JP5494716B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球により遊技を行うパチンコ機やアレンジボール機等の弾球式の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選を行い、当否抽選の結果が大当りの場合に、特別図柄を大当り図柄で停止表示し、所定時間後(ファンファーレ演出後)に、アタッカを開放して大当り遊技を実行するものが主流であった。これに対し、当否抽選の結果が大当りの場合に、特別図柄を大当り図柄で停止表示して、条件装置を作動させた状態(大当り遊技許可状態という)を発生させ、この大当り遊技許可状態中に大当り遊技開始口(大当り開始ゲート、役物連続差動装置作動ゲート)に遊技球が入球することを契機に大当り遊技を実行する遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−319286号公報
上述した遊技機では、大当り遊技の開始タイミング(大当り遊技許可状態にて大当り遊技開始口に遊技球を入球させるタイミング)を遊技者が任意に決定できるため、大当り遊技実行前に休憩できる等の利点があるものの、遊技興趣を高めるに至っておらず、大当り遊技開始口を有する遊技機における遊技興趣の向上を図るには、なお改善の余地があった。
本発明の遊技機は、大当り遊技開始口(大当り開始ゲート)を有する遊技機における遊技興趣の向上を図ることを目的とする。
本発明の遊技機は、上記目的を達成するために以下の手段を採った。
すなわち、本発明の遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
遊技球が入球可能な複数の大当り遊技開始口と、
遊技球が入球可能な大入賞口と、
前記大入賞口を開閉させる大入賞開閉部材と、
前記始動口に遊技球が入球することに基づいて、前記大入賞開閉部材を開放状態とする大当り遊技を実行するか否かを判定する大当り遊技判定手段と、
前記大当り遊技判定手段の判定結果に従って特別図柄を変動表示させ、該判定結果に対応する大当り図柄あるいは非大当り図柄で前記特別図柄を停止表示させる特別図柄遊技を実行する特別図柄遊技実行手段と、
前記特別図柄遊技にて前記大当り図柄が停止表示すると、前記大当り遊技の実行を許可する大当り遊技許可状態を発生させる大当り遊技許可状態発生手段と、
前記大当り図柄のうち所定の長開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れかに遊技球が入球すると、前記大当り遊技として、前記大入賞開閉部材を第1の時間に亘って開放状態とする長開放期間が所定回数発生する長開放大当り遊技を実行する長開放大当り遊技実行手段と、
前記大当り図柄のうち所定の短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れかに遊技球が入球すると、前記大当り遊技として、前記大入賞開閉部材を前記第1の時間よりも短い第2の時間に亘って開放状態とする短開放期間が所定回数発生する短開放大当り遊技を実行する短開放大当り遊技実行手段と、
前記大当り遊技の終了後に、有利度合いの異なる複数の大当り後状態のいずれかを発生させる大当り後状態発生手段と、を備え、
前記長開放大当り遊技実行手段は、
前記長開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、前記長開放期間の発生回数が異なる前記長開放大当り遊技を実行可能に構成され、
前記大当り後状態発生手段は、
前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、該大当り遊技開始口への入球を契機として実行される前記短開放大当り遊技終了後に異なる前記大当り後状態を発生可能に構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、出玉の獲得を主とする「長開放大当り遊技(所謂、出玉多大当り遊技など)」が実行される場合には、大当り遊技許可状態にて複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、長開放大当り遊技中における長開放期間の発生回数を異ならせることで、「複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球を入球させるかの選択」を、大当り遊技中に遊技者が得られる利益量に関連させることができる。一方、出玉の獲得を主としない「短開放大当り遊技(所謂、出玉少大当り遊技など)」が実行される場合には、複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、短開放大当り遊技終了後における遊技状態(大当り後状態)を異ならせることで、「複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球を入球させるかの選択」を、大当り遊技後に遊技者が得られる利益量に関連させることができる。
これにより、「長開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態」と、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態」との夫々において、「複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球を入球させるかの選択」を重要な要素とする新たなゲーム性を実現でき、大当り遊技開始口を有する遊技機における遊技興趣の向上を図ることができる。
ここで、「有利度合いの異なる複数の大当り後状態」とは、例えば、始動口に設けられる開閉部材(電チューなど)の開放頻度を高めて始動口への入球率を向上させる「開放頻度向上状態(所謂、開放延長状態や変動時間短縮状態など)」、特別図柄が当り特別図柄で停止表示する確率を高める「高確率状態(所謂、確変状態など)」、「現在設定されている確率状態を判明させる状態(例えば高確率状態を判明させる確変判明演出が実行される状態)」のうちの何れかを発生させる状態、これらのうちの複数を同時に発生させる状態、いずれも発生させない状態などが例示できる。また、大当り後状態の性能は同じとして発生期間が異なるもの(例えば、「第1期間(100回)に亘って発生する開放頻度向上状態」と、「第1期間よりも短い第2期間(100回未満)に亘って発生する開放頻度向上状態」)も、本発明の「有利度合いの異なる複数の大当り後状態」に該当する。また、「長開放期間」や「短開放期間」を発生させる回数は、大当り遊技に設定されるラウンドの発生回数と一致する回数であってもよいし、ラウンドの発生回数と一致しない回数(ラウンド数よりも多い回数または少ない回数)であってもよい。また、「長開放期間の発生回数が異なる長開放大当り遊技を実行可能」とは、「複数の大当り遊技開始口のうちの第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合と、第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合とで、長開放期間の発生回数の異なる長開放大当り遊技が実行可能となる構成」であればよく、例えば、「第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合と、第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合とで、長開放期間の発生回数を異ならせる態様」や、「第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合と、第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合とで、長開放期間の発生回数を所定数(例えば15回)とする確率を変化させる態様」等が例示できる。また、「短開放大当り遊技終了後に異なる大当り後状態を発生可能」とは、例えば、「第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合と、第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合とで、大当り後状態を異ならせる態様」や「第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合と、第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合とで、所定の大当り後状態をの発生比率(発生確率)を異ならせる態様」等が例示できる。また、「入球」との用語には、遊技領域を流下する遊技球が、所定の領域(遊技球検知センサ)を通過した後に遊技盤裏面側に排出される態様、及び所定の領域(遊技球検知センサ)を通過した後にも遊技領域を流下する態様(ゲート方式)の何れも含むことを定義する。
また、本発明の遊技機は、
前記大当り遊技許可状態発生手段は、
前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態として、第1の大当り遊技許可状態または第2の大当り遊技許可状態を発生可能であって、
前記大当り後状態発生手段は、
前記大当り遊技の終了後に、前記特別図柄遊技を実行するにあたり遊技者にとって有利な第1状態または前記第1状態よりも不利な第2状態を発生可能であって、
前記第1の大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第1の状態を発生させ、前記複数の大当り遊技開始口のうち第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第2の状態を発生させ、
前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第2の状態を発生させ、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第1の状態を発生させることを特徴とする。
このような構成によれば、短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態の種別に応じて、各大当り遊技開始口への遊技球入球を経て実行される大当り遊技後の状態を異ならせることとしたので、上述のゲーム性に加え、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態」の種別を遊技者に推測させた上で、複数の大当り遊技開始口のうち有利な大当り遊技開始口(第1状態に対応する大当り遊技開始口)がいずれであるかを考えさせる遊技要素を付加することができる。これにより、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態」において、「何れの大当り遊技開始口に遊技球を入球させるかの選択」に対する面白みを高め、大当り遊技開始口を有する遊技機における遊技興趣の更なる向上を図ることができる。
ここで、「短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態として、第1の大当り遊技許可状態または第2の大当り遊技許可状態を発生可能」とは、「短開放大当り遊技の実行に際して発生可能な大当り遊技許可状態を複数有する構成」であればよく、例えば、「短開放大当り図柄を複数備え、短開放大当り図柄の種別に応じて、第1の大当り遊技許可状態または第2の大当り遊技許可状態を発生させる構成」や、「短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる大当り遊技許可状態を、第1の大当り遊技許可状態と第2の大当り遊技許可状態の何れにするかを決定する抽選を行い、抽選結果に応じて大当り遊技許可状態を発生させる構成」等が例示できる。
また、本発明の遊技機は、
前記短開放大当り遊技実行手段は、
前記第1の大当り遊技許可状態中または前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口と前記第2の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、前記短開放期間の発生回数が異なる前記短開放大当り遊技を実行可能に構成され、
前記第1の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を第1の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第1の回数と異なる第2の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、
前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第2の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第1の回数とする前記短開放大当り遊技を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態中に、複数の大当り遊技開始口のうち有利な大当り遊技開始口(第1状態に対応する大当り遊技開始口)を推測させるゲーム性」を実現するにあたり、遊技者の選択した大当り遊技開始口に対応する設定結果を、短開放大当り遊技の進行内容(短開放期間の発生回数など)にて示唆することができる。これにより、大当り遊技許可状態中から短開放大当り遊技中にかけて遊技者の期待感を継続させ、上記ゲーム性および大当り遊技開始口を有する遊技機における遊技興趣の更なる向上を図ることができる。
また、本発明の遊技機は、
前記大当り後状態発生手段は、
前記大当り遊技の終了後に、前記特別図柄遊技を実行するにあたり遊技者にとって有利な有利状態を発生可能であって、
前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に第1の遊技期間に亘って前記有利状態を発生させ、
前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に、前記第1の遊技期間よりも短い第2の遊技期間、または前記第1の遊技期間よりも長い第3の遊技期間に亘って前記有利状態を発生させることを特徴とする。
このような構成によれば、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態中に、複数の大当り遊技開始口のうちの所定の大当り遊技開始口を遊技者に選択させて、大当り後の状態を遊技者の希望する状態(大当り遊技開始口に対応する状態)とするゲーム性」を実現することができる。これにより、「短開放大当り遊技の実行が約束される大当り遊技許可状態」にて「複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球を入球させるかの選択」を有意義な遊技要素とすることができ、大当り遊技開始口を有する遊技機における遊技興趣の向上を図ることができる。
本発明の遊技機によれば、大当り遊技開始口(大当り開始ゲート)を有する遊技機における遊技興趣の向上を図ることができる。
本発明の一実施例であるパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。 実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。 実施例のパチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。 振分装置32の構成の概略を示す構成図である。 図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。 普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す説明図である。 特別図柄表示装置43、45の大当り図柄の表示態様の一例を示す説明図である。 演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。 サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。 実施例のパチンコ機10の遊技の流れを示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普図遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普図変動開始処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄の当り判定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普通電動役物開放動作開始処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄の大当り判定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される図柄変動開始処理の一例を示すフローチャートである。 大当り図柄決定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される役物連続作動装置作動処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技終了時処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される図柄停止後演出実行処理の一例を示すフローチャートである。 通常大当り特別図柄に係る大当り遊技の態様を決定するテーブルの一例を示す説明図である。 第1確変大当り特別図柄に係る大当り遊技の態様を決定するテーブルの一例を示す説明図である。 第2確変大当り特別図柄Aに係る大当り遊技の態様を決定するテーブルの一例を示す説明図である。 第2確変大当り特別図柄Bに係る大当り遊技の態様を決定するテーブルの一例を示す説明図である。 第2確変大当り特別図柄Cに係る大当り遊技の態様を決定するテーブルの一例を示す説明図である。 本実施例で実行可能な大当り遊技を説明する説明図である。
次に、本発明の実施の形態を、実施例を用いて説明する。なお、以下では、本発明の遊技機をパチンコ機に適用した例を説明する。なお、パチンコ機では、特別図柄の変動表示の終了に伴って停止表示される図柄が大当り図柄であることを契機に条件装置および役物連続作動装置が作動して大当り遊技が開始される1種タイプ(いわゆるセブン機タイプ)と、始動入賞を契機に開放される可変入賞口に入球した遊技球が特定領域(V領域)を通過することにより条件装置および役物連続作動装置が作動して大当り遊技が開始される2種タイプなどを例示することができるが、本発明では、条件装置の作動条件と役物連続作動装置の作動条件とが異なっている。また、以下では、遊技盤に設けられた各種入球口又はゲートに遊技球が入る(受け入れられる)ことを、「入球」、「通過」、もしくは「入賞」ということがある。このうち「入賞」とは、賞球の払い出しの前提となる入賞口に遊技球が入球することを示すもので、入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを示す点では、「入球」と実質的に同義である。
図1は本発明の一実施例であるパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
[パチンコ機10の全体構成]
実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対して回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠21は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定される。
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられている。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユニット)が設けられている。
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸には、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。なお、本実施例では、発射ハンドル18の操作量に応じて、遊技領域の左側部分に遊技球を流下させるように遊技球を発射する態様(左打ち)と、遊技領域の右側部分に遊技球を流下させるように遊技球を発射する態様(右打ち)とを実施可能に構成されている。
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30には、遊技領域31の右側部に配置された振分装置32を有する。この振分装置32の内部には、遊技球の通過を検知する第1大当り開始ゲートスイッチ36a及び第2大当り開始ゲートスイッチ37a(図3参照)を有する。また、振分装置32には、特定入球口32aに入球した遊技球が通過する遊技球誘導路bと、遊技球誘導路bを通過する遊技球を第1大当り開始ゲート36又は第2大当り開始ゲート37の何れかに振分ける振分部材50と、振分部材50を動作させる駆動モータ59(駆動源)を有する。また、遊技盤30には、遊技領域31の左部に配置され遊技球の通過を検知する普通図柄ゲートスイッチ33a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート33と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の下方に配置され遊技球の入賞を検知する第1始動口スイッチ60a(図3参照)を有する第1始動口60と及び第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の左下部に配置された図柄表示装置40と、第2始動口38に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の普通電動役物39と、第2始動口38の下方に配置され開閉可能な大入賞口44と、いずれの入球口(入賞口)にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口48と、を備える。また、遊技盤30は、図示しないが、一般入球口(一般入賞口)や各入球口(各入賞口)の周辺等に遊技球をガイド(誘導)したり弾いたりする多数の釘が設けられている。
特定入球口32aに入球した遊技球は、振分部材50により第1大当り開始ゲート36又は第2大当り開始ゲート37のいずれかに振分けられる。図4は、振分装置50の構成の概略を示す構成図である。振分部材50が実線で示す状態にある場合は、特定入球口32aに入球した遊技球は、第2大当り開始ゲート37に振分けられる。また振分部材50が点線で示す状態にある場合は、特定入球口32aに入球した遊技球は、第1大当り開始ゲート36に振分けられる。第1大当り開始ゲート36及び第2大当り開始ゲート37には、遊技球の通過を検知するための第1大当り開始ゲートスイッチ36a及び第2大当り開始ゲートスイッチ37aが設けられている。
ここで、振分部材50の手前側には、前面板が設けられており、振分装置内に入球した遊技球が、大当り開始ゲート36、37に入球する前に振分装置外に飛び出ないように構成されている。また前面板は透明板で構成されているため、遊技者は、振分部材50の動作態様を認識することができる。
尚、本実施例では、振分装置32の特定入球口32aを開閉する開閉板が設けられていないため、遊技球は特別遊技許可状態であるか否かに拘らず(当否判定結果が当りでも外れでも)、常時入球可能な状態となっているが、この様な構成に限らない。他の態様として、例えば、特定入球口32aの入口に特定入球口32aへの入球を許容する状態(「開放状態」ともいう)と、許容しない状態(「閉鎖状態」ともいう)とに変化する特定入球口32a用の開閉部材を設けることができる。そして、当該開閉部材を、特別遊技許可状態が発生するまでは閉鎖状態とし、特別遊技許可状態が発生した状態で(発生した後、所定時間経過後であってもよい)、開放状態とすることとしてもよい。この様な開閉部材を設け、開閉部材の開閉タイミングを制御することで、例えば、振分部材50が第1大当り開始ゲート36に振分ける状態となっている場合には開閉部材を閉鎖状態とし、振分部材50が第2大当り開始ゲート37に振分ける状態となっている場合にのみ開閉部材を開放状態とすることで、遊技者がどのタイミングで発射しても、第1大当り開始ゲート36に入球させることができないものとすることができる。すなわち、特別遊技許可状態において、開閉部材の開閉制御を実行することで、入球可能な大当り開始ゲート(入球し易い大当り開始ゲート)を、遊技機側で制御することができる。
普通電動役物39は、第2始動口38に設けられた左右一対の翼片部39aと、翼片部39aを作動させる普通電動役物ソレノイド39b(図3参照)と、を備える。この普通電動役物39は、図2に示すように、翼片部39aが直立しているときには始動口38への遊技球の入賞の可能性が低い(入球不可能な)通常状態となる(図中点線で表示)。この状態においては、始動口(第1始動口38及び第2始動口60)に向けて発射された遊技球は、主に第1始動口38に入球する状態となる。また、翼片部39aが左右に開いているときには始動口38への遊技球の入球の可能性が高い開放状態となる(図中実線で表示)。この状態においては、始動口(第1始動口60及び第2始動口38)に向けて発射された遊技球は、主に第2始動口38に入球する状態となる。なお、第2始動口38を開閉する開閉部材を左右一対の翼片部39aとしたが、板状の開閉板や出没式の開閉部材とするなど、第2始動口38を開閉できるもの(第2始動口38を遊技球が入球可能な状態と入球不能な状態とに変化させるもの)であれば、如何なる部材を用いるものとしても構わない。
大入賞口44は、通常は遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特別遊技)のときに、大入賞口ソレノイド44b(図3参照)によって遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となるよう駆動される。大入賞口44には、遊技球の入賞を検知すると共にその入賞数をカウントするための大入賞口スイッチ44a(図3参照)が取り付けられている。本実施例では、大当り遊技の処理として、大入賞口スイッチ44aが遊技球の入賞を10個カウントするか10個カウントする前に所定時間(本実施例では、30秒または0.5秒)が経過するまでを1回のラウンドとして大入賞口44を開放し、規定ラウンドまで大入賞口44の開放動作を繰り返す。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ大入賞口44を閉状態とするラウンド間インターバルが設けられる。
図柄表示装置40は、図5の構成図に例示するように、普通図柄(以下、普図とも呼ぶ)の変動表示および停止表示が可能な普通図柄表示装置41と、第1特別図柄の変動表示および停止表示が可能な第1特別図柄表示装置43と、第2特別図柄の変動表示および停止表示が可能な第2特別図柄表示装置45と、を備える。普通図柄表示装置41は、発光ダイオード(LED)を用いて構成された左普通図柄表示部41a,中普通図柄表示部41b,右普通図柄表示部41cを備える。図6に、普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示装置41は、図6に示すように、3つの表示部の点灯と消灯との組み合わせにより、8通りの表示態様がある。この普通図柄表示装置41は、普通図柄作動ゲート33への遊技球の入球を契機として、8通りの表示態様を順次切り替えることにより変動表示し、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のいずれかの表示態様で停止表示される。このとき、停止表示された表示態様が通常当り(図6の例では、左普通図柄表示部41aが消灯すると共に中普通図柄表示部41bと右普通図柄表示部41cとが点灯する表示態様)である場合に、普通電動役物39を一定時間に亘って開放する。また、停止表示された表示態様が特定当り(図6の例では、左普通図柄表示部41aと中普通図柄表示部41bと右普通図柄表示部41cの全てが点灯する表示態様)である場合には、普通電動役物39の開放時間が通常当りよりも長い開放時間とされる。普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート33に入球したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。なお、普通図柄の変動表示の保留数は保留図柄35bによって表示される。
第1特別図柄表示装置43は、図5に示すように、7セグメント表示器を用いて構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。第1特別図柄表示装置43は、第1始動口60への入球(入賞)が検知されたときに、表示状態を順次切り替えることにより第1特別図柄を変動表示し、変動表示の実行時間が経過すると、第1特別図柄が、所定の表示態様で停止表示される。このとき、停止表示された表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。本実施例では、大当りの種別として、「通常大当り」と「確変大当り」を有し、「確変大当り」には、多くの賞球を遊技者に付与する「第1確変大当り(出玉多確変大当り)」と、第1確変大当りに比して遊技者に付与する賞球が少ない「第2確変大当り(出玉少確変大当り)」を有している。図7に、各種大当り時又は外れ時における特別図柄表示装置43の表示態様の一例を示す。図示するように、通常大当りに係る第1特別図柄(通常大当り特別図柄)は、第1特別図柄表示装置43における右上,右下,左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様が設定されている。また、第1確変大当りに係る第1特別図柄(第1確変大当り特別図柄)は、特別図柄表示装置43における上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様が設定されている。また、第2確変大当りに係る第1特別図柄(第2確変大当り特別図柄)は、特別図柄表示装置43における上段の横棒セグメントと左上および右下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様(第2確変大当り特別図柄A)と、特別図柄表示装置43における左上、右上および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様(第2確変大当り特別図柄B)と、特別図柄表示装置43における上段の横棒セグメントと右上および右下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様(第2確変大当り特別図柄C)とが設定されている。また、外れに係る第1特別図柄(外れ特別図柄)は、第1特別図柄表示装置43における中央の横棒セグメントが点灯する表示態様である。なお、各大当り時における第1特別図柄の表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、各大当り時における第1特別図柄の表示態様の種類も上記個数に限られず、各々複数種類用意するものとしてもよい。
また、第2特別図柄表示装置45は、第1特別図柄表示装置43と同様に、図5に示すように、7セグメント表示器を用いて構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。第2特別図柄表示装置45は、第2始動口38への入球(入賞)が検知されたときに、表示状態を順次切り替えることにより第2特別図柄を変動表示し、変動表示の実行時間が経過すると、第2特別図柄が、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で停止表示される。このとき、停止表示された表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。なお、本実施例の第2特別図柄には、当り特別図柄として第2確変大当り特別図柄が設定されておらず、他の当り特別図柄(通常大当り特別図柄、第1確変大当り特別図柄)および外れ特別図柄は、第1特別図柄表示装置43と同態様で表示されるように設定されている(図示省略)。
また、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口60に入賞したときには、第1特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。第1特別図柄の変動表示の保留数は保留図柄35aによって表示される。また、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中に、遊技球が第2始動口38に入賞したときには、第2特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。第2特別図柄の変動表示の保留数は保留図柄35cによって表示される。また、第1特別図柄と第2特別図柄とは、何れか一方のみが変動表示を可能とされ、(両方の特別図柄が変動表示を行っていない状態で)両方の特別図柄に保留が存在する場合、第2特別図柄が第1特別図柄に優先して変動表示を行うものとされている。すなわち、第1特別図柄は、第2特別図柄が変動表示を行っておらず、且つ第2特別図柄に係る保留がゼロの状態でのみ、変動表示を開始することができる。
本実施例では、第1特別図柄又は第2特別図柄が大当り図柄(当り特別図柄)で停止表示されると、大当り遊技の実行が許容される特殊な状態(「チャンスモード」ともいう)が発生し、チャンスモード中に後述する条件が成立すると、大当り遊技が開始される。チャンスモードの詳細については後述する。
次に、本実施例における大当り遊技について説明する。上述した「通常大当り特別図柄」の停止表示を契機とする大当り遊技は、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(本実施例では、15ラウンド又は5ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技である。通常大当り特別図柄の停止表示を契機とする大当り遊技の終了後には、大当り判定の結果が大当りとなる確率が低い低確率状態(通常状態とも呼ぶ)が発生する。また、「確変大当り特別図柄」の停止表示を契機とする大当り遊技は、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(本実施例では、15ラウンド、10ラウンド、5ラウンドのいずれか)に亘って繰り返される大当り遊技である。「確変大当り特別図柄」の停止表示を契機とする大当り遊技の終了後には、特別図柄(第1特別図柄および第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまで(実質的に次に大当り判定されるまで)、大当り判定の結果が大当りとなる確率が低確率状態よりも高くなる高確率状態(確変状態とも呼ぶ)が発生する。
なお、大当り図柄として「通常大当り特別図柄」が停止表示される場合と、確変大当り特別図柄のうちの「第1確変大当り特別図柄」が停止表示される場合には、大当り遊技中の大入賞口44の開放時間が「30秒」に設定される。一方、確変大当り特別図柄のうちの「第2確変大当り特別図柄」が停止表示される場合には、大当り遊技中の大入賞口44の開放時間が「0.5秒」に設定される。このため、「通常大当り特別図柄の停止表示を契機とする大当り遊技」や「第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機とする大当り遊技」は、「第2確変大当り特別図柄の停止表示を契機とする大当り遊技」よりも、遊技球が大入賞口44内に入球する可能性が高く、その結果、「第2確変大当り特別図柄の停止表示を契機とする大当り遊技」よりも多くの賞球を遊技者に付与することができる。
また、本実施例における各種の大当り遊技の終了後には、低確率状態や高確率状態の発生とともに、普通電動役物39の開放頻度が向上する「開放頻度向上状態(いわゆる時短状態又は開放延長状態)」が発生する場合がある。開放頻度向上状態は特別図柄(第1特別図柄および第2特別図柄)の変動表示が所定回数行われるまで継続し、開放頻度向上状態中には、第1特別図柄、第2特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に、普通図柄が当り図柄で停止表示する確率が高まり、さらに、普通図柄が当り図柄で停止表示した場合の普通電動役物39の開放時間が通常よりも長時間に設定される。各種の大当り遊技における開放頻度向上状態の発生態様等の詳細は後述する。
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されるもので、特別図柄の変動表示時間に合わせて、表示画面上でリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。本実施例の演出表示装置34は、図8に例示する画面構成に示すように、左,中,右の3つの演出図柄(疑似図柄、疑似特別図柄)34L,34M,34Rを表示可能な表示領域を有している。演出図柄34L,34M,34Rの各々は、1〜9の数字図柄と、「チャンス1」と記されたチャンス図柄1と、「チャンス2」と記されたチャンス図柄2と、を有する図柄配列から構成され、表示領域に演出図柄を1つずつ表示することで、演出表示装置34に3ケタの演出図柄組合せが表示される。演出表示装置34は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示に同期して、3つの演出図柄34L,34M,34Rを変動表示させ、特別図柄の停止表示に同期して、3つの演出図柄34L,34M,34Rを停止表示させる。つまり、演出図柄34L,34M,34Rの変動表示および停止表示は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示および停止表示に依存して行われる(両特別図柄の変動表示および停止表示に対応して実行される)。演出表示装置34で表示される演出図柄の表示結果は、基本的には、上述した第1特別図柄又は第2特別図柄の当否結果に対応し、第1特別図柄や第2特別図柄が外れ特別図柄で停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rが所定の外れ態様(バラケ目やリーチ外れなど)で表示され、第1特別図柄や第2特別図柄が当り特別図柄で停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rが所定の当り態様で表示される。具体的には、特別図柄が通常大当り特別図柄で停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rが偶数の同一図柄(222、444などの通常当り態様)が表示され、特別図柄が第1確変大当り特別図柄で停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rが奇数の同一図柄(333、777などの確変当り態様A)が表示され、特別図柄が第2確変大当り特別図柄A、Bで停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rがチャンス図柄1で整列する第1チャンス目(確変当り態様B)が表示され、特別図柄が第2確変大当り特別図柄Cで停止表示する場合には、演出図柄34L,34M,34Rがチャンス図柄2で整列する第2チャンス目(確変当り態様C)が表示される。
また、演出表示装置34は、本実施例では、表示画面内に第1特別図柄用の保留図柄35aと普通図柄用の保留図柄35bと第2特別図柄用の保留図柄35cの表示も行われる。保留図柄35aは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示中に始動口60に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入賞時とは逆の順に消去される。保留図柄35bは、普通図柄の変動表示中に普通図柄作動ゲート33に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、普通図柄の変動表示が開始されるごとにゲート入球時とは逆の順に消去される。さらに、保留図柄35cは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示中に始動口38に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入賞時とは逆の順に消去される。
こうして構成された実施例のパチンコ機10では、普通図柄作動ゲート33は遊技領域31の中央に配置された演出表示装置34の左側部に、第1始動口60は演出表示装置34の下方に配置され、第2始動口38は第1始動口60の下方にそれぞれ配置されており、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側(演出表示装置34に対して左側)に流下させるように発射ハンドル18を回転操作(所謂左打ち)することにより(第1の発射強度によって第1の発射位置に発射させることにより)、遊技球を普通図柄作動ゲート33に入球(通過)させたり、第1始動口60又は第2始動口38に入球させたりすることができる。また、演出表示装置34の右側部に、特定入球口32a(振分装置32)が配置され、第2始動口38の下方に大入賞口44が配置されており、遊技者は遊技球を遊技領域31の右側(演出表示装置34に対して右側)に流下させるように発射ハンドル18の操作量を調整して遊技球を発射させる所謂右打ちをすることにより(第2の発射強度によって第2の発射位置に発射させることにより)、遊技球を特定入球口32a(振分装置32)や大入賞口44に入球させることができる。また、特定入球口32a(振分装置32)と大入賞口44との配置位置や障害釘等により、特定入球口32a(振分装置32)に入球しやすい発射位置(第1の発射強度よりも強い第2の発射強度によって第2の発射位置に発射)と、大入賞口44に入球しやすい発射位置(第2の発射強度よりも強い第3の発射強度によって第3の発射位置に発射)とを構成することができる。
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図9に示す。
主制御基板70には、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、第1始動口スイッチ60aからの入球信号(入賞信号)、第2始動口スイッチ60aからの入球信号(入賞信号)、普通図柄ゲートスイッチ33aからの入球信号(通過信号)、大入賞口スイッチ44aからの入球信号、第1大当り開始ゲートスイッチ36aからの入球信号(通過信号)、第2大当り開始ゲートスイッチ37aからの入球信号(通過信号)等が中継端子板72を介して入力されている。また、主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を司る普通図柄表示基板40a及び特別図柄表示基板40bへの制御信号や普通電動役物ソレノイド39bへの駆動信号,大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。また、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。
尚、本実施例では、特定入球口32aに遊技球が入球したことを検知する検知スイッチを設けていないが、特定入球口スイッチを設けて、特定入球口スイッチからの入球信号(通過信号)が中継端子板72を介して主制御基板70に入力される構成としてもよい。これにより、特定入球口に入球した遊技球の個数や入球タイミングを管理し、不正の防止や、振分部材の動作の基準として用いることができる。また、振分部材の位置(何れの大当り開始ゲートに誘導される状態か)を検知する振分部材位置スイッチを設け、位置を示す信号が中継端子板72を介して主制御基板70やサブ制御基板90に入力される構成としてもよい。これにより、振分部材50の位置(振分装置32の振分状態)を主制御部やサブ制御基板90で正確に管理することができ、振分装置32の不具合検知や振分装置32の振分状態報知等を実施することが可能となる。
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号が中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
サブ制御基板90は、図9に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、各種LEDランプ93aを駆動したり可動式の装飾部材を作動させるための装飾モータ93bを駆動したりする装飾駆動基板93,演出ボタン26からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続されている。
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18bからの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タンスイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッチセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成立した場合に発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板80を介して主制御基板70に送信している。
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図10は、実施例のパチンコ機10の遊技の流れの概略を示す説明図である。図10に示すように、始動口(第1始動口60又は第2始動口38)に遊技球が入球すると(S10)、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示が開始される(S12)。特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が外れ特別図柄で停止表示されると(S14)、外れが確定する(S16)。一方、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が当り特別図柄で停止表示されると(S18)、チャンスモードに突入する(S20)。チャンスモードになると、第1大当り開始ゲートスイッチ36a、第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の検知が有効化されるゲート有効期間が発生し、このゲート有効期間内に第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aまたは第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知することを条件に大当り遊技が実行される。チャンスモード以外の状態およびチャンスモード中のゲート有効期間以外(ゲート無効期間)においては、第1大当り開始ゲートスイッチ36aおよび第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の検知が無効化され、このときに第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球したとしても大当り遊技は実行されない。なお、ゲート無効期間において、第1大当り開始ゲートスイッチ36aおよび第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の検知を行う構成として、当該検知により大当り遊技は実行させないものの、当該検知に基づく報知(警告音、エラー音など)を行う構成としてもよい。また、本実施例では、一旦チャンスモードが発生すると、第1大当り開始ゲート36又は第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球するまで(大当り遊技が実行されるまで)、チャンスモードが維持される。
チャンスモードにおいて、特定入球口32aに遊技球が入球すると(S22)、入球した遊技球は振分装置32(振分部材50)を介して第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に振り分けられる。遊技球が第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aまたは第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知すると(S30、S24)、大当り遊技の実行態様を設定する「大当り態様設定処理」が実行される(S32、S26)。大当り態様設定処理では、チャンスモードが発生する契機となった当り特別図柄の種別と、遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別に対応して、大当り遊技の進行態様(ラウンド数など)を設定する処理が行われる。大当り態様設定処理の詳細については後述する。こうして、大当り態様設定処理が行われると、設定された態様の大当り遊技が実行される。さらに、本実施例では、大当り遊技の終了時に、当該大当り遊技が実行される契機となった大当り開始ゲートの種別に応じて、大当り遊技終了後における開放頻度向上状態の発生パターン(発生可否、発生期間)を設定する制御が行われる。開放頻度向上状態の発生に関する制御の詳細については後述する。
以下、実施例のパチンコ機10の動作の詳細について説明する。
[主制御処理]
図11は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、S100で初期化処理などの電源投入時に必要な電源投入処理を実行した後、S110の遊技開始処理と、S120の普通図柄遊技処理(普図遊技処理)と、S140の特別図柄遊技処理と、S150の役物連続作動装置作動処理と、S160の大当り遊技処理と、を繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S160の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
また、電源投入処理においては、駆動モータ59の駆動を開始し(開始に際して、原点復帰処理を実行してもよい)、振分装置32の振分部材50に継続的に所定の動作をさせる。具体的には、第1大当り開始ゲート36に遊技球を振分ける状態(図4の点線)と、第2大当り開始ゲート37に遊技球を振分ける状態(図4の実線)と、に5秒毎に切替える動作を開始する。本実施例では、電源が投入されている間、振分部材50は常に一定の切替動作を実行するものとされている。
[遊技開始処理]
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(普通図柄ゲートスイッチ33a、第1始動口スイッチ60a、第2始動口スイッチ38a、第1大当り開始ゲートスイッチ36a、第2大当り開始ゲートスイッチ37a、大入賞口スイッチ44aなど)の状態を検知してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種乱数値(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ60a、第2始動口スイッチ38a、大入賞口スイッチ44a、一般入賞口スイッチなど)が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定されると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でない場合には賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入賞が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
[普通図柄遊技処理]
S120の普通図柄遊技処理(普図遊技処理)は、図12に例示するフローチャートに従って実行される。普通図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄ゲートスイッチ33aからの入球信号に基づいて普通図柄作動ゲート(普図作動ゲート)33を遊技球が通過したか否かを判定する(S200)。普通図柄作動ゲート33に遊技球が入球(通過)したと判定されると、普通図柄の現在の保留数(普図1保留数)がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。現在の保留数が上限値よりも少ないと判定された場合には、保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、普通図柄用の判定用乱数(当り判定用乱数)を取得してRAM70cの普通図柄用の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。判定用乱数を取得すると、判定用乱数の値をゲート通過時コマンドとしてサブ制御基板90に送信する。なお、S200で普通図柄作動ゲート33に遊技球が入球(通過)していないと判定されたり、S202で保留数が上限値に達していると判定されると、S204,S206の処理をスキップして次の処理に進む。
次に、普通電動役物39が開放動作中であるか否か(S208)、普通図柄が変動表示中であるか否か(S210)、普通図柄が停止表示時間中であるか否か(S212)、保留数が値0であるか否か(S214)をそれぞれ判定する。普通電動役物39が開放動作中でなく、普通図柄が変動表示中でなく、普通図柄が停止表示時間中でなく、保留数が値0でもないと判定されると、普通図柄用の判定用乱数記憶領域に記憶されている当り判定用乱数のうち最も古い当り判定用乱数を読み出し(S216)、図13に例示する普通図柄変動開始処理(普図変動開始処理)を実行して(S218)、普通図柄遊技処理を一旦終了する。
図13の普通図柄変動開始処理(普図変動開始処理)では、主制御基板70のCPU70aは、開放頻度向上フラグがオンか否かを判定する(S250)。ここで、開放頻度向上フラグは、少なくとも大当り遊技の終了を条件としてオンされる(大当り遊技終了時にオンされる)フラグであり、その詳細については後述する。開放頻度向上フラグがオンの場合には高確率用の当り判定テーブルを用いて普通図柄の当否判定を行い(S252)、開放頻度向上フラグがオフの場合には低確率用の当り判定テーブルを用いて普通図柄の当否判定を行う(S254)。図14に、当り判定テーブルの一例を示す。低確率用の当り判定テーブルでは、図14(a)に示すように、当り判定用乱数が値0〜値299のうち値25,値26の場合に通常当りとなり、値299の場合に特定当りとなる(通常当りと特定当りとを含めて1/100の当り確率)。一方、高確率用の当り判定テーブルでは、図14(b)に示すように、当り判定用乱数が値0〜値299のうち値25〜値299の場合に特定当りとなる(92/100の当り確率)。尚、高確率の際に当りになると、当該当りは、特定当りとなり、開放パターンが長時間開放パターンとなる(開放延長機能の作動)。
次に、S252,254の当り判定の結果が当りであるか否か(S256)、当りの場合には特定当りであるか否か(S258)を判定する。当り判定の結果が特定当りの場合には特定当り図柄を設定し(S260)、特定当りでないが通常当りである場合には通常当り図柄を設定し(S262)、当りでない即ち外れである場合には外れ図柄を設定する(S264)。そして、普通図柄表示基板40aを制御して普通図柄の変動表示を開始し(S266)、普通図柄保留数を値1だけデクリメントし(S268)、図柄変動開始コマンドをサブ制御基板90に送信して(S270)、普通図柄変動開始処理を終了する。
図12の普通図柄遊技処理に戻って、普通図柄の変動表示を開始すると、次回に普通図柄遊技処理が実行されたときにS210で普通図柄が変動表示中と判定されるため、主制御基板70のCPU70aは、変動表示時間が経過したか否かを判定する(S220)。変動表示時間が経過していないと判定されると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の変動表示時間の設定は、開放頻度向上状態にない場合には長時間(例えば、30秒)に設定され、開放頻度向上状態にある場合には短時間(例えば、1秒)に短縮される。なお、開放頻度向上状態であるか否かは、開放頻度向上フラグの設定状況(状態)により判定する。一方、変動表示時間が経過したと判定されると、普通図柄の変動を停止し(S222)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S224)。そして、停止表示時間を設定し(S226)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S228)。停止表示時間は、普通図柄の変動表示を停止してから次に普通図柄の変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば、0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定されると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の停止表示がなされると、S212で停止表示中と判定されるため、再びS228で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過したと判定されると、停止表示している普通図柄が当り図柄であるか否かを判定する(S230)。S230で当り図柄でないと判定されると、そのまま普通図柄遊技処理を終了する。
S230で当り図柄と判定されると、図15に例示する普通電動役物開放動作開始処理を実行する(S232)。普通電動役物開放動作開始処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、図13の普通図柄変動開始処理のS252,254で判定された当りが特定当りか否かを判定し(S280)、特定当りと判定されると、第2始動口38の開放時間を長時間(例えば、10秒)とする長時間開放パターンを設定し(S282)、特定当りでないと判定されると、第2始動口38の開放時間を短時間(例えば、2秒)とする短時間開放パターンを設定する(S284)。そして、設定された開放パターンで普通電動役物39の開放動作を開始して(S286)、普通電動役物開放動作開始処理を終了する。ここで、普通電動役物39の開放動作は、上述したように、普通電動役物ソレノイド39bを駆動制御することによって、翼片部39aを左右に開く(開放状態とする)ことにより行う。普通図柄電動役物39の開放動作が開始されると、第2始動口38が開放状態となり、第2始動口38に遊技球が入球可能となる。また、第2始動口38が開放状態となると、第1始動口よりも第2始動口への遊技球の入球率が高くなる。
図12の普通図柄遊技処理に戻って、普通電動役物39の開放動作(開閉動作)を開始した状態で普通図柄遊技処理が実行されると、S208で普通電動役物39は開放動作中と判定されるため、開放時間が経過したか否かを判定し(S242)、開放時間が経過していないと判定されると、普通電動役物39の開放動作(開閉動作)を維持したまま普通図柄遊技処理を一旦終了し、開放時間が経過したと判定されると、普通電動役物39の開放動作を終了して(S244)、普通図柄遊技処理を終了する。
[特別図柄遊技処理]
S140の特別図柄遊技処理は、図16(前半部分)および図17(後半部分)に示すフローチャートに従って実行される。図16および図17の特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ60aからの検知信号があるか否かにより、第1始動口60に遊技球が入球したか否かを判定する(S300)。第1始動口60に遊技球が入球したと判定されると(S300:YES)、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S301)。現在の保留数が上限値よりも少ないと判定された場合には(S301:YES)、保留数を値1だけインクリメントすると共に、当否判定用乱数を取得してRAM70cの第1特別図柄判定用乱数記憶領域に格納し(S302)、始動入賞時コマンド(何れの始動口に入球したか、当りか否か、当りの種別等を特定可能なコマンド)をサブ制御基板90に送信する。
第1始動口への入球がない(S300:NO)又は第1特別図柄の保留数が上限値に達している(S301:NO)と判定された場合は、第2始動口スイッチ38aからの検知信号があるか否かを判定する(S303)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定されると(S303:YES)、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S304)。現在の保留数が上限値よりも少ないと判定された場合には、保留数を値1だけインクリメントすると共に、当否判定用乱数を取得してRAM70cの第2特別図柄判定用乱数記憶領域に格納し(S305)、始動入賞時コマンドをサブ制御基板90に送信する。
ここで、S302で取得・記憶された第1特図に係る当否判定用乱数(第1特図判定用乱数)としては、第1始動口60への遊技球の入球により行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りの場合に特別図柄表示装置43に停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れで演出表示装置34の表示画面に演出図柄を変動表示する際にリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ用乱数などが挙げられる。またS305で取得・記憶された第2特図に係る当否判定用乱数(第2特図判定用乱数)についても、第1特図判定用乱数と同様である。また、始動入球時コマンドには、記憶した判定用乱数を示すコマンドや保留数を示すコマンドが含まれる。これらのコマンドは、共通の始動入球時コマンドとして送信するものの他、個別のコマンドとして送信するものとしてもよい。尚、第2始動口への入球がない(S303:NO)又は第2特別図柄の保留数が上限値に達している(S304:NO)と判定された場合は、条件装置作動フラグがONになっているかどうかの判定処理に進む(S310)
次に、条件装置作動フラグがオン(条件装置が作動中)であるか否か(S310)、特別図柄変動表示中であるか否か(S312)、停止表示時間中であるか否か(S314)、保留数(第2特別図柄、第1特別図柄)が値0であるか否か(S316)をそれぞれ判定する。条件装置作動フラグがオンであると判定されると(S310:NO)、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。一方、条件装置が作動中でなく(S310:NO)、特別図柄変動表示中でなく(S312:NO)、停止表示時間中でない場合(S314:NO)には、第2特別図柄の保留数(保留記憶数)が0か否かが判定される(S316)。第2特別図柄の保留数の値が0でもないと判定されると(S316:NO)、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S318)、第2特別図柄用の乱数記憶領域に記憶されている判定用乱数のうち最も古い判定用乱数(第2特別図柄大当り判定用乱数)を読み出す(S320)。そして、第2特別図柄用大当り判定テーブルと、読み出した第2特別図柄大当り判定用乱数とを用いて(対比して)、大当り判定を行い(S322)、図柄変動開始処理を実行して(S324)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。なお、条件装置が作動中であると(S310:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、図柄変動開始処理を行わないのであるから、後述のチャンスモードに一旦突入(遊技状態がチャンスモードに移行)すると、大当り遊技を発生させるまで、図柄変動開始処理が実行されないこととなる(最も遊技機を初期化(リセット)することにより、チャンスモードを解除(終了)することは可能である)。また、S322及び後述のS323の大当り判定(第2特別図柄大当り判定及び第1特別図柄大当り判定)で用いる大当り判定テーブルには、図18(a)に例示する低確率状態用の大当り判定テーブルと、図18(b)に例示する高確率状態用の大当り判定テーブルとが用意されており、現在の遊技状態が低確率状態である場合には低確率状態用のテーブルを用いて大当り判定を行い、現在の遊技状態が高確率状態である場合には高確率状態用のテーブルを用いて大当り判定を行う。なお、本実施例では、低確率状態用の大当り判定テーブルでは大当り判定用乱数が値0〜796のうち値60,61の場合に大当りとされ(1/398.5の大当り確率)、高確率状態用の大当り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値60〜79の場合に大当りとされる(1/39.85の大当り確率)。
第2特別図柄の保留数の値が0であると判定されると(S316:YES)、第1特別図柄の保留数が0であるか否かの判定を行う(S317)。第1特別図柄の保留数の値が0でないと判定されると(S317:NO)、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S319)、第1特別図柄用の乱数記憶領域に記憶されている判定用乱数のうち最も古い判定用乱数(第1特別図柄大当り判定用乱数)を読み出す(S321)。そして、第1特別図柄用大当り判定テーブルと、読み出した第1特別図柄大当り判定用乱数とを用いて(対比して)、大当り判定を行い(S323)、図柄変動開始処理を実行して(S324)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。なお、第2特別図柄の保留数が0であると判定されると(S317:YES)、特別図柄遊技処理を終了する。以下、図19に例示する図柄変動開始処理についての詳細を説明する。
図19の図柄変動開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、図16の特別図柄遊技処理のS322又はS323の第1特別図柄大当り判定又は第2特別図柄大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定し(S380)、大当りと判定されると(S380:YES)、大当り用変動パターンテーブルを設定する(S382)。ここで、大当り用変動パターンテーブルは、図示しないが、変動パターン決定用乱数と変動パターンと変動時間とが対応付けられたものである。大当り用変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を取得し(S384)、大当り図柄決定用乱数を読み出し(S386)、設定した大当り用変動パターンテーブルと取得した変動パターン決定用乱数とを用いて大当り図柄変動パターンを設定すると共に、読み出した大当り図柄決定用乱数とを用いて停止表示させる大当り図柄(当り特別図柄)を設定する(S388)。尚、第1特別図柄の大当り図柄については、読み出した第1特別図柄大当り図柄決定用乱数と図20(a)の第1特別図柄大当り図柄決定用乱数テーブルとを用いて決定される。また、第2特別図柄の大当り図柄については、読み出した第2特別図柄大当り図柄決定用乱数と図20(b)の第2特別図柄大当り図柄決定用乱数テーブルとを用いて決定される。
第1特別図柄の大当り図柄は、本実施例では、図20(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜値130のうち値0〜値50の場合に「通常大当り特別図柄」が設定され、大当り図柄決定乱数が値51〜値100の場合に「第1確変大当り特別図柄」が設定され、大当り図柄決定乱数が値101〜値110の場合に「第2確変大当り特別図柄A」が設定され、大当り図柄決定乱数が値111〜値120の場合に「第2確変大当り特別図柄B」が設定され、大当り図柄決定乱数が値121〜値130の場合に「第2確変大当り特別図柄C」が設定される。また、第2特別図柄の大当り図柄は、本実施例では、図20(b)に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜値130のうち値0〜値50の場合に「通常大当り特別図柄」が設定され、大当り図柄決定乱数が値51〜値130の場合に「第1確変大当り特別図柄」が設定される。つまり、第2特別図柄における大当り図柄の設定は、第1特別図柄における大当り図柄の設定よりも、第2確変大当り特別図柄の設定可能性が低く、その分、第1確変大当り特別図柄の設定可能性が高くされている。また、第2特別図柄は、第1特別図柄に優先して変動表示されるため、普通電動役物39の開放頻度が低い状態(通常状態)では、第1特別図柄に係る遊技が主に実行され、普通電動役物39の開放頻度が高い状態(開放頻度向上状態)では、第2特別図柄に係る遊技が主に実行される。従って、大当り遊技が実行された後に開放頻度向上状態が発生すると、第1確変大当り特別図柄の設定可能性の高い第2特別図柄に係る遊技を主に実行可能となり、多くの出玉が付与される大当りを獲得するチャンスとなる。これにより、遊技の興趣を高めることとなる。
一方、S380で大当り判定の結果が大当りでないと判定されると、外れ用変動パターンテーブルを設定する(S390)。ここで、外れ用変動パターンテーブルは、大当り用変動パターンテーブルと同様に、変動パターン決定用乱数と変動パターンと変動時間とが対応付けられたものである。外れ用変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を取得し(S392)、設定した外れ用変動パターンテーブルと取得した変動パターン決定用乱数とを用いて外れ図柄変動パターンを設定すると共に外れ特別図柄を設定する(S394)。なお、外れ特別図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、大当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。外れ特別図柄としては、図7に示した図柄が停止表示される。
こうして大当り図柄変動パターンおよび大当り特別図柄あるいは外れ図柄変動パターンおよび外れ特別図柄を設定すると、特別図柄表示基板40bを制御して特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始すると共に(S396)、図柄変動開始コマンドをサブ制御基板90に送信して(S398)、図柄変動開始処理を終了する。ここで、図柄変動開始コマンドには、大当りの場合には大当り図柄変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と当り特別図柄の種別(特別図柄停止情報指定コマンド)を示す情報が含まれ、外れの場合には外れ図柄変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と外れ特別図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)を示す情報が含まれている。
図16および図17の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄の変動表示が開始された状態で特別図柄遊技処理が実行された場合には、S312で特別図柄が変動表示中と判定されるため(S312:YES)、主制御基板70のCPU70aは、変動表示時間が経過したか否かを判定する(S326)。変動表示時間は特別図柄の変動パターンを決定する際に変動パターンに応じて決定されているから、変動表示時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と決定されている変動表示時間とを比較することにより行うことができる。変動表示時間が経過していないと判定されると(S326:NO)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動表示時間が経過していると判定されると(S326:YES)、特別図柄の変動を停止し(S328)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S330)。図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90は、その図柄停止コマンドを演出表示制御基板91に転送する。そして、停止表示時間を設定し(S332)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S334)。ここで、停止表示時間は、特別図柄の停止図柄を停止させたまま遊技が進行しない期間(外れ特別図柄が停止表示してから次の特別図柄変動を開始するまでのインターバル時間、或いは、当り特別図柄が停止表示してからチャンスモードが発生するまでのインターバル時間)であり、例えば0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定されると(S334:NO)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされると、S314で停止表示時間中と判定されるため、再びS334で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定されると(S334:YES)、停止表示している特別図柄が大当り図柄(当り特別図柄)であるか否かを判定する(S336)。
S336で大当り図柄であると判定されると、条件装置を作動させる条件装置作動フラグをオンとする(S338)。そして、チャンスモード開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(S344)。ここで、条件装置作動フラグは大当り遊技を実行するための条件の一つであり、大当り遊技の実行には、この条件装置作動フラグと後述する役物連続作動装置作動フラグの両方がオンされる必要がある。本実施例では、条件装置作動フラグがオンで且つ役物連続作動装置作動フラグがオフの状態をチャンスモードとしている。従って、特別図柄が大当り図柄で停止表示しても、直ちに大当り遊技が実行されるわけではなく、チャンスモードを経由して大当り遊技が実行される。チャンスモード中には、高確率状態を発生させる機能(確変機能)や開放頻度向上状態を発生させる機能(時短機能および開放延長機能)を一旦停止させるため、特別図柄確率変動フラグ(特図確変フラグ)がオンである場合には特図確変フラグをオフとし(S346,S348)、開放頻度向上フラグがオンである場合には開放頻度向上フラグをオフとして(S352)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の役物連続作動装置作動処理に進む。これにより、チャンスモード中に開放頻度向上状態が継続して発生することを防ぐことができる。この条件装置作動フラグがオンであり、役物連続作動装置作動フラグがオフである状態(チャンスモード)が、本発明の「大当り遊技許可状態」に相当する。
尚、本実施例では、特別図柄が大当り図柄で停止表示しても大当り遊技が直ちに実行されるわけではなく、チャンスモードを経由して大当り遊技が実行されるものとしたが、全ての大当り図柄についてこの態様を選択するのではなく、一部の大当り図柄(大当り態様)については、チャンスモードを経由して大当り遊技が実行されるものとし、他の大当り図柄(大当り態様)については、チャンスモードを経由することなく、大当り図柄が停止表示されることにより、条件装置作動フラグ及び役物連続作動装置作動フラグの両方をオンにして、直ちに大当り遊技を開始するものとしてもよい。これにより、遊技者が大当り開始ゲートに遊技球を入球させて大当り態様を選択するゲーム性と、遊技者の選択なしに特定の大当り遊技が確定するゲーム性とを混在させることができ、遊技性を多様化し、遊技興趣を高めることができる。
一方、S336で大当り図柄でないと判定されると、開放頻度向上フラグがオンであるか否かを判定し(S356)、開放頻度向上フラグがオンでない場合にはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。開放頻度向上フラグがオンの場合には開放頻度向上カウンタを値1だけデクリメントし(S358)、開放頻度向上カウンタが値0であるか否かを判定する(S360)。ここで、開放頻度向上カウンタは、開放頻度向上状態を発生させる期間(特別図柄の変動回数)を示すものであり、後述する大当り遊技終了時処理にて所定値がセットされる。開放頻度向上カウンタが値0でない場合には、開放頻度向上フラグをオンのまま維持して(開放頻度向上状態を発生させたまま)特別図柄遊技処理を一旦終了し、開放頻度向上カウンタが値0の場合には、開放頻度向上状態を終了させるために、開放頻度向上フラグをオフとして(S362)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。なお、大当り遊技終了時に開放頻度向上カウンタに「10000回」が設定される場合には、開放頻度向上カウンタが値0となる可能性は極めて低く、実質的に次回に大当り判定されるまで開放頻度向上状態が発生することとなる。
[役物連続作動装置作動処理]
S150の役物連続作動装置作動処理は、図21に示すフローチャートに従って実行される。図21の役物連続作動装置作動処理が実行されると、主制御基板70(主制御部ともいう)のCPU70aは、条件装置作動フラグがオンか否か(S400)、役物連続作動装置作動フラグがオンか否か(S401)等が判定される。条件装置作動フラグがオフである場合(S400:NO)、役物連続作動装置がオンである場合(S401:YES)には、役物連続作動装置作動処理を一旦終了する。また、条件装置作動フラグがオンであると判定され(S400:YES)、役物連続作動装置作動フラグがオフであると判定された場合は(S401:NO)、第1大当り開始ゲートスイッチ36a、第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球検知を有効とするゲート有効期間の発生条件が成立したか否かが判定される(S402)。ここで、「ゲート有効期間」は、前述したように、第1大当り開始ゲートスイッチ36a、第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の検知が有効化される期間であり、このゲート有効期間に第1大当り開始ゲート36あるいは第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球すると、大当り遊技が実行される。ゲート有効期間は、条件装置作動フラグがオンになってから規定時間(本実施例では4秒)が経過することで発生する。具体的には、条件装置作動フラグがオンになると、ゲート有効期間開始までの規定時間の計時が開始され、規定時間の経過を経て発生する。規定時間が経過するまでは、条件装置作動フラグがオンであるものの第1大当り開始ゲートスイッチ36a、第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の検知が無効化されるゲート無効期間となっており、このゲート無効期間に第1大当り開始ゲート36あるいは第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球しても大当り遊技は実行されない。ゲート有効期間は、規定時間の経過を経て一旦発生すると、第1大当り開始ゲートスイッチ36aまたは第2大当り開始ゲートスイッチ37aによる遊技球の入球検知がされるまで、継続して発生するように構成される。なお、本実施例では、ゲート無効期間では、演出表示装置34で所定の遊技説明画像(大当り開始ゲートの位置を示す画像や、何れかの大当り開始ゲートに遊技球を通過させる旨を示す画像など)を表示するように構成され、ゲート有効期間では、演出表示装置34で前述した振分装置32の動作タイミングを報知する画像(5秒毎に切り替わる画像など)を表示するように構成されている。
S402にて、ゲート有効期間が発生していないと判定された場合(S402:NO)には、役物連続作動装置作動処理を一旦終了し、ゲート有効期間が発生していると判定された場合(S402:YES)には、第1大当り開始ゲート36と第2大当り開始ゲート37の何れかに遊技球が入球したか否かが判定される(S403)。第1大当り開始ゲート36と第2大当り開始ゲート37の何れにも遊技球が入球していない場合には(S403:NO)、役物連続作動装置作動処理を一旦終了し、第1大当り開始ゲート36と第2大当り開始ゲート37の何れかに遊技球が入球した場合(S403:YES)には、入球した大当り開始ゲートの種別に応じた大当り態様設定処理(主にラウンド数の設定)を実行し(S404)、入球した大当り開始ゲートの種別を主制御基板70のRAM70cの所定領域に記憶する(S407)。ここで、「入球した大当り開始ゲートの種別」を記憶しておくのは、大当り遊技終了後に開放頻度向上状態の発生に関する設定を行う際に参照するためである。その後に、S408にて役物連続差動装置作動フラグをONにして(役物連続差動装置の作動を開始して)、大当り開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(S410)。ここで、サブ制御基板90に送信する「大当り開始コマンド」には、「当り特別図柄の種別」、「遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」および「大当り態様設定処理における設定結果」を示す情報が含まれている。
[大当り遊技処理]
S160の大当り遊技処理は、図22に示すフローチャートに従って実行される。図22の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、条件装置作動フラグがオンであるか否か(S500)、役物連続作動装置作動フラグがオンであるか否か(S502)、をそれぞれ判定する。2つのフラグのいずれかがオフである場合には大当り遊技を実行することなくそのまま大当り遊技処理を一旦終了し、2つのフラグのいずれもがオンである場合には大当り遊技を実行すると判断し、大入賞口44が開放中であるか否かを判定する(S504)。いま、大当り遊技の開始直後を考えると、大入賞口44は閉鎖しているため、S502では否定的な判定がなされ、次に、大当り遊技終了条件が成立しているか否かを判定する(S506)。この判定は、大入賞口44の開放動作の繰り返し回数(ラウンド数)が、設定された規定回数に達したか否かを判定することにより行われる。本実施例では、規定回数が、5回又は10回又は15回の何れかに設定される。大当り遊技の開始直後は、ステップS506で大当り遊技終了条件は成立していないと判定されるため、次に、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定し(S508)、規定の閉鎖時間が経過したと判定されると、大入賞口44が開放されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S510)、大当り遊技処理を一旦終了する。なお、本実施例では、大入賞口44を最初に開放する際(1ラウンド目の大入賞口の開放を行う際)には、所定のファンファーレ時間の計時を開始し、ファンファーレ時間が限度時間(本実施例では5秒)に達することで、大入賞口ソレノイド44bを駆動制御するように構成されている。
大入賞口44の開放を開始すると、次に大当り遊技処理が実行されたときにS504で大入賞口44が開放中と判定されるから、大入賞口44が開放を開始してからの経過時間が所定の開放時間に達したか否か(S512)、大入賞口44に入賞した遊技球の数が規定数(本実施例では、10個)に達したか否か(S514)を判定する。ここで、大入賞口開放時間は、上述のように、通常大当り特別図柄と第1確変大当り特別図柄の停止表示を起因とする大当り遊技の場合には「30秒」であり、第2確変大当り特別図柄A〜Cの停止表示を起因とする大当り遊技の場合には「0.5秒」である。大入賞口44が開放を開始してからの経過時間が所定の開放時間に達しておらず大入賞口44へ入賞した遊技球の数が規定数に達してもいないときには、大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口44が開放を開始してからの経過時間が所定の開放時間に達していると判定されたときや、開放時間に達していなくても大入賞口44へ入賞した遊技球の数が規定数に達していると判定されたときには、大入賞口44が閉鎖されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S516)、大当り遊技処理を一旦終了する。大入賞口44が閉鎖されると、次に大当り遊技処理が実行されたときにS504で大入賞口44が開放中でないと判定されるから、大当り遊技終了条件が成立していない限りは規定の閉鎖時間が経過するまで待って大入賞口44を開放する(S506〜S510)。このように閉鎖状態を挟みながら大入賞口44の開放動作を繰り返すことにより大当り遊技が進行される。大入賞口44の開放動作の繰り返し回数が規定回数に達すると、S506で大当り遊技終了条件が成立したと判定され、図23に例示する大当り遊技終了時処理を実行して(S518)、大当り遊技処理を終了する。
[大当り遊技終了時処理]
図23の大当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、条件装置作動フラグをオフとすると共に(S520)、役物連続作動装置作動フラグをオフとし(S522)する。そして、今回の大当りが何れの当り特別図柄(通常大当り特別図柄、第1確変大当り特別図柄、第2確変大当り特別図柄A〜C)を起因とするものであったかを判定する(S524、S525)。今回の大当りが第1確変大当り特別図柄であったと判定されると(S524:YES)、「第1確変大当り終了時用設定処理」を行う(S526)。また、今回の大当りが第2確変大当り特別図柄A〜Cであったと判定されると(S525:YES)、「第2確変大当り終了時用設定処理」を行う(S527)。また、今回の大当りが第1確変大当り特別図柄と第2確変大当り特別図柄A〜Cの何れにも該当しない(今回の大当りが通常大当り特別図柄の場合)と判定されると(S525:YES)、「通常大当り終了時用設定処理」を行う(S528)。「第1確変大当り終了時用設定処理」、「第2確変大当り終了時用設定処理」、「通常大当り終了時用設定処理」の各々では、「当り特別図柄の種別」と、各大当り遊技の実行契機となった「大当り開始ゲートの種別(チャンスモードにて遊技球の入球が検知された大当り開始ゲート)」と、「大当り態様設定処理の設定結果」とに基づき、特図確変フラグ、開放頻度向上カウンタおよび開放頻度向上フラグに関する設定が行われる。「第1確変大当り終了時用設定処理」、「第2確変大当り終了時用設定処理」、「通常大当り終了時用設定処理」が行われると、大当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信し(S530)、所定のエンディング時間の計時を開始する。そして、エンディング時間が限度時間(本実施例では5秒)に達することで大当り遊技終了時処理を終了する。大当り遊技終了コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に制御信号を出力して、演出表示装置34の背景画面を「第1確変大当り終了時用設定処理」、「第2確変大当り終了時用設定処理」、「通常大当り終了時用設定処理」での設定に対応する画像(高確率状態+開放頻度向上状態を示す画像、高確率状態+非開放頻度向上状態を示す画像、低確率状態+開放頻度向上状態を示す画像、低確率状態+非開放頻度向上状態を示す画像など)に設定する処理等を行う。
ここで、本実施例における大当り態様設定処理(図21のS404)および各種の大当り終了時用設定処理(図23のS526〜S528、第1確変大当り終了時用設定処理、第2確変大当り終了時用設定処理、通常大当り終了時用設定処理)の詳細について、図31を参照しながら説明する。図31には、当り特別図柄の種別に対応付けて、「大当り遊技後の低確率状態または高確率状態の設定態様」、「大当り遊技中における1回のラウンドでの大入賞口44の開放時間」、「各大当り開始ゲートへの遊技球入球によるラウンド数の設定態様」、「各大当り開始ゲートへの遊技球入球による大当り遊技終了後の開放頻度向上状態の設定態様」が示されている。
先ず、通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および通常大当り終了時用設定処理について説明する。本チャンスモード中に、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第1大当り開始ゲートスイッチ36aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、通常大当り特別図柄および第1大当り開始ゲート36に対応する抽選テーブル(通常・ゲート1用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「通常・ゲート1用ラウンド抽選テーブル」は、図26(a)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「5ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「5ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。次に、チャンスモードの発生契機となった当り特別図柄の種別を参照して、大当り遊技中の各ラウンドで大入賞口44を開放状態とする「大入賞口開放時間」を設定する。本実施例では、通常大当り特別図柄と第1確変大当り特別図柄については、大入賞口開放時間として「30秒」が設定され、第2確変大当り特別図柄A〜Cについては、大入賞口開放時間として「0.5秒」が設定される。
一方、通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して第2大当り開始ゲートスイッチ37aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、通常大当り特別図柄および第2大当り開始ゲート37に対応する抽選テーブル(通常・ゲート2用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「通常・ゲート2用ラウンド抽選テーブル」は、図26(b)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「15ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「15ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されたときと同様に「30秒」が設定される。
また、通常大当り終了時用設定処理では、図21のS407にて記憶される「チャンスモード中に遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」に応じて、異なる設定が行われる。すなわち、通常大当り終了時用設定処理では、当り特別図柄が低確率状態の発生に対応する図柄(通常大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをOFFのまま維持する。そして、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶されている場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにするとともに、開放頻度向上状態の発生期間として「100回」を設定する。また、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶されている場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させないため、開放頻度向上フラグをOFFのまま維持し、開放頻度向上状態の発生期間の設定も行わない(発生期間に0回を設定する構成としてもよい)。
このように、通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球すると、ラウンド数の少ない大当り遊技が実行されるものの大当り遊技後に100回の特別図柄が変動するまで開放頻度向上状態が発生し、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球すると、ラウンド数の多い大当り遊技が実行されるものの大当り遊技後に開放頻度向上状態が発生しないこととなる。このため、通常大当り特別図柄が停止表示した場合(演出図柄が同一の偶数図柄で停止表示した場合)には、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、少ない出玉と100回の開放頻度向上状態を獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、多くの出玉のみ(開放頻度向上状態なし)を獲得するかを遊技者に選択させる新たなゲーム性が実現できる。
次に、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および第1確変大当り終了時用設定処理について説明する。本チャンスモード中に、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第1大当り開始ゲートスイッチ36aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第1確変大当り特別図柄および第1大当り開始ゲート36に対応する抽選テーブル(第1確変・ゲート1用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第1確変・ゲート1用ラウンド抽選テーブル」は、図27(a)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「10ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「10ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1確変大当り特別図柄に対応する「30秒」が設定される。
一方、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して第2大当り開始ゲートスイッチ37aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第1確変大当り特別図柄および第2大当り開始ゲート37に対応する抽選テーブル(第1確変・ゲート2用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第1確変・ゲート2用ラウンド抽選テーブル」は、図27(b)に示すように、0〜49の当り態様決定用乱数に「5ラウンド」が対応付けられ、50〜99の当り態様決定用乱数に「15ラウンド」が対応付けられている。このため、本テーブルを用いる場合には「5ラウンド」と「15ラウンド」が各々50%の確率で大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されたときと同様に「30秒」が設定される。
また、第1確変大当り終了時用設定処理では、図21のS407にて記憶される「チャンスモード中に遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」を問わず、同様の設定が行われる。すなわち、第1確変大当り終了時用設定処理では、当り特別図柄が高確率状態の発生に対応する図柄(確変大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをONにするとともに、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶されている場合と、「第2大当り開始ゲート37」が記憶されている場合の双方で、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにする。そして、開放頻度向上状態の発生期間として「10000回」を設定する。
このように、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球すると、所定数量の出玉(例えば1000発)を確実に獲得できる固定ラウンド数の大当り遊技(10ラウンド大当り)が実行され、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球すると、出玉量に大小差(例えば500発と1500発)のある2種類のラウンド数の何れかの大当り遊技(5ラウンド大当り、15ラウンド大当り)が実行される。このため、第1確変大当り特別図柄が停止表示した場合(演出図柄が同一の奇数図柄で停止表示した場合)には、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、所定数量の出玉を確実に獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、50%の確率での最大量の出玉獲得にチャレンジするかを遊技者に選択させる新たなゲーム性が実現できる。
次に、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および第2確変大当り終了時用設定処理について説明する。先ず、第2確変大当り特別図柄Aの停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および第2確変大当り終了時用設定処理について説明する。本チャンスモード中に、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第1大当り開始ゲートスイッチ36aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Aおよび第1大当り開始ゲート36に対応する抽選テーブル(第2確変A・ゲート1用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変A・ゲート1用ラウンド抽選テーブル」は、図28(a)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「5ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「5ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第2確変大当り特別図柄に対応する「0.5秒」が設定される。
一方、第2確変大当り特別図柄Aの停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して第2大当り開始ゲートスイッチ37aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Aおよび第2大当り開始ゲート37に対応する抽選テーブル(第2確変A・ゲート2用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変A・ゲート2用ラウンド抽選テーブル」は、図28(b)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「15ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「15ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されたときと同様に「0.5秒」が設定される。
また、第2確変大当り特別図柄Aの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、図21のS407にて記憶される「チャンスモード中に遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」に応じて、異なる設定が行われる。すなわち、第2確変大当り特別図柄Aの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、当り特別図柄が高確率状態の発生に対応する図柄(確変大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをONにする。そして、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶されている場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させないため、開放頻度向上フラグをOFFのまま維持し、開放頻度向上状態の発生期間の設定も行わない(発生期間に0回を設定する構成としてもよい)。また、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶されている場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにする。そして、開放頻度向上状態の発生期間として「10000回」を設定する。
次に、第2確変大当り特別図柄Bの停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および第2確変大当り終了時用設定処理について説明する。本チャンスモード中に、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第1大当り開始ゲートスイッチ36aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Bおよび第1大当り開始ゲート36に対応する抽選テーブル(第2確変B・ゲート1用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変B・ゲート1用ラウンド抽選テーブル」は、図29(a)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「15ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「15ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第2確変大当り特別図柄に対応する「0.5秒」が設定される。
一方、第2確変大当り特別図柄Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して第2大当り開始ゲートスイッチ37aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Bおよび第2大当り開始ゲート37に対応する抽選テーブル(第2確変B・ゲート2用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変B・ゲート2用ラウンド抽選テーブル」は、図29(b)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「5ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「5ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されたときと同様に「0.5秒」が設定される。
また、第2確変大当り特別図柄Bの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、図21のS407にて記憶される「チャンスモード中に遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」に応じて、異なる設定が行われる。すなわち、第2確変大当り特別図柄Bの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、当り特別図柄が高確率状態の発生に対応する図柄(確変大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをONにする。そして、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶されている場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにする。そして、開放頻度向上状態の発生期間として「10000回」を設定する。また、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶されている場合には、。大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させないため、開放頻度向上フラグをOFFのまま維持し、開放頻度向上状態の発生期間の設定も行わない(発生期間に0回を設定する構成としてもよい)。
このように、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、第2確変大当り特別図柄A、Bの種別によって、開放頻度向上状態の発生が対応付けられる大当り開始ゲートが異なるように設定することとしている。そして、第2確変大当り特別図柄A、Bが停止表示されるときには、演出図柄にて共通の演出(チャンス図柄1の整列表示)を行うため、「何れの大当り開始ゲートが開放頻度向上状態の発生に対応付けられているか」を遊技者に推測させて、チャンスモード中に大当り開始ゲートの選択を行わせることができる。これにより、遊技者に対し、「何れの大当り開始ゲートが有利か」を考えさせ、大当り開始ゲートに向けて遊技球を発射するまでの面白みを高める新たなゲーム性を実現することができる。
次に、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモード中における大当り態様設定処理および第2確変大当り終了時用設定処理について説明する。本チャンスモード中に、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球して、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第1大当り開始ゲートスイッチ36aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Cおよび第1大当り開始ゲート36に対応する抽選テーブル(第2確変C・ゲート1用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変C・ゲート1用ラウンド抽選テーブル」は、図30(a)に示すように、全ての当り態様決定用乱数に「10ラウンド」が対応付けられており、本テーブルを用いる場合には100%の確率で「10ラウンド」が大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第2確変大当り特別図柄に対応する「0.5秒」が設定される。
一方、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球して第2大当り開始ゲートスイッチ37aによって遊技球の入球が検知されると、大当り態様設定処理として、第2大当り開始ゲートスイッチ37aが遊技球の入球を検知したタイミングで取得される当り態様決定用乱数(0〜99のうちから取得される一の乱数)と、第2確変大当り特別図柄Cおよび第2大当り開始ゲート37に対応する抽選テーブル(第2確変C・ゲート2用ラウンド抽選テーブル)とを照合して、大当り遊技のラウンド数の設定が行われる。「第2確変C・ゲート2用ラウンド抽選テーブル」は、図30(b)に示すように、0〜49の当り態様決定用乱数に「5ラウンド」が対応付けられ、50〜99の当り態様決定用乱数に「15ラウンド」が対応付けられている。このため、本テーブルを用いる場合には「5ラウンド」と「15ラウンド」が各々50%の確率で大当り遊技のラウンド数として設定される。また、大入賞口開放時間については、第1大当り開始ゲートスイッチ36aによって遊技球の入球が検知されたときと同様に「0.5秒」が設定される。
また、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、図21のS407にて記憶される「チャンスモード中に遊技球が入球した大当り開始ゲートの種別」および「大当り態様設定処理による設定結果(ラウンド決定結果)」に応じて異なる設定が行われる。
すなわち、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理では、当り特別図柄が高確率状態の発生に対応する図柄(確変大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをONにする。
そして、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶され、且つ、大当り態様設定処理にて「10ラウンド」が設定されていた場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにし、10ラウンドが設定されたことに基づき(10ラウンドの大当り遊技が実行されたことに基づき)、開放頻度向上状態の発生期間として「25回」を設定する。
一方、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶され、且つ、大当り態様設定処理にて「5ラウンド」が設定されていた場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させないために開放頻度向上フラグをOFFのまま維持し、開放頻度向上状態の発生期間の設定も行わない(第2大当り開始ゲート37の入球に基づく5ラウンドの設定に対応して、発生期間に0回を設定する構成としてもよい)。
また、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶され、且つ、大当り態様設定処理にて「15ラウンド」が設定されていた場合には、大当り遊技後に開放頻度向上状態を発生させるために開放頻度向上フラグをONにし、15ラウンドが設定されたことに基づき(15ラウンドの大当り遊技が実行されたことに基づき)、開放頻度向上状態の発生期間として「50回」を設定する。
このように、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、第1大当り開始ゲート36に遊技球が入球すると、25回の開放頻度向上状態を確実に発生させる設定が実行され、第2大当り開始ゲート37に遊技球が入球すると、大入賞口44の開放回数の設定(5ラウンドまたは15ラウンド)に対応して、0回または50回の開放頻度向上状態を発生させる設定が行われる。このため、第2確変大当り特別図柄Cが停止表示した場合(演出図柄がチャンス図柄2で整列表示した場合)には、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、固定化された回数(25回)の開放頻度向上状態を確実に獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、50%の確率での多回数(50回)の開放頻度向上状態の獲得にチャレンジするかを遊技者に選択させる新たなゲーム性が実現できる。
なお、上述では、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理にて「大当り態様設定処理の設定結果」と一義的に対応させるように開放頻度向上状態の設定を行うこととしたが、「大当り態様設定処理の設定結果」と一義的に対応させずに開放頻度向上状態の設定を行うように構成してもよい。
例えば、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を起因とする大当り遊技の終了時における第2確変大当り終了時用設定処理にて、当り特別図柄が高確率状態の発生に対応する図柄(確変大当り特別図柄)であることに基づき、特図確変フラグをONにし、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別に応じて「開放頻度向上状態発生抽選」を行って、該抽選結果に応じて開放頻度向上状態の発生に関する各種設定を行うようにしてもよい。この場合、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第1大当り開始ゲート36」が記憶されている場合は、所定タイミング(第1大当り開始ゲート36入球時や大当り遊技終了時など)に取得される乱数値(1〜100)と、第1抽選テーブル(1〜90に「25回の開放頻度向上状態」が対応し、91〜100に「0回の開放頻度向上状態」が対応)に基づき、25回の開放頻度向上状態を発生させるか否かを設定し、今回の大当り遊技の開始契機となった大当り開始ゲートの種別として「第2大当り開始ゲート37」が記憶されている場合は、所定タイミング(第2大当り開始ゲート37入球時や大当り遊技終了時など)に取得される乱数値(1〜100)と、第2抽選テーブル(1〜50に「50回の開放頻度向上状態」が対応し、51〜100に「0回の開放頻度向上状態」が対応)に基づき、50回の開放頻度向上状態を発生させるか否かを設定するようにしてもよい。なお、この場合は、何れの第大当り開始ゲートに遊技球が入球しても、大当り態様設定処理の設定結果を1種類(同一のラウンドを設定する)とするように構成してもよい。
次に、サブ制御基板90により実行される演出制御について説明する。図24は、サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。サブ制御基板90のCPU90aは、演出制御処理として、特別図柄の変動表示に合わせて演出図柄を変動停止表示させる図柄変動演出を実行する「図柄変動演出実行処理(S600)」と、特別図柄の停止表示後に発生する各種のチャンスモードに応じた演出(チャンスモード中演出)およびチャンスモードを経て実行される大当り遊技中に行われる演出(大当り演出)を実行する「図柄停止後演出実行処理(S610)」とを、繰り返し実行することにより行われる。なお、各種の演出処理では、演出表示装置34の画面表示に合わせて、音声がスピーカ28a,28bから出力するようアンプ基板92に駆動信号を出力したり、LED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力したりする。
[図柄変動演出実行処理]
図柄変動演出実行処理は、主制御基板70から送信される図柄変動開始コマンドをサブ制御基板90が受信すると、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応して演出図柄を変動表示させる演出パターンを設定すると共に、演出図柄の停止態様(バラケ目、リーチ外れ目、偶数揃い、奇数揃い、各種チャンス目など)を設定し、設定した演出パターンと停止態様に従って、演出図柄を変動表示および停止表示させる特別図柄対応演出を実行する。そして、主制御基板70により送信される特別図柄の図柄停止コマンドをサブ制御基板90が受信すると、今回の特別図柄の当否結果に対応する停止態様で演出図柄を停止表示して、特別図柄対応演出を終了する。
[図柄停止後演出実行処理]
図柄停止後演出実行処理は、主制御基板70から送信されるチャンスモード開始コマンド(図17のS344)を受けることで、図25に例示するフローチャートに従って実行される。図25の図柄停止後演出実行処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、「有効期間外演出」を実行する(S801)。ここで、「有効期間外演出」とは、条件装置作動フラグがONになってから前述したゲート有効期間が発生するまでの規定時間内(本実施例では4秒)に行われる演出(ゲート無効期間に行われる演出)である。有効期間外演出は、本チャンスモードが発生する契機となった当り特別図柄の種別に基づき、異なる内容の演出を実行可能に構成されている。
通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間外演出として、その後の遊技展開(大当り遊技中及び大当り遊技終了後)を説明する遊技説明画像(通常大当り特別図柄用の遊技説明画像)を演出表示装置34の表示領域に表示する演出を実行する。通常大当り特別図柄用の遊技説明画像としては、「各大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、どのような大当り遊技が実行されるのか」および「各大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、大当り遊技後にどのような状態になるのか」を説明する画像が表示される。
また、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間外演出として、その後の遊技展開(大当り遊技中)を説明する遊技説明画像(第1確変大当り特別図柄用の遊技説明画像)を演出表示装置34の表示領域に表示する演出を実行する。第1確変大当り特別図柄用の遊技説明画像としては、「各大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、どのような大当り遊技が実行される可能性があるのか」を説明する画像が表示される。
また、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間外演出として、その後の遊技展開を説明する共通の遊技説明画像(第2確変大当り特別図柄A、B用の遊技説明画像)を演出表示装置34の表示領域に表示する演出を実行する。第2確変大当り特別図柄A、B用の遊技説明画像としては、「何れかの大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、開放頻度向上状態が発生する可能性がある旨」と「大当り開始ゲートに遊技球を入球させた結果、15ラウンドの大当り遊技が実行されると、開放頻度向上状態が発生される可能性が高い旨」を説明する画像が表示される。なお、第2確変大当り特別図柄A、B用の遊技説明画像では、「各大当り開始ゲートに遊技球が入球すると、どのような結果になるのか(何れの大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、15ラウンドの大当り遊技が実行されるか)」までは明示しないようにしている。
また、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間外演出として、その後の遊技展開(大当り遊技終了後)を説明する遊技説明画像(第2確変大当り特別図柄C用の遊技説明画像)を演出表示装置34の表示領域に表示する演出を実行する。第2確変大当り特別図柄C用の遊技説明画像としては、「各大当り開始ゲートに遊技球を入球させると、大当り遊技後にどのような展開となる可能性があるのか」を説明する画像が表示される。
有効期間外演出を実行すると、規定時間を経過したか否かが判定される(S803)。規定時間を経過したか否かは、有効期間外演出の開始に伴い作動する計時手段により「4秒」が経過したか否かによって判定される。規定時間を経過していないと判定されると(S803:NO)、規定時間が経過するまで待機し、有効期間外演出を継続して実行する。なお、ゲート有効期間の開始に伴い、主制御基板70からゲート有効期間開始コマンドが送信されるように構成し、このゲート有効期間開始コマンドを受信したか否かによって、規定時間が経過したか否か(ゲート有効期間が発生したか否か)を判定するように構成してもよい。
S803にて規定時間を経過したと判定されると(S803:YES)、次に「有効期間中演出」を実行する(S805)。ここで、「有効期間中演出」とは、ゲート有効期間中に行われる演出である。有効期間中演出は、本チャンスモードが発生する契機となった当り特別図柄の種別に基づき、異なる内容の演出を実行可能に構成されている。
通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間中演出として、振分装置32の振分部材50の位置(動作態様)が何れの位置(何れの状態)にあるか、すなわち、「今遊技球を発射して特定入球口32aに入球させた場合には、何れの大当り開始ゲートに入球するか」を表す発射タイミング補助表示と、「今遊技球を発射して特定入球口32aに入球させた場合には、今後の遊技展開がどのような展開になるか」を表す遊技展開報知表示とが行われる演出を実行する。発射タイミング補助表示の表示内容は、振分部材50の5秒毎の振分動作切替に合わせて、「→」と「←」が切り替わる画像とし、遊技展開報知表示の表示内容は、振分部材50の5秒毎の振分動作切替に合わせて、『5R大当り+電サポ100回!!』の画像と、『15R大当り+電サポなし!!』の画像とが切り替わる内容とされる。そして、遊技者はこれらの表示画像に従って任意のタイミングで遊技球を発射(右打ち)することで、希望する大当り開始ゲートに容易に遊技球を入球させ、希望する大当り遊技を容易に実行することが可能となる。
また、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間中演出として、通常大当り特別図柄のときと同じ内容の発射タイミング補助表示と、通常大当り特別図柄のときと異なる内容の遊技展開報知表示とが行われる演出を実行する。第1確変大当り特別図柄に対応する遊技展開報知表示の表示内容は、振分部材50の5秒毎の振分動作切替に合わせて、『5R大当りor15R大当り抽選タイム!!』の画像と、『10R大当り確定タイム!!』の画像とが切り替わる内容とされる。そして、遊技者はこれらの表示画像に従って任意のタイミングで遊技球を発射(右打ち)することで、希望する大当り開始ゲートに容易に遊技球を入球させ、希望する態様での大当り態様決定を容易に受けることが可能となる。
また、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間中演出として、発射タイミング補助表示が行われず、単に特定入球口32aに遊技球を入球させることを誘導する表示(『好きなタイミングで特定入球口32aに入球させろ!!』の画像など)が行われる演出を実行する。このため、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、他のチャンスモード(通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモード、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモード)に比べて、振分部材50の振分動作タイミングと遊技球の発射タイミングとの整合が取り難く、遊技者の希望する大当り開始ゲートに遊技球を入球させることが困難となる。
また、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、有効期間中演出として、通常大当り特別図柄や第1確変大当り遊技のときと同じ内容の発射タイミング補助表示と、通常大当り特別図柄や第1確変大当り遊技のときと異なる内容の遊技展開報知表示とが行われる演出を実行する。第2確変大当り特別図柄Cに対応する遊技展開報知表示の表示内容は、振分部材50の5秒毎の振分動作切替に合わせて、『電サポ0回or電サポ50回抽選タイム!!』の画像と、『電サポ25回確定タイム!!』の画像とが切り替わる内容とされる。そして、遊技者はこれらの表示画像に従って任意のタイミングで遊技球を発射(右打ち)することで、希望する大当り開始ゲートに容易に遊技球を入球させ、希望する大当り遊技後の態様を容易に受けることが可能となる。
有効期間中演出を実行すると、第1大当り開始ゲート36と第2大当り開始ゲート37の何れかに遊技球が入球したか否かが判定される(S807)。何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したか否かは、主制御基板70から送信される大当り開始コマンド(図21のS410)を受信したか否かによって判定される。何れの大当り開始ゲートにも遊技球が入球していないと判定されると(S807:NO)、何れかの大当り開始ゲートに遊技球が入球するまで待機し、有効期間中演出を継続して実行する。
主制御基板70から送信される大当り開始コマンドを受信して何れかの大当り開始ゲートに遊技球が入球した判定されると(S807:NO)、受信した大当り開始コマンドに含まれる「大当り開始ゲートの種別」に関する情報に基づき、「通過ゲート対応演出」を実行し(S809)、通過ゲート対応演出の実行後には「大当り演出」を実行する(S810)。ここで、「通過ゲート対応演出」とは、何れかの大当り開始ゲートに遊技球が入球したときに行われる演出であって、大当り遊技の進行過程におけるファンファーレ時間内(役物連続作動装置作動フラグがONになってから大入賞口44が最初に開放するまでの時間、本実施例では5秒)に実行される演出である。また、「大当り演出」とは、大当り遊技中のラウンド進行に伴って実行される演出であって、大当り遊技中の1ラウンド目の開始時からエンディング時間が終了するまでに実行される演出である。通過ゲート対応演出および大当り中演出は、本チャンスモードが発生する契機となった当り特別図柄の種別に基づき、異なる内容の演出を実行可能に構成されている。
通常大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、通過ゲート対応演出として、以下の演出が行われる。すなわち、遊技球が第1大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として『5R大当り+電サポGET!!』の画像を表示する演出を実行し、遊技球が第2大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として『15R大当りGET!!』の画像を表示する演出を実行する。そして、通過ゲート対応演出が実行された後には、実行される大当り遊技の種別に対応する画像(5R大当りに対応する大当り画像あるいは15R大当りに対応する大当り画像)を表示する大当り演出を実行する。
また、第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、通過ゲート対応演出として、以下の演出が行われる。すなわち、遊技球が第1大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として『10R大当りGET!!』の画像を表示する演出を実行し、遊技球が第2大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として、図21のS404の大当り態様設定処理の設定結果を示す画像(『5R大当りGET!!』または『15R大当りGET!!』を表示する演出を実行する。そして、通過ゲート対応演出が実行された後には、実行される大当り遊技の種別に対応する画像(10R大当りに対応する大当り画像、5R大当りに対応する大当り画像あるいは15R大当りに対応する大当り画像)を表示する大当り演出を実行する。
また、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、通過ゲート対応演出として、以下の演出が行われる。すなわち、遊技球が第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に入球して、大当り遊技後に開放頻度向上状態が発生する場合(第2確変大当り特別図柄Aでの第2大当り開始ゲート37入球時、Bでの第1大当り開始ゲート36入球時)には、共通して『宝箱を開ける→電サポあり確変GET!!』となる画像を表示する通過ゲート対応演出を実行する。また、遊技球が第1大当り開始ゲート36または第2大当り開始ゲート37に入球して、大当り遊技後に開放頻度向上状態が発生しない場合(第2確変大当り特別図柄Aでの第1大当り開始ゲート36入球時、Bでの第2大当り開始ゲート37入球時)には、共通して『宝箱を開ける→電サポなし確変GET!!』となる画像を表示する通過ゲート対応演出を実行する。そして、通過ゲート対応演出が実行された後には、実行される大当り遊技の種別と、大当り遊技後の状態とに対応する画像を表示する大当り演出を実行する。
また、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機に発生するチャンスモードでは、通過ゲート対応演出として、以下の演出が行われる。すなわち、遊技球が第1大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として『電サポ25回GET!!』の画像を表示する演出を実行し、遊技球が第2大当り開始ゲート36に入球した場合には、通過ゲート対応演出として、図23の大当り終了時用設定処理(S527)で設定される予定の結果を示す画像(『電サポ0回・・・』または『電サポ50回GET!!』を表示する演出を実行する。そして、通過ゲート対応演出が実行された後には、実行される大当り遊技の種別に対応する画像(10R大当りに対応する大当り画像、5R大当りに対応する大当り画像あるいは15R大当りに対応する大当り画像)を表示する大当り演出を実行する。
以上説明した実施例のパチンコ機10によれば、各種のチャンスモードにおいて、第1大当り開始ゲート36と第2大当り開始ゲート37の用途を様々に設定して、大当り開始ゲートの選択を多様に用いることで、複数の大当り開始ゲートを搭載した遊技機における遊技性の幅を広げ、遊技興趣を向上させることができる。
具体的には、通常大当り特別図柄が停止表示した場合(演出図柄が同一の偶数図柄で停止表示した場合)には、演出図柄にて高確率状態の非発生を確定的に示した上で、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、少ない出玉(500発)と100回の電サポ(開放頻度向上状態)を獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、多くの出玉(1500発)のみ(開放頻度向上状態なし)を獲得するかを遊技者に選択させることで、高確率状態は発生しないものの、後の遊技を遊技者の希望する態様で進行させることができ、高確率状態の非発生による興趣低下を軽減することができる。特に、今回の大当り遊技後に遊技を止めたい遊技者に対しては、大当り遊技後に直ちに遊技を止められる選択肢(15ラウンド大当り+開放頻度向上状態なし)があることにより、十分な満足感を与えることができ、好適となる。
また、第1確変大当り特別図柄が停止表示した場合(演出図柄が同一の奇数図柄で停止表示した場合)には、演出図柄にて高確率状態の発生を確定的に示した上で、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、所定数量の出玉を確実に獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、50%の確率での最大量の出玉獲得にチャレンジするかを遊技者に選択させることで、次回の大当りが約束されていることを加味して「今回の大当り遊技の態様をどうするか」を遊技者に考えさせ、大当り開始ゲートに向けて遊技球を発射するまでの面白みを高めることができる。
また、第2確変大当り特別図柄A、Bが停止表示されるときには、演出図柄にて共通の演出(第1チャンス目の表示など)を行って高確率状態の発生を確定的に示すものの、当り特別図柄の種別に応じて、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させたときと、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させたときとで「開放頻度向上状態(電サポ)の発生可能性」が変化するように構成される。さらに、振分部材50の切替動作に関する報知を行わないこととしている。このため、特に、第2確変大当り特別図柄A、Bと各大当り開始ゲートの対応関係を把握していない遊技者に対し、チャンスモード中に大当り開始ゲートを選択させるにあたって、「何れの大当り開始ゲートが有利か」を考えさせるとともに、「何れのタイミングで遊技球を発射すると何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球するか」を考えさせ、大当り開始ゲートに向けて遊技球を発射するまでの面白みを高めることができる。
また、本実施例では、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機とする大当り遊技中は、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行うため多くの出玉の獲得は期待できないものの、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行う回数(本実施例ではラウンド数と一致)と、「開放頻度向上状態の発生可能性」が対応付けられている。すなわち、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行う回数(ラウンド数)が「15回(15ラウンド)」の場合には、開放頻度向上状態が100%の確率で発生し、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行う回数(ラウンド数)が「5回(5ラウンド)」の場合には、開放頻度向上状態が発生しない(発生確率0%)。このため、大当り遊技開始時の遊技通過ゲート対応演出にて「後の遊技展開」を判明させない態様とした場合等には、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機とする大当り遊技中の大入賞口44の開放回数に注目させることができ、出玉の獲得が期待できない大当り遊技中に新たな面白みを付与し、遊技興趣を向上させることができる。
また、第2確変大当り特別図柄Cが停止表示した場合(演出図柄が第2チャンス目で表示した場合)には、演出図柄にて高確率状態の発生を確定的に示した上で、第1大当り開始ゲート36に遊技球を入球させて、25回の開放頻度向上状態(電サポ)を確実に獲得するか、第2大当り開始ゲート37に遊技球を入球させて、50%の確率での多回数(50回)の開放頻度向上状態(電サポ)の獲得にチャレンジするかを遊技者に選択させることで、次回の大当りが約束されていることを加味して「次回の大当り遊技までの遊技態様をどうするか」を遊技者に考えさせ、大当り開始ゲートに向けて遊技球を発射するまでの面白みを高めることができる。
また、本実施例では、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機とする大当り遊技中にも、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行うため多くの出玉の獲得は期待できないものの、大入賞口44が「0.5秒」の開放を行う回数(本実施例ではラウンド数と一致)と、「開放頻度向上状態の設定」が対応付けられている。すなわち、第2大当り開始ゲート27に遊技球を入球させたときの大当り遊技態様設定処理にて「15回(15ラウンド)」が設定された場合には、大当り終了時用設定処理にて「50回の開放頻度向上状態」が100%の確率で設定され、第2大当り開始ゲート27に遊技球を入球させたときの大当り遊技態様設定処理にて「5回(5ラウンド)」が設定された場合には、大当り終了時用設定処理にて「開放頻度向上状態を発生させないこと」が100%の確率で設定される。このため、大当り遊技開始時の遊技通過ゲート対応演出にて「後の遊技展開」を判明させない態様とした場合等には、第2確変大当り特別図柄Cの停止表示を契機とする大当り遊技中の大入賞口44の開放回数に注目させることができ、出玉の獲得が期待できない大当り遊技中に新たな面白みを付与し、遊技興趣を向上させることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例ではパチンコ機10が本発明の「遊技機」に相当し、第1始動口60や第2始動口38が「始動口」に相当し、第1大当り開始ゲート36や第2大当り開始ゲート37が「複数の大当り遊技開始口」に相当し、図16の特別図柄遊技処理のS322、S323の処理を実行する主制御基板70が「大当り遊技判定手段」に相当し、第1特別図柄、第2特別図柄に関する変動表示制御を実行する主制御基板70が「特別図柄遊技実行手段」に相当し、図17の特別図柄遊技処理や図21の役物連続作動装置作動処理、図22の大当り遊技処理、図23の大当り遊技終了時処理を実行する主制御基板70が「大当り遊技許可状態発生手段」や「長開放大当り遊技実行手段」、「短開放大当り遊技実行手段」、「大当り後状態発生手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
(他の実施例)
上述した実施例では、大入賞口44を短開放させる大当り遊技を「第2確変大当り特別図柄」の停止表示に基づき実行するものとしたが、大入賞口44を短開放(0.5秒開放)させる大当り遊技の終了後に低確率状態とする「第2通常大当り特別図柄」を設け、上記実施例の「第2確変大当り特別図柄A、B」や、「第2確変大当り特別図柄C」と同様の大当り態様設定処理や大当り終了時用設定処理、各種の演出処理(第1チャンス目,第2チャンス目の表示、有効期間外演出、有効期間中演出、ゲート対応演出など)を実行するように構成してもよい。このような構成によれば、上記ゲーム性に加え、「高確率状態であるか否か」にも注目させるゲーム性を実現でき、更なる興趣向上を図ることができる。
また、上述した実施例では、第2確変大当り特別図柄を3種類としたが、これに限定されず、更に多くの数を設けて構成することとしてもよいし、例えば第2確変大当り特別図柄A、Bに対して各々複数種類の図柄を設定しておくこととしてもよい。これにより、当り特別図柄の種別と有利な大当り開始ゲートの対応関係を識別させにくくでき、上述の遊技効果をより好適に発揮することが可能となる。
また、上述した実施例では、チャンスモードに制限時間を設けない構成としたが、チャンスモードに制限時間を設ける構成としてもよい。例えば、第2確変大当り特別図柄の停止表示を契機に発生するチャンスモードにて、ゲート有効期間の限度時間を「10秒」と設定し、この限度時間が経過するまでに何れかの大当り開始ゲートに遊技球が入球すれば、大当り開始ゲートの種別に対応する設定がなされ、限度時間が経過するまでに何れの大当り開始ゲートにも遊技球が入球しなけれれば、チャンスモード発生前の状態を維持するように構成する。このような構成によれば、チャンスモード中に当り特別図柄の種別を識別する時間的余裕を無くし、当り特別図柄の種別と有利な大当り開始ゲートの対応関係を判別し難くすることができ、上述の遊技効果をより好適に発揮することが可能となる。
また、上述した実施例では、当り特別図柄の種類ごとに大当り開始ゲートに対する各種の設定処理(大当り遊技態様設定処理、大当り終了時用設定処理)を異ならせるように構成していたが、これに限定されず、当り特別図柄を共通化して、大当り遊技態様設定処理および大当り終了時用設定処理の処理内容を別途設定する設定手段を設けて、当り特別図柄の種別から各大当り開始ゲートに対する設定を判別させないように構成してもよい。例えば、第2確変大当り特別図柄A、Bを共通の当り特別図柄(当り特別図柄X)で表示されるように構成し、当り特別図柄Xの停止表示を契機とするチャンスモード開始時に、当り特別図柄の決定とは別の別抽選(1〜100の別乱数値を用いた抽選)を行って、各大当り開始ゲートに入球したときに実行する大当り遊技態様設定処理および大当り終了時用設定処理をランダムに設定するように構成する。これにより、当り特別図柄の種別から有利な大当り開始ゲートが判別できなくなり、上述の遊技効果をより好適に発揮することが可能となる。
また、上述した実施例では、振分部材50の切替動作を常時5秒毎に行うものとしていたが、これに限定されず、チャンスモードの種別に応じて振分部材50の切替動作パターンを異ならせるように構成してもよい。例えば、通常大当り特別図柄や第1確変大当り特別図柄の停止表示を契機とするチャンスモードでは、振分部材50の切替動作を常時5秒毎に行うパターン(照準容易パターン)に設定し、第2確変大当り特別図柄A、Bの停止表示を契機とするチャンスモードでは、振分部材50の切替動作を常時1秒毎に行うパターン(照準困難パターン)に設定する。これにより、遊技者の希望する大当り開始ゲートに遊技球を入球させる難易度を高めることができ、大当り開始ゲートの選択に発射技量を反映させるとともに、当り特別図柄の種別から有利な大当り開始ゲートが判別されても、有利な大当り開始ゲートに容易に入球させることを困難とし、上述の遊技効果をより好適に発揮することが可能となる。
また、上述した実施例では、チャンスモード中の「ゲート無効期間」を一律の時間(4秒)に設定していたが、特別図柄の種別やチャンスモードの種別に応じてゲート無効期間の長さが異なるように構成してもよい。例えば、第1特別図柄が当り特別図柄で停止表示することにより発生するチャンスモードでは、ゲート無効期間を第1期間(例えば10秒)に設定し、第2特別図柄が当り特別図柄で停止表示することにより発生するチャンスモードでは、ゲート無効期間を第1期間よりも短い第2期間(例えば3秒)に設定する。そして、第1特別図柄が当り特別図柄で停止表示する場合は、所謂「初当り(1回目の大当り」の可能性が高いので、長期に設定される第1期間内(長期のゲート無効期間)で詳細な遊技説明を行う遊技説明画像を表示する。また、第2特別図柄が当り特別図柄で停止表示する場合は、所謂「連荘当り(2回目以降の大当り)」の可能性が高いので、初当り時に遊技説明を既に実施していることから、遊技者に煩わしさを与えることを防ぐために、短期に設定される第2期間内(短期のゲート無効期間)で簡易な遊技説明を行う遊技説明画像を表示する。これにより、大当り理開始ゲートを搭載する遊技機での遊技の進行をスムーズにして遊技興趣の向上を図ることができる。
また、上述した実施例では、チャンスモード中に「ゲート無効期間」および「ゲート有効期間」を設けるように構成したが、これに限定されず、チャンスモード中の全ての期間をゲート有効期間とするように構成してもよい。また、この場合、各実施例における「有効期間外演出(遊技説明画像の表示)」の実行時期を、特別図柄の停止表示時間にて代用するように構成してもよい。具体的には、外れ特別図柄の停止表示時間を「0.6秒」に設定し、当り特別図柄の停止表示時間を「10秒」に設定し、この当り特別図柄の停止表示時間内で遊技説明画像の表示等を行うようにすることが例示できる。
また、上述した実施例では、大当り開始ゲートを2個備える構成としたが、3個以上を備えるように構成してもよい。
また、上述した実施例では、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したかに応じて大当り遊技中のラウンド数の設定を異ならせるものとしたが、大当り開始ゲートに遊技球が入球したときに設定される大当り遊技態様は、これに限られない。例えば、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球してもラウンド数の設定は同じ(例えば15ラウンド)であるが、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したかに応じて、「各ラウンドでの大入賞口44の開放態様(開放パターン)が異なるもの」を例示できる。開放態様が異なるものとしては、1回のラウンドに対する大入賞口44の開放回数や、1回のラウンドに対する大入賞口44の開放時間、1回のラウンドに対する大入賞口44の閉鎖時間が異なるものが例示できる。また、開放態様でなく、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球するかに応じて「大入賞口44への入球によリ払い出される賞球数」を異ならせるものも例示できる。
また、上述した実施例では、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したかに応じて開放頻度向上状態の発生可否についての設定を異ならせるものとしたが、大当り開始ゲートへの遊技球入球に伴い設定される大当り遊技後の状態は、これに限られない。例えば、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したかに応じて、「高確率状態状態の発生可否についての設定が異なるもの」や「開放頻度向上状態の発生期間(50回または100回)についての設定が異なるもの」、「高確率状態状態の発生期間(50回または100回)についての設定が異なるもの」などが例示できる。
また、大当り開始ゲートへの遊技球入球に伴い設定される大当り遊技後の状態としては、「演出の実行状態」であってもよく、例えば、何れの大当り開始ゲートに遊技球が入球したかに応じて、「現在設定されている確率状態を判明させる確率判明演出(確変確定のモード演出など)を実行する演出状態A」と「現在設定されている確率状態を判明させない確率秘匿演出(確変非確定のモード演出など)を実行する演出状態B」の何れを発生させるかを異ならせるように構成してもよい。なお、このように「演出の実行状態」を異ならせる場合には、大入賞口44を短開放(0.5秒開放)させる大当り遊技の終了後に高確率状態とする「短開放確変大当り特別図柄」と、大入賞口44を短開放(0.5秒開放)させる大当り遊技の終了後に低確率状態とする「短開放通常大当り特別図柄」とを併せ持つ構成や、大入賞口44を短開放(0.5秒開放)させる大当り遊技の終了後に高確率状態とする「短開放確変大当り特別図柄」と、大入賞口44を短開放(0.5秒開放)させる「小当り図柄」とを併せ持つ構成が好適である。
また、上述した実施例では、遊技球が入賞口(大入賞口など)に入球すると、それに対する対価として、遊技球の払い出しを行い、遊技者に遊技球そのものを特典として付与する遊技機を例示したが、本発明はこのような遊技機に限定されるものではない。例えば、遊技球が入賞口(大入賞口など)に入球すると、それに対する対価として、遊技球の払い出しを行わずに、別形式(遊技機から出力される賞球情報をデータ化して遊技者所有のカードに保存する形式など)で遊技球と同価値を有する媒体(データ等含む)を遊技者に特典として付与する遊技機(所謂「封入式の遊技機」)であってもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、遊技機の製造産業に利用可能である。
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿
、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射
モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26
演出ボタン、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、30 遊技盤、31a 外レ
ール、31b 内レール、32a 特定入球口、33 普通図柄作動ゲート、33a 普
通図柄ゲートスイッチ、34 演出表示装置、34L,34M,34R 演出図柄、35
a〜35c 保留図柄、36 第1大当り開始ゲート、37 第2大当り開始ゲート、3
8 第2始動口、39 普通電動役物、39a 翼片部、39b 普通電動役物ソレノイ
ド、38a 第2始動口スイッチ、40 図柄表示装置、41 普通図柄表示装置、41
a 左普通図柄表示部、41b 中普通図柄表示部、41c 右普通図柄表示部、43
第1特別図柄表示装置、44 大入賞口、44a 大入賞口スイッチ、44b 大入賞口
ソレノイド、45 第2特別図柄表示装置、48 アウト口、50 振分部材、60 第
1始動口、60a 第1始動口スイッチ、70 主制御基板、70a CPU、70b
ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッ
チ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイ
ッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、9
0b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装
飾駆動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出ボタン基板、10
0 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。

Claims (4)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    遊技球が入球可能な複数の大当り遊技開始口と、
    遊技球が入球可能な大入賞口と、
    前記大入賞口を開閉させる大入賞開閉部材と、
    前記始動口に遊技球が入球することに基づいて、前記大入賞開閉部材を開放状態とする大当り遊技を実行するか否かを判定する大当り遊技判定手段と、
    前記大当り遊技判定手段の判定結果に従って特別図柄を変動表示させ、該判定結果に対応する大当り図柄あるいは非大当り図柄で前記特別図柄を停止表示させる特別図柄遊技を実行する特別図柄遊技実行手段と、
    前記特別図柄遊技にて前記大当り図柄が停止表示すると、前記大当り遊技の実行を許可する大当り遊技許可状態を発生させる大当り遊技許可状態発生手段と、
    前記大当り図柄のうち所定の長開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れかに遊技球が入球すると、前記大当り遊技として、前記大入賞開閉部材を第1の時間に亘って開放状態とする長開放期間が所定回数発生する長開放大当り遊技を実行する長開放大当り遊技実行手段と、
    前記大当り図柄のうち所定の短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れかに遊技球が入球すると、前記大当り遊技として、前記大入賞開閉部材を前記第1の時間よりも短い第2の時間に亘って開放状態とする短開放期間が所定回数発生する短開放大当り遊技を実行する短開放大当り遊技実行手段と、
    前記大当り遊技の終了後に、有利度合いの異なる複数の大当り後状態のいずれかを発生させる大当り後状態発生手段と、を備え、
    前記長開放大当り遊技実行手段は、
    前記長開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、前記長開放期間の発生回数が異なる前記長開放大当り遊技を実行可能に構成され、
    前記大当り後状態発生手段は、
    前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生した前記大当り遊技許可状態中に前記複数の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、該大当り遊技開始口への入球を契機として実行される前記短開放大当り遊技終了後に異なる前記大当り後状態を発生可能に構成されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記大当り遊技許可状態発生手段は、
    前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態として、第1の大当り遊技許可状態または第2の大当り遊技許可状態を発生可能であって、
    前記大当り後状態発生手段は、
    前記大当り遊技の終了後に、前記特別図柄遊技を実行するにあたり遊技者にとって有利な第1状態または前記第1状態よりも不利な第2状態を発生可能であって、
    前記第1の大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第1の状態を発生させ、前記複数の大当り遊技開始口のうち第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第2の状態を発生させ、
    前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第2の状態を発生させ、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に前記第1の状態を発生させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記短開放大当り遊技実行手段は、
    前記第1の大当り遊技許可状態中または前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口と前記第2の大当り遊技開始口の何れに遊技球が入球したかに応じて、前記短開放期間の発生回数が異なる前記短開放大当り遊技を実行可能に構成され、
    前記第1の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を第1の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第1の回数と異なる第2の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、
    前記第2の大当り遊技許可状態中に、前記第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第2の回数とする前記短開放大当り遊技を実行し、前記第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放期間の発生回数を前記第1の回数とする前記短開放大当り遊技を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記大当り後状態発生手段は、
    前記大当り遊技の終了後に、前記特別図柄遊技を実行するにあたり遊技者にとって有利な有利状態を発生可能であって、
    前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第1の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に第1の遊技期間に亘って前記有利状態を発生させ、
    前記短開放大当り図柄の停止表示に基づき発生させる前記大当り遊技許可状態中に、前記複数の大当り遊技開始口のうち第2の大当り遊技開始口に遊技球が入球した場合には、前記短開放大当り遊技の終了後に、前記第1の遊技期間よりも短い第2の遊技期間、または前記第1の遊技期間よりも長い第3の遊技期間に亘って前記有利状態を発生させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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