることとしている。この第2開放延長状態においても、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能が作動する。
一方、S430で肯定判定される場合には、時短回数を設定する処理(S432)と、時短フラグを「1」に設定する処理(S434)とを行った後、S450に移行する。このS434において時短フラグを「1」に設定すると、開放延長状態(第2開放延長状態)に移行する。
但し、本実施例と異なり、図21からS406、S410を排除し、今回の変動終了時(特別図柄の変動終了時)に、時短フラグの値が「1」であると、特定外れの発生を示す外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されても、一律に特定時短を付与しないこととし、処理の簡略化を図ることとしてもよい。
また、後述する変形例1に示すように、開放延長状態(時短状態)にあるとき、特定外れが確定表示されることに基づいて、原則として特定時短が付与されることとしてもよい(図22(b)を参照)。この点に関しては後述する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
まず、図23に示すように、大当り遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中で(S500:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S502)、大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(S502:no)、ラウンド遊技間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているか否かを判断する(S506)。
なお、S500において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:no)、大当り遊技処理を終了する。また、S510において、大当り開始演出時間を経過していない場合も(S510:no)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口14に10個入賞していない場合(S514:no)には、S516に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。開放時間が終了した場合(S516:yes)には、S518に移行する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S516:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
一方、大当り終了演出時間が経過した場合には(S530:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S532)、条件装置の作動を停止する(S534)。
本実施例では、S544で一律に肯定判定され、続いて、時短回数を設定する処理(S546)と、時短フラグを1に設定する処理(S548)とを行った後、S554に移行する。また、時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。ここで、S546において時短回数は100回に設定される。このセットされた普通電動役物の開放時間を延長する等の処理を設定された回数行う処理を「時短制御」と呼ぶこともある。
S554において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、続くS556において、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。そして、大当り遊技処理をリターンする。
本実施例のパチンコ機50においてサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信される各コマンド(図18のS364)等に基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う演出表示を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御したりして、特別図柄の変動表示等に対応する演出を実行する。
そして、この開放延長状態(大当り時短)を終了すると、通常遊技状態の画面6aに戻される(図26(a)を参照)。
この場合、演出図柄の外れ図柄(例えば、数字のバラケ目図柄)が確定表示される。なお、演出図柄の外れ図柄を確定表示さる場合には、変動途中にリーチ表示及びリーチ演出を伴う場合と、リーチ表示及びリーチ演出を伴わない場合がある。
この「特定外れ」の発生を示す演出図柄(以下、特定外れ演出図柄という)は、「非特定外れ」の発生を示す演出図柄(以下、非特定外れ演出図柄という)と異なった態様とされる。例えば、図26(e)に示すように、「特定外れ演出図柄」を確定表示する際には、変動表示領域6Hに「特定外れ演出図柄(偶数数字を左から右へ昇順に並べた演出図柄)が確定表示される。また、画面6aには、関連情報6Fとして所定のキャラクタK1とともに、「突然ですが、達吉チャンス特定時短が、次回の変動から開始される旨の文字情報M1」が表示される。
しかも、熊の達吉(キャラクタK2)が、大当りの発生を示す文字K3を捕まえることができたら、大当りを獲得可能であることが示唆する文字情報M2が表示される(図26(f)を参照)。
なお、「特定外れ」の発生を示す演出図柄が確定表示される場合、大当り遊技を介さずに、開放延長状態(特定時短状態)を開始するため、「特定外れ」の発生を示す演出図柄が、「大当り」を発生を示す演出図柄と誤認させないような演出図柄とし、遊技者の混同を生じないようにすることが望ましい。
サブ統合制御装置83は演出開始処理を起動すると、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1100)。そして、否定判定されると(S1100:no)、そのまま演出開始処理を終了し、肯定判定されると(S1100:yes)、S1105の処理に移行し、演出パターン(演出態様)を振り分ける際に使用する振分乱数を取得する。
ここで、変動開始コマンドとは、特別図柄の変動を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図18のS364を参照)。そして、この変動開始コマンドには、特別図柄に関する当否判定の結果(大当り、外れ)を示すデータと、変動時間を指定する変動パターンを示すデータが含まれる。また、特別図柄の当否判定の結果が大当りの場合、変動開始コマンドには、大当り図柄を指定する図柄指定コマンド(発生した大当りの種類を示すデータ)が含まれる。
そして、S1115の後、演出図柄の変動表示を開始し(S1120)、演出開始処理をリターンする。その際、開始する演出表示に伴う音声演出や、発光演出も開始する。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1200)。ここで、変動停止コマンドは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置40から送信されるコマンドである(図18のS368の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1200:no)、演出停止処理をそのまま終了し、演出図柄確定表示指示信号を演出図柄制御装置82に送信する処理を行い、演出停止処理を終了する。
この場合、中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字図柄(演出図柄)で停止表示させ、大当りの発生が報知される。
一方、当否判定の結果が外れである場合に、S1205の処理に伴い演出図柄表示装置6の画面6aに「外れ図柄(演出図柄)」が確定表示される。
この場合、中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと異なる数字図柄(演出図柄)で停止表示させ、外れの発生が報知される。
外れ特定時短の場合には、大当り遊技を介さずに開放延長状態に移行するため、遊技者に突然有利な状態(開放延長状態)が開始される驚きと喜びを与えることができる。例えば、特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)が確定表示されると、素早く開放延長状態が開始されるため、遊技者にインパクトを与え、遊技興趣を向上させることができる。
そして、遊技状態が外れ特定時短に移行すると、大当り時短に移行する場合と同様に、遊技者が右打ち領域3Rに向けて遊技球を発射することで、有利な遊技を行うことができる。
しかし、第1当否判定では大当り確率と同じ確率(1/199の確率)で、特定図柄(実施例1では「特定外れ図柄」、後述する実施例2では「小当り図柄」)が確定表示されると、大当り遊技を実行しないもののそこから50回の開放延長状態(実施例1では「外れ特定時短」、後述する実施例2では「小当り特定時短」)が付与される。
このように、本実施例では、時短状態として大当り時短の他に外れ特定時短を発生するため、第2当否判定を主体とする遊技を実行可能なチャンスが、通常のパチンコ機よりも拡大し、遊技興趣を向上させることができる。
前述のように、実施例1では、時短フラグの値が「1」であるときに、特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)が確定表示された場合、原則として時短回数を上書きしないこと(残り回数を継続させ、時短を付与する機能を作動させないこと)とした。一方、図22(b)の変形例1のように、時短フラグの値が「1」であるときに、特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)が確定表示された場合時短回数を上書きする(時短回数を更新する)こととしてもよい。以下、変形例1のパチンコ機50について説明する。
変形例1においても、S398で否定判定される場合には、S430に移行し、S430で否定判定される場合にはそのままS450に移行する。また、S430で肯定判定される場合には、S432、S434の処理を経て、S450に移行する。
これに対して、時短回数(残り回数)が「50」以上の場合には(S410b:no)、そのままS450に移行する。例えば、大当り時短状態で時短回数(残り回数)が「70」回のときに、「特図1_外れ図柄2」が確定表示された場合には、大当り時短状態で時短回数(残り回数)がそのまま維持される。
また、本発明においては特定図柄(特定外れの発生を示す外れ図柄若しくは後述する小当り図柄)を複数備え(例えば、第1特定図柄と第2特定図柄)、時短フラグの値が「1」であるときに確定表示された特定図柄に応じて時短回数を上書きしたり(例えば、第1特定図柄の場合は上書きする)、上書しなかったり(例えば、第2特定図柄の場合は上書きしない)してもよい。
変形例2のパチンコ機50では、特定時短(外れ特定時短)に移行する場合において異なる時短回数が付与されるケースを生じさせたものである。
例えば、特定図柄(特定外れ図柄、後述する小当り図柄)を複数種類備え、設定される特定図柄の種類によって異なる時短回数が付与されることとしてもよい。
より具体的には、図29に示すように、特定外れ図柄を複数種類備え、当該外れ図柄の種類により、異なる時短回数が付与されることとしてもよい(以下、第1の手法という)。なお、この点について後述する小当り図柄についても、同様である。つまり、「特図1_外れ図柄2」が確定表示される場合と、「特図1_外れ図柄3」が確定表示されると場合と、付与される時短回数が異なってもよい(前者が「50」回、後者が「30回」)。
第1の手法によると、特定図柄を決定すれは(特定図柄を設定すれは)、時短回数も決定するため、判断処理を減らすことができる。一方、第2の手法によると、確定表示される図柄(特定図柄)が同一図柄であっても、実際に付与される時短回数を異ならせることが可能であるため、確定表示される図柄(特定図柄)によって時短回数が判明してしまうことを防ぐことができる。このため、第2の手法によると、特定時短(実施例1では外れ特定時短、後述する実施例2では小当り特定時短)に移行した際に付与された時短回数を想像しつつ遊技を進行させることができる。
あくまでも通常/非開放延長状態時に特定図柄が表示されれば時短を付与するものとして構成すれば、複雑な制御や遊技性にならず遊技者に判りやすい遊技機を提供することができる。
図30に示す「外れ変動回数加算処理」では、先ず、 現在のパチンコ機50が、確変フラグがセットされていない(すなわち0)高確率状態でない状態か否か判定される(S1000)。なお、実施例1は確変機能を有しないが、実施例3は確変機能を有するので、実施例3に適用可能にするためS1000の処理を実行している。
S1000で肯定判定されると、外れ変動回数Nをインクリメントする処理が行われる(S1001)。S1001の処理を行った後、又はS1000で否定判定されると、処理はリターンされ図18のS364の処理に移行する。
外れ変動回数N、外れ変動回数N1及び外れ変動回数N2は、図18のS350において肯定判定されたとき、即ち大当りの発生を起因として初期設定される。また、RAMクリアSW46等が操作され記憶するデータを初期化するとき、設定キーSW47等が操作され設定確率の変更を行うとき等に初期化可能である。
本実施例では、確変フラグがセットされているときには、外れ回数Nをインクリメントしないが、インクリメントする構成でも良い。例えば、大入賞口14を連続して開放せず、小当り等により殆ど賞球が得られずに高確率状態に移行する構成の場合には(所謂、突確機能)、高確率状態でも外れ回数Nをインクリメントしても良い。突確機能により高確率状態に移行する場合には、遊技者は大当り遊技により利益を得ていないからである。
突確機能により高確率状態に移行した場合に外れ回数Nをインクリメントすれば、高確率状態で大当りが発生しない場合に遊技者には時短制御による救済となる。一方、突確機能により高確率状態に移行して大当りが発生すれば、外れ変動回数Nを初期化するので、遊技者に過度の利益を与えない。
本実施例では、外れ回数Nが上限回数MNに至っているか否かだけを判定するが、第1当否判定での外れ変動回数N1が予め定められた上限回数MN1に至っているか、第2当否判定での外れ変動回数N2が予め定められた上限回数MN2に至っているか、小当り回数が上限回数に至るか否か等の判定を同時に行っても良い。この場合、何れか1つの判定が肯定判定されればS1006に移行し、全ての判定が上限回数に至っていないときには、処理はリターンする。
本実施例では、時短制御回数MCの値が1のときは、抽選による当選確率は低く、時短制御回数MCの値が増える程当選確率を高くするよう設定されている。例えば、時短制御回数MCの値が1のときは時短抽選の当選確率を1/10、MCの値が2のときは当選確率を1/6、MCの値が3のときは当選確率を1/4、MCの値が4のときは当選確率を1/2、MCの値が5のときは当選確率を1/1とすることが考えられる。
S1006の処理により当選していない場合は(S1007)、処理はS1011に移行する。
一方、S1006の処理により当選している場合は(S1007)、時短回数設定処理(S1008)及び時短フラグを1にセットする処理(S1009)を行う。このS1008に示す処理は、前述した図21に示すS432等の処理と同様であり、S1009に示す処理は、S434等の処理と同様である。
例えば、時短制御回数MCの値が1のときは、時短回数STNの値を40とし、MCの値が5のときは時短回数STNの値を100とするのである。これにより、時短制御が実行されても大当りが発生しなく時短制御の回数が多くなる程に時短制御の時短回数が多くなり、大当りのチャンスが増大する。
同様に、前記上限回数MNも時短制御回数MCに従って回数を変更しても良い。例えば、時短制御回数MCの値が1のときは、上限回数MNの値を790とし、時短制御回数MCの値が5のときは上限回数MNの値を390とするのである。これにより、時短制御が実行されても大当りが発生しなく時短制御の回数が多くなる程に外れ変動回数Nに基づく時短制御が早く実行されることになり、大当りのチャンスが増大する。
前記上限回数MNを一定の値に固定すれば、外れ変動回数Nが一定回数になる毎に時短制御を行うことが可能となる。
前記S1009に続くS1010では、時短制御回数MCをインクリメントする処理が行われる。
続くS1011では、外れ変動回数Nを初期化する処理が行われ、その後、処理はリターンし図21のS450に移行する。
外れ変動回数Nを初期化するときには、外れ変動回数N1及び外れ変動回数N2も初期化される。
なお、前記S1006の処理により当選していない場合は(S1007)、処理はS1010に移行しても良い。この場合には、時短抽選に当選しなくとも、時短制御回数MCはインクリメントされ、次回の時短抽選の当選確率に影響を与えることができる。
例えば、低確率時の大当り確率を1/LPとすれば、2.0×LP≦MN≦4.0×LPとすることが考えられる。本実施例では、図5に示すように、大当り確率は1/199なので、398≦MN≦796となる。
同様に、S1008において設定される時短回数STNも大当り確率等の遊技機の性能に基づき予め定められる。例えば、低確率時の大当り確率を1/LPとすれば、0.2×LP≦STN≦5.0×LPとすることが考えられる。本実施例では、図5に示すように、大当り確率は1/199なので、40≦STN≦995となる。これらの値は適宜変更可能である。
また、時短回数STNは、他の時短制御の時短回数を加算することや、その時点での回数の多い時短回数に変更することも可能である。
例えば、図5に示すように、本実施例では第1特図に時短図柄が表示されたときの時短回数は50回であるが、外れ変動回数Nに基づく時短制御において時短回数STNが残り少なくなり50未満となったとき、第1特図に時短図柄が表示されたときは、時短回数を新たに50回とするのである。或は、残りの時短回数に第1特図の時短図柄による50回の時短回数を加算するのである。
なお、実施例1のパチンコ機50を大当り確率の設定機能を備えないものとして説明したが、当該設定機能を備えるパチンコ機50については、上限回数MN又は時短回数STNは各設定について前記範囲になるよう設定しても良く、最も大当り確率が低い設定に基づき前記範囲を設定しても良く、或は最も大当り確率が高い設定に基づき前記範囲を設定しても良い。
先の遊技者が遊技を終了した後、先の遊技者による外れ変動回数Nを表示させておく構成でも良いが、後の遊技者が遊技を開始してから一定時間、例えば10〜20分経過後に外れ変動回数Nを表示させる、或は、外れ変動回数Nが上限回数MNの一定割合以上、例えば、上限回数MNの1/3〜1/2以上になると外れ変動回数Nを表示させても良い。先の遊技者による外れ変動回数に後の遊技者にいる外れ変動回数が加算された外れ変動回数を表示するのである。このとき、先の遊技者による外れ変動回数を表示しても良い。
これにより、先の遊技者による外れ変動回数Nが残っていることを期待させることができるので、外れ変動回数Nが表示されていないパチンコ機50でも遊技を行わせることが期待できる。
このとき、外れ変動回数Nを表示させる迄は、外れ変動回数Nを示す箇所に、具体的回数Nを表示させるのではなく、「?」マーク、「☆」マーク又はアニメのキャラクタ等の先の遊技者による外れ変動回数Nが残っていることを示唆する図柄を表示しても良い。外れ変動回数Nの値が零の場合でも一定の割合で示唆図柄を表示し、外れ変動回数Nの値が零でなければ必ず表示する構成でも良い。これらの示唆図柄は、明確に表示しても良く、注意深く観察しないと判別できない表示態様でも良い。
これにより、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞し、第1特図又は第2特図が頻繁に変動しているにも拘らず、中々大当りが発生しない場合に外れ変動回数Nに基づく時短制御が行われることになる。
これにより、遊技者の損失を大きくしない効果が期待される。時短制御では大当りが発生するチャンスが多くなるからである。
また、本実施例では、時短制御回数MCに従い時短制御を行う時短抽選の当選確率、時短制御における時短回数STN又は上限回数MNの値を変更することができる。これにより、時短制御が行われたにも拘らず、時短制御の回数が多くなる程に外れ変動回数Nに基づく時短制御を行う時期を早めたり、時短制御における時短回数を多くしたり、或は、時短抽選に当選する確率を高めたりすることができる効果を発揮する。
さらに、本実施例では、大当りの当選確率が高確率状態にあるときのみ外れ変動回数をカウントしないので、大当り遊技の後に実行される時短制御中又は特定の外れ図柄による時短制御中の外れ変動回数カウントすることが可能となる。
また、本実施例では、大当り遊技の後に実行される時短制御、特定の外れ図柄による時短制御及び外れ変動回数Nが予め定められた上限回数MNに至ったときの時短制御を実行する構成としたが、各時短制御を適宜組み合わせても良く、単独の時短制御を実行する構成でも良い。
例えば、特定の外れ図柄による時短制御及び外れ変動回数Nが予め定められた上限回数MNに至ったときの時短制御を実行する構成でも良く、外れ変動回数Nが予め定められた上限回数MNに至ったときの時短制御のみを実行する構成でも良い。
この構成の場合、時短抽選(S1006〜S1007)に当選しなくとも外れ変動回数を初期化しないので、遊技者の損失感を緩和でき、次の機会へと期待感を抱かせる効果を有する。
なお、S1007において当選していないと判定された場合、S1011に移行し外れ変動回数Nを初期化する構成の場合、時短制御回数MCはインクリメントされないので、S1005における上限回数MNを小さい値に再設定するのが好適である。このように構成すれば、時短抽選に当選しなく外れ変動回数Nが初期化されても、早期に次ぎの時短抽選の機会が与えられる。
こうすることにより、時短制御中に大当りが発生しなければ、外れ変動回数Nに基づく時短制御が早期に再び訪れる一方、時短制御中に大当りが発生すれば、外れ変動回数Nに基づく時短制御の訪れを遅くすることが可能となる。
この構成の場合、外れ変動回数Nは、各上限MN1、MN2、MN3〜MN10に至ったとき、初期化しても良く、初期化しなくとも良い。初期化しない場合には、各上限MN1、MN2、MN3〜MN10は加算される。
次に、図32〜図37を用いて、実施例2のパチンコ機50について説明する。
実施例1では、特定図柄として特定外れを例示したが、小当り図柄や、特定の小当り図柄を特定図柄としてもよい。
実施例2では、図32に示すように、特別図柄に関する当否判定(第1当否判定、第2当否判定)の結果が大当りとなる場合に実行される大当り遊技の内容(大当り図柄、ラウンド数)と、大当り遊技を実行した後に移行する遊技状態については実施例1と同様である(図6を参照)。つまり、実施例1と同様に、第2当否判定の結果が大当りとなる方が、第1当否判定の結果が大当りとなる場合よりも、遊技者に高い遊技価値を付与される可能性が高くなっている。
また、第1当否判定の結果が大当り及び小当りでない場合(つまり、外れとなる場合)には、外れ図柄が一律に「特図1_外れ図柄1」に設定される。また、第2当否判定の結果が大当りでない場合(つまり、外れとなる場合)には、外れ図柄が一律に「特図2_外れ図柄1」に設定される。なお、実施例2の第1当否判定においても、特定外れを生ずることとしてもよい。
実施例2の「特別図柄に関する当否判定処理」では、当否判定の結果が小当りとなったときの処理(S351a〜S351d)が付加されている点(図33を参照)と、図21の代わりに図34を用いる点が、実施例1の「特別図柄に関する当否判定処理」と異なる。
図33に示すように、S350で大当りではないと判定された場合には(S350:no)、S351aにおいて、主制御装置80は、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値(小当りと判定すべき値)と照合して小当りか否かを判定する。そして、S351aで肯定判定の場合には(S351a:yes)、S351bにおいて、小当り図柄決定用乱数に基づいて、小当り図柄を決定する。なお、実施例2では、小当り図柄が「特図1_小当り図柄1」に決定される。
また、S351aで否定判定される場合には、S358以降に移行する。S358〜S362の処理は実施例1と同様である。
一方、S401で時短回数が「0」であると判定されると(S401:yes)、S403にて時短フラグを「0」にし、S450に進む。
S454では、特別電動役物の作動を開始する(S454)。そして、S454の処理の後、小当り遊技開始処理(S456)を行い、大当り遊技処理に移行する。小当り遊技開始処理(S456)では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。
先ず、S600において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中であるか判定し、作動中であれば(S600:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S602)、否定判定の場合には(S602:no)、小当り遊技間のインターバル中であるか判定し(S604)、小当り遊技間のインターバル中でない場合には(S604:no)、小当り遊技の終了演出であるか否か判定し(S606)、小当り遊技の終了演出中ではない場合には(S606:no)、小当り遊技の開始演出に要する時間が経過したか否かを判定し(S608)、肯定判定の場合には(S608:yes)、大入賞口14を開放させ(S610)、小当り遊技処理を終了(リターン)する。
なお、S600において、特別電動役物が作動していない場合(S600:no)、又はS608において、小当り開始演出に要する時間が経過していないと判定された場合(S608:no)には、そのまま小当り遊技処理を終了(リターン)する。
S622において、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S622:no)、小当り遊技処理を終了(リターン)する。
図35のS604で小当りインターバル中であると判定された場合は(S604:yes)、図34のS630に進み、小当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。小当りインターバル時間が経過している場合(S630:yes)、S632へ移行する。また、否定判定の場合には(S630:no)、小当り遊技処理を終了(リターン)する。
S632において、主制御装置80は、大入賞口14が規定数(ここでは2回)開放済みか又は10個入賞済みか否かを判定する。肯定判定の場合(S632:yes)は、小当り終了演出処理(S634)を行なって小当り遊技処理を終了する。
図35に戻る。図35のS606で小当り終了演出中であると判定された場合は(S606:yes)、図36のS640に進み、小当り終了演出時間が経過したか否かを判定し(S640)、小当り終了演出時間を経過していない場合には(S640:no)、小当り遊技処理を終了(リターン)する。
S640で肯定判定の場合には(S640:yes)、特別電動役物の作動を停止させ(S644)、小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S646)、S648に移行する。
また、時短フラグが「0」である場合には(S648:no)、時短回数を設定する処理(S650)と、時短フラグを1に設定する処理(S652)とを行った後、小当り遊技処理を終了(リターン)する。
小当り特定時短の場合には、特別電動役物を作動させ(条件装置、役物連続作動装置を作動させずに)、素早く終了する小当り遊技を介して開放延長状態に移行する。このため、遊技者に突然有利な状態(開放延長状態)が開始される驚きと喜びを与えることができる。例えば、小当り図柄が確定表示されると、直ちに開放延長状態が開始されるため、遊技者にインパクトを与え、遊技興趣を向上させることができる。
つまり、外れ特定時短が開始する前に遊技状態が通常遊技状態である場合には、外れ特定時短が開始したときに、持ち球が「ゼロ」である可能がある。この場合、外れ特定時短が開始しても、第2始動口12に直ぐに入賞させられない可能性があり、外れ特定時短の開始後、遊技者が少し遅れて外れ特定時短の利益を得ることとなる可能性がある。
ところが、開放延長状態(時短状態)にあるときは小当り図柄が確定表示されても特定時短が付与されることとしてもよい。この場合、大当り時短の残り回数(例えば、20回)よりも小当り特定時短の付与回数(50回を例示)が多い場合に限り時短回数の上書きを行ってもよい。また、大当り時短の残り回数(例えば、70回)に係わらず小当り特定時短に移行すると、時短回数が小当り特定時短の付与回数(50回を例示)に上書きされてもよい。かかる場合、大当り時短を実行しているときに小当り特定時短を生ずると、リスクが発生する可能を生ずることとなる。
更に、特定図柄としての小当り図柄を複数備え、設定される小当り図柄の種類によって時短回数が異なってもよいし、当否判定の際に小当り特定時短が付与されるか否かを決定し、決定した場合に乱数抽選によって時短回数を決定してもよい。
次に図38〜図45を用いて、実施例3のパチンコ機50について簡単に説明する。
先ず、図38を用いて実施例3のパチンコ機50のパチンコ機50の基本的仕様の特徴を説明する。
実施例3のパチンコ機50は、所謂「確変リミッタ付きの確変機」である。
そして、「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定、第2当否判定)」で大当りと判定される確率(大当り確率)が、通常確率状態(低確率状態)で「1/300」、高確率状態(確変状態)で「1/30」とされている。
そして、確変リミッタが作動した状態で、「特別図柄に関する当否判定」の結果が大当りとなっても、当該大当りは通常大当りとれ、当該大当りに基づく大当り遊技を実行した後、遊技状態は通常確率状態に制御される。
ここで、実施例3では、(a)リミットカウンタが作動し(カウントを実行し)、確変リミッタが未作動である場合(確変リミッタが未作動の確変遊技状態)と、(b)リミットカウンタ及び確変リミッタが未作動である場合(通常遊技状態)に、「特別図柄に関する当否判定」の結果が大当りとなると、同一の大当り図柄決定テーブルを参照して、大当り図柄を決定する。なお、通常遊技状態及び確変リミッタが未作動時に発生する大当りを「100%」確変大当りとせず、所定の割合(例えば、20%)の割合で通常大当りを生ずる遊技仕様では、リミットカウンタのカウント値が制限値になる前に通常大当りを生ずると、リミットカウンタはリセットされる(後述する)。
そして、第1特別図柄の当否判定の結果が大当りとなると、確変リミッタが未作動時には大当り図柄が「特図1_2R確変図柄1」に決定され、確変リミッタが作動時には大当り図柄が「特図1_2R通常図柄1」に決定される。
第1特別図柄の停止図柄として「特図1_2R確変図柄1」若しくは「特図1_2R通常図柄1」が確定表示されると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大当り遊技が実行される。この大当り遊技は、ラウンド数を2ラウンド行う「2R大当り遊技」であり、賞球予定個数は「300個」となる。
第2特別図柄の停止図柄として「特図2_10R確変図柄1」若しくは「特図2_10R通常図柄1」が確定表示されると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大当り遊技が実行される。この大当り遊技は、ラウンド数を10ラウンド行う「10R大当り遊技」であり、賞球予定個数は「1500個」となる。
この高確率・開放延長状態は、大当り遊技後の「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の実行回数が10000回になるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。つまり、次回の大当りを発生するまで継続する。
この通常確率・開放延長状態は、大当り遊技後の「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の実行回数が100回になるか、当該当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
そして、通常確率・開放延長状態は、特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の結果が大当りになることなく、当該当否判定を100回実行すると終了し、通常確率且つ非開放延長状態(通常確率・非開放延長状態)、つまり、通常遊技状態となる。
以上の大当り遊技(確変大当りの発生に基づく大当り遊技、通常大当りの発生に基づく大当り遊技の何れか)を実行した後の開放延長状態は第1開放延長状態(大当り時短)であり、その意義に関しては実施例1と同様である。
また、第2当否判定の結果が外れとなる場合、「外れ図柄として「特図2_外れ図柄1」が100%」の確率で設定される。ここで、実施例1と同様、「特図1_外れ図柄2」が「特定図柄」であるが、「小当り図柄」若しくは「特定の小当り図柄」を「特定図柄」としてもよい。
そして、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の実行回数が100回になるまでに大当りを発生しない場合には、遊技状態が通常率状態且つ非開放延長状態(つまり、通常遊技状態)に移行する。
なお、実施例3では、図22(c)及び図22(d)に示すように、高確率状態において特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されても、特定時短(外れ特定時短)に移行しないこととしているが、実施例3と異なり、特定時短(外れ特定時短)に移行することとしてもよい。
実施例3の「特別図柄に関する当否判定処理」は、(1)実施例3のパチンコ機50が特別図柄の確率変動機能を備えるため、高確率状態(確変状態)には、図18のS338において肯定判定され得る点と、(2)図18の特図大当り図柄決定処理(S352)を図39に基づいて行う点と、(3)図20の代わりに図40を用いる点と、(4)図21の代わりに図41を用いる点と、が実施例1の「特別図柄に関する当否判定処理」と異なる。
以下、実施例1の「特別図柄に関する当否判定処理」との相違を説明する。
そして、S340またはS344の判定に基づき、S350で大当りと判定される場合には(S350:yes)、図39(a)に示すフローチャートに従い、大当り図柄を決定する(S352)。
ここで、第1当否判定の結果が大当りであるとき、大当り図柄を決定する場合には、「第1特別図柄用の第1大当り図柄決定テーブル(図39(b)」を参照して乱数抽選が実行され、「特図1_2R確変図柄1」に100%の確率で決定される。また、第2当否判定の結果が大当りであるとき、大当り図柄を決定する場合、「第2特別図柄用の第1大当り図柄決定テーブル(図39(b)」を参照して乱数抽選が実行され、「特図2_10R確変図柄1」に100%の確率で決定される。なお、本実施例では、リミットカウンタがカウントを開始していない場合とは、パチンコ機1の遊技状態が通常確率状態である場合を指し、リミットカウンタがカウントを開始している場合とは、パチンコ機1の遊技状態が確変遊技状態である場合を指す。
ここで、S352bにおいて第1当否判定の結果が大当りであるとき、大当り図柄を決定する場合、「第1特別図柄用の第2大当り図柄決定テーブル(図39(c))」を参照して乱数抽選が実行され、「特図1_2R通常図柄1」に100%の確率で決定される。また、第2当否判定の結果が大当りであるとき、大当り図柄を決定する場合、「第2特別図柄用の第2大当り図柄決定テーブル(図39(b))」を参照して乱数抽選が実行され、「特図2_10R通常図柄1」に100%の確率で決定される。
つまり、図40に示すように、S374で大当り図柄が確定表示された判定された場合(S374:yes)は、S376、S378を経て、S380に移行する。なお、S380からS390の処理は実施例1と同様である。
すなわち、S374で肯定判定されるとS376に移行し、確変フラグが1か否かを判定する(S376)。確変フラグが1であれば(S376:yes)、S378にて確変フラグを0にし、S380に移行する。一方、確変フラグが1でなければ(S376:no)、そのままS380に移行する。
つまり、高確率状態(確変状態)で大当りを生じた場合には、確変フラグを0として後、S380に移行し、通常確率状態で大当りを生じた場合には、そのままS380に移行する。
つまり、S374で、確定表示させた特別図柄が大当りになる図柄でないと判定された場合は(S374:no)、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S392:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S394)。そして、確変回数が0であれば(S394:yes)、S396にて確変フラグを0にしてS398に進む。一方、確変フラグが1でないとき(S392:no)又は確変回数が0ではないとき(S394:no)はそのままS398に移行する。なお、実施例3では、確変回数が「10000回」とされ、高確率状態(確変状態)の大当り確率が「1/30」とされているため、S394で肯定判定されるケースは実際に皆無である。
一方、S405で時短回数が「0」であると判定されると(S405:yes)、S409で今回の外れが特定外れであるか否か(つまり、S368において確定表示された外れ図柄が特定外図柄であるか否か)を判定し、S411若しくはS414以降の処理に移行する。
これに対して、S409で肯定判定される場合には、確変フラグが1か否かを判定する(S411)。そして、S411で否定判定されると(S411:no)、時短回数を設定する処理(S413)を行った後、S450に移行する。
つまり、実施例3のパチンコ機50では確変フラグが1である場合に特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)が確定表示されても、開放延長状態(外れ特定時短)に移行しないこととされている。
ここで、実施例3では、時短の残り回数が「0」ときに特定図柄(特定外れ)が表示される場合には、時短フラグの値が「1」である場合(S398;yes)であっても、S409で肯定判定され、S411で否定判定される場合にはS413に移行し、時短回数を設定し、時短を継続することとしている。
一方、S430で肯定判定される場合には、S431で確変フラグが1か否かを判定する(S431)。そして、S431で否定判定される場合には(S431:no)、時短回数を設定する処理(S432)と、時短フラグを「1」に設定する処理(S434)とを行った後、S450に移行する。これに対して、S431で肯定判定される場合には(S431:yes)には、そのままS450に移行する。
確変フラグが「1」(S431:yes)の時は時短を付与しない構成ならば、時短が付与されるか否かで確率変動機能が作動しているか否かを判別できる遊技性となる。
図42に示すように大当り終了演出時間が経過したと判定すると(S530:yes)、S532以降の処理に移行し、大当り終了演出時間が経過していないと判定すると(S530:no)、大当り遊技処理をリターンする。
これに対して、確変リミッタの作動時には通常大当り図柄(「特図1_2R通常図柄1」若しくは「特図2_10R通常図柄1」)が確定表示され、大当り遊技が実行される。このため、確変リミッタの作動時に発生した大当りに基づく大当り遊技を終了する際にはS560で否定判定される。
続いて、時短回数を設定する処理(S566)と、時短フラグを1に設定する処理(S568)とを行った後、S570に移行する。ここで、S566において時短回数は10000回に設定される。そして、時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能が作動する。
その後、S588に移行し、リミットカウンタのカウント値が制限回数(リミット回数「2」)に到達したか否かを判定する。
なお、リミット到達フラグが解除されていると、以後実行する特図大当り決定処理では、第1大当り図柄決定テーブルを参照して、確定表示する大当り図柄を確変大当り図柄(「特図1_2R確変図柄1」若しくは「特図2_10R確変図柄1」)に決定する。
一方、S588で否定判定される場合(リミッタが未作動の場合)には(S588:no)、S590、S592、S594を実行することなく、S596に移行する。
なお、S568若しくはS578において時短フラグの値が「1」とされることで、遊技状態が大当り時短(第1開放延長状態)に移行する。
前述のように、実施例3のパチンコ機50は、所謂3回ワンセットという構成(確変大当り2回、通常変大当り1回)の「確変リミッタ付きの確変機」である。
この実施例3のパチンコ機50において、通常遊技状態で大当りを発生させると、当該大当りは確変大当り(「特図1_2R確変図柄1」若しくは「特図2_10R確変図柄1」を確定表示して発生する大当り)である。そして、確変リミッタが作動するまで確変状態で「特別図柄に関する当否判定」が実行される。
このため、初当り(通常遊技状態での大当り)を発生させると、大当り遊技「3回分」の出球(賞球)が確約される遊技性を備える。
図44(a)の第1ケースでは、通常遊技状態(通常確率・非開放延長状態)で、第1始動口11に遊技球が入球し、第1当否判定によって大当りを発生させる。つまり、「特図1_2R確変図柄1」を確定表示させことに基づいて、大当りラウンド数が「2回」の大当り遊技を実行し、「300個」の賞球を獲得する。この大当り遊技を終了する際に、リミットカウンタの値が「1」とされる。
そして、この外れ特定時短(時短回数「100回」)では、遊技者が、遊技球を右打ち領域3Rに向かって遊技を発射し、第2始動口12に遊技球を入球させることで、第2当否判定によって、約「1/3」の確率で大当りを発生させることができる。この場合、「特図2_10R通常図柄1」を確定表示させことに基づいて、大当りラウンド数が「10回」の大当り遊技(以下、1回目の10R大当り遊技という)を実行し、「1500個」の賞球を獲得する。この大当り遊技を終了する際に、リミットカウンタの値が「1」とされる。
そして、この3回目の10R大当り遊技を実行した後、遊技状態が通常確率状態に設定される。このケース2では、特別図柄に関する当否判定を通常確率状態で実行する状態になるまでに(つまり、確変遊技を終了するまでに)、「4500」個の賞球を獲得できる可能が高くなっている。
つまり、第2ケースでは、10R大当り遊技を3回行うことができるため、第1ケースよりも多い(1200個多い)賞球を獲得できる可能が高くなっている。
通常遊技状態(通常確率・非開放延長状態)では、演出図柄表示装置6の画面6aで通常態様の表示がなされる(図26(a)を参照)。そして、演出図柄表示装置6の画面6aに大当り図柄が確定表示されると(図26(b)を参照)、ラウンド数が「2」の大当り遊技(図26(c)を参照)を実行する。そして、この大当り遊技を実行した後、時短回数が100回の大当り時短を開始する。
この大当り時短中は、演出図柄表示装置6の画面6aに時短回数の残り回数が表示される(図26(d)を参照)。
特定時短(外れ特定時短)が開始すると、時短回数が100回の時短遊技(第2開放延長状態)が実行される。
そして、この特定時短中には、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りになったら、獲得出球が増えることをアピールした演出を行う。
そして、時短遊技中に当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りになると、図45(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aには、大当り図柄とともに、大当りの発生を祝う文字情報と大量賞球「4500個」を獲得できることを示唆する文字情報M5が表示される。併せて、熊の達吉(キャラクタK2)が、大当りの発生を示す文字K3を掴んだ演出表示も実行される。
つまり、確変リミッタの作動時に通常大当り図柄(「特図2_10R通常図柄1」)が確定表示されることに基づいて大当り遊技を実行した後、大当り時短を開始する。このとき、再度、キャラクタ(例えば、熊の達吉)K2を表示し、大当り時短中に大当りを発生させることができたら、獲得賞球が「9000個」になることが示唆する文字情報が表示されてもよい。
同様に、賞球「4500個」を更に獲得した後においても、大当り時短中に再度、キャラクタ(例えば、熊の達吉)を表示し、大当り時短中に大当りを発生させることができたら、獲得賞球が「13500個」になることを示唆する文字情報が表示されてもよい。
つまり、実施例3のパチンコ機50によれば、初当りを発生させると確変リミッタが作動するまで確変遊技(特別図柄に関する当否判定を確変状態で実行する遊技)が維持されるため、初当りを発生した時点で、3回の大当り遊技を実行可能であることが確約される。
かかる遊技性の下、(a)第1当否判定の結果が大当りとなるか(第1特図柄に関する当否判定によって初当りを生じさせるか、つまり第1ケースか)、(b)特定図柄(特定外れ図柄)を確定表示させて移行する時短中に、第2当否判定の結果が大当りとなるか(第2特図柄に関する当否判定によって初当りを生じさせるか、つまり第2ケースか)によって遊技成果に大きな違いが生ずる。すなわち、同じ3回ワンセットの構成(大当り遊技を3回ワンセットで確約された構成)でも、初当りを第1当否判定に基づいて発生させるか、第2当否判定に基づいて発生させるかによって獲得賞球が大きく異なってくるという、新たな遊技性を得ることができる。
また、実施例3では、確変大当り図柄が確定表示されると、大当り遊技を実行した後において、実質的に次回の大当りを発生するまで確変状態を継続させることとした。つまり、確変状態の継続回数が「10000回」でなく、それよりも少ない回数(例えば、100回等)とする構成を備えてもよい。そして、このように、確変状態の継続回数を定めた構成であっても、継続回数中(回数限定の確変中)に大当りを発生させ続けないといけないが、可能性として最大出球(賞球4500個)を得ようとすると、初当り前に特定図柄(特定外れ図柄)を確定表示することが重要な遊技性となる。
本明細書に開示する技術は、前述した実施形態、実施形態および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、前述した実施形態、実施形態および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、前述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、前述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせることができる。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除できる。
例えば、図7(a)及び(b)に示すように、開放延長機能の作動時において大当り時短の方が特定時短よりも、第2始動口(普通電動役物)11が長くされてもよい。
更に、大当り時短(第1開放延長状態)と特定時短(第2開放延長状態)とで、特別図柄の変動時間の平均変動時間が異なっていてもよい。つまり、大当り時短(第1開放延長状態)の方が特定時短(第2開放延長状態)よりも特別図柄の変動時間の短縮度合いを多くしてもよい。
なお、この点に関しては、特定図柄を小当り図柄とする場合においても同様である。例えば、当否判定が小当りとなる確率(小当り)が、設定1で「198/199(約99.5%)」、設定2で「188/189(約99.5%)」、設定3で「178/179(約99.4%)」となり、設定が何れであっても略一定の値となるからである。
例えば、「第2特別図柄の特定図柄」が設定される確率を高確率(例えば、「1/5」)とすることで、以下の遊技性を得ることができる。つまり、開放延長機能が作動する時短中に第2始動口12に遊技球が高頻度に入球することにより、第2特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の保留記憶(以下、第2保留記憶という)が記憶される可能性がある。そして、変動表示中の第2特別図柄が確定表示されると、時短中に特定外れを発生しても特定時短(外れ特定時短、小当り特定時短)に移行しないパチンコ機50においても、時短中に記憶した第2保留記憶を通常遊技状態に移行した後、処理することで次の遊技性を実現することができる。
第2保留記憶の上限記憶個数が「4」である場合、第2特別図柄に関する特定外れ図柄が設定される確率を「1/3」〜「1/8」程度の高率とすると、時短中に記憶した第2保留記憶の何れかに基づく変動表示によって特定外れを発生する可能性を高くなる。
また、本発明で特定図柄が確定表示されることで大当り遊技を介することなく特定時短を実行する態様を例示したが、本発明の応用例として特定図柄が確定表示されることで大当り遊技を介することなく、特別図柄の当否判定に係わる大当り確率を高確率に変動してもよい。
更に、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
前記実施例に基づく関連発明を挙げる。
〔関連発明1〕
遊技盤面上に設けられた作動検出部が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行い、該当否判定の結果が当りになることに基づき遊技球が入球困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に変化可能な可変入球口を少なくとも1つの始動口とし、該始動口に遊技球が入球することに基づき大当り抽選を行い当選すると大当り遊技を実行する弾球遊技機において、
前記大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする外れ抽選回数カウント手段と、
該外れ抽選回数カウント手段によりカウントされる外れ抽選回数が所定回数Nに至ると、前記可変入球口の前記開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
該開放延長状態移行手段により前記開放延長状態に移行したことを起因として、又は前記大当り抽選に当選したことを起因として前記外れ抽選回数を初期化する外れ抽選回数初期化手段と、
画面上に前記外れ抽選回数カウント手段によりカウントされる外れ抽選回数を表示する外れ抽選回数表示手段と、
遊技が終了したと判断されても少なくとも一定期間前記外れ抽選回数を記憶保持する外れ抽選回数記憶手段と、
遊技が行われていないとき、前記外れ抽選回数記憶手段により記憶された前記外れ抽選回数が記憶されていれば、該記憶された外れ抽選回数を示唆する外れ抽選回数示唆手段と、
を備えた、ことを特徴とする弾球遊技機。
遊技盤面上に設けられた作動検出部が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行い、該当否判定の結果が当りになることに基づき遊技球が入球困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に変化可能な可変入球口を少なくとも1つの始動口とし、該始動口に遊技球が入球することに基づき大当り抽選を行い当選すると大入賞口を連続開放する大当り遊技を実行する弾球遊技機において、
前記大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする外れ抽選回数カウント手段と、
該外れ抽選回数カウント手段によりカウントされる外れ抽選回数が所定回数Nに至ると、前記可変入球口の前記開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
該開放延長状態移行手段により前記開放延長状態に移行したことを起因として、又は前記大当り抽選に当選したことを起因として前記外れ抽選回数を初期化する外れ抽選回数初期化手段と、
前記大入賞口を連続開放する大当り遊技を実行後に前記大当り抽選に当選する確率を高確率状態にした確変状態中は、前記外れ抽選回数カウント手段による外れ抽選回数をカウントせず、前記大入賞口を連続開放しない抽選に当選したとき行われる前記確変状態中は前記外れ抽選回数カウント手段による外れ抽選回数をカウントするカウント続行手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
遊技盤面上に設けられた作動検出部が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行い、該当否判定の結果が当りになることに基づき遊技球が入球困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に変化可能な可変入球口を少なくとも1つの始動口とし、該始動口に遊技球が入球することに基づき大当り抽選を行い当選すると大当り遊技を実行する弾球遊技機において、
所定期間STN、前記可変入球口の前記開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
前記大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする外れ抽選回数カウント手段と、
前記外れ抽選回数が所定回数Nに至ると、所定確率Pの下で抽選し当選すると前記開放延長状態移行手段により前記開放延長状態に移行させる開放延長抽選手段と、
該開放延長抽選手段による抽選回数をカウントする開放延長抽選回数カウント手段と、
該開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数に基づき、前記所定期間STN、所定回数N又は所定確率Pの少なくとも1つの値を変更する変更手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
普通電動役物12Aが可変入球口(始動口)に相当する。
図21のS406の肯定判定を経てS410に至る処理と、S430の肯定判定を経てS432、S4340に至る処理が、開放延長状態移行手段の一例に相当する
図30に示す処理が外れ抽選回数カウント手段の一例に相当する。
図31に示すS1005〜S1007に示される処理が開放延長抽選手段の一例に相当する。
図31に示すS1010に示される処理が開放延長抽選回数カウント手段の一例に相当する。
図3に示す設定キーSW47、電源スイッチ86及びRAMクリアSW46が確率設定手段の一例に相当する。
開放延長状態において普通図柄に関する当否判定結果が当りになる毎に開放される開放回数は、一定の回数に固定しても良く、変化させても良い。
また、外れ抽選回数カウント手段は、少なくとも大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする手段であれば良く、大当り抽選に連続して当選しない外れ抽選回数をカウントするのが好適ではあるが、所謂小当たりの抽選回数もカウントする構成でも良く、又は可変入球口の開放状態を通常よりも延長された開放延長状態に移行させる起因となる特定の外れ図柄を表示する外れ抽選もカウントする構成でも良い。
さらに、外れ抽選回数カウント手段は、開放延長状態移行手段により遊技状態が開放延長状態の期間中に行われる大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする構成が好適ではあるが、前記大当り抽選の当選確率を高くした所謂確変状態中においては大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントしない構成が好適である。確変状態になるのは、一般に大当り遊技が終了した後であり、遊技者は利益を得ている又は損失が大きくないからである。但し、確変状態中における外れ回数もカウントする構成でも良い。この場合には、大当り遊技を得た後の確変状態ではなく、大当り遊技を終了した後でないときに行われる確変(所謂、「突確」)状態時に外れ回数をカウントする構成が好適である。
Claims (5)
- 遊技盤面上に設けられた作動検出部が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行い、該当否判定の結果が当りになることに基づき遊技球が入球困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に変化可能な可変入球口を少なくとも1つの始動口とし、該始動口に遊技球が入球することに基づき大当り抽選を行い当選すると大当り遊技を実行する弾球遊技機において、
前記可変入球口の前記開放状態が通常よりも延長された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
前記大当り抽選に当選しない外れ抽選回数をカウントする外れ抽選回数カウント手段と、
前記外れ抽選回数が所定回数Nに至ると、所定確率Pの下で抽選し当選すると前記開放延長状態移行手段により前記開放延長状態に移行させる開放延長抽選手段と、
該開放延長抽選手段による抽選回数をカウントする開放延長抽選回数カウント手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数は、前記開放延長抽選手段による抽選に当選することに起因して初期化する、ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記開放延長抽選回数カウント手段によりカウントされる抽選回数は、前記大当り抽選に当選することに起因して初期化する、ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1乃至請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記外れ抽選回数カウント手段によりカウントされる外れ抽選回数が前記所定回数Nに至ることに起因して外れ抽選回数を初期化し、初期状態から前記外れ抽選回数をカウントするカウント再開手段と、
前記開放延長抽選手段による抽選に当選しない場合、前記カウント再開手段による前記外れ抽選回数が前記所定回数Nに至ったとき、前記所定確率Pの値を変更する開放延長当選確率変更手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項4に記載の弾球遊技機において、
前記開放延長当選確率変更手段は、前記開放延長抽選回数カウント手段による前記抽選回数が多くなると前記所定確率Pの値を高くする、ことを特徴とする弾球遊技機。
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