JP2021135532A - 現金処理装置及び現金処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の作業負担を軽減し得る現金処理装置及び現金処理方法を提供する。【解決手段】締め有無情報としての「自動締め有無」及び「小口振替締め有無」を記憶する記憶部101と、小口現金の不足分を小口現金以外の他の現金(例えば売上金または釣銭準備金)から振り替えて売上金額を確定する小口現金振替締め処理を実行要否を、締め有無情報としての「自動締め有無」及び「小口振替締め有無」に基づいて判定し、判定結果に応じて小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御する制御部100とを現金処理装置1に設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、現金処理装置及び現金処理方法に関するものであり、例えば小口現金を扱う現金処理装置に適用して好適なものである。
近年、スーパーマーケットやドラッグストア、飲食店等の流通小売店店舗では、現金(釣銭準備金、売上金、小口現金)の入出金が可能な現金処理装置が設置されている。このような現金処理装置が設置されている店舗では、例えば、レジの釣銭機などにセットする為の釣銭準備金を営業開始前に店舗の従業員が現金処理装置から出金し、営業終了後に釣銭機などから回収した現金(売上金と釣銭準備金)を従業員が現金処理装置に入金するようになっている。この現金処理装置は、1日の売上金を確定する締め時に、釣銭準備金の出金額と売上金及び釣銭準備金の入金額との差分を取ることで、売上金の金額を算出して確定するようになっている。また現金処理装置では、釣銭準備金と売上金以外にも、経費や雑費として店舗で使用される小口現金の管理も行っており、必要都度、小口現金の出金を行っている。
このような現金処理装置では、小口現金が出金されて経費や雑費として使用されていくと、徐々に小口現金は減少していく。そのため、小口現金が不足する前に補充する必要が生じる。そこで、従来の現金処理装置では、例えば、売上金を回収する売上回収時に、小口現金の不足分を、売上金または釣銭準備金から振り替えることにより、小口現金を調整するようになっていた(例えば特許文献1参照)。
特開2018−206056号公報
従来の現金処理装置では、売上回収時に、売上金または釣銭準備金よりも小口現金を優先して小口現金の不足分を売上金または釣銭準備金から振り替えるようになっている。そのため、例えば、小口現金よりも売上金または釣銭準備金を優先させたいなどの都合で、小口現金の不足分を売上金または釣銭準備金から振り替えないようにする為には、1日の売上金を確定する(つまり現金処理装置内の有高を確定する)締め時に、管理者が小口現金の不足分を現金処理装置に入金する必要があった。
また近年では、例えば流通小売店舗において店舗現金の管理権限を有する管理者が不在の店舗が増えてきている。そのため、小口現金が不足する場合には、管理者が店舗を訪れて現金処理装置に小口現金を入金するなどの作業が必要となり、この作業が管理者の負担になっていた。このことから、現金処理装置には、店舗の管理者が不在であっても小口現金への振り替えを自動で行うことのできる機能が求められている。
本発明は以上の点を考慮したものであり、管理者の作業負担を軽減し得る現金処理装置及び現金処理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の現金処理装置においては、小口現金の不足分を前記小口現金以外の他の現金から振り替えて売上金を確定する小口現金振替締め処理の実行要否を示す締め有無情報を記憶する記憶部と、前記締め有無情報に基づいて、前記小口現金振替締め処理の実行要否を判定し、判定結果に応じて前記小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御する制御部とを備えるようにした。
また本発明の現金処理方法においては、制御部が、記憶部に記憶されている、小口現金の不足分を前記小口現金以外の他の現金から振り替えて売上金を確定する小口現金振替締め処理の実行要否を示す締め有無情報に基づいて、前記小口現金振替締め処理の実行要否を判定し、判定結果に応じて前記小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御するようにした。
こうすることで、締め時に小口現金への振り替えを自動で行うことができるので、小口現金の不足分を小口現金以外の他の現金から振り替えるようにするか否かを管理者に判断させる必要がなくなるとともに、小口現金の不足分を利用者に入金させる頻度を低減することができる。
かくして本発明は、利用者の作業負担を軽減し得る現金処理装置及び現金処理方法を実現できる。
現金処理装置の外観構成及び内部構成を示す図である。 現金処理装置の硬貨処理部及び紙幣処理部の構成を示す断面図である。 現金処理装置の機能構成を示すブロック図である。 入出金履歴情報の構成を示す表である。 締め履歴情報の構成を示す表である。 小口現金振替締め処理の流れを模式的に示す図である。 振替締め設定情報の構成を示す表である。 振替締め設定画面の構成を示す図である。 小口現金振替締め処理の手順を示すフローチャートである。 小口現金振替締め処理に含まれる第1処理の詳細手順を示すフローチャートである。 小口現金振替締め処理に含まれる第2処理の詳細手順を示すフローチャートである。 小口現金振替締め処理に含まれる第3処理の詳細手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.現金処理装置の概要と構成]
まず、図1(A)に示す本実施の形態の現金処理装置1の概要について説明する。この現金処理装置1は、現金を入出金する為の装置であり、例えばスーパーマーケットやドラッグストア、飲食店等の小売店の店舗に設置され、小売店の従業員や現金回収業者によって利用される。具体的に、従業員は、例えば営業開始前にレジの釣銭機にセットする為の現金(釣銭準備金)を現金処理装置1から出金し、営業終了後に釣銭機から回収した現金(売上金と釣銭準備金)を現金処理装置1に入金する。またレジの現金とは別に、交通費や備品購入などの費用が必要な場合には、小口現金の払い出しを行うようになっている。また店舗の管理者は、現金処理装置1に対し、1日の売上金を確定する為の締め操作を行う。現金処理装置1は、締め操作に応じて、出金額と入金額とをもとに、売上金の金額を算出して確定する。このようにして確定した売上金(以下、確定済売上金と呼ぶ)は、現金回収業者側の現金となり、現金回収業者によって現金処理装置1から回収される。
尚、現金回収業者による確定済売上金の回収は、毎日行われるとは限らない。例えば、現金処理装置1は、1日の売上金を確定する締め時に、所定のネットワークを介して、確定済売上金の金額を、現金回収業者側に通知するようになっており、現金回収業者側では、現金処理装置1から確定済売上金の金額が通知されると、この金額を小売店の口座に振り込む。その後、例えば週1回のタイミングで現金回収業者が小売店の店舗を訪れて、現金処理装置1から1週間分の確定済売上金を回収するといった運用がある。
このように、売上金を確定する締めのタイミングと、確定済売上金を現金回収業者が回収するタイミングとが異なる場合、現金処理装置1には、小売店側の現金である確定前の売上金(以下、未確定売上金と呼ぶ)と、現金回収業者側の現金である確定済売上金とが一時的に混在することになる。この為、現金処理装置1では、未確定売上金の金額と、確定済売上金の金額とをデータ上で管理するようになっている。
つづけて、現金処理装置1のハードウェア構成について説明する。図1(A)に外観構成を示すように、この現金処理装置1は、操作表示部10と、印刷部11と、情報取得部12と、収納庫13A〜13Fとを有している。尚、ここでは、利用者と対峙する正面側を現金処理装置1の前側、その反対側を現金処理装置1の後側、現金処理装置1の前側に対峙する利用者から見て上側、下側、左側、右側を、それぞれ現金処理装置1の上側、下側、左側、右側と定義する。
操作表示部10は、例えば現金処理装置1の前面上部に配置されている。この操作表示部10は、利用者による操作を受け付ける操作部としての機能と、各種画面を表示する表示部としての機能を有していて、例えばタッチパネルで構成されている。印刷部11は、例えば現金処理装置1の上面に配置されている。この印刷部11は、入出金に関する情報や締めに関する情報などをレシートに印刷する。情報取得部12は、例えば、現金処理装置1の前面上部(操作表示部10の横)に配置されている。この情報取得部12は、例えば、利用者を識別する為のユーザIDなどからなる利用者情報が記憶されたIDカードから利用者情報を取得する機能を有していて、例えば、カードリーダで構成されている。現金処理装置1は、IDカードが情報取得部12にかざされると、情報取得部12によりIDカードから利用者情報を読み取り、IDカードから読み取った利用者情報が、現金処理装置1に登録されている利用者情報と一致する場合に、現金処理装置1へのログインを許可するようになっている。
収納庫13A〜13Fは、現金処理装置1の内部装置などを収納する部分であり、上下方向に並べて設けられている。収納庫13A〜13Fは、それぞれ独立して現金処理装置1の前面から前方に引き出すことができるようになっている。ここで、図1(B)に現金処理装置1を前側から見た場合の断面図を示す。この図1(B)に示すように、1番上の収納庫13Aは、硬貨処理上段部21を収納している。また上から2番目の収納庫13Bは、硬貨処理下段部22を収納している。さらに上から3番目の収納庫13Cは、硬貨出金部23と紙幣処理上段部31を収納している。さらに上から4番目の収納庫13Dは、紙幣処理下段部32を収納している。さらに上から5番目の収納庫13Eは、硬貨回収部24と紙幣回収部33とを収納している。さらに1番下の収納庫13Fは、現金処理装置1に補充する為の現金などを収納する金庫となっている。さらに現金処理装置1の内部には、硬貨処理下段部22と硬貨回収部24とを連通するシュート25が設けられている。尚、このシュート25は、収納庫13A〜13Fとは独立して設けられていて、収納庫13A〜13Fとともに現金処理装置1の前方に引き出されることはない。
ここで、硬貨を処理する、硬貨処理上段部21、硬貨処理下段部22、硬貨出金部23、及び硬貨回収部24(これらを硬貨処理部20とも呼ぶ)について、図2(A)を用いてさらに詳しく説明する。図2(A)は、現金処理装置1を右側から見た場合の断面図であり、硬貨処理上段部21、硬貨処理下段部22、硬貨出金部23、硬貨回収部24が図示されている。
収納庫13Aに設けられた硬貨処理上段部21は、入金時に利用者によって投入される硬貨を、硬貨処理下段部22へと搬送する。具体的には、硬貨処理上段部21は、現金処理装置1の上面前部と繋がっていて利用者が硬貨を投入する為の硬貨入金口210と、硬貨搬送部211と、硬貨鑑別部212と、硬貨一時保留部213とを備えている。硬貨処理上段部21は、硬貨入金口210に投入された硬貨を、硬貨搬送部211により硬貨一時保留部213へと搬送しながら、硬貨鑑別部212により硬貨の金種や汚損有無などを鑑別するとともに硬貨を計数する。
収納庫13Bに設けられた硬貨処理下段部22は、硬貨処理上段部21から搬送されてくる硬貨を収納する。具体的には、硬貨処理下段部22は、硬貨収納部220を備え、硬貨処理上段部21の硬貨一時保留部213から搬送されてくる硬貨を金種別に硬貨収納部220に収納する。
収納庫13Cに設けられた硬貨出金部23は、硬貨処理下段部22に収納された硬貨を出金する。具体的には、硬貨出金部23は、硬貨移送部230と、収納庫13Cの前面と繋がっていて硬貨を外部に放出する為の硬貨出金口231とを備え、硬貨処理下段部22の硬貨収納部220から放出された硬貨を、硬貨移送部230により硬貨出金口231へと移送して、硬貨出金口231から現金処理装置1の外部に放出して利用者に引き渡す。
収納庫13Eに設けられた硬貨回収部24は、現金回収業者によって回収される硬貨(つまり確定済売上金の硬貨)を収納する。具体的には、硬貨回収部24は、収納庫13Cと収納庫13Dを跨ぐように設けられたシュート25を介して硬貨処理下段部22と繋がっている。シュート25は、硬貨処理下段部22の硬貨収納部220から放出されて落下する硬貨を硬貨回収部24へと案内する。つまり、硬貨収納部220から放出されて落下する硬貨は、シュート25により硬貨回収部24へと案内されて、硬貨回収部24に収納される。硬貨回収部24に収納された硬貨は、収納庫13Eを前方に引き出すことで回収することができる。
つづけて、紙幣を処理する、紙幣処理上段部31、紙幣処理下段部32、及び紙幣回収部33(これらを紙幣処理部30とも呼ぶ)について、図2(B)を用いてさらに詳しく説明する。図2(B)は、現金処理装置1を右側から見た場合の断面図であり、紙幣処理上段部31と、紙幣処理下段部32と、紙幣回収部33が図示されている。
収納庫13Cに設けられた紙幣処理上段部31は、入金時に利用者によって投入される紙幣、及び出金時に利用者に引き渡す紙幣を搬送する。具体的には、紙幣処理上段部31は、収納庫13Cの前面と繋がっていて利用者が紙幣を投入したり利用者に紙幣を引き渡したりする為の紙幣入出金口310と、紙幣搬送部311と、紙幣鑑別部312と、紙幣一時保留部313とを備えている。
紙幣処理上段部31は、入金時、紙幣入出金口310に投入された紙幣を、紙幣搬送部311により紙幣一時保留部313へと搬送しながら、紙幣鑑別部312により紙幣の金種や汚損有無などを鑑別するとともに紙幣を計数する。また紙幣処理上段部31は、出金時、紙幣処理下段部32から搬送されてくる紙幣を紙幣鑑別部312により鑑別及び計数して、紙幣搬送部311により紙幣入出金口310へと搬送する。さらに紙幣処理上段部31は、現金回収時、紙幣処理下段部32から搬送されてくる紙幣を鑑別及び計数して、紙幣搬送部311により紙幣処理下段部32へ戻す。
収納庫13Dに設けられた紙幣処理下段部32は、入金時、紙幣処理上段部31から搬送されてくる紙幣を収納する。具体的には、紙幣処理下段部32は、紙幣搬送部320と紙幣収納部321とを備え、紙幣処理上段部31の紙幣一時保留部313から搬送されてくる紙幣を紙幣搬送部320により紙幣収納部321へと搬送して金種別に収納する。また紙幣処理下段部32は、出金時、紙幣収納部321から繰り出した紙幣を紙幣搬送部320により紙幣処理上段部31へと搬送する。さらに紙幣処理下段部32は、現金回収時、紙幣収納部321から繰り出した紙幣を紙幣搬送部320により紙幣処理上段部31へと搬送し、その後、紙幣処理上段部31から戻ってきた紙幣を、紙幣搬送部320により紙幣回収部33へと搬送する。
収納庫13Eに設けられた紙幣回収部33は、現金回収業者によって回収される紙幣(つまり確定済売上金の紙幣)を収納する。具体的には、紙幣回収部33は、紙幣処理下段部32から搬送されてくる紙幣を収納する。紙幣回収部33に収納された紙幣は、収納庫13Eを前方に引き出すことで回収することができる。
尚、紙幣または硬貨が収納される収納庫13B、13E、13Fは、後述する制御部100によって施錠及び解錠が制御可能な錠を備えている。現金処理装置1のハードウェア構成は、以上のようになっている。
つづけて、図3に示すブロック図を用いて、現金処理装置1の機能構成について説明する。図3に示すように、現金処理装置1は、制御部100と、記憶部101と、通信部102とを備えている。制御部100は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部101に格納されているプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより、現金処理装置1全体を制御して各種処理を実行する。
具体的には、制御部100は、情報取得部12によりIDカードから読み取られた利用者情報が、記憶部101に登録されている利用者情報と一致する場合に、このIDカードを持つ利用者(小売店の従業員及び現金回収業者)の現金処理装置1へのログインを許可する。
制御部100は、このようにしてログインを許可した後、操作表示部10に各種操作画面を表示させ、また各種操作画面に対して行われた操作に応じて、入金処理、出金処理、締め処理、現金回収処理などを実行する。さらに制御部100は、各種処理の実行履歴を示す履歴情報をデータとして記憶部101に記憶して管理する。さらに制御部100は、締め処理の結果(つまり確定済売上金の金額)などを、通信部102を制御して、現金回収業者に指定された送信先に送信する。さらに制御部100は、出金した現金の内訳や、入金した現金の内訳、締めの結果などを、印刷部11を制御してレシートに印字する。さらに制御部100は、収納庫13B、13E、13Fに設けられた錠の施錠及び解錠を制御する。具体的には、制御部100は、例えば、現金回収業者に回収される現金(つまり現金回収業者側の現金)を収納している収納庫13Fの錠については、現金回収業者がログインしているときのみ解錠するように制御する。現金処理装置1の機能構成は、以上のようになっている。
ここで、図4(A)に示す表を用いて、記憶部101に記憶される履歴情報の1つである入出金履歴情報について説明する。図4(A)に示す入出金履歴情報は一例であり、例えば「通番」、「ユーザID」、「取引区分」、「現金種別」、「金額」、「突き合せ」、「日付」の計7項目で構成されている。この入出金履歴情報は、釣銭準備金の出金処理や売上金の入金処理が実行されるごとに、記憶部101に記憶されて蓄積される。
具体的に入出金履歴情報の「通番」には、入出金履歴情報ごとの通し番号が記される。「ユーザID」には、入出金時に利用者のIDカードから読み取ったユーザID(つまり入出金を行った利用者のユーザID)が記される。「取引区分」には、取引の種類が記される。具体的にこの「取引区分」には、取引が売上金及び釣銭準備金の入金であれば『入金』、釣銭準備金の出金であれば『出金』と記される。「現金種別」は、現金の種別が記される。具体的にこの「現金種別」には、『釣銭準備金』、『売上金及び釣銭準備金』などが記される。「金額」には、入金額または出金額が記される。「突き合せ」には、入金と出金とを突き合わせて売上金を確定する締め処理が実行済みであるか否かを示す情報が記される。具体的にこの「突き合せ」には、締め処理が未実行である場合には『未』と記され、実行済みである場合には『済』と記される。「日付」には、入金処理及び出金処理が実行された日付が記される。
制御部100は、締め処理時、この入出金履歴情報の中から、「突き合せ」が『未』の入出金履歴情報を抽出して、抽出した入出金履歴情報に記されている各種現金の出金額と入金額とを突き合わせて売上金を算出する。またこのとき、制御部100は、抽出した入出金履歴情報の「突き合せ」を『未』から『済』に変更する。
つづけて、図4(B)に示す表を用いて、記憶部101に記憶される履歴情報の1つである小口履歴情報について説明する。図4(B)に示す小口履歴情報は一例であり、例えば「通番」、「取引区分」、「金額」、「残高」、「日付」の計5項目で構成されている。この小口履歴情報は、小口現金の入金処理や出金処理が実行されるごとに、記憶部101に記憶されて蓄積される。
具体的に小口履歴情報の「通番」には、小口履歴情報ごとの通し番号が記される。「取引区分」には、取引の種類が記される。具体的にこの「取引区分」には、取引が小口現金の入金であれば『入金』、小口現金の出金であれば『出金』と記される。「金額」には、小口現金の入金額または出金額が記される。「残高」には小口現金の取引後に現金処理装置1に残っている小口現金の金額が記される。「日付」には、小口現金の入金処理及び出金処理が実行された日付が記される。つまり、「日付」が最も新しい小口履歴情報の「残高」が、現在、現金処理装置1に残っている小口現金の金額となる。
つづけて、図5に示す表を用いて、記憶部101に記憶される履歴情報の1つである締め履歴情報について説明する。図5に示す締め履歴情報は一例であり、例えば「通番」、「装置有高」、「売上金額」、「釣銭準備金額」、「小口現金額」、「回収有無」、「日付」の計7項目で構成されている。この締め履歴情報は、締め処理が実行されるごとに、記憶部101に記憶されて蓄積される。
具体的に締め履歴情報の「通番」には、締め履歴情報ごとの通し番号が記される。「装置有高」には、現金処理装置1に収納されている現金の総額が記される。「売上金額」には締め後の売上金(つまり確定済売上金)の金額が記される。「釣銭準備金」には締め後の釣銭準備金の金額が記される。「小口現金額」には、締め後の小口現金の金額が記される。「回収有無」には、確定済売上金が回収済みであるか否かを示す情報が記される。具体的には確定済売上金が未回収である場合には『未』と記され、回収済みである場合には『済』と記される。「日付」には、締め処理が実行された日付が記される。
このように、締め履歴情報は、締め後に現金処理装置1に収納されている現金の内訳を示している。尚、締め前に現金処理装置1に収納されている現金の内訳については、例えば入出金履歴情報と小口履歴情報と締め履歴情報から容易に求めることができる。具体的には、締め前の小口現金額については、小口履歴情報の「残高」となる。また釣銭準備金額については、通常、締めと締めの間では変化しない。この為、締め前の釣銭準備金額は、前回の締め後の釣銭準備金額と同額になる。締め前の未確定売上金額については、前回の締め後以降の釣銭準備金の出金額と、売上金及び釣銭準備金の入金額との差分から求めることができる。締め前の確定済売上金額については、前回の締め以降に確定済売上金が回収されていれば0円、回収されていなければ前回の締め後の確定済売上金額と同額になる。
制御部100は、回収処理時、この締め履歴情報の中から、「回収有無」が『未』の締め履歴情報を抽出して、抽出した締め履歴情報に記されている確定済売上金の金額分の現金を、収納庫13Eに設けられた硬貨回収部24及び紙幣回収部33へと搬送して、現金回収業者に回収させる。またこのとき、制御部100は、抽出した締め履歴情報の「回収有無」を『未』から『済』に変更する。
[2.現金処理装置で実行される出金処理及び入金処理]
次に、現金処理装置1で実行される出金処理の手順及び入金処理の手順について簡単に説明する。
利用者(この場合、小売店の従業員)は、自分のIDカードを現金処理装置1の情報取得部12にかざす。すると、情報取得部12がIDカードからユーザIDを読み取り、これを制御部100に送る。制御部100は、情報取得部12から送られてきたユーザIDが、登録済みのユーザIDである場合に、利用者に対して、現金処理装置1へのログインを許可する。
ここで、制御部100は、操作表示部10に図示しないメニュー画面を表示させる。このメニュー画面では、利用者が、釣銭準備金の出金、小口現金の出金、釣銭準備金及び売上金の入金、小口現金の入金などを選択できるようになっている。
制御部100は、このメニュー画面上で、利用者により釣銭準備金の出金が選択されたことを認識すると、釣銭準備金の出金処理を行う。このとき制御部100は、操作表示部10に図示しない釣銭準備金の出金額指定画面を表示させ、この出金額指定画面上で釣銭準備金の出金額を利用者に指定させる。尚、この出金額指定画面上では、出金額だけでなく金種ごとの枚数を指定させるようにしてもよい。
その後、制御部100は、硬貨処理部20及び紙幣処理部30を制御して、利用者に指定された出金額分の硬貨及び紙幣を硬貨出金口231及び紙幣入出金口310から排出することで、釣銭準備金を出金する。このようにして釣銭準備金の出金が完了すると、制御部100は、今回の釣銭準備金の出金に対応する入出金履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。
また制御部100は、メニュー画面上で、利用者により小口現金の出金が選択されたことを認識すると、小口現金の出金処理を行う。このとき制御部100は、釣銭準備金の出金処理と同様にして、利用者に指定された出金額分の硬貨及び紙幣を硬貨出金口231及び紙幣入出金口310から排出することで、小口現金を出金する。このようにして小口現金の出金が完了すると、制御部100は、今回の小口現金の出金に対応する小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。
さらに制御部100は、メニュー画面上で、利用者により売上金及び釣銭準備金の入金が選択されたことを認識すると、売上金及び釣銭準備金の入金処理を行う。このとき制御部100は、硬貨処理部20及び紙幣処理部30を制御して、利用者により硬貨入金口210及び紙幣入出金口310に投入された硬貨及び紙幣を計数する。ここで、制御部100は、投入された売上金及び釣銭準備金の計数結果を操作表示部10に表示させて利用者に確認させ、利用者により操作表示部10を介して、投入した現金を収納するよう指示されると、硬貨処理部20及び紙幣処理部30を制御して、利用者により投入された現金を収納することで、売上金及び釣銭準備金を入金する。このようにして売上金及び釣銭準備金の入金が完了すると、制御部100は、今回の売上金及び釣銭準備金の入金に対応する入出金履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。
さらに制御部100は、メニュー画面上で、利用者により小口現金の入金が選択されたことを認識すると、小口現金の入金処理を行う。このとき制御部100は、売上金及び釣銭準備金の入金処理と同様にして、利用者により硬貨入金口210及び紙幣入出金口310に投入された硬貨及び紙幣を収納することで、小口現金を入金する。このようにして小口現金の入金が完了すると、制御部100は、今回の小口現金の入金に対応する小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。現金処理装置1で実行される出金処理の手順及び入金処理の手順は、以上のようになっている。
[3.現金処理装置で実行される締め処理]
次に、現金処理装置1で実行される締め処理の手順について説明する。現金処理装置1では、釣銭準備金の出金額と売上金及び釣銭準備金の入金額との差分を取ることで売上金を確定する通常の締め処理だけでなく、締め前の小口現金の不足分を締め前の売上金または釣銭準備金から振り替えて売上金を確定する小口現金振替締め処理を実行できるようになっている。さらに現金処理装置1では、この小口現金振替締め処理を、予め利用者(管理者)によって設定された振替締め設定情報に基づいて所定の時刻に自動で実行できるようになっている。ここでは、自動で実行される小口現金振替締め処理について詳しく説明する。
まず自動で実行される小口現金振替締め処理の考え方について簡単に説明する。図6(A)に、締め前に現金処理装置1に収納されている現金の内訳を示す。締め前に現金処理装置1に収納されている現金は、締め前の釣銭準備金と、締め前の小口現金と、締め前の未確定売上金と、締め前の確定済売上金となる。このとき、締め前の釣銭準備金と締め前の小口現金と締め前の未確定売上金は小売店側の現金であり、締め前の確定済売上金は現金回収業者側の現金である。この為、現金処理装置1では、確定済売上金の金額については変更することができない。そこで、小口現金振替締め処理では、図6(B)に示すように、締め前の小口現金が不足している場合に、不足分を締め前の未確定売上金または締め前の釣銭準備金から振り替えて(つまり補充して)、図6(C)に示すように、残りの未確定売上金を確定済売上金として確定するようになっている。以上が、小口現金振替締め処理の考え方である。
次に、図7に示す表を用いて、小口現金振替締め処理を自動で実行する為に必要となる振替締め設定情報について説明する。振替締め設定情報は、例えば、「自動締め有無」、「自動締め時刻」、「小口振替締め有無」、「小口振替の元金」、「小口振替時の優先」、「最低小口現金額」、「最低売上金額」、「釣銭残置枚数」の8項目で構成されている。この振替締め設定情報は、記憶部101に記憶されている。
具体的に振替締め設定情報の「自動締め有無」には、締め処理を自動で実行するか否かを示す情報が記される。具体的には締め処理を自動で実行する場合には『有』と記され、自動で実行しない場合には『無』と記される。「自動締め実行時刻」には、「自動締め有無」が『有』の場合に、締め処理を自動で実行する時刻が記される。「小口振替締め有無」は、締め処理として小口現金振替締め処理を実行するか否かを示す情報が記される。具体的には通常の締め処理を実行する場合には『無』と記され、小口現金振替締め処理を実行する場合には『有』と記される。
「小口振替の元金」には、小口現金の元金(つまり小口現金の振替元)を示す情報が記される。具体的には小口現金の元金が売上金の場合(つまり売上金から小口現金へ振り替える場合)には『売上金』と記され、小口現金の元金が釣銭準備金の場合(つまり釣銭準備金から小口現金へ振り替える場合)には『釣銭準備金』と記される。「小口振替時の優先」は、装置有高が少ない場合、小口現金の振替時に最低売上金額を優先するか最低小口現金額を優先するかを示す情報が記される。具体的には売上金を優先する場合には『売上金』と記され、小口現金を優先する場合には『小口現金』と記される。「最低小口現金額」は、小口現金振替後の小口現金の最低金額(つまり現金処理装置1に残す小口現金の最低金額)が記される。「最低売上金額」には、小口現金振替後の売上金の最低金額(つまり回収される売上金の最低金額)が記される。「釣銭残置枚数」には、現金処理装置1に釣銭準備金として残す各金種の枚数が記される。尚、現金処理装置1には、例えば、各金種の枚数が異なる複数のパターンが登録されていて、「釣銭残置枚数」には、複数のパターンの中から利用者に選択されたパターンが記される。
現金処理装置1では、ログイン後に操作表示部10に表示されるメニュー画面上で、小口現金振替締めの設定を選択できるようになっている。このメニュー画面上で小口現金振替締めの設定が選択されると、制御部100は、操作表示部10に、図8に示す振替締め設定画面Sc1を表示させるようになっている。
この振替締め設定画面Sc1には、振替締め設定情報の8項目のそれぞれに対応する設定ボタンBt1〜Bt8が設けられ、さらに設定ボタンBt1〜Bt8のそれぞれの近傍に、8項目のそれぞれの設定内容を表示する設定内容表示部Sd1〜Sd8が設けられている。利用者は、設定ボタンBt1〜Bt8を操作することで、振替締め設定情報の8項目のそれぞれの設定内容を変更することができ、また8項目のそれぞれの現在の設定内容を設定内容表示部Sd1〜Sd8により確認できるようになっている。
さらにこの振替締め設定画面Sc1には、振替締め設定情報を確定する確定ボタンBt10と、前画面(つまりメニュー画面)に戻る為の戻るボタンBt11とが設けられている。ここで、確定ボタンBt10が操作された場合、制御部100は、設定内容表示部Sd1〜Sd8に表示されている設定内容で、記憶部101に記憶されている振替締め設定情報を更新する。一方で、戻るボタンBt11が操作された場合、制御部100は、振替締め設定情報を更新せずに前画面に戻る。振替締め設定画面Sc1では、このようにして振替締め設定情報を設定できるようになっている。
制御部100は、この振替締め設定情報の「自動締め有無」と「小口振替締め有無」がともに『有』である場合に、「自動締め実行時刻」に指定された時刻に小口現金振替締め処理を自動で実行するようになっている。
ここで、図9に示すフローチャートを用いて、指定の時刻に自動で小口現金振替締め処理を実行するときの動作について説明する。制御部100は、振替締め設定画面Sc1を介して振替締め設定情報が設定されると、記憶部101からこの振替締め設定情報を読み出し、この振替締め設定情報の『自動締め有無』と「小口振替締め有無」がともに『有』であるか否かを判定する。ここで、『自動締め有無』と「小口振替締め有無」の少なくとも一方が『無』である場合、制御部100は、小口現金振替締め処理を自動で実行するよう設定されてはいないと判断して、この動作を終了する。
これに対して、『自動締め有無』と「小口振替締め有無」がともに『有』である場合、制御部100は、小口現金振替締め処理を自動で実行するよう設定されていると判断して、ステップSP2に移る。ステップSP2において、制御部100は、振替締め設定情報の「自動締め実行時刻」に指定された時刻になるのを待ち受け、指定された時刻になると小口現金振替締め処理を開始してステップSP3に移る。
ステップSP3において、制御部100は、記憶部101に記憶されている入出金履歴情報の中から「突き合せ」が『未』の入出金履歴情報を抽出するとともに、記憶部101に記憶されている小口履歴情報のなかから「日付」が最も新しい小口履歴情報を抽出し、さらに記憶部101に記憶されている締め履歴情報の中から前回の締め時の締め履歴情報を抽出する。そして制御部100は、これらをもとに、現在、現金処理装置1に収納されている現金の内訳として、締め前の釣銭準備金額と、締め前の小口現金額と、締め前の未確定売上金額と、締め前の確定済売上金額と、これらの合計額である装置有高を取得する。
つづくステップSP4において、制御部100は、振替締め設定情報の「小口振替の元金」と「小口振替時の優先」の設定内容を確認する。ここで、「小口振替の元金」が『売上金』で且つ「小口振替時の優先」が『売上金』である場合、制御部100は、ステップSP4からステップSP5に移り、小口現金よりも売上金を優先しつつ、余剰分の売上金の一部を小口現金に振り替える処理(以下、第1処理と呼ぶ)を実行する。
これに対して、「小口振替の元金」が『売上金』で且つ「小口振替時の優先」が『小口現金』である場合、制御部100は、ステップSP4からステップSP6に移り、売上金よりも小口現金を優先しつつ、余剰分の売上金の一部を小口現金に振り替える処理(以下、第2処理と呼ぶ)を実行する。
また一方で、「小口振替の元金」が『釣銭準備金』である場合、制御部100は、ステップSP4からステップSP7に移り、釣銭準備金を小口現金に振り替える処理(以下、第3処理と呼ぶ)を実行する。
第1処理、第2処理、第3処理のいずれかの処理を実行し終えると、制御部100は、今回の小口現金振替締め処理を終了して、ステップSP1に戻る。
ここで、上述した第1処理、第2処理、第3処理のそれぞれについてさらに詳しく説明する。まず図10に示すフローチャートを用いて、第1処理(『小口振替の元金』が売上金に設定され、『小口振替時の優先』が売上金に設定されている処理)について説明する。第1処理を開始すると、制御部100は、ステップSP50において、締め前の小口現金額≧最低小口現金額である、または最低売上金額≧締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額であるか否かを判定する。
ここで、締め前の小口現金額≧最低小口現金額である場合、締め前の小口現金が不足しておらず、振替の必要はないことを意味する。また最低売上金額≧締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額である場合、売上金が最低売上金額以下であり、締め前の未確定売上金から小口現金へ振り替ることはできないことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP50で肯定結果を得て、ステップSP51に移る。ステップSP51において、制御部100は、小口現金への振替は行わずに、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額とする。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶し、第1処理を終了する。
これに対して、締め前の小口現金額<最低小口現金額であり、且つ最低売上金額<締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額である場合、このことは、小口現金が不足していて、且つ最低売上金額を超える売上金があることを意味する。
この場合、制御部100は、上述のステップSP50で否定結果を得て、ステップSP52に移る。ステップSP52において、制御部100は、締め前の未確定売上金額−最低小口現金額−締め前の小口現金額≧最低売上金額−締め前の確定済売上金額であるか否かを判定する。
ここで、締め前の未確定売上金額−最低小口現金額−締め前の小口現金額≧最低売上金額−締め前の確定済売上金額である場合、売上金が最低売上金額を満たしつつ、締め前の未確定売上金から最低小口現金額を満たすように小口現金へ振り替えることができることを意味する。
この場合、制御部100は、上述のステップSP52で肯定結果を得て、ステップSP53に移る。ステップSP53において、制御部100は、装置有高≧最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額であるか否かを判定する。
ここで、装置有高≧最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額である場合、このことは、装置有高が、店舗運営に必要な釣銭準備金を確保しながら、最低小口現金額及び最低売上金額の両方を満たすことができる程度に大きいことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP53で肯定結果を得て、ステップSP54に移る。ステップSP54において、制御部100は、締め後の小口現金額=最低小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額+締め前の小口現金額−最低小口現金額とする。つまりこの場合、最低売上金額を満たしつつ、最低小口現金に対して不足分の小口現金を売上金、具体的には締め前の未確定売上金から振り替えたことになる。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第1処理を終了する。
また上述のステップSP52において、締め前の未確定売上金額−最低小口現金額−締め前の小口現金額<最低売上金額−締め前の確定済売上金額であると判定された場合、売上金が最低売上金額を満たしつつ、締め前の未確定売上金から小口現金へ最低小口現金額を満たすように振り替えることができない為、「小口振替時の優先」に指定されている売上金を最低売上金額にすることを優先しなければならないことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP52で否定結果を得て、ステップSP55に移る。ステップSP55において、制御部100は、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額+締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額−最低売上金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め後の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=最低売上金額とする。つまりこの場合、締め後の小口現金額を最低小口現金額とすることはあきらめて、締め後の売上金額を最低売上金額にするとともに、最低小口現金額は満たせないながらも、最低売上金額が確保できる範囲内で締め前の未確定売上金から小口現金に振り替えるようになっている。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第1処理を終了する。
さらに上述のステップSP53において、装置有高<最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額であると判定された場合、このことは、装置有高が、店舗運営に必要な釣銭準備金を確保しながら、最低小口現金額及び最低売上金額の両方を満たすことはできない程度に小さい為、「小口振替時の優先」に指定されている売上金を最低売上金額にすることを優先しなければならないことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP53で否定結果を得て、ステップSP55に移る。ステップSP55において、制御部100は、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額+締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額−最低売上金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=最低売上金額とする。つまりこの場合、締め後の小口現金額を最低小口現金額とすることはあきらめて、締め後の売上金額を最低売上金額にするとともに、最低小口現金額は満たせないながらも、最低売上金額が確保できる範囲内で締め前の未確定売上金から小口現金に振り替えるようになっている。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め前の小口現金額−締め後の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第1処理を終了する。このように、第1処理では、小口最低金額よりも売上最低金額を優先して、締め後の売上金額が最低売上金額以上となるように売上金から小口現金への振替を行うようになっている。
尚、第1処理では、ステップSP52、SP53で否定結果を得た場合(つまり締め前の未確定売上金から最低小口現金額を満たすように小口現金へ振り替えることができない場合)、ステップSP55において、締め後の小口現金額を最低小口現金額とすることはあきらめて、締め後の売上金額を最低売上金額にするとともに、最低小口現金額は満たせないながらも、最低売上金額が確保できる範囲内で締め前の未確定売上金から小口現金に振り替えるようにした。これに限らず、ステップSP52、SP53で否定結果を得た場合、ステップSP51のように、小口現金への振替は行わずに、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額としてもよい。
つづけて、図11に示すフローチャートを用いて、第2処理(『小口振替の元金』が売上金に設定され、『小口振替時の優先』が小口現金に設定されている処理)について説明する。第2処理を開始すると、制御部100は、ステップSP60において、締め前の小口現金額≧最低小口現金額であるか否かを判定する。
ここで、締め前の小口現金額≧最低小口現金額である場合、締め前の小口現金が不足しておらず、振替の必要はないことを意味する。この場合、制御部100は、ステップSP60で肯定結果を得て、ステップSP61に移る。ステップSP61において、制御部100は、小口現金への振替は行わずに、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額とする。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶し、第2処理を終了する。
これに対して、締め前の小口現金額<最低小口現金額である場合、このことは、小口現金が不足していて、売上金からの振替が必要なことを意味する。この場合、制御部100は、上述のステップSP60で否定結果を得て、ステップSP62に移る。ステップSP62において、制御部100は、締め前の未確定売上金額≧最低小口現金額−締め前の小口現金額であるか否かを判定する。
ここで、締め前の未確定売上金額≧最低小口現金額−締め前の小口現金額である場合、最低小口現金額を満たすことができるほど十分な締め前の未確定売上金額があることを意味する。
この場合、制御部100は、上述のステップSP62で肯定結果を得て、ステップSP63に移る。ステップSP63において、制御部100は、装置有高≧最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額であるか否かを判定する。
ここで、装置有高≧最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額である場合、このことは、装置有高が、店舗運営に必要な釣銭準備金を確保しながら、最低小口現金額及び最低売上金額の両方を満たすことができる程度に大きいことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP63で肯定結果を得て、ステップSP64に移る。ステップSP64において、制御部100は、締め後の小口現金額=最低小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額+締め前の小口現金額−最低小口現金額とする。つまりこの場合、最低小口現金に対して不足分の小口現金を売上金、具体的には締め前の未確定売上金から振り替えたことになる。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第2処理を終了する。
また上述のステップSP62において、締め前の未確定売上金額<最低小口現金額−締め前の小口現金額であると判定された場合、最低小口現金額を満たすことができるほど十分な締め前の未確定売上金額がない為、「小口振替時の優先」に指定されている小口現金に締め前の未確定売上金額を全額振り替えなければならないことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP62で否定結果を得て、ステップSP65に移る。ステップSP65において、制御部100は、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額+締め前の未確定売上金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額を締め前の確定済売上金額とする。つまりこの場合、締め前の未確定売上金額を全額、小口現金額に振り替えるようになっている。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第2処理を終了する。
さらに上述のステップSP63において、装置有高<最低小口現金額+釣銭準備金額+最低売上金額であると判定された場合、装置有高が、店舗運営に必要な釣銭準備金を確保しながら、最低小口現金額及び最低売上金額の両方を満たすことはできない程度に小さい為、「小口振替時の優先」に指定されている小口現金に締め前の未確定売上金額を全額振り替えなければならないことを意味する。
この場合、制御部100は、ステップSP63で否定結果を得て、ステップSP65に移る。ステップSP65において、制御部100は、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額+締め前の未確定売上金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の確定済売上金額とする。つまりこの場合、締め前の未確定売上金額を全額、小口現金額に振り替えるようになっている。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第2処理を終了する。このように、第2処理では、最低売上金額よりも最低小口現金額を優先して、締め後の小口現金額が最低小口現金額になるように、もしくはできるだけ最低小口現金額に近づくように売上金から小口現金への振替を行うようになっている。
尚、第2処理では、ステップSP62、SP63で否定結果を得た場合(つまり締め前の未確定売上金から最低小口現金額を満たすように小口現金へ振り替えることができない場合)、ステップSP65において、締め前の未確定売上金額を全額、小口現金額に振り替えるようにした。これに限らず、ステップSP62、SP63で否定結果を得た場合、ステップSP61のように、小口現金への振替は行わずに、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額としてもよい。
つづけて、図12に示すフローチャートを用いて、第3処理(小口振替の元金が釣銭準備金に設定されている場合の処理)について説明する。第3処理を開始すると、制御部100は、ステップSP70において、締め前の小口現金額≧最低小口現金額であるか否かを判定する。
ここで、締め前の小口現金額≧最低小口現金額である場合、締め前の小口現金が不足しておらず、振替の必要はないことを意味する。この場合、制御部100は、ステップSP70で肯定結果を得て、ステップSP71に移る。ステップSP71において、制御部100は、小口現金への振替は行わずに、締め後の小口現金額=締め前の小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の釣銭準備金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額とする。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶し、第3処理を終了する。
これに対して、締め前の小口現金額<最低小口現金額である場合、このことは、小口現金が不足していて、釣銭準備金からの振替が必要なことを意味する。この場合、制御部100は、上述のステップSP70で否定結果を得て、ステップSP72に移る。ステップSP72において、制御部100は、締め後の小口現金額=最低小口現金額とし、締め後の釣銭準備金額=締め前の小口現金額+締め前の釣銭準備金額−締め後の小口現金額とし、締め後の売上金額=締め前の未確定売上金額+締め前の確定済売上金額とする。つまりこの場合、小口現金の不足分を釣銭準備金から振り替えたことになる。さらに制御部100は、このようにして確定した締め後の小口現金額と、締め後の釣銭準備金額と、締め後の売上金額とをもとに、今回の締めに対応する締め履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。またこのとき、制御部100は、今回、小口現金に振り替えた金額(締め後の小口現金額−締め前の小口現金額)を入金額とする小口履歴情報を作成して、これを記憶部101に記憶する。そして制御部100は、第3処理を終了する。指定の時刻に自動で小口現金振替締め処理を実行するときの手順は、以上のようになっている。
このように、現金処理装置1では、利用者によって設定された振替締め設定情報に基づいて、小口現金振替締め処理を自動で実行することができるようになっている。尚、現金処理装置1の制御部100は、小口現金振替締め処理を実行した後に(もしくは小口現金振替締め処理の最後に)、今回の小口現金振替締め処理の結果(具体的には締め後の売上金額など)を、通信部102を制御して、現金回収業者に指定された送信先に送信するようになっている。
[4.まとめと効果]
ここまで説明したように、本実施の形態では、振替締め設定情報を記憶する記憶部101と、小口現金の不足分を小口現金以外の他の現金(本実施の形態では売上金または釣銭準備金)から振り替えて売上金額を確定する小口現金振替締め処理の実行要否を、振替締め設定情報に含まれている締め有無情報としての「自動締め有無」及び「小口振替締め有無」に基づいて判定し、判定結果に応じて小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御する制御部100とを現金処理装置1に設けた。
こうすることで、現金処理装置1では、締め時に小口現金への振り替えを自動で行うことができるので、小口現金の不足分を小口現金以外の他の現金(売上金または釣銭準備金)から振り替える(補充する)ようにするか否かを利用者(例えば店舗の管理者)に判断させる必要がなくなるとともに、小口現金の不足分を利用者に入金させる頻度を低減することができる。かくして、現金処理装置1では、利用者の作業負担を軽減することができる。
また本実施の形態では、現金処理装置1の制御部100が、小口現金振替締め処理の自動実行時に、振替締め設定情報に含まれている、小口現金以外の他の現金である売上金または釣銭準備金のどちらから小口現金へ振り替えるかを示す振替元情報としての「小口振替の元金」に基づいて、売上金から小口現金へ振り替えるか釣銭準備金から小口現金へ振り替えるか判定し(つまり第1処理、第2処理、第3処理のどの処理を実行するか判定し)、判定結果に応じて小口現金への振替を行うようにした。
さらに本実施の形態では、現金処理装置1の制御部100が、振替締め設定情報に含まれている「最低小口現金額」に基づいて、小口現金振替締め処理を実行する前の小口現金額(締め前の小口現金額)が最低小口現金額未満である場合にのみ、小口現金振替締め処理の自動実行時に、売上金または釣銭準備金から小口現金への振替を行うようにした。
さらに本実施の形態では、現金処理装置1の制御部100が、小口現金振替締め処理の自動実行時に、振替締め設定情報に含まれている「最低小口現金額」に基づいて、小口現金額が最低小口現金額となるように、売上金または釣銭準備金から小口現金へ振り替えるようにした。
さらに本実施の形態では、現金処理装置1の制御部100が、小口現金振替締め処理の自動実行時に、振替締め設定情報に含まれている「最低小口現金額」と、「最低売上金額」と、振替優先情報としての「小口振替時の優先」とに基づいて、最低売上金額よりも最低小口現金額を優先するか、最低小口現金額よりも最低売上金額を優先するか判定し(つまり第1処理を実行するか第2処理を実行するか判定し)、判定結果に応じて小口現金への振替を行うようにした。
このように、現金処理装置1では、利用者により設定された振替締め設定情報に基づいて、様々なパターンで小口現金振替締め処理を自動実行することができ、こうすることで、利用者(例えば店舗の管理者)の思い通りの小口現金振替締め処理を自動実行することができる。
尚、本実施の形態では、振替締め設定画面Sc1上で、「小口振替の元金」として小口現金以外の他の現金である『売上金』または『釣銭準備金』を選択することができ、「小口振替の元金」として『売上金』が選択されている場合には、制御部100が、上述した第1処理または第2処理を実行し、「小口振替の元金」として『釣銭準備金』が選択されている場合には、上述した第3処理を実行するようにした。これに限らず、例えば、「小口振替の元金」を小口現金以外の他の現金である『売上金』固定にして(『釣銭準備金』は選択できないようにして)、制御部100が、上述した第1処理または第2処理のみを実行するようにしてもよい。
[5.他の実施の形態]
[5−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、小口現金振替締め処理に含まれる第1処理及び第2処理において、売上金のうちの未確定売上金から小口現金に振り替えるようにした。これに限らず、確定済売上金も含めた売上金全体から小口現金に振り替えることができるかどうかを判断して、小口現金に振り替えるようにしてもよい。
[5−2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、振替締め設定画面Sc1上で利用者が最低小口現金額を設定するようにした。ここで、現金処理装置1の制御部100が、小口履歴情報を参照して、小口現金の1日当たりの平均使用額(すなわち1日当たりの出金額と入金額の差分の平均)を算出し、この平均使用額と振替締め設定情報に設定されている最低小口現金額とが所定額以上離れている場合、最低小口現金額の見直しを利用者に通知すべきと判定する。そして、制御部100が、利用者のログイン時に、例えば、小口現金の1日当たりの平均使用額及び現在の最低小口現金額と、最低小口現金額を見直すよう勧める内容のメッセージとを、利用者に通知(具体的には操作表示部10に表示)するようにしてもよい。
また、これに限らず、制御部100が、小口履歴情報を参照して、小口現金の1日の最大使用額を算出し、この最大使用額と振替締め設定情報に設定されている最低小口現金額とが所定額以上離れている場合、最低小口現金額の見直しを利用者に通知すべきと判定する。そして、制御部100が、利用者のログイン時に、例えば、小口現金の1日の最大使用額及び現在の最低小口現金額と、最低小口現金額を見直すよう勧める内容のメッセージとを、利用者に通知(具体的には操作表示部10に表示)するようにしてもよい。
さらに、これに限らず、制御部100が、小口履歴情報を参照して、小口現金の1日ごとの使用額を算出し、この使用額が振替締め設定情報に設定されている最低小口現金額を超えた日が所定日数に達すると、最低小口現金額の見直しを利用者に通知すべきと判定する。そして、制御部100が、利用者のログイン時に、例えば、最低小口現金額を増額する勧める内容のメッセージを、利用者に通知(具体的には操作表示部10に表示)するようにしてもよい。
このように、制御部100が、最低小口現金額と、小口現金額の入出金履歴情報である小口履歴情報とに基づいて、最低小口現金額の見直しを利用者に通知する為の通知情報を操作表示部10に表示すべきか否かを判定し、判定結果に応じて通知情報を操作表示部10に表示するようにしてもよい。
[5−3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、振替締め設定情報に含まれている「自動締め時刻」で指定されている時刻に、小口現金振替締め処理を自動実行するようにした。これに限らず、例えばメニュー画面上で小口現金振替締めを選択できるようにして、メニュー画面上で小口現金振替締めが選択されると、制御部100が、小口現金振替締め処理を実行するようにしてもよい。またこれに限らず、メニュー画面上で小口現金振替締めが選択された場合には、制御部100が、締め前の未確定売上金額と締め前の確定済売上金額と締め前の釣銭準備金額と締め前の小口現金額とを確認でき、且つ締め後の売上金額と締め後の釣銭準備金額と締め後の小口現金額とを指定できる図示しない小口現金振替締め画面を表示させ、この小口現金振替締め画面上で利用者に指定された締め後の売上金額と締め後の釣銭準備金額と締め後の小口現金額とに従って、小口現金振替締め処理を実行するようにしてもよい。
[5−4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、現金処理装置1の制御部100が、小口現金振替締め処理を実行した後、小口現金振替締め処理の結果を、通信部102を制御して、現金回収業者に指定された送信先に送信するようにした。これに限らず、制御部100が、現金回収業者に指定された送信先にくわえて、利用者(例えば店舗の管理者)に指定された送信先に送信するようにしてもよい。このようにすれば、利用者が、現金処理装置1で自動実行された小口現金振替締め処理の結果を、遠隔地で確認するようなことができる。尚、小口現金振替締め処理の結果を送信する送信先は、現金処理装置1の記憶部101に登録されているものとする。
[5−5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、本発明を、紙幣及び硬貨を扱う現金処理装置1に適用したが、これに限らず、例えば、紙幣のみ又は硬貨のみを扱う現金処理装置に適用してもよい。さらに上述した実施の形態では、現金処理装置1を小売店の店舗で利用する場合について説明したが、これに限らず、小口現金を売上金及び釣銭準備金とは異なる用途で使用する場所であれば、様々な場所で利用できる。
[5−6.他の実施の形態6]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、小口現金を扱う現金処理装置で広く利用することができる。
1……現金処理装置、10……操作表示部、11……印刷部、12……情報取得部、13A〜13F……収納庫、20……硬貨処理部、30……紙幣処理部、100……制御部、101……記憶部、102……通信部、Sc1……振替締め設定画面。

Claims (7)

  1. 小口現金の不足分を前記小口現金以外の他の現金から振り替えて売上金を確定する小口現金振替締め処理の実行要否を示す締め有無情報を記憶する記憶部と、
    前記締め有無情報に基づいて、前記小口現金振替締め処理の実行要否を判定し、判定結果に応じて前記小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御する制御部と
    を備えることを特徴とする現金処理装置。
  2. 前記記憶部は、前記小口現金以外の他の現金である前記売上金または釣銭準備金のいずれかから前記小口現金へ振り替えるかを示す振替元情報を記憶していて、
    前記制御部は、
    前記小口現金振替締め処理の実行時に、前記振替元情報に基づいて、前記売上金から前記小口現金へ振り替えるか前記釣銭準備金から前記小口現金へ振り替えるかを判定し、判定結果に応じて前記小口現金への振替を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記記憶部は、最低小口現金額を記憶していて、
    前記制御部は、
    前記小口現金振替締め処理の実行時に、小口現金額が前記最低小口現金額未満である場合にのみ、前記売上金または前記釣銭準備金から前記小口現金への振替を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記小口現金額が前記最低小口現金額となるように、前記売上金または前記釣銭準備金から前記小口現金への振替を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の現金処理装置。
  5. 前記記憶部は、最低売上金額と、前記最低売上金額と前記最低小口現金額のどちらを優先するかを示す振替優先情報とを記憶していて、
    前記制御部は、
    前記小口現金振替締め処理の実行時に、前記振替優先情報に基づいて、前記最低小口現金額よりも前記最低売上金額を優先するか、前記最低売上金額よりも前記最低小口現金額を優先するかを判定し、判定結果に応じて前記小口現金への振替を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の現金処理装置。
  6. 前記記憶部は、前記売上金、前記釣銭準備金、前記小口現金のそれぞれの入出金履歴情報を記憶していて、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている前記最低小口現金額と、前記小口現金の入出金履歴情報とに基づいて、前記最低小口現金額を見直すよう通知する為の通知情報を表示部に表示すべきか否かを判定し、判定結果に応じて前記通知情報を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の現金処理装置。
  7. 制御部が、記憶部に記憶されている、小口現金の不足分を前記小口現金以外の他の現金から振り替えて売上金を確定する小口現金振替締め処理の実行要否を示す締め有無情報に基づいて、前記小口現金振替締め処理の実行要否を判定し、判定結果に応じて前記小口現金振替締め処理を自動実行するよう制御する
    ことを特徴とする現金処理方法。
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