JP2014155847A - 遊技機 - Google Patents

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Yukitaka Hayashi
志隆 林
Yutaro Aoki
優太郎 青木
Satoshi Seya
聡 瀬谷
Koji Fujimori
幸治 藤盛
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

【課題】遊技性の幅を広げて、興趣の向上を図る。
【解決手段】始動口38への遊技球の入賞を契機として行われる当否判定の結果が大当り
となって特別図柄が大当り図柄で停止したときに大当り遊技の権利(チャンスモード)を
発生させ、チャンスモード中に、第1普通図柄作動ゲート32への遊技球の通過を契機と
して行われる当否判定の結果が当りとなって第1普通図柄が当り図柄で停止し、これに伴
って開放される特定入賞口36に遊技球が入球し、入球した遊技球が第1振分装置50に
より特定領域に振り分けられたときに大当り遊技を開始する。チャンスモードは、特別図
柄の当否判定の結果が小当りとなった場合には、これに伴って開放される第2大入賞口4
6に遊技球が入球し、入球した遊技球が特定領域を通過したときにも突入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技球により遊技を行うパチンコ機やアレンジボール機等の弾球式の遊技機
に関する。
従来、この種の遊技機としては、普通電動役物に遊技球が入賞したときに条件装置作動
用の当否抽選を行い、当否抽選の結果が大当りの場合に条件装置作動フラグを値1にセッ
トし、条件装置作動フラグが値1にセットされている状態で普通電動役物の上方に配置さ
れたゲートに遊技球が入球したときに役物連続作動装置用の当否抽選を行い、当否抽選の
結果が当りの場合に役物連続作動装置作動フラグを値1にセットして大当り遊技を実行す
るものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機では、大当り遊技を実
行するために条件装置作動フラグが値1の条件下でゲートへの入球を必須とすることによ
り、条件装置作動フラグは値1であるが役物連続作動装置作動フラグは値1でない期間を
利用して遊技を行うことができるとしている。
特開2005−319286号公報
上述した遊技機では、ゲートは遊技球が常時入球可能に形成されており、普通電動役物
の入賞に基づく当否抽選とゲートの入球に基づく当否抽選とを経て大当り遊技を実行する
。即ち、大当り遊技を実行するための当否抽選を2段階としているだけであるから、遊技
が単調となり易く、遊技者に与える興趣としては不十分である。このため、遊技性を多様
化して興趣の向上を図るには、なお改善の余地がある。
本発明の遊技機は、遊技性の幅を広げて興趣の向上を図ることを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
内部に特定領域を有し、遊技球が入球可能な状態と球技球が入球不能な状態とに切り替え可能に構成された可変入球装置と、
前記始動口への遊技球の入球に基づいて大当りと小当りとを含む当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段の当否判定の結果に基づいて図柄を表示する図柄表示手段と、
遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定手段の当否判定の結果が前記小当りの場合に、前記可変入球装置を遊技球が入球可能な状態とする小当り遊技実行手段と、
前記当否判定手段の当否判定の結果が前記大当りの場合、または、前記小当りとなって前記可変入球装置が遊技球が入球可能な状態となり前記特定領域を遊技球が通過した場合に、前記大当り遊技の実行を許可する権利発生状態とすると共に、該権利発生状態を前記大当り遊技が実行されるまで維持する権利発生手段と、
を備え、
特別領域を有し、前記特別領域を遊技球が通過可能な状態と、前記特別領域を遊技球が通過不能な状態とに切り替え可能に構成され、
所定条件が成立した場合に、前記特別領域は、遊技球が通過可能な状態となるものであり、
前記大当り遊技実行手段は、前記権利発生状態において、前記特別領域を遊技球が通過した場合に前記大当り遊技を実行する手段である
ことを特徴とする。
この本発明の遊技機では、始動口と、内部に特定領域を有する可変入球装置と、を備え、始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が小当りの場合に可変入球装置の入球口を入球可能状態とする小当り遊技を実行し、始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が大当りの場合、または小当り遊技が実行されて特定領域を遊技球が通過した場合に、大当り遊技の実行を許可する権利発生状態とすると共にこの権利発生状態を大当り遊技が実行されるまで維持し、所定条件の成立で、特別領域への遊技球の通過を可能な状態とする。
そして、権利発生状態において特別領域を遊技球が通過した場合に大当り遊技を実行する。即ち、大当り遊技が実行されるためには、第1のルートと第2のルートがある。第1のルートでは、始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が大当りとなって権利発生状態となり、所定条件の成立で特別領域が遊技球が通過可能な状態となり、遊技球が権利発生状態で特別領域を通過することが必要とされる。一方、第2のルートでは、始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が小当たりとなって可変入球装置が入球可能開状態となり、入球した遊技球が特定領域を通過して権利発生状態となり、その後所定条件の成立で、特別領域へ遊技球が通過可能な状態となり、遊技球が権利発生状態で特別領域を通過することが必要とされる。これにより、遊技性の幅を広げることができ、興趣の向上を図ることができる。また、権利発生状態は当り遊技が実行されるまでは維持されるため、一旦権利発生状態となると、遊技者は有利に遊技を進めることができる。ここで、「大当り遊技」には、開状態と閉状態とを切り替え可能な大入賞口を開状態とするものが含まれる。
また、他の第1の遊技機は、
遊技球により遊技を行う遊技機であって、
遊技球が入球可能な第1の始動口と、
遊技球が入球可能な第2の始動口と、
遊技球が第1の入球口に入球可能な開状態と遊技球が該第1の入球口に入球不能な閉状
態とを切り替え可能に構成され、前記第1の入球口に入球した遊技球が通過可能な第1の
特定領域を有する第1の可変入球装置と、
遊技球が第2の入球口に入球可能な開状態と球技球が該第2の入球口に入球不能な閉状
態とを切り替え可能に構成され、前記第2の入球口に入球した遊技球が通過可能な第2の
特定領域を有する第2の可変入球装置と、
前記第1の始動口への遊技球の入球に基づいて大当りと小当りとを含む当否判定を行う
第1の当否判定手段と、
前記第1の当否判定手段の当否判定の結果に基づいて図柄を表示する第1の図柄表示手
段と、
前記第2の始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行う第2の当否判定手段と、
前記第2の当否判定手段の当否判定の結果に基づいて図柄を表示する第2の図柄表示手
段と、
遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記第1の当否判定手段の当否判定の結果が前記小当りの場合に、前記第2の可変入球
装置を開状態とする小当り遊技実行手段と、
前記第1の当否判定手段の当否判定の結果が前記大当りの場合または前記第2の特定領
域を遊技球が通過した場合に、前記大当り遊技の実行を許可する権利発生状態とすると共
に該権利発生状態を前記大当り遊技が実行されるまで維持する権利発生手段と、
前記第2の当否判定手段の当否判定の結果が当りの場合に、前記第1の可変入球装置を
開状態とする開放制御手段と、
を備え、
前記大当り遊技実行手段は、前記権利発生状態において、前記第1の特定領域を遊技球
が通過した場合に前記大当り遊技を実行する手段である
ことを要旨とする。
この第1の遊技機では、第1の始動口と、第2の始動口と、開閉可能な第1の入球口
に入球した遊技球が通過可能な第1の特定領域を有する第1の可変入球装置と、開閉可能
な第2の入球口に入球した遊技球が通過可能な第2の特定領域を有する第2の可変入球装
置と、を備え、第1の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が小当
りの場合に第2の可変入球装置の第2の入球口を開状態とする小当り遊技を実行し、第1
の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が大当りの場合、または小
当り遊技が実行されて第2の特定領域を遊技球が通過した場合に、大当り遊技の実行を許
可する権利発生状態とすると共にこの権利発生状態を大当り遊技が実行されるまで維持し
、第2の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が当りの場合に第1
の可変入球装置の第1の入球口を開状態とする。そして、権利発生状態において第1の特
定領域を遊技球が通過した場合に大当り遊技を実行する。即ち、大当り遊技が実行される
ためには、第1のルートと第2のルートがある。第1のルートでは、第1の始動口への遊
技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が大当りとなって権利発生状態となり、第
2の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定の結果が当りとなって第1の可
変入球装置の第1の入球口が開状態となり、開状態の第1の入球口に遊技球が入球し、第
1の入球口に入球した遊技球が権利発生状態で第1の特定領域を通過することが必要とさ
れる。一方、第2のルートでは、第1の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否
判定の結果が小当たりとなって第2の可変入球装置の第2の入球口が開状態となり、開状
態の第2の入球口に遊技球が入球し、第2の入球口に入球した遊技球が第2の特定領域を
通過して権利発生状態となり、第2の始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判
定の結果が当りとなって第1の可変入球装置の第1の入球口が開状態となり、開状態の第
1の入球口に遊技球が入球し、第1の入球口に入球した遊技球が権利発生状態で第1の特
定領域を通過することが必要とされる。これにより、遊技性の幅を広げることができ、興
趣の向上を図ることができる。また、権利発生状態は当り遊技が実行されるまでは維持さ
れるため、一旦権利発生状態となると、遊技者は有利に遊技を進めることができる。ここ
で、「大当り遊技」には、開状態と閉状態とを切り替え可能な大入賞口を開状態とするも
のが含まれる。このとき、大入賞口は第2の可変入球装置に設けるものとしてもよいし(
第2の入球口が大入賞口となる)、これらとは別に、第3の可変入球装置(大入賞装置)
を設けるものとしてもよい。また、第1の可変入球装置又は第2の可変入球装置に入球し
た遊技球が通過可能となる「第1の特定領域」又は「第2の特定領域」は、第1の可変入
球装置又は第2の可変入球装置内に入球した遊技球の全てが通過する様に設けてもよいし
、第1の可変入球装置又は第2の可変入球装置内に入球した遊技球の一部が通過する様に
設けてもよい。
こうした第1の遊技機において、前記第2の当否判定手段は、第1の当りと第2の当りとを含む当否の判定を行う手段であり、前記開放制御手段は、前記第2の当否判定手段による当否判定の結果が前記第1の当りの場合には前記第1の可変入球装置の第1の入球口を第1の態様で開状態とし、前記当否判定の結果が前記第2の当りの場合には前記第1の可変入球装置の第1の入球口を前記第1の態様よりも遊技者に有利な第2の態様で開状態とする手段であるものとすることもできる。
こうすれば、第2の可変入球装置の第2の入球口を異なる複数の態様で開状態とすることができる。特に、第2の態様は遊技者にとって有利であるから、興趣の向上を図ることができる。また、遊技者にとって有利な開態様(第2の態様)としては、第1の態様と比較して、入球口を開状態とする時間を長くしたり、開状態とする回数を多くしたり、開状態とする幅(開口幅や入球領域)を大きくしたりすることを例示することができる(これらの一部又は全部を組み合わせて実行してもよい)。つまり、開状態における第2の態様は、第1の態様よりも遊技球が入球しやすい態様となる。
また、第1の遊技機において、前記第2の当否判定手段による当否判定の当り確率を通常確率と高確率とに変動する確率変動手段を備え、前記確率変動手段は、前記権利発生状態にある場合に、前記第2の当否判定手段による当否判定の当り確率を前記高確率とすることもできる。こうすれば、権利発生状態では第2の当否判定手段による当否判定の当り確率が高確率となるから、第1の可変入球装置が開状態となる可能性が高くなり、大当り遊技の実行を迅速に開始させることができる。尚、権利発生状態以外の状態では、第2の当否判定手段による当否判定の当り確率を通常確率とすることができる。
この態様の遊技機において、前記確率変動手段は、前記権利発生状態にある場合に、前記第2の当否判定手段による当否判定が所定回数実行されるまで該当否判定の当り確率を前記高確率とし、該当否判定の回数が前記所定回数を超えたときには該当否判定の当り確率を前記通常確率とする手段であるものとすることもできる。このように、第2の当否判定手段による当否判定の当り確率が高確率となる回数に所定回数の制限を課すこ
とにより、遊技者は所定回数までに当り遊技を実行させようとする意識が働くため、興趣を一層向上させることができる。また、所定回数で高確率状態が終了するから、遊技者側とホール側のそれぞれの受益のバランスを図ることができる。また、第2の当否判定手段の当り確率が高確率から通常確率に変動した場合であっても、権利発生状態は終了しない。これにより、通常確率ではあるものの、第2の当否判定手段による当否判定で当りを発生させれば(第1の特定領域の通過を要する)、第1の当否判定手段による当否判定による当りを経なくとも当り遊技を実行可能である遊技状態をつくり出すことができる。これにより、遊技状態を多様化し、遊技興趣を高めることができる。
本発明の遊技機によれば、遊技性の幅を広げて興趣の向上を図ることができる。
本発明の一実施例であるパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。 実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。 実施例のパチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。 第1振分装置50の構成の概略を示す構成図である。 第2振分装置55の構成の概略を示す構成図である。 図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。 普通図柄表示装置41,42の表示態様の一例を示す説明図である。 特別図柄表示装置43の大当り図柄の表示態様の一例を示す説明図である。 演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。 サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。 実施例のパチンコ機10の遊技の流れを示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普図1遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普図1変動開始処理の一例を示すフローチャートである。 第1普通図柄の当り判定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される普通電動役物開放動作開始処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄の大当り判定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される図柄変動開始処理の一例を示すフローチャートである。 大当り図柄決定用テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される役物連続作動装置作動処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技終了時処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下では、本発明の遊技
機をパチンコ機に適用した例を説明する。なお、パチンコ機では、特別図柄の変動表示の
終了に伴って停止表示される図柄が大当り図柄であることを契機に条件装置および役物連
続作動装置が作動して大当り遊技が開始される1種タイプ(いわゆるセブン機タイプ)と
、始動入賞を契機に開放される可変入賞口に入球した遊技球が特定領域(V領域)を通過
することにより条件装置および役物連続作動装置が作動して大当り遊技が開始される2種
タイプなどを例示することができるが、本発明では、条件装置の作動条件と役物連続作動
装置の作動条件とが異なっている。また、以下では、遊技盤に設けられた各種入賞口に遊
技球が入る(受け入れられる)ことを、「入賞」若しくは「入球」と表記することがある
。このうち「入賞」とは、賞球の払い出しの前提となる入賞口に遊技球が入球することを
示すもので、入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを示す点では、「入球」と実
質的に同義である。
図1は本発明の一実施例であるパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であ
り、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチン
コ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
[パチンコ機10の全体構成]
実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板1
2(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を
貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊
技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対し
て回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回
動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠2
1は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、
略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定さ
れる。
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らした
り遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、
右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられて
いる。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユ
ニット)が設けられている。
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残
高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに
挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れ
ていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止す
る発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸に
は、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置
が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ
19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃
力で遊技球を打ち出す。
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれ
る遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部に配置され遊
技球の通過を検知する第1ゲートスイッチ32a(図3参照)を有する第1普通図柄作動
ゲート32と、遊技領域31の左部に配置され遊技球の通過を検知する第2ゲートスイッ
チ33a(図3参照)を有する第2普通図柄作動ゲート33と、遊技領域31の中央部に
配置された演出表示装置34と、第1普通図柄作動ゲート32の下方に配置され遊技球の
入球を検知する特定入賞口スイッチ36a(図3参照)を有する特定入賞口36と、演出
表示装置34の下方に配置され遊技球の入賞を検知する始動口スイッチ38a(図3参照
)を有する始動口38と、遊技領域31の左下部に配置された図柄表示装置40と、特定
入賞口36に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の第1普通電動役物37と、始動
口38に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の第2普通電動役物39と、始動口3
8の右下に配置された開閉可能な第1大入賞口44と、演出表示装置34の右辺部に配置
された開閉可能な第2大入賞口46と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収す
るためのアウト口48と、を備える。また、遊技盤30は、図示しないが、一般入賞口や
各入賞口の周辺等に遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘が設けられている。
特定入賞口36に入球した遊技球は、第1振分装置50により第1特定領域(V領域)
52か第1非特定領域(外れ領域)53かのいずれかに振り分けられる。図4は、第1振
分装置50の構成の概略を示す構成図である。第1振分装置50は、図示するように、中
央が窪んだ椀状体に形成され特定入賞口36に入球した遊技球を受ける受け皿51と、受
け皿51の上面に形成された3つの落下孔54a〜54cとを有しており、3つの落下孔
54a〜54cのうち1つの落下孔54aは遊技球を第1特定領域52に誘導し、他の2
つの落下孔54b,54cは遊技球を第1非特定領域53に誘導する。第1特定領域52
には、第1特定領域52への遊技球の通過を検知するための第1特定領域通過スイッチ5
2aが設けられている。
第1普通電動役物37は、特定入賞口36に設けられた翼片部37aと、翼片部37a
を作動させる第1普通電動役物ソレノイド37b(図3参照)と、を備える。この普通電
動役物37は、図2に示すように、翼片部37aが直立しているときには特定入賞口36
への遊技球の入賞が不能な通常状態(閉鎖状態)となり(図中点線で表示)、翼片部37
aが左に開いているときには特定入賞口36への遊技球の入賞が可能な開放状態となる(
図中実線で表示)。なお、本実施例では、特定入賞口を開閉する開閉部材を翼片部37a
により形成するものとしたが、例えば、板状の開閉板とするなど、特定入賞口36を開閉
できるもの(特定入賞口36を遊技球が入球可能な状態と入球不能な状態とに変化させる
もの)であれば、如何なる部材を用いるものとしても構わない。
第2普通電動役物39は、始動口38に設けられた左右一対の翼片部39aと、翼片部
39aを作動させる第2普通電動役物ソレノイド39b(図3参照)と、を備える。この
第2普通電動役物39は、図2に示すように、翼片部39aが直立しているときには始動
口38への遊技球の入賞の可能性が比較的低い通常状態となり(図中点線で表示)、翼片
部39aが左右に開いているときには始動口38への遊技球の入賞の可能性が通常状態よ
りも高い開放状態となる(図中実線で表示)。なお、始動口38を開閉する開閉部材を左
右一対の翼片部39aとしたが、上記した第1普通電動役物37と同様に、板状の開閉板
とするなど、始動口38を開閉できるもの(始動口38を遊技球が入球可能な状態と入球
不能な状態とに変化させるもの)であれば、如何なる部材を用いるものとしても構わない
第1大入賞口44は、通常は遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、
大当り遊技(特別遊技)のときに、第1大入賞口ソレノイド44b(図3参照)によって
遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となるよう駆動される。第1大入賞口44に
は、遊技球の入賞を検知すると共にその入賞数をカウントするための第1大入賞口スイッ
チ44a(図3参照)が取り付けられている。本実施例では、大当り遊技の処理として、
第1大入賞口スイッチ44aが遊技球の入賞を10個カウントするか10個カウントする
前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまでを1ラウンドとして第1大入賞口44を
開放し、規定ラウンドまで第1大入賞口44の開放動作を繰り返す。なお、各ラウンドの
間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ第1大入賞口44を閉状態とする。
第2大入賞口46は、通常は遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、
小当り遊技のときに、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)とされる。第2大入賞
口46の開閉は、翼片部47aと、翼片部47aを作動させる第2大入賞口ソレノイド4
7b(図3参照)とを備える可動役物47により行われる。即ち、翼片部47aが直立し
ているときには第2大入賞口46を閉状態とし、第2大入賞口ソレノイド47bの駆動に
より翼片部47aを右側に開くことにより、第2大入賞口46を開状態とする。本実施例
では、小当り遊技の処理として、第2大入賞口46を所定時間(例えば、5秒)に亘って
開状態とする。第2大入賞口46には、遊技球の入賞を検知するための第2大入賞口スイ
ッチ46a(図3参照)が取り付けられている。なお、第2大入賞口46を開閉する開閉
部材を左右一対の翼片部47aとしたが、上記した第1普通電動役物37と同様に、板状
の開閉板とするなど、第2大入賞口46を開閉できるもの(第2大入賞口46を遊技球が
入球可能な状態と入球不能な状態とに変化させるもの)であれば、如何なる部材を用いる
ものとしても構わない。
第2大入賞口46に入球した遊技球は、第2振分装置55により第2特定領域(V領域
)57か第2非特定領域(外れ領域)58かのいずれかに振り分けられる。図5は、第2
振分装置55の構成の概略を示す構成図である。第2振分装置55は、図示するように、
中央が窪んだ椀状体に形成され第2大入賞口46に入球した遊技球を受ける受け皿56と
、受け皿56の上面に形成された3つの落下孔59a〜59cとを有しており、3つの落
下孔59a〜59cのうち1つの落下孔59aは遊技球を第2特定領域57に誘導し、他
の2つの落下孔59b,59cは遊技球を第2非特定領域58に誘導する。本実施例では
、遊技球が第2特定領域57を通過すると、大当り遊技を実行するための権利が発生(チ
ャンスモードとも呼ぶ)し、チャンスモード中に後述する条件が成立すると、大当り遊技
が開始される。なお、第2特定領域57には、第2特定領域57への遊技球の通過を検知
するための第2特定領域通過スイッチ57a(図3参照)が設けられている。
図柄表示装置40は、図6の構成図に例示するように、第1普通図柄(以下、普図1と
も呼ぶ)の変動表示および停止表示が可能な第1普通図柄表示装置41と、第2普通図柄
(以下、普図2とも呼ぶ)の変動表示および停止表示が可能な第2普通図柄表示装置42
と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別図柄表示装置43と、を備える。第
1普通図柄表示装置41および第2普通図柄表示装置42は、発光ダイオード(LED)
を用いて構成された左普通図柄表示部41a,中普通図柄表示部41b,右普通図柄表示
部41cを備える。図7に、第1普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。第1普
通図柄表示装置41は、図7に示すように、3つの表示部の点灯と消灯との組み合わせに
より、8通りの表示態様がある。この第1普通図柄表示装置41は、第1普通図柄作動ゲ
ート32への遊技球の通過を契機として、8通りの表示態様を順次切り替えることにより
変動表示し、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のいずれかの表示態様で停
止表示される。このとき、停止表示された表示態様が通常当り(図7の例では、左普通図
柄表示部41aが消灯すると共に中普通図柄表示部41bと右普通図柄表示部41cとが
点灯する表示態様)である場合に、第1普通電動役物37を一定時間に亘って開放する。
また、停止表示された表示態様が特定当り(図7の例では、左普通図柄表示部41aと中
普通図柄表示部41bと右普通図柄表示部41cの全てが点灯する表示態様)である場合
には、第1普通電動役物37の開放時間が通常当りよりも長くなる。第1普通図柄の変動
表示中に、遊技球が第1普通図柄作動ゲート32を通過したときには、第1普通図柄の変
動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表
示が順次消化される。なお、第1普通図柄の変動表示の保留数は保留図柄35bによって
表示される。第2普通図柄表示装置42は、第1普通図柄表示装置41と同様に、左普通
図柄表示部42a,中普通図柄表示部42b,右普通図柄表示部42cを備える。この第
2普通図柄表示装置42も、第1普通図柄表示装置41と同様に、第2普通図柄作動ゲー
ト33への遊技球の通過を契機として、3つの表示部の点灯と消灯との組み合わせによる
8通りの表示態様を順次切り替えることにより変動表示し、変動表示の実行時間が経過す
ると、上記表示態様のいずれかで停止表示されるが、第1普通図柄表示装置41の特定当
りに相当する当りを備えない点で、第1普通図柄表示装置41と異なっている。第2普通
図柄の変動表示中に、遊技球が第2普通図柄作動ゲート33を通過したときには、第2普
通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されて
いる変動表示が順次消化される。なお、第2普通図柄の変動表示の保留数は保留図柄35
cによって表示される。
特別図柄表示装置43は、図6に示すように、7セグメント表示器を用いて構成されて
おり、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128
通り)を表現している。特別図柄表示装置43は、始動口38の入賞が検知されたときに
、表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示し、変動表示の実行時間が経
過すると、特別図柄が、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で停止表示され
る。このとき、停止表示された表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に
、当りとなる。図8に、当り時における特別図柄表示装置43の表示態様の一例を示す。
図示するように、通常大当りに係る特別図柄(通常大当り特別図柄)は、特別図柄表示装
置43における右上,右下,左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様である(図8の上
段参照)。また、確変大当り係る特別図柄(確変大当り特別図柄)は、特別図柄表示装置
43における上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示
態様である(図8の中段参照)。さらに、小当りに係る特別図柄(小当り特別図柄)は、
特別図柄表示装置43における上段および下段の横棒セグメントと右下の縦棒セグメント
とが点灯する表示態様である(図8の下段参照)。なお、当り時における表示態様は、上
記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、各当り時に
おける表示態様の種類も1種類に限られず、複数種類用意するものとしてもよい。ここで
、本実施例では、特別図柄が大当りで停止表示されると、大当り遊技を実行するための権
利が発生(チャンスモードとも呼ぶ)し、チャンスモード中に後述する条件が成立すると
、大当り遊技が開始される。また、特別図柄が小当りで停止表示されたときにもチャンス
モードに突入する可能性がある。特別図柄の変動表示中に、遊技球が始動口38に入賞し
たときには、特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したとき
に、保留されている変動表示が順次消化される。特別図柄の変動表示の保留数は保留図柄
35aによって表示される。
ここで、通常大当りを契機とする大当り遊技は、第1大入賞口44の開放動作が所定ラ
ウンド数(例えば、15ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われると共に、
大当り遊技の終了後には、所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われ
るまで、特別図柄および第2普通図柄の変動時間が短縮されると共に第2普通図柄が当り
で停止表示された場合に第2普通電動役物39の開放時間が延長される状態(いわゆる時
短状態)となる大当り態様である。なお、通常大当りに係る大当り遊技の終了後には、大
当り判定の結果が大当りとなる確率が低い低確率状態(低確率モードとも呼ぶ)となる。
一方、確変大当りを契機とする大当り遊技は、通常大当りと同様に第1大入賞口44の開
放動作が所定ラウンド数(例えば、15ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行
われると共に、大当り遊技の終了後には、次に大当りを引くまで、大当り判定の結果が大
当りとなる確率が低確率モードよりも高くなる確変状態(高確率モードとも呼ぶ)となり
且つ時短状態となる大当り態様である。
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されるもので、表示
画面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。
本実施例の演出表示装置34は、図9に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで
配置されキャラクタや数字により構成される左,中,右の3つの演出図柄(疑似特別図柄
)34L,34M,34Rと、図示しない背景図柄とを有している。この演出表示装置3
4は、遊技球が始動口38に入賞したときに、3つの演出図柄34L,34M,34Rを
変動表示させる。演出図柄34L,34M,34Rが停止表示されると、左の演出図柄3
4Lと右の演出図柄34Rとが一致しなかった場合にはリーチなしの単純な外れとなり(
例えば、「231」など)、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致した場合
にはリーチとなる。そして、所定のリーチ演出を伴って中の演出図柄34Mが停止したと
きに、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致しなかった場合には
リーチありの外れとなり(例えば、「737」など)、中の演出図柄34Mと左右の演出
図柄34L,34Rとが一致した場合に大当りとなる(例えば、「777」など)。また
、左の演出図柄34Lと中の演出図柄34Mとが一致すると共にこれらの演出図柄34L
、34Mと右の演出図柄34Rとが一致しなかった場合には小当たりとなる(例えば、「
335」)。この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には、
上述した特別図柄表示装置43により表示される特別図柄の当否の結果と一致する。
また、演出表示装置34は、本実施例では、表示画面内に特別図柄用の保留図柄35a
と第1普通図柄用の保留図柄35bと第2普通図柄用の保留図柄35cも表示されている
。保留図柄35aは、特別図柄の変動表示中に始動口38に遊技球が入賞するごとに左側
から順に一つずつ表示され、特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入賞時とは逆の
順に消去される。保留図柄35bは、第1普通図柄の変動表示中に第1普通図柄作動ゲー
ト32を遊技球が通過するごとに左側から順に一つずつ表示され、第1普通図柄の変動表
示が開始されるごとにゲート通過時とは逆の順に消去される。さらに、保留図柄35cも
、第2普通図柄の変動表示中に第2普通図柄作動ゲート33を遊技球が通過するごとに左
側から順に一つずつ表示され、第2普通図柄の変動表示が開始されるごとにゲート通過時
とは逆の順に消去される。
こうして構成された実施例のパチンコ機10では、第2普通図柄作動ゲート33は遊技
領域31の中央に配置された演出表示装置34の左部に、始動口38は演出表示装置34
の下方にそれぞれ配置されており、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側(演出表示装置
34に対して左側)に流下させるように発射ハンドル18を回転操作(所謂左打ち)する
ことにより、遊技球を第2普通図柄作動ゲート33に通過させたり始動口38に入賞させ
たりすることができる。また、第1普通図柄作動ゲート32は演出表示装置34の右部に
、特定入賞口36や第1大入賞口44は演出表示装置34の右下部に、第2大入賞口46
は演出表示装置34の右辺部にそれぞれ配置されており、遊技者は遊技球を遊技領域31
の右側(演出表示装置34に対して右側)に流下させるように発射ハンドル18を最大限
右回転させて遊技球を発射させる所謂右打ちすることにより、遊技球を第1普通図柄作動
ゲート32に通過させたり特定入賞口36や第1大入賞口44,第2大入賞口46に入賞
させたりすることができる。
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら
説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御
を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と
、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技
球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。
これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される
各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一
時的に記憶するRAM,周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インター
フェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴
走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウン
ター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されてい
る。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCP
U70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した
。制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図10に示す
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に
示すように、始動口スイッチ38aからの入賞信号や第1ゲートスイッチ32aからの通
過信号、第2ゲートスイッチ33aからの通過信号、第1大入賞口スイッチ44aからの
入賞信号、第2大入賞口スイッチ46aからの入賞信号、特定入賞口スイッチ36aから
の入賞信号、第1特定領域通過スイッチ52aからの通過信号、第2特定領域通過スイッ
チ57aからの通過信号などが中継端子板72を介して入力されている。主制御基板70
からは、図柄表示装置40の表示制御を司る図柄表示基板40aへの制御信号や第1普通
電動役物ソレノイド37bおよび第2普通電動役物ソレノイド39bへの駆動信号,第1
大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。
また、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(
払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号な
ど)やデータのやり取りを行っている。
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号とし
て、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号
が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板
82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84
および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払
出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号が中継端子板
87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基
板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
サブ制御基板90は、図10に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90
cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技
の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板9
1や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、各種LEDランプ93aを
駆動したり可動式の装飾部材を作動させるための装飾モータ93bを駆動したりする装飾
駆動基板93,演出ボタン26からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続
されている。
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18b
からの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タン
スイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信
号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッ
チセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102
がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか
発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成
立した場合に発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御
基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ
18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板
80を介して主制御基板70に送信している。
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図11は
、実施例のパチンコ機10の遊技の流れの概略を示す説明図である。図11に示すように
、始動口38に遊技球が入賞すると(ステップS10)、特別図柄の変動表示が開始され
る(ステップS12)。特別図柄が外れ図柄で停止表示されると(ステップS14)、外
れが確定する(ステップS16)。一方、特別図柄が大当り図柄で停止表示されると(ス
テップS18)、チャンスモードに突入する(ステップS20)。チャンスモードでは、
第1普通図柄作動ゲート32aを遊技球が通過すると(ステップS22)、第1普通図柄
の変動表示が開始される(ステップS24)。第1普通図柄が外れ図柄で停止表示される
と(ステップS26)、外れとなるが(ステップS28)、チャンスモードは維持される
。一方、第1普通図柄が当り図柄で停止表示されると(ステップS30)、特定入賞口3
6を開放する(ステップS32)。上述したように、特定入賞口36に遊技球が入球する
と、入球した遊技球は第1振分装置50を介して第1特定領域(V領域)52か第1非特
定領域(外れ領域)53かのいずれかに振り分けられる。遊技球が第1非特定領域53を
通過すると(ステップS34)、外れとなるが(ステップS36)、チャンスモードは維
持される。一方、遊技球が第1特定領域52を通過すると(ステップS38)、大当り遊
技が開始される(ステップS40)。このように、大当り遊技の開始には、特別図柄が大
当り図柄で停止表示された(チャンスモードの突入)だけでなく、チャンスモード中に特
定入賞口36に遊技球が入球し且つ入球した遊技球が第1特定領域52を通過することが
必要とされる。また、チャンスモードに一旦突入すると、大当り遊技が実行されるまでチ
ャンスモードは維持される。
また、ステップS12で特別図柄が変動表示され、それが小当り図柄で停止表示される
と(ステップS42)、第2大入賞口46を開放する(ステップS44)。上述したよう
に、第2入賞口46に遊技球が入球すると、入球した遊技球は第2振分装置55を介して
第2特定領域(V領域)57か第2非特定領域(外れ領域)58かのいずれかに振り分け
られる。遊技球が第2非特定領域58を通過すると(ステップS46)、外れが確定する
(ステップS48)。一方、遊技球が第2特定領域57を通過すると(ステップS50)
、チャンスモードに突入する(ステップS20)。このように、特別図柄が小当り図柄で
あっても、第2大入賞口46に遊技球が入球し、入球した遊技球の第2特定領域57への
通過を契機として、チャンスモードに突入することができる。以下、実施例のパチンコ機
10の動作の詳細について説明する。
[主制御処理]
図12は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフ
ローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される
。主制御処理は、ステップS100で初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を
実行した後、ステップS110の遊技開始処理と、ステップS120の第1普通図柄遊技
処理(普図1遊技処理)と、ステップS130の第2普通図柄遊技処理(普図2遊技処理
)と、ステップS140の特別図柄遊技処理と、ステップS150の小当り遊技処理と、
ステップS160の役物連続作動装置作動処理と、ステップS170の大当り遊技処理と
、を繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、ステップS110〜S
170の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4mse
cの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴
って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させるこ
とにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
[遊技開始処理]
ステップS110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種
センサ(第1ゲートスイッチ32aや第2ゲートスイッチ33a、始動口スイッチ38a
、特定入賞口スイッチ36a、第1特定領域通過スイッチ52a、第2特定領域通過スイ
ッチ57a、第1大入賞口スイッチ44a、第2大入賞口スイッチ46aなど)の状態を
検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種乱数値(後述する大当り
判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数など)を更
新したりする。続いて、遊技球の入賞に関わるスイッチ(始動口スイッチ38aや特定入
賞口スイッチ36a、第1大入賞口スイッチ44a、第2大入賞口スイッチ46a、一般
入賞口など)が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定されると、払い出すべき賞
球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情
報が値0でない場合には賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して
遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出
モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払
出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数
)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報
が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入賞が検知されて主制御基板70から
新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返さ
れる。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のステップS120の第1普通
図柄遊技処理に進む。
[第1普通図柄遊技処理]
ステップS120の第1普通図柄遊技処理(普図1遊技処理)は、図13に例示するフ
ローチャートに従って実行される。第1普通図柄遊技処理が実行されると、主制御基板7
0のCPU70aは、まず、第1ゲートスイッチ32aからの通過信号に基づいて第1普
通図柄作動ゲート(普図1作動ゲート)32を遊技球が通過したか否かを判定する(ステ
ップS200)。第1普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過したと判定されると、第1
普通図柄の現在の保留数(普図1保留数)がその上限値(本実施例では、値4)よりも少
ないか否かを判定する(ステップS202)。現在の保留数が上限値よりも少ないと判定
された場合には、保留数を値1だけインクリメントすると共に(ステップS204)、第
1普通図柄用の判定用乱数(当り判定用乱数)を取得してRAM70cの第1普通図柄用
の判定用乱数記憶領域に格納する(ステップS206)。判定用乱数を取得すると、判定
用乱数の値をゲート通過時コマンドとしてサブ制御基板90に送信する。なお、ステップ
S200で第1普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過していないと判定されたり、ステ
ップS202で保留数が上限値に達していると判定されると、ステップS204,ステッ
プS206の処理をスキップして次の処理に進む。
次に、第1普通電動役物37が開放動作中であるか否か(ステップS208)、第1普
通図柄が変動表示中であるか否か(ステップS210)、第1普通図柄が停止表示時間中
であるか否か(ステップS212)、保留数が値0であるか否か(ステップS214)を
それぞれ判定する。第1普通電動役物37が開放動作中でなく、第1普通図柄が変動表示
中でなく、第1普通図柄が停止表示時間中でなく、保留数が値0でもないと判定されると
、第1普通図柄用の判定用乱数記憶領域に記憶されている当り判定用乱数のうち最も古い
当り判定用乱数を読み出し(ステップS216)、図14に例示する第1普通図柄変動開
始処理(普図1変動開始処理)を実行して(ステップS218)、第1普通図柄遊技処理
を一旦終了する。
図14の第1普通図柄変動開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、第1普通
図柄確率変動フラグ(第1普通図柄確変フラグとも呼ぶ)がオンか否かを判定する(ステ
ップS250)。ここで、第1普通図柄確変フラグは、チャンスモードの突入を条件とし
てオンされるフラグであり、その詳細については後述する。第1普通図柄確変フラグがオ
ンの場合には高確率用の当り判定テーブルを用いて当否判定を行い(ステップS252)
、第1普通図柄確変フラグがオフの場合には低確率用の当り判定テーブルを用いて当否判
定を行う(ステップS254)。図15に、当り判定テーブルの一例を示す。低確率用の
当り判定テーブルでは、図15(a)に示すように、当り判定用乱数が値0〜値299の
うち値25,値26の場合に通常当りとなり、値299の場合に特定当りとなる(通常当
りと特定当りとを含めて1/100の当り確率)。一方、高確率用の当り判定テーブルで
は、図15(b)に示すように、当り判定用乱数が値0〜値299のうち値25〜値44
の場合に通常当りとなり、値290〜値299の場合に特定当りとなる(通常当りと特定
当りとを含めて1/10の当り確率)。
次に、ステップS252,254の当り判定の結果が当りであるか否か(ステップS2
56)、当りの場合には特定当りであるか否か(ステップS258)を判定する。当り判
定の結果が特定当りの場合には特定当り図柄を設定し(ステップS260)、特定当りで
ないが通常当りである場合には通常当り図柄を設定し(ステップS262)、当りでない
即ち外れである場合には外れ図柄を設定する(ステップS264)。そして、図柄表示基
板40aを制御して第1普通図柄の変動表示を開始し(ステップS266)、第1普通図
柄保留数を値1だけデクリメントし(ステップS268)、図柄変動開始コマンドをサブ
制御基板90に送信して(ステップS270)、第1普通図柄変動開始処理を終了する。
図13の第1普通図柄遊技処理に戻って、第1普通図柄の変動表示を開始すると、次周
回で第1普通図柄遊技処理が実行されたときにステップS210で第1普通図柄が変動表
示中と判定されるため、主制御基板70のCPU70aは、変動表示時間が経過したか否
かを判定する(ステップS220)。変動表示時間が経過していないと判定されると、第
1普通図柄遊技処理を一旦終了する。一方、変動表示時間が経過したと判定されると、第
1普通図柄の変動を停止し(ステップS222)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90
に送信する(ステップS224)。そして、停止表示時間を設定し(ステップS226)
、停止表示時間が経過したか否かを判定する(ステップS228)。停止表示時間は、第
1普通図柄の変動表示を停止してから次に第1普通図柄の変動表示を開始するまでのイン
ターバルであり、例えば、0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定
されると、第1普通図柄遊技処理を一旦終了する。第1普通図柄の停止表示がなされると
、ステップS212で停止表示中と判定されるため、再びステップS228で停止表示時
間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過したと判定されると、停止表示してい
る第1普通図柄が当り図柄であるか否かを判定する(ステップS230)。
ステップS230で当り図柄と判定されると、図16に例示する普通電動役物開放動作
開始処理を実行する(ステップS232)。普通電動役物開放動作開始処理が実行される
と、主制御基板70のCPU70aは、図14の第1普通図柄変動開始処理のステップS
252,254で判定された当りが特定当りか否かを判定し(ステップS280)、特定
当りと判定されると、特定入賞口36の開放時間を長時間(例えば、10秒)とする長時
間開放パターンを設定し(ステップS282)、特定当りでないと判定されると、特定入
賞口36の開放時間を短時間(例えば、2秒)とする短時間開放パターンを設定する(ス
テップS284)。そして、設定された開放パターンで第1普通電動役物37の開放動作
を開始して(ステップS286)、普通電動役物開放動作開始処理を終了する。ここで、
第1普通電動役物37の開放動作は、上述したように、第1普通電動役物ソレノイド37
bを駆動制御することによって、翼片部37aを左に開くことにより行う。第1普通図柄
電動役物37の開放動作が開始されると、特定入賞口38が開放状態となり、特定入賞口
38に遊技球が入球可能となる。上述したように、特定入賞口38に遊技球が入球すると
、第1振分装置50により第1特定領域52か第1非特定領域53かのいずれかに振り分
けられる。
図13の第1普通図柄遊技処理に戻って、第1普通電動役物37の開放動作(開閉動作
)を開始した状態で第1普通図柄遊技処理が実行されると、ステップS208で第1普通
電動役物37は開放動作中と判定されるため、開放時間が経過したか否かを判定し(ステ
ップS242)、開放時間が経過していないと判定されると、第1普通電動役物37の開
放動作(開閉動作)を維持したまま第1普通図柄遊技処理を一旦終了し、開放時間が経過
したと判定されると、第1普通電動役物37の開放動作を終了して(ステップS244)
、第2普通図柄遊技処理を終了する。
一方、ステップS230で当り図柄でないと判定されると、第1普通図柄確変フラグが
オンか否かを判定し(ステップS234)、第1普通図柄確変フラグがオフの場合にはそ
のまま第1普通図柄遊技処理を終了する。一方、第1普通図柄確変フラグがオンの場合に
は、第1普通図柄確率変動カウンタ(第1普通図柄確変カウンタとも呼ぶ)を値1だけデ
クリメントし(ステップS236)、第1普通図柄確変カウンタが値0か否かを判定する
(ステップS238)。ここで、第1普通図柄確変カウンタは、第1普通図柄の当否判定
で高確率を維持する第1普通図柄の変動回数を定めるカウンタであり、特別図柄が大当り
図柄で停止表示されたときにチャンスモードの開始と共に所定値(本実施例では、値30
)がセットされる。第1普通図柄確変カウンタが値0でない場合にはそのまま第1普通図
柄遊技処理を終了し、第1普通図柄確変カウンタが値0である場合には第1普通図柄確変
フラグをオフとして(ステップS240)、第1普通図柄遊技処理を終了する。即ち、本
実施例では、チャンスモードが開始されると、第1普通図柄の変動回数が30回に至るま
では当否判定の結果が当りとなる確率が高確率とされ、第1普通図柄の変動回数が30回
を超えると、当否判定の結果が当りとなる確率が低確率とされる。第1普通図柄遊技処理
を終了すると、主制御処理に戻って次のステップS130の第1普通図柄遊技処理に進む
[第2普通図柄遊技処理]
ステップS130の第2普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、ま
ず、第2普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上
ある場合には保留数を値1だけデクリメントして第2普通図柄の当否判定を行うと共に当
否判定の結果に基づいて停止表示させる第2普通図柄を決定する。即ち、当否判定の結果
が当りの場合には、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れの場
合には、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。なお、上述したよ
うに、第2普通図柄では、第1普通図柄の特定当りに相当する当りはない。そして、普通
図柄の変動表示時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動表示時間が経過するの
を待つ。変動表示時間の設定は、時短状態にない場合には長時間(例えば、30秒)に設
定され、時短状態にある場合には短時間(例えば、1秒)に短縮される。なお、時短状態
であるか否かは、第2普通図柄変動短縮フラグを調べることにより判定する。変動表示時
間が経過すると、決定した図柄で第2普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図
柄の場合には、第2普通電動役物39の開放時間を設定し、第2普通電動役物39の開放
を開始して第2普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄の場合には
、何もせずに第2普通図柄遊技処理を終了する。第2普通電動役物39の開放時間は、開
放延長状態にない場合には短時間(例えば0.5秒)に設定され、開放延長状態にある場
合には長時間(例えば5秒)に延長される。なお、開放延長状態にあるか否かは、第2普
通図柄開放延長フラグを調べることにより判定する。また、第2普通電動役物39の開放
は、上述したように、第2普通電動役物ソレノイド39bを駆動制御することによって、
一対の翼片部39aを左右に開くことにより行う。そして、第2普通電動役物39が開放
を開始してからの経過時間(開放経過時間)が第2普通図柄遊技処理で設定された設定時
間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が始動口38に入賞しているか
否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が始動口38に
入賞してもいないと判定されると、第2普通電動役物39の開放を維持したまま第2普通
図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定さ
れたり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が始動口38
に入賞していると判定されると、第2普通電動役物39の駆動を停止して、第2普通図柄
当り遊技処理を終了する。第2普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って
次のステップS140の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
ステップS140の特別図柄遊技処理は、図17(前半部分)および図18(後半部分
)に示すフローチャートに従って実行される。図17および図18の特別図柄遊技処理が
実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、始動口スイッチ38aからの検
知信号を入力して始動口38に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS300)
。始動口38に遊技球が入賞したと判定されると、現在の保留数がその上限値(本実施例
では、値4)よりも少ないか否かを判定する(ステップS302)。現在の保留数が上限
値よりも少ないと判定された場合には、保留数を値1だけインクリメントすると共に(ス
テップS304)、判定用乱数を取得してRAM70cの所定の判定用乱数記憶領域に格
納し(ステップS306)、始動入賞時コマンドをサブ制御基板90に送信する(ステッ
プS308)。ここで、ステップS306で取得される判定用乱数としては、始動口38
への遊技球の入賞により行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当
り判定の結果が大当りの場合に特別図柄表示装置43に停止表示させる大当り図柄を決定
するための大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れで演出表示装置34の表示画
面に演出図柄を変動表示する際にリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ用乱数
などが挙げられる。また、始動入賞時コマンドには、記憶した判定用乱数を示すコマンド
や保留数を示すコマンドが含まれる。これらのコマンドは、共通の始動入賞時コマンドと
して送信するものの他、個別のコマンドとして送信するものとしてもよい。なお、ステッ
プS300で始動口38に遊技球が入賞していないと判定されたり、ステップS302で
保留数が上限値に達していると判定されると、ステップS304〜S308の処理をスキ
ップして次の処理に進む。
次に、条件装置作動フラグがオン(条件装置が作動中)であるか否か(ステップS31
0)、特別図柄変動表示中であるか否か(ステップS312)、停止表示時間中であるか
否か(ステップS314)、保留数が値0であるか否か(ステップS316)をそれぞれ
判定する。条件装置作動フラグがオンであると判定されると、これで特別図柄遊技処理を
終了し、主制御処理に戻って次のステップS150の大当り遊技処理に進む。一方、条件
装置が作動中でなく、特別図柄変動表示中でなく、停止表示時間中でなく、保留数が値0
でもないと判定されると、保留数を値1だけデクリメントし(ステップS318)、乱数
記憶領域に記憶されている判定用乱数のうち最も古い判定用乱数(大当り判定用乱数)を
読み出す(ステップS320)。そして、大当り判定テーブルと読み出した大当り判定用
乱数とを用いて大当り判定を行い(ステップS322)、図柄変動開始処理を実行して(
ステップS324)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。なお、条件装置が作動中である
と、特別図柄遊技処理を終了し、図柄変動開始処理を行わないのであるから、後述のチャ
ンスモードに一旦突入(遊技状態がチャンスモードに移行)すると、大当り遊技を発生さ
せるまで、図柄変動開始処理を実行することができないこととなる(最も遊技機を初期化
(リセット)することにより、チャンスモード解除することは可能である)。従って、あ
る遊技者がチャンスモードで遊技を終了した場合には、次の遊技者は大当り遊技を発生さ
せるまでチャンスモードで遊技を開始することとなる(通常状態から開始することはでき
ない)。また、ステップS322の大当り判定で用いる大当り判定テーブルには、図19
(a)に例示する低確率モード用の大当り判定テーブルと、図19(b)に例示する高確
率モード用の大当り判定テーブルとが用意されており、現在の遊技状態が通常モード(低
確率モード)である場合には低確率モード用のテーブルを用いて大当り判定を行い、現在
の遊技状態が確変モード(高確率モード)である場合には高確率モード用のテーブルを用
いて大当り判定を行う。なお、低確率モード用の大当り判定テーブルでは大当り判定用乱
数が値0〜796のうち値60,61の場合に大当りとし(1/398.5の大当り確率
)、高確率モード用の大当り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値6
0〜79の場合に大当りとするものとした(1/39.85の大当り確率)。以下、図2
0に例示する図柄変動開始処理についての詳細を説明する。
図20の図柄変動開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、図17の特別図柄
遊技処理のステップS322の大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定し(ステッ
プS380)、大当りと判定されると、大当り用変動パターンテーブルを設定する(ステ
ップS381)。ここで、大当り用変動パターンテーブルは、図示しないが、変動パター
ン決定用乱数と変動パターンと変動時間とが対応付けられたものである。大当り用変動パ
ターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を取得し(ステップS382)、
大当り図柄決定用乱数を読み出し(ステップS383)、設定した大当り用変動パターン
テーブルと取得した変動パターン決定用乱数とを用いて大当り図柄変動パターンを設定す
ると共に読み出した大当り図柄決定用乱数を用いて停止表示させる大当り図柄を設定する
(ステップS384)。図21に大当り図柄決定用テーブルの一例を示す。大当り図柄は
、本実施例では、図21に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜値119のうち値
0〜値47の場合に図8の上段の停止図柄が選択されて「通常大当り」となり(約40%
の大当り振り分け確率)、大当り図柄決定乱数が値48〜値119の場合に図8の中段の
停止図柄が選択されて「確変大当り」となる(約60%の大当り振り分け確率)。
一方、ステップS380で大当り判定の結果が大当りでないと判定されると、小当りか
否かを判定する(ステップS385)。小当りと判定されると、小当り用変動パターンテ
ーブルを設定し(ステップS386)、変動パターン決定用乱数を取得し(ステップS3
87)、設定した小当り用変動パターンテーブルと取得した変動パターン決定用乱数とを
用いて小当り図柄変動パターンを設定すると共に小当り図柄を設定する(ステップS38
8)。ステップS385で小当りでもないと判定されると、外れと判断し、外れ用変動パ
ターンテーブルを設定し(ステップS389)、変動パターン決定用乱数を取得し(ステ
ップS390)、設定した外れ用変動パターンテーブルと取得した変動パターン決定用乱
数とを用いて外れ図柄変動パターンを設定すると共に外れ図柄を設定する(ステップS3
91)。ここで、小当り用変動パターンテーブルや外れ用変動パターンテーブルは、大当
り用変動パターンテーブルと同様に、変動パターン決定用乱数と変動パターンと変動時間
とが対応付けられたものである。また、小当り図柄や外れ図柄は、詳細な説明は省略する
が、例えば、大当り図柄決定用乱数と図示しない小当り図柄決定用テーブルや外れ図柄決
定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に専
用の小当り図柄決定用乱数や外れ図柄決定用乱数を取得して設定することもできる。
こうして大当り図柄変動パターンおよび大当り図柄または小当り図柄変動パターンおよ
び小当り図柄あるいは外れ図柄変動パターンおよび外れ図柄を設定すると、特別図柄の変
動表示を開始すると共に(ステップS392)、図柄変動開始コマンドをサブ制御基板9
0に送信して(ステップS393)、図柄変動開始処理を終了する。ここで、図柄変動開
始コマンドには、大当りの場合には大当り図柄変動パターンおよびそのパターンにおける
変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマン
ド)とが含まれ、小当りの場合には小当り図柄変動パターンおよびそのパターンにおける
変動時間(変動パターン指定コマンド)と小当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマン
ド)とが含まれ、外れの場合には外れ図柄変動パターンおよびそのパターンにおける変動
時間(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)と
が含まれている。
図17および図18の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄の変動表示が開始された状
態で特別図柄遊技処理が実行された場合には、ステップS312で特別図柄が変動表示中
と判定されるため、主制御基板70のCPU70aは、変動表示時間が経過したか否かを
判定する(ステップS326)。変動表示時間は特別図柄の変動パターンを決定する際に
変動パターンに応じて決定されているから、変動表示時間が経過したか否かは、特別図柄
の変動表示が開始されてからの経過時間と決定されている変動表示時間とを比較すること
により行うことができる。変動表示時間が経過していないと判定されると、特別図柄遊技
処理を一旦終了する。変動表示時間が経過していると判定されると、特別図柄の変動を停
止し(ステップS328)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(ステップ
S330)。図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90は、その図柄停止コマンドを
演出表示制御基板91に転送する。そして、停止表示時間を設定し(ステップS332)
、停止表示時間が経過したか否かを判定する(ステップS334)。ここで、停止表示時
間は、特別図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルで
あり、例えば0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定されると、特
別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされると、ステップS314で
停止表示時間中と判定されるため、再びステップS334で停止表示時間が経過したか否
かを判定し、停止表示時間が経過していると判定されると、停止表示している特別図柄が
大当り図柄であるか否かを判定する(ステップS336)。
ステップS336で大当り図柄と判定されると、RAM70cの所定の記憶領域に当り
図柄(大当り図柄)を記憶し(ステップS338)、条件装置を作動させる条件装置作動
フラグをオンとすると共に(ステップS340)、第1普通図柄確変フラグをオンとし(
ステップS342)、第1普通図柄確変カウンタに値30を設定し(ステップS344)
、チャンスモード開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(ステップS346)。こ
こで、条件装置作動フラグは大当り遊技を実行するための条件の一つであり、大当り遊技
の実行には、この条件装置作動フラグと後述する役物連続作動装置作動フラグの両方がオ
ンされる必要がある。本実施例では、条件装置作動フラグがオンで且つ役物連続作動装置
作動フラグがオフの状態をチャンスモードとしている。したがって、特別図柄が大当り図
柄で停止表示しても、直ちに大当り遊技が実行されるわけではなく、チャンスモードを経
由して大当り遊技が実行される。チャンスモード中には特別図柄の確変機能や第2普通図
柄の時短機能および開放延長機能とを一旦停止させるために、特別図柄確率変動フラグ(
特別図柄確変フラグ)がオンである場合には特別図柄確変フラグをオフとし(ステップS
348,S350)、第2普通図柄変動短縮フラグがオンである場合には第2普通図柄変
動短縮フラグをオフとすると共に第2普通図柄開放延長フラグをオフとして(ステップS
352〜S356)、特別図柄遊技処理を終了する。
一方、ステップS336で大当り図柄でないと判定されると、小当り図柄か否かを判定
し(ステップS358)、小当り図柄を判定されると、RAM70cの所定の記憶領域に
当り図柄(小当り図柄)を記憶し(ステップS360)、小当り遊技フラグをオンとする
と共に(ステップS362)、小当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(
ステップS364)。なお、ステップS358で小当り図柄でもないと判定されると、ス
テップS360〜S364の処理をスキップして次の処理に進む。そして、第2普通図柄
変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(ステップS366)、第2普通図柄変動短
縮フラグがオンでない場合にはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。第2普通図柄
変動短縮フラグがオンの場合には第2普通図柄変動短縮カウンタを値1だけデクリメント
し(ステップS368)、第2普通図柄変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する
(ステップS370)。ここで、第2普通図柄変動短縮カウンタは、時短(第2普通図柄
の変動短縮)状態を維持する特別図柄の変動回数を示すものであり、大当り遊技の終了後
に大当り図柄に応じた値がセットされる。第2普通図柄変動短縮カウンタが値0でない場
合には、時短状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、第2普通図柄変動短縮
カウンタが値0の場合には、時短状態を終了させるために、第2普通図柄変動短縮フラグ
をオフとすると共に(ステップS372)、第2普通図柄開放延長フラグをオフとして(
ステップS374)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。なお、ステップS370の判定
は通常モード(低確率モード)か確変モード(高確率モード)かに拘わらず実行されるが
、確変大当りでは、大当り遊技の終了後に、第2普通図柄変動短縮カウンタに10,00
0回が設定されるため、確変大当りの場合に、第2普通図柄変動短縮カウンタが値0とな
ることは通常あり得ず、次回に大当りを引くまで時短状態が終了することはない。
[小当り遊技処理]
ステップS150の小当り遊技処理は、図22に示すフローチャートに従って実行され
る。図22の小当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、小当り
遊技フラグがオンか否かを判定する(ステップS400)。小当り遊技フラグがオンの場
合には、第2大入賞口46が閉鎖中であるか否かを判定する(ステップS402)。特別
図柄が小当り図柄で停止し、小当り遊技が開始された直後を考えると、第2大入賞口46
は閉鎖中と判定されるから、第2大入賞口46が開放されるよう第2大入賞口ソレノイド
47bを駆動制御する(ステップS404)。第2大入賞口46を開放した後やステップ
S402で第2大入賞口46が開放中と判定されると、次に、第2大入賞口46が開放を
開始してからの経過時間が所定の開放時間に達したか否かを判定する(ステップS406
)。ここで、開放時間は、本実施例では、5秒とした。第2大入賞口46が開放を開始し
てからの経過時間が所定の開放時間に達していないと判定されると、第2大入賞口46を
開放したまま次の処理に進み、第2大入賞口46が開放を開始してからの経過時間が所定
の開放時間に達していると判定されると、第2大入賞口46が閉鎖されるよう第2大入賞
口ソレノイド47bを駆動制御すると共に(ステップS408)、小当り遊技フラグをオ
フとする(ステップS410)。
そして、特別図柄が小当り図柄で停止してからの経過時間が所定時間(例えば、10秒
)内か否か(ステップS412)、第2特定領域通過スイッチ57aにより第2特定領域
57への遊技球の通過が検知されたか否か(ステップS414)、をそれぞれ判定する。
特別図柄が小当り図柄で停止してからの経過時間が所定時間内に第2特定領域57への遊
技球の通過が検知されると、条件装置作動フラグをオンとすると共に(ステップS416
)、第1普通図柄確変フラグをオンとし(ステップS418)、第1普通図柄確変カウン
タに値30を設定し(ステップS420)、チャンスモード開始コマンドをサブ制御基板
90に送信して(ステップS422)、小当り遊技処理を終了する。このように、特別図
柄が小当り図柄で停止しても、第2大入賞口46に遊技球が入球し、入球した遊技球が第
2特定領域57を通過すると、チャンスモードに突入する。なお、チャンスモードの突入
条件としてステップS412で特別図柄が小当り図柄で停止表示されてからの経過時間が
所定時間内であることを加えているのは、特別図柄が小当り図柄で停止表示されていない
にも拘わらず何らかの不正によって第2大入賞口46が開放されて第2特定領域57を遊
技球が通過したものを排除するためである。勿論、ステップS412の処理は省略するも
のとしても構わない。
[役物連続作動装置作動処理]
ステップS160の役物連続作動装置作動処理は、図23に示すフローチャートに従っ
て実行される。図23の役物連続作動装置作動処理が実行されると、主制御基板70のC
PU70aは、条件装置作動フラグがオンか否か(ステップS500)、役物連続作動装
置作動フラグがオフか否か(ステップS502)、第1普通図柄が当り図柄で停止表示さ
れてからの経過時間が所定時間(例えば、10秒)内か否か(ステップS504)、第1
特定領域通過スイッチ52aにより第1特定領域52への遊技球の通過が検知されたか否
か(ステップS506)、をそれぞれ判定する。上述したステップS500〜S506の
判定のいずれかが否定的な判定である場合には何もせずに役物連続作動装置作動処理を一
旦終了し、上述した判定のいずれもが肯定的な判定である場合には大当り遊技を開始する
ために役物連続作動装置作動フラグをオンとすると共に(ステップS508)、大当り開
始コマンドをサブ制御基板90に送信して(ステップS510)、役物連続作動装置作動
処理を終了する。このように、大当り遊技が開始されるためには、特別図柄が大当り図柄
で停止表示されるか或いは特別図柄が小当り図柄で停止され第2大入賞口46に遊技球が
入球しその遊技球が第2振分装置55により第2特定領域57に振り分けられてチャンス
モードに突入することと、チャンスモード中に、第1普通図柄作動ゲート32への遊技球
の通過を契機として行われる当否判定の結果が当りとなって第1普通図柄が当り図柄で停
止表示されることと、特定入賞口36に遊技球が入球することと、特定入賞口36に入球
した遊技球が第1振分装置50で第1特定領域52に振り分けられることが必要となる。
これにより、遊技性の幅を広げることができ、興趣の向上を図ることができる。なお、大
当り遊技の実行条件としてステップS504で第1普通図柄が当り図柄で停止表示されて
からの経過時間が所定時間内であることを加えているのは、第1普通図柄が当り図柄で停
止表示されていないにも拘わらず何らかの不正によって特定入賞口36が開放されて第1
特定領域52を遊技球が通過したものを排除するためである。また、この所定時間は、当
り図柄(特定入賞口36が開放状態とされる時間の種類)によって異なる時間に設定され
る。役物連続作動装置作動処理を終了すると、主制御処理に戻って次のステップS170
の大当り遊技処理に進む。
[大当り遊技処理]
ステップS170の大当り遊技処理は、図24に示すフローチャートに従って実行され
る。図22の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、
条件装置作動フラグがオンであるか否か(ステップ600)、役物連続作動装置作動フラ
グがオンであるか否か(ステップS602)、をそれぞれ判定する。2つのフラグのいず
れかがオフである場合には大当り遊技を実行することなくそのまま大当り遊技処理を一旦
終了し、2つのフラグのいずれもがオンである場合には大当り遊技を実行すると判断し、
第1大入賞口44が開放中であるか否かを判定する(ステップS604)。いま、大当り
遊技の開始直後を考えると、第1大入賞口44は閉鎖しているため、ステップS502で
は否定的な判定がなされ、次に、大当り遊技終了条件が成立しているか否かを判定する(
ステップS606)。この判定は、第1大入賞口44の開放動作の繰り返し回数(ラウン
ド数)が規定回数(本実施例では、15回)に達したか否かを判定することにより行われ
る。大当り遊技の開始直後は、ステップS606で大当り遊技終了条件は成立していない
と判定されるため、次に、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判
定し(ステップS608)、規定の閉鎖時間が経過したと判定されると、第1大入賞口4
4が開放されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(ステップS610)
、大当り遊技処理を一旦終了する。
第1大入賞口44の開放を開始すると、次に大当り遊技処理が実行されたときにステッ
プS604で第1大入賞口44が開放中と判定されるから、第1大入賞口44が開放を開
始してからの経過時間が所定の開放時間に達したか否か(ステップS612)、第1大入
賞口44に入賞した遊技球の数が規定数(本実施例では、10個)に達したか否か(ステ
ップS614)を判定する。ここで、開放時間は、本実施例では、通常大当りと確変大当
りのいずれであっても25秒となる。第1大入賞口44が開放を開始してからの経過時間
が所定の開放時間に達しておらず第1大入賞口44へ入賞した遊技球の数が規定数に達し
てもいないときには、第1大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了
する。一方、第1大入賞口44が開放を開始してからの経過時間が所定の開放時間に達し
ていると判定されたときや、開放時間に達していなくても第1大入賞口44へ入賞した遊
技球の数が規定数に達していると判定されたときには、第1大入賞口44が閉鎖されるよ
う第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(ステップS616)、大当り遊技処理
を一旦終了する。第1大入賞口44が閉鎖されると、次に大当り遊技処理が実行されたと
きにステップS604で第1大入賞口44が開放中でないと判定されるから、大当り遊技
終了条件が成立していない限りは規定の閉鎖時間が経過するまで待って第1大入賞口44
を開放する(ステップS606〜S610)。このように閉鎖状態を挟みながら第1大入
賞口44の開放動作を繰り返すことにより大当り遊技が進行される。第1大入賞口44の
開放動作の繰り返し回数が規定回数に達すると、ステップS606で大当り遊技終了条件
が成立したと判定され、図25に例示する大当り遊技終了時処理を実行して(ステップS
618)、大当り遊技処理を終了する。
図25の大当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、条件装
置作動フラグをオフとすると共に(ステップS620)、役物連続作動装置作動フラグを
オフとし(ステップS622)、図17および図18の特別図柄遊技処理のステップS3
38或いはステップS360で記憶した当り図柄が大当り図柄か否か(ステップS624
)、大当り図柄の場合にはそれが確変図柄、即ち今回の大当り遊技の実行が確変大当りを
契機とするものであるかを判定する(ステップS626)。確変図柄でない、即ち今回の
大当り遊技の実行が小当り或いは通常大当りを契機とするものであると判定されると、特
別図柄確変フラグはオフのまま維持して、第2普通図柄変動短縮カウンタを100回にセ
ットし(ステップS628)、確変図柄と判定されると、特別図柄確変フラグをオンとす
ると共に(ステップS630)、第2普通図柄変動短縮カウンタを10,000回にセッ
トする(ステップS632)。上述したように、第2普通図柄変動短縮カウンタが10,
000回にセットされると、実質的には、次回の大当りを引くまで第2普通図柄の変動表
示の時短状態が継続される。こうして第2普通図柄変動短縮カウンタをセットすると、第
2普通図柄変動短縮フラグをオンとすると共に(ステップS634)、第2普通図柄開放
延長フラグをオンとし(ステップS636)、大当り遊技終了コマンドをサブ制御基板9
0に送信して(ステップS638)、大当り遊技終了時処理を終了する。大当り遊技終了
コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に制御信号を出
力して演出表示装置34の背景画面を確変用あるいは時短用の背景に設定する等の処理を
行う。
[演出制御処理]
次に、サブ制御基板90により実行される動作について説明する。図26は、サブ制御
基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートであ
る。演出制御処理は、保留発生時処理(ステップS700)と、後述する図柄変動演出処
理(ステップS710)と、大当り遊技演出処理(ステップS720)とを繰り返し実行
することにより行われる。なお、保留発生時処理は、図17の特別図柄遊技処理のステッ
プS308で主制御基板70により送信される始動入賞時コマンドが受信されたときに、
保留数カウンタを値1だけインクリメントし、保留図柄35aの表示を一つ追加すること
により行われる。また、大当り遊技演出処理は、主制御基板70から大当り遊技開始コマ
ンドや大当り遊技終了コマンドが受信されたか否かを判定し、大当り遊技開始コマンドを
受信すると、大当りファンファーレ画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制
御基板91に制御信号を出力し、大当り遊技終了コマンドを受信すると、エンディング画
面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に制御信号を出力すること
により行われる。なお、各種演出では、演出表示装置34の画面表示に合わせて、音声が
スピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力したり、L
ED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力したりする。
[図柄変動演出処理]
図柄変動演出処理は、図27に例示するフローチャートに従って実行される。図27の
図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図14の第1普通図
柄変動開始処理のステップS270で主制御基板70により送信される第1普通図柄の図
柄変動開始コマンドか図20の図柄変動開始処理のステップS393で主制御基板70に
より送信される特別図柄の図柄変動開始コマンドかのいずれかのコマンドを受信したか否
かを判定する(ステップS800)。図柄変動開始コマンドを受信したと判定されると、
条件装置作動フラグがオフか否かを判定する(ステップS802)。条件装置作動フラグ
がオフの場合には、特別図柄の変動表示に対応して演出図柄が変動表示される演出パター
ンである特別図柄対応変動演出パターンを設定すると共に(ステップS804)、停止図
柄を設定し(ステップS806)、設定した演出パターンと停止図柄とに従って特別図柄
対応変動演出を実行する(ステップS808)。一方、条件装置作動フラグがオンの場合
には、第1普通図柄の変動表示に対応して演出図柄が変動表示される演出パターンである
第1普通図柄対応変動演出パターンを設定すると共に(ステップS810)、停止図柄を
設定し(ステップS812)、設定した演出パターンと停止図柄とに従って第1普通図柄
対応変動演出を実行する(ステップS814)。即ち、特別図柄が一旦大当り図柄で停止
して条件装置作動フラグがオンされると、特別図柄の変動表示をメインとした遊技から第
1普通図柄の変動表示をメインとした遊技に移行するため、第1普通図柄の変動表示に対
応する変動演出を演出表示装置34上に表示することにより、遊技の進行に合った演出を
効果的に行うことができる。なお、ステップS800で図柄変動開始コマンドを受信して
いないと判定されたときには、ステップS802〜S814の処理をスキップして次の処
理に進む。
図柄変動演出を行うと、図13の第1普通図柄遊技処理のステップS224で主制御基
板70により送信される第1普通図柄の図柄停止コマンドか図17の特別図柄遊技処理の
ステップS330で主制御基板70により送信される特別図柄の図柄停止コマンドかのい
ずれかを受信したか否かを判定し(ステップS816)、図柄停止コマンドを受信したと
判定すると、受信した図柄停止コマンドに対応する図柄の変動演出を終了して(ステップ
S818)、図柄変動演出処理を終了する。
以上説明した実施例のパチンコ機10によれば、始動口38への遊技球の入賞を契機と
して行われる当否判定の結果が大当りとなって特別図柄が大当り図柄で停止したときに大
当り遊技の権利(チャンスモード)を発生させ、チャンスモード中に、第1普通図柄作動
ゲート32への遊技球の通過を契機として行われる当否判定の結果が当りとなって第1普
通図柄が当り図柄で停止したときに第1普通電動役物37の開放動作によって特定入賞口
36を開放し、特定入賞口36に遊技球が入球し且つ入球した遊技球が第1振分装置50
によって第1特定領域52に振り分けられたときに大当り遊技を開始する。このように、
大当り遊技が開始されるための条件として、チャンスモードに突入する条件の他に、第1
普通図柄作動ゲート32への遊技球の通過を契機として行われる当否判定の結果が当りと
なって第1普通図柄が当り図柄で停止される条件や、特定入賞口36に遊技球が入球する
条件、特定入賞口36に入球した遊技球が第1振分装置50で第1特定領域52に振り分
けられる条件を課すことにより、遊技性の幅を広げることができ、興趣の向上を図ること
ができる。しかも、チャンスモードは、始動口38への遊技球の入賞を契機として行われ
る当否判定の結果が小当りとなって特別図柄が小当り図柄で停止したときでも、これに伴
って開放される第2大入賞口46に遊技球が入球し、入球した遊技球が第2振分装置55
により第2特定領域57に振り分けらたときにも発生するから、遊技性の幅を一層広げる
ことができる。また、チャンスモード中には第1普通図柄が当り図柄となる確率を高確率
としているから、チャンスモード中の遊技を遊技者に有利な態様で進行させることができ
る。さらに、チャンスモードであっても第1普通図柄の変動回数が所定回数を超えると高
確率から低確率に戻すから、遊技者側とホール側とで受益をバランスさせることができる
。また、高確率の状態が終了してもチャンスモード(条件装置が作動し、役物連続作動装
置が非作動の状態)は終了しない。これにより、通常確率ではあるものの、第1普通図柄
で当りを発生させ、第1特定領域52に遊技球を通過させれば、特別図柄の当りを経なく
とも大当り遊技を実行可能である遊技状態をつくり出すことができる(以下、この状態を
「低確チャンスモード」という)。この結果、遊技状態を多様化し、遊技興趣を高めるこ
とができる。
具体的には、特別図柄の当り確率を第1の確率(例えば、1/300)とし、第1普通
図柄の当り確率を低確率で第1の確率よりも低い1/500、高確率で1/10とするこ
とができる。このように設定した場合には、遊技機が通常状態(非チャンスモード)にあ
るよりも、低確チャンスモードにある方が大当り遊技を発生させることが困難となる。こ
れにより、遊技者はチャンスモード中(第1普通図柄の当り確率が高確率の間)に大当り
遊技を発生させることに集中するため、チャンスモード中の興趣を高めることができる。
また、特別図柄の当り確率を第1の確率(例えば、1/300)とし、第1普通図柄の
当り確率を低確率で第1の確率よりも高い1/200、高確率で1/10とすることがで
きる。このように設定した場合には、遊技機が通常状態(非チャンスモード)にあるより
も、低確チャンスモードにある方が大当り遊技を発生させることが容易となる。これによ
り、遊技者は、チャンスモードから低確チャンスモードに移行したとしても、遊技を継続
するため、遊技機の稼働率を向上させることができる。しかしながら、低確チャンスモー
ドで当りとならない時間が長時間となることで、遊技を止める遊技者もいる。このような
場合には、遊技機島に通常状態から遊技を開始するよりも有利な状態の遊技機が放置(別
の遊技者が遊技可能な状態と)されることとなり、他の遊技者が直ぐに遊技を開始するこ
ととなる。これにより、遊技者が遊技を止めた場合には、他の遊技者が、当該遊技機を’
有利状態の遊技機かもしれない’と考えて、直ぐに遊技を開始する効果があり、当該遊技
機島全体の稼働率を向上させることができる。また、遊技状態が、チャンスモードから低
確チャンスモードに移行したことを遊技者に報知しないことで(報知タイミングを実際の
移行タイミングとずらす場合を設定することで、又は報知の信頼度(真実の報知と虚偽の
報知を混合)を設定することで)、遊技者が遊技を止め難くし、遊技機の稼働率を向上さ
せることができる。
また、チャンスモードは一旦発生すると、大当り遊技が実行されるまで維持されるから
、遊技者は任意のタイミングで大当り遊技の開始を狙うことができ、大当り遊技の開始前
に一旦休憩等をとることができる。
実施例では、特定入賞口36に入球した遊技球を第1特定領域52か第1非特定領域5
3かに振り分ける第1振分装置50を備え、この第1振分装置50を椀状体の受け皿51
と、受け皿51にある遊技球を第1特定領域52に誘導する落下孔54aと、受け皿51
にある遊技球を第1非特定領域53に誘導する落下孔54b,54cとを有するものとし
て構成するものとしたが、特定入賞口36に入球した遊技球を第1特定領域52か第1非
特定領域53かに振り分けることができるものであれば、如何なる機構を用いるものとし
てもよい。また、第1振分装置50を省略するものとし、特定入賞口36に入球した遊技
球は全て第1特定領域52を通過するよう構成するものとしても構わない。
実施例では、第2大入賞口46に入球した遊技球を第2特定領域57か第2非特定領域
58かに振り分ける第2振分装置55を備え、この第2振分装置55を椀状体の受け皿5
6と、受け皿56にある遊技球を第2特定領域57に誘導する落下孔59aと、受け皿5
6にある遊技球を第2非特定領域58に誘導する落下孔59b,59cとを有するものと
して構成するものとしたが、第2大入賞口46に入球した遊技球を第2特定領域57か第
2非特定領域58かに振り分けることができるものであれば、如何なる機構を用いるもの
としてもよい。また、第2振分装置55を省略するものとし、第2大入賞口46に入球し
た遊技球は全て第2特定領域57を通過するよう構成するものとしても構わない。
実施例では、特定入賞口36と第1大入賞口44と第2大入賞口46とをそれぞれ別々
に設けるものとしたが、これらのうちの2つ又は全部を1つの入賞口として共用するもの
としてもよい。
実施例では、第1普通図柄の当りの種類を通常当りと特定当たりの2種類とするものと
したが、通常当りのみの1種類としてもよいし、3種類以上としても構わない。
実施例では、第1普通図柄の当りの種類(通常当りと特定当たり)に応じて異なる特定
入賞口36の開放時間(第1普通電動役物37の開放動作時間)を選択するものとしたが
、特定入賞口36の1回当たりの開放時間を一定とし、第1普通図柄の当りの種類に応じ
て異なる開放回数を選択するものとしてもよい。また、実施例では、チャンスモードが開
始する際に、第1普通図柄確変カウンタに設定する値を一律に30回としたが、これに限
定されない。例えば、チャンスモードを開始する契機となった当り図柄(特別図柄の当り
図柄)の種類によって、第1普通図柄確変カウンタに設定される値を0回、30回、10
0回、10000回などのように異なる値に設定してもよい。
実施例では、第2普通図柄作動ゲート33を備えるものとしたが、第2普通図柄作動ゲ
ート33を備えないものとしても構わない。この場合、始動口38の第2普通電動役物3
9は省略するものとしてもよい。また、実施例では、第2普通図柄には特定当りを設定し
ないものとしたが、これに限定されない。第2普通図柄にも特定当りと非特定当りとを設
定し、開放延長状態にない状態で、特定当りとなった場合には開放時間を長時間(例えば
、5秒)とし、非特定当りとなった場合には開放時間を短時間(例えば、0.5秒)とす
ることができる。そして開放延長状態になると、特定当りでも非特定当りでも開放時間を
長時間(例えば、5秒)とすることができる。
実施例では、条件装置作動フラグがオフの場合には特別図柄に対応する変動演出を演出
表示装置34に表示し、条件装置作動フラグがオンの場合には第1普通図柄に対応する変
動演出を演出表示装置34に表示するものとしたが、後者の第1普通図柄に対応する変動
演出については省略するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との
対応関係について説明する。実施例ではパチンコ機10が本発明の「遊技機」に相当し、
始動口38が「第1の始動口」に相当し、第1普通図柄作動ゲート32が「第2の始動口
」に相当し、特定入賞口36と第1普通電動役物37とが「第1の可変入球装置」に相当
し、第2大入賞口46と可動役物47とが「第2の可変入球装置」に相当し、図17の特
別図柄遊技処理のステップS322の処理を実行する主制御基板70が「第1の当否判定
手段」に相当し、特別図柄表示装置43と図柄表示基板40aと図20の図柄変動開始処
理を実行する主制御基板70などが「第1の図柄表示手段」に相当し、図14の第1普通
図柄変動開始処理のステップS250〜S254の処理を実行する主制御基板70が「第
2の当否判定手段」に相当し、第1普通図柄表示装置41と図柄表示基板40aと図14
の第1普通図柄変動開始処理のステップS256〜S266の処理を実行する主制御基板
70などが「第2の図柄表示手段」に相当し、図23の役物連続作動装置作動処理や図2
4の大当り遊技処理を実行する主制御基板70が「大当り遊技実行手段」に相当し、図2
2の小当り遊技実行手段を実行する主制御基板70が「小当り遊技実行手段」に相当し、
図18の特別図柄遊技処理のステップS340の処理を実行する主制御基板70が「権利
発生手段」に相当し、図16の普通電動役物開放動作開始処理を実行する主制御基板70
が「開放制御手段」に相当する。また、図18の特別図柄遊技処理のステップS342,
S344の処理や図22の小当り遊技処理のステップS418,S420の処理を実行す
る主制御基板70が「確率変動手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解
決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決
するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例
であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するもので
はない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の
記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載
した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施
例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる
形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、遊技機の製造産業に利用可能である。
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿
、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射
モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26
演出ボタン、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、30 遊技盤、31a 外レ
ール、31b 内レール、32 第1普通図柄作動ゲート、32a 第1ゲートスイッチ
、33 第2普通図柄作動ゲート、33a 第2ゲートスイッチ、34 演出表示装置、
34L,34M,34R 演出図柄、35a〜35c 保留図柄、36 特定入賞口、3
7 第1普通電動役物、37a 翼片部、37b 第1普通電動役物ソレノイド、38
始動口、38a 始動口スイッチ、39 第2普通電動役物、39a 翼片部、39b
第2普通電動役物ソレノイド、40 図柄表示装置、41 第1普通図柄表示装置、41
a 左普通図柄表示部、41b 中普通図柄表示部、41c 右普通図柄表示部、42
特別図柄表示装置、42 第2普通図柄表示装置、42a 左普通図柄表示部、42b
中普通図柄表示部、42c 右普通図柄表示部、43 特別図柄表示装置、44 第1大
入賞口、44a 第1大入賞口スイッチ、44b 第1大入賞口ソレノイド、46 第2
大入賞口、47 可動役物、47a 第2大入賞口スイッチ、47b 第2大入賞口ソレ
ノイド、 48 アウト口、50 第1振分装置、51 受け皿、52 第1特定領域、
52a 第1特定領域通過スイッチ、53 第1非特定領域、54a〜54c 落下孔、
55 第2振分装置、56 受け皿、57 第2特定領域、57a 第2特定領域通過ス
イッチ、58 第2非特定領域、59a〜59c 落下孔、70 主制御基板、70a
CPU、70b ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、8
1 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、
85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、9
0a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アン
プ基板、93 装飾駆動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出
ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    内部に特定領域を有し、遊技球が入球可能な状態と球技球が入球不能な状態とに切り替え可能に構成された可変入球装置と、
    前記始動口への遊技球の入球に基づいて大当りと小当りとを含む当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定手段の当否判定の結果に基づいて図柄を表示する図柄表示手段と、
    遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    前記当否判定手段の当否判定の結果が前記小当りの場合に、前記可変入球装置を遊技球が入球可能な状態とする小当り遊技実行手段と、
    前記当否判定手段の当否判定の結果が前記大当りの場合、または、前記小当りとなって前記可変入球装置が遊技球が入球可能な状態となり前記特定領域を遊技球が通過した場合に、前記大当り遊技の実行を許可する権利発生状態とすると共に、該権利発生状態を前記大当り遊技が実行されるまで維持する権利発生手段と、
    を備え、
    特別領域を有し、前記特別領域を遊技球が通過可能な状態と、前記特別領域を遊技球が通過不能な状態とに切り替え可能に構成され、
    所定条件が成立した場合に、前記特別領域は、遊技球が通過可能な状態となるものであり、
    前記大当り遊技実行手段は、前記権利発生状態において、前記特別領域を遊技球が通過した場合に前記大当り遊技を実行する手段である
    ことを特徴とする遊技機。
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