JP6263709B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来、大当りになると、複数のラウンドにわたり可変入賞装置を開放し、可変入賞装置に入球した遊技球がV領域に進入すると、次のラウンドに進む弾球遊技機が知られている(特許文献1)。また、このような弾球遊技機として、各ラウンドで、可変入賞装置に入球した遊技球を停留すると共に、可変入賞装置の入球数が所定数に達した場合等に停留していた遊技球を解放し、該遊技球をV領域に進入させることで、次のラウンドに進むものも知られている。
特開昭63−260581号公報
これに対し、近年の弾球遊技機では、大入賞口を開放して行われる大当り遊技は、必ず最終ラウンドに到達するのが一般的であり、大当り遊技で大量の賞球を獲得可能となっている。
このため、ホールと遊技者の利益のバランスを取るべく、当りになる確率を低下させ、遊技への投資金額を増加させる必要がある。さらに、近年の弾球遊技機は、周知,著名な著作物を利用した版権物が主流であり、ライセンス料が発生するため高額になっている。このため、新台を導入する際の設備投資額がかさんでおり、これを回収するには、より一層、当りになる確率を低下させ、遊技への投資金額を増加させる必要がある。
本発明は、少ない投資金額で楽しむことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた発明に係る弾球遊技機は、
始動口への入球に起因して抽選し当りと判定されると、特定領域が設けられた大入賞口を開放することで、所定回数のラウンドから構成される大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの態様を決定する決定手段と、を備えた弾球遊技機であって、前記ラウンドの態様として
前記ラウンドが終了すると、無条件で次の前記ラウンドに進む無条件ラウンドと、
前記ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入した場合には、直ちに前記大入賞口を閉鎖して次の前記ラウンドに進み、当該ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入しない場合には次の前記ラウンドに進まず、実行中の前記大当り遊技が終了する条件付ラウンドと、が設けられ、
前記決定手段は、前記所定回数最後の前記ラウンド以外の前記ラウンドとして前記無条件ラウンド又は前記条件付ラウンドを選択し、
前記抽選により当りと判定される確率を定める状態を遊技状態とし、
前記決定手段は、前記当りと判定された前記抽選がなされた際の前記遊技状態に基づき、該当りに起因して行われる前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの前記態様を決定することを特徴とする。
このような構成によれば、大当り遊技の無条件ラウンドでは、確実に大入賞口に多くの遊技球を入球させ、多くの賞球を得ることができる。しかし、条件付ラウンドでは、遊技球が特典領域に進入しないと次のラウンドに進まず、当該ラウンドで大当り遊技が終了する場合もある。
このため、大当り遊技に条件付ラウンドを設けることで、大当り遊技で付与される賞球数を抑えることができる。すなわち、各ラウンドの態様を無条件ラウンドと条件付ラウンドのどちらにするかにより、大当り遊技で遊技者に付与される賞球数を調整することができ、当否判定で当る確率を高めに設定しても、ホールと遊技者の利益のバランスを取ることができる。
さらに、条件付ラウンドでは、大入賞口に入球した遊技球の挙動により次のラウンドに進むか否かが決まり、遊技者にスリルを与え、楽しませることができる。
したがって、遊技者は、少ない投資金額で楽しむことができる。
請求項に記載の弾球遊技機は、
始動口への入球に起因して抽選し当りと判定されると、特定領域が設けられた大入賞口を開放することで、所定回数のラウンドから構成される大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの態様を決定する決定手段と、を備えた弾球遊技機であって、前記ラウンドの態様として、
前記ラウンドが終了すると、無条件で次の前記ラウンドに進む無条件ラウンドと、
前記ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入した場合には、直ちに前記大入賞口を閉鎖して次の前記ラウンドに進み、当該ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入しない場合には次の前記ラウンドに進まず、実行中の前記大当り遊技が終了する条件付ラウンドと、が設けられ、
前記決定手段は、前記大当り遊技における前記所定回数を変更すること無く、前記所定回数最後の前記ラウンド以外の前記ラウンドを構成する前記無条件ラウンドと前記条件付ラウンドの比率を設定し、
前記抽選により当りと判定される確率を定める状態を遊技状態とし、
前記決定手段は、前記当りと判定された前記抽選がなされた際の前記遊技状態に基づき、前記条件付ラウンドが到来する順番を変えることで、該当りに起因して行われる前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの前記態様を決定する弾球遊技機。
請求項2に記載の弾球遊技機は、1回の大当り遊技の無条件ラウンドと条件付ラウンドの比率を変更可能なので、請求項1に記載の弾球遊技機と同様の効果を有する。
また、請求項の弾球遊技機によれば、当りと判定された際の遊技状態に基づき、例えば、通常遊技状態、高確率状態又時短遊技状態の相違に基づき、無条件ラウンド又は条件付ラウンドを選択、又は1回の大当り遊技における無条件ラウンドと条件付ラウンドの比率を設定する。これにより、賞球数を抑える効果、又は遊技にメリハリを付する効果を発揮する。
なお、請求項に記載の弾球遊技機は、遊技状態として、通常状態と、通常状態に比べて遊技者に有利である特典状態とが設けられており、決定手段は、当りと判定された抽選がなされた際の遊技状態が特典状態である場合には、該遊技状態が通常状態である場合に比べ、より高い確率で遊技者に少ない賞球が付与されるように、該当りに起因して行われる大当り遊技を構成するラウンドの態様を決定すること、を特徴とする。
また、請求項に記載の弾球遊技機は、遊技状態として、通常状態と、通常状態に比べて遊技者に有利である特典状態とが設けられており、当りの種類として、当該当りに起因して行われる大当り遊技の後に特典状態に移行可能な特典当りと、該大当り遊技の後に特典状態に移行しない通常当りとが設けられており、決定手段は、通常当りの場合には、特典当りの場合に比べ、より高い確率で遊技者に多くの賞球が付与されるように、該通常当りに起因して行われる大当り遊技を構成するラウンドの態様を決定すること、を特徴とする。
また、変形例として、決定手段は、当りと判定された当否判定がなされた際の遊技状態と、該当否判定に係る始動口への入球に起因して抽出された乱数とのうちの少なくとも一方に応じて定められる確率の抽選(確率に従った抽選)により、該当りに起因して行われる大当り遊技を構成するラウンドの態様を決定しても良い。
こうすることにより、当りとなった際の遊技状態に応じて、大当り遊技で遊技者に付与される賞球数を調整することができ、遊技者に過剰に利益が与えられるのを防止できる。
また、始動口への入球の際に抽出された乱数により、大当り遊技後の遊技状態を決める場合がある。このような場合には、該乱数に基づきラウンドの態様を決定することで、大当り遊技後の遊技状態に応じて、大当り遊技で遊技者に付与される賞球数を調整することができ、遊技者に過剰に利益が与えられるのを防止できる。
また、上記遊技状態や乱数がどのようなものであっても、大当り遊技に無条件ラウンドが多く含まれるという可能性があるため、遊技者は、大当り遊技で多くの賞球を得ることへの期待を持つことができ、遊技の興趣を高めることができる。
更なる変形例として、始動口への入球確率、又は、当否判定で当りと判定される確率を定める状態を、遊技状態とし、決定手段は、当りと判定された当否判定がなされた際の遊技状態と、該当否判定に係る始動口への入球に起因して抽出された乱数とのうちの少なくとも一方に基づき、該当りに起因して行われる大当り遊技に含まれる無条件ラウンドの数、又は、条件付ラウンドが到来するタイミングを定めても良い。
無条件ラウンドでは多くの賞球を得ることができるため、大当り遊技に含まれる無条件ラウンドの数を変えることで、大当り遊技で付与される賞球数を調整することができる。また、条件付ラウンドは、必ず次のラウンドに進むとは限らず、無条件ラウンドが先に行われ、条件付ラウンドがより後に行われる方が、より確実に多くの賞球を獲得することができる。
このため、遊技状態に応じて、無条件ラウンドの数や条件付ラウンドが到来するタイミングを定めることで、当りとなった際の遊技状態に応じて、大当り遊技で遊技者に付与される賞球数を調整することができ、遊技者に過剰に利益が与えられるのを防止できる。
また、始動口への入球の際に抽出された乱数により、大当り遊技後の遊技状態を決める場合がある。このような場合には、該乱数に基づき無条件ラウンドの数や条件付ラウンドが到来するタイミングを定めることで、大当り遊技後の遊技状態に応じて、大当り遊技で遊技者に付与される賞球数を調整することができ、遊技者に過剰に利益が与えられるのを防止できる。
第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態における第1大入賞口の説明図である。 第1実施形態における第1大入賞口の説明図である。 第1実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 第1実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り遊技処理1についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り遊技処理2についてのフローチャートである。 第1実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における演出画面の説明図である。 第1実施形態における無条件ラウンド終了判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における条件付ラウンドA終了判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における条件付ラウンドB終了判定処理についてのフローチャートである。 第2実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第2実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第2実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[構成の説明]
第1実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11、および図略の内枠が、開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11および前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には、前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置には、それぞれ、スピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、前枠11には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には、上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また、上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により、下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は、所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には、上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172および積算表示装置173が設けてある。また、上皿12の中央位置には、遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2は遊技盤2を示し、遊技盤2には、外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、その中央部にセンターケース200が装着されている。
センターケース200は、中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。また、センターケース200には、周知のものと同様に、ワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の左側位置には、普通図柄(以下、単に普図という)の普図作動ゲート(普図作動口)22が設置されている。
センターケース200の直下には、特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定を実行する始動口として、常時入球(入賞)可能な第1特図始動口23A、チューリップ式普通電動役物からなる第2特図始動口23Bとが上下位置に設置されている。
第2特図始動口23Bは、普通電動役物(以下、単に普電役物という)の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると、所定時間開放する。
第1および第2特図始動口23A,23Bの右側位置には、開閉板にて開閉される第1大入賞口25Aと、開閉板にて開閉される第2大入賞口25Bとが上下2段に配置されている。第1大入賞口25Aは、特図の大当りからの特別遊技(大当り遊技とも記載)において開閉する特別入賞装置であって、第1大入賞口25A内には、入賞口の他に、特別遊技の継続に関する継続口210が設けられている(詳細は後述する)。第2大入賞口25Bも、同様に、特別遊技において開閉する特別入賞装置であって、第2大入賞口25B内には、入賞口の他に、特別遊技後の特典遊技に関する特典口211が設けられている。
また、第1および第2特図始動口23A,23Bの左側位置には、複数の普通入賞口27が配置され、遊技領域20の最下部には、アウト口203が設けられている。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘や風車が植設されている。
遊技盤2の右下部には、遊技領域20外に、特図が変動表示される特図表示装置28、普図が変動表示される普通図柄表示装置29、特図の保留記憶が表示される特図保留数表示装置281、および普図の保留記憶が表示される普図保留数表示装置291が配設されている。
図3に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技領域20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では、前記賞球を払い出す払出ユニット33により、前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は、遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は、内枠30に設けられている。図3では、発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来は、ホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して、遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図4は、本パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図で、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44には、CPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44に、CPU、ROM、RAM等を設けても良い。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530および外部接続端子板38を介して、前記遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また、主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)11および内枠30が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第1特図始動口23Aへの入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口23Bへの入球を検出する第2始動口SW504、普図の作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、普通入賞口27への入球を検出する入賞口SW506、第1大入賞口25Aへの入球を検出する第1カウントSW507、第2大入賞口25Bへの入球を検出する第2カウントSW508、第1大入賞口25Aの継続口210への入球を検出する継続SW509、第2大入賞口25Bの特典口211への入球を検出する特典SW510等からの検出信号が入力される。
また、主制御装置40は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して特図表示装置28、特図保留数表示装置281、普通図柄表示装置29および普図保留数表示装置291の表示制御を行なう。
更に、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して第1および第2大入賞口ソレノイド512,513を駆動して、第1および第2大入賞口25A,25Bを開放作動せしめる。また、普電役物の普電役物ソレノイド514を駆動して、第2特図始動口23Bの普電役物を開閉する。
主制御装置40からの出力信号は、試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が、外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは、双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンク31が空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して球貸および精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号は、CRユニット60に入力され、プリペイドカードの残高表示は、CRユニット60によって制御する。
発射制御装置44には、発射停止SW524や、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)や、発射ハンドル14の回動信号および発射停止SW524の信号に基づいて、発射モータ526を制御し、遊技球を発射および停止させる。
サブ統合制御装置42には、ジョグダイヤル16の操作を検出するジョグダイヤル操作検出SW551や、遊技ボタン15の操作を検出するボタン操作検出SW552などの検出信号が入力される。
そして、サブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力したり、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に、演出図柄制御装置43に対し、キャラクタなどを表示する擬似演出や、特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に、演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて、演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次に、継続口210が設けられている第1大入賞口25Aの構成について説明する。
継続口210は、第1大入賞口25Aに入球した遊技球が進入困難な態様で配されていても良い。
すなわち、例えば、継続口210を開閉する開閉部材300を設け、モータ301により開閉部材300を動作させ、継続口210を開閉する構成としても良いし(図5(a)参照)、継続口210を位置や向きを変化可能に構成し、モータ301により継続口210の位置や向きを動かしても良い(図5(b)参照)。無論、このような開閉部材300と継続口210を位置や向きを変化させる機構の双方を設けても良い。
また、例えば、第1大入賞口25Aに設けられた入球口25A−1に繋がっており、一例として3つの振分口が形成されているクルーン302を設け、これらの振分口の一つを継続口210とすると共に、残りの振分口302a,302bをハズレ口としても良い(図6参照)。
こうすることにより、第1大入賞口25Aに入球した遊技球が継続口210に入球する確率が抑えられ、大当り遊技が行われても必ず最終ラウンドに到達するとは限らなくなる。このため、遊技者にスリルや緊張感を与えることができ、第1大入賞口25Aに入球した遊技球の挙動により遊技者を楽しませることができる。
無論、継続口210は、第1大入賞口25Aに入球した遊技球が進入容易な態様で配されていても良い。
[動作の説明]
次に、パチンコ機1の動作について説明する。
パチンコ機1は、普図の作動ゲート22への入球に起因して普図用の乱数値を抽出し、該乱数値に基づいて当否抽選を行い、当否抽選の結果が当りであれば、表示装置29に当選結果を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより、第2特図始動口23Bへの入賞が可能となる。
第1特図始動口23A又は第2特図始動口23Bへの入球があると、これらに起因して特図用の乱数値が抽出されると共に、該乱数値に基づいて特図の当否判定が行われる。以後、第1特図始動口23Aへの入球に起因して行われる当否判定に係る特図を第1特図と、第2特図始動口23Bへの入球に起因して行われる当否判定に係る特図を第2特図と記載する。そして、特図表示装置28において特図の図柄変動が開始されると共に、演出図柄表示装置21において特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動が開始される。
その後、特図表示装置28および演出図柄表示装置21の図柄変動を停止して特図を確定表示することで、当否判定の結果を報知する。判定結果が大当りであれば、大当り図柄を決めて各表示装置28,21に大当り図柄が確定表示される。この場合、演出図柄表示装置21には、特図に対応する擬似演出図柄が表示される。
そして、大当り図柄が確定表示されることにより、大当り遊技の開始条件を成立させる条件装置が作動し、特別遊技に移行する構成である。
特別遊技は、第1又は第2大入賞口25A,25Bの所定の開閉作動を1ラウンドとして、大入賞口25A,25Bの開閉動作が、1又は複数ラウンドにわたり継続される。本パチンコ機1の特別遊技は、最大15ラウンド(以下、ラウンドをRと記す)まで継続可能である。
ここで、特別遊技において、第1大入賞口25Aが開放されるラウンドを第1開放ラウンドと、第2大入賞口25Bが開放されるラウンドを第2開放ラウンドと記載する。
そして、第1開放ラウンドとして、所定数の遊技球が第1大入賞口25Aに入球するか、又は、ラウンド継続時間が経過すると、次のラウンドに進む無条件ラウンドと、遊技球が継続口210に入球すると、次のラウンドに進む条件付ラウンドとが設けられている。無条件ラウンドと条件付ラウンドは、最終ラウンド以外のラウンドとなる。
さらに、条件付ラウンドには、条件付ラウンドA,Bが設けられている。条件付ラウンドAは、所定数の遊技球が第1大入賞口25Aに入球するか、又は、当該ラウンドの開始後、ラウンド継続時間が経過すると、当該ラウンドが終了し、当該ラウンドの継続中に遊技球が継続口210に入球していれば、次のラウンドに進む。また、条件付ラウンドBは、遊技球が継続口210に入球すると、直ちに当該ラウンドが終了し、次のラウンドに進む。
また、特別遊技終了後に、特図の当選確率を高確率状態とする確変遊技、および、普図の変動時間を短縮すると共に、普電役物の開放時間を延長して特図の当否判定の実施に有利な時短遊技を付与する特典遊技を実施可能である。特典遊技の付与は、第2開放ラウンドにおいて特典口211への入球が生じることを条件としている。なお、確変遊技と時短遊技のうちの一方を、特典遊技としても良い。また、大当り図柄に応じて、時短遊技が付与される構成としても良い。
また、第2開放ラウンドとして、第2大入賞口25Bの開放時間が長時間(第2大入賞口25Bの入球が容易となる程度の時間)であるロングラウンドと、該開放時間が短期間(第2大入賞口25Bの入球が極めて困難(実質的に不可能)となる程度の時間)であるショートラウンドが設けられている。第2開放ラウンドを、ロングラウンドとショートラウンドのいずれかにすることで、特典遊技が付与されるかどうかが決定される。
以下、作動の詳細を主制御装置40で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
(1)メインルーチンについて
図7は、主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断は、RAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S102)、特図の大当り図柄決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S103)、普図の当り判定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S104)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S105)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
(2)入賞確認処理について
次に、「入賞確認処理」(S107)について説明する。
図8に示す「始動入賞確認処理」は、主制御装置40で実行されるサブルーチンであり、この処理では、第1、第2特図始動口23A,23Bへの入賞を確認し、入賞時に抽出した各種乱数値の保留記憶処理を行う。
「始動入賞確認処理」では、先ず第1、第2始動口SW503,504の検出信号に基づいて、第1、第2特図始動口23A,23Bに入賞があるかを確認する(S200)。入賞があれば(S200:yes)、各始動口に対応する保留記憶の数が既に上限数まで達しており満杯でないか確認する(S201)。
ここで、第1特図始動口23Aに対応する保留記憶を第1保留記憶とし、第2特図始動口23Bに対応する保留記憶を第2保留記憶とする。各保留記憶の上限数は4個である。入賞した始動口に対応する保留記憶が満杯でなければ(S201:yes)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入賞に起因して複数の乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、ハズレ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出する。そして、入賞した始動口が第1特図始動口23Aであれば、第1保留記憶として記憶し、第2特図始動口23Bであれば、第2保留記憶として記憶する。
また、この処理では、特図保留数表示装置281の点灯数を増加させると共にサブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を送信する。
(3)当否判定処理について
次に、「当否判定処理」(S108)について説明する。
図9ないし図12は主制御装置40で実行される特図の「当否判定処理」のフローチャートを示す。図9に示すように「当否判定処理」は、第1又は第2大入賞口25A,25Bを開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図10に示すように、第1,第2保留記憶のうちの少なくとも一方があるか確認する(S310)。保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。保留記憶があれば(S310:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により、第1,第2保留記憶のうち、最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
なお、第1保留記憶よりも優先して、第2保留記憶を当否判定の対象としても良い(第2保留記憶を優先消化しても良い)。すなわち、第2保留記憶が存在する場合には、最も古い第2保留記憶を当否判定の対象とし、第2保留記憶が存在しない場合には、最も古い第1保留記憶を当否判定の対象としても良い。
次に、S312の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記確変遊技状態であるか確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して、大当りか否か当否判定を行う(S313)。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと、前記大当り決定用乱数とを対比して、大当りか否か当否判定を行う(S314)。
続くS315の処理では、S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、S318で大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄等に基づき、大当り遊技の開放パターン(各ラウンドでの第1および第2大入賞口25A,25Bの開放態様等)の設定を行う。なお、後述する大当り遊技選択処理を実行することで、大当り遊技の開放パターンを設定しても良い。この他にも、例えば、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定がなされる。
S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において、演出図柄表示装置21に表示される特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する。続くハズレ設定処理(S320)では、遊技状態が確変、時短であれば、これらの継続期間をカウントする前記確変カウンタおよび時短カウンタを減算する。
S318又はS320の各設定処理の後、S321の処理では、特図表示装置28の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。変動開始コマンド、図柄指定コマンドには、特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記図9のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図11に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示処理(S331)において、特図表示装置28の特図の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43へ擬似図柄の変動表示および演出表示を終了させるように図柄確定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図9のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図12のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により、特図表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて、特図の図柄が大当りになる組合せであるか確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S344)。次に、時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S346)。これらの処理により、大当り遊技中での遊技状態を通常状態にリセットする。
S347の処理では、条件装置の作動を開始させる。S348の処理では、役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は、特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして、大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか確認し(S350)、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、前記確変カウンタ(確変回数)が「0」あるか否かを確認する(S351)。「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S352)。
続く処理で、時短フラグが「1」であるか確認し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、前記時短カウンタ(時短回数)が「0」あるか否かを確認する(S354)。「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
このように「当否判定処理」では、主制御装置40からサブ統合制御装置42へ向けて複数のコマンドが送信される。前記S321の処理の変動開始コマンドにより演出図柄表示装置21の図柄変動が開始され、この場合、変動開始コマンドとともに変動パターン指定、第1又は第2特図の保留指定、更に少し間隔をおいて図柄指定(特図指定)および機種情報指定等のコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。
図柄変動中、前記S331の図柄確定コマンド(停止指定)により図柄変動が停止して特図が確定表示される。該確定表示中には、S356の状態指定コマンドにより遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等がサブ統合制御装置42へ送られる。尚、状態指定コマンドは特図の確定表示時に送信されれば良く、本当否判定処理では、実質的に確定表示の終了時にサブ統合制御装置42へ送信される。
(4)大当り遊技選択処理ついて
次に、当否判定処理のS318にてコールされ、大当り遊技の開放パターンを決定する大当り遊技選択処理ついて説明する。
ここでは、大当り遊技選択処理の一例として、大当り図柄に応じて開放パターンを決定する大当り遊技選択処理1と、遊技状態に応じて開放パターンを決定する大当り遊技選択処理2とについて説明する。
まず、大当り遊技選択処理1について(図13参照)、S360では、大当り図柄1により大当りとなったか否かが判定される。そして、肯定判定がなされた場合には(S360:Yes)、S361に移行し、否定判定がなされた場合には(S360:No)、S362に移行する。
S361では、1〜14Rが第1開放ラウンド、15R(最終ラウンド)が第2開放ラウンドとなっており、1〜14Rにおける第1開放ラウンドは全て無条件ラウンドである開放パターンである大当り遊技1が選択され、本処理は終了する。
S362では、大当り図柄2により大当りとなったか否かが判定される。そして、肯定判定がなされた場合には(S362:Yes)、S363に移行し、否定判定がなされた場合には(S362:No)、S364に移行する。
S363では、1〜14Rが第1開放ラウンド、15R(最終ラウンド)が第2開放ラウンドとなっており、1〜14Rにおける第1開放ラウンドは全て条件付ラウンドAとなっている開放パターンである大当り遊技2が選択され、本処理は終了する。
S364では、1〜14Rが第1開放ラウンド、15R(最終ラウンド)が第2開放ラウンドとなっており、1〜14Rにおける第1開放ラウンドは全て条件付ラウンドBとなっている開放パターンである大当り遊技3が選択され、本処理は終了する。
なお、大当り図柄が特典図柄である場合には、大当り遊技1〜3の最終ラウンドである第2開放ラウンドがロングラウンドとなり、特典図柄でない場合には、最終ラウンドがショートラウンドとなる。
また、大当り図柄1は特典図柄であっても良い。こうすることにより、確変遊技や時短遊技の特典に加え、大当り遊技にて大量の賞球を付与することができ、遊技にメリハリを付けることができる。一方、大当り図柄1,2以外が特典図柄であっても良い。こうすることにより、特典が付与される際には大当り遊技での賞球が抑えられ、遊技者に過剰に賞球が与えられないようにすることができる。
また、大当り図柄の種類に応じて定められた確率に従った抽選で、開放パターンを決めても良い。
具体的には、例えば、大当り図柄1で大当りとなった場合には、60%の確率で大当り遊技1が、30%の確率で大当り遊技2が、10%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。また、例えば、大当り図柄2で大当りとなった場合には、30%の確率で大当り遊技1が、60%の確率で大当り遊技2が、10%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。また、例えば、大当り図柄3で大当りとなった場合には、10%の確率で大当り遊技1が、30%の確率で大当り遊技2が、60%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。
このとき、大当り図柄が特典図柄であれば、賞球数が少なくなる開放パターンほど高い確率で選択され、特典図柄でない場合には、賞球数が多くなる開放パターンほど高い確率で選択されても良い。こうすることにより、遊技者に過剰な賞球が与えられないようにすることができる。反対に、大当り図柄が特典図柄であれば、賞球数が多くなる開放パターンほど高い確率で選択され、特典図柄でない場合には、賞球数が少なくなる開放パターンほど高い確率で選択されても良い。こうすることにより、遊技にメリハリを付けることができる。
一方、大当り遊技選択処理2について(図14参照)、S370では、現在の遊技状態が通常状態(特典遊技が行われていない状態)であるか否かが判定される。そして、肯定判定がなされた場合には(S370:Yes)、S371に移行し、否定判定がなされた場合には(S370:No)、S372に移行する。
S371では、上記大当り遊技1が選択され、本処理は終了する。
S372では、確変遊技状態であるか否かが判定される。そして、肯定判定がなされた場合には(S372:Yes)、S373に移行し、否定判定がなされた場合(確変遊技が行われておらず、時短遊技のみが行われている場合)には(S372:No)、S374に移行する。
S373では、上記大当り遊技2が選択され、本処理は終了する。
S374では、上記大当り遊技3が選択され、本処理は終了する。
なお、大当り遊技選択処理1と同様、大当り図柄が特典図柄である場合には、大当り遊技1〜3の最終ラウンドがロングラウンドとなり、特典図柄でない場合には、最終ラウンドがショートラウンドとなる。
また、遊技状態に応じた確率の抽選で、開放パターンを決めても良い。具体的には、例えば、通常状態の場合には、60%の確率で大当り遊技1が、30%の確率で大当り遊技2が、10%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。また、例えば、確変遊技状態の場合には、10%の確率で大当り遊技1が、30%の確率で大当り遊技2が、60%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。また、例えば、確変遊技状態で無く、且つ、時短遊技状態の場合には、20%の確率で大当り遊技1が、60%の確率で大当り遊技2が、10%の確率で大当り遊技3が選択されても良い。
こうすることにより、特典遊技が行われている場合には、大当り遊技で付与される賞球数を抑えることができ、遊技者に過剰に賞球が付与されるのを防ぐことができる。無論、これとは反対に、特典遊技が行われている場合には、相対的に高い確率で、賞球数が多くなる開放パターンが選択されても良い。これにより、遊技にメリハリを付けることができる。
なお、大当り図柄と遊技状態の双方に応じて大当り遊技の開放パターンを定めても良いし、大当り図柄と遊技状態の双方に応じた確率の抽選により、大当り遊技の開放パターンを定めても良い。
また、大当り遊技1〜3における1〜14R(第1開放ラウンド)は、全て同じ態様となっているが、異なる態様の第1開放ラウンドが混在するようにしても良い。このとき、大当り図柄や遊技状態に応じて、1〜14Rに無条件ラウンド(又は条件付ラウンドA)がどの程度含まれるかや、条件付ラウンドが何ラウンド目に存在するかを定め、これにより、大当り遊技で付与される賞球数を調整しても良い。
言うまでもなく、無条件ラウンドが多く含まれる程、大当り遊技で付与される賞球数が増加する。
また、仮に、無条件ラウンドが10R分、条件付ラウンドが4R分含まれていたとしても、条件付ラウンドが後の方のラウンドであれば、確実に消化できるラウンドが多く存在する。例えば、1〜10Rが無条件ラウンド、11〜14Rが条件付ラウンドであれば、1〜10Rは確実に消化できる。このため、より高い確率で遊技者に多くの賞球が付与される。
反対に、条件付ラウンドが前の方のラウンドであれば、確実に消化できるラウンドが少なくなる。例えば、1〜4Rが条件付ラウンド、5〜14Rが無条件ラウンドであれば、確実に消化できるラウンドは存在しない。このため、遊技者に多くの賞球が付与される可能性が低くなる。
このため、例えば、大当り図柄が特典図柄でない場合や通常状態である場合には、より高い確率で多くの賞球が付与されるよう、無条件ラウンド(又は、条件付ラウンドA)の数を多くしたり、条件付ラウンドを後ろの方のラウンドとしても良い。一方、大当り図柄が特典図柄である場合や特典遊技が行われている場合には、より高い確率で少しの賞球が付与されるよう、無条件ラウンド等の数を少なくしたり、条件付ラウンドを前の方のラウンドとしても良い。こうすることにより、遊技者に過剰に賞球が付与されるのを防ぐことができる。
無論、反対に、大当り図柄が特典図柄でない場合や通常状態である場合には、より高い確率で少しの賞球が付与されるよう、無条件ラウンドの数を少なくしたり、条件付ラウンドを前の方のラウンドとしても良い。また、大当り図柄が特典図柄である場合や特典遊技が行われている場合には、より高い確率で多くの賞球が付与されるよう、無条件ラウンドの数を多くしたり、条件付ラウンドを後ろの方のラウンドとしても良い。こうすることにより、遊技にメリハリを付けることができる。
さらに、大当り図柄や遊技状態に応じた確率の抽選により、無条件ラウンド等の数や、条件付ラウンドが何ラウンド目であるかを定めても良い。
この他にも、大当りとなった当否判定に対応する特図の種類に応じて、開放パターンを定めても良い。
具体的には、第1特図に対応する当否判定で当りとなった場合には、多くの賞球が付与される開放パターンを設定し、第2特図に対応する当否判定で当りとなった場合には、少しの賞球が付与される開放パターンを設定しても良い。こうすることにより、時短遊技中に付与される賞球数を抑え、遊技者に過剰に賞球が与えられないようにすることができる。
反対に、第1特図に対応する当否判定で当りとなった場合には、少しの賞球が付与される開放パターンを設定し、第2特図に対応する当否判定で当りとなった場合には、多くの賞球が付与される開放パターンを設定しても良い。こうすることにより、時短遊技中に多くの賞球が付与されるようになり、遊技のメリハリを付けることができる。
また、本パチンコ機1では、当否判定が行われると、サブ統合制御装置42では、変動開始コマンドや図柄確定コマンド等に基づき擬似図柄による図柄変動が行われ、確定表示された擬似図柄により当否判定の結果が報知される。ここで、大当り図柄に応じた擬似図柄を確定表示し、確定表示された擬似図柄により特典遊技が付与されるか否かを報知するという場合には、擬似図柄とは別の図柄を用いて、どの開放パターンが選択されたかを報知する構成としても良い。こうすることにより、特典遊技の付与の有無とは別に大当り遊技の開放パターンを報知することができ、演出の幅を広げることができる。
(5)特別遊技処理について
次に、「特別遊技処理」について説明する。
「特別遊技処理」は、図15に示すように、先ずS400の処理において、役物連続作動装置が作動中か確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で第1又は第2大入賞口25A,25Bが開放中か確認する。
S401の処理で第1又は第2大入賞口25A,25Bが開放中でなければ(S401:no)、インターバル中か確認し(S402)、インターバル中でなければ(S402:no)、大当り終了演出中か確認し(S403)、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S404)、大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、S405の大入賞口開放処理において、最初の1R目は第1大入賞口25Aを開放して、リターンする。第1大入賞口25Aの開放中に継続口210への入球が可能となり、継続口210が有効となる。
前記S401の処理で第1又は第2大入賞口25A,25Bが開放中であれば(S401:yes)、図16に示すように、実行中の特別遊技の開放パターンに基づき、現在のラウンドの態様を判別する。そして、現在のラウンドが無条件ラウンドの場合、S411に移行し、条件付ラウンドAの場合、S412に移行し、条件付ラウンドBの場合、S413に移行し、これ以外の場合、S414に移行する。
S411では、無条件ラウンド終了判定処理を実行し、S415に移行する。
S412では、条件付ラウンドA終了判定処理を実行し、S415に移行する。
S413では、条件付ラウンドB終了判定処理を実行し、S415に移行する。
S414では、現在のラウンドの態様に応じた条件が充足されたか否かを判定し、S415に移行する。具体的には、例えば、現在のラウンドがロングラウンドやショートラウンドである場合には、入賞数が所定数に達したか、又は、予め定められた継続時間が経過すると、終了フラグをセットする。このとき、特典口211への入球の有無を検出し、入球があった場合には、入球フラグをセットする。
S415では、ラウンド継続時間が終了したか否かが判定される。そして、肯定判定が得られた場合には(S415:Yes)、S417に移行し、否定判定が得られた場合には(S415:No)、S416に移行する。
S416では、終了フラグが「1(終了)」か否かが判定される。そして、肯定判定が得られた場合には(S416:Yes)、S417に移行し、否定判定が得られた場合には(S416:No)、本処理は終了する。
S417では、継続フラグが「1(継続)」か否かが判定される。そして、肯定判定が得られた場合には(S417:Yes)、S418に移行し、否定判定が得られた場合には(S417:No)、図17のS423に移行する。
S418では、ラウンド数がインクリメントされ、S419では、継続フラグがクリアされる。そして、続くS420では、大当りインターバル処理が実行され、本処理は終了する。大当りインターバル処理では、サブ統合制御装置42へ大当りのインターバル演出を開始させるようにコマンドを送信する。
図15のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図17に示すように、S421の処理で大当りインターバル時間が経過したか確認し、経過していれば(S421:yes)、最終ラウンド(15R)であるかどうか確認し(S422)、最終ラウンドであれば(S422:yes)、大当り終了演出の処理(S423)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、前記S422の処理で最終ラウンドでなければ(S422:no)、前回のラウンドが14Rであったか否かを確認し(S424)、14Rでなければ(S424:no)、S425の処理において第1大入賞口25Aを開放する。
また、前記S424の処理で14Rであれば(S424:yes)、S426の処理において最終ラウンド(15R)として第2大入賞口25Bの開放処理を実行してリターンする。第2大入賞口25Bの開放中に特典口211への入球が可能となり、特典口211が有効となる。
前記図15のS403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図18に示すように、大当り終了演出時間の終了時間が経過したか確認し(S430)、経過していれば(S430:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S431)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S432)を実行する。
続くS433の処理において、特典口211への入球があったか否かを確認し、特別遊技終了後に確変遊技に移行するか否かを確認する(S433)。特典口211への入球の確認は、入球時に入球フラッグ等をセットし、該入球フラグを確認することが望ましい。
確変遊技に移行するのであれば(S433:yes)、確変設定処理(S434)および確変フラグに「1」をセットする処理(S435)を行う。
次に、S436において、特典口211への入球により特別遊技終了後に時短遊技に移行するか否かを確認し、時短遊技に移行される場合(S436:yes)は、時短設定処理(S437)および時短フラグに「1」をセットする処理(S438)を行う。
その後、サブ統合制御装置42へ大当り遊技終了のコマンドを送信するとともに(S439)、状態指定コマンドとして前記開放延長遊技状態へ移行するか否かの情報をサブ統合制御装置42等へ送信する(S440)。その後にリターンする。
特別遊技では最大15Rの遊技が可能である。特別遊技の1Rから14Rでは、第1大入賞口25Aが開放され、各ラウンドに継続口210への入球により次のラウンドが実施される。従って、遊技者の次のラウンドへの期待感と、特別遊技が終わってしまうのではないかといったスリル感を向上することができる。この場合、次のラウンドへの継続となると、図19(a)に示すように、演出図柄表示装置21において特別遊技の継続を示すことが望ましい。例えば、表示画面にラウンド数表示700、笑顔のキャラクタ701、継続確定の表示702、および大当り図柄等703を表示する。
特別遊技の最終の15Rでは、第2大入賞口25Bを開放して、特典口211を有効としている。この場合、図19(b)に示すように、演出図柄表示装置21において確変、時短といった特典遊技の獲得を促すことが望ましい。例えば、表示画面にラウンド数表示、曇った表情のキャラクタ701、特典口211への入球を促す表示704、および大当り図柄703等を表示する。
そして、特典口211への入球により、特別遊技終了後に確変遊技、時短遊技が付与される。この場合、図19(c)に示すように、演出図柄表示装置21において、例えば、表示画面にラウンド数表示700、光り輝く笑顔のキャラクタ701、特典遊技獲得の表示705、および大当り図柄703等を表示する。
(6)無条件ラウンド終了判定処理について
次に、特別遊技処理のS411にてコールされ、無条件ラウンドを終了するか否かを判定する無条件ラウンド終了判定処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。
S500では、第1カウントSW507からの信号に基づき、第1大入賞口25Aへの入賞が生じたか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S500:Yes)、S501に移行し、否定判定が得られた場合には(S500:No)、S504に移行する。
S501では、当該ラウンドにおける第1大入賞口25Aへの入賞数をカウントし、S502に移行する。
S502では、入賞数が所定数(例えば10個)に到達したか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S502:Yes)、S503に移行し、否定判定が得られた場合には(S502:No)、S504に移行する。
S503では、終了フラグに「1」をセットし、S504に移行する。
S504では、継続フラグに「1」をセットし、本処理を終了する。
(7)条件付ラウンドA終了判定処理について
次に、特別遊技処理のS412にてコールされ、条件付ラウンドAを終了するか否かを判定する条件付ラウンドA終了判定処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。
S510では、第1カウントSW507からの信号に基づき、第1大入賞口25Aへの入賞が生じたか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S510:Yes)、S511に移行し、否定判定が得られた場合には(S510:No)、本処理を終了する。
S511では、当該ラウンドにおける第1大入賞口25Aへの入賞数をカウントし、S512に移行する。
S512では、入賞数が所定数(例えば10個)に到達したか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S512:Yes)、S513に移行し、否定判定が得られた場合には(S512:No)、S514に移行する。
S513では、終了フラグに「1」をセットし、S514に移行する。
S514では、継続SW509からの信号に基づき、継続口210への入球が生じたか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S514:Yes)、S515に移行し、否定判定が得られた場合には(S514:No)、本処理を終了する。
S515では、継続フラグに「1」をセットし、本処理を終了する。
(8)条件付ラウンドB終了判定処理について
次に、特別遊技処理のS413にてコールされ、条件付ラウンドBを終了するか否かを判定する条件付ラウンドB終了判定処理について、図22のフローチャートを用いて説明する。
S520では、第1カウントSW507からの信号に基づき、第1大入賞口25Aへの入賞が生じたか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S520:Yes)、S521に移行し、否定判定が得られた場合には(S520:No)、本処理を終了する。
S521では、当該ラウンドにおける第1大入賞口25Aへの入賞数をカウントし、S522に移行する。
S522では、入賞数が所定数(例えば10個)に到達したか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S522:Yes)、S523に移行し、否定判定が得られた場合には(S522:No)、S524に移行する。
S523では、終了フラグに「1」をセットし、S514に移行する。
S524では、継続SW509からの信号に基づき、継続口210への入球が生じたか否かを判定する。肯定判定が得られた場合には(S524:Yes)、S525に移行し、否定判定が得られた場合には(S524:No)、本処理を終了する。
S525では、継続フラグに「1」をセットすると共に、続くS526にて終了フラグに「1」をセットし、本処理を終了する。
[効果]
このように、本パチンコ機1によれば、特別遊技中に継続口210に入球させ、継続条件を達成していかないと特典口211が有効になる最終の15Rに到達することができず、また、最終の15Rに到達できても特典口211へ入球させることができなければ特典が付与されないため、遊技者は特別遊技による賞球の獲得を確保するとともに、ラウンド継続と特典獲得を目指しながら遊技をすることができ、遊技者の期待感とスリル感を向上し、遊技の興趣を豊かにできる。
また、継続口210を備えた第1大入賞口25Aと、特典口211を備えた第2大入賞口25Bとを別々に設けることにより、遊技者はどちらが開放するかで、継続を狙うか特典を狙うかといった遊技目的を明確にして遊技を楽しむことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機について説明する。本パチンコ機は、図23に示すように、遊技盤2の遊技領域20に、単一の大入賞口25が設けられ、大入賞口25の内部には特別入球口212が設けられている。
特別遊技では、全てのラウンドで大入賞口25が開放され、各ラウンドでは、第1実施形態にて第1,第2大入賞口25A,25Bが開放される態様と同様の態様で、大入賞口25が開放される。1Rから14Rでは、特別入球口212は、特別遊技を継続させるための継続口として用いられ、最終ラウンドでは、特別入球口212は、特典を付与するための特典口として用いられる。換言すれば、第1開放ラウンドと第2開放ラウンドの双方で大入賞口25が開放され、条件付ラウンドA,Bでは、特別入球口212が継続口として用いられ、第2開放ラウンドでは、特別入球口212が特典口として用いられる。
これらの構成以外は、第1実施形態のパチンコ機と同一の基本構成を有する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、図において同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
本パチンコ機は、遊技盤2の遊技領域20にはセンターケース200の右側位置に普図の作動ゲート22が設けられている。また、普図の作動ゲート22の下方位置には、普電役物により開閉する第2特図始動口23Bが設けられている。
図24は、本パチンコ機の電気的な構成を示すブロック図であり、主制御装置40は、特別遊技において、大入賞口ソレノイド512を駆動制御して大入賞口25を開閉作動させる。また、特別入球口212への入球を検出する特別入球口SW515から、検出信号を受信する。
本パチンコ機は、前記第1実施形態と同様に、「当否判定処理」や「大当り遊技選択処理」を実行し、判定結果が大当りであれば、「特別遊技処理」を実行する。
第2実施形態の「特別遊技処理」のS411,S412,S413でコールされる無条件ラウンド終了判定処理,条件付ラウンドA終了判定処理,条件付ラウンドB終了判定処理では、第1大入賞口25Aに替えて、大入賞口25への入球に基づき処理が行われる。また、第2実施形態の「特別遊技処理」では、第1実施形態の「特別遊技処理」におけるS421〜S426(図17)の処理に替えて、S450〜S453(図25)が実行される。
すなわち、「特別遊技処理」の前記S402の処理において、大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図25に示すように、S450の処理で大当りインターバル時間が経過したか確認し、経過していれば(S450:yes)、最終ラウンド(15R)であるかどうか確認し(S451)、最終ラウンドであれば、(S451:yes)、大当り終了演出の処理(S452)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、前記S451の処理で最終ラウンドでなければ(S451:no)、S453の処理において大入賞口25を開放する。
なお、S453においては、最終ラウンド(15R)であるか否かが確認され、最終ラウンド(15R)でなければ、特別入球口212が継続口として用られ、最終ラウンド(15R)であれば、特別入球口212が特典口として用いられる。
[効果]
このように、第2実施形態のパチンコ機1によれば、特別遊技中に継続口の役割をなす特別入球口212に入球させ、継続条件を達成していかないと、特別入球口212が特典口に切替えられる最終の15Rに到達しない。また、最終の15Rに到達しても、特典口の役割をなす特別入球口212へ入球させることができなければ特典が付与されない。
このため、遊技者は特別遊技による賞球の獲得を確保すると共に、ラウンド継続と特典獲得を目指しながら遊技をすることができ、遊技者の期待感とスリル感を向上し、遊技の興趣を豊かにできる。
また、1つの特別入球口212が継続口にも特典口にもなり、遊技者としては目的が異なっても狙う場所は一定なので、混乱することなく遊技を楽しむことができる。
[他の実施形態]
(1)第1実施形態では、第2大入賞口25Bに特典口211が設けられているが、特典口211を設けない構成としても良い。また、第2実施形態では、大入賞口25に設けられた特別入球口212が継続口として用いられるが、特別入球口212を継続口として用いない構成としても良い。なお、このような場合には、大当り図柄に応じて、大当り遊技後に特典遊技を付与するかどうかを決定することが考えられる。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)第1,第2実施形態では、大当り遊技の最終ラウンドが第2開放ラウンドとなっており、最終ラウンドにて特典口211、又は、特典口として用いられる特別入球口212に入球すると、特典遊技が付与される。
しかしながら、最終ラウンド以外を第2開放ラウンドとしても良い。このような場合には、第2開放ラウンドで特典口211(又は、特典口として用いられる特別入球口212)を、継続口として用い、継続口への入球を条件に、次のラウンドに進むようにしても良い。無論、無条件で次のラウンドに進むようにしても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)また、第1実施形態の第1大入賞口25Aや、第2実施形態の大入賞口25に、遊技球を停留させる停留装置を設け、停留装置の作動中は、停留装置により停留されていない遊技球は、特典口211又は特別入球口212への入球が困難となるように構成しても良い。そして、第1大入賞口25A又は大入賞口25が開放されるラウンドにて停留装置を作動させ、第1大入賞口25A等に入球した遊技球を停留装置にて停留すると共に、入球数が所定数に達した際や、当該ラウンドの開始後、所定時間を経過した際に、停留していた遊技球を解放し、該遊技球を特典口211又は特別入球口212に進入させるという態様のラウンドを設けても良い。なお、該ラウンドを、条件付ラウンドCと記載する。
条件付ラウンドCでは、第1大入賞口25A等に入球した遊技球が一定期間にわたり停留されるため、当該ラウンドがすぐに終了してしまうことが無く、第1大入賞口25A等に多くの遊技球を入球させることができる。条件付ラウンドAに替えて条件付ラウンドCを用いることで、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1,第2実施形態における当否判定処理のS313,S314が、判定手段の一例に相当し、大当り遊技選択処理1,2が、決定手段の一例に相当する。
また、第1実施形態における特別遊技処理の405,S425,S426と、第2実施形態における特別遊技処理のS453とが、大当り遊技手段の一例に相当する。
1…パチンコ機、2…遊技盤、20…遊技領域、23A…第1特図始動口、23B…第2特図始動口、25…大入賞口、25A…第1大入賞口、25B…第2大入賞口、40…主制御装置、42…サブ統合制御装置、200…センターケース、210…継続口、211…特典口、212…特別入球口、300…開閉部材、302…クルーン、302a…振分口。

Claims (3)

  1. 始動口への入球に起因して抽選し当りと判定されると、特定領域が設けられた大入賞口を開放することで、所定回数のラウンドから構成される大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
    前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの態様を決定する決定手段と、を備えた弾球遊技機であって、前記ラウンドの態様として、
    前記ラウンドが終了すると、無条件で次の前記ラウンドに進む無条件ラウンドと、
    前記ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入した場合には、直ちに前記大入賞口を閉鎖して次の前記ラウンドに進み、当該ラウンドの継続中に遊技球が前記特定領域に進入しない場合には次の前記ラウンドに進まず、実行中の前記大当り遊技が終了する条件付ラウンドと、が設けられ、
    前記決定手段は、前記大当り遊技における前記所定回数を変更すること無く、前記所定回数最後の前記ラウンド以外の前記ラウンドを構成する前記無条件ラウンドと前記条件付ラウンドの比率を設定し、
    前記抽選により当りと判定される確率を定める状態を遊技状態とし、
    前記決定手段は、前記当りと判定された前記抽選がなされた際の前記遊技状態に基づき、前記条件付ラウンドが到来する順番を変えることで、該当りに起因して行われる前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの前記態様を決定すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技状態として、通常状態と、前記通常状態に比べて遊技者に有利である特典状態とが設けられており、
    前記決定手段は、前記当りと判定された前記抽選がなされた際の前記遊技状態が前記特典状態である場合には、該遊技状態が前記通常状態である場合に比べ、より高い確率で遊技者に少ない賞球が付与されるように、該当りに起因して行われる前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの前記態様を決定すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技状態として、通常状態と、前記通常状態に比べて遊技者に有利である特典状態とが設けられており、
    前記当りの種類として、当該当りに起因して行われる前記大当り遊技の後に前記特典状態に移行可能な特典当りと、該大当り遊技の後に前記特典状態に移行しない通常当りとが設けられており、
    前記決定手段は、前記通常当りの場合には、前記特典当りの場合に比べ、より高い確率で遊技者に多くの賞球が付与されるように、該通常当りに起因して行われる前記大当り遊技を構成する前記ラウンドの前記態様を決定すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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